JP2002116450A - 液晶表示装置およびその作製方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその作製方法

Info

Publication number
JP2002116450A
JP2002116450A JP2000308600A JP2000308600A JP2002116450A JP 2002116450 A JP2002116450 A JP 2002116450A JP 2000308600 A JP2000308600 A JP 2000308600A JP 2000308600 A JP2000308600 A JP 2000308600A JP 2002116450 A JP2002116450 A JP 2002116450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
insulating film
liquid crystal
forming
semiconductor layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000308600A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4845254B2 (ja
JP2002116450A5 (ja
Inventor
Etsuko Fujimoto
悦子 藤本
Tomohito Murakami
智史 村上
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Jun Koyama
潤 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2000308600A priority Critical patent/JP4845254B2/ja
Publication of JP2002116450A publication Critical patent/JP2002116450A/ja
Publication of JP2002116450A5 publication Critical patent/JP2002116450A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4845254B2 publication Critical patent/JP4845254B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 IPS方式のアクティブマトリクス型液晶表
示装置の開口率を向上し、視野角が広く、かつ、鮮明で
明るい画像表示を実現することを目的とする。 【解決手段】 画素部には半導体膜と第1の絶縁層上に
形成されたゲート電極とを有するTFTと、第2の絶縁
層を介してゲート配線と交差する共通配線と、第2の絶
縁層上に形成されていて画素部のTFTに接続する画素
電極と、共通配線の下方に形成され第2の絶縁層を介し
て重畳するように配置された信号配線とを有し、画素電
極と共通配線とは基板面と平行な電界が生じるように配
置され、信号配線と半導体膜とは第2の絶縁層上に形成
された接続電極を介して接続した構造を備えた構造を有
することを特徴とする。また、画素部におけるTFTに
おいて、オフ電流値を低減することができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブマトリク
ス型の液晶表示装置に関し、特にIPS(In-Plane Swit
ching)方式(=横電界方式)のアクティブマトリクス型
の液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(TFT)などの能動
素子を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置が
知られている。アクティブマトリクス型の液晶表示装置
は画素密度を高くすることが可能であり、小型軽量でし
かも低消費電力であることから、CRTの代替品として
パーソナルコンピュータのモニタや液晶テレビなどの製
品が開発されている。特に、TFTの活性層を結晶質珪
素に代表される結晶質半導体膜で形成する技術は、画素
部のスイッチ用TFT(以下、画素TFTと記す)のみ
ならず駆動回路を同一基板上に作り込むことを可能と
し、液晶表示装置の小型軽量化に寄与する技術と位置付
けられている。
【0003】液晶表示装置は一対の基板間に液晶を封入
し、一方の基板の画素電極(個別電極)と他方の基板の
対向電極(共通電極)との間に印加される基板面にほぼ
垂直な電界により液晶分子を配向させている。しかし、
このような液晶の駆動方法では基板面に対して垂直な方
向なら見たときは正常な表示状態でも、斜めから見ると
色調が変化し不鮮明になってしまうといった視野角が狭
いという欠点があった。
【0004】この欠点を克服する方法としてIPS方式
がある。この方式は画素電極と共通配線との両方を一方
の基板に形成し電界を横方向に切り換えることに特徴が
あり、液晶分子が立ち上がることなく基板面にほぼ平行
な方向に配向を制御している。この動作原理により視野
角を広げることが可能となっている。
【0005】図5は従来のIPS方式のアクティブマト
リクス型液晶表示装置の画素構造の一例を示す。図5に
おいて、301はゲート配線、302はTFTの半導体
膜、303は共通配線、304と308は信号配線(ソ
ース配線)、305は画素電極、307は対向電極、3
06は保持容量部である。
【0006】しかし、この画素構造では対向電極307
と信号配線304、308との間に隙間があり、信号配
線304、308上を含めてこの隙間の部分では画像信
号に従って液晶を駆動することができないので光漏れの
問題が発生する。これを防止するためにこの部分に遮光
膜を形成する必要があるが、その結果画素部の開口率が
低下してしまう。図5で示すような画素構造では、開口
率はせいぜい30〜40%程度を確保するのが限度であ
り、明るさを確保するためにはバックライトの輝度を高
くする必要がある。しかし、バックライトの輝度を高く
することは消費電力の増加をもたらすのみでなく、バッ
クライト自体の寿命を短くしてしまう懸念がある。
【0007】一方、TFTの電気的特性のひとつにオフ
電流値がある。前記オフ電流値とは、TFTがオフ動作
時に流れるドレイン電流値のことであり、消費電力を低
く抑えるためにはオフ電流値は充分低いほうが望まし
い。
【0008】オフ電流値を低減するためのTFTの構造
として、低濃度ドレイン(LDD:Lightly Doped Drai
n)構造が知られている。この構造はチャネル形成領域
と、高濃度に不純物元素を導入して形成するソース領域
またはドレイン領域との間に低濃度に不純物元素を導入
した領域を設けたものであり、この領域をLDD領域と
呼んでいる。また、ホットキャリアによるオン電流値の
劣化を防ぐための手段として、ゲート絶縁膜を介してL
DD領域をゲート電極と重ねて配置させた、いわゆるG
OLD(Gate-drain Overlapped LDD)構造が知られて
いる。このような構造とすることで、ドレイン領域近傍
の高電界が緩和されてホットキャリアの注入を防ぎ、劣
化現象の防止に有効であることが知られている。
【0009】なお、GOLD構造は、LATID(Larg
e-tilt-angle implanted drain)構造、またはITLD
D(Inverse T LDD)構造等としても知られている。そ
して、例えば「Mutsuko Hatano, Hajime Akimoto and T
akeshi Sakai, IEDM97 TECHNICAL DIGEST, p523-526, 1
997」では、珪素で形成したサイドウォールによるGO
LD構造であるが、他の構造のTFTと比べ、極めて優
れた信頼性が得られていることが確認されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】IPS方式のアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置は視野角を広げることがで
きるが、開口率が低くなってしまうという欠点がある。
本発明はこのような問題点を解決するための手段を提供
し、IPS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置
の開口率を向上し、視野角が広く、かつ、鮮明で明るい
画像表示を実現することを目的とする。
【0011】さらに、LDD構造のTFTやGOLD構
造のTFTを作製しようとすると、その製造工程は複雑
なものになってしまう。本発明は、TFTを用いて作製
されるアクティブマトリクス型液晶表示装置に代表され
る半導体装置において、画素部のTFTのオフ電流値を
低減し、駆動回路部のTFTの信頼性を向上させる(ホ
ットキャリアによる劣化を防ぐ)事を出来るだけ少ない
マスク数で実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】画素部にIPS方式を用
いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置においてそ
の開口率を向上させるために、一方の基板には半導体層
と第2の配線と第3の配線と第5の配線とが形成され、
第1の配線と前記第5の配線とは同一絶縁表面上に形成
され、前記半導体層上に第1の絶縁膜が形成され、第2
の配線と第3の配線とは前記第1の絶縁膜上に形成され
た第2の絶縁膜上に形成され、かつ、前記第2の配線と
前記第3の配線とは、基板面と平行な電界が生じるよう
に配置されていて、さらに、前記第1の配線と前記第3
の配線とは第2の絶縁膜を介して重畳するように配置さ
れ、前記第1の配線と前記半導体層とは、第2の絶縁膜
上に形成された第4の配線を介して接続していることを
特徴としている。
【0012】または、画素部にIPS方式を用いたアク
ティブマトリクス型の液晶表示装置においてその開口率
を向上させるために、一方の基板には半導体層と画素電
極と共通配線とゲート配線とが形成され、信号配線と前
記ゲート配線とは同一絶縁表面上に形成され、前記半導
体層上に第1の絶縁膜が形成され、前記画素電極と前記
共通電極とは前記第1の絶縁膜上に形成された第2の絶
縁膜上に形成され、かつ、前記画素電極と前記共通配線
とは、基板面と平行な電界が生じるように配置されてい
て、さらに、前記信号配線と前記共通電極とは前記第2
の絶縁膜を介して重畳するように配置され、前記信号配
線と前記半導体層とは、前記第2の絶縁膜上に形成され
た前記接続電極を介して接続していることを特徴として
いる。
【0013】または、画素部と駆動回路とが設けられた
基板において、画素部には半導体膜と第1の絶縁膜上に
形成されたゲート電極とを有するTFTと、第2の絶縁
膜を介してゲート配線と交差する共通配線と、第2の絶
縁膜上に形成されていて画素部のTFTに接続する画素
電極と、共通配線の下方に形成され第2の絶縁膜を介し
て重畳するように配置された信号配線とを有し、画素部
のTFTは、ゲート配線と共通配線との交点に対応して
設けられ、画素電極と共通配線とは基板面と平行な電界
が生じるように配置され、信号配線と半導体膜とは第2
の絶縁膜上に形成された接続電極を介して接続した構造
を備えた構造を有することを特徴とする。さらに、カラ
ーフィルターが形成される他方の基板には、画素部の各
画素に対応した赤色、青色、緑色のカラーフィルター層
と、画素部のTFTと重畳するように設けられ、赤色カ
ラーフィルター層から成る遮光膜、または赤色カラーフ
ィルター層と青色カラーフィルター層とが積層された遮
光膜とを有することを特徴としている。
【0014】また、上記課題を解決するために本発明の
液晶表示装置の作製方法は、基板上に半導体層を形成す
る第1の工程と、前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成
する第2の工程と、第1の絶縁膜上にゲート電極と第1
の配線を形成する第3の工程と、選択的にマスクを形成
し、前記第1の絶縁膜を所望の形状にエッチングする第
4の工程と、ゲート電極及び前記第1の配線上に第2の
絶縁膜を形成する第5の工程と、前記第2の絶縁膜上に
第2の配線と、前記第2の絶縁膜を介して前記第1の配
線に重畳する第3の配線と、前記第3の配線と前記半導
体層とを接続する第4の配線とを形成する第6の工程と
を有することを特徴としている。
【0015】または、基板上に半導体層を形成する第1
の工程と、前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成する第
2の工程と、前記第1の絶縁膜上にゲート電極と信号配
線を形成する第3の工程と、選択的にマスクを形成し、
前記第1の絶縁膜を所望の形状にエッチングする第4の
工程と、前記ゲート電極及び前記信号配線上に第2の絶
縁膜を形成する第5の工程と、前記第2の絶縁膜上に画
素電極と、前記第2の絶縁膜を介して前記信号配線に重
畳する共通配線と、前記共通配線と前記半導体層とを接
続する接続電極とを形成する第6の工程とを有すること
を特徴としている。
【0016】或いは、一対の基板の一方の基板上に半導
体層を形成する第1の工程と、前記半導体層上に第1の
絶縁膜を形成する第2の工程と、前記第1の絶縁膜上に
ゲート電極と信号配線を形成する第3の工程と、選択的
にマスクを形成し、前記第1の絶縁膜を所望の形状にエ
ッチングする第4の工程と、前記ゲート電極及び前記信
号配線上に第2の絶縁膜を形成する第5の工程と、前記
第2の絶縁膜上に前記半導体層に接続する画素電極と、
前記第2の絶縁膜を介して前記信号配線に重畳する共通
配線と、前記共通配線と前記半導体層とを接続する接続
電極とを形成する第6の工程と、一対の基板の他方の基
板に、各画素に対応した赤色、青色、緑色のカラーフィ
ルター層を形成する第7の工程と、少なくとも前記半導
体層と重畳するように、赤色カラーフィルター層と青色
カラーフィルター層とを積層して遮光膜を形成する第8
の工程と、他方の基板のカラーフィルター層が形成され
た反対側の面に透光性導電膜を形成する第9の工程とを
有することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】[実施形態1]IPS方式のアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置の画素部はpチャネル型
