JP4843429B2 - 生体内組織閉鎖装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体内組織閉鎖装置に関するものである。
従来、血管や他の生体内組織中にカテーテル等の診断或いは治療用装置を挿入してなされる低侵襲手術が広く行なわれている。例えば、心臓の冠状動脈の狭窄の治療においては、その治療処置を行なうために血管内へカテーテル等の器具を挿入することが必要になる。
このようなカテーテルの血管内への挿入は、通常、大腿部を切開して形成した穿刺孔を介して行なわれる。従って、治療処置が終了した後に、穿刺孔の止血を行なう必要があるが、大腿動脈からの出血時の血圧(出血血圧)は高いため、医療従事者が長時間の間、手指で押さえ続ける(用手圧迫)等の過酷な作業が必要となる。
近年、このような止血作業を容易かつ確実に行なうために、傷穴から挿入して血管に形成された穴を閉じる種々の装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の装置は、その装置を導入シース内に挿入して使用されるものであって、糸が、装置の基端において、バネで抑えられたボールによって把持されており、装置を引き抜くと、糸のテンションを一定に保ったまま糸が滑って装置が引き抜かれ、最後に、アンカー(血管内係止部材)が血管に形成された穴の位置に配置された状態で、糸を牽引しつつ、押し込み用パイプ(詰め込み部材)で不織布のプラグ(封止部材)を押し付け(糸で圧縮し)、そのプラグを潰す。このようにして、血管に形成された穴が閉鎖体によって閉じられる。
しかしながら、前記特許文献1の装置では、前記導入シースとして、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後に留置されているシースをそのまま用いると、アンカーが、前後、左右に揺動したり、長手方向を軸として回動し、その姿勢が非常に不安定である等の理由から、前記処置後に留置されているシースを用いることができない。このため、その留置されているシースを抜去し、専用のシースを挿入する操作を行わなければならず、手間と時間がかかるという問題がある。
また、装置の先端部を血管内に挿入する際、コラーゲンで構成されたプラグが、血管内の血液に触れ、そのコラーゲンにより、血管内で血栓が生じる虞がある。
また、プラグは、装置のチューブ内に、非常にきつく詰め込まれており、そのチューブからプラグを排出させる際に、非常に大きな力を要するという欠点がある。
特許第2506561号公報
本発明の目的は、生体内組織膜に形成された傷穴を容易、迅速かつ確実に閉じることができて、完全に止血することができるとともに、安全性の高い生体内組織閉鎖装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(22)の本発明により達成される。
(1) 生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖装置であって、
前記生体内組織膜の一方の面側から前記傷穴および前記傷穴の周辺部を覆うシール部と、変形可能な変形部と、前記シール部と前記変形部とを接続する接続部とを有し、前記傷穴を閉じる閉鎖具と、
前記閉鎖具を着脱自在に保持し、前記傷穴を前記閉鎖具で閉じる操作を行なって、その閉鎖具を生体内に配置するための配置装置とを備え、
前記配置装置は、前記傷穴を貫通可能な長尺状をなし、前記閉鎖具の変形部を収納する収納部と、前記収納部の先端側に位置し、前記変形部と前記シール部との境界で前記接続部を支持する支持部とを有する収納部材と、
前記収納部材の基端側に設けられた手元部とを備え、
前記閉鎖具は、前記変形部が前記収納部材の収納部内に収納され、前記シール部が前記収納部材の支持部より先端側に位置するように、前記配置装置に保持され、
前記収納部材の支持部に、開閉可能な前記変形部の取出口が設けられており、前記取出口が閉じているときは、前記シール部が前記収納部に対して、互いに直交する3軸のうち、所定の1つの軸の回りに単一の平面内を回動するように、前記接続部を支持し、前記取出口が開くことにより、前記変形部を前記収納部から外部に排出し得るよう構成されており、
前記接続部は、1対の糸状体の部分を有し、
前記支持部は、前記1対の糸状体の部分が挿通する互いに独立した1対の孔を有し、
前記1対の孔に、前記1対の糸状体の部分が挿通することで、前記シール部は、前記収納部材に対して、互いに直交する3軸のうち、所定の1つの軸の回りに回動するよう構成され、
前記1対の孔を、前記取出口を構成する開閉可能なスリットが横切ることを特徴とする生体内組織閉鎖装置。
(2) 前記収納部材は、管状体を有し、前記管状体の先端部に、前記支持部が設けられており、前記管状体の管腔に前記閉鎖具の変形部が収納されている上記(1)に記載の生体内組織閉鎖装置。
(3) 前記支持部は、前記取出口が閉じているときに、前記収納部内への液体の侵入を阻止または抑制するよう構成されている上記(1)または(2)に記載の生体内組織閉鎖装置。
(4) 前記取出口は、前記支持部を複数に分割するスリットで構成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記1対の孔は、前記支持部の中心から、互いに反対方向に偏心した位置にあり、かつ、前記1対の孔は、前記スリット上に位置している上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記閉鎖具は、前記変形部が所定の形態になった状態で、その状態を保持する固定部を有する上記(1)ないし()のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記固定部は、移動可能な結び目を有する糸状体で構成されている上記()に記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記接続部は、糸状体で構成されており、該糸状体は、前記変形部の基端側まで延長されており、その糸状体の延長部分により、前記固定部が構成されている上記()または()に記載の生体内組織閉鎖装置。
) 前記配置装置は、前記収納部材の外表面を覆うカバー部材を有し、
前記カバー部材が前記収納部材に対して基端方向へ移動すると、前記カバー部材の先端部から前記収納部材の前記支持部が突出し、前記取出口が開くか、または開くことが可能な状態になるよう構成されている上記(1)ないし()のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
10) 前記シール部が前記生体組織膜の体表から遠位の面に当接し、かつ、前記取出口が開いた状態または開くことが可能な状態で、前記収納部材が基端方向へ移動すると、前記変形部が前記収納部から外部に排出されるよう構成されている上記(1)ないし()のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
11) 前記配置装置は、前記手元部の先端側に設けられ、前記傷穴を貫通可能な長尺状をなし、前記閉鎖具の少なくとも一部を係止する係止部材を備え、
前記係止部材に前記閉鎖具が係止された状態で、前記閉鎖具と前記係止部材とが相対的に移動することによって、前記変形部が変形するよう構成されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
12) 前記配置装置は、前記手元部の先端側に設けられ、前記傷穴を貫通可能な長尺状をなし、前記閉鎖具の少なくとも一部を係止する係止部材を備え、
前記手元部は、前記閉鎖具と前記係止部材とを相対的に移動させる発動部材と、
前記発動部材を発動させるトリガ手段とを備え、
前記トリガ手段が前記発動部材を発動させることにより、前記係止部材に前記閉鎖具が係止された状態で、前記閉鎖具と前記係止部材とが相対的に移動することによって、前記変形部が変形するよう構成されている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
13) 前記発動部材は、弾性部材であり、
前記トリガ手段は、前記弾性部材を活性状態に保持する規制手段を有し、前記弾性部材を活性状態に保持する規制を解除する上記(12)に記載の生体内組織閉鎖装置。
14) 前記シール部が前記生体組織膜の体表から遠位の面に当接した状態で、前記手元部を基端方向に移動させると、前記トリガ手段により、前記弾性部材を活性状態に保持する規制が解除されるよう構成されている上記(13)に記載の生体内組織閉鎖装置。
15) 前記配置装置は、前記閉鎖具の変形部が変形し得るように前記閉鎖具を保持する保持部材を有する上記(13)または(14)に記載の生体内組織閉鎖装置。
16) 前記弾性部材を活性状態に保持する規制が解除されると、前記係止部材の先端部に前記閉鎖具の変形部が係止された状態で、前記弾性部材の復元力により前記保持部材が基端方向に移動して該保持部材が前記閉鎖具を牽引することにより、前記変形部が変形するよう構成されている上記(15)に記載の生体内組織閉鎖装置。
17) 前記係止部材は、管腔を有し、
前記保持部材は、前記管腔内に挿入されている上記(15)または(16)に記載の生体内組織閉鎖装置。
18) 前記手元部は、前記係止部材を支持する係止部材支持部と、
前記保持部材を支持する保持部材支持部とを有し、
前記弾性部材の活性状態は、収縮状態であり、
前記弾性部材を活性状態に保持する規制が解除されると、前記弾性部材の復元力により、前記保持部材支持部が前記係止部材支持部に対して基端方向に移動するよう構成されている上記(15)ないし(17)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
19) 前記手元部は、前記保持部材を支持する保持部材支持部と、
前記保持部材と前記保持部材支持部とを連結する連結手段と、
前記保持部材と前記保持部材支持部との連結を解除する連結解除手段とを有し、
前記連結解除手段により前記保持部材と前記保持部材支持部との連結が解除されることで、前記保持部材による前記閉鎖具の保持状態が解除されるよう構成されている上記(15)ないし(18)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
20) 前記保持部材は、2つの端部を有する糸状体であり、
前記糸状体は、前記閉鎖具を挿通して前記配置装置の先端部で折り返されて前記閉鎖具を保持した状態で、前記連結手段により該糸状体の少なくとも一方の端部が前記保持部材支持部に着脱自在に連結されている上記(19)に記載の生体内組織閉鎖装置。
21) 前記保持部材支持部が、前記保持部材である糸状体が送り出し可能に巻き付けられたボビンを有する上記(20)に記載の生体内組織閉鎖装置。
22) 前記変形部は、多孔質体で構成されている上記(1)ないし(21)のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
本発明によれば、閉鎖具の変形部を収納する収納部と、開閉可能なその変形部の取出口が設けられた支持部とを有する収納部材を備えており、シール部が血管内で、血管軸を含む平面内のみで回動可能となるため、血管内での引っかかりなどのリスクが小さくなり、安全性が高く、また、変形部を収納部から容易に排出させることができ、血管壁等の生体内組織膜に形成された傷穴を容易、迅速かつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができて、完全に止血することができる。
また、支持部が、血液(液体)が収納部に侵入するのを防ぐ遮断部としての機能を有するものとすれば、変形部が血液に触れて機能を発揮できなくなることがなくなるため、止血の際の安定性が向上する。
以下、本発明の生体内組織閉鎖装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の生体内組織閉鎖装置の実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖具を示す斜視図、図3は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖具の結び目の一例を示した説明図、図4は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖具の結び目の他例を示した説明図である。また、図5は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の手元部を示す図であり、図5(a)は、手元部の内部を示す側面図、図5(b)は、手元部の内部を示す平面図である。また、図6は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の手元部を示す図であり、図6(a)は、図1中のa−a線での断面図、図6(b)は、図1中のb−b線での断面図である。また、図7は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の手元部の基端部側を示す図であり、図7(a)は、図1中のa−a線での断面図、図7(b)は、図1中のb−b線での断面図である。また、図8は、図1に示す生体内組織閉鎖装置のスリットチューブを示す斜視図、図9は、図8中のc−c線での断面図である。また、図10は、図1に示す生体内組織閉鎖装置のスリットチューブを示す横断面図であり、図10(a)は、図8および9中のd−d線での断面図、図10(b)は、図8および9中のe−e線での断面図、図10(c)は、図8および9中のf−f線での断面図である。また、図11は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の先端部側を示す縦断面図である。また、図12は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図であり、図12(a)は、全体図、図12(b)は、先端部側を示す図である。また、図13および図14は、それぞれ、図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図(全体図)である。また、図15〜図19は、それぞれ、図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図であり、各図の(a)は、全体図、(b)は、先端部側を示す図である。また、図20は、図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための図1中のb−b線での断面図である。
なお、図1では、破線で囲った部分およびその内部を拡大して示す。
また、説明の都合上、図中の矢印Aの方向を「先端」、矢印Bの方向(手元側)を「基端」、矢印Cの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」として説明する。
これらの図に示す生体内組織閉鎖装置1は、例えば、血管等の生体管腔、生体内部器官、生体内部組織等の生体内組織膜に形成され、経皮的に貫通した傷穴(生体内組織膜を貫通する傷穴)を閉じる(閉鎖する)装置である。
図1、図2、図5および図6に示すように、生体内組織閉鎖装置1は、先端部が生体内組織膜を貫通する傷穴を貫通可能であり、基端側に手元部9を有する長尺状の配置装置(移送・変形手段)3と、配置装置3の先端部において着脱自在に保持(連結)され、生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる閉鎖具(生体内組織閉鎖具)であるクリップ4とを備えている。
クリップ4は、シール部41と、変形可能な変形部42と、シール部41と変形部42とを接続(連結)する接続部(連結部)および固定部を兼ねる糸(第1の糸状体)46とを有している。また、糸46は、結び目461および輪462を有している。なお、このクリップ4については、後に詳述する。
配置装置3は、先端部が傷穴を貫通し、中心部に軸線方向に貫通する貫通孔51を有するシース(長尺状の管体)5内に挿入、すなわち、シース5に着脱自在に装着して用いられる(シース5を配置装置3に着脱自在に装着して用いられる)(図12参照)。これらシース5および配置装置3により、長尺状の本体部2が構成される。また、止血作業(傷穴を閉じる作業)の際は、これらシース5および配置装置3の先端部と、クリップ4とが、それぞれ、傷穴を貫通する。すなわち、傷穴から血管等の生体の管腔(生体管腔)内に挿入される。
シース5は、略円筒状をなし、その基端部にハブ52を有している。また、ハブ52の内周側には、図示しない止血弁が設置されている。
このシース5としては、例えば、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後に留置されているシース(イントロデューサシース)を用いてもよく、また、この生体内組織閉鎖装置1専用のものであってもよい。
なお、本実施形態では、本体部2の構成要素にシース5が含まれているが、本体部2の構成要素にシース5が含まれていなくてもよい。
図1、図2、図5および図6に示すように、配置装置3は、クリップ4(クリップ4の糸46)に対して着脱自在に連結し、クリップ4(クリップ4の糸46)を保持する保持部材(保持手段)である糸(第2の糸状体)8と、先端部が傷穴を貫通可能な長尺状の第1の管状部材(管状体)であるカバーチューブ(カバー部材)(カバー手段)6と、先端部が傷穴を貫通可能な長尺状の第2の管状部材(管状体)である固定チューブ(係止部材)(係止手段)7と、長尺状の第3の管状部材(管状体)101を有し、先端部が傷穴を貫通可能なスリットチューブ(収納部材)(収納手段)10と、手元部9とを備えている。
クリップ4は、配置装置3の先端部において、糸46が糸8により着脱自在に保持され、また、変形部42がスリットチューブ10の後述する収納部102内に収納されており、そして、シール部41がスリットチューブ10の後述する支持部(液体遮断部)103より先端側に位置するように、配置装置3に保持されている。
また、スリットチューブ10は、カバーチューブ6の管腔内(内側)に、同心的に設置(挿入)されており、カバーチューブ6は、スリットチューブ10に対して、それらの長手方向に移動(摺動)し得るようになっている。また、固定チューブ7は、スリットチューブ10の管腔内(内側)に、同心的に設置(挿入)されており、固定チューブ7は、スリットチューブ10に対して、それらの長手方向に移動(摺動)し得るようになっている。また、糸8は、固定チューブ7の管腔内(内側)に設置(挿入)されており、その固定チューブ7に対して、固定チューブ7の長手方向に移動し得るようになっている。また、手元部9は、固定チューブ7、スリットチューブ10およびカバーチューブ6の基端側に設けられている。
ここで、カバーチューブ6の基端部は、手元部9の後述するケーシング11の先端部に固定(支持)されている。
また、固定チューブ7は、比較的硬い構成材料で形成されており、手元部9の後述する固定チューブ支持部(係止部材支持部)12の先端部に固定(支持)されている。
また、スリットチューブ10は、手元部9の後述するスリットチューブ支持部(収納部材支持部)14に固定(支持)されている。
図8〜図11に示すように、スリットチューブ10は、長尺状の管状体101で構成されており、クリップ4の変形部42を収納する収納部102と、収納部102の先端側に位置し、変形部42とシール部41との境界で糸46を挟んで支持すると共に、収納部102内への血液等の液体の侵入を阻止または抑制する支持部(液体遮断)(スペーサ)103とを有している。
この場合、管状体101の先端部に、支持部103が設けられており、管状体101の先端部は、密閉されている。すなわち、スリットチューブ10の先端部が、支持部103を構成している。
そして、管状体101の先端部、すなわち、スリットチューブ10の先端部における前記支持部103より基端側の部分が、収納部102を構成し、この収納部102内、すなわち、管状体101の先端部における支持部103より基端側の部分の管腔に、クリップ4の変形部42が収納される。
また、スリットチューブ10の支持部103には、開閉可能な変形部42の取出口(開閉手段)として、支持部103を複数(本実施形態では、半体)に分割するスリット104が設けられている。このスリット104は、スリットチューブ10の長手方向に沿って、支持部103の先端(先端面)から収納部102の途中まで形成されている。スリット104が閉じているときは、収納部102内への液体の侵入が阻止または抑制され、スリット104が開くことにより、変形部42を収納部102から外部に排出し得る(取り出せる)ようになる。
また、スリットチューブ10の支持部103は、シール部41がスリットチューブ10に対して、互いに直交する3軸(図8中のx軸、y軸、z軸)のうち、所定の1つの軸(図8中のx軸)の回りに単一の平面内を回動(揺動)するように、糸46を支持するよう構成されている。
すなわち、スリットチューブ10の支持部103には、クリップ4の糸46(1対の糸状体の部分)が挿通する1対の孔105が設けられている。
各孔105は、それぞれ、スリットチューブ10の長手方向に沿って(スリットチューブ10の中心軸と平行に)形成されており、一端側が、支持部103の先端面に開放し、他端側が、支持部103の基端面に開放し、収納部102内に連通している。
また、各孔105は、支持部103の中心(中心軸)から、互いに反対方向に離間(偏心)した位置にあり、かつ、1対の孔105は、スリット104上に位置している。
なお、各孔105の径は、充分に小さく、また、各孔105には、クリップ4の糸46が挿入されるので、支持部103による収納部102内への液体の侵入を阻止または抑制する機能に、実質的に影響はない。
この1対の孔105には、クリップ4の糸46(1対の糸状体の部分)が挿通し、
シール部41が支持部103より先端側に配置され、このように離間した2点で支持していることにより、シール部41は、スリットチューブ10に対して、互いに直交する3軸のうち、所定の1つの軸の回りのみに回動するようになっている。すなわち、各孔105に糸46が挿通することで、シール部41の図8中のy軸およびz軸の回りの回動は、それぞれ、阻止または抑制され、シール部41は、実質的に、x軸の回りのみに回動する。換言すれば、シール部41は、スリット104が支持部103の先端面と交差してなる直線(先端面の半径方向の直線)を軸として回動する。
シール部41は、長円形(または、面取りした長方形)をなしており、その中央部付近においてシール部41の長手方向と直交する方向に沿って形成された孔413を有する。孔413は糸46を通すためのもので、シール部41はこれにより、2点で支持される。従って、シール部41は、孔413による離間した2点と、孔105による離間した2点の計4点を糸46で結ぶように支持されており、そのため、実質的にx軸の回りのみに回動する。ここで、x軸は血管の軸に対して直交する軸となるため、シール部41が回動するのは、血管の軸を含む単一の平面内のみとすることができる。そのため、シール部41は、皮膚から血管までの間に形成された穿刺孔が血管となす角度の大小に関わらず、その長手方向を血管の軸と一致させることができる。
なお、スリットチューブ10は、例えば、一体的に形成してもよく、また、複数の部材(別部材)を接合(接着剤による接着、融着等)して形成してもよい。
前記カバーチューブ6、固定チューブ7およびスリットチューブ10の長手方向(配置装置3の長手方向)の位置関係は、スリットチューブ10が最も先端側に位置し、カバーチューブ6が2番目に先端側に位置し、固定チューブ7が最も基端側に位置するようになっている。
この場合、カバーチューブ6の先端は、スリットチューブ10の支持部103の途中に位置している。すなわち、スリットチューブ10は、その支持部103の先端部(スリットチューブ10の先端側の一部)を除き、カバーチューブ6により、外表面が覆われる。このカバーチューブ6により、スリットチューブ10のスリット104は、閉じられている。
また、固定チューブ7の先端は、スリットチューブ10のスリット104より基端側、すなわち、クリップ4の変形部42の基端側に位置しており、クリップ4の糸46の後述する結び目461が、変形部42の基端と固定チューブ7の先端との間に位置している。
この固定チューブ7は、糸8によりクリップ4の糸46が基端方向へ牽引される際、固定チューブ7の先端部71にクリップ4の糸46の結び目461が係止され、さらに、この結び目461を介して変形部42が係止され(間接的に係止され)、これにより結び目461を相対的に先端方向へ移動させることにより、糸46を締め付けて変形部42を変形させる機能を有する。
また、シース5と、カバーチューブ6、固定チューブ7およびスリットチューブ10との長手方向の位置関係は、配置装置3を、シース5の基端側からシース5の貫通孔51に挿入し、シース5に装着したとき、シース5の先端からカバーチューブ6、固定チューブ7およびスリットチューブ10が突出し、シース5の先端からカバーチューブ6の先端部が露出するようになっている(シース5の先端が、カバーチューブ6、固定チューブ7およびスリットチューブ10の先端より基端側に位置するようになっている)。
図1、図5および図6に示すように、手元部9は、ケーシング(本体)11と、固定チューブ7を支持する固定チューブ支持部(係止部材支持部)12と、スリットチューブ10を支持するスリットチューブ支持部(収納部材支持部)14と、糸8を支持する糸支持部(保持部材支持部)15と、弾性部材(発動部材)であるコイルバネ(バネ)22と、レバー(摘み)16と、レバー16の下側に接合されているロック部17とを有している。
ケーシング11は、外観形状が略直方体形状をなす筒状(角筒状)をなしている。
このケーシング11の先端部には、シース5のハブ52に嵌合するコネクタ111が設けられている。このコネクタ111は、そのハブ52の溝に係合し得る環状のリブ(凸条)を有している。シース5のハブ52をコネクタ111内に挿入すると(ハブ52にコネクタ111を嵌合させると)、ハブ52の溝にコネクタ111のリブが係合し、シース5がケーシング11(配置装置3)に装着される。
このコネクタ111の内部の中央部に、カバーチューブ6が固定されており、また、コネクタ111の中央部には、スリットチューブ10が挿通する孔部が形成されている。
また、ケーシング11の内部には、1対の段差部(係合部)112と、1対の段差部(係合部)113と、段差部(係合部)114とが、それぞれ、形成されている。
1対の段差部112は、ケーシング11の先端部の両側部に形成され、また、1対の段差部113は、ケーシング11の中央部の両側部に形成され、また、段差部114は、ケーシング11の中央部の上部に形成されている。
また、ケーシング11の内部には、スリットチューブ支持部14、固定チューブ支持部12および糸支持部15が、それぞれ、配置装置3の長手方向に移動可能に設置されている。
スリットチューブ支持部14は、四角形の板状をなしており、その両側部が各段差部112に係止され、基端方向への移動が阻止されている。
また、スリットチューブ支持部14の図5(b)中の矢印Fの方向の端部には、先端方向および基端方向に開放した凹部141が形成されている。
このスリットチューブ支持部14の中央部に、スリットチューブ10が固定されており、また、スリットチューブ支持部14の中央部には、固定チューブ7が挿通する孔部が形成されている。
レバー16は、スリットチューブ支持部14、固定チューブ支持部12、糸支持部15およびコイルバネ22と、ケーシング11との相対的な移動が阻止された状態(ロック状態)と、これらの相対的な移動が可能な状態(ロック解除状態)とを切り換える操作を行なうための操作部(操作部材)である。
このレバー16は、ケーシング11の外部の上側に、矢印EおよびFの方向に移動(スライド)可能に設置されている。
そして、レバー16の下側には、板状のロック部17が接合されており、レバー16とロック部17とが一体的に移動するようになっている。このロック部17は、ケーシング11の内部の上側であって、コネクタ111とスリットチューブ支持部14との間に位置している。
レバー16が、図1および図5に示すロック位置に位置しているときは、ロック部16の一端側がコネクタ111の上部に当接し、他端側がスリットチューブ支持部14の上部に当接して、ロック部16によりスリットチューブ支持部14が係止され、これにより、スリットチューブ支持部14の先端方向への移動が阻止される。すなわち、スリットチューブ支持部14、固定チューブ支持部12、糸支持部15およびコイルバネ22の先端方向への移動が阻止され、これによりコイルバネ22を発動させる動作が禁止される。
また、レバー16を矢印Fの方向に移動させると(ロック解除位置に位置させると)、ロック部17がスリットチューブ支持部14の凹部141の位置に移動(退避)し、ロック部16によるスリットチューブ支持部14の係止が解除される。これにより、スリットチューブ支持部14は、先端方向へ移動可能になる。すなわち、スリットチューブ支持部14、固定チューブ支持部12、糸支持部15およびコイルバネ22は、先端方向へ移動可能になり、これによりコイルバネ22を発動させる動作が可能になる。
なお、これらレバー16およびロック部17により、トリガ手段がコイルバネ(発動部材)22を発動させる動作を禁止するロック状態と、前記動作を可能にするロック解除状態とを切り換える切換手段が構成される。
固定チューブ支持部12は、基部121と、基部121の両側部から基端方向に向って突出する1対の棒状体122とで構成されている。
この固定チューブ支持部12の基部121の中央部に、固定チューブ7が固定されており、また、基部121の中央部には、糸8が挿通する孔部が形成されている。
また、各棒状体122の基端部123には、それぞれ、互いに対向し、内側に向って突出する突起124が形成されている。
この固定チューブ支持部12は、ケーシング11の基端部であって、糸支持部15の先端側に位置している。
糸支持部15は、ケーシング11の基端部、すなわち、固定チューブ支持部12の基端側に位置している。
図7に示すように、この糸支持部15の先端部には、固定チューブ支持部12の一対の棒状体122の突起124が係合する(挿入される)1対の有底の穴部153が形成されている。すなわち、糸支持部15の各穴部153に、固定チューブ支持部12の各突起124が係合し、これにより、固定チューブ支持部12と糸支持部15とが、着脱可能に連結している。これによって、糸支持部15と、固定チューブ支持部12とは、一体的に移動する。
また、図7(b)に示すように、各棒状体122の各基端部123における突起124の反対面には、それぞれ微小な突起124’が設けられている。一対の微小な突起124’は、ケーシング11に形成された一対の凹部とそれぞれ嵌合しており、棒状体122に所定値(基準値)以上の荷重がかかるまでは、ケーシング11に対して棒状体122(間接的にはクリップ4)が移動(スライド)しないための安全装置の役割を果たしている。基準値は(基準値以上の荷重がかかる状態とは)、具体的にはクリップ4のシール部41がしっかりと血管壁に当接したことを使用者が確信できる程度の値であり、450〜550gf程度を基準値とすることが望ましい。これにより、血管内にクリップ4が脱落することを防止することができる。
また、糸支持部15には、糸8を糸支持部15に着脱自在に連結するピン(連結手段)151が設けられている。このピン151は、棒状体152を介して上下方向に移動可能(棒状体152の先端部を中心に回動可能)に設けられている。また、ピン151の下端部の先端側には、そのピン151の幅が下方に向って漸減するよう傾斜面が形成されている。また、ピン151の下端部は、糸支持部15に当接し、ピン151の下端部と糸支持部15との間に隙間が形成されないようになっている。そして、ピン151の上端部は、ケーシング11の内面に当接し、ピン151が上方に移動(上昇)するのが阻止されている。このピン151には、糸8の折り返し部81が引っ掛けられており、このような構成により、糸8の折り返し部81がピン151から外れない(抜けない)ようになっている。
また、糸支持部15の先端部には、糸8が挿通する孔部154が形成されている。
また、糸支持部15の基端部には、糸8が巻き付けられるボビン155が設けられている。
糸8は、1本の糸(糸状体)を折り返してなり、一方の端部が折り返し部81となる二重糸(二重糸状体)で構成されている。また、糸8は、糸支持部15の先端部に形成されている柱156に引っ掛かるように、1本の状態の両端部が結び付けられ、糸支持部15に取り付けられている。
この糸8は、クリップ4(クリップ4の糸46の輪462)を挿通して配置装置3の先端部で折り返されてクリップ4を保持した状態で、糸支持部15の孔部154を挿通し、ボビン155に複数回、巻き付けられ、さらに、その折り返し部81がピン151に引っ掛けられ、そのピン151により折り返し部81が糸支持部15に着脱自在に連結されている。そして、前述したように、他方の端部(折り返し部81と反対側の端部)は、糸支持部15の柱156に取り付けられている。
図5および図6に示すように、コイルバネ22は、固定チューブ支持部12の基部121と、糸支持部15との間に、配置されている。このコイルバネ22は、その先端が固定チューブ支持部12の基部121の基端面に当接し、基端が糸支持部15の先端面に当接し、収縮した状態(活性状態)で設置されている。
次に、クリップ4について説明する。
図2に示すように、クリップ(閉鎖具)4は、シール部41と、変形可能な変形部42と、シール部41と変形部42とを接続(連結)する接続部(連結部)および固定部を兼ねる糸(第1の糸状体)46とを有している。すなわち、シール部41と変形部42とは、糸46を介して接続(連結)されている。
シール部41は、生体内組織膜の一方の面(内面)側から傷穴の周辺部(生体内組織膜の傷穴を含む部分)に密着して傷穴および傷穴の周辺部を覆う平面部(平面)412を有する部材であり、板状をなしている。
また、シール部41の中央部には、糸46が挿入される(挿通する)孔(貫通孔)413が形成されている。この孔413は、シール部41の厚さ方向に対して略垂直な方向に沿って延在している。すなわち、孔413の一方は、シール部41の一方の側面に開放し、孔413の他方は、シール部41の他方の側面に開放している。
このシール部41における図2中上側の面および下側の面は、前記孔413が形成されている部位(部分)を除いて、略平面をなしている。
変形部42は、図2に示す初期形態(変形前の形態)では、略円柱状(長尺状)をなしており、その先端部および基端部は、それぞれ、丸みを帯びている。
この変形部42は、多孔質体で構成されており、図2に示す初期形態から、生体内組織膜の他方の面(外面)側からシール部41とで生体内組織膜を挟み、傷穴を閉じることが可能な形態に変形することができるようになっている。多孔質体としては、例えば、綿、織布、不織布等の変形可能な繊維の集合体、スポンジ(スポンジ状のもの)のような弾性を有するもの等が挙げられる。
また、変形部42の構成材料としては、例えば、コラーゲン、酸化セルロース等の止血材、生体吸収性材料等を用いるのが好ましい。
また、シール部41および糸46の構成材料としては、それぞれ、例えば、生体吸収性材料等を用いるのが好ましい。
これにより、クリップ4が所定期間後に生体に吸収され、最終的に生体内に残らないので、人体への影響をなくすことができる。
用いられる生体吸収性材料としては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリジオキサノン等の単体、あるいはこれらの複合体が挙げられる。
なお、生体内組織膜が、血管壁(生体管腔壁)である場合は、前記一方の面は、血管壁(生体管腔壁)の体表から遠位の面、すなわち、内面であり、前記他方の面は、血管壁(生体管腔壁)の体表から近位の面、すなわち、外面である。
糸46は、シール部41の孔413を挿通して折り返されてシール部41を保持した状態で、その両端部が、それぞれ、変形部42の先端部および基端部の2箇所を側面方から挿通し、変形部42の基端よりもさらに基端側で、図3または図4に示すような形状の結び目461を形成している。このような結び目は、クリンチ・ノット(Clinch Knot)と呼ばれる。また、結び目461の図2中上側には、糸8が挿通する輪462が形成されている。
この糸46のうち、先端側の部分、すなわち、先端側の1対の糸(糸状体)の部分を含む略環状の部分で、シール部41と変形部42とが接続されている。このように、糸46の先端側の部分は、シール部41と変形部42とを接続する接続部として機能する。
また、糸46は、前記のように、変形部42の基端側まで延長されており、後述するように、その糸46の延長部分により、変形部42の固定部が構成されている。
結び目461は、先端方向、すなわち、図2中下方に移動可能な結び方になっており、この結び目461を、糸46上を先端方向に移動させて糸46を締め付けることにより、変形部42が初期形態から所定の形態に変形し、その状態を保持することができる。糸46が、変形部42が前記所定の形態になった状態を保持しているとき、その結び目461は、変形部42のシール部41と反対側の端部(基端部)に位置する。結び目461は、糸46上を強く締め付けているため、強い力が加えられない限り自然に基端方向に移動することはない。
前記結び目461は、固定チューブ7の内径よりも大きく形成され、また、前記輪462は、固定チューブ7の内径よりも小さく形成されている。これにより、固定チューブ7によって、クリップ4の糸46の結び目461を移動させ、糸46を締め付けて変形部42を変形させる際、輪462は、固定チューブ7の管腔内に入ることができ、また、結び目461が固定チューブ7の管腔内に入ってしまうことを防止することができ、確実に、結び目461を移動させることができる。このようにして、糸46は変形部42の固定部として機能する。
前述したように、糸8は、糸46の輪462を挿通した状態で、固定チューブ7の管腔内を挿通する。
なお、前記糸46がこの糸8を兼用していてもよい。この場合、糸46で変形部42を固定した後、その糸46を結び目461より基端側で、はさみ等で切断すればよい。
また、前記糸46は、1本の糸(糸状体)を折り返してなり、一方の端部が折り返し部となる二重糸(二重糸状体)で構成され、その折り返し部により、輪462が形成されていてもよい。
このクリップ4の作用は、次の通りである。
糸8によりクリップ4の糸46が基端方向へ牽引されると、固定チューブ7の先端部71にクリップ4の糸46の結び目461が係止され、さらに、この結び目461を介して変形部42が係止され(間接的に係止され)、これにより結び目461が先端方向に移動して、糸46が締め付けられ、変形部42が変形する。
すなわち、変形部42は、結び目461が先端方向に移動して糸46が締め付けられるにつれて、初期形態から、徐々に潰れてゆき、シール部41と変形部42で生体内組織膜を挟み、傷穴を閉じることが可能な形態へと、連続的に変形する。
また、前述したように、結び目461は、強い力が加えられた場合にのみ先端方向へ移動可能な結び方になっているので、糸46により、変形部42が所定の形態になった状態が保持される。
このように、このクリップ4によれば、変形部42の変形の度合い(潰れ具合)を連続的に規制(調整)することができる。すなわち、変形部42が所望の形態になった状態で、その状態を保持することができる。これにより、例えば、血管壁のような生体内組織膜が厚い人、薄い人、硬い人、軟らかい人等、種々の場合に対応することができる(様々な生体内組織膜の状態(状況)に対応することができる。
次に、生体内組織閉鎖装置1を用いて行なう止血作業の手順および生体内組織閉鎖装置1の作用について説明する。
図12に示すように、カテーテルを用いた治療(PCI)や診断(CAG)の処置後、シース5が留置されており、このシース5を用いる。シース5の先端部は、傷穴を貫通し、血管内に挿入されている。
初期状態においては、レバー16は、ロック位置に位置し、ロック部17がスリットチューブ支持部14の先端側に当接して、スリットチューブ支持部14の先端方向への移動が阻止されている。
まず、術者(使用者)は、図12および図20(a)に示すように、配置装置3をシース5の基端側からシース5の貫通孔51に挿入してゆき、シース5のハブ52にコネクタ111を嵌合させる。これにより、ハブ52の溝にコネクタ111のリブが係合し、シース5が配置装置3(ケーシング11)に装着される。そして、シース5の先端部からカバーチューブ6の先端部およびスリットチューブ10の支持部103が突出するとともに、クリップ4のシール部41が突出し、血管内に挿入される。
この状態では、スリットチューブ10のスリット104が閉じているので、スリットチューブ10の収納部102内に血液が流入するのが阻止され、クリップ4の変形部42が血管内の血液に触れ、膨潤するのが阻止される。このため、非常に安全である。
次に、手元部9のケーシング11を手指で把持し、図13に示すように、その手元部9、すなわち、本体部2(配置装置3)をゆっくりと、一方向、すなわち、傷穴から引き抜く方向(基端方向)に移動させ、クリップ4のシール部41で血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆う(シール部41の位置決めを行なう)。クリップ4の変形部42は、血管の外側に移動する。
術者は、前記シール部41で傷穴および傷穴の周辺部を覆う際の作業(操作)においては、本体部2を傷穴から引き抜く方向に移動させた際、シール部41が傷穴およびその周辺組織に当接したときの抵抗(面当て抵抗)を感知すると、シール部41が傷穴およびその周辺組織に当接し(面当てされ)、シール部41の位置決めが完了したものと判断する。
この場合、クリップ4と、糸支持部15と、ケーシング11とを、配置装置3の長手方向に沿って連結する部材のうちに、バネのような配置装置3の長手方向に伸張する部材が含まれておらず、クリップ4と、ケーシング11との間の距離は略一定に保持されているので、術者は、クリップ4のシール部41にかかる力を直接的に手指で感知することでき、これにより、クリップ4のシール部41が傷穴およびその周辺組織に当接したときの抵抗を正確に感知することができる。
また、クリップ4のシール部41の図8中のy軸およびz軸の回りの回動は、それぞれ、阻止または抑制され、シール部41は、実質的に、x軸の回りのみに回動するようになっているので、クリップ4のシール部41の姿勢を、容易に、正確に調整することができる。
さらに、ロック部17により、スリットチューブ支持部14、固定チューブ支持部12、糸支持部15およびコイルバネ22の先端方向への移動が阻止されているので、前記シール部41の位置決めが完了する前にコイルバネ22が発動してしまうのを確実に防止することができる。
これらにより、容易かつ確実に、クリップ4のシール部41の位置決めを行なうことができる。
次に、図14に示すように、レバー16を矢印Fの方向に移動させ、ロック解除位置に位置させる。これにより、ロック部17が、矢印Fの方向に移動、すなわち、スリットチューブ支持部14の凹部141の位置に移動(退避)し、ロック部16によるスリットチューブ支持部14の係止が解除される。これにより、スリットチューブ支持部14、固定チューブ支持部12、糸支持部15およびコイルバネ22は、先端方向へ移動可能になる。
次に、本体部2(配置装置3)をゆっくりと、傷穴から引き抜く方向(基端方向)に移動させて、本体部2を傷穴から引き抜く。これにより、すべての各操作(動作)が順次、連続して行われ、クリップ4により傷穴が閉じられて、そのクリップ4が生体内に配置(留置)される。以下、この際の手順や作用を詳細に説明する。
まず、図15および図20(b)に示すように、手元部9(ケーシング11)を基端方向に移動させると、クリップ4のシール部41が血管壁の内面(体表から遠位の面)に当接しているので、糸支持部15、固定チューブ支持部12、コイルバネ22およびスリットチューブ支持部14の基端方向への移動は、阻止され、ケーシング11、カバーチューブ6およびシース5が、基端方向へ移動する。すなわち、カバーチューブ6がスリットチューブ10に対して基端方向へ移動し、これにより、カバーチューブ6の先端部から、スリットチューブ10の支持部103および収納部102の途中までが突出し、スリット104が開く(または、スリット104開くことが可能な状態になる)。
図16および図20(c)に示すように、手元部9(ケーシング11)を基端方向にさらに移動させると、スリットチューブ支持部14は、ケーシング11の先端部に当接し、ケーシング11に対して先端方向への移動が阻止され、ケーシング11とともに、基端方向へ移動する。すなわち、スリットチューブ10が固定チューブ7に対して基端方向に移動し、これにより、クリップ4の変形部42が、固定チューブ7で先端方向へ押され、収納部102から外部に排出される。この際、スリット104が開いているので、変形部42を収納部102から容易に排出させることができる。
図17および図20(d)に示すように、手元部9(ケーシング11)を基端方向にさらに移動させると、固定チューブ支持部12、糸支持部15およびコイルバネ22が、ケーシング11に対して先端方向に移動し、固定チューブ支持部12の各棒状体122の基端部123が、各段差部113より先端側に移動する。これにより、各棒状体122の基端部123は、それぞれ、側方(矢印E、Fの方向)に移動(変位)することが可能になる。一方、固定チューブ支持部12は、コイルバネ22の復元力により、糸支持部15に対して先端方向に付勢されているので、各棒状体122の基端部123は、その付勢力により、各穴部153の内面に沿って略側方に移動して、各棒状体122の突起124が、糸支持部15の各穴部153から外れる。
これにより、固定チューブ支持部12と糸支持部15との連結が解除され、糸支持部15が、固定チューブ7に対して基端方向に移動するのが可能となる。また、固定チューブ支持部12と糸支持部15との連結を解除することにより、糸支持部15と固定チューブ支持部12との相対的な移動を可能とすることで、コイルバネ22を変形状態(活性状態)に保持する規制が解除される。
これにより、糸支持部15は、コイルバネ22の復元力によって、固定チューブ支持部12および固定チューブ7に対して、基端方向に移動する。このように、固定チューブ支持部12の1対の棒状体122、糸支持部15の1対の穴部153、ケーシング11の段差部113の先端側の部位(空間)は、コイルバネ22を活性状態に保持する規制を解除することによってコイルバネ22を発動させるトリガ手段として機能する。また、固定チューブ支持部12の1対の棒状体122および糸支持部15の1対の穴部153は、コイルバネ22を活性状態に保持する規制手段として機能する。また、糸支持部15と固定チューブ支持部12とを連結している固定チューブ支持部12の各棒状体122基端部123を側方(各棒状体122の突起124が糸支持部15の各穴部153から外れる方向)へ移動させる動作(トリガ動作)は、術者が手元部9を基端側に引き抜く(移動させる)動作およびコイルバネ22の付勢力によって自動的に行なわれる。
前記糸支持部15が固定チューブ7に対して基端方向に移動すると、図17および図20(d)に示すように、糸8が基端方向へ移動し、その糸8によりクリップ4の糸46が基端方向へ牽引され、固定チューブ7の先端部71にクリップ4の糸46の結び目461が係止され、さらに、この結び目461を介して変形部42が係止され(間接的に係止され)、これにより結び目461が先端方向に移動して、糸46が締め付けられ、変形部42が変形する。
これにより、変形部42が血管壁の外側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、シール部41が血管壁の内側から傷穴および傷穴の周辺部を覆い、これらシール部41と変形部42とで血管壁が挟み込まれ、傷穴が閉じる。そして、糸46により、変形部42が前記の形態になった状態が保持(固定)される。
また、前記固定チューブ支持部12と糸支持部15との連結(コイルバネ22を変形状態に保持する規制)が解除された後、すなわち、クリップ4の変形部42の変形が完了した後、図18および図20(e)に示すように、クリップ4のシール部41が血管壁の内面に当接した状態で、手元部9(ケーシング11)を基端方向にさらに移動させると、ケーシング11が糸支持部15に対して基端方向にさらに移動する。すなわち、糸支持部15がケーシング11に対して先端方向にさらに移動する。
そして、糸支持部15のピン151が、段差部114より先端側に移動すると、ピン151は、上方(矢印Cの方向)に移動(変位)することが可能になる。一方、糸8の折り返し部81が、基端方向に引っ張られることで、ピン151が、その傾斜面の作用で上方へ移動し(図6(a)参照)、ピン151の下端部と糸支持部15との間に隙間が形成される。
このようにして、ピン151による糸8と糸支持部15との連結が解除され、これによって糸8とクリップ4の糸46との連結が解除される(糸8によるクリップ4の保持状態が解除される)。すなわち、糸8の折り返し部81がピン151から外れ、その糸8をクリップ4の糸46の輪462から抜き取ることができるようになる。従って、ケーシング11の段差部114の先端側の部位(空間)により、連結解除手段および保持状態解除手段が構成される。
そして、引き続き、手元部9(ケーシング11)を基端方向に移動させると、まずは、本体部2のみ(シース5、カバーチューブ6、スリットチューブ10および固定チューブ7の先端部まで)が患者から抜去される。この段階では、図18に示すように、糸8の折り返し部81は、クリップ4の糸46の輪462から抜けずに、患者の体外に位置し、糸8によりクリップ4が保持されている。
すなわち、この生体内組織閉鎖装置1では、初期状態において、糸8が、糸支持部15のボビン155に複数回巻き付けられており、糸8の長さが比較的長く設定されるので、本体部2が患者から抜去された直後の段階では、糸8の折り返し部81がクリップ4の糸46の輪462から抜けておらず、糸8によりクリップ4が保持されているとともに、糸8の折り返し部81は、患者の体外に位置している。このため、術者は、本体部2と、糸8の折り返し部81とを掴んでいることで、糸8を介してクリップ4を保持(確保)していることができ、これにより、種々の事態に対応することができ、安全性が非常に高い。この場合、例えば、術者は、血管内のクリップ4を、糸8を介して保持しつつ、手術で取り出すこともできる。
問題がなければ、図20に示すように、手元部9(ケーシング11)を基端方向にさらに移動させ、患者から糸8を抜去する。これにより、クリップ4が生体内に配置(留置)される。
以上説明したように、この生体内組織閉鎖装置1によれば、クリップ4の変形部42が血管内の血液に触れてしまうのを防止することができ、安全性が高い。
また、手元部9(ケーシング11)を基端方向(一方向)に移動させるだけの操作で、すべての各操作(動作)が術者(使用者)の操作を必要とすることなく行われ、クリップ4により傷穴が閉じられて、そのクリップ4を生体内に配置(留置)することができる。このため、片手でも容易に操作することができ、血管壁等の生体内組織膜に形成された傷穴に対し、止血作業を容易、迅速かつ確実に行なうことができる。すなわち、傷穴を容易、迅速かつ確実に閉じる(閉鎖する)ことができ、完全に止血することができる。
特に、コイルバネ22の復元力によりクリップ4の変形部42を変形させるので、術者は、手作業でクリップ4の変形部42を変形させる操作を行う必要がなく、また、常に一定の締め込み力を得ることができ、傷穴を極めて容易、迅速かつ確実に閉じることができる。
また、クリップ4の変形部42が所望の形態になった状態で、糸46により、その状態を保持することができる。これにより、様々な生体内組織膜の状態(状況)に対応することができる。
以上、本発明の生体内組織閉鎖装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
なお、本発明では、クリップ(閉鎖具)の構成は、シール部、変形部および接続部を有しているものであれば、前記実施形態のものに限定されず、本発明では、例えば、接続部と固定部とが別々に設けられていてもよい。
また、本発明では、発動部材であるコイルバネ(弾性部材)を変形状態(活性状態)に保持する規制の解除(トリガ手段)が、例えば、スイッチやボタンの操作等で行われるようになっていてもよい。
また、前記実施形態では、トリガ手段が発動部材を発動させることにより、係止部材に閉鎖具が係止された状態で、閉鎖具と係止部材とが相対的に移動することによって、変形部が変形するよう構成されているが、本発明では、これに限らず、例えば、術者が、手動で(手動操作で)、閉鎖具と係止部材とを相対的に移動させることによって、変形部が変形するよう構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、糸8の2つの端部のうち、一方を手元部9内に固定し、他方を連結解除されるものとしたが、本発明では、両端とも同時に解除されるものとすることもできる。そのように構成すれば、糸8はクリップ4に接続されたまま生体側に残ることとなる。その後、糸8は術者の手技により、自由に除去することができる。
本発明の生体内組織閉鎖装置の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖具を示す斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖具の結び目の一例を示した説明図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の閉鎖具の結び目の他例を示した説明図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の手元部を示す図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の手元部を示す図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の手元部の基端部側を示す図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置のスリットチューブを示す斜視図である。 図8中のc−c線での断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置のスリットチューブを示す横断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の先端部側を示す縦断面図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための斜視図である。 図1に示す生体内組織閉鎖装置の作用(動作)を説明するための図1中のb−b線での断面図である。
符号の説明
1 生体内組織閉鎖装置
2 本体部
3 配置装置
4 クリップ
41 シール部
412 平面部
413 孔
42 変形部
46 糸
461 結び目
462 輪
5 シース
51 貫通孔
52 ハブ
6 カバーチューブ
7 固定チューブ
71 先端部
8 糸
81 折り返し部
9 手元部
10 スリットチューブ
101 管状体
102 収納部
103 支持部
104 スリット
105 孔
11 ケーシング
111 コネクタ
112〜114 段差部
12 固定チューブ支持部
121 基部
122 棒状体
123 基端部
124、124’ 突起
14 スリットチューブ支持部
141 凹部
15 糸支持部
151 ピン
152 棒状体
153 穴部
154 孔部
155 ボビン
156 柱
16 レバー
17 ロック部
22 コイルバネ

Claims (22)

  1. 生体内組織膜を貫通する傷穴を閉じる生体内組織閉鎖装置であって、
    前記生体内組織膜の一方の面側から前記傷穴および前記傷穴の周辺部を覆うシール部と、変形可能な変形部と、前記シール部と前記変形部とを接続する接続部とを有し、前記傷穴を閉じる閉鎖具と、
    前記閉鎖具を着脱自在に保持し、前記傷穴を前記閉鎖具で閉じる操作を行なって、その閉鎖具を生体内に配置するための配置装置とを備え、
    前記配置装置は、前記傷穴を貫通可能な長尺状をなし、前記閉鎖具の変形部を収納する収納部と、前記収納部の先端側に位置し、前記変形部と前記シール部との境界で前記接続部を支持する支持部とを有する収納部材と、
    前記収納部材の基端側に設けられた手元部とを備え、
    前記閉鎖具は、前記変形部が前記収納部材の収納部内に収納され、前記シール部が前記収納部材の支持部より先端側に位置するように、前記配置装置に保持され、
    前記収納部材の支持部に、開閉可能な前記変形部の取出口が設けられており、前記取出口が閉じているときは、前記シール部が前記収納部に対して、互いに直交する3軸のうち、所定の1つの軸の回りに単一の平面内を回動するように、前記接続部を支持し、前記取出口が開くことにより、前記変形部を前記収納部から外部に排出し得るよう構成されており、
    前記接続部は、1対の糸状体の部分を有し、
    前記支持部は、前記1対の糸状体の部分が挿通する互いに独立した1対の孔を有し、
    前記1対の孔に、前記1対の糸状体の部分が挿通することで、前記シール部は、前記収納部材に対して、互いに直交する3軸のうち、所定の1つの軸の回りに回動するよう構成され、
    前記1対の孔を、前記取出口を構成する開閉可能なスリットが横切ることを特徴とする生体内組織閉鎖装置。
  2. 前記収納部材は、管状体を有し、前記管状体の先端部に、前記支持部が設けられており、前記管状体の管腔に前記閉鎖具の変形部が収納されている請求項1に記載の生体内組織閉鎖装置。
  3. 前記支持部は、前記取出口が閉じているときに、前記収納部内への液体の侵入を阻止または抑制するよう構成されている請求項1または2に記載の生体内組織閉鎖装置。
  4. 前記取出口は、前記支持部を複数に分割するスリットで構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  5. 前記1対の孔は、前記支持部の中心から、互いに反対方向に偏心した位置にあり、かつ、前記1対の孔は、前記スリット上に位置している請求項1ないし4のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  6. 前記閉鎖具は、前記変形部が所定の形態になった状態で、その状態を保持する固定部を有する請求項1ないしのいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  7. 前記固定部は、移動可能な結び目を有する糸状体で構成されている請求項に記載の生体内組織閉鎖装置。
  8. 前記接続部は、糸状体で構成されており、該糸状体は、前記変形部の基端側まで延長されており、その糸状体の延長部分により、前記固定部が構成されている請求項またはに記載の生体内組織閉鎖装置。
  9. 前記配置装置は、前記収納部材の外表面を覆うカバー部材を有し、
    前記カバー部材が前記収納部材に対して基端方向へ移動すると、前記カバー部材の先端部から前記収納部材の前記支持部が突出し、前記取出口が開くか、または開くことが可能な状態になるよう構成されている請求項1ないしのいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  10. 前記シール部が前記生体組織膜の体表から遠位の面に当接し、かつ、前記取出口が開いた状態または開くことが可能な状態で、前記収納部材が基端方向へ移動すると、前記変形部が前記収納部から外部に排出されるよう構成されている請求項1ないしのいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  11. 前記配置装置は、前記手元部の先端側に設けられ、前記傷穴を貫通可能な長尺状をなし、前記閉鎖具の少なくとも一部を係止する係止部材を備え、
    前記係止部材に前記閉鎖具が係止された状態で、前記閉鎖具と前記係止部材とが相対的に移動することによって、前記変形部が変形するよう構成されている請求項1ないし10のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  12. 前記配置装置は、前記手元部の先端側に設けられ、前記傷穴を貫通可能な長尺状をなし、前記閉鎖具の少なくとも一部を係止する係止部材を備え、
    前記手元部は、前記閉鎖具と前記係止部材とを相対的に移動させる発動部材と、
    前記発動部材を発動させるトリガ手段とを備え、
    前記トリガ手段が前記発動部材を発動させることにより、前記係止部材に前記閉鎖具が係止された状態で、前記閉鎖具と前記係止部材とが相対的に移動することによって、前記変形部が変形するよう構成されている請求項1ないし10のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  13. 前記発動部材は、弾性部材であり、
    前記トリガ手段は、前記弾性部材を活性状態に保持する規制手段を有し、前記弾性部材を活性状態に保持する規制を解除する請求項12に記載の生体内組織閉鎖装置。
  14. 前記シール部が前記生体組織膜の体表から遠位の面に当接した状態で、前記手元部を基端方向に移動させると、前記トリガ手段により、前記弾性部材を活性状態に保持する規制が解除されるよう構成されている請求項13に記載の生体内組織閉鎖装置。
  15. 前記配置装置は、前記閉鎖具の変形部が変形し得るように前記閉鎖具を保持する保持部材を有する請求項13または14に記載の生体内組織閉鎖装置。
  16. 前記弾性部材を活性状態に保持する規制が解除されると、前記係止部材の先端部に前記閉鎖具の変形部が係止された状態で、前記弾性部材の復元力により前記保持部材が基端方向に移動して該保持部材が前記閉鎖具を牽引することにより、前記変形部が変形するよう構成されている請求項15に記載の生体内組織閉鎖装置。
  17. 前記係止部材は、管腔を有し、
    前記保持部材は、前記管腔内に挿入されている請求項15または16に記載の生体内組織閉鎖装置。
  18. 前記手元部は、前記係止部材を支持する係止部材支持部と、
    前記保持部材を支持する保持部材支持部とを有し、
    前記弾性部材の活性状態は、収縮状態であり、
    前記弾性部材を活性状態に保持する規制が解除されると、前記弾性部材の復元力により、前記保持部材支持部が前記係止部材支持部に対して基端方向に移動するよう構成されている請求項15ないし17のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  19. 前記手元部は、前記保持部材を支持する保持部材支持部と、
    前記保持部材と前記保持部材支持部とを連結する連結手段と、
    前記保持部材と前記保持部材支持部との連結を解除する連結解除手段とを有し、
    前記連結解除手段により前記保持部材と前記保持部材支持部との連結が解除されることで、前記保持部材による前記閉鎖具の保持状態が解除されるよう構成されている請求項15ないし18のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
  20. 前記保持部材は、2つの端部を有する糸状体であり、
    前記糸状体は、前記閉鎖具を挿通して前記配置装置の先端部で折り返されて前記閉鎖具を保持した状態で、前記連結手段により該糸状体の少なくとも一方の端部が前記保持部材支持部に着脱自在に連結されている請求項19に記載の生体内組織閉鎖装置。
  21. 前記保持部材支持部が、前記保持部材である糸状体が送り出し可能に巻き付けられたボビンを有する請求項20に記載の生体内組織閉鎖装置。
  22. 前記変形部は、多孔質体で構成されている請求項1ないし21のいずれかに記載の生体内組織閉鎖装置。
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