JP4844149B2 - アクリル共重合体の製造方法 - Google Patents

アクリル共重合体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4844149B2
JP4844149B2 JP2006031231A JP2006031231A JP4844149B2 JP 4844149 B2 JP4844149 B2 JP 4844149B2 JP 2006031231 A JP2006031231 A JP 2006031231A JP 2006031231 A JP2006031231 A JP 2006031231A JP 4844149 B2 JP4844149 B2 JP 4844149B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymerization
flask
polymer
temperature
produced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006031231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007211095A (ja
Inventor
一二 影石
有美 安藤
史子 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Toray Fine Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Fine Chemicals Co Ltd filed Critical Toray Fine Chemicals Co Ltd
Priority to JP2006031231A priority Critical patent/JP4844149B2/ja
Publication of JP2007211095A publication Critical patent/JP2007211095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4844149B2 publication Critical patent/JP4844149B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Polymerization Catalysts (AREA)

Description

本発明は、アクリル共重合体の新規な製造方法を提供するものである。本発明により製造されるアクリル共重合体は、分子構造が微細なレベルで制御されるため、フォトレジストなどの電子部品材料、塗料、粘着剤として有用である。
アクリル共重合体は耐候性や透明性に優れ、物性調整が容易であることから広く用いられている。
一般に、有機アゾ化合物、有機過酸化物を重合開始剤として、重合温度70〜130℃でラジカル共重合により製造される。用途により、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合など適した重合方法が選択され、塊状、ペレット状、パウダー状、液状、乳濁状の形態で提供されている。
よく知られているように、ラジカル重合では、生長ラジカルが不安定で寿命が短いためランダム共重合体が生成される。また、ポリマーの生長は、連鎖移動剤への連鎖移動(チェーントランスファー)、活性末端同士の反応による不均化(ディスプロポーショネーション)、再結合(カップリング)により、きわめて短時間で停止され、不活性化される。このことが、好ましくない低重合体の生成を促進し、耐衝撃性、エラスティシティーの付与、耐薬品性などのより高性能化、機能化を著しく困難としていた。
近年、これを改善する試みとして、リビングラジカル重合法(LRP)が注目され、工業化に向け盛んに検討が進められている。
現在知られているLRPとしては、特定のハロゲン化合物を開始剤として使用する原子移動重合法(ATRP)、特定の連鎖移動機能を有する化合物を開始剤として用いる可逆的付加開裂型連鎖移動ラジカル重合法(RAFT)、安定ラジカルをラジカルキャッチャーとして用いる方法(TEMPO)、チウラム化合物をイニファーターとして用いる方法(INF)などが例示される。
ATRPは重合効率が高く、高重合度のポリマーを短時間で得られ、ポリマー末端を修飾しやすいなどのメリットがあるが、開始剤に例えばテルル、ルテニウムなどの有害性が懸念される特殊な金属を用いること、ポリマー中にハロゲン原子が残留すること、ポリマーが着色しやすいこと、などの課題が指摘されている。
RAFTは重合初期から分子量分布の狭いポリマーが生成し、有機アゾ化合物のような入手しやすい重合開始剤で重合を行うことができるが、実用性の高い高重合度のポリマーを製造することができない、重合率を効率的に高めることができない、などの課題が指摘されている。
TEMPOは(メタ)アクリル酸エステル単量体では重合が進みにくいこと、重合率を効率的に高めることができないこと、ポリマーが着色しやすいこと、などの課題が指摘されている。
INFは実質的に光り照射下での重合反応となり、重合度、重合率も上がりにくく、製造されたポリマーも加水分解により分子量が変化する、など工業的には多くの課題を残している。
リビングラジカル重合をおこなうための改善された方法が提案されている。
アクリル単量体のラジカル重合を制御し、リビングラジカル重合を可能とするため、特定のアルコキシアミン化合物またはニトロキシドラジカル化合物の存在下に、および必須でスチレンまたはスチレン誘導体の存在下に、アクリル単量体をラジカル重合し、リビングラジカル重合が可能な高分子ラジカル重合体の製造方法が提案されている。さらに、特定のニトロキサイド化合物の存在下であれば、メタクリル酸エステルと同時にアクリル酸エステルを単量体成分として選択した場合に、末端にアルコキシアミン基を有するリビングラジカル重合が可能なポリマーが生成されるとしている(特許文献1参照)。
アルコキシアミン基を有するビニル単量体が共重合されたビニル重合体を幹ポリマーとして、ニトロオキシラジカル化合物の存在下に、アクリル単量体をグラフト共重合する方法が提案されている(特許文献2、特許文献3参照)。
提案されている技術は、ブロック共重合体やグラフト共重合体を製造する一つの技術である。しかし、開示されている従来技術は、
(1)重合率が上がりにくく、重合率を100%にするためには少なくとも20時間以上必要であり、生産上制約を受ける、
(2)(メタ)アクリル酸エステル単量体だけでは、リビングラジカル重合が進行せず、必ずスチレンのようなラジカルが共鳴安定化される単量体の共重合が必要である、
という問題があった。
上記の問題点は、特に、ブロック共重合体を製造する際に重要な点であった。
特開2003−268046号公報 特開2004−331817号公報 特開2001−64308号公報
本発明は、
(1)重合率が上がりにくく、重合率を100%にするためには少なくとも20時間以上必要であり、生産上制約を受ける、
(2)(メタ)アクリル酸エステル単量体だけでは、リビングラジカル重合)が進行しない、
という従来の技術の課題を解決するものである。
本発明は、ヒンダードアミン化合物と有機過酸化物との反応生成物の存在下に、(メタ)アクリル酸エステル単量体をラジカル重合するアクリル共重合体の製造方法に関するものである。
本発明によれば、効率よくリビングラジカル重合を実施することができ、製造されたプレポリマーを高分子開始剤として、さらにリビングラジカル重合によりブロック共重合体を製造できる。また、製造されたアクリル共重合体は粘着性、耐衝撃性他の性能に優れ、工業的に有用な技術である。
また、本発明よれば、着色のない数平均分子量500〜500000程度の(メタ)アクリル酸エステルポリマーを効率よく製造でき、また、製造されたポリマーを高分子開始剤としてより機能化がはかれるブロック共重合体の製造が可能となる。
本発明は、不活性ガスで置換された容器中で、下記構造式
Figure 0004844149
のヒンダードアミン化合物と、分子中に
Figure 0004844149
(ただし、R10は、フェニル基であり、置換基を有していてもよい)
で示される構造を有する有機過酸化物とを混合し、ヒンダードアミン化合物と有機過酸化物との酸塩基の中和反応生成物の存在下に、(メタ)アクリル酸エステル単量体をリビングラジカル重合するアクリル共重合体の製造方法であって、ヒンダードアミン化合物1モルに対する有機過酸化物の割合が、1×10−4モル〜2.5モルであるアクリル共重合体の製造方法である。あらかじめ調整したヒンダードアミン化合物と有機過酸化物との反応生成物を重合開始剤として用いることにより、重合率を高めやすくなるばかりでなく、数平均分子量をコントロールしやすくなる。
本発明において、ヒンダードアミン化合物は、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンである。
本発明において、有機過酸化物は、単独でも、もしくは2種類以上の混合物であってもよい。
本発明において、有機過酸化物が、下記の構造を有する化合物であるとき、ラジカル重合反応を効率的に進めることができ、好ましく推奨される。
また、本発明において、有機過酸化物が、下記の構造を有する化合物であるとき、ラジカル重合反応を効率的に進めることができる
Figure 0004844149
(ただし、R10はフェニル基であり、置換基を有していてもよい)
フェニル基の置換基としては、好ましくは、炭素原子数1〜3個のアルキル基であることが望ましい。アルキル基の炭素原子数が3個を超える場合には、重合率が上がりにくくなる傾向が見られる。
本発明において、好ましい有機過酸化物としては、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーオキシベンゾエートなどがある。
本発明において、ヒンダードアミン化合物1モルに対して有機過酸化物の割合は、1×10−4モル〜2.5モルであり、好ましくは5×10−4モル〜2.0モルである。
有機過酸化物の使用量が、ヒンダードアミン化合物1モルに対して1×10−4モル未満の場合には、重合率が上がりにくくなり、重合効率が悪く、また分子量も小さいものしかできな
有機過酸化物の使用量が、ヒンダードアミン化合物1モルに対して2.5モルを超えて使用される場合には、重合のリビング性が失せられ、ブロック共重合体を製造できなくなるばかりか、低分子量ポリマーが大きい割合で生成す
本発明において、ヒンダードアミン化合物は、(メタ)アクリル酸エステル単量体100重量部に対して、好ましくは、0.002〜20.0重量%、より好ましくは、0.005〜15.0重量%、さらに好ましくは0.02〜12.0重量%使用されるのが望ましい。
ヒンダードアミン化合物の使用量が、(メタ)アクリル酸エステル単量体100重量部に対して、0.002重量%未満の場合には、重合率が上がりにくく、重合に長時間を必要とし実用性が失われる傾向にある。
ヒンダードアミン化合物の使用量が、(メタ)アクリル酸エステル単量体100重量部に対して、20.0重量%を超えて使用される場合には、ポリマーに着色が見られる場合があり、実用上問題になる場合がある。
ヒンダードアミン化合物と有機過酸化物は、窒素ガス、ヘリウムガスなどの不活性ガス置換された容器中で、ヒンダードアミン化合物と有機過酸化物とを混合する。該反応は酸塩基の中和反応であり、大きい発熱を伴うことがあるので、反応系を冷却しながら少量ずつ反応させるのが好ましい。また、より好ましくは、有機溶媒中で希釈し実施されるのが望ましい。
本発明において、(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2,2,2−トリフルオロエチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸2,2,2−トリフルオロエチル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、メタクリル酸グリシジル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどが例示される。該(メタ)アクリル酸エステル単量体は単独でも、もしくは2種類以上の混合物であってもよい。
本発明のアクリル共重合体の製造方法は、塊状重合、懸濁重合、分散重合、沈殿重合、溶液重合、乳化重合などいずれの重合方法で実施されても目的を達成することができる。
本発明のアクリル共重合体の製造方法では、製造されたポリマーを使っての後工程を考慮した場合には、塊状重合、分散重合、沈殿重合、溶液重合などの無溶剤系または非水溶媒系で実施されるのが望ましい。
本発明のアクリル共重合体の製造方法は、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどの不活性ガス置換された重合系で実施されるのが望ましい。この際、重合系の酸素濃度は、好ましくは5vol%以下、より好ましくは2vol%以下、さらに好ましくは0.5vol%以下であることが望ましい。重合系中の酸素濃度が5vol%を超える場合には、ラジカル重合反応が系中の酸素の影響を受け、十分に進行しない場合が見られる。すなわち、重合速度が著しく遅くなり、酸素によるテロメリゼーションを受け低重合度のポリマーが多く生成する場合があり、重合のリビング性も損なわれる傾向にある。
本発明のアクリル共重合体の製造方法は、重合温度が好ましくは50〜150℃、より好ましくは60〜140℃で実施されるのが望ましい。重合温度が50℃未満では、重合率が上がりにくく、製造にきわめて長時間を要する場合がある。さらに懸念されることは、製造されたポリマーの耐熱性が悪化する場合があることである。150℃を超えて重合が実施される場合には、ポリマー末端ラジカルの安定性が低下する傾向にあり、希望する分子量、分子量分布を有するポリマーの製造が困難となる場合がある。
本発明のアクリル共重合体の製造方法では、溶液重合の際、溶媒として使用できる有機溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、シクロヘキサノン、シクロヘキサン、ヘプタン、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、フィタントリオール、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム ヘキサフルオロホスフェート、グリシドール、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカーボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、キシリレンジオキセタンなどが例示される。これらの有機溶媒は単独でも、2種類以上の混合物であってもよい。
以下に、本発明の好ましい態様の一例を示す。当然ながら、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
窒素ガス吹き込み管、温度センサー、コンデンサー、撹拌装置がついたフラスコに重合溶媒(例えばトルエン/プロピレングリコールモノメチルエーテル(80/20重量比)の混合溶媒)を仕込む。窒素ガスをフラスコ底部に導入し、バブリングしながら30分間保持する。この後、フラスコ内の酸素濃度を酸素濃度計「XO−326ALA」(新コスモス電機(株)の酸素濃度計)で測定し、酸素濃度が0.5vol%未満であることを確認する。
窒素ガスのバブリングは継続したまま、フラスコに所定量のヒンダードアミン化合物、例えば4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを仕込み、均一になるよう溶解する。溶解ができれば、フラスコを冷却しながら、有機過酸化物、例えば過酸化ベンゾイルをヒンダードアミン化合物と等モル量仕込み、液温度を30℃に保持して30分間攪拌する。
昇温を開始し、30分間で120℃に昇温、以下120℃に温度を保持する。
モノマー、例えばメタクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(=1/94/5重量比)の混合モノマー、を2時間でフラスコ内に滴下し、滴下終了後8時間重合を行う。(製造されたアクリル共重合体をプレポリマーとする。本例では、重合率は90〜100%、数平均分子量は概ね3〜20万となる。)
窒素ガス吹き込み管、温度センサー、コンデンサー、撹拌装置がついたフラスコに先に製造されたプレポリマーを仕込む。窒素ガスをフラスコ底部に導入し、バブリングしながら30分間保持する。この後、フラスコ内の酸素濃度を酸素濃度計「XO−326ALA」で測定し、酸素濃度が0.5vol%未満であることを確認する。以下、窒素ガスのバブリングは継続したまま製造を続ける。
昇温を開始し、30分間で120℃に昇温し、以後120℃で保持する。
モノマー、例えばアクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル/メタクリル酸グリシジル(=85/8/7重量比)の混合モノマー、を120分間でフラスコに滴下し、滴下終了後8時間重合を行う。
8時間後、あらかじめ作製しておいたヒンダードアミン化合物、有機過酸化物のトルエン溶液を30分間かけて滴下し、滴下終了後さらに2時間重合を行う。(本例では、重合率はほぼ100%、数平均分子量は、プレポリマーの分子量によるが概ね7万〜40万となる。)
以上により、メタクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチルからなるプレポリマー=高分子開始剤が製造でき、メタクリル酸2−エチルヘキシル/アクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチルからなるセグメントと、アクリル酸n−ブチル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル/メタクリル酸グリシジルからなるセグメントを有するブロック共重合体が製造できる。
以下、実施例を持って本発明を詳細に説明する。
なお、実施例、比較例中、特に断りがなければ組成比は重量比を表す。また、分子量は標準ポリメタクリル酸メチルを分子量標準として、GPCにより測定した。重合率は、JIS K 5400に従い、加熱残分から算出した。
実施例1
窒素ガス吹き込み管、温度センサー、コンデンサー、撹拌装置がついた1リットル四つ口フラスコに重合溶媒としてトルエン(以下TOLとも言う)/プロピレングリコールモノメチルエーテル(以下PMとも言う)(=80/20)を180g仕込んだ。窒素ガスをフラスコ底部に導入し、バブリングしながら30分間保持した。この後、フラスコ内の酸素濃度を酸素濃度計「XO−326ALA」(新コスモス電機(株)の酸素濃度計)で測定し、酸素濃度が0.2vol%未満であることを確認した。
窒素ガスのバブリングは継続したまま、フラスコに4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(以下BTPとも言う)を混合モノマーの0.4重量%仕込み、均一になるよう溶解した。溶解ができれば、フラスコを冷却しながら、過酸化ベンゾイル(以下BPOとも言う)をBTPと等モル量仕込み、液温度を30℃に保持して30分間攪拌した。
昇温を開始し、30分間で120℃に昇温、以下120℃に温度を保持した。
メタクリル酸2−エチルヘキシル(以下EHMAとも言う)/アクリル酸n−ブチル(以下BAとも言う)/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(以下HEMAとも言う)(=1/94/5)の混合モノマー420gを2時間でフラスコ内に滴下し、滴下終了後8時間重合を行った後、室温まで冷却して重合を終了した。
製造したアクリル共重合体(以下P−1とも言う)は加熱残分70.2%、重合率100%、Mn93500であった。
混合モノマー滴下終了後から、1時間毎にサンプリングを行い、重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)を測定した。結果を図1に示した。
図1から本ラジカル重合がリビングラジカル重合(LRP)で進行しており、本ラジカル重合により高分子重合開始剤(P−1)が製造できた。
実施例2
実施例1と同じ重合装置を用いる。フラスコに実施例1で製造されたP−1を128.6g(TOL/PM混合溶剤=38.6g、P−1=90g))、TOL71.4g仕込み、実施例1と同様に窒素ガス置換し、酸素濃度が0.2vol%未満であることを確認した。
昇温を開始し、120℃まで30分間で昇温した。以後、重合中は120℃の重合温度を保持した。
メタクリル酸n−ブチル(以下BMAとも言う)/BA/HEMA(=37/60/3)の混合モノマー210g(高分子開始剤/混合モノマー=30/70)を2時間でフラスコ内に滴下し、滴下終了後8時間重合を行った後、室温まで冷却して重合を終了した。
製造したアクリル共重合体(以下B−1とも言う)は加熱残分60.5%、重合率100%、Mn154000であった。
混合モノマー滴下終了後から、1時間毎にサンプリングを行い、重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)を測定した。結果を図2に示した。
図2から、本ラジカル重合が高分子開始剤P−1を重合開始剤としてリビングラジカル重合で進行し、EHMA/BA/HEMAセグメントとBMA/BA/HEMAセグメントからなるブロック共重合体が生成したことが認められた。
〔粘着剤としての評価〕
B−1を用い粘着剤を作製し評価した。B−1を酢酸エチル(以下EAcとも言う)で加熱残分が35%になるよう希釈した。これに硬化剤として「スミジュール N−3300」(住友バイエルウレタン(株)のイソシアネート硬化剤)をB−1の水酸基と「N−3300」のNCOの等量比が1:1になるよう配合し、均一になるまで攪拌、混合し、試験用の粘着剤を製造した。
この粘着剤をポリエステルフィルム(以下PETとも言う)に乾燥膜厚が25μmになるよう塗布し、100℃で2分間加熱乾燥した。離型フィルムを粘着剤表面に貼付し、23℃で1週間養生を行った。
この粘着剤フィルムをガラス板に2kgの転圧ローラーで貼付し、さらに1週間23℃で養生を行った。これをテンシロンを用い180度剥離試験を行い剥離強度は20Nであった。ガラスには非常に強い粘着性と再剥離性を有し、PETには強く付着していた。
実施例3
窒素ガス吹き込み管、温度センサー、コンデンサー、撹拌装置がついた1リットル四つ口フラスコに重合溶媒としてTOL/PM(=80/20)を180g仕込んだ。窒素ガスをフラスコ底部に導入し、バブリングしながら30分間保持した。この後、フラスコ内の酸素濃度を酸素濃度計「XO−326ALA」で測定し、酸素濃度が0.2vol%未満であることを確認した。
窒素ガスのバブリングは継続したまま、フラスコにBTPを混合モノマーの0.4重量%仕込み、均一になるよう溶解した。溶解ができれば、フラスコを冷却しながら、BPOをBTPと等モル量仕込み、液温度を30℃に保持して30分間攪拌した。
昇温を開始し、30分間で120℃に昇温、以下120℃に温度を保持するした。
EHMA/BA/HEMA/メタクリル酸グリシジル(以下GMAとも言う)(=5/75/10/10重量比)の混合モノマー420gを2時間でフラスコ内に滴下し、滴下終了後8時間重合を行った後、室温まで冷却して重合を終了した。
製造したアクリル共重合体(以下P−2とも言う)は加熱残分70.5%、重合率100%、Mn100200であった。
混合モノマー滴下終了後から、1時間毎にサンプリングを行い、重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)を測定した。結果を図3に示した。
図3から本ラジカル重合がリビングラジカル重合(LRP)で進行しており、本ラジカル重合により高分子重合開始剤(P−2)が製造できた。
実施例4
実施例1と同じ重合装置を用いた。フラスコに実施例3で製造されたP−3を128.6g(TOL/PM混合溶剤=38.6g、P−3=90g))、TOL71.4g仕込み、実施例1と同様に窒素ガス置換し、酸素濃度が0.2vol%未満であることを確認した。
昇温を開始し、120℃まで30分間で昇温する。以後、重合中は120℃の重合温度を保持した。
BMA/BA/HEMA(=37/60/3)の混合モノマー210g(高分子開始剤/混合モノマー=30/70)を2時間でフラスコ内に滴下し、滴下終了後8時間重合を行った後、室温まで冷却して重合を終了した。
製造したアクリル共重合体(以下B−2とも言う)は、加熱残分60.7%、重合率100%、Mn192000であった。
混合モノマー滴下終了後から、1時間毎にサンプリングを行い、重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)を測定した。結果を図4に示した。
図4から、本ラジカル重合が高分子開始剤P−3を重合開始剤としてリビングラジカル重合で進行し、EHMA/BA/HEMA/GMAセグメントとBMA/BA/HEMAセグメントからなるブロック共重合体が生成したことが認められた。
〔電磁波シールド用銅メッシュ用の粘着剤としての評価〕
B−2を使用し電磁波シールド用銅メッシュ用の粘着剤を製造した。B−2をEAcで加熱残分が35%になるよう希釈する。これにγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5phr配合し、さらに2−エチル−4−メチルイミダゾール1phrを配合し、均一な状態になるまで攪拌、混合し粘着剤を製造した。
製造した粘着剤をPETに乾燥膜厚が25μmとなるよう塗布し、100℃で1分間加熱乾燥した。この粘着剤フィルムを電磁波シールド用銅メッシュ(厚さ25μm)に2kgの転圧ローラーで貼付し、2kgで加圧したまま100℃で30分間加熱硬化させた。銅メッシュ側に剥離シートを貼り付け、23℃で1週間養生し、粘着剤層が設けられた電磁波シールド用銅メッシュを製造した。
粘着剤はPET、銅メッシュ双方に強く付着しており、テンシロンで剥離試験を行っても50N以上の剥離強さで、粘着剤層の材料破壊が見られた。さらに、ガラス板に粘着させた後での剥離強度は25Nであり、糊残りもなく良好な粘着性を示した。
実施例5
実施例1で有機過酸化物の過酸化ベンゾイルをt−ブチル−パーオキシベンゾエートに変える以外は実施例1と同様の操作を行い、アクリル共重合体P−3を製造した。P−3は加熱残分68.6%、重合率98.9%、Mn58000であった。
混合モノマー滴下終了後から、1時間毎にサンプリングを行い、重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)を測定した。結果を図5に示した。
図5から本ラジカル重合がリビングラジカル重合(LRP)で進行しており、本ラジカル重合により高分子重合開始剤(P−3)が製造できた。
〔衝撃吸収性粘着剤としての評価〕
P−3にトリメチロールプロパントリアクリレートを1phr、アクリル酸2−エチルヘキシル(以下EHAとも言う)10phr配合し、「マゼルスターKK−100」(クラボウ(株)の攪拌、脱泡装置)を使用し30分間、攪拌、脱泡を行い、衝撃吸収性粘着剤を製造した。
粘着剤をPETに乾燥膜厚が250μmになるよう塗布し、真空乾燥機を使用し40℃で72時間粘着膜の脱溶剤を行った。この後、130℃で10分間加熱処理を行い、衝撃吸収性粘着層を有するPETフィルムを得た。
粘着フィルムを厚さ0.5mmのJIS A−1100アルミニウム板に貼付し、23℃で1週間養生を行った。デュポン衝撃試験機を使用し、300g×10cmでPET側から衝撃試験を行った。アルミニウム板は変形、破損せず本粘着剤は衝撃吸収性に優れていた。
比較例1
窒素ガス吹き込み管、温度センサー、コンデンサー、撹拌装置がついた1リットル四つ口フラスコに重合溶媒としてTOLを180g仕込んだ。窒素ガスをフラスコ底部に導入し、バブリングしながら30分間保持した。この後、フラスコ内の酸素濃度を酸素濃度計「XO−326ALA」(新コスモス電機(株)の酸素濃度計)で測定し、酸素濃度が0.2vol%未満であることを確認した。
窒素ガスのバブリングは継続したまま、フラスコにt−ブチルパーオキシ−ベンゾエートを混合モノマーの0.5重量%仕込み、昇温を開始した。
30分間で110℃に昇温、以下110℃に温度を保持する。
EHMA/BA/HEMA(=1/94/5)の混合モノマー420gを2時間でフラスコ内に滴下し、滴下終了後8時間重合を行った後、室温まで冷却して重合を終了した。
製造したアクリル共重合体は加熱残分59.5%、重合率85%、Mn23500であった。
混合モノマー滴下終了後から、1時間毎にサンプリングを行い、重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)を測定した。結果を図6に示した。
重合反応は、通常のラジカル重合で進行しており、リビング重合は進行しなかった。
比較例2
窒素ガス吹き込み管、温度センサー、コンデンサー、撹拌装置がついた1リットル四つ口フラスコに重合溶媒としてTOL/PM(=80/20)を180g仕込む。窒素ガスをフラスコ口部からバブリングすることなく吹き込み、フラスコ気層部を窒素ガス置換した。30分後に、フラスコ内の酸素濃度を酸素濃度計「XO−326ALA」で測定したところ酸素濃度は、フラスコ上部で5.0vol%未満、フラスコ下部(溶液面上)で18〜20vol%あった。
窒素ガスの吹き込みは継続したまま、フラスコにBTPを混合モノマーの0.4重量%仕込み、均一になるよう溶解する。溶解ができれば、フラスコを冷却しながら、BPOをBTPと等モル量仕込み、液温度を30℃に保持して30分間攪拌する。
昇温を開始し、30分間で120℃に昇温、以下120℃に温度を保持する。
EHMA/BA/下HEMA(=1/94/5)の混合モノマー420gを2時間でフラスコ内に滴下し、滴下終了後8時間重合を行った後、室温まで冷却して重合を終了した。
製造したアクリル共重合体は加熱残分49.6%、重合率70%、Mn52300であった。
混合モノマー滴下終了後から、1時間毎にサンプリングを行い、重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)を測定した。結果を図7に示した。
図7から、実施例1と比較して、重合系中の酸素濃度の影響で重合率が上がりにくく、また重合途中からはリビング重合性が失せられていることがわかる。
実施例1の重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)の測定結果である。 実施例2の重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)の測定結果である。 実施例3の重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)の測定結果である。 実施例4の重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)の測定結果である。 実施例5の重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)の測定結果である。 比較例1の重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)の測定結果である。 比較例2の重合率(α(%))と数平均分子量(Mn)の測定結果である。

Claims (1)

  1. 不活性ガスで置換された容器中で、下記構造式
    Figure 0004844149
    のヒンダードアミン化合物と、分子中に
    Figure 0004844149
    (ただし、R10は、フェニル基であり、置換基を有していてもよい)
    で示される構造を有する有機過酸化物とを混合し、ヒンダードアミン化合物と有機過酸化物との酸塩基の中和反応生成物の存在下に、(メタ)アクリル酸エステル単量体をリビングラジカル重合するアクリル共重合体の製造方法であって、ヒンダードアミン化合物1モルに対する有機過酸化物の割合が、1×10−4モル〜2.5モルであるアクリル共重合体の製造方法。
JP2006031231A 2006-02-08 2006-02-08 アクリル共重合体の製造方法 Expired - Fee Related JP4844149B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006031231A JP4844149B2 (ja) 2006-02-08 2006-02-08 アクリル共重合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006031231A JP4844149B2 (ja) 2006-02-08 2006-02-08 アクリル共重合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007211095A JP2007211095A (ja) 2007-08-23
JP4844149B2 true JP4844149B2 (ja) 2011-12-28

Family

ID=38489819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006031231A Expired - Fee Related JP4844149B2 (ja) 2006-02-08 2006-02-08 アクリル共重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4844149B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4943272B2 (ja) 2007-08-13 2012-05-30 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動通信システムにおけるユーザ装置及び方法
JP6484927B2 (ja) * 2014-04-23 2019-03-20 日立化成株式会社 ブロックポリマ及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3783146T2 (de) * 1986-02-19 1993-05-19 Atochem North America Freie-radikale-peroxyd-initiatoren mit gehinderten amin-licht stabilisierenden gruppen.
EP1428838A1 (en) * 2002-12-13 2004-06-16 Bayer MaterialScience AG In situ-polymerization of monoethylenically unsaturated monomers with secondary amines

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007211095A (ja) 2007-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6698269B2 (ja) (メタ)アクリル系共重合体、それを含む粘着剤組成物および粘着シート
US7759406B2 (en) Process for producing polysilsesquioxane graft polymer, pressure-sensitive adhesive, and pressure-sensitive adhesive sheet
JP2012031361A (ja) アクリル樹脂組成物
JP2008074969A (ja) 接着剤組成物
JP5863673B2 (ja) アクリルアクリレート樹脂の製造方法
JP7335770B2 (ja) 粘着フィルムおよび表面保護フィルム
JP2007106871A (ja) アクリル共重合体の製造方法および粘着剤組成物
JP4284469B2 (ja) アクリルシロップ樹脂組成物、それを用いるuv硬化アクリルシート及びその製造方法。
JP4844149B2 (ja) アクリル共重合体の製造方法
JP2010006966A (ja) アクリル共重合体の製造方法
ZA200209879B (en) Water swellable compositions.
JP4163520B2 (ja) 水系紫外線吸収性樹脂組成物およびその製造方法
KR101236569B1 (ko) 수지 시럽의 제조 방법
JP4267329B2 (ja) (メタ)アクリル系粘着剤用ポリマー溶液及びその製造方法、(メタ)アクリル系粘着剤、並びに(メタ)アクリル系粘着テープ
JP6100583B2 (ja) 光硬化型無溶剤組成物およびその製造方法
JP2016029129A (ja) 接着剤組成物及び接着フィルム
JP2012241137A (ja) (メタ)アクリル酸エステル共重合体およびこれを含んでなる粘着剤組成物ならびに(メタ)アクリル酸エステル共重合体の製造方法
JP2001342221A (ja) シクロヘキシル基含有(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
JP2010095581A (ja) アクリル共重合体の製造方法
JP2008208149A (ja) アクリル共重合体の製造方法
WO2023085154A1 (ja) 共重合体エマルジョンならびに該共重合体エマルジョンを用いた一液系熱硬化性樹脂組成物、二液系熱硬化性樹脂組成物、塗料、樹脂硬化膜および塗膜
JP2006113327A (ja) 感光性樹脂組成物
JP2009185119A (ja) アクリル共重合体の製造方法
WO2018033634A1 (en) A process for the polymerization of vinyl monomers, a process for preparing an adhesive composition, an adhesive composition and a pressure-sensitive adhesive sheet
JP6430711B2 (ja) 複合粒子およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081120

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20100303

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110315

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110523

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110609

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110920

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4844149

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees