JP2001198989A - タイヤ製造用コア - Google Patents

タイヤ製造用コア

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JP2001198989A
JP2001198989A JP2000011120A JP2000011120A JP2001198989A JP 2001198989 A JP2001198989 A JP 2001198989A JP 2000011120 A JP2000011120 A JP 2000011120A JP 2000011120 A JP2000011120 A JP 2000011120A JP 2001198989 A JP2001198989 A JP 2001198989A
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ring
segments
sleeve
projection
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Yuichiro Ogawa
裕一郎 小川
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Bridgestone Corp
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コアの組付けおよび分解作業の自動化を、簡
単にして小型の機構をもって可能とし、併せて、対をな
すリングの連結力の不測の低下、連結力のばらつき等の
発生を防止し、またコアの熱膨張に起因するリング連結
力の変動を防止する。 【解決手段】 複数個のセグメント1a,1bと、それ
らのセグメントの組合わせ構体2に、それの軸線方向の
両側から掛合する一対のリング3,4と、これらのリン
グを周方向の複数個所で相互連結する連結手段5とを具
えてなり、各連結手段5を、一方のリング4に設けられ
て、先端に大径部分7aを有する突起7と、他方のリン
グ3から突出するスリーブ8に案内されてその内部で摺
動する摺動ロッド9と、この摺動ッド9を、前記突起部
から離隔する方向へ付勢するコイルばね10と、摺動ロ
ッド9に設けられて、前記大径部分7aをくわえ込むコ
レット部11で構成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤの製造に
用いられて、グリーンタイヤの成型から加硫の終了に至
るまでタイヤの内周面を規定する、複数個の剛性セグメ
ントからなるタイヤ製造用コア、とくにはそれの分解組
付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】真円度の高いタイヤを得るために、タイ
ヤのそれぞれの構成部材を剛性コア上で、タイヤの最終
形状に十分近付けて成型し、この成型によって構成され
たグリーンタイヤを剛性コアとともに加硫モールド内に
挿入して加硫するタイヤの製造方法としては、たとえ
ば、特開平7−223275号公報に開示されたものが
あり、このような方法をもってタイヤを製造した場合に
は、加硫後の製品タイヤから、その剛性コアを取り出す
ことが必要になる。
【0003】そこで、特公平6−28863号公報に開
示されているように、複数個のセグメントの相互の密着
姿勢で円環形状の剛性コアを構成するとともに、それぞ
れのセグメントの半径方向内方への変位をもって、それ
らを製品タイヤから順次に取り出す技術が提案されてお
り、また、特開平11−34062号公報には、上述の
ようなそれぞれのセグメントの相互の締結を簡単かつ確
実ならしめることを目的に、図7および8のそれぞれに
平面図および断面図で示すように、複数個のセグメント
51,52のそれぞれを、相互の密着姿勢で円環状に整
列させた組合わせ構体53に、それの軸線方向の両側か
ら一対のリング54,55を掛合させるとともに、両リ
ング54,55を、それらの内周側に嵌め込んだフラン
ジ付きスリーブ56に設けた雄ねじ部57と、一方のリ
ング55に設けた雌ねじ部58との螺合下で連結するタ
イヤ製造用コアが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、出願人の先
の提案に係る、特開平11−34062号公報に開示さ
れた従来技術では、とくに、一対のリング54,55の
相互連結に当たり、それらとは別体のフランジ付きスリ
ーブ56のフランジ59を他方のリング54に掛合させ
た状態で、それの雄ねじ部57を一方のリング55に対
して複数回にわたって回転させて締め込むことが必要に
なり、その連結の解除に当たっては、雄ねじ部57、ひ
いては、スリーブ56を、一方のリング55に対して逆
方向へ複数回にわたって回転させることが必要になるた
め、一対のリング54,55の連結およびその解除、ひ
いては、タイヤ製造用コアの組付けおよび分解作業のそ
れぞれを自動化して省力化を図る場合に、自動化機構が
複雑になるとともに、大型化するという問題があり、ま
たここでは、両リング54,55の連結力、ひいては、
締付力を、構成各部の弾性変形下での雌雄両ねじ部5
8,57の螺合によって発生させていることから、ネジ
の弛みに起因する締付力の低下をきたし易い他、両リン
グ54,55の連結に当たって、たとえば、スリーブ5
6を一定量だけ回転させる場合には、一方のリング55
とスリーブ56との螺合量に基づくその締付力にばらつ
きを生じ易く、さらには、加硫モールド内でのコアの熱
膨張によって締付力が変動するという問題があった。
【0005】この発明は、従来技術が抱えるこのような
問題点を解決することを課題とするものであり、それの
目的とするところは、コアの組付けおよび分解作業の自
動化を、簡単にして小型の機構をもって実現できること
はもちろん、両リングの連結力の不測の低下、その連結
力のばらつき等の発生を十分に防止し、また、コアの熱
膨張に起因するリング連結力の変動を有効に防止できる
タイヤ製造用コアを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のタイヤ製造用
コアは、複数個のセグメントを設けるとともに、それら
のセグメントを相互に密着させて円環状に整列させた組
合わせ構体に、それの軸線方向の両側から掛合して複数
個のセグメントを組合わせ姿勢に保持する一対のリング
を設け、また、それらのリングを周方向の複数個所で相
互連結する連結手段を設けたところにおいて、各連結手
段を、一方のリングに設けられて他方のリング側へ突出
する、先端に大径部分を有する突起と、他方のリングか
ら前記突起側へ突出するスリーブに案内されてその内部
で摺動する摺動ロッドと、この摺動ロッドを、前記突起
から離隔する方向へ付勢するばね手段、たとえばコイル
ばねと、摺動ロッドに設けられて、前記突起の大径部分
をくわえ込むコレット部とで構成したものである。ここ
で好ましくは、各セグメントの内周円近傍に、対をなす
それぞれのリングの掛合を許容する溝部を設ける。
【0007】このタイヤ製造用コアでは、たとえば、平
面視で円環状に整列させたセグメントの組合わせ構体
に、その下面側から一方のリングを掛合させてそれぞれ
のセグメントを組合わせ姿勢に保持した状態の下で、他
方のリングを、プッシャ等の作用に基づく、コイルばね
の圧縮変形下で、摺動ロッドのコレット部を、スリーブ
の下方側へ所要に応じて突出させた姿勢として下降変位
させて、一方のリングに設けた突起の大径部分をそのコ
レット部内に入り込ませるとともに、他方のリングそれ
自体を、セグメントの組合わせ構体の上面側に掛合さ
せ、その後、プッシャ等の上昇変位によってコイルばね
の自由伸長をもたらし、これによって、コレット部をコ
イルばねのばね力に応じてスリーブ内へ引き込んで、そ
のコレット部をもって突起の大径部分をくわえ込むとと
もに、その大径部分を抜け止めすることにより、一対の
リングを、別体構造になる特別の連結手段等を用いるこ
となしに、また、いずれの部材をも回転駆動させること
なく、簡単かつ容易に、しかも常に確実に連結すること
ができる。
