JP5900487B2 - 移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラム - Google Patents

移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5900487B2
JP5900487B2 JP2013505868A JP2013505868A JP5900487B2 JP 5900487 B2 JP5900487 B2 JP 5900487B2 JP 2013505868 A JP2013505868 A JP 2013505868A JP 2013505868 A JP2013505868 A JP 2013505868A JP 5900487 B2 JP5900487 B2 JP 5900487B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile
information
management server
node
label
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013505868A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012128011A1 (ja
Inventor
伸治 加美
伸治 加美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2013505868A priority Critical patent/JP5900487B2/ja
Publication of JPWO2012128011A1 publication Critical patent/JPWO2012128011A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5900487B2 publication Critical patent/JP5900487B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W64/00Locating users or terminals or network equipment for network management purposes, e.g. mobility management
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/02Services making use of location information
    • H04W4/021Services related to particular areas, e.g. point of interest [POI] services, venue services or geofences
    • H04W4/022Services related to particular areas, e.g. point of interest [POI] services, venue services or geofences with dynamic range variability

Description

本発明は、移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラムに関し、特に移動体ノードの密度についての演算を迅速に行うことを可能とする移動体管理システム等に関する。
移動体管理システムは、移動体の現在位置などのような空間座標に代表される状態の分布を求め、それに基づく様々な統計処理を行うシステムである。その代表的なものとして、たとえば、非特許文献1のウェブサイトでは、犯罪の発生頻度を「市町村ごと」「犯罪の種類ごと」などの各々の観点で市町村などの単位で地図上に示すことができる。
また、道路上を走る各々の車の位置情報から、非特許文献2のウェブサイトにあるように、道路の渋滞情報を地図上に示すことができる。その際、渋滞の度合いなどに応じて道路を色分けして表示することも可能である。地域ごとや道路の種別ごとの標示ももちろんある。これは単に現在の道路の渋滞を示すだけでなく、渋滞の予測などにも活用されている。
さらに、非特許文献3には、携帯電話端末などのような移動体がGPS(Global Positioning System)やWi-Fi(Wireless Fidelty)などによって取得した位置情報を利用して、各々の移動体の現在位置を把握し、多くの移動体の位置情報をマクロ的情報として捉える移動体管理システムについて記載されている。位置情報をマクロ的情報として捉え、その動きを解析することによって都市計画などに対する活用が期待されている。非特許文献4には、距離分布の検出における公知の手法の一つであるK-th nearest neighbor クラスタリングについて記載されている(より詳しくは後述)。
特許文献1には、特定の利用者属性を持つ移動情報端末の分布状態を予測するという情報配信サービスについて記載されている。特許文献2には、マイクロマシンを特定の配置パターンに形成するという技術について記載されている。特許文献3には、携帯端末のユーザの状態を表す「プレゼンス情報」を、該携帯端末の通信状態から取得するという技術について記載されている。
特許文献4には、無線LANのアクセスポイントとの通信から出入りする時刻に基づいてユーザの行動を把握するという行動把握装置について記載されている。特許文献5には、複数の無線システムから使用するシステムを選択するという無線通信システムについて記載されている。特許文献6には、消費者の属性を分類するための技術について記載されている。
国際公開特許WO2005/038680号 特開2001−198989号公報 特開2006−331200号公報 特開2009−159336号公報 特開2010−288009号公報 特表2010−501947号公報
「犯罪情報マップ」、警視庁、[平成23年1月27日検索]、インターネット<URL:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/johomap/johomap.htm> 「日本道路交通情報センター」、日本道路交通情報センター[平成23年1月27日検索]、インターネット<URL:http://www.jartic.or.jp/> 「モバイル空間統計」、モバイル社会研究所((株)NTTドコモ)、[平成23年1月27日検索]、インターネット<URL:http://www.moba-ken.jp/research/research2010/r10_01> "Nearest-neighborclutter removal for estimating features in spatial point processes" Byers,S.D., and Raftery, A.E. 1998. Journal of the American Statistical Association,93(442), pp. 577-584.
非特許文献1〜3で示されたような移動体管理システムは、大規模な演算が行われるものであるため、一般的に処理に時間がかかるものである。たとえば犯罪や道路の渋滞などが発生しやすい場所や人口密度の高い場所などを検出したい場合には、対象となる空間を細かい区分に分割し、各々の区分ごとにヒストグラムを作成する処理が必要となる。
これは、その区分が正方格子などのような規則的なものであれば処理は簡単であるが、市町村や道路などの地理的配置がその結果に大きく影響することを考えれば、正方格子などのような単純な区分は適さない場合がある。何故なら、発生頻度の高い部分にその区分の境界線が重なると、その発生頻度が2つの区分におよそ半分ずつに分けられてしまい、その結果として発生頻度のピークの数値が半減してしまうからである。
このような区分けをせず、各々の端末(ノード)の距離分布を求めて各ノード相互間の距離が小さいエリアを検出すれば、区分けに伴う問題を発生させずに多くのノードが密集して配置されている地域を特定することができる。しかしながら、ノードの総数をNとすると、この処理にはNの二乗オーダーの演算量が必要であるので、特にNが膨大な数になる大規模な移動体管理システムには適さない。
また、各ノードの距離分布をポアソンポイントプロセスなどのような特定の分布モデルに従うものと仮定して、高密度部分とそうでない部分との間のポイントの発生率に差があるものと仮定して、分布への適合度を比較して高密度部分のみを検出するという手法の適用も考えられる。具体的には、非特許文献4に記載されたK-th nearest neighbor クラスタリングなどのように、k番目に近いノードの距離への分布がポアソン分布に従うものと仮定して、発生率が異なる部分をクラスタリングして検出するなどのような手法である。もちろん、これ以外の分布モデルを利用することもできる。
しかしながら、このような手法も、一般的には多くの演算量を必要とする処理である。従って、ノードの総数Nが増加すると、指数関数的にその演算量が増大するので、やはり大規模な移動体管理システムには適さない。特に、リアルタイムでの表示や操作性などが要求される場合(たとえば非特許文献2のような渋滞情報や、非特許文献3のような携帯電話端末ユーザの動きをリアルタイムで表示するものなど)には不向きなものである。
さらに、各ノードの位置情報は、各ノードのユーザの行動を特定するものであるので、プライバシー保護や個人情報保護の観点から、該ノード(ユーザ)を特定できないように情報内容を加工する(非識別化処理)ことが求められる場合もある。この処理をサーバ側で行うと、さらに演算量が増大させることとなる。
上記のような問題を解決しうる技術は、前述の特許文献1〜6にも記載されていない。特許文献1は、移動体の位置情報を予測するという技術であるが、その演算を効率化するための構成を備えていない。特許文献2〜6の技術は、そもそもそのようなことを目的とはしていず、またその目的に転用可能な内容も記載されていない。
