JP4847285B2 - 落し錠の緩み止め構造 - Google Patents

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Description

本発明は、扉の例えば下部からロッドを突出可能とした落し錠の緩み止め構造に関し、特に、螺合状態に取り付けられるロッドの緩みを防止する改良技術に関する。
門扉などの扉には、扉の開閉端側に、係止用のロッドを突出自在に設け、地面に設けた係止凹部にロッドを挿入することで、扉を施錠可能とした落し錠やグレモン錠(例えば特許文献1参照)の取り付けられることがある。この種のロッドの落し錠構造は、扉に昇降自在なスライドラックが内蔵され、スライドラックは扉に回動自在に設けられたレバーハンドルの回動操作に従動して昇降自在となっている。スライドラックは、通常下方に延設さ、その下端部には雌ネジ部が形成され、雌ネジ部はロッドの上端に形成された雄ネジ部を螺合している。
したがって、レバーハンドルが操作され、スライドラックが昇降されると、これに伴ってロッドも昇降され、ロッドの下端部である係止杆が、地面に設けられた係止凹部に対して抜脱又は挿入され、扉が解錠又は施錠された。従来、この種の落し錠構造は、異なるロッド突出長の扉に採用可能となるように、或いはレバーハンドルと扉下端との距離が異なる場合に対応できるように、ロッドの雄ネジ部がスライドラックの雌ネジ部に螺合され、ロッドの突出長が自在に調整できるようになっていた。また、ロッドの雄ネジ部には、スライドラックに対する雄ネジ部の回動を規制するために、例えば緩み止めナット等が螺合される場合もあった。
特開2002−47841号公報
しかしながら、従来のロッドは、昇降部材であるスライドラック等に設けられた雌ネジ部に、ロッドの雄ネジ部を螺合させていたため、経時的に外力や振動によるモーメントが作用することで、ロッドが回動し、ロッド突出長さが調整時から変ることがあった。そして、ロッド突出長さが短く変われば施錠不能となり、長く変われば解錠不能となる虞があった。また、ロッドの雄ネジ部に緩み止めナットを螺合したり、雄ネジ部に直交する方向から緩み止めネジを押圧する構成もあるが、雄ネジ部のネジ山を変形させ易く、後の突出長さ調整が不能となる場合があった。これに対し、ロッドの突出長さを固定長とすれば、異なるロッド突出長の扉に採用できなくなり、汎用性を低下させる不利が生じた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、雄ネジ部を回動調整可能な状態及び損傷の無い状態に維持しながら、緩みを防止することができる落し錠の緩み止め構造を提供し、もって、ロッド突出長さが調整時から変ることによる施錠不能、解錠不能の防止を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の落し錠の緩み止め構造は、扉5に回動自在に設けられたレバーハンドル27と、
前記扉5に設けられレバーハンドル軸25の回転に従動して上下移動されるスライダ67と、
上端に形成された雄ネジ部75が該スライダ67の雌ネジ部77に螺合され、前記スライダ67の上下移動に応じて連動し、下端に設けられた係止杆15が地面11又は床面に凹設された係止凹部13に対して抜脱又は挿入されるロッド9と、を備え、
前記雄ネジ部75が樹脂材料からなる一対の固定ブロック87と可動ブロック89とに挟まれ、
一方の前記固定ブロック87が前記スライダ67に固定手段を介して固定され、
前記スライダ67に螺合される押圧ビス105の先端105aに押圧された前記可動ブロック89によって前記雄ネジ部75が前記固定ブロック87に押し当てられることを特徴とする。
この落し錠の緩み止め構造では、スライダ67に螺合したロッド9が、固定ブロック87と可動ブロック89との間に挟まれ、スライダ67に螺合された押圧ビス105に可動ブロック89が押圧されることで、雄ネジ部75が可動ブロック89を介して固定ブロック87に押し当てられる。これにより、雄ネジ部75は、第1に、可動ブロック89と固定ブロック87とによって挟持固定される。また、第2に、雄ネジ部75が可動ブロック89を介して雌ネジ部77に押圧され、雄ネジ部75と雌ネジ部77との摩擦力が増大する。そして、雄ネジ部75に対する挟持力及び押圧力の何れもが、樹脂材料からなるブロックによって印加される。
請求項2記載の落し錠の緩み止め構造は、前記雄ネジ部75を挟む前記固定ブロック87と前記可動ブロック89とのそれぞれの対向挟持面に、前記雄ネジ部75を挿入する保持溝91,93が形成され、該保持溝91,93に挿入して前記雄ネジ部75を挟持した一対の前記固定ブロック87と前記可動ブロック89とが、所定の間隙Sを隔てて離間されることを特徴とする。
この落し錠の緩み止め構造では、雄ネジ部75が挟持された状態で、可動ブロック89と固定ブロック87との間に所定の間隙Sが設けられ、可動ブロック89の締め付け移動空間、すなわち、締め付け代が確保される。また、雄ネジ部75は、保持溝91,93内に位置し挟持されることから、固定ブロック87及び可動ブロック89に対する接触面積が増えることとなる。
請求項3記載の落し錠の緩み止め構造は、前記可動ブロック89の前記挟持面に垂直な両側部に、前記固定ブロック87に向かって突出する一対の弾性係止片95が設けられ、
前記固定ブロック87の両側面には、前記一対の弾性係止片95を、前記ロッド9の軸線直交方向に可動自在に係止する凹部空間97が形成されたことを特徴とする。
この落し錠の緩み止め構造では、可動ブロック89の弾性係止片95が固定ブロック87の凹部空間97に係止され、可動ブロック89が固定ブロック87に対して可動自在に保持される。
請求項4記載の落し錠の緩み止め構造は、前記スライダ67が、前記雌ネジ部77の形成された底板部79と、該底板部79の両側から起立した一対の側板部81と、該両側板部81に亘って形成された背板部83と、からなり、
前記固定手段である固定ビス101が、前記底板部79に挿通されて前記固定ブロック87に螺合されるとともに、前記押圧ビス105が前記背板部83に螺合され、
前記背板部83と前記雄ネジ部75との間に、前記可動ブロック89が配置されたことを特徴とする。
この落し錠の緩み止め構造では、可動ブロック89が背板部83と雄ネジ部75との間に配置されることで、可動ブロック89がスライダ両側の側板部81、背板部83及び雄ネジ部75で可動自在に包囲される。
請求項5記載の落し錠の緩み止め構造は、前記押圧ビス105の先端105aに対向する前記可動ブロック89の被押圧面89aには、前記押圧ビス105の先端105aが進入する押圧座107が凹設され、
該押圧座107に進入した前記押圧ビス105の先端105aが、金属座板109を介して前記押圧座107の底面107aに当接されることを特徴とする。
この落し錠の緩み止め構造では、押圧ビス105の先端105aが可動ブロック89の押圧座107に進入することで、押圧ビス105が凹状の押圧座107に係止した状態となり、可動ブロック89のロッド軸線方向の移動が規制される。また、押圧ビス105による押圧時には、金属座板109を介して押圧座107の底面107aが押圧される。
本発明に係る請求項1記載の落し錠の緩み止め構造によれば、スライダに螺合したロッドが、固定ブロックと可動ブロックとの間に挟まれ、スライダに螺合された押圧ビスに可動ブロックが押圧されることで、雄ネジ部が可動ブロックを介して固定ブロックに押し当てられることになる。したがって、雄ネジ部は、第1に、可動ブロックと固定ブロックとによって挟持固定され、外力によってモーメントが生じても、回動が規制されることとなる。また、第2に、雄ネジ部が可動ブロックを介して雌ネジ部に押圧され、雄ネジ部と雌ネジ部との摩擦力が増大するので、これによっても緩みを阻止することができる。そして、雄ネジ部に対する挟持力及び押圧力の何れもが、樹脂材料からなるブロックによって印加されるので、雄ネジ部、或いは雌ネジ部を損傷することがない。この結果、雄ネジ部を回動調整可能な状態に維持しながら、或いはネジ山を欠損するなどの損傷の無い状態とし、緩みを確実に防止することができ、ロッド突出長さが調整時から変ることによる施錠不能、解錠不能を防止できる。また、異なるロッド突出長の落し錠に適用可能となり、汎用性を高めることができる。
請求項2記載の落し錠の緩み止め構造によれば、雄ネジ部を挟持した状態で、可動ブロックと固定ブロックとの間に所定の間隙が設けられ、可動ブロックの締め付け移動空間を常に確保することができる。また、保持溝を備えた構成としたことで、雄ネジ部を挟持した際に、この雄ネジ部に対する接触面積を増やすことが可能となる。
請求項3記載の落し錠の緩み止め構造によれば、可動ブロックの弾性係止片を、固定ブロックの凹部空間に係止して、可動ブロックを固定ブロックに対して可動自在に保持することができ、仮り止め状態とした可動ブロックと固定ブロックの対向挟持面の間に、後作業によって雄ネジ部を容易に挿入することができる。
請求項4記載の落し錠の緩み止め構造によれば、可動ブロックが背板部と雄ネジ部との間に配置されることで、可動ブロックをスライダ両側の側板部、背板部及び雄ネジ部で包囲して可動自在に保持することができ、ロッドの後付け作業性を良好にすることができる。
請求項5記載の落し錠の緩み止め構造によれば、押圧ビスの先端が可動ブロックの押圧座に進入することで、可動ブロックのロッド軸線方向の移動が規制されて、スライダからの可動ブロックの脱落が確実に阻止される。また、押圧ビスによる押圧時には、金属座板を介して押圧座の底面が押圧されるので、樹脂材料からなる可動ブロックを破損させずに強い押圧力を印加することができる。
以下、本発明に係る落し錠の緩み止め構造の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る落し錠の緩み止め構造の適用された門扉の正面図である。
本実施の形態による緩み止め構造は、例えば門柱1にヒンジ3を介して開閉自在に取り付けられた門扉5の落し錠7に好適に用いられる。落し錠7は、下方向にスライドして突出するロッド9を備える。ロッド9は、地面11に設けられる係止凹部13に、先端の係止杆15が挿入されることで、門扉5の開動を規制して施錠する。
図2は図1に示した落し錠の錠箱内部を透視した側面図である。
落し錠7は、門扉5に内設される錠箱17を有する。錠箱17には固定用のフランジ19が上下に設けられ、フランジ19はネジ21によって門扉5の戸先板23に螺着される。錠箱17の略中央にはレバーハンドル軸25が回動自在に設けられ、レバーハンドル軸25の端部には扉面5aで回動自在となるレバーハンドル27が固定される。
レバーハンドル軸25の錠箱17内に位置する部位にはリンク板29が固定され、リンク板29はスライド板31の長穴33に係合ピン35を係合している。スライド板31には突起37が突設され、突起37は錠箱17に形成された上下に長いガイド溝39に沿って移動される。すなわち、スライド板31は、レバーハンドル27が操作されることにより、レバーハンドル軸25が略90°の回転角度範囲で回転し、リンク板29、係合ピン35を介して上下に移動される。
スライド板31は、一端を錠箱17のピン41に支持し、他端をスライド板31のピン43に支持したスイッチングバネ45によって、上下何れかの移動位置に付勢配置される。
錠箱17には施錠摘み軸47が回動自在に設けられ、施錠摘み軸47の一端には扉面5aで回動自在となる施錠摘み49(図1参照)が固定される。施錠摘み軸47には揺動片51が固定され、揺動片51は錠箱17内に起立した一対の凸部53に当接することで、施錠摘み軸47の回転角度を略90°の範囲に規制している。揺動片51は、支軸54を介して錠箱17に支持された付勢バネ55の一端に押圧され、これにより回転範囲の何れか一方に付勢配置される。揺動片51は、図2の時計回りの一方の回転端位置で、スライド板31の係合部31aに係合し、スライド板31の下方向の移動を規制する。これにより、後述の機構によりロッド9の上昇が規制され、門扉5が施錠状態となる。門扉5の施錠は、施錠摘み49が図2の反時計回りに回転されることで、揺動片51が係合部31aから外れ解錠される。
スライド板31には上下方向に歯部を並設したラック57が形成される。錠箱17には支持軸59によって小歯車61が回動自在に支持され、小歯車61はラック57に噛合している。支持軸59には小歯車61と一体回転する大歯車63が回動自在に設けられ、大歯車63はロッド連結部65におけるスライダ67のラック69に噛合している。スライダ67は、ラック69の形成される縦杆部71に上下に長い長穴73が形成され、この長穴73が門扉5の内部に設けられた不図示のガイド部に案内される。
落し錠7は、レバーハンドル27が回転操作されると、スライド板31が上下移動され、これに伴って小歯車61及び大歯車63が回転し、大歯車63に噛合するスライダ67が従動して上下移動され、ロッド連結部65を介してロッド9が係止凹部13に対して抜脱又は挿入される。
図3は図2に示したロッド連結部の要部水平断面図、図4は図3に示したロッド連結部の分解斜視図、図5は固定ブロック及び可動ブロックの縦断面図である。
ロッド連結部65は、スライダ67にロッド9を連結する。ロッド9は、上端に形成された雄ネジ部75が、スライダ67の図4に示す雌ネジ部77に螺合され、スライダ67と一体に上下動する。
スライダ67は、雌ネジ部77の形成された底板部79と、底板部79の両側から起立した一対の平行な側板部81,81と、両側板部81,81に亘って形成された背板部83とからなる。側板部81,81には縦杆部71の基部71aが連設される。
雌ネジ部77に螺合して底板部79から上方へ突出した雄ネジ部75は、樹脂材料からなる一対の、例えば2分割構造とされた固定ブロック87と可動ブロック89とに挟まれている。固定ブロック87と可動ブロック89には、滑り性よりも、金属凸部等に食い込みやすい素材、ジュラコン、ナイロン系樹脂等が好適に用いられる。後述する組立手順で説明するように、ロッド9の雄ネジ部75は、固定ブロック87と可動ブロック89をスライダ67に装着した後に雌ネジ部77に螺合される。
雄ネジ部75を挟む固定ブロック87と可動ブロック89とのそれぞれの対向挟持面には、雄ネジ部75を挿入する保持溝91,93が形成される。保持溝91,93に挿入して雄ネジ部75を挟持した一対の固定ブロック87と可動ブロック89とは、図5に示す所定の間隙Sを隔てて離間される。すなわち、雄ネジ部75が挟持された状態で、この雄ネジ部75に対して接触面積を増やすとともに、可動ブロック89と固定ブロック87との間に所定の間隙Sが設けられ、可動ブロック89の締め付け移動空間、すなわち、締め付け代が常に確保されるようになっている。
可動ブロック89の挟持面に垂直な両側部には、固定ブロック87に向かって突出する一対の弾性係止片95,95が設けらている。固定ブロック87の両側面には、この一対の弾性係止片95をロッド9の軸線直交方向に可動自在に係止する凹部空間97,97が形成されている。弾性係止片95は、凹部空間97,97の縁部に立設した係止壁97aに係止する。このように、可動ブロック89の弾性係止片95を、固定ブロック87の凹部空間97,97に係止して、可動ブロック89を固定ブロック87に対して可動自在に保持することで、仮り止め状態とした可動ブロック89と固定ブロック87の対向挟持面の間に、後作業によって雄ネジ部75を容易に挿入することができるようになっている。
固定ブロック87と可動ブロック89の保持溝91,93の下端には、図5に示すテーパ面99a,99bが形成され、テーパ面99a,99bは下からの雄ネジ部75の挿入を容易としている。
固定ブロック87は、底板部79に挿通された固定手段である固定ビス101が、ネジ孔103(図5参照)に螺合されることで、スライダ67の底板部79に固定される。一方、可動ブロック89は、背板部83と雄ネジ部75との間に配置される。スライダ67の背板部83に形成されたネジ孔104には押圧ビス105が螺合され、押圧ビス105は可動ブロック89を押圧するようになっている。
ここで、固定ビス101によって固定される固定ブロック87は、保持溝91の円弧中心が、雌ネジ部77の中心軸より、押圧ビス105の押圧方向に若干ずれて偏芯している。これにより、スライダ67に螺合される押圧ビス105の先端105aに押圧された可動ブロック89によって、雄ネジ部75が固定ブロック87に押し当てられるようになっている。
このように、可動ブロック89が背板部83と雄ネジ部75との間に配置されることで、可動ブロック89がスライダ67両側の側板部81,81、背板部83及び雄ネジ部75で可動自在に包囲され、ロッド9の挿入によっても固定ブロック87及び可動ブロック89が脱落することなく保持でき、ロッド9の後付け作業性が良好に行えるようになっている。
また、押圧ビス105の先端105aに対向する可動ブロック89の被押圧面89aには、押圧ビス105の先端105aが進入する押圧座107が凹設されている。そして、押圧座107に進入した押圧ビス105の先端105aは、金属座板109を介して押圧座107の底面107aに当接される。このように、押圧ビス105の先端105aが可動ブロック89の押圧座107に進入することで、押圧ビス105が凹状の押圧座107に係止した状態となり、可動ブロック89のロッド軸線方向の移動が規制され、スライダ67からの可動ブロック89の上方向への脱落が確実に阻止される。また、押圧ビス105による押圧時には、金属座板109を介して押圧座107の底面107aが押圧されるので、樹脂材料からなる可動ブロック89を破損させずに強い押圧力を印加することができる。
次に、上記した落し錠におけるロッド連結部の組立手順を説明する。
図6はスライダに固定ブロック及び可動ブロックを装着する直前の状態を表した組立手順説明図、図7はロッド螺合直前の状態を表した組立手順説明図、図8はロッド長さ調整状態を表す組立手順説明図、図9はロッドの緩み止めが完了した状態を表す組立手順説明図である。
ロッド連結部65を組み立てるには、先ず、図6に示すように、可動ブロック89の弾性係止片95を固定ブロック87の係止壁97aに係止し、一体に仮組みした可動ブロック89と固定ブロック87とをスライダ67の側板部81,81間に挿入する。この際、可動ブロック89の押圧座107には金属座板109を挿入しておく。
次いで、底板部79に穿設したネジ挿通穴111に固定ビス101を挿通し、固定ブロック87のネジ孔103に螺合することで、固定ブロック87を底板部79に仮り固定する。次いで、図7に示すように、押圧ビス105を、背板部83のネジ孔104に螺合して行き、先端105aを、押圧座107に挿入した金属座板109に当接させる。押圧ビス105は、金属座板109に接触した状態として、それ以上の締め込みは雄ネジ部75が挿入された後とする。
図8に示すように、門扉5の下端面5bにはロッド9を挿入するための挿入開口113が穿設されている。ロッド9は、門扉5を門柱1に取り付ける前に、予め雄ネジ部75を挿入開口113に挿入しておく。ロッド9は、雄ネジ部75をスライダ67の雌ネジ部77に下方から螺合することで、可動ブロック89と固定ブロック87との対向挟持面の間に挟入する。この際、可動ブロック89及び固定ブロック87の下面にはテーパ面99a,99bが形成されているので、雄ネジ部75が容易に保持溝91,93内へと案内され、雌ネジ部77への螺合を妨げることがない。
なお、ロッド9は、雄ネジ部75を予めスライダ67の雌ネジ部77に仮り螺合させておいても良い。この場合、下端の係止杆15を着脱自在とすることで、運搬性を良好にすることができる。
次いで、門扉5が門柱1に取り付けられた状態で、落し錠7が施錠時に、係止杆15が係止凹部13に所定深さで進入するよう雄ネジ部75を回動させて、係止杆15の突出長を調整する。
係止杆15の突出長が定まったなら、固定ビス101を本締めした後、押圧ビス105を本締めする。これにより、可動ブロック89及び固定ビス101の保持溝91,93が雄ネジ部75に食い込むこととなる。
このように、スライダ67に螺合したロッド9の雄ネジ部75が、固定ブロック87と可動ブロック89との間に挟まれ、スライダ67に螺合された押圧ビス105に可動ブロック89が押圧されることで、雄ネジ部75が可動ブロック89を介して固定ブロック87に押し当てられる。これにより、雄ネジ部75は、第1に、可動ブロック89と固定ブロック87とによって挟持固定される。
また、第2に、雄ネジ部75が可動ブロック89を介して雌ネジ部77に押圧され、雄ネジ部75に剪断方向の力が作用するとともに、保持溝91,93が雄ネジ部75のネジ山に食い込むことで、雄ネジ部75と雌ネジ部77との摩擦力が増大する。このように雄ネジ部75に対する挟持力及び押圧力の何れもが、樹脂材料からなるブロックによって印加される。
したがって、上記の落し錠7の緩み止め構造によれば、スライダ67に螺合したロッド9が、固定ブロック87と可動ブロック89との間に挟まれ、スライダ67に螺合された押圧ビス105に可動ブロック89が押圧されることで、雄ネジ部75が可動ブロック89を介して固定ブロック87に押し当てられることになる。これにより、雄ネジ部75は、第1に、可動ブロック89と固定ブロック87とによって挟持固定され、外力によってモーメントが生じても、回動が規制されることとなる。また、第2に、雄ネジ部75が可動ブロック89を介して雌ネジ部77に押圧され、雄ネジ部75と雌ネジ部77との摩擦力が増大するので、これによっても緩みを阻止することができる。
そして、雄ネジ部75に対する挟持力及び押圧力の何れもが、樹脂材料からなるブロックによって印加されるので、雄ネジ部75、或いは雌ネジ部77を損傷することがない。この結果、雄ネジ部75を回動調整可能な状態に維持しながら、或いはネジ山を欠損するなどの損傷の無い状態とし、緩みを確実に防止することができ、ロッド突出長さが調整時から変ることによる施錠不能、解錠不能を防止できる。また、一種類の落し錠7で、異なるロッド突出長に適用可能となり、汎用性を高めることができる。
なお、地面11に設ける係止凹部13には図8に示すキャップ状部品115を着脱自在に装着することが好ましい。これにより、係止凹部13に侵入したゴミや塵埃を容易に除去可能にできる。
また、上記の実施の形態では、ロッド9が門扉5の下端より突出する例を説明したが、ロッド9は、上端から突出しても良く、さらには上下端から同時に突出するグレモン錠用ロッドであってもよい。
また、上記の実施の形態では、可動ブロック89と固定ブロック87とが別体である例を説明したが、可動ブロック89と固定ブロック87とは、樹脂製品であることからヒンジ等を介して一体に連結形成し、開閉自在とすれば、部品数を少なくして部品管理や組付性を良好にすることができる。
本発明に係る落し錠の緩み止め構造の適用された門扉の正面図である。 図1に示した落し錠の錠箱内部を透視した側面図である。 図2に示したロッド連結部の要部水平断面図である。 図3に示したロッド連結部の分解斜視図である。 固定ブロック及び可動ブロックの縦断面図である。 スライダに固定ブロック及び可動ブロックを装着する直前の状態を表した組立手順説明図である。 ロッド螺合直前の状態を表した組立手順説明図である。 ロッド長さ調整状態を表す組立手順説明である。 ロッドの緩み止めが完了した状態を表す組立手順説明図である。
符号の説明
5…扉(門扉)
9…ロッド
11…地面
13…係止凹部
15…係止杆
25…レバーハンドル軸
27…レバーハンドル
67…スライダ
75…雄ネジ部
77…雌ネジ部
79…底板部
81…側板部
83…背板部
87…固定ブロック
89…可動ブロック
89a…可動ブロックの被押圧面
91,93…保持溝
95…弾性係止片
97…凹部空間
101…固定ビス(固定手段)
105…押圧ビス
105a…押圧ビスの先端
107…押圧座
107a…押圧座の底面
109…金属座板
S…所定の間隙

Claims (5)

  1. 扉に回動自在に設けられたレバーハンドルと、
    前記扉に設けられレバーハンドル軸の回転に従動して上下移動されるスライダと、
    上端に形成された雄ネジ部が該スライダの雌ネジ部に螺合され、前記スライダの上下移動に応じて連動し、下端に設けられた係止杆が地面又は床面に凹設された係止凹部に対して抜脱又は挿入されるロッドと、を備え、
    前記雄ネジ部が樹脂材料からなる一対の固定ブロックと可動ブロックとに挟まれ、
    一方の前記固定ブロックが前記スライダに固定手段を介して固定され、
    前記スライダに螺合される押圧ビスの先端に押圧された前記可動ブロックによって前記雄ネジ部が前記固定ブロックに押し当てられることを特徴とする落し錠の緩み止め構造。
  2. 前記雄ネジ部を挟む前記固定ブロックと前記可動ブロックとのそれぞれの対向挟持面に、前記雄ネジ部を挿入する保持溝が形成され、該保持溝に挿入して前記雄ネジ部を挟持した一対の前記固定ブロックと前記可動ブロックとが、所定の間隙を隔てて離間されることを特徴とする請求項1記載の落し錠の緩み止め構造。
  3. 前記可動ブロックの前記挟持面に垂直な両側部に、前記固定ブロックに向かって突出する一対の弾性係止片が設けられ、
    前記固定ブロックの両側面には、前記一対の弾性係止片を、前記ロッドの軸線直交方向に可動自在に係止する凹部空間が形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の落し錠の緩み止め構造。
  4. 前記スライダが、前記雌ネジ部の形成された底板部と、該底板部の両側から起立した一対の側板部と、該両側板部に亘って形成された背板部と、からなり、
    前記固定手段である固定ビスが、前記底板部に挿通されて前記固定ブロックに螺合されるとともに、前記押圧ビスが前記背板部に螺合され、
    前記背板部と前記雄ネジ部との間に、前記可動ブロックが配置されたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の落し錠の緩み止め構造。
  5. 前記押圧ビスの先端に対向する前記可動ブロックの被押圧面には、前記押圧ビスの先端が進入する押圧座が凹設され、
    該押圧座に進入した前記押圧ビスの先端が、金属座板を介して前記押圧座の底面に当接されることを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の落し錠の緩み止め構造。
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