JP4847044B2 - 地図データ配信装置、通信端末および地図配信方法 - Google Patents

地図データ配信装置、通信端末および地図配信方法 Download PDF

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Description

本発明は、地図データの配信技術に関する。
特許文献1および特許文献2には、サーバからナビゲーション装置などの通信端末へ、地図データをメッシュ単位で配信する技術が開示されている。
特開2003-044992号公報 特開2004-077254号公報
特許文献1および特許文献2に記載の技術は、メッシュに属する地図要素のうちの1つ(例えば1つの道路区間)が修正された場合でも、当該メッシュに属する全ての地図要素のデータがサーバから端末に配信される。修正されていない地図要素のデータも配信するので、不要な通信トラヒックの増加の原因となる。また、例えば道路の修正区間が隣接する2つのメッシュにまたがって存在する場合、この隣接する2つのメッシュ各々の配信タイミングが異なると、一時的に当該道路の連続性が失われて、ルート探索やルート誘導などのナビゲーション処理に利用できなくなることがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、不要な通信トラヒックの発生を抑制でき、且つ、更新後の地図に矛盾が生じないように地図データの更新部分を配信する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の地図データ配信装置では、地図を構成する地図構成物の更新データである差分更新データを、当該差分更新データの識別情報である差分更新データID、当該差分更新データが表す地図構成物が所在する地図領域である所在領域、当該差分更新データの更新日時、および、当該差分更新データが表す地図構成物の接続関係に影響を与える他の差分更新データであって、当該差分更新データの更新日時前に更新された差分更新データの差分更新データIDである依存更新データIDを含む差分更新管理データを用いて管理する。
地図データの配信に際しては、地図データ配信の要求領域と重なる所在領域を持つ差分更新管理データを特定すると共に、依存更新データIDを用いて、特定した差分更新管理データと依存関係にある差分更新管理データを特定する。そして、特定した差分更新管理データ各々が対象とする差分更新データを、地図データ配信の要求元に送信する。
この際、特定した差分更新管理データ各々が対象とする差分更新データのデータ総量と、特定した差分更新管理データに含まれている所在領域と重なる地図領域の更新データである部分更新データのデータ総量とに基づいて、あるいは、特定した差分更新管理データのデータ数に基づいて、差分更新データを配信すべきか、それとも、部分更新データを配信すべきかを判断する。部分更新データを配信すべきと判断した場合には、特定した差分更新管理データ各々が対象とする差分更新データに代えて、特定した差分更新管理データに含まれている所在領域と重なる地図領域の部分更新データを、地図データ配信の要求元に送信する。
また、本発明の通信端末では、地図データの更新に用いた差分更新データ(更新済み差分更新データ)を、当該差分更新データの識別情報である差分更新データID、当該差分更新データが表す地図構成物の所在領域、および、当該差分更新データの更新日時を含む差分更新管理データを用いて管理する。また、地図データの更新に用いた部分更新データ(更新済み部分更新データ)を、当該部分更新データの識別情報である部分更新データID、当該部分更新データの対象領域、および、当該部分更新データの更新日時を含む部分更新管理データを用いて管理する。
地図データの要求に際しては、更新済みの部分更新データの部分更新データID、更新済み差分更新データの差分更新データID、および、要求領域を含む地図配信要求を前記地図データ配信装置に送信して、前記地図データ配信装置より差分更新データもしくは部分更新データを受信し、受信した更新データを用いて地図データを更新する。部分更新データを用いて地図データを更新した場合には、当該部分更新データの対象領域に包含される地図構成物の差分管理データであって、当該部分更新データの更新日時前に更新された差分管理データを、管理対象から除外する。
本発明によれば、不要な通信トラヒックの発生を抑制でき、且つ、更新後の地図に矛盾が生じないように地図データの更新部分を配信することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態が適用された地図データ配信システムの概略図である。図示するように、本実施形態の地図データ配信システムは、ネットワーク40に接続された地図配信サーバ10と、ナビゲーション端末20と、を有する。ナビゲーション端末20には、無線通信装置30が接続されている。ナビゲーション端末20は、この無線通信装置30により無線基地局50を経由してネットワーク40に接続される。なお、無線通信装置30は、ナビゲーション端末20に内蔵しても構わない。
地図配信サーバ10は、ナビゲーション端末20から受信した地図配信要求に従い、地図データの更新部分をナビゲーション端末20に配信する。
図示するように、地図配信サーバ10は、地図配信サーバ10をネットワーク40に接続するためのネットワークIF部101と、更新データ記憶部102と、更新管理データ記憶部103と、更新管理データ抽出部104と、更新管理データ絞込部105と、配信モード選択部106と、を有する。
更新データ記憶部102には、地図の全域を単位とする地図更新データ(全更新データと呼ぶ)、地図を複数に分割することで得られる領域(部分)を単位とする地図更新データ(部分更新データと呼ぶ)、および、地図の構成物(地物)を単位とする地図更新データ(差分更新データと呼ぶ)が記憶されている。
ここで、全更新データは地図データを全面的に更新する場合に用いられ、その内容は地図全域の地図データである。地図データを全更新データに書き換える(上書きする)ことで地図データの全更新が図られる。
また、部分更新データは地図の一部領域を更新する場合に用いられ、その内容は任意領域の地図データである。地図データの一部領域を当該領域の部分更新データに書換えることで地図データの部分更新が図られる。
そして、差分更新データは地物を更新する場合に用いられ、その内容は更新前の地物からの差分データである。差分更新データの内容に従って地物を削除・追加することで地図データの差分更新が図られる。
図2は差分更新データを説明するための図である。図2に示すように、直線道路をT字路に変更するためには、直線道路を構成するリンクLink1を削除し(10341)、一方のノードをリンクLink1の一方のノードnode1とし、他方のノードをT字路に接続するノードnode3とするリンクLink2を追加すると共に(10342)、一方のノードをリンクLink1の他方のノードnode2とし、他方のノードをT字路に接続するノードnode3とするリンクLink3を追加し(10343)、最後に、一方のノードをノードnode3とするリンクLink4を追加する(10344)。この一連の追加・削除の指示データが差分更新データとなる。
更新管理データ記憶103は、全更新管理データTL(テーブル)1031、部分更新管理データTL1032、および、差分更新管理データTL1033を有する。
全更新管理データTL1031には、更新データ記憶部102に記憶されている全更新データを管理するためのデータである全更新管理データが登録されている。図3は、全更新管理データTL1031の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、全更新管理データのレコード10310は、全更新データの識別情報である全更新データIDを登録するためのフィールド10311と、全更新データの更新日時を登録するためのフィールド10312と、全更新データへのパス(格納先アドレス)を登録するためのフィールド10313と、を有する。
部分更新管理データTL1032には、更新データ記憶部102に記憶されている部分更新データを管理するためのデータである部分更新管理データが登録されている。図4は、部分更新管理データTL1032の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、部分更新管理データのレコード10320は、部分更新データの識別情報である部分更新データIDを登録するためのフィールド10321と、部分更新データの更新日時を登録するためのフィールド10322と、部分更新データが対象とする地図領域(対象領域)を登録するためのフィールド10323と、部分更新データへのパス(格納先アドレス)を登録するためのフィールド10324と、を有する。なお、本実施形態では、対象領域を矩形とし、対象領域を特定するための情報として、該矩形の対角の頂点座標を用いている。
差分更新管理データTL1033には、更新データ記憶部102に記憶されている差分更新データを管理するためのデータである差分更新管理データが登録されている。図5は、差分更新管理データTL1033の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、差分更新管理データのレコード10330は、差分更新データの識別情報である差分更新データIDを登録するためのフィールド10331と、差分更新データの更新日時を登録するためのフィールド10332と、差分更新データが表す地物が所在する地図領域(所在領域)を登録するためのフィールド10333と、後述する依存更新データIDを登録するフィールド10334と、差分更新データへのパス(格納先アドレス)を登録するためのフィールド10335と、を有する。なお、本実施形態では、地物の最大x座標値、最小x座標値、最大y座標値および最小y座標値により特定される矩形で所在領域を表し、所在領域を特定するための情報として、該矩形の対角の頂点座標を用いている。又、依存更新データIDは複数有る場合もある。
また、依存更新データIDとは、地物の接続関係に影響を与える他の差分更新データであって、更新日時前に更新された差分更新データの差分更新データIDである。図6は、差分更新データの依存関係を説明するための図である。図示するように、ノードnode4がリンクlink1と非接続のリンクlink5からなる直線道路を追加する差分更新データAが生成され(10345)、その後、図2を用いて説明したように、リンクlink1からなる直線道路を、リンクlink2、リンクlink3およびリンクlink4からなるT字路に変更するための差分更新データBが生成されたとする(10346)。ここで、リンクlink4の一方のノードがnode4であった場合、リンクlink5からなる直線道路は、後から追加されたT字路に接続することになる。つまり、差分更新データAは差分更新データBが表す地物の接続関係に影響を与える。この場合、差分更新データAの差分更新データIDが差分更新データBの依存更新データIDとなる。
図1に戻って説明を続ける。ネットワークIF部101は、ネットワーク40を介してナビゲーション端末20から地図配信要求を受信する。また、ナビゲーション端末20に地図の更新データを配信する。ここで、地図配信要求は、図7に示すように、宛先である地図配信サーバ10のアドレスおよび送信元であるナビゲーション端末20のアドレスを含むアドレス情報1011と、ナビゲーション端末20にて地図データに反映済み(更新済み)の全更新データの全更新データID、反映済みの部分更新データの部分更新データIDおよび反映済みの差分更新データの差分更新データIDを含む更新データID情報1012と、地図配信を要求する要求領域情報1013と、を有する。なお、本実施形態では、要求領域を矩形とし、要求領域を特定するための情報として、該矩形の対角の頂点座標を用いている。又、更新データID情報は必須ではなく、前回の全更新時刻でもよく、その場合はサーバにおいて、前回の全更新時刻以後の差分更新データを全て送ればよい。
更新管理データ抽出部104は、地図配信要求の要求領域情報1013が特定する領域と重なる所在領域がフィールド10333に登録されている差分更新管理データのレコード10330を、差分更新管理データTL1033から抽出する。また、抽出した差分更新管理データのレコード10330各々について、当該レコード10330のフィールド10334に含まれている依存更新データIDが差分更新データIDとしてフィールド10331に登録されている差分更新管理データのレコード10330を、差分更新管理データTL1033から抽出する処理を、抽出した差分更新管理データのレコード10330のフィールド10334に依存更新データIDが含まれなくなるまで、抽出した差分更新管理データのレコード10330各々に対して繰り返す。
更新管理データ絞込部105は、地図配信要求に含まれている更新データID情報1012に基づいて、更新管理データ抽出部104が抽出した差分更新管理データのレコード10330から、ナビゲーション端末20でその内容が反映済みの差分更新管理データのレコード10330を排除して、差分更新管理データのレコード10330を絞り込む。
更新モード選択部106は、差分更新データを用いて地図データを更新する差分更新モード、部分更新データを用いて地図データを更新する部分更新モード、および、全更新データを用いて地図データを更新する全更新モードのいずれかを選択する。
そして、差分更新モードを選択した場合は、更新管理データ絞込部105により絞り込まれた各差分更新管理データのレコード10330により特定される差分更新データを配信対象差分更新データに設定し、該配信対象差分更新データを差分更新管理データと共に、ネットワークIF部101を介してナビゲーション端末20に送信する。
また、部分更新モードを選択した場合は、更新管理データ絞込部105により絞り込まれた各差分更新管理データのレコード10330のフィールド10333に登録されている所在領域と重なる対象領域が、フィールド10323に登録されている部分更新管理データのレコード10320を、部分更新管理データTL1032より抽出する。そして、抽出した各部分更新管理データのレコード10320により特定される部分更新データを配信対象部分更新データに設定し、該配信対象部分更新データを部分更新管理データと共に、ネットワークIF部101を介してナビゲーション端末20に送信する。
また、全更新モードを選択した場合は、全更新データの入手を促すメッセージを、ネットワークIF部101を介してナビゲーション端末20に送信する。
上記の地図配信サーバ10は、例えば図8に示すような、CPU901と、メモリ902と、HDD等の外部記憶装置903と、CD-ROMやDVD-ROM等の可搬性を有する記憶媒体904から情報を読み出す読取装置905と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、ディスプレイなどの出力装置907と、通信ネットワークに接続するための通信装置908とを備えたコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することで実現できる。この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。この場合において、更新データ記憶部102および更新管理データ記憶部103には、メモリ902や外部記憶装置903や記憶媒体904が利用される。
図1に戻って説明を続ける。ナビゲーション端末20は、自身が保持する地図データを用いて、地図表示、ルート探索、ルート誘導等のナビゲーション処理を行う。また、更新データID情報1012および要求領域情報1013を含む地図配信要求を、地図配信サーバ10に送信して、地図配信サーバ10から更新データを入手し、これを自身が保持する地図データに反映させる。
図示するように、ナビゲーション端末20は、ナビゲーション端末20を無線通信装置30および無線基地局50を介してネットワーク40に接続するためのネットワークIF部201と、配信要求部202と、更新管理データ記憶部203と、地図更新部204と、一時蓄積部205と、地図データ記憶部206と、ナビゲーション処理部207と、CD-ROM等の記憶媒体から更新データを読取る更新データ読取部208と、ユーザへの情報表示およびユーザからの指示受付を行うGUI(Graphical User Interface)部209と、更新管理データ整理部210と、を有する。
更新管理データ記憶部203は、全更新管理データTL(テーブル)2031、部分更新管理データTL2032、および、差分更新管理データTL2033を有する。
全更新管理データTL2031には、地図データ記憶部206に記憶されている地図データに反映済みの全更新データの全更新管理データが登録される。図9は、全更新管理データTL2031の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、全更新管理データのレコード20310は、全更新データの識別情報である全更新データIDを登録するためのフィールド20311と、全更新データの更新日時を登録するためのフィールド20312と、を有する。なお、全更新管理データTL2031には、地図データに反映させた最新の全更新データを管理するための全更新管理データのレコード20310のみが登録される。
部分更新管理データTL2032には、地図データ記憶部206に記憶されている地図データに反映済みの部分更新データの部分更新管理データが登録される。図10は、部分更新管理データTL2032の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、部分更新管理データのレコード20320は、部分更新データの識別情報である部分更新データIDを登録するためのフィールド20321と、部分更新データの更新日時を登録するためのフィールド20322と、部分更新データの対象領域を登録するためのフィールド20323と、を有する。なお、部分更新管理データTL2032には、対象領域毎に、地図データに反映させた最新の部分更新データを管理するための部分更新管理データのレコード20320のみが登録される。
差分更新管理データTL2033には、地図データ記憶部206に記憶されている地図データに反映済みの差分更新データの差分更新管理データが登録される。図11は、差分更新管理データTL2033の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、差分更新管理データのレコード20330は、差分更新データの識別情報である差分更新データIDを登録するためのフィールド20331と、差分更新データの更新日時を登録するためのフィールド20332と、差分更新データが表す地物の所在領域を登録するためのフィールド20333と、上述の依存更新データIDを登録するフィールド20334と、を有する。
配信要求部202は、定期的あるいはGUI部209に入力されたユーザの指示に従い地図配信要求を生成し、該地図配信要求をネットワークIF部201を介して地図配信サーバ10に送信する。ここで、地図配信要求に含める更新データID情報1012は、更新管理データ記憶部203に記憶されている各TLのレコードの更新データID(全更新データID、部分更新データIDおよび差分更新データID)とする。また、要求領域情報1013は、予め設定された地図領域あるいはGUI部209を介してユーザより受け付けた地図領域とする。また、配信要求部202は、ネットワークIF部201を介して地図配信サーバ10より受信した配信データを地図更新部204に渡す。
地図更新部204は、配信要求部202から受け取った配信データあるいは更新データ読取部208が読取った配信データを、一時蓄積部205に一時蓄積する。そして、ナビゲーション端末20のアイドリング等の所定のタイミングで、一時蓄積部205に蓄積されている配信データに含まれている更新データを用いて、地図データ記憶部206に記憶されている地図データを更新する。また、該配信データに含まれている更新管理データを更新管理データ記憶部203に登録する。
地図データ記憶部206には、リンクデータTL2061およびノードデータTL2062を有する。
リンクデータTL2061には、地図上の道路を構成する各リンクのリンクデータが登録される。図12はリンクデータTL2061の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、リンクデータのレコード20610は、リンクを識別するためのリンクIDを登録するフィールド20611と、リンクが位置する領域を識別するための領域IDを登録するフィールド20612と、リンクの幅員を登録するフィールド20613と、一般道路、有料道路といったリンクの道路種別を示す種別フラグを登録するフィールド20614と、リンクの形状を示す点列(開始ノード、終了ノード、および、リンクの屈折地点等に所在する中間ノードからなる点列)の座標データである点列データを登録するためのフィールド20615と、リンクの開始ノードに付与されたノードIDを登録するフィールド20616と、リンクの終了ノードに付与されたノードIDを登録するフィールド20617と、を有する。
ノードデータTL2062には、リンクデータTL2062に登録されているリンクを構成する各ノードのノードデータが登録される。図13はノードデータTL2062の登録内容例を模式的に表した図である。図示するように、ノードデータのレコード20620は、ノードを識別するノードIDを登録するフィールド20621と、ノードが位置する領域を識別する領域IDを登録するフィールド20622と、ノードの座標データを登録するフィールド20623と、ノードを開始ノードあるいは終了ノードとするリンクのリンクIDを登録するフィールド20624と、を有する。
ナビゲーション処理部207は、このリンクデータTL2061に登録されているリンクデータおよびノードデータTL2062に登録されているノードデータを用いて、地図表示、ルート探索、ルート誘導等のナビゲーション処理を行う。
更新管理データ整理部210は、更新管理データ記憶部210の全更新管理データTL2031、部分更新管理データTL2032、および、差分更新管理データTL2033各々から不要なレコード(ログ管理する必要のないレコード)を削除して各データTL2031〜2033を整理する。
上記のナビゲーション端末20は、例えば図8に示す構成に、GPS受信機および/または方位センサ、速度センサなどの各種センサと情報を送受するためのI/O装置を設けたコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することで実現できる。この所定のプログラムは、読取装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、通信装置908を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。この場合において、更新管理データ記憶部203、一時蓄積部205および地図データ記憶部206には、メモリ902や外部記憶装置903が利用される。
図14は本発明の一実施形態が適用された地図データ配信システムの全体動作を説明するための図である。
ナビゲーション端末20において、配信要求部202は、GUI部209を介してユーザより地図配信要求の指示を受け付けたり、予め定められた時刻となったことを検出したり、あるいは、予め定められた時間を経過したことを検出するなどの、所定のイベントを検出すると、更新管理データ記憶部203の各TL2031〜2033に登録されている各レコード20310〜20330の更新データID(全更新データID、部分更新データID、差分更新データID)を示す更新データID情報1012と、予め定められた、あるいはGUI部209を介してユーザより受け付けた領域を示す要求領域情報1013とを含む地図配信要求を生成し、これをネットワークIF部201を介して地図配信サーバ10に送信する(S201)。
地図配信サーバ10において、更新抽出部104は、ネットワークIF部101を介してナビゲーション端末20から地図配信要求を受信すると、後述する更新データ抽出処理を行って、更新管理データ記憶部103の差分更新管理データTL1033から、地図配信要求の要求領域情報1013が示す要求領域と重なる所在領域がフィールド10333に登録されている更新管理データのレコード10330および該更新管理データのレコード10330と依存関係にある更新管理データのレコード10330を抽出する(S101)。次に、更新管理データ絞込部105は、後述する更新データ絞込み処理を行って、地図配信要求の更新データID情報1012により特定される、該地図配信要求の送信元のナビゲーション端末20でその内容が反映済みの差分更新管理データのレコード10330を、更新管理データ抽出部104が抽出した差分更新管理データのレコード10330から排除して、差分更新管理データのレコード10330を絞り込む(S102)。
次に、更新モード選択部106は、更新管理データ絞込部105により絞り込まれた更新管理データのレコード10330を用いて、後述する更新モード選択処理を行い、差分更新データを用いて地図データを更新する差分更新モード、部分更新データを用いて地図データを更新する部分更新モード、および、全更新データを用いて地図データを更新する全更新モードのいずれかを選択する(S103)。
それから、更新モード選択部106は、差分更新モードを選択した場合、更新管理データ絞込部105により絞り込まれた各差分更新管理データのレコード10330により特定される差分更新データを配信対象差分更新データに設定し、該配信対象差分更新データを差分更新管理データと共に、ネットワークIF部101を介してナビゲーション端末20に送信する。また、部分更新モードを選択した場合は、更新管理データ絞込部105により絞り込まれた各差分更新管理データのレコード10330のフィールド10333に登録されている所在領域と重なる対象領域が、フィールド10323に登録されている部分更新管理データのレコード10320を、部分更新管理データTL1032より抽出する。そして、抽出した各部分更新管理データのレコード10320により特定される部分更新データを配信対象部分更新データに設定し、該配信対象部分更新データを部分更新管理データと共に、ネットワークIF部101を介してナビゲーション端末20に送信する。また、全更新モードを選択した場合は、全更新データの入手を促すメッセージ(例えば全更新データが記録された媒体を最寄り販売店で購入することを依頼するメッセージ)を、ネットワークIF部101を介してナビゲーション端末20に送信する(S104)。
ナビゲーション端末20において、配信要求部202は、ネットワークIF部201を介して地図配信サーバ10より配信データ(更新データおよび更新管理データ)を受信すると、これらを地図更新部204に渡す。地図更新部204は、これらの更新データおよび更新管理データを一時蓄積部205に蓄積する(S202)。なお、地図配信サーバ10より受信した配信データが全更新データの入手を促すメッセージである場合、ユーザは、全更新データおよび全更新管理データが記憶された媒体を入手して、更新データ読取部208にセットする。地図更新部204は、更新データ読取部208を介して記憶媒体から全更新データおよび全更新管理データを読取って一次蓄積部205に蓄積する。
地図更新部204は、ナビゲーション処理部207がナビゲーション処理を行っていないアイドル状態など、ナビゲーション端末20が所定の状態にあるときに、一時蓄積部205に蓄積されている更新データを用いて、地図データ記憶部206に記憶されている地図データを更新する。また、一次蓄積部205に蓄積されている更新管理データを更新管理データ記憶部203に登録する。具体的には、更新管理データが全更新管理データの場合は、全更新管理データTL2031に新たなレコード2310を追加し、該レコード2310に全更新管理データの内容を登録する。また、更新管理データが部分更新管理データの場合は、部分更新管理データTL2032に新たなレコード2320を追加し、該レコード2320に部分更新管理データの内容を登録する。また、更新管理データが差分更新管理データの場合は、差分更新管理データTL2033に新たなレコード2330を追加し、該レコード2330に差分更新管理データの内容を登録する(S203)。
次に、更新管理データ整理部210は、更新管理データ記憶部210のいずれかのTL2031〜2033に更新管理データのレコードが登録されると、後述する更新管理データ整理処理を行って、該TL2031〜2033各々から不要なレコード(ログ管理する必要のないレコード)を削除する。
図15は図14に示すS101(更新管理データ抽出処理)の動作フローを説明するための図である。
先ず、更新管理データ抽出部104は、地図配信要求の要求領域情報1013により特定される要求領域と重なる所在領域がフィールド10333に登録されている差分更新管理データのレコード10330を、差分更新管理データTL1033から全て抽出し、抽出した各レコード10330をルートレコードに設定する(S1010)。
次に、更新管理データ抽出部104は、S1010で設定したルートレコードの中から未注目のルートレコードを1つ選び、これを注目レコードとする(S1011)。そして、注目レコードのフィールド10334に依存更新データIDが登録されているか否かを調べる(S1012)。依存更新データIDが登録されていない場合(S1012でNO)は、S1014に進む。一方、依存更新データIDが登録されている場合(S1012でYES)は、この依存更新データIDが差分更新データIDとしてフィールド10331に登録されている差分更新管理データのレコード10330を抽出して、これを注目レコードとし、S1012に戻る(S1013)。
S1014において、更新管理データ抽出部104は、S1010で設定したルートレコードの中に未注目のルートレコードがあるか否かを調べる。未注目のルートレコードがある場合(S1014でYES)は、S1011に戻る。一方、未注目のルートレコードがない場合(S1014でNo)、S1010およびS1013で抽出した差分更新管理データのレコード10330各々を、地図配信要求と共に更新管理データ絞込部105に出力して(S1015)、このフローを終了する。
図16は図14に示すS102(更新管理データ絞込み処理)の動作フローを説明するための図である。尚、フローにも示すように何れかの更新データIDが地図配信要求に含まれていた場合に実行される。前回全更新時刻で代用の場合には、地図データ記憶部102から前回更新時刻よりも新しい差分データを抽出し、ナビゲーション端末20へ配信する。
先ず、更新管理データ絞込部105は、地図配信要求の更新データID情報1012が示す更新データIDに全更新データIDが含まれているか否かを調べる(S1021)。含まれていない場合(S1021でNO)は、S1024に進む。一方、含まれている場合(S1021でYES)、更新管理データ絞込部105は、更新データID情報1012が示す更新データIDに含まれている全更新データIDがフィールド10331に登録されている全更新管理データのレコード10310を、全更新管理データTL1031から検索する(S1022)。そして、更新管理データ抽出部104から受け取った差分更新管理データのレコード10330から、検索した全更新管理データのレコード10310のフィールド10312に登録されている更新日時よりも前の更新日時がフィールド10332に登録されている差分更新管理データのレコード10330を削除する(S1023)。その後、S1024に進む。
次に、S1024において、更新管理データ絞込部105は、地図配信要求の更新データID情報1012が示す更新データIDに部分更新データIDが含まれているか否かを調べる。含まれていない場合(S1024でNO)は、S1027に進む。一方、含まれている場合(S1024でYES)、更新管理データ絞込部105は、更新データID情報1012が示す更新データIDに含まれている部分更新データIDがフィールド10321に登録されている部分更新管理データのレコード10320を、部分更新管理データTL1032から検索する(S1025)。そして、更新管理データ抽出部104から受け取った差分更新管理データのレコード10330から、検索した部分更新管理データのレコード10320のフィールド10322に登録されている更新日時よりも前の更新日時がフィールド10332に登録されており、且つ、検索した部分更新管理データのレコード10320のフィールド10323に登録されている対象領域に包含される所在領域がフィールド10333に登録されている差分更新管理データのレコード10330を削除する(S1026)。その後、S1027に進む。
次に、S1027において、更新管理データ絞込部105は、地図配信要求の更新データID情報1012が示す更新データIDに差分更新データIDが含まれているか否かを調べる。含まれていない場合(S1027でNO)は、S1029に進む。一方、含まれている場合(S1027でYES)、更新管理データ絞込部105は、更新管理データ抽出部104から受け取った差分更新管理データのレコード10330から、更新データID情報1012が示す更新データIDに含まれている差分更新データIDがフィールド10321に登録されている差分更新管理データのレコード10320を削除する(S1028)。その後、S1029に進む。
以上の処理により、配信要求の送信元のナビゲーション端末20にて地図データに反映済みの差分更新データの更新管理データのレコード10330が、更新管理データ抽出部104から受け取った差分更新管理データのレコード10330から削除され、差分更新管理データのレコード10330が絞り込まれる。次に、S1029において、更新管理データ絞込部105は、以上のようにして絞り込まれた差分更新管理データのレコード10330を更新モード選択部106に出力する(S1029)。
図17は図14に示すS103(更新モード選択処理)の動作フローを説明するための図である。
先ず、更新モード選択部106は、更新管理データ絞込部105より受け取った差分更新管理データのレコード10330各々について、当該レコード10330のフィールド10335に登録されているパスを用いて、当該差分更新管理データに対する差分更新データ(配信対象の差分更新データ)にアクセスして、当該差分更新データのデータ量(ファイルサイズ)を取得する(S1031)。
また、更新モード選択部106は、更新管理データ絞込部105より受け取った差分更新管理データのレコード10330各々について、当該レコード10330のフィールド10333に登録されている所在領域と重なる対象領域がフィールド10323に登録されている部分更新管理データのレコード10320を部分更新管理データTL1032から抽出する(S1032)。そして、抽出した部分更新管理データのレコード10320各々をフィールド10323に登録されている対象領域毎に分類し、対象領域毎にフィールド10322に登録されている更新日時が最新のものを選択する(S1033)。それから、更新モード選択部106は、対象領域毎に1つ選択した部分更新管理データのレコード10320のフィールド10324に登録されているパスを用いて、当該部分更新管理データに対する部分更新データ(配信対象の部分更新データ)にアクセスして、当該部分更新データのデータ量(ファイルサイズ)を取得する(S1034)。
次に、更新モード選択部106は、S1031で取得した配信対象の差分更新データの総データ量と、S1034で取得した配信対象の部分更新データの総データ量とを比較して、差分更新モードを選択するか否かを判断する(S1035)。本実施形態では、配信対象の差分更新データの総データ量に所定のマージンを加算した値が、配信対象の部分更新データの総データ量以下である場合に、部分更新データを配信するよりも差分更新データを配信した方が通信トラヒックを低減できるとして差分更新モードを選択する。
さて、S1035において、更新モード選択部106は、差分更新モードを選択した場合はS1039に進む。一方、差分更新モードを選択しない場合はS1036に進む。
S1036において、更新モード選択部106は、全更新管理データTL1031から、フィールド10312に最新の更新日時が登録されている全更新管理データのレコード10310を抽出する。そして、抽出した全更新管理データのレコード10310のフィールド10313に登録されているパスを用いて、当該全更新管理データに対する全更新データ(配信対象の全更新データ)にアクセスして、当該全更新データのデータ量(ファイルサイズ)を取得する(S1037)。
次に、更新モード選択部106は、S1034で取得した各部分更新データの総データ量と、S1037で取得した全更新データの総データ量とを比較して、部分更新モードを選択するか、それとも、全更新モードを選択するかを判断する(S1038)。本実施形態では、配信対象の部分更新データの総データ量に所定のマージンを加算した値が、配信対象の全更新データの総データ量以下である場合に、全更新データを配信するよりも部分更新データを配信した方が通信トラヒックを低減できるとして部分更新モードを選択する。ここで、所定のマージンは、S1034で取得した部分更新データの数に比例した値としてもよい。これは配信する更新データの数が増えると、それだけ各更新データに付与するヘッダ等のオーバヘッドが増加することを考慮したものである。
S1038において、更新モード選択部106は、部分更新モードを選択する場合、S1041に進む。全更新モードを選択する場合はS1043に進む。
さて、S1039において、更新モード選択部106は、更新管理データ絞込部105より受け取った差分更新管理データのレコード10330各々について、当該レコード10330のフィールド10335に登録されているパスを用いて差分更新データにアクセスし、配信対象の差分更新データを取得する。そして、取得した各差分更新データおよび各差分更新データに対する差分更新管理データを配信データに設定する(S1040)。
また、S1041において、更新モード選択部106は、S1033において対象領域毎に1つ選択した部分更新管理データのレコード10320各々について、当該レコード10320のフィールド10324に登録されているパスを用いて部分更新データにアクセスして、配信対象の部分更新データを取得する。そして、取得した各部分更新データおよび各部分更新データに対する部分更新管理データを配信データに設定する(S1042)。
また、S1043において、更新モード選択部106は、全更新データの入手を促すメッセージを配信データに設定する。このような更新データの量は、前回の更新から今回の更新の間に、どの程度地図が変更されたかに依存するため、実際に差分や部分更新のデータを抽出するまで、端末及びサーバでは把握できない。よって、要求をかけて受信データが予想以上に大きくなって更新処理に膨大な時間と能力がかかるということもありうる。本願の構成を採用することで上記問題を解決し、どの程度の更新データ量となるかを算出して、適切な更新手法を提示することができる。
以上のようにして設定された配信データは、図14のS104によって地図配信要求の送信元のナビゲーション端末20に送信される。
図18は図14に示すS204(更新管理データ整理処理)の動作フローを説明するための図である。
更新管理データ整理部210は、全更新管理データTL2031に全更新管理データのレコード20310が追加されると(S2041でYES)、この追加レコード20310の既存のレコード20310を全更新管理データTL2031から削除する(S2042)。次に、追加レコード20310の更新日時より前の更新日時を持つ部分更新管理データのレコード20320を部分更新管理データTL2032から削除する(S2043)。同様に、追加レコード20310の更新日時より前の更新日時を持つ差分更新管理データのレコード20330を差分更新管理データTL2033から削除する(S2044)。
また、更新管理データ整理部210は、部分更新管理データTL2032に部分更新管理データのレコード20320が追加されると(S2045でYES)、この追加レコード20320と同じ対象領域を持つ既存のレコード20320を部分新管理データTL2032から削除する(S2046)。次に、追加レコード20320の更新日時より前の更新日時を持つ差分更新管理データのレコード20330であって、追加レコード20320の更新日時より前の更新日時を持つ差分更新管理データのレコード20330を差分更新管理データTL2033から削除する(S2047)。
以上、本発明の一実施形態について説明した。
本実施形態において、地図配信サーバ10は、差分更新データを、差分更新データID、地図構成物の所在領域、更新日時、および、依存更新データIDを含む差分更新管理データを用いて管理する。地図データの配信に際しては、地図データの要求領域と重なる所在領域を持つ差分更新管理データを特定すると共に、依存更新データIDを用いて、特定した差分更新管理データと依存関係にある差分更新管理データを特定する。そして、特定した差分更新管理データ各々が対象する差分更新データを、配信要求元のナビゲーション端末20に送信する。
したがって、地図データの要求領域内にあるリンクであっても、修正されていない(差分更新管理データが生成されていない)リンクデータは、地図配信サーバ10からナビゲーション端末20へ送信されない。このため、不要な通信トラヒックの発生を抑制できる。また、地図データの要求領域と重なる所在領域を持つ差分更新管理データと依存関係にある差分更新データが地図配信サーバ10からナビゲーション端末20へ送信されるので、更新後の地図に矛盾が生じないように地図データの更新部分を配信できる。
また、本実施形態では、配信データのデータ量に応じて更新モードを切替えるので、地図配信サーバ10からナビゲーション端末20への通信量をさらに低減できる。
図19は全更新データ、部分更新データおよび差分更新データの関係を説明するための図である。ここで、XY平面が地図の領域を示しており、Z軸が日時を示している。この図では、日時t000に全更新データ(全更新データID1)1901が作成され、日時t003(>t000)に差分更新データ(差分更新データID001)1902が作成され、日時t005(>t003)に3つの部分更新データ(部分更新データID01〜03)1903〜1905が作成され、日時t007(>t005)に差分更新データ(差分更新データID002)1906が作成され、日時t009(>t007)に差分更新データ(差分更新データID003)1907が作成され、日時t011(>t009)に差分更新データ(差分更新データID004)1908が作成され、そして、日時t015(>t011)に全更新データ(全更新データID2)1909が作成された場合を例示している。
ここで、地図配信要求の要求領域が地図全域であると仮定する。全更新データ(全更新データID1)1901がナビゲーション端末20の地図データに反映されている場合、全更新モードでは全更新データ(全更新データID2)1909が配信対象に設定され、部分更新モードでは3つの部分更新データ(部分更新データID01〜03)1903〜1905が配信対象に設定され、差分更新モードでは4つの差分更新データ(差分更新データID001〜004)1902、1906〜1908が配信対象に設定される。そして、これらの中で地図配信サーバ10からナビゲーション端末20への通信量が最も小さい配信対象の更新モードが選択される。
また、全更新データ(全更新データID1)1901、差分更新データ(差分更新データID001)1902、部分更新データ(部分更新データID01〜03)1903〜1905がナビゲーション端末20の地図データに反映されている場合、全更新モードでは全更新データ(全更新データID2)1909が配信対象に設定され、差分更新モードでは3つの差分更新データ(差分更新データID002〜004)1906〜1908が配信対象に設定される。そして、これらの中で地図配信サーバ10からナビゲーション端末20への通信量が最も小さい配信対象の更新モードが選択される。
また、上記の実施形態では、更新モードとして全更新ノードが選択された場合、地図配信サーバ10からナビゲーション端末20へ全更新データを送信する代わりに、全更新データの入手を促すメッセージ(例えば、全更新データが記録された媒体を最寄り販売店で購入することを依頼するメッセージ)を、地図配信データ10からナビゲーション端末20へ送信するようにしている。このため、無線通信装置(例えば携帯電話)30が思いがけず長時間に亘って通信中となり、無線通信装置30のその他への使用が制限されてしまうことを防止することができる。
また、本実施形態において、ナビゲーション端末20は、地図データの更新に用いた差分更新データ(更新済み差分更新データ)を、差分更新データID、地図構成物の所在領域、および、更新日時を含む差分更新管理データを用いて管理する。地図データの要求に際しては、反映済みの更新データの更新データIDと要求領域とを含む地図配信要求を地図配信サーバ10に送信して、更新データを受信し、受信した更新データを用いて地図データを更新する。ここで、部分更新データを用いて地図データを更新した場合には、当該部分更新データの対象領域に包含される地図構成物の差分更新管理データであって、当該部分更新データの更新日時前に更新された差分更新管理データを、管理対象から除外する。また、全更新データを用いて地図データを更新した場合には、当該全更新データの更新日時前に更新された差分更新管理データを管理対象から除外する。このようにすることで、地図配信要求に含める更新データIDを低減でき、ナビゲーション端末20から地図配信サーバ10への通信トラヒックを低減できる。
本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態において、更新モード選択部106は、配信対象の差分更新データ、部分更新データおよび全更新データのデータ総量に基づいて、差分更新モード、部分更新モードおよび全更新モードのいずれかを選択している。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、配信対象の差分更新データ、部分更新データおよび全更新データのデータ総量に代えて、あるいは、配信対象の差分更新データ、部分更新データおよび全更新データのデータ総量と共に、配信対象の差分更新データのデータ数を考慮して、差分更新モード、部分更新モードおよび全更新モードのいずれかを選択するようにしてもよい。図2を用いて説明したように、差分更新データは、一連の追加・削除の指示データで構成される。したがって、差分更新データのデータ数が増えると、地図データ更新における追加・削除の回数が増加し、処理に時間がかかる。なお、全更新データおよび部分更新データによる地図更新は地図データの書換え(上書き)で行われるため、データ数(データ量ではない)による処理時間の変動は、差分更新データの場合に比べて少ない。そこで、例えば、差分更新データのデータ数が所定の基準値を超えた場合は、差分更新モードを選択候補から除外し、部分更新モードおよび全更新モードのいずれかを選択するようにしてもよい。
また、上記の実施形態において、地図配信サーバ10の内蔵タイマ(不図示)を用いて、更新管理データ絞込み処理(図14のS102、図16)にかかった時間を計測しておき、該計測時間が所定の基準値を超えた場合は、更新モード選択部106に、次回の地図データの更新を全更新データに基づいて行うことを促すメッセージを、地図配信要求元のナビゲーション端末20に送信してもよい。ナビゲーション端末20が該メッセージに従い全更新データに基づいて地図データの更新を行なうことで、次々回の地図配信要求には、更新データID情報1012として最新の全更新データIDが含まれ、差分更新データIDや部分更新データIDは含まれないことになるので、更新管理データ絞込み処理の迅速化を図ることができ、地図配信サーバ10の負荷を軽減することができる。
また、上記の実施形態において、ナビゲーション端末20が、依存関係にある複数の差分更新データの差分更新データIDを1つの差分更新データの差分更新データIDに集約表記して、地図配信要求の更新データID情報1012に含め、地図配信サーバ10が地図配信要求の更新データID情報1012に含まれている集約表記された差分更新データIDから、依存関係にある複数の差分更新データの差分更新データIDを展開するようにしてもよい。
図20は差分更新データIDの集約表記処理を説明するフロー図である。
ナビゲーション端末20において、更新管理データ整理部210は、差分新管理データTL2033に差分更新管理データのレコード20330が追加されると(S2050でYES)、この追加レコード20330のフィールド20334に依存更新データIDが登録されているか否かを調べる(S2051)。登録されている場合(S2051でYES)は、この依存更新データIDが差分更新データIDとしてフィールド20331に登録されているレコード20330を、差分更新管理データTL2033から更に調べる(S2052)。そのようなレコード20330が差分更新管理TL2033に登録されているならば(S2052でYES)、このレコード20330を削除する(S2053)。これにより、削除されたレコード20330の差分更新データIDが、新たに追加されたレコード20330の差分更新データIDに集約表記される。
図21は集約表記された差分更新データIDの展開処理を説明するフロー図である。このフローは、図16のS1027とS1028との間に挿入される。
地図配信サーバ10において、更新管理データ絞込部105は、更新データID情報1012に含まれている差分更新データIDを持つレコード10330を、差分更新管理データTL1033から検索する(S10271)。次に、更新管理データ絞込部105は、検索したレコード10330のフィールド10334に依存更新データIDが登録されているか否かを調べる(S10272)。検索したレコード10330に依存更新データIDが登録されている場合(S10272でYES)は、依存更新データIDを差分更新データIDとするレコード10330を差分更新管理データTL1033から検索し(S10273)、S10272に戻る。一方、検索したレコード10330に依存更新データIDが登録されていない場合(S10272でNO)は、S10271、S10273でそれまでに検索したレコード10330の差分更新データIDを、地図配信要求の更新データID情報に含まれている差分更新データIDとする(S10274)。これにより、1つの集約表記された差分更新データIDから、依存関係にある複数の差分更新データの差分更新データIDが展開される。
また、上記の実施形態では、ナビゲーション端末20に更新管理データ記憶部203および更新管理データ整理部210を設け、自ナビゲーション端末20の地図データに反映させた更新データの更新管理データの管理を、自ナビゲーション端末20で行わせるようにしている。しかし、本発明はこれに限定されない。地図配信サーバ10に、更新管理データ記憶部および更新管理データ整理部を設けてもよい。そして、地図配信サーバ10に、ナビゲーション端末10毎に、当該ナビゲーション端末10の地図データに反映させた更新データの更新管理データの管理を行わせてもよい。このようにすれば、地図配信要求の更新データID情報1012を省略することができ、ナビゲーション端末20から地図配信サーバ10への通信トラヒックを低減できる。
また、本実施形態において、記憶媒体に、全更新データと全更新管理データとの組に加えて、差分更新データと差分更新管理データとの組、および/または、部分更新データと部分更新管理データとの組を記憶しておき、地図更新部204が、これらのデータを更新データ読取部208から読出して、地図データ記憶部206に記憶されている地図データに反映させるようにしてもよい。
また、本実施形態において、地図配信サーバ10からナビゲーション端末20へ送信する配信データに課金情報を含めるようにしてもよい。
また、ナビゲーション端末20は、一般に、VICS情報、POI情報等に用いられるリンクIDおよびノードIDと、地図データ記憶部206に記憶されている地図データに用いられているリンクIDおよびノードIDとの対応関係を示すテーブルを保持している。本実施形態において、地図データの更新に併せてこのテーブルの対応関係を更新するようにしてもよい。
また、上記の実施形態において、地図配信サーバ10の更新モード選択部106が、選択した更新モードを通知するメッセージを配信データに含めてナビゲーション端末20に送信し、ナビゲーション端末20のGUI部209が、地図配信サーバ10より受信した配信メッセージに含まれている該メッセージを出力するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、配信対象が道路を構成するリンクの更新データである場合を例にとり説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば鉄道を構成するリンクの更新データや、リンクデータ以外の地図要素の更新データを配信対象としてもよい。
また、上記の実施形態において、例えばナビゲーション端末20からナビゲーション処理部207を省略すると共に地図データ記憶部206を取り外し可能とした端末を、ネットワーク40に接続することで、地図データ記憶部206を更新するようにしてもよい。そして、地図データ記憶部206を端末から取り外し、別途用意されたナビゲーション装置に取り付けて使用するようにしてもよい。
図1は本発明の一実施形態が適用された地図データ配信システムを示す概略図である。 図2は差分更新データを説明するための図である。 図3は全更新管理データTL1031の登録内容を模式的に表した図である。 図4は部分更新管理データTL1032の登録内容を模式的に表した図である。 図5は差分更新管理データTL1033の登録内容を模式的に表した図である。 図6は差分更新データの依存関係を説明するための図である。 図7は地図配信要求を模式的に表した図である。 図8は地図配信サーバ10、ナビゲーション端末20のハードウエア構成例を示す図である。 図9は全更新管理データTL2031の登録内容を模式的に表した図である。 図10は部分更新管理データTL2032の登録内容を模式的に表した図である。 図11は差分更新管理データTL2033の登録内容を模式的に表した図である。 図12はリンクデータTL2061の登録内容を模式的に表した図である。 図13はノードデータTL2062の登録内容例を模式的に表した図である。 図14は本発明の一実施形態が適用された地図データ配信システムの全体動作を説明するための図である。 図15は図14に示すS101(更新管理データ抽出処理)の動作フローを説明するための図である。 図16は図14に示すS102(更新管理データ絞込み処理)の動作フローを説明するための図である。 図17は図14に示すS103(更新モード選択処理)の動作フローを説明するための図である。 図18は図14に示すS204(更新管理データ整理処理)の動作フローを説明するための図である。 図19は全更新データ、部分更新データおよび差分更新データの関係を説明するための図である。 図20は差分更新データIDの集約表記処理を説明するフロー図である。 図21は集約表記された差分更新データIDの展開処理を説明するフロー図である。
符号の説明
10:地図配信サーバ、20:ナビゲーション端末、30:無線通信装置、40:ネットワーク、50:無線基地局、101:ネットワークIF部、102:更新データ記憶部、103:更新管理データ記憶部、104:更新管理データ抽出部、106:更新管理データ絞込部、201:ネットワークIF部、202:配信要求部、203:更新管理データ記憶部、204:地図更新部、205:一時蓄積部、206:地図データ記憶部、207:ナビゲーション処理部、208:更新データ読取部、209:GUI部、210:更新管理データ整理部

Claims (10)

  1. 通信端末に、地図データを配信する地図データ配信装置であって、
    地図を複数に分割することで得られる地図領域の更新データである部分更新データ毎に、識別情報である部分更新データID、対象の地図領域である対象領域、および、更新日時を含む部分更新管理データを記憶する部分更新管理データ記憶手段と、
    地図を構成する地図構成物の更新データである差分更新データ毎に、識別情報である差分更新データID、地図構成物が所在する地図領域である所在領域、更新日時、および、地図構成物の接続関係に影響を与える他の差分更新データであって、更新日時前の更新日時を持つ他の差分更新データの差分更新データIDである依存更新データIDを含む差分更新管理データを記憶する差分更新管理データ記憶手段と、
    配信を要求する地図領域である要求領域を含む地図配信要求を、前記通信端末から受信する地図配信要求受付手段と、
    前記地図配信要求の要求領域と重なる所在領域を持つ差分更新管理データを前記差分更新管理データ記憶手段から抽出すると共に、抽出した差分更新管理データ各々について、当該差分更新管理データに含まれている依存更新データIDを差分更新データIDとして有する差分更新管理データを前記差分更新管理データ記憶手段から抽出する処理を、抽出した差分更新管理データが依存更新データIDを含まなくなるまで、抽出した差分更新管理データ各々に対して繰り返す差分更新管理データ抽出手段と、
    前記抽出された差分更新管理データに含まれている差分更新データIDにより特定される差分更新データのデータ総量および該差分更新管理データに含まれている所在領域と重なる対象領域を有する部分更新管理データに含まれている部分更新データIDにより特定される部分更新データのデータ総量に基づいて、差分更新データを用いて地図データを更新する差分更新モード、および、部分更新データを用いて地図を更新する部分更新モードのいずれかを選択する更新モード選択手段と、
    前記更新モード選択手段により差分更新モードが選択された場合に、差分更新データを前記通信端末に送信し、前記更新モード選択手段により部分更新モードが選択された場合に、部分更新データを前記通信端末に送信する更新データ配信手段と、を有すること
    を特徴とする地図データ配信装置。
  2. 請求項に記載の地図データ配信装置であって、
    前記地図配信要求は、
    更新済み部分更新データの部分更新データIDおよび更新済み差分更新データの差分更新データIDの少なくとも何れかを含み、
    前記差分更新管理データ抽出手段が抽出した差分更新管理データのなかから、前記地図配信要求に含まれている差分更新データIDを持つ差分更新管理データと、前記地図配信要求に含まれている部分更新データIDを有する部分更新管理データに含まれている対象領域と重なる所在領域を有する差分更新管理データであって、当該部分更新管理データに含まれている更新日時前の更新日時を有する差分更新管理データを排除して、差分更新管理データを絞り込む差分更新絞り込み手段をさらに有すること
    を特徴とする地図データ配信装置。
  3. 請求項に記載の地図データ配信装置であって、
    地図全域の更新データである全更新データ毎に、識別情報である全更新データID、および、更新日時を含む全更新管理データを記憶する全更新管理データ記憶手段をさらに有し、
    前記地図配信要求は、
    更新済み全更新データの全更新データIDをさらに含み、
    前記差分更新絞り込み手段は、
    前記差分更新管理データ抽出手段が抽出した差分更新管理データのなかから、前記地図配信要求に含まれている全更新データIDを有する全更新管理データに含まれている更新日時前の更新日時を有する差分更新管理データをさらに排除して、差分更新管理データを絞り込むこと
    を特徴とする地図データ配信装置。
  4. 請求項に記載の地図データ配信装置であって、
    前記更新モード選択手段は、
    最新の全更新データのデータ総量と、前記抽出された差分更新管理データに含まれている差分更新データIDにより特定される差分更新データのデータ総量と、前記抽出された差分更新管理データに含まれている所在領域と重なる対象領域を有する部分更新管理データに含まれている部分更新データIDにより特定される部分更新データのデータ総量と、に基づいて、前記差分更新モード、前記部分更新モード、および、全更新データを用いて地図を更新する全更新モードのいずれかを選択し、
    前記更新データ配信手段は、
    前記更新モード選択手段により選択されたモードを通知するメッセージを前記通信端末に送信すること
    を特徴とする地図データ配信装置。
  5. 通信端末に、地図データを配信する地図データ配信装置であって、
    地図を複数に分割することで得られる地図領域の更新データである部分更新データ毎に、識別情報である部分更新データID、対象の地図領域である対象領域、および、更新日時を含む部分更新管理データを記憶する部分更新管理データ記憶手段と、
    地図を構成する地図構成物の更新データである差分更新データ毎に、識別情報である差分更新データID、地図構成物が所在する地図領域である所在領域、更新日時、および、地図構成物の接続関係に影響を与える他の差分更新データであって、更新日時前の更新日時を持つ他の差分更新データの差分更新データIDである依存更新データIDを含む差分更新管理データを記憶する差分更新管理データ記憶手段と、
    配信を要求する地図領域である要求領域を含む地図配信要求を、前記通信端末から受信する地図配信要求受付手段と、
    前記地図配信要求の要求領域と重なる所在領域を持つ差分更新管理データを前記差分更新管理データ記憶手段から抽出すると共に、抽出した差分更新管理データ各々について、当該差分更新管理データに含まれている依存更新データIDを差分更新データIDとして有する差分更新管理データを前記差分更新管理データ記憶手段から抽出する処理を、抽出した差分更新管理データが依存更新データIDを含まなくなるまで、抽出した差分更新管理データ各々に対して繰り返す差分更新管理データ抽出手段と、
    前記差分更新管理データ抽出手段が抽出した差分更新管理データのデータ数に基づいて、差分更新データを用いて地図データを更新する差分更新モード、および、部分更新データを用いて地図を更新する部分更新モードのいずれかを選択する更新モード選択手段と、
    前記更新モード選択手段により差分更新モードが選択された場合に、差分更新データを前記通信端末に送信し、前記更新モード選択手段により部分更新モードが選択された場合に、部分更新データを前記通信端末に送信する更新データ配信手段と、を有すること
    を特徴とする地図データ配信装置。
  6. 請求項に記載の地図データ配信装置であって、
    前記地図配信要求は、
    更新済み部分更新データの部分更新データIDおよび更新済み差分更新データの差分更新データIDの少なくとも何れかを含み、
    前記差分更新管理データ抽出手段が抽出した差分更新管理データのなかから、前記地図配信要求に含まれている差分更新データIDを持つ差分更新管理データと、前記地図配信要求に含まれている部分更新データIDを有する部分更新管理データに含まれている対象領域と重なる所在領域を有する差分更新管理データであって、当該部分更新管理データに含まれている更新日時前の更新日時を有する差分更新管理データを排除して、差分更新管理データを絞り込む差分更新絞り込み手段をさらに有すること
    を特徴とする地図データ配信装置。
  7. 請求項に記載の地図データ配信装置であって、
    地図全域の更新データである全更新データ毎に、識別情報である全更新データID、および、更新日時を含む全更新管理データを記憶する全更新管理データ記憶手段をさらに有し、
    前記地図配信要求は、
    更新済み全更新データの全更新データIDをさらに含み、
    前記差分更新絞り込み手段は、
    前記差分更新管理データ抽出手段が抽出した差分更新管理データのなかから、前記地図配信要求に含まれている全更新データIDを有する全更新管理データに含まれている更新日時前の更新日時を有する差分更新管理データをさらに排除して、差分更新管理データを絞り込むこと
    を特徴とする地図データ配信装置。
  8. 請求項に記載の地図データ配信装置であって、
    前記更新モード選択手段は、
    最新の全更新データのデータ総量と、前記抽出された差分更新管理データに含まれている差分更新データIDにより特定される差分更新データのデータ総量と、前記抽出された差分更新管理データに含まれている所在領域と重なる対象領域を有する部分更新管理データに含まれている部分更新データIDにより特定される部分更新データのデータ総量と、に基づいて、前記差分更新モード、前記部分更新モード、および、全更新データを用いて地図を更新する全更新モードのいずれかを選択し、
    前記更新データ配信手段は、
    前記更新モード選択手段により選択されたモードを通知するメッセージを前記通信端末に送信すること
    を特徴とする地図データ配信装置。
  9. 地図データ配信装置により配信された地図データを受信する通信端末であって、
    地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
    地図を複数に分割することで得られる地図領域の更新データである部分更新データであって、前記地図データ記憶手段に記憶されている地図データの更新に用いられた部分更新データである更新済み部分更新データの識別情報である部分更新データID、対象とする地図領域である対象領域、および、更新日時を含む部分更新管理データを記憶する部分更新管理データ記憶手段と、
    地図を構成する地図構成物の更新データである差分更新データであって、前記地図データ記憶手段に記憶されている地図データの更新に用いられた差分更新データである更新済み差分更新データの識別情報である差分更新データID、地図構成物が所在する地図領域である所在領域、および、更新日時を含む差分更新管理データを記憶する差分更新管理データ記憶手段と、
    前記部分更新管理データ記憶手段に記憶されている部分更新管理データに含まれている更新済み部分更新データの部分更新データID、前記差分更新管理データ記憶手段に記憶されている差分更新管理データに含まれている更新済み差分更新データの差分更新データID、および、配信を要求する地図領域である要求領域とを含む地図配信要求を、前記地図データ配信装置に送信して、前記地図データ配信装置より差分更新データもしくは部分更新データを受信する地図配信要求手段と、
    前記地図配信要求手段により前記地図データ配信装置から受信した差分更新データあるいは部分更新データに基づいて、前記地図データ記憶手段に記憶されている地図データを更新する地図データ更新手段と、
    前記地図データ記憶手段に記憶されている地図データを差分更新データを用いて更新した場合に、当該差分更新データの差分更新管理データを前記差分更新管理データ記憶手段に登録すると共に、該地図データを部分更新データを用いて更新した場合に、当該部分更新データの部分更新管理データを前記部分更新管理データ記憶手段に登録する更新管理データ登録手段と、
    前記更新管理データ登録手段によって、前記部分更新管理データ記憶手段に部分更新管理データが登録された場合に、当該部分更新管理データに含まれている対象領域に包含される所在領域を有する差分更新管理データであって、当該部分更新管理データに含まれている更新日時前の更新日時を有する差分更新管理データを、前記差分更新管理データ記憶手段から削除する管理データ整理手段と、を有すること
    を特徴とする通信端末。
  10. 地図データ配信装置が通信端末に地図データを配信する地図データ配信方法であって、
    地図データ配信装置は、
    地図を複数に分割することで得られる地図領域の更新データである部分更新データ毎に、識別情報である部分更新データID、対象の地図領域である対象領域、および、更新日時を含む部分更新管理データを記憶する部分更新管理データ記憶手段と、
    地図を構成する地図構成物の更新データである差分更新データ毎に、識別情報である差分更新データID、地図構成物が所在する地図領域である所在領域、更新日時、および、地図構成物の接続関係に影響を与える他の差分更新データであって、更新日時前の更新日時を持つ他の差分更新データの差分更新データIDである依存更新データIDを含む差分更新管理データを記憶する差分更新管理データ記憶手段と、を有し、
    配信を要求する地図領域である要求領域を含む地図配信要求を、前記通信端末から受信するステップと、
    前記地図配信要求の要求領域と重なる所在領域を持つ差分更新管理データを前記差分更新管理データ記憶手段から抽出すると共に、抽出した差分更新管理データ各々について、当該差分更新管理データに含まれている依存更新データIDを差分更新データIDとして有する差分更新管理データを前記差分更新管理データ記憶手段から抽出する処理を、抽出した差分更新管理データが依存更新データIDを含まなくなるまで、抽出した差分更新管理データ各々に対して繰り返すステップと、
    前記抽出した差分更新管理データのデータ量および/またはデータ数に基づいて、差分更新データを用いて地図データを更新する差分更新モード、および、部分更新データを用いて地図を更新する部分更新モードのいずれかを選択するステップと、
    差分更新モードが選択された場合に、差分更新データを前記通信端末に送信し、部分更新モードが選択された場合に、部分更新データを前記通信端末に送信するステップと、を行うこと
    を特徴とする地図データ配信方法。
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