JP4845254B2 - 液晶表示装置およびその作製方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアクティブマトリクス型の液晶表示装置に関し、特にIPS(In-Plane Switching)方式(=横電界方式)のアクティブマトリクス型の液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄膜トランジスタ(TFT)などの能動素子を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置が知られている。アクティブマトリクス型の液晶表示装置は画素密度を高くすることが可能であり、小型軽量でしかも低消費電力であることから、CRTの代替品としてパーソナルコンピュータのモニタや液晶テレビなどの製品が開発されている。特に、TFTの活性層を結晶質珪素に代表される結晶質半導体膜で形成する技術は、画素部のスイッチ用TFT(以下、画素TFTと記す)のみならず駆動回路を同一基板上に作り込むことを可能とし、液晶表示装置の小型軽量化に寄与する技術と位置付けられている。
【0003】
液晶表示装置は一対の基板間に液晶を封入し、一方の基板の画素電極(個別電極)と他方の基板の対向電極(共通電極)との間に印加される基板面にほぼ垂直な電界により液晶分子を配向させている。しかし、このような液晶の駆動方法では基板面に対して垂直な方向なら見たときは正常な表示状態でも、斜めから見ると色調が変化し不鮮明になってしまうといった視野角が狭いという欠点があった。
【0004】
この欠点を克服する方法としてIPS方式がある。この方式は画素電極と共通配線との両方を一方の基板に形成し電界を横方向に切り換えることに特徴があり、液晶分子が立ち上がることなく基板面にほぼ平行な方向に配向を制御している。この動作原理により視野角を広げることが可能となっている。
【0005】
図5は従来のIPS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素構造の一例を示す。図5において、301はゲート配線、302はTFTの半導体膜、303は共通配線、304と308は信号配線(ソース配線)、305は画素電極、307は対向電極、306は保持容量部である。
【0006】
しかし、この画素構造では対向電極307と信号配線304、308との間に隙間があり、信号配線304、308上を含めてこの隙間の部分では画像信号に従って液晶を駆動することができないので光漏れの問題が発生する。これを防止するためにこの部分に遮光膜を形成する必要があるが、その結果画素部の開口率が低下してしまう。図5で示すような画素構造では、開口率はせいぜい30〜40%程度を確保するのが限度であり、明るさを確保するためにはバックライトの輝度を高くする必要がある。しかし、バックライトの輝度を高くすることは消費電力の増加をもたらすのみでなく、バックライト自体の寿命を短くしてしまう懸念がある。
【0007】
一方、TFTの電気的特性のひとつにオフ電流値がある。前記オフ電流値とは、TFTがオフ動作時に流れるドレイン電流値のことであり、消費電力を低く抑えるためにはオフ電流値は充分低いほうが望ましい。
【0008】
オフ電流値を低減するためのTFTの構造として、低濃度ドレイン(LDD:Lightly Doped Drain)構造が知られている。この構造はチャネル形成領域と、高濃度に不純物元素を導入して形成するソース領域またはドレイン領域との間に低濃度に不純物元素を導入した領域を設けたものであり、この領域をLDD領域と呼んでいる。また、ホットキャリアによるオン電流値の劣化を防ぐための手段として、ゲート絶縁膜を介してLDD領域をゲート電極と重ねて配置させた、いわゆるGOLD(Gate-drain Overlapped LDD)構造が知られている。このような構造とすることで、ドレイン領域近傍の高電界が緩和されてホットキャリアの注入を防ぎ、劣化現象の防止に有効であることが知られている。
【0009】
なお、GOLD構造は、LATID(Large-tilt-angle implanted drain)構造、またはITLDD(Inverse T LDD)構造等としても知られている。そして、例えば「Mutsuko Hatano, Hajime Akimoto and Takeshi Sakai, IEDM97 TECHNICAL DIGEST, p523-526, 1997」では、珪素で形成したサイドウォールによるGOLD構造であるが、他の構造のTFTと比べ、極めて優れた信頼性が得られていることが確認されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
IPS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置は視野角を広げることができるが、開口率が低くなってしまうという欠点がある。本発明はこのような問題点を解決するための手段を提供し、IPS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置の開口率を向上し、視野角が広く、かつ、鮮明で明るい画像表示を実現することを目的とする。
【0011】
さらに、LDD構造のTFTやGOLD構造のTFTを作製しようとすると、その製造工程は複雑なものになってしまう。本発明は、TFTを用いて作製されるアクティブマトリクス型液晶表示装置に代表される半導体装置において、画素部のTFTのオフ電流値を低減し、駆動回路部のTFTの信頼性を向上させる(ホットキャリアによる劣化を防ぐ)事を出来るだけ少ないマスク数で実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
画素部にIPS方式を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置においてその開口率を向上させるために、一方の基板には半導体層と第2の配線と第3の配線と第5の配線とが形成され、第1の配線と前記第5の配線とは同一絶縁表面上に形成され、前記半導体層上に第1の絶縁膜が形成され、第2の配線と第3の配線とは前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜上に形成され、かつ、前記第2の配線と前記第3の配線とは、基板面と平行な電界が生じるように配置されていて、さらに、前記第1の配線と前記第3の配線とは第2の絶縁膜を介して重畳するように配置され、前記第1の配線と前記半導体層とは、第2の絶縁膜上に形成された第4の配線を介して接続していることを特徴としている。
【0012】
または、画素部にIPS方式を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置においてその開口率を向上させるために、一方の基板には半導体層と画素電極と共通配線とゲート配線とが形成され、信号配線と前記ゲート配線とは同一絶縁表面上に形成され、前記半導体層上に第1の絶縁膜が形成され、前記画素電極と前記共通電極とは前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶縁膜上に形成され、かつ、前記画素電極と前記共通配線とは、基板面と平行な電界が生じるように配置されていて、さらに、前記信号配線と前記共通電極とは前記第2の絶縁膜を介して重畳するように配置され、前記信号配線と前記半導体層とは、前記第2の絶縁膜上に形成された前記接続電極を介して接続していることを特徴としている。
【0013】
または、画素部と駆動回路とが設けられた基板において、画素部には半導体膜と第1の絶縁膜上に形成されたゲート電極とを有するTFTと、第2の絶縁膜を介してゲート配線と交差する共通配線と、第2の絶縁膜上に形成されていて画素部のTFTに接続する画素電極と、共通配線の下方に形成され第2の絶縁膜を介して重畳するように配置された信号配線とを有し、画素部のTFTは、ゲート配線と共通配線との交点に対応して設けられ、画素電極と共通配線とは基板面と平行な電界が生じるように配置され、信号配線と半導体膜とは第2の絶縁膜上に形成された接続電極を介して接続した構造を備えた構造を有することを特徴とする。さらに、カラーフィルターが形成される他方の基板には、画素部の各画素に対応した赤色、青色、緑色のカラーフィルター層と、画素部のTFTと重畳するように設けられ、赤色カラーフィルター層から成る遮光膜、または赤色カラーフィルター層と青色カラーフィルター層とが積層された遮光膜とを有することを特徴としている。
【0014】
また、上記課題を解決するために本発明の液晶表示装置の作製方法は、基板上に半導体層を形成する第1の工程と、前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成する第2の工程と、第1の絶縁膜上にゲート電極と第1の配線を形成する第3の工程と、選択的にマスクを形成し、前記第1の絶縁膜を所望の形状にエッチングする第4の工程と、ゲート電極及び前記第1の配線上に第2の絶縁膜を形成する第5の工程と、前記第2の絶縁膜上に第2の配線と、前記第2の絶縁膜を介して前記第1の配線に重畳する第3の配線と、前記第3の配線と前記半導体層とを接続する第4の配線とを形成する第6の工程とを有することを特徴としている。
【0015】
または、基板上に半導体層を形成する第1の工程と、前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成する第2の工程と、前記第1の絶縁膜上にゲート電極と信号配線を形成する第3の工程と、選択的にマスクを形成し、前記第1の絶縁膜を所望の形状にエッチングする第4の工程と、前記ゲート電極及び前記信号配線上に第2の絶縁膜を形成する第5の工程と、前記第2の絶縁膜上に画素電極と、前記第2の絶縁膜を介して前記信号配線に重畳する共通配線と、前記共通配線と前記半導体層とを接続する接続電極とを形成する第6の工程とを有することを特徴としている。
【0016】
或いは、一対の基板の一方の基板上に半導体層を形成する第1の工程と、前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成する第2の工程と、前記第1の絶縁膜上にゲート電極と信号配線を形成する第3の工程と、選択的にマスクを形成し、前記第1の絶縁膜を所望の形状にエッチングする第4の工程と、前記ゲート電極及び前記信号配線上に第2の絶縁膜を形成する第5の工程と、前記第2の絶縁膜上に前記半導体層に接続する画素電極と、前記第2の絶縁膜を介して前記信号配線に重畳する共通配線と、前記共通配線と前記半導体層とを接続する接続電極とを形成する第6の工程と、一対の基板の他方の基板に、各画素に対応した赤色、青色、緑色のカラーフィルター層を形成する第7の工程と、少なくとも前記半導体層と重畳するように、赤色カラーフィルター層と青色カラーフィルター層とを積層して遮光膜を形成する第8の工程と、他方の基板のカラーフィルター層が形成された反対側の面に透光性導電膜を形成する第9の工程とを有することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
IPS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素部はpチャネル型TFTまたはnチャネル型TFTから成る画素TFT、画素電極及び保持容量、信号配線、共通配線などから構成される。本発明は特に信号配線と共通配線の形状に特徴がある。以下に本発明の画素部の構成を図1〜3を用いて説明する。
【0018】
図1は画素部のほぼ一画素分を示し、基板上に半導体層101、102とゲート電極103、ゲート配線104、信号配線106が形成されている様子を示す。基板は無アルカリガラス基板や石英基板等が好ましく、その他にプラスチック基板を使用することができる。半導体層101はTFTのチャネル形成領域やソース領域またはドレイン領域、LDD領域等を形成し、半導体層102は保持容量を形成するために設ける。図示していないが、半導体層101、102上及び少なくとも画素部を形成する基板上には第1の絶縁膜(ゲート絶縁膜に相当する膜)が形成され、その上にゲート電極103が形成される。ゲート電極103はタングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)から選ばれた元素または該元素を成分とする合金材料で形成する。または、結晶質珪素膜や前記元素のシリサイド膜を組み合わせて形成しても良い。
【0019】
ゲート配線104、容量配線105はゲート電極と同じ材料で形成しても良いが、上記材料はシート抵抗値が10Ω/□かそれ以上の値であり、画面サイズが4インチクラスかそれ以上の液晶表示装置を作製する場合には必ずしも適切でない。画面サイズの大型化に伴って配線の長さが増大し、配線抵抗の影響による信号の遅延時間(配線遅延)を無視することができなくなる。例えば、13インチクラスでは対角線の長さが340mmとなり、18インチクラスでは460mmとなる。従って、ゲート配線104や容量配線105はシート抵抗値を低くするアルミニウム(Al)や銅(Cu)を主成分とする材料で形成することが望ましい。
【0020】
ゲート配線104をゲート電極103と別な材料で形成する場合には、そのコンタクト部を図1で示すように半導体層101の外側に設ける。Alはエレクトロマイグレーションなどでゲート絶縁膜中にしみ出すことがあるので、Alで形成するゲート配線を直接ゲート絶縁膜に接する形で半導体層上に設けることは適切でない。ゲート電極とゲート配線のコンタクトはコンタクトホールを必要とせず、ゲート電極とゲート配線とを重ね合わせて形成する。また、信号配線106はゲート配線104と同時に形成する。
【0021】
その後、層間絶縁膜(図示せず)を形成し、図2に示すように画素電極112、共通配線113、接続電極111を形成する。画素電極112は層間絶縁膜に設けたコンタクト部108で半導体層101と接続する。半導体層101のこの部分はn型またはp型の不純物元素が添加されたソースまたはドレインが形成されている領域である。画素電極112の一方の端は、コンタクト部109で半導体層102と接続している。
【0022】
接続電極111は、信号配線106と半導体層101とをコンタクト部110、107を介して接続し、コンタクト部114で隣接する画素の信号配線と接続している。即ち、本発明の実施形態によれば、信号配線はゲート配線と同じ層上に形成され、その交差は層間絶縁膜上に形成された接続電極を用いて行っている。
【0023】
図2に示すように、共通配線113は層間絶縁膜上に形成され、かつ、信号配線106上に重なるように形成する。このように、共通配線と信号配線を重ね合わせて形成することにより、透過型で形成されるIPS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素部の開口率を向上させることが可能となる。
【0024】
こうして、画素TFT115と保持容量116が形成される。図2において画素TFT115は一対のソースまたはドレイン間に二つのゲート電極が設けられたマルチゲートの構造を示しているが、ゲート電極の数に限定はなくシングルゲートの構造で形成しても良い。保持容量116は半導体膜102とゲート絶縁膜と同層の絶縁膜(図示せず)と容量配線105で形成される。図3は画素部の回路図を示し、点線117で囲まれた部分がほぼ一画素分に相当する。
【0025】
画素電極の幅は基板面と平行な方向への電界の広がりを考慮して3μm以上であることが望ましい。また、画素電極と共通配線との間隔は10〜20μm、好ましくは12〜14μmとする。図1と2では本発明のIPS方式の基本的な画素構成を示したが、一画素のサイズや画像の視認性を考慮して画素電極と共通配線を櫛形に形成しても良い。
【0026】
図17はその一例を示し、画素TFT1015、保持容量1016、画素電極1012、共通電極1013が設けられている。画素TFT1015は半導体層1001、ゲート電極1003などから構成され、コンタクト部1008で画素電極1012と接続している。信号配線1006はコンタクト部1010で接続配線1011と接続し、接続配線1011はコンタクト部1007で半導体層1001と、コンタクト部1014で隣接する画素の信号配線と接続している。共通配線1013と層間絶縁膜を介して信号配線1006と重なるように設けられ、くの字型の角度は120〜160度、好ましくは150度で形成する。
【0027】
図2または図17で示す画素構造は信号配線と共通配線とを層間絶縁膜を介して重畳させて設けることにより、これらの配線部分を覆う遮光膜を必ずしも必要としないで済む。従って、透過型の液晶表示装置において透過光が遮られる面積を減少させることができ、開口率を50〜60%と向上させることができる。その結果、従来のIPS方式の液晶表示装置と比較してバックライトが消費する電力化を低減させることができる。
【0028】
[実施形態2]
IPS方式では白色調を含めた視野角を広げる方法としてくの字型の電極構造が知られている。図4は実施形態1で説明した本発明の画素構造でくの字型の電極構造を採用した例を示す。画素は画素TFT215、保持容量216、画素電極212、共通電極213が設けられている。画素TFT215は層201、ゲート電極203などから構成され、コンタクト部208で画素電極212と接続している。信号配線206はコンタクト部210で接続配線211と接続し、接続配線211はコンタクト部207で半導体層201と、コンタクト部214で隣接する画素の信号配線と接続している。共通配線213と層間絶縁膜を介して信号配線206と重なるように設けられ、くの字型の角度は120〜160度、好ましくは150度で形成する。くの字型の電極構造を採用すると、視野角がさらに広がり、基板面と垂直な方向はもとより、60〜50度程度傾けた角度から見ても色調の変化がなく、コントラストの低下も少なくすることができる。
【0029】
[実施形態3]
図18(A)はIPS方式の画素構造の他の一例を示す。画素は画素TFT1115、保持容量1116、画素電極1112、共通電極1113が設けられている。画素TFT1115は半導体層1101、ゲート電極1103などから構成され、コンタクト部1108で画素電極1112と接続している。信号配線1106はコンタクト部1110で接続配線1111と接続し、接続配線1111はコンタクト部1107で半導体層1101と、コンタクト部1114で隣接する画素の信号配線と接続している。共通配線1113と層間絶縁膜を介して信号配線106と重なるように設けられている。このような画素の回路図を図18(B)に示す。
【0030】
保持容量1116を形成する半導体膜1102はボロンに代表されるp型の不純物元素が添加されて一方の電極を形成し、ゲート絶縁膜と同じ層で形成された絶縁膜を介して隣接する画素のゲート配線1105を他方の電極としている。半導体膜1102をp型の導電型とするのは、ゲート配線1105がLowレベルのときにON状態とするためである。
【0031】
図18(A)のような画素構造とすると容量配線を省略することが可能となり、画素部及び駆動回路を含めた回路構成を簡略化することができると共に、開口率をさらに向上させることができる。
【0032】
【実施例】
[実施例1]
本実施例ではIPS方式の画素構造で形成した画素部と、画素部の周辺に設ける駆動回路のTFTを同時に作製する方法について図2および図6〜図8を用いて、詳細に説明する。
【0033】
まず、本実施例ではコーニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスからなる基板310を用いる。なお、基板310としては、石英基板やシリコン基板、金属基板またはステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを用いても良い。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱性が有するプラスチック基板を用いてもよい。
【0034】
次いで、基板310上に酸化珪素膜、窒化珪素膜または酸化窒化珪素膜などの絶縁膜から成る下地膜311を形成する。本実施例では下地膜311として2層構造を用いるが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層させた構造を用いても良い。下地膜311の一層目としては、プラズマCVD法を用い、SiH4、NH3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化珪素膜311aを10〜200nm(好ましくは50〜100nm)形成する。本実施例では、膜厚50nmの酸化窒化珪素膜311a(組成比Si=32%、O=27%、N=24%、H=17%)を形成した。次いで、下地膜311のニ層目としては、プラズマCVD法を用い、SiH4、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化珪素膜311bを50〜200nm(好ましくは100〜150nm)の厚さに積層形成する。本実施例では、膜厚100nmの酸化窒化珪素膜401b(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)を形成した。
【0035】
次いで、下地膜上に半導体層402〜406を形成する。半導体層402〜406は、非晶質構造を有する半導体膜を公知の手段(スパッタ法、LPCVD法、またはプラズマCVD法等)により成膜した後、公知の結晶化処理(レーザ結晶化法、熱結晶化法、またはニッケルなどの触媒を用いた熱結晶化法等)を行って得られた結晶質半導体膜を所望の形状にパターニングして形成する。この半導体層402〜406の厚さは25〜80nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくは珪素または珪素ゲルマニウム(SiGe)合金などで形成すると良い。本実施例では、プラズマCVD法を用い、55nmの非晶質珪素膜を成膜した後、脱水素化(500℃、1時間)を行ない、レーザーアニ―ル処理を行って結晶質珪素膜を形成した。そして、この結晶質珪素膜をフォトリソグラフィ法を用いたパターニング処理によって、半導体層402〜406を形成した。
【0036】
レーザ結晶化法で結晶質半導体膜を作製する場合には、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザやYAGレーザ、YVO4レーザ等を用いることができる。これらのレーザを用いる場合には、レーザ発振器から放射されたレーザビームを光学系で線状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザを用いる場合はパルス発振周波数300Hzとし、レーザーエネルギー密度を100〜800mJ/cm2(代表的には300〜700mJ/cm2)とする。また、YAGレーザを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数1〜300Hzとし、レーザーエネルギー密度を300〜1000mJ/cm2(代表的には350〜700mJ/cm2)とすると良い。そして幅100〜1000μm、例えば400μmで線状に集光したレーザビームを基板全面に渡って照射し、この時の線状ビームの重ね合わせ率(オーバーラップ率)を50〜98%として行なえばよい。
【0037】
また、熱結晶化法で結晶質半導体膜を作製する場合には、ファーネスアニール炉を用いる熱アニール法や、ラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することができる。
【0038】
また、半導体層402〜406を形成した後、TFTのしきい値を制御するために微量な不純物元素(ボロンまたはリン)のドーピングを行なってもよい。
【0039】
次いで、半導体層402〜406を覆うゲート絶縁膜407を形成する。ゲート絶縁膜407はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜150nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法により110nmの厚さで酸化窒化珪素膜(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)で形成した。勿論、ゲート絶縁膜は酸化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0040】
また、酸化珪素膜を用いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicate)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができる。このようにして作製される酸化珪素膜は、その後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜として良好な特性を得ることができる。
【0041】
次いで、図6(A)に示すように、ゲート絶縁膜407上に膜厚20〜100nmの第1の導電膜408と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜409とを積層形成する。本実施例では、膜厚30nmのTaN膜からなる第1の導電膜408と、膜厚370nmのW膜からなる第2の導電膜409を積層形成した。TaN膜はスパッタ法で形成し、Taのターゲットを用い、窒素を含む雰囲気内でスパッタした。また、W膜は、Wのターゲットを用いたスパッタ法で形成した。その他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することもできる。いずれにしてもゲート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μΩcm以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図ることができるが、W膜中に酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。従って、本実施例では、高純度のW(純度99.9999%)のターゲットを用いたスパッタ法で、さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩcmを実現することができた。
【0042】
なお、本実施例では、第1の導電膜408をTaN、第2の導電膜409をWとしたが、特に限定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cu、Cr、Ndから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピングした結晶質珪素膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、AgPdCu合金を用いてもよい。また、第1の導電膜をタンタル(Ta)膜で形成し、第2の導電膜をW膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化チタン(TiN)膜で形成し、第2の導電膜をW膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をAl膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をCu膜とする組み合わせとしてもよい。
【0043】
次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジストからなるマスク410〜416を形成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング処理を行なう。第1のエッチング処理では第1及び第2のエッチング条件で行なう。本実施例では第1のエッチング条件として、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を25/25/10(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行った。ここでは、松下電器産業(株)製のICPを用いたドライエッチング装置(Model E645−□ICP)を用いた。基板側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして第1の導電層の端部をテーパー形状とする。
【0044】
この後、レジストからなるマスク410〜416を除去せずに第2のエッチング条件に変え、エッチング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量比を30/30(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約30秒程度のエッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。なお、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。
【0045】
上記第1のエッチング処理では、レジストからなるマスクの形状を適したものとすることにより、基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。このテーパー部の角度は15〜45°となる。こうして、第1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1の形状の導電層417〜423(第1の導電層417a〜423aと第2の導電層417b〜423b)を形成する。313はゲート絶縁膜であり、第1の形状の導電層417〜423で覆われない領域は20〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0046】
そして、レジストからなるマスクを除去せずに第1のドーピング処理を行い、半導体層にn型を付与する不純物元素を添加する。(図6(C))ドーピング処理はイオンドープ法、若しくはイオン注入法で行なえば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×1015/cm2とし、加速電圧を60〜100keVとして行なう。本実施例ではドーズ量を1.5×1015/cm2とし、加速電圧を80keVとして行った。n型を付与する不純物元素として15族に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いるが、ここではリン(P)を用いた。この場合、導電層417〜421がn型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に第1の高濃度不純物領域316〜321が形成される。第1の高濃度不純物領域316〜321には1×1020〜1×1021/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加する。
【0047】
次いで、レジストからなるマスクを除去せずに第2のエッチング処理を行なう。ここでは、エッチングガスにCF4とCl2とO2とを用い、W膜を選択的にエッチングする。この時、第2のエッチング処理により第2の導電層429b〜435bを形成する。一方、第1の導電層417a〜423aは、ほとんどエッチングされず、第2の形状の導電層429〜435を形成する。
【0048】
次いで、レジストからなるマスクを除去せずに、図7(A)に示すように、第2のドーピング処理を行なう。この場合、第1のドーピング処理よりもドーズ量を下げて、70〜120keVの高い加速電圧で、n型を付与する不純物元素を導入する。本実施例ではドーズ量を1.5×1014/cm2とし、加速電圧を90keVとして行ない、図6(C)で形成された第1の高濃度不純物領域316〜321より内側の半導体層に新たな不純物領域を形成する。第2のドーピング処理は第2の形状の導電層428〜433をマスクとして用い、第2の導電層429b〜435bの下方における半導体層にも不純物元素が導入され、新たに第2の高濃度不純物領域424a〜428aおよび低濃度不純物領域424b〜427bが形成される。
【0049】
次いで、レジストからなるマスクを除去した後、新たにレジストからなるマスク436aおよび436bを形成して、図7(B)に示すように、第3のエッチング処理を行なう。エッチング用ガスにSF6およびCl2とを用い、ガス流量比を50/10(sccm)とし、1.3Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成し、約30秒のエッチング処理を行なう。基板側(資料ステージ)には10WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的には不の自己バイアス電圧を印加する。こうして、前記大3のエッチング処理により、pチャネル型TFTおよび画素部のTFT(画素TFT)のTaN膜をエッチングして、第3の形状の導電層437〜441を形成する。
【0050】
次いで、レジストからなるマスクを除去した後、第2の形状の導電層429、431および第3の形状の導電層437〜441をマスクとして用い、ゲート絶縁膜313を選択的に除去して絶縁層442a〜442gを形成する。(図7(C))
【0051】
次いで、新たにレジストからなるマスク445a〜445cを形成して第3のドーピング処理を行なう。この第3のドーピング処理により、pチャネル型TFTの活性層となる半導体層に前記一導電型とは逆の導電型を付与する不純物元素が添加された不純物領域446、447を形成する。第2の導電層437a、441aを不純物元素に対するマスクとして用い、p型を付与する不純物元素を添加して自己整合的に不純物領域を形成する。本実施例では、不純物領域446、447はジボラン(B2H6)を用いたイオンドープ法で形成する。(図8(A))この第3のドーピング処理の際には、nチャネル型TFTを形成する半導体層はレジストからなるマスク445a〜445cで覆われている。第1のドーピング処理及び第2のドーピング処理によって、不純物領域446、447にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されているが、そのいずれの領域においてもp型を付与する不純物元素の濃度を2×1020〜2×1021/cm3となるようにドーピング処理することにより、pチャネル型TFTのソース領域およびドレイン領域として機能するために何ら問題は生じない。本実施例では、pチャネル型TFTの活性層となる半導体層の一部が露呈しているため、不純物元素(ボロン)を添加しやすい利点を有している。
【0052】
以上までの工程で、それぞれの半導体層に不純物領域が形成される。
【0053】
次いで、レジストからなるマスク445a〜445cを除去して第1の層間絶縁膜461を形成する。この第1の層間絶縁膜461としては、プラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを100〜200nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法により膜厚150nmの酸化窒化珪素膜を形成した。もちろん、第1の層間絶縁膜461は酸化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0054】
次いで、図8(B)に示すように、それぞれの半導体層に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行なう。この活性化工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行なう。熱アニール法としては、酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的には500〜550℃で行えばよく、本実施例では550℃、4時間の熱処理で活性化処理を行った。なお、熱アニール法の他に、レーザアニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することができる。
【0055】
なお、結晶化の際に触媒として金属元素を使用した場合、上記活性化処理と同時に、高濃度のリンを含む不純物領域424a、426a、427a、446a、447が結晶化する。そのため、前記不純物領域に前記金属元素がゲッタリングされ、主にチャネル形成領域となる半導体層中のニッケル濃度が低減される。このようにして作製したチャネル形成領域を有するTFTはオフ電流値が下がり、結晶性が良いことから高い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成することができる。
【0056】
また、第1の層間絶縁膜を形成する前に活性化処理を行なっても良い。ただし、用いた配線材料が熱に弱い場合には、本実施例のように配線等を保護するため層間絶縁膜(珪素を主成分とする絶縁膜、例えば窒化珪素膜)を形成した後で活性化処理を行なうことが好ましい。
【0057】
さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜550℃で1〜12時間の熱処理を行い、半導体層を水素化する工程を行なう。本実施例では水素を約3%の含む窒素雰囲気中で410℃、1時間の熱処理を行った。この工程は層間絶縁膜に含まれる水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)を行なっても良い。
【0058】
また、活性化処理としてレーザアニール法を用いる場合には、上記水素化を行った後、エキシマレーザやYAGレーザ等のレーザビームを照射することが望ましい。
【0059】
次いで、第1の層間絶縁膜461上に無機絶縁膜材料または有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜462を形成する。本実施例では、膜厚1.6μmのアクリル樹脂膜を形成したが、粘度が10〜1000cp、好ましくは40〜200cpのものを用い、表面に凸凹が形成されるものを用いた。
【0060】
本実施例では、鏡面反射を防ぐため、表面に凸凹が形成される第2の層間絶縁膜を形成することによって画素電極の表面に凸凹を形成した。また、画素電極の表面に凹凸を持たせて光散乱性を図るため、画素電極の下方の領域に凸部を形成してもよい。その場合、凸部の形成は、TFTの形成と同じフォトマスクで行なうことができるため、工程数の増加なく形成することができる。なお、この凸部は配線及びTFT部以外の画素部領域の基板上に適宜設ければよい。こうして、凸部を覆う絶縁膜の表面に形成された凸凹に沿って画素電極の表面に凸凹が形成される。
【0061】
また、第2の層間絶縁膜462として表面が平坦化する膜を用いてもよい。その場合は、画素電極を形成した後、公知のサンドブラスト法やエッチング法等の工程を追加して表面を凹凸化させて、鏡面反射を防ぎ、反射光を散乱させることによって白色度を増加させることが好ましい。
【0062】
そして、駆動回路506において、各不純物領域とそれぞれ電気的に接続する配線463〜467を形成する。なお、これらの配線は、膜厚50nmのTi膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合金膜)との積層膜をパターニングして形成する。
【0063】
また、画素部507においては、画素電極470、471、接続電極469、共通配線468を形成する。(図8(C))この接続電極469によりソース配線(438bと438aの積層)は、画素TFTと電気的な接続が形成される。また、画素電極は、画素TFTのドレイン領域と電気的な接続が形成され、さらに画素電極の他方では保持容量を形成する一方の電極として機能する半導体層と電気的な接続が形成される。また、画素電極としては、AlまたはAgを主成分とする膜、またはそれらの積層膜等の反射性の優れた材料を用いることが望ましい。
【0064】
以上の様にして、nチャネル型TFT501とpチャネル型TFT502からなるCMOS回路、及びnチャネル型TFT503を有する駆動回路506と、画素TFT504、保持容量505とを有する画素部507を同一基板上に形成することができる。こうして、アクティブマトリクス基板が完成する。
【0065】
駆動回路506のnチャネル型TFT501はチャネル形成領域423c、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層428aと重なる低濃度不純物領域423b(GOLD領域)、とソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域423aを有している。このnチャネル型TFT501と電極466で接続してCMOS回路を形成するpチャネル型TFT502にはチャネル形成領域446d、ゲート電極の外側に形成される不純物領域446b、446c、ソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域446aを有している。また、nチャネル型TFT503にはチャネル形成領域425c、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層430aと重なる低濃度不純物領域425b(GOLD領域)、とソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域425aを有している。
【0066】
画素部の画素TFT504にはチャネル形成領域427c、ゲート電極の外側に形成される低濃度不純物領域427b(LDD領域)とソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域427aを有している。また、保持容量505の一方の電極として機能する半導体層428bには、それぞれp型を付与する不純物元素が添加されている。保持容量505は、絶縁膜442gを誘電体として、電極(441aと441bの積層)と、半導体層とで形成している。
【0067】
また、本実施例の画素構造は、ブラックマトリクスを用いることなく、画素電極間の隙間が遮光されるように、画素電極の端部をソース配線と重なるように配置形成する。
【0068】
また、本実施例で作製するアクティブマトリクス基板の画素部の上面図を図2に示す。なお、図8(C)中の鎖線A−A’は図2中の鎖線A―A’で切断した断面図に対応している。
【0069】
このように、本発明のIPS方式の画素構造を有するアクティブマトリクス基板は、信号配線と共通電極を異なる層で形成し、図2で示すような画素構造とすることにより開口率を向上させることができる。また、ゲート配線を低抵抗導電材料で形成することにより、配線抵抗を十分低減でき、画素部(画面サイズ)が4インチクラス以上の表示装置に適用することができる。また、画素部の電極の構成は実施形態1乃至実施形態3のいずれの形態も適用することができる。
【0070】
[実施例2]
本実施例では実施例1で作製したアクティブマトリクス基板から、アクティブマトリクス型液晶表示装置を作製する工程を説明する。
【0071】
図9はアクティブマトリクス基板と対向基板569とを貼り合わせた状態を示している。最初に、図8の状態のアクティブマトリクス基板上に配向膜567を形成しラビング処理を行なう。対向基板569にはカラーフィルター層570、571、オーバーコート層573、配向膜574を形成する。カラーフィルター層はTFTの上方で赤色のカラーフィルター層570と青色のカラーフィルター層571とを重ねて形成し遮光膜を兼ねる構成とする。また、接続電極に合わせて赤色のカラーフィルター層570、青色のカラーフィルター層571、緑色のカラーフィルター層572とを重ね合わせてスペーサを形成する。各色のカラーフィルターはアクリル樹脂に顔料を混合したもので1〜3μmの厚さで形成する。これは感光性材料を用い、マスクを用いて所定のパターンに形成することができる。スペーサの高さはオーバーコート層の厚さ1〜4μmを考慮することにより2〜7μm、好ましくは4〜6μmとすることができ、この高さによりアクティブマトリクス基板と対向基板とを貼り合わせた時のギャップを形成する。オーバーコート層は光硬化型または熱硬化型の有機樹脂材料で形成し、例えば、ポリイミドやアクリル樹脂などを用いる。スペーサの配置は任意に決定すれば良いが、例えば図9で示すように接続配線上にその位置を合わせて形成すると良い。その後、アクティブマトリクス基板と対向基板とを貼り合わせる。
【0072】
図12はアクティブマトリクス基板と対向基板とを貼り合わせる様子を模式的に示す。アクティブマトリクス基板650は、画素部653、走査線側駆動回路652、信号配線側駆動回路651、外部入力端子654、外部入力端子から各回路の入力部までを接続する配線659などが形成されている。対向基板655にはアクティブマトリクス基板650の画素部及び駆動回路が形成されている領域に対応してカラーフィルター層656が形成されている。このようなアクティブマトリクス基板650と対向基板655とはシール材657を介して貼り合わせ、液晶を注入してシール材657の内側に液晶層658を設ける。さらに、アクティブマトリクス基板650の外部入力端子654にはFPC(フレキシブルプリント配線板:Flexible Printed Circuit)660を貼り付ける。FPC660の接着強度を高めるために補強板659を設けても良い。
【0073】
図9の画素部におけるA−A'の切断線は図2で示す画素部の上面図のA−A'線に対応している。画素TFTの上面には対向基板側に赤色のカラーフィルターと青色のカラーフィルターとが積層して形成されこれを遮光膜として用いている。
【0074】
図11はこのようにして作製されたアクティブマトリクス基板を正面から見た図を示す。図11(A)で示す上面図は、画素部、駆動回路、FPC(フレキシブルプリント配線板:Flexible Printed Circuit)を貼り付ける外部入力端子712、外部入力端子712と各回路の入力部までを接続する配線714などが形成されたアクティブマトリクス基板710と、カラーフィルターなどが形成された対向基板711とがシール材713を介して貼り合わされている。
【0075】
走査線側駆動回路716と信号配線側駆動回路715の上面には対向基板側に赤色カラーフィルターまたは赤色と青色のカラーフィルターを積層させた遮光膜718が形成されている。また、画素部717上の対向基板側に形成されたカラーフィルター719は赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色のカラーフィルター層が各画素に対応して設けられている。その画素の一部を拡大した模式図を図11(B)に示す。実際の表示に際しては、赤色(R)カラーフィルター層701、緑色(G)カラーフィルター層702、青色(B)カラーフィルター層703の3色で一画素を形成するが、これら各色のカラーフィルターの配列は任意なものとする。各画素のTFTが形成されている領域705、柱状スペーサ706が形成される領域には遮光膜704として、赤色(R)カラーフィルター、または赤色(R)カラーフィルター層と青色(B)カラーフィルター層とを積層して形成している。
【0076】
図11(B)で示す画素上に引いたB−B'線に対応する断面図を図10で示す。赤(R)画素626、青(B)画素627、緑(G)画素628が形成されている。アクティブマトリクス基板側では基板601上に下地膜602、ゲート絶縁膜603、信号配線604〜607、層間絶縁膜609、画素電極611、613、615、共通配線610、612、614、616、配向膜614が形成されている。対向基板617側には、赤色(R)カラーフィルター618、青色(B)カラーフィルター619、緑色(G)カラーフィルター620が順次形成されその上にオーバーコート層621、配向膜622が形成されている。そして、その間に液晶層623が形成されている。隣接する画素間は、信号配線と共通配線が重畳して形成され、遮光部625を形成している。
【0077】
図13は外部入力端子部の構成を示す図である。外部入力端子はアクティブマトリクス基板側に形成され、層間容量や配線抵抗を低減し、断線による不良を防止するために層間絶縁膜750を介して共通配線752を形成する。外部入力端子にはベース樹脂753と配線754から成るFPCが異方性導電性樹脂755で貼り合わされている。さらに補強板756で機械的強度を高めている。
【0078】
以上のようにして作製されるIPS方式を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置は各種電子機器の表示装置として用いることができる。
【0079】
[実施例3]
本実施例では、アクティブマトリクス基板のTFT構造が異なる他の例を図15および図16を用いて説明する。
【0080】
図15に示すアクティブマトリクス基板は、nチャネル型TFT801とpチャネル型TFT802を有するCMOS回路部とnチャネル型TFT803から成るサンプリング回路とを有する駆動回路806と、画素TFT804と保持容量805を有する画素部807とが形成されている。駆動回路806のCMOS回路のTFTはシフトレジスタ回路やバッファ回路などを形成し、サンプリング回路のTFTは基本的にはアナログスイッチで形成する。
【0081】
これらのTFTは基板808に少なくとも画素部のゲート配線849と、容量配線810を形成したのち、下地膜809を形成し、前記下地膜上の半導体層にチャネル形成領域やソース領域、ドレイン領域及びLDD領域などを設けて形成する。下地膜や半導体層は実施例1と同様にして形成する。ゲート絶縁膜811上に形成するゲート電極812〜815は端部がテーパー形状となるように形成することに特徴があり、この部分を利用してLDD領域を形成している。このようなテーパー形状は実施例1と同様に、ICPエッチング装置を用いたW膜の異方性エッチング技術により形成することができる。
【0082】
テーパー形状の部分を利用して形成されるLDD領域はnチャネル型TFTの信頼性を向上させるために設け、これによりホットキャリア効果によるオン電流の劣化を防止する。このLDD領域はイオンドープ法により当該不純物元素のイオンを電界で加速して、ゲート電極の端部及び該端部の近傍におけるゲート絶縁膜を通して半導体膜に添加する。
【0083】
nチャネル型TFT801にはチャネル形成領域863の外側にLDD領域833、ソース領域またはドレイン領域819が形成され、LDD領域833はゲート電極812と重なるように形成されている。nチャネル型TFT803も同様な構成とし、チャネル形成領域865、ゲート電極と重なるLDD領域835、ソース領域またはドレイン領域821から成っている。一方、pチャネル型TFT802は、チャネル形成領域864の外側にp型を付与する不純物元素が添加され、かつ、ゲート電極と重なる第1のLDD領域846、第2のLDD領域845、ソース領域またはドレイン領域844から成っている。
【0084】
画素部807において、nチャネル型TFTで形成される画素TFTはオフ電流の低減を目的としてマルチゲート構造で形成され、チャネル形成領域866の外側にゲート電極と重ならないLDD領域836、ソース領域またはドレイン領域822が設けられている。また、保持容量805は半導体層823とゲート絶縁膜811と同じ層で形成される絶縁層と容量配線810とから形成されている。半導体層823にはn型不純物が添加されていて、抵抗率が低いことにより容量配線に印加する電圧を低く抑えることができる。
【0085】
層間絶縁膜は酸化珪素、窒化珪素、または酸化窒化珪素などの無機材料から成り、50〜500nmの厚さの第1の層間絶縁膜851と、ポリイミド、アクリル、ポリイミドアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)などの有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜852とで形成する。このように、第2の層間絶縁膜を有機絶縁物材料で形成することにより、表面を良好に平坦化させることができる。また、有機樹脂材料は一般に誘電率が低いので、寄生容量を低減することができる。しかし、吸湿性があり保護膜としては適さないので、第1の層間絶縁膜851と組み合わせて形成することが好ましい。
【0086】
その後、所定のパターンのレジストマスクを形成し、それぞれの半導体層に形成されたソース領域またはドレイン領域に達するコンタクトホールを形成する。コンタクトホールの形成はドライエッチング法により行う。この場合、エッチングガスにCF4、O2、Heの混合ガスを用い有機樹脂材料から成る第2の層間絶縁膜852をまずエッチングし、その後、続いてエッチングガスをCF4、O2として第1の層間絶縁膜851をエッチングする。さらに、半導体層との選択比を高めるために、エッチングガスをCHF3に切り替えてゲート絶縁膜811をエッチングすることにより、良好にコンタクトホールを形成することができる。
【0087】
そして、導電性の金属膜をスパッタ法や真空蒸着法で形成し、レジストマスクパターンを形成し、エッチングによってソース領域及びドレイン配線853〜857と、画素電極862、共通配線859、接続電極860を形成する。このようにして、IPS方式の画素部を有するアクティブマトリクス基板を形成することができる。また、本実施例のアクティブマトリクス基板を用いても、実施例2で示すアクティブマトリクス型の液晶表示装置を作製することができる。
【0088】
また、本実施例で作製するアクティブマトリクス基板の画素部の上面図を図16に示す。なお、図15中の鎖線E−E’は図16中の鎖線E―E’で切断した断面図に対応している。また、本実施例で作製するアクティブマトリクス基板の画素部の写真を図14に示す。図14は光学顕微鏡の反射モードにて500倍で観察した結果である。
【0089】
145は画素TFTであり、146は保持容量である。保持容量146は半導体膜132とゲート絶縁膜と同層の絶縁膜(図示せず)と、基板上にゲート配線と同時に形成した容量配線135で形成される。一方、画素電極142は層間絶縁膜(図示せず)に設けたコンタクト部138で画素TFT145を構成する半導体層131と接続する。半導体層131のこの部分はn型またはp型の不純物元素が添加されたソースまたはドレインが形成されている領域である。画素電極142の一方の端は、コンタクト部139で保持容量を形成する半導体層132と接続している。また、接続電極111は、信号配線136と半導体層131とをコンタクト部140、137を介して接続している。また、共通配線143は層間絶縁膜上に形成され、かつ、信号配線136上に重なるように形成している。このように、共通配線と信号配線を重ね合わせて形成することにより、透過型で形成されるIPS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素部の開口率を向上させることが可能となる。
【0090】
画素電極の幅は基板面と平行な方向への電界の広がりを考慮して3μm以上であることが望ましい。また、画素電極と共通配線との間隔は10〜20μm、好ましくは12〜14μmとする。図16では本発明のIPS方式の基本的な画素構成を示したが、一画素のサイズや画像の視認性を考慮して画素電極と共通配線を櫛形に形成しても良い。
【0091】
また、本実施例で作製するアクティブマトリクス基板を用い、TFTの寿命を測定する実験を行なった。このとき、チャネル長が7μm、チャネル幅が8μmのnチャネル型TFTを用いた。前記実験は駆動電圧を振り、オン電流の初期値から10%劣化したときの経過時間をプロットした。その結果を図21に示す。図21から、駆動電圧が26.3V以下であれば、10年間保証される事が分かる。
【0092】
図16で示す画素構造は信号配線と共通配線とを層間絶縁膜を介して重畳させて設けることにより、これらの配線部分を覆う遮光膜を必ずしも必要としないで済む。したがって、透過型の液晶表示装置において透過光が遮られる面積を減少させることができ、開口率を50〜60%と向上させることができる。その結果、従来のIPS方式の液晶表示装置と比較してバックライトが消費する電力化を低減させることができる。また、ゲート配線を低抵抗導電材料で形成することにより、配線抵抗を十分低減でき、画素部(画面サイズ)が4インチクラス以上の表示装置に適用することができる。画素部の電極の構成は実施形態1乃至実施形態3のいずれの形態も適用することができる。
【0093】
[実施例4]
本実施例では、図4で示す本発明の画素構造でくの字型の電極を用いた実験結果について説明する。
【0094】
1737ガラス基板にくの字型の電極を形成する。前記くの字型の電極の形状として、電極の幅は4μm、電極間隔は120μm、くの字型の角度は160度として形成した。その後、前記くの字型の電極上に配向膜を形成しラビング処理を行なう。対向基板にも配向膜574を形成する。そして、前記くの字型の電極が形成された基板と前記対向基板とをシール材を介して貼り合わせ、液晶を注入してシール材の内側に液晶層を設ける。前記液晶には、ZLI−4792(メルクジャパン社製)を用いた。そして、電極に電圧を印加し、液晶の透過率を測定した。その結果を図24に示す。
【0095】
図24より、3.11〜5.37Vでスイッチング機能を有することが分かる。一方、図21で示した10年保障電圧値は26.3Vであり、これらを組み合わせからなる液晶表示装置は、信頼性の高い液晶表示装置となる。
【0096】
[実施例5]
本実施例では、アクティブマトリクス基板のTFT構造が異なる他の例を図22および図23の画素部の上面図を用いて説明する。
【0097】
図22は画素部のほぼ一画素分を示し、基板上に半導体層161、162とゲート電極163、ゲート配線164、容量配線165、165’、信号配線166が形成されている様子を示す。基板は無アルカリガラス基板や石英基板等が好ましく、その他にプラスチック基板を使用することができる。半導体層161はTFTのチャネル形成領域やソース領域またはドレイン領域、LDD領域等を形成し、半導体層162は保持容量を形成するために設ける。図示していないが、半導体層161、162上及び少なくとも画素部を形成する基板上には第1の絶縁膜(ゲート絶縁膜に相当する膜)が形成され、その上にゲート電極163が形成される。ゲート電極163はタングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)から選ばれた元素または該元素を成分とする合金材料で形成する。または、結晶質珪素膜や前記元素のシリサイド膜を組み合わせて形成しても良い。
【0098】
ゲート配線164、容量配線165はゲート電極163と同じ材料で形成しても良いが、上記材料はシート抵抗値が10Ω/□かそれ以上の値であり、画面サイズが4インチクラスかそれ以上の液晶表示装置を作製する場合には必ずしも適切でない。画面サイズの大型化に伴って配線の長さが増大し、配線抵抗の影響による信号の遅延時間(配線遅延)を無視することができなくなる。例えば、13インチクラスでは対角線の長さが340mmとなり、18インチクラスでは460mmとなる。従って、ゲート配線104や容量配線105はシート抵抗値を低くするアルミニウム(Al)や銅(Cu)を主成分とする材料で形成することが望ましい。
【0099】
本実施例では、ゲート配線164とゲート電極163とは同一絶縁表面上に形成されていない。そのため、そのコンタクト部を図22で示すように、半導体層161の外側に設ける。また、信号配線166はゲート配線164および174で示す保持容量を構成する電極と同時に形成する。
【0100】
その後、層間絶縁膜(図示せず)を形成し、図23に示すように画素電極172、共通配線173、接続電極171を形成する。画素電極172は層間絶縁膜に設けたコンタクト部168で半導体層161と接続する。半導体層161のこの部分はn型またはp型の不純物元素が添加されたソース領域またはドレインが形成されている領域である。画素電極172の一方の端は、コンタクト部169で半導体層162と接続している。
【0101】
接続電極171は、信号配線166と半導体層161とをコンタクト部170、167を介して接続している。また、共通配線173は層間絶縁膜上に形成され、かつ、信号配線166上に重なるように形成する。このように、共通配線と信号配線を重ね合わせて形成することにより、透過型で形成されるIPS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素部の開口率を向上させることが可能となる。
【0102】
こうして、画素TFT175と保持容量176が形成される。図23において画素TFT175は一対のソース領域およびドレイン領域間に二つのゲート電極が設けられたマルチゲートの構造を示しているが、ゲート電極の数に限定はなくシングルゲートの構造で形成しても良い。保持容量176は半導体膜162とゲート絶縁膜と同層の絶縁膜(図示せず)と容量配線165とで形成され、さらに、半導体層162と層間絶縁膜(図示せず)と電極174とで形成される。
【0103】
画素電極の幅は基板面と平行な方向への電界の広がりを考慮して3μm以上であることが望ましい。また、画素電極と共通配線との間隔は10〜20μm、好ましくは12〜14μmとする。図23では本発明のIPS方式の基本的な画素構成を示したが、一画素のサイズや画像の視認性を考慮して画素電極と共通配線を櫛形に形成しても良い。
【0104】
図23で示す画素構造は信号配線と共通配線とを層間絶縁膜を介して重畳させて設けることにより、これらの配線部分を覆う遮光膜を必ずしも必要としないで済む。したがって、透過型の液晶表示装置において透過光が遮られる面積を減少させることができ、開口率を50〜60%と向上させることができる。その結果、従来のIPS方式の液晶表示装置と比較してバックライトが消費する電力化を低減させることができる。また、ゲート配線を低抵抗導電材料で形成することにより、配線抵抗を十分低減でき、画素部(画面サイズ)が4インチクラス以上の表示装置に適用することができる。画素部の電極の構成は実施形態1乃至実施形態3のいずれの形態も適用することができる。
【0105】
[実施例6]
本発明を実施して形成されたCMOS回路や画素部は様々な電気光学装置に用いることが出来る。即ち、それら電気光学装置を表示部に組み込んださまざまな電子機器に本発明を実施出来る。
【0106】
その様な電子機器としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、カーナビゲーション、カーステレオ、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの一例を図19及び図20に示す。
【0107】
図19(A)はパーソナルコンピュータであり、本体3001、画像入力部3002、表示部3003、キーボード3004等を含む。本発明を画像入力部3002、表示部3003やその他の信号制御回路に適用することが出来る。
【0108】
図19(B)はビデオカメラであり、本体3101、表示部3102、音声入力部3103、操作スイッチ3104、バッテリー3105、受像部3106等を含む。本発明を表示部3102やその他の信号制御回路に適用することが出来る。
【0109】
図19(C)はモバイルコンピュータ(モービルコンピュータ)であり、本体3201、カメラ部3202、受像部3203、操作スイッチ3204、表示部3205等を含む。本発明は表示部3205やその他の信号制御回路に適用出来る。
【0110】
図19(D)はゴーグル型ディスプレイであり、本体3301、表示部3302、アーム部3303等を含む。本発明は表示部3302やその他の信号制御回路に適用することが出来る。
【0111】
図19(E)はプログラムを記録した記録媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであり、本体3401、表示部3402、スピーカ部3403、記録媒体3404、操作スイッチ3405等を含む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(Digtial Versatile Disc)、CD等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを行うことが出来る。本発明は表示部3402やその他の信号制御回路に適用することが出来る。
【0112】
図19(F)はデジタルカメラであり、本体3501、表示部3502、接眼部3503、操作スイッチ3504、受像部(図示しない)等を含む。本発明を表示部3502やその他の信号制御回路に適用することが出来る。
【0113】
図20(A)は携帯電話であり、本体3901、音声出力部3902、音声入力部3903、表示部3904、操作スイッチ3905、アンテナ3906等を含む。本発明を音声出力部3902、音声入力部3903、表示部3904やその他の信号制御回路に適用することが出来る。
【0114】
図20(B)は携帯書籍(電子書籍)であり、本体4001、表示部4002、4003、記憶媒体4004、操作スイッチ4005、アンテナ4006等を含む。本発明は表示部4002、4003やその他の信号回路に適用することが出来る。
【0115】
図20(C)はディスプレイであり、本体4101、支持台4102、表示部4103等を含む。本発明は表示部4103に適用することが出来る。本発明のディスプレイは特に大画面化した場合において有利であり、対角10インチ以上(特に30インチ以上)のディスプレイには有利である。
【0116】
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。また、本実施例の電子機器は実施例1〜5のどのような組み合わせからなる構成を用いても実現することが出来る。
【0117】
【発明の効果】
本発明のIPS方式の画素構造を有するアクティブマトリクス基板は、信号配線と共通電極を異なる層で形成し、図2、4、17、18で示すような画素構造とすることにより開口率を向上させることができる。また、ゲート配線を低抵抗導電材料で形成することにより、配線抵抗を十分低減でき、画素部(画面サイズ)が4インチクラス以上の表示装置に適用することができる。画素部の電極の構成は実施形態1乃至実施形態3のいずれの形態も適用することができる。
【0118】
また、本実施例で示す工程に従えば、駆動回路におけるnチャネル型TFTの形状と、画素部におけるnチャネル型TFTの形状が異なっている。画素部におけるnチャネル型TFTにおいて、ゲート絶縁膜を介して、ゲート電極とLDD領域の重なる領域を形成しないことで、オフ電流値を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における画素部の工程を示す上面図。
【図2】 本発明の一実施形態における画素部の工程を示す上面図。
【図3】 本発明の一実施形態における画素部の回路図。
【図4】 本発明の一実施形態における画素部の上面図。
【図5】 従来のIPS方式の画素部の構造を説明する上面図。
【図6】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を説明する断面図。
【図7】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を説明する断面図。
【図8】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を説明する断面図。
【図9】 本発明のアクティブマトリクス型液晶表示装置の断面図。
【図10】 本発明のアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素部の構造を説明する断面図。
【図11】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の上面図及び画素の一部を拡大した模式図。
【図12】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の組立図。
【図13】 端子部の構成を説明する断面図。
【図14】 画素TFTの上面図。
【図15】 画素TFT、駆動回路のTFTの構成を説明する断面図の一例を示す図。
【図16】 画素部の上面図の一例を示す図。
【図17】 本発明の一実施形態における画素部の上面図。
【図18】 本発明の一実施形態における画素部の上面図。
【図19】 液晶表示装置を用いた電子機器の一例を説明する図。
【図20】 液晶表示装置を用いた電子機器の一例を説明する図。
【図21】 10年保証実験の結果を示す図。
【図22】 画素部の工程の上面図の一例を示す図。
【図23】 画素部の工程の上面図の一例を示す図。
【図24】 本発明のIPS方式のスイッチング電圧の一例を示す図。
Claims (18)
- 基板上にゲート配線と、
前記基板上に、前記ゲート配線と同一の材料で設けられた容量配線と、
前記ゲート配線及び前記容量配線上に下地膜と、
前記下地膜上に半導体層と、
前記半導体層上に絶縁膜と、
前記絶縁膜上に層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に設けられ、かつ、前記半導体層と電気的に接続する画素電極と、
前記層間絶縁膜上に、前記画素電極と同一の材料で設けられた共通配線と、
前記層間絶縁膜を介して前記共通配線と重畳する信号配線と、
前記信号配線と前記半導体層を電気的に接続する接続電極と、を有し、
前記画素電極と前記共通配線とは、前記基板の面に対して平行な電界が生じるように配置されていることを特徴とする液晶表示装置。 - 基板上にゲート配線と、
前記基板上に、前記ゲート配線と同一の材料で設けられた容量配線と、
前記ゲート配線及び前記容量配線上に下地膜と、
前記下地膜上に、半導体層、前記半導体層上の絶縁膜、及び前記絶縁膜上のゲート電極を有する薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタ上に層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に設けられ、かつ、前記薄膜トランジスタと電気的に接続する画素電極と、
前記層間絶縁膜上に、前記画素電極と同一の材料で設けられた共通配線と、
前記層間絶縁膜を介して前記共通配線と重畳する信号配線と、
前記信号配線と前記半導体層を電気的に接続する接続電極と、を有し、
前記薄膜トランジスタは、前記共通配線と前記ゲート配線との交点に対応して設けられ、
前記画素電極と前記共通配線とは、前記基板の面に対して平行な電界が生じるように配置されていることを特徴とする液晶表示装置。 - 一対の基板と、
前記一対の基板間に保持された液晶と、
前記一対の基板の一方の基板上にゲート配線と、
前記一方の基板上に、前記ゲート配線と同一の材料で設けられた容量配線と、
前記ゲート配線及び前記容量配線上に下地膜と、
前記下地膜上に半導体層と、
前記半導体層上に絶縁膜と、
前記絶縁膜上に層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に設けられ、かつ、前記半導体層と電気的に接続する画素電極と、
前記層間絶縁膜上に、前記画素電極と同一の材料で設けられた共通配線と、
前記層間絶縁膜を介して前記共通配線と重畳する信号配線と、
前記信号配線と前記半導体層を電気的に接続する接続電極と、を有し、
前記画素電極と前記共通配線とは、前記一方の基板の面に対して平行な電界が生じるように配置されていることを特徴とする液晶表示装置。 - 一対の基板と、
前記一対の基板間に保持された液晶と、
前記一対の基板の一方の基板上にゲート配線と、
前記一方の基板上に、前記ゲート配線と同一の材料で設けられた容量配線と、
前記ゲート配線及び前記容量配線上に下地膜と、
前記下地膜上に、半導体層、前記半導体層上の絶縁膜、及び前記絶縁膜上のゲート電極を有する薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタ上に層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に設けられ、かつ、前記薄膜トランジスタと電気的に接続する画素電極と、
前記層間絶縁膜上に、前記画素電極と同一の材料で設けられた共通配線と、
前記層間絶縁膜を介して前記共通配線と重畳する信号配線と、
前記信号配線と前記半導体層を電気的に接続する接続電極と、を有し、
前記薄膜トランジスタは、前記共通配線と前記ゲート配線との交点に対応して設けられ、
前記画素電極と前記共通配線とは、前記一方の基板の面に対して平行な電界が生じるように配置されていることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項4において、
前記一対の基板の他方の基板には、
前記薄膜トランジスタを有する画素部の各画素に対応した赤色のカラーフィルター層、青色のカラーフィルター層、及び緑色のカラーフィルター層と、
前記薄膜トランジスタと重畳するように設けられ、かつ、前記赤色のカラーフィルター層と前記青色のカラーフィルター層とを積層して構成される遮光膜と、を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項5において、
nチャネル型薄膜トランジスタを有する駆動回路を有し、
前記画素部の薄膜トランジスタはnチャネル型薄膜トランジスタを有し、
前記画素部が有するnチャネル型薄膜トランジスタは、前記駆動回路が有するnチャネル型薄膜トランジスタとは形状が異なっていることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項6において、
前記画素部のnチャネル型薄膜トランジスタが有する不純物領域と前記ゲート電極とが、重ならないことを特徴とする液晶表示装置。 - 基板上にゲート配線と、
前記基板上に、前記ゲート配線と同一の材料で設けられた容量配線と、
前記ゲート配線及び前記容量配線上に下地膜と、
前記下地膜上に半導体層と、
前記半導体層上に層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に設けられ、かつ、前記半導体層と電気的に接続する画素電極と、
前記層間絶縁膜上に、前記画素電極と同一の材料で設けられた共通配線と、
前記層間絶縁膜を介して前記共通配線と重畳する信号配線と、
前記信号配線と前記半導体層を電気的に接続する接続電極と、を有し、
前記画素電極と前記共通配線とは、前記基板の面に対して平行な電界が生じるように配置され、
前記共通配線は、前記信号配線と前記接続電極との接続部分を除いて、前記信号配線と重畳し、
前記共通配線は、前記画素電極と重ならないことを特徴とする液晶表示装置。 - 一対の基板と、
前記一対の基板間に保持された液晶と、
前記一対の基板の一方の基板上にゲート配線と、
前記一方の基板上に、前記ゲート配線と同一の材料で設けられた容量配線と、
前記ゲート配線及び前記容量配線上に下地膜と、
前記下地膜上に半導体層と、
前記半導体層上に層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に設けられ、かつ、前記半導体層と電気的に接続する画素電極と、
前記層間絶縁膜上に、前記画素電極と同一の材料で設けられた共通配線と、
前記層間絶縁膜を介して前記共通配線と重畳する信号配線と、
前記信号配線と前記半導体層を電気的に接続する接続電極と、を有し、
前記画素電極と前記共通配線とは、前記一方の基板の面に対して平行な電界が生じるように配置され、
前記共通配線は、前記信号配線と前記接続電極との接続部分を除いて、前記信号配線と重畳し、
前記共通配線は、前記画素電極と重ならないことを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至請求項9のいずれか一項において、
前記層間絶縁膜は、珪素を有する絶縁膜と、有機樹脂材料を有する絶縁膜と、を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至請求項9のいずれか一項において、
前記層間絶縁膜は、酸化珪素または窒化珪素または酸化窒化珪素を有する絶縁膜と、ポリイミドまたはアクリルまたはポリアミドまたはポリイミドアミドまたはベンゾシクロブテンを有する絶縁膜と、を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1乃至請求項11のいずれか一項において、
前記液晶表示装置は、携帯電話、カメラ、プロジェクター、記憶媒体、ディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ、パーソナルコンピュータ、DVDプレイヤー、電子書籍、または携帯型情報端末としての機能を有することを特徴とする液晶表示装置。 - 基板上に、ゲート配線及び容量配線を形成し、
前記ゲート配線及び前記容量配線上に、下地膜を形成し、
前記下地膜上に半導体層を形成し、
前記半導体層上に絶縁膜を形成し、
前記絶縁膜上に、ゲート電極及び信号配線を形成し、
前記ゲート電極及び前記信号配線上に、層間絶縁膜を形成し、
前記層間絶縁膜上に、前記半導体層と電気的に接続する画素電極、前記層間絶縁膜を介して前記信号配線に重畳する共通配線、及び前記共通配線と前記半導体層を電気的に接続する接続電極を形成することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。 - 一対の基板の一方の基板上に、ゲート配線及び容量配線を形成し、
前記ゲート配線及び前記容量配線上に、下地膜を形成し、
前記下地膜上に半導体層を形成し、
前記半導体層上に絶縁膜を形成し、
前記絶縁膜上に、ゲート電極及び信号配線を形成し、
前記ゲート電極及び前記信号配線上に、層間絶縁膜を形成し、
前記層間絶縁膜上に、前記半導体層と電気的に接続する画素電極、前記層間絶縁膜を介して前記信号配線に重畳する共通配線、及び前記共通配線と前記半導体層を電気的に接続する接続電極を形成し、
前記一対の基板間に液晶を挟持することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。 - 一対の基板の一方の基板上に、ゲート配線及び容量配線を形成し、
前記ゲート配線及び前記容量配線上に、下地膜を形成し、
前記下地膜上に半導体層を形成し、
前記半導体層上に絶縁膜を形成し、
前記絶縁膜上に、ゲート電極及び信号配線を形成し、
前記ゲート電極及び前記信号配線上に、層間絶縁膜を形成し、
前記層間絶縁膜上に、前記半導体層と電気的に接続する画素電極、前記層間絶縁膜を介して前記信号配線に重畳する共通配線、及び前記共通配線と前記半導体層を電気的に接続する接続電極を形成し、
前記一対の基板の他方の基板に、各画素に対応した、赤色のカラーフィルター層、青色のカラーフィルター層、及び緑色のカラーフィルター層を形成し、
少なくとも前記半導体層と重畳するように、前記赤色のカラーフィルター層と前記青色のカラーフィルター層とを積層して構成される遮光膜を形成し、
前記一対の基板間に液晶を挟持することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。 - 請求項13乃至請求項15のいずれか一項において、
前記層間絶縁膜は、珪素を有する絶縁膜と、有機樹脂材料を有する絶縁膜と、を有することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。 - 請求項13乃至請求項15のいずれか一項において、
前記層間絶縁膜は、酸化珪素または窒化珪素または酸化窒化珪素を有する絶縁膜と、ポリイミドまたはアクリルまたはポリアミドまたはポリイミドアミドまたはベンゾシクロブテンを有する絶縁膜と、を有することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。 - 請求項13乃至請求項17のいずれか一項において、
前記液晶表示装置は、携帯電話、カメラ、プロジェクター、記憶媒体、ディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ、パーソナルコンピュータ、DVDプレイヤー、電子書籍、または携帯型情報端末としての機能を有することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
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