本発明の目的は、位置情報に対する演算容量を削減して、高速かつリアルタイムに位置情報の分析を行うことを可能とする移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る移動体管理システムは、複数の移動体ノードと移動体管理サーバとが相互に接続され、移動体ノードが取得した状態情報を移動体管理サーバが受信して状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システムであって、移動体ノードが、状態情報を取得する状態取得手段と、この状態情報を移動体管理サーバに送信する通信手段とを備え、移動体管理サーバが、移動体ノードから状態情報を受信する入出力部と、状態情報の分布の変化について分析すると共に分布において特に分布密度の高い部分を特徴部分として算出する処理を行う管理データ作成部と、算出された特徴部分についての情報を出力する要求処理部とを備え、管理データ作成部が、状態情報を各々の移動体ノードの識別子と共にあらかじめ備えられた記憶手段に記憶するノードデータ登録機能と、状態情報を多重化したラベルを算出するラベル計算機能と、ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を分布密度の上位から抽出する特徴部分抽出機能とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る移動体管理サーバは、状態情報を取得する状態取得手段を備えた複数の移動体ノードと相互に接続され、移動体ノードが取得した状態情報を受信して状態情報の分布の変化について分析する移動体管理サーバであって、移動体ノードから状態情報を受信する入出力部と、状態情報の分布の変化について分析すると共に分布において特に分布密度の高い部分を特徴部分として算出する処理を行う管理データ作成部と、算出された特徴部分についての情報を出力する要求処理部とを備え、管理データ作成部が、状態情報を各々の移動体ノードの識別子と共にあらかじめ備えられた記憶手段に記憶するノードデータ登録機能と、状態情報を多重化したラベルを算出するラベル計算機能と、ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を分布密度の上位から抽出する特徴部分抽出機能とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る移動体管理方法は、複数の移動体ノードと移動体管理サーバとが相互に接続され、移動体ノードが取得した状態情報を移動体管理サーバが受信して状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システムにあって、状態情報を移動体ノードの状態取得手段が取得し、この状態情報を移動体ノードの通信手段が移動体管理サーバに送信し、送信された状態情報を移動体管理サーバの入出力部が受信し、状態情報を各々の移動体ノードの識別子と共に移動体管理サーバの管理データ作成部があらかじめ備えられた記憶手段に記憶し、状態情報を多重化したラベルを移動体管理サーバの管理データ作成部が算出し、ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を分布密度の上位から移動体管理サーバの管理データ作成部が抽出し、抽出された特徴部分についての情報を移動体管理サーバの要求処理部が出力することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る移動体管理プログラムは、複数の移動体ノードと移動体管理サーバとが相互に接続され、移動体ノードが取得した状態情報を移動体管理サーバが受信して状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システムにあって、移動体管理サーバが備えるコンピュータに、移動体ノードから送信された状態情報を受信する手順、状態情報を各々の移動体ノードの識別子と共にあらかじめ備えられた記憶手段に記憶する手順、状態情報を多重化したラベルを算出する手順、ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を分布密度の上位から抽出する手順、および抽出された特徴部分についての情報を出力する手順を実行させることを特徴とする。
本発明は、上述したように、状態情報を多重化したラベルを算出して、その分布密度の上位から特徴部分を抽出するように構成したので、全てのノードに対して演算を行わなくても特徴部分の抽出が可能となる。これによって、位置情報に対する演算容量を削減して、高速かつリアルタイムに位置情報の分析を行うことを可能であるという優れた特徴を持つ移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラムを提供することができる。
図2に示した移動体管理サーバの構成をより詳しく示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動体管理システムの構成について示す説明図である。 図2に示した移動体ノードの構成をより詳しく示す説明図である。 図1〜3に示した移動体管理システム1で行われる移動体ノードの状態情報の更新の動作について示すフローチャートである。 図1に示した対応テーブルの記憶内容について示す説明図である。 図1に示した特徴部分抽出機能が行う、対応テーブルからの特徴情報の抽出について示す説明図である。図6(a)は、図5にも示した対応テーブルの各ラベルl1〜lLに含まれるポイントxiを示し、図6(b)はそこから抽出された属性情報について示している。 図1〜3に示した移動体管理システムで行われる特徴情報の取得の動作について示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る移動体管理システムの構成について示す説明図である。 図8に示した移動体管理サーバの構成をより詳しく示す説明図である。 図8〜9に示した移動体管理システムで行われる観測点の登録・更新処理の動作について示すフローチャートである。 図8〜9に示した移動体管理システムで行われる定点観測の処理の動作について示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る移動体管理システムの構成について示す説明図である。 図12で説明した移動体管理サーバおよび移動体ノードの構成をより詳しく示す説明図である。 図12に示した移動体管理システムが行う新規ノードの登録の動作について示すフローチャートである。 図13に示したパラメータ情報の記憶内容について示す説明図である。 図12に示した移動体管理システムが行うノード状態の更新の動作について示すフローチャートである。 実施形態の第1の応用例に係る移動体管理システムの構成について示す説明図である。 図17に示した移動体管理システムで、移動体管理サーバが抽出した特徴情報の例について示す説明図である。 図18に示した特徴情報を視覚的に図示した模式図について示す説明図である。図19(a)は、横軸を経度、縦軸を緯度として測地空間を表現し、この測地空間上での各特徴点の識別番号に対して、その中心位置のxy座標に棒の長さとして密集度スコアを表し、円の半径として広がりを表すように、視覚化した図である。図19(b)は、この図19(a)の特定の点における密集度スコアおよび広がりの時間的変化を示している。 図19(a)に示したグラフに、管理サーバからの情報を重ねて地図として表示した状態を示す説明図である。 実施形態の第2の応用例に係る移動体管理システムの構成について示す説明図である。 図21に示した移動体管理システムで、観測点を登録した例を示す説明図である。図22(a)は、図19(a)に示したグラフ上に、登録された観測点を「×」として示している。図22(b)は、その観測点での密集度スコアおよび広がりの時間的変化を示している。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態の構成について添付図1〜3に基づいて説明する。
最初に、本実施形態の基本的な内容について説明し、その後でより具体的な内容について説明する。
本実施形態に係る移動体管理システム1は、複数の移動体ノード20と移動体管理サーバ10とが相互に接続され、移動体ノードが取得した状態情報を移動体管理サーバが受信して状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システムである。移動体ノード20は、状態情報を取得する状態取得部200と、この状態情報を移動体管理サーバに送信する通信部(通信手段22)とを備える。そして移動体管理サーバ10は、移動体ノードから状態情報を受信する入出力部100と、状態情報の分布の変化について分析すると共に分布において特に分布密度の高い部分を特徴部分として算出する処理を行う管理データ作成部110と、算出された特徴部分についての情報を出力する要求処理部130とを備える。そして管理データ作成部110は、状態情報を各々の移動体ノードの識別子と共にあらかじめ備えられた記憶手段12に記憶するノードデータ登録機能111と、状態情報を多重化したラベルを算出するラベル計算機能112と、ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を分布密度の上位から抽出する特徴部分抽出機能113とを有する。
そして移動体管理サーバ10のラベル計算機能112は、状態情報を状態分布の局所性を反映して区別可能な値に写像する関数(具体的にはLSH(Locality Sensitive Hashing)など)を利用して状態情報からラベルを算出する。また、特徴部分抽出機能113は、ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分をクラスター化した特徴情報集合を記憶手段12に記憶する。
ここで、状態情報が移動体ノードの位置情報を少なくとも含む。そして、移動体管理サーバ10の要求処理部130が移動体ノード20に対して特徴部分についての情報を出力し、移動体ノード20は、受信した特徴部分についての情報を表示する表示手段(入出力手段24)を備える。
以上の構成を備えることにより、移動体管理システム1は、位置情報に対する演算容量を削減して、高速かつリアルタイムに位置情報の分析を行うことが可能となる。
以下、これをより詳細に説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る移動体管理システム1の構成について示す説明図である。移動体管理システム1は、移動体管理サーバ10に、複数台の移動体ノード20a、20b、20c…がネットワーク30を介して接続されて構成される。移動体ノード20a、20b、20c…は、たとえば携帯電話端末やスマートフォン端末、あるいはノートブック型パーソナルコンピュータなどのような可搬式の電子機器であるが、これらは全て共通する構成を有するので、以後総称して移動体ノード20という。またネットワーク30は、有線通信でも無線通信でもよく、通信方式は特に問わない。以後、移動体ノード20を単にノードとのみいう場合がある。
図1は、図2に示した移動体管理サーバ10の構成をより詳しく示す説明図である。移動体管理サーバ10は、一般的なコンピュータとしての構成を備えている。即ち、移動体管理サーバ10は、コンピュータプログラムとして記述された各種処理を実行する主体である主演算制御手段(CPU: Central Processing Unit)11と、データやプログラムを記憶する記憶手段12と、ネットワーク30に接続して他のコンピュータとの間でデータ通信を行う通信手段13とを備える。
主演算制御手段11は、移動体管理プログラムが動作することにより、後述する入出力部100、管理データ作成部110、データ管理部120、および要求処理部130として動作する。また、記憶手段12には、各々の移動体ノード20についての情報を記憶するノードデータ141、対応テーブル142、および特徴情報143の各々が記憶されている。これについても後述する。
入出力部100は、インターフェース機能101を備える。管理データ作成部110は、ノードデータ登録機能111と、ラベル計算機能112と、特徴部分抽出機能113とを備える。データ管理部120は、ノードデータ管理機能121と、テーブル管理機能122と、特徴情報管理機能123とを備える。そして要求処理部130は、関連特徴情報取得機能131を備える。
入出力部100は、通信手段13を介してネットワーク30に接続し、移動体ノード20とのデータ通信を行う。その中でインターフェース機能101は、通信手段13を制御し、移動体ノード20から移動体管理サーバ10へのデータの送信(アップロード)と、その逆の方向のデータの送信(ダウンロード)とを行う手段を提供する。
管理データ作成部110は、移動体ノード20の追加や削除、あるいは移動体ノード20の状態の更新を行う時に、その移動体ノード20の現在状態データや後述するテーブルデータ、特徴データなどを更新する。その中でもノードデータ登録機能111は、新規移動体ノード20の追加や既存移動体ノード20の削除に対して、ノードデータ管理機能121を参照し、常にノードデータが最新であるように保つ。
ラベル計算機能112は、入力されたノードデータの現在状態から対応するラベルを計算し、テーブル管理機能122にそのラベルと移動体ノード20の現在状態情報を更新するよう依頼する。特徴部分抽出機能113はテーブル管理機能122から特徴部分を抽出し、特徴情報管理機能123を更新するよう依頼して、システムの特徴情報を最新に保つ。
データ管理部120は、管理データ作成部110の各機能によって作成されたデータを管理する。その中でもノードデータ管理機能121は、移動体管理システム1に存在して登録された移動体ノード20の状態情報であるノードデータ141を管理する。テーブル管理機能122は、登録ノードに対応づけられるラベルと移動体ノード20の対応テーブル142を管理する。特徴情報管理情報123は、特徴部分抽出機能113によって上記のテーブルから抽出された特徴情報143を管理する。
要求処理部130は、移動体ノード20や管理者など外部からの要求に応じて情報を返信する。その中でも関連特徴情報取得機能131は、インターフェース機能101を通した特徴情報取得要求に対して、特徴情報管理機能123を参照しながら、要求と関係の深い特徴情報を取得および抜粋して依頼元に返信する。
図3は、図2に示した移動体ノード20の構成をより詳しく示す説明図である。移動体ノード20もまた、基本的なコンピュータとしての構成を備えている。即ち、移動体ノード20は、移動体管理サーバ10と同様の主演算制御手段21および通信手段22と、状態量を取得する状態取得手段23と、ユーザからの操作入力を受け付け、また操作結果をユーザに提示する入出力手段24とを備える。
主演算制御手段21は、移動体管理プログラムが動作することにより、状態取得部200、およびウェブブラウザ動作部210として動作する。状態取得部200は、状態取得手段23を介して自らの状態を取得して、移動体管理サーバ10に送信する。ここでいう状態とは、たとえばGPS(Global Positioning System)や地上局との通信などによって取得される移動体ノード20の現在位置、およびあらかじめ入力される各ユーザの年齢、性別、職業などのような属性などである。
ウェブブラウザ動作部210は、ウェブサイトを閲覧するためのウェブブラウザを動作させることにより、入出力手段24を介してのユーザの操作入力に基づいて移動体管理サーバ10の要求処理部130に対して情報の取得を要求し、また取得された情報を入出力手段24を介してユーザに提示する。
ここで、移動体ノード20は各々、移動体管理システム1内で一意に定まる識別子を持つものとする。また、移動体ノード20の状態である現在位置は、ベクトルの集合で表現されるものであり、典型的にはその場所を表現する3次元ユークリッド空間の座標値の組で表現される。だがこれに限るものではなく、ノード間における距離が定義されている情報であればよい。
以後、ノード(移動体ノード20)iの状態(位置)をxiとする。ノードデータ管理機能121はノード数がNであれば以下の数1で示される集合Φをノードデータ141として保持する。
Figure 0005900487
図4は、図1〜3に示した移動体管理システム1で行われる移動体ノード20の状態情報の更新の動作について示すフローチャートである。各々の移動体ノード20は、移動するなどによって位置が変化する度に、状態取得部200が位置情報を取得して、状態更新要求(場所の更新要求)をノードデータ登録機能111に対して送信する(ステップS301)。
ここでは移動体ノード20から情報更新要求を出すものとして説明するが、逆に移動体管理サーバ10の側からノードデータ141として既に登録されている移動体ノード20に定期的に位置を問い合わせるようにしてもよい。またこれによって各々の移動体ノード20が現在もアクティブであるかの死活確認も行うことが可能である。
位置情報を受け取ったノードデータ登録機能111は、その位置情報の送信元の移動体ノード20が新規のものであるかを、ノードデータ管理機能121を介してノードデータ141と比較することで確認する(ステップS302)。新規のものであれば(ステップS302がイエス)これを新たにノードデータ141に追加して後述のステップS304に進む。既に登録されていれば(ステップS302がノー)登録されているその移動体ノード20の位置と受信した新しい位置とを比較して更新があるか否かを判断し(ステップS303)、更新がなければそこで処理を終了する(ステップS303がノー)。
更新があると判断された場合(ステップS303がイエス)、移動体ノード20から入力された位置xからラベルを計算し(ステップS304)、更新されたノードのラベルを更新する(ステップS305)。本説明においては、ラベルの計算手法として公知の手法であるLSH(Locality Sensitive Hashing)で表現される数2および数3で示される関数f(x)を使用する。
これ以外にも、状態分布の局所性(任意の2点間の距離関係)を反映して整数値などの区別可能な値に写像する関数であれば用いることができる。その関数の選択については、状態、およびその状態間の距離の定義に依存し、定義された距離が近いほど同じ値を持つような関数を用いるとよい。
Figure 0005900487
Figure 0005900487
LSHは、ある2点の入力値xとyが同じ値をもつ確率が状態間の距離d(x、y)の減少関数になるように設計された関数であり、一般に、その状態や状態の距離の定義によりLSHの形は変わるが、その性質は保存されるため、本発明の目的を満たすものである。また、距離尺度の異なる二つ以上の空間(位置情報と趣向情報など)をまとめて一つの状態として表現する必要がある場合には、たとえばマハラノビス距離などを用いて距離を表現するような公知の手法を用いることもできる。
数3で、実数Wおよび2以上の正数Cは設定パラメータであり、rは[0,W]の一様分布に従う乱数、aは各成分が正規分布N(0,1)に従う乱数をもつD次元ベクトルであり、演算は実数zを超えない最大の整数をとる演算である。
数3のf(x)をxのアトミックラベルといい、これをB個並べた、数4に示されるh(x)をxのラベルという。
Figure 0005900487
こうして計算されたノード(移動体ノード20)iの状態xiに対するラベルh(xi)に対して、ラベル計算機能112はノードデータ管理機能121に新しいラベル値を通知し、状態xiに対するラベルh(xi)が更新されているか否かを確認する(ステップS306)。更新がなければそこで処理を終了する(ステップS306がノー)。
更新されていれば(ステップS306がイエス)、ノードデータ管理機能121はノードiのラベルを更新して、テーブル管理機能122にノードiのラベルが更新されたことを通知する(ステップS307)。
図5は、図1に示した対応テーブル142の記憶内容について示す説明図である。テーブル管理機能122によって管理される対応テーブル142は、数5で示される同一のラベル値ljを持つノード状態の集合βjを保存している。
Figure 0005900487
ここで、簡単のため集合βjはノード状態の集合としたが、各ノードの他の詳細情報を含んでもよく、例えば、ノードデータ管理機能121に保存されるノードデータ141の詳細情報へのポインタでもよい。要は、ノード状態に定義されるラベルの値が同じものをもつノードをグルーピングできさえすればよいのである。
さらに、この対応テーブル142が複数あってもよく、その場合、各テーブルのラベルを計算するラベル計算機能は数3で定義されるラベル計算関数における乱数はすべて独立に設定するとする。ラベルの更新があれば、ステップS307で、テーブル管理機能122は更新要求に対し、ノードiの状態が含まれる古いエントリ(集合)からxiを消去し、新しいラベルに対するエントリ(集合)に状態xiを挿入することで更新処理を行う。
図4に戻って、テーブルの更新処理が終了すると、特徴部分抽出機能113はテーブル管理機能122が保持する対応テーブル142から抽出された特徴情報によって特徴情報143を更新して(ステップS308)処理を終了する。特徴情報は対応テーブル142から作成される。
ここで、特徴部分抽出機能113が行う特徴抽出とは、移動体管理システム1のすべての移動体ノード20の状態xiの集合X={xi}の中で、高密度に分布している部分を特定することである。そのような部分では、同じラベルをもつデータ集合は互いに近い距離で分布している。そのため、集合Pの要素数を|P|であらわせば、|βj|の降順にテーブルを並べ直せば、上から順により高密度部分周りから選択的にサンプルされたデータ群となるため、特徴的な(高密度な)場所を特定することができる。この特徴抽出には距離計算を必要とせず、数3で示された演算をデータの数だけ行えばよいため、高速性が確保される。
説明を簡単にするため、最も単純な例として対応テーブル142が1つだけである場合を考える。ここで、一般性を失わずにラベルの添え字jは|βj|の大きい順に並べ替えることができる。すると、ある2以上の整数値qに対してj=1、・・・、qの範囲でβjをとったものを、Q={βj}(j=1、・・・、q)とする。Qに属するノード状態xiの集合Yは、以下の数6で示される。
Figure 0005900487
このYは、高密度部分からのみ選択的にサンプルされたノード状態の集合となる。Yに含まれるそれぞれの高密度部分をクラスター化したものを特徴情報集合と呼ぶ。このYはもとの全ノード状態Xに比べ、要素数を大幅に削減することができ、かつ密集領域がお互いに十分離れているため、これをクラスター化するのは非常に簡単かつ精度よく行うことが出来る。クラスター化には、Ward法に代表される階層的クラスタリング手法を用いてもよいし、密集領域の数があらかじめ分かっているならばk−mean法などを用いてもよい。
さらにクラスター化を高速化する手法として、βj∈Qは既にある中心点周りに強く分布していることを利用する手法がある。ejをβjに属するノード状態の平均と定義し、これをej=ave(βj)と表記すると、すべてのi<jなるeiとejの間の距離dijにおいて、数7で示される一定距離dth以下のペアの集合Tをとる。
Figure 0005900487
ejをその位置とするノードjで構成されるグラフを考え、すべてのペア(i,j)∈Tのノード間に方向なしリンクを作成すると、数8で示されるグラフG=(V,L)が作成される。
Figure 0005900487
数8で示されるグラフGを、数9で示される連結グラフ(任意の2つの要素間にパスが存在するグラフ)Giの集合に分解する。ここで、Sは連結グラフの総数であり、φを空集合とすると、任意のiおよびj(iおよびjは≦S未満の自然数、且つi≠j)に対して数10の条件を満たす。
Figure 0005900487
Figure 0005900487
このVkを用いて数11で示される集合γkを考える。
Figure 0005900487
数11で示されるγkは、その平均位置が互いに近距離にある(一定距離以下にある)ノード状態の集合βj同士を結合した集合となり、求める特徴情報集合と考えることができる。ただし、数11のγkについての式は、Vkに属するすべてのjに対して取ったβjの和集合に、xiが含まれることを意味する。
一般に対応テーブル142が複数(u個、uは2以上の整数)ある場合も、各々のテーブルuに対して同様に要素数が大きい順にqだけサンプルしたQuを作成し、全てのQuの和集合であるQに対して、同様のクラスター化処理を行うことでやはり密集領域を抽出することができる。また、テーブルの数が多いほど精度は向上し、qが大きいほど多くの密集点を見つけられるが、その分時間がかかるため、検出精度と処理時間を考慮して適宜パラメータを設定するとよい。
図6は、図1に示した特徴部分抽出機能113が行う、対応テーブル142からの特徴情報143の抽出について示す説明図である。図6(a)は、図5にも示した対応テーブル142の各ラベルl1〜lLに含まれるポイントxiを示し、図6(b)はそこから抽出された属性情報について示している。
Lはラベルの総数であり、Kはそれらのラベルから抽出する特徴情報の上限数である。図6(b)に示したように、特徴情報143は抽出されたK個のラベルについての属性情報として保存される。たとえば「L個のラベルから、特定の属性情報の特徴量の上位K個を抽出する」などのようなポリシーで、特徴情報143は抽出される。Mは、それらのラベルから抽出される属性情報の個数である。Aijは、「抽出されたi番目のラベルのj番目の属性情報の特徴量」を示す(1≦i≦K、1≦j≦M)。
ここでいう属性情報としては、たとえば「情報1」として「中心点の座標ave(γk)」、「情報2」として「要素数|γk|」、「情報3」として「分布の広がり」…などのように定義することができる。数9に示したγkについて、中心点の座標ave(γk)は、特徴点の場所である。要素数|γk|は、元のノード状態集合Xにおける場所ave(γk)の密集度の高さを示す。分布の広がりは、ave(γk)から全ての要素への距離の平均値である。特徴部分抽出機能113は、これらの特徴情報を抽出して、特徴情報管理機能123に送る。そしてこれらは、特徴情報143として記憶される。
図7は、図1〜3に示した移動体管理システム1で行われる特徴情報143の取得の動作について示すフローチャートである。ユーザは、移動体ノード20や、ネットワーク30に接続されたその他のコンピュータ、あるいは移動体管理サーバ10自体の入出力部100から、移動体管理サーバ10に対して取得したい特徴情報の条件を指定して入力する(ステップS351)。指定する条件としては「場所や範囲」「時間範囲」「上限数やソーティングポリシー」などがあり、これらは特徴情報の持つ属性に依存する。たとえば「自分の現在位置から半径1km以内の、10時間前までの特徴情報を、要素数が多い順に20個を上限に出力せよ」などのような条件指定が可能である。
ステップS351で入力された条件を、関連特徴情報取得機能131がインターフェース機能101を介して取得し、入力された条件を解釈して、これが適切な条件であるか否かについて判断する(ステップS352)。もしS501で入力された条件が不正であった場合(ステップS352がノー)、エラーメッセージを出力して異常終了する。
条件が正しければ(ステップS352がイエス)、関連特徴情報取得機能131はこの条件に該当する情報を特徴情報管理機能123を介して特徴情報143から取得し(ステップS353)、依頼元に返信するために必要なデータ形式(たとえばxml形式など)に変換して出力する(ステップS354)。
(第1の実施形態の全体的な動作)
次に、上記の実施形態の全体的な動作について説明する。本実施形態に係る移動体管理方法は、複数の移動体ノード20と移動体管理サーバ10とが相互に接続され、移動体ノードが取得した状態情報を移動体管理サーバが受信して状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システム1にあって、状態情報を移動体ノードの状態取得手段が取得し、この状態情報を移動体ノードの通信手段が移動体管理サーバに送信し、送信された状態情報を移動体管理サーバの入出力部が受信し(図4・ステップS301)、状態情報を各々の移動体ノードの識別子と共に移動体管理サーバの管理データ作成部があらかじめ備えられた記憶手段に記憶し、状態情報を多重化したラベルを移動体管理サーバの管理データ作成部が算出し(図4・ステップS304〜307)、ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を分布密度の上位から移動体管理サーバの管理データ作成部が抽出し(図4・ステップS308)、抽出された特徴部分についての情報を移動体管理サーバの要求処理部が出力する(図7・ステップS353〜354)。
ここで、上記各動作ステップについては、これをコンピュータで実行可能にプログラム化し、これらを前記各ステップを直接実行するコンピュータである移動体管理サーバ10に実行させるようにしてもよい。本プログラムは、非一時的な記録媒体、例えば、DVD、CD、フラッシュメモリ等に記録されてもよい。その場合、本プログラムは、記録媒体からコンピュータによって読み出され、実行される。
この動作により、本実施形態は以下のような効果を奏する。
本実施形態によれば、移動体ノードの位置に代表される状態の分布においてその分布の特徴情報、特に密集している部分の情報を、全てのノードに対する距離計算をすることなく抽出できるように構成されている。即ち、前述のように移動体ノードの総数Nの二乗オーダーの演算量を要する「全てのノードに対する距離計算」が、ここでは不要となる。このため、特に移動体ノードの総数Nが膨大となる移動体管理システムにおいても、計算量を大幅に抑制し、特徴情報の抽出の処理を高速かつリアルタイムに行うことが可能となる。
また、本実施形態は確率的な手法を用いているので、密度の高い点の広がりを厳密に捉える必要性がなく、従って、数3のWやC、数4のBなどのパラメータの算出を高精度に行わなくても、特徴情報を高い精度で抽出することが可能となる。即ち、この観点からも計算量を抑制することが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、前述した第1の実施形態の構成に加えて、移動体管理サーバ410が、移動体ノードから指定された特定の観測点における状態情報の分布密度についての情報を出力する定点観測部450を備える構成とした。
この構成によれば、前述した第1の実施形態の効果に加えて、特定の観測点についての特徴情報を高速かつリアルタイムに得ることが可能となる。
以下、これをより詳しく説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る移動体管理システム401の構成について示す説明図である。移動体管理システム401は、移動体管理サーバ410に、第1の実施形態と同一の複数台の移動体ノード20が、やはり第1の実施形態と同一のネットワーク30を介して接続されて構成される。
図9は、図8に示した移動体管理サーバ410の構成をより詳しく示す説明図である。移動体管理サーバ410は、第1の実施形態で説明した移動体管理サーバ10と、ハードウェアとしては同一の構成を有する。即ち、移動体管理サーバ410は、第1の実施形態の移動体管理サーバ10と同様に、主演算制御手段11と、記憶手段12と、通信手段13とを備える。
ただ、移動体管理サーバ410は、主演算制御手段11で動作する移動体管理プログラムが第1の実施形態の移動体管理サーバ10と一部異なる。そのため、データ管理部120が別のデータ管理部420に置換されており、また定点観測部450を新たに備える。データ管理部420は、第1の実施形態で説明したノードデータ管理機能121と、テーブル管理機能122と、特徴情報管理機能123に加えて、新たに定点情報管理機能424を備える。また定点観測部450は、定点観測機能451を備える。
さらに、記憶手段12には、第1の実施形態で説明したノードデータ141、対応テーブル142、特徴情報143に加えて、新たに定点情報444が記憶される。これら以外の動作部およびデータについては、第1の実施形態と同一の呼称および参照番号でいう。
定点観測部450は、移動体ノード20や管理者のあらかじめ定められた測定ポイントと関連が深いノード状態の分布に関する情報を観測する定点観測機能451を有する。定点観測機能451は、移動体ノード20および管理者など外部から、測定点の集合を受け取り、定点情報管理機能424によって定点情報444に更新登録する。また同時に測定点の追加・削除などの更新処理も行う。そして、定められた時間間隔か、コマンド入力を契機に測定点に関するあらかじめ測定すべき情報を測定・更新して、外部の要求者に送信する。
定点情報管理機能424は、定点観測機能451によって登録された測定点情報を保持し、タイマーによる定期的、またはマニュアル入力による更新契機によって、テーブル管理機能122を介して対応テーブル142を参照し、測定点に関する特徴情報を作成・更新する。
図10は、図8〜9に示した移動体管理システム401で行われる観測点の登録・更新処理の動作について示すフローチャートである。
各々の移動体ノード20は、特徴を観測したい場所を観測点として移動体管理サーバ410に対して送信する(ステップS501)。例えば、ある場所でのノードの密集度合いなどを測定したい場合は、その座標値ξiを観測点として入力する。位置情報を受け取った移動体管理サーバ410では、定点観測機能451が定点情報444を参照して、この観測点ξiが登録済みであるか否かを確認する(ステップS502)。登録済みであれば(ステップS502がイエス)そこで処理を終了する。
観測点ξiが登録済みでなければ(ステップS502がノー)、ラベル計算機能112が前述のステップS305と同様にして新規の観測点の座標値ξiから対応するラベルliを計算し(ステップS503)、定点観測機能451がこれを新規の観測点としてユニークなID(これをiとする)をつけ(i、ξi、li)、定点情報管理機能424を介してこの観測点を定点情報444に追加する(ステップS504)。
定点観測機能451はこれに引き続いて、登録したこの新規の観測点に対して、タイマーの観測間隔、またはマニュアル入力などのような測定ポリシーを設定する(ステップS505)。そして、新規観測点登録完了をユーザに通知して処理を終了する(ステップS506)。
図11は、図8〜9に示した移動体管理システム401で行われる定点観測の処理の動作について示すフローチャートである。定点観測機能451は、通常は動作契機の待機状態にある。これに対してインターフェース機能101を介してのコマンド入力、またはタイマーによる定期的トリガーが入力されると(ステップS601)、定点観測機能451は定点情報444に登録されているすべての観測点ξiに対して、テーブル管理機能122を介して対応テーブル142を参照し、観測点ξiのラベルliのエントリであるノード集合βiを取得する(ステップS602)。
βiに属するノードは観測点ξiと距離が近いノードであるので、観測点ξiの密度情報を反映しているといえる。そこで、特徴情報管理機能123はβiに対して、対応テーブル142に含まれる特徴情報集合γkのなかでβiを含むものを検索し(ステップS603)、γkから抽出された特徴情報を観測点iの特徴情報として、特徴情報管理機能123を介して特徴情報143を更新する(ステップS604)。
ここで、前述のqが小さい場合、必ずしも特徴情報管理機能123に保管される特徴情報集合にβiが含まれていない可能性があるが、その時は、その観測点は特徴がない、として「特徴なし」を返すか、デフォルトとして設定されたベース情報のみを返す、もしくは、全テーブルエントリの平均的特徴を返す、などとすればよい。
また、もし登録された観測点間の相対的関係のみに興味がある場合は、単にすべてのテーブルに対して、観測点ξiのラベルliのエントリであるノード集合βiの和集合を取得し、それを観測点それぞれに対する特徴情報集合γiとし、前述した方法と同様にして特徴情報を抽出してもよい。
以上で説明した本実施形態によれば、「全てのノードに対する距離計算」をすることなく、特定の観測点についての特徴情報を高速かつリアルタイムに得ることが可能となる。このため、特に移動体ノードの総数Nが膨大となる移動体管理システムにおいても、計算量を大幅に抑制し、特定の観測点についての特徴情報の抽出の処理を高速かつリアルタイムに行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態は、前述した第1の実施形態の構成に加えて、移動体管理サーバ710が、ラベル計算機能に替えて、ラベルの算出に必要なパラメータを算出するラベル計算パラメータ管理機能814を備えると共に、移動体ノード720が、パラメータを移動体管理サーバから受信してラベルを算出するラベル計算手段(ラベル計算部920)を備える構成とした。
この構成によれば、移動体ノードから詳細な位置情報などの状態情報を移動体管理サーバに送信することなく、前述した第1の実施形態と同一の効果を得ることが可能となる。
以下、これをより詳しく説明する。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る移動体管理システム701の構成について示す説明図である。移動体管理システム701は、第1の実施形態と同一のネットワーク30に、第1の実施形態とは別の移動体管理サーバ710と、複数台の移動体ノード720a、720b、720c…とが接続されて構成される。移動体ノード720a、720b、720c…は全て共通する構成を有するので、以後総称して移動体ノード720という。
図13は、図12で説明した移動体管理サーバ710および移動体ノード720の構成をより詳しく示す説明図である。前述した第1の実施形態では移動体管理サーバ10の側にあった管理データ作成部110のラベル計算機能112が、本実施形態では移動体ノード720で行われる構成となっている。
即ち、移動体ノード720はハードウェア的には第1の実施形態で説明した移動体ノード20と同一だが、主演算制御手段21で動作する機能部が状態取得部200とウェブブラウザ動作部210に加えて、ラベル計算部920が各々の移動体ノード720に付け加えられている。
このラベル計算部920で行われる計算は、第1の実施形態の管理データ作成部のラベル計算機能112(数3〜4)で説明した計算と同一である。そして、数3〜4に示した計算によって算出された自ノードの状態xiに対応するラベルh(xi)を移動体管理サーバ710に送信する。
その一方で、移動体管理サーバ710は、ハードウェア的には第1の実施形態で説明した移動体管理サーバ10と同一であるが、主演算制御手段11で動作する管理データ作成部およびデータ管理部が、各々別の管理データ作成部810およびデータ管理部820に置換されている。また、記憶手段12に新たにパラメータ情報844が記憶されている。
管理データ作成部810では、移動体管理サーバ10にあったラベル計算機能112が
ラベル計算パラメータ作成機能814に置換され、またノードデータ登録機能は別のノードデータ登録機能811に置換されている。そして、データ管理部820には、パラメータ管理機能824が追加され、記憶手段12にはパラメータ情報844が記憶されている。
ラベル計算パラメータ作成機能814は、各移動体ノード720のラベル計算部920が数3〜4に示した計算によってラベルを算出するために必要なパラメータ(数3〜4のa、r、W、C、B)を作成して各移動体ノード720に送信する。パラメータ管理機能824は、これに応じて、パラメータ情報844の記憶内容を更新する。
図14は、図12に示した移動体管理システム701が行う新規ノードの登録の動作について示すフローチャートである。新しい移動体ノード720が移動体管理システム701に参加する場合には、まずその移動体ノード720が、ウェブブラウザ動作部210を介して移動体管理サーバ710に対して参加要求を送信する(ステップS1001)。
この参加要求を受けた移動体管理サーバ710では、現在移動体管理システム701に登録されている移動体ノード720の数が0であるか否か、即ち参加要求を送信した移動体ノード720が移動体管理システム701の最初のノードであるか否かを判断する(ステップS1002)。最初のノードであれば(ステップS1002がイエス)、ノードデータ管理機能121を参照して、このノードに対してユニークなIDを割り振る(ステップS1003)。これはシステム内で該ノードを一意に識別可能であれば、たとえばシーケンス番号でもよいし、IPアドレスのような別の規則によって割り振られてもよい。
最初のノードでなければ(ステップS1002がノー)、そのノードのIDは既にノードデータ141に登録されているので、ステップS1003の処理を飛ばしてステップS1004に進む。また、最初のノードに対してステップS1003の処理でIDが割り振られた後もステップS1004に進む。
そして、ラベル計算パラメータ作成機能814が、参加要求を送信した移動体ノード720に対して、ラベル計算のために必要なパラメータ(数3〜4のa、r、W、C、B)を自動生成する(ステップS1004)。
図15は、図13に示したパラメータ情報844の記憶内容について示す説明図である。ステップS1004で生成されるパラメータのうち、aとrは、この処理の実行時に乱数を生成することで決定される。一方、W、C、Bは管理者から予め与えられてパラメータ情報844に予め記憶されているパラメータである。既に登録されているノードがある場合には、既に過去に生成されているラベル計算パラメータをパラメータ情報844から取得する。
図14に戻って、ノードデータ登録機能811が、ノードデータ管理機能121を介してそのノードをノードデータ141に登録し(ステップS1005)、要求元の移動体ノード720に、ステップS1003で発行されたIDと、ステップS1004で生成されたパラメータとを送信する(ステップS1006)。
これを受信した移動体ノード720は、必要であれば送られてきたIDと自らが記憶しているIDとを比較して、そして送られてきたパラメータと状態取得部200が取得した状態とを利用して、ラベル計算部920で数3〜4に示した計算を行ってラベルを算出し、算出されたラベルを移動体管理サーバ710に返送する(ステップS1007)。移動体管理サーバ710は、図4のステップS307と同様にして、対応テーブル142に登録されたそのノードのラベルを受信したラベルで更新する。そして、図4のステップS308と同様にして、特徴部分抽出機能113によって、特徴情報管理機能123を介して特徴情報143を更新し、処理を終了する。
図16は、図12に示した移動体管理システム701が行うノード状態の更新の動作について示すフローチャートである。この動作は、移動体ノード720が移動した場合などで、状態が変化した場合に行われるものである。この動作の契機は、移動体ノード720が自らラベル計算部920が算出したラベルとIDを送信してラベル更新要求をした場合でもよいし、また移動体管理サーバ710からの定期的な問い合わせを受けた移動体ノード720が同様にラベル更新要求をした場合でもよい(ステップS1051)。
このラベル更新要求を受けた移動体管理サーバ710では、送られてきた移動体ノード720のIDに対応するラベルの値を、ノードデータ管理機能121およびテーブル管理機能122を介して、ノードデータ141および対応テーブル142の中から検索する(ステップS1052)。そして、受信したラベルの値が、記憶されているラベルの値と比べて更新されているか否かを判断する(ステップS1053)。更新されてなければ(ステップS1053がノー)、そこで処理を終了する。
ラベルの値が更新されていれば(ステップS1053がイエス)、図4のステップS307と同様にして、対応テーブル142に登録されたそのノードのラベルを受信したラベルで更新する。そして、図4のステップS308と同様にして、特徴部分抽出機能113によって、特徴情報管理機能123を介して特徴情報143を更新し、処理を終了する。
以上で説明した本実施形態によれば、移動体ノードから詳細な位置情報などの状態情報を移動体管理サーバに送信することなく、前述した第1の実施形態と同一の効果を得ることが可能となる。このため、各移動体ノードにとっては、各々のユーザのプライバシーを保持しつつ、第1の実施形態と同一の効果を得ることが可能となる。
(実施形態の第1の応用例)
以上で示した第1〜3の実施形態のより具体的な応用例について説明する。
図17は、実施形態の第1の応用例に係る移動体管理システム1101の構成について示す説明図である。この移動体管理システム1101では、移動体管理サーバ1110と、複数台の移動体ノード1120a,b,c…が第1の実施形態と同一のネットワーク30に接続されて構成される。
移動体ノード1120a,b,c…は、たとえば携帯電話端末やスマートフォン端末、あるいはノートブック型パーソナルコンピュータなどのような可搬式の電子機器であるが、これらは全て共通する構成を有するので、以後総称して移動体ノード1120という。移動体ノード1120は、図3に示した第1の実施形態の移動体ノード20と同様の構成を有し、GPSや地上局などとの通信によって取得される現在位置を状態として取得し、移動体管理サーバ1110に対して定期的に通知する。
移動体管理サーバ1110は、図2に示した第1の実施形態の移動体管理サーバ10と同様の構成を有し、移動体ノード1120から位置情報を受信するたびに、これに応じて、第1の実施形態として説明した動作によってノードデータ141および対応テーブル142を更新する。
そして、移動体管理サーバ1110は、この更新のたびに移動体ノード1120の地理的配置の分布を抽出し、その中で高密度に移動体ノード1120が配置されている区域を特徴情報1143として抽出する。図18は、図17に示した移動体管理システム1101で、移動体管理サーバ1110が抽出した特徴情報1143の例について示す説明図である。特徴情報1143には、各特徴点の識別番号1143aと、これに対応する密集度スコア1143b、中心位置1143c、および広がり1143dについての情報を含む。この特徴情報1143は、特に密度の高い点を上位から所定の数だけ抽出したものである。全ての特徴点に対してこの抽出処理を行う必要はない。
図19は、図18に示した特徴情報1143を視覚的に図示した模式図1301について示す説明図である。図19(a)は、横軸を経度、縦軸を緯度として測地空間を表現し、この測地空間上での各特徴点の識別番号1143aに対して、その中心位置1143cのxy座標に棒の長さとして密集度スコア1143bを表し、円の半径として広がり1143dを表すように、視覚化した図である。図19(b)は、この図19(a)の特定の点における密集度スコア1143bおよび広がり1143dの時間的変化を示している。
ここで、移動体ノード1120の中の1つが、ウェブブラウザ動作部210を介して、特定の位置について、その周辺の人口についての情報を要求した。その要求の対象となる位置は、図19(a)に示したグラフを表示しているGUI(Graphic User Interface)で、その位置と範囲をクリック、ドラッグ、フリックなどのような操作で入力することができる。その場合、ウェブブラウザ動作部210は図19(a)のグラフを現在位置を中心として表示し、「情報取得」の操作をすれば、ユーザが指定した中心位置と範囲とを移動体管理サーバ1110に送信する。または経度および緯度を直接入力して指定範囲の入力としてもよい。
この要求の入力を受けた管理サーバ1110は、特徴情報1143の中で要求された範囲に含まれるものを検索して、この検索結果に該当する特徴点についての情報を移動体ノード1120に返す。移動体ノード1120のウェブブラウザ動作部210は、GUIに表示している図19(a)の地図に、管理サーバ1110から受け取った情報を、取得した各特徴点の中心位置に広がりを反映するような密度プロットとして重ねて表示する。
