JP4844141B2 - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トナーを含む現像剤を収容し、当該トナーを像担持体に付着させることにより画像の現像を行う現像器を備えた画像形成装置及びその制御方法に関する。
電子写真方式などの方式により紙などの記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、トナーを含む現像剤を用いて現像を行うものがある。このような画像形成装置においては、現像剤を収容する現像器を制御してトナーをドラムなどの像担持体に付着させることにより、像担持体に形成された静電潜像を現像する。また、この画像形成装置はトナー濃度センサにより現像器内のトナー濃度を測定し、測定によって得られたトナー濃度の値に基づいて現像器内に現像剤を供給する現像剤供給制御を行う場合もある。
ところが、上記画像形成装置で用いられる現像器内の現像剤は、長期間にわたって高湿度環境下に置かれたり、長期間画像形成装置の電源が投入されない状態が続いたりすると、凝集現象を起こすことがある。これにより、現像剤が塊状になったダマが生じるなどの現象が起こってしまい、現像に悪影響を及ぼす場合がある。すなわち、形成される画像にスジ状のディフェクトが生じるなどの影響が生じて画質が悪くなったり、前述したトナー濃度センサが測定するトナー濃度の値に狂いが生じて、現像剤供給制御が望ましい条件で行われなくなったりするなどの問題が生じうる。特に、高画質化のために用いられる低融点のトナーにおいては、このような問題が顕著である。
そこで、このような問題を解消するために、画像形成装置は所定のタイミングで画像の現像を中断し、現像器内のオーガを回転させて現像剤を攪拌するなどの凝集解消動作を一定時間実行することで、現像剤の凝集を解消している。
特開平11‐212343号公報 特開平11‐272064号公報
しかしながら、上記従来例の方法では、現像器内における現像剤の凝集の有無や程度に関わらず凝集解消動作を実行するため、望ましい条件による凝集解消動作を行うことができない。すなわち、例えば現像剤に凝集が生じていないにも関わらず凝集解消動作を実行する場合があり、これによりその間画像形成を行うことができなくなってしまうとともに、不要な凝集解消動作により却って現像剤の劣化を促進してしまうことがある。また、例えば長時間高湿度環境に置かれた結果、現像剤が高い凝集度で凝集している場合などにおいても、一定時間しか凝集解消動作を実行しないため、十分に凝集を解消できない状況が起こりうる。
なお、湿度環境等に基づいてトナーの帯電量の変化を推測し、これに応じてウォーミングアップ時の攪拌動作の実行時間を調整する技術がある(特許文献1参照)。また、トナー濃度の測定値を予め測定により取得された基準値と比較することで、トナー帯電量の低下に起因してトナー濃度の測定値が実際のトナー濃度と異なった状態にあるか否かを判定し、これに応じて攪拌動作を行う技術がある(特許文献2参照)。しかし、これらの技術においては現像器内における現像剤の凝集については考慮されておらず、従って現像剤の凝集の有無や程度に応じた攪拌動作を行うものではない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、現像器内において生じる現像剤の凝集に応じた凝集解消動作を行うことのできる画像形成装置及びその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る画像形成装置は、トナーを含む現像剤を収容し、当該トナーを像担持体に付着させることにより画像の現像を行う現像器を備えた画像形成装置であって、前記現像器内において生じる現像剤の凝集を解消する凝集解消動作を行う凝集解消手段と、前記現像器内における現像剤の凝集度に関する指標情報を取得する指標情報取得手段と、前記取得した指標情報に基づいて、前記凝集解消動作の実行時間を調整する時間調整手段と、を含むことを特徴とする。
これにより、現像剤の凝集度に関する指標情報に基づいて凝集解消動作の実行時間を調整することで、凝集を解消するために必要十分と判断される所要時間で凝集解消動作を行うことができる。
また、本発明に係る別の画像形成装置は、トナーを含む現像剤を収容し、当該トナーを像担持体に付着させることにより画像の現像を行う現像器と、前記現像器内におけるトナー濃度を測定するトナー濃度センサと、を備えた画像形成装置であって、前記測定されたトナー濃度の値に基づいて、前記現像器内において現像剤の凝集が生じているか否かを判断する判定処理を行う判定手段と、前記判定処理の結果に基づいて、前記現像器内において生じる現像剤の凝集を解消する凝集解消動作を行う凝集解消手段と、を含むことを特徴とする。
これにより、トナー濃度の値に基づいて現像剤の凝集の有無を判定し、判定結果に基づいて必要な場合のみ凝集解消動作を行うことができ、不要な凝集解消動作を回避することができる。
さらに、上記画像形成装置において、前記判定手段は、前記測定されたトナー濃度の時間変化の周期性に基づいて、前記判定処理を行うこととしてもよい。
また、上記画像形成装置において、前記判定手段は、前記測定されたトナー濃度の値に基づいて現像剤の凝集度に関する指標情報を取得し、当該取得した指標情報に基づいて現像剤の凝集が生じているか否かを判断し、前記取得した指標情報に基づいて、前記凝集解消動作の実行時間を調整する時間調整手段をさらに含むこととしてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置の制御方法は、トナーを含む現像剤を収容し、当該トナーを像担持体に付着させることにより画像の現像を行う現像器を備えた画像形成装置の制御方法であって、前記現像器内において生じる現像剤の凝集を解消する凝集解消動作を行うステップと、前記現像器内における現像剤の凝集度に関する指標情報を取得するステップと、前記取得した指標情報に基づいて、前記凝集解消動作の実行時間を調整するステップと、を含むことを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、図1に示すように、像担持体11、現像器12、転写部13、定着器14及び制御部20を含んで構成されている。
像担持体11は、例えば感光ドラムなどであって、帯電器(不図示)により一様に帯電され、レーザー光の照射などによって形成される静電潜像を表面に担持する。
現像器12は、画像形成装置内に設置されたトナーカートリッジから供給されるトナーを、像担持体11に付着させることにより静電潜像を現像する。なお、本実施形態においては、トナーカートリッジはトナー及びキャリアを含む二成分現像剤を現像器12に対して供給するものとする。
具体的に、例えば現像器12は、攪拌オーガ12a、現像ロール12b及び濃度測定センサ12cを含んでなる。攪拌オーガ12aは、トナーカートリッジから供給され現像器12内に収容されたトナーとキャリアを、回転によって攪拌する。現像ロール12bは、この攪拌によって帯電したトナーを像担持体11に付着させる。これにより、現像器12は像担持体11上の静電潜像を現像し、トナー像を形成する。
また、トナー濃度センサ12cは、現像器12内のトナー濃度を測定する。具体例として、トナー濃度センサ12cは、透磁率を測定することにより、磁性体であるキャリアの濃度を測定する。現像器12内のキャリア濃度が高い場合にはトナー濃度が低く、キャリア濃度が低い場合にはトナー濃度が高くなるため、このキャリア濃度を測定することでトナー濃度を測定できる。トナー濃度センサ12cは、測定によって得られたトナー濃度に関する測定値を制御部20に対して出力する。あるいは、トナー濃度センサ12cは、光学的な検知方法など他の方法を用いてトナー濃度を測定するものであってもよい。
なお、図1においては、現像器が一つの場合について示したが、本実施の形態に係る画像形成装置は、複数の現像器を備えてもよい。例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナーを用いてカラー画像を形成する画像形成装置は、それぞれの色ごとに現像器を備える。この場合、後述する制御部20による現像器の制御は、それぞれの現像器ごとに行う。
転写部13は、転写ローラ等を含んでなり、現像器12が像担持体11上に形成したトナー像を、紙などの記録媒体に転写する。なお、本実施形態に係る画像形成装置は、例えば転写ベルトなどの中間転写体を含んでもよい。この場合、像担持体11に形成されたトナー像はまず中間転写体に転写され、次に中間転写体から転写部13により記録媒体に転写される。
定着器14は、定着ローラ等を含んでなり、熱や圧力などにより転写されたトナー像を記録媒体上に定着させる。これにより、本実施の形態に係る画像形成装置は、記録媒体上に画像を形成する。
制御部20は、CPU等であって、上記説明した画像形成装置の各部の動作を制御する。例えば制御部20は、トナー濃度センサ12cの測定によって得られるトナーの濃度値に基づいて、トナーカートリッジから現像器12内に現像剤を供給する現像剤供給制御を行う。また、本実施の形態においては、制御部20は所定の条件に基づいて現像器12に対して凝集解消動作を実行させる。以下では、図2のフロー図に基づいて、制御部20が実行する処理の一例について説明する。
まず制御部20は、トナー濃度センサ12cの出力する測定値に基づいて、現像器12内のトナー濃度を表す濃度値を取得する(S1)。
次に制御部20は、S1の処理で得られたトナーの濃度値に基づいて、現像剤の凝集度に関する指標情報を取得する(S2)。ここで、制御部20は、例えば所定の時間継続して現像器12内のトナー濃度を測定して得られたトナー濃度の時間変化に基づいて、指標情報を取得する取得処理を行う。この場合、制御部20はトナー濃度センサ12cに対して所定の時間トナー濃度の測定を継続させて、十分な濃度値のデータを取得してから指標情報の取得を行う。この指標情報の取得処理の具体例については、後に詳しく述べる。
続いて制御部20は、S2の処理で取得した指標情報に基づいて、現像器12内において現像剤の凝集が生じているか否かを判断する判定処理を行う(S3)。具体的に、制御部20は例えば指標情報の値が所定の値以上の場合に、凝集解消動作が必要な程度に現像剤の凝集が生じていると判定する。
S3の処理で凝集が生じていないと判定した場合、制御部20はS1の処理に戻って現像剤の凝集を検知するまで処理を続行する。一方、S2の処理で凝集が生じていると判定した場合、S2の処理で取得した凝集度の指標情報に基づいて、凝集解消動作の実行時間を調整する時間調整処理を行う(S4)。
具体的には、例えば制御部20は、指標情報の種類に応じた指標情報の所定範囲と実行時間との対応関係を保持するテーブルに基づいて、実行時間を決定する。あるいは、所定の関数を用いて指標情報から実行時間を算出してもよい。また、制御部20は、予め定められた実行時間に対して、指標情報に応じて決定される所定の値を加算又は減算することで、凝集解消動作の実行時間を決定することとしてもよい。
次に制御部20は、S4の処理で決定した実行時間に基づいて、現像器12を制御して現像剤の凝集を解消する凝集解消動作を実行させる(S5)。ここでは制御部20は、S4の処理で決定した実行時間にわたって、画像の現像を止めて攪拌オーガ12aを回転させ、現像器12内の現像剤を攪拌することにより、凝集を解消することとする。
なお、本実施形態に係る画像形成装置は、攪拌オーガ12aを用いた上記方法以外の方法で凝集解消動作を実行することとしてもよい。例えば、現像器12が攪拌オーガ12aに代わる別の攪拌手段を備え、この攪拌手段により攪拌を行うこととしてもよい。また、制御部20の制御に基づいて現像器12自体が振動することにより、凝集を解消することとしてもよい。これらの場合、制御部20は取得した指標情報に基づいて攪拌や振動の時間及び/又は強度を調整することにより、望ましい条件で現像器12に凝集解消動作を実行させることができる。
以上説明した処理によれば、制御部20は現像器12内の現像剤の凝集度に関する指標情報に応じて調整した時間によって、凝集解消動作を実行させることができ、凝集状態を解消するために必要十分と判断される所要時間で凝集解消動作を実行させることができる。
また、制御部20は、凝集解消動作の実行中に以下のような時間調整処理を実行することとしてもよい。すなわち、まず上述した図2におけるS1からS3までの処理と同様の処理を実行し、時間調整処理の実行時点でまだ現像剤の凝集が生じているか否かを判定する。
そして、現像剤の凝集状態が解消されたと判定した場合には、凝集解消動作の実行開始時点で定められた実行時間に関わらず、直ちに凝集解消動作を中止させる制御を行う。あるいは、凝集解消動作を当初の予定よりも早く終了させるように、残りの実行時間を短くする時間調整制御を実行してもよい。
一方、現像剤の凝集状態がまだ解消されていないと判定した場合には、そのまま凝集解消動作の実行を継続させる。あるいは、さらに取得した指標情報に基づいて、凝集解消動作の残りの実行時間を長くしたり、短くしたりする時間調整制御を行うこととしてもよい。
これにより、凝集解消動作の実行中であっても凝集度に応じて実行中の凝集解消動作の実行時間を調整することができ、望ましい条件で凝集解消動作を実行させることができる。
次に、上述した図2の処理S2における凝集度に関する指標情報を取得する取得処理の複数の例について、以下に説明する。ここでは、測定されたトナー濃度の時間変化の周期性に基づいて、指標情報を算出する例について説明する。トナー濃度センサ12cの測定によって得られるトナーの濃度値は、一般に攪拌オーガ12aの測定時点における回転周期Tに応じて、図3(a)に示すような周期性を持った時間変化を示す。図3(a)においては、期間T1,T2,T3及びT4における濃度値の時間変化が、ほぼ一致している。ところが、現像剤の凝集が起こると、ダマの影響などによってこの周期性が崩れ、得られる濃度値は例えば図3(b)に示すようなものになる。図3(b)においては、期間T5,T6,T7及びT8における濃度値の時間変化のうち、期間T6の濃度値の時間変化が他の期間におけるものとは異なっている。そこで、濃度値の時間変化の周期性の崩れ具合を判定することによって、現像剤の凝集が起こっているか否か、またどの程度の凝集度で凝集が起こっているかを判定することができる。
なお、ここでは、周期性の崩れに基づいて指標情報を取得するために、回転周期Tの少なくとも2倍以上の時間にわたって測定を継続し、濃度値を取得することとする。例えば回転周期Tが250msであり、トナー濃度センサ12cのサンプリング周期が5msである(すなわち、5msごとに測定値を出力する)場合、トナー濃度センサ12cの出力する測定値を200回分継続して取得することで、制御部20は、回転周期Tの4倍の期間の測定による濃度値を取得することができる。この200個の濃度値を算出対象データとして用いることにより、濃度値の時間変化の周期性に基づいて指標情報を算出できる。
まず、指標情報の取得処理の第1の例として、自己相関関数を用いる方法について説明する。なお、以降の説明においては時刻を表す値tに対するトナー濃度センサ12cの測定によって得られるトナーの濃度値をo(t)で表す。
例えば、o(t)の自己相関関数R(τ)を、
Figure 0004844141
で定義する。ここで、Σは自己相関関数を決定する対象となる期間に含まれるtについての和をとることを表わしている。また、Nは和をとる対象となる期間に含まれる算出対象データの数であって、対象となる期間とトナー濃度センサ12cのサンプリング周期とによって決まる。
この自己相関関数を用いて、前述した回転周期Tに対する自己相関関数の値R(T)を算出することにより、指標情報を取得できる。すなわち、制御部20は、例えば回転周期Tを単位として区切られた複数の時間範囲のそれぞれについて、自己相関関数を取得する。そして、取得した複数の自己相関関数に基づいて算出された複数のR(T)の値に基づいて、複数のR(T)の値の平均値からの散らばり具合を表す指標(例えば分散など)を指標情報として算出する。あるいは、2個の自己相関関数に基づいて算出された2個のR(T)の値の間の差に基づいて、指標情報を算出してもよい。
図4(a)及び図4(b)は、回転周期Tを単位として区切られた複数の時間範囲のそれぞれについての自己相関関数を表している。ここで、図4(a)は図3(a)の例のような凝集が生じていない場合の濃度値に対する自己相関関数の例であり、期間T1、期間T2、及び期間T3を対象として、それぞれの期間に続く期間との間の濃度値の時間変化の相関を表す3個の自己相関関数R1,R2及びR3が表されている。また、図4(b)は図3(b)の例のような凝集が生じている場合の濃度値に対する自己相関関数の例であり、期間T5、期間T6、及び期間T7を対象として、それぞれの期間に続く期間との間の濃度値の時間変化の相関を表す3個の自己相関関数R4,R5及びR6が表されている。図4(a)の例においては、3個の自己相関関数におけるR(T)の値はほぼ一致しているが、図4(b)の例においては3個の自己相関関数におけるR(T)の値は異なっていることが分かる。
次に、指標情報の取得処理の第2の例として、トナー濃度値のフーリエ変換を用いる方法について説明する。例えば、上述したトナー濃度値o(t)に対する離散時間フーリエ変換S(f)を、
Figure 0004844141
で定義する。ここで、jは虚数単位であり、fsはHzを単位とする濃度測定のサンプリング周波数を表す。また、Σはtについて0からTまでの範囲の和をとることを表わしている。この場合、P(f)=S(f)/fsは周波数fにおけるパワースペクトルを表す。
この離散時間フーリエ変換により、前述した回転周期Tに対応する周波数におけるパワースペクトルP(1/T)の値を算出し、指標情報を取得できる。すなわち、制御部20は、例えば回転周期Tを単位として区切られた複数の時間範囲(測定周期)のそれぞれについて、トナー濃度値を取得し、P(1/T)を算出する。このP(1/T)の値によって表される離散時間フーリエ変換の回転周期Tに対応する周波数成分は、周期性に崩れが生じている場合複数の測定周期のトナー濃度値ごとに異なる値をとると考えられる。そこで、複数の測定周期のトナー濃度値に基づいて算出される複数のP(1/T)の値の平均値からの散らばり具合を表す指標(例えば分散など)を指標情報として取得する。あるいは、2個の自己相関関数に基づいて算出された2個のP(1/T)の値の間の差に基づいて、指標情報を算出してもよい。
図5(a)及び図5(b)は、回転周期Tを単位として区切られた複数の時間範囲のそれぞれについてのトナー濃度値の離散時間フーリエ変換により得られるパワースペクトルを表している。ここで、図5(a)は凝集が生じていない場合のパワースペクトルP1,P2及びP3の例であり、図5(b)は凝集が生じている場合のパワースペクトルP4,P5及びP6の例である。図5(a)の例においては、P(1/T)の値は複数のパワースペクトルの間でほぼ一致しているが、図5(b)の例においてはP(1/T)の値は複数のパワースペクトルの間で異なっていることが分かる。
続いて、指標情報の取得処理の第3の例として、前回の周期における濃度値との差によって指標情報を算出する方法について説明する。例えば、回転周期Tの2倍に相当する期間の濃度値に基づいて、1回目の周期における濃度値と2回目の周期における濃度値との差の二乗を算出し、これを回転周期Tの時間範囲で合計することにより、指標情報Rを算出する。この場合のRは、以下の計算式で表される。
Figure 0004844141
ここで、Σは対象となる時間範囲に含まれるtについての和をとることを表わしている。このRの値が大きければ大きいほど、1回目の周期と2回目の周期との間で差があり、周期性が崩れていることになる。
次に、指標情報の取得処理の第4の例として、濃度値を測定した期間内における、濃度値の極大値及び/又は極小値を測定した時刻に基づいて指標情報を算出する方法について説明する。
例えば、回転周期Tの2倍に相当する期間において測定された濃度値の時間変化に基づいて、濃度値の極大値を2つ決定する。この2つの極大値を測定した時刻の間の時間間隔Tiは、現像剤の凝集が生じておらず、周期性が崩れていない状態であれば、回転周期Tに一致すると考えられる。逆に、時間間隔Tiと回転周期Tとの間で差が生じていれば、現像剤の凝集により周期性が崩れていると考えられる。そこで、この時間間隔Tiと回転周期Tとの間の差を、指標情報として算出する。あるいは、2つの極大値を測定した時刻の間の時間間隔に代えて、2つの極小値を測定した時刻の間の時間間隔に基づいて指標情報を算出することとしてもよい。
また、制御部20は、極大値を測定した時刻と極小値を測定した時刻との間の時間間隔に基づいて指標情報を算出することとしてもよい。この場合、制御部20は例えば回転周期Tの2倍に相当する期間における濃度値を取得する。そして、1回目の周期における極大値を測定した時刻と極小値を測定した時刻との間の時間間隔Ti1を算出する。また、2回目の周期における極大値を測定した時刻と極小値を測定した時刻との間の時間間隔Ti2を算出する。そして、時間間隔Ti1と時間間隔Ti2との間の差に基づいて、指標情報を算出する。
なお、以上説明した指標情報の取得処理の例においては、いずれも回転周期Tに応じた所定の時間範囲における濃度値と、その前後の時間範囲における濃度値との間の関係に基づいて指標情報を算出しているが、これ以外の方法により指標情報を算出することとしてもよい。例えば、制御部20は予め現像剤の凝集が生じていないと考えられる状態における所定期間の測定によって得られた濃度値を基準情報として取得し、当該基準情報に基づいて指標情報を算出することとしてもよい。すなわち、例えば当該基準情報と、測定によって得られた濃度値との間の相関関係を求めたり、当該基準情報より得られる極大値を測定した時刻と極小値を測定した時刻との間の時間間隔と、測定によって得られる時間間隔とを比較したりすることで、指標情報を取得する。この方法によれば、回転周期Tに相当する期間の測定によって得られた濃度値と予め保持している基準情報とを比較することで指標情報を取得でき、比較的短時間の測定で指標情報を取得できる。
また、以上説明した指標情報の取得処理の例においては、いずれもトナー濃度センサ12cの測定によって得られる濃度値をそのまま算出対象データとして用いているが、回転周期Tを超える時間範囲にわたって濃度値が増加傾向又は減少傾向にある場合、その影響によって周期性の崩れを正しく判定できない場合があり得る。そこで、回転周期Tに応じた時間範囲ごとに測定によって得られた濃度値の平均値を算出し、測定によって得られた濃度値から当該平均値を減算することで規格化された濃度値を算出対象データとして用いることとしてもよい。
また、以上説明した指標情報の取得処理の例を、適宜組み合わせることにより、指標情報を算出することとしてもよい。
以上説明した本実施の形態によれば、現像剤の凝集度に関する指標情報に基づいて凝集解消動作の実行時間を調整することで、凝集を解消するために必要十分と判断される所要時間で凝集解消動作を行うことができる。また、トナー濃度の値に基づいて現像剤の凝集の有無を判定し、判定結果に基づいて必要な場合のみ凝集解消動作を行うことができ、不要な凝集解消動作を回避することができる。その結果、不要な凝集解消動作に起因するユーザにとっての無駄な待ち時間や、トナーの劣化を回避できる。また、凝集解消動作によっても十分に凝集状態が解消されないことに起因する画質の劣化を回避できる。
なお、以上説明した本実施の形態においては、トナー濃度の時間変化に基づいて現像剤の凝集度に関する指標情報を取得することとしたが、これ以外の方法(例えば光学的なセンサによる方法など)で凝集度に関する指標情報を取得し、取得した指標情報に基づいて凝集の有無を判定したり、凝集解消動作の実行時間を調整したりすることとしてもよい。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一部の構成を表す概略図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における制御フローの一例を表すフロー図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置が測定によって取得する濃度値の一例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置が算出する自己相関関数の一例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置が算出するパワースペクトルの一例を表す説明図である。
符号の説明
11 像担持体、12 現像器、12a 攪拌オーガ、12b 現像ローラ、12c トナー濃度センサ、13 転写部、14 定着器、20 制御部。

Claims (4)

  1. トナーを含む現像剤を収容し、当該トナーを像担持体に付着させることにより画像の現像を行う現像器と、前記現像器内におけるトナー濃度を測定するトナー濃度センサと、を備えた画像形成装置であって、
    前記測定されたトナー濃度の時間変化の周期性に基づいて、前記現像器内において現像剤の凝集が生じているか否かを判断する判定処理を行う判定手段と、
    前記判定処理の結果に基づいて、前記現像器内において生じる現像剤の凝集を解消する凝集解消動作を行う凝集解消手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項に記載の画像形成装置において、
    前記判定手段は、前記測定されたトナー濃度の値に基づいて現像剤の凝集度に関する指標情報を取得し、当該取得した指標情報に基づいて現像剤の凝集が生じているか否かを判断し、
    前記取得した指標情報に基づいて、前記凝集解消動作の実行時間を調整する時間調整手段をさらに含む
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. トナーを含む現像剤を収容し、当該トナーを像担持体に付着させることにより画像の現像を行う現像器と、前記現像器内におけるトナー濃度を測定するトナー濃度センサと、を備えた画像形成装置の制御方法であって、
    前記測定されたトナー濃度の時間変化の周期性に基づいて、前記現像器内において現像剤の凝集が生じているか否かを判断する判定処理を行うステップと、
    前記判定処理の結果に基づいて、前記現像器内において生じる現像剤の凝集を解消する凝集解消動作を行うステップと、
    を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置の制御方法において、
    前記現像器内における現像剤の凝集度に関する指標情報を取得するステップと、
    前記取得した指標情報に基づいて、前記凝集解消動作の実行時間を調整するステップと、をさらに含む、
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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