JP4845482B2 - 記録再生装置及び記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録再生装置及び記録方法に関する。
近年、コンパクトディスク(CD)などの記録媒体にオーディオデータを記録する際には、オーディオデータを圧縮符号化してデータ量を削減した上で、記録媒体に記録することにより、当該記録媒体の記録容量の節約を図っている。
再生時には、記録媒体から読み出された圧縮オーディオデータを再生メモリに一旦記憶した後、再生メモリから圧縮オーディオデータを読み出し、当該読み出された圧縮オーディオデータを伸長復号化することにより、元のオーディオデータを復元し出力する。
かかる装置は、オーディオデータを再生しながら、ユーザから指示が与えられると、再生メモリに記憶されている圧縮オーディオデータの中から一部を切り出し、当該切り出し圧縮オーディオデータを記録メモリにも記録する。
そしてこの装置は、ユーザからの指示に応じて、記録メモリから切り出し圧縮オーディオデータを読み出し、当該切り出し圧縮オーディオデータを伸長復号化して出力する。これにより、ユーザは、オーディオデータの所望の部分を、例えば目覚ましなどのアラームデータとして使用することができる。
ところで、かかる装置は、再生メモリに記憶されている圧縮オーディオデータの中から一部を切り出し、当該切り出し圧縮オーディオデータを記録メモリにコピーして当該記録メモリにも記録する際には、圧縮オーディオデータが記録媒体から読み出される単位であるセクタ単位で記録を行う。
一方、この装置は、記録メモリから切り出し圧縮オーディオデータを読み出し、当該切り出し圧縮オーディオデータを伸長復号化する際には、オーディオデータが圧縮符号化されたときの単位であるブロック単位で伸長復号化を行う。すなわち、この装置は、伸長復号化する際には、少なくとも1ブロック分の圧縮オーディオデータを必要とし、1ブロック分の圧縮オーディオデータが存在しないデータ部分については伸長復号化することができない。
ところで、セクタとブロックのサイズ(データ長)は異なるため、圧縮オーディオデータのうち、隣接するセクタ同士の境界と、隣接するブロック同士の境界とは一致せず、例えばブロックサイズはセクタサイズより大きい。
従って、記録対象の圧縮オーディオデータを構成するセクタを記録メモリに記録しても、例えば、記録対象である先頭のセクタとその前後に隣接するセクタに跨って記録されているブロックについては、当該ブロックの先頭部分のデータが欠けた状態で記録され、この場合、当該ブロックを伸長復号化することはできない。
このように、伸長復号化することができないブロックの一部からなるセクタを記録メモリに記録しても、当該セクタに記録されているブロックを伸長復号化することができず、その分、記録メモリのメモリ容量を無駄に使用することになるという問題があった。
以下、光ディスク装置に関する文献名を記載する。
特開2003−331524号公報
本発明は、記録メモリのメモリ容量を有効に使用することができる記録再生装置及び記録方法を提供する。
本発明の一態様による記録再生装置は、ブロック単位に圧縮符号化された圧縮データが記録された記録媒体から、前記ブロック単位とは異なるセクタ単位で読み出される前記圧縮データを記憶する再生メモリと、
前記再生メモリに記憶されている前記圧縮データのうち、所望の圧縮データを前記セクタ単位で記録する記録メモリと、
前記再生メモリ又は前記記録メモリから読み出される前記圧縮データを前記ブロック単位で伸長復号化する再生部と、
前記記録メモリに記録する記録対象の圧縮データとして、所望のセクタ以降の圧縮データが指定されると、前記指定されたセクタ以降の圧縮データを先頭のセクタから順に検索して、最初に先頭位置が検索されたブロックの該先頭位置を含むセクタ以降の圧縮データを前記記録メモリに記録する記録部と
を備える。
本発明の一態様による記録方法は、ブロック単位に圧縮符号化された圧縮データが記録された記録媒体から、前記ブロック単位とは異なるセクタ単位で前記圧縮データを読み出し、再生メモリに記憶するステップと、
前記再生メモリに記憶されている前記圧縮データのうち、所望の圧縮データを記録メモリにセクタ単位で記録する際、前記記録メモリに記録する記録対象の圧縮データとして、所望のセクタ以降の圧縮データが指定されると、前記指定されたセクタ以降の圧縮データを先頭のセクタから順に検索して、最初に先頭位置が検索されたブロックの該先頭位置を含むセクタ以降の圧縮データを前記記録メモリにセクタ単位で記録するステップと
を備える。
本発明の一態様による記録再生装置は、ブロック単位に圧縮符号化された圧縮データが記録された記録媒体から、前記ブロック単位とは異なるセクタ単位で読み出される前記圧縮データを記憶する再生メモリと、
前記再生メモリに記憶されている前記圧縮データのうち、所望の圧縮データを記録する記録メモリと、
前記再生メモリ又は前記記録メモリから読み出される前記圧縮データを前記ブロック単位で伸長復号化する再生部と、
前記記録メモリに記録する記録対象の圧縮データとして、所望のセクタ以降の圧縮データが指定されると、前記指定されたセクタ以降の圧縮データを先頭のセクタから順に検索して、該先頭のセクタの最も近くに先頭位置があるブロック以降の圧縮データを前記記録メモリに記録する記録部と
を備える。
本発明の一態様による記録方法は、ブロック単位に圧縮符号化された圧縮データが記録された記録媒体から、前記ブロック単位とは異なるセクタ単位で前記圧縮データを読み出し、再生メモリに記憶するステップと、
前記再生メモリに記憶されている前記圧縮データのうち、所望の圧縮データを記録メモリに記録する際、前記記録メモリに記録する記録対象の圧縮データとして、所望のセクタ以降の圧縮データが指定されると、前記指定されたセクタ以降の圧縮データを先頭のセクタから順に検索して、該先頭のセクタの最も近くに先頭位置があるブロック以降の圧縮データを前記記録メモリに記録するステップと
を備える。
本発明の記録再生装置及び記録方法によれば、記録メモリのメモリ容量を有効に使用することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(1)第1の実施の形態
図1に、本発明の第1の実施の形態による記録再生装置10の構成を示し、図2に、当該記録再生装置10における記録再生シーケンスを示す。記録媒体30は、例えばCD、DVD、HDなどからなり、記録媒体30にオーディオデータを記録する際には、オーディオデータを圧縮符号化してデータ量を削減した上で、記録媒体30に記録することにより、記録媒体30の記録容量の節約を図っている。
記録再生装置10の制御部40は、ユーザがホスト20に対して再生指示を行うことにより、ホスト20から再生要求R10(図2)が与えられると、再生部50の動作を制御して再生動作を行わせる。
すなわち、再生部50は、記録媒体30から圧縮オーディオデータを読み出し、当該読み出した圧縮オーディオデータを再生メモリ70に一旦記憶する。その後、再生部50は、再生メモリ70から圧縮オーディオデータを読み出し、当該読み出した圧縮オーディオデータを内部のデコーダによって伸長復号化することにより、元のオーディオデータを復元し外部に出力する。
この状態において、制御部40は、ホスト20から記録開始要求R20(図2)が与えられると、記録部60の動作を制御して記録動作を行わせる。
すなわち、記録部60は、記録開始要求R20に基づいて、再生メモリ70に記憶されている圧縮オーディオデータの中から、記録を開始するセクタを決定し、当該決定されたセクタ以降の圧縮オーディオデータをセクタ単位で順次記録メモリ80にコピーして記録していく。
記録部60は、記録メモリ60の全ての領域に圧縮オーディオデータを記録した場合には、制御部40を介してホスト20に記録停止要求R30を通知する。なお、記録メモリ80のメモリ容量は小さいため、上述したように記録メモリ80の全ての領域に圧縮オーディオデータを記録する。
このように記録再生装置10は、オーディオデータを再生しながら、ユーザから指示が与えられると、再生メモリ70に記憶されている圧縮オーディオデータの中から一部を切り出し、当該切り出し圧縮オーディオデータを記録メモリ80にコピーして記録する。
その後、再生部50は、所望のタイミングで、制御部40を介してホスト20に再生停止要求R40を通知し、再生動作を停止する。
そして、記録再生装置10の制御部40は、ユーザがホスト20に対して切り出し圧縮オーディオデータの再生指示を行うことにより、ホスト20から切り出し圧縮オーディオデータの再生要求が与えられると、再生部50の動作を制御して切り出し圧縮オーディオデータの再生動作を行わせる。
すなわち、再生部50は、記録メモリ80から切り出し圧縮オーディオデータを読み出し、当該読み出した切り出し圧縮オーディオデータを伸長復号化して外部に出力する。これにより、ユーザは、オーディオデータの所望の部分を、例えば目覚ましなどのアラームデータとして使用することができる。
ここで図3に、記録開始要求R20に基づいて、再生メモリ70に記憶されている圧縮オーディオデータの中から一部を切り出し、当該切り出し圧縮オーディオデータをセクタ単位で記録メモリ80にコピーして記録する様子を示し、図4に、再生メモリ70に記憶されている圧縮オーディオデータの中から一部を切り出す場合における、セクタとブロックの関係を示す。
この図4は、再生メモリ70に記憶されている圧縮オーディオデータのうち、セクタ05以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録する記録開始要求R20が与えられた場合であって、かつ、セクタ05に記録されているブロックB1が、セクタ04〜06に跨って記録されている場合を示す。
この場合、セクタ05以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録しても、ブロックB1は、その先頭部分のデータが欠けた状態で記録され、この場合、ブロックB1を伸長復号化することはできない。
そこで、本実施の形態の場合、セクタ05を記録メモリ80に記録することなく、セクタ06以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録する。このように、伸長復号化することができないブロックB1の一部のみからなるセクタ05を記録メモリ80に記録しないことにより、記録メモリ80のメモリ容量を有効に使用することができる。
ところで、本実施の形態の場合、図3に示すように、記録メモリ80は、4セクタ分の圧縮オーディオデータを記録することができる程度のメモリ容量を有する。従って、セクタ05以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録する場合には、セクタ05〜08の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録することになる。
この場合、ブロックB1及びB4は、いずれもその一部のデータが欠けた状態で記録され、その結果、ブロックB2及びB3を伸長復号化することができるにすぎない。
これに対して、本実施の形態の場合、セクタ06以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録するため、セクタ06〜09の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録することができる。
この場合、ブロックB2〜B4を伸長復号化することができることになり、これにより伸長復号化することが可能なブロック数を増加させ、記録メモリ80のメモリ容量を有効に使用することができる。
因みに、図5に、比較例として、セクタ05〜08の圧縮オーディオデータを記録メモリ80にコピーして記録する様子を示し、図6に、当該比較例の場合におけるセクタとブロックの関係を示す。
この比較例の場合、4セクタ分のセクタ05〜08の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録しても、ブロックB2及びB3の圧縮オーディオデータを伸長復号化することができるにすぎず、その分、ブロックB2〜B4を伸長復号化することができる本実施の形態と比較して、記録メモリ80のメモリ容量を無駄に使用している。
ここで図7に、本実施の形態による再生処理手順RT10を示す。この図7において、制御部40は、再生処理手順RT10に入ると、ステップSP10において、記録媒体30から圧縮オーディオデータをセクタ単位で順次読み出し、再生メモリ70に圧縮オーディオデータが蓄積されるまで待機する。
制御部40は、再生メモリ70に圧縮オーディオデータが蓄積されると、ステップSP202に移って、ホスト20から与えられたコマンドをチェックする。制御部40は、再生要求R10が与えられた場合には、記録再生装置10の再生状態を実行に更新し、記録開始要求R20が与えられた場合には、記録再生装置10の記録状態を実行に更新する。
ステップSP30において、制御部40は、再生状態が実行であるか否かを判定する。ステップSP30において肯定結果が得られると、制御部40は、ステップSP40に移って、記録状態が実行であるか否かを判定する。
ステップSP40において肯定結果が得られると、制御部40は、ステップSP50に移って、記録部60の動作を制御することにより、再生メモリ70に記憶されている圧縮オーディオデータの中から、処理対象のセクタを切り出し、当該切り出されたセクタを記録メモリ80にコピーして記録する。
ステップSP60において、制御部40は、再生部50の動作を制御することにより、再生メモリ70に記憶されている圧縮オーディオデータの中から、上述の処理対象のセクタを読み出して順次伸長復号化することにより、元のオーディオデータを復元し外部に出力する。なお、伸長復号化は、1ブロック分の圧縮オーディオデータを得ることにより行われる。
そして制御部40は、ステップSP10に戻って、記録媒体30から1セクタ分の圧縮オーディオデータを読み出して再生メモリ70記憶させるまで待機する待機状態に遷移し、記録媒体30から1セクタ分の圧縮オーディオデータを読み出して再生メモリ70に記憶した時点で、ステップSP20に移って上述の動作を繰り返す。
ところで、ステップSP40において否定結果が得られた場合には、制御部40は、記録動作を実行させることなく、ステップSP60に移って、再生動作を実行させる。また、ステップSP30において否定結果が得られた場合には、記録及び再生動作を実行させることなく、ステップSP10に戻って、待機状態を維持する。
ここで、図8に、再生処理手順RT10(図7)のステップSP50において実行される、第1の実施の形態による記録処理手順RT20を示す。この図8において、記録部60は、記録処理手順RT20に入ると、ステップSP100に移って、記録状態が停止中であるか否かを判定する。
このステップSP100において肯定結果が得られると、このことは記録部60がまだ記録を開始していない状態にあることを表しており、このとき記録部60は、ステップSP110に移って、記録対象のセクタ(以下、これをカレントセクタと呼ぶ)内に、ブロックの先頭部分が含まれているか否かを判定する。
このステップSP110において否定結果が得られると、このことはブロックの先頭位置が、カレントセクタの先頭位置から最終位置の範囲内に存在しないことを表しており、このとき記録部60は、カレントセクタを記録メモリ80に記録することなく、ステップSP170に移って当該処理手順RT20を終了する。
これに対して、ステップSP110において肯定結果が得られると、このことはブロックの先頭位置が、カレントセクタの先頭位置から最終位置の範囲内に存在することを表しており、このとき記録部60は、ステップSP120に移って、記録先アドレスを記録メモリ80の先頭に初期化する。
ステップSP130において、記録部60は、記録状態を記録中に更新した後、続くステップSP140に移って、カレントセクタを記録メモリ80にコピーして記録する。
ところで、ステップSP100において否定結果が得られると、このことはすでにブロックの先頭部分を含むセクタを検出した後であって、記録を実行している状態であることを表しており、このとき記録部60は、ステップSP140に移って、カレントセクタを記録メモリ80にコピーして記録する。
ステップSP150において、記録部60は、当該カレントセクタが記録された記録先アドレスが、記録メモリ80の最終セクタであるか否かを判定する。このステップSP150において否定結果が得られると、記録部60は、ステップSP160に移って、記録メモリ80の記録先アドレスを次のセクタにして更新した後、ステップSP170に移って当該処理手順RT20を終了する。
これに対してステップSP150において肯定結果が得られると、記録部60は、ステップSP180に移って、記録状態を停止中に更新し、ステップSP190において、ホスト20に記録停止要求R40を通知した後、ステップSP170に移って当該処理手順RT20を終了する。
このように、記録対象のセクタ以降の圧縮オーディオデータの中から、最初にブロックの先頭位置を含むセクタを検出し、当該検出されたセクタ以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録することにより、記録メモリ80のメモリ容量を有効に使用することができる。
(2)第2の実施の形態
図9に、本発明の第2の実施の形態によって、圧縮オーディオデータの切り出し及び記録を行う場合における、セクタとブロックの関係を示す。この図9は、再生メモリ70に記憶されている圧縮オーディオデータのうち、セクタ05以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録する記録開始要求R20が与えられた場合であって、かつ、セクタ05に記録されているブロックB10が、セクタ04〜06に跨って記録されている場合を示す。
この場合、第1の実施の形態と同様に、セクタ05以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録しても、ブロックB10は、その先頭部分のデータが欠けた状態で記録され、この場合、ブロックB10を伸長復号化することはできない。
そこで、本実施の形態の場合、セクタ05を記録メモリ80に記録しないことに加えて、セクタ06については、伸長復号化することができるブロックB20の先頭位置以降のデータを記録メモリ80に記録した後、セクタ07以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に順次記録することにより、伸長復号化することができないブロックB10を記録メモリ80に記録することなく、ブロックB20以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録する。
このように、本実施の形態によれば、伸長復号化することができないブロックB10を全て記録メモリ80に記録しないことにより、伸長復号化することができないブロックB1(図4)の一部を記録する第1の実施の形態と比較して、さらに記録メモリ80のメモリ容量を有効に使用することができる。
ところで、本実施の形態の場合では、セクタ06の一部を記録メモリ80に記録した分、最後のセクタ10の全てを記録メモリ80に記録することはできない。従って、セクタ10を記録メモリ80に記録する際には、セクタ10のうちブロックB30のデータ部分が記録されるように、記録サイズの調整を行った上で、記録メモリ80に記録する。
このように本実施の形態によれば、伸長復号化することができるブロックB20及びB30のみを記録メモリ80に記録することができ、これにより第1の実施の形態と比較して、さらに記録メモリ80のメモリ容量を有効に使用することができる。
なお、図10に、記録メモリ80に圧縮オーディオデータの一部が記録された場合におけるセクタの配置を示す。このうち図10(a)は、比較例(図5及び図6)によるセクタの配置を示し、図10(b)は、第1の実施の形態(図3及び図4)によるセクタの配置を示し、図10(c)は、第2の実施の形態(図9)によるセクタの配置を示す。
ここで、図11に、再生処理手順RT10(図7)のステップSP50において実行される、第2の実施の形態による記録処理手順RT30を示す。この図11において、記録部60は、記録処理手順RT30に入ると、ステップSP200に移って、記録状態が停止中であるか否かを判定する。
このステップSP200において肯定結果が得られると、このことは記録部60がまだ記録を開始していない状態にあることを表しており、このとき記録部60は、ステップSP210に移って、記録対象のセクタ(以下、これをカレントセクタと呼ぶ)内に、ブロックの先頭部分が含まれているか否かを判定する。
このステップSP210において否定結果が得られると、このことはブロックの先頭位置が、カレントセクタの先頭位置から最終位置の範囲内に存在しないことを表しており、このとき記録部60は、カレントセクタを記録メモリ80に記録することなく、ステップSP310に移って当該処理手順RT30を終了する。
これに対して、ステップSP210において肯定結果が得られると、このことはブロックの先頭位置が、カレントセクタの先頭位置から最終位置の範囲内に存在することを表しており、このとき記録部60は、ステップSP220に移って、記録先アドレスを記録メモリ80の先頭に初期化する。
ステップSP230において、記録部60は、記録元データの先頭位置をブロックの先頭位置とし、続くステップSP240において、セクタサイズと、カレントセクタの先頭位置からブロックの先頭位置までのオフセットとの差分を、記録サイズとする。ステップSP250において、記録部60は、記録状態を記録中に更新した後、続くステップSP260に移る。
ところで、ステップSP200において否定結果が得られると、このことはすでにブロックの先頭部分を含むセクタを検出した後であって、記録を実行している状態であることを表しており、このとき記録部60は、ステップSP270に移って、記録元データの先頭位置をカレントセクタの先頭位置とし、続くステップSP280において、セクタサイズを記録サイズとした後、ステップSP260に移る。
ステップSP260において、記録部60は、当該カレントセクタを記録メモリ80に記録した場合における記録先の最終位置が、記録メモリ80の最終位置より大きくなるか否かを判定する。
このステップSP260において否定結果が得られると、記録部60は、ステップSP290に移って、カレントセクタを記録メモリ80にコピーして記録し、続くステップSP300において、記録メモリ80の記録先アドレスを次のセクタにして更新した後、ステップSP310に移って当該処理手順RT20を終了する。
これに対してステップSP260において肯定結果が得られると、記録部60は、ステップSP320に移って、カレントセクタの記録サイズの調整を行った上で、続くステップSP330において、当該記録サイズが調整されたカレントセクタを記録メモリ80にコピーして記録する。
ステップSP340において、記録部60は、記録状態を停止中に更新し、ステップSP350において、ホスト20に記録停止要求R40を通知した後、ステップSP310に移って当該処理手順RT30を終了する。
このように、記録対象のセクタ以降の圧縮オーディオデータの中から、ブロックの先頭位置を検出し、当該検出されたブロック以降の圧縮オーディオデータを記録メモリ80に記録することにより、記録メモリ80のメモリ容量を有効に使用することができる。
なお、上述の実施の形態は一例であって、本発明を限定するものではない。例えば圧縮オーディオデータではなく、圧縮符号化された画像データの一部を切り出して記録メモリ80に記録するようにしても良い。
本発明の第1の実施の形態による記録再生装置の構成を示すブロック図である。 同記録再生装置における記録再生シーケンスを示す説明図である。 第1の実施の形態による圧縮オーディオデータのコピーの様子を示す説明図である。 第1の実施の形態の場合におけるセクタとブロックの関係を示す説明図である。 比較例による圧縮オーディオデータのコピーの様子を示す説明図である。 比較例の場合におけるセクタとブロックの関係を示す説明図である。 第1の実施の形態による再生処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による記録処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の場合におけるセクタとブロックの関係を示す説明図である。 記録メモリに圧縮オーディオデータの一部が記録された場合におけるセクタの配置を示す説明図である。 第2の実施の形態による記録処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 記録再生装置
30 記録媒体
50 再生部
60 記録部
70 再生メモリ
80 記録メモリ

Claims (5)

  1. ブロック単位に圧縮符号化された圧縮データが記録された記録媒体から、前記ブロック単位とは異なるセクタ単位で読み出される前記圧縮データを記憶する再生メモリと、 前記再生メモリに記憶されている前記圧縮データのうち、所望の圧縮データを前記セクタ単位で記録する記録メモリと、
    前記記録メモリに記録する記録対象の圧縮データとして、所望のセクタ以降の圧縮データが指定されると、前記指定されたセクタ以降の圧縮データを先頭のセクタから順に検索して、最初に先頭位置が検索されたブロックの該先頭位置を含むセクタ以降の圧縮データを前記記録メモリに記録する記録部と
    を備えることを特徴とする記録再生装置。
  2. ブロック単位に圧縮符号化された圧縮データが記録された記録媒体から、前記ブロック単位とは異なるセクタ単位で前記圧縮データを読み出し、再生メモリに記憶するステップと、
    前記再生メモリに記憶されている前記圧縮データのうち、所望の圧縮データを記録メモリにセクタ単位で記録する際、前記記録メモリに記録する記録対象の圧縮データとして、所望のセクタ以降の圧縮データが指定されると、前記指定されたセクタ以降の圧縮データを先頭のセクタから順に検索して、最初に先頭位置が検索されたブロックの該先頭位置を含むセクタ以降の圧縮データを前記記録メモリにセクタ単位で記録するステップと
    を備えることを特徴とする記録方法。
  3. ブロック単位に圧縮符号化された圧縮データが記録された記録媒体から、前記ブロック単位とは異なるセクタ単位で読み出される前記圧縮データを記憶する再生メモリと、 前記再生メモリに記憶されている前記圧縮データのうち、所望の圧縮データを記録する記録メモリと、
    前記記録メモリに記録する記録対象の圧縮データとして、所望のセクタ以降の圧縮データが指定されると、前記指定されたセクタ以降の圧縮データを先頭のセクタから順に検索して、該先頭のセクタの最も近くに先頭位置があるブロック以降の圧縮データを前記記録メモリに記録する記録部と
    を備えることを特徴とする記録再生装置。
  4. 前記記録部は、
    前記先頭のセクタの最も近くに先頭位置があるブロック以降の圧縮データを前記記録メモリに記録する際には、該ブロックの先頭位置から、該ブロックの先頭位置を含むセクタの最終位置までの圧縮データを記録した後、セクタ単位で順次記録していき、最後のセクタについては記録サイズを調整した上で記録することを特徴とする請求項3記載の記録再生装置。
  5. ブロック単位に圧縮符号化された圧縮データが記録された記録媒体から、前記ブロック単位とは異なるセクタ単位で前記圧縮データを読み出し、再生メモリに記憶するステップと、
    前記再生メモリに記憶されている前記圧縮データのうち、所望の圧縮データを記録メモリに記録する際、前記記録メモリに記録する記録対象の圧縮データとして、所望のセクタ以降の圧縮データが指定されると、前記指定されたセクタ以降の圧縮データを先頭のセクタから順に検索して、該先頭のセクタの最も近くに先頭位置があるブロック以降の圧縮データを前記記録メモリに記録するステップと
    を備えることを特徴とする記録方法。
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