【0008】そしてこの連結状態にあっては、摺動ロッ
ドおよび突起のそれぞれに、コイルばねの伸長力によっ
て特定される一定の引張力が作用し、この引張力は、両
リングが連結状態にある限り変化することがなく、ま
た、両リングの何時の連結によっても変化することがな
い。
【0009】この一方で、対をなすリングの、上述した
ような連結の解除は、プッシャ等の押し込みによって、
摺動ロッドのコレット部をスリーブの下方側へ再び突出
させて、突起の大径部分をコレット部による拘束から解
放し、その後、コレット部の突出状態を維持しつつ、他
方のリングを上昇変位させることにより行うことがで
き、この場合、一方のリングの下降変位をも併せて行わ
せることで、セグメントの組合わせ構体を、完全な自由
状態とすることができる。
【0010】かくして、このコアによれば、コアの組付
けおよび分解作業のそれぞれの自動化、とくには、一対
のリングの連結および解離の自動化を、プッシャ機構等
の簡単にして小型の機構をもって容易に実現することが
でき、また、対をなすリングの連結力の不測の低下の
他、その連結力のばらつきを十分に防止することができ
る。
【0011】しかもここでは、連結手段とセグメントと
を同一の材料にて構成して、それら両者の線熱膨張率を
等しくすることで、加硫モールド内でのコアの加熱によ
ってもまた、両リングの連結力を実質上一定に維持する
ことができる。
【0012】ところで、このようなコアにおいて、対を
なすリングのそれぞれを、セグメントの内周縁近傍の、
タイヤの成型等の妨げにならない位置で、セグメントに
設けた溝部に掛合させた場合には、小さなリング外径の
下で、加硫済みタイヤからの両リングの取外しを円滑か
つ容易に行い得ることはもちろん、リングの熱容量を小
さくでき、また、加硫モールド内でのセンタリングを容
易ならしめ得る利点がある。
【0013】なお、ここにおけるコレット部は、円筒状
部材の端部分で、周方向に間隔をおいて軸線方向に延び
る複数本のスリットで区画したそれぞれの弾性片と、各
弾性片の内周面に形成した、前記大径部分の受容部とで
構成して、各弾性片の弾性変形に基いて、受容部にくわ
えた大径部分の解放、または、その受容部への大径部分
のくわえ込みを行わせることが好ましい。
【0014】これがため、前者の場合には、それぞれの
弾性片を、スリーブからの突出姿勢で拡径方向へ弾性復
帰可能とし、また後者の場合には、それぞれの弾性片
を、スリーブからの突出姿勢で縮径方向へ弾性復帰可能
とする。
【0015】ここで、拡径方向へ弾性復帰する弾性片に
あっては、突起大径部分の、受容部へのくわえ込みは、
弾性片の拡径下で、受容部位置へその大径部分を入り込
ませた状態で、コレット部をスリーブ内へ引き込んで、
それぞれの弾性片を縮径方向へ強制変形させることによ
り行うことができ、その大径部分の解放は、コレット部
をスリーブから突出させることをもって直ちに行うこと
ができる。
【0016】一方、縮径方向へ弾性復帰する弾性片によ
る大径部分のくわえ込みは、スリーブから突出して縮径
状態にあるそれぞれの弾性片間へ、突起大径部分を、そ
の大径部分による弾性片の強制的な拡開変形をもたらし
て押し込むとともに、それらの弾性片の、スリーブ内へ
の引き込みによって、弾性片の不測の拡開変形を拘束す
ることにより行うことができ、弾性片からの大径部分の
解放は、弾性片をスリーブから突出させた状態で、それ
らの弾性片の拡径方向の変形を強制しながら、大径部分
を、受容部から引き抜くことにより行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に示すところに基いて説明する。図1はこの発明の実
施の形態を示す断面斜視図であり、図2は、図1の要部
拡大図である。
【0018】ここに示すタイヤ製造用コアは、総計十個
のセグメント1a,1bとそれらのセグメント1a,1
bを相互に密着させて円環状に整列させて配置した組合
わせ構体2に、それの軸線方向の両側から掛合して、そ
れらのセグメント1a,1bを組合わせ姿勢に保持する
一対のリング3,4と、これらのリング3,4を周方向
の複数個所、たとえば三個所で相互連結する連結手段5
とを具える。
【0019】ここで、セグメント1aは、組合わせ構体
2の平面視で、半径方向外方に向けて幅が漸減する狭幅
セグメントであり、またセグメント1bは、半径方向外
方に向けて幅が漸増する広幅セグメントであり、そして
組合わせ構体2は、それらの五個ずつを交互に配置して
円環状に形成してなる。組合わせ構体2をこのように形
成した場合におけるそれの分解は、たとえば、狭幅セグ
メント1aのそれぞれを、半径方向内方へ引き抜くとと
もに、中央の空間部を経て図の上方側もしくは下方側へ
変位させて取り外し、そして、全ての狭幅セグメント1
aの取り外しの後に、広幅セグメントで1bのそれぞれ
を同様にして取り外すことにより行うことができる。
【0020】この一方で、分解状態のセグメント1a,
1bの、円環形状への整列は、たとえば、狭幅セグメン
ト1aのそれぞれを、周方向および半径方向の所定位置
に配置した状態で、それぞれの広幅セグメント1bを、
狭幅セグメント1a間で、所定位置より半径方向外方に
配置し、その後に、それぞれの広幅セグメント1bの全
てを半径方向内方へ同時に変位させて、各広幅セグメン
ト1bの両側面をそれぞれの狭幅セグメント1aに密に
接触させることによって行うことができる。なお、この
ような組合わせ構体2を形成するセグメント1a,1b
の総数は、所要に応じて適宜に増減させることができ
る。
【0021】またここで、セグメント1a,1bの組合
わせ構体2への一対のリング3,4の掛合は、各セグメ
ント1a,1bの上下両側で、それの内周円近傍位置に
周方向に連続させて設けた円弧状の条溝6a,6bに、
リング3,4の全周にわたって環状に形成した突条3
a,4aを嵌め込むことにより行うことができ、組合わ
せ構体2の、それぞれのセグメント1a,1bは、少な
くとも一方のリングのこのような掛合によって半径方向
への移動を拘束されることになる。
【0022】さらにここでは、組合わせ構体2の軸線方
向の変位に対してもそれぞれのセグメント1a,1bを
十分に拘束するべく、対をなすリング3,4の相互を連
結手段5をもって連結することとしている。しかも、図
に示すところでは、両リング3,4の相互連結およびそ
の連結の解除を簡単かつ確実ならしめるべく、下側のリ
ング4に、そこから上方へ突出して、先端に大径部分7
aを有する突起7を設け、この一方で、上側のリング3
に、そこから下方へ突出するスリーブ8を設けて、この
スリーブ内に、それに案内されてスリーブ8の軸線方向
へ摺動変位可能な摺動ロッド9を配設し、そして、この
摺動ロッド9を、ばね手段、図では摺動ロッド9の周り
に配置したコイルばね10をもって上向きに附勢すると
ともに、この摺動ロッド9の下端部に、突起7の大径部
分7aをくわえ込むコレット部11を設ける。
【0023】ここにおけるこのコレット部11は、円筒
状部材の下端部分で、周方向に間隔をおいて軸線方向に
延びる複数本のスリットで区画したそれぞれの弾性片1
1aと、各弾性片11aの内周面に形成した、大径部分
7aの受容部11bとからなり、このようにして区画さ
れたそれぞれの弾性片7aは、スリーブ8からその下方
への突出姿勢で拡径方向へ弾性復帰する。
【0024】かくしてここでは、先端に大径部分7aを
有する突起7と、スリーブ8内で摺動変位する摺動ロッ
ド9と、この摺動ロッド9の下端部に設けたコレット部
11とによって連結手段5が構成されることになる。
【0025】かかる連結手段5による一対のリング3,
4の相互連結に当っては、プッシャ等をもって、摺動ロ
ッド9を、図3に示すように、コイルばね10のばね力
に抗して下降変位させて、コレット部11のそれぞれの
弾性片11aをスリーブ8の下方側へ突出させ、これに
よって、それぞれの弾性片11aを拡径変形させた状態
で、上側のリング3を組合わせ構体2に掛合させること
により、突起7の大径部分7aを、弾性片11aの内周
側へ円滑にかつ確実に入り込ませることができる。そし
てその後は、プッシャ等を摺動ロッド9から離隔させる
ことによって、その摺動ロッド9を、コイルばね10の
ばね力に基いて上昇変位させ、これにより、それぞれの
弾性片11aをスリーブ8内へ引き込むことで、拡径状
態のそれらの弾性片11aを、スリーブ内周面の作用下
で縮径変形させて、受容部11bによる突起大径部分7
aの強固なくわえ込みわもたらし、これらによって両リ
ング3,4の相互連結を実現する。
【0026】ここで弾性片受容部11bによる大径部分
7aのこのようなくわえ込み状態にあっては、摺動ロッ
ド9および突起7のそれぞれは、コイルばね10の復元
力に基く一定の引張力を受け、その引張力が両リング
3,4の引寄せ力ないしは連結力として作用することに
なる。従ってここでは、かかるくわえ込み状態が維持さ
れる限りにおいて、リング連結力の不測の低下が生ずる
ことはなく、また、両リング3,4の相互連結を、常に
所定のくわえ込み状態をもって実現することで、リング
連結力にばらつきが生ずることもない。しかも、このよ
うなくわえ込み状態にあっては、先に述べたような材質
の選択に基づいて、コアの熱膨張に起因するリング連結
力の変動を十分に防止することができる。
【0027】この一方で、それぞれのリング3,4の連
結の解除は、図2に示すようなそれらの連結状態で、こ
れもまた図示しないプッシャ等をもって、摺動ロッド9
を下降変位させ、これにともなって、コレット部11の
それぞれの弾性片11aを、図3に示すように、スリー
ブ8の下方へ突出させるとともに、それらを拡径状態に
弾性復帰させることにより行うことができる。従ってそ
の後は、たとえば、摺動ロッド9の下降変位状態を保っ
たまま、リング3,4を組合わせ構体2から離隔させる
ことで、その組合わせ構体2をリング3,4による拘束
から完全に解放することができる。
【0028】かくして、このコアによれば、往復運動の
みを行う、小型にして簡単なプッシャ機構等を用いるだ
けで対をなすリング3,4の相互連結およびそれの解除
を、常に円滑にかつ確実に行うことができる。
【0029】図4は、対をなすそれぞれのリング3,4
の上述のような相互連結およびそれの解除の自動化に供
し得る装置を例示する略線断面図であり、図中21はホ
ルダを示す。このホルダ21は、コアそれ自体を直接的
に保持する場合および、図示のように、加硫済みタイヤ
Tに内包されたコアを間接的に保持する場合のいずれに
も適用することができ、このホルダ21は、コアをその
下側から支持するとともに、その周面を保持すべく機能
し、好ましくは、中心軸線の周りに所要に応じて回動す
ることができ、また直動ガイド22の作用下で、図4の
紙面と直交する方向へ所要に応じて進退変位することが
できる。また図中23は、上側リング3を吊持搬送する
リング移送手段を、24は、下側リング4の把持および
支持を行うリングホルダをそれぞれ示す。
【0030】ここで、リング移送手段23は、シリンダ
25と、それにて進退駆動されるプッシャ26とからな
って、前記摺動ロッド9の下降変位をもたらすプッシャ
機構部を周方向の複数個所に具えるとともに、他のシリ
ンダ27と、それにて揺動変位されて上側リング3の下
面に掛合する揺動爪28とからなる支持機構部を周方向
の複数個所に具え、また、リングホルダ24は、シリン
ダ29によって昇降変位される支持プレート30と、こ
の支持プレート上に配置されて、リング4の中央穴域で
モータ駆動されるピニオン31と、このピニオン31と
の噛合下で、リング4の厚みより高いレベルにて、図5
に示すように、先端部がリング4にかかる位置と外れる
位置との間で回動変位されるリング把持爪32とを具え
る。
【0031】このような装置によって、組付け状態にあ
るコアから上下の両リングを取り外す場合には、図4に
下すように、リング移送手段23を下降させて、その揺
動爪28をリング3の下面に掛合させて、揺動爪28に
よるリング3の支持を可能とする一方で、リングホルダ
24の支持プレート30を図の実線位置まで上昇変位さ
せるとともに、ピニオン31をもって、把持爪32を、
それがリング4の上面上へ突出する図5の実線姿勢とす
る。
【0032】次いで、リング移送手段23のシリンダ2
5によってプッシャ26を進出変位させ、こりにより、
摺動ロッド9をコイルバネ10のばね力に抗して下降さ
せて、先に述べたように、コレット部11、ひいては、
それの弾性片11aの、スリーブ8の下方への突出をも
たらし、これに基いて、それぞれの弾性片11aを拡径
変形させて、それの受容部11bから突起7の大径部分
7aを解放することで、両リング3,4の連結を解除す
る。
【0033】その後は、プッシャ26の進出姿勢を維持
しつつ、揺動爪28をもってリング3を上昇変位させ、
併せて、支持プレート30とともにリング4を下降変位
させることによって、それぞれのリング3,4を、セグ
メント組合わせ構体2との掛合を解いて相互に十分に離
隔させる。このようにして相互に分離されたそれぞれの
リング3,4は、所要位置へ搬送されて、または、所要
の機構部に引き渡されて、事後的な再度の相互連結を待
機する。
【0034】従って、その後にホルダ21に残留する組
合わせ構体2は、それぞれのセグメント1a,1bの所
要に応じた半径方向内方への抜出しおよび、それらのそ
れぞれの上方もしくは下方側への一個ずつの取り出しを
もって、加硫済みタイヤTから分解されて取り出され
る。
【0035】これに対し、図示の装置をもって両リング
3,4の相互連結をもたらす場合には、それぞれのセグ
メント1a,1bを予め整列させて配置した組合わせ構
体2に対し、たとえば、リングホルダ24によって把持
および支持した下側のリング4を、図に実線で示すよう
に、それの下面側から掛合させた状態で、リング移送手
段23にて支持した上側リング3を、プッシャ26の進
出下で、コレット部11をスリーブ8の下方側へ突出さ
せた姿勢のまま下降変位させることにより、そのリング
3を、組合わせ構体2にその上面側から掛合させるとと
もに、下側リング4に設けた突起大径部分7aの、その
コレット部11への入り込みをもたらし、次いで、プッ
シャ26を後退させて、摺動ロッド9のコレット部11
を、コイルばね10のばね力によってスリーブ8内へ引
き込むことで、弾性片受容部11bによる突起大径部分
7aのくわえ込みをもたらして、両リング3,4を相互
連結する。
【0036】一対のリング3,4をこのように連結した
後は、リング移送手段23およびリングホルダ24のそ
れぞれを、それらのリング3,4から離隔させること
で、リング3,4の相互連結をもって組付けを完了した
コアを、所要の待機位置または使用位置へ移送すること
ができる。
【0037】かくして、このコア構造によれば、コアの
組付けおよび分解作業のそれぞれ、とくには、リング
3,4の連結および解離作業を、簡単にして小型の機構
をもって自動化することができる他、前述したように、
一対のリング3,4の連結力の不測の低下、その連結力
のばらつき等の発生を十分に防止することができ、ま
た、コアの熱膨張に起因するリング連結力の変動を有利
に防止することができる。
【0038】ところで、以上に述べたところでは、コレ
ット部11の弾性片11aを、それらがスリーブ8から
突出することにともなって拡径方向へ弾性復帰するもの
としたが、それぞれの弾性片11aを、スリーブ8に対
する相互姿勢のいかんにかかわらず縮径方向へ弾性復帰
させることもでき、これによれば、図6(a)に示すよ
うに、スリーブ8からの突出姿勢で縮径状態にある弾性
片11aを、上側リング3の下降変位に伴って、図6
(b)に示すように、突起大径部分7aをもって強制的
に拡径変形させるとともに、リング3のさらなる下降に
よって大径部分7aが受容部11bに達したときに弾性
片11aの再度の縮径復帰をもたらし、その後は、その
縮径状態を保ったまま、弾性片11aを、図6(c)に
示すようにスリーブ8内へ引き込んで、弾性片11aの
不測の拡径変形を拘束することで両リングの、円滑にし
て確実な相互連結を実現することができる。
【0039】この一方で、かかる相互連結の解除は、受
容部11b内の大径部分7aを、弾性片11aのスリー
ブ8からの突出下で、その弾性片11aの、図6(b)
に示すような強制変形を経てそこから引き抜くことによ
り行うことができ、それによってもまた、先の場合と同
様の作用効果をもたらすことができる。
【0040】
【発明の効果】以上に述べたところから明らかなよう
に、この発明によれば、コアの組付けおよび分解作業、
なかでも、一対のリングの相互連結および解離作業の自
動化を、簡単にして小型の機構をもって実現することが
でき、しかも、両リングの連結力の不測の低下、その連
結力の、連結毎のばらつき等の発生を十分に防止するこ
とができ、併せて、コアの熱膨張に起因するリング連結
力の変動を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す断面斜視図であ
る。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 コレット部のスリーブからの突出状態を示
す、図2と同様の図である。
【図4】 リングの連結・解離装置を例示する略線断面
図である。
【図5】 リング把持爪の作用を示す平面図である。
【図6】 弾性爪の他の態様を示す説明図である。
【図7】 従来技術を示す平面図である。
【図8】 従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1a,1b セグメント 2 組立て構体 3,4 リング 3a,4a 突条 5 連結手段 6a,6b 条溝 7 突起 7a 大径部分 8 スリーブ 9 摺動ロッド 10 コイルばね 11 コレット部 11a 弾性片 11b 受容部 21 ホルダ 22 直動ガイド 23 リング移送手段 24 リングホルダ 25,27,29 シリンダ 26 プッシャ 28 揺動爪 30 支持プレート 31 ピニオン 32 リング把持爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 21:00 B29K 21:00 105:24 105:24 B29L 30:00 B29L 30:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のセグメントと、それらのセグメ
    ントを相互に密着させて円環状に整列させた組合わせ構
    体に、それの軸線方向の両側から掛合して、複数個のセ
    グメントを組合わせ姿勢に保持する一対のリングと、こ
    れらのリングを周方向の複数個所で相互連結する連結手
    段とを具えてなり、 各連結手段を、一方のリングに設けられて他方のリング
    側へ突出する、先端に大径部分を有する突起と、他方の
    リングから前記突起側へ突出するスリーブに案内されて
    その内部で摺動する摺動ロッドと、この摺動ッドを、前
    記突起から離隔する方向へ付勢するばね手段と、摺動ロ
    ッドに設けられて、前記突起の大径部分をくわえ込むコ
    レット部とで構成してなるタイヤ製造用コア。
  2. 【請求項2】 各セグメントの内周縁近傍に、対をなす
    それぞれのリングの掛合を許容する溝部を設けてなる請
    求項1に記載のタイヤ製造用コア。
  3. 【請求項3】 前記コレット部を、円筒状部材の端部分
    で、周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる複数本のス
    リットで区画したそれぞれの弾性片と、各弾性片の内周
    面に形成した、前記大径部分の受容部とで構成してなる
    請求項1もしくは2に記載のタイヤ製造用コア。
  4. 【請求項4】 それぞれの弾性片を、前記スリーブから
    の突出姿勢で拡径方向へ弾性復帰可能としてなる請求項
    3に記載のタイヤ製造用コア。
  5. 【請求項5】 それぞれの弾性片を、前記スリーブから
    の突出姿勢で縮径方向へへ弾性復帰可能としてなる請求
    項3に記載のタイヤ製造用コア。
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