JP4940042B2 - 圧電ポンプ - Google Patents

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本発明は、振動する圧電振動子によってポンプ作用を得る圧電ポンプに関する。
圧電ポンプは、周縁を液密に保持した平面円形の圧電振動子の表裏の少なくとも一方に、Oリングを介してポンプ室を形成し、該圧電振動子を振動させることでポンプ作用を得ている。本出願人は、このような圧電ポンプをノート型PCの水冷システムに用いることを検討中である。
特開平10-220357号公報 特開2000-287468号公報 特開2001-263486号公報 特開2002-130135号公報 特開2006-144761号公報 特開2007-46551号公報
圧電振動子は、導電性金属薄板からなるシムの表裏の一面に圧電体層を形成したユニモルフ型と両面に圧電体層を形成したバイモルフ型が知られている。いずれのタイプの圧電振動子を用いるにしても、圧電体層を有する面にOリングを接触させてポンプ室を形成する場合、圧電体層に対する給電構造が問題となる。すなわち、シムに対する配線は、シムから径方向に配線突起を突出させることで容易に配線ができるが、圧電体層に対する配線ラインは、Oリングを跨ぐ(Oリングと交差する)こととなるため、配線ラインを如何に薄く形成しても、Oリングには配線ラインとの交差部分に微小な凹凸が生じ、この微小な凹凸が長期的に見ると、ポンプ室の液密性を低下させる原因となる。
本発明は、以上の問題意識に基づき、圧電振動子の圧電体層を有する面にOリングを接触させてポンプ室を形成するタイプの圧電ポンプにおいて、圧電振動子に対する配線構造がポンプ室の液密性に悪影響を与えることのない圧電ポンプを得ることを目的としている。
本発明は、平面円形(環状)のOリングと圧電体に対する配線ラインが交差しないようにすれば、Oリングに微小な凹凸が生じることがないこと、及び圧電体層にOリングと同一径の環状電極を形成してこの環状電極にOリングを重ねればOリングと配線ラインが交差することがなくOリングに微小な凹凸は生じないとの着眼に至って本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、導電性金属薄板からなるシムと、このシムの表裏の少なくとも一方の面上に形成した圧電体層とを有する平面円形の圧電振動子;及びこの圧電振動子の圧電体層を有する面にOリングを接触させて形成されたポンプ室;を有し、上記圧電振動子を振動させてポンプ作用を得る圧電ポンプにおいて、圧電振動子の圧電体層のシムと反対側の面に、上記Oリングとその全周に沿って少なくとも一部が重なる環状電極を形成し、環状電極には、径方向に突出する配線突起を形成し、この環状電極とシムとの間に該配線突起を介して交番電流を印加することにより該圧電振動子を振動させることを特徴としている。
環状電極は、リン青銅、42アロイのいずれかから構成するのがよい。またその厚さは、10〜30μm程度とするのがよい。
本発明によれば、圧電振動子の圧電体層の周縁を同一径のOリングと環状電極を介した状態で狭着支持し、この環状電極を介して圧電振動子に給電するので、圧電振動子の圧電体層を有する面にOリングを接触させてポンプ室を形成するタイプの圧電ポンプにおいて、圧電振動子に対する配線構造がポンプ室の液密性に悪影響を与えることのない圧電ポンプを得ることができる。
図1ないし図3は、本発明による圧電ポンプの一実施形態を示している。この圧電ポンプ20は、図示下方から順に積層したロアハウジング21、ミドルハウジング22及びアッパハウジング23を有している。
ロアハウジング21には、冷却水(液体)の吸入ポート24と吐出ポート25が開口している。ミドルハウジング22とアッパハウジング23の間には、Oリング27と環状挟着部材(ガイド)28を介して圧電振動子10が液密に狭着支持されていて、該圧電振動子10とミドルハウジング22との間にポンプ室Pを構成している。圧電振動子10とアッパハウジング23との間には、大気室Aが形成される。大気室Aは、開放しても密閉してもよい。
ロアハウジング21とミドルハウジング22には、吸入ポート24とポンプ室Pを連通させる吸入流路30、及びポンプ室Pと吐出ポート25を連通させる吐出経路31がそれぞれ形成されており、ミドルハウジング22には、この吸入流路30と吐出流路31にそれぞれ逆止弁(アンブレラ)32、33が設けられている。逆止弁32は、吸入ポート24からポンプ室Pへの流体流を許してその逆の流体流を許さない吸入側逆止弁であり、逆止弁33は、ポンプ室Pから吐出ポート25への流体流を許してその逆の流体流を許さない吐出側逆止弁である。図示実施形態の逆止弁32、33は、同一の形態であり、流路に接着もしくは溶着固定される穴あき基板32a、33aに、弾性材料からなるアンブレラ32b、33bを装着してなっている。
またロアハウジング21には、吸入流路30及び吐出経路31とは隔離させた位置に矩形状の収納凹部21aが形成されており、この収納凹部21aとミドルハウジング22の間に、圧電振動子10を駆動制御するドライバ回路基板26が液密に収納されている。
以上の圧電ポンプ20は、圧電振動子10が正逆に弾性変形(振動)すると、ポンプ室Pの容積が拡大する行程では、吸入側逆止弁32が開いて吐出側逆止弁33が閉じるため、吸入ポート24からポンプ室P内に液体が流入する。一方、ポンプ室Pの容積が減少する行程では、吐出側逆止弁33が開いて吸入側逆止弁32が閉じるため、ポンプ室Pから吐出ポート25に液体が流出する。したがって、圧電振動子10を正逆に連続させて弾性変形(振動)させることで、ポンプ作用が得られる。
本実施形態は、以上の基本構成を有する圧電ポンプにおいて、圧電振動子10に対する給電構造を要旨としている。本実施形態の圧電振動子10は、円形のシム11と、シム11の表裏面の一方に形成した円形の積層圧電体(圧電体層)12とを有するユニモルフ型である。積層圧電体12は、ポンプ室P側に位置している。
シム11は、厚さ30〜300μm程度のステンレスや42アロイ等からなる導電性金属薄板であり、積層圧電体12を支持するための剛性を有している。このシム11は、周縁部に配線接続用の配線突起11aを有している。積層圧電体12は、例えば厚さ50〜300μm程度のPZT(Pb(Zr、Ti)O3)等の圧電材料から構成されるもので、その表裏方向に分極処理が施されている。このような圧電振動子は周知である。積層圧電体12の表裏に交番電界が与えられると、積層圧電体12の表裏の一方が伸びて他方が縮むサイクルが繰り返され、シム11(圧電振動子10)が中央部の振幅が最も大きくなるように振動する。
積層圧電体12の周縁には、前述のように、Oリング27が弾接してポンプ室Pの液密が保持されている。本実施形態では、積層圧電体12のシム11とは反対側の面に対して給電するため、該積層圧電体12とOリング27との間に、環状電極(端子)29が介在している。環状電極29は、積層圧電体12の周縁部と全面的に導通するものであって、その径は、Oリング27の径と実質的に同一径であり、両者は交差することがない。勿論、環状電極29とOリング27は、完全に同一径である必要はなく、環状電極29とOリング27の少なくとも一部がその全周に沿って重なる関係、あるいはOリング27が環状電極29を全周に渡って押圧できるように形成されている関係であればよい。従ってOリング27と環状電極29が重なったとき、Oリング27は一平面内に位置し、微小な凹凸が生じることはない。図3は、以上の圧電振動子10、環状電極29及びOリング27のみを取り出して描いたものである。
環状電極29には、径方向に配線突起29a(図1)が形成されており、この配線突起29aは、シム11の配線突起11aとともに、ミドルハウジング22に形成した突出凹部22aから外部に導かれている。
環状電極29は、例えば隣青銅から構成されている。隣青銅は安価で錆びにくいという特徴がある。この環状電極29の厚さは、10〜30μmとするのがよい。10μm未満では積層圧電体12に対する接着作業性や耐久性が悪く、30μmを超えると、積層圧電体12が割れやすくなる。この他、環状電極29の材料としては、燐青銅、42アロイ等が使用可能である。なお、周縁に環状電極29を接着した積層圧電体12上には、樹脂製保護フィルム(例えばPPS樹脂フィルム)が接着されるが、このフィルムの図示は省略している。また配線突起29aには、適宜、裏打ち絶縁等の補強絶縁構造を施す。
上記構成の本圧電ポンプによると、配線突起11aと配線突起29aを介してシム11と積層圧電体12(積層圧電体12の表裏)に交番電界を与えることができる。そして、環状電極29は、Oリング27の全周に沿って重なっているため、Oリング27に液密性の保持に有害な微小な凹凸が生じる可能性がない。この効果は、積層圧電体12に対する配線がOリング27を交差していた従来品と比較すると明らかである。
図4は、本発明をバイモルフ型の圧電振動子10Bに適用した実施形態である。バイモルフ型圧電振動子10Bは、周知のように、シム11の両面に積層圧電体12を積層した構造を有する。この実施形態は、バイモルフ型圧電振動子10Bの表裏の積層圧電体12に対して給電するために、上下対称に環状電極29及びOリング27を配置している。
なお、圧電振動子10の積層圧電体12は、単層であるものの他、複数層を直列接続あるいは並列接続したものが知られている。また、複数層の圧電体の間に中間シムを挟む構造も、本出願人により、特願2007-35879号で提案されている。本発明は、これらの積層圧電体12の構造を問わずに適用できる。
本発明による圧電ポンプの一実施形態を示す分解斜視図である。 同圧電ポンプの断面図である。 同圧電ポンプの圧電振動子の狭着支持構造の第1実施形態を示す部分模式拡大断面図である。 同狭着支持構造の別の実施形態を示す模式拡大断面図である。
符号の説明
10 圧電振動子
11 シム
11a 配線突起
12 積層圧電体(圧電体層)
20 圧電ポンプ
21 ロアハウジング
22 ミドルハウジング
23 アッパハウジング
24 吸入ポート
25 吐出ポート
27 Oリング
28 環状狭着部材
29 環状電極(端子)
29a 配線突起
30 吸入流路
31 吐出流路
32、33 逆止弁
A 大気室
P ポンプ室

Claims (3)

  1. 導電性金属薄板からなるシムと、このシムの表裏の少なくとも一方の面上に形成した圧電体層とを有する平面円形の圧電振動子;及びこの圧電振動子の圧電体層を有する面にOリングを接触させて形成されたポンプ室;を有し、上記圧電振動子を振動させてポンプ作用を得る圧電ポンプにおいて、
    上記圧電振動子の圧電体層のシムと反対側の面に、上記Oリングとその全周に沿って少なくとも一部が重なる環状電極を形成し、
    上記環状電極に、径方向に突出する配線突起を形成し、
    上記環状電極とシムとの間に上記配線突起を介して交番電流を印加することにより該圧電振動子を振動させることを特徴とする圧電ポンプ。
  2. 請求項1記載の圧電ポンプにおいて、上記環状電極は、リン青銅、42アロイのいずれかからなる圧電ポンプ。
  3. 請求項1または2記載の圧電ポンプにおいて、上記環状電極の厚さは、10〜30μmである圧電ポンプ。
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