図20は、図19(a)に示したグラフに、管理サーバ1110からの情報を重ねて地図として表示した状態を示す説明図である。ここでは、図19(a)上で破線で示した範囲を指定範囲として管理サーバ1110に送信し、特徴点についての情報を要求したものとする。ウェブブラウザ動作部210は、この範囲の地図に、管理サーバ1110から受信した特徴点について、密度に応じた色を重ねて表示する。図20に示した例では、密度表示を網掛けで示し、密度が高いほど濃い模様の網掛けとしている。
これによって、移動体ノード1120は、いつでもリアルタイムに所望の場所の人口分布についての情報を取得することができる。また、定期的にこの情報を更新して、人口分布の移動などを視覚的に取得・閲覧することができる。このような情報をリアルタイムに得ることで、たとえば「混雑を避けたい」「安全上の目的などから人通りの多い道をなるべく選択したい」などのような種々の目的に利用することが可能となる。
また、この移動体管理システム1101で、移動体ノード1120を自動車のカーナビゲーションシステムの車載端末に置換することもでき、この場合にはリアルタイム性に優れた渋滞情報表示が可能となる。
通常の空間統計的取り扱いでは、多数の移動体ノード1120から送信される膨大な量のデータを処理することに非常に時間がかかるので、情報をリアルタイムに提供することは困難である。この移動体管理システム1101は、特に必要性の高い人口分布で高密度の部分に絞って処理を行うので、リアルタイムな情報提供が可能となる。
さらに、ここでいう状態情報を、位置以外の情報に置換することもできる。たとえば、移動体ノード1120の各ユーザの属性、たとえばインターネットからのファイルの取得履歴、ウェブサイトの閲覧履歴、過去の訪問場所履歴などから取得できる趣向情報を、ノード1120は状態として取得して管理サーバ1110に送信する。
管理サーバ1110は、取得した状態情報から、各ユーザの特性をコンテキストとして抽出し、やはりベクトルのような距離が定義された量で表現することで、位置情報と同様の処理を行うことが可能となる。
たとえば、「ファイルの取得履歴」を状態として処理した場合、趣向分布の中で同様の趣向を持った人が多い点、つまり人気の高いものをリアルタイムに抽出していくことができる。即ち、この場合は「ある特定のファイルに興味を持ちそうな人がどれくらいいるか」、またその興味の時間的推移についての傾向をリアルタイムに抽出して可能であるという意味である。
(実施形態の第2の応用例)
図21は、実施形態の第2の応用例に係る移動体管理システム1201の構成について示す説明図である。この移動体管理システム1201は、図17〜19で説明した第1の応用例に係る移動体管理システム1101に、さらに第2の実施形態として説明した「定点観測」の機能を追加したものである。移動体ノード1220および管理サーバ1210は、第1の応用例に係る移動体ノード1120および管理サーバ1110から置換されたものである。
ここでいう定点観測とは、第2の実施形態として説明したように、特定の測定点(以後観測点という)での移動体ノード1220の密度の時間変化などを測定し、動的に表示させることである。図22は、図21に示した移動体管理システム1201で、観測点を登録した例を示す説明図である。図22(a)は、図19(a)に示したグラフ上に、登録された観測点を「×」として示している。図22(b)は、その観測点のうちの一点(破線の○で囲まれた点)での密集度スコア1143bおよび広がり1143dの時間的変化を示している。
管理サーバ1210は、この登録された観測点に対して、この観測点に対応するラベルを計算し、そのラベルを持つ移動体ノードの集合を各時間で観測し、その処理結果を移動体ノード1220に返す。移動体ノード1220は、第1の応用例と同様に、これを図22(a)に示した地図上に表示する。
即ち、この移動体管理システム1201は、移動体ノード1220のユーザや管理サーバ1210の管理者からの要求によって、要求された観測点について、図22(b)に示したような密集度スコアおよび広がりの変化を、動的に更新しながら表示することが可能となる。
このようにして観測点の変化を観測することによって、移動体ノード分布の特徴を決定する高密度部分の推移を観測することができる。たとえば人口密度や自動車の密度(渋滞の状況)の時間的推移は、都市計画の決定などにおいて重要なデータである。実施形態の第2の応用例によれば、このような情報を、従来の空間統計手法などに比べて高速かつ低コストで取得することが可能となる。
(実施形態の応用例の拡張1)
また、前述した第1および第2の応用例の拡張として、移動体ノードの現在位置と、各移動体ノードのユーザの前述した趣向情報とを組み合わせた情報を状態として、これを前述の管理サーバで処理し、特定の趣向を持つユーザについての処理を行うことが考えられる。
たとえば、特定の趣向を持つユーザの移動体ノード同士が接近していれば、このことを当該ユーザ同士に通知することで、位置情報を用いたソーシャルネットワーキングサービスにおいて、そのようなユーザ同士による交流をサポートする機能を提供することができる。その際、各移動体ノードに自分の表示の可否、ファイル表示の可否などをあらかじめポリシーとして記憶させておけば、類似した趣向を持つ互いのユーザを「友人候補」として通知する、オープンにしてよいファイルについて表示する…などのような交流をサポートするサービスの提供が可能となる。
さらに、特定の趣向を持つユーザの空間的密度を移動体ノード分布の特徴部分とし、その特徴点の移動をリアルタイムに分析することによって、たとえばデジタルサイネージなどのような、表示するコンテンツを動的に変更できるデバイスで、そのコンテンツの選択に利用できる。この場合は、第2の実施形態および第2の応用例として説明した「定点観測」の機能を利用する。
即ち、「特定の分野に興味を持つ」「年齢」「性別」などのような各ユーザの属性について、「定点観測」の機能を利用し、その場所の周辺にいるユーザの中で多くみられる属性に応じて表示する広告のアイテムを変更する、などのようなことが可能である。本発明の実施形態もしくは応用例に係る移動体管理システムは、このような処理をリアルタイムで行うことが可能であるので、このような用途には特に適している。
(実施形態の応用例の拡張2)
本発明の実施形態もしくは応用例に係る移動体管理システムは、人口密度の動的移動情報などをもとに作成する各種位置情報アプリケーションサービスを提供するために利用可能である。さらに、この移動体管理システムをAPI(Application Programming Interface)化して、第三者が自由に移動体ノードの分布情報を使った位置情報サービスアプリケーションを作成可能なシステムを提供するためにも利用可能である。
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができる。
上述した実施形態について、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。なお、上記実施形態の一部または全部は、新規な技術として以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
(付記1) 複数の移動体ノードと移動体管理サーバとが相互に接続され、前記移動体ノードが取得した状態情報を前記移動体管理サーバが受信して前記状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システムであって、
前記移動体ノードが、前記状態情報を取得する状態取得手段と、この状態情報を前記移動体管理サーバに送信する通信手段とを備え、
前記移動体管理サーバが、前記移動体ノードから前記状態情報を受信する入出力部と、前記状態情報の分布の変化について分析すると共に前記分布において特に分布密度の高い部分を特徴部分として算出する処理を行う管理データ作成部と、算出された特徴部分についての情報を出力する要求処理部とを備え、
前記管理データ作成部が、前記状態情報を各々の前記移動体ノードの識別子と共にあらかじめ備えられた記憶手段に記憶するノードデータ登録機能と、前記状態情報を多重化したラベルを算出するラベル計算機能と、前記ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を前記分布密度の上位から抽出する特徴部分抽出機能とを有することを特徴とする移動体管理システム。
(付記2) 前記移動体管理サーバの前記ラベル計算機能が、前記状態情報を状態分布の局所性を反映して区別可能な値に写像する関数を利用して前記状態情報から前記ラベルを算出することを特徴とする、付記1に記載の移動体管理システム。
(付記3) 前記移動体管理サーバの前記特徴部分抽出機能が、前記ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分をクラスター化した特徴情報集合を前記記憶手段に記憶することを特徴とする、付記1に記載の移動体管理システム。
(付記4) 前記移動体管理サーバが、前記移動体ノードから指定された特定の観測点における前記状態情報の分布密度についての情報を出力する定点観測部を備えることを特徴とする、付記3に記載の移動体管理システム。
(付記5) 前記移動体管理サーバが、前記ラベル計算機能に替えて、前記ラベルの算出に必要なパラメータを算出するラベル計算パラメータ管理機能を備えると共に、
前記移動体ノードが、前記パラメータを前記移動体管理サーバから受信して前記ラベルを算出するラベル計算手段を備えることを特徴とする、付記1に記載の移動体管理システム。
(付記6) 前記状態情報が前記移動体ノードの位置情報を少なくとも含むことを特徴とする、付記1ないし5の内のいずれか1項に記載の移動体管理システム。
(付記7) 前記移動体管理サーバの前記要求処理部が前記移動体ノードに対して前記特徴部分についての情報を出力すると共に、
前記移動体ノードが、受信した前記特徴部分についての情報を表示する表示手段を備えることを特徴とする、付記1ないし6の内のいずれか1項に記載の移動体管理システム。
(付記8) 状態情報を取得する状態取得手段を備えた複数の移動体ノードと相互に接続され、前記移動体ノードが取得した状態情報を受信して前記状態情報の分布の変化について分析する移動体管理サーバであって、
前記移動体ノードから前記状態情報を受信する入出力部と、
前記状態情報の分布の変化について分析すると共に前記分布において特に分布密度の高い部分を特徴部分として算出する処理を行う管理データ作成部と、
算出された特徴部分についての情報を出力する要求処理部とを備え、
前記管理データ作成部が、
前記状態情報を各々の前記移動体ノードの識別子と共にあらかじめ備えられた記憶手段に記憶するノードデータ登録機能と、
前記状態情報を多重化したラベルを算出するラベル計算機能と、
前記ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を前記分布密度の上位から抽出する特徴部分抽出機能と
を有することを特徴とする移動体管理サーバ。
(付記9) 複数の移動体ノードと移動体管理サーバとが相互に接続され、前記移動体ノードが取得した状態情報を前記移動体管理サーバが受信して前記状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システムにあって、
前記状態情報を前記移動体ノードの状態取得手段が取得し、
この状態情報を前記移動体ノードの通信手段が前記移動体管理サーバに送信し、
送信された前記状態情報を前記移動体管理サーバの入出力部が受信し、
前記状態情報を各々の前記移動体ノードの識別子と共に前記移動体管理サーバの管理データ作成部があらかじめ備えられた記憶手段に記憶し、
前記状態情報を多重化したラベルを前記移動体管理サーバの前記管理データ作成部が算出し、
前記ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を前記分布密度の上位から前記移動体管理サーバの前記管理データ作成部が抽出し、
抽出された前記特徴部分についての情報を前記移動体管理サーバの要求処理部が出力する
ことを特徴とする移動体管理方法。
(付記10) 複数の移動体ノードと移動体管理サーバとが相互に接続され、前記移動体ノードが取得した状態情報を前記移動体管理サーバが受信して前記状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システムにあって、
前記移動体管理サーバが備えるコンピュータに、
前記移動体ノードから送信された前記状態情報を受信する手順、
前記状態情報を各々の前記移動体ノードの識別子と共にあらかじめ備えられた記憶手段に記憶する手順、
前記状態情報を多重化したラベルを算出する手順、
前記ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を前記分布密度の上位から抽出する手順、
および抽出された前記特徴部分についての情報を出力する手順
を実行させることを特徴とする移動体管理プログラム。
この出願は2011年3月22日に出願された日本出願特願2011−062136を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
移動体管理システムに対して幅広く適用することができる。このような移動体管理システムは、都市計画などに対して有用であるばかりか、位置情報を利用した各種サービスやマーケティングリサーチなどとしても利用可能である。
1、401、701、1101、1201 移動体管理システム
10、410、710、1110、1210 移動体管理サーバ
11、21 主演算制御手段
12 記憶手段
13、22 通信手段
20、720、1120、1220 移動体ノード
23 状態取得手段
24 入出力手段
30 ネットワーク
100 入出力部
101 インターフェース機能
110、810 管理データ作成部
111 ノードデータ登録機能
112 ラベル計算機能
113 特徴部分抽出機能
120、420、820 データ管理部
121 ノードデータ管理機能
122 テーブル管理機能
123 特徴情報管理機能
130 要求処理部
131 関連特徴情報取得機能
141 ノードデータ
142 対応テーブル
143、1143 特徴情報
200 状態取得部
210 ウェブブラウザ動作部
424 定点情報管理機能
444 定点情報
450 定点観測部
451 定点観測機能
814 ラベル計算パラメータ作成機能
824 パラメータ管理機能
844 パラメータ情報
920 ラベル計算部
1301 模式図

Claims (10)

  1. 複数の移動体ノードと移動体管理サーバとが相互に接続され、前記移動体ノードが取得した状態情報を前記移動体管理サーバが受信して前記状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システムであって、
    前記移動体ノードが、前記状態情報を取得する状態取得手段と、この状態情報を前記移動体管理サーバに送信する通信手段とを備え、
    前記移動体管理サーバが、前記移動体ノードから前記状態情報を受信する入出力部と、前記状態情報の分布の変化について分析すると共に前記分布において特に分布密度の高い部分を特徴部分として算出する処理を行う管理データ作成部と、算出された特徴部分についての情報を出力する要求処理部とを備え、
    前記管理データ作成部が、前記状態情報を各々の前記移動体ノードの識別子と共にあらかじめ備えられた記憶手段に記憶するノードデータ登録機能と、前記状態情報を多重化したラベルを算出するラベル計算機能と、前記ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を前記分布密度の上位から抽出する特徴部分抽出機能とを有することを特徴とする移動体管理システム。
  2. 前記移動体管理サーバの前記ラベル計算機能が、前記状態情報を状態分布の局所性を反映して区別可能な値に写像する関数を利用して前記状態情報から前記ラベルを算出することを特徴とする、請求項1に記載の移動体管理システム。
  3. 前記移動体管理サーバの前記特徴部分抽出機能が、前記ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分をクラスター化した特徴情報集合を前記記憶手段に記憶することを特徴とする、請求項1に記載の移動体管理システム。
  4. 前記移動体管理サーバが、前記移動体ノードから指定された特定の観測点における前記状態情報の分布密度についての情報を出力する定点観測部を備えることを特徴とする、請求項3に記載の移動体管理システム。
  5. 前記移動体管理サーバが、前記ラベル計算機能に替えて、前記ラベルの算出に必要なパラメータを算出するラベル計算パラメータ管理機能を備えると共に、
    前記各移動体ノードが、前記パラメータを前記移動体管理サーバから受信して前記ラベルを算出するラベル計算手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載の移動体管理システム。
  6. 前記状態情報が前記移動体ノードの位置情報を少なくとも含むことを特徴とする、請求項1ないし5の内のいずれか1項に記載の移動体管理システム。
  7. 前記移動体管理サーバの前記要求処理部が前記移動体ノードに対して前記特徴部分についての情報を出力すると共に、
    前記移動体ノードが、受信した前記特徴部分についての情報を表示する表示手段を備えることを特徴とする、請求項1ないし6の内のいずれか1項に記載の移動体管理システム。
  8. 状態情報を取得する状態取得手段を備えた複数の移動体ノードと相互に接続され、前記移動体ノードが取得した状態情報を受信して前記状態情報の分布の変化について分析する移動体管理サーバであって、
    前記移動体ノードから前記状態情報を受信する入出力部と、
    前記状態情報の分布の変化について分析すると共に前記分布において特に分布密度の高い部分を特徴部分として算出する処理を行う管理データ作成部と、
    算出された特徴部分についての情報を出力する要求処理部とを備え、
    前記管理データ作成部が、
    前記状態情報を各々の前記移動体ノードの識別子と共にあらかじめ備えられた記憶手段に記憶するノードデータ登録機能と、
    前記状態情報を多重化したラベルを算出するラベル計算機能と、
    前記ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を前記分布密度の上位から抽出する特徴部分抽出機能と
    を有することを特徴とする移動体管理サーバ。
  9. 複数の移動体ノードと移動体管理サーバとが相互に接続され、前記移動体ノードが取得した状態情報を前記移動体管理サーバが受信して前記状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システムにあって、
    前記状態情報を前記移動体ノードの状態取得手段が取得し、
    この状態情報を前記移動体ノードの通信手段が前記移動体管理サーバに送信し、
    送信された前記状態情報を前記移動体管理サーバの入出力部が受信し、
    前記状態情報を各々の前記移動体ノードの識別子と共に前記移動体管理サーバの管理データ作成部があらかじめ備えられた記憶手段に記憶し、
    前記状態情報を多重化したラベルを前記移動体管理サーバの前記管理データ作成部が算出し、
    前記ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を前記分布密度の上位から前記移動体管理サーバの前記管理データ作成部が抽出し、
    抽出された前記特徴部分についての情報を前記移動体管理サーバの要求処理部が出力する
    ことを特徴とする移動体管理方法。
  10. 複数の移動体ノードと移動体管理サーバとが相互に接続され、前記移動体ノードが取得した状態情報を前記移動体管理サーバが受信して前記状態情報の分布の変化について分析する移動体管理システムにあって、
    前記移動体管理サーバが備えるコンピュータに、
    前記移動体ノードから送信された前記状態情報を受信する手順、
    前記状態情報を各々の前記移動体ノードの識別子と共にあらかじめ備えられた記憶手段に記憶する手順、
    前記状態情報を多重化したラベルを算出する手順、
    前記ラベルの分布密度が高い部分を表す特徴部分を前記分布密度の上位から抽出する手順、
    および抽出された前記特徴部分についての情報を出力する手順
    を実行させることを特徴とする移動体管理プログラム。
JP2013505868A 2011-03-22 2012-03-01 移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラム Expired - Fee Related JP5900487B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013505868A JP5900487B2 (ja) 2011-03-22 2012-03-01 移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011062136 2011-03-22
JP2011062136 2011-03-22
JP2013505868A JP5900487B2 (ja) 2011-03-22 2012-03-01 移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラム
PCT/JP2012/055158 WO2012128011A1 (ja) 2011-03-22 2012-03-01 移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012128011A1 JPWO2012128011A1 (ja) 2014-07-24
JP5900487B2 true JP5900487B2 (ja) 2016-04-06

Family

ID=46879169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013505868A Expired - Fee Related JP5900487B2 (ja) 2011-03-22 2012-03-01 移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10341978B2 (ja)
JP (1) JP5900487B2 (ja)
WO (1) WO2012128011A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5449473B2 (ja) 2012-07-27 2014-03-19 グリー株式会社 ゲームシステム、装置及びプログラム
JP2022074302A (ja) * 2020-11-04 2022-05-18 日本電気株式会社 無線フレーム解析システム、無線フレーム解析方法、及びプログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002342557A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 携帯端末の位置情報に基づく人口分布統計処理システム
JP2003030373A (ja) * 2001-07-10 2003-01-31 Fujitsu Ltd 人口分布解析装置
WO2005038680A1 (ja) * 2003-10-15 2005-04-28 Fujitsu Limited 情報配信サービス提供システム及び同システムにおける情報配信方法並びに同システムに用いられるサーバシステム
JP2006331200A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Ntt Docomo Inc プレゼンス情報管理システム及びプレゼンス情報管理方法
JP2009501947A (ja) * 2005-07-21 2009-01-22 テーザ・アクチエンゲゼルシャフト 光反射性及び吸収性を有する液晶デスプレーを製造するための両面粘着テープ
JP2009159336A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Panasonic Corp 行動範囲把握方法および行動把握装置
JP2010288009A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Kddi R & D Laboratories Inc サービス状態管理サーバおよび無線通信システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001198989A (ja) 2000-01-20 2001-07-24 Bridgestone Corp タイヤ製造用コア
US7849090B2 (en) 2005-03-30 2010-12-07 Primal Fusion Inc. System, method and computer program for faceted classification synthesis
US7620404B2 (en) * 2005-12-22 2009-11-17 Pascal Chesnais Methods and apparatus for organizing and presenting contact information in a mobile communication system
CN102473253A (zh) * 2009-08-18 2012-05-23 株式会社Ntt都科摩 管理服务器、通信系统以及统计处理方法
WO2012011147A1 (ja) * 2010-07-21 2012-01-26 ソフトバンクBb株式会社 通信特性解析システム、通信特性解析方法、及び通信特性解析プログラム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002342557A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 携帯端末の位置情報に基づく人口分布統計処理システム
JP2003030373A (ja) * 2001-07-10 2003-01-31 Fujitsu Ltd 人口分布解析装置
WO2005038680A1 (ja) * 2003-10-15 2005-04-28 Fujitsu Limited 情報配信サービス提供システム及び同システムにおける情報配信方法並びに同システムに用いられるサーバシステム
JP2006331200A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Ntt Docomo Inc プレゼンス情報管理システム及びプレゼンス情報管理方法
JP2009501947A (ja) * 2005-07-21 2009-01-22 テーザ・アクチエンゲゼルシャフト 光反射性及び吸収性を有する液晶デスプレーを製造するための両面粘着テープ
JP2009159336A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Panasonic Corp 行動範囲把握方法および行動把握装置
JP2010288009A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Kddi R & D Laboratories Inc サービス状態管理サーバおよび無線通信システム

Non-Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6016004312; Mayur Datar、Nicole Immorlica、Piotr Indyk、Vahab S.Mirrokni: 'Locality-sensitive hashing scheme based on p-stable distributions' Proceeding SCG '04 Proceedings of the twentieth annual symposium on Computational geometry , 2004, pp.253-262 *
JPN6016004314; Piotr Indyk、Rajeev Motwani: 'Approximate nearest neighbors: towards removing the curse of dimensionality' Proceeding STOC '98 Proceedings of the thirtieth annual ACM symposium on Theory of computing , 1998, pp.604-613 *
JPN6016004317; Simon Byers、Adrian E.Raftery: 'Nearest-Neighbor Clutter Removal for Estimating Features in Spatial Point Processes' Journal of the American Statistical Association Vol.93、No.442, 1998, pp.577-584 *
JPN6016004319; 加美伸治、池田聡、馬場輝幸、吉川隆士、森川博之: 'LSHを用いた空間分割による滞留点推定の理論的考察' 2011年電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集2 , 20110830, p.464, 社団法人電子情報通信学会 *
JPN6016004322; 加美伸治、榎本敦之、吉川隆士、馬場輝幸、森川博之: 'GPSデータからの重要位置の高速検出アルゴリズム' 2010年電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集2 , 20100831, p.406, 社団法人電子情報通信学会 *

Also Published As

Publication number Publication date
US20140018099A1 (en) 2014-01-16
WO2012128011A1 (ja) 2012-09-27
JPWO2012128011A1 (ja) 2014-07-24
US10341978B2 (en) 2019-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11481666B2 (en) Method and apparatus for acquiring information
US9123259B2 (en) Discovering functional groups of an area
Zhu et al. Effective and efficient trajectory outlier detection based on time-dependent popular route
EP3241370B1 (en) Analyzing semantic places and related data from a plurality of location data reports
CN105532030B (zh) 用于分析目标实体的移动的装置、系统和方法
US20210160162A1 (en) Method and apparatus for estimating cloud utilization and recommending instance type
CN103377559B (zh) 电子地图路况信息的展示方法和系统
EP3170323B1 (en) Maintaining point of interest data using wireless access points
Liu et al. Think like a graph: Real-time traffic estimation at city-scale
JP4950508B2 (ja) 施設情報管理システム、施設情報管理装置、施設情報管理方法および施設情報管理プログラム
EP2902913A1 (en) Device management apparatus and device search method
Richter et al. Harvesting user-generated content for semantic spatial information: The case of landmarks in OpenStreetMap
Amirat et al. Nextroute: a lossless model for accurate mobility prediction
JP5900487B2 (ja) 移動体管理システム、移動体管理サーバ、移動体管理方法および移動体管理プログラム
CN112380443B (zh) 导乘推荐方法、装置、计算机设备和存储介质
JP5422436B2 (ja) 滞在場所推定装置、方法及びプログラム
Hazan et al. Dynamic radius and confidence prediction in grid-based location prediction algorithms
JPWO2012043300A1 (ja) 情報提供サーバ、情報提供システム、情報提供方法及びプログラム
Artemenko et al. Mobile Location-Based Social Distancing Recommender System with Context Evaluation: a Project Approach.
JP7272988B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び、システム
Agredo et al. Pervasive NFC-based solution for the analysis of tourism data in an environment of smart cities
US20240085205A1 (en) Method and apparatus for machine learning-based prediction of an estimated time of arrival
WO2020166406A1 (ja) 目的地予測装置、方法及びプログラム
JP2016177291A (ja) 表示装置、表示方法及び表示プログラム
Liao et al. Exploration of human activity fragmentation in cyber and physical spaces using massive mobile phone data

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5900487

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees