JP4843302B2 - 鍛造成形品、その製造方法および鍛造用金型 - Google Patents

鍛造成形品、その製造方法および鍛造用金型 Download PDF

Info

Publication number
JP4843302B2
JP4843302B2 JP2005355626A JP2005355626A JP4843302B2 JP 4843302 B2 JP4843302 B2 JP 4843302B2 JP 2005355626 A JP2005355626 A JP 2005355626A JP 2005355626 A JP2005355626 A JP 2005355626A JP 4843302 B2 JP4843302 B2 JP 4843302B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forging
forged
curved surface
convex
convex curved
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005355626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007160311A (ja
Inventor
政行 夏井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko KK
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2005355626A priority Critical patent/JP4843302B2/ja
Publication of JP2007160311A publication Critical patent/JP2007160311A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4843302B2 publication Critical patent/JP4843302B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forging (AREA)

Description

本発明は、鍛造成形品、その製造方法、それに用いる鍛造用金型に関するものである。
鍛造は機械部品等を製造する塑性加工方法の一つである。鍛造とは、鍛造装置内に上下対となる金型を配設し、該金型内に素形材を配置し上金型を移動させ素形材に荷重を加えることにより素形材を成形し成形品を製造するものである。
従来の一段形状の方法で引けの発生を抑えるために中央凸曲面部への素材流入に見合った体積を盛り上げる(凸状部)と、パンチ1が素材2に当たりその凸状部を押しつぶして行くことになるが、メタル量(素材体積)が多い為、パンチ1が下降するに従いメタルが外周方向に流れ、図11に示すように凸状部と平面の稜線付近(A)で折れ込みが発生し筒状部のふち部がうまく成形できずに折り込みなどの成形欠陥が発生する。
また、鍛造成形品の形状が、例えば平板状部の片面に凸状部を有する成形品を鍛造成形すると、平板状部の凸状部の反対側の面に、ヒケが発生して、鍛造不良となる場合が発生したので、これを回避する方法が検討されてきた。
例えば、特開2001−47171号公報には、突条又は凸部のある板状素材を鍛造加工することにより、ヒケの発生がなく、主面から隆起部が立ち上がった鍛造製品を製造することを目的として、鍛造製品M1の隆起部21、22に対応する位置で表面又は裏面から突出した突条1又は凸部が付けられている板状素材M0を下型と上型との間にセットし、鍛造成形時の加工圧力で突条1又は凸部(板状素材M0に付ける突条1又は凸部としては、矩形状や、下広がりの台形状又は湾曲状断面をもつもの)の材料を塑性流動させて隆起部21、22を形成することにより、隆起部21、22の成形に裏面側の材料が消費される割合が少なくなるので、隆起部21、22の裏側にヒケ等の形状不良が発生することがないとした方法が開示されている。
または、平板状部の片面に凸状部を有する成形品をプレス型鍛造するには、仕上げ鍛造形状に近い形状に成形されたブランクを用いたり、平板状部の背面全体に余肉を付すことで平板状部厚/凸状部厚の比を2から3程度に大きくし、T字状およびL字状断面部のヒケ欠陥(c)、(r)の発生を抑え、型鍛造後にその余肉(St)を機械加工により削除して所定の平板状部の厚さに仕上げる等の対処が必要とされていた。しかし、これらの対処は、投影面積が大きく、かつ形状が複雑な場合には適用が困難であり、また適用できた場合でも、本来的には不要な工数の増大および材料歩留りの低下を招いて、生産性を大きく低下させている。
そこで例えば、特開平7−124677号公報には、薄肉ウェブから突出させた薄肉リブを有して、ウェブ部とリブ部からなるT字状および/またはL字状断面部を持ち、かつウェブ厚/リブ厚の比の小さな薄肉ウェブリブ部材を、ヒケ欠陥を生じさせることなくネットシェイプにプレス型鍛造することを目的プレス型鍛造方法が開示されている。ここで、金型の薄肉ウェブリブ部材のT字状およびL字状断面部を成形するインプレッション(I)面部の反リブ側面に、他のインプレッション(I)面部より面粗度を粗くした粗化部(3a)、(3b)を設け、かつ、その面粗度を3〜8S(Rmax値)とすると共に、T字状断面部に対応する粗化部(3a)の範囲をリブ(Rc)部を中心とするリブ厚(Rt)の1倍以上5倍以下、L字状断面部に対応する粗化部(3b)の範囲をリブ(Rs)部の外側端からリブ厚(Rt)の1倍以上3倍以下としてプレス型鍛造することにより、ウェブ背面の表層で衝突してリブ部に向かう材料の流れを低く規制して、折れ込みや欠肉となるヒケ欠陥の発生を防止できるとした方法が開示されている。
特開2001−47171号公報 特開平7−124677号公報
しかし、今日では平板状部の片面に凸状部を有する成形品よりも、複雑な形状を有する成形品を鍛造によって生産することが求められている。
例えば、鍛造成形品形状が中央の凸状部と反対側が平面でなく凹状の形状を有する鍛造成形品、またはカップ状形状でカップの底面の外側に凸状のピン状部が長く出ている形状を有する鍛造成形品等である。
そのような形状の場合に、単に上記の従来の方法を適用しただけでは、凹部の底部、カップ状形状の底部、筒状部、カップ状部のふち部に成形欠陥が発生してしまっていた。
その為に、欠陥の発生を抑えるために、結局、鍛造素材(メタル)の流れを分散させて、成形の回数を4〜5回と複数回に分けて成形する方法がとられてきた。この方法では、成形工程が多いので工程費、金型費用がアップし、また各成形処理で素材が硬化する為その都度焼鈍処理、潤滑処理を施した後に、再度成形するという処理が必要であった。
または、発生する欠陥を見込んで鍛造成形し、最終的に機械加工にて欠陥部位を切削して取り除く方法をとるしかなかった。この方法では、切削分だけ材料投入増やす必要があり、切削加工分の費用がアップしてしまった。
さらには、鍛造成形工程ではカップ部形状を有しない形状にまず成形し、その後カップ形状に機械加工する方法をとるしかなかった。特にカップ内側が異形の場合は機械加工が困難であった。この場合も、カップ形状に加工する分の費用がアップしてしまった。
この発明は上記に鑑み提案されたもので、複雑な形状を有する成形品を容易に鍛造成形し、生産上の歩留まりを向上させることができる鍛造成形品、その製造方法、それに用いる鍛造用金型を提供することを目的とする。
記目的を達成するために、本発明は素形材を金型の成形孔に投入して、有底の筒状部と、該筒状部の底部の外側に凸状部とを有する鍛造成形品を鍛造成形する鍛造成形品の製造方法において、前記素形材が鍛造成形品の筒状部に対応する部位に各複数段の各段間が滑らかな曲面で接続された複数段からなる凸曲面部を有し、該複数段からなる凸曲面部の外周から第1段目と第2段目との境界の位置が、鍛造成形品の筒状部の内径より小さく、かつ、前記素形材の凸曲面部の外周から凸曲面部の径の1/2までの範囲であることを特徴とする鍛造成形品の製造方法である。
また、前記素形材の複数段からなる凸曲面部の中心を含む縦断面において外周から第1段目の輪郭が、複数段からなる凸曲面部の一番外側のすそ開始位置から水平に引いた直線に対して仰角で10度〜20度の範囲内であることを特徴とする。
また、前記素形材の複数段からなる凸曲面部の一番外側のすその開始位置が、筒状部の外縁から0.5mm以内であることを特徴とする。
また、前記素形材の複数段からなる凸曲面部の第1段目と第2段目との境界が、半径3〜5mmの曲面で接続されていることを特徴とする。
また、前記素形材の複数段からなる凸曲面部の中心を含む縦断面において第2段目以降の輪郭が、第1段目と第2段目との境界から引いた鍛造成形品の筒状部の底面に対して60度以内の線の範囲内であることを特徴とする。
また、前記素形材は、鋳物成形、鍛造成形、機械加工成形、押出し成形の何れか、またはそれらの組み合わせからなる前工程で予め成形されることを特徴とし、特に、素形材は少なくとも鍛造成形を含む前工程により、鍛造成形品の底部に対応する部分に引けが発生しないように、温間鍛造時に金型への潤滑処理を施し、素材に潤滑材処理を施さない条件にて予め成形することが好ましい。
また、鍛造成形時の金型の温度は10〜300℃に、成形孔にセットする時の素形材の温度は10〜490℃にそれぞれ保持されることを特徴とする。そして、温間鍛造時に金型への潤滑処理を施し、素形材に潤滑材処理を施さない条件、又は冷間鍛造時に金型への潤滑処理を施さず、素形材に潤滑処理を施す条件により鍛造成形品を鍛造成形し、筒状部がふち部と底部面とからなり、この底部面が凸状部の断面径より大きく、かつ、凸状部の位置が底部面の範囲内であって、底部面の略中央に位置し、底部面の厚さは凸状部の0.1〜0.25倍である鍛造成形品を得ることを特徴とする。
また、前記素形材の材質は、アルミニウムまたはその合金であることを特徴とする。
また、本発明は、上記した鍛造成形品の鍛造方法に用いられ、上金型、下金型の組合せからなる鍛造用金型において、上金型または下金型の成形面が上記素形材の形状が転写された成形面を有するものであることを特徴とする鍛造用金型である。
また、本発明は、有底の筒状であってその底部の外側の略中央部に凸状部を有する鍛造成形品であって、上記鍛造用金型を用いて成形された素形材を用いて製造されたことを特徴とする鍛造成形品である。
また、本発明は、上記鍛造成形品のうち、筒状部のふち部、底部での断面の鍛流線が鍛造成形品の外郭輪郭線に沿っていることを特徴とする鍛造成形品である。
この発明は前記した構成からなるので、以下に説明するような効果を奏することができる。
発明の鍛造成形品の製造方法は、素形材を金型の成形孔に投入して、有底の筒状部と、該筒状部の底部の外側に凸状部とを有する鍛造成形品を鍛造成形する鍛造成形品の製造方法において、前記素形材が鍛造成形品の筒状部に対応する部位に複数段からなる凸曲面部を有し、該複数段からなる凸曲面部の外周から第1段目と第2段目との境界の位置が、鍛造成形品の筒状部の内径より小さく、かつ、前記素形材の凸曲面部の外周から凸曲面部の径の1/2までの範囲であり、各複数段の各段間が滑らかな曲面で接続されているので、底部に引けを発生させることなく、筒状部のふち部に折れ込みを発生させることなく製造できる。また、底部の引けは鍛造成形品に求められる強度が不十分となり、筒状部のふち部の折れ込みは鍛造成形品に求められる寸法精度が不十分になるが、本発明は引けや折り込が発生しないのでそれらを回避できる。また、凸状部の第1段目が設けられているので、その部分で凸状部の第2段目より中心側からメタルが外周方向に流れるのを受けることができ、その結果、筒状部の後方押出し成形部位へのメタルの流れがスムーズになる。更に、ふち部に折れ込みが発生しない。
た、本発明前記素形材の複数段からなる凸曲面部の中心を含む縦断面において外周から第1段目の輪郭が、複数段からなる凸曲面部の一番外側のすそ開始位置から水平に引いた直線に対して仰角で10度〜20度の範囲内であるので、より確実に引けの発生を抑えることが出来る。
なお、20度を超える形状は、複数段の効果が弱くなるので好ましくない。また、10度未満の形状は一段目の形状が無くなる状態(平面状態)に近くなるので複数段の効果が弱くなり好ましくない。更に、一段目と二段目のつなぎ部が筋状の折れ込みと引き込みが予想される。
た、本発明において、前記素形材の複数段からなる凸曲面部の一番外側のすその開始位置が、筒状部の外縁から0.5mm以内であるので、つなぎ部稜線に成形後、スジ状のマークが発生するのを抑えることができる。
た、本発明において、前記素形材の複数段からなる凸曲面部の第1段目と第2段目との境界が、半径3〜5mmの曲面で接続されているので、成形時に第1段目と第2段目との境界で素材の折れ込みによる成形欠陥の発生を抑えることが出来る。また、パンチに当り押されて外周方向のメタルフローにより表面が横にフローする状態となるが、曲面をこの範囲にすることで形状部のつなぎが滑らかになりシワ状の折れ込みの発生をより抑えることができる。
た、本発明、前記素形材の複数段からなる凸曲面部の中心を含む縦断面において第2段目以降の輪郭が、第1段目と第2段目との境界から引いた鍛造成形品の筒状部の底面に対して60度以内の線の範囲内であるので、成形時に第1段目と第2段目との境界で素材の折れ込みによる成形欠陥の発生を抑えることが出来る。
た、本発明において、前記素形材は、鋳物成形、鍛造成形、機械加工成形、押出し成形の何れか、またはそれらの組み合わせからなる前工程で予め成形されるので、周知の成形工程を用いて素形材を容易に製造出来る。なお、素形材を少なくとも鍛造成形を含む前工程により予め成形すれば、温間鍛造時に金型への潤滑処理を施し、素材に潤滑材処理を施さない条件にて行うことにより、素形材の成形時に鍛造成形品の底部に対応する部分に引けが発生しないようにすることが出来る。
た、本発明において、鍛造成形時の金型の温度は10〜300℃に、成形孔にセットする時の素形材の温度は10〜490℃にそれぞれ保持されるので、鍛造成形品の仕様・精度・材質・大きさにより、温間鍛造時に金型への潤滑処理を施し記素形材に潤滑材処理を施さない条件としたり、冷間鍛造時記金型への潤滑処理を施さず、素形材に潤滑処理を施す条件としたりする等、冷間鍛造、温間鍛造を使い分けるとともに、成形性を良好にすることが出来る。
た、本発明において、前記素形材の材質は、アルミニウムまたはその合金であるので、鍛造成形品の軽量化を図ることができる。
た、本発明の鍛造成形品の鍛造方法に用いられ、上金型、下金型の組合せからなる鍛造用金型において、上金型または下金型の成形面が上記素形材の形状が転写された成形面を有する鍛造用金型であるので、底部に引けを発生させることなく、筒状部のふち部に折れ込みを発生させることなく製造できる。また、成形時に第1段目と第2段目との境界で素材の折れ込みによる成形欠陥の発生を抑えることが出来る。また、つなぎ部稜線に成形後、スジ状のマークが発生するのを抑えることができる。
た、本発明の鍛造成形品は、有底の筒状であってその底部の外側の略中央部に凸状部を有する鍛造成形品であって、上記鍛造用金型を用いて成形された素形材を用いて製造されたので、底部に引けを発生させることなく、筒状部のふち部に折れ込みを発生させることなく製造できる。また、成形時に第1段目と第2段目との境界で素材の折れ込みによる成形欠陥の発生を抑えることが出来る。また、つなぎ部稜線に成形後、スジ状のマークが発生するのを抑えることができる。
た、本発明の鍛造成形品は、筒状部のふち部、底部部での断面の鍛流線が鍛造成形品の外郭輪郭線に沿っているので、成形時において鍛流線が前方・後方にバランスし、集中流線の発生が無い状態と成り、引けや折れ込みの発生がない。
以下にこの発明の実施の形態の一例を説明する。図1(a)は、本発明に係る素形材の一例を示す平面図、(b)は、その正面図、(c)は、その縦断面図、図2(a)は、本発明の素形材に成形する鍛造成形品を重ねて表現した平面図、(b)は、その正面図である。ここで、素形材10は、鍛造成形品11の筒状部12に対応する部位に複数段からなる凸曲面部13を有し、この複数段からなる凸曲面部13の外周から第1段目13aと第2段目13bとの境界14の位置が、鍛造成形品11の筒状部12の内径rより小さく、各複数段の各段間が滑らかな曲面Rで接続されている。
また、素形材10の形状は、下端に鍛造成形品11の凸状部15に対応する凸部16を有するとともに、その反対側の上端に複数段からなる凸曲面部13を備えた頭部18を有している。その複数段からなる凸曲面部13の外側から第1段目13aと第2段目13bとの境界14は、成形品の筒状部12の凹部16のふち部分17領域より内側(中心側)に位置している。好ましくは、素形材10の頭部外周から頭部18の径の1/2までの範囲である。これは、凸曲面部13の体積を確保するためである。境界14の位置は、素形材10の形状を設計する際に曲率Rを付与する前に、第1段目13aと第2段目13bの形状の交点として与えることができる。
また、曲率(R)の付いた状態での境界14の位置は、断面形状の輪郭線と成形品の筒状部底面と平行な面との交点として求めることができる。本実施例では、複数段は2段(13a、13b)としているがさらに多数段を設けることができる。この場合においても、各複数段の各段間は滑らかな曲面で結ばれている。
例えば、凸曲面部13の第1段目13aと第2段目13bとの境界14は、R(半径)=3〜5mmでつながれていることが好ましい。また、素形材10の複数段からなる凸曲面部13の一番外側のすそ部13cの開始位置は、図1(a)に示すように、金型加工上の制限、或いは金型寿命などの点から、筒状部12の外縁とすることができない場合、その位置は、外縁から0.5mm以内であることが好ましい。
次に、素形材10の複数段からなる凸曲面部13の一番外側の形状について説明する。一番外側の部分は複数段の第1段目13aに相当し、この位置は鍛造成形品の凹部の部分(筒状部12のふち部分17)に対応する。すなわち、筒状部12のふち部分17に対応する部分にスロープ状の盛り肉を設けたものになる。
さらに、図3に示す素形材の縦断面図において、外側から第1段目13aの形状の輪郭は、複数段からなる凸曲面部13の一番外側のすそ部13cの開始位置から引いた水平線19に対してΘ2=10度(仰角)の線とΘ1=20度(仰角)の線の範囲内であることが好ましい。
また、素形材10の複数段からなる凸曲面部13の第2段目13b以降の形状について説明すると、図4に示す様に、第2段目以降の輪郭が、第1段目13aと第2段目との境界14から水平に引いた水平線20に対してΘ3=60度(仰角)範囲内であることが好ましい。
<鍛造成形品の説明>
図5は、本発明の鍛造成形品の製造方法で製造する成形品の例を示す図である。ここで、図5(a)は、本発明に係る鍛造成形品11の一例を示す斜視図でおむすび形の凹部16aを有するもの、(b)は、(a)の鍛造成形品11を凸状部側15から見た逆に見た斜視図、(c)は、別の鍛造成形品11を示す斜視図で円形の凹部16bを有するもの、(d)は、(c)の縦断面図、(e)は、外周が多角形の筒状部12aを有するもの、(f)は、底面多角形の凹部16cを有する鍛造成形品を示す斜視図である。本発明で製造する鍛造成形品は、一端に柱状の凸状部15を有し、他端に凹部16を有する筒状部12を備えた鍛造成形品11である。ここで、凹部16の底部面は凸状部15の断面径より大きく、凸状部15の位置は凹部16の底面の範囲内である。または、カップ形状でカップの底面の外側に凸状のピン状部が長く出ている(例えば、カップ状部の外直径の0.8〜1.2倍の長さ。)形状を有する鍛造成形品でもよい。
凸状部15は、例えば頭部18のほぼ中央に位置している。また凹部16の底面は成形品の外形形状と同じとは限らない。例えば、外周形状が円形状で底面形状が変形円形状(おむすび状)(図5(a))、外周形状が多角形で凹部底面が円形状(e)、外周形状が円形状で凹部底面が多角形状(f)などが挙げられる。
また、鍛造成形品11の凹部16の底、カップ状部の底の厚さは薄く、例えば、凸状部15あるいはピン状部の長さの0.1〜0.25倍程度である。材質は、軽量であるアルミニウム、アルミニウム合金が好ましく、例えば2000、3000、4000、5000、6000、7000系合金などが挙げられる。このような鍛造成形品は、例えば自動車用エアコンの冷却用ラジエーターとパイプ部の接合部品として用いられる。ここで部品の凸状部15は固定用ピンとして使用される。また、これらの部品は冷却用ラジエーターのパイプとろう付けするので、その表面は、不純物の付着が最小限に抑えられていることが必要である。例えば、鍛造時の潤滑材の選定も重要である。また、材質はろう付け性の良いものが求めらる。
<素形材の材質>
素形材10の材質は、成形品に求められる特性を有したものを適宜選択する。例えば、アルミニウム、アルミニウム合金が好ましく、例えば2000、3000、4000、5000、6000、7000系合金などが挙げられる。また、ろう付け性が良好なものとしては、605E合金でSi:0.58〜0.9質量%、Fe:0.35質量%以下、Cu:0.2質量%以下、Mn:0.1質量%以下、Mg:0.35〜0.55質量%、Cr:0.1質量%以下、Zn:0.1質量%以下、Ti:0.1質量%以下、他不可避成分からなるアルミニウム合金が好ましい。
<素形材の製造方法>
次に、素形材10の製造方法について説明する。図6は、素形材10を本発明の鍛造方法により製造する場合の成形工程の説明図である。先ず、素形材は、上記材質の金属を原料として、鋳物成形、鍛造成形、機械加工成形、押出し成形の何れか、またはそれらの組み合わせからなる前工程で予め成形される。図6(a)は、素形材10を成形する上金型22、下金型23の組合せを示す図である。ここで、上金型22の成形面22aが、図1等に示す素形材10の凸曲面部13の形状が転写された形状となっている。なお、図6では、上金型22の成形面22aが上述した形状となっているが、下金型23を上述した形状とすることも可能である。このような成形面は、金型母材を放電加工、NC旋盤等による直彫り加工することで製作できる。
図6(b)に示す投入工程では、下金型23の成形孔24に素材25を投入する。本発明に用いる素材25の製法は、連続鋳造、押出、圧延等いずれであっても良い。アルミニウムやアルミニウム合金の場合、連続鋳造された丸棒材が安価で好ましい。アルミニウム合金においては、気体加圧式ホットトップ鋳造法で連続鋳造された丸棒材(例えば、昭和電工株式会社製SHOTIC材(登録商標))が、優れた内部健全性を持ち、結晶粒が微細であり、かつ、塑性加工による結晶粒の異方性がないため、摩擦抵抗部の抵抗効果を安定的に得ることができる。これらの丸棒材を所定の長さに切断したものを用いることができる。また、必要に応じて焼きなまし処理をした後に投入する。図6(c)に示す成形工程では、上金型(パンチ)22が下降して、素形材10が成形される。図6(d)に示す製品取り出し工程では、成形された素形材10をノックアウトピン26で排出する。成形された素形材10は、前記した素形材の形状となる。
ここで、素形材10の鍛造成形条件は以下のようである。金型温度は、10〜300℃、素材温度は10〜490℃とする。温間鍛造時には、金型への潤滑処理を施し、素材25には潤滑材処理を施さない。素形材10の成形時に成形品の底部に対応する部分に引けが発生しないようにすることが肝要である。例えば、素形材10の段階で筒状部のふち部分17を鍛造成形すると成形品の底部に対応する部分に引けが発生する。
鋳物成形では、鋳型の形状を素形材10の形状となるようにして鋳込むことにより上記形状の素形材10を得ることができる。機械加工成形では、バルク材を旋盤加工して素形材10の形状となるよう削りだすことにより上記形状の素形材10を得ることができる。押出し成形では、ビレットを上記素形材10の断面形状となるよう押出し加工して、その後所定の幅に切断して、必要に応じて削りだすことにより上記形状の素形材10を得ることができる。
<成形品の鍛造方法の説明>
図7は、鍛造成形品11を鍛造により製造する場合の成形工程の説明図である。図7(a)は、成形品を成形する上金型27、下金型28の組合せを示す説明図である。図7(b)に示す素材投入工程では、下金型28の成形孔28aに前述の方法で製造した素形材10を投入する。図7(c)に示す成形工程では、上金型(パンチ)27が下降して、成形品が成形される。素形材中央部の凸曲面部13へ上金型27が当接し、凸状部の第2段目より中心側からメタル(素材)が外周方向に流れ始めると同時に、凸曲面部13の第1段目のスロープが第2段目からのメタルの流れに押されて盛り上がり筒状部の後方押出し成形部位へのメタルの流れが開始し、素材がスムーズに流れて筒状部12が成形される。図7(d)に示す製品取り出し工程では、成形された鍛造成形品11はノックアウトピン29に排出される。
成形された鍛造成形品は、有底の筒状であってその底部の外側の略中央部に凸状部15を有する成形品となっている。本発明の製造方法で成形された鍛造成形品は、筒状部12のふち部分17、底部での断面の鍛流線が成形品の外郭輪郭線に沿っているものとなっている。したがって、ふち部分17での折れ込み欠陥、底部での引け欠陥の発生が無い。
ここで、鍛造成形条件は以下のようにする。金型温度は、10〜300℃、素材温度は10〜490℃とする。温間鍛造時には、金型への潤滑処理を施し、素形材10には潤滑材処理を施さない。また、冷間鍛造時には、金型への潤滑処理を施さず、素形材10には潤滑処理を施す。鍛造荷重は、20〜40トンとする。溶接性が求められる時は、潤滑剤は素形材表面を化学反応させない、固形粉末剤、水溶性黒鉛、油性黒鉛を用いるのが好ましい。
以上のようにして得られた鍛造成形品は、必要に応じて熱処理工程、機械加工工程を経て、製品となる。
図8(a)〜(c)は、鍛造成形時における筒状部12の後方押出し成形部位へのメタルの流れを示す説明図である。
上金型(パンチ)27が下降して下金型28の成形孔28aに載置された素形材10の凸曲面部13に当接する。本発明では素形材10が引けの発生を抑えるために中央凸曲面部への素材流入に見合った体積を盛り上げるとともに、盛り上げを複数段とし、その複数段からなる凸曲面部13の外側から第1段目13aと第2段目13bとの境界の位置を、成形品の筒状部12のふち部分17の内側に対応する位置とし、各複数段の各段間を滑らかな曲面としている。
図8(b)(c)に示すように上金型27が更に下降すると、素形材の頭部18は変形を続け、筒状部12の後方押出し成形部位31へのメタルの流れと凸状部15方向への流れが生じる。また、凸状部12に第1段目13aが設けられているので、その部分で凸状部の第2段目13bより中心側からメタルが外周方向に流れるのを受けることができ、その結果、筒状部12の後方押出し成形部位31へのメタルの流れがスムーズになる。このため、ふち部分17に折れ込みが発生しない。
<鍛造装置の説明>
図9は、本発明の鍛造装置の一例を示す概略説明図である。
本発明における鍛造装置は、前述した素形材10を成形する金型を搭載した型鍛造である。ここで、鍛造装置30は、鍛造機31と、下ダイセットプレート32に取り付けられた下金型33と、上ダイセットプレート34に取り付けられた上金型35とを備えている。なお、上ダイセットプレート34は、両端をガイドポスト36で案内されるとともに上下動して下ダイセットプレート32と当接離間する。
このような構成の鍛造装置において、鍛造成形品11を成形する際は、金型を段取り替えをするか、独立して金型を搭載した鍛造機を用意する。素形材10の成形用金型、成形品の成形用金型を一緒に搭載することにより鍛造装置内で移動させて連続的に鍛造成形することもできる。また、必要に応じて、潤滑剤塗布装置を設置することができる。
以下、具体例を示して本発明の作用効果を明確にするが、本発明はこれに限定されるものではない。
図2に示す形状の鍛造成形品を、6000系合金からなる図10(a)〜(g)に示す各種形状の素形材10を用いて成形した。素形材10の形状と成形品の成形欠陥の状況を表にまとめた。成形状態を成形後の外観観察の結果で評価した。図10(a)に示す実施例1では、本発明で提案した複数段に肉盛りした素形材10を用いて鍛造成形した。底部引けとふち部折れ込みの発生はなく、評価は良好であった。図10(e)に示す実施例2では、2段目が60度以上の急勾配の素形材32を用いて鍛造成形した。底部折れ込みが発生し、評価は×であった。図10(b)に示す比較例1では、1段の滑らかな肉盛りの素形材33を用いて鍛造成形した。底部引けが発生し、評価は×であった。図10(c)に示す比較例2では、1段または1段目が10度以下で肉盛り内径より小さな素形材34を用いて鍛造成形した。底部引け及び底部筋状折れ込みが発生し、評価は×であった。図10(d)に示す比較例3では、1段/またはRが大きすぎ/または1段目が20度以上/または2段目が60度以上の素形材35を用いて鍛造成形した。底部引けはないがふち部折れ込みが発生し、評価は×であった。図10(f)に示す比較例4では、滑らかでない角付きの肉盛り形状の素形材36を用いて鍛造成形した。底部引けとふち部折れ込みが発生し、評価は×であった。図10(g)に示す比較例5では、パンチ内径より大きい場合で境界が底面の外に位置する素形材37を用いて鍛造成形した。底部引けとふち部筋状折れ込みが発生し、評価は×であった。
Figure 0004843302
なお、本発明において素形材の複数段からなる凸曲面部の中心を含む縦断面において外周から第1段目の輪郭が、複数段からなる凸曲面部の一番外側のすそ開始位置から水平に引いた直線に対して仰角で10度〜20度の範囲内が好ましい。20度を超える形状の場合は、複数段の効果が弱くなり、10度未満の形状の場合は、第1段目の形状が無くなる状態(平面状態)に近くなるので複数段の効果が弱くなる。更に、一段目と二段目のつなぎ部に筋状の折れ込みと引き込みが予想される。
以上のように本発明によれば、引けの発生を抑えるために中央凸曲面部への素材流入に見合った体積を盛り上げるとともに、盛り上げを複数段とし、その複数段からなる凸曲面部の外側から第1段目と第2段目との境界の位置を、成形品の筒状部のふち部分の内側に対応する位置とし、各複数段の各段間を滑らかな曲面としている。また、凸状部の第1段目が設けられているので、その部分で凸状部の第2段目より中心側からメタルが外周方向に流れるのを受けることができる。
図1(a)は、本発明に係る素形材の一例を示す平面図、(b)は、その正面図、(c)は、その縦断面図である。 図2(a)は、同素形材に成形する鍛造成形品を重ねて表現した平面図、(b)は、その正面図である。 図3は、同鍛造成形品の製造方法に使用する素形材の第1段目の形状輪郭を示す縦断面図である。 図4は、同素形材の凸曲面部の第2段目以降の形状を示す縦断面図である。 図5(a)は、本願発明に係る鍛造成形品の一例を示す斜視図、(b)は、(a)の鍛造成形品を凸状部側から見た斜視図、(c)は、別の鍛造成形品を示す斜視図、(d)は、(c)の縦断面図、(e)は、外周多角形の鍛造成形品を示す斜視図、(f)は、底面多角形の鍛造成形品を示す斜視図である。 図6は、本発明の鍛造成形品の製造方法による素形材の製造工程を示す説明図である。 図7は、同鍛造成形品の製造方法による素形材から鍛造成形品を製造する工程を示す説明図である。 図8(a)〜(c)は、鍛造成形時における筒状部の後方押出し成形部位へのメタルの流れを示す説明図である。 図9は、本発明の鍛造装置の一例を示す概略説明図である。 図10(a)〜(g)は、素形材の各種形状と鍛造成形品との関係を示す説明図である。 図11は、従来の素形材により折れ込みが発生する状態を示す説明図である。
符号の説明
10 素形材
11 鍛造成形品
12 筒状部
13 凸曲面部
13a 第1段目
13b 第2段目
13c すそ部
14 境界
15 凸状部
16 凹部
17 ふち部分
18 頭部
19 水平線
20 水平線
22 上金型
23 下金型
24 成形孔
25 素材
26 ノックアウトピン
27 上金型
28 下金型
29 ノックアウトピン
30 鍛造装置
31 後方押出し成形部位
32〜37 素形材

Claims (5)

  1. 素形材を金型の成形孔に投入して、有底の筒状部と、該筒状部の底部の外側に凸状部とを有する鍛造成形品を鍛造成形する鍛造成形品の製造方法において、
    前記素形材は、鍛造成形品の筒状部に対応する部位に各段間が滑らかな曲面で接続されている複数段からなる凸曲面部を有し、
    前記複数段からなる凸曲面部の外周から第1段目と第2段目との境界の位置が、鍛造成形品の筒状部の内径より小さく、かつ、前記素形材の凸曲面部の外周から凸曲面部の径の1/2までの範囲であり、
    前記複数段からなる凸曲面部の中心を含む縦断面において外周から第1段目の輪郭が、複数段からなる凸曲面部の一番外側のすそ開始位置から水平に引いた直線に対して仰角で10度〜20度の範囲内であり
    前記複数段からなる凸曲面部の中心を含む縦断面において第2段目以降の輪郭が第1段目と第2段目との境界から引いた鍛造成形品の筒状部の底部面に沿った直線に対して60度以内の線の範囲内であり
    前記複数段からなる凸曲面部の一番外側のすその開始位置が、筒状部の外縁から0.5mm以内であり
    前記複数段からなる凸曲面部の第1段目と第2段目との境界が、半径3〜5mmの曲面で接続され、
    材質がアルミニウムまたはその合金であって、鋳物成形、鍛造成形、機械加工成形、押出し成形の何れか、またはそれらの組み合わせからなる前工程で予め成形されていて
    鍛造成形時の金型の温度を10〜300℃に、成形孔にセットする時の前記素形材の温度を10〜490℃にそれぞれ保持し、温間鍛造時に前記金型への潤滑処理を施し、前記素形材に潤滑材処理を施さない条件、又は冷間鍛造時に前記金型への潤滑処理を施さず、前記素形材に潤滑処理を施す条件により鍛造成形品を鍛造成形し
    前記筒状部がふち部と底部面とからなり、この底部面が前記凸状部の断面径より大きく、かつ、前記凸状部の位置が前記底部面の範囲内であって、前記底部面の略中央に位置し、前記底部面の厚さは前記凸状部の0.1〜0.25倍である鍛造成形品を得る、
    ことを特徴とする鍛造成形品の鍛造方法。
  2. 素形材を金型の成形孔に投入して、有底の筒状部と、該筒状部の底部の外側に凸状部とを有する鍛造成形品を鍛造成形する鍛造成形品の製造方法において、
    前記素形材は、鍛造成形品の筒状部に対応する部位に各段間が滑らかな曲面で接続されている複数段からなる凸曲面部を有し、
    前記複数段からなる凸曲面部の外周から第1段目と第2段目との境界の位置が、鍛造成形品の筒状部の内径より小さく、かつ、前記素形材の凸曲面部の外周から凸曲面部の径の1/2までの範囲であり、
    前記複数段からなる凸曲面部の中心を含む縦断面において外周から第1段目の輪郭が、複数段からなる凸曲面部の一番外側のすそ開始位置から水平に引いた直線に対して仰角で10度〜20度の範囲内であり
    前記複数段からなる凸曲面部の中心を含む縦断面において第2段目以降の輪郭が第1段目と第2段目との境界から引いた鍛造成形品の筒状部の底部面に沿った直線に対して60度以内の線の範囲内であり
    前記複数段からなる凸曲面部の一番外側のすその開始位置が、筒状部の外縁から0.5mm以内であり
    前記複数段からなる凸曲面部の第1段目と第2段目との境界が、半径3〜5mmの曲面で接続され、
    材質がアルミニウムまたはその合金であって、鍛造成形品の底部に対応する部分に引けが発生しないように、金型への潤滑処理を施し、素材に潤滑材処理を施さない条件で温間鍛造する鍛造成形による前工程、または、この鍛造成形と、鋳物成形、機械加工成形、押出し成形の何れかとの組み合わせからなる前工程で予め成形されていて、
    鍛造成形時の金型の温度を10〜300℃に、成形孔にセットする時の前記素形材の温度を10〜490℃にそれぞれ保持し、温間鍛造時に前記金型への潤滑処理を施し、前記素形材に潤滑材処理を施さない条件、又は冷間鍛造時に前記金型への潤滑処理を施さず、前記素形材に潤滑処理を施す条件により鍛造成形品を鍛造成形し
    前記筒状部がふち部と底部面とからなり、この底部面が前記凸状部の断面径より大きく、かつ、前記凸状部の位置が前記底部面の範囲内であって、前記底部面の略中央に位置し、前記底部面の厚さは前記凸状部の0.1〜0.25倍である鍛造成形品を得る、
    ことを特徴とする鍛造成形品の鍛造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の鍛造成形品の鍛造方法に用いられ、上金型、下金型の組合せからなる鍛造用金型において、上金型または下金型の成形面が請求項1又は請求項2に記載の素形材の形状が転写された成形面を有するものであることを特徴とする鍛造用金型。
  4. 有底の筒状であってその底部の外側の略中央部に凸状部を有する鍛造成形品であって、請求項3に記載の鍛造用金型を用いて成形された素形材を用いて製造されたことを特徴とする鍛造成形品。
  5. 筒状部のふち部、底部での断面の鍛流線が鍛造成形品の外郭輪郭線に沿っていることを特徴とする請求項4に記載の鍛造成形品。
JP2005355626A 2005-12-09 2005-12-09 鍛造成形品、その製造方法および鍛造用金型 Expired - Fee Related JP4843302B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005355626A JP4843302B2 (ja) 2005-12-09 2005-12-09 鍛造成形品、その製造方法および鍛造用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005355626A JP4843302B2 (ja) 2005-12-09 2005-12-09 鍛造成形品、その製造方法および鍛造用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007160311A JP2007160311A (ja) 2007-06-28
JP4843302B2 true JP4843302B2 (ja) 2011-12-21

Family

ID=38243802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005355626A Expired - Fee Related JP4843302B2 (ja) 2005-12-09 2005-12-09 鍛造成形品、その製造方法および鍛造用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4843302B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7314665B2 (ja) * 2019-07-08 2023-07-26 株式会社レゾナック 高圧ガス容器の口金
CN114101563B (zh) * 2021-12-21 2023-06-02 内蒙古工业大学 镁合金铸棒镦粗变形制坯装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02217129A (ja) * 1989-02-15 1990-08-29 Honda Motor Co Ltd 押出し成形用中間素材
JP3786404B2 (ja) * 2000-07-27 2006-06-14 日立金属株式会社 軽合金製素材の成形方法
JP4319015B2 (ja) * 2003-11-27 2009-08-26 本田技研工業株式会社 等速ジョイント用外輪部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007160311A (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109093048B (zh) 一种大型机闸类锻件模具及锻造方法
KR100692620B1 (ko) 냉간단조공법을 이용한 자동차 스타트모터용 피니언 기어의제조방법
US7770427B2 (en) Metal forged product, upper or lower arm, preform of the arm, production method for the metal forged product, forging die, and metal forged product production system
EP3254906A1 (en) Bumper for a motor vehicle with reinforcement and method for manufacturing the bumper
KR20060028816A (ko) 단조 방법, 단조 제품 및 단조 장치
JP4907846B2 (ja) 歯車、歯車の製造方法および装置
JP4843302B2 (ja) 鍛造成形品、その製造方法および鍛造用金型
US20040093926A1 (en) Closed forging metod, forging production system using the method, forging die used in the method and system, and preform or yoke produced by the method and system
JP6439863B2 (ja) 鍛造クランク軸の製造方法
JP5510683B2 (ja) 鍛造用金型
CN105073296A (zh) 切断的端部表面的改进方法
JP4325921B2 (ja) 密閉鍛造方法及び密閉鍛造装置
WO2000016930A1 (fr) Procede de fabrication d'une plaque de verrou
CN209681032U (zh) 汽车空调压缩机用定涡旋盘锻造模具
JP5483292B2 (ja) 金属鍛造製品の製造方法
JP2586436B2 (ja) 一端閉鎖型二重筒の製造方法
JP4703961B2 (ja) 金属鍛造製品の製造方法
JP2885266B2 (ja) 板金製歯形部品の成形方法
JP2008168313A (ja) 体積が不均一な区分からなるフランジ部を有する部材のフラッシュ無し鍛造法
KR100491297B1 (ko) 로터의 단조용 금형, 그 단조생산시스템, 그 단조방법 및로터
JPH07124677A (ja) 薄肉ウェブリブ部材のプレス型鍛造方法
US5615480A (en) Methods for making scroll compressor element
JP4856889B2 (ja) 冷間鍛造方法
JP2009255149A (ja) 非鉄金属成形体の製造方法
JP5081083B2 (ja) ピストン素材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4843302

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees