JP4848288B2 - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、入力操作される操作子を備え、入力操作に応じて情報を出力状態が変更する状態に処理し、情報の処理状況を設定する情報処理装置および情報処理方法に関する。
【0002】
従来、電気的な信号を制御するコントロール装置として、ボタン式やボリューム式など各種構成のスイッチ装置が知られている。そして、各種構成のスイッチ装置は、制御する電気的な信号の種別や制御内容、あるいは意匠上の観点などにより、適宜選択されて各種電気機器に利用されている。
【0003】
一方、音楽を演奏する場合に、再生装置としてのレコードプレーヤを用い、ディスクジョッキ(DJ)と呼ばれる奏者によって、ダンスミュージックなどを演奏するDJ奏法が知られている。このDJ奏法は、レコード盤に記録された音楽情報をダンスミュージックなどとして効果的に演奏する方法である。具体的には、ディスクジョッキが、レコードプレーヤのレコード盤が載置されたターンテーブルの回転状態を手動により制御し、レコード盤に記録された音楽情報を再生、停止、あるいは音楽情報の同一フレーズの繰り返し再生、および、再生を始めたい位置への頭出し再生などを実施する。
【0004】
また、近年では、音声や音楽などの音情報や画像や映像などの像情報がデジタルデータとして記録されたCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体を用いて、上記のようなダンスミュージックなどの音楽コンテンツや画像コンテンツなどを再生する再生装置が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。これら特許文献1および特許文献2に記載のものは、アナログのレコードプレーヤの操作感を擬似的に再現してターンテーブルの回転を手動で制御する感覚で、音情報などの再生状況を制御する構成が採られている。すなわち、台座部にリング状の回転駆動部を軸方向となる接離方向で移動可能に設けている。そして、回転駆動部には円盤状のジョグテーブルが回転自在に載置されて配設されている。また、台座部には、ジョグテーブルの回転が伝達されジョグテーブルの回転を検出する回転検出手段と、回転駆動部に対向する位置にこの台座部の周方向に沿って設けられジョグテーブルの押圧操作により回転駆動部が台座部へ近接する状態に移動されたことを検出してジョグテーブルが押圧されたことを検出するタッチセンサーや(5−4)テープ状スイッチと、が設けられている。
【0005】
【特許文献1】
特開2004−86958号公報(第8頁ないし第21頁)
【特許文献2】
特開2004−87192号公報(第6頁ないし第15頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来のレコードプレーヤでは、電動モータからの回転駆動を無端ベルトを介して伝達されてターンテーブルが一方向に回転し、このターンテーブル上に載置されたレコード盤を再生する構成が採られている。このため、DJ奏法において、ターンテーブルの回転方向に回転させる操作では比較的に小さい抵抗感であるが、ターンテーブルの回転方向とは逆方向に回転させる操作では比較的に大きな抵抗感を奏者に与えることとなる。
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1および特許文献2に記載のような従来の構成では、ジョグテーブルが単に回転自在に配設されているので、操作方法に応じた操作感が得られにくい。特に近年のDJ奏法の多様化に伴って、従来のレコードプレーヤのターンテーブルの回転を制動する際の操作感に、より酷似した操作感が得られる再生装置が望まれているという点が一例として挙げられる。
【0008】
一方、上述した特許文献1および特許文献2に記載のような従来の再生装置を利用した音楽コンテンツや画像コンテンツなどの再生は、あたかも電子楽器のように操作してダンスホールやクラブなどで実施される。このことにより、比較的に大きな音量で、かつ特殊な照明空間でDJ奏法が実施される。しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に記載のような従来の構成では、再生状態をヘッドホンや小型の表示装置などにて確認するので、DJ奏法による音楽コンテンツや画像コンテンツなどの再生状態を認識しにくいおそれがある点が一例として挙げられる。
【0009】
本発明の目的は、これらのような点に鑑みて、入力操作に応じた情報処理における入力操作が良好にでき、入力操作による情報処理が良好に得られ、情報の処理状況の認識が容易な情報処理装置および情報処理方法を提供することにある。
【0010】
本発明の情報処理装置は、音データおよび像データのうちの少なくともいずれか一方を含む情報を再生処理し出力手段から出力させ、かつ操作手段の入力操作に応じて前記情報の再生処理を一時停止するとともに、動作発生手段に操作手段を動作させる情報処理装置であって、前記動作発生手段を制御する動作制御手段を備え、前記動作制御手段は、前記情報の再生処理の一時停止時に、前記情報の特性に応じて、前記動作発生手段に前記操作手段を動作させるものであり前記特性は、前記情報が音データの場合には音量、音程、テンポのうちのいずれかで、前記情報が像データの場合には明暗、コントラスト、色彩のうちのいずれかであることを特徴とする。
【0012】
本発明の情報処理方法は、音データおよび像データのうちの少なくともいずれか一方を含む情報を再生処理し出力手段から出力させ、かつ操作手段の入力操作に応じて前記情報の再生処理を一時停止するとともに、動作発生手段に操作手段を動作させる動作発生工程を実施する情報処理方法であって、前記動作発生工程を制御する動作制御工程を備え、前記動作制御工程は、前記情報の再生処理の一時停止時に、前記情報の特性に応じて、前記動作発生手段に前記操作手段を動作させるものであり、前記特性は、前記情報が音データの場合には音量、音程、テンポのうちのいずれかで、前記情報が像データの場合には明暗、コントラスト、色彩のうちのいずれかであることを特徴とする。
【0013】
本発明の情報処理方法は、音データおよび像データのうちの少なくともいずれか一方を含む情報を再生処理し出力手段から出力させるとともに、動作発生手段に操作手段を動作させる動作発生工程を実施する情報処理方法であって、前記動作発生工程を制御する動作制御工程を備え、前記動作制御工程は、前記情報が前記出力手段から出力されていない時、前記情報の特性に応じて、前記動作発生手段に前記操作手段を動作させるものであり、前記特性は、前記情報が音データの場合には音量、音程、テンポのうちのいずれかで、前記情報が像データの場合には明暗、コントラスト、色彩のうちのいずれかであることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の再生装置に係わる第1実施形態における再生システムを示すブロック図である。
【図2】上記第1実施形態における情報処理装置を示す平面図である。
【図3】上記第1実施形態におけるスイッチ装置を示す平面図である。
【図4】上記第1実施形態におけるスイッチ装置を示す側面断面図である。
【図5】上記第1実施形態に置けるスイッチ装置における回転駆動手段が配設された位置を切り欠いた側面断面図である。
【図6】上記第1実施形態における回転体部を示す一部を切り欠いた分解斜視図である。
【図7】上記第1実施形態におけるジョグテーブル部を示す平面図である。
【図8】上記第1実施形態における回転体部を取り外した状態のスイッチ装置における回転体部と回転移動検出手段との関係を示す平面図である。
【図9】上記第1実施形態における回転体部を取り外した状態のスイッチ装置における回路基板の配置状況を示す平面図である。
【図10】上記第1実施形態における回転体部および回転動作部を取り外した状態のスイッチ装置を示す平面図である。
【図11】上記第1実施形態におけるスイッチ装置における回転体を取り外した状態での回転移動検出手段近傍の平面断面図である。
【図12】上記第1実施形態におけるスイッチ装置における回転体を取り外した状態での台座部を切り欠いた回転移動検出手段近傍の斜視図である。
【図13】上記第1実施形態におけるスイッチ装置における規制手段の位置を切り欠いた側面断面図である。
【図14】上記第1実施形態におけるスイッチ装置における回転体を取り外した状態での台座部を切り欠いた規制手段近傍の斜視図である。
【図15】上記第1実施形態におけるスイッチ装置のねじ止めリブ部近傍の側面断面図である。
【図16】上記第1実施形態におけるスイッチ装置のガイドピン部近傍の側面断面図である。
【図17】上記第1実施形態におけるスイッチ装置の押圧膨出部近傍の側面断面図である。
【図18】上記第1実施形態におけるスイッチ装置の緩衝部材近傍の側面断面図である。
【図19】上記第1実施形態における第2の表示装置の表示領域における概略構成を示す説明図である。
【図20】上記第1実施形態における音楽データにおける低音域の音量の変化状態を示す波形図である。
【図21】上記第1実施形態における音楽データにおけるキューポイントの設定状況を示す波形図である。
【図22】上記第1実施形態における再生位置と特性の位置との位置関係で回転操作により負荷を生じさせる動作を説明する説明図で、(A)は回転操作に対して生じさせる負荷の状態を示すタイミングチャートであり、(B)は回転体部の回転移動に対応した再生位置の移動軌跡と特性の位置との位置関係で回転規制する領域を示す説明図である。
【図23】上記第1実施形態における音楽データの処理状況および振動モータの振動状況を示すタイミングチャートで、(A)は音楽データの音量の変化状態を示す波形図であり、(B)は振動モータに供給される電力の電流値の変化状態を示す波形図である。
【図24】上記第1実施形態における音楽データの処理状況および振動モータの振動状況を示すタイミングチャートで、(A)は音楽データの音量の変化状態を示す波形図であり、(B)は振動モータに供給される電力の電流値の変化状態を示す波形図である。
【図25】上記第1実施形態における音楽データの処理状況および振動モータの振動状況を示すタイミングチャートで、(A)は音楽データの音量の変化状態を示す波形図であり、(B)は振動モータに供給される電力の電流値の変化状態を示す波形図である。
【図26】上記第1実施形態における再生システムの情報処理動作での再生処理の動作を示すフローチャートである。
【図27】上記第1実施形態における再生システムの情報処理動作での再生状況の変更処理を示すフローチャートである。
【図28】本発明の再生装置に係わる第2実施形態および第3実施形態における再生システムを示すブロック図である。
【図29】上記第2実施形態および第3実施形態における再生システムの情報処理動作での再生処理の動作を示すフローチャートである。
【図30】上記第2実施形態における再生システムの情報処理動作での再生状況の変更処理を示すフローチャートである。
【図31】上記第3実施形態における再生システムの情報処理動作での再生状況の変更処理を示すフローチャートである。
【図32】本発明の再生装置に係わる第4実施形態および第5実施形態における再生システムを示すブロック図である。
【図33】上記第4実施形態および第5実施形態における再生システムの情報処理動作での再生状況の変更処理を示すフローチャートである。
【図34】上記第5実施形態における音楽データの音量の変化状態を示す波形図である。
【図35】上記第5実施形態における振動モータに供給される電力の電流値の変化状態を示す波形図である。
【符号の説明】
[0033]
100 再生装置としての再生システム
200 出力手段
300 DJ用再生装置である情報処理装置
347 操作子である第2の操作子としてのキューボタン
400 情報処理手段
410 状況認識手段
411 操作信号認識手段
412 特性認識手段
420 情報取得手段
431 規制制御手段
432 振動制御手段
440 処理手段
450 表示制御手段
500 スイッチ装置
600 操作子としての第1の操作子である回転体部
900 動作発生手段を構成する規制手段
920 接触部材としての規制歯車
930 回転駆動手段
950 動作発生手段を構成する振動モータ
【発明を実施するための最良の形態】
[0034]
<第1実施形態>
〔再生システムの構成〕
以下、本発明の具体的な実施形態における再生装置としての再生システムの構成について、図面を参照して説明する。なお、本発明におけるスイッチ装置としては、再生システムに利用される構成の他、いずれの情報を処理する構成、さらには情報を処理する構成のみならず、いずれのスイッチ構成にも適用可能である。
図1において、100は再生システムで、この再生システム100は、情報である音声や音楽に関する音情報や画像や映像に関する像情報を再生する。この再生システム100は、出力手段200と、情報処理装置300と、を備えている。
【0035】
出力手段200は、情報処理装置300から出力される信号に基づいて、音声や音楽、あるいは画像や映像として出力する。この出力手段200は、発音手段210と、表示手段220と、を備えている。発音手段210は、図示しないスピーカを備えている。そして、発音手段210は、情報処理装置300から音情報に対応した信号を取得すると、例えば増幅などの処理を適宜実行してスピーカから音声や音楽として発音により出力する。一方、表示手段220は、情報処理装置300から像情報に対応した信号を取得すると、適宜処理して画像や映像として表示により出力する。この表示手段220としては、例えば液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなどが例示できる。
【0036】
情報処理装置300は、いわゆるDJ用再生装置で、図示しない記録媒体に記録された情報を出力手段で出力可能に処理する。この処理としては、例えば、ディスクジョッキ(DJ)と呼ばれる奏者が、レコードプレーヤを用いてレコード盤の音楽情報を演奏する場合と同様な操作に対応した情報の処理である。ここで、記録媒体としては、例えばCD−DA(Compact Disc-Digital Audio)、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc - Read Only Memory)、DVD−R(Digital Versatile Disc-Recordable)、DVD−RW(Digital Versatile Disc - ReWritable)、などの光ディスク、光磁気(MO:magneto-optical)ディスク、ハードディスクなどの磁気ディスク、あるいはメモリカードやIC(Integrated Circuit)カードなど、着脱可能な構成の他、半導体メモリなども対象とすることができる。
【0037】
そして、情報処理装置300は、例えば図2に示すように、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)樹脂にて略矩形状に形成された本体ケース301を有している。この本体ケース301内には、記録媒体に記録された情報を読み取って出力手段200で出力させる再生のための処理をする情報処理手段400が設けられている。また、本体ケース301の一側面である正面(図2中の下側)には、側方に向けて開口する挿入口302が設けられている。この挿入口302は、記録媒体が挿通して本体ケース301内外へ搬送可能に設けられている。なお、挿入口302は、1つに限らず、異なる種別の記録媒体が利用可能である場合には、それら種別に対応して複数設けられていてもよい。また、本体ケース301の平面である上面(図2で示される面)には、略中央に位置して情報処理手段400とともに本発明の情報処理装置を構成する大型のスイッチ装置500が臨んで配設される略円形のスイッチ窓部303が開口形成されている。さらに、本体ケース301の上面には、情報処理手段400の処理状態を設定入力する各種操作部材が複数設けられているとともに、情報の処理状態などを表示する第1の表示装置310が設けられている。
【0038】
(スイッチ装置の構成)
次に、本発明に係わるスイッチ装置500について図面を参照して説明する。
スイッチ装置500は、図2ないし図5に示すように、例えばレコード盤を再生するためのレコードプレーヤにおけるターンテーブルを模擬した形状に構成されている。このスイッチ装置500は、ユーザの入力操作により情報の処理状態を可変設定する。具体的には、情報として音楽情報を再生するために処理する場合に、音楽情報の再生速度や再生方向、再生の停止や再開などの音楽情報の再生状態を可変するなど、情報の処理状態を可変設定する。そして、スイッチ装置500は、操作手段を構成する操作子としての回転体部600と、軸支台座部700と、移動状況検出手段800と、動作発生手段を構成する規制手段900と、動作発生手段を構成する振動モータ950と、を備えている。
【0039】
回転体部600は、図2ないし図6に示すように、移動部としてのジョグテーブル部610と、支持手段を構成する周縁覆い部としてのジョグリング部650と、を有している。これらジョグテーブル部610およびジョグリング部650は、例えば比較的に機械的強度が強く家電機器などに広く利用されているABS樹脂にて形成されている。
【0040】
そして、ジョグテーブル部610は、図2ないし図7に示すように、略円板状の天面部としてのテーブル板611と、このテーブル板611の周縁に上端縁が連続する略円筒状の胴体部612と、この胴体部612の下端縁に径方向の外方に向けてフランジ状に突出する突出部としてのフランジ部613と、を一連に有し、略円盤状に形成されている。テーブル板611の略中央には、略円形の表示窓部614が開口形成されている。そして、テーブル板611の表示窓部614は、透光性を有した保護板615にて閉塞されている。また、ジョグテーブル部610のテーブル板611の上面には、保護板615の外周側に位置して、例えばリング状のポリカーボネート板やゴム板などの比較的に摩擦が生じやすい滑り止め部材618が設けられている。さらに、ジョグテーブル部610のテーブル板611の下面である胴体部612が突出する側の面には、表示窓部614と略同芯上に一対のガイドリブ部621が二重構造で突設されている。これらガイドリブ部621間には、ガイド溝部622が区画形成される。また、外周側のガイドリブ部621の外周面には、ラックである第1の歯車623が設けられている。さらに、ジョグテーブル部610の胴体部612の外周面には、係止リブ部625が例えば周方向で複数設けられている。
【0041】
また、ジョグリング部650には、嵌挿筒部651と、操作面部652と、係合フランジ部653と、を有し、略リング状に形成されている。嵌挿筒部651は、ジョグテーブル部610の胴体部612を内周側に嵌挿可能でかつジョグテーブル部610のフランジ部613を挿通不可能な内径の略円筒状に形成されている。この嵌挿筒部651の軸方向の一端である下端縁には、ジョグテーブル部610の係止リブ部625が係合する係合切欠部654が係止リブ部625の配置位置に対応して複数設けられている。操作面部652は、嵌挿筒部651の軸方向の一端である上端縁から斜め外方でかつ下方に向けて嵌挿筒部651を覆う状態に一連に設けられている。この操作面部652の外周面には、略等間隔に略球面凹状の操作凹部657が設けられている。さらに、操作面部652の外周面には、操作凹部657の間に位置して、略円柱状の操作膨出部658が斜めに複数、例えば3つ略直線状に設けられている。係合フランジ部653は、操作面部652の下端縁から外方に向けて略フランジ状に突出する状態に一連に設けられている。
【0042】
一方、軸支台座部700は、図2ないし図5および図8ないし図18に示すように、台座部710と、回転動作部750と、を備えている。台座部710は、回転体部600を回転可能に軸支する。回転動作部750は、台座部710に軸支される回転体部600の回転を円滑に案内支持する。
この台座部710は、例えば比較的に機械的強度が強く家電機器などに広く利用されているABS樹脂にて形成されている。そして、台座部710は、略円板状の天板部711と、この天板部711の周縁に上端縁が連続する略円筒状の円筒部712と、この円筒部712の下端縁に径方向の外方に向けて鍔状に突出する鍔部713と、を一連に有し、略円盤状に形成されている。
【0043】
また、台座部710の天板部711には、略中央に位置して略四角形の窓部721が開口形成されているとともに、周縁近傍に位置して回転検出窓部722Aおよび回転規制窓部722Bが開口形成されている。さらに、天板部711の下面には、下方に向けて突出し回路基板723を取り付ける基板取付リブ724が複数設けられている。回路基板723には、天板部711の窓部721に臨んで表示面が位置する状態に、情報処理手段400に接続され情報の処理状態を表示する第2の表示装置320が搭載されている。
【0044】
さらに、天板部711の上面には、回転体部600のジョグテーブル部610の回転を案内する回転案内手段730が窓部721の一角に位置して設けられている。
この回転案内手段730は、例えば耐蝕性に優れたステンレス鋼板などの金属板にて略直角方向に長手方向を有する略L字状に形成され、天板部711の所定の位置に位置決めされて取り付けられる取付板部731を有している。そして、取付板部731の長手方向の両端部には、回転自在に軸支された例えば真鍮製の略球状のローラ部732がそれぞれ設けられている。そして、回転案内手段730は、ローラ部732の回転中心からの距離が等距離となる位置と、ジョグテーブル部610のテーブル板611の中心に対応する位置とが同一、例えばローラ部732の回転中心を結ぶ線分を斜辺とした直角二等辺三角形の頂点が天板部711の中心に位置する状態に、天板部711に取付固定されている。
さらに、回転案内手段730は、ローラ部732がジョグテーブル部610のガイド溝部622に係合し、台座部710の中心に回転体部600の回転中心が位置する状態にジョグテーブル部610を回転可能に支持する。なお、取付板部731は、ステンレス鋼板に限らず、いずれの金属板でもできる。特に、耐蝕性を有するものや耐蝕性の処理が施されたものが好ましい。さらには、金属に限らず、例えば機械的強度が強いエンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂などを用いることもできる。また、回転案内手段730は、取付板部731を用いずローラ部732を天板部711に直接軸支する構成としてもよく、一対設けた構成に限らず複数設けた構成、さらには天板部711に対して放射状に回転軸を有する状態に複数配設する構成など、回転体部600を回転可能に支持可能ないずれの構成でもできる。
【0045】
そして、台座部710の円筒部712には、外周面に複数の凹部712Aが複数設けられている。さらに、円筒部712には、内周面側を外周面側に連通する配線窓部712Bが設けられている。さらに、台座部710の鍔部713には、逃げ凹部712A内に位置して、上方に向けてねじ止めリブ部713Aや、ガイドピン部713Bが適宜突設されている。また、鍔部713には、円筒部712の周面に沿って円周状に突設され円筒部712の外周面との間に凹溝状の配線溝部713Cを区画形成する配線リブ713Dが設けられている。さらに、鍔部713には、回転軸方向が円筒部712の中心に対して放射状となる状態に回転自在に軸支された複数の第1のローラ713Eが、同心円上に複数配設されている。さらに、鍔部713には、同心円状に位置して複数の当接リブ713Fが突設されている。この当接リブ713Fは、鍔部713の上面に対して複数の第1のローラ713Eの外周面で構成される平面の位置より低い高さ寸法で突設されている。そして、第1のローラ713Eの外周面にジョグリング部650の係合フランジ部653が載置する状態に当接し、ジョグリング部650は複数の第1のローラ713E上でジョグテーブル部610とともに台座部710の中心に回転中心が位置する状態で回転可能に載置支持される。なお、ジョグリング部650の係合フランジ部653は、通常時は当接リブ713Fに当接せず、例えば上方から強い力が作用した場合に各部位が変形するなどに際して当接する。このことにより、大きな外力による各部位の損傷が防止される。また、鍔部713には、同心円状に位置して複数設けられ、ジョグリング部650の係合フランジ部653の外周縁を係合して台座部710から脱落を防止するガイド爪部713Gが設けられている。
【0046】
また、回転動作部750は、回転体部600のジョグテーブル部610を回転可能に載置支持する。この回転動作部750は、台座部710の配線溝部713Cに対応して略リング状に形成されている。そして、回転動作部750には、台座部710の鍔部713に対向する面に、対向方向に略球面状に膨出する複数の押圧膨出部751と、例えばゴムや高密度マイクロセルウレタンフォームあるいはコイルばね部材などの弾性変形可能な複数の緩衝部材752と、が設けられている。さらに、回転動作部750には、放射状に回転中心が位置する状態で外周面に回転体部600のジョグテーブル部610のフランジ部613の下面が当接してジョグテーブル部610を載置支持する複数の第2のローラ753が配設されている。また、回転動作部750は、内周縁から内方に向けて台座部710の凹部712Aに対応した形状で舌片状に突出する支持片部754が複数設けられている。これら支持片部754は、台座部710のねじ止めリブ部713Aおよびガイドピン部713Bに軸方向で移動可能に貫通する状態でかつ、ねじ止めリブ部713Aに配設された付勢手段としての例えばコイルばね713Hの復元力にて脱落不可能にねじ止めにて取り付けられている。この取り付けられた状態では、緩衝部材752および押圧膨出部751は台座部710の鍔部713に当接せず、コイルばね713Hを弾性変形する回転体部600の押圧操作により緩衝部材752が当接し、さらに押圧操作されることで押圧膨出部751が当接する状態となっている。
【0047】
一方、移動状況検出手段800は、利用者による回転あるいは押圧するなどの入力操作により回転あるいは傾斜または押下移動などの回転体部600の移動状況を認識する。そして、移動状況検出手段800は、例えば情報処理手段400に接続され、認識した移動状況に関する信号を情報処理手段400へ出力する。この移動状況検出手段800は、回転移動検出手段810と、押圧検出手段820と、を備えている。
【0048】
回転移動検出手段810は、図8ないし図12に示すように、台座部710の天板部711の下面に、回転検出窓部722Aに臨んで配設されている。そして、回転移動検出手段810は、取付台座板811と、ピニオンである検出歯車812と、回転検出板813と、検出手段としての回転検出センサ814と、を有している。
【0049】
取付台座板811は、長手板状に形成され、長手方向の一端部が天板部711の下面に軸支され、長手方向の他端側を回動可能に配設されている。また、検出歯車812は、取付台座板811の長手方向の他端部に、回転軸が取付台座板811の厚さ方向に沿う状態で回転自在に軸支されている。この検出歯車812は、取付台座板811が天板部711に配設された状態で、回転検出窓部722Aから天板部711の上方に臨み、ジョグテーブル部610の第1の歯車623に係合してジョグテーブル部610の回転に対応して回転する状態に軸支されている。また、回転検出板813は、透光性の合成樹脂にて検出歯車812の径寸法より径大の円板状に形成され、放射状に複数の帯状目盛り813Aが印刷形成されている。この帯状目盛り813Aは、内周側と外周側とで径方向に2分割され、内周側と外周側とが周方向で変位する状態に設けられている。そして、回転検出板813は、検出歯車812に略同軸上に一体的に取り付けられている。
回転検出センサ814は、例えば回転検出板813の帯状目盛り813Aを検出する光センサ814Aとこの光センサ814Aからの出力信号を取得して操作に対応した操作信号である所定の検出信号を出力する回路が搭載された検出回路基板814Bとを有している。この回転検出センサ814は、光センサ814Aの光軸が回転検出板813の外周側および内周側の帯状目盛り813Aが印刷形成された外周部分に位置して回転検出板813の厚さ方向に沿う状態に取付台座板811に取り付けられている。すなわち、回転検出センサ814は、デジタル2相方式で、回転検出板813の回転速度および回転方向を検出する。そして、回転検出センサ814は、回転体部600の移動状況として検出信号を情報処理手段400へ出力する。この回転移動検出手段810は、取付台座板811が、例えばジョグテーブル部610の急激な回転などにて第1の歯車623から検出歯車812に急激な回転が作用した場合、検出歯車812が逃げるようにトーションコイルばね815の付勢に抗して取付台座板811の長手方向の他端側が第1の歯車623の外方へ回動する状態に取り付けられて配設されている。
【0050】
なお、回転検出センサ814は、上述した構成に限らず、いずれの方法が利用できる。例えば、回転検出板813の帯状目盛り813Aを磁気インキにて印刷形成して磁力を検出する磁気センサを利用したり、回転検出板813を用いず検出歯車812の外周面の一部に反射部材や磁石などを設けて光センサ814Aや磁気センサにて検出歯車812の回転を直接検出したり、第1の歯車623や検出歯車812などを設けず、ジョグテーブル部610に設けた反射部材や磁石などを光センサ814Aや磁気センサにて検出してジョグテーブル部610の回転状態を直接検出したりするなど、回転体部600の回転状態を検出可能ないずれの構成でも適用できる。
【0051】
また、移動状況検出手段800の押圧検出手段820は、図9、図10および図15ないし図18に示すように、台座部710の配線溝部713Cに配設されるテープ状スイッチ821を備えている。このテープ状スイッチ821は、例えばメンブレンスイッチなどのスイッチ821Aを複数、例えば回転動作部750の押圧膨出部751に対向する位置に複数設けて構成されている。そして、押圧検出手段820は、回転体部600が押圧されジョグテーブル部610とともにコイルばね713Hや緩衝部材752などの復元力に抗して押し下げられる回転動作部750の押圧膨出部751によりスイッチ821Aが閉成されて回転動作部750の押圧による移動状況を認識し、接続される情報処理手段400が押圧の入力操作を認識する。なお、押圧検出手段820は、スイッチ821Aを備えた接点式のものに限らず、例えば感圧センサや、圧電素子などを有した構成、あるいはテープ状に限らず、押圧膨出部751に対向する位置に複数設けた構成、さらには回転動作部750を設けず、ジョグテーブル部610のテーブル板611に感圧センサや圧電素子などを複数配設した構成など、回転体部600の所定以上の押圧操作により押し下げられるジョグテーブル部610の押動状況を検出可能ないずれの構成でもできる。なお、圧電素子を用い、押圧の入力操作における押圧力に応じた電圧を情報処理手段400へ出力させ、押圧状況をも認識させるようにしてもよい。
【0052】
一方、規制手段900は、図8、図13および図14に示すように、台座部710の天板部711の下面に、回転規制窓部722Bに臨んで配設されている。そして、規制手段900は、情報処理手段400に接続され、情報処理手段400による制御により、入力操作にて回転移動される回転体部600の回転移動を規制する。この規制手段900は、取付基板910と、接触部材としての規制歯車920と、回転駆動手段930と、を備えている。また、回転駆動手段930は、電動モータ931と、駆動伝達手段932と、を備えている。さらに、駆動伝達手段932は、出力プーリ932Aと、中間回転体932Bと、無端ベルト932Cと、を備えている。
【0053】
取付基板910は、長手板状に形成され、台座部710の天板部711の下面に取付固定されている。そして、取付基板910には、長手方向の一端部に位置して取付基板910の厚さ方向に軸方向を有する第1の軸支シャフト911と、長手方向の中間部に位置して軸方向が第1の軸支シャフト911と略平行な第2の軸支シャフト912とが突設されている。また、取付基板910の長手方向の他端部には、貫通孔913が設けられている。そして、取付基板910の第1の軸支シャフト911には、規制歯車920が回転自在に軸支されている。また、第2の軸支シャフト912には、中間回転体932Bが回転自在に軸支されている。この中間回転体932Bは、中間プーリ932B1および中間歯車932B2が同軸上で一体的に連結されて構成されている。さらに、取付基板910の貫通孔913には、電動モータ931の本体部931Aが嵌合固定されている。そして、中間回転体932Bの中間プーリ932B1と、電動モータ931の出力軸931Bに一体的に設けられ中間プーリ932B1より径寸法が小さい出力プーリ932Aとに、無端ベルト932Cが掛け渡されている。
【0054】
なお、無端ベルト932Cの内周面および中間プーリ932B1の外周面には、空回りしにくい構成、例えば凹凸が設けられていることが好ましい。また、図5および図13は、説明の都合上、中間歯車932B2の径寸法より小さい中間プーリ932B1を例示しているが、この限りではない。例えば、中間回転体932Bは、取付基板910を介して両面側に中間プーリ932B1および中間歯車932B2がそれぞれ位置し、一面側で規制歯車920に係合され他面側で無端ベルト932Cが掛け渡される構成としてもよい。このような構成では、中間プーリ932B1の径寸法を中間歯車932B2より大きくすることが可能となり、規制歯車920の回転数に対して電動モータ931の出力軸931Bの回転数がより多くなる比率の構成が容易に得られる。
【0055】
そして、電動モータ931は、情報処理手段400に接続され、情報処理手段400から供給される電力により出力軸931Bが回転する。この電動モータ931の出力軸931Bの回転駆動が駆動伝達手段932を介して規制歯車920に伝達され、規制歯車920が係合する第1の歯車623に伝達され、規制手段900は、回転体部600を回転させる駆動力を作用させる。すなわち、詳細は後述するが、回転体部600が利用者の入力操作により回転されると、回転移動検出手段810にて検出する回転状況に応じて、電動モータ931の出力軸931Bを適宜空回りさせたり、無端ベルトを適宜空回りさせたりするなどにより、入力操作時に負荷が適宜掛かる状態となっている。
【0056】
一方、振動モータ950は、台座部710の天板部711の下面に配設されている。この振動モータ950は、情報処理手段400に接続され、情報処理手段400による制御、すなわち供給される電力の電流値の大きさが制御されて適宜振動し、回転体部600を入力操作する利用者に振動が伝達される状態に回転体部600の略全体を振動させる。本実施の形態では、回転体部600を振動させる構成として振動モータ950を用いて説明するが、振動させる構成としては例えば圧電素子を利用し印加する電圧の電圧値を制御する構成とするなど、いずれの構成で振動させてもよい。
【0057】
(情報処理装置の内部構成)
次に、上述した情報処理装置の内部構成について、図面を参照して説明する。
情報処理装置300は、上述したように、第1の表示装置310と、ドライブ330と、操作手段であるスイッチ部340と、スイッチ装置500と、通信手段350と、記憶手段360と、情報処理手段400と、などを備えている。
【0058】
第1の表示装置310は、情報処理手段400に接続され、情報処理手段400から出力される制御信号により、情報の特性や処理状況などを表示する。具体的には、例えば情報として音楽用CDであるCD−DAに情報として複数記憶された音楽データを処理する場合、CD−DAに記録された音楽データの曲数や再生処理している音楽データの順番であるトラック番号、記録された全音楽データの総再生時間や音楽データ毎の再生時間あるいは再生中の音楽データの再生時間、再生中の音楽データのテンポ、音楽データの再生位置およびその前後における音量や所定の周波数以下である低音域の音量、再生中の音楽データの通常時の再生速度に対する速度の割合などを表示する。この第1の表示装置310としては、例えば液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなど、各種表示装置が利用できる。
【0059】
ドライブ330は、情報処理手段400に接続され、情報処理手段400から出力される制御信号により、記録媒体が着脱可能に装着され、記録媒体に記録された情報を読み取る読取処理、さらには記録媒体へ情報を記録する記録処理を実施する。このドライブ330は、上述した各種記録媒体に対応可能に構成されている。すなわち、例えば記録媒体が光ディスクである場合には光ピックアップを備えた構成、メモリカードなどの場合にはコネクタを有し処理のためのドライバを備えた構成などである。なお、ドライブ330は、1つの構成に限らず、各種記録媒体に対応可能に複数の構成を備えたものとしてもよい。
【0060】
スイッチ部340は、情報処理手段400に接続され、利用者による入力操作に対応して所定の操作信号を情報処理手段400へ出力し、情報処理手段400で情報を処理する状況を設定させる。このスイッチ部340は、上述したように、操作部材である、イジェクトボタン341と、モード調整部342と、テンポ調整部343と、キュー/ループボタン344と、クイックリターンボタン345と、サーチ設定部346と、キューボタン347と、再生/停止ボタン348と、ループ操作部349と、などを備えている。
【0061】
イジェクトボタン341は、押下する入力操作により所定の操作信号が情報処理手段400へ出力する。この操作信号の出力により、ドライブ330に設けられた図示しない搬送機構部を情報処理手段400が制御し、ドライブ330にクランプ位置に装着されている記録媒体を本体ケース301外へ挿入口302を介して搬出させる処理を実施させる。
【0062】
モード調整部342は、情報処理装置300の操作モードを切り換えるジョグモードボタン342Aと、このジョグモードボタン342AがON状態の時に、再生開始時および停止時の再生スピードの加減速を設定するスピード調整部342Bと、を備えている。そして、ジョグモードボタン342Aは、詳細は後述するが、スイッチ装置500の押圧検出手段820による再生状況の変更設定を切り換える設定をする。すなわち、このジョグモードボタン342Aを押下する(ON状態)と、押圧検出手段820による入力操作を有効すなわち入力操作に応じて情報処理させる旨の操作信号を出力する。また、OFF状態にすると、この押圧検出手段820の入力操作を無効すなわち入力操作による信号に対応した情報処理を禁止する旨の操作信号を出力する。また、スピード調整部342Bは、回動操作可能に構成され、利用者による回動操作の実施により、再生の立ち上がりスピードおよび再生停止過程における減速スピードを可変設定する。
【0063】
テンポ調整部343は、入力操作により、再生する音楽データの再生テンポを可変設定する。このテンポ調整部343は、テンポ調整つまみ343Aと、マスターテンポボタン343Bと、テンポレンジ切換ボタン343Cと、を備えている。テンポ調整つまみ343Aは、入力操作により摺動可能に構成され、再生される音楽データの再生テンポを所定範囲で可変設定する。マスターテンポボタン343Bは、入力操作により再生音の音程を変えずにスピードのみを可変設定する。テンポレンジ切換ボタン343Cは、入力操作によりテンポ調整つまみ343Aのレンジを可変設定する。
【0064】
キュー/ループボタン344は、例えば、ドライブ330を適宜動作させ、他の記録媒体であるメモリカードなどとも情報処理可能とし、利用者の入力操作による押下に応じて、一方の記録媒体である光ディスク毎に応じてキューポイントまたはループポイントにおけるデータの記録の指示に基づく操作信号を出力する。すなわち、キュー/ループボタン344は、メモリーボタン334Aと、コールボタン334Bと、を備えている。メモリーボタン334Aは、入力操作により、光ディスク毎に応じてキューポイントまたはループポイントに関する情報をメモリカードなどに記録させる指示に基づく操作信号を出力する。コールボタン334Bは、入力操作により、メモリカードなどに記録された光ディスク毎のキューポイントまたはループポイントを選択して読み取られる指示に基づく操作信号を出力する。
【0065】
クイックリターンボタン345は、スイッチ装置500における再生状況の変更に関する処理内容を選択する。例えば、このクイックリターンボタン345は、再生する情報の処理停止または処理開始、および、再生する情報の再生位置の変更のうち少なくともいずれか一方を選択する。具体的には、ジョグモードボタン342AがON状態であるとして、クイックリターンボタン345がOFF状態の場合、再生する情報の処理停止または処理開始に関する処理内容を設定する。すなわち、利用者による回転体部600の押圧または接触の入力操作によりスイッチ装置500の押圧検出手段820が押圧または接触を検出すると、再生する情報の処理停止または処理開始を実施させる。一方、クイックリターンボタン345が、ON状態の場合、再生する情報の再生位置をキューポイントに移動する変更に関する処理内容を設定する。すなわち、利用者による回転体部600の押圧または接触の入力操作によりスイッチ装置500の押圧検出手段820が押圧または接触を検出すると、再生する情報の再生位置をキューポイントへ移動させる処理を実施させる。
【0066】
さらに、ジョグモードボタン342Aおよびクイックリターンボタン345の双方がON状態の場合、再生する情報の再生位置をキューポイントに移動する変更に関する処理内容、および、再生する情報の処理位置を前または後に移動する変更に関する処理内容の双方の処理内容を設定する。すなわち、再生する情報の再生位置をキューポイントに移動する変更に関する処理内容を設定するとともに、詳細は後述するスイッチ装置500の回転移動検出手段810にて検出する回転体部600の回転状況に応じて、再生する情報の処理位置の前または後への移動を変更可能に設定する。より具体的には、利用者による回転体部600の押圧または接触の入力操作によりスイッチ装置500の押圧検出手段820が押圧または接触を検出すると、再生する情報の再生位置をキューポイントへ移動させる。さらに、この押圧または接触操作を維持しつつ回転体部600の回転操作により回転移動検出手段810が検出する回転体部600の回転量に応じて、再生する情報の再生位置を前または後への移動、いわゆるスクラッチなどが実施される。なお、ジョグモードボタン342Aおよびクイックリターンボタン345のいずれかがOFFである場合、再生する情報の再生位置をキューポイントに移動する変更に関する処理内容、および、再生データの処理位置を前または後に移動する変更に関する処理内容の双方の処理内容は設定されない。
【0067】
サーチ設定部346は、入力操作により、記録媒体に記録された情報の再生させる位置を前送りあるいは後戻りさせる処理を設定する。すなわち、サーチボタン346は、トラックサーチボタン346Aと、サーチボタン346Bと、を備えている。トラックサーチボタン346Aは、複数の音楽データが記録されている場合には、1回の押下操作で現在再生あるいは再生待機となっている音楽データに対して1つ後あるいは1つ前の音楽データの最初の位置から再生あるいは再生待機状態に設定する。サーチボタン346Bは、押下操作が継続されている間、現在再生あるいは再生待機となっている位置を前側あるいは後側に変更する設定をする。
【0068】
キューボタン347は、主に所定のキューポイントを登録する設定をする。例えば、光ディスクの再生一時停止中に利用者が押下操作することで、所定のキューポイントの指示に基づく操作信号を出力、すなわち一時停止している位置をキーポイントとして登録させる処理を実施させる。
再生/停止ボタン348は、入力操作により、情報の再生処理を開始あるいは再生処理を停止する処理を実施させる操作信号を出力する。
【0069】
ループ操作部349は、入力操作により、情報を繰り返し再生させる処理を設定する。このループ操作部349は、ループイン/リアルタイムキューボタン349Aと、ループアウト/アウトアジャストボタン349Bと、リループ/イグジットボタン349Cと、タイムモード/オートキュー切換ボタン349Dと、を備えている。ループイン/リアルタイムキューボタン349Aは、情報を再生している際に押下操作されると、繰り返し再生の期間における始点の指示に基づく操作信号を出力、すなわち押下操作された時点を始点として設定させる処理をする。ループアウト/アウトアジャストボタン349Bは、情報を再生している際に押下操作されると、繰り返し再生の期間における終点の指示に基づく操作信号を出力、押下操作された時点を終点として設定させる処理をする。リループ/イグジットボタン349Cは、押下操作されると、ループイン/リアルタイムキューボタン349Aおよびループアウト/アウトアジャストボタン349Bにて指示された期間における情報の繰り返し再生の指示に基づく操作信号を出力、すなわち押下操作により繰り返し再生を実施あるいは繰り返し再生の処理を解除する設定をする。タイムモード/オートキュー切換ボタン349Dは、ON状態である場合、自動的に情報の再生が開始される位置での無音部分を省略するように設定する。
【0070】
スイッチ装置500は、上述したように、第2の表示装置320と、回転移動検出手段810および押圧検出手段820を備えた移動状況検出手段800と、回転駆動手段930と、振動モータ950と、を有している。
第2の表示装置320は、情報処理手段400に接続され、情報処理手段400から出力される制御信号により、情報の処理状況を表示する。この第2の表示装置320は、第1の表示装置310と同様に各種表示装置が利用される。そして、第2の表示装置320は、図19に示すように、再生位置表示部321と、キューポイント位置表示部322と、音声メモリ状態表示部323と、ジョグタッチ検出表示部324と、モード表示部325と、を備えている。
【0071】
再生位置表示部321は、第2の表示装置320の表示領域における外周部分に位置し、幅が狭い扇型の発光素子が略環状の仮想軌跡に沿ってマトリックス状に配列されて構成されている。この再生位置表示部321は、アナログレコードの回転速度に対応させて発光素子が点灯し、記録媒体の再生位置を仮想的に表示する。例えば、回転速度が毎分33回転に設定されているアナログレコードが回転するのと同様の速度で、再生位置も略円形状の仮想軌跡に沿って回転を繰り返す。
キューポイント位置表示部322は、第2の表示装置320の表示領域における再生位置表示部321の内側に位置し、再生位置表示部321と略同様に、幅の狭く略線状の扇型の発光素子が略円形状の仮想軌跡に沿って配列されて構成されている。このキューポイント位置表示部322は、利用者によるスイッチ部340のキューボタン347が押下操作されることで、再生位置表示部321で表示するアナログレコードに対応する仮想的な再生位置に対応して円周方向でのキューポイント位置を表示する。
【0072】
音声メモリ状態表示部323は、第2の表示装置320の表示領域におけるキューポイント位置表示部322の内側に位置し、略リング状の発光素子にて構成されている。この音声メモリ状態表示部323は、例えば光ディスクの記録面にある傷や塵埃、あるいは記録された情報の部分的な損傷などにより読み取った情報に欠陥があった場合など、後述する記憶手段360に記憶された再生対象の情報の情報量が所定量以下となったことを点滅などの表示により報知する。
ジョグタッチ検出表示部324は、第2の表示装置320の表示領域における音声メモリ状態表示部323の内側に位置し、幅の比較的に広い扇型の発光素子が略環状に配列されて構成されている。このジョグタッチ検出表示部324は、スイッチ装置500の回転体部600を利用者が押圧または接触することで所定の表示をする。モード表示部325は、第2の表示装置320の表示領域における中央部分に略円板状に形成され、スイッチ部340のモード調整部342にて設定された操作モードがジョグモードである場合にその旨を表示して報知する。
【0073】
移動状況検出手段800の回転移動検出手段810は、上述したように、情報処理手段400に接続され、回転体部600の回転状況を検出して回転状況に応じた信号を情報処理手段400へ出力する。具体的には、利用者が回転体部600を回転操作することで、ジョグテーブル部610の第1の歯車623に係合する検出歯車812とともに回転検出板813が回転し、回転検出センサ814で回転検出板813の回転状況すなわち回転速度および回転方向を検出し、回転状況に関する検出信号を情報処理手段400へ出力する。
【0074】
移動状況検出手段800の押圧検出手段820は、上述したように、情報処理手段400に接続され、回転体部600の利用者による押圧や接触状況を検出して押圧や接触状況に応じた信号を情報処理手段400へ出力する。具体的には、利用者による回転体部600の押圧や接触操作にてジョグテーブル部610とともにコイルばね713Hや緩衝部材752などの復元力に抗して回転動作部750が押し下げられ、回転動作部750の押圧膨出部751がテープ状スイッチ821のスイッチ821Aを閉成することで、押圧操作に対応した操作信号である所定の検出信号として情報処理手段400へ出力する。なお、圧電素子などを備え、押圧状況すなわち押圧する圧力をも検出可能である場合にはその押圧力に関する検出信号を出力する。
【0075】
回転駆動手段930は、上述したように、情報処理手段400に接続され、情報処理手段400による制御にて電動モータ931を適宜動作させ、利用者が回転体部600を入力操作する際に、所定の位置で適宜負荷が変動する状態とする。具体的には、情報処理手段400から適宜供給される電力により電動モータ931の出力軸931Bが回転駆動し、この電動モータ931の出力軸931Bの回転駆動が駆動伝達手段932を介して規制歯車920に回転駆動が伝達され、規制歯車920が係合する第1の歯車623を介して回転体部600を回転させる駆動力を作用させる。このことにより、回転操作される回転体部600の回転時の抵抗が、情報処理手段400により駆動制御された電動モータ931の駆動状態に応じて増減し、利用者は回転体部600を回転操作する際に情報処理手段400で処理する情報の特性に対応して異なる抵抗感、いわゆるクリック感様の抵抗感が提供される。
【0076】
振動モータ950は、上述したように、情報処理手段400に接続され、情報処理手段400による制御にて、所定の大きさの電流値となる電力が供給されることで適宜振動する。この振動は、利用者が回転体部600を入力操作する際に振動が感じ取られるとともに、振動により移動状況検出手段800が入力操作されたと判断する誤作動を生じない大きさである。
【0077】
通信手段350は、情報処理手段400に接続され、情報処理手段400による制御により、例えばネットワークを介して情報を配信可能に記憶するサーバ装置やパーソナルコンピュータなどの端末装置に接続し、記憶されている情報を取得し、情報処理手段400へ出力する。ここで、ネットワークとしては、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)などの汎用のプロトコルに基づくインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、無線媒体により情報が送受信可能な複数の基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などのネットワーク、さらには、情報を直接送受信するための媒体となる無線媒体自体などが例示できる。ここで、無線媒体としては、電波、光、音波、電磁波などのいずれの媒体をも適用できる。なお、通信手段350で取得され情報処理手段400へ出力された情報は、記憶手段360で適宜読み出し可能に記憶される。
【0078】
記憶手段360は、例えば、HD(Hard Disk)などの磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、メモリカードなど、各種記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどの構成の他、半導体メモリなどが適用できる。この記憶手段360は、情報処理装置300全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどをも記憶している。さらに、記憶手段360は、情報処理手段400が演算の際に処理する信号を一時的に記憶可能に構成されている。すなわち、記憶手段360は、メモリとしても機能する。
【0079】
情報処理手段400は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備え、図示しない各種入出力ポートである、第1の表示装置310や第2の表示装置320が接続される表示制御ポートと、ドライブ330が接続されるドライブ制御ポートと、スイッチ部340や移動状況検出手段800が接続される入力ポートと、回転駆動手段930が接続される駆動制御ポートと、通信手段350が接続される通信ポートと、記憶手段360が接続される記憶ポートと、などを有している。そして、情報処理手段400は、各種プログラムとして、状況認識手段410と、情報取得手段420と、動作制御手段430と、処理手段440と、表示制御手段450と、などを備えている。
【0080】
状況認識手段410は、スイッチ部340およびスイッチ装置500の入力操作により出力される操作信号に基づく入力操作状況、および、情報の特性を認識する。この状況認識手段410は、操作信号認識手段411と、特性認識手段412と、を備えている。
【0081】
操作信号認識手段411は、スイッチ部340から出力される各種操作信号、移動状況検出手段800の回転移動検出手段810および押圧検出手段820から出力される検出信号を認識し、利用者により入力操作された情報の処理条件や処理状況の変更要求を認識し、情報の処理状態を設定する。この処理状態の設定内容に関する信号は、情報取得手段420、動作制御手段430、処理手段440、表示制御手段450などへ適宜出力される。なお、押圧検出手段820から押圧力に関する検出信号を認識した場合には、再生されている状態で押圧力の検出信号を認識すると、押圧力の大きさに対応、例えば押圧力が大きくなるに従って再生速度が低減する速度が速くなる処理状態に設定する。また、回転体部600を押圧して再生が一時停止している状態から徐々に押圧力が小さくなると、その押圧力の大きさに対応、すなわちゆっくり押圧力を小さくする場合に比して速く押圧力を小さくする場合の方が通常の再生速度に戻すまでの時間が短くなる処理状態に設定する。
【0082】
特性認識手段412は、処理対象として情報取得手段420で取得する情報の特性、例えば情報が音楽データである場合には音量、音程、テンポなど、画像データの場合には明暗、コントラスト、色彩などを認識し特性情報として取得する。これら情報の特性は、その情報に関連付けられて記録媒体に記録された特性に関する情報の他、例えば処理手段440で情報を再生するための処理の際に周波数などに基づいて認識し、特性に関する特性情報として取得してもよい。例えば、特性認識手段412は、図20、図21および図23(A)に示すように、音量を認識し、認識した特性の位置を、情報を処理する処理時間の時間軸における位置、すなわち再生開始位置からの時間情報である経過時間を、記録情報に含まれる時間情報である分や秒、あるいはフレーム数に基づいて認識する。この認識した特性とその位置である時間情報とを関連付けて特性情報として生成する。また、特性認識手段412は、例えば、所定の周波数以下である低音域の音量として、ローパスフィルタにより所定の周波数以下の成分を取得してその音量が所定の以上の大きさ、特にピーク値を特性として認識する。
【0083】
さらに、特性認識手段412は、特性である低音域のピーク値が存在する位置における再生開始位置からの時間情報である経過時間を、記録情報に含まれる時間情報である分や秒、あるいはフレーム数に基づいて認識する。具体的には、例えば図20に示すように、所定値以上の音量となる複数のピークが存在する場合、各ピークに対応して再生開始から識別番号などを順次設定するとともに経過時間を順次認識して関連付けて特性情報におけるピーク情報を生成する。さらに、特性認識手段412は、上述したキューボタン347の入力操作により出力される操作信号に基づいて、キューポイントに関する情報を設定する。すなわち、操作信号に基づいて、図21に示すように、再生状態が一時停止されて入力操作された再生位置をキューポイントとして設定し、キューポイント情報を生成する。これら生成されたピーク情報やキューポイント情報などの特性情報は、記憶手段360に順次記憶される。また、特性認識手段412は、認識した情報の特性に関する特性情報を表示制御手段450へも適宜出力する。
【0084】
ここで、再生位置の認識としては、以下の演算により算出されて認識される。すなわち、再生開始時点から現在の経過トラック時間までに再生された総フレーム数を算出する。具体的には、記録情報に含まれる時間情報である分Min、秒Sec、フレーム数Fnを検出し、以下に示す数1により総フレーム数Nを算出する。
【0085】
(数1)
N=(Min×60×75)+(Sec×75)+Fn
【0086】
算出した総フレーム数Nを所定の係数Kで除算し、再生位置情報となる余りの数Aを算出する。ここで、係数Kは、記録媒体である光ディスクのディスク毎に決められた設定値である。例えば、CDの場合には、CDの1秒間のフレーム数75と、アナログレコードプレーヤの回転速度33RPM(1秒間に0.55回転)とより、K=135に設定される。このように、アナログレコードプレーヤに対応する略円形状の軌跡における再生位置が認識される。この再生位置に基づいてピーク位置やキューポイントなどの特性情報における情報の特性の位置が設定される。なお、キューポイント情報は、再生位置に関する情報とともに、再生開始位置からの回転体部600の回転数に関する回転数情報を有している。すなわち、再生位置がキューポイントからある程度進行して、再生位置が数回転後の所定の位置である場合には、進行した分の数で回転体部600の回転を戻さないとキューポイント位置に再生位置が戻らない状態となる。具体的には、総フレーム数Nを係数Kで除算した値が再生開始位置からの回転数であり、余りが回転軌跡上における位置となる。
【0087】
情報取得手段420は、操作信号認識手段411から出力される所定の処理状況の設定内容に関する信号、すなわち処理対象となる所定の情報を読み取る旨の指示信号を認識すると、ドライブ330や記憶手段360を動作制御し、記録媒体に記憶された所望の情報を読み取らせ、取得する。また、情報取得手段420は、記録媒体に記録された情報の記録状況、例えば再生時間や記録された情報の数などの記録情報を取得する。これら記録情報の取得としては、例えば、記録媒体がドライブ330に装着されたことをドライブ330から出力される信号に基づいて認識、あるいは、スイッチ部340などの入力操作などにて処理対象が記憶手段360に記憶された情報であることを認識すると、ドライブ330や記憶手段360を動作制御して、記録されているプレイリストやTOC(Table Of Contents)情報などを読み取らせて取得する。さらに、情報取得手段420は、例えばスイッチ部340などの入力操作や情報処理装置300に接続された端末装置などから出力される要求信号に基づいて、通信手段350を動作制御し、サーバ装置や端末装置から取得要求対象の情報を受信させて取得する。
【0088】
動作制御手段430は、状況認識手段410で認識した状況、すなわち操作信号に基づく入力操作状況および情報の特性に基づいて、回転駆動手段930や振動モータ950を制御し、回転体部600が振動する状態や入力操作にて回転操作される際の回転移動時に負荷が生じる状態として、状況認識手段410で認識する状況を回転体部600を動作させることで利用者に報知する。この動作制御手段430は、規制制御手段431と、振動制御手段432と、を備えている。そして、この動作制御手段430と、上述した取付基板910、規制歯車920および回転駆動手段930とにより、あるいは振動モータ950とにより、本発明の動作発生手段が構成される。
【0089】
規制制御手段431は、操作信号認識手段411から出力される処理状況の設定内容に関する信号に基づいて、回転駆動手段930を動作制御する。すなわち、操作信号認識手段411により、回転移動検出手段810の回転検出センサ814から出力され検出信号に基づいて、回転体部600の回転方向と回転速度とを認識すると、規制制御手段431は回転速度の速さに対応して回転体部600の回転する方向への回転に対する抵抗が増減する状態に回転駆動手段930の電動モータ931を回転駆動させる処理をする。具体的には、回転体部600がゆっくり回転される場合には、利用者が回転操作する際の抵抗感があまり感じられないように、回転体部600の第1の歯車623に係合する規制歯車920が第1の歯車623の回転速度と略同等の回転速度で対応する回転方向に回転する状態に電動モータ931に電力を供給させる。また、回転体部600が速く回転される場合には、利用者が回転操作する際の抵抗感が強く感じられるように、規制歯車920が第1の歯車623の回転速度より遅い回転速度で対応する回転方向に回転する状態に電動モータ931に電力を供給、あるいは規制歯車920が回転しない状態とすべく電力の供給を停止、さらにはより強い抵抗感を提供するために第1の歯車623の回転方向に対応する回転方向とは反対方向に回転する状態に電動モータ931に所定の電力を供給する。
【0090】
さらに、規制制御手段431は、回転移動検出手段810の回転検出センサ814から出力され検出信号に基づいて回転方向が例えば回転回り方向であるフォワード回転とは反対回転であるリバース方向である場合、電動モータ931に供給する電力を大きくする。すなわち、規制制御手段431は、回転体部600の回転方向がリバース方向である場合、回転方向がフォワード方向である場合よりも大きな駆動力を回転体部600に作用させる。このことにより、回転体部600の第1の歯車623および規制歯車920の回転速度に差が生じ、電動モータ931の回転駆動する出力軸が供給される電力に対応することなく回転速度差分で適宜空転あるいは無端ベルト932Cが回転速度差分で適宜空転するなどの状態が生じ、回転操作による回転体部600の回転に対して回転速度に対応して抵抗が増減する。
【0091】
さらに、規制制御手段431は、特性認識手段412で認識した情報の特性に基づいて、規制手段900の回転駆動手段930を動作制御する。すなわち、規制制御手段431は、ピーク位置やキューポイントの位置などの特性の位置で、入力操作にて回転される回転体部600の回転に対する負荷が変動する状態に、回転駆動手段930の電動モータ931を回転駆動させる処理をする。
具体的には、図22に示すように、特性の位置を略中心として、回転体部600が回転する回転方向に対する前後の所定角度±Δθで、入力操作にて回転する回転体部600の回転抵抗が増減する状態に、電動モータ931の駆動力を回転体部600に作用させる。すなわち、図22(B)に示すように、回転体部600の回転方向において、特性の位置から手前の所定角度−Δθの位置から特性の位置までは、回転操作に対して抵抗が加わる規制処理を実施し、特性の位置から回転方向の先の所定角度+Δθの位置までは、回転操作に対して抵抗を減少、すなわち回転操作を補助する状態に補助処理を実施する。
【0092】
これら規制処理および補助処理としては、図22(A)に示すように、特性の位置の手前−Δθの位置で回転操作に対して大きく抵抗が生じ、特性の位置で負荷が生じず、特性の位置の先+Δθの位置で回転操作を補助する状態に、徐々に負荷が低減する状態とする。すなわち、電動モータ931の駆動として、例えば−Δθの位置で、回転体部600の回転に対応する方向とは逆方向に規制歯車920が所定の回転速度で回転する状態に電力を供給して逆回転の駆動力を作用させる。そして、回転体部600の回転位置が特性の位置に到達するまで、規制歯車920の逆方向への回転速度が徐々に低下して逆回転の駆動力が徐々に低減する状態に供給する電力を制御する。さらに、回転体部600の回転位置が特性の位置に到達した時点で、規制歯車920が回転しない状態すなわち駆動力を作用させない状態とする。そして、回転体部600の回転位置が特性の位置を通過して+Δθの位置まで、回転体部600の回転位置が特性の位置で回転体部600の回転に対応する方向に第1の歯車623での回転速度と規制歯車920の回転速度とが略同一となる状態まで徐々に規制歯車920の回転速度を増大させて駆動力を作用させる。
このように回転体部600の回転操作に対して比較的に短い回転角度±Δθで回転に抵抗が生じる状態から回転を補助する状態に駆動力を作用させることで、特性の位置で、いわゆるクリック感様の操作感覚を利用者に提供する状態となる。なお、電動モータ931の供給する電力を制御すなわち電動モータ931の駆動制御として、電流制御や電圧制御など、各種制御方法が利用できる。
【0093】
また、振動制御手段432は、特性認識手段412で認識した情報の特性に基づいて、振動モータ950を動作制御すなわち振動させる。この振動制御手段432は、上述したように演算して認識する再生位置に基づいて、情報の特性の位置を再生位置の認識と同様に認識する。そして、振動制御手段432は、入力操作にて回転される回転体部600の回転に対応して移動される処理位置における情報の特性に対応、例えば、図23(A)に示す音量の大きさに対応して、図23(B)に示す振動モータ950を振動させる大きさが変動する状態に、供給させる電力の電流値を設定する。また、振動制御手段432は、例えば別途設けられたスイッチ部340の切替により、図24あるいは図25に示すように、処理位置である再生位置における特性情報に基づいて音量の大きさに対応する電流値が振動モータ950に流れる状態に供給する電力を設定する。すなわち、回転体部600を押圧している状態で回転が停止し再生が一時停止する状態では、その一時停止している期間T1(図24(B))では発音手段210からは音楽データが再生されないので振動させないように供給する電力を一時停止させる処理と、一時停止している期間T2(図25(B))では再生位置における音量の大きさに対応する電流値を供給して振動させる処理と、を切り替え可能としている。
【0094】
処理手段440は、例えばDSP(Digital Signal Processor)などを備え、情報取得手段420で取得した処理対象の情報を、操作信号認識手段411から出力される処理状況の設定内容に関する信号に応じて、出力手段200から上述した設定内容のように適宜出力される状態に再生処理する。この処理した情報は、出力手段200に適宜出力され、設定内容に対応して再生される。すなわち、通常に再生したり、回転体部600の回転や押圧あるいは接触操作、スイッチ部340の入力操作による設定内容に応じて、情報の再生位置や再生速度、テンポ、音程などを設定あるいは変更する状態に処理する。
【0095】
表示制御手段450は、第1の表示装置310および第2の表示装置320を制御し、操作信号認識手段411から出力される処理状況の設定内容に関する信号や特性認識手段412で認識した情報の特性に関する各種情報に対応して、設定内容や情報の処理状況を適宜表示させる。
【0096】
〔再生システムの動作〕
次に、上述した再生システム100における情報を処理する動作について、図面を参照して説明する。なお、この動作処理において、記録媒体として音楽データが記録された光ディスクを利用した場合について説明するが、上述したように、処理する記録媒体はこの限りではない。
【0097】
まず、図26に示すように、あらかじめ再生システム100に電力が供給され、挿入口302に光ディスクなどの記録媒体が挿入されると(ステップS101A)、情報処理手段400がドライブ330を動作制御する。すなわち、例えばオートローディング機構により、本体ケース301内のドライブ330の所定の位置に記録媒体を装着させる。そして、情報処理手段400は、記録媒体がドライブ330に装着されたことを認識すると、情報取得手段420により、ドライブ330を動作制御して記録媒体に記録された記録情報を読み取らせる。さらに、表示制御手段450により第1の表示装置310を制御して、記録情報を表示させる(ステップS102A)。この後、情報処理手段400は、スイッチ部340が利用者により入力操作されて出力する操作信号を操作信号認識手段411で認識し(ステップS103A)、入力された処理状態を設定する(ステップS104A)。なお、ステップS103AおよびステップS104Aは以降の処理においても実施され、再生処理が終了するまで操作信号に基づいて処理状態が設定される。
【0098】
この後、処理対象の音楽データの選択待機状態となる(ステップS105A)。すなわち、いずれの音楽データが選択されたか否かを判断する。そして、処理対象の音楽データが選択されたことを認識すると、情報取得手段420によりドライブ330や記憶手段360を制御して、選択された音楽データを読み取る(ステップS106A)。さらに、表示制御手段450は、選択された音楽データの再生時間やトラック番号あるいはプレイリストにおける登録された番号など、音楽データに関する情報を表示させる。この後、処理対象の音楽データの再生待機状態となる(ステップS107A)。すなわち、再生/停止ボタン348が入力操作されたか否かを判断し、再生/停止ボタン348の入力操作による再生要求を認識すると、処理手段440により出力手段200で出力可能に音楽データを処理する再生処理を実施し、順次出力手段へ処理した音楽データを出力し、音声として発音手段210から出力させる(ステップS108A)。このステップS108Aの再生処理の際、情報処理手段400の特性認識手段412により、音楽データの特性、例えばリズムであるテンポや低音域の音量などを認識する(ステップS109A)。さらに、再生処理状況、例えば再生速度やステップS109Aで認識した特性などを、第1の表示装置310および第2の表示装置320に表示させるとともに、特性に対応して振動モータ950を振動させる処理をする(ステップS110A)。
【0099】
このステップS110Aにおいて、第2の表示装置320における再生処理状況の表示としては、上述した数1に基づいて演算された余りの数Aに関する再生位置情報に基づいて再生位置を認識する。そして、第2の表示装置320の再生位置表示部321における12時の位置を基準として、算出した再生位置情報に相当する時計回りの方向の位置の発光素子を点灯させ、再生位置を表示させる。なお、再生中、演算される再生位置情報はフレーム数の増加により変化するため、表示される再生位置は、略円形状の仮想軌跡を回転する状態に移動する。また、振動モータ950の振動処理としては、再生位置情報および特性情報に基づいて、処理手段440で現在処理している再生位置における特性、例えば音量の大きさに対応して振動制御手段432で振動モータ950に供給する電力の電流値の大きさを設定して電力を供給させる。このことにより、回転体部600が入力操作されていない状態でも出力手段200における再生状況に対応して振動モータ950が振動して回転体部600が振動している。したがって、例えば利用者が回転体部600に手をかざす状態とすると、回転体部600が再生処理している音楽データと対応して振動していることを認識できる。
【0100】
また、利用者がスイッチ部340のキューボタン347を押下操作することで、この操作信号を操作信号認識手段411が認識し情報の処理状態を設定する信号を出力する。この信号を認識した表示制御手段450は、信号の認識した時点における再生位置情報をキューポイント情報とし、キューポイント位置表示部322における12時の位置を基準として、キューポイント情報に相当する時計回りの方向の位置する発光素子を点灯させ、キューポイントを表示させる。この演算されたキューポイント情報は、記憶手段360に適宜記憶される。
【0101】
そして、処理手段440で音楽データを再生している際に、図27に示すように、回転体部600が押圧操作されたか否かを判断する(ステップS111A)。具体的には、操作信号認識手段411が押圧検出手段820から操作信号が出力されたか否かを判断する。このステップS111Aで押圧操作を認識しない場合には、ステップS108Aに戻って再生処理を継続する。また、ステップS111Aで押圧操作を認識すると、操作信号認識手段411は、クイックリターンボタン345がON状態であるか否かを判断する(ステップS112A)。すなわち、操作信号認識手段411は、回転体部600の押圧操作の検出信号による再生状況を変更させる変更内容が、処理の停止または開始に関する変更内容、または、再生位置の変更に関する変更内容のうちのどちらの変更内容であるかを判断する。このステップS112Aにおいて、クイックリターンボタン345が押圧操作されてON状態であり、再生状況の変更内容が再生位置の変更に関する変更内容であると判断した場合、処理手段440は、再生速度を0%にして再生位置をキューポイントへ移動する処理をする(ステップS113A)。一方、ステップS112Aにおいて、クイックリターンボタン345がON状態ではない、すなわちOFF状態であり、再生状況の変更内容が処理の停止または開始に関する変更内容であると判断した場合、処理手段440は、スイッチ部340のスピード調整部342Bにて設定され、操作信号認識手段411にて認識された再生停止過程における減速スピードに応じて、再生速度を徐々に0%にして再生処理を停止する処理をする(ステップS114A)。
【0102】
これらステップS113AまたはステップS114Aの後、操作信号認識手段411は、回転体部600の回転移動検出手段810からの検出信号に基づいて、回転体部600が回転操作されたか否かを判断する(ステップS115A)。このステップS115Aで回転されていないと判断すると、操作信号認識手段411は、回転体部600の押圧状態が継続しているか否かを判断する(ステップS116A)。一方、ステップS115Aで回転されたと判断すると、操作信号認識手段411は、検出信号に基づいて回転方向が回転回り方向であるフォワード回転(FWD)か否かを判断する(ステップS117A)。そして、ステップS117Aでフォワード回転であると判断すると、回転移動検出手段810からの検出信号における回転速度を認識する(ステップS118A)。さらに、規制制御手段431は、ステップS117AおよびステップS118Aで認識した回転方向および回転速度に基づいて、電動モータ931を所定の回転方向で所定の回転速度で回転させ、回転体部600の回転速度が速くなるしたがって規制歯車920の回転速度が遅くなり、速度差が大きくなって回転操作の負荷が大きくなる状態に規制処理を実施する制御をする(ステップS119A)。この後、処理手段440は、回転速度に対応してフォワード方向へ再生速度が増大する状態に再生処理する(ステップS120A)。
【0103】
このステップS120Aの後、回転体部600の回転操作により再生位置が進行し、低音域の音量がピークとなる位置やキューポイント位置などの設定された所定の特性の位置に到達したか否かを判断する(ステップS121A)。すなわち、回転体部600の回転操作に対応して移動する再生位置が、特性の位置の±Δθの位置に到達したか否かを判断する。そして、ステップS121Aで、再生位置がまだ特性位置に対して±Δθの位置に到達していないと判断した場合には、ステップS116Aに進んでそのまま処理を継続する。一方、ステップS121Aで、再生位置が特性位置に対して±Δθの位置に到達したと判断すると、いわゆるクリック感様の回転操作感覚が生じる状態に、回転体部600の回転操作を規制する処理をする(ステップS122A)。すなわち、回転体部600の回転により再生位置が特性の位置に対して−Δθの位置に到達した時点で、回転体部600の回転に対応する方向とは逆方向に規制歯車920が所定の回転速度で回転する状態に、規制手段900の電動モータ931に電力を適宜供給して逆回転の駆動力を作用させる。そして、回転操作により回転体部600の回転が進行し、再生位置が特性の位置に到達するまでは、規制歯車920の逆方向への回転速度が徐々に低下して逆回転の駆動力が徐々に低減する状態に電動モータ931を駆動制御する。さらに、回転体部600の回転操作が進行して再生位置が特性の位置に到達した時点で、規制歯車920が回転しない状態すなわち駆動力を作用させない状態とし、回転体部600のさらなる回転操作により再生位置が特性の位置を通過して+Δθの位置まで、回転体部600の回転に対応する方向に第1の歯車623での回転速度と規制歯車920の回転速度とが略同一となる状態まで徐々に規制歯車920の回転速度を増大させて駆動力を作用させる状態に電動モータ931を駆動制御する。このステップS122Aの後、ステップS116Aへ進む。
【0104】
一方、ステップS117Aでフォワード回転ではない、すなわちリバース回転(REV)であると判断すると、回転移動検出手段810からの検出信号における回転速度を認識する(ステップS123A)。さらに、規制制御手段431は、ステップS117AおよびステップS123Aで認識した回転方向および回転速度に基づいて、電動モータ931を所定の回転方向で所定の回転速度で回転させ、回転体部600の回転速度が速くなるしたがって規制歯車920の回転速度が遅くなり、速度差が大きくなって回転操作の負荷が大きくなる状態に規制処理を実施する制御をする(ステップS124A)。なお、このステップS124Aでの規制処理では、ステップS119Aにおける規制処理より強い規制となる状態としている。すなわち、回転方向がフォワード方向の場合よりも大きな駆動力を回転体部600に作用する状態に規制処理する。この後、処理手段440は、回転速度に対応してリバース方向へ再生速度が増大する状態に再生処理し(ステップS125A)、ステップS121Aに進んで、設定された所定の特性の位置でクリック感様の回転操作感覚が得られる状態に回転規制を適宜実施させる。
【0105】
そして、ステップS116Aで回転体部600の押圧状態が継続していると判断すると、ステップS115Aに戻っていわゆるスクラッチ処理を継続する。一方、このステップS116Aで、回転体部600の押圧状態が継続していないと判断すると、処理手段440は、操作信号認識手段411で設定しているスピード調整部342Bの再生の立ち上がり速度に応じて再生速度を100%にする処理をする(ステップS126A)。
【0106】
この後、情報処理手段400は、操作信号認識手段411により再生処理の停止要求、すなわち再生/停止ボタン348の入力操作による再生停止を認識したか否かを判断する(ステップS127A)。そして、このステップS127Aで再生停止を認識しないと判断すると、ステップS108Aに戻って再生処理を継続する。一方、ステップS127Aで再生停止を認識したと判断すると、この再生を停止し、再生処理を終了する。
【0107】
〔再生システムの作用効果〕
上記第1実施形態における再生システム100のスイッチ装置500では、利用者の入力操作により回転体部600が回転あるいは押圧または接触されると、その入力操作に対応した操作信号である検出信号を情報処理手段400へ出力し、情報処理手段400で音楽データや映像データなどの情報を入力操作状況に応じて所定の処理状態で処理させる。そして、検出信号に基づいて処理されて出力手段200で出力される音量や低音域の音量ピークなどの情報の特性、あるいは、スイッチ部340の入力操作で設定され回転体部600の押圧操作にて再生位置を処理手段440が変更させる所定の位置であるキューポイントなどの設定位置に基づいて、回転体部600が入力操作される入力操作状況で移動する再生位置が位置することを認識、あるいは、情報の特性に基づき入力操作状況に対応する出力状況に対応して、回転体部600を動作、例えばクリック感様の移動規制や振動を実施する。
【0108】
例えば、上述したように、利用者の入力操作によりスイッチ装置500の回転体部600が回転され、回転移動検出手段810が回転体部600の入力操作状況を検出して対応する検出信号を出力することで、規制手段900により回転体部600の回転を規制する規制処理を実施する。このことにより、例えば回転体部600をゆっくり回転させる回転操作と、速く回転させる回転操作で異なる回転操作による抵抗感が得られ、あたかもレコードプレーヤのターンテーブルを回転させているかのような操作感が得られる。したがって、従来のレコードプレーヤと同様の操作感覚で各種記録媒体の音楽データを再生処理する奏法が得られ、入力操作による情報処理が良好に得られる。
【0109】
また、例えば上述したように、利用者の入力操作により回転体部600を回転あるいは押圧または接触する入力操作に対応して出力される検出信号に基づいて処理され出力手段200で出力される低音域の音量ピークなどの情報の特性に基づいて回転体部600を動作、例えばクリック感様の移動規制を実施する。このことにより、例えば、比較的に大きな音量でかつ特殊な照明空間でDJ奏法を実施して音楽データや映像データを再生処理する際に、音楽データのリズムや低音域のピークなどの特性の位置、あるいは画像の切り替わり位置などの特性が変化する位置を移動規制にて聴覚や視覚以外の感覚で認識できる。したがって、音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で、良好な特性の認識によるより有効的な再生処理が実施でき、入力操作による情報処理が良好に得られる。さらには、感触で情報の特性を認識でき、処理状態を入力操作にて適宜設定・変更できる情報処理装置300として構成している。このため、スイッチ装置500を視認することなく情報処理条件の設定操作ができ、情報処理装置300をいわゆる電子楽器のように操作でき、汎用性の向上も容易に図れる。
【0110】
さらに、例えば上述したように、スイッチ部340の入力操作で設定され回転体部600の押圧操作にて再生位置を処理手段440が変更させる所定の位置であるキューポイントに、回転体部600の回転入力操作による操作信号により処理手段440が処理する再生位置が位置すると、回転体部600を動作、例えばクリック感様の移動規制を実施する。このことにより、上述したように、処理した情報を出力する環境を問わず、スイッチ部340の入力操作にて設定した処理状況であるキューポイント位置などの設定位置を、移動規制にて聴覚や視覚以外の感覚で認識できる。したがって、感覚でも設定位置を認識できることから、音楽データや映像データにおける特定の設定位置での再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で、良好な設定位置の認識によるより有効的な再生処理が実施でき、入力操作による情報処理が良好に得られる。さらには、感触で設定位置を認識できるので、スイッチ装置500を視認することなく情報処理条件の設定操作ができ、情報処理装置300をいわゆる電子楽器のように操作でき、汎用性の向上も容易に図れる。
【0111】
また、例えば上述したように、利用者の入力操作により回転体部600を回転あるいは押圧または接触する入力操作に対応して出力される検出信号に基づいて処理され出力手段200で出力される低音域の音量ピークなどの情報の特性に基づいて、情報処理手段400で処理されて出力手段200で出力される低音域の音量ピークなどの情報の特性に対応した出力状態に対応して回転体部600を振動させる。このことにより、上述したように、処理した情報を出力する環境を問わず、音楽データのリズムや低音域のピークなどの特性の位置、あるいは画像の切り替わり位置などの特性が変化する位置を振動にて聴覚や視覚以外の感覚で認識できる。したがって、情報の処理状況を容易に認識できるため、音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で、良好な特性の認識によるより有効的な再生処理が実施でき、入力操作による情報処理が良好に得られる。
【0112】
さらに、例えば上述したように、利用者の入力操作により回転体部600を回転あるいは押圧または接触する入力操作に対応して出力される検出信号に基づいて処理されて出力手段200で出力される情報の音量の大きさなどの特性と操作信号とに基づき、検出信号の入力操作状況に対応して情報処理手段400で処理されて出力手段200で出力される情報の出力状態に対応して、回転体部600を振動させる。このことにより、上述したように、処理した情報を出力する環境を問わず、出力状態に対応して振動するので、情報の出力状況を聴覚や視覚以外の感覚で認識できる。したがって、情報の出力状況を容易に認識できるため、音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で、良好な出力状況の認識によるより有効的な再生処理が実施でき、入力操作による情報処理が良好に得られる。
【0113】
そして、レコード盤を再生するためのレコードプレーヤにおけるターンテーブルが模擬され、回転操作による回転状況により再生状況が変更される回転体部600における回転移動を規制する構成に適用している。このため、特に音楽や映像再生において、入力操作に対応して再生状況が変動するディスクジョッキのDJ奏法で利用されるスイッチ装置500であることから、より入力操作の感覚が重要視されるので、より適切で良好な奏法が得られる。さらに、情報処理を実施する情報処理手段400と、情報処理の処理状況を設定するスイッチ装置500とを一体構成としている。このため、情報処理の際に接続する作業が不要で、情報処理が直ちに実行できるとともに、回転体部600をレコードプレーヤにおけるターンテーブルを模擬した形状にデザイン化し、意匠性も向上できる。
【0114】
また、情報処理装置300における情報処理手段400として、入力操作状況を認識する操作信号認識手段411および情報の特性を認識する特性認識手段412とを備え取得した情報の特性や入力操作状況を認識する状況認識手段410と、情報を取得する情報取得手段420と、入力操作によりスイッチ装置500やスイッチ部340から出力される操作信号に対応して出力手段200で所定の出力状態に情報を処理する処理手段440と、を設けている。このため、情報の処理状況を設定する操作信号に基づき情報を処理させるとともに、情報の内容や処理状況を容易に認識できるように感覚を提供するための再生処理する情報の特性や設定の認識が、簡単な構成で容易に得られる。さらには、状況認識手段410として、構成としている。
【0115】
さらに、情報処理手段400として、移動規制する規制手段900を情報の特性や設定に対応して制御する規制制御手段431、および、回転体部600を振動させる振動モータ950を情報の特性や設定に対応して制御する振動制御手段432を設けている。このため、例えばプログラム構成として回路基板やCPUなどの1つの構成として、情報処理および情報の特性に対応した感触を提供する構成が得られ、構成の簡略化が容易図れる。
【0116】
そして、情報処理手段400として、プログラムにて各種構成を構築している。このため、例えばパーソナルコンピュータやCPUなどにプログラムを組み込む、さらにはプログラムを記録した記録媒体を用いることで、上記した処理構成が容易に得られ、製造性の向上や利用の拡大も容易に図れる。
【0117】
また、特性認識手段412で認識する情報の特性やキューポイントなどの設定位置として、処理手段440で情報を処理して出力手段200で出力する再生時間の時間軸における位置すなわち再生位置に対応して認識し、回転操作にて回転体部600を回転操作して処理手段440で処理する処理状況である再生位置が移動する移動領域に特性の位置や特性が変化する位置が位置する場合、その位置を通過する際にクリック感様の移動規制を実施している。このため、再生時間に基づく再生位置の認識に基づいて特性の位置や設定の位置を認識するので、簡単で容易な演算で確実に特性位置や設定位置で感触を提供でき、処理する情報の特性の対応した感触の提供が容易にできる。
【0118】
さらに、同様にして認識した特性位置を出力状態に対応すなわち再生位置に対応して振動による感触を提供する構成として、回転体部600に配設した振動モータ950に、情報の特性、例えば低音域のピークの大きさや音量の大きさに対応する電流値の電流を流して回転体部600を特性の大きさに対応して振動させる。このため、簡単な構成で特性に対応した感触を提供できる構成が容易に得られる。さらには、例えば携帯電話などの小型の電気機器に利用される振動モータを利用できるので、小型化も容易に図れる。
【0119】
さらに、スイッチ装置500の回転体部600の回転操作や押圧あるいは接触操作に対応した操作信号を出力する構成として、回転移動検出手段810と、押圧検出手段820とをスイッチ装置500に設けている。このため、上述したようなDJ奏法としてレコードプレーヤを操作するのと同様に再生位置の変更や再生位置の一時停止などができるスイッチ装置500が容易に得られる。さらには、DJ奏法時に所定の位置までピックアップを移動させる操作として、キューポイントの設定により押圧操作でキューポイントまで再生位置を移動させる処理も得られる。したがって、より使い勝手を向上できるとともに、音楽データや映像データとしてデジタル処理により、従来のDJ奏法よりより容易で迅速にキューポイント位置まで移動させることもできる。
【0120】
そして、回転移動検出手段810として、上述したような光センサ814Aを備えた回転検出センサ814により回転操作を検出する構成としている。このため、簡単な構成で容易に回転操作を検出できる。特に、第1の歯車623に係合する検出歯車812に一体的に設けた回転検出板813の回転状態を検出する構成としているので、回転操作時に重くならない程度の軽い抵抗感があり、良好な操作感が得られるとともに、反転など特にDJ奏法などで急激に変化する入力操作を確実に検出できる。
【0121】
また、押圧検出手段820として、テープ状スイッチ821を利用する構成としている。このため、簡単な構成で容易に押圧操作を認識できる。さらに、回転体部600の周縁近傍に円周上に配設している。このため、回転体部600のいずれの位置を押圧しても押圧操作を認識できるとともに、単に接触のみならず多少の押圧感覚が得られるので、良好な操作感が得られる。さらには、上述したように、押圧操作と回転操作との双方を検出して異なる状態に情報の処理を設定する構成では、回転操作のみに対応する情報の処理を実施させることも可能となり、異なる入力操作および組み合わせの入力操作による異なる処理形態が設定可能で、汎用性を向上できる。
【0122】
そして、入力操作に対応した感触を生じさせる移動規制や情報の特性に対応した感触を生じさせる移動規制として、入力操作される回転体部600の移動の負荷が変動する状態、すなわち回転操作時の負荷が変動する状態に制御している。このため、例えば回転時の抵抗が増減する状態にするなど、簡単な構成で特性に対応した感触を提供できる構成が容易得られる。
【0123】
また、負荷が変動する状態として、回転体部600の回転移動を規制する規制処理および回転移動を補助する補助処理を適宜実施することで負荷が変動する状態としている。このため、入力操作に対応した感触や情報の特性に対応した感触として、移動規制や移動補助の異なる処理内容により異なる感触を提供でき、汎用性の向上や使い勝手の向上などが容易に得られる。さらには、上述したように、短い期間で移動規制してから移動補助する制御により、いわゆるクリック感様の感触を容易に提供できる。すなわち、乗り越えるリブを設けるなどの物理的な構成を設けなくて、リブを乗り越えるなどと同様のクリック感を提供でき、制御によりクリック感を提供するので、いずれの位置に物理的な構成と同様のクリック感を生じさせることができる。
【0124】
そして、規制処理としては、回転移動の抵抗が増大する状態としている。このため、例えばレコードプレーヤと同様の入力操作に対応する操作感覚や特性あるいは設定に対応する感触を良好に提供できるとともに、この感触を良好に提供する構成を容易に構築できる。
【0125】
また、補助処理としては、回転移動の補助が低減して負荷が増大する状態に処理している。このため、入力操作が補助されつつ感触が伝達され、容易な入力操作を提供可能となる。
【0126】
そして、負荷を変動させる構成として、第1の歯車623に係合する規制歯車920を回転駆動手段930にて回転制御している。このため、簡単な構成で容易に回転入力操作時の負荷が変動する状態を提供できるとともに、回転状態を検出するための第1の歯車623を利用するので、より構成の簡略化が容易に得られる。
【0127】
さらに、感触を提供する情報の特性や回転入力操作状況および情報の処理状況を表示している。すなわち、音量の大きさや低音域の音量のピーク状態、テンポなどの特性は第1の表示装置310で表示され、回転入力操作状況として設定位置や再生位置として第2の表示装置320で表示させ、処理状況として再生時間や速度などを第1の表示装置310で表示させている。このため、感触とともに表示でも利用者が確認でき、より容易に情報を再生処理するための処理状況の設定が容易、すなわち回転体部600の回転操作や押圧あるいは接触操作、さらにはスイッチ部340の入力操作などの入力操作が容易にできる。
【0128】
また、情報処理装置300に出力手段200を接続して処理した情報を再生出力させるシステム構成の再生システム100を構築している。このため、出力手段200の構成として各種装置構成を選択利用できるので、例えば野外や室内、広い空間や狭い空間などの出力させる環境に対応して再生させることができ、汎用性を向上できる。
【0129】
〔第1実施形態の効果〕
上記第1実施形態では、利用者による回転体部600の入力操作に対応した操作信号を情報処理手段400へ出力し、情報処理手段400で音楽データや映像データなどの情報を入力操作状況に応じて所定の処理状態で処理させ、操作信号に基づいて処理されて出力手段200で出力される音量や低音域の音量ピークなどの情報の特性、あるいは、スイッチ部340の入力操作で設定され回転体部600の押圧操作にて再生位置を処理手段440が変更させる所定の位置であるキューポイントなどの設定位置に基づいて、回転体部600が入力操作される入力操作状況で移動する再生位置が位置することを認識、あるいは、情報の特性に基づき入力操作状況に対応する出力状況に対応して、回転体部600を動作、例えばクリック感様の移動規制や振動を実施する。このため、入力操作に対応あるいは情報の特性に対応して移動規制や振動などの感触が得られ、入力操作による情報処理が良好に得られる。
【0130】
また、情報処理装置300として特性に対応した動作をするスイッチ装置500を構成している。このため、良好な特性の認識によるより有効的な情報処理が実施でき、特に音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で有効で、良好なDJ奏法が得られる。
【0131】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態における再生装置としての再生システムの構成について説明する。なお、本発明におけるスイッチ装置としては、再生システムに利用される構成の他、いずれの情報を処理する構成、さらには情報を処理する構成のみならず、いずれのスイッチ構成にも適用可能である。
本実施形態は、基本構成(再生システム100、出力手段200、情報処理装置300)が前述した第1実施形態と同様である(図2〜図19参照)。このため、重複する説明は省略する。
一方、本実施形態において、情報処理装置300が前述した第1実施形態と同様なスイッチ装置500および情報処理手段400を備えるが、各々は第1実施形態の構成とは一部相違する。このため以下には本実施形態におけるスイッチ装置500および情報処理手段400について説明する。
【0132】
(スイッチ装置の構成)
図28において、スイッチ装置500は、操作手段を構成する操作子としての回転体部600と、軸支台座部700と、移動状況検出手段800と、動作発生手段としての回転駆動手段930(規制手段900、図13,図14参照)と、を備えている。すなわち、第1実施形態のスイッチ装置500に対して振動モータ950が省略されている。
【0133】
(情報処理手段)
図28において、情報処理手段400は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備え、図示しない各種入出力ポートである、第1の表示装置310や第2の表示装置320が接続される表示制御ポートと、ドライブ330が接続されるドライブ制御ポートと、スイッチ部340や移動状況検出手段800が接続される入力ポートと、回転駆動手段930が接続される駆動制御ポートと、通信手段350が接続される通信ポートと、記憶手段360が接続される記憶ポートと、などを有している。そして、情報処理手段400は、各種プログラムとして、操作信号認識手段411と、情報取得手段420と、特性認識手段412と、規制制御手段431と、処理手段440と、表示制御手段450と、などを備えている。
【0134】
操作信号認識手段411は、スイッチ部340から出力される各種操作信号、移動状況検出手段800の回転移動検出手段810および押圧検出手段820から出力される検出信号を認識し、利用者により入力操作された情報の処理条件や処理状況の変更要求を認識し、情報の処理状態を設定する。この処理状態の設定内容に関する信号は、情報取得手段420、規制制御手段431、処理手段440、表示制御手段450などへ適宜出力される。なお、押圧検出手段820から押圧力に関する検出信号を認識した場合には、再生されている状態で押圧力の検出信号を認識すると、押圧力の大きさに対応、例えば押圧力が大きくなるに従って再生速度が低減する速度が速くなる処理状態に設定する。また、回転体部600を押圧して再生が一時停止している状態から徐々に押圧力が小さくなると、その押圧力の大きさに対応、すなわちゆっくり押圧力を小さくする場合に比して速く押圧力を小さくする場合の方が通常の再生速度に戻すまでの時間が短くなる処理状態に設定する。
【0135】
情報取得手段420は、操作信号認識手段411から出力される所定の処理状況の設定内容に関する信号、すなわち処理対象となる所定の情報を読み取る旨の指示信号を認識すると、ドライブ330や記憶手段360を動作制御し、記録媒体に記憶された所望の情報を読み取らせ、取得する。また、情報取得手段420は、記録媒体に記録された情報の記録状況、例えば再生時間や記録された情報の数などの記録情報を取得する。これら記録情報の取得としては、例えば、記録媒体がドライブ330に装着されたことをドライブ330から出力される信号に基づいて認識、あるいは、スイッチ部340などの入力操作などにて処理対象が記憶手段360に記憶された情報であることを認識すると、ドライブ330や記憶手段360を動作制御して、記録されているプレイリストやTOC(Table Of Contents)情報などを読み取らせて取得する。さらに、情報取得手段420は、例えばスイッチ部340などの入力操作や情報処理装置300に接続された端末装置などから出力される要求信号に基づいて、通信手段350を動作制御し、サーバ装置や端末装置から取得要求対象の情報を受信させて取得する。
【0136】
特性認識手段412は、情報取得手段420で処理対象として取得した情報の特性、例えば情報が音楽データである場合には音量、音程、テンポなど、画像データの場合には明暗、コントラスト、色彩などを認識し特性情報として取得する。これら情報の特性は、その情報に関連付けられて記録媒体に記録された特性に関する情報の他、例えば処理手段440で情報を再生するための処理の際に周波数などに基づいて認識し、特性に関する特性情報として取得してもよい。例えば、所定の周波数以下である低音域の音量として、ローパスフィルタにより所定の周波数以下の成分を取得してその音量が所定の以上の大きさ、特にピーク値を特性として認識する。さらに、特性認識手段412は、特性である低音域のピーク値が存在する位置における再生開始位置からの時間情報である経過時間を、記録情報に含まれる時間情報である分や秒、あるいはフレーム数に基づいて認識する。具体的には、例えば図20に示すように、所定値以上の音量となる複数のピークが存在する場合、各ピークに対応して再生開始から識別番号などを順次設定するとともに経過時間を順次認識して関連付けて特性情報におけるピーク情報を生成する。これら生成されたピーク情報は、記憶手段360に順次記憶される。また、特性認識手段412は、認識した情報の特性に関する特性情報を表示制御手段450へも適宜出力する。
【0137】
規制制御手段431は、特性認識手段412で認識した情報の特性に基づいて、規制手段900の回転駆動手段930を動作制御する。すなわち、規制制御手段431は、再生開始時点から現在の経過トラック時間までに再生された総フレーム数を算出する。
この総フレーム数を算出する手順は、前述した第1実施形態において数1、図22およびその説明で述べた通りであり、ここでは重複する説明は省略する
【0138】
処理手段440は、例えばDSP(Digital Signal Processor)などを備え、情報取得手段420で取得した処理対象の情報を、操作信号認識手段411から出力される処理状況の設定内容に関する信号に応じて、出力手段200から上述した設定内容のように適宜出力される状態に再生処理する。この処理した情報は、出力手段200に適宜出力され、設定内容に対応して再生される。すなわち、通常に再生したり、回転体部600の回転や押圧あるいは接触操作、スイッチ部340の入力操作による設定内容に応じて、情報の再生位置や再生速度、テンポ、音程などを設定あるいは変更する状態に処理する。
【0139】
表示制御手段450は、第1の表示装置310および第2の表示装置320を制御し、操作信号認識手段411から出力される処理状況の設定内容に関する信号や特性認識手段412で認識した情報の特性に関する各種情報に対応して、設定内容や情報の処理状況を適宜表示させる。
【0140】
〔再生システムの動作〕
次に、第2実施形態の再生システム100における情報を処理する動作について、図面を参照して説明する。なお、この動作処理において、記録媒体として音楽データが記録された光ディスクを利用した場合について説明するが、上述したように、処理する記録媒体はこの限りではない。図29は、再生システムの情報処理動作における再生処理の動作を示すフローチャートである。図30は、再生システムの情報処理動作における再生状況の変更処理を示すフローチャートである。
【0141】
まず、図29に示すように、あらかじめ再生システム100に電力が供給され、挿入口302に光ディスクなどの記録媒体が挿入されると(ステップS101B)、情報処理手段400がドライブ330を動作制御する。すなわち、例えばオートローディング機構により、本体ケース301内のドライブ330の所定の位置に記録媒体を装着させる。そして、情報処理手段400は、記録媒体がドライブ330に装着されたことを認識すると、情報取得手段420により、ドライブ330を動作制御して記録媒体に記録された記録情報を読み取らせる。さらに、表示制御手段450により第1の表示装置310を制御して、記録情報を表示させる(ステップS102B)。この後、情報処理手段400は、スイッチ部340が利用者により入力操作されて出力する操作信号を操作信号認識手段411で認識し(ステップS103B)、入力された処理状態を設定する(ステップS104B)。なお、ステップS103BおよびステップS104Bは以降の処理においても実施され、再生処理が終了するまで操作信号に基づいて処理状態が設定される。
【0142】
この後、処理対象の音楽データの選択待機状態となる(ステップS105B)。すなわち、いずれの音楽データが選択されたか否かを判断する。そして、処理対象の音楽データが選択されたことを認識すると、情報取得手段420によりドライブ330や記憶手段360を制御して、選択された音楽データを読み取る(ステップS106B)。さらに、表示制御手段450は、選択された音楽データの再生時間やトラック番号あるいはプレイリストにおける登録された番号など、音楽データに関する情報を表示させる。この後、処理対象の音楽データの再生待機状態となる(ステップS107B)。すなわち、再生/停止ボタン348が入力操作されたか否かを判断し、再生/停止ボタン348の入力操作による再生要求を認識すると、処理手段440により出力手段200で出力可能に音楽データを処理する再生処理を実施し、順次出力手段へ処理した音楽データを出力し、音声として発音手段210から出力させる(ステップS108B)。このステップS108Bの再生処理の際、情報処理手段400の特性認識手段412により、音楽データの特性、例えばリズムであるテンポや低音域の音量などを認識する(ステップS109B)。さらに、再生処理状況、例えば再生速度やステップS109Bで認識した特性などを、第1の表示装置310および第2の表示装置320に表示させる処理をする(ステップS110B)。ここで、第2の表示装置320における再生処理状況の表示としては、上述した数1に基づいて演算された余りの数Aに関する再生位置情報に基づいて再生位置を認識する。そして、第2の表示装置320の再生位置表示部321における12時の位置を基準として、算出した再生位置情報に相当する時計回りの方向の位置の発光素子を点灯させ、再生位置を表示させる。なお、再生中、演算される再生位置情報はフレーム数の増加により変化するため、表示される再生位置は、略円形状の仮想軌跡を回転する状態に移動する。
【0143】
また、利用者がスイッチ部340のキューボタン347を押下操作することで、この操作信号を操作信号認識手段411が認識し情報の処理状態を設定する信号を出力する。この信号を認識した表示制御手段450は、信号の認識した時点における再生位置情報をキューポイント情報とし、キューポイント位置表示部322における12時の位置を基準として、キューポイント情報に相当する時計回りの方向の位置する発光素子を点灯させ、キューポイントを表示させる。この演算されたキューポイント情報は、記憶手段360に適宜記憶される。
【0144】
そして、処理手段440で音楽データを再生している際に、図30に示すように、回転体部600が押圧操作されたか否かを判断する(ステップS111B)。具体的には、操作信号認識手段411が押圧検出手段820から操作信号が出力されたか否かを判断する。このステップS111Bで押圧操作を認識しない場合には、ステップS108Bに戻って再生処理を継続する。また、ステップS111Bで押圧操作を認識すると、操作信号認識手段411は、クイックリターンボタン345がON状態であるか否かを判断する(ステップS112B)。すなわち、操作信号認識手段411は、回転体部600の押圧操作の検出信号による再生状況を変更させる変更内容が、処理の停止または開始に関する変更内容、または、再生位置の変更に関する変更内容のうちのどちらの変更内容であるかを判断する。このステップS112Bにおいて、クイックリターンボタン345が押圧操作されてON状態であり、再生状況の変更内容が再生位置の変更に関する変更内容であると判断した場合、処理手段440は、再生速度を0%にして再生位置をキューポイントへ移動する処理をする(ステップS113B)。一方、ステップS112Bにおいて、クイックリターンボタン345がON状態ではない、すなわちOFF状態であり、再生状況の変更内容が処理の停止または開始に関する変更内容であると判断した場合、処理手段440は、スイッチ部340のスピード調整部342Bにて設定され、操作信号認識手段411にて認識された再生停止過程における減速スピードに応じて、再生速度を徐々に0%にして再生処理を停止する処理をする(ステップS114B)。
【0145】
これらステップS113BまたはステップS114Bの後、操作信号認識手段411は、回転体部600の回転移動検出手段810からの検出信号に基づいて、回転体部600が回転操作されたか否かを判断する(ステップS115B)。このステップS115Bで回転されていないと判断すると、操作信号認識手段411は、回転体部600の押圧状態が継続しているか否かを判断する(ステップS116B)。一方、ステップS115Bで回転されたと判断すると、操作信号認識手段411は、検出信号に基づいて回転方向が回転回り方向であるフォワード回転(FWD)か否かを判断する(ステップS117B)。そして、ステップS117Bでフォワード回転であると判断すると、回転移動検出手段810からの検出信号における回転速度を認識する(ステップS118B)。この後、処理手段440は、回転速度に対応してフォワード方向へ再生速度が増大する状態に再生処理する(ステップS119B)。
【0146】
このステップS119Bの後、回転体部600の回転操作により再生位置が進行し、低音域の音量がピークとなるなどの所定の特性の位置に到達したか否かを判断する(ステップS120B)。すなわち、回転体部600の回転操作に対応して移動する再生位置が、特性の位置の±Δθの位置に到達したか否かを判断する。そして、ステップS120Bで、再生位置がまだ特性位置に対して±Δθの位置に到達していないと判断した場合には、ステップS116Bに進んでそのまま処理を継続する。一方、ステップS120Bで、再生位置が特性位置に対して±Δθの位置に到達したと判断すると、いわゆるクリック感様の回転操作感覚が生じる状態に、回転体部600の回転操作を規制する処理をする(ステップS121B)。すなわち、回転体部600の回転により再生位置が特性の位置に対して−Δθの位置に到達した時点で、回転体部600の回転に対応する方向とは逆方向に規制歯車920が所定の回転速度で回転する状態に、規制手段900の電動モータ931に電力を適宜供給して逆回転の駆動力を作用させる。そして、回転操作により回転体部600の回転が進行し、再生位置が特性の位置に到達するまでは、規制歯車920の逆方向への回転速度が徐々に低下して逆回転の駆動力が徐々に低減する状態に電動モータ931を駆動制御する。さらに、回転体部600の回転操作が進行して再生位置が特性の位置に到達した時点で、規制歯車920が回転しない状態すなわち駆動力を作用させない状態とし、回転体部600のさらなる回転操作により再生位置が特性の位置を通過して+Δθの位置まで、回転体部600の回転に対応する方向に第1の歯車623での回転速度と規制歯車920の回転速度とが略同一となる状態まで徐々に規制歯車920の回転速度を増大させて駆動力を作用させる状態に電動モータ931を駆動制御する。このステップS121Bの後、ステップS116Bへ進む。
【0147】
一方、ステップS117Bでフォワード回転ではない、すなわちリバース回転(REV)であると判断すると、回転移動検出手段810からの検出信号における回転速度を認識する(ステップS122B)。この後、処理手段440は、回転速度に対応してリバース方向へ再生速度が増大する状態に再生処理し(ステップS123B)、ステップS120Bに進んで、特性の位置でクリック感様の回転操作感覚が得られる状態に回転規制を適宜実施させる。
【0148】
そして、ステップS116Bで回転体部600の押圧状態が継続していると判断すると、ステップS115Bに戻っていわゆるスクラッチ処理を継続する。一方、このステップS116Bで、回転体部600の押圧状態が継続していないと判断すると、処理手段440は、操作信号認識手段411で設定しているスピード調整部342Bの再生の立ち上がり速度に応じて再生速度を100%にする処理をする(ステップS124B)。
【0149】
この後、情報処理手段400は、操作信号認識手段411により再生処理の停止要求、すなわち再生/停止ボタン348の入力操作による再生停止を認識したか否かを判断する(ステップS125B)。そして、このステップS125Bで再生停止を認識しないと判断すると、ステップS108Bに戻って再生処理を継続する。一方、ステップS125Bで再生停止を認識したと判断すると、この再生を停止し、再生処理を終了する。
【0150】
〔再生システムの作用効果〕
上記第2実施形態における再生システム100のスイッチ装置500では、利用者の入力操作により回転体部600が回転あるいは押圧または接触されると、その入力操作に対応した操作信号である検出信号を情報処理手段400へ出力し、情報処理手段400で音楽データや映像データなどの情報を入力操作状況に応じて所定の処理状態で処理させ、この検出信号に基づいて処理されて出力手段200で出力される低音域の音量ピークなどの情報の特性に基づいて、回転体部600を動作、例えばクリック感様の移動規制を実施する。このため、例えば、比較的に大きな音量でかつ特殊な照明空間でDJ奏法を実施して音楽データや映像データを再生処理する際に、音楽データのリズムや低音域のピークなどの特性の位置、あるいは画像の切り替わり位置などの特性が変化する位置を移動規制にて聴覚や視覚以外の感覚で認識できる。したがって、音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で、良好な特性の認識によるより有効的な再生処理が実施できる。さらには、感触で情報の特性を認識でき、処理状態を入力操作にて適宜設定・変更できる情報処理装置300として構成している。このため、スイッチ装置500を視認することなく情報処理条件の設定操作ができ、情報処理装置300をいわゆる電子楽器のように操作でき、汎用性の向上も容易に図れる。
【0151】
そして、情報を処理する情報処理装置300にスイッチ装置500を配設し、回転操作可能な回転体部600の回転操作により、入力状態に対応した処理状況である再生位置を変更する情報処理を実施している。このため、回転操作に再生位置を変更する回転体部600の回転操作時に、再生位置に対応する特性を移動規制による感触として容易に認識できるため、特性の位置を容易に認識できる。したがって、特にDJ奏法における再生処理とともに、その特性の認識も容易にでき、良好なDJ奏法が得られるさらに、情報処理を実施する情報処理手段400と、情報処理の処理状況を設定するスイッチ装置500とを一体構成としている。このため、情報処理の際に接続する作業が不要で、情報処理が直ちに実行できるとともに、回転体部600をレコードプレーヤにおけるターンテーブルを模擬した形状にデザイン化し、意匠性も向上できる。
【0152】
また、情報処理装置300における情報処理手段400として、情報を取得情報取得手段420と、取得した情報の特性を認識する特性認識手段412と、入力操作によりスイッチ装置500やスイッチ部340から出力される操作信号に対応して出力手段200で所定の出力状態に情報を処理する処理手段440と、を設けている。このため、情報の処理状況を設定する操作信号に基づき情報を処理させるとともに、情報の内容を容易に認識できるように感覚を提供するための再生処理する情報の特性の認識が、簡単な構成で容易に得られる。
【0153】
さらに、情報処理手段400として、移動規制する規制手段900を情報の特性に対応して制御する規制制御手段431を設けている。このため、例えばプログラム構成として回路基板やCPUなどの1つの構成として、情報処理および情報の特性に対応した感触を提供する構成が得られ、構成の簡略化が容易図れる。
【0154】
さらに、特性認識手段412で認識する情報の特性として、処理手段440で情報を処理して出力手段200で出力する再生時間の時間軸における位置すなわち再生位置に対応して認識し、回転操作にて回転体部600を回転操作して処理手段440で処理する処理状況である再生位置が移動する移動領域に特性の位置や特性が変化する位置が位置する場合、その位置を通過する際にクリック感様の移動規制を実施している。このため、再生時間に基づく再生位置の認識に基づいて特性の位置を認識するので、簡単で容易な演算で確実に特性位置で感触を提供でき、処理する情報の特性の対応した感触の提供が容易にできる。
【0155】
そして、情報の特性に対応した感触の提供として、入力操作される回転体部600の移動の負荷が変動する状態、すなわち回転操作時の負荷が変動する状態に制御している。このため、例えば回転時の抵抗が増減する状態にするなど、簡単な構成で特性に対応した感触を提供できる構成が容易に得られる。
【0156】
また、負荷が変動する状態として、回転体部600の回転移動を規制する規制処理および回転移動を補助する補助処理を適宜実施することで負荷が変動する状態としている。このため、特性に対応した感触として、移動規制や移動補助の異なる処理内容により異なる感触を提供でき、汎用性の向上や使い勝手の向上などが容易に得られる。さらには、上述したように、短い期間で移動規制してから移動補助する制御により、いわゆるクリック感様の感触を容易に提供できる。すなわち、乗り越えるリブを設けるなどの物理的な構成を設けなくて、リブを乗り越えるなどと同様のクリック感を提供でき、制御によりクリック感を提供するので、いずれの位置に物理的な構成と同様のクリック感を生じさせることができる。
【0157】
そして、規制処理としては、回転移動の抵抗が増大する状態としている。このため、特性に対応する感触を良好に提供できるとともに、この感触を良好に提供する構成を容易に構築できる。
【0158】
さらに、感触を提供する情報の特性や回転入力操作状況および情報の処理状況を表示している。すなわち、低音域の音量のピーク状態やテンポなどの特性は第1の表示装置310で表示され、回転入力操作状況として設定位置や再生位置として第2の表示装置320で表示させ、処理状況として再生時間や速度などを第1の表示装置310で表示させている。このため、感触とともに表示でも利用者が確認でき、より容易に情報を再生処理するための処理状況の設定が容易、すなわち回転体部600の回転操作や押圧あるいは接触操作、さらにはスイッチ部340の入力操作などの入力操作が容易にできる。
【0159】
〔第2実施形態の効果〕
上記第2実施形態では、利用者による回転体部600の入力操作に対応した操作信号を情報処理手段400へ出力し、情報処理手段400で音楽データや映像データなどの情報を入力操作状況に応じて所定の処理状態で処理させ、この操作信号に基づいて処理されて出力手段200で出力される低音域の音量ピークなどの情報の特性に基づいて、回転体部600を動作、例えばクリック感様の移動規制を実施する。このため、例えば、比較的に大きな音量でかつ特殊な照明空間でDJ奏法を実施して音楽データや映像データを再生処理する際に、音楽データのリズムや低音域のピークなどの特性の位置、あるいは画像の切り替わり位置などの特性が変化する位置を移動規制にて聴覚や視覚以外の感覚で認識でき、入力操作に応じた情報処理における良好な入力操作が得られる。
【0160】
また、情報処理装置300として特性に対応した動作をするスイッチ装置500を構成している。このため、良好な特性の認識によるより有効的な情報処理が実施でき、特に音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で有効で、良好なDJ奏法が得られる。
【0161】
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態における再生装置としての再生システムの構成について説明する。なお、本発明におけるスイッチ装置としては、再生システムに利用される構成の他、いずれの情報を処理する構成、さらには情報を処理する構成のみならず、いずれのスイッチ構成にも適用可能である。
【0162】
本実施形態は、基本構成(再生システム100、出力手段200、情報処理装置300)が前述した前述した第1実施形態と同様であり(図2〜図19参照)、スイッチ装置500および情報処理手段400についても基本的に前述した第2実施形態と同様である(図28参照)。このため、重複する説明は省略する。
一方、本実施形態においては、スイッチ装置500および情報処理手段400において前述した第2実施形態とは一部相違する。このため以下にはスイッチ装置500および本実施形態における情報処理手段400について説明する。
[0163]
(スイッチ装置の構成)
本実施形態のスイッチ装置500では、前記第2実施形態に対して以下の構成が異なる。
スイッチ部340は、情報処理手段400に接続され、利用者による入力操作に対応して所定の操作信号を情報処理手段400へ出力し、情報処理手段400で情報を処理する状況を設定させる。このスイッチ部340は、上述したように、操作部材である、イジェクトボタン341と、モード調整部342と、テンポ調整部343と、キュー/ループボタン344と、クイックリターンボタン345と、サーチ設定部346と、操作子である第2の操作子としてのキューボタン347と、再生/停止ボタン348と、ループ操作部349と、などを備えている。
[0164]
キューボタン347は、情報の特定の位置である主に所定のキューポイントを登録する設定をする。例えば、光ディスクの再生一時停止中に利用者が押下操作することで、所定のキューポイントの指示に基づく操作信号を出力、すなわち一時停止している位置をキーポイントとして登録させる処理を実施させる。
[0165]
(情報処理手段の構成)
本実施形態の情報処理手段400では、前記第2実施形態に対して以下の構成が異なる。
特性認識手段412は、情報取得手段420で処理対象として取得した情報の特性、例えば情報が音楽データである場合には音量、音程、テンポなど、画像データの場合には明暗、コントラスト、色彩などを認識し特性情報として取得する。これら情報の特性は、その情報に関連付けられて記録媒体に記録された特性に関する情報の他、例えば処理手段440で情報を再生するための処理の際に周波数などに基づいて認識し、特性に関する特性情報として取得してもよい。例えば、所定の周波数以下である低音域の音量として、ローパスフィルタにより所定の周波数以下の成分を取得してその音量が所定の以上の大きさ、特にピーク値を特性として認識する。さらに、特性認識手段412は、特性である低音域のピーク値が存在する位置における再生開始位置からの時間情報である経過時間を、記録情報に含まれる時間情報である分や秒、あるいはフレーム数に基づいて認識する。また、特性認識手段412は、上述したキューボタン347の入力操作により出力される操作信号に基づいて、キューポイントに関する情報を設定する。すなわち、操作信号に基づいて、図21に示すように、再生状態が一時停止されて入力操作された再生位置をキューポイントとして設定し、キューポイント情報を生成する。この生成したキューポイント情報は、記憶手段360に適宜記憶されるとともに、表示制御手段450へも適宜出力される。ここで、再生位置の認識としては、以下の演算により算出されて認識される。すなわち、再生開始時点から現在の経過トラック時間までに再生された総フレーム数を算出する。
具体的には、記録情報に含まれる時間情報である分Min、秒Sec、フレーム数Fnを検出し、第1実施形態で述べた数1により総フレーム数Nを算出する。
【0166】
算出した総フレーム数Nを所定の係数Kで除算し、再生位置情報となる余りの数Aを算出する。ここで、係数Kは、記録媒体である光ディスクのディスク毎に決められた設定値である。例えば、CDの場合には、CDの1秒間のフレーム数75と、アナログレコードプレーヤの回転速度33RPM(1秒間に0.55回転)とより、K=135に設定される。このように、アナログレコードプレーヤに対応する略円形状の軌跡における再生位置が認識される。この再生位置に基づいてキューポイントが設定される。なお、キューポイント情報は、再生位置に関する情報とともに、再生開始位置からの回転体部600の回転数に関する回転数情報を有している。すなわち、再生位置がキューポイントからある程度進行して、再生位置が数回転後の所定の位置である場合には、進行した分の数で回転体部600の回転を戻さないとキューポイント位置に再生位置が戻らない状態となる。具体的には、総フレーム数Nを係数Kで除算した値が再生開始位置からの回転数であり、余りが回転軌跡上における位置となる。
【0167】
規制制御手段431は、特性認識手段412で認識した情報の特性、すなわちキューポイント情報に基づいて、規制手段900の回転駆動手段930を動作制御する。すなわち、規制制御手段431は、キューポイントの位置で、入力操作にて回転される回転体部600の回転に対する負荷が変動する状態に、回転駆動手段930の電動モータ931を回転駆動させる処理をする。
具体的には、図22に示すように、特性の位置を略中心として、回転体部600が回転する回転方向に対する前後の所定角度±Δθで、入力操作にて回転する回転体部600の回転抵抗が増減する状態に、電動モータ931の駆動力を回転体部600に作用させる。すなわち、図22(B)に示すように、回転体部600の回転方向において、キューポイントの位置から手前の所定角度−Δθの位置からキューポイントの位置までは、回転操作に対して抵抗が加わる規制処理を実施し、キューポイントの位置から回転方向の先の所定角度+Δθの位置までは、回転操作に対して抵抗を減少、すなわち回転操作を補助する状態に補助処理を実施する。
【0168】
これら規制処理および補助処理としては、図22(A)に示すように、キューポイントの位置の手前−Δθの位置で回転操作に対して大きく抵抗が生じ、キューポイントの位置で負荷が生じず、キューポイントの位置の先+Δθの位置で回転操作を補助する状態に、徐々に負荷が低減する状態とする。すなわち、電動モータ931の駆動として、例えば−Δθの位置で、回転体部600の回転に対応する方向とは逆方向に規制歯車920が所定の回転速度で回転する状態に電力を供給して逆回転の駆動力を作用させる。そして、回転体部600の回転位置がキューポイントの位置に到達するまで、規制歯車920の逆方向への回転速度が徐々に低下して逆回転の駆動力が徐々に低減する状態に供給する電力を制御する。さらに、回転体部600の回転位置がキューポイントの位置に到達した時点で、規制歯車920が回転しない状態すなわち駆動力を作用させない状態とする。そして、回転体部600の回転位置がキューポイントの位置を通過して+Δθの位置まで、回転体部600の回転位置がキューポイントの位置で回転体部600の回転に対応する方向に第1の歯車623での回転速度と規制歯車920の回転速度とが略同一となる状態まで徐々に規制歯車920の回転速度を増大させて駆動力を作用させる。このように回転体部600の回転操作に対して比較的に短い回転角度±Δθで回転に抵抗が生じる状態から回転を補助する状態に駆動力を作用させることで、キューポイントの位置で、いわゆるクリック感様の操作感覚を利用者に提供する状態となる。なお、電動モータ931の供給する電力を制御すなわち電動モータ931の駆動制御として、電流制御や電圧制御など、各種制御方法が利用できる。
【0169】
〔再生システムの動作〕
次に、第3実施形態の再生システム100における情報を処理する動作について、図面を参照して説明する。
本実施形態の動作は、基本的に前述した第2実施形態の動作と同様である(図29参照)。但し、再生システムの情報処理動作における再生状況の変更処理が第2施形態とは異なる。
【0170】
処理手段440で音楽データを再生している際に、図31に示すように、回転体部600が押圧操作されたか否かを判断する(ステップS111C)。具体的には、操作信号認識手段411が押圧検出手段820から操作信号が出力されたか否かを判断する。このステップS111Cで押圧操作を認識しない場合には、ステップS108Bに戻って再生処理を継続する。また、ステップS111Cで押圧操作を認識すると、操作信号認識手段411は、クイックリターンボタン345がON状態であるか否かを判断する(ステップS112C)。すなわち、操作信号認識手段411は、回転体部600の押圧操作の検出信号による再生状況を変更させる変更内容が、処理の停止または開始に関する変更内容、または、再生位置の変更に関する変更内容のうちのどちらの変更内容であるかを判断する。このステップS112Cにおいて、クイックリターンボタン345が押圧操作されてON状態であり、再生状況の変更内容が再生位置の変更に関する変更内容であると判断した場合、処理手段440は、再生速度を0%にして再生位置をキューポイントへ移動する処理をする(ステップS113C)。一方、ステップS112Cにおいて、クイックリターンボタン345がON状態ではない、すなわちOFF状態であり、再生状況の変更内容が処理の停止または開始に関する変更内容であると判断した場合、処理手段440は、スイッチ部340のスピード調整部342Bにて設定され、操作信号認識手段411にて認識された再生停止過程における減速スピードに応じて、再生速度を徐々に0%にして再生処理を停止する処理をする(ステップS114C)。
【0171】
これらステップS113CまたはステップS114Cの後、操作信号認識手段411は、回転体部600の回転移動検出手段810からの検出信号に基づいて、回転体部600が回転操作されたか否かを判断する(ステップS115C)。このステップS115Cで回転されていないと判断すると、操作信号認識手段411は、回転体部600の押圧状態が継続しているか否かを判断する(ステップS116C)。一方、ステップS115Cで回転されたと判断すると、操作信号認識手段411は、検出信号に基づいて回転方向が回転回り方向であるフォワード回転(FWD)か否かを判断する(ステップS117C)。そして、ステップS117Cでフォワード回転であると判断すると、回転移動検出手段810からの検出信号における回転速度を認識する(ステップS118C)。この後、処理手段440は、回転速度に対応してフォワード方向へ再生速度が増大する状態に再生処理する(ステップS119C)。
【0172】
このステップS119Cの後、回転体部600の回転操作により再生位置が進行し、キューポイント位置に到達したか否かを判断する(ステップS120C)。すなわち、回転体部600の回転操作に対応して移動する再生位置が、キューポイント位置に対して±Δθの位置に到達したか否かを判断する。そして、ステップS120Cで、再生位置がまだキューポイント位置に対して±Δθの位置に到達していないと判断した場合には、ステップS116Cに進んでそのまま処理を継続する。一方、ステップS120Cで、再生位置がキューポイント位置に対して±Δθの位置に到達したと判断すると、いわゆるクリック感様の回転操作感覚が生じる状態に、回転体部600の回転操作を規制する処理をする(ステップS121C)。すなわち、回転体部600の回転により再生位置がキューポイントの位置に対して−Δθの位置に到達した時点で、回転体部600の回転に対応する方向とは逆方向に規制歯車920が所定の回転速度で回転する状態に、規制手段900の電動モータ931に電力を適宜供給して逆回転の駆動力を作用させる。そして、回転操作により回転体部600の回転が進行し、再生位置がキューポイントの位置に到達するまでは、規制歯車920の逆方向への回転速度が徐々に低下して逆回転の駆動力が徐々に低減する状態に電動モータ931を駆動制御する。さらに、回転体部600の回転操作が進行して再生位置がキューポイントの位置に到達した時点で、規制歯車920が回転しない状態すなわち駆動力を作用させない状態とし、回転体部600のさらなる回転操作により再生位置がキューポイントの位置を通過して+Δθの位置まで、回転体部600の回転に対応する方向に第1の歯車623での回転速度と規制歯車920の回転速度とが略同一となる状態まで徐々に規制歯車920の回転速度を増大させて駆動力を作用させる状態に電動モータ931を駆動制御する。このステップS121Cの後、ステップS116Cへ進む。
【0173】
一方、ステップS117Cでフォワード回転ではない、すなわちリバース回転(REV)であると判断すると、回転移動検出手段810からの検出信号における回転速度を認識する(ステップS122C)。この後、処理手段440は、回転速度に対応してリバース方向へ再生速度が増大する状態に再生処理し(ステップS123C)、ステップS120Cに進んで、キューポイントの位置でクリック感様の回転操作感覚が得られる状態に回転規制を適宜実施させる。
【0174】
そして、ステップS116Cで回転体部600の押圧状態が継続していると判断すると、ステップS115Cに戻っていわゆるスクラッチ処理を継続する。一方、このステップS116Cで、回転体部600の押圧状態が継続していないと判断すると、処理手段440は、操作信号認識手段411で設定しているスピード調整部342Bの再生の立ち上がり速度に応じて再生速度を100%にする処理をする(ステップS124C)。
【0175】
この後、情報処理手段400は、操作信号認識手段411により再生処理の停止要求、すなわち再生/停止ボタン348の入力操作による再生停止を認識したか否かを判断する(ステップS125C)。そして、このステップS125Cで再生停止を認識しないと判断すると、ステップS108Bに戻って再生処理を継続する。一方、ステップS125Cで再生停止を認識したと判断すると、この再生を停止し、再生処理を終了する。
【0176】
〔再生システムの作用効果〕
上記第3実施形態における再生システム100の情報処理装置300では、スイッチ部340およびスイッチ装置500の回転体部600の入力操作により、それぞれ異なる操作信号が出力されると、異なる操作信号に応じて処理手段450にて出力手段200で異なる出力状態に音楽データや映像データなどの情報を処理する。そして、スイッチ部340の入力操作で設定され回転体部600の押圧操作にて再生位置を処理手段440が変更させる所定の位置であるキューポイントに、回転体部600の回転入力操作による操作信号により処理手段440が処理する再生位置が位置すると、回転体部600を動作、例えばクリック感様の移動規制を実施する。このため、例えば、比較的に大きな音量でかつ特殊な照明空間でDJ奏法を実施して音楽データや映像データを再生処理する際に、スイッチ部340の入力操作にて設定した処理状況であるキューポイント位置などの設定位置を、移動規制にて聴覚や視覚以外の感覚で認識できる。したがって、感覚でも設定位置を認識できることから、音楽データや映像データにおける特定の設定位置での再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で、良好な設定位置の認識によるより有効的な再生処理が実施できる。さらには、感触で設定位置を認識でき、処理状態を入力操作にて適宜設定・変更できる情報処理装置300として構成している。このため、スイッチ装置500を視認することなく情報処理条件の設定操作ができ、情報処理装置300をいわゆる電子楽器のように操作でき、汎用性の向上も容易に図れる。
【0177】
そして、情報を処理する情報処理装置300にスイッチ装置500を配設し、回転操作可能な回転体部600の回転操作により、入力状態に対応した処理状況である再生位置を変更する情報処理を実施している。このため、回転操作に再生位置を変更する回転体部600の回転操作時に、再生位置に対応する設定位置を移動規制による感触として容易に認識できるため、設定位置を容易に認識できる。したがって、特にDJ奏法における再生処理とともに、再生処理内容を設定した設定位置の認識も容易にでき、良好なDJ奏法が得られる。さらに、情報処理を実施する情報処理手段400と、情報処理の処理状況を設定するスイッチ装置500とを一体構成としている。このため、情報処理の際に接続する作業が不要で、情報処理が直ちに実行できるとともに、回転体部600をレコードプレーヤにおけるターンテーブルを模擬した形状にデザイン化し、意匠性も向上できる。
【0178】
また、情報処理装置300における情報処理手段400として、プログラムにて各種構成を構築している。このため、例えばパーソナルコンピュータやCPUなどにプログラムを組み込む、さらにはプログラムを記録した記録媒体を用いることで、上記した処理構成が容易に得られ、製造性の向上や利用の拡大も容易に図れる。さらに、情報処理手段400として、移動規制する規制手段900を回転入力操作状況に対応して制御する規制制御手段440を設けている。このため、例えばプログラム構成として回路基板やCPUなどの1つの構成として、情報処理および情報の処理状況を設定する入力操作状況に対応した移動規制による感触を提供する構成が得られ、構成の簡略化が容易に図れる。
【0179】
さらに、情報処理手段400として、移動規制する規制手段900を操作信号に基づく処理状況に対応する設定位置に対応して制御する規制制御手段431を設けている。このため、例えばプログラム構成として回路基板やCPUなどの1つの構成として、情報処理および情報の特性に対応した感触を提供する構成が得られ、構成の簡略化が容易図れる。
【0180】
さらに、特性認識手段412で認識する設定位置として、処理手段440で情報を処理して出力手段200で出力する再生時間の時間軸における位置すなわち再生位置に対応して認識し、回転操作にて回転体部600を回転操作して処理手段440で処理する処理状況である再生位置が移動する移動領域に設定位置が位置する場合、その位置を通過する際にクリック感様の移動規制を実施している。このため、再生時間に基づく再生位置の認識に基づいて設定位置を認識するので、簡単で容易な演算で確実に設定位置で感触を提供でき、処理する情報の処理状況の設定に対応した感触の提供が容易にできる。
【0181】
そして、情報の処理状況の設定に対応した感触の提供として、入力操作される回転体部600の移動の負荷が変動する状態、すなわち回転操作時の負荷が変動する状態に制御している。このため、例えば回転時の抵抗が増減する状態にするなど、簡単な構成で設定位置に対応した感触を提供できる構成が容易に得られる。
【0182】
また、負荷が変動する状態として、回転体部600の回転移動を規制する規制処理および回転移動を補助する補助処理を適宜実施することで負荷が変動する状態としている。このため、設定に対応した感触として、移動規制や移動補助の異なる処理内容により異なる感触を提供でき、汎用性の向上や使い勝手の向上などが容易に得られる。さらには、上述したように、短い期間で移動規制してから移動補助する制御により、いわゆるクリック感様の感触を容易に提供できる。すなわち、乗り越えるリブを設けるなどの物理的な構成を設けなくて、リブを乗り越えるなどと同様のクリック感を提供でき、制御によりクリック感を提供するので、いずれの位置に物理的な構成と同様のクリック感を生じさせることができる。
【0183】
そして、規制処理としては、回転移動の抵抗が増大する状態としている。このため、設定に対応する感触を良好に提供できるとともに、この感触を良好に提供する構成を容易に構築できる。
【0184】
さらに、感触を提供する設定位置や入力操作状況および情報の処理状況を表示している。すなわち、低音域の音量のピーク状態やテンポなどの特性は第1の表示装置310で表示され、入力操作状況として設定位置や再生位置などは第2の表示装置320で表示させ、処理状況として再生時間や速度などを第1の表示装置310で表示させている。このため、感触とともに表示でも利用者が確認でき、より容易に情報を再生処理するための処理状況の設定が容易、すなわち回転体部600の回転操作や押圧あるいは接触操作、さらにはスイッチ部340の入力操作などの入力操作が容易にできる。
【0185】
〔第3実施形態の効果〕
上記第3実施形態では、スイッチ部340およびスイッチ装置500の回転体部600の入力操作により、それぞれ異なる操作信号が出力されると、異なる操作信号に応じて処理手段450にて出力手段200で異なる出力状態に音楽データや映像データなどの情報を処理する。スイッチ部340の入力操作で設定され回転体部600の押圧操作にて再生位置を処理手段440が変更させる所定の位置であるキューポイントに、回転体部600の回転入力操作による操作信号により処理手段450が処理する再生位置が位置すると、回転体部600を動作、例えばクリック感様の移動規制を実施する。このため、移動規制にて聴覚や視覚以外の感覚で設定位置を認識でき、音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で、良好な設定位置の認識によるより有効的な再生処理が実施できる。
【0186】
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態における再生装置としての再生システムの構成について、図32を参照して説明する。なお、本発明におけるスイッチ装置としては、再生システムに利用される構成の他、いずれの情報を処理する構成、さらには情報を処理する構成のみならず、いずれのスイッチ構成にも適用可能である。
本実施形態は、基本構成(再生システム100、出力手段200、情報処理装置300)が前述した前述した第1実施形態と同様である(図2〜図19参照)。このため、重複する説明は省略する。
一方、本実施形態において、情報処理装置300が前述した第1実施形態と同様なスイッチ装置500および情報処理手段400を備えるが、各々は第1実施形態の構成とは一部相違する。このため以下には本実施形態におけるスイッチ装置500および情報処理手段400について説明する。
【0187】
(スイッチ装置の構成)
図32において、スイッチ装置500は、操作手段を構成する操作子としての回転体部600と、軸支台座部700と、移動状況検出手段800と、振動手段としての振動モータ950と、を備えている。すなわち、第1実施形態のスイッチ装置500に対して回転駆動手段930が省略されている。
【0188】
(情報処理手段の構成)
図32において、情報処理手段400は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備え、図示しない各種入出力ポートである、第1の表示装置310や第2の表示装置320が接続される表示制御ポートと、ドライブ330が接続されるドライブ制御ポートと、スイッチ部340や移動状況検出手段800が接続される入力ポートと、振動モータ950を振動させる供給電力を制御する駆動制御ポートと、通信手段350が接続される通信ポートと、記憶手段360が接続される記憶ポートと、などを有している。そして、情報処理手段400は、各種プログラムとして、操作信号認識手段411と、情報取得手段420と、特性認識手段412と、振動制御手段432と、処理手段440と、表示制御手段450と、などを備えている。
【0189】
操作信号認識手段411は、スイッチ部340から出力される各種操作信号、移動状況検出手段800の回転移動検出手段810および押圧検出手段820から出力される検出信号を認識し、利用者により入力操作された情報の処理条件や処理状況の変更要求を認識し、情報の処理状態を設定する。この処理状態の設定内容に関する信号は、情報取得手段420、振動制御手段432、処理手段440、表示制御手段450などへ適宜出力される。なお、押圧検出手段820から押圧力に関する検出信号を認識した場合には、再生されている状態で押圧力の検出信号を認識すると、押圧力の大きさに対応、例えば押圧力が大きくなるに従って再生速度が低減する速度が速くなる処理状態に設定する。また、回転体部600を押圧して再生が一時停止している状態から徐々に押圧力が小さくなると、その押圧力の大きさに対応、すなわちゆっくり押圧力を小さくする場合に比して速く押圧力を小さくする場合の方が通常の再生速度に戻すまでの時間が短くなる処理状態に設定する。
【0190】
情報取得手段420は、操作信号認識手段411から出力される所定の処理状況の設定内容に関する信号、すなわち処理対象となる所定の情報を読み取る旨の指示信号を認識すると、ドライブ330や記憶手段360を動作制御し、記録媒体に記憶された所望の情報を読み取らせ、取得する。また、情報取得手段420は、記録媒体に記録された情報の記録状況、例えば再生時間や記録された情報の数などの記録情報を取得する。これら記録情報の取得としては、例えば、記録媒体がドライブ330に装着されたことをドライブ330から出力される信号に基づいて認識、あるいは、スイッチ部340などの入力操作などにて処理対象が記憶手段360に記憶された情報であることを認識すると、ドライブ330や記憶手段360を動作制御して、記録されているプレイリストやTOC(Table Of Contents)情報などを読み取らせて取得する。さらに、情報取得手段420は、例えばスイッチ部340などの入力操作や情報処理装置300に接続された端末装置などから出力される要求信号に基づいて、通信手段350を動作制御し、サーバ装置や端末装置から取得要求対象の情報を受信させて取得する。
【0191】
特性認識手段412は、情報取得手段420で処理対象として取得した情報の特性、例えば情報が音楽データである場合には音量、音程、テンポなど、画像データの場合には明暗、コントラスト、色彩などを認識し特性情報として取得する。これら情報の特性は、その情報に関連付けられて記録媒体に記録された特性に関する情報の他、例えば処理手段440で情報を再生するための処理の際に周波数などに基づいて認識し、特性に関する特性情報として取得してもよい。例えば、図23(A)に示すように、音量を認識する。さらに、特性認識手段412は、認識した特性の位置を、情報を処理する処理時間の時間軸における位置、すなわち再生開始位置からの時間情報である経過時間を、記録情報に含まれる時間情報である分や秒、あるいはフレーム数に基づいて認識する。そして、特性認識手段412は、認識した特性とその位置である時間情報とを関連付けた特性情報として記憶手段360に順次記憶させる。また、特性認識手段412は、認識した情報の特性に関する特性情報を表示制御手段450へも適宜出力する。
【0192】
振動制御手段432は、特性認識手段412で認識した情報の特性に基づいて、振動モータ950を動作制御すなわち振動させる。この振動制御手段432は、再生開始時点から現在の経過トラック時間までに再生された総フレーム数を算出する。
具体的には、記録情報に含まれる時間情報である分Min、秒Sec、フレーム数Fnを検出し、第1実施形態で述べた数1により総フレーム数Nを算出する。
【0193】
算出した総フレーム数Nを所定の係数Kで除算し、再生位置情報となる余りの数Aを算出する。ここで、係数Kは、記録媒体である光ディスクのディスク毎に決められた設定値である。例えば、CDの場合には、CDの1秒間のフレーム数75と、アナログレコードプレーヤの回転速度33RPM(1秒間に0.55回転)とより、K=135に設定される。このように、アナログレコードプレーヤに対応する略円形状の軌跡における再生位置が認識される。このことにより、特性認識手段412で取得した特性情報における情報の特性の位置が、再生位置の認識と同様に演算することで認識される。
【0194】
そして、振動制御手段432は、入力操作にて回転される回転体部600の回転に対応して移動される処理位置における情報の特性に対応、例えば音量の大きさに対応して振動モータ950を振動させる大きさが変動する状態に、供給させる電力の電流値を設定する。具体的には、図23(B)に示すように、処理位置である再生位置における特性情報に基づいて音量の大きさに対応する電流値が振動モータ950に流れる状態に供給する電力を設定する。また、回転体部600を押圧している状態で回転が停止し再生が一時停止する状態では、その一時停止している期間T2(図25(B))ではその停止した位置における再生位置での音量の大きさに対応する電流値を供給して振動させる処理を実施する。
【0195】
処理手段440は、例えばDSP(Digital Signal Processor)などを備え、情報取得手段420で取得した処理対象の情報を、操作信号認識手段411から出力される処理状況の設定内容に関する信号に応じて、出力手段200から上述した設定内容のように適宜出力される状態に再生処理する。この処理した情報は、出力手段200に適宜出力され、設定内容に対応して再生される。すなわち、通常に再生したり、回転体部600の回転や押圧あるいは接触操作、スイッチ部340の入力操作による設定内容に応じて、情報の再生位置や再生速度、テンポ、音程などを設定あるいは変更する状態に処理する。
【0196】
表示制御手段450は、第1の表示装置310および第2の表示装置320を制御し、操作信号認識手段411から出力される処理状況の設定内容に関する信号や特性認識手段412で認識した情報の特性に関する各種情報に対応して、設定内容や情報の処理状況を適宜表示させる。
【0197】
〔再生システムの動作〕
次に、第4実施形態の再生システム100における情報を処理する動作について、図面を参照して説明する。なお、この動作処理において、記録媒体として音楽データが記録された光ディスクを利用した場合について説明するが、上述したように、処理する記録媒体はこの限りではない。図26は、再生システムの情報処理動作における再生処理の動作を示すフローチャートである。図33は、再生システムの情報処理動作における再生状況の変更処理を示すフローチャートである。
【0198】
まず、図26に示すように、あらかじめ再生システム100に電力が供給され、挿入口302に光ディスクなどの記録媒体が挿入されると(ステップS101A)、情報処理手段400がドライブ330を動作制御する。すなわち、例えばオートローディング機構により、本体ケース301内のドライブ330の所定の位置に記録媒体を装着させる。そして、情報処理手段400は、記録媒体がドライブ330に装着されたことを認識すると、情報取得手段420により、ドライブ330を動作制御して記録媒体に記録された記録情報を読み取らせる。さらに、表示制御手段450により第1の表示装置310を制御して、記録情報を表示させる(ステップS102A)。この後、情報処理手段400は、スイッチ部340が利用者により入力操作されて出力する操作信号を操作信号認識手段411で認識し(ステップS103A)、入力された処理状態を設定する(ステップS104A)。なお、ステップS103AおよびステップS104Aは以降の処理においても実施され、再生処理が終了するまで操作信号に基づいて処理状態が設定される。
【0199】
この後、処理対象の音楽データの選択待機状態となる(ステップS105A)。すなわち、いずれの音楽データが選択されたか否かを判断する。そして、処理対象の音楽データが選択されたことを認識すると、情報取得手段420によりドライブ330や記憶手段360を制御して、選択された音楽データを読み取る(ステップS106A)。さらに、表示制御手段450は、選択された音楽データの再生時間やトラック番号あるいはプレイリストにおける登録された番号など、音楽データに関する情報を表示させる。この後、処理対象の音楽データの再生待機状態となる(ステップS107A)。すなわち、再生/停止ボタン348が入力操作されたか否かを判断し、再生/停止ボタン348の入力操作による再生要求を認識すると、処理手段440により出力手段200で出力可能に音楽データを処理する再生処理を実施し、順次出力手段へ処理した音楽データを出力し、音声として発音手段210から出力させる(ステップS108A)。このステップS108Aの再生処理の際、情報処理手段400の特性認識手段412により、音楽データの特性、例えばリズムであるテンポや低音域の音量などを認識する(ステップS109A)。さらに、再生処理状況、例えば再生速度やステップS109Aで認識した特性などを、第1の表示装置310および第2の表示装置320に表示させるとともに、特性に対応して振動モータ950を振動させる処理をする(ステップS110A)。
【0200】
このステップと110Aにおいて、第2の表示装置320における再生処理状況の表示としては、上述した数1に基づいて演算された余りの数Aに関する再生位置情報に基づいて再生位置を認識する。そして、第2の表示装置320の再生位置表示部321における12時の位置を基準として、算出した再生位置情報に相当する時計回りの方向の位置の発光素子を点灯させ、再生位置を表示させる。なお、再生中、演算される再生位置情報はフレーム数の増加により変化するため、表示される再生位置は、略円形状の仮想軌跡を回転する状態に移動する。また、振動モータ950の振動処理としては、再生位置情報および特性情報に基づいて、処理手段440で現在処理している再生位置における特性、例えば音量の大きさに対応して振動制御手段432で振動モータ950に供給する電力の電流値の大きさを設定して電力を供給させる。このことにより、回転体部600が入力操作されていない状態でも出力手段200における再生状況に対応して振動モータ950が振動して回転体部600が振動している。したがって、例えば利用者が回転体部600に手をかざす状態とすると、回転体部600が再生処理している音楽データと対応して振動していることを認識できる。
【0201】
また、利用者がスイッチ部340のキューボタン347を押下操作することで、この操作信号を操作信号認識手段411が認識し情報の処理状態を設定する信号を出力する。この信号を認識した表示制御手段450は、信号の認識した時点における再生位置情報をキューポイント情報とし、キューポイント位置表示部322における12時の位置を基準として、キューポイント情報に相当する時計回りの方向の位置する発光素子を点灯させ、キューポイントを表示させる。この演算されたキューポイント情報は、記憶手段360に適宜記憶される。
【0202】
そして、処理手段440で音楽データを再生している際に、図33に示すように、回転体部600が押圧操作されたか否かを判断する(ステップS111D)。具体的には、操作信号認識手段411が押圧検出手段820から操作信号が出力されたか否かを判断する。このステップS111Dで押圧操作を認識しない場合には、ステップS108Aに戻って再生処理を継続する。また、ステップS111Dで押圧操作を認識すると、操作信号認識手段411は、クイックリターンボタン345がON状態であるか否かを判断する(ステップS112D)。すなわち、操作信号認識手段411は、回転体部600の押圧操作の検出信号による再生状況を変更させる変更内容が、処理の停止または開始に関する変更内容、または、再生位置の変更に関する変更内容のうちのどちらの変更内容であるかを判断する。このステップS112Dにおいて、クイックリターンボタン345が押圧操作されてON状態であり、再生状況の変更内容が再生位置の変更に関する変更内容であると判断した場合、処理手段440は、再生速度を0%にして再生位置をキューポイントへ移動する処理をする(ステップS113D)。一方、ステップS112Dにおいて、クイックリターンボタン345がON状態ではない、すなわちOFF状態であり、再生状況の変更内容が処理の停止または開始に関する変更内容であると判断した場合、処理手段440450は、スイッチ部340のスピード調整部342Bにて設定され、操作信号認識手段411にて認識された再生停止過程における減速スピードに応じて、再生速度を徐々に0%にして再生処理を停止する処理をする(ステップS114D)。
【0203】
これらステップS113DまたはステップS114Dの後、操作信号認識手段411は、回転体部600の回転移動検出手段810からの検出信号に基づいて、回転体部600が回転操作されたか否かを判断する(ステップS115D)。このステップS115Dで回転されていないと判断すると、操作信号認識手段411は、回転体部600の押圧状態が継続しているか否かを判断する(ステップS116D)。一方、ステップS115Dで回転されたと判断すると、操作信号認識手段411は、検出信号に基づいて回転方向が回転回り方向であるフォワード回転(FWD)か否かを判断する(ステップS117D)。そして、ステップS117Dでフォワード回転であると判断すると、回転移動検出手段810からの検出信号における回転速度を認識する(ステップS118D)。この後、処理手段440は、回転速度に対応してフォワード方向へ再生速度が増大する状態に再生処理し(ステップS119D)、ステップと116へ進む。
【0204】
一方、ステップS117Dでフォワード回転ではない、すなわちリバース回転(REV)であると判断すると、回転移動検出手段810からの検出信号における回転速度を認識する(ステップS120D)。この後、処理手段440は、回転速度に対応してリバース方向へ再生速度が増大する状態に再生処理し(ステップS121D)、ステップS116Dへ進む。これらステップS115DからステップS119DおよびステップS121Dまでにおける回転体部600の押圧または接触操作および回転操作の間、ステップS110Aで再生位置における音量の大きさに対応する振動モータ950の振動制御が継続しているので、利用者は入力操作に対応して移動される再生位置における音量の大きさを振動により認識できる。
【0205】
そして、ステップS116Dで回転体部600の押圧状態が継続していると判断すると、ステップS115Dに戻っていわゆるスクラッチ処理を継続する。一方、このステップS116Dで、回転体部600の押圧状態が継続していないと判断すると、処理手段440は、操作信号認識手段411で設定しているスピード調整部342Bの再生の立ち上がり速度に応じて再生速度を100%にする処理をする(ステップS122D)。
【0206】
この後、情報処理手段400は、操作信号認識手段411により再生処理の停止要求、すなわち再生/停止ボタン348の入力操作による再生停止を認識したか否かを判断する(ステップS123D)。そして、このステップS123Dで再生停止を認識しないと判断すると、ステップS108Aに戻って再生処理を継続する。一方、ステップS123Dで再生停止を認識したと判断すると、この再生を停止し、再生処理を終了する。
【0207】
〔再生システムの作用効果〕
上記第4実施形態における再生システム100のスイッチ装置500では、利用者の入力操作により回転体部600が回転あるいは押圧または接触されると、その入力操作に対応した操作信号である検出信号を情報処理手段400へ出力し、情報処理手段400で音楽データや映像データなどの情報を入力操作状況に応じて所定の処理状態で処理させ、この検出信号に基づいて処理されて出力手段200で出力される低音域の音量ピークなどの情報の特性に基づいて、情報処理手段400で処理されて出力手段200で出力される出力状態に対応して回転体部600を振動させる。このため、例えば、比較的に大きな音量でかつ特殊な照明空間でDJ奏法を実施して音楽データや映像データを再生処理する際に、音楽データのリズムや低音域のピークなどの特性の位置、あるいは画像の切り替わり位置などの特性が変化する位置を振動にて聴覚や視覚以外の感覚で認識できる。したがって、情報の処理状況を容易に認識できるため、音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で、良好な特性の認識によるより有効的な再生処理が実施できる。さらには、感触で情報の特性を認識でき、処理状態を入力操作にて適宜設定・変更できる情報処理装置300として構成している。このため、スイッチ装置500を視認することなく情報処理条件の設定操作ができ、情報処理装置300をいわゆる電子楽器のように操作でき、汎用性の向上も容易に図れる。
【0208】
そして、情報を処理する情報処理装置300にスイッチ装置500を配設し、回転操作可能な回転体部600の回転操作により、入力状態に対応した処理状況である再生位置を変更する情報処理を実施している。このため、回転操作に再生位置を変更する回転体部600の回転操作時に、再生位置に対応する設定位置を移動規制による感触として容易に認識できるため、設定位置を容易に認識できる。したがって、特にDJ奏法における再生処理とともに、再生処理内容を設定した設定位置の認識も容易にでき、良好なDJ奏法が得られる。さらに、情報処理を実施する情報処理手段400と、情報処理の処理状況を設定するスイッチ装置500とを一体構成としている。このため、情報処理の際に接続する作業が不要で、情報処理が直ちに実行できるとともに、回転体部600をレコードプレーヤにおけるターンテーブルを模擬した形状にデザイン化し、意匠性も向上できる。
【0209】
また、情報処理装置300における情報処理手段400として、情報を取得情報取得手段420と、取得した情報の特性を認識する特性認識手段412と、入力操作によりスイッチ装置500やスイッチ部340から出力される操作信号に対応して出力手段200で所定の出力状態に情報を処理する処理手段440と、を設けている。このため、情報の処理状況を設定する操作信号に基づき情報を処理させるとともに、情報の内容を容易に認識できるように感覚を提供するための再生処理する情報の特性の認識が、簡単な構成で容易に得られる。
【0210】
さらに、情報処理手段400として、回転体部600を振動させる振動モータ950を情報の特性に対応して制御する振動制御手段432を設けている。このため、例えばプログラム構成として回路基板やCPUなどの1つの構成として、情報処理および情報の特性に対応した感触を提供する構成が得られ、構成の簡略化が容易図れる。
【0211】
さらに、特性認識手段412で認識する情報の特性として、処理手段440450で情報を処理して出力手段200で出力する再生時間の時間軸における位置すなわち再生位置に対応して認識し、回転操作にて回転体部600を回転操作して処理手段440で処理する処理状況である再生位置が移動する移動領域に特性の位置や特性が変化する位置が位置する場合、その位置を通過する際に振動制御を実施している。このため、再生時間に基づく再生位置の認識に基づいて特性の位置を認識するので、簡単で容易な演算で確実に特性位置で感触を提供でき、処理する情報の特性の対応した感触の提供が容易にできる。
【0212】
そして、情報の特性に対応した感触の提供として、回転体部600に配設した振動モータ950に、情報の特性の大きさに対応する電流値の電流を流して回転体部600を特性の大きさに対応して振動させる。このため、簡単な構成で特性に対応した感触を提供できる構成が容易に得られる。さらには、例えば携帯電話などの小型の電気機器に利用される振動モータを利用できるので、小型化も容易に図れる。
【0213】
さらに、感触を提供する情報の特性や回転入力操作状況および情報の処理状況を表示している。すなわち、低音域の音量のピーク状態やテンポなどの特性は第1の表示装置310で表示され、回転入力操作状況として設定位置や再生位置として第2の表示装置320で表示させ、処理状況として再生時間や速度などを第1の表示装置310で表示させている。このため、感触とともに表示でも利用者が確認でき、より容易に情報を再生処理するための処理状況の設定が容易、すなわち回転体部600の回転操作や押圧あるいは接触操作、さらにはスイッチ部340の入力操作などの入力操作が容易にできる。
【0214】
〔第4実施形態の効果〕
上述したように、上記実施の形態では、利用者による回転体部600の入力操作に対応した操作信号を情報処理手段400へ出力し、情報処理手段400で音楽データや映像データなどの情報を入力操作状況に応じて所定の処理状態で処理させ、この操作信号に基づいて処理されて出力手段200で出力される音量の大きさなどの情報の特性に基づいて、情報処理手段400で処理されて出力手段200で出力される出力状態に対応して回転体部600を振動させる。このため、例えば、比較的に大きな音量でかつ特殊な照明空間でDJ奏法を実施して音楽データや映像データを再生処理する際に、音楽データのリズムや低音域のピークなどの特性の位置、あるいは画像の切り替わり位置などの特性が変化する位置を振動にて聴覚や視覚以外の感覚で認識でき、情報の処理状況を容易に認識できる。
【0215】
また、情報処理装置300として特性に対応して振動するスイッチ装置500を設けている。このため、良好な特性の認識によるより有効的な情報処理が実施でき、特に音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で有効で、良好なDJ奏法が得られる。
【0216】
<第5実施形態>
以下、本発明の第5実施形態における再生装置としての再生システムの構成について説明する。なお、本発明におけるスイッチ装置としては、再生システムに利用される構成の他、いずれの情報を処理する構成、さらには情報を処理する構成のみならず、いずれのスイッチ構成にも適用可能である。
本実施形態は、基本構成(再生システム100、出力手段200、情報処理装置300)が前述した前述した第1実施形態と同様であり(図2〜図19参照)、スイッチ装置500および情報処理手段400についても基本的に前述した第4実施形態と同様である(図32参照)。このため、重複する説明は省略する。
一方、本実施形態においては、情報処理手段400において前述した第4実施形態とは一部相違する。このため以下には本実施形態における情報処理手段400について説明する。
【0217】
(情報処理手段の構成)
本実施形態の情報処理手段400では、前記第2実施形態に対して以下の構成が異なる。
特性認識手段412は、情報取得手段420で処理対象として取得した情報の特性、例えば情報が音楽データである場合には音量、音程、テンポなど、画像データの場合には明暗、コントラスト、色彩などを認識し特性情報として取得する。これら情報の特性は、その情報に関連付けられて記録媒体に記録された特性に関する情報の他、例えば処理手段440で情報を再生するための処理の際に周波数などに基づいて認識し、特性に関する特性情報として取得してもよい。例えば、図34に示すように、音量を認識する。さらに、特性認識手段412は、認識した特性の位置を、情報を処理する処理時間の時間軸における位置、すなわち再生開始位置からの時間情報である経過時間を、記録情報に含まれる時間情報である分や秒、あるいはフレーム数に基づいて認識する。そして、特性認識手段412は、認識した特性とその位置である時間情報とを関連付けた特性情報として記憶手段360に順次記憶させる。また、特性認識手段412は、認識した情報の特性に関する特性情報を表示制御手段450へも適宜出力する。
【0218】
〔再生システムの動作〕
次に、第5実施形態の再生システム100における情報を処理する動作について、図面を参照して説明する。なお、この動作処理において、記録媒体として音楽データが記録された光ディスクを利用した場合について説明するが、上述したように、処理する記録媒体はこの限りではない。図26は、再生システムの情報処理動作における再生処理の動作を示すフローチャートである。図33は、再生システムの情報処理動作における再生状況の変更処理を示すフローチャートである。
【0219】
まず、図26に示すように、あらかじめ再生システム100に電力が供給され、挿入口302に光ディスクなどの記録媒体が挿入されると(ステップS101A)、情報処理手段400がドライブ330を動作制御する。すなわち、例えばオートローディング機構により、本体ケース301内のドライブ330の所定の位置に記録媒体を装着させる。そして、情報処理手段400は、記録媒体がドライブ330に装着されたことを認識すると、情報取得手段420により、ドライブ330を動作制御して記録媒体に記録された記録情報を読み取らせる。さらに、表示制御手段450により第1の表示装置310を制御して、記録情報を表示させる(ステップS102A)。この後、情報処理手段400は、スイッチ部340が利用者により入力操作されて出力する操作信号を操作信号認識手段411で認識し(ステップS103A)、入力された処理状態を設定する(ステップS104A)。なお、ステップS103AおよびステップS104Aは以降の処理においても実施され、再生処理が終了するまで操作信号に基づいて処理状態が設定される。
【0220】
この後、処理対象の音楽データの選択待機状態となる(ステップS105A)。すなわち、いずれの音楽データが選択されたか否かを判断する。そして、処理対象の音楽データが選択されたことを認識すると、情報取得手段420によりドライブ330や記憶手段360を制御して、選択された音楽データを読み取る(ステップS106A)。さらに、表示制御手段450は、選択された音楽データの再生時間やトラック番号あるいはプレイリストにおける登録された番号など、音楽データに関する情報を表示させる。この後、処理対象の音楽データの再生待機状態となる(ステップS107A)。すなわち、再生/停止ボタン348が入力操作されたか否かを判断し、再生/停止ボタン348の入力操作による再生要求を認識すると、処理手段440により出力手段200で出力可能に音楽データを処理する再生処理を実施し、順次出力手段へ処理した音楽データを出力し、音声として発音手段210から出力させる(ステップS108A)。このステップS108Aの再生処理の際、情報処理手段400の特性認識手段412により、音楽データの特性、例えばリズムであるテンポや低音域の音量などを認識する(ステップS109A)。さらに、再生処理状況、例えば再生速度やステップS109Aで認識した特性などを、第1の表示装置310および第2の表示装置320に表示させるとともに、特性に対応して振動モータ950を振動させる処理をする(ステップS110A)。
【0221】
このステップと110Aにおいて、第2の表示装置320における再生処理状況の表示としては、上述した数1に基づいて演算された余りの数Aに関する再生位置情報に基づいて再生位置を認識する。そして、第2の表示装置320の再生位置表示部321における12時の位置を基準として、算出した再生位置情報に相当する時計回りの方向の位置の発光素子を点灯させ、再生位置を表示させる。なお、再生中、演算される再生位置情報はフレーム数の増加により変化するため、表示される再生位置は、略円形状の仮想軌跡を回転する状態に移動する。また、振動モータ950の振動処理としては、再生位置情報および特性情報に基づいて、処理手段440で現在処理している再生位置における特性、例えば音量の大きさに対応して振動制御手段432で振動モータ950に供給する電力の電流値の大きさを設定して電力を供給させる。このことにより、回転体部600が入力操作されていない状態でも出力手段200における再生状況に対応して振動モータ950が振動して回転体部600が振動している。したがって、例えば利用者が回転体部600に手をかざす状態とすると、回転体部600が再生処理している音楽データと対応して振動していることを認識できる。
【0222】
また、利用者がスイッチ部340のキューボタン347を押下操作することで、この操作信号を操作信号認識手段411が認識し情報の処理状態を設定する信号を出力する。この信号を認識した表示制御手段450は、信号の認識した時点における再生位置情報をキューポイント情報とし、キューポイント位置表示部322における12時の位置を基準として、キューポイント情報に相当する時計回りの方向の位置する発光素子を点灯させ、キューポイントを表示させる。この演算されたキューポイント情報は、記憶手段360に適宜記憶される。
【0223】
そして、処理手段440で音楽データを再生している際に、図33に示すように、回転体部600が押圧操作されたか否かを判断する(ステップS111D)。具体的には、操作信号認識手段411が押圧検出手段820から操作信号が出力されたか否かを判断する。このステップS111Dで押圧操作を認識しない場合には、ステップS108Aに戻って再生処理を継続する。また、ステップS111Dで押圧操作を認識すると、操作信号認識手段411は、クイックリターンボタン345がON状態であるか否かを判断する(ステップS112D)。すなわち、操作信号認識手段411は、回転体部600の押圧操作の検出信号による再生状況を変更させる変更内容が、処理の停止または開始に関する変更内容、または、再生位置の変更に関する変更内容のうちのどちらの変更内容であるかを判断する。このステップS112Dにおいて、クイックリターンボタン345が押圧操作されてON状態であり、再生状況の変更内容が再生位置の変更に関する変更内容であると判断した場合、処理手段440は、再生速度を0%にして再生位置をキューポイントへ移動する処理をする(ステップS113D)。このステップS113Dの処理の際、再生速度が0%となることにより、振動制御手段432は振動モータ950に供給する電力を、再生速度が0%となる一時停止に対応して一時停止する。すなわち、図19に示すように、再生が停止している期間Tに対応して供給する電力の電流値を0にする。
【0224】
一方、ステップS112Dにおいて、クイックリターンボタン345がON状態ではない、すなわちOFF状態であり、再生状況の変更内容が処理の停止または開始に関する変更内容であると判断した場合、処理手段440は、スイッチ部340のスピード調整部342Bにて設定され、操作信号認識手段411にて認識された再生停止過程における減速スピードに応じて、再生速度を徐々に0%にして再生処理を停止する処理をする(ステップS114D)。このステップS114Dの処理の際、再生速度が遅くなった状態での再生位置における音量の大きさに対応して振動モータ950が振動し、再生速度が0%になった再生が一時停止の状態に対応して振動モータ950の振動も一時停止させる。すなわち、上述したように、振動モータ950へ供給する電力の電流値を0にする。
【0225】
これらステップS113DまたはステップS114Dの後、操作信号認識手段411は、回転体部600の回転移動検出手段810からの検出信号に基づいて、回転体部600が回転操作されたか否かを判断する(ステップS115D)。このステップS115Dで回転されていないと判断すると、操作信号認識手段411は、回転体部600の押圧状態が継続しているか否かを判断する(ステップS116D)。一方、ステップS115Dで回転されたと判断すると、操作信号認識手段411は、検出信号に基づいて回転方向が回転回り方向であるフォワード回転(FWD)か否かを判断する(ステップS117D)。そして、ステップS117Dでフォワード回転であると判断すると、回転移動検出手段810からの検出信号における回転速度を認識する(ステップS118D)。この後、処理手段440は、回転速度に対応してフォワード方向へ再生速度が増大する状態に再生処理し(ステップS119D)、ステップと116Dへ進む。このステップS119Dの処理の際、再生速度が速くなっている状態での再生位置における音量の大きさに対応して振動モータ950が振動する状態に、振動モータ950へ供給する電力の電流値を制御する。
【0226】
一方、ステップS117Dでフォワード回転ではない、すなわちリバース回転(REV)であると判断すると、回転移動検出手段810からの検出信号における回転速度を認識する(ステップS120D)。この後、処理手段440は、回転速度に対応してリバース方向へ再生速度が増大する状態に再生処理し(ステップS121D)、ステップS116Dへ進む。このステップS121Dの処理の際、ステップS119Dと同様に、再生位置における音量の大きさに対応して振動モータ950が振動する状態に、供給する電力の電流値を制御する。そして、これらステップS115DからステップS119DおよびステップS121Dまでにおける回転体部600の押圧または接触操作および回転操作の間、回転操作に応じて再生位置が移動しつつ再生された状態であれば、ステップS110Aで再生位置における音量の大きさに対応する振動モータ950の振動制御が継続しているので、利用者は入力操作に対応して移動される再生位置における音量の大きさを振動により認識できる。また、一時停止など再生が停止している場合には振動も停止するので、電子楽器を演奏するように、入力操作に対応して変動する再生状況に応じて振動が変動し、再生状況を容易に認識できる。
【0227】
そして、ステップS116Dで回転体部600の押圧状態が継続していると判断すると、ステップS115Dに戻っていわゆるスクラッチ処理を継続する。一方、このステップS116Dで、回転体部600の押圧状態が継続していないと判断すると、処理手段440は、操作信号認識手段411で設定しているスピード調整部342Bの再生の立ち上がり速度に応じて再生速度を100%にする処理をする(ステップS122D)。
【0228】
この後、情報処理手段400は、操作信号認識手段411により再生処理の停止要求、すなわち再生/停止ボタン348の入力操作による再生停止を認識したか否かを判断する(ステップS123D)。そして、このステップS123Dで再生停止を認識しないと判断すると、ステップS108Aに戻って再生処理を継続する。一方、ステップS123Dで再生停止を認識したと判断すると、この再生を停止し、再生処理を終了する。
【0229】
〔再生システムの作用効果〕
上記第5実施形態における再生システム100のスイッチ装置500では、利用者の入力操作により回転体部600が回転あるいは押圧または接触されると、その入力操作に対応した操作信号である検出信号を情報処理手段400へ出力し、情報処理手段400で音楽データや映像データなどの情報を入力操作状況に応じて所定の処理状態で処理させ、この検出信号に基づいて処理されて出力手段200で出力される情報の音量の大きさなどの特性と操作信号とに基づいて、操作信号の入力操作状況に対応して情報処理手段400で処理されて出力手段200で出力される情報の出力状態に対応して、回転体部600を振動させる。このため、例えば、比較的に大きな音量でかつ特殊な照明空間でDJ奏法を実施して音楽データや映像データを再生処理する際に、出力状態に対応して振動するので、情報の出力状況を聴覚や視覚以外の感覚で認識できる。したがって、情報の出力状況を容易に認識できるため、音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で、良好な出力状況の認識によるより有効的な再生処理が実施できる。さらには、感触で情報の出力状況を認識でき、処理状況を入力操作にて適宜設定・変更できる情報処理装置300として構成している。このため、スイッチ装置500を視認することなく情報処理条件の設定操作ができ、情報処理装置300をいわゆる電子楽器のように操作でき、汎用性の向上も容易に図れる。
【0230】
そして、情報を処理する情報処理装置300にスイッチ装置500を配設し、回転操作可能な回転体部600の回転操作により、入力状態に対応した処理状況である再生位置を変更する情報処理を実施している。このため、回転操作に再生位置を変更する回転体部600の回転操作時に、再生位置に対応する設定位置を移動規制による感触として容易に認識できるため、設定位置を容易に認識できる。したがって、特にDJ奏法における再生処理とともに、再生処理内容を設定した設定位置の認識も容易にでき、良好なDJ奏法が得られる。さらに、情報処理を実施する情報処理手段400と、情報処理の処理状況を設定するスイッチ装置500とを一体構成としている。このため、情報処理の際に接続する作業が不要で、情報処理が直ちに実行できるとともに、回転体部600をレコードプレーヤにおけるターンテーブルを模擬した形状にデザイン化し、意匠性も向上できる。
【0231】
また、情報処理装置300における情報処理手段400として、情報を取得情報取得手段420と、取得した情報の特性を認識する特性認識手段412と、入力操作によりスイッチ装置500やスイッチ部340から出力される操作信号に対応して出力手段200で所定の出力状態に情報を処理する処理手段440と、を設けている。このため、情報の処理状況を設定する操作信号に基づき情報を処理させるとともに、情報の出力状況を容易に認識できるように感覚を提供するための再生処理する情報の特性の認識が、簡単な構成で容易に得られる。
【0232】
さらに、情報処理手段400として、回転体部600を振動させる振動モータ950を情報の特性に対応して制御する振動制御手段432を設けている。このため、例えばプログラム構成として回路基板やCPUなどの1つの構成として、情報処理および情報の特性に対応した感触を提供する構成が得られ、構成の簡略化が容易図れる。
【0233】
さらに、特性認識手段412で認識する情報の特性として、処理手段440で情報を処理して出力手段200で出力する再生時間の時間軸における位置すなわち再生位置に対応して認識し、回転操作にて回転体部600を回転操作して処理手段440で処理する処理状況である再生位置における特性に対応して振動制御を実施している。このため、再生時間に基づく再生位置の認識に基づいて再生位置での特性を認識するので、簡単で容易な演算で確実に回転操作により変動する再生位置に基づく情報の出力状態に対応した感触を提供するための情報の特性の認識が容易にできる。
【0234】
そして、情報の出力状態に対応した感触の提供として、回転体部600に配設した振動モータ950に、情報の特性である音量の大きさに対応する電流値の電流を流して回転体部600を音量の大きさに対応して振動させる。このため、簡単な構成で出力状態に対応した感触を提供できる構成が容易に得られる。さらには、例えば携帯電話などの小型の電気機器に利用される振動モータを利用できるので、小型化も容易に図れる。
【0235】
〔第5実施形態の効果〕
上述したように、上記実施の形態では、利用者による回転体部600の入力操作に対応した操作信号を情報処理手段400へ出力し、情報処理手段400で音楽データや映像データなどの情報を入力操作状況に応じて所定の処理状態で処理させ、この操作信号に基づいて処理されて出力手段200で出力される音量の大きさなどの情報の特性と、操作信号の入力操作状況に対応して情報処理手段400で処理される状況とにて、出力手段200で出力される出力状態と対応して回転体部600を振動させる。このため、例えば、比較的に大きな音量でかつ特殊な照明空間でDJ奏法を実施して音楽データや映像データを再生処理する際に、出力状態と対応して振動するので、情報の出力状況を聴覚や視覚以外の感覚で認識でき、良好に情報の出力状態を認識できる。
【0236】
また、情報処理装置300として特性に対応して振動するスイッチ装置500を設けている。このため、良好な特性の認識によるより有効的な情報処理が実施でき、特に音楽データや映像データにおける特定の特性の再生や再生タイミング、特性の切り替わりタイミングなどが特に厳格に要求されるDJ奏法で有効で、良好なDJ奏法が得られる。
【0237】
〔実施形態の変形〕
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である。
【0238】
すなわち、スイッチ装置500として、レコード盤を再生するためのレコードプレーヤにおけるターンテーブルを模擬した形状で説明したが、いずれの形状でもできる。例えば、ジョグテーブル部610は円盤状に限らず、角柱状としたり、平面視で星形や各種キャラクタをモチーフした形状としたりするなど、いずれの形状でもできる。
【0239】
そして、例えばDJ演奏に好適な再生システム100あるいは情報処理装置300として音楽情報を処理する構成について説明したが、処理対象の情報としては、音楽情報に限らず、画像情報や文字情報など、いずれの情報を処理する構成でもできる。さらに、DJ奏者が利用する装置に限定されるものではなく、いずれの情報を再生する再生装置などとしても適用できる。
【0240】
また、情報処理装置300に出力手段200を接続したシステム構成の再生システム100について説明したが、情報処理装置300に出力手段200が一体的に設けられた装置構成としてもよい。
【0241】
そして、入力操作の移動状況として、回転体部600の回転操作の状況に応じて負荷が変動する状態に説明したが、例えば押圧操作による回転体部600の押下移動状況に応じて負荷が変動する状態に移動を規制してもよい。さらには、回転体部600に限らず、他のスイッチ部340の入力操作による移動状況で移動規制してもよい。また、上述した情報処理装置300に限らず、他のいずれの装置のスイッチ装置に適用できる。
さらに、操作子の動作としては負荷が増大あるいは減少する状態である変動する状態に制御するのみに限られない。すなわち、例えば低音域の音量ピークやリズム、テンポなどの情報の特性に対応して振動させてもよい。具体的には、低音域のピークの大きさなど、特定周波数、または帯域における音量のピーク、あるいは、所定量以上の音量などを特定の対象とすることができる。さらには、音情報に限らず、例えば映像データのチャプタを特性としてこのチャプタが切り替わる位置など、チャプタに加え、映像のシーンの切り替わり位置なども対象とすることができる。
【0242】
なお、映像を情報として処理する構成では、例えば処理する位置の前後の映像や静止画像の差分を検出し、シーンやチャプタが切り替わったと想定される閾値となる特定量以上の差分情報が得られたときをシーンやチャプタが切り替わったと認識して振動させたり、映像データに付随する情報としてシーンが切り替わる位置を示す付帯情報を関連付け、この付帯情報に基づいてシーンの切り替わりを認識して振動させるなどすることが例示できる。
【0243】
また、回転体部600の動作として特性や設定に対応した移動規制としてクリック感様の動作制御について説明したが、例えば上述したように、特性に対応する再生位置で振動モータ950などを利用して振動させるなど、回転体部600の動作として、移動規制に限らず、例えばキューポイントの位置で回転体部600からエアーが吹き出されてその位置を利用者が認識可能に報知するなど、利用者が感触として認識可能ないずれの動作状況を実施させるいずれの動作させる構成が利用できる。なお、本発明の動作の一例とした振動としては、周期的な振動の他、クリック感の様な一動作のみをも含むものである。また、操作子の動作として、負荷の変動である増減に限らず、増大あるいは減少のいずれか一方のみとすることもできる。
【0244】
そして、移動規制としても、クリック感様に限らずいずれの移動規制状態としてもよい。また、クリック感様の移動制御として、−Δθの位置から特性の位置までは移動抵抗を生じさせ、特性の位置から+Δθまでは移動補助を実施して移動規制処理を説明したが、単に移動抵抗を生じさせるのみ、例えば、−Δθから特定の位置あるいは+Δθの位置まで徐々に移動抵抗が減少する状態、さらには、−Δθの位置から特定の位置まで徐々に移動抵抗が増大し、特定の位置から+Δθの位置まで徐々に移動抵抗が減少する状態とするなどしてもよい。また、単に移動補助のみ、例えば、−Δθの位置から特定の位置まで徐々に移動補助を増大し、特定の位置から+Δθの位置まで徐々に移動補助が減少する状態とするなどしてもよい。
【0245】
さらに、例えばコンピュータに所定のプログラムをインストールして情報処理手段や処理制御手段を構成させ、このコンピュータにスイッチ装置500を接続してコンピュータで情報を処理させたり、スイッチ装置500を組み付けたゲーム機や、スイッチ装置500をゲーム機のコントローラとして接続する構成とするなどにも適用できる。すなわち、音楽データや映像データを処理する構成に限らず、アプリケーションソフトウェアやゲームソフトウェアなどを処理する構成にも適用できる。
【0246】
そして、情報を再生すなわち出力させる出力手段200として、発音手段210および表示手段220の双方を備えた構成について説明したが、いずれか一方のみでもよい。
【0247】
また、規制手段900として、電動モータ931の駆動力を駆動伝達手段932を介して規制歯車920に伝達する構成について説明したが、移動規制するための負荷の制御としてはこの限りではない。例えば、駆動伝達手段932を用いず、電動モータ931の出力軸に規制歯車920を直接設けたり、回転体部600を回転自在に軸支するために設けられた回転軸に電動モータ931の駆動力を伝達させるいわゆるダイレクトドライブ機構としたり、規制歯車920や第1の歯車623を設けず、ガイドリブ部621の周面やジョグリング部650の周面などに接触する接触部材であるローラに駆動力を作用させたり、電動モータ931に代えてソレノイドなどを用いてゴムなどの摩擦部材を有した接触部材の圧着度合いを可変して回転体部600の回転時の摩擦力を可変して回転の際の抵抗が変動する状態としたり、いわゆるリニアモータなどのように、回転体部600の下面となる裏面に磁石を設け、回転体部600の回転移動により磁石が移動する移動軌跡に対応して対向する位置に極性が部分的に適宜発生あるいは変更する磁気発生手段を設け、磁石と磁気発生手段で発生あるいは変更された極性とによる反発や引き合う作用により、回転体部600の回転時の抵抗が変動する状態の非接触型としたりするなど、いずれの方法が利用できる。なお、非接触型とすることで、円滑な回転時の抵抗の変動が得られる。
【0248】
そして、振動させる構成として振動モータ950を利用して説明したが、例えば圧電素子を利用し、情報の特性の大きさに対応する電圧値の電圧を印加して回転体部600あるいはジョグテーブル部610のみを振動させてもよい。さらには、回転体部600にスピーカを配設し、スピーカから発音させることにより、スピーカの振動板の振動により回転体部600やジョグテーブル部610が振動する構成とするなどしてもよい。すなわち、振動により特性を報知できる構成であれば、いずれの構成を利用し、またいずれの位置に配設してもよい。
【0249】
さらに、回転移動検出手段810として、上述したように、光センサ814Aを利用する構成に限らず、磁気センサを利用したり、さらには回転体部600に接触するローラや歯車の回転軸に発電機を連結して回転により発生する電流値や電圧値などを読み取るなど、いずれの方法が利用できる。
【0250】
また、押圧検出手段820の構成として、上述したように、テープ状スイッチ821を利用する構成に限らず、感圧センサや圧電素子などを利用するなど、押圧や接触を検出可能ないずれの構成を利用してもよい。さらには、鍔部713に配設する場合に限らず、天板部711など、押圧や接触を検出可能ないずれの位置に配設する構成としてもよい。
【0251】
そして、回転体部600を回転移動された際に、ステップS119A〜DまたはステップS122A〜Dで再生処理する際に、例えば音楽データの再生位置での低音域の音量の大きさに応じて回転操作時に回転体部600が振動する状態にさらに規制手段900を制御してもよい。このような構成によれば、利用者が入力操作で再生している音楽データの再生状況が聞き取れないような状況でも、容易に再生状況を認識でき、良好な入力操作である奏法が実施できる。
【0252】
また、回転駆動手段930は、回転移動検出手段810からの検出信号に基づいて回転体部600の移動量、すなわち回転角度を認識し、回転体部600の移動量に応じた駆動力を回転体部600に作用させる構成としてもよい。このような構成では、回転体部600の移動量に応じて、移動量が大きくなると、この移動量に例えば略比例する駆動力を回転方向とは逆方向に回転体部600に作用させる。このため、回転体部600には移動量に基づいた駆動力が作用し、利用者は、この駆動力に応じた抵抗力を感じることができる。なお、このような構成の例としては、例えば回転体部600の一部と台座部710とをばね部材などの付勢手段で連結させる構成などが挙げられる。この構成では、回転体部600の移動量に応じて回転方向とは逆向きの抵抗力を容易に回転体部600に作用させることができ、規制手段900の構成も簡単にすることができる。
【0253】
さらに、規制手段900は、特性認識手段412にて認識した情報の種別などの特性に応じて、回転体部600に作用させる駆動力を制御してもよい。例えば、規制手段900は、特性認識手段412で音楽データを認識した場合、規制手段900は、上述したように回転体部600の回転操作に応じた駆動力を作用させる処理を実施し、特性認識手段412で画像データを認識した場合、規制手段900は、回転体部600に駆動力を作用させない処理を実施する。このような構成では、利用者が音楽データを例えばディスクジョッキの奏法などで演奏したい場合には、規制手段900は、所定の駆動力を作用させて回転体部600の回転操作性を向上させることができる。また、利用者が例えば画像データなどを編集、閲覧するために回転体部600を操作する場合には、規制手段900による駆動力が作用しないので、利用者は、回転体部600を自由に回転操作することができる。
【0254】
また、規制手段900は、他の各種スイッチ部340に駆動力を作用させる構成としてもよい。例えば、規制手段900は、テンポ調整部343のテンポ調整つまみ343Aの移動距離に応じて駆動力を作用させてもよい。このような構成では、例えば、テンポ調整つまみ343Aの初期位置、すなわちテンポ調整つまみ343Aの可変領域における略中心位置、から移動距離が大きくなるほどテンポ調整つまみ343Aを初期位置に戻す方向に駆動力を作用させる。また、テンポ調整つまみ343Aを移動させた際の移動速度に応じて駆動力を作用させる構成としてもよい。このような構成では、利用者はテンポ調整つまみ343Aを移動させたときに駆動力による抵抗力を感じることができ、この抵抗力により例えばテンポ調整つまみ343Aの移動量や移動速度を認識することができる。
【0255】
さらに、規制手段900は、上述したような回転式のスイッチ、スライド式のスイッチに限らず、例えば押下式のスイッチに駆動力を作用させる構成としてもよい。例えば、規制手段900は、サーチボタン346Bの押下状態に応じて駆動力を作用させてもよい。そして、規制手段は、例えばサーチボタン346Bが強く押し込まれると強い駆動力が作用させ、弱く押し込まれると弱い駆動力が作用させる。このような構成では、例えば情報処理手段400が、サーチボタン346Bが強く押し込まれると高速サーチを実施し、弱く押し込まれると低速サーチを実施するといったサーチボタン346Bの押下状態で異なる処理が実施する場合において、利用者はサーチボタン346Bの押下したときの抵抗力により押下状態を認識することができ、容易に情報処理手段400に所望の処理を実施させることができる。
【0256】
また、特性認識手段412にて情報が音楽データであると判断した場合、回転駆動手段930は、音楽データが再生される間、電動モータ931から伝達される所定の駆動力により回転体部600を常時回転させる構成であってもよい。この時、従来のレコードプレーヤのターンテーブルの回転方向および回転速度と略同一にする。このような構成では、利用者は、所定の駆動力で回転する回転体部600を操作することで、従来のレコードプレーヤの回転するターンテーブルを操作する操作感をより感じることができる。
【0257】
また、情報の特性としては、上述した低音域のピークに限らず、テンポなどのリズムに関する情報、特定周波数、または帯域における音量のピーク、あるいは、所定量以上の音量などを対象とすることができ、これらの特性に対応させて振動させたり、振動の大きさを変動させたりするなどしてもよい。さらには、情報の特性として、音情報に限らず、例えば映像データのチャプタを特性としてこのチャプタが切り替わる位置など、チャプタに加え、映像のシーンの切り替わり位置なども対象とすることができ、これらの特性に対応して振動を作用させたり、映像の明暗の変化の速さに応じて振動の大きさを変動させたりするなどしてもよい。
【0258】
また、入力操作により再生位置を設定した位置に飛ばすキューポイントの位置を設定位置として説明したが、これに限らず、例えば再生速度を変化させる位置や繰り返し位置の設定など、他のいずれの処理状況の設定を対象とすることができる。
【0259】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【産業上の利用可能性】
【0260】
本発明は、入力操作される操作子を備え、入力操作に応じて情報を出力状態が変更する状態に処理し、情報の処理状況を設定するスイッチ装置、情報処理装置および再生装置に利用できる。

Claims (17)

  1. 音データおよび像データのうちの少なくともいずれか一方を含む情報を再生処理し出力手段から出力させ、かつ操作手段の入力操作に応じて前記情報の再生処理を一時停止するとともに、動作発生手段に操作手段を動作させる情報処理装置であって、
    前記動作発生手段を制御する動作制御手段を備え、
    前記動作制御手段は、前記情報の再生処理の一時停止時に、前記情報の特性に応じて、前記動作発生手段に前記操作手段を動作させるものであり、
    前記特性は、前記情報が音データの場合には音量、音程、テンポのうちのいずれかで、前記情報が像データの場合には明暗、コントラスト、色彩のうちのいずれかである
    ことを特徴とした情報処理装置。
  2. 音データおよび像データのうちの少なくともいずれか一方を含む情報を再生処理し出力手段から出力させるとともに、動作発生手段に操作手段を動作させる情報処理装置であって、
    前記動作発生手段を制御する動作制御手段を備え、
    前記動作制御手段は、前記情報が前記出力手段から出力されていない時、前記情報の特性に応じて、前記動作発生手段に前記操作手段を動作させるものであり、
    前記特性は、前記情報が音データの場合には音量、音程、テンポのうちのいずれかで、前記情報が像データの場合には明暗、コントラスト、色彩のうちのいずれかである
    ことを特徴とした情報処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記動作制御手段は、前記操作手段の動作を停止させる処理と前記操作手段を動作させる処理とを切り換え可能に制御する
    ことを特徴とした情報処理装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記操作手段の動作は、前記特性に応じた振動である
    ことを特徴とした情報処理装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記操作手段は、回転操作により回転可能に設けられた回転体部を備え、
    前記動作発生手段は、前記情報のテンポと、リズムと、音量とのうちの少なくともいずれか1つの特性に対応して前記回転体部を振動させる
    ことを特徴とした情報処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記動作発生手段は、前記操作手段の入力操作を規制する規制処理と、前記操作手段の入力操作を補助する補助処理とのうちの少なくともいずれか一方を実施して、前記操作手段の入力操作の負荷を変動させる
    ことを特徴とした情報処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記操作手段は、入力操作により移動されるものであり、
    前記動作発生手段は、あらかじめ設定した位置および前記特性が変化する位置のうちの少なくともいずれか一方に対応する特性位置を中心とした所定の移動範囲で、前記特性位置までの前記操作手段の移動範囲における入力操作の負荷を増大させ、前記特性位置以降の前記操作手段の移動範囲における入力操作の負荷を減少させる
    ことを特徴とした情報処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記情報を取得する情報取得手段と、前記特性を認識する特性認識手段と、前記情報を再生処理する処理手段と、を備え、
    前記動作発生手段は、前記認識した情報の特性に基づいて、前記操作手段を動作させる
    ことを特徴とした情報処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記情報を取得する情報取得手段と、前記特性を認識する特性認識手段と、前記情報を再生処理する処理手段と、を備え、
    前記操作手段は、前記特性を調整する特性操作信号を出力するものであり、
    前記動作発生手段は、前記特性操作信号に応じて調整される特性に応じて、前記操作手段を動作させる
    ことを特徴とした情報処理装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の情報処理装置であって、
    前記操作手段は、入力操作により移動されるものであり、
    前記特性認識手段は、前記特性を、前記情報の再生開始位置からの時間情報と関連付けて認識し、
    前記動作発生手段は、前記情報の再生位置が、あらかじめ設定した位置および前記特性が変化する位置のうちの少なくともいずれか一方に対応する特性位置を前記操作手段が移動する際に前記操作手段を動作させる
    ことを特徴とした情報処理装置。
  11. 請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記操作手段は、動作可能な第1の操作子であって、前記特性を調整するために入力操作される第1の操作子を備え、
    前記動作発生手段は、前記第1の操作子を動作させ、
    前記情報取得手段は、前記情報として音楽データを取得し、
    前記特性認識手段は、前記音楽データのリズムを特性として認識し、
    前記動作発生手段は、前記リズムのタイミングで、前記第1の操作子を動作させる
    ことを特徴とした情報処理装置。
  12. 請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記操作手段は、動作可能な第1の操作子であって、前記特性を調整するために入力操作される第1の操作子を備え、
    前記動作発生手段は、前記第1の操作子を動作させ、
    前記情報取得手段は、前記情報として音楽データを取得し、
    前記特性認識手段は、前記音楽データにおける所定の周波数以下の音量が所定値以上となる特性を認識し、
    前記動作発生手段は、前記所定の周波数以下の音量が所定値以上となる位置に対応する特性位置を、入力操作にて前記第1の操作子が移動する際に前記第1の操作子を動作させる
    ことを特徴とした情報処理装置。
  13. 請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記操作手段は、動作可能な第1の操作子であって、前記特性を調整するために入力操作される第1の操作子を備え、
    前記動作発生手段は、前記第1の操作子を動作させ、
    前記情報取得手段は、前記情報として映像データを取得し、
    前記特性認識手段は、前記映像データの映像切替位置を特定して認識し、
    前記動作発生手段は、前記映像切替位置に対応する特性位置を、入力操作にて前記第1の操作子が移動する際に前記第1の操作子を動作させる
    ことを特徴とした情報処理装置。
  14. 請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記操作手段は、動作可能な第1の操作子と、第2の操作子とを備え、
    前記特性認識手段は、前記情報の特性を、前記情報の再生開始位置からの時間情報と関連付けて認識し、
    前記処理手段は、前記第1の操作子の入力操作の操作信号に応じて、前記時間情報に基づいて前記情報の再生開始位置からの再生位置を変更させるとともに、前記第2の操作子の入力操作の操作信号に基づいて前記出力手段から出力される前記情報の再生位置を所定の再生位置に変更させ、
    前記動作発生手段は、前記第2の操作子の操作信号に基づいて再生位置が所定の再生位置に変更された際の前記所定の再生位置を前記情報の特性位置として認識し、前記第1の操作子の操作信号に基づいて変更される前記情報の再生位置が、前記特性位置に位置したことを認識すると、前記第1の操作子を動作させる
    ことを特徴とした情報処理装置。
  15. 請求項8ないし請求項14のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記特性認識手段にて認識した情報の特性および前記操作手段の入力操作の操作信号に基づく入力操作状況を、表示手段に表示させる表示制御手段を具備した
    ことを特徴とした情報処理装置。
  16. 音データおよび像データのうちの少なくともいずれか一方を含む情報を再生処理し出力手段から出力させ、かつ操作手段の入力操作に応じて前記情報の再生処理を一時停止するとともに、動作発生手段に操作手段を動作させる動作発生工程を実施する情報処理方法であって、
    前記動作発生工程を制御する動作制御工程を備え、
    前記動作制御工程は、前記情報の再生処理の一時停止時に、前記情報の特性に応じて、前記動作発生手段に前記操作手段を動作させるものであり、
    前記特性は、前記情報が音データの場合には音量、音程、テンポのうちのいずれかで、前記情報が像データの場合には明暗、コントラスト、色彩のうちのいずれかである
    ことを特徴とする情報処理方法。
  17. 音データおよび像データのうちの少なくともいずれか一方を含む情報を再生処理し出力手段から出力させるとともに、動作発生手段に操作手段を動作させる動作発生工程を実施する情報処理方法であって、
    前記動作発生工程を制御する動作制御工程を備え、
    前記動作制御工程は、前記情報が前記出力手段から出力されていない時、前記情報の特性に応じて、前記動作発生手段に前記操作手段を動作させるものであり、
    前記特性は、前記情報が音データの場合には音量、音程、テンポのうちのいずれかで、前記情報が像データの場合には明暗、コントラスト、色彩のうちのいずれかである
    ことを特徴とする情報処理方法。
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