JP4846054B1 - 壁面植栽マット及び植栽壁面 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来、壁面を緑化する場合、つる植物を壁面に這わせるなど特定の植物しか利用することができず、壁面に多彩な植栽デザインを施すことができなかった。そこで、様々な植物を植栽することができるとともに、簡易に壁面緑化を実現し得る壁面植栽マット、及び、これを用いた植栽壁面を提供することを課題とする。
【解決手段】シートの一部の裏面どうしが重なるように折りたたみできた重ね部を有するとともに、重ね部を、シートの他の部分の表面にさらに重ねることでポケットが形成された壁面植栽マットなどを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、壁や塀等に、植物を栽培するための土壌等を収納することができるポケットを有し、そのポケットにて植物を栽培することにより、壁面の緑化を実現する壁面植栽マット等に関する。
近年、ヒートアイランド対策や景観の向上などの観点から屋上緑化や壁面緑化が行われるようになっている。従来の壁面緑化は、つる植物を壁面に這わせたり、壁面上部から植物を壁面に沿って下垂させたりしていた。また、予め所定の植栽ケースに植物を植え、これらの植栽ケースを壁面に設けられる枠などに嵌めこんで壁面緑化パネルとする技術も提案されている。
しかしながら、壁面に這わせたり下垂させたりする場合には、利用できる植物が限られてしまうために、壁面に多彩なデザインを施すことはできなかった。また、壁面緑化パネルの場合には、本来垂直方向に生育する植物を水平方向に寝かせて配置することになり、植物の自然な生育に対して悪影響を及ぼしかねず、また、見た目においても草花が自然に生い茂っている場合とは異なり不自然な印象を与えてしまう。さらには、壁面緑化パネルによる施工は簡易に行えるものではなく、高いコストをもたらす場合がある。
そこで、本来の生育条件に近い状態で植栽し、かつ、簡易に壁面緑化をすることのできる技術として、以下のようなものが提案されている。例えば、特許文献1に記載されているのは、周囲を一重織り部分で囲まれた二重織り部分を局所的に配設し、この二重織り部分の一片を開口してポケット状にした植栽用布を壁面に吊るすことで壁面緑化を行う発明である。
特開2000−300081号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、一重織り部分と二重織り部分とを格子状に配設するため簡易に製造できるとは言い難く、また、強度の面で不安がある。また、植物を生育させるポケットが一定の大きさに限られているために大小様々な植物を生育させることができず、多彩な植栽デザインの実現が困難であるという問題がある。
そこで、本件発明では上記課題に鑑み以下に示す壁面植栽マットなどを提供する。すなわち第一の発明としては、シートの一部の裏面どうしが重なるように折りたたみできた重ね部を有するとともに、重ね部を、シートの他の部分の表面にさらに重ねることでポケットが形成された壁面植栽マット提供する。
第二の発明としては、前記シートは比較的保水性の高い表側布と、比較的ひっぱり強度が高い裏側布との少なくとも二層構造を有している第一の発明に記載の壁面植栽マットを提供する。
第三の発明としては、前記ポケットは縫い合わせによって構成されるとともに、前記表側布と前記裏側布とは、前記ポケットを形成するための縫い合わせによって両者がずれないように構成されている第二の発明に記載の壁面植栽マットを提供する。
第四の発明としては、シートには、壁面に設けられた突起に係止するためのハトメが備えられている第一の発明から第三の発明のいずれか一に記載の壁面植栽マットを提供する。
第五の発明としては、突起を設けた壁面と、この突起にて壁面に係止される第四の発明に記載の壁面植栽マットと、からなる植栽壁面を提供する。
第六の発明としては、前記壁面に設けられた突起間の幅は、壁面植栽マットに設けられたハトメ間の幅よりも幅狭である第五の発明に記載の植栽壁面を提供する。
本発明により、簡易かつ丈夫な構造で、様々な植物を用いた多彩な植栽デザインの実現が可能な壁面植栽マット、及び、これを用いた植栽壁面を提供することができる。
実施形態1の壁面植栽マットの概念図 実施形態1の壁面植栽マットの構造を示す概念図 実施形態1の壁面植栽マットの概念図 実施形態2のシートの断面を示す概念図 実施形態3の壁面植栽マットの概念図 実施形態4の壁面植栽マットの概念図 実施形態4に係る複数のハトメを備えるシートの概念図 実施形態4に係る突起を設けたベースプレートの概念図 実施形態4の壁面植栽マットの具体例を示す図 図9で示した壁面植栽マットの全体を示す図 実施形態5の植栽壁面をつくるためのフレームを示す図 二枚の壁面植栽マットを重ねて係止した場合の断面の概念図
以下、本件発明の実施の形態について説明する。なお、本件発明は、これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
実施形態1は、主に請求項1などに関する。実施形態2は、主に請求項2などに関する。実施形態3は、主に請求項3などに関する。実施形態4は、主に請求項4などに関する。実施形態5は、主に請求項5、6などに関する。
<実施形態1>
<実施形態1 概要>
本実施形態の概要を、図1を用いて説明する。図1の左図は、本実施形態の壁面植栽マットを正面から視た図である。また、同右図は、壁面植栽マットを横から視た図である。壁面植栽マット(0101)には複数のポケット(0102)が形成されており、このポケットに植物(0103)を植えることができる。このポケットは壁面植栽マットの材料であるシートの一部を重ねて折りたたむことにより形成されている。一のシートでポケットを形成しているため、複数の布を縫い合わせたり接合したりしてポケットを形成する場合などに比べてポケットの底が抜けてしまうようなことは格段に少なくなる。また、シートを重ねて折りたたむことでポケットがより丈夫になる。また、適度に柔軟なシートにより形成されるので、収納される土壌の量に応じてたわむことができるので、植物の生育に十分な土壌等を収めることができ、また、植物が垂直方向に自然に生育するための余地が確保される。この壁面植栽マットを壁面に取り付けることにより壁面緑化を実現することができる。
<実施形態1 構成>
本実施形態の壁面植栽マットは、シートの一部の裏面どうしが重なるように折りたたみできた重ね部を有するとともに、重ね部を、シートの他の部分の表面にさらに重ねることでポケットが形成される。
本実施形態の壁面植栽マットの構造を、図2を用いて説明する。図2(a)は、壁面植栽マットの材料であるシートを示すものである。このシートは表面(0201)と裏面(0202)とを有する。図2(b)に示すように、シートの一部の裏面(0202)どうしを重ねて折りたたむことにより重ね部(0203)が形成される。そして、図2(c)に示すように、重ね部を、シートの他の部分の表面にさらに重ねる。さらに、重ね部の縦方向の二辺の部分(0204、0205)を重なり合う表面と接合することにより上方に開口するポケット(0206)が形成される。なお、シートの他の部分の表面とは、重ね部に含まれる表面以外の表面のことである。
このように、一のシートを折り畳んでポケットを形成しているので、異なる布を縫い合わせるなどしてポケットを形成する場合に比較して、底が抜けるおそれが低下する。また、重ね部はシートが二重になっているので、その分ポケットの強度を高める効果がある。
上記の接合は、縫い合わせることにより行ってもよいし、接着剤やステープラーなどにより行ってもよい。用いる糸や針は、丈夫で耐腐食性に優れるものが好ましい。
ポケットの底の部分、すなわち、裏面どうしを重ねるために折り返した部分(0207)については、他の部分の表面と接合してもよいし、接合しなくてもよい。接合した場合には、ポケットをより丈夫に形成することができる。また、接合しない場合には、よりマットがたわみ易くなるので、枝葉や花を広げる性質の植物を植える場合や、壁面を植栽により立体的に装飾したい場合などに好適である。
図3は、大小様々なポケットを形成した壁面植栽マットの一例を示すものである。従来技術においては、予め、植栽するためのポケットの深さに応じた布を用意する必要があったが、本実施形態の壁面植栽マット(0301)においては、重ね部の形成を調節することで容易に大小のポケットを形成することが可能である。まず、折りたたむ幅(0304)を調節することで、任意の深さのポケット(0302)を容易に形成することができる。また、一のポケットを横方向(0303)の任意の位置で、縦方向の線状に接合(0305)することで、任意の位置で複数のポケットに区分することもできる。このように、植栽デザインに応じて、任意の大きさのポケットを任意の位置に設けることが容易にできる。
シートの材質は特段限定するものではない。特性として保水性と排水性をバランスよく備え、耐腐食性を備え、ひっぱり強度の高い丈夫な材質が好ましい。例えば、比較的厚みを持った不織布がシートの材質として好ましい。材質や厚みなどは、マット全体の大きさや、植える植物の品種、ポケットに収納する土壌の量などの諸条件に応じて適宜定め得る。
シートに求められる特性は上述したように多岐にわたる。これを一枚のシートにより各特性を好適な条件に整えることは容易でない場合もある。その場合には、求められる特性によりシートを多層構造にしてもよい。例えば、土壌や植物が触れる表面には、とくに保水性、排水性、耐腐食性に優れる材料を選択し、裏面側にひっぱり強度の高い材質を選択し、それらを重ねて二層構造として一体化することで、マットに求められる条件をより容易に満たし得る。
壁面植栽マットを壁面に取り付けるには、例えば、マットの上端に吊り下げるための穴などを穿ち、フック、釘、ボルト、鋲などにより吊り下げて取り付けてもよい。また、マットを壁面に接着させてもよい。あるいは、マットの大きさに応じた枠などに取り付けたうえで、その枠などを壁面に固定するようにしてもよい。マットの取り付けは、壁面の構造などの諸条件に応じて適宜行い得る。
壁面植栽マットに自動潅水手段を設けてもよい。例えば、ドリップチューブなどをポケットの開口部分付近に設けておき給水ポンプ等を制御し適時適量の潅水を行えるようにしてもよい。このような潅水手段を備えることは、高所での水やりを安全確実に行うことができ好ましい。
<実施形態1 効果>
本実施形態の壁面植栽マットにより、簡易かつ丈夫な構造で、様々な植物を用いた多彩な植栽デザインの実現が可能な壁面植栽マットを提供することができる。ポケットの底ぬけがほとんど起こらないため安全である上に、万が一ポケットの側面の接合が外れたとしてもポケット内の土や砂などが直接的に下の段のポケットを直撃しないので上段から下段に向けたポケットの崩壊が連鎖的に起こることを少なくできる。
<実施形態2>
<実施形態2 概要>
本実施形態は、実施形態1に係る壁面植栽マットにおいて、マットを構成するシートを多層構造にしたものである。壁面植栽マットは、保水性、排水性、柔軟性、耐腐食性、ひっぱり強度など種々の特性が求められる。これらを一のシートに要求することは材料選定の幅を狭めてしまいかねない。そこで、特性に応じたシートを複数用いて多層構造とすることで、種々の特性に優れる壁面植栽マットを容易に提供することが可能となる。ここでは、とくに比較的保水性の高いシートと、比較的ひっぱり強度の高いシートとで二層構造とした壁面植栽マットについて説明する。
<実施形態2 構成>
本実施形態の壁面植栽マットは、実施形態1を基本とし、そのシートが、比較的保水性の高い表側布と、比較的ひっぱり強度の高い裏側布との少なくとも二層構造を有する。図4の左図は本実施形態のシートの断面を示す図である。シート(0401)は、表側布(0402)と裏側布(0403)との二層構造になっている。図4の右図は、ポケットの部分を示す概念図である。図示するように、折りたたまれる表側布によりポケットの内側の袋部分(0404)が構成される。「比較的」とは、二層構造若しくは多層構造のシートにおいて、一の層のシートと他の層のシートとを比較して、という意味である。つまり、表側布は裏側布よりも保水性が高く、裏側布は表側布よりもひっぱり強度が高いということである。
表側布には、比較的保水性の高い布を用いる。上述したように、表側布はポケットの内側を構成し、植物を生育させるための土壌を収納する。すなわち、植物の栽培環境に大きな影響を与える。そこで、栽培環境を良好に保つための特性である保水性を表側布が備えていることが望ましい。また、壁面植栽マットは土壌及び植物をポケットに収納し、壁面に吊るしたり固定したりして取り付ける。そのため、とくにひっぱり強度が高いことが求められる。そこで、裏側布には比較的ひっぱり強度の高い布を用いる。これらを二層構造とすることにより、両方の特性に優れる壁面植栽マットとすることが容易になる。
保水性の高い表側布には、例えば、港湾・埋立などの土木建設工事に用いられる合成繊維を材質とする不織布などが好ましい。これらの用途に用いられる不織布は、吸出し防止・洗堀防止等を目的として製造されており、比較的保水性が高いとともに適度な排水性をも備えている。また、伸ばしても破れにくいという特性を有する。
ひっぱり強度の高い裏側布には、例えば、建築養生用シートやトラックシート、野積み用シートなどを用いることができる。厚みは、マットの大きさや栽培する植物の種類、量などに応じて適宜選択し得るが、例えば、#2500から#4000程度のものであれば十分なひっぱり強度を得ることができる。
なお、シートを多層構造とするにあたり、二層に限られるものではなく、三層や四層であってもよい。また、それらを構成する各層の布は、植物の種類、土壌の種類、設置場所の日当たりや風通しなどの気候条件等の種々の条件に応じて適宜選択し、組み合わせて構成することができる。
<実施形態2 効果>
本実施形態の壁面植栽マットにより複数のシートを多層構造とすることで、マットの使用条件に適した保水性やひっぱり強度などを備える壁面植栽マットを容易に実現することができる。
<実施形態3>
<実施形態3 概要>
本実施形態は、重ね部を重ねて縫い合わせることでポケットを形成し、また、縫い合わせてポケットを形成することで表側布と裏側布とがずれないように構成されている。すなわち、ポケットの形成と表側布と裏側布との一体化とを一の縫い合わせ工程で行うことができ、簡易に壁面植栽マットを製造することができる。
<実施形態3 構成>
本実施形態の壁面植栽マットは、実施形態2を基本とし、ポケットは縫い合わせによって構成されるとともに、表側布と裏側布とは、ポケットを形成するための縫い合わせによって両者がずれないように構成されている。
本実施形態の壁面植栽マットの概念図を図5に示す。壁面植栽マット(0501)は重ね部(0502)をさらに重ねることでポケット(0503)を形成する。そして、重ね部が重ねられた状態で、ポケットの左右両端部分を縦方向に縫い合わせる(0504)。
図5(c)は、ポケット部分の断面を示す概念図である。重ね部(0503)をシートの他の部分の表面に重ね、これを縫い合わせる(0504)ことでポケットが構成される。また、このように縫い合わせることで、シートを構成する表側布と裏側布とがずれないようになる。なお、図5(b)においては、ポケットの横方向における両端部分を縦方向に縫い合わせているが、この縦方向の縫い合わせをさらにシート全体に延伸してもよい。すなわち、図5(d)に示すように、シートの上(0505)から下(0506)まで糸を切ることなく一の縫い合わせ(0504)工程により、一気にポケットの形成と表側布と裏側布との一体化をすることができる。このように、簡易な工程でシート全体において表側布と裏側布とがよりずれにくくなり、裏側布による補強効果がより得られる。縫い合わせのための糸などは特段限定するものではなく、合成繊維及び天然繊維などを用いることができ、丈夫なものであれば耐久性などの面でより好ましい。
<実施形態3 効果>
本実施形態の壁面植栽マットにより、簡易な工程でポケットが形成されるとともに表側布と裏側布とがずれにくくなる。
<実施形態4>
<実施形態4 概要>
本実施形態は、シートに、壁面に設けられた突起に係止するためのハトメが備えられることを特徴とするものである。図6は、本実施形態の壁面植栽マットの概念図である。シート(0601)の隅の部分にはハトメ(0602、0603)が備えられている。このシートを係止するための突起(0605、0606)が、壁面(0604)に設けられている。そして、この突起にシートのハトメを係止することで、壁面緑化を簡易に実現することができる。
<実施形態4 構成>
本実施形態のシートには、壁面に設けられた突起に係止するためのハトメが備えられている。このハトメは丈夫であることが好ましく、例えば、真鍮製のものなどが好ましい。また、ハトメを備える位置やその数は任意に定めることができ、シートの大きさや植栽する植物等の重量などに応じたものとなる。
図7には複数のハトメを備えるシートの一例を示す概念図である。シート(0701)の四隅にはハトメ(0702〜0705)が備えられる。四隅にハトメを備えることで、シートがたわんだり、はためいたりすることを抑止して壁面に係止することが容易になる。また、四隅以外でも、シートの横方向の端部あるいは側部などにハトメを備えることで、より安定的にシートを壁面に取り付けることができる。なお、ポケット(0706)とポケット(0707)との間にハトメ(0708)を備えてもよいし、ポケット(0709)が形成されているところにハトメ(0710)を備えてもよい。前者の場合には、ポケットの開口を妨げることがなくポケットを広く利用でき、後者の場合には、ポケットの強度を高めることができる。
シートを係止するために設けられる壁面の突起は、図6に示したように壁面に直接設けてもよいし、あるいは、突起の付いたベースプレート(板状部材)などを壁面にしっかりと固定し、これを壁面の突起としてもよい。例えば、図8は複数の突起を設けたベースプレートの概念図である。ベースプレート(0801)には、複数の突起(0802)が設けられている。突起にボルトのように雄ねじを切っておき、シートのハトメとともにナットで締め付けることで、よりしっかりとシートを取り付けることができ好ましい。
図9に本実施形態の壁面植栽マットの具体例を示す。図においてマットの下方については図示省略しているが、マットの縦方向の長さは3800mmであり、横方向は1000mmである。横方向におけるハトメ間の長さは略930mmである。ポケットの数は14である。なお、破線で示しているのは縫製の位置である。
<実施形態4 効果>
本実施形態により、壁面に設けられる突起にシートを係止することで簡易かつ確実に壁面緑化を行うことができる。
<実施形態5>
<実施形態5 概要>
本実施形態は、壁面植栽マットを壁面に取り付けることで、植栽壁面、すなわち植栽を施した壁面が実現するものである。壁面植栽マットを用いることにより、様々な植物等をポケットにて植栽することができ、この壁面植栽マットを壁面に取り付けることにより、壁面において多様な植栽デザインを施すことが容易に可能となる。
<実施形態5 構成>
本実施形態の植栽壁面は、突起を設けた壁面と、この突起にて壁面に係止される実施形態4の壁面植栽マットとからなる。壁面に突起を設け、これに壁面植栽マットを係止することで、簡単に壁面の緑化を実現することが可能となる。
植栽壁面は、その壁面の大きさに合わせた一枚の壁面植栽マットを係止してなるものであってもよく、また、複数の壁面植栽マットを係止してなるものであってもよい。例えば、工場やビルなどの大型の建築物の壁面を植栽壁面とする場合などでは、一枚の壁面植栽マットで植栽壁面とするのは、作業効率やコスト等の面から現実的ではない。そこで、所定の大きさの壁面植栽マットを、壁面の面積に応じて複数枚用いて植栽壁面とする。以下、具体例を用いて植栽壁面について説明する。
図10は、図9で示した壁面植栽マットの全体を示すものである。図示するように、その大きさは横方向が略1000mm、縦方向が略3800mmである。この壁面植栽マットを、ひとつの単位として施工する壁面の大きさに応じて複数用いる。
図11は、上記の壁面植栽マットを5枚用いて植栽壁面をつくるためのフレームを示すものである。図中においてフレームの縦枠が実施形態4で説明したベースプレートに相当するものであり、そこに設けられる複数の点はハトメを通して壁面植栽マットを係止するためのボルトであり、縦方向に隣接するボルトの間隔は250mmである。ここで、一のマットのハトメとこれに隣接するマットのハトメとを重ねてボルトに係止することで、壁面を連続的にマットで覆うことが効率よくできる。
図12は、二枚の壁面植栽マットを重ねて係止した場合の断面の概念図を示す。ベースプレート(1201)にはボルト状の突起が設けられており、そこに一のマット(1202)のハトメ(1203)と、それに連なるマット(1204)のハトメ(1205)とを重ねて通す。さらに、バネ座金(1206)を介して袋ナット(1207)で締結する。
壁面がより大きい場合には、縦枠のベースプレートの数を増やしたフレームを設置し、それに応じた数の壁面植栽マットを取り付けることができる。このような構成とすることにより、様々な大きさの壁面に容易に対応することができるとともに、植栽壁面の施工をリーズナブルなコストで早期に実現することが可能となる。さらに、植栽壁面の部分的な修復や交換なども容易に行えるので、多様な植栽デザインに容易に応じることのできる植栽壁面が実現する。
壁面と壁面植栽マットとの隙間は適宜定めることができる。例えば、建物の壁面と植栽マットとの隙間をなくして取り付ける場合には保温・断熱効果を得ることができ、冷暖房の効果がより高まる。一方、これらの効果を望まない場合には、壁面と植栽マットとの間に、例えば、20mm程度の隙間を設けておけばよい。なお、壁面と植栽マットとの隙間の調節は、植栽マットを係止するためのベースプレートやフレームの厚さを調節するなどして行うことができる。
また、図11に示すフレームにおいて一の壁面植栽マットを係止するための突起(ボルト)間の長さは、ハトメ間の長さである930mmと略同じ長さにしているが、突起間の長さをハトメ間の長さよりも短くしてもよい。マットの横方向に加わるひっぱり力が低減することによりマットをより長持ちさせることができる。また、ポケットの開口を広くすることができるので、比較的多量の土壌を必要とする植物や枝葉の拡がる植物を生育する場合にも良好な生育環境を整えることが可能となる。
<実施形態5 効果>
本実施形態の植栽壁面により、植栽壁面の施工をリーズナブルなコストで早期に実現することが可能になるとともに、多様な植栽デザインに容易に応じることのできる植栽壁面が実現する。
0101 壁面植栽マット
0102 ポケット
0103 植物

Claims (6)

  1. シートの一部の裏面どうしが重なるように折りたたみできた重ね部を有するとともに、
    重ね部を、前記重ね部に含まれる表面以外の表面にさらに重ねることでポケットが形成された壁面植栽マット。
  2. 前記シートは表側布と裏側布との少なくとも二層構造を有しており、表側布は裏側布よりも保水性が高く裏側布は表側布よりもひっぱり強度が高い請求項1に記載の壁面植栽マット。
  3. 前記ポケットは縫い合わせによって構成されるとともに、
    前記表側布と前記裏側布とは、前記ポケットを形成するための縫い合わせによって両者
    がずれないように構成されている請求項2に記載の壁面植栽マット。
  4. シートには、壁面に設けられた突起に係止するためのハトメが備えられている請求項1
    から3のいずれか一に記載の壁面植栽マット。
  5. 突起を設けた壁面と、この突起にて壁面に係止される請求項4に記載の壁面植栽マット
    と、からなる植栽壁面。
  6. 前記壁面に設けられた突起間の幅は、壁面植栽マットに設けられたハトメ間の幅よりも
    幅狭である請求項5に記載の植栽壁面。
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