JP2001281703A - 液晶表示装置およびその作製方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその作製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IPS方式のアクティブマトリクス型液晶表
示装置の開口率を向上し、視野角が広く、かつ、鮮明で
明るい画像表示を実現することを目的とする。 【解決手段】 画素部には半導体膜と第1の絶縁層上に
形成されたゲート電極とを有するTFTと、第2の絶縁
層を介してゲート配線と交差する共通配線と、第2の絶
縁層上に形成されていて画素部のTFTに接続する画素
電極と、共通配線の下方に形成され第2の絶縁層を介し
て重畳するように配置された信号配線とを有し、画素電
極と共通配線とは基板面と平行な電界が生じるように配
置され、信号配線と半導体膜とは第2の絶縁層上に形成
された接続電極を介して接続した構造を備えた構造を有
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブマトリク
ス型の液晶表示装置に関し、特にIPS(In-Plane Swit
ching)方式(=横電界方式)のアクティブマトリクス型
の液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(TFT)などの能動
素子を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置が
知られている。アクティブマトリクス型の液晶表示装置
は画素密度を高くすることが可能であり、小型軽量でし
かも低消費電力であることから、CRTの代替品として
パーソナルコンピュータのモニタや液晶テレビなどの製
品が開発されている。特に、TFTの活性層を多結晶シ
リコンに代表される結晶質半導体膜で形成する技術は、
画素部のスイッチ用TFT(以下、画素TFTと記す)
のみならず駆動回路を同一基板上に作り込むことを可能
とし、液晶表示装置の小型軽量化に寄与する技術と位置
付けられている。
【0003】液晶表示装置は一対の基板間に液晶を封入
し、一方の基板の画素電極(個別電極)と他方の基板の
対向電極(共通電極)との間に印加される基板面にほぼ
垂直な電界により液晶分子を配向させている。しかし、
このような液晶の駆動方法では基板面に対して垂直な方
向なら見たときは正常な表示状態でも、斜めから見ると
色調が変化し不鮮明になってしまうといった視野角が狭
いという欠点があった。
【0004】この欠点を克服する方法としてIPS方式
がある。この方式は画素電極と共通配線との両方を一方
の基板に形成し電界を横方向に切換えることに特徴があ
り、液晶分子が立ち上がることなく基板面にほぼ平行な
方向に配向を制御している。この動作原理により視野角
を広げることが可能となっている。
【0005】図5は従来のIPS方式のアクティブマト
リクス型液晶表示装置における画素構造の一例を示す。
図5において301はゲート配線、302はTFTの半
導体膜、303は共通配線、304と308は信号配線
(ソース配線)、305は画素電極、307は対向電
極、306は保持容量部である。
【0006】しかし、この画素構造では対向電極307
と信号配線304、308との間に隙間があり、信号配
線304、308上を含めてこの隙間の部分では画像信
号に従って液晶を駆動することができないので光漏れの
問題が発生する。これを防止するためにこの部分に遮光
膜を形成する必要があるが、その結果画素部の開口率が
低下してしまう。図5で示すような画素構造では、開口
率はせいぜい30〜40%程度を確保するのが限度であ
り、明るさを確保するためにはバックライトの輝度を高
くする必要がある。しかし、バックライトの輝度を高く
することは消費電力の増加をもたらすのみでなく、バッ
クライト自体の寿命を短くしてしまう懸念がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】IPS方式のアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置は視野角を広げることがで
きるが、開口率が低くなってしまうという欠点がある。
本発明はこのような問題点を解決するための手段を提供
し、IPS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置
の開口率を向上し、視野角が広く、かつ、鮮明で明るい
画像表示を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】画素部にIPS方式を用
いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置においてそ
の開口率を向上させるために、絶縁表面上に島状半導体
膜とゲート配線と画素電極と共通配線とが形成され、ゲ
ート配線と信号配線とは、半導体膜上に形成されたゲー
ト絶縁膜となる第1の絶縁層上に形成され、画素電極と
共通電極とは第1の絶縁層上に形成された第2の絶縁層
上に形成され、かつ、画素電極と共通配線とは、基板面
と平行な電界が生じるように配置されていて、さらに、
共通電極と信号配線とは第2の絶縁層を介して重畳する
ように配置され、信号配線と半導体膜とは、第2の絶縁
層上に形成された接続電極を介して接続していることを
特徴としている。
【0009】または、絶縁表面上に画素部と駆動回路と
が設けられ、画素部には半導体膜と第1の絶縁層上に形
成されたゲート電極とゲート配線とを有するTFTと、
第2の絶縁層を介してゲート配線と交差する共通配線
と、第2の絶縁層上に形成されていて画素部のTFTに
接続する画素電極と、共通配線の下方に形成され第2の
絶縁層を介して重畳するように配置された信号配線とを
有し、画素電極と共通配線とは基板面と平行な電界が生
じるように配置され、信号配線と半導体膜とは第2の絶
縁層上に形成された接続電極を介して接続した構造を備
えた構造を有することを特徴とする。さらに、カラーフ
ィルターが形成される他方の基板には、画素部の各画素
に対応した赤色、青色、緑色のカラーフィルター層と、
画素部のTFTと重畳するように設けられ、赤色カラー
フィルター層から成る遮光膜、または赤色カラーフィル
ター層と青色カラーフィルター層とが積層された遮光膜
とを有することを特徴としている。
【0010】また、上記課題を解決するために本発明の
液晶表示装置の作製方法は、基板上に結晶質半導体膜か
ら成る島状半導体膜を形成する第1の工程と、島状半導
体膜上に第1の絶縁層を形成する第2の工程と、第1の
絶縁層上にゲート配線と信号配線を形成する第3の工程
と、ゲート配線及び信号配線上に第2の絶縁層を形成す
る第4の工程と、第2の絶縁層上に画素電極と、共通配
線と前記半導体膜とを接続する接続電極と、信号配線に
重畳するように共通配線を形成する第5の工程とを有す
ることを特徴としている。
【0011】或いは、基板上に結晶質半導体膜から成る
島状半導体膜を形成する第1の工程と、島状半導体膜上
に第1の絶縁層を形成する第2の工程と、第1の絶縁層
上にゲート電極とゲート配線と信号配線を形成する第3
の工程と、ゲート配線及び信号配線上に第2の絶縁層を
形成する第4の工程と、第2の絶縁層上に前記半導体膜
に接続する画素電極と、共通配線と半導体膜とを接続す
る接続電極と、信号配線に重畳するように共通配線を形
成する第5の工程と、一対の基板の他方の基板に、各画
素に対応した赤色、青色、緑色のカラーフィルター層を
形成する第6の工程と、少なくとも前記薄膜半導体膜と
重畳するように、赤色カラーフィルター層と青色カラー
フィルター層とを積層して遮光膜を形成する第7の工程
と、他方の基板のカラーフィルター層が形成された反対
側の面に透光性導電膜を形成する第8の工程とを有する
ことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態1]IPS方式のアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置の画素部はpチャネルま
たはnチャネル型TFTから成る画素TFT、画素電極
及び保持容量、信号配線、共通配線などから構成され
る。本発明は特に信号配線と共通配線の形状に特徴があ
る。以下に本発明の画素部の構成を図1〜3を用いて説
明する。
【0013】図1は画素部のほぼ一画素分を示し、絶縁
表面上に島状半導体膜101、102とゲート電極10
3、ゲート配線104、信号線106が形成されている
様子を示す。基板は無アルカリガラス基板や石英基板等
が好ましく、その他にプラスチック基板を使用すること
もできる。島状半導体膜101はTFTのチャネル形成
領域やソースまたはドレイン領域、LDD領域等を形成
し、島状半導体膜102は保持容量を形成するために設
ける。図示していないが、島状半導体膜101、102
上及び少なくとも画素部を形成する基板上には第1の絶
縁膜(ゲート絶縁膜に相当する膜)が形成され、その上
にゲート電極103が形成される。ゲート電極103は
タングステン(W)、タンタル(Ta)、チタン(T
i)、モリブデン(Mo)から選ばれた元素または該元
素を成分とする合金材料で形成する。または、多結晶シ
リコン膜や前記元素のシリサイド膜を組み合わせて形成
しても良い。
【0014】ゲート配線104、容量配線105はゲー
ト電極と同じ材料で形成しても良いが、上記材料はシー
ト抵抗値が10Ω/□以上の値であり、画面サイズが4
インチクラスかそれ以上の液晶表示装置を作製する場合
には必ずしも適切でない。画面サイズの大型化に伴って
配線の長さが増大し、配線抵抗の影響による信号の遅延
時間(配線遅延)を無視することができなくなる。例え
ば、13インチクラスでは対角線の長さが340mmと
なり、18インチクラスでは460mmとなる。従っ
て、ゲート配線104や容量配線105はシート抵抗値
を低くするアルミニウム(Al)や銅(Cu)を主成分
とする材料で形成することが望ましい。
【0015】ゲート配線104をゲート電極103と別
な材料で形成する場合には、そのコンタクト部を図1で
示すように島状半導体膜101の外側に設ける。Alは
エレクトロマイグレーションなどでゲート絶縁膜中にし
み出すことがあるので、Alで形成するゲート配線を直
接ゲート絶縁膜に接する形で島状半導体膜上に設けるこ
とは適切でない。ゲート電極とゲート配線のコンタクト
はコンタクトホールを必要とせず、ゲート電極とゲート
配線とを重ね合わせて形成する。また、信号配線106
はゲート配線104と同時に形成する。
【0016】その後、層間絶縁膜(図示せず)を形成
し、図2に示すように画素電極112、共通配線11
3、接続電極111を形成する。画素電極112は層間
絶縁膜に設けたコンタクト部108で島状半導体膜10
1と接続する。島状半導体膜101のこの部分はn型ま
たはp型の不純物元素が添加されたソースまたはドレイ
ンが形成されている領域である。画素電極112の一方
の端は、コンタクト部109で島状半導体膜102と接
続している。
【0017】接続電極111は、信号配線106と島状
半導体膜101とをコンタクト部110、107を介し
て接続し、コンタクト部114で隣接する画素の信号配
線と接続している。即ち、本発明の実施形態によれば、
信号配線はゲート配線と同じ層上に形成され、その交差
は層間絶縁膜上に形成された接続電極を用いて行ってい
る。
【0018】図2に示すように、共通配線113は層間
絶縁膜上に形成され、かつ、信号配線106上に重なる
ように形成する。このように、共通配線と信号配線を重
ね合わせて形成することにより、透過型で形成されるI
PS方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置の画素
部の開口率を向上させることが可能となる。
【0019】こうして、画素TFT115と保持容量1
16が形成される。図2において画素TFT115は一
対のソースまたはドレイン間に二つのゲート電極が設け
られたマルチゲートの構造を示しているが、ゲート電極
の数に限定はなくシングルゲートの構造で形成しても良
い。保持容量116は半導体膜102とゲート絶縁膜と
同層の絶縁膜(図示せず)と容量配線105で形成され
る。図3は画素部の回路図を示し、点線117で囲まれ
た部分がほぼ一画素分に相当する。
【0020】画素電極の幅は基板面と平行な方向への電
界の広がりを考慮して3μm以上であることが望まし
い。また、画素電極と共通配線との間隔は10〜20μ
m、好ましくは12〜14μmとする。図1と2では本
発明のIPS方式の基本的な画素構成を示したが、一画
素のサイズや画像の視認性を考慮して画素電極と共通配
線を櫛形に形成しても良い。
【0021】図17はその一例を示し、画素TFT10
15、保持容量1016、画素電極1012、共通電極
1013が設けられている。画素TFT1015は島状
半導体膜1001、ゲート電極1003などから構成さ
れ、コンタクト部1008で画素電極1012と接続し
ている。信号配線1006はコンタクト部1010で接
続配線1011と接続し、接続配線1011はコンタク
ト部1007で島状半導体膜1001と、コンタクト部
1014で隣接する画素の信号配線と接続している。共
通配線1013と層間絶縁膜を介して信号配線1006
と重なるように設けられている。
【0022】図2または図17で示す画素構造は信号配
線と共通配線とを層間絶縁膜を介して重畳させて設ける
ことにより、これらの配線部分を覆う遮光膜を必ずしも
必要としないで済む。従って、透過型の液晶表示装置に
おいて透過光が遮られる面積を減少させることができ、
開口率を50〜60%と向上させることができる。その
結果、従来のIPS方式の液晶表示装置と比較してバッ
クライトが消費する電力化を低減させることができる。
【0023】[実施形態2]IPS方式では白色調を含め
た視野角を広げる方法として、くの字型の電極構造が知
られている。図4は実施形態1において説明した本発明
の画素構造で、くの字型の電極構造を採用した例を示
す。画素は画素TFT215、保持容量216、画素電
極212、共通電極213が設けられている。画素TF
T215は島状半導体膜201、ゲート電極203など
から構成され、コンタクト部208で画素電極212と
接続している。信号配線206はコンタクト部210で
接続配線211と接続し、接続配線211はコンタクト
部207で島状半導体膜201と、コンタクト部214
で隣接する画素の信号配線と接続している。共通配線2
13と層間絶縁膜を介して信号配線206と重なるよう
に設けられ、くの字型の角度は120〜160度、好ま
しくは150度で形成する。くの字型の電極構造を採用
すると、視野角がさらに広がり、基板面と垂直な方向は
もとより、60〜50度程度傾けた角度から見ても色調
の変化がなく、コントラストの低下も少なくすることが
できる。
【0024】[実施形態3]図18(A)はIPS方式の
画素構造の他の一例を示す。画素は画素TFT111
5、保持容量1116、画素電極1112、共通電極1
113が設けられている。画素TFT1115は島状半
導体膜1101、ゲート電極1103などから構成さ
れ、コンタクト部1108で画素電極1112と接続し
ている。信号配線1106はコンタクト部1110で接
続配線1111と接続し、接続配線1111はコンタク
ト部1107で島状半導体膜1101と、コンタクト部
1114で隣接する画素の信号配線と接続している。共
通配線1113と層間絶縁膜を介して信号配線1106
と重なるように設けられている。このような画素の回路
図を図18(B)に示す。
【0025】保持容量1116を形成する半導体膜11
02はボロンに代表されるp型の不純物元素が添加され
て一方の電極を形成し、ゲート絶縁膜と同じ層で形成さ
れた絶縁膜を介して隣接する画素のゲート配線1105
を他方の電極としている。半導体膜1102をp型の導
電型とするのは、ゲート配線1105がLowレベルの
ときにON状態とするためである。
【0026】図18(A)のような画素構造とすると容
量配線を省略することが可能となり、画素部及び駆動回
路を含めた回路構成を簡略化することができると共に、
開口率をさらに向上させることができる。
【0027】
【実施例】[実施例1]本実施例ではIPS方式の画素構
造で形成した画素部と、画素部の周辺に設ける駆動回路
のTFTを同時に作製する方法について詳細に説明す
る。
【0028】本実施例で示すTFTのゲート電極は2層
構造を有している。その第1層目と第2層目とはいずれ
もTa、W、Ti、Moから選ばれた元素、または前記
元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成
する。或いは、第1層目をリン等の不純物元素をドーピ
ングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜で形成
しても良い。好ましい組み合わせの一例は、第1層目を
Taまたは窒化タンタル(TaN)、若しくは窒化タン
タル(TaN)とTaの積層構造で形成し、第2層目を
Wで形成する。
【0029】ゲート電極の第1層目に半導体膜を用いる
場合も同様であるが、Ta、W、Ti、Moから選ばれ
た元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しく
は化合物材料は面積抵抗が約10Ω以上の値であり、画
面サイズが4インチクラスかそれ以上の表示装置を作製
する場合には必ずしも適していない。画面サイズの大型
化に伴って基板上において配線を引回す長さが必然的に
増大し、配線抵抗の影響による信号の遅延時間の問題を
無視することができなくなるためである。また、配線抵
抗を下げる目的で配線の幅を太くすると、画素部以外の
周辺の領域の面積が増大し表示装置の外観を著しく損ね
ることになる。
【0030】まず、図6(A)に示すように、コーニン
グ社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代表
されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウ
ケイ酸ガラスなどのガラスから成る基板501上に酸化
シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜
などの絶縁膜から成る下地膜502を形成する。例え
ば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作
製される酸化窒化シリコン膜502aを10〜200n
m(好ましくは50〜100nm)形成し、同様にSi
4、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜502b
を50〜200nm(好ましくは100〜150nm)
の厚さに積層形成する。本実施例では下地膜502を2
層構造として示したが、前記絶縁膜の単層膜または2層
以上積層させた構造で形成しても良い。
【0031】この絶縁表面上に形成する島状半導体層5
03〜506及び563は、非晶質構造を有する半導体
膜をレーザー結晶化法や熱結晶化法を用いて作製した結
晶質半導体膜で形成する。この島状半導体層503〜5
06及び563の厚さは25〜80nm(好ましくは3
0〜60nm)の厚さで形成する。結晶質半導体膜の材
料に限定はないが、好ましくはシリコンまたはシリコン
ゲルマニウム(SiGe)合金などで形成すると良い。
【0032】レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製
するには、パルス発振型または連続発光型のエキシマレ
ーザーに代表されるガスレーザーやYAGレーザー、Y
VO 4レーザーに代表される固体レーザーを用いる。こ
れらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器から
放射されたレーザー光を光学系で線状または長方形状ま
たは矩形状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると
良い。結晶化の条件は実施者が適宣選択するものである
が、エキシマレーザーを用いる場合はパルス発振周波数
30Hzとし、レーザーエネルギー密度を100〜40
0mJ/cm2(代表的には200〜300mJ/cm2)と
する。また、YAGレーザーを用いる場合にはその第2
高調波を用いパルス発振周波数1〜10kHzとし、レ
ーザーエネルギー密度を300〜600mJ/cm2(代
表的には350〜500mJ/cm2)とすると良い。そ
して幅100〜1000μm、例えば400μmで線状
に集光したレーザー光を基板全面に渡って照射し、この
時の線状レーザー光の重ね合わせ率(オーバーラップ
率)を80〜98%として行う。
【0033】ゲート絶縁膜507はプラズマCVD法ま
たはスパッタ法を用い、厚さを40〜150nmとして
シリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、12
0nmの厚さで酸化窒化シリコン膜で形成する。勿論、
ゲート絶縁膜はこのような酸化窒化シリコン膜に限定さ
れるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層また
は積層構造として用いても良い。例えば、酸化シリコン
膜を用いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Te
traethyl Ortho Silicate)とO2とを混合し、反応圧力
40Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(1
3.56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放
電させて形成することができる。このようにして作製さ
れる酸化シリコン膜は、その後400〜500℃の熱ア
ニールによりゲート絶縁膜として良好な特性を得ること
ができる。
【0034】そして、ゲート絶縁膜507上にゲート電
極を形成するための第1の導電膜508と第2の導電膜
509とを形成する。本実施例では、第1の導電膜50
8をTaで50〜100nmの厚さに形成し、第2の導
電膜をWで100〜300nmの厚さに形成する。
【0035】Ta膜はスパッタ法で形成し、Taのター
ゲットをArでスパッタする。この場合、Arに適量の
XeやKrを加えると、Ta膜の内部応力を緩和して膜
の剥離を防止することができる。また、α相のTa膜の
抵抗率は20μΩcm程度でありゲート電極に使用する
ことができるが、β相のTa膜の抵抗率は180μΩc
m程度でありゲート電極とするには不向きである。α相
のTa膜を形成するために、Taのα相に近い結晶構造
をもつ窒化タンタルを10〜50nm程度の厚さでTa
の下地に形成しておくとα相のTa膜を容易に得ること
ができる。
【0036】W膜を形成する場合には、Wをターゲット
としたスパッタ法で形成する。その他に6フッ化タング
ステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも
できる。いずれにしてもゲート電極として使用するため
には低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μ
Ωcm以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大き
くすることで低抵抗率化を図ることができるが、W中に
酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され
高抵抗化する。このことより、スパッタ法による場合、
純度99.9999%のWターゲットを用い、さらに成
膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮
してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩc
mを実現することができる。
【0037】次に図6(B)に示すように、レジストに
よるマスク510〜513を形成し、ゲート電極を形成
するための第1のエッチング処理を行う。エッチング方
法に限定はないが、好適にはICP(Inductively Coup
led Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用
い、エッチング用ガスにCF4とCl2を混合し、0.5
〜2Pa、好ましくは1Paの圧力でコイル型の電極に
500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズ
マを生成して行う。基板側(試料ステージ)にも100
WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の
自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した
場合にはW膜及びTa膜とも同程度にエッチングされ
る。
【0038】上記エッチング条件では、レジストによる
マスクの形状を適したものとすることにより、基板側に
印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第
2の導電層の端部がテーパー形状となる。テーパー部の
角度は15〜45°となる。ゲート絶縁膜上に残渣を残
すことなくエッチングするためには、10〜20%程度
の割合でエッチング時間を増加させると良い。W膜に対
する酸化窒化シリコン膜の選択比は2〜4(代表的には
3)であるので、オーバーエッチング処理により、酸化
窒化シリコン膜が露出した面は20〜50nm程度エッ
チングされることになる。こうして、第1のエッチング
処理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1の
形状の導電層515〜518(第1の導電層515a〜
518aと第2の導電層515b〜518b)を形成す
る。514はゲート絶縁膜であり、第1の形状の導電層
515〜518で覆われない領域は20〜50nm程度
エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0039】そして、第1のドーピング処理を行いn型
を付与する不純物元素を添加する。ドーピングの方法は
イオンドープ法若しくはイオン注入法で行えば良い。イ
オンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×10
14atoms/cm2とし、加速電圧を60〜100keVと
して行う。n型を付与する不純物元素として15族に属
する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を
用いるが、ここではリン(P)を用いる。この場合、導
電層515〜518がn型を付与する不純物元素に対す
るマスクとなり、自己整合的に第1の不純物領域519
〜523が形成される。第1の不純物領域519〜52
3には1×1020〜1×1021atoms/cm3の濃度範囲
でn型を付与する不純物元素を添加する。
【0040】次に図6(C)に示すように第2のエッチ
ング処理を行う。同様にICPエッチング法を用い、エ
ッチングガスにCF4とCl2とO2を混合して、1Paの
圧力でコイル型の電極に500WのRF電力(13.56MH
z)を供給し、プラズマを生成して行う。基板側(試料
ステージ)には50WのRF(13.56MHz)電力を投
入し、第1のエッチング処理に比べ低い自己バイアス電
圧を印加する。このような条件によりW膜を異方性エッ
チングし、かつ、それより遅いエッチング速度で第1の
導電層であるTaを異方性エッチングして第2の形状の
導電層529〜532(第1の導電層529a〜532
aと第2の導電層529b〜532b)を形成する。5
28はゲート絶縁膜であり、第2の形状の導電層529
〜532で覆われない領域はさらに20〜50nm程度
エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0041】W膜やTa膜のCF4とCl2の混合ガスに
よるエッチング反応は、生成されるラジカルまたはイオ
ン種と反応生成物の蒸気圧から推測することができる。
WとTaのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較すると、W
のフッ化物であるWF6が極端に高く、その他のWC
5、TaF5、TaCl5は同程度である。従って、C
4とCl2の混合ガスではW膜及びTa膜共にエッチン
グされる。しかし、この混合ガスに適量のO2を添加す
るとCF4とO2が反応してCOとFになり、Fラジカル
またはFイオンが多量に発生する。その結果、フッ化物
の蒸気圧が高いW膜のエッチング速度が増大する。一
方、TaはFが増大しても相対的にエッチング速度の増
加は少ない。また、TaはWに比較して酸化されやすい
ので、O2を添加することでTaの表面が酸化される。
Taの酸化物はフッ素や塩素と反応しないためさらにT
a膜のエッチング速度は低下する。従って、W膜とTa
膜とのエッチング速度に差を作ることが可能となりW膜
のエッチング速度をTa膜よりも大きくすることが可能
となる。
【0042】そして、図7(A)に示すように第2のド
ーピング処理を行う。この場合、第1のドーピング処理
よりもドーズ量を下げ高加速電圧の条件でn型を付与す
る不純物元素をドーピングする。例えば、加速電圧を7
0〜120keVとし、1×1013atoms/cm2のドー
ズ量で行い、図6(B)で島状半導体層に形成された第
1の不純物領域の内側に新な不純物領域を形成する。ド
ーピングは、第2の形状の導電層529〜532を不純
物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層529
a〜532aの下側の領域にも不純物元素が添加される
ようにドーピングする。こうして、第1の導電層529
a〜532aと重なる第3の不純物領域537〜540
と、第1の不純物領域と第3の不純物領域との間の第2
の不純物領域533〜536とを形成する。n型を付与
する不純物元素は、第2の不純物領域で1×1017〜1
×1019atoms/cm3の濃度となるようにし、第3の不
純物領域で1×1016〜1×1018atoms/cm3の濃度
となるようにする。
【0043】そして図7(B)に示すように、pチャネ
ル型TFTを形成する島状半導体層504に一導電型と
は逆の導電型の第4の不純物領域544〜546を形成
する。第2の導電層530を不純物元素に対するマスク
として用い、自己整合的に不純物領域を形成する。この
とき、nチャネル型TFTを形成する島状半導体層50
3、505、506はレジストのマスク541〜543
で全面を被覆しておく。不純物領域544〜546には
それぞれ異なる濃度でリンが添加されているが、ジボラ
ン(B26)を用いたイオンドープ法で形成し、そのい
ずれの領域においても不純物濃度を2×1020〜2×1
21atoms/cm3となるようにする。
【0044】以上までの工程でそれぞれの島状半導体層
に不純物領域が形成される。第2の形状の導電層529
〜532がゲート電極として機能する。
【0045】こうして導電型の制御を目的として図7
(C)に示すように、それぞれの島状半導体層に添加さ
れた不純物元素を活性化する工程を行う。この工程はフ
ァーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行う。その
他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルア
ニール法(RTA法)を適用することができる。熱アニ
ール法では酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1
ppm以下の窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的
には500〜600℃で行うものであり、本実施例では
500℃で4時間の熱処理を行う。
【0046】レーザーアニール法では波長400nm以
下のエキシマレーザー光やYAGレーザー、YVO4
ーザーの第2高調波(532nm)を用いる。活性化の
条件は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレ
ーザーを用いる場合はパルス発振周波数30Hzとし、
レーザーエネルギー密度を100〜300mJ/cm2
する。また、YAGレーザーを用いる場合にはその第2
高調波を用いパルス発振周波数1〜10kHzとし、レ
ーザーエネルギー密度を200〜400mJ/cm2とす
ると良い。そして幅100〜1000μm、例えば40
0μmで線状に集光したレーザー光を基板全面に渡って
照射し、この時の線状レーザー光の重ね合わせ率(オー
バーラップ率)を80〜98%として行う。
【0047】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行
い、島状半導体層を水素化する工程を行う。この工程は
熱的に励起された水素により半導体層のダングリングボ
ンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、
プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用い
る)を行っても良い。
【0048】活性化および水素化処理の後、ゲート配
線、信号配線、容量配線を低抵抗の導電性材料で形成す
る。低抵抗の導電性材料はAlやCuを主成分とするも
のであり、このような材料でゲート配線を形成する。本
実施例ではAlを用いる例を示し、Tiを0.1〜2重
量%含むAl膜を低抵抗導電層として全面に形成する
(図示せず)。厚さは200〜400nm(好ましくは
250〜350nm)で形成する。そして、所定のレジ
ストパターンを形成し、エッチング処理して、ゲート配
線547、549、信号配線548、容量配線550を
形成する。これらの配線のエッチング処理は、リン酸系
のエッチング溶液によるウエットエッチングで行うと、
下地との選択加工性を保って形成することができる。
【0049】Cuをゲート配線に使用する場合には、密
着性を高めるために下地に窒化Ta膜を50〜200n
mの厚さに形成しておく。Cuはスパッタ法やメッキ法
で200〜500nmの厚さに形成しエッチング処理に
より配線を形成する。Cu配線はAl配線に比べエレク
トロマイグレーションの耐性が高く配線の微細化が可能
となる。
【0050】図8において、第1の層間絶縁膜551は
酸化窒化シリコン膜から100〜200nmの厚さで形
成する。その上に有機絶縁物材料から成る第2の層間絶
縁膜552を形成する。第2の層間絶縁膜552は1.
0〜2.0μmの平均膜厚で形成する。有機絶縁物材料
としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイ
ミドアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用す
ることができる。例えば、基板に塗布後、熱重合するタ
イプのポリイミドを用いる場合には、クリーンオーブン
で300℃で焼成して形成する。また、アクリルを用い
る場合には、2液性のものを用い、主材と硬化剤を混合
した後、スピナーを用いて基板全面に塗布した後、ホッ
トプレートで80℃で60秒の予備加熱を行い、さらに
クリーンオーブンで250℃で60分焼成して形成する
ことができる。
【0051】そして、駆動回路406において島状半導
体層のソース領域とコンタクトを形成するソース配線5
53〜555、ドレイン領域とコンタクトを形成するド
レイン配線556〜558を形成する。また、画素部4
07においては、共通配線559、画素電極561、容
量配線562、接続電極560を形成する。この接続電
極560により信号配線548は画素TFT404と電
気的な接続が形成される。これら第2の層間絶縁膜55
2上に形成する配線は、例えば、図14(C)に示すよ
うに50〜200nmのTi膜768a、100〜30
0nmのAl膜768b、50〜200nmのスズ(S
n)膜またはTi膜で形成する。このような構成で形成
されたソース配線553〜555、ドレイン配線556
〜558、画素電極561は、第2の層間絶縁膜に形成
されたコンタクトホールを介して、TFTのソースまた
はドレイン領域765とTi膜768aで接触を形成
し、Alと半導体が直接接して反応することを防ぎ、コ
ンタクト部分の信頼性を高めている。
【0052】以上の様にして、nチャネル型TFT40
1、pチャネル型TFT402、nチャネル型TFT4
03を有する駆動回路406と、画素TFT404、保
持容量405とを有する画素部407を同一基板上に形
成することができる。本明細書中ではこのような基板を
便宜上アクティブマトリクス基板と呼ぶ。
【0053】駆動回路406のnチャネル型TFT40
1はチャネル形成領域563、ゲート電極を形成する第
2の形状の導電層529と重なる第3の不純物領域53
7(Gate Overlapped Drain:GOLD領域)、ゲート
電極の外側に形成される第2の不純物領域533(Ligh
tly Doped Drain:LDD領域)とソース領域またはド
レイン領域として機能する第1の不純物領域519を有
している。pチャネル型TFT402にはチャネル形成
領域564、ゲート電極を形成する第2の形状の導電層
530と重なる第4の不純物領域546、ゲート電極の
外側に形成される第4の不純物領域545、ソース領域
またはドレイン領域として機能する第4の不純物領域5
44を有している。nチャネル型TFT403にはチャ
ネル形成領域565、ゲート電極を形成する第2の形状
の導電層531と重なる第3の不純物領域539(GO
LD領域)、ゲート電極の外側に形成される第2の不純
物領域535(LDD領域)とソース領域またはドレイ
ン領域として機能する第1の不純物領域521を有して
いる。
【0054】画素部の画素TFT404にはチャネル形
成領域566、ゲート電極を形成する第2の形状の導電
層532と重なる第3の不純物領域540(GOLD領
域)、ゲート電極の外側に形成される第2の不純物領域
536(LDD領域)とソース領域またはドレイン領域
として機能する第1の不純物領域522を有している。
また、保持容量405の一方の電極として機能する半導
体層523には第1の不純物領域と同じ濃度でn型を付
与する不純物元素が添加されており、容量配線550と
その間の絶縁層(ゲート絶縁膜と同じ層)とで保持容量
を形成している。但し、図8で示す保持容量405は隣
接する画素の保持容量を示している。
【0055】本実施例で作製するアクティブマトリクス
基板の画素部の上面図は、図8のA−A'は、図2で示
すA−A'線に対応している。即ち、図8で示す共通配
線559、信号配線548、接続配線560、画素電極
561、ゲート配線549、容量配線550は図2で示
す共通配線113、信号配線106、接続電極111、
画素電極112、ゲート配線104、容量配線105'
と対応している。
【0056】このように、本発明のIPS方式の画素構
造を有するアクティブマトリクス基板は、信号配線と共
通電極を異なる層で形成し、図2で示すような画素構造
とすることにより開口率を向上させることができる。ま
た、ゲート配線を低抵抗導電材料で形成することによ
り、配線抵抗を十分低減でき、画素部(画面サイズ)が
4インチクラス以上の表示装置に適用することができ
る。画素部の電極の構成は実施形態1または実施形態2
のいずれの形態も適用することができる。
【0057】[実施例2]本実施例では実施例1で作製し
たアクティブマトリクス基板から、アクティブマトリク
ス型液晶表示装置を作製する工程を説明する。図9はア
クティブマトリクス基板と対向基板569とを貼り合わ
せた状態を示している。最初に、図8の状態のアクティ
ブマトリクス基板上に配向膜567を形成しラビング処
理を行う。対向基板569にはカラーフィルター層57
0、571、オーバーコート層573、配向膜574を
形成する。カラーフィルター層はTFTの上方で赤色の
カラーフィルター層570と青色のカラーフィルター層
571とを重ねて形成し遮光膜を兼ねる構成とする。ま
た、接続電極に合わせて赤色のカラーフィルター層57
0、青色のカラーフィルター層571、緑色のカラーフ
ィルター層572とを重ね合わせてスペーサを形成す
る。各色のカラーフィルターはアクリル樹脂に顔料を混
合したもので1〜3μmの厚さで形成する。これは感光
性材料を用い、マスクを用いて所定のパターンに形成す
ることができる。スペーサの高さはオーバーコート層の
厚さ1〜4μmを考慮することにより2〜7μm、好ま
しくは4〜6μmとすることができ、この高さによりア
クティブマトリクス基板と対向基板とを貼り合わせた時
のギャップを形成する。オーバーコート層は光硬化型ま
たは熱硬化型の有機樹脂材料で形成し、例えば、ポリイ
ミドやアクリル樹脂などを用いる。スペーサの配置は任
意に決定すれば良いが、例えば図9で示すように接続配
線上にその位置を合わせて形成すると良い。その後、ア
クティブマトリクス基板と対向基板とを貼り合わせる。
【0058】図12はアクティブマトリクス基板と対向
基板とを貼り合わせる様子を模式的に示す。アクティブ
マトリクス基板650は、画素部653、走査線側駆動
回路652、信号線側駆動回路651、外部入力端子6
54、外部入力端子から各回路の入力部までを接続する
配線659などが形成されている。対向基板655には
アクティブマトリクス基板650の画素部及び駆動回路
が形成されている領域に対応してカラーフィルター層6
56が形成されている。このようなアクティブマトリク
ス基板650と対向基板655とはシール材657を介
して貼り合わせ、液晶を注入してシール材657の内側
に液晶層658を設ける。さらに、アクティブマトリク
ス基板650の外部入力端子654にはFPC(フレキ
シブルプリント配線板:Flexible Printed Circuit)6
60を貼り付ける。FPC660の接着強度を高めるた
めに補強板659を設けても良い。
【0059】図9の画素部におけるA−A'の切断線は
図2で示す画素部の上面図のA−A'線に対応してい
る。画素TFTの上面には対向基板側に赤色のカラーフ
ィルターと青色のカラーフィルターとが積層して形成さ
れこれを遮光膜として用いている。
【0060】図11はこのようにして作製されたアクテ
ィブマトリクス基板を正面から見た図を示す。図11
(A)で示す上面図は、画素部、駆動回路、FPC(フ
レキシブルプリント配線板:Flexible Printed Circui
t)を貼り付ける外部入力端子712、外部入力端子7
12と各回路の入力部までを接続する配線714などが
形成されたアクティブマトリクス基板710と、カラー
フィルターなどが形成された対向基板711とがシール
材713を介して貼り合わされている。
【0061】走査線側駆動回路716と信号線側駆動回
路715の上面には対向基板側に赤色カラーフィルター
または赤色と青色のカラーフィルターを積層させた遮光
膜718が形成されている。また、画素部717上の対
向基板側に形成されたカラーフィルター719は赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)の各色のカラーフィル
ター層が各画素に対応して設けられている。その画素の
一部を拡大した模式図を図11(B)に示す。実際の表
示に際しては、赤色(R)カラーフィルター層701、
緑色(G)カラーフィルター層703、青色(B)カラ
ーフィルター層702の3色で一画素を形成するが、こ
れら各色のカラーフィルターの配列は任意なものとす
る。各画素のTFTが形成されている領域705、柱状
スペーサ706が形成される領域には遮光膜704とし
て、赤色(R)カラーフィルター、または赤色(R)カ
ラーフィルター層と青色(B)カラーフィルター層とを
積層して形成している。
【0062】図11(B)で示すB−B'線の沿ったカ
ラーフィルターの配列を持つ画素部の断面構造を図10
に示す。赤(R)画素626、青(B)画素627、緑
(G)画素628が形成されている。アクティブマトリ
クス基板側では基板601上に下地膜602、ゲート絶
縁膜603、信号配線604〜607、層間絶縁膜60
9、画素電極611、613、615、共通配線61
0、612、614、616、配向膜624が形成され
ている。対向基板617側には、赤色(R)カラーフィ
ルター618、青色(B)カラーフィルター619、緑
色(G)カラーフィルター620が順次形成されその上
にオーバーコート層621、配向膜622が形成されて
いる。そして、その間に液晶層623が形成されてい
る。隣接する画素間は、信号配線と共通配線が重畳して
形成され、遮光部625を形成している。
【0063】図13は外部入力端子部の構成を示す図で
ある。外部入力端子はアクティブマトリクス基板側に形
成され、層間容量や配線抵抗を低減し、断線による不良
を防止するために層間絶縁膜750を介して信号配線7
51と共通配線752と同じ層で形成する。外部入力端
子にはベース樹脂753と配線754から成るFPCが
異方性導電性樹脂755で貼り合わされている。さらに
補強板756で機械的強度を高めている。
【0064】図14(A)はその詳細図を示し、図11
で示す外部入力端子712のC−C'線に対する断面図
を示している。アクティブマトリクス基板側に設けられ
る外部入力端子が信号配線と同じ層で形成される配線7
57と共通配線と同じ層で形成される配線760とから
形成されている。勿論、これは端子部の構成を示す一例
であり、どちらか一方の配線のみで形成しても良い。例
えば、信号配線と同じ層で形成される配線757で形成
する場合にはその上に形成されている層間絶縁膜を除去
する必要がある。共通配線と同じ層で形成される配線7
60は実施例1で示す構成に従えば、Ti膜760a、
Al膜760b、Sn膜760cの3層構造で形成され
ている。FPCはベースフィルム761と配線762か
ら形成され、配線762と共通配線と同じ層で形成され
る配線760とは、熱硬化型の接着剤764とその中に
分散している導電性粒子763とから成る異方性導電性
接着剤で貼り合わされ、電気的な接続構造を形成してい
る。
【0065】一方、図14(B)は図11(A)で示す
外部入力端子712のD−D'線に対する断面図を示し
ている。導電性粒子763の外径は配線760のピッチ
よりも小さので、接着剤764中に分散する量を適当な
ものとすると隣接する配線と短絡することなく対応する
FPC側の配線と電気的な接続を形成することができ
る。
【0066】以上のようにして作製されるIPS方式を
用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置は各種電
子機器の表示装置として用いることができる。
【0067】[実施例3]本実施例では、アクティブマト
リクス基板のTFT構造が異なる他の例を図15を用い
て説明する。
【0068】図15に示すアクティブマトリクス基板
は、第1のpチャネル型TFT850と第1のnチャネ
ル型TFT851を有するロジック回路部855と第2
のnチャネル型TFT852から成るサンプリング回路
部856とを有する駆動回路857と、画素TFT85
3と保持容量854を有する画素部858とが形成され
ている。駆動回路857のロジック回路部855のTF
Tはシフトレジスタ回路やバッファ回路などを形成し、
サンプリング回路856のTFTは基本的にはアナログ
スイッチで形成する。
【0069】これらのTFTは基板801に形成した下
地膜802上の島状半導体膜803〜806にチャネル
形成領域やソース・ドレイン領域及びLDD領域などを
設けて形成する。下地膜や島状半導体膜は実施例1と同
様にして形成する。ゲート絶縁膜808上に形成するゲ
ート電極809〜812は端部がテーパー形状となるよ
うに形成することに特徴があり、この部分を利用してL
DD領域を形成している。このようなテーパー形状は実
施例1と同様に、ICPエッチング装置を用いたW膜の
異方性エッチング技術により形成することができる。
【0070】テーパー形状の部分を利用して形成される
LDD領域はnチャネル型TFTの信頼性を向上させる
ために設け、これによりホットキャリア効果によるオン
電流の劣化を防止する。このLDD領域はイオンドープ
法により当該不純物元素のイオンを電界で加速して、ゲ
ート電極の端部及び該端部の近傍におけるゲート絶縁膜
を通して半導体膜に添加する。
【0071】第1のnチャネル型TFT851にはチャ
ネル形成領域832の外側に第1のLDD領域835、
第2のLDD領域834、ソースまたはドレイン領域8
33が形成され、第1のLDD領域835はゲート電極
810と重なるように形成されている。また、第1のL
DD領域835と第2のLDD領域834とに含まれる
n型の不純物元素は、上層のゲート絶縁膜やゲート電極
の膜厚の差により第2のLDD領域834の方が高くな
っている。第2のnチャネル型TFT852も同様な構
成とし、チャネル形成領域836、ゲート電極と重なる
第1のLDD領域839、第2のLDD領域838、ソ
ースまたはドレイン領域837から成っている。一方、
pチャネル型TFT850はシングルドレインの構造で
あり、チャネル形成領域828の外側にp型不純物が添
加された不純物領域829〜831が形成されている。
【0072】画素部858において、nチャネル型TF
Tで形成される画素TFTはオフ電流の低減を目的とし
てマルチゲート構造で形成され、チャネル形成領域84
0の外側にゲート電極と重なる第1のLDD領域84
3、第2のLDD領域842、ソースまたはドレイン領
域841が設けられている。また、保持容量854は島
状半導体膜807とゲート絶縁膜808と同じ層で形成
される絶縁層と容量配線815とから形成されている。
島状半導体膜807にはn型不純物が添加されていて、
抵抗率が低いことにより容量配線に印加する電圧を低く
抑えることができる。
【0073】層間絶縁膜は酸化シリコン、窒化シリコ
ン、または酸化窒化シリコンなどの無機材料から成り、
50〜500nmの厚さの第1の層間絶縁膜816と、
ポリイミド、アクリル、ポリイミドアミド、BCB(ベ
ンゾシクロブテン)などの有機絶縁物材料から成る第2
の層間絶縁膜817とで形成する。このように、第2の
層間絶縁膜を有機絶縁物材料で形成することにより、表
面を良好に平坦化させることができる。また、有機樹脂
材料は一般に誘電率が低いので、寄生容量を低減するで
きる。しかし、吸湿性があり保護膜としては適さないの
で、第1の層間絶縁膜816と組み合わせて形成するこ
とが好ましい。
【0074】その後、所定のパターンのレジストマスク
を形成し、それぞれの島状半導体膜に形成されたソース
領域またはドレイン領域に達するコンタクトホールを形
成する。コンタクトホールの形成はドライエッチング法
により行う。この場合、エッチングガスにCF4、O2
Heの混合ガスを用い有機樹脂材料から成る層間絶縁膜
をまずエッチングし、その後、続いてエッチングガスを
CF4、O2として保護絶縁膜816をエッチングする。
さらに、島状半導体膜との選択比を高めるために、エッ
チングガスをCHF3に切換えてゲート絶縁膜をエッチ
ングすることにより、良好にコンタクトホールを形成す
ることができる。
【0075】そして、導電性の金属膜をスパッタ法や真
空蒸着法で形成し、レジストマスクパターンを形成し、
エッチングによってソース及びドレイン配線818〜8
23と、画素電極826、共通配線824、827、接
続配線825を形成する。このようにして図2または図
4で示すような構成のIPS方式の画素部を有するアク
ティブマトリクス基板を形成することができる。また、
本実施例のアクティブマトリクス基板を用いても、実施
例2で示すアクティブマトリクス型の液晶表示装置を作
製することができる。
【0076】[実施例4]本実施例では、アクティブマト
リクス基板のTFT構造が異なる他の例を図16を用い
て説明する。
【0077】図16で示すアクティブマトリクス基板
は、第1のpチャネル型TFT950と第1のnチャネ
ル型TFT951を有するロジック回路部955と第2
のnチャネル型TFT952から成るサンプリング回路
部956とを有する駆動回路957と、画素TFT95
3と保持容量954を有する画素部958とが形成され
ている。駆動回路957のロジック回路部955のTF
Tはシフトレジスタ回路やバッファ回路などを形成し、
サンプリング回路956のTFTは基本的にはアナログ
スイッチで形成する。
【0078】本実施例で示すアクティブマトリクス基板
は、まず、基板901上に下地膜902を酸化シリコン
膜、酸化窒化シリコン膜などで50〜200nmの厚さ
に形成する。その後、レーザー結晶化法や熱結晶化法で
作製した結晶質半導体膜から島状半導体膜903〜90
7を形成する。その上にゲート絶縁膜908を形成す
る。そして、nチャネル型TFTを形成する島状半導体
膜904、905と保持容量を形成する島状半導体膜9
07に1×1016〜1×1019atoms/cm3の濃度でリ
ン(P)に代表されるn型を付与する不純物元素を選択
的に添加する。
【0079】そして、WまたはTaを成分とする材料で
ゲート電極909〜912、ゲート配線914、容量配
線915、及び信号配線913を形成する。ゲート配
線、容量配線、信号配線は実施例1または3のようにA
l等の低効率の低い材料で別途形成しても良い。そし
て、島状半導体膜903〜907ゲート電極909〜9
12及び容量配線915の外側の領域に1×1019〜1
×1021atoms/cm3の濃度でリン(P)に代表される
n型を付与する不純物元素を選択的に添加する。こうし
て第1のnチャネル型TFT951、第2のnチャネル
型TFT952には、それぞれチャネル形成領域93
1、934、LDD領域933、936、ソースまたは
ドレイン領域932、935が形成される。画素TFT
953のLDD領域939はゲート電極912を用いて
自己整合的に形成するものでチャネル形成領域937の
外側に形成され、ソースまたはドレイン領域938は。
第1及び第2のnチャネル型TFTと同様にして形成さ
れている。
【0080】層間絶縁膜は実施例3と同様に、酸化シリ
コン、窒化シリコン、または酸化窒化シリコンなどの無
機材料から成る第1の層間絶縁膜916と、ポリイミ
ド、アクリル、ポリイミドアミド、BCB(ベンゾシク
ロブテン)などの有機絶縁物材料から成る第2の層間絶
縁膜917とで形成する。その後、所定のパターンのレ
ジストマスクを形成し、それぞれの島状半導体膜に形成
されたソース領域またはドレイン領域に達するコンタク
トホールを形成する。そして、導電性の金属膜をスパッ
タ法や真空蒸着法で形成しソース及びドレイン配線91
8〜923と、画素電極926、共通配線924、92
7、接続配線925を形成する。このようにして図2ま
たは図4で示すような構成のIPS方式の画素部を有す
るアクティブマトリクス基板を形成することができる。
また、本実施例のアクティブマトリクス基板を用いて
も、実施例2で示すアクティブマトリクス型の液晶表示
装置を作製することができる。
【0081】ロジック回路955の第1のnチャネル型
TFT951はドレイン側にゲート電極と重なるGOL
D領域が形成された構造としてある。このGOLD領域
によりドレイン領域近傍に発生する高電界領域を緩和し
て、ホットキャリアの発生を防ぎ、このTFTの劣化を
防止することができる。このような構造のnチャネル型
TFTはバッファ回路やシフトレジスタ回路に適してい
る。一方、サンプリング回路956の第2のnチャネル
型TFT952はGOLD領域とLDD領域をソース側
及びドレイン側に設けた構造であり、極性反転して動作
するアナログスイッチにおいてホットキャリアによる劣
化を防ぎ、さらにオフ電流を低減することを目的とした
構造となっている。画素TFT953はLDD構造を有
し、マルチゲートで形成され、オフ電流の低減を目的と
した構造となっている。一方、pチャネル型TFTはシ
ングルドレイン構造で形成され、チャネル形成領域92
8の外側にp型の不純物元素が添加された不純物領域9
29、930を形成する。
【0082】このように、図16で示すアクティブマト
リクス基板は、画素部及び駆動回路が要求する仕様に応
じて各回路を構成するTFTを最適化し、各回路の動作
特性と信頼性をさせることを特に考慮した構成となって
いる。
【0083】[実施例5]実施例1ではゲート電極をT
a、W、Ti、Moから選ばれた元素または該元素を成
分とする合金材料若しくは化合物材料で形成し、ゲート
配線をAlやCuなどの抵抗率の低い材料を用いて形成
する例について示した。本実施例では、ゲート電極にA
lを用いる例について示す。アクティブマトリクス基板
を作製する工程は図6〜8に従い、実施例1とほぼ同等
であるので、ここではその差異について説明する。
【0084】図6(A)において、第1の導電膜508
はTa、W、Tiを成分とする導電膜で形成する。例え
ば、Ta膜やW膜、または窒化Ta膜などをスパッタ法
や真空蒸着法で形成する。第2の導電膜509はAlや
Cuを成分とする導電膜で形成する。例えば、スカンジ
ウム(Sc)を0.5〜2atomic%含むAl膜で形成す
る。
【0085】図6(B)で示す第1のエッチング処理に
おいて、Al膜のテーパーエッチングはICPエッチン
グ装置を用い、三塩化ホウ素(BCl3)と塩素(C
2)との混合ガスを用いてドライエッチング法で行
う。また、図6(C)で示す第2のエッチング処理は、
第1のエッチング処理と同様にドライエッチング法で行
っても良いが、Alのエッチングをリン酸溶液を用いた
ウエットエッチング処理でも良い。
【0086】また、図では詳細に示さないが、信号配線
548、ゲート配線549、容量配線550はゲート電
極と同時に、本実施例で示す第1の導電層と第2の導電
層とから形成する。
【0087】図6(B)〜図7(B)で示すドーピング
処理を行った後、ゲート電極529〜532、信号配線
548、ゲート配線549、容量配線550上に第1の
層間絶縁膜を窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜
で50〜200nmの厚さにプラズマCVD法で形成す
る。その後、1〜3%の水素を含む窒素または不活性ガ
ス雰囲気中で300〜500℃、好ましくは350〜4
50℃で水素化処理を行う。島状半導体膜に添加された
p型またはn型の不純物元素の活性化はレーザーアニー
ル法により行う。レーザー光はYAGレーザー、YVO
4レーザー、YLFレーザーなどの固体レーザーを用
い、その第2高調波(532nm)によりレーザーアニ
ールを行う。レーザー発振器から出射するレーザー光は
光学系にて線状または長方形状、或いは矩形状に集光し
て第1の層間絶縁膜を通して島状半導体膜に照射する。
波長532nmの第2高調波は第1の層間絶縁膜として
形成される窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜を
殆ど透過して半導体膜で吸収されるので、半導体膜を加
熱して不純物元素を活性化するのに適している。また、
波長532nmの第2高調波のレーザー光は、ゲート電
極のAl表面では殆ど反射されるため、島状半導体膜を
優先的に加熱するので、耐熱性の低いAlを変質させる
ことなく不純物元素の活性化を行うことができる。
【0088】以降の工程は実施例1に従えば良く、図8
に示すアクティブマトリクス基板を作製することができ
る。こうして作製されたアクティブマトリクス基板を用
いても実施例2で示すような液晶表示装置を作製するこ
とができる。
【0089】[実施例6]本実施例では本発明に適用でき
る半導体膜の作製方法について説明する。図21(A)
は、基板1601の主表面に、酸化窒化シリコン膜から
なる下地膜1602を形成し、その上に非晶質半導体膜
1603を形成する。非晶質半導体膜の厚さは、10〜
200nm、好ましくは30〜100nmに形成すれば
良い。さらに、重量換算で10ppmの触媒元素を含む
水溶液をスピンコート法で塗布して、触媒元素含有層1
604を非晶質半導体膜1603の全面に形成する。ま
た、触媒元素含有層1604はスパッタ法や真空蒸着法
で該当する元素を含む層を1〜5nmの厚さに形成して
も良い。或いは、該当する元素から成る電極に高周波電
力を印加して発生するグロー放電プラズマ中に基板を晒
しても良い。ここで使用可能な触媒元素は、ニッケル
(Ni)の以外にも、ゲルマニウム(Ge)、鉄(F
e)、パラジウム(Pd)、スズ(Sn)、鉛(P
b)、コバルト(Co)、白金(Pt)、銅(Cu)、
金(Au)、といった元素である。結晶化のための熱処
理は、最初に350〜500℃で膜中に残留する水素を
放出させ、その後、500〜600℃で4〜12時間、
例えば550℃で4時間の熱処理を行うことで図21
(B)に示す結晶質半導体膜1605を形成する。
【0090】次に、結晶化の工程で用いた触媒元素を結
晶質半導体膜から除去するゲッタリングの工程を行う。
このゲッタリングの工程により結晶質半導体膜中の触媒
元素の濃度を1×1017atoms/cm3以下、好ましくは
1×1016atoms/cm3にまで低減する。まず、結晶質
半導体層1605の表面にマスク絶縁膜膜1606を1
50nmの厚さに形成し、パターニングにより開口部1
607が設け、結晶質半導体層を露出させた領域を設け
る。その部分にイオンドープ法などでリンを添加して、
結晶質半導体膜にリン含有領域1608を設ける(図2
1(C))。
【0091】この状態で、窒素雰囲気中で550〜80
0℃、5〜24時間、例えば600℃、12時間の熱処
理を行うと、リン含有領域1608がゲッタリングサイ
トとして働き、結晶質半導体膜1605に残存していた
触媒元素をリン含有領域1608に偏析させることがで
きる(図21(D))。そして、マスク絶縁膜膜160
6と、リン含有領域1608とをエッチングして除去す
ることにより、結晶化の工程で使用した触媒元素の濃度
を1×1017atoms/cm3以下にまで低減された結晶質
半導体膜を得ることができる。その後、結晶性半導体膜
1609上にゲート絶縁膜1610を形成する(図21
(E))。
【0092】また、図22で示す例では、基板1701
上に、下地膜1702、非晶質半導体膜1703の順に
形成し、そして、非晶質半導体膜1703の表面に酸化
シリコン膜1704を形成する。この時、酸化シリコン
膜1704の厚さは150nmとした。さらに、酸化シ
リコン膜1704をパターニングして、選択的に開口部
1705を形成し、その後、重量換算で10ppmの触
媒元素を含む水溶液を塗布する。これにより、触媒元素
含有層1706が形成され、触媒含有層1706は開口
部1705のみで非晶質半導体膜1703と接触する構
造とする(図22(A))。
【0093】次に、500〜650℃で4〜24時間、
例えば570℃、14時間の熱処理を行い、結晶質半導
体膜1707を形成する。この結晶化の過程では、触媒
元素が接した非晶質半導体膜の領域が最初に結晶化し、
そこから横方向へと結晶化が進行する。こうして形成さ
れる結晶質半導体膜1707は棒状または針状の結晶が
集合して成り、その各々の結晶は巨視的に見ればある特
定の方向性をもって成長しているため、結晶性が揃って
いるという利点がある(図22(B))。
【0094】次に、図21と同様に結晶化の工程で用い
た触媒元素を結晶質半導体膜から除去する工程を行う。
図22(B)と同じ状態の基板に対し、リンを添加する
工程を実施して結晶質半導体膜にリン含有領域1709
を設ける。この領域のリンの含有量は1×1019〜1×
1021atoms/cm3とする(図22(C))。この状態
で、窒素雰囲気中で550〜800℃、5〜24時間、
例えば600℃、12時間の熱処理を行うと、リン含有
領域1709がゲッタリングサイトとして働き、結晶質
半導体層1707に残存していた触媒元素をリン含有領
域1709に偏析させることができる(図22
(D))。
【0095】そして、マスク用酸化膜と、リン含有領域
1709とをエッチングして除去して、島状の結晶質半
導体膜1710を形成する。そして、結晶質半導体膜1
710に密接してゲート絶縁膜1711を形成する。ゲ
ート絶縁膜1711には、酸化シリコン膜、酸化窒化シ
リコン膜から選ばれた一層もしくは複数の層から形成す
る。その厚さは10〜100nm、好ましくは50〜8
0nmとして形成すれば良い(図22(E))。
【0096】或いは、このリンゲッタリングの工程を行
わず、ハロゲン(代表的には塩素)と酸素を含む雰囲気
中で熱処理を行い、触媒元素を結晶質半導体膜中から除
去する方法を適用することもできる。また、ゲート絶縁
膜1711を形成した後、ハロゲンと酸素を含む雰囲気
中で例えば950℃、30分の熱処理を行うと結晶質半
導体膜1710とゲート絶縁膜1711との界面で熱酸
化膜が形成され、界面準位密度の低い良好な界面を形成
することができる。尚、処理温度は700〜1100℃
の範囲で選択すれば良く、処理時間も10分から8時間
の間で選択すれば良い。
【0097】また、図21及び図22で説明したリンに
よるゲッタリング処理は実施例1の図7(C)で示す活
性化における熱アニール工程で同時に行うこともでき
る。その場合には、リンが添加されている不純物領域が
ゲッタリングサイトとなり、チャネル形成領域から触媒
元素を該不純物領域に偏析させることができる。
【0098】このようしして作製した島状半導体膜を用
い、実施例1、3、4、5に示すアクティブマトリクス
基板を作製することができる。
【0099】[実施例7]実施例1、3、4で示すアクテ
ィブマトリクス基板において、ゲート電極と、ゲート配
線、信号配線、容量配線を同じ材料で同時に形成するこ
とにより工程で使用するフォトマスクの枚数を5枚とす
ることができる。即ち、フォトマスクは島状半導体膜の
形成、ゲート電極及びその他の配線形成、p型不純物添
加時のマスク、コンタクトホール形成、画素電極及び共
通配線などの形成用の計5枚となる。マスク数の削減は
単にフォトリソ工程が削減されるのみでなく、その前後
に行う成膜、洗浄、エッチング工程なども不要となるの
で、製造コストの低減のみならず、工程における歩留ま
りを向上させることができる。
【0100】[実施例8]本実施例では、実施例2で示す
よアクティブマトリクス型液晶表示装置を組み込んだ半
導体装置について図19、20で説明する。
【0101】このような半導体装置には、携帯情報端末
(電子手帳、モバイルコンピュータ、携帯電話等)、ビ
デオカメラ、スチルカメラ、パーソナルコンピュータ、
テレビ等が挙げられる。それらの一例を図19と図20
に示す。
【0102】図19(A)は携帯電話であり、本体90
01、音声出力部9002、音声入力部9003、表示
装置9004、操作スイッチ9005、アンテナ900
6から構成されている。本発明はアクティブマトリクス
基板を備えた表示装置9004に適用することができ
る。
【0103】図19(B)はビデオカメラであり、本体
9101、表示装置9102、音声入力部9103、操
作スイッチ9104、バッテリー9105、受像部91
06から成っている。本発明はアクティブマトリクス基
板を備えた表示装置9102に適用することができる。
【0104】図19(C)はモバイルコンピュータ或い
は携帯型情報端末であり、本体9201、カメラ部92
02、受像部9203、操作スイッチ9204、表示装
置9205で構成されている。本発明は受像部9203
として設けられるイメージセンサーの読み取り回路を構
成するTFTやアクティブマトリクス基板を備えた表示
装置9205に適用することができる。
【0105】図19(D)はヘッドマウントディスプレ
イであり、本体9301、表示装置9302、アーム部
9303で構成される。本発明は表示装置9302に適
用することができる。
【0106】図19(E)はテレビであり、本体940
1、スピーカー9402、表示装置9403、受信装置
9404、増幅装置9405等で構成される。本発明の
アクティブマトリクス型液晶表示装置は表示装置940
3に適用することができる。
【0107】図19(F)は携帯書籍であり、本体95
01、表示装置9502、9503、記憶媒体950
4、操作スイッチ9505、アンテナ9506から構成
されており、ミニディスク(MD)やDVDに記憶され
たデータや、アンテナで受信したデータを表示するもの
である。表示装置9502、9503は直視型の表示装
置であり本発明はこれらに適用することができる。
【0108】図20(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体9601、画像入力部9602、表示装置9
603、キーボード9604で構成される。本発明のア
クティブマトリクス型液晶表示装置は表示装置9603
に適用することができる。
【0109】図20(B)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体9701、表示装置9702、スピーカ部97
03、記録媒体9704、操作スイッチ9705で構成
される。なお、この装置は記録媒体としてDVD(Di
gtial Versatile Disc)、CD等を
用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを
行うことができる。本発明のアクティブマトリクス型液
晶表示装置は表示装置9702に適用することができ
る。
【0110】図20(C)はデジタルカメラであり、本
体9801、表示装置9802、接眼部9803、操作
スイッチ9804、受像部(図示しない)で構成され
る。本発明のアクティブマトリクス型液晶表示装置は表
示装置9802に適用することができる。
【0111】
【発明の効果】本発明のIPS方式の画素構造を有する
アクティブマトリクス基板は、信号配線と共通電極を異
なる層で形成し、図2、4、17、18で示すような画
素構造とすることにより開口率を向上させることができ
る。また、ゲート配線を低抵抗導電材料で形成すること
により、配線抵抗を十分低減でき、画素部(画面サイ
ズ)が4インチクラス以上の表示装置に適用することが
できる。画素部の電極の構成は実施形態1または実施形
態2のいずれの形態も適用することができる。
【0112】また、本実施例で示す工程に従えば、アク
ティブマトリクス基板の作製に必要なフォトマスクの数
を5枚(島状半導体膜パターン、ゲート電極パターン、
nチャネル領域のマスクパターン、コンタクトホールパ
ターン、配線パターン)とすることができる。その結
果、工程を短縮し、製造コストの低減及び歩留まりの向
上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における画素部の工程を
示す上面図。
【図2】 本発明の一実施形態における画素部の工程を
示す上面図。
【図3】 本発明の一実施形態における画素部の回路
図。
【図4】 本発明の一実施形態における画素部の上面
図。
【図5】 従来のIPS方式の画素部の構造を説明する
上面図。
【図6】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
説明する断面図。
【図7】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
説明する断面図。
【図8】 画素TFT、駆動回路のTFTの作製工程を
説明する断面図。
【図9】 本発明のアクティブマトリクス型液晶表示装
置の断面図。
【図10】 本発明のアクティブマトリクス型液晶表示
装置の画素部の構造を説明する断面図。
【図11】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の上
面図及び画素の一部を拡大した模式図。
【図12】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の組
立図。
【図13】 端子部の構成を説明する断面図。
【図14】 端子部及び配線の構成を詳細に説明する断
面図。
【図15】 画素TFT、駆動回路のTFTの構成を説
明する断面図。
【図16】 画素TFT、駆動回路のTFTの構成を説
明する断面図。
【図17】 本発明の一実施形態における画素部の上面
図。
【図18】 本発明の一実施形態における画素部の上面
図。
【図19】 本発明のアクティブマトリクス型液晶表示
装置を用いた電子機器の一例を説明する図。
【図20】 本発明のアクティブマトリクス型液晶表示
装置を用いた電子機器の一例を説明する図。
【図21】 結晶質半導体膜を作製する工程を説明する
図。
【図22】 結晶質半導体膜を作製する工程を説明する
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 612D 617N

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁表面上に、島状半導体膜と、ゲート配
    線と、画素電極と、共通配線とが形成され、前記ゲート
    配線と信号配線とは、前記半導体膜上に形成された第1
    の絶縁層上に形成され、前記画素電極と共通電極とは、
    前記第1の絶縁層上に形成された第2の絶縁層上に形成
    され、かつ、前記画素電極と共通配線とは、前記一方の
    基板面と平行な電界が生じるように配置され、前記共通
    電極と信号配線とは、前記第2の絶縁層を介して重畳す
    るように配置され、前記信号配線と半導体膜とは、前記
    第2の絶縁層上に形成された接続電極を介して接続して
    いることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】絶縁表面上に、半導体膜と第1の絶縁層上
    に形成されたゲート電極とを有する薄膜トランジスタ
    と、ゲート配線と、第2の絶縁層を介して前記ゲート配
    線と交差する共通配線と、前記薄膜トランジスタに接続
    し、前記第2の絶縁層上に形成された画素電極と、前記
    共通配線の下方に形成され、前記第2の絶縁層を介して
    重畳するように配置された信号配線とを有し、前記画素
    電極と共通配線とは、前記一方の基板面と平行な電界が
    生じるように配置され、前記信号配線と半導体膜とは、
    前記第2の絶縁層上に形成された接続電極を介して接続
    していることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】基板上に画素部と駆動回路とが設けられ、
    前記画素部には、半導体膜と第1の絶縁層上に形成され
    たゲート電極とを有する薄膜トランジスタと、ゲート配
    線と、第2の絶縁層を介して前記ゲート配線と交差する
    共通配線と、前記薄膜トランジスタに接続し、前記第2
    の絶縁層上に形成された画素電極と、前記共通配線の下
    方に形成され、前記第2の絶縁層を介して重畳するよう
    に配置された信号配線とを有し、前記画素電極と共通配
    線とは、前記一方の基板面と平行な電界が生じるように
    配置され、前記信号配線と半導体膜とは、前記第2の絶
    縁層上に形成された接続電極を介して接続した構造を備
    え、前記一対の基板の他方の基板には、前記画素部の各
    画素に対応した赤色、青色、緑色のカラーフィルター層
    と、前記薄膜トランジスタと重畳するように設けられ、
    赤色カラーフィルター層と青色カラーフィルター層とが
    積層された遮光膜と、前記他方の基板の前記カラーフィ
    ルター層が形成された反対側の面に形成された透光性導
    電膜とを有することを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3において、前記薄
    膜トランジスタはマルチゲート構造であることを特徴と
    する液晶表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項3のいずれか一におい
    て、前記第2の絶縁層は、シリコンを成分とする第1の
    絶縁膜と、有機樹脂材料から成る第2の絶縁層とから成
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項3のいずれか一におい
    て、前記第2の絶縁層は、酸化シリコンまたは窒化シリ
    コンまたは酸化窒化シリコンから成る第1の絶縁層と、
    ポリイミドまたはアクリルまたはポリアミドまたはポリ
    イミドアミドまたはベンゾシクロブテンから成る第2の
    絶縁層とから成ることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】基板上に結晶質半導体膜から成る島状半導
    体膜を形成する第1の工程と、前記島状半導体膜上に第
    1の絶縁層を形成する第2の工程と、前記第1の絶縁層
    上にゲート配線と信号配線を形成する第3の工程と、前
    記ゲート配線及び信号配線上に第2の絶縁層を形成する
    第4の工程と、前記第2の絶縁層上に画素電極と、共通
    配線と前記半導体膜とを接続する接続電極と、前記信号
    配線に重畳するように前記共通配線を形成する第5の工
    程とを有することを特徴とする液晶表示装置の作製方
    法。
  8. 【請求項8】基板上に結晶質半導体膜から成る島状半導
    体膜を形成する第1の工程と、前記島状半導体膜上に第
    1の絶縁層を形成する第2の工程と、前記第1の絶縁層
    上にゲート電極とゲート配線と信号配線を形成する第3
    の工程と、前記ゲート配線及び信号配線上に第2の絶縁
    層を形成する第4の工程と、前記第2の絶縁層上に前記
    半導体膜に接続する画素電極と、前記共通配線と前記半
    導体膜とを接続する接続電極と、前記信号配線に重畳す
    るように共通配線を形成する第5の工程とを有すること
    を特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  9. 【請求項9】基板上に結晶質半導体膜から成る島状半導
    体膜を形成する第1の工程と、前記島状半導体膜上に第
    1の絶縁層を形成する第2の工程と、前記第1の絶縁層
    上にゲート電極とゲート配線と信号配線を形成する第3
    の工程と、前記ゲート配線及び信号配線上に第2の絶縁
    層を形成する第4の工程と、前記第2の絶縁層上に前記
    半導体膜に接続する画素電極と、前記共通配線と前記半
    導体膜とを接続する接続電極と、前記信号配線に重畳す
    るように共通配線を形成する第5の工程と、前記一対の
    基板の他方の基板に、各画素に対応した赤色、青色、緑
    色のカラーフィルター層を形成する第6の工程と、少な
    くとも前記半導体膜と重畳するように、赤色カラーフィ
    ルター層と青色カラーフィルター層とを積層して遮光膜
    を形成する第7の工程と、前記他方の基板の前記カラー
    フィルター層が形成された反対側の面に透光性導電膜を
    形成する第8の工程とを有することを特徴とする液晶表
    示装置の作製方法。
  10. 【請求項10】請求項7乃至請求項9のいずれか一にお
    いて、前記第2の絶縁層は、シリコンを成分とする第1
    の絶縁膜と、有機樹脂材料から成る第2の絶縁層とを形
    成することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  11. 【請求項11】請求項7乃至請求項9のいずれか一にお
    いて、前記第2の絶縁層は、酸化シリコンまたは窒化シ
    リコンまたは酸化窒化シリコンから成る第1の絶縁層
    と、ポリイミドまたはアクリルまたはポリアミドまたは
    ポリイミドアミドまたはベンゾシクロブテンから成る第
    2の絶縁層とを形成することを特徴とする液晶表示装置
    の作製方法。
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