JP2004094136A - 演奏装置および制御情報入力方法 - Google Patents

演奏装置および制御情報入力方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004094136A
JP2004094136A JP2002258247A JP2002258247A JP2004094136A JP 2004094136 A JP2004094136 A JP 2004094136A JP 2002258247 A JP2002258247 A JP 2002258247A JP 2002258247 A JP2002258247 A JP 2002258247A JP 2004094136 A JP2004094136 A JP 2004094136A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
scratch
output
melody
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002258247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4105505B2 (ja
Inventor
Tamotsu Kawachi
河内 保
Akihiro Yokoi
横井 昭裕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UIZU KK
Bandai Co Ltd
With KK
Original Assignee
UIZU KK
Bandai Co Ltd
With KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UIZU KK, Bandai Co Ltd, With KK filed Critical UIZU KK
Priority to JP2002258247A priority Critical patent/JP4105505B2/ja
Publication of JP2004094136A publication Critical patent/JP2004094136A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4105505B2 publication Critical patent/JP4105505B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】予め記憶された複数のメロディの中から選択して音響出力させ、所定の操作を行うことでメロディとスクラッチ音とを合成したリズム演奏を行うことのできる演奏装置を提供することをその課題とする。
【解決手段】本発明の演奏装置1はスイッチの押下および/または操作手段の操作に基づいてメロディ読出手段41によりメロディ記憶手段31からメロディデータを読み出して音響出力し、スイッチの押下および/または操作手段の操作に基づいてスクラッチ音読出手段43によりスクラッチ音記憶手段33からスクラッチ音データを読み出して前記スピーカから音響出力させる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、片手でスイッチの押下や操作レバーを操作し、その操作等に基づいてメロディに合成されたスクラッチ音を音響出力する演奏装置および制御情報入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、特に若者の間でヒップホップといった音楽が流行っており、DJが所定のメロディに合わせてレコードプレイヤーのターンテーブルに載置されたレコード盤を直接手で右回りあるいは左回りに小刻みに動かし、これによって出音される所謂スクラッチ音によってリズムを刻むことが行われている。このような操作を行うことができる装置として、ギターの形態に構成された装置が知られている(特許文献1)。
このDJと同じようにスクラッチのようなリズム演奏を行うために、携帯が容易なパーカッション楽器が知られている。この楽器のうち一例として、木の実やプラスチック等で形成された直径4cm程度からなる2個の球体を略10cmの紐でつないだものがある。その一方の球体を手に持ち、手を動かすことで紐でつながれた他方の球体が一方の球体を打って音を発する。さらにそれらの球体の中には種子や小粒のプラスチック片が封入され、これらの球体同士を打つことにより、微妙なリズム演奏を行うことができるものである。このようにパーカッション楽器によるリズム演奏を行い、操作者はこの演奏に合わせて、かけ声を掛けたり、ダンスを行いながらDJの感覚を楽しむものであった。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−185801号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示された電子楽器は、装置として比較的大きなものであって片手で操作できるようなものではなく、気軽に持ち歩きながら使用することができるようなものではなかった。また、昨今ではレコード盤を使用できるターンテーブルを用いた音響機材は一般的ではなく、スクラッチ音によるリズム演奏を行うことが困難であった。
また、上述したようなパーカッション楽器は、メロディを発生することができないので、他の楽器の音楽に合わせて演奏する場合には、別途音楽を発生する機材が必要であった。
【0005】
本願発明は、上記従来の問題点に鑑み案出されたものであって、大がかりな音響機材を必要とせず、メロディを再生しながら効果音としてスクラッチ音を発生させることができ、片手で取り扱いが行える装置であり、さらに該装置を把持した片手の手指で該装置に対する設定および入力操作を行うことのできる演奏装置および制御情報入力方法を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に記載の発明は、次に示す手段を有する。すなわち、片手で把持可能な把持部を有する筐体を備えた演奏装置であって、
当該筐体には、把持した手指によって操作可能な第1の操作手段および第2の操作手段と、筐体に対する振動を検知する検知手段と、所定のプログラムに基づいて各手段を制御する制御手段と、記憶手段と音響出力手段を設け、
前記記憶手段には、前記音響出力手段を介して出力する楽曲若しくはリズム等のメロディに関する複数のメロディデータと、スクラッチ音等の効果音に関する複数のスクラッチ音データが記憶されており、
前記第1の操作手段と第2の操作手段若しくは前記第1の操作手段と第2の操作手段と前記検知手段による、当該各手段の所定順序の操作または組み合わせによる操作によって前記メロディデータまたはスクラッチ音データの選択を行い、前記選択されたメロディデータに基づくメロディまたは前記選択されたスクラッチ音データに基づく効果音の音響出力を行うことを特徴とする演奏装置。
【0007】
本願請求項2に記載の発明は、次に示す手段を有する。すなわち、片手で把持可能な把持部を有する筐体を備えた演奏装置であって、
当該筐体には、把持した手指によって操作可能な第1の操作手段および第2の操作手段と、筐体に対する振動を検知する検知手段と、所定のプログラムに基づいて各手段を制御する制御手段と、記憶手段と音響出力手段を設け、
前記記憶手段には、前記音響出力手段を介して出力する楽曲若しくはリズム等のメロディに関するメロディデータ、スクラッチ音等の効果音に関するスクラッチ音データ等の複数の音響データが記憶されており、
前記第1の操作手段と第2の操作手段若しくは前記第1の操作手段と第2の操作手段と前記検知手段による当該各手段の所定順序の操作または組み合わせによる操作によって、前記音響データの選択を行うことを特徴とする演奏装置。
【0008】
本願請求項3に記載の発明は、次に示す手段を有する。すなわち、片手で把持可能な把持部を有する筐体を備えた演奏装置であって、
当該筐体には、把持した手指によって操作可能な第1の操作手段および第2の操作手段と、筐体に対する振動を検知する検知手段と、所定のプログラムに基づいて各手段を制御する制御手段と、記憶手段と音響出力手段を設け、
前記記憶手段には、前記音響出力手段を介して出力するスクラッチ音等の効果音に関する複数のスクラッチ音データが記憶されており、
前記第1の操作手段と第2の操作手段若しくは前記第1の操作手段と第2の操作手段と前記検知手段による、当該各手段の所定順序の操作または組み合わせによる操作によって前記スクラッチ音データの選択を行い、前記選択されたスクラッチ音データに基づく効果音の音響出力を行うことを特徴とする演奏装置。
【0009】
本願請求項4に記載の発明は、次に示す手段を有する。すなわち、前記演奏装置におけるスクラッチ音データの選択と、該選択されたスクラッチ音データに基づく効果音の音響出力は前記第1の操作手段と前記第2の操作手段の所定順序の操作または組み合わせによる操作と、前記検知手段による振動の検知の組合せにより行なわれるものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の演奏装置。
【0010】
本願請求項5に記載の発明は、次に示す手段を有する。すなわち、前記検知手段による振動の検知が先の振動検知により出力された効果音の音響出力中に行なわれた場合、該検知が行なわれた時点から先の振動検知による効果音の音響出力を停止し、該検知による効果音の音響出力を行なうことを特徴とする請求項4記載の演奏装置。
【0011】
本願請求項6に記載の発明は、次に示す手段を有する。すなわち、少なくとも片手で把持可能な把持部を有する筐体を備えた演奏装置であって、
当該筐体には、把持した手指によって操作可能な第1の操作手段および第2の操作手段と、筐体に対する振動を検知する検知手段と、所定のプログラムに基づいて各手段を制御する制御手段と、記憶手段と音響出力手段と、外部からの音響を入力する音響入力手段とを有し、
前記記憶手段には、スクラッチ音等の効果音に関する複数のスクラッチ音データが記憶されており、
前記第1の操作手段と第2の操作手段若しくは前記第1の操作手段と第2の操作手段と前記検知手段による当該各手段の所定順序の操作または組み合わせによる操作によって、前記制御手段に対する制御情報の入力を行い、
前記音響入力手段を介して入力された外部音響を前記音響出力手段を介して音響出力し、前記制御手段に対する制御情報の入力が前記効果音の音響出力を指示するものであった場合、スクラッチ音データの選択を行い、前記選択されたスクラッチ音データに基づく効果音を前記外部音響とを合成して音響出力するように構成したことを特徴とする演奏装置。
【0012】
本願請求項7に記載の発明は、次に示す手段を有する。すなわち、音声等を入力するためのマイクを有し、当該マイクを介して入力された音声をスクラッチ音データとして他の記憶手段に記憶し、前記予め記憶された効果音に換えて前記マイクを介して入力した効果音を出力可能としたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の演奏装置。
【0013】
本願請求項8に記載の発明は、次に示す手段を有する。すなわち、所定のプログラムに基づいて動作する制御手段と、当該制御手段に接続された複数の動作手段と、それぞれ複数のスイッチによって構成された第1の操作手段および第2の操作手段とを備えた動作装置に対する制御情報の入力方法であって、
前記プログラムには、第1の操作手段が備えている所定のスイッチと第2の操作手段が備えている所定のスイッチの操作順序または組み合わせによって特定される前記制御手段に対する制御情報が含まれており、
前記第1の操作手段が備えているスイッチと第2の操作手段が備えているスイッチの操作順序または組み合わせによって、前記プログラムに含まれている前記制御手段に対する制御情報を特定し、
当該特定された制御情報に基づいて、前記制御手段に接続された前記動作手段の制御を行うことを特徴とした動作装置に対する制御情報の入力方法。
【0014】
本願請求項9に記載の発明は、次に示す手段を有する。すなわち、前記動作装置はタイムカウンタを有しており、当該タイムカウンタによって前記第1の操作手段および第2の操作手段の各スイッチの操作間隔を計測し、当該操作間隔が所定時間以内であった場合には前記制御情報を特定するための入力であると認識し、当該操作間隔が所定時間以上であった場合には前記制御情報を特定するための入力として認識しないことを特徴とする請求項8記載の動作装置に対する制御情報の入力方法。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明に係る演奏装置および制御情報入力方法の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の演奏装置1の外観を示した構成図であり図1(a)は右側部の構成図、同(b)は正面の構成図、同(c)は左側部の構成図、(d)は上部構成図、同(e)は下部構成図であり、図2は演奏装置1を構成する電気回路図、図3は前記電気回路図に基づいて当該演奏装置1の機能を示したブロック構成図である。
図1において、3は演奏装置1の外観を形成する筐体、5は演奏装置1を片手で持つための把持部、7は音響出力手段である。9は前記把持部5に設けられた第1の操作手段(以下「スイッチ」として説明する)であり、スイッチa11、スイッチb13、スイッチc15、スイッチd17からなる。19は前記筐体3に設けられた第2の操作手段(操作レバー)、21はマイク、23は音響出力手段(スピーカ)、25は音量ダイアルである。
【0016】
筐体3は、合成樹脂によって上端および下端を略半球状に形成した全長が略200mm、直径が略56mmの円柱状に形成されており、当該筐体3の略上半部が前記把持部5として構成されている。また、当該筐体3の前記把持部5の下方には側面から突出するように円柱状の音響出力部7が設けられており、当該音響出力部7の上方に位置する前記把持部5の側面には、4個のスイッチ9(11、13、15、17)が長手方向にわたって設けられている。すなわち、音響出力部7および4個のスイッチ9は、円柱状に形成された筐体3表面の、長手方向に沿う同一直線上に配置されている。
前記音響出力部7および4個のスイッチ9を設けた面を筐体3の正面とすると、前記略半球状に形成した上端部上の背面側(操作者側)斜め上方には、操作レバー19が設けられている。当該操作レバー19は、後述するように上下左右の4方向に移動できるようになっており、把持部5を把持した手の親指で操作しやすい配置となっている。
また、本実施の形態では、筐体3の左側面にストラップ5aが取り付けられている。なお、当該ストラップ5aを取り付けるための取付部は筐体3の右側面にも設けられており、筐体3の右側面にストラップ5aを取り付けることもできるようになっている。すなわち、当該演奏装置1は、把持部5を右手で把持してもよいし左手で把持してもよく、左右どちらの手によって把持するかによりストラップ5aの取付位置を選択することができるようになっている。
さらに、上記した当該音響出力部7および4個のスイッチ9は、操作者側とは反対側の前記正面側に一列に設けられているので左右対称の配置となっており、左右どちらの手によって把持部5を把持しても、手指によってスイッチ9および操作レバー19が操作できるようになっている。
【0017】
また、筐体3の側部所定位置には、音量ダイアル25が設けられている。この音量ダイアル25は電源スイッチの役割も有しており、例えば最左側に回すと電源OFFの状態となり、右に回すと音量が増加する構成となっている。この音量ダイアル25の近傍には、電源が投入されていることを視認可能なLED等によるランプ4が設けられている。
【0018】
さらに、この筐体3には、入力端子6aおよび出力端子6bが設けられており、この入力端子6aに他の音響装置を接続することにより他の音響装置から出力された音響を当該演奏装置1のスピーカ23を介して出力することができる。また出力端子6bに他の音響装置を接続することで、当該演奏装置1によるメロディやスクラッチ音等の音響を他の音響装置のスピーカから出力することができるようになる。
この入力端子6aは、他の音響装置(例えばCDプレイヤーやMDプレイヤー等)の出力端子と接続され、他の音響装置から出力されるメロディ等を入力し、当該メロディ等の音響にスクラッチ音を合成してスピーカ23から出力することができる。
また筐体3には録音スイッチ8が設けられており、該録音スイッチ8を押下し続けている間は前記マイク21から入力された音を録音することができる。この録音された音はスクラッチ音と同様の効果音として、詳細は後述する録音用スクラッチ音記憶手段に記憶される。
【0019】
スイッチ9は、上述したように把持部5の側部に設けられており、複数のスイッチa11、スイッチb13、スイッチc15、スイッチd17からなる。これらのスイッチa11、・・・、スイッチd17は、操作者が前記把持部5を前記ストラップ5aに手を通して片手で把持した際に、それぞれのスイッチ9を指で押下して情報入力が可能な位置に設けられている。詳細は後述するが何れかを押下して当該演奏装置1に振動を与えることでスクラッチ音が出力される構成となっている。
またこれらのスイッチa11、・・スイッチd17は、演奏装置1がメロディの音響出力中に何れかのスイッチa11、・・スイッチd17の押下と操作レバー19を所定位置に合わせて当該演奏装置1に振動を与えると他のメロディに切り替えて出力させることができる。
さらにこれらのスイッチa11、・・スイッチd17は、当該演奏装置1による演奏を終了する際の終了スクラッチ音を出力させることができる。
【0020】
すなわち、スイッチa11とスイッチb13を押下し、続いてスイッチc15とスイッチd17を押下して該装置1に振動を与えると終了スクラッチ音Xが音響出力される。スイッチa11とスイッチb13を押下し、次にスイッチa11とスイッチd17を押下し、スイッチa11とスイッチb13を押下して該装置1に振動を与えると終了スクラッチ音Yが音響出力される。また、スイッチa11とスイッチc15、スイッチb13とスイッチd17、スイッチa11とスイッチc15、スイッチb13とスイッチd17を押下して該装置1に振動を与えると終了スクラッチ音Zが、スイッチa11とスイッチc15、スイッチb13とスイッチc15、スイッチb13とスイッチd17、スイッチa11とスイッチd17を押下して該装置1に振動を与えると終了スクラッチ音Wが音響出力される。
なお、終了スクラッチ音を出力するために押下するスイッチ9の組合せは、上述した以外でもよく他のスクラッチ音と同じでなければどの様な組合せでもよい。
【0021】
操作レバー19は、本実施の形態では筐体3の上方の半球状部分に設けられており、操作者が当該演奏装置1の把持部5を前記ストラップ5aに手を通して片手で把持した際に親指で操作して情報入力が可能な位置に設けられている。また操作レバー19は、筐体3上方の半球状部分に設けられた十字状の溝を移動させることによりスイッチの役割を有するものである。
この操作レバー19は、一例として、中央から上下左右に移動させることで入力することができるものであり、通常は中央位置19aにあって、操作者が操作することにより下位置19b、左位置19c、上位置19d、右位置19eに移動させると入力され、操作を行わないときは中央位置19aに戻る構成となっている。
そして上下左右の所定位置に移動させて演奏装置1に振動を与えると、操作レバー19の位置によって異なったメロディを出力させる構成となっている。
例えば、操作レバー19を中央位置19aから下位置19bへ移動させて振動させるとメロディαが音響出力され、中央位置19aから左位置19cへ移動させて振動させるとメロディβが、上位置19dへ移動するとメロディγが、右位置19eへ移動させて振動させるとメロディδが音響出力される。これらメロディα、β、γ、δは音響データとして記憶手段に記憶されているものであり、前記操作レバー19の操作と振動によって読み出され、音響として出力されるものである。
また、以下操作レバーを中央位置から上下左右に移動させることによりスイッチ操作として演奏装置1に認識させる操作を「移動入力」という。
【0022】
マイク21は、筐体3の上方に設けられており、当該演奏装置1による演奏で使用するスクラッチ音を録音するためのものである。詳細は後述するが前記操作レバー19の移動入力と録音スイッチ8の押下により該マイク21から音声を入力することができる。そしてマイク21から入力された録音スクラッチ音は、当該演奏装置1に予め記憶されたスクラッチ音とは別に記憶される。
【0023】
つぎに、図2の電気回路図および図3のブロック構成図の構成要素に基づいて制御情報を入力することで動作する動作装置としての演奏装置について説明する。なお、図3のブロック構成図で説明する各構成要素を図2に示す電気回路図の該当回路に同一符号を付し、図2の詳細な説明は図3の詳細な説明に準ずる。
図2および図3において、27は演奏装置1のスイッチ入力や音響出力するメロディやスクラッチ音等を制御する制御手段(CPU)、29は前記制御手段27により読み出しが行われる記憶手段であり、メロディ記憶手段31には複数のメロディが音響データとして記憶され、スクラッチ音記憶手段33には複数のスクラッチ音が音響データとして記憶されている。
また35は、前記記憶手段29とは別に設けられた書替可能な他の記憶手段であり、前記マイク21から入力された音を記憶する録音用スクラッチ音記憶手段である。
【0024】
37は、当該演奏装置1に振動を与えた場合に振動を検知する検知手段(振動センサ)である。39は前記操作レバー19の移動位置あるいは押下されたスイッチ9の種類に基づいて、前記振動センサ37が検知した場合に何れのスクラッチ音、メロディを読み出すかの制御を行う振動検知制御手段、41は前記メロディ記憶手段31から所定のメロディデータを読み出すメロディ読出手段、43は前記スクラッチ音記憶手段33あるいは録音用スクラッチ音記憶手段35から所定のスクラッチ音データを読み出すスクラッチ音読出手段、45はスクラッチ音およびメロディを前記スピーカ23に音響出力する音響出力制御手段、47は出力する音響のリズム速度(ピッチ)を設定するピッチ制御手段、49はメロディとスクラッチ音を合成する合成手段、51は、前記マイク21から入力された音を前記録音用スクラッチ音記憶手段35に記憶する制御を行う音響入力制御手段、57は当該演奏装置1から正しく音響が出力されるかテストを行うテスト処理手段であり、これらは前記制御手段27によって実行される。また、53は時間をカウントするタイムカウンタ、55は電源である。
【0025】
制御手段(CPU)27は、前記電気回路(図2参照)に組み込まれており、16ビットのワンチップマイクロコンピュータである。つまり当該演奏装置1を動作させるにあたり、詳細は以下に説明するが、前記スイッチ9の何れが押下されているかの判定、前記操作レバー19が何れの位置に移動させて入力したかの判定、振動センサが振動を検知したかの判定、タイムカウンタによる時間経過の判定、記憶手段から所定の情報を読み出す、あるいは読み出したデータの合成等の制御等を行うものである。また制御手段27は、電源である電池55の電圧を検知して供給電圧が規定以下となった場合に前記ランプ4を点滅させて報知させる。
この制御手段27には、例えばプログラムやフラグ等の変数が記憶されたROM、メロディデータやスクラッチ音データが記憶されたSRAM等の記憶手段が接続されている。
記憶手段29は、前記制御手段27により読み出されるメロディデータが記憶されたメロディ記憶手段31とスクラッチ音データが記憶されたスクラッチ音記憶手段33である。また録音用スクラッチ音記憶手段35は、前記マイク21から入力された録音スクラッチ音データが記憶され書き換え可能な記憶手段である。
【0026】
メロディ記憶手段31には、それぞれアドレスにより特定される複数のメロディデータが記憶されている。このメロディデータは前記操作レバー19が所定位置に移動入力され演奏装置1に対して振動が与えられたときにアドレスにより特定されて読み出され音響出力されるものである。
例えば本実施においては、4曲のメロディの2小節(約5秒分)が記憶されており、α曲の「・・・」メロディは、アドレスαとα曲のメロディαデータからなり、β曲「・・・」はアドレスβとメロディβデータ、γ曲「・・・」はアドレスγとメロディγデータ、δ曲「・・・」はアドレスδとメロディδデータからなる。
なお、メロディ記憶手段31に記憶されるメロディデータは前記4曲に限定されるものではなく、スイッチの数や押下の順等により何曲記憶されていてもよいものである。また複数のメロディからなるグループとして記憶するようにしてもよい。そして切り替えスイッチを設けることにより該当するグループのメロディを読み出すようにしてもよい。
【0027】
スクラッチ音記憶手段33には、それぞれアドレスにより特定される複数のスクラッチ音データが記憶されている。このスクラッチ音データは、前記スイッチ9の押下と操作レバー19の位置との組合せによる入力が行われ演奏装置1に対して振動が与えられるとアドレスにより特定されて指定して読み出され、演奏装置1に対して与えられた振動に伴い音響出力されるものである。
例えば本実施においては、スクラッチ音A、スクラッチ音B、・・・スクラッチ音Lの12種類が記憶されており、スクラッチ音Aは該スクラッチ音Aを特定するアドレスAとスクラッチ音Aデータからなり、スクラッチ音Bは該スクラッチ音を特定するアドレスBとスクラッチ音Bデータ、・・・スクラッチ音Lは該スクラッチ音を特定するアドレスLとスクラッチ音Lデータとからなる。
なお、当該スクラッチ音記憶手段33に記憶されるスクラッチ音は、前記12種類に限定されるものではなく、スイッチの数や押下の順等により読み出すことができれば何種類記憶されていてもよいものである。また上記メロディと同様、人の声、楽器の種類等にグループ分けして記憶してもよい。
【0028】
またスクラッチ音記憶手段33には、それぞれアドレスで特定される複数の終了スクラッチ音データが記憶されている。これらの終了スクラッチ音データも同様に、所定の入力操作が行われるとアドレスにより特定されて読み出される。例えば終了スクラッチ音Xは該スクラッチ音Xを特定するアドレスXとスクラッチ音Xデータからなり、終了スクラッチ音Yは該スクラッチ音Yを特定するアドレスYとスクラッチ音Yデータ、また終了スクラッチ音Z、終了スクラッチ音Wのそれぞれのアドレスとスクラッチ音データとが記憶されている。
【0029】
録音用スクラッチ音記憶手段35は通常何も録音されていないものであり、前記操作レバー19を所定位置に移動入力して前記録音スイッチ8を押下すると録音開始音が出力され、前記マイク21から入力された音が2秒間記憶される。
この録音用スクラッチ音記憶手段35には録音スクラッチ音がアドレスとともに記憶される。スクラッチ音A’は該スクラッチ音A’を特定するアドレスA’とスクラッチ音A’データが記憶され、スクラッチ音B’は該スクラッチ音B’を特定するアドレスB’とスクラッチ音B’データが、スクラッチ音C’は該スクラッチ音C’を特定するアドレスC’とスクラッチ音C’データがそれぞれ記憶される。例えば操作レバー19が中央位置19aに移動入力され録音スイッチ8を押下すると録音スクラッチ音A’が記憶され、操作レバー19が下位置19bで録音スイッチ8が押下されると録音スクラッチ音B’が記憶され、操作レバー19が上位置19dで録音スイッチ8が押下されると録音スクラッチ音C’が記憶される。
そして当該録音用スクラッチ音記憶手段35にスクラッチ音が記憶されると、スイッチ9および操作レバー19の操作を行い、演奏装置1に対して振動が与えられることにより前記スクラッチ音記憶手段33に記憶されたスクラッチ音A、スクラッチ音B、スクラッチ音Cに換えてそれぞれ録音スクラッチ音A’、録音スクラッチ音B’、録音スクラッチ音C’が後述するスクラッチ音読出手段43により読み出される。
【0030】
振動センサ37は、前記筐体3内に設けられており、加速度センサ、スプリング等の弾力に抗して力が与えられた場合に接触する接点を有したスイッチ等によって筐体3に与えられた振動を検知するものである。この振動センサ37は、当該演奏装置1が上下方向や左右方向、斜め方向に振られて振動が与えられることで検知する。例えば、当該演奏装置1を操作者が手に持ち、15cm程度のストロークで振り下し、若しくは上下動を繰り返すことで振動を検知する。
振動検知制御手段39は、前記振動センサ37が振動を検知し、次に行われた動作のトリガーとして制御手段27に信号を送る。この信号を受けた制御手段27は所定時間内に行われた次の動作を認識する。例えばスイッチa11を押下し操作レバー19を下位置19bに移動入力して振動を検知すると、振動の検知によりスイッチa11が押下されたことと操作レバー19が下位置19bに移動入力されたことに基づく処理が行われる。
なお、前記振動センサ37が加速度センサである場合には、入力として受け付ける検出電圧(しきい値)をボリウムスイッチ等により調整式とすることで、振動検知される振り下ろし等の強弱を調整することができる。また、前記振動センサ37がスプリング等によるスイッチの場合には、バネ定数をかえることにより同様の調整をすることができる。このように、振動センサ37による検知の度合いを調整する機能を設けることにより、機器の品質の統一を図ることができる。また、操作者によって調節できるように構成することもでき、この場合には操作者の使用形態、好みによって自分で調整することができる。
【0031】
メロディ読出手段41は、演奏装置1に対して振動が与えられたときの前記操作レバー19の移動位置に基づいて、前記メロディ記憶手段31から該当するメロディデータを読み出すものである。
メロディ読出手段41は、例えば、操作レバー19を所定位置に移動入力し、当該演奏装置1を上から振り下ろすことにより前記メロディ記憶手段31からメロディデータを読み出す。制御手段27は前記振動検知制御手段39からの信号を受けると操作レバー19の位置が例えば下位置19bである場合に、メロディ読出手段41はアドレスαを設定して前記メロディ記憶手段31からメロディαのメロディαデータを読み出す。同様に操作レバー19が左位置19cの場合はアドレスβを設定して前記メロディ記憶手段31からメロディβのメロディβデータを読み出し、上位置19dの場合は、アドレスγを設定して前記メロディ記憶手段31からメロディγデータを読み出し、右位置19eの場合はアドレスδを設定して前記メロディ記憶手段31からメロディδデータを読み出すものである。なお、以下の説明において「メロディαデータ」を単に「メロディα」として説明する場合もある。メロディβデータ、・・、メロディδデータについても同様である。
【0032】
またメロディ読出手段41は、上述した操作レバー19の移動入力と振動により所定のメロディを音響出力しているときに、操作レバー19を所定位置に移動入力して前記スイッチ9の全てを押下して振動を与えることで、該当する操作レバー19の位置に基づいた他のメロディデータを読み出すものである。
例えば、メロディαが音響出力されているときに、操作レバー19を左位置19cに移動入力し前記スイッチa11からスイッチd17の全てを押下して該装置1に振動を与えると、メロディαの音響出力は停止しメロディβデータが読み出されメロディβが音響出力される。
【0033】
スクラッチ音読出手段43は、演奏装置1に対して振動が与えられたときに前記スイッチ9の押下と操作レバー19の位置に基づいてスクラッチ音記憶手段43からスイッチa11、13、15、17のそれぞれと操作レバー19の左位置19c、中央位置19a、右位置19eの組合せにより12種類のスクラッチ音のうち該当するスクラッチ音のデータを読み出す。
例えば、スイッチa11を押下し操作レバー19が中央位置19aに移動入力されているときに、当該演奏装置1を振り下ろすことにより、振動検知制御手段39がトリガーとして制御手段27に信号を送り、これを受けた制御手段27がスイッチ9と操作レバー19の状態を判定する。すると制御手段27により動作が開始され、スクラッチ音読出手段43は、スイッチa11と操作レバー19aの状態に基づいてアドレスAを設定して前記スクラッチ音記憶手段33からスクラッチ音Aデータを読み出す。
なお、以下の説明において「スクラッチ音Aデータ」を単に「スクラッチ音A」として説明する場合もある。スクラッチ音Bデータ、・・・スクラッチ音Lデータについても同様であり、終了クラッチ音X、Y、Z、Wについても同様である。
【0034】
同様にスイッチa11の押下と操作レバー19を下位置19bに移動入力されているときに、当該演奏装置1を振り下ろすことにより、スクラッチ音Bデータを読み出し、スイッチe11と操作レバーを上位置19dに移動入力されているときに、当該演奏装置1を振り下ろすことによりスクラッチ音Cデータを読み出す。
またスクラッチ音読出手段43は、スイッチb13と操作レバー19を中央位置19a、下位置19b、上位置19dに移動入力されているときに、当該演奏装置1を振り下ろすことにより、スクラッチ音Dデータ、スクラッチ音Eデータ、スクラッチ音Fデータのそれぞれを読み出し、さらにスイッチc15、スイッチd17のそれぞれと操作レバー19を中央位置19a、下位置19b、右位置19dに移動入力されているときに、当該演奏装置1を振り下ろすことにより、スクラッチ音Gデータ、スクラッチ音Hデータ・・・、スクラッチ音Lデータをそれぞれ読み出すことができる。
【0035】
スクラッチ音読出手段43により終了スクラッチ音を読み出すには、スイッチa11とスイッチb13を押下した後スイッチc15とスイッチd17を押下して演奏装置1に振動を与える。するとスクラッチ音読出手段43は、アドレスXを設定して終了スクラッチ音Xのスクラッチ音Xデータを読み出す。終了スクラッチ音Yは、スイッチa11とスイッチb13、スイッチa11とスイッチd17、スイッチa11とスイッチb13を順次押下して演奏装置1に振動を与える。これによりアドレスYが設定されてスクラッチ音Yデータを読み出す。
終了スクラッチ音Zは、スイッチa11とスイッチc15、スイッチb13とスイッチd17、スイッチa11とスイッチc15、スイッチb13とスイッチd17を順次押下して演奏装置1に振動を与えると、アドレスZが設定されるとスクラッチ音Zデータが読み出され、終了スクラッチ音Wは、スイッチa11とスイッチc15、スイッチb13とスイッチc15、スイッチc13とスイッチd17、スイッチa11とスイッチd17を順次押下して演奏装置1に振動を与えると、アドレスWが設定されてスクラッチ音Wデータが読み出される。そして読み出されたスクラッチ音、終了スクラッチ音は前記音響出力制御手段45により音響出力される。
【0036】
また、スクラッチ音読出手段43により録音スクラッチ音を読み出すには、録音用スクラッチ音記憶手段35に録音スクラッチ音が記憶されていれば前記スクラッチ音A、スクラッチ音B、スクラッチ音Cに換えて読み出される。
すなわち、スイッチa11を押下し操作レバー19が左位置19cに移動入力されているときに、当該演奏装置1を振り下ろすことにより、振動検知制御手段39がトリガーとして制御手段27に信号を送り、これを受けた制御手段27がスイッチ9と操作レバー19の状態を判定する。すると制御手段27により動作が開始され、スクラッチ音読出手段43は、スイッチa11と操作レバー19cの状態に基づいてアドレスAを設定して前記スクラッチ音記憶手段33からスクラッチ音Aデータを読み出す。
【0037】
音響出力制御手段45は、前記メロディ読出手段41により読み出されたメロディデータと、前記スクラッチ音読出手段43により読み出されたスクラッチ音データ、あるいは終了スクラッチ音データを増幅してスピーカ7から音響出力する。また音響出力制御手段45により音響出力されるメロディデータは音響出力されている途中で終了スクラッチ音を出力する操作が行われると、メロディの途中であっても音響出力が停止するように制御する。
【0038】
ピッチ制御手段47は、前記音響出力制御手段45から出力されるメロディやスクラッチ音の出力ピッチを制御するものであり、メロディのテンポを速くしたり遅くする。また、テンポの変わったメロディに伴って同様にスクラッチ音のテンポを速くしたり遅くするものである。
ピッチ制御手段47は、前記音響出力制御手段45により音響出力されているメロディあるいはスクラッチ音の再生周波数(ピッチ)を制御するものである。これはメロディの音響出力中に所定の操作を行うことで、ピッチを速くしたり遅くするといった制御を行うものである。例えば、ピッチはレベル+1、レベル0、レベル−1の3パターンが設けられている。現在のピッチから速いピッチに変更する場合、操作レバー19を中央位置19aから3回上位置19dに移動入力する。この操作によりピッチは通常の1.25倍となる。すなわち通常ピッチのレベル0から速いピッチのレベル+1に変更される。ピッチが1.25倍(レベル+1)の状態から操作レバー19を左位置19b(または右位置19e)に3回移動入力すると通常の1.0倍(レベル0)の状態に戻る。
また操作レバー19を下位置19bに3回移動入力すると現在のピッチが0.75倍(レベル−1)と遅くなり、中央位置19aから右位置19e(または左位置19c)に3回移動入力すると元のピッチ(レベル0)に戻すことができる。
このようにピッチは操作レバー19を上下にそれぞれ3回ずつ移動入力することにより変更することができるが、他の操作レバー19の操作と同様にならなければ左右に操作してもよく、また操作回数は2回、4回でもよく3回に限らない。
【0039】
合成手段49は、前記音響出力制御手段45によりメロディが音響出力されているときに、スイッチ9の何れかを押下したまま操作レバー19を所定の位置に移動入力して振動を与えると、音響出力されているメロディに重ねてスクラッチ音が音響出力される。また、メロディにスクラッチ音を重ね合わせて出力している間にスイッチ9の何れかを押下したまま操作レバー19を所定の位置に移動入力して振動を与えると、直前のスクラッチ音は途中で終了し、新たなスクラッチ音をメロディに合わせて音響出力させることができる。
【0040】
音響入力制御手段51は、録音スクラッチ音を前記録音用スクラッチ音記憶手段35に記憶するものである。前述したように操作レバー19を下位置19b、中央位置19aあるいは上位置19dに移動入力し、前記録音スイッチ8を押下して前記マイク21から音声等の入力を行うとそれぞれ2秒間の音を記憶する。
【0041】
タイムカウンタ53は、前記音響出力手段45により出力されるメロディの出力時間や、メロディの出力終了後にプレイヤが次の行動を行わなかった時間等をカウントするものである。
例えば、メロディを出力して1分以内に次の行動を起こさなかった場合にはメロディの出力を停止して警告音を出すようにする。また、電源スイッチ(図示しない)を投入して10分間放置した場合に、警告音を出すようにするためである。
電源55は、本実施の形態では前記筐体3の内部に設けられ、単三乾電池を使用し、当該演奏装置1を動作するために4本から略6Vを供給する。このように電源55として乾電池を使用することにより、当該演奏装置1の携行を容易とすることができる。
【0042】
テスト処理手段57は、当該演奏装置1を製造した工場等において該演奏装置1から出力される一部あるいはすべての音響を出力させて正しく音響出力されるか確認する手段である。また音響の録音と録音された音響の確認を行うものである。
【0043】
つぎに上記構成の演奏装置1の使用方法及び動作について図4から図11のフローチャートを参照して説明する。
本発明の演奏装置1を使用する場合には、操作者は筐体3に設けられたストラップ5aと把持部5の間に手を入れ、親指以外の4本の指がスイッチ9に接するように持つ。すなわち、親指が操作レバー19を操作可能に、人差し指がスイッチa11、中指がスイッチb13、薬指がスイッチc15、小指がスイッチd17をそれぞれ押下可能となるように持つ。そして、これらの操作レバー19の操作および複数のスイッチ9の押下の組合せにより所定のメロディやスクラッチ音を出力することができる。
【0044】
<メイン処理>
図4は、演奏装置1の動作を示すフローチャートである。
操作者が演奏装置1を操作して所定のメロディ演奏やスクラッチ音の出力、あるいはメロディにスクラッチ音を重ねて音響出力するために、当該演奏装置1の音量ダイアル25を右方向に回して電源スイッチを「オン」にし、所定の音量に設定する(ステップS1)。演奏装置1の操作準備(電池の電圧検知等)を行うと制御手段27は、フラグ等の変数や各種ポートの初期化、実行するプログラムの検証等を行う(ステップS2)。
当該装置1の初期化が終了すると、メロディ出力の操作が行われたかどうかの判定を行う(ステップS3)。メロディ出力の操作が行われた場合には、メロディ出力処理を行う(ステップS4)。メロディ出力処理において警告フラグに「1」が設定されたかどうかの判定を行う(ステップS5)。判定の結果、警告フラグに「1」が設定されていた場合には、ステップS9の警告音出力処理を行う。
【0045】
メロディ出力処理により、所定のメロディが出力されている場合に、メロディ変更の操作が行われたかどうかの判定を行う(ステップS6)。メロディ変更の操作が行われた場合には、メロディ変更処理(ステップS7)を行い、このメロディ変更処理において警告フラグに「1」が設定されたかどうかの判定を行う(ステップS8)。警告フラグに「1」が設定された場合には、次の警告音出力処理を行い、「1」が設定されていない場合には、ステップS6の処理に戻る。
また、上記ステップS6の処理において、メロディ変更が行われなかった場合には、ピッチ変更が行われたかどうかの判定を行う(ステップS11)。ピッチ変更の操作が行われた場合には、ピッチ変更処理(ステップS12)を行い、このピッチ変更処理において警告フラグに「1」が設定されたかどうかの判定を行う(ステップS13)。警告フラグに「1」が設定された場合には、ステップS9の警告音出力処理を行い、「1」が設定されていない場合には、ステップS6の処理に戻る。
【0046】
つづいて上記ステップ11の処理において、ピッチ変更の操作が行われなかった場合には、スクラッチ音出力の操作が行われたかどうかの判定を行う(ステップS14)。スクラッチ音出力の操作が行われた場合には、スクラッチ音出力処理(ステップS15)を行い、スクラッチ音出力処理において警告フラグに「1」が設定されたかどうかの判定を行う(ステップS16)。警告フラグに「1」が設定された場合には、ステップS9の前記警告音出力処理を行い、「1」が設定されていない場合には、ステップS6の処理に戻り、つぎに行われる処理の判断を行う。
なお、このスクラッチ音出力処理は、後述するようにメロディが出力されていない状態であってもスクラッチ音のみで出力することができる。
【0047】
上記ステップS14の処理において、スクラッチ音出力の操作が行われなかった場合には、終了スクラッチ音出力の操作が行われたかどうかの判定を行う(ステップS17)。終了スクラッチ音出力の操作が行われた場合には、終了スクラッチ音出力処理(ステップS18)を行い、該終了スクラッチ音出力処理において警告フラグに「1」が設定されたかどうかの判定を行う(ステップS19)。警告フラグに「1」が設定された場合には、ステップS9の前記警告音出力処理を行い、「1」が設定されていない場合には、前記ステップS6の処理に戻る。上記ステップS17の処理ににおいて終了スクラッチ音出力の操作が行われなかった場合には、所定の時間が経過したかを判断し(ステップS20)、所定の時間が経過した場合には警告フラグに「1」を設定してステップS9の処理を行う。所定時間が経過していない場合には、ステップS3の処理に戻り、所定時間内に次の操作が行われるまで待機状態となる。
【0048】
さらに上記ステップS3の処理において、メロディ出力の操作が行われなかった場合には、スクラッチ音録音の操作が行われたかどうかの判定を行う(ステップS22)。
スクラッチ音録音の操作がされなかった場合には、ステップS14の処理を行う。一方スクラッチ音録音の操作が行われた場合にはスクラッチ音録音処理を行い(ステップS23)、該終了スクラッチ音録音処理において警告フラグに「1」が設定されたかどうかの判定を行う(ステップS24)。警告フラグに「1」が設定された場合には、ステップS9の前記警告音出力処理を行い、「1」が設定されていない場合には、前記ステップS3の処理に戻る。
【0049】
つぎに、上記メイン処理において説明したメロディ出力処理(ステップ4)、メロディ変更処理(ステップS7)、ピッチ変更処理(ステップS12)、スクラッチ音出力処理(ステップS15)、終了スクラッチ音出力処理(ステップS18)、スクラッチ音録音処理(ステップS23)の個々の処理ついて詳細に説明する。
【0050】
<メロディ出力処理(ステップ4)>
図5はメロディを音響出力する操作および手順を示したフローチャートである。
メロディの音響出力を行う場合には、制御手段27が振動を検知したときに操作レバー19が何れの位置に移動入力されたかによって異なったメロディを音響出力することができる。
操作レバー19は、通常中央位置19aにあり(ステップS30)、操作者が移動入力を行わなければタイムカウンタ49により、経過時間のカウントを行う(ステップS31)。制御手段27は、操作レバー19が中央位置19aに移動入力されたままタイムカウンタ49は10分が経過したかどうかの判定を行う(ステップS32)。10分に満たない場合は、ステップS30の処理に戻り操作レバー19の操作を待つ。10分を経過した場合は、警告フラグに「1」を設定して(ステップS33)当該メロディ出力処理を終了する。
【0051】
操作レバー19が中央位置19a以外に移動入力された場合には、当該演奏装置1に振動が与えられたかどうかの判定を行う(ステップS34)。振動が与えられなかった場合には前記ステップS31の処理を行う。振動が与えられた場合には、操作レバー19が下位置19bかどうかの判定を行い(ステップS35)、下位置19bであった場合には、アドレスαを設定して(ステップS36)メロディ記憶手段31からメロディαデータを読み出す(ステップS37)。
メロディ記憶手段31から該当するメロディデータを読み出すと、読み出したメロディデータを音響出力する(ステップS38)。つぎに時間カウントを開始する(ステップS39)。メロディデータが音響出力されて1分が経過したかどうかの判定を行う(ステップS40)。1分が経過した場合には、メロディデータの出力を停止し(ステップS41)、警告フラグに「1」を設定して(ステップS33)当該処理を終了する。
また1分未満の場合は、つぎに他の処理(メロディ出力処理以外の処理)を行うための操作がなされたかどうかの判定を行う(ステップS42)。他の処理を行うための操作が行わなければ、メロディ出力を行うステップS30の処理に戻り、他の処理を行うための操作が行われた場合には当該処理を終了する。
【0052】
つぎに振動が与えられた場合に操作レバー19が左位置19cかどうかの判定を行い(ステップS43)、左位置19cであった場合には、アドレスβを設定して(ステップS44)メロディ記憶手段31からメロディβデータを読み出す(ステップS45)。そして上記同様にステップS38から当該処理の終了に至るまでの処理を行う。
また同様に振動が与えられた場合に操作レバー19が上位置19dかどうかの判定を行い(ステップS46)、上位置19dであった場合には、アドレスγを設定して(ステップS47)メロディ記憶手段31からメロディγデータを読み出す(ステップS48)。
さらに振動が与えられた場合に操作レバー19が右位置19eかどうかの判定を行い(ステップS49)、右位置19eであった場合には、アドレスδを設定して(ステップS50)メロディ記憶手段31からメロディδデータを読み出す(ステップS51)。
そして、これらメロディデータが読み出されると、前記同様ステップS38から当該処理の終了に至るまでの処理を行う。
【0053】
前記ステップS49の判定において、操作レバー19が中央位置19a、下位置19b、左位置19c、上位置19d、右位置19eのいずれでも無かった場合には、当該装置に振動のみが与えられ、何らメロディデータを特定する操作が行われていないため、当該メロディ出力処理を終了する。
このように、操作レバー19を中央位置19aから下位置19b、左位置19c、上位置19d、右位置19eに移動入力して振動を与えることにより、それぞれ異なった4種類のメロディを音響出力することができる。
【0054】
<メロディ変更処理(ステップS7)>
図6はメロディの音響出力中に他のメロディに変更する操作および手順を示したフローチャートである。
当該演奏装置1は、上記メロディ出力処理によって所定のメロディが音響出力されている場合に他のメロディに変更することができる。その際には、操作レバー19の操作とスイッチ9を押下して演奏装置1に振動を与えることにより変更される。
制御手段27は、操作レバー19の移動入力とスイッチ9が押下された場合に当該演奏装置1に振動が与えられたかどうかの判定を行う(ステップS60)。振動を検知した場合には操作レバー19が何れに移動入力されスイッチが押下されたかの判定を行う。すなわち第1に操作レバー19が下位置19bに移動入力され、4種類のスイッチ9(スイッチa11、スイッチb13、スイッチc15、スイッチd17)の全てが押下されたかどうかの判定を行う(ステップS61)。
操作レバー19が下位置19bに移動入力され、4種類のスイッチ9が全て押下されて振動を検知した場合には、メロディ読出手段41はアドレスαを設定して(ステップS62)メロディ記憶手段31から該当するメロディαデータを読み出す(ステップS63)。
【0055】
メロディαデータを読み出すと、音響出力制御手段45により、現在出力されているメロディに換えて当該メロディαをスピーカ23から音響出力する(ステップS64)。メロディの音響出力が開始されると同時に、タイムカウンタ53により経過時間のカウントを行う(ステップS65)。メロディの音響出力が開始されてから1分が経過したかどうかの判定を行う(ステップS66)。メロディ音響出力が開始されて何れの操作もなされないまま1分が経過した場合にはメロディの音響出力を停止し(ステップS67)、警告フラグに「1」を設定して処理を終了する(ステップS68)。
また1分未満の場合は、つぎに他の処理(メロディ変更処理以外の処理)を行うための操作がなされたかどうかの判定を行う(ステップS69)。他の処理を行うための操作が行わなければ、メロディ変更を行うステップS60の処理に戻り、他の処理を行うための操作が行われた場合には当該処理を終了する。
【0056】
また、上記ステップS61の処理において制御手段27は、操作レバー19が下位置19bでなかった場合には、操作レバー19が左位置19cに移動入力され、かつスイッチ9の全てが押下されたかどうかの判定を行う(ステップS70)。
操作レバー19が左位置19cに移動入力され、4種類のスイッチ9が全て押下されて振動が検知された場合には、メロディ読出手段41はアドレスβを設定して(ステップS71)メロディ記憶手段31から該当するメロディβデータを読み出す(ステップS72)。そして上記同様読み出したメロディを音響出力するステップS64の処理を行う。
【0057】
操作レバー19の移動入力が下位置19b、左位置19cでもなかった場合には、上位置19dに移動入力されスイッチ9の全てが押下されたかどうかの判定を行う(ステップS73)。操作レバー19が上位置19dに移動入力され、4種類のスイッチ9が全て押下されて振動を検知した場合には、メロディ読出手段41はアドレスγを設定して(ステップS74)メロディ記憶手段31から該当するメロディγデータを読み出す(ステップS75)。そして上記同様読み出したメロディを音響出力するステップS64からの処理を行う。
【0058】
また、操作レバー19の移動入力が下位置19b、左位置19c、上位置19dのいずれでもなかった場合には、操作レバー19が右位置19eに移動入力されスイッチ9の全てが押下されたかどうかの判定を行う(ステップS76)。操作レバー19が右位置19eに移動入力され、4種類のスイッチ9が全て押下されて振動を検知した場合には、メロディ読出手段41はアドレスδを設定して(ステップS77)メロディ記憶手段31から該当するメロディδデータを読み出す(ステップS78)。そして上記同様読み出したメロディを音響出力するステップS64の処理を行う。
当該メロディ変更処理は、操作レバー19が下位置19b、左位置19c、上位置19d、右位置19eのいずれにも移動入力されなかった場合や、4種類のスイッチ9の全てが押下されなかった場合、あるいは振動が検知されなかった場合はステップS65の処理を行う。
このようにメロディ出力中に、当該演奏装置1が振動を検知した際に上記したように操作レバー19の操作およびスイッチ9の押下により他のメロディを音響出力させることができる。
【0059】
<ピッチ変更処理(ステップS12)>
図7は音響出力されているメロディおよびスクラッチ音のピッチを変更する操作および手順を示したフローチャートである。
上記メロディを音響出力中に、そのメロディのピッチを変更することができる。
まず時間カウントを開始し(ステップS80)、ピッチを通常から1.25倍(レベル+1)に速くするかどうかの判定を行う。ピッチを速くするには操作レバー19を中央位置19aから上位置19dに、中央位置19aに戻った操作レバー19をもう一度上位置19dに移動入力し、さらにもう一度上位置19dに移動入力する(ステップS80−1)。すると、ピッチ制御手段47は、現在のピッチが通常のレベル0(すなわちピッチ速度が既にレベル+1の1.25倍になっているかどうか)であるかどうかの判定を行う(ステップS81)。ピッチが通常の状態であればつぎの処理を行い、ピッチ速度が通常以外であった場合には、後述するステップS87の処理を行う。
【0060】
ピッチが通常の速度であったならキャンセル等の他の処理の操作が行われたかの判定を行う(ステップS82)。ピッチ変更の操作中に他の処理の操作が行われた場合にはステップS80の処理に戻る。そして、当該操作レバー19を続けて3回中央位置19aから上位置19dに移動入力する操作が所定時間(例えば350msec)以内に行われたかどうかの判定を行う(ステップS83)。時間内に操作が行われなかった場合には、ステップS80の処理に戻り、時間内に操作が行われた場合には、ピッチを1.25倍(レベル+1)に速く設定する(ステップS84)。ピッチが変更されると、出力されているメロディの途中であってもその時点から変更されたピッチでメロディデータを音響出力する(ステップS85)。つぎにまた時間カウントを開始し(ステップS86)、1分が経過したかどうかの判定を行う(ステップS87)。メロディのピッチが変更されてから1分間何も操作がされなかった場合には、メロディデータの音響出力を停止し(ステップS88)、警告フラグに「1」を設定して(ステップS89)処理を終了する。
また1分が経過していない場合は、つぎに他の処理(ピッチ変更処理以外の処理)を行うための操作がなされたかどうかの判定を行う(ステップS90)。他の処理を行うための操作が行わなければ、ピッチ変更を行うステップS80の処理に戻り、他の処理を行うための操作が行われた場合には当該処理を終了する。
【0061】
つぎにピッチを通常から0.75倍(レベル−1)に遅くするかどうかの判定を行う。ピッチを遅くするには操作レバー19を中央位置19aから下位置19bに、中央位置19aに戻った操作レバー19をもう一度下位置19bに移動入力し、さらにもう一度下位置19bに移動入力する(ステップS91)。ピッチ制御手段47は、現在のピッチが通常のレベル0(すなわちピッチ速度が既にレベル−1の0.75倍になっているかどうか)であるかどうかの判定を行う(ステップS92)。ピッチが通常の状態であればつぎの処理を行い、ピッチ速度が通常以外であった場合には、後述するステップS87の処理を行う。
【0062】
ピッチが通常の速度であったならキャンセル等の他の処理の操作が行われたかの判定を行う(ステップS93)。ピッチ変更の操作中に他の処理の操作が行われた場合にはステップS80の処理に戻る。そして、当該操作レバー19を続けて3回中央位置19aから下位置19bに移動入力する操作が所定時間(例えば350msec)以内に行われたかどうかの判定を行う(ステップS94)。時間内に操作が行われなかった場合には、ステップS80の処理に戻り、時間内に操作が行われた場合には、ピッチを0.75倍(レベル−1)と遅く設定する(ステップS95)。そして設定された速度のピッチで上記同様ステップS85以下のメロディ出力等の処理を行う。
【0063】
上述した方法でピッチを「遅く」あるいは「速く」に変更した場合には、そのピッチを通常(レベル0)に戻すことができる。
すなわちピッチを通常に戻すかどうかの判定を行う(ステップS96)。ピッチを通常の速度に戻すには操作レバー19を中央位置19aから左位置19cに、中央位置19aに戻った操作レバー19をもう一度左位置19cに移動入力し、さらにもう一度左位置19cに移動入力するか、操作レバー19を中央位置19aから右位置19eに、中央位置19aに戻った操作レバー19をもう一度右位置19eに移動入力し、さらにもう一度右位置19eに移動入力する(ステップS97)。ピッチ制御手段47は、現在のピッチが通常のレベル0以外(すなわちピッチ速度が既に1.25倍(レベル+1)か0.75倍(レベル−1)になっているかどうか)であるかどうかの判定を行う(ステップS97)。ピッチが通常以外の状態であればつぎの処理を行い、ピッチ速度が通常であった場合には、後述するステップS87の処理を行う。
【0064】
ピッチが通常以外の速度であったならキャンセル等の他の処理の操作が行われたかの判定を行う(ステップS98)。ピッチ変更の操作中に他の処理の操作が行われた場合にはステップS80の処理に戻る。そして、当該操作レバー19を続けて3回中央位置19aから左位置19cあるいは右位置19eに移動入力する操作が所定時間(例えば350msec)以内に行われたかどうかの判定を行う(ステップS99)。時間内に操作が行われなかった場合には、ステップS80の処理に戻り、時間内に操作が行われた場合には、ピッチを通常の速度に設定する(ステップS99−1)。そして設定された速度のピッチで上記同様ステップS85以下のメロディ出力等の処理を行う。
このようにピッチの変更を行うことによって、初心者向けにピッチを遅くして練習を行えるようにしたり、またピッチを速くして難易度の高い演奏を行うことができるようになる。
【0065】
<スクラッチ音出力処理(ステップS15)>
図8はスクラッチ音を音響出力する操作および手順を示したフローチャートである。なお、図8に示したフローチャートは、スイッチa11と操作レバー19の操作を組合せて演奏装置1が振動を検知した場合のみを示したものであり、スイッチb13、スイッチc15、スイッチd17についても同様に操作レバー19の操作を行うとそれぞれ異なった12種類のスクラッチ音を音響出力することができるものである。
まず、スイッチa11が押下されたかどうかの判定を行う(ステップS100)。スイッチa11が押下されると演奏装置1に振動を与え、振動検知制御手段39が振動を検知したかどうかの判定を行う(ステップS101)。そのとき操作レバー19が下位置19bに移動入力されたかどうかの判定を行う(ステップS102)。振動を検知したときスイッチa11が押下され操作レバー19が下位置19bに移動入力された場合には、制御手段27によってアドレスAを設定し(ステップS103)、スクラッチ音記憶手段33からスクラッチ音Aデータを読み出す(ステップS104)。
【0066】
スクラッチ音Aデータが読み出されると、スクラッチ音が音響出力制御手段45によりスピーカ7から音響出力される(ステップS111)。このスクラッチ音は、スクラッチ音のみでも音響出力されるが、スクラッチ音出力の操作を行う際にメロディデータが出力されていた場合には、前記合成手段49によりメロディと合成され、音響出力制御手段45によりスピーカ7から音響出力される。スクラッチ音が音響出力されるとタイムカウンタ53が1分間の時間カウントを開始する(ステップS112)。
制御手段27は、1分が経過したかどうかの判定を行い(ステップS113)、1分が経過した場合には、メロディが出力されていればメロディの音響出力を停止し(ステップS114)、警告フラグに「1」を設定して(ステップS115)処理を終了する。
また1分未満の場合は、つぎに他の処理(スクラッチ音出力処理以外の処理)を行うための操作がなされたかどうかの判定を行う(ステップS116)。他の処理を行うための操作が行わなければ、スクラッチ音出力を行うステップS100の処理に戻り、他の処理を行うための操作が行われた場合には当該処理を終了する。
【0067】
つぎに制御手段27は、振動が検知されたときにスイッチa11が押下され、操作レバー19が中央位置19aに移動入力されていたかどうかの判定を行う(ステップS105)。操作レバー19が中央位置19aに移動入力されていた場合には、制御手段27によってアドレスBを設定し(ステップS106)、スクラッチ音記憶手段33からスクラッチ音Bデータを読み出すと(ステップS107)、前記同様ステップS111の処理を行う。
【0068】
また制御手段27は、振動が検知されたときにスイッチa11が押下され、操作レバー19が上位置19dに移動入力されていたかどうかの判定を行う(ステップS108)。スイッチa11が押下されたとき操作レバー19が上位置19dに移動入力されていた場合には、制御手段27によってアドレスCを設定し(ステップS109)、スクラッチ音記憶手段33からスクラッチ音Cデータを読み出して(ステップS110)、上記同様ステップS111の処理を行う。
上述したステップS100からステップS110までの処理を、スイッチb13、スイッチc15、スイッチd17についてそれぞれ行うことにより、スクラッチ音Dからスクラッチ音Lを音響出力することができる。
【0069】
このスクラッチ音出力処理において、予め用意されたスクラッチ音以外に、操作者が音響入力制御手段51からスクラッチ音として所定の音が録音入力された場合には、上記スイッチa11が押下されたときにのみ録音用スクラッチ音記憶手段35の検索を行う。そして該当するスクラッチ音が存在すると、前記スクラッチ音A、スクラッチ音B、スクラッチ音Cに換えて、録音用スクラッチ音記憶手段35から録音スクラッチ音Aデータ、録音スクラッチ音Bデータ、録音スクラッチ音Cデータがそれぞれ読み出されて音響出力される。
なお、スクラッチ音は、現在スクラッチ音が出力されている途中でスクラッチ音出力の操作が行われた場合には、その操作が行われた時点で現在のスクラッチ音出力は停止され、新たに次のスクラッチ音が音響出力される。すなわち現在のスクラッチ音に次のスクラッチ音が被さるように出力されるので、これにより、現実のスクラッチ操作の如く、スクラッチ音の先頭だけを連続して出力することができる。
このことにより、同一のスクラッチ音データ(例えばスクラッチ音Aデータ)を出力するための操作(例えばスイッチa11が押下され操作レバー19が下位置19bに移動入力されているときに振動を与える)を連続して行なう(例えばスイッチa11を押下たまま、且つ操作レバー19を下位置19bに移動入力したまま連続で演奏装置1に振動を与える)場合には、同一スクラッチ音の先頭だけが連続して出力されるので、現実のスクラッチ演奏を再現することが可能である。
【0070】
<終了スクラッチ音出力処理(ステップS18)>
図9は当該演奏装置1による操作を終了する際に、終わりを示すスクラッチ音を音響出力する操作および手順を示したフローチャートである。
終了スクラッチ音を音響出力する場合には、スイッチa11とスイッチb13を略同時に押下し(ステップS120)、タイムカウンタ53により時間のカウントを開始する(ステップS121)。制御手段27は0.75秒が経過したかどうかの判定を行う(ステップS122)。0.75秒が経過した場合にはステップS120の処理に戻り、0.75秒未満であった場合には、スイッチc15とスイッチd17が略同時に押下されたかどうかの判定を行う(ステップS123)。
【0071】
スイッチa11とスイッチb13、スイッチc15とスイッチd17を0.75秒以内に続けて押下した後、タイムカウンタ53により時間のカウントを開始する(ステップS124)。そして当該装置1に振動が与えられたかの判定を行い(ステップS125)、振動が与えられた場合には、0.75秒が経過したかどうかの判定を行う(ステップS126)。
当該演奏装置1に0.75秒以内に振動が与えられなかった場合にはステップS132の処理を行う。制御手段27は0.75秒以内に振動を検知した場合には、アドレスXを設定し(ステップS127)、スクラッチ音記憶手段33からスクラッチ音Xデータを読み出す(ステップS128)。
スクラッチ音Xデータが読み出されると、メロディの音響出力を停止する(ステップS129)。そして読み出したスクラッチ音Xデータを音響出力制御手段45によりスピーカ23から音響出力し(ステップS130)、終了スクラッチ音が終わるまで音響出力する(ステップS131)。当該スクラッチ音が終了するとタイムカウンタ53による時間カウントが1分を経過したかどうかの判定を行う(ステップS132)。
また1分未満の場合は、つぎに他の処理(終了スクラッチ音出力処理以外の処理)を行うための操作がなされたかどうかの判定を行う(ステップS133)。他の処理を行うための操作が行わなければ、終了スクラッチ音出力を行うステップS120の処理に戻り、他の処理を行うための操作が行われた場合には当該処理を終了する。
【0072】
また、スイッチa11とスイッチb13を押下したのち、スイッチc15とスイッチd17でなかった場合には、スイッチa11とスイッチb13を押下したのち、スイッチa11とスイッチd17が押下されたかの判定を行う(ステップS135)。当該スイッチが押下された場合にはタイムカウンタ53により時間のカウントを開始し(ステップS136)、0.75秒が経過したかどうかの判定を行い(ステップS100)、0.75秒を経過した場合にはステップS120の処理に戻る。
0.75秒を経過していない場合には、続いてスイッチa11とスイッチb13が押下されたかどうかの判定を行い(ステップS138)、当該スイッチが押下されなかった場合にはステップS120の処理に戻り、押下された場合には制御手段27はタイムカウンタ53により時間カウントを開始する(ステップS139)。ここで演奏装置1に振動が与えられて時間が0.75秒経過したかどうかの判定を行う(ステップS140、S141)。
0.75秒を経過した場合にはステップS132の処理を行い、0.75秒以内であればアドレスYを設定し(ステップS142)、スクラッチ音記憶手段33からスクラッチ音Yデータを読み出して(ステップS143)、前記ステップS129の処理を行う。
【0073】
つぎに、最初に押下されたスイッチ9がスイッチa11とスイッチb13ではなかった場合には、スイッチa11とスイッチc15、スイッチb13とスイッチd17、スイッチa11とスイッチc15、スイッチb13とスイッチd17がそれぞれ0.75秒以内に続けて押下されたかどうかの判定を行う(ステップS144、・・・ステップS154)。当該スイッチが押下されたのち、演奏装置1に振動が与えられて時間が0.75秒経過したかどうかの判定を行う(ステップS155、S156)。0.75秒を経過した場合にはステップS132の処理を行う。0.75秒以内に振動を検知した場合にはアドレスZを設定し(ステップS157)、スクラッチ音記憶手段33からスクラッチ音Zデータを読み出して(ステップS158)ステップS129の処理を行う。
【0074】
同様に、最初に押下されたスイッチ9がスイッチa11とスイッチb13ではなかった場合には、スイッチa11とスイッチc15、スイッチb13とスイッチc15、スイッチb13とスイッチd17、スイッチa11とスイッチd17がそれぞれ0.75秒以内に続けて押下されたかどうかの判定を行う(ステップS144、・・・ステップS165)。タイムカウンタ53により時間のカウントを開始して(ステップS166)、振動検知制御手段39が振動を検知したかどうかの判定を行う(ステップS167)。振動を検知した場合にはタイムカウンタ53が0.75秒経過したかどうかの判定を行い(ステップS168)、振動を検知するまでに0.75秒を経過した場合にはステップS132の処理を行う。
0.75秒以内に振動を検知した場合にはアドレスWを設定し(ステップS169)、スクラッチ音記憶手段33からスクラッチ音Wデータを読み出して(ステップS170)、その後ステップS129の処理を行う。
このようにスイッチ9を組み合わせて所定時間内に続けて押下し、振動を与えることにより終了スクラッチ音を出音することができる。
【0075】
<警告音出力処理(ステップS9)>
図10は当該演奏装置1が所定時間操作されなかった場合に、警告音を音響出力する操作と手順を示したフローチャートである。
まず、上記各処理において警告フラグに「1」が設定されているかどうかの判定を行う(ステップS180)。警告フラグに「1」が設定されていなかった場合にはS183の処理を行い、「1」が設定されていた場合には、他の処理において1分間何ら操作がなされていないため警告音を音響出力して(ステップS181)警告フラグをクリアする(ステップS182)。
ここで時間カウントを開始し(ステップS183)、操作レバー19の操作あるいはスイッチ9の押下が行われたか、当該装置1へ振動が与えられたかどうかの判定を行う(ステップS184)。操作レバーの操作あるいはスイッチ9の押下等が行われた場合には他の処理が行われたかの判断を行い(ステップS193)、他の処理ではなく何らかの要因でスイッチや操作レバーが入り放しかどうかの判定を行う(ステップS194)。スイッチや操作レバーが入り放しであった場合にはステップS185の処理を行い、そうでない場合にはステップS183の処理に戻る。
【0076】
前記時間カウントが開始されてから何ら操作が行われず10分が経過したかどうかの判定を行う(ステップS185)。10分が経過していない場合には、ステップS183の処理に戻り、10分が経過した場合には電源の切り忘れ等が考えられるため警告音を出力する(ステップS186)。
警告音を出音したのちタイムカウンタ53により時間のカウントを開始し(ステップS187)、当該装置1の制御手段(CPU)27を休止モードにする(ステップS188)。制御手段27の休止中に操作レバー19の操作あるいはスイッチ9の押下等が行われたかどうかの判定を行い(ステップS189)、何らかの操作が行われた場合にはステップS185の処理に戻る。
制御手段27が休止モードとなってから操作レバーの操作あるいはスイッチ9の押下が行われなかった場合に、1分が経過したかどうかの判定を行い(ステップS190)、1分が経過した場合には制御手段(CPU)27を起動モードにして(ステップS191)警告音を出力し(ステップS192)ステップS187の処理に戻る。すなわち、スイッチ及び操作レバーにより何らかの操作がなされた場合には10分が経過すると警告音が出力され、何ら操作がなされなかった場合には制御手段27の休止モードと起動モードを繰り返しながら1分ごとに警告音を出力して、当該演奏装置1の電源をONにしたまま放置されることがないように操作者に知らせるようになっている。
【0077】
<スクラッチ音録音処理(ステップS23)>
図11は、スクラッチ音録音処理予めスクラッチ音記憶手段33に用意されたスクラッチ音以外に、操作者が独自のスクラッチ音を録音することができる。
スクラッチ音を録音する処理は、タイムカウンタ53により時間カウントを開始し(ステップS200)、操作レバー19の移動入力により3パターンが録音される。時間カウントが開始されてから、操作レバー19が下位置19bに移動入力され録音スイッチ8が押下されたかどうかの判定を行う(ステップS201)。判定の結果操作レバー19が下位置19bに移動入力され録音スイッチ8が押下された場合には、音響出力手段により録音開始音が出力され、(ステップS204)録音が開始される(ステップS205)。録音が開始されてから録音スイッチ8が押下されたかどうかの判定を行い(ステップS207)、録音スイッチ8が押下されなかった場合には録音開始から2秒をカウントし(ステップS208)、2秒が経過すると録音を終了する(ステップS209)。録音が終了すると録音用スクラッチ音記憶手段35に録音スクラッチ音B’データとして記憶し(ステップS210)、記憶されると録音終了音を出力して(ステップS211)処理を終了する。
またステップS207の処理において録音が開始されてから録音スイッチ8が押下された場合には、録音スイッチ8が1秒以上押下されつづけたかどうかの判定を行う(ステップS212)。1秒以内であったならばステップS208の処理を行い、1秒以上でたあった場合には、録音用スクラッチ音記憶手段35から該当する録音スクラッチ音データを初期化(削除)して(ステップS214)、初期化が行われたことを知らせる初期化音を出力する(ステップS215)。
【0078】
上述したステップS201の処理において操作レバー19が下位置19bでなかった場合には、つぎに操作レバー19が中央位置19aに移動入力され録音スイッチ8が押下されたかどうかの判定を行う(ステップS202)。操作レバー19が中央位置19aに移動入力され録音スイッチ8が押下された場合には、上記ステップS204からの処理を行い、録音用スクラッチ音記憶手段35に録音スクラッチ音A’データが記憶される。
またステップS201の処理において操作レバー19が下位置19bでなかった場合には、操作レバー19が上位置19dであるかどうかの判定を行う(ステップS203)。操作レバー19が上位置19dに移動入力され録音スイッチ8が押下された場合には、上記ステップS204からの処理を行い、録音用スクラッチ音記憶手段35に録音スクラッチ音C’データが記憶される。
そして、録音スイッチ8の押下とともに操作レバー19が下位置19b、中央位置19a、上位置19dのいずれにも移動入力されなかった場合には、10分が経過したかどうかの判定を行う(ステップS215)。10分が経過しない場合にはステップS201の処理に戻り、スクラッチ音を録音する操作が行われるのを待つ。10分が経過した場合には、電源の切り忘れ等が考えられるため警告フラグに「1」を設定して処理を終了する。
【0079】
つぎに他の機能動作について説明する。本願発明の演奏装置1には、上述した演奏機能以外に工場出荷時に行うテスト処理、電池が消耗して規定の電圧が得られなくなった場合の電圧検知処理等を行うことができる。
テスト処理手段57は、当該演奏装置1から出力される一部あるいはすべての音響を出力させて確認することができ、また音響の録音と録音された音響の確認を行うことができる。
出力音響の確認を行うには、一例として、個別に音響を出力させる場合には、スイッチa11、スイッチc15を押下し、操作レバー19を下位置19bに移動入力して電源をONにするとランプ4が5回点滅する。ランプ4の点滅が終わり操作レバー19を下位置19bに移動入力するとメロディαが出力され、操作レバー19を左位置19cに移動入力するとメロディβが出力される。同様に操作レバー19を上位置19dに移動入力するとメロディγが、右位置19eに移動入力するとメロディδが出力され、4種類のメロディの音響出力を確認することができる。続いてスイッチa11を押下するとスクラッチ音Bが音響出力され、スイッチb13を押下するとスクラッチ音Eが、スイッチc15の押下によりスクラッチ音Hが、スイッチd17の押下によりスクラッチ音Kがそれぞれ音響出力される。これらスクラッチ音は上述したように12種類を出力することができるが、テストモードの際には、操作レバー19を中央位置19aに移動入力したときに出力されるスクラッチ音を音響出力して確認することができる。また当該演奏装置1に振動を与えることにより終了スクラッチ音Xを音響出力して確認することができる。
このようにメロディ、スクラッチ音、終了スクラッチ音を音響出力した後、スイッチa11とスイッチb13を押下することにより確認終了音を出力してテストモード処理を終了することができる。
【0080】
またスイッチb13とスイッチd17を押下し操作レバー19を上位置に移動入力して電源をONにすると、ランプ4が5回点滅して上述したメロディ、スクラッチ音、終了スクラッチ音のすべてを順次音響出力させることができる。そしてスイッチa11を押下すると再度すべてのメロディ、スクラッチ音、終了スクラッチ音が音響出力される。ここでスイッチb13を押下すると確認終了音を出力してテストモード処理を終了することができる。
【0081】
録音スクラッチ音のテスト処理は、スイッチa11とスイッチd17を押下し操作レバー19を左位置19cに移動入力して電源をONにするとランプ4が5回点滅して開始される。
ここで録音スイッチ8を押下すると、録音開始音が出力され録音終了音が出力されるまで2秒間のテストデータをテストデータ記憶手段に書き込んで録音することができる。つぎに録音されたテストデータを読み出して書き込んだテストデータと同じでなければ警告音を発して録音をやり直す。読み出したテストデータが書き込んだテストデータと同じであれば書き込まれたテストデータを音響出力し、出力したのち録音したテストデータを消去する。そしてスイッチa11を押下すると再度テストモードの録音を行うことができ、スイッチb13を押下すると確認音を出力する。このようにメロディやスクラッチ音が正しく音響出力されるかどうかを、工場の検品時等に行うことができる。
【0082】
また、当該演奏装置1に用いられている電源としての電池が規定の電圧以下になった場合にランプ4を点滅させて操作者に知らせることができる。
つまり、制御手段27は、演奏装置1の電源スイッチ25をONにした際に電源(電池)の電圧が4.0V以下であった場合には、当該演奏装置1の機能を停止させ、ランプ4を例えば所定の間隔を置いて3回、3回、7回と点滅させる。そしてこのランプ4の点滅は4.0V以上の電圧を供給可能な電池に交換されるとランプ4は点滅を停止する。このように電池によろ供給される電圧を検知して規定以下となった場合に操作者に知らせることができる。
なお、上記実施の形態では、演奏装置として所定の形状を有するものとして説明したが、動作装置として制御情報が入力できるものであれば外形および第1の操作手段、第2の操作手段の形状や入力方法は特に限定されない。
【0083】
【発明の効果】
本発明の演奏装置は、ターンテーブルやミキサー等の大がかりな音響機材を必要とせず、電源も乾電池により供給されるため、屋外等で容易にDJと同様なリズム演奏を行うことができる。
本発明の演奏装置は、片手で取り扱いができるため、操作者はリズムに合わせて体を動かしたり踊って楽しむことができる。
本発明の演奏装置は、筐体の振動を検知する検知手段を備えており、振動検知によりスクラッチ音等の効果音が出力されるため、メロディのリズムに合わせて筐体を把持している手を振るという体の動きに一致して効果音を出力することができる。
本発明の演奏装置は、スクラッチ音等の効果音の出力中に次の効果音を出力するための操作が検知されると、現在の効果音の出力を停止し、次の効果音を出力するための操作に応じた効果音の出力が行なわれるため、現実のスクラッチ操作の如く、効果音の先頭部分だけを連続して出力することができる。
本発明の演奏装置は、演奏装置を把持した片手によって主なスイッチやレバー操作を行い、リズム演奏を楽しむことができるという効果を有している。
本発明の演奏装置は、ピッチを速くしたり遅くすることができるため、ピッチを遅くすれば初心者でも楽しむことができ、また速くすれば操作の難易度が高くなり、複数の操作者により技術を競って楽しむことができる。
本発明の演奏装置は操作者が独自に音を録音してスクラッチ音として使用できるため、同一の当該演奏装置であっても操作者毎に異なったリズム演奏を行えるといった利点がある。
また、本発明の演奏装置は、他の音響装置を接続して他の音響装置から出力されるメロディを入力することができるため、入力したメロディにスクラッチ音を合成してリズム演奏を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る演奏装置1の外観を示した構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る演奏装置1の電気回路図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る演奏装置1の機能を示したブロック構成図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る演奏装置1の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る演奏装置1によりメロディを音響出力する操作および手順を示したフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る演奏装置1によりメロディの音響出力中に他のメロディに変更する操作および手順を示したフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る演奏装置1により音響出力されているメロディおよびスクラッチ音のピッチを変更する操作および手順を示したフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る演奏装置1によりスクラッチ音を音響出力する操作および手順を示したフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る演奏装置1により操作を終了する際に、終わりを示すスクラッチ音を音響出力する操作および手順を示したフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る演奏装置1が所定時間操作されなかった場合に、警告音を音響出力する操作と手順を示したフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係る演奏装置1によりスクラッチ音を録音する操作および手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 演奏装置(動作装置)
3 筐体
4 ランプ
5 把持部
6a 入力端子
6b 出力端子
7 音響出力部
8 録音スイッチ
9 第1の操作手段(スイッチ)
11 スイッチa
13 スイッチb
15 スイッチc
17 スイッチd
19 第2の操作手段(操作レバー)
19a 中央位置
19b 下位置
19c 左位置
19d 上位置
19e 右位置
21 マイク
23 スピーカ
25 音量ダイアル
27 制御手段(CPU)
29 記憶手段
31 メロディ記憶手段
33 スクラッチ音記憶手段
35 録音用スクラッチ音記憶手段
37 検知手段(振動センサ)
39 振動検知制御手段
41 メロディ読出手段
43 スクラッチ音読出
45 音響出力制御手段
47 ピッチ制御手段
49 合成手段
51 音響入力制御手段
55 電源

Claims (9)

  1. 片手で把持可能な把持部を有する筐体を備えた演奏装置であって、
    当該筐体には、把持した手指によって操作可能な第1の操作手段および第2の操作手段と、筐体に対する振動を検知する検知手段と、所定のプログラムに基づいて各手段を制御する制御手段と、記憶手段と音響出力手段を設け、
    前記記憶手段には、前記音響出力手段を介して出力する楽曲若しくはリズム等のメロディに関する複数のメロディデータと、スクラッチ音等の効果音に関する複数のスクラッチ音データが記憶されており、
    前記第1の操作手段と第2の操作手段若しくは前記第1の操作手段と前記検知手段若しくは前記第2の操作手段と前記検知手段若しくは前記第1の操作手段と前記第2の操作手段と前記検知手段による、当該各手段の所定順序の操作または組み合わせによる操作によって前記メロディデータまたはスクラッチ音データの選択を行い、前記選択されたメロディデータに基づくメロディまたは前記選択されたスクラッチ音データに基づく効果音の音響出力を行うことを特徴とする演奏装置。
  2. 片手で把持可能な把持部を有する筐体を備えた演奏装置であって、
    当該筐体には、把持した手指によって操作可能な第1の操作手段および第2の操作手段と、筐体に対する振動を検知する検知手段と、所定のプログラムに基づいて各手段を制御する制御手段と、記憶手段と音響出力手段を設け、
    前記記憶手段には、前記音響出力手段を介して出力する楽曲若しくはリズム等のメロディに関するメロディデータ、スクラッチ音等の効果音に関するスクラッチ音データ等の複数の音響データが記憶されており、
    前記第1の操作手段と第2の操作手段若しくは前記第1の操作手段と前記検知手段若しくは前記第2の操作手段と前記検知手段若しくは前記第1の操作手段と前記第2の操作手段と前記検知手段による、当該各手段の所定順序の操作または組み合わせによる操作によって、前記音響データの選択を行うことを特徴とする演奏装置。
  3. 片手で把持可能な把持部を有する筐体を備えた演奏装置であって、
    当該筐体には、把持した手指によって操作可能な第1の操作手段および第2の操作手段と、筐体に対する振動を検知する検知手段と、所定のプログラムに基づいて各手段を制御する制御手段と、記憶手段と音響出力手段を設け、
    前記記憶手段には、前記音響出力手段を介して出力するスクラッチ音等の効果音に関する複数のスクラッチ音データが記憶されており、
    前記第1の操作手段と第2の操作手段若しくは前記第1の操作手段と前記検知手段若しくは前記第2の操作手段と前記検知手段若しくは前記第1の操作手段と前記第2の操作手段と前記検知手段による、当該各手段の所定順序の操作または組み合わせによる操作によって前記スクラッチ音データの選択を行い、前記選択されたスクラッチ音データに基づく効果音の音響出力を行うことを特徴とする演奏装置。
  4. 前記演奏装置におけるスクラッチ音データの選択と、該選択されたスクラッチ音データに基づく効果音の音響出力は前記第1の操作手段と前記第2の操作手段の所定順序の操作または組み合わせによる操作と、前記検知手段による振動の検知の組合せにより行なわれるものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の演奏装置。
  5. 前記検知手段による振動の検知が先の振動検知により出力された効果音の音響出力中に行なわれた場合、該検知が行なわれた時点から先の振動検知による効果音の音響出力を停止し、該検知による効果音の音響出力を行なうことを特徴とする請求項4記載の演奏装置。
  6. 片手で把持可能な把持部を有する筐体を備えた演奏装置であって、
    当該筐体には、把持した手指によって操作可能な第1の操作手段および第2の操作手段と、筐体に対する振動を検知する検知手段と、所定のプログラムに基づいて各手段を制御する制御手段と、記憶手段と音響出力手段と、外部からの音響を入力する音響入力手段とを有し、
    前記記憶手段には、スクラッチ音等の効果音に関する複数のスクラッチ音データが記憶されており、
    前記第1の操作手段と第2の操作手段若しくは前記第1の操作手段と前記検知手段若しくは前記第2の操作手段と前記検知手段若しくは前記第1の操作手段と前記第2の操作手段と前記検知手段による、当該各手段の所定順序の操作または組み合わせによる操作によって、前記制御手段に対する制御情報の入力を行い、前記音響入力手段を介して入力された外部音響を前記音響出力手段を介して音響出力し、前記制御手段に対する制御情報の入力が前記効果音の音響出力を指示するものであった場合、スクラッチ音データの選択を行い、前記選択されたスクラッチ音データに基づく効果音を前記外部音響とを合成して音響出力するように構成したことを特徴とする演奏装置。
  7. 音声等を入力するためのマイクを有し、当該マイクを介して入力された音声をスクラッチ音データとして他の記憶手段に記憶し、前記予め記憶された効果音に換えて前記マイクを介して入力した効果音を出力可能としたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の演奏装置。
  8. 所定のプログラムに基づいて動作する制御手段と、当該制御手段に接続された複数の動作手段と、それぞれ複数のスイッチによって構成された第1の操作手段および第2の操作手段とを備えた動作装置に対する制御情報の入力方法であって、
    前記プログラムには、第1の操作手段が備えている所定のスイッチと第2の操作手段が備えている所定のスイッチの操作順序または組み合わせによって特定される前記制御手段に対する制御情報が含まれており、
    前記第1の操作手段が備えているスイッチと第2の操作手段が備えているスイッチの操作順序または組み合わせによって、前記プログラムに含まれている前記制御手段に対する制御情報を特定し、
    当該特定された制御情報に基づいて、前記制御手段に接続された前記動作手段の制御を行うことを特徴とした動作装置に対する制御情報の入力方法。
  9. 前記動作装置はタイムカウンタを有しており、当該タイムカウンタによって前記第1の操作手段および第2の操作手段の各スイッチの操作間隔を計測し、当該操作間隔が所定時間以内であった場合には前記制御情報を特定するための入力であると認識し、当該操作間隔が所定時間以上であった場合には前記制御情報を特定するための入力として認識しないことを特徴とする請求項8記載の動作装置に対する制御情報の入力方法。
JP2002258247A 2002-09-03 2002-09-03 演奏装置、動作装置および制御情報入力方法 Expired - Fee Related JP4105505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002258247A JP4105505B2 (ja) 2002-09-03 2002-09-03 演奏装置、動作装置および制御情報入力方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002258247A JP4105505B2 (ja) 2002-09-03 2002-09-03 演奏装置、動作装置および制御情報入力方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004094136A true JP2004094136A (ja) 2004-03-25
JP4105505B2 JP4105505B2 (ja) 2008-06-25

Family

ID=32062944

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002258247A Expired - Fee Related JP4105505B2 (ja) 2002-09-03 2002-09-03 演奏装置、動作装置および制御情報入力方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4105505B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006068114A1 (ja) * 2004-12-20 2008-08-07 パイオニア株式会社 スイッチ装置、情報処理装置および再生装置
WO2010053208A1 (ja) * 2008-11-07 2010-05-14 株式会社ドリームズ 音出力装置
JP2011204503A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Hitachi Cable Fine Tech Ltd フレキシブルフラットケーブル

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104682722B (zh) 2013-11-26 2018-01-26 台达电子企业管理(上海)有限公司 电源转换装置及其组装方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006068114A1 (ja) * 2004-12-20 2008-08-07 パイオニア株式会社 スイッチ装置、情報処理装置および再生装置
JP4848288B2 (ja) * 2004-12-20 2011-12-28 パイオニア株式会社 情報処理装置および情報処理方法
WO2010053208A1 (ja) * 2008-11-07 2010-05-14 株式会社ドリームズ 音出力装置
JP2011204503A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Hitachi Cable Fine Tech Ltd フレキシブルフラットケーブル

Also Published As

Publication number Publication date
JP4105505B2 (ja) 2008-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8198526B2 (en) Methods and apparatus for input devices for instruments and/or game controllers
US9502012B2 (en) Drumstick controller
US6409636B1 (en) Electronic jump rope
US5920024A (en) Apparatus and method for coupling sound to motion
JP4757089B2 (ja) 音楽演奏プログラムおよび音楽演奏装置
JP3646599B2 (ja) 演奏インターフェイス
JP2002251186A (ja) 楽音制御システム
EP1607936B1 (en) System and method for generating tone in response to movement of a portable terminal
US6867361B2 (en) System and method for generating tone in response to movement of portable terminal
JP3646600B2 (ja) 演奏インターフェイス
JP4105505B2 (ja) 演奏装置、動作装置および制御情報入力方法
JP2002023742A (ja) 発音制御システム、操作ユニットおよび電子打楽器
JP3879583B2 (ja) 楽音発生制御システム、楽音発生制御方法、楽音発生制御装置、操作端末、楽音発生制御プログラム及び楽音発生制御プログラムを記録した記録媒体
JP2013521029A (ja) ゲーム機用制御装置およびゲーム機の制御方法
JP3614124B2 (ja) 楽音制御装置及び信号処理装置並びに電子打楽器
JP3584825B2 (ja) 楽音信号発生装置
JP3704828B2 (ja) 電子楽器
JP3972619B2 (ja) 音発生装置
JP3636041B2 (ja) 発音制御システム
JP2003053027A (ja) 音楽演奏ゲーム装置
KR200239364Y1 (ko) 외부기기와 연결 사용되는 전자드럼
JP2009092948A (ja) 音楽演奏プログラムおよび音楽演奏装置
JP2003167574A (ja) 電子ハイハットシンバル
JP2766832B2 (ja) 楽器玩具
JP3011900U (ja) 縄跳び

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees