JP4500562B2 - 記憶装置、車載機器及び記憶装置の制御方法 - Google Patents

記憶装置、車載機器及び記憶装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、車載機器に搭載される記憶装置、当該記憶装置が搭載される車載機器、及び、上記記憶装置の制御方法に関する。
近年、ナビゲーション装置等の車載機器には、データの記憶装置として、磁気ディスクを備えたHDD(ハードディスクドライブ)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。HDDは、CD−ROMやDVD−ROM等の光ディスクに比べて記憶容量が大きいため、映像データや音楽データなどを多量に記憶させることができ、また、その記憶データを必要に応じて書き換えることができる。
かかるHDDでは、ユーザが論理的に扱うデータとしてのファイルやディレクトリを、実際の物理的な磁気ディスク上の位置に対応させて管理するファイルシステムが用いられる。車載装置に搭載されるHDDにおいて一般的に用いられるファイルシステムとしては、例えばFAT(File Allocation Table)という情報によって論理的なファイルやディレクトリを管理するFATシステムがある。
しかしながら、このFATシステムはHDDに供給される電源電圧の変動に対して比較的脆弱であり、また、HDD自体が磁気ディスクを記録媒体とするものであるから当該磁気ディスクの経年変化や物理的損傷等を受け易く、このため、HDDに記録されたデータの破損が生じ易い。特に、車載機器に搭載されるHDDにあっては、車両に振動が生じる等、その使用環境が厳しくデータ破損の発生確率が高くなる。
そのため、車載機器に搭載されたHDDに対して、その磁気ディスク上におけるデータ破損の検査等が必要となる。最近では、ユーザが指示したとき、或いは、HDDが使用されていないとき(HDDに対するアクセスが無いとき)に、HDDの磁気ディスクに対してデータ破損の検査をするように構成された車載機器が提案等されている。
特開2001−202728号公報
しかしながら、HDDの検査が実行されている間は、当該HDDに対してデータの読み書きを行うことができず、そのため、HDDの検査中に、当該HDDに格納されたデータを読み出す必要が生じた場合には、一旦検査を中断するか、そうでなければ、検査が終了するまで待たなくてはいけない、といった問題があった。
また、HDDの検査の結果、修復不可能なデータ破損が発見された場合には、当該HDDを初期化、或いは、破損データを削除する必要があるため、それまでにHDDに記録されていた全てのデータが消失してしまう、といった問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、記憶装置に対して検査を実行している間であっても、当該記憶装置に格納されたデータを読み出すことができ、また、データの消失の危険性を低減することのできる記憶装置、当該記憶装置を搭載した車載機器、及び、記憶装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、データを格納する第1記憶領域と、前記第1記憶領域に格納されたデータがコピーされて前記第1記憶領域に格納されたデータと同一のデータを格納する第2記憶領域とを有する記憶手段と、前記第1及び第2記憶領域へのデータの読み書きを制御するアクセス制御手段と、前記第1及び第2記憶領域に対してエラー検出処理を行うエラー検出手段とを備え、前記記憶手段の電源電圧が所定値を下回り前記記憶手段の駆動が停止した後に、前記記憶手段の駆動が再開した場合、データの書き込み途中に前記記憶手段の駆動が停止したか否かを判別し、データの書き込み途中に前記記憶手段の駆動が停止していた場合、前記エラー検出手段により前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域に対してエラー検出処理を行い、前記第1記憶領域にエラーが検出された場合は、修復手段によって前記第1記憶領域に対してエラー修復処理を実行し、当該エラー修復処理終了後に書き込み途中であったデータの再書き込みの指示を受け付け、当該データの書き込みが指示された場合は、前記第1記憶領域に当該データを書き込むと共に、当該データの書き込み終了後、前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーし、一方、前記第2記憶領域にエラーが検出された場合は、前記修復手段によって前記第2記憶領域に対してエラー修復処理を実行すると共に、当該エラー修復処理中に書き込み途中であったデータの再書き込みの指示を受け付け、当該データの書き込みが指示された場合は、前記第1記憶領域に当該データを書き込み、当該書き込みの終了後に当該エラー修復処理が終了しているか否かを判別し、当該エラー修復処理が終了している場合は、前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーし、当該エラー修復処理が終了していない場合は、当該データを示す情報を記憶しておき当該エラー修復処理が終了したときに当該データを示す情報に基づいて前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーすることを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記アクセス制御手段は、前記エラー検出手段が、前記第1または第2記憶領域のいずれかの記憶領域に対して、エラー検出処理を実行している間に、前記データの読み出し要求があったときには、当該エラー検出処理の対象でない記憶領域からデータを読み出すことを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記修復手段は、前記エラーが検出された記憶領域に対して初期化処理を実行することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記第1又は第2記憶領域のいずれかにデータの書き込みが行われている途中に、前記記憶手段の電源電圧が所定値を下回り前記記憶手段の駆動が停止され得る場合に、データの書き込み状態を示す状態情報を記憶する状態記憶手段を更に具備することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、第1及び第2記憶領域とは異なる第3記憶領域を更に備え、前記アクセス制御手段は、前記記憶手段の電源電圧が所定値を下回り前記記憶手段の駆動が停止され得る場合に、データの書き込み状態を示す状態情報を前記第3記憶領域に書き込むことを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記エラー検出手段は、データ書き込み途中に前記記憶手段が停止されている場合には、前記記憶手段が次回起動したときに、前記エラー検出処理を、前記第1及び第2記憶領域の各々の記憶領域に対して順番に実行すると共に、前記修復手段は、前記エラー検出処理によりエラーが検出された場合に、前記エラー修復処理を実行することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記第1及び第2記憶領域の各々は、一つの記録媒体に設けられることを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記第1及び第2記憶領域の各々は、前記記録媒体を論理的に分割してなるパーティションドライブにより構成されることを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記記録媒体のデータ記憶領域は、データ書き込みの最小単位であるクラスタにて論理的に区画され、1つのデータが前記データ領域に書き込まれる場合には、当該データが互いに異なる1対のクラスタの各々に書き込まれることで、前記第1及び第2記憶領域が形成されることを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記記録媒体は磁気ディスクであることを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記記録媒体は半導体メモリであることを特徴とする。
また本発明は、車両に搭載される車載機器において、上記記憶装置を備えたことを特徴とする。
また本発明は、データを格納する第1記憶領域と、前記第1記憶領域に格納されたデータがコピーされて前記第1記憶領域に格納されたデータと同一のデータを格納する第2記憶領域とを有する記憶手段と、前記第1及び第2記憶領域へのデータの読み書きを制御するアクセス制御手段と、前記第1及び第2記憶領域に対してエラー検出処理を行うエラー検出手段と、を有する記憶装置を制御して、前記記憶手段の電源電圧が所定値を下回り前記記憶手段の駆動が停止した後に、前記記憶手段の駆動が再開した場合、データの書き込み途中に前記記憶手段の駆動が停止したか否かを判別し、データの書き込み途中に前記記憶手段の駆動が停止していた場合、前記エラー検出手段により前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域に対してエラー検出処理を行い、前記第1記憶領域にエラーが検出された場合は、修復手段によって前記第1記憶領域に対してエラー修復処理を実行し、当該エラー修復処理終了後に書き込み途中であったデータの再書き込みの指示を受け付け、当該データの書き込みが指示された場合は、前記第1記憶領域に当該データを書き込むと共に、当該データの書き込み終了後、前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーし、一方、前記第2記憶領域にエラーが検出された場合は、前記修復手段によって前記第2記憶領域に対してエラー修復処理を実行すると共に、当該エラー修復処理中に書き込み途中であったデータの再書き込みの指示を受け付け、当該データの書き込みが指示された場合は、前記第1記憶領域に当該データを書き込み、当該書き込みの終了後に当該エラー修復処理が終了しているか否かを判別し、当該エラー修復処理が終了している場合は、前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーし、当該エラー修復処理が終了していない場合は、当該データを示す情報を記憶しておき当該エラー修復処理が終了したときに当該データを示す情報に基づいて前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーすることを特徴とする。
本発明によれば、記憶装置に対して検査を実行している間であっても、当該記憶装置に格納されたデータを読み出すことができ、また、データの消失の危険性を低減することが可能となる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施形態では、車両に搭載される車載機器として、HDDを備えたナビゲーション装置を例示する。
図1は、本実施形態にかかるナビゲーション装置100の構成を示するブロック図である。このナビゲーション装置100は、ナビゲーション機能の他にオーディオ再生機能を有し、図1に示すように、2つのマイコンを有している。すなわち、ナビゲーション機能にかかる制御を実行するNAVIマイコン1と、オーディオ機能にかかる制御を実行するAUDIOマイコン2とである。これらNAVIマイコン1とAUDIOマイコン2とは、互いにバス接続され、電気信号を送受可能になされている。さらに、このナビゲーション装置100は、CD−ROMやDVD−ROM等の光ディスクに記録された音楽を、後述するHDD5に録音する機能を有し、この録音機能のための制御は、NAVIマイコン1及びAUDIOマイコン2によって実現される。
上記NAVIマイコン1は、データの経路たるローカルバスBに接続され、このローカルバスBには、更に、SRAM(Static RAM)9、SDRAM(Synchronous DRAM)10、FROM(フラッシュROM)11及びゲートアレイ(G/A)4が接続されている。SRAM9は、SRAM9は、データ読み出し及び書き込みが比較的高速なメモリであり、本実施の形態では、当該SRAM9に電力を常時供給することでデータ保持用の不揮発なメモリとして用いている。SDRAM10は、NAVIマイコン1のワークエリアとして用いられ、演算結果や各種データを一時的に格納するものである。FROM11は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、OS(Operating System)やBIOS(Basic Input Output System)といった各種プログラム(ソフトウェア)を格納するものである。
上記ゲートアレイ4には、HDD5が接続され、このゲートアレイ4は、HDD5との間のパラレル通信回路として機能する。本実施の形態では、このパラレル通信にATAPI(AT Attachment Packet Interface)が用いられている。HDD5は、磁気ディスクを備え、当該ナビゲーション装置100の主記憶装置として機能するものである。
また、図1に示すように、このナビゲーション装置100は、オーディオ再生機能にかかる構成として、上記AUDIOマイコン2の他に、DVDドライブ6と、DIR(Digital audio Interface Receiver)7と、CODEC(COmpression/DECompression)回路3と、DAC(Digital/Analog Converter)8とを備えている。
DVDドライブ6は、上記AUDOマイコン1の制御の下、CD−ROM及びDVD−ROM等の光学ディスクに記録されたデータ(例えば音楽データ)を読み出すものであり、図示せぬアナログ端子及びデジタル出力インターフェイス(例えばS/PDIF)とを備えている。アナログ出力端子は、光ディスクから読み出されたデータがアナログ信号として出力される端子であり、デジタル出力インターフェイスは、所定のデジタルオーディオフォーマットのデジタル信号として出力されるインターフェイスである。
DIR7は、DVDドライブ6のデジタル出力インターフェイスに接続され、DVDドライブ6から出力された所定のデジタルオーディオフォーマットのデジタル信号をデコード(復号)して、CODEC回路8に出力するものである。CODEC回路8は、AUDIOマイコン2の制御の下、デジタル信号の圧縮(符号化)/伸張(復号化)を行うものであり、デジタル信号の圧縮/伸張処理をリアルタイムに実行するDSP(Digital Signal Processor)を備えている。
このCODEC回路8は、光ディスクに記録された音楽の再生時にあっては、AUDIOマイコン2によりデジタル信号の伸張(復号化)が指示され、デジタル信号を復号化してDAC8に出力すると共に、当該音楽の録音時には、AUDIOマイコン2によりデジタル信号の圧縮(符号化)が指示され、デジタル信号を所定のアルゴリズムで符号化してローカルバスBに出力する。DAC9は、CODEC回路3にて復号化されたデジタル信号をアナログ信号に変換して、電子ボリューム回路(E−Vol)に出力するものである。
電子ボリューム回路に出力されたアナログ信号は、当該電子ボリューム回路にて音量調整され、図示せぬスピーカから出力される。一方、CODEC回路3にて符号化されたデジタル信号は、ローカルバスB及びゲートアレイ4を介して音楽の録音データとしてHDD5に格納される。HDD5に格納された録音データの再生時には、AUDIOマイコン2及びNAVIマイコン1の制御の下、HDD5からCODEC回路3に出力され、このCODEC回路3にて復号化された後、DAC8に出力され、図示せぬスピーカから出力される。このCODEC回路3は、圧縮及び伸張を並列して実行可能に構成され、音楽の再生と録音とを同時に行うことが可能となっている。
このナビゲーション装置100へは、車両のエンジンが稼動している間は、ACC電源から電力が供給され、エンジン停止時には、車両に搭載されたバッテリ電源から電力が供給される。
ここで、上記HDD5は、磁気ディスクのデータ記憶領域が論理的に分割されてなる複数のパーティションブロックを有し、各々のパーティションブロックが、あたかも物理的に独立したHDD5として機能するように構成されている。具体的には、本実施の形態では、図2に示すように、HDD5は、8つのパーティションブロックを有する。以下の説明では、これらのパーティションブロックをドライブと称し、符号C〜I及びJを付すことにする。
図2に示すように、ドライブCには、ナビゲーションに使用される地図データと、当該地図データを管理する基本データベースとが格納され、また、ドライブDには、ドライブCに格納されている地図データを補完する地図データと、当該地図データを管理する拡張データベースとが格納される。ドライブEには、光ディスクから録音した音楽の録音データを管理するための音楽データベースが格納され、また、ドライブFには、音楽の録音データそのものが格納され、さらに、ドライブGには、ドライブFに格納された録音データと同一のデータ(複製)が格納される。ドライブHには、ナビゲーション機能を実現するためのアプリケーションプログラムが格納され、また、ドライブIには、ドライブHに格納されたアプリケーションプログラムと同一のデータ(複製)が格納される。ドライブSには、例えば後述するスキャンディスク処理の結果といった、その他のデータが格納される。
このように、本実施の形態では、ドライブF及びG、ドライブH及びIといったように、同一のデータが格納されるドライブを複数組備え、ドライブF及びHが元データを記憶する、いわゆる、マスタードライブとして機能し、ドライブG及びIがマスタードライブと同一のデータを記憶する、いわゆる、ミラードライブとして機能する構成となっている。この構成により、例えば、マスタードライブまたはミラードライブのいずれかのデータが破損した場合であっても、他方のドライブのデータを使用することができ、ドライブ損傷時に、データが消失してしまうといった事態を防止することができる。
次いで、光ディスクに記録されている音楽データを圧縮してHDD5に録音データとして格納する際の動作について図3及び図4を参照しつつ説明する。
図3及び図4は、録音処理の手順を示すフローチャートである。この図に示すように、ユーザ等により光ディスクの録音が指示されると、NAVIマイコン1は、AUDIOマイコン2に対して、光ディスクの再生を指示するPLAY命令及び録音命令を出力する(ステップS1)。AUDIOマイコン2は、PLAY命令及び録音命令を受けとると、DVDドライブ6に対して光ディスクの再生(読み出し)開始を指示する(ステップS2)。この指示を受け、DVDドライブ6は、光ディスクの再生を開始する(ステップS3)。
次いで、AUDIOマイコン2は、CODEC回路3に対してデジタル信号の圧縮(符号化)を指示するENCODE命令を出力する(ステップS4)。このENCODE命令を受け、CODEC回路3は、DVDドライブ6から所定の符号化アルゴリズムに従って音楽データの圧縮を開始する(ステップS5)。また、CODEC回路3は、音楽データの圧縮を開始する際に、圧縮処理中である旨をNAVIマイコン1に出力する(ステップS6)。NAVIマイコン1は、CODEC回路3が圧縮処理中である旨を受けると、CODEC回路3により圧縮された録音データをHDD5のマスタードライブ(ドライブF)に格納するようにゲートアレイ4に指示する(ステップS7)。この指示を受け、ゲートアレイ4は、CODEC回路3が出力する録音データをローカルバスBを介して受け取り、HDD5のマスタードライブ(ドライブF)に随時格納する(ステップS8)。
ここで、HDD5の磁気ディスクに録音データを記録する場合、その録音データは、クラスタ単位(磁気ディスク等の各種ディスクにデータを記録する際の最小単位)で記録され、1トラック分の音楽の録音データが1つのクラスタに収まりきらない場合には、複数のクラスタに分けて保存される。このとき、録音データの終わりが格納されるクラスタには、データ(ファイルとも呼ばれる)の終了点を示すEOF(End OF File)コードが格納される。また、どのクラスタに何のデータが記録されているかといった、クラスタの使用状況は図示せぬファイルアロケーションテーブル(FAT)により管理されている。
上述したマスタードライブ(ドライブF)への録音データの格納は、光ディスクの1トラック分の音楽が録音されるまで継続し(ステップS9:NO)、1トラック分の音楽の録音が終了した場合に(ステップS9:YES)、NAVIマイコン1は、ステップS8にてマスタードライブ(ドライブF)に格納した録音データを、ミラードライブ(ドライブG)にコピー(複製)するようにゲートアレイ4に指示を与える(ステップS10)。この指示を受け、ゲートアレイ4は、マスタードライブ(ドライブF)からミラードライブ(ドライブG)に録音データをコピーする(ステップS11)。そして、録音データのコピーが終了した場合には(ステップS12:YES)、光ディスクに記録されている次のトラックの音楽を同様にして録音する。
以上の処理により、光ディスクに記録されている音楽データが1トラックずつ圧縮されて録音データとしてマスタードライブ(ドライブF)に格納され、また、マスタードライブ(ドライブF)に録音データが格納されるごとに、その録音データがミラードライブ(ドライブG)にコピーされる。これにより、マスタードライブ(ドライブF)とミラードライブ(ドライブG)の両方に同一の録音データが格納されることとなる。
ここで、本実施の形態では、HDD5への音楽の録音中に、ナビゲーション装置100の電源電圧が変動する等して、HDD5の駆動電圧がHDD電源限界減電電圧(正常に動作する駆動電圧の下限)に至った場合、次に説明する電源OFF処理が実行される。なお、この電源OFF処理は、HDD5への録音中にナビゲーション装置100の電源が遮断された場合にも実行される。
図5は、電源OFF処理の手順を示すフローチャートである。この図に示すように、音楽の録音中(すなわち、HDD5への録音データの書き込み中)に(ステップS20)、HDD5へ供給される駆動電圧が、当該HDD5のHDD電源限界減電電圧に至った場合には、NAVIマイコン1に対してHDD電源限界減電割り込みが発生する(ステップS21:YES)。このHDD電源限界減電割り込みは、HDD5に供給されている駆動電圧を監視する図示せぬ電圧検出センサーが、NAVIマイコン1に設けられた割り込み端子(不図示)に割り込み信号を出力することで発生する。NAVIマイコン1は、このHDD電源限界減電割り込みを受け、HDD電源OFF待避処理を実行する(ステップS22)。このHDD電源OFF待避処理にあっては、HDD5の通信ポートの遮断やHDD5の駆動停止といった、当該HDD5を安全に停止するための処理が行われる。
また、本実施の形態では、このHDD電源OFF待避処理において、音楽の録音中にHDD5が停止した旨を示す録音中フラグを、録音途中であった音楽のトラック情報と共に上記SRAM9に格納することとしている。なお、録音中フラグ及びトラック情報をHDD5(例えばドライブS等)に格納する構成としても良い。
次いで、電源電圧がさらに変動する等して、NAVIマイコン1へ供給される駆動電圧が、当該NAVIマイコン1の限界減電電圧に至った場合には、NAVIマイコン1に対してNAVIマイコン電源限界減電割り込みが発生する(ステップS23:YES)。このNAVIマイコン電源限界減電割り込みも、HDD電源限界減電割り込みと同様に、NAVIマイコン1に供給されている駆動電圧を監視する図示せぬ電圧検出センサーが、NAVIマイコン1に設けられた割り込み端子(不図示)に割り込み信号を出力することで発生する。このようにしてNAVIマイコン電源限界減電割り込みが発生した場合には、NAVIマイコン1は、現在実行中のナビゲーション機能のために使用しているデータ(ナビデータ)を例えばHDD5のドライブS等に待避する処理を実行し(ステップS24)、ナビゲーション機能の実行を停止する。また、HDD電源限界減電割り込み後にNAVIマイコン電源限界減電割り込みが発生しなかった場合には(ステップS23:NO)、HDD5へ供給される駆動電圧が上記HDD電源限界減電電圧を上回るまで待機するHDD復帰待ち処理を実行する(ステップS25)。
以上の処理により、音楽の録音中に、ナビゲーション装置100の電源遮断や電源電圧が変動する等してHDD5の駆動が停止する場合には、録音中であった旨を示す録音フラグと、録音途中となった楽音データのトラック情報とがSRAM9に格納される。
このようにしてSRAM9に格納された情報(録音中フラグ及びトラック情報)は、HDD5へ供給される駆動電圧がHDD電源限界減電電圧を上回り、当該HDD5の駆動が再開される際に、次に説明するHDD電源復帰処理の中で参照される。
図6及び図7は、HDD電源復帰処理の手順を示すフローチャートである。これらの図に示すように、HDD5の駆動が再開される場合、NAVIマイコン1は、SRAM9に録音中フラグ及びトラック情報が格納されているかをSRAM9を読み込んでチェックし(ステップS30)、前回HDD5が停止した際に、音楽の録音途中であったか否かを判定する(ステップS31)。この判定の結果、前回録音途中でない場合には(ステップS31:NO)、NAVIマイコン1は、通常通りHDD5を駆動して復帰させる通常復帰処理を実行する(ステップS32)。
一方、前回、録音途中にHDD5を停止させた場合には(ステップS31:YES)、録音データの格納先であるマスタードライブ(ドライブF)のエラーの検査を実行する(ステップS33)。詳述すると、録音途中にHDD5が停止した場合、HDD5のマスタードライブ(ドライブF)には、録音途中で終了している不完全な録音データが格納されている可能性がある。また、これに伴い、ファイルアロケーションテーブル(FAT)の管理情報と、磁気ディスク上に実際に記録されているデータとが相違し、マスタードライブ(ドライブF)のデータ構造に矛盾が生じている恐れがある。そこで、NAVIマイコン1は、マスタードライブ(ドライブF)に対して、不完全な録音データのクラスタを除去する処理と共に、データ構造の矛盾を正すための処理を実行する。
具体的には、NAVIマイコン1は、ファイルアロケーションテーブルを参照して、データの終了を示す上記EOFコードが付されていない録音データがマスタードライブ(ドライブF)にあるか否かを検索することで、上記不完全な録音データが存在するか否かを検索する。そして、NAVIマイコン1は、不完全な録音データを発見した場合には、その不完全録音データが、あたかも、完全な録音データとみなされるように、当該不完全録音データの最後が記録されたクラスタにEOFコードを付加する(いわゆるFileClose)。また、NAVIマイコン1は、ファイルアロケーションテーブル(FAT)の管理情報と、磁気ディスク上に実際に記録されているデータとの整合性を検査し、データ構造に矛盾があれば、それを修正する。
次いで、NAVIマイコン1は、マスタードライブ(ドライブF)と同一のデータを格納するミラードライブ(ドライブG)に対しても、上記ステップS33と同様にして、検査を実行する(ステップS34)。
次に、NAVIマイコン1は、上記ステップS33及びS34の処理の結果、マスタードライブ(ドライブF)又はミラードライブ(ドライブG)のいずれかのデータ構造に矛盾があったか否かを判定する(ステップS35)。この判定の結果、矛盾がなかければ(ステップS35:矛盾はなかった)、NAVIマイコン1は、ドライブF及びドライブGから、記録データの整合性等の安全性を考慮する目的で、上記ステップS33及びS34にてEOFコードを付加した不完全録音データを削除して(ステップS36)、処理手順を上記ステップS32に進め、通常通りHDD5を駆動して復帰させる通常復帰処理を実行する。
一方、ステップS35の判定の結果、データ構造に矛盾が生じているドライブがあり、そのドライブがマスターライブ(ドライブF)であった場合には(ステップS35:マスタードライブにあった)、このマスタードライブ(ドライブF)に対してスキャンディスク処理(エラー修復処理)を行う(ステップS37)。このスキャンディスク処理は、マスタードライブ(ドライブF)の全てのクラスタが正常に読み書きできるかを、クラスタごとにダミーデータを書き込むことで検査する処理である。
ところで、マスタードライブ(ドライブF)に対してスキャンディスク処理を行っている間は、当該マスタードライブ(ドライブF)に格納されている録音データを読み出すことができない。従って、何ら対策を施さなければ、ユーザが録音データの再生を指示しても、スキャンディスク処理が終了するまで、録音データの再生が不可能になる。そこで、本実施の形態では、マスタードライブ(ドライブF)に対してスキャンディスク処理を実行している間に、録音データを再生する場合には、当該マスタードライブ(ドライブF)と同一のデータが格納されているミラードライブ(ドライブG)の録音データを使用する構成としている。
具体的には、マスタードライブ(ドライブF)に対してスキャンディスク処理を実行している間(ステップS39:NO)に、録音データの再生が指示された場合、NAVIマイコン1は、ミラードライブ(ドライブG)に格納されている録音データの再生を開始する(ステップS38)。なお、マスタードライブ(ドライブF)に対してスキャンディスク処理を実行している間に、音楽録音が指示された場合、ミラードライブ(ドライブG)に録音データを格納してしまうと、ミラードライブ(ドライブG)とマスタードライブ(ドライブF)との間でデータの整合性が損なわれてしまう。そこで、本実施の形態では、マスタードライブ(ドライブF)に対してスキャンディスク処理を実行している間は、音楽の録音を禁止している。
マスタードライブ(ドライブF)に対するスキャンディスク処理が終了した後には(ステップS39:YES)、NAVIマイコン1は、前回録音途中であった音楽を録音するか否かをユーザに問うメッセージを、図示せぬ表示装置等に表示する(ステップS40)。そして、ユーザからの録音指示が入力されると(ステップS41)、NAVIマイコン1は、上述した録音処理を開始する(ステップS42)。この録音処理においては、SRAM9に格納されているトラック情報に基づいて、録音途中であったトラックが特定され、このトラックの音楽が録音される。
なお、ステップS40〜S42の処理を実行するためには、前回の録音に使用されていた光ディスクと同じ、或いは、同じデータを格納した光ディスクがDVDドライブ6にセットされている必要があるため、かかる光ディスクが、今回、DVDドライブ6にセットされている場合にのみ、上記ステップS40〜S42を実行する構成としても良い。
さて、ステップS35の判定の結果、データ構造に矛盾が生じているドライブがあり、そのドライブがミラーーライブ(ドライブG)であった場合には(ステップS35:ミラードライブにあった)、このミラードライブ(ドライブG)に対してスキャンディスク処理を行う(ステップS43)。
ここで、スキャンディスク処理が実行されているのがミラードライブ(ドライブG)である場合には、マスタードライブ(ドライブF)への書き込みが可能である。そこで、NAVIマイコン1は、前回録音途中であった音楽を録音するか否かをユーザに問うメッセージを図示せぬ表示装置等に表示し(ステップS44)、ユーザからの録音指示を受け付ける(ステップS45)。この受付中にユーザからの録音指示が無い場合は(ステップS46:NO)、NAVIマイコン1は、ミラードライブ(ドライブG)に対するスキャンディスク処理を継続する(ステップS47:NO、及び、ステップS48)。そして、NAVIマイコン1は、ミラードライブ(ドライブG)に対するスキャンディスク処理が終了した場合に(ステップS47:YES)、そのまま処理を終了する。
一方、ステップS45の受付中に、ユーザからの録音指示があった場合には(ステップS46:YES)、NAVIマイコン1は、マスタードライブ(ドライブF)に録音途中となっていた音楽を録音すべく、上述した録音処理を開始する(ステップS49)。この録音処理においては、SRAM9に格納されているトラック情報に基づいて、録音途中であったトラックの音楽が録音される。そして、この録音が終了したときに(ステップS50:YES)、ミラードライブ(ドライブG)に対するスキャンディスク処理が既に終了していれば(ステップS51:YES)、NAVIマイコン1は、ステップS49にてマスタードライブ(ドライブF)に格納した録音データを、ミラードライブ(ドライブG)にコピーして(ステップS52)、処理を終了する。一方、ステップS49における録音が終了したときに(ステップS50:YES)、ミラードライブ(ドライブG)に対するスキャンディスク処理が未だ終了していなければ(ステップS51:NO)、NAVIマイコン1は、マスタードライブ(ドライブF)に録音した音楽のトラック情報をSRAM9に格納し、ミラードライブ(ドライブG)に対するスキャンディスク処理が終了したときに、SRAM9に格納されたトラック番号に対応する録音データをマスタードライブ(ドライブF)から読み出し、ミラードライブ(ドライブG)に格納する(ステップS53)。
以上説明したHDD電源復帰処理により、音楽の録音途中にHDD5が停止されたとしても、次にHDD5が復帰したときに、マスタードライブ(ドライブF)及びミラードライブ(ドライブG)の検査やスキャンディスク処理が行われ、これらのドライブに格納されたデータが正常に維持される。また、マスタードライブ(ドライブF)及びミラードライブ(ドライブG)のいずれか一方のドライブに対してスキャンディスク処理を行っている間は、他方のドライブに格納された録音データを使用するため、スキャンディスク処理の終了を待たなくとも、或いは、スキャンディスク処理を中断せずとも、録音データの再生を行うことができる。なお、上記HDD電源復帰処理は、ナビゲーション装置100の電源が投入された際にも行われる。
次いで、HDD5に対するスキャンディスク処理がユーザによって指示された場合、すなわち、ナビゲーション装置100の起動時やHDD5の復帰時ではなく、通常動作中にスキャンディスク処理を行う場合について説明する。なお、以下の説明では、録音データが格納されるドライブG、Fに対してスキャンディスク処理を実行する場合について例示する。
図8は、通常時のスキャンディスク処理の手順を示すフローチャートである。ユーザが図示せぬ操作子を操作する等してスキャンディスク処理の実行を指示した場合、NAVIマイコン1は、マスタードライブ(ドライブF)にアクセス(読み書き)が発生しているかを判定し(ステップS60)、アクセスが発生していれば(ステップS60:YES)、ミラードライブ(ドライブG)に対してスキャンディスク処理を開始する(ステップS61)。そして、このスキャンディスク処理が終了した後(ステップS62:YES)、NAVIマイコン1は、マスタードライブ(ドライブF)に対してスキャンディスク処理を開始する(ステップS63)。マスタードライブ(ドライブF)に対してスキャンディスク処理を行っている間に録音データの再生が行われる場合には、ミラードライブ(ドライブG)に格納された録音データが使用される。但し、マスタードライブ(ドライブF)とのデータの整合性を維持するために、ミラードライブ(ドライブG)への録音等のデータ書き込みは禁止される。
一方、スキャンディスク処理が指示されたときに、マスタードライブ(ドライブF)にアクセスが発生していなければ(ステップS60:NO)、NAVIマイコン1は、当該マスタードライブ(ドライブF)に対してスキャンディスク処理を開始する(ステップS65)。このスキャンディスク処理の間に、録音データの再生が行われる場合には、ミラードライブ(ドライブG)に格納された録音データが使用される。次いで、NAVIマイコン1は、マスタードライブ(ドライブF)に対するスキャンディスク処理が終了した後に(ステップS66:YES)、ミラードライブ(ドライブG)に対してスキャンディスク処理を開始する(ステップS67)。
マスタードライブ(ドライブF)及びミラードライブ(ドライブG)の両方に対するスキャンディスク処理が終了した後(ステップS64:YES、又は、ステップS68:YES)、NAVIマイコン1は、スキャンディスク処理中にエラーが検出されたか否かを判定し(ステップS69)、エラーが検出されていなければ(ステップS69:NO)、そのまま処理を終了する。
一方、エラーが検出されていれば(ステップS69:YES)、NAVIマイコン1は、エラーが検出されたエラードライブ(マスタードライブ、または、ミラードライブ)に対してエラー処理を実行する(ステップS70)。このエラー処理においては、HDD5の磁気ディスク上に、読み書き不能なクラスタが無いかを検査し、エラークラスタが発見された場合には、そのエラークラスタへの書き込みを禁止するように、当該エラークラスタを特定する情報を適宜記録する。
次いで、NAVIマイコン1は、エラーが検出されたドライブに対して初期化処理を実行する(ステップS71)。この初期化処理は、一般に論理フォーマット処理と呼ばれるものであり、上記ファイルアロケーションテーブルの管理情報が初期化されて、当該ドライブに格納されていた全てのデータが消去される。この初期化処理が終わった後、NAVIマイコン1は、エラーが検出されなかったドライブに格納されている全てのデータを、エラー処理を行ったドライブにコピーする(ステップS72)。なお、ステップS71及びS72の処理は、ドライブに発見されたエラーが上記ステップS70における処理により修復された場合は不要である。
以上説明した通常時のスキャンディスク処理においては、スキャンディスク処理を行う際に、マスタードライブにアクセス中である場合には、当該マスタードライブへのスキャンディスク処理に先立ち、ミラードライブに対してスキャンディスク処理を行うため、マスタードライブへのアクセスを中断することなく、ドライブのスキャンディスク処理を行うことができる。
また、マスタードライブに対してスキャンディスク処理を行っている間は、ミラードライブに格納されているデータを使用可能としたため、スキャンディスク処理中に、ドライブに格納されているデータにアクセスが発生した場合であっても、スキャンディスク処理を中断することなく、或いは、スキャンディスク処理の終了を待つことなく、速やかに、データにアクセスすることが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、HDD5が、録音データを格納する第1記憶領域たるドライブFと、このドライブFに格納されたデータと同一のデータを格納する第2記憶領域たるドライブGとを有する構成としたため、各ドライブの検査の結果、修復不可能なデータ破損が発見され、そのドライブを初期化する必要が生じた場合であっても、他方のドライブに同一のデータが格納されているため、それまでに記録されていた全てのデータが消失されるといった事態を防止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、ドライブF或いはドライブGのいずれかのドライブに対して、スキャンディスク処理を行っている場合であっても、他方のドライブから録音データを読み出すことができるため、スキャンディスク処理を中断することなく、また、当該スキャンディスク処理の終了を待つことなく、速やかにHDD5に格納された録音データを読み出すことができる。
また、本実施の形態によれば、HDD5の駆動電圧が変動する等して、或いは、ナビゲーション装置100の主電源が遮断される等して、録音データの書き込み途中に、HDD5が停止する場合に、データの書き込み途中であったことを示す録音フラグと、光ディスクのどのトラックの音楽の録音途中であったかを示すトラック情報とを、SRAM9(或いはドライブS)に格納する構成としたため、HDD5が復帰したたきに、録音途中となっていた音楽の録音を速やかに再開することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、録音データの書き込み途中にHDD5が停止した場合、このHDD5が復帰したときに、スキャンディスク処理を行う構成としたため、不意にHDD5が停止したとしても、HDD5を保守することができる。従って、電源電圧が比較的変動し易い車両であっても、HDD5を安全に保守することが可能となる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形応用可能が可能である。例えば、上述した実施の形態における各動作例では、マスタードライブ及びミラードライブとして、音楽が録音されるドライブF及びドライブGを例示したが、カーナビゲーション機能を実現するためのアプリケーションプログラムを格納するドライブH及びドライブIについても、同様な処理を行うことが可能である。
また、上述した実施の形態では、磁気ディスクの記憶領域をパーティションブロックに分割し、1台のHDD5を複数のドライブとして機能させたが、これに限らず、上記ドライブR及びGを、各々1台のHDDにて構成しても良い。また、これと同様に、他のドライブC〜E、H、I、Sについても各々1台のHDDにて構成し、これらでデータを格納する記憶手段を構成するようにしても良い。
また、上述した実施の形態では、記憶装置として磁気ディスクを備えるHDD5を例示したが、これに限らず、フラッシュメモリ等の半導体メモリにも本発明を適用することが可能である。記憶装置として半導体メモリを用いる構成においては、本実施の形態にて説明したように記憶装置内に論理的なドライブを複数設けるのではなく、データを格納する際に、記憶装置内の2つのアドレス(すなわち、2つの物理クラスタ)の各々に同一のデータを格納する構成としても良い。
また例えば、上述した実施の形態では、HDD5が搭載される車載機器としてナビゲーション装置を例示したが、これに限らない。また、上記HDD5が搭載される機器は、車載機器に限らず、例えば、携帯電話機や携帯型ゲーム機等にも適用可能である。
本実施形態のナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。 HDDのドライブ構成を示す図である。 録音処理を示すフローチャートである。 録音処理を示すフローチャートである。 電源OFF処理を示すフローチャートである。 HDD電源復帰処理を示すフローチャートである。 HDD電源復帰処理を示すフローチャートである。 通常時のスキャンディスク処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 NAVIマイコン(アクセス制御手段、エラー検出手段、エラー修復手段)
2 AUDIOマイコン
3 CODEC回路
5 HDD(記憶手段)
6 DVDドライブ
9 SRAM(状態記憶手段)
F ドライブ(マスタードライブ、第1記憶領域)
G ドライブ(ミラードライブ、第2記憶領域)
100 当ナビゲーション装置(車載機器)

Claims (13)

  1. データを格納する第1記憶領域と、前記第1記憶領域に格納されたデータがコピーされて前記第1記憶領域に格納されたデータと同一のデータを格納する第2記憶領域とを有する記憶手段と、
    前記第1及び第2記憶領域へのデータの読み書きを制御するアクセス制御手段と、
    前記第1及び第2記憶領域に対してエラー検出処理を行うエラー検出手段とを備え、
    前記記憶手段の電源電圧が所定値を下回り前記記憶手段の駆動が停止した後に、前記記憶手段の駆動が再開した場合、
    データの書き込み途中に前記記憶手段の駆動が停止したか否かを判別し、データの書き込み途中に前記記憶手段の駆動が停止していた場合、前記エラー検出手段により前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域に対してエラー検出処理を行い、前記第1記憶領域にエラーが検出された場合は、修復手段によって前記第1記憶領域に対してエラー修復処理を実行し、当該エラー修復処理終了後に書き込み途中であったデータの再書き込みの指示を受け付け、当該データの書き込みが指示された場合は、前記第1記憶領域に当該データを書き込むと共に、当該データの書き込み終了後、前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーし、
    一方、前記第2記憶領域にエラーが検出された場合は、前記修復手段によって前記第2記憶領域に対してエラー修復処理を実行すると共に、当該エラー修復処理中に書き込み途中であったデータの再書き込みの指示を受け付け、当該データの書き込みが指示された場合は、前記第1記憶領域に当該データを書き込み、当該書き込みの終了後に当該エラー修復処理が終了しているか否かを判別し、当該エラー修復処理が終了している場合は、前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーし、当該エラー修復処理が終了していない場合は、当該データを示す情報を記憶しておき当該エラー修復処理が終了したときに当該データを示す情報に基づいて前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーする
    ことを特徴とする記憶装置。
  2. 前記アクセス制御手段は、
    前記エラー検出手段が、前記第1または第2記憶領域のいずれかの記憶領域に対して、エラー検出処理を実行している間に、前記データの読み出し要求があったときには、当該エラー検出処理の対象でない記憶領域からデータを読み出す
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶装置。
  3. 前記修復手段は、前記エラーが検出された記憶領域に対して初期化処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の記憶装置。
  4. 前記第1又は第2記憶領域のいずれかにデータの書き込みが行われている途中に、前記記憶手段の電源電圧が所定値を下回り前記記憶手段の駆動が停止され得る場合に、データの書き込み状態を示す状態情報を記憶する状態記憶手段を
    更に具備することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の記憶装置。
  5. 前記記憶手段は、第1及び第2記憶領域とは異なる第3記憶領域を更に備え、
    前記アクセス制御手段は、
    前記記憶手段の電源電圧が所定値を下回り前記記憶手段の駆動が停止され得る場合に、データの書き込み状態を示す状態情報を前記第3記憶領域に書き込む
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の記憶装置。
  6. 前記エラー検出手段は、
    データ書き込み途中に前記記憶手段が停止されている場合には、前記記憶手段が次回起動したときに、前記エラー検出処理を、前記第1及び第2記憶領域の各々の記憶領域に対して順番に実行すると共に、
    前記修復手段は、
    前記エラー検出処理によりエラーが検出された場合に、前記エラー修復処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の記憶装置。
  7. 前記第1及び第2記憶領域の各々は、一つの記録媒体に設けられることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の記憶装置。
  8. 前記第1及び第2記憶領域の各々は、前記記録媒体を論理的に分割してなるパーティションドライブにより構成されることを特徴とする請求項に記載の記憶装置。
  9. 前記記録媒体のデータ記憶領域は、データ書き込みの最小単位であるクラスタにて論理的に区画され、1つのデータが前記データ領域に書き込まれる場合には、当該データが互いに異なる1対のクラスタの各々に書き込まれることで、前記第1及び第2記憶領域が形成される
    ことを特徴とする請求項に記載の記憶装置。
  10. 前記記録媒体は磁気ディスクであることを特徴とする請求項7または8に記載の記憶装置。
  11. 前記記録媒体は半導体メモリであることを特徴とする請求項7または8に記載の記憶装置。
  12. 車両に搭載される車載機器において、
    請求項1乃至11のいずれかに記載の記憶装置を備えたことを特徴とする車載機器。
  13. データを格納する第1記憶領域と、前記第1記憶領域に格納されたデータがコピーされて前記第1記憶領域に格納されたデータと同一のデータを格納する第2記憶領域とを有する記憶手段と、
    前記第1及び第2記憶領域へのデータの読み書きを制御するアクセス制御手段と、
    前記第1及び第2記憶領域に対してエラー検出処理を行うエラー検出手段と、を有する記憶装置を制御して、
    前記記憶手段の電源電圧が所定値を下回り前記記憶手段の駆動が停止した後に、前記記憶手段の駆動が再開した場合、
    データの書き込み途中に前記記憶手段の駆動が停止したか否かを判別し、データの書き込み途中に前記記憶手段の駆動が停止していた場合、前記エラー検出手段により前記第1記憶領域及び前記第2記憶領域に対してエラー検出処理を行い、前記第1記憶領域にエラーが検出された場合は、修復手段によって前記第1記憶領域に対してエラー修復処理を実行し、当該エラー修復処理終了後に書き込み途中であったデータの再書き込みの指示を受け付け、当該データの書き込みが指示された場合は、前記第1記憶領域に当該データを書き込むと共に、当該データの書き込み終了後、前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーし、
    一方、前記第2記憶領域にエラーが検出された場合は、前記修復手段によって前記第2記憶領域に対してエラー修復処理を実行すると共に、当該エラー修復処理中に書き込み途中であったデータの再書き込みの指示を受け付け、当該データの書き込みが指示された場合は、前記第1記憶領域に当該データを書き込み、当該書き込みの終了後に当該エラー修復処理が終了しているか否かを判別し、当該エラー修復処理が終了している場合は、前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーし、当該エラー修復処理が終了していない場合は、当該データを示す情報を記憶しておき当該エラー修復処理が終了したときに当該データを示す情報に基づいて前記第1記憶領域から前記第2記憶領域へ当該データをコピーすることを特徴とする記憶装置の制御方法。
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