TFTまたはnチャネル型TFTから成る画素TFT、
画素電極及び保持容量、信号配線、共通配線などから構
成される。本発明は特に信号配線と共通配線の形状に特
徴がある。以下に本発明の画素部の構成を図1〜3を用
いて説明する。
【0018】図1は画素部のほぼ一画素分を示し、基板
上に半導体層101、102とゲート電極103、ゲー
ト配線104、信号配線106が形成されている様子を
示す。基板は無アルカリガラス基板や石英基板等が好ま
しく、その他にプラスチック基板を使用することができ
る。半導体層101はTFTのチャネル形成領域やソー
ス領域またはドレイン領域、LDD領域等を形成し、半
導体層102は保持容量を形成するために設ける。図示
していないが、半導体層101、102上及び少なくと
も画素部を形成する基板上には第1の絶縁膜(ゲート絶
縁膜に相当する膜)が形成され、その上にゲート電極1
03が形成される。ゲート電極103はタングステン
(W)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデ
ン(Mo)から選ばれた元素または該元素を成分とする
合金材料で形成する。または、結晶質珪素膜や前記元素
のシリサイド膜を組み合わせて形成しても良い。
【0019】ゲート配線104、容量配線105はゲー
ト電極と同じ材料で形成しても良いが、上記材料はシー
ト抵抗値が10Ω/□かそれ以上の値であり、画面サイ
ズが4インチクラスかそれ以上の液晶表示装置を作製す
る場合には必ずしも適切でない。画面サイズの大型化に
伴って配線の長さが増大し、配線抵抗の影響による信号
の遅延時間(配線遅延)を無視することができなくな
る。例えば、13インチクラスでは対角線の長さが34
0mmとなり、18インチクラスでは460mmとなる。従
って、ゲート配線104や容量配線105はシート抵抗
値を低くするアルミニウム(Al)や銅(Cu)を主成
分とする材料で形成することが望ましい。
【0020】ゲート配線104をゲート電極103と別
な材料で形成する場合には、そのコンタクト部を図1で
示すように半導体層101の外側に設ける。Alはエレ
クトロマイグレーションなどでゲート絶縁膜中にしみ出
すことがあるので、Alで形成するゲート配線を直接ゲ
ート絶縁膜に接する形で半導体層上に設けることは適切
でない。ゲート電極とゲート配線のコンタクトはコンタ
クトホールを必要とせず、ゲート電極とゲート配線とを
重ね合わせて形成する。また、信号配線106はゲート
配線104と同時に形成する。
【0021】その後、層間絶縁膜(図示せず)を形成
し、図2に示すように画素電極112、共通配線11
3、接続電極111を形成する。画素電極112は層間
絶縁膜に設けたコンタクト部108で半導体層101と
接続する。半導体層101のこの部分はn型またはp型
の不純物元素が添加されたソースまたはドレインが形成
されている領域である。画素電極112の一方の端は、
コンタクト部109で半導体層102と接続している。
【0022】接続電極111は、信号配線106と半導
体層101とをコンタクト部110、107を介して接
続し、コンタクト部114で隣接する画素の信号配線と
接続している。即ち、本発明の実施形態によれば、信号
配線はゲート配線と同じ層上に形成され、その交差は層
間絶縁膜上に形成された接続電極を用いて行っている。
【0023】図2に示すように、共通配線113は層間
絶縁膜上に形成され、かつ、信号配線106上に重なる
ように形成する。このように、共通配線と信号配線を重
ね合わせて形成することにより、透過型で形成されるI
PS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素
部の開口率を向上させることが可能となる。
【0024】こうして、画素TFT115と保持容量1
16が形成される。図2において画素TFT115は一
対のソースまたはドレイン間に二つのゲート電極が設け
られたマルチゲートの構造を示しているが、ゲート電極
の数に限定はなくシングルゲートの構造で形成しても良
い。保持容量116は半導体膜102とゲート絶縁膜と
同層の絶縁膜(図示せず)と容量配線105で形成され
る。図3は画素部の回路図を示し、点線117で囲まれ
た部分がほぼ一画素分に相当する。
【0025】画素電極の幅は基板面と平行な方向への電
界の広がりを考慮して3μm以上であることが望まし
い。また、画素電極と共通配線との間隔は10〜20μ
m、好ましくは12〜14μmとする。図1と2では本発
明のIPS方式の基本的な画素構成を示したが、一画素
のサイズや画像の視認性を考慮して画素電極と共通配線
を櫛形に形成しても良い。
【0026】図17はその一例を示し、画素TFT10
15、保持容量1016、画素電極1012、共通電極
1013が設けられている。画素TFT1015は半導
体層1001、ゲート電極1003などから構成され、
コンタクト部1008で画素電極1012と接続してい
る。信号配線1006はコンタクト部1010で接続配
線1011と接続し、接続配線1011はコンタクト部
1007で半導体層1001と、コンタクト部1014
で隣接する画素の信号配線と接続している。共通配線1
013と層間絶縁膜を介して信号配線1006と重なる
ように設けられ、くの字型の角度は120〜160度、
好ましくは150度で形成する。
【0027】図2または図17で示す画素構造は信号配
線と共通配線とを層間絶縁膜を介して重畳させて設ける
ことにより、これらの配線部分を覆う遮光膜を必ずしも
必要としないで済む。従って、透過型の液晶表示装置に
おいて透過光が遮られる面積を減少させることができ、
開口率を50〜60%と向上させることができる。その
結果、従来のIPS方式の液晶表示装置と比較してバッ
クライトが消費する電力化を低減させることができる。
【0028】[実施形態2]IPS方式では白色調を含め
た視野角を広げる方法としてくの字型の電極構造が知ら
れている。図4は実施形態1で説明した本発明の画素構
造でくの字型の電極構造を採用した例を示す。画素は画
素TFT215、保持容量216、画素電極212、共
通電極213が設けられている。画素TFT215は層
201、ゲート電極203などから構成され、コンタク
ト部208で画素電極212と接続している。信号配線
206はコンタクト部210で接続配線211と接続
し、接続配線211はコンタクト部207で半導体層2
01と、コンタクト部214で隣接する画素の信号配線
と接続している。共通配線213と層間絶縁膜を介して
信号配線206と重なるように設けられ、くの字型の角
度は120〜160度、好ましくは150度で形成す
る。くの字型の電極構造を採用すると、視野角がさらに
広がり、基板面と垂直な方向はもとより、60〜50度
程度傾けた角度から見ても色調の変化がなく、コントラ
ストの低下も少なくすることができる。
【0029】[実施形態3]図18(A)はIPS方式の
画素構造の他の一例を示す。画素は画素TFT111
5、保持容量1116、画素電極1112、共通電極1
113が設けられている。画素TFT1115は半導体
層1101、ゲート電極1103などから構成され、コ
ンタクト部1108で画素電極1112と接続してい
る。信号配線1106はコンタクト部1110で接続配
線1111と接続し、接続配線1111はコンタクト部
1107で半導体層1101と、コンタクト部1114
で隣接する画素の信号配線と接続している。共通配線1
113と層間絶縁膜を介して信号配線106と重なるよ
うに設けられている。このような画素の回路図を図18
(B)に示す。
【0030】保持容量1116を形成する半導体膜11
02はボロンに代表されるp型の不純物元素が添加され
て一方の電極を形成し、ゲート絶縁膜と同じ層で形成さ
れた絶縁膜を介して隣接する画素のゲート配線1105
を他方の電極としている。半導体膜1102をp型の導
電型とするのは、ゲート配線1105がLowレベルの
ときにON状態とするためである。
【0031】図18(A)のような画素構造とすると容
量配線を省略することが可能となり、画素部及び駆動回
路を含めた回路構成を簡略化することができると共に、
開口率をさらに向上させることができる。
【0032】
【実施例】[実施例1]本実施例ではIPS方式の画素構
造で形成した画素部と、画素部の周辺に設ける駆動回路
のTFTを同時に作製する方法について図2および図6
〜図8を用いて、詳細に説明する。
【0033】まず、本実施例ではコーニング社の#70
59ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウ
ムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラス
などのガラスからなる基板310を用いる。なお、基板
310としては、石英基板やシリコン基板、金属基板ま
たはステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを用
いても良い。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱
性が有するプラスチック基板を用いてもよい。
【0034】次いで、基板310上に酸化珪素膜、窒化
珪素膜または酸化窒化珪素膜などの絶縁膜から成る下地
膜311を形成する。本実施例では下地膜311として
2層構造を用いるが、前記絶縁膜の単層膜または2層以
上積層させた構造を用いても良い。下地膜311の一層
目としては、プラズマCVD法を用い、SiH4、N
3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化珪
素膜311aを10〜200nm(好ましくは50〜10
0nm)形成する。本実施例では、膜厚50nmの酸化窒
化珪素膜311a(組成比Si=32%、O=27%、
N=24%、H=17%)を形成した。次いで、下地膜
311のニ層目としては、プラズマCVD法を用い、S
iH4、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化
珪素膜311bを50〜200nm(好ましくは100
〜150nm)の厚さに積層形成する。本実施例では、膜
厚100nmの酸化窒化珪素膜401b(組成比Si=
32%、O=59%、N=7%、H=2%)を形成し
た。
【0035】次いで、下地膜上に半導体層402〜40
6を形成する。半導体層402〜406は、非晶質構造
を有する半導体膜を公知の手段(スパッタ法、LPCV
D法、またはプラズマCVD法等)により成膜した後、
公知の結晶化処理(レーザ結晶化法、熱結晶化法、また
はニッケルなどの触媒を用いた熱結晶化法等)を行って
得られた結晶質半導体膜を所望の形状にパターニングし
て形成する。この半導体層402〜406の厚さは25
〜80nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成
する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましく
は珪素または珪素ゲルマニウム(SiGe)合金などで
形成すると良い。本実施例では、プラズマCVD法を用
い、55nmの非晶質珪素膜を成膜した後、脱水素化
(500℃、1時間)を行ない、レーザーアニ―ル処理
を行って結晶質珪素膜を形成した。そして、この結晶質
珪素膜をフォトリソグラフィ法を用いたパターニング処
理によって、半導体層402〜406を形成した。
【0036】レーザ結晶化法で結晶質半導体膜を作製す
る場合には、パルス発振型または連続発光型のエキシマ
レーザやYAGレーザ、YVO4レーザ等を用いること
ができる。これらのレーザを用いる場合には、レーザ発
振器から放射されたレーザビームを光学系で線状に集光
し半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条
件は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレー
ザを用いる場合はパルス発振周波数300Hzとし、レ
ーザーエネルギー密度を100〜800mJ/cm2(代表的
には300〜700mJ/cm2)とする。また、YAGレー
ザを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周
波数1〜300Hzとし、レーザーエネルギー密度を3
00〜1000mJ/cm2(代表的には350〜700mJ/cm
2)とすると良い。そして幅100〜1000μm、例え
ば400μmで線状に集光したレーザビームを基板全面
に渡って照射し、この時の線状ビームの重ね合わせ率
(オーバーラップ率)を50〜98%として行なえばよ
い。
【0037】また、熱結晶化法で結晶質半導体膜を作製
する場合には、ファーネスアニール炉を用いる熱アニー
ル法や、ラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適
用することができる。
【0038】また、半導体層402〜406を形成した
後、TFTのしきい値を制御するために微量な不純物元
素(ボロンまたはリン)のドーピングを行なってもよ
い。
【0039】次いで、半導体層402〜406を覆うゲ
ート絶縁膜407を形成する。ゲート絶縁膜407はプ
ラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜
150nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施
例では、プラズマCVD法により110nmの厚さで酸
化窒化珪素膜(組成比Si=32%、O=59%、N=
7%、H=2%)で形成した。勿論、ゲート絶縁膜は酸
化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む
絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0040】また、酸化珪素膜を用いる場合には、プラ
ズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicate)
とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜
400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度0.
5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができる。
このようにして作製される酸化珪素膜は、その後400
〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜として良好
な特性を得ることができる。
【0041】次いで、図6(A)に示すように、ゲート
絶縁膜407上に膜厚20〜100nmの第1の導電膜
408と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜40
9とを積層形成する。本実施例では、膜厚30nmのT
aN膜からなる第1の導電膜408と、膜厚370nm
のW膜からなる第2の導電膜409を積層形成した。T
aN膜はスパッタ法で形成し、Taのターゲットを用
い、窒素を含む雰囲気内でスパッタした。また、W膜
は、Wのターゲットを用いたスパッタ法で形成した。そ
の他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CV
D法で形成することもできる。いずれにしてもゲート電
極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、
W膜の抵抗率は20μΩcm以下にすることが望まし
い。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図る
ことができるが、W膜中に酸素などの不純物元素が多い
場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。従って、本実
施例では、高純度のW(純度99.9999%)のター
ゲットを用いたスパッタ法で、さらに成膜時に気相中か
らの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成
することにより、抵抗率9〜20μΩcmを実現するこ
とができた。
【0042】なお、本実施例では、第1の導電膜408
をTaN、第2の導電膜409をWとしたが、特に限定
されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cu、
Cr、Ndから選ばれた元素、または前記元素を主成分
とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。
また、リン等の不純物元素をドーピングした結晶質珪素
膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、AgP
dCu合金を用いてもよい。また、第1の導電膜をタン
タル(Ta)膜で形成し、第2の導電膜をW膜とする組
み合わせ、第1の導電膜を窒化チタン(TiN)膜で形
成し、第2の導電膜をW膜とする組み合わせ、第1の導
電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2の導電
膜をAl膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タン
タル(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をCu膜とす
る組み合わせとしてもよい。
【0043】次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジ
ストからなるマスク410〜416を形成し、電極及び
配線を形成するための第1のエッチング処理を行なう。
第1のエッチング処理では第1及び第2のエッチング条
件で行なう。本実施例では第1のエッチング条件とし
て、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型
プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにC
4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を2
5/25/10(sccm)とし、1Paの圧力でコイル
型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入して
プラズマを生成してエッチングを行った。ここでは、松
下電器産業(株)製のICPを用いたドライエッチング
装置(Model E645−□ICP)を用いた。基板側
(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電力
を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。
この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして
第1の導電層の端部をテーパー形状とする。
【0044】この後、レジストからなるマスク410〜
416を除去せずに第2のエッチング条件に変え、エッ
チング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス
流量比を30/30(sccm)とし、1Paの圧力でコ
イル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入
してプラズマを生成して約30秒程度のエッチングを行
った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56
MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を
印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条
件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされ
る。なお、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチ
ングするためには、10〜20%程度の割合でエッチン
グ時間を増加させると良い。
【0045】上記第1のエッチング処理では、レジスト
からなるマスクの形状を適したものとすることにより、
基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電
層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。この
テーパー部の角度は15〜45°となる。こうして、第
1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電層
から成る第1の形状の導電層417〜423(第1の導
電層417a〜423aと第2の導電層417b〜42
3b)を形成する。313はゲート絶縁膜であり、第1
の形状の導電層417〜423で覆われない領域は20
〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成され
る。
【0046】そして、レジストからなるマスクを除去せ
ずに第1のドーピング処理を行い、半導体層にn型を付
与する不純物元素を添加する。(図6(C))ドーピン
グ処理はイオンドープ法、若しくはイオン注入法で行な
えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×10
13〜5×1015/cm2とし、加速電圧を60〜100
keVとして行なう。本実施例ではドーズ量を1.5×
1015/cm2とし、加速電圧を80keVとして行っ
た。n型を付与する不純物元素として15族に属する元
素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いる
が、ここではリン(P)を用いた。この場合、導電層4
17〜421がn型を付与する不純物元素に対するマス
クとなり、自己整合的に第1の高濃度不純物領域316
〜321が形成される。第1の高濃度不純物領域316
〜321には1×1020〜1×1021/cm3の濃度範
囲でn型を付与する不純物元素を添加する。
【0047】次いで、レジストからなるマスクを除去せ
ずに第2のエッチング処理を行なう。ここでは、エッチ
ングガスにCF4とCl2とO2とを用い、W膜を選択的
にエッチングする。この時、第2のエッチング処理によ
り第2の導電層429b〜435bを形成する。一方、
第1の導電層417a〜423aは、ほとんどエッチン
グされず、第2の形状の導電層429〜435を形成す
る。
【0048】次いで、レジストからなるマスクを除去せ
ずに、図7(A)に示すように、第2のドーピング処理
を行なう。この場合、第1のドーピング処理よりもドー
ズ量を下げて、70〜120keVの高い加速電圧で、
n型を付与する不純物元素を導入する。本実施例ではド
ーズ量を1.5×1014/cm2とし、加速電圧を90
keVとして行ない、図6(C)で形成された第1の高
濃度不純物領域316〜321より内側の半導体層に新
たな不純物領域を形成する。第2のドーピング処理は第
2の形状の導電層428〜433をマスクとして用い、
第2の導電層429b〜435bの下方における半導体
層にも不純物元素が導入され、新たに第2の高濃度不純
物領域424a〜428aおよび低濃度不純物領域42
4b〜427bが形成される。
【0049】次いで、レジストからなるマスクを除去し
た後、新たにレジストからなるマスク436aおよび4
36bを形成して、図7(B)に示すように、第3のエ
ッチング処理を行なう。エッチング用ガスにSF6およ
びCl2とを用い、ガス流量比を50/10(scc
m)とし、1.3Paの圧力でコイル型の電極に500
WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマ
を生成し、約30秒のエッチング処理を行なう。基板側
(資料ステージ)には10WのRF(13.56MH
z)電力を投入し、実質的には不の自己バイアス電圧を
印加する。こうして、前記大3のエッチング処理によ
り、pチャネル型TFTおよび画素部のTFT(画素T
FT)のTaN膜をエッチングして、第3の形状の導電
層437〜441を形成する。
【0050】次いで、レジストからなるマスクを除去し
た後、第2の形状の導電層429、431および第3の
形状の導電層437〜441をマスクとして用い、ゲー
ト絶縁膜313を選択的に除去して絶縁層442a〜4
42gを形成する。(図7(C))
【0051】次いで、新たにレジストからなるマスク4
45a〜445cを形成して第3のドーピング処理を行
なう。この第3のドーピング処理により、pチャネル型
TFTの活性層となる半導体層に前記一導電型とは逆の
導電型を付与する不純物元素が添加された不純物領域4
46、447を形成する。第2の導電層437a、44
1aを不純物元素に対するマスクとして用い、p型を付
与する不純物元素を添加して自己整合的に不純物領域を
形成する。本実施例では、不純物領域446、447は
ジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成す
る。(図8(A))この第3のドーピング処理の際に
は、nチャネル型TFTを形成する半導体層はレジスト
からなるマスク445a〜445cで覆われている。第
1のドーピング処理及び第2のドーピング処理によっ
て、不純物領域446、447にはそれぞれ異なる濃度
でリンが添加されているが、そのいずれの領域において
もp型を付与する不純物元素の濃度を2×1020〜2×
1021/cm3となるようにドーピング処理することによ
り、pチャネル型TFTのソース領域およびドレイン領
域として機能するために何ら問題は生じない。本実施例
では、pチャネル型TFTの活性層となる半導体層の一
部が露呈しているため、不純物元素(ボロン)を添加し
やすい利点を有している。
【0052】以上までの工程で、それぞれの半導体層に
不純物領域が形成される。
【0053】次いで、レジストからなるマスク445a
〜445cを除去して第1の層間絶縁膜461を形成す
る。この第1の層間絶縁膜461としては、プラズマC
VD法またはスパッタ法を用い、厚さを100〜200
nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施例で
は、プラズマCVD法により膜厚150nmの酸化窒化
珪素膜を形成した。もちろん、第1の層間絶縁膜461
は酸化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を
含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0054】次いで、図8(B)に示すように、それぞ
れの半導体層に添加された不純物元素を活性化処理する
工程を行なう。この活性化工程はファーネスアニール炉
を用いる熱アニール法で行なう。熱アニール法として
は、酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm
以下の窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的には5
00〜550℃で行えばよく、本実施例では550℃、
4時間の熱処理で活性化処理を行った。なお、熱アニー
ル法の他に、レーザアニール法、またはラピッドサーマ
ルアニール法(RTA法)を適用することができる。
【0055】なお、結晶化の際に触媒として金属元素を
使用した場合、上記活性化処理と同時に、高濃度のリン
を含む不純物領域424a、426a、427a、44
6a、447が結晶化する。そのため、前記不純物領域
に前記金属元素がゲッタリングされ、主にチャネル形成
領域となる半導体層中のニッケル濃度が低減される。こ
のようにして作製したチャネル形成領域を有するTFT
はオフ電流値が下がり、結晶性が良いことから高い電界
効果移動度が得られ、良好な特性を達成することができ
る。
【0056】また、第1の層間絶縁膜を形成する前に活
性化処理を行なっても良い。ただし、用いた配線材料が
熱に弱い場合には、本実施例のように配線等を保護する
ため層間絶縁膜(珪素を主成分とする絶縁膜、例えば窒
化珪素膜)を形成した後で活性化処理を行なうことが好
ましい。
【0057】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜550℃で1〜12時間の熱処理を行
い、半導体層を水素化する工程を行なう。本実施例では
水素を約3%の含む窒素雰囲気中で410℃、1時間の
熱処理を行った。この工程は層間絶縁膜に含まれる水素
により半導体層のダングリングボンドを終端する工程で
ある。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラ
ズマにより励起された水素を用いる)を行なっても良
い。
【0058】また、活性化処理としてレーザアニール法
を用いる場合には、上記水素化を行った後、エキシマレ
ーザやYAGレーザ等のレーザビームを照射することが
望ましい。
【0059】次いで、第1の層間絶縁膜461上に無機
絶縁膜材料または有機絶縁物材料から成る第2の層間絶
縁膜462を形成する。本実施例では、膜厚1.6μm
のアクリル樹脂膜を形成したが、粘度が10〜1000
cp、好ましくは40〜200cpのものを用い、表面
に凸凹が形成されるものを用いた。
【0060】本実施例では、鏡面反射を防ぐため、表面
に凸凹が形成される第2の層間絶縁膜を形成することに
よって画素電極の表面に凸凹を形成した。また、画素電
極の表面に凹凸を持たせて光散乱性を図るため、画素電
極の下方の領域に凸部を形成してもよい。その場合、凸
部の形成は、TFTの形成と同じフォトマスクで行なう
ことができるため、工程数の増加なく形成することがで
きる。なお、この凸部は配線及びTFT部以外の画素部
領域の基板上に適宜設ければよい。こうして、凸部を覆
う絶縁膜の表面に形成された凸凹に沿って画素電極の表
面に凸凹が形成される。
【0061】また、第2の層間絶縁膜462として表面
が平坦化する膜を用いてもよい。その場合は、画素電極
を形成した後、公知のサンドブラスト法やエッチング法
等の工程を追加して表面を凹凸化させて、鏡面反射を防
ぎ、反射光を散乱させることによって白色度を増加させ
ることが好ましい。
【0062】そして、駆動回路506において、各不純
物領域とそれぞれ電気的に接続する配線463〜467
を形成する。なお、これらの配線は、膜厚50nmのT
i膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合金
膜)との積層膜をパターニングして形成する。
【0063】また、画素部507においては、画素電極
470、471、接続電極469、共通配線468を形
成する。(図8(C))この接続電極469によりソー
ス配線(438bと438aの積層)は、画素TFTと
電気的な接続が形成される。また、画素電極は、画素T
FTのドレイン領域と電気的な接続が形成され、さらに
画素電極の他方では保持容量を形成する一方の電極とし
て機能する半導体層と電気的な接続が形成される。ま
た、画素電極としては、AlまたはAgを主成分とする
膜、またはそれらの積層膜等の反射性の優れた材料を用
いることが望ましい。
【0064】以上の様にして、nチャネル型TFT50
1とpチャネル型TFT502からなるCMOS回路、
及びnチャネル型TFT503を有する駆動回路506
と、画素TFT504、保持容量505とを有する画素
部507を同一基板上に形成することができる。こうし
て、アクティブマトリクス基板が完成する。
【0065】駆動回路506のnチャネル型TFT50
1はチャネル形成領域423c、ゲート電極の一部を構
成する第1の導電層428aと重なる低濃度不純物領域
423b(GOLD領域)、とソース領域またはドレイ
ン領域として機能する高濃度不純物領域423aを有し
ている。このnチャネル型TFT501と電極466で
接続してCMOS回路を形成するpチャネル型TFT5
02にはチャネル形成領域446d、ゲート電極の外側
に形成される不純物領域446b、446c、ソース領
域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域
446aを有している。また、nチャネル型TFT50
3にはチャネル形成領域425c、ゲート電極の一部を
構成する第1の導電層430aと重なる低濃度不純物領
域425b(GOLD領域)、とソース領域またはドレ
イン領域として機能する高濃度不純物領域425aを有
している。
【0066】画素部の画素TFT504にはチャネル形
成領域427c、ゲート電極の外側に形成される低濃度
不純物領域427b(LDD領域)とソース領域または
ドレイン領域として機能する高濃度不純物領域427a
を有している。また、保持容量505の一方の電極とし
て機能する半導体層428bには、それぞれp型を付与
する不純物元素が添加されている。保持容量505は、
絶縁膜442gを誘電体として、電極(441aと44
1bの積層)と、半導体層とで形成している。
【0067】また、本実施例の画素構造は、ブラックマ
トリクスを用いることなく、画素電極間の隙間が遮光さ
れるように、画素電極の端部をソース配線と重なるよう
に配置形成する。
【0068】また、本実施例で作製するアクティブマト
リクス基板の画素部の上面図を図2に示す。なお、図8
(C)中の鎖線A−A’は図2中の鎖線A―A’で切断
した断面図に対応している。
【0069】このように、本発明のIPS方式の画素構
造を有するアクティブマトリクス基板は、信号配線と共
通電極を異なる層で形成し、図2で示すような画素構造
とすることにより開口率を向上させることができる。ま
た、ゲート配線を低抵抗導電材料で形成することによ
り、配線抵抗を十分低減でき、画素部(画面サイズ)が
4インチクラス以上の表示装置に適用することができ
る。また、画素部の電極の構成は実施形態1乃至実施形
態3のいずれの形態も適用することができる。
【0070】[実施例2]本実施例では実施例1で作製し
たアクティブマトリクス基板から、アクティブマトリク
ス型液晶表示装置を作製する工程を説明する。
【0071】図9はアクティブマトリクス基板と対向基
板569とを貼り合わせた状態を示している。最初に、
図8の状態のアクティブマトリクス基板上に配向膜56
7を形成しラビング処理を行なう。対向基板569には
カラーフィルター層570、571、オーバーコート層
573、配向膜574を形成する。カラーフィルター層
はTFTの上方で赤色のカラーフィルター層570と青
色のカラーフィルター層571とを重ねて形成し遮光膜
を兼ねる構成とする。また、接続電極に合わせて赤色の
カラーフィルター層570、青色のカラーフィルター層
571、緑色のカラーフィルター層572とを重ね合わ
せてスペーサを形成する。各色のカラーフィルターはア
クリル樹脂に顔料を混合したもので1〜3μmの厚さで
形成する。これは感光性材料を用い、マスクを用いて所
定のパターンに形成することができる。スペーサの高さ
はオーバーコート層の厚さ1〜4μmを考慮することに
より2〜7μm、好ましくは4〜6μmとすることがで
き、この高さによりアクティブマトリクス基板と対向基
板とを貼り合わせた時のギャップを形成する。オーバー
コート層は光硬化型または熱硬化型の有機樹脂材料で形
成し、例えば、ポリイミドやアクリル樹脂などを用い
る。スペーサの配置は任意に決定すれば良いが、例えば
図9で示すように接続配線上にその位置を合わせて形成
すると良い。その後、アクティブマトリクス基板と対向
基板とを貼り合わせる。
【0072】図12はアクティブマトリクス基板と対向
基板とを貼り合わせる様子を模式的に示す。アクティブ
マトリクス基板650は、画素部653、走査線側駆動
回路652、信号配線側駆動回路651、外部入力端子
654、外部入力端子から各回路の入力部までを接続す
る配線659などが形成されている。対向基板655に
はアクティブマトリクス基板650の画素部及び駆動回
路が形成されている領域に対応してカラーフィルター層
656が形成されている。このようなアクティブマトリ
クス基板650と対向基板655とはシール材657を
介して貼り合わせ、液晶を注入してシール材657の内
側に液晶層658を設ける。さらに、アクティブマトリ
クス基板650の外部入力端子654にはFPC(フレ
キシブルプリント配線板:Flexible Printed Circuit)
660を貼り付ける。FPC660の接着強度を高める
ために補強板659を設けても良い。
【0073】図9の画素部におけるA−A'の切断線は
図2で示す画素部の上面図のA−A'線に対応してい
る。画素TFTの上面には対向基板側に赤色のカラーフ
ィルターと青色のカラーフィルターとが積層して形成さ
れこれを遮光膜として用いている。
【0074】図11はこのようにして作製されたアクテ
ィブマトリクス基板を正面から見た図を示す。図11
(A)で示す上面図は、画素部、駆動回路、FPC(フ
レキシブルプリント配線板:Flexible Printed Circui
t)を貼り付ける外部入力端子712、外部入力端子7
12と各回路の入力部までを接続する配線714などが
形成されたアクティブマトリクス基板710と、カラー
フィルターなどが形成された対向基板711とがシール
材713を介して貼り合わされている。
【0075】走査線側駆動回路716と信号配線側駆動
回路715の上面には対向基板側に赤色カラーフィルタ
ーまたは赤色と青色のカラーフィルターを積層させた遮
光膜718が形成されている。また、画素部717上の
対向基板側に形成されたカラーフィルター719は赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)の各色のカラーフィル
ター層が各画素に対応して設けられている。その画素の
一部を拡大した模式図を図11(B)に示す。実際の表
示に際しては、赤色(R)カラーフィルター層701、
緑色(G)カラーフィルター層702、青色(B)カラ
ーフィルター層703の3色で一画素を形成するが、こ
れら各色のカラーフィルターの配列は任意なものとす
る。各画素のTFTが形成されている領域705、柱状
スペーサ706が形成される領域には遮光膜704とし
て、赤色(R)カラーフィルター、または赤色(R)カ
ラーフィルター層と青色(B)カラーフィルター層とを
積層して形成している。
【0076】図11(B)で示す画素上に引いたB−
B'線に対応する断面図を図10で示す。赤(R)画素
626、青(B)画素627、緑(G)画素628が形
成されている。アクティブマトリクス基板側では基板6
01上に下地膜602、ゲート絶縁膜603、信号配線
604〜607、層間絶縁膜609、画素電極611、
613、615、共通配線610、612、614、6
16、配向膜614が形成されている。対向基板617
側には、赤色(R)カラーフィルター618、青色
(B)カラーフィルター619、緑色(G)カラーフィ
ルター620が順次形成されその上にオーバーコート層
621、配向膜622が形成されている。そして、その
間に液晶層623が形成されている。隣接する画素間
は、信号配線と共通配線が重畳して形成され、遮光部6
25を形成している。
【0077】図13は外部入力端子部の構成を示す図で
ある。外部入力端子はアクティブマトリクス基板側に形
成され、層間容量や配線抵抗を低減し、断線による不良
を防止するために層間絶縁膜750を介して共通配線7
52を形成する。外部入力端子にはベース樹脂753と
配線754から成るFPCが異方性導電性樹脂755で
貼り合わされている。さらに補強板756で機械的強度
を高めている。
【0078】以上のようにして作製されるIPS方式を
用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置は各種電
子機器の表示装置として用いることができる。
【0079】[実施例3]本実施例では、アクティブマト
リクス基板のTFT構造が異なる他の例を図15および
図16を用いて説明する。
【0080】図15に示すアクティブマトリクス基板
は、nチャネル型TFT801とpチャネル型TFT8
02を有するCMOS回路部とnチャネル型TFT80
3から成るサンプリング回路とを有する駆動回路806
と、画素TFT804と保持容量805を有する画素部
807とが形成されている。駆動回路806のCMOS
回路のTFTはシフトレジスタ回路やバッファ回路など
を形成し、サンプリング回路のTFTは基本的にはアナ
ログスイッチで形成する。
【0081】これらのTFTは基板808に少なくとも
画素部のゲート配線849と、容量配線810を形成し
たのち、下地膜809を形成し、前記下地膜上の半導体
層にチャネル形成領域やソース領域、ドレイン領域及び
LDD領域などを設けて形成する。下地膜や半導体層は
実施例1と同様にして形成する。ゲート絶縁膜811上
に形成するゲート電極812〜815は端部がテーパー
形状となるように形成することに特徴があり、この部分
を利用してLDD領域を形成している。このようなテー
パー形状は実施例1と同様に、ICPエッチング装置を
用いたW膜の異方性エッチング技術により形成すること
ができる。
【0082】テーパー形状の部分を利用して形成される
LDD領域はnチャネル型TFTの信頼性を向上させる
ために設け、これによりホットキャリア効果によるオン
電流の劣化を防止する。このLDD領域はイオンドープ
法により当該不純物元素のイオンを電界で加速して、ゲ
ート電極の端部及び該端部の近傍におけるゲート絶縁膜
を通して半導体膜に添加する。
【0083】nチャネル型TFT801にはチャネル形
成領域863の外側にLDD領域833、ソース領域ま
たはドレイン領域819が形成され、LDD領域833
はゲート電極812と重なるように形成されている。n
チャネル型TFT803も同様な構成とし、チャネル形
成領域865、ゲート電極と重なるLDD領域835、
ソース領域またはドレイン領域821から成っている。
一方、pチャネル型TFT802は、チャネル形成領域
864の外側にp型を付与する不純物元素が添加され、
かつ、ゲート電極と重なる第1のLDD領域846、第
2のLDD領域845、ソース領域またはドレイン領域
844から成っている。
【0084】画素部807において、nチャネル型TF
Tで形成される画素TFTはオフ電流の低減を目的とし
てマルチゲート構造で形成され、チャネル形成領域86
6の外側にゲート電極と重ならないLDD領域836、
ソース領域またはドレイン領域822が設けられてい
る。また、保持容量805は半導体層823とゲート絶
縁膜811と同じ層で形成される絶縁層と容量配線81
0とから形成されている。半導体層823にはn型不純
物が添加されていて、抵抗率が低いことにより容量配線
に印加する電圧を低く抑えることができる。
【0085】層間絶縁膜は酸化珪素、窒化珪素、または
酸化窒化珪素などの無機材料から成り、50〜500nm
の厚さの第1の層間絶縁膜851と、ポリイミド、アク
リル、ポリイミドアミド、BCB(ベンゾシクロブテ
ン)などの有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜8
52とで形成する。このように、第2の層間絶縁膜を有
機絶縁物材料で形成することにより、表面を良好に平坦
化させることができる。また、有機樹脂材料は一般に誘
電率が低いので、寄生容量を低減することができる。し
かし、吸湿性があり保護膜としては適さないので、第1
の層間絶縁膜851と組み合わせて形成することが好ま
しい。
【0086】その後、所定のパターンのレジストマスク
を形成し、それぞれの半導体層に形成されたソース領域
またはドレイン領域に達するコンタクトホールを形成す
る。コンタクトホールの形成はドライエッチング法によ
り行う。この場合、エッチングガスにCF4、O2、He
の混合ガスを用い有機樹脂材料から成る第2の層間絶縁
膜852をまずエッチングし、その後、続いてエッチン
グガスをCF4、O2として第1の層間絶縁膜851をエ
ッチングする。さらに、半導体層との選択比を高めるた
めに、エッチングガスをCHF3に切り替えてゲート絶
縁膜811をエッチングすることにより、良好にコンタ
クトホールを形成することができる。
【0087】そして、導電性の金属膜をスパッタ法や真
空蒸着法で形成し、レジストマスクパターンを形成し、
エッチングによってソース領域及びドレイン配線853
〜857と、画素電極862、共通配線859、接続配
線860を形成する。このようにして、IPS方式の画
素部を有するアクティブマトリクス基板を形成すること
ができる。また、本実施例のアクティブマトリクス基板
を用いても、実施例2で示すアクティブマトリクス型の
液晶表示装置を作製することができる。
【0088】また、本実施例で作製するアクティブマト
リクス基板の画素部の上面図を図16に示す。なお、図
15中の鎖線E−E’は図16中の鎖線E―E’で切断
した断面図に対応している。また、本実施例で作製する
アクティブマトリクス基板の画素部の写真を図14に示
す。図14は光学顕微鏡の反射モードにて500倍で観
察した結果である。
【0089】145は画素TFT145であり、146
は保持容量である。保持容量146は半導体膜132と
ゲート絶縁膜と同層の絶縁膜(図示せず)と、基板上に
ゲート配線と同時に形成した容量配線135で形成され
る。一方、画素電極142は層間絶縁膜(図示せず)に
設けたコンタクト部138で画素TFT145を構成す
る半導体層131と接続する。半導体層131のこの部
分はn型またはp型の不純物元素が添加されたソースま
たはドレインが形成されている領域である。画素電極1
42の一方の端は、コンタクト部139で保持容量を形
成する半導体層132と接続している。また、接続電極
111は、信号配線136と半導体層131とをコンタ
クト部140、137を介して接続している。また、共
通配線143は層間絶縁膜上に形成され、かつ、信号配
線136上に重なるように形成している。このように、
共通配線と信号配線を重ね合わせて形成することによ
り、透過型で形成されるIPS方式のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置の画素部の開口率を向上させること
が可能となる。
【0090】画素電極の幅は基板面と平行な方向への電
界の広がりを考慮して3μm以上であることが望まし
い。また、画素電極と共通配線との間隔は10〜20μ
m、好ましくは12〜14μmとする。図16では本発明
のIPS方式の基本的な画素構成を示したが、一画素の
サイズや画像の視認性を考慮して画素電極と共通配線を
櫛形に形成しても良い。
【0091】また、本実施例で作製するアクティブマト
リクス基板を用い、TFTの寿命を測定する実験を行な
った。このとき、チャネル長が7μm、チャネル幅が8
μmのnチャネル型TFTを用いた。前記実験は駆動電
圧を振り、オン電流の初期値から10%劣化したときの
経過時間をプロットした。その結果を図21に示す。図
21から、駆動電圧が26.3V以下であれば、10年
間保証される事が分かる。
【0092】図16で示す画素構造は信号配線と共通配
線とを層間絶縁膜を介して重畳させて設けることによ
り、これらの配線部分を覆う遮光膜を必ずしも必要とし
ないで済む。したがって、透過型の液晶表示装置におい
て透過光が遮られる面積を減少させることができ、開口
率を50〜60%と向上させることができる。その結
果、従来のIPS方式の液晶表示装置と比較してバック
ライトが消費する電力化を低減させることができる。ま
た、ゲート配線を低抵抗導電材料で形成することによ
り、配線抵抗を十分低減でき、画素部(画面サイズ)が
4インチクラス以上の表示装置に適用することができ
る。画素部の電極の構成は実施形態1乃至実施形態3の
いずれの形態も適用することができる。
【0093】[実施例4]本実施例では、図4で示す本発
明の画素構造でくの字型の電極を用いた実験結果につい
て説明する。
【0094】1737ガラス基板にくの字型の電極を形
成する。前記くの字型の電極の形状として、電極の幅は
4μm、電極間隔は120μm、くの字型の角度は16
0度として形成した。その後、前記くの字型の電極上に
配向膜を形成しラビング処理を行なう。対向基板にも配
向膜574を形成する。そして、前記くの字型の電極が
形成された基板と前記対向基板とをシール材を介して貼
り合わせ、液晶を注入してシール材の内側に液晶層を設
ける。前記液晶には、ZLI−4792(メルクジャパ
ン社製)を用いた。そして、電極に電圧を印加し、液晶
の透過率を測定した。その結果を図24に示す。
【0095】図24より、3.11〜5.37Vでスイ
ッチング機能を有することが分かる。一方、図21で示
した10年保障電圧値は26.3Vであり、これらを組
み合わせからなる液晶表示装置は、信頼性の高い液晶表
示装置となる。
【0096】[実施例5]本実施例では、アクティブマト
リクス基板のTFT構造が異なる他の例を図22および
図23の画素部の上面図を用いて説明する。
【0097】図22は画素部のほぼ一画素分を示し、基
板上に半導体層161、162とゲート電極163、ゲ
ート配線164、容量配線165、165’、信号配線
166が形成されている様子を示す。基板は無アルカリ
ガラス基板や石英基板等が好ましく、その他にプラスチ
ック基板を使用することができる。半導体層161はT
FTのチャネル形成領域やソース領域またはドレイン領
域、LDD領域等を形成し、半導体層162は保持容量
を形成するために設ける。図示していないが、半導体層
161、162上及び少なくとも画素部を形成する基板
上には第1の絶縁膜(ゲート絶縁膜に相当する膜)が形
成され、その上にゲート電極163が形成される。ゲー
ト電極163はタングステン(W)、タンタル(T
a)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)から選ばれ
た元素または該元素を成分とする合金材料で形成する。
または、結晶質珪素膜や前記元素のシリサイド膜を組み
合わせて形成しても良い。
【0098】ゲート配線164、容量配線165はゲー
ト電極163と同じ材料で形成しても良いが、上記材料
はシート抵抗値が10Ω/□かそれ以上の値であり、画
面サイズが4インチクラスかそれ以上の液晶表示装置を
作製する場合には必ずしも適切でない。画面サイズの大
型化に伴って配線の長さが増大し、配線抵抗の影響によ
る信号の遅延時間(配線遅延)を無視することができな
くなる。例えば、13インチクラスでは対角線の長さが
340mmとなり、18インチクラスでは460mmとな
る。従って、ゲート配線104や容量配線105はシー
ト抵抗値を低くするアルミニウム(Al)や銅(Cu)
を主成分とする材料で形成することが望ましい。
【0099】本実施例では、ゲート配線164とゲート
電極163とは同一絶縁表面上に形成されていない。そ
のため、そのコンタクト部を図22で示すように、半導
体層161の外側に設ける。また、信号配線166はゲ
ート配線164および174で示す保持容量を構成する
電極と同時に形成する。
【0100】その後、層間絶縁膜(図示せず)を形成
し、図23に示すように画素電極172、共通配線17
3、接続電極171を形成する。画素電極172は層間
絶縁膜に設けたコンタクト部168で半導体層161と
接続する。半導体層161のこの部分はn型またはp型
の不純物元素が添加されたソース領域またはドレインが
形成されている領域である。画素電極172の一方の端
は、コンタクト部169で半導体層162と接続してい
る。
【0101】接続電極171は、信号配線166と半導
体層161とをコンタクト部170、167を介して接
続している。また、共通配線173は層間絶縁膜上に形
成され、かつ、信号配線166上に重なるように形成す
る。このように、共通配線と信号配線を重ね合わせて形
成することにより、透過型で形成されるIPS方式のア
クティブマトリクス型液晶表示装置の画素部の開口率を
向上させることが可能となる。
【0102】こうして、画素TFT175と保持容量1
76が形成される。図23において画素TFT175は
一対のソース領域およびドレイン領域間に二つのゲート
電極が設けられたマルチゲートの構造を示しているが、
ゲート電極の数に限定はなくシングルゲートの構造で形
成しても良い。保持容量176は半導体膜162とゲー
ト絶縁膜と同層の絶縁膜(図示せず)と容量配線165
とで形成され、さらに、半導体層162と層間絶縁膜
(図示せず)と電極174とで形成される。
【0103】画素電極の幅は基板面と平行な方向への電
界の広がりを考慮して3μm以上であることが望まし
い。また、画素電極と共通配線との間隔は10〜20μ
m、好ましくは12〜14μmとする。図23では本発明
のIPS方式の基本的な画素構成を示したが、一画素の
サイズや画像の視認性を考慮して画素電極と共通配線を
櫛形に形成しても良い。
【0104】図23で示す画素構造は信号配線と共通配
線とを層間絶縁膜を介して重畳させて設けることによ
り、これらの配線部分を覆う遮光膜を必ずしも必要とし
ないで済む。したがって、透過型の液晶表示装置におい
て透過光が遮られる面積を減少させることができ、開口
率を50〜60%と向上させることができる。その結
果、従来のIPS方式の液晶表示装置と比較してバック
ライトが消費する電力化を低減させることができる。ま
た、ゲート配線を低抵抗導電材料で形成することによ
り、配線抵抗を十分低減でき、画素部(画面サイズ)が
4インチクラス以上の表示装置に適用することができ
る。画素部の電極の構成は実施形態1乃至実施形態3の
いずれの形態も適用することができる。
【0105】[実施例6]本発明を実施して形成されたC
MOS回路や画素部は様々な電気光学装置に用いること
が出来る。即ち、それら電気光学装置を表示部に組み込
んださまざまな電子機器に本発明を実施出来る。
【0106】その様な電子機器としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフ
ロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型
ディスプレイ)、カーナビゲーション、カーステレオ、
パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコン
ピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられ
る。それらの一例を図19及び図20に示す。
【0107】図19(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体3001、画像入力部3002、表示部30
03、キーボード3004等を含む。本発明を画像入力
部3002、表示部3003やその他の信号制御回路に
適用することが出来る。
【0108】図19(B)はビデオカメラであり、本体
3101、表示部3102、音声入力部3103、操作
スイッチ3104、バッテリー3105、受像部310
6等を含む。本発明を表示部3102やその他の信号制
御回路に適用することが出来る。
【0109】図19(C)はモバイルコンピュータ(モ
ービルコンピュータ)であり、本体3201、カメラ部
3202、受像部3203、操作スイッチ3204、表
示部3205等を含む。本発明は表示部3205やその
他の信号制御回路に適用出来る。
【0110】図19(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体3301、表示部3302、アーム部330
3等を含む。本発明は表示部3302やその他の信号制
御回路に適用することが出来る。
【0111】図19(E)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体3401、表示部3402、スピーカ部340
3、記録媒体3404、操作スイッチ3405等を含
む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(D
igtial Versatile Disc)、CD
等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネッ
トを行うことが出来る。本発明は表示部3402やその
他の信号制御回路に適用することが出来る。
【0112】図19(F)はデジタルカメラであり、本
体3501、表示部3502、接眼部3503、操作ス
イッチ3504、受像部(図示しない)等を含む。本発
明を表示部3502やその他の信号制御回路に適用する
ことが出来る。
【0113】図20(A)は携帯電話であり、本体39
01、音声出力部3902、音声入力部3903、表示
部3904、操作スイッチ3905、アンテナ3906
等を含む。本発明を音声出力部3902、音声入力部3
903、表示部3904やその他の信号制御回路に適用
することが出来る。
【0114】図20(B)は携帯書籍(電子書籍)であ
り、本体4001、表示部4002、4003、記憶媒
体4004、操作スイッチ4005、アンテナ4006
等を含む。本発明は表示部4002、4003やその他
の信号回路に適用することが出来る。
【0115】図20(C)はディスプレイであり、本体
4101、支持台4102、表示部4103等を含む。
本発明は表示部4103に適用することが出来る。本発
明のディスプレイは特に大画面化した場合において有利
であり、対角10インチ以上(特に30インチ以上)の
ディスプレイには有利である。
【0116】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能であ
る。また、本実施例の電子機器は実施例1〜5のどのよ
うな組み合わせからなる構成を用いても実現することが
出来る。
【0117】
【発明の効果】本発明のIPS方式の画素構造を有する
アクティブマトリクス基板は、信号配線と共通電極を異
なる層で形成し、図2、4、17、18で示すような画
素構造とすることにより開口率を向上させることができ
る。また、ゲート配線を低抵抗導電材料で形成すること
により、配線抵抗を十分低減でき、画素部(画面サイ
ズ)が4インチクラス以上の表示装置に適用することが
できる。画素部の電極の構成は実施形態1乃至実施形態
3のいずれの形態も適用することができる。
【0118】また、本実施例で示す工程に従えば、駆動
回路におけるnチャネル型TFTの形状と、画素部にお
けるnチャネル型TFTの形状が異なっている。画素部
におけるnチャネル型TFTにおいて、ゲート絶縁膜を
介して、ゲート電極とLDD領域の重なる領域を形成し
ないことで、オフ電流値を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における画素部の工程を
示す上面図。
【図2】 本発明の一実施形態における画素部の工程を
示す上面図。
【図3】 本発明の一実施形態における画素部の回路
図。
【図4】 本発明の一実施形態における画素部の上面
図。
【図5】 従来のIPS方式の画素部の構造を説明する
上面図。
【図6】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
説明する断面図。
【図7】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
説明する断面図。
【図8】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
説明する断面図。
【図9】 本発明のアクティブマトリクス型液晶表示装
置の断面図。
【図10】 本発明のアクティブマトリクス型液晶表示
装置の画素部の構造を説明する断面図。
【図11】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の上
面図及び画素の一部を拡大した模式図。
【図12】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の組
立図。
【図13】 端子部の構成を説明する断面図。
【図14】 画素TFTの上面図。
【図15】 画素TFT、駆動回路のTFTの構成を説
明する断面図の一例を示す図。
【図16】 画素部の上面図の一例を示す図。
【図17】 本発明の一実施形態における画素部の上面
図。
【図18】 本発明の一実施形態における画素部の上面
図。
【図19】 液晶表示装置を用いた電子機器の一例を説
明する図。
【図20】 液晶表示装置を用いた電子機器の一例を説
明する図。
【図21】 10年保証実験の結果を示す図。
【図22】 画素部の工程の上面図の一例を示す図。
【図23】 画素部の工程の上面図の一例を示す図。
【図24】 本発明のIPS方式のスイッチング電圧の
一例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 612D H04N 5/66 102 612C (72)発明者 小山 潤 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内 Fターム(参考) 2H092 GA05 GA14 GA50 HA06 KA05 KA12 KA18 KB23 KB24 KB25 MA08 MA17 MA27 MA30 NA01 NA07 NA22 PA01 PA06 PA08 PA09 PA13 5C058 AA06 AB02 AB06 BA05 BA26 BA35 5C094 AA10 AA12 BA03 BA43 CA19 DA15 EA04 EA05 EA07 EB05 5F033 GG04 HH08 HH14 KK08 KK11 UU04 VV10 VV15 5F110 AA16 AA30 BB02 BB04 CC02 DD01 DD02 DD03 DD05 DD13 DD14 DD15 DD17 EE01 EE02 EE03 EE04 EE05 EE06 EE09 EE11 EE14 EE23 EE28 EE38 EE44 EE45 FF02 FF04 FF09 FF12 FF28 FF30 FF36 GG01 GG02 GG13 GG25 GG28 GG29 GG43 GG45 GG47 HJ01 HJ04 HJ12 HJ13 HJ23 HL02 HL03 HL04 HL06 HL11 HL23 HM15 NN03 NN04 NN22 NN23 NN24 NN27 NN34 NN35 NN72 NN73 NN78 PP01 PP03 PP34 PP35 QQ11 QQ24 QQ25 QQ28

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、半導体層と、第1の配線と、
    第2の配線と、第3の配線と、第4の配線と、第5の配
    線と、第6の配線とが形成され、 前記第5の配線と前記第6の配線は同一絶縁表面上に形
    成され、 前記半導体層上に第1の絶縁膜が形成され、 前記第2の配線と前記第3の配線とは、前記第1の絶縁
    膜上に形成された第2の絶縁膜上に形成され、かつ、前
    記第2の配線と前記第3の配線とは、前記一方の基板面
    と平行な電界が生じるように配置され、 前記第1の配線と前記第3の配線とは、前記第2の絶縁
    膜を介して重畳するように配置され、前記第1の配線と
    前記半導体層とは、前記第2の絶縁膜上に形成された第
    4の配線を介して接続していることを特徴とする液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】 基板上に、半導体層と、信号配線と、画
    素電極と、共通配線と、接続配線と、ゲート配線と、容
    量配線とが形成され、 前記ゲート配線と前記容量配線は同一絶縁表面上に形成
    され、 前記半導体層上に第1の絶縁膜が形成され、 前記画素電極と前記共通配線とは、前記第1の絶縁膜上
    に形成された第2の絶縁膜上に形成され、かつ、前記画
    素電極と前記共通配線とは、前記一方の基板面と平行な
    電界が生じるように配置され、 前記信号配線と前記共通配線とは、前記第2の絶縁膜を
    介して重畳するように配置され、前記信号配線と前記半
    導体層とは、前記第2の絶縁膜上に形成された接続電極
    を介して接続していることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 一対の基板と、前記一対の基板間に保持
    された液晶とを備えた液晶表示装置であって、 前記一対の基板の一方の基板には、半導体層と、ゲート
    配線と、信号配線と、容量配線と、画素電極と、共通配
    線とが形成され、 前記ゲート配線と前記容量配線は同一絶縁表面上に形成
    され、 前記半導体層上に第1の絶縁膜が形成され、 前記画素電極と前記共通配線とは、前記第1の絶縁膜上
    に形成された第2の絶縁膜上に形成され、かつ、前記画
    素電極と前記共通配線とは、前記一方の基板面と平行な
    電界が生じるように配置され、 前記共通配線と前記信号配線とは、前記第2の絶縁膜を
    介して重畳するように配置され、前記信号配線と前記半
    導体層とは、前記第2の絶縁膜上に形成された接続電極
    を介して接続していることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 基板上に、半導体層と、第1の絶縁膜上
    に形成されたゲート電極とを有する薄膜トランジスタ
    と、 第5の配線と、前記第5の配線と平行に位置する第6の
    配線と、少なくとも第2の絶縁膜を介して前記第5の配
    線と交差する第3の配線と、 前記薄膜トランジスタに接続し、前記第2の絶縁膜上に
    形成された第2の配線と、前記第3の配線の下方に形成
    され、少なくとも前記第2の絶縁膜を介して重畳するよ
    うに配置された第1の配線とを有し、 前記薄膜トランジスタは、前記第3の配線と前記第5の
    配線との交点に対応して設けられ、前記第2の配線と第
    3の配線とは、前記基板面と平行な電界が生じるように
    配置され、前記第1の配線と前記半導体層とは、前記第
    2の絶縁膜上に形成された第4の配線を介して接続して
    いることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 基板上に、半導体層と、第1の絶縁膜上
    に形成されたゲート電極とを有する薄膜トランジスタ
    と、 ゲート配線と、前記ゲート配線と平行に位置する容量配
    線と、少なくとも第2の絶縁膜を介して前記ゲート配線
    と交差する共通配線と、 前記薄膜トランジスタに接続し、前記第2の絶縁膜上に
    形成された画素電極と、前記共通配線の下方に形成さ
    れ、少なくとも前記第2の絶縁膜を介して重畳するよう
    に配置された信号配線とを有し、 前記薄膜トランジスタは、前記共通配線と前記ゲート配
    線との交点に対応して設けられ、前記画素電極と共通配
    線とは、前記基板面と平行な電界が生じるように配置さ
    れ、前記信号配線と前記半導体層とは、前記第2の絶縁
    膜上に形成された接続電極を介して接続していることを
    特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 一対の基板と、前記一対の基板間に保持
    された液晶とを備えた液晶表示装置であって、 前記一対の基板の一方の基板には、半導体層と第1の絶
    縁膜上に形成されたゲート電極とを有する薄膜トランジ
    スタと、 ゲート配線と、前記ゲート配線と平行に位置する容量配
    線と、少なくとも第2の絶縁膜を介して前記ゲート配線
    と交差する共通配線と、 前記薄膜トランジスタに接続し、前記第2の絶縁膜上に
    形成された画素電極と、前記共通配線の下方に形成さ
    れ、少なくとも前記第2の絶縁膜を介して重畳するよう
    に配置された信号配線とを有し、 前記薄膜トランジスタは、前記共通配線と前記ゲート配
    線との交点に対応して設けられ、前記画素電極と共通配
    線とは、前記一方の基板面と平行な電界が生じるように
    配置され、前記信号配線と前記半導体層とは、前記第2
    の絶縁膜上に形成された接続電極を介して接続している
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 一対の基板と、前記一対の基板間に保持
    された液晶とを備えた液晶表示装置であって、 前記一方の基板には画素部と駆動回路とが設けられ、 前記画素部には、半導体層と、第1の絶縁膜上に形成さ
    れたゲート電極とを有する薄膜トランジスタと、 第5の配線と、前記第5の配線と平行に位置する第6の
    配線と、少なくとも第2の絶縁膜を介して前記第5の配
    線と交差する第3の配線と、前記薄膜トランジスタに接
    続し、前記第2の絶縁膜上に形成された第2の配線と、 前記第3の配線の下方に形成され、少なくとも前記第2
    の絶縁膜を介して重畳するように配置された第1の配線
    とを有し、 前記薄膜トランジスタは、前記第3の配線と前記第5の
    配線との交点に対応して設けられ、前記第2の配線と前
    記第3の配線とは、前記一方の基板面と平行な電界が生
    じるように配置され、前記第3の配線と前記半導体層と
    は、前記第2の絶縁膜上に形成された第4の配線を介し
    て接続した構造を備え、 前記一対の基板の他方の基板には、 前記画素部の各画素に対応した赤色、青色、緑色のカラ
    ーフィルター層と、 前記薄膜トランジスタと重畳するように設けられ、赤色
    カラーフィルター層と青色カラーフィルター層とが積層
    された遮光膜と、 前記他方の基板の前記カラーフィルター層が形成された
    反対側の面に形成された透光性導電膜とを有することを
    特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 一対の基板と、前記一対の基板間に保持
    された液晶とを備えた液晶表示装置であって、 前記一方の基板には画素部と駆動回路とが設けられ、 前記画素部には、半導体層と、第1の絶縁膜上に形成さ
    れたゲート電極とを有する薄膜トランジスタと、 ゲート配線と、前記ゲート配線と平行に位置する容量配
    線と、少なくとも第2の絶縁膜を介して前記ゲート配線
    と交差する共通配線と、前記薄膜トランジスタに接続
    し、前記第2の絶縁膜上に形成された画素電極と、 前記共通配線の下方に形成され、少なくとも前記第2の
    絶縁膜を介して重畳するように配置された信号配線とを
    有し、 前記薄膜トランジスタは、前記共通配線と前記ゲート配
    線との交点に対応して設けられ、前記画素電極と前記共
    通配線とは、前記一方の基板面と平行な電界が生じるよ
    うに配置され、前記信号配線と前記半導体層とは、前記
    第2の絶縁膜上に形成された接続電極を介して接続した
    構造を備え、 前記一対の基板の他方の基板には、 前記画素部の各画素に対応した赤色、青色、緑色のカラ
    ーフィルター層と、 前記薄膜トランジスタと重畳するように設けられ、赤色
    カラーフィルター層と青色カラーフィルター層とが積層
    された遮光膜と、 前記他方の基板の前記カラーフィルター層が形成された
    反対側の面に形成された透光性導電膜とを有することを
    特徴とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8において、前記
    画素部のnチャネル型薄膜トランジスタと、前記駆動回
    路のnチャネル型薄膜トランジスタの形状が異なってい
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記画素部のnチ
    ャネル型薄膜トランジスタにおいて、ゲート電極と不純
    物領域とが、重ならないことを特徴とする液晶表示装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれか一
    項において、前記第2の絶縁膜は、珪素を成分とする絶
    縁膜と、有機樹脂材料から成る絶縁膜とから成ることを
    特徴とする液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項10のいずれか一
    項において、前記第2の絶縁膜は、酸化珪素または窒化
    珪素または酸化窒化珪素から成る絶縁膜と、ポリイミド
    またはアクリルまたはポリアミドまたはポリイミドアミ
    ドまたはベンゾシクロブテンから成る絶縁膜とから成る
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12のいずれか一
    項において、前記液晶表示装置は、携帯電話、ビデオカ
    メラ、デジタルカメラ、プロジェクター、ゴーグル型デ
    ィスプレイ、パーソナルコンピュータ、DVDプレイヤ
    ー、電子書籍、または携帯型情報端末であることを特徴
    とする液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 基板上に半導体層を形成する第1の工
    程と、 前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成する第2の工程
    と、 前記第1の絶縁膜上にゲート電極と第1の配線を形成す
    る第3の工程と、 選択的にマスクを形成し、前記第1の絶縁膜を所望の形
    状にエッチングする第4の工程と、 前記ゲート電極および前記第1の配線上に第2の絶縁膜
    を形成する第5の工程と、 前記第2の絶縁層上に第2の配線と、前記第2の絶縁膜
    を介して前記第1の配線に重畳する第3の配線と、前記
    第3の配線と前記半導体層とを接続する第4の配線とを
    形成する第6の工程と、を有することを特徴とする液晶
    表示装置の作製方法。
  15. 【請求項15】 基板上に半導体層を形成する第1の工
    程と、 前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成する第2の工程
    と、 前記第1の絶縁膜上にゲート電極と信号配線を形成する
    第3の工程と、 選択的にマスクを形成し、前記第1の絶縁膜を所望の形
    状にエッチングする第4の工程と、 前記ゲート電極及び信号配線上に第2の絶縁膜を形成す
    る第5の工程と、 前記第2の絶縁層上に画素電極と、前記第2の絶縁膜を
    介して前記信号配線に重畳する共通配線と、前記共通配
    線と前記半導体層とを接続する接続電極とを形成する第
    6の工程と、を有することを特徴とする液晶表示装置の
    作製方法。
  16. 【請求項16】 一対の基板間に液晶を挟持した液晶表
    示装置の作製方法であって、 前記一対の基板の一方の基板上に半導体層を形成する第
    1の工程と、 前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成する第2の工程
    と、 前記第1の絶縁膜上にゲート電極と第1の配線を形成す
    る第3の工程と、 選択的にマスクを形成し、前記第1の絶縁膜を所望の形
    状にエッチングする第4の工程と、 前記ゲート電極及び第1の配線上に第2の絶縁膜を形成
    する第5の工程と、 前記第2の絶縁膜上に前記半導体層に接続する第2の配
    線と、前記第2の絶縁膜を介して前記第1の配線に重畳
    する第3の配線と、前記第3の配線と前記半導体層とを
    接続する第4の配線とを有することを特徴とする液晶表
    示装置の作製方法。
  17. 【請求項17】 一対の基板間に液晶を挟持した液晶表
    示装置の作製方法であって、 前記一対の基板の一方の基板上に半導体層を形成する第
    1の工程と、 前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成する第2の工程
    と、 前記第1の絶縁膜上にゲート電極と信号配線を形成する
    第3の工程と、 選択的にマスクを形成し、前記第1の絶縁膜を所望の形
    状にエッチングする第4の工程と、 前記ゲート電極及び信号配線上に第2の絶縁膜を形成す
    る第5の工程と、 前記第2の絶縁膜上に前記半導体層に接続する画素電極
    と、前記第2の絶縁膜を介して前記信号配線に重畳する
    共通配線と、前記共通配線と前記半導体層とを接続する
    接続電極とを有することを特徴とする液晶表示装置の作
    製方法。
  18. 【請求項18】 一対の基板間に液晶を挟持した液晶表
    示装置の作製方法であって、 前記一対の基板の一方の基板上に半導体層を形成する第
    1の工程と、 前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成する第2の工程
    と、 前記第1の絶縁層上にゲート電極と第1の配線を形成す
    る第3の工程と、 選択的にマスクを形成し、前記第1の絶縁膜を所望の形
    状にエッチングする第4の工程と、 前記ゲート電極及び第1の配線に第2の絶縁膜を形成す
    る第5の工程と、 前記第2の絶縁膜上に前記半導体層に接続する第2の配
    線と、前記第2の絶縁膜を介して前記第1の配線に重畳
    する第3の配線と、前記第3の配線と前記半導体層とを
    接続する第4の配線とを形成する第6の工程と、 前記一対の基板の他方の基板に、各画素に対応した赤
    色、青色、緑色のカラーフィルター層を形成する第7の
    工程と、 少なくとも前記半導体層と重畳するように、赤色カラー
    フィルター層と青色カラーフィルター層とを積層して遮
    光膜を形成する第8の工程と、 前記他方の基板の前記カラーフィルター層が形成された
    反対側の面に透光性導電膜を形成する第9の工程と、を
    有することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  19. 【請求項19】 一対の基板間に液晶を挟持した液晶表
    示装置の作製方法であって、 前記一対の基板の一方の基板上に半導体層を形成する第
    1の工程と、 前記半導体層上に第1の絶縁膜を形成する第2の工程
    と、 前記第1の絶縁層上にゲート電極と信号配線を形成する
    第3の工程と、 選択的にマスクを形成し、前記第1の絶縁膜を所望の形
    状にエッチングする第4の工程と、 前記ゲート電極及び信号配線上に第2の絶縁膜を形成す
    る第5の工程と、 前記第2の絶縁膜上に前記半導体層に接続する画素電極
    と、前記第2の絶縁膜を介して前記信号配線に重畳する
    共通配線と、前記共通配線と前記半導体層とを接続する
    接続電極とを形成する第6の工程と、 前記一対の基板の他方の基板に、各画素に対応した赤
    色、青色、緑色のカラーフィルター層を形成する第7の
    工程と、 少なくとも前記半導体層と重畳するように、赤色カラー
    フィルター層と青色カラーフィルター層とを積層して遮
    光膜を形成する第8の工程と、 前記他方の基板の前記カラーフィルター層が形成された
    反対側の面に透光性導電膜を形成する第9の工程と、を
    有することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  20. 【請求項20】 請求項14乃至請求項19のいずれか
    一項において、前記第2の絶縁膜は、珪素を成分とする
    絶縁膜と、有機樹脂材料から成る絶縁膜とを形成するこ
    とを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  21. 【請求項21】 請求項14乃至請求項19いずれか一
    項において、前記第2の絶縁膜は、酸化珪素または窒化
    珪素または酸化窒化珪素から成る絶縁膜と、ポリイミド
    またはアクリルまたはポリアミドまたはポリイミドアミ
    ドまたはベンゾシクロブテンから成る絶縁膜とを形成す
    ることを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  22. 【請求項22】 請求項14乃至21のいずれか一項に
    おいて、前記液晶表示装置は、携帯電話、ビデオカメ
    ラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ、パーソ
    ナルコンピュータ、DVDプレイヤー、電子書籍、また
    は携帯型情報端末であることを特徴とする液晶表示装置
    の作製方法。
JP2000308600A 2000-10-10 2000-10-10 液晶表示装置およびその作製方法 Expired - Fee Related JP4845254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000308600A JP4845254B2 (ja) 2000-10-10 2000-10-10 液晶表示装置およびその作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000308600A JP4845254B2 (ja) 2000-10-10 2000-10-10 液晶表示装置およびその作製方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002116450A true JP2002116450A (ja) 2002-04-19
JP2002116450A5 JP2002116450A5 (ja) 2007-12-06
JP4845254B2 JP4845254B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=18788881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000308600A Expired - Fee Related JP4845254B2 (ja) 2000-10-10 2000-10-10 液晶表示装置およびその作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4845254B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012118297A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Sony Corp 表示パネルおよびその製造方法、表示装置、ならびに電子機器
KR20180103790A (ko) * 2005-12-05 2018-09-19 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 액정표시장치

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06331975A (ja) * 1993-05-24 1994-12-02 Nec Corp カラー液晶ディスプレイ
JPH09105918A (ja) * 1995-10-12 1997-04-22 Hitachi Ltd 液晶表示装置
JPH09230380A (ja) * 1996-02-27 1997-09-05 Sharp Corp アクティブマトリクス基板及び液晶表示装置
JPH09236820A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Hosiden Corp 液晶表示装置
JPH1048651A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Furontetsuku:Kk 薄膜トランジスタ型液晶表示装置
JPH11119237A (ja) * 1997-10-16 1999-04-30 Mitsubishi Electric Corp 面内スイッチング型液晶表示装置
JPH11194366A (ja) * 1998-01-07 1999-07-21 Seiko Epson Corp アクティブマトリックス基板およびその製造方法、液晶装置および電子機器
JP2000131714A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Hitachi Ltd アクティブマトリクス液晶表示装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06331975A (ja) * 1993-05-24 1994-12-02 Nec Corp カラー液晶ディスプレイ
JPH09105918A (ja) * 1995-10-12 1997-04-22 Hitachi Ltd 液晶表示装置
JPH09230380A (ja) * 1996-02-27 1997-09-05 Sharp Corp アクティブマトリクス基板及び液晶表示装置
JPH09236820A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Hosiden Corp 液晶表示装置
JPH1048651A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Furontetsuku:Kk 薄膜トランジスタ型液晶表示装置
JPH11119237A (ja) * 1997-10-16 1999-04-30 Mitsubishi Electric Corp 面内スイッチング型液晶表示装置
JPH11194366A (ja) * 1998-01-07 1999-07-21 Seiko Epson Corp アクティブマトリックス基板およびその製造方法、液晶装置および電子機器
JP2000131714A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Hitachi Ltd アクティブマトリクス液晶表示装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102091109B1 (ko) 2005-12-05 2020-03-19 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 액정표시장치
KR20180103790A (ko) * 2005-12-05 2018-09-19 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 액정표시장치
KR20190025878A (ko) * 2005-12-05 2019-03-12 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 액정표시장치
KR101957892B1 (ko) 2005-12-05 2019-03-13 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 액정표시장치
US10324347B1 (en) 2005-12-05 2019-06-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device
US10539847B2 (en) 2005-12-05 2020-01-21 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device
KR20200030522A (ko) * 2005-12-05 2020-03-20 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 액정표시장치
KR102256370B1 (ko) 2005-12-05 2021-05-25 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 액정표시장치
US11048135B2 (en) 2005-12-05 2021-06-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device
US11126053B2 (en) 2005-12-05 2021-09-21 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device
US11592719B2 (en) 2005-12-05 2023-02-28 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device
US11899329B2 (en) 2005-12-05 2024-02-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device
JP2012118297A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Sony Corp 表示パネルおよびその製造方法、表示装置、ならびに電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4845254B2 (ja) 2011-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9869907B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US8017456B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP4485078B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2001281703A (ja) 液晶表示装置およびその作製方法
JP4845254B2 (ja) 液晶表示装置およびその作製方法
JP4387364B2 (ja) 液晶表示装置およびその作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071009

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111011

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees