JP4842112B2 - Elevator governor rope steady rest - Google Patents
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Description
この発明は、調速機ロープの振れを防止するエレベーターの調速機ロープ振れ止め装置に関するものである。 The present invention relates to a governor rope steadying device for an elevator that prevents the governor rope from swinging.
一般にエレベーターには、異常発生時に昇降体、すなわち乗かごを緊急停止させるため調速機が備えられているとともに、この調速機は、乗かごと同期して循環移動する調速機ロープを有している。そして、長尺体である調速機ロープが地震等で揺れることにより昇降路内の機器に干渉して破損することを防ぐため、調速機ロープ振れ止め装置が設けられる(例えば、特許文献1参照)。 In general, an elevator is equipped with a governor for emergency stop of the elevator, that is, the car when an abnormality occurs, and this governor has a governor rope that circulates in synchronization with the car. is doing. In order to prevent the governor rope, which is a long body, from swaying due to an earthquake or the like to interfere with and damage to the equipment in the hoistway, a governor rope steadying device is provided (for example, Patent Document 1). reference).
ここで、従来のエレベーターの調速機ロープ振れ止め装置を図3および図4に基づき説明する。 Here, a conventional elevator governor rope steadying device will be described with reference to FIGS.
図3は従来のエレベーターの調速機ロープ振れ止め装置を示す概略図、図4は従来のエレベーターの調速機ロープ振れ止め装置を示す要部斜視図である。 FIG. 3 is a schematic view showing a conventional governor rope steadying device for an elevator, and FIG. 4 is a perspective view of a main part showing a conventional governor rope steadying device for an elevator.
図3および図4において、30は昇降路、31は昇降路30を昇降する昇降体、例えば乗かご、32は昇降路30の上部に設置される調速機、33は昇降路30の下部に設置される調速機32の張り車、34は一端が調速機32、他端が張り車33に巻き掛けられる調速機ロープ、35は乗かご31を非常停止させる非常止め装置の引き上げレバー連結部、36は引き上げレバー側の調速機ロープ34を三方から囲むとともに非常止め装置の引き上げレバー連結部35が通過する側に開放部を有する防止装置本体、37、38は断面略コの字状の防止装置本体36の開放部を閉塞するベルト、39、40は防止装置本体36の上下端近傍に設けられ、乗かご31の昇降に合わせてベルト37、38の巻取・送出を行う巻取装置、41、42はベルト37、38を乗かご31に接続する接続材、43、44はベルト37、38を案内する溝である。
3 and 4, 30 is a hoistway, 31 is an elevating body that elevates and lowers the
このように構成された従来の調速機ロープ振れ止め装置にあっては、乗かご31の昇降に合わせてベルト37、38を巻取装置39、40で巻取・送出し、防止装置本体36の開放部を常に閉塞するようにしている。すなわち、防止装置本体36およびベルト37、38により、引き上げレバー側の調速機ロープ34の四方を囲い、振れを防止する。
しかしながら、従来の調速機ロープ振れ止め装置では、乗かご31の昇降に合わせてベルト37、38を巻取装置39、40で巻取・送出する必要があることから、防止装置本体36の上下端近傍に巻取装置39、40を設ける比較的大きな設置スペースが必要となる。さらに、巻取装置39、40を駆動させるための電源が必要となり、消費エネルギーの増加を招くという問題があった。
However, in the conventional governor rope steadying device, it is necessary to wind and send the
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、省スペース化および省エネルギー化を図ることのできるエレベーターの調速機ロープ振れ止め装置を提供することにある。 The present invention has been made from the above-described prior art, and an object of the present invention is to provide an elevator governor rope steadying device that can save space and energy.
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、昇降体の異常速度を検出する調速機、および調速機と張り車の間に張設されるとともに、昇降体非常止め装置の引き上げレバーとその両端部が連結される調速機ロープを備えたエレベーターにあって、前記調速機と前記張り車の間に連続または断続的に延設され、前記調速機ロープの三方を覆うとともに、前記引き上げレバー側に開放部を有する防止装置本体と、前記昇降体と同期して移動し前記防止装置本体の開放部を閉塞するベルトとを設けたエレベーターの調速機ロープ振れ止め装置において、前記ベルトの一端を前記引き上げレバーの上方にて前記昇降体に接続するとともに、前記ベルトの他端を前記引き上げレバーの下方にて前記昇降体に接続し、かつ、昇降路頂部にベルト返し車および昇降路下部にベルト張り車をそれぞれ設け、前記ベルトを環状に配設したことを特徴としている。 In order to achieve the above object, an invention according to claim 1 of the present invention is a speed governor that detects an abnormal speed of a lifting body, and is stretched between a speed governor and a tension wheel, A lift provided with a lifting lever of a stopping device and a governor rope to which both ends thereof are connected, wherein the governor rope extends continuously or intermittently between the governor and the tensioning wheel. And a governor rope for an elevator provided with a prevention device main body having an open portion on the pulling lever side and a belt that moves in synchronization with the elevating body and closes the open portion of the prevention device main body In the anti-sway device, one end of the belt is connected to the lifting body above the lifting lever, the other end of the belt is connected to the lifting body below the lifting lever, and the top of the hoistway In Provided belt return sheave and a hoistway bottom in the belt tensioning wheel respectively, and the belt is characterized in that arranged annularly.
このように構成した本発明の請求項1に係る発明は、昇降路頂部に設置されたベルト返し車、および昇降路下部に設置されたベルト張り車のそれぞれにベルトを巻き掛けるとともに、ベルトの一端を引き上げレバーの上方にて昇降体に接続し、かつ、ベルトの他端を引き上げレバーの下方にて昇降体に接続する。このようにして環状に配設したベルトは昇降体の昇降と同期して上下に移動しつつ防止装置本体の開放部を閉塞し、調速機ロープの振れを防止する。このように、環状に配設したベルトを昇降体により駆動し、防止装置本体の開放部を閉塞する構造としたことによって、従来のようにベルトを巻取・送出するための特別な機器や電源を要することがなく、したがって、省スペース化および省エネルギー化を図ることができる。 The invention according to claim 1 of the present invention configured as described above wraps the belt around the belt return wheel installed at the top of the hoistway and the belt tensioner installed at the lower part of the hoistway, Is connected to the lifting body above the lifting lever, and the other end of the belt is connected to the lifting body below the lifting lever. The belt disposed in an annular manner in this manner moves up and down in synchronization with the lifting and lowering of the lifting body, and closes the opening of the main body of the prevention device to prevent the governor rope from swinging. In this way, the belt arranged in an annular shape is driven by the lifting body to close the open part of the main body of the prevention device, so that a special device or power source for winding and delivering the belt as in the past is used. Therefore, space saving and energy saving can be achieved.
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記防止装置本体は、引き上げレバー側調速機ロープおよび反引き上げレバー側調速機ロープを個々に覆うよう対として設けられるとともに、前記ベルトは、それぞれの防止装置本体の開放部を閉塞することを特徴としている。
In the invention according to
このように構成した本発明の請求項2に係る発明は、引き上げレバー側調速機ロープおよび反引き上げレバー側調速機ロープを対となる防止装置本体によりそれぞれ覆うとともに、互いに向かい合うそれぞれの防止装置本体の開放部を環状に配設したベルトにより閉塞する。このように、引き上げレバー側調速機ロープおよび反引き上げレバー側調速機ロープをそれぞれ覆うことから、確実に調速機ロープの揺れを防止することができる。また、防止装置本体は向きを変えるのみで引き上げレバー側調速機ロープおよび反引き上げレバー側調速機ロープのそれぞれに対応可能であり、かつ、それぞれの防止装置本体の開放部は環状に配設したベルトにより閉塞するものであることから、機器の共有化、および員数の低減を図ることができる。
The invention according to
さらに、本発明の請求項3に係る発明は、前記調速機、前記張り車および前記調速機ロープで囲われた空間に、前記ベルト返し車および前記ベルト張り車を配置したことを特徴としている。
Furthermore, the invention according to
このように構成した本発明の請求項3に係る発明は、ベルトが巻き掛けられるベルト返し車およびベルト張り車を、調速機、張り車および調速機ロープで囲われた空間に配置している。これにより、従来デッドスペースとなっていた空間を用いてベルト、ベルト返し車およびベルト張り車を配置でき、かつ、防止装置本体の開放部を効率よく閉塞でき、したがって、省スペース化および機器の効率化を図ることができる。
In the invention according to
さらにまた、本発明の請求項4に係る発明は、前記ベルト張り車に、前記ベルトに対して鉛直方向に張力を付与する張力発生手段を備えたことを特徴としている。 Furthermore, the invention according to claim 4 of the present invention is characterized in that the belt tensioner is provided with a tension generating means for applying a tension in the vertical direction to the belt.
このように構成した本発明の請求項4に係る発明は、ベルト返し車およびベルト張り車間に巻き掛けられたベルトには、張力発生手段により鉛直方向に張力が付与され、これによって、ベルトが弛んでその移動に滞りが生じることを防ぐことができる。 In the invention according to claim 4 of the present invention configured as described above, the belt wound between the belt return wheel and the belt tensioner is given a tension in the vertical direction by the tension generating means, whereby the belt is loosened. Therefore, it is possible to prevent the movement from being delayed.
本発明によれば、環状に配設したベルトを昇降体により駆動する構造としたことによって、従来のようにベルトを巻取・送出するための特別な機器や電源を要することがなく、したがって、省スペース化および省エネルギー化を図ることができる。 According to the present invention, since the belt disposed in an annular shape is driven by the elevating body, there is no need for a special device or power source for winding and feeding the belt as in the prior art. Space saving and energy saving can be achieved.
以下、本発明に係るエレベーターの調速機ロープ振れ止め装置の実施の形態を図に基づいて説明する。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Embodiments of a governor rope steadying device for an elevator according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1はエレベーターの調速機ロープ振れ止め装置の一実施形態を示す概略構成図、図2は図1の調速機ロープ振れ止め装置に備えられる張力発生手段を示す要部拡大図である。 FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an embodiment of a governor rope steadying device for an elevator, and FIG. 2 is an enlarged view of a main part showing tension generating means provided in the governor rope steadying device of FIG.
エレベーターは図1に示すように、昇降路1に沿って上下に敷設されたガイドレール2に案内されて昇降体、すなわち乗かご3が昇降する。この乗かご3の過速度を検出する調速機4が、例えば昇降路1上方に形成される機械室に設けられるとともに、調速機4の綱車4aには調速機ロープ5が掛けられ、かつ、調速機ロープ5は非常止め装置の引き上げレバー連結部6を介して乗かご3に連結される。さらに、昇降路1底部に設けた調速機張り車7で調速機ロープ5を緊張させている。
As shown in FIG. 1, the elevator is guided by
そして、本実施形態の調速機ロープ振れ止め装置として、調速機4と調速機張り車7の間に連続的に延設され、引き上げレバー側調速機ロープ5aの三方を覆うとともに、引き上げレバー側に図示しない開放部を有する防止装置本体8a、および、防止装置本体8aと対向して配置されるとともに、反引き上げレバー側調速機ロープ5bの三方を覆い、かつ、防止装置本体8aと向かい合う側に図示しない開放部を有する防止装置本体8bのそれぞれが複数の支持部材9により昇降路壁に取付けられている。また、調速機4、調速機張り車7および調速機ロープ5で囲われた空間にあって、防止装置本体8a、8bの上端近傍にベルト返し車10、および防止装置本体8a、8bの下端近傍にベルト張り車11を配置し、これらのベルト返し車10およびベルト張り車11にベルト12を巻き掛け、ベルト12を環状に配設するとともに、ベルト12の一端を上側ベルト接続材13により引き上げレバー連結部6の上方にて乗かご3に接続し、かつ、ベルト12の他端を下側ベルト接続材14により引き上げレバー連結部6の下方にて乗かご3に接続し、ベルト12が乗かご3に同期して移動しつつ防止装置本体8a、8bのそれぞれの開放部を閉塞するようになっている。すなわち、略コの字状の断面を有する防止装置本体8a、8b、および防止装置本体8a、8bの開放部を閉塞するベルト12により調速機ロープ5を四方から囲い揺れを防止する。なお、ベルト返し車10はベルト返し車支持部材15を介して昇降路壁に固定されている。
And as a speed governor rope steadying device of this embodiment, while continuously extending between the speed governor 4 and the speed
また、前述したベルト張り車11には図2に示すように、ベルト12に対して鉛直方向に張力を付与する張力発生手段が備えられている。すなわち、昇降路壁側、例えば支持部材9に上端がナット16を介して固定されるロッド17、ロッド17の下端にナット18を介して取付けられるとともに、ベルト張り車11を回転可能に支持するベルト張り車支持部材19、および、支持部材9とベルト張り車支持部材19との間に介設されるばね20を有している。その設置方法と効果を具体的に説明すると、ベルト張り車11にベルト12を取付ける際、ロッド17先端のナット16を締め上げてばね20を圧縮させた状態でベルト12を取付け、その後、ナット16を緩めると、ばね20の戻ろうとする力がベルト張り車11に加わり、ベルト12を緊張させる。これにより、ベルト12が経年的に伸長した場合でも、継続的にベルト12に対して鉛直方向に張力を付与し、ベルト12は弛むことなくベルト返し車10およびベルト張り車11間に張設されることになる。
Further, as shown in FIG. 2, the
そして、本実施形態にあっては、乗かご3と上側ベルト接続材13および下側ベルト接続材14により接続されたベルト8は、乗かご3の昇降に同期して防止装置本体8a、8bに案内されて移動する。例えば乗かご3が上昇すると、防止装置本体8a側のベルト12は上方に向かって移動しつつ防止装置本体8aの開放部を閉塞し、一方、防止装置本体側のベルト12は、下方に向かって移動しつつ防止装置本体8bの開放部を閉塞する。また、乗かご3が下降した場合は、前述と逆の動作となる。このようにして防止装置本体8aおよびベルト12により引き上げレバー側調速機ロープ5aを四方から囲い揺れを防止するとともに、防止装置本体8bおよびベルト12により反引き上げレバー側調速機ロープ5bを四方から囲い揺れを防止する。
In the present embodiment, the belt 8 connected to the
本実施形態によれば、環状に配設したベルト12を乗かご3により駆動する構造としたことによって、従来のようにベルト12を巻取・送出するための特別な機器や電源を要することがなく、したがって、省スペース化および省エネルギー化を図ることができる。また、引き上げレバー側調速機ロープ5aおよび反引き上げレバー側調速機ロープ5bをそれぞれ防止装置本体8a、8bにより覆うことから、確実に調速機ロープ5の揺れを防止することができる。さらに、防止装置本体8a、8bは向きを変えるのみで引き上げレバー側調速機ロープ5aおよび反引き上げレバー側調速機ロープ5bのそれぞれに対応可能であり、かつ、それぞれの防止装置本体8a、8bの開放部は環状に配設したベルト12により閉塞するものであることから、機器の共有化、および員数の低減を図ることができる。さらにまた、ベルト返し車10およびベルト張り車11を、調速機4、調速機張り車7および調速機ロープ5で囲われた空間に配置していることから、従来デッドスペースとなっていた空間を活用してベルト12、ベルト返し車10およびベルト張り車11を配置でき、かつ、防止装置本体8a、8bの開放部を効率よく閉塞でき、したがって、省スペース化および機器の効率化を図ることができる。また、ベルト12には張力発生手段により鉛直方向に張力が付与されることから、ベルト12が弛んでその移動に滞りが生じることを防ぐことができる。
According to the present embodiment, the
なお、本実施形態では、乗かご3に非常止め装置が取付けられたエレベーターを例にとり説明したが、他の昇降体であるつり合いおもりに非常止め装置が取付けられたエレベーターにあっても本発明は適用可能であり、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
In this embodiment, the elevator in which the emergency stop device is attached to the
1 昇降路
2 ガイドレール
3 乗かご(昇降体)
4 調速機
5 調速機ロープ
6 引き上げレバー連結部
7 調速機張り車
8a 防止装置本体
8b 他の防止装置本体
9 支持部材
10 ベルト返し車
11 ベルト張り車
12 ベルト
13 上側ベルト接続材
14 下側ベルト接続材
15 ベルト返し車支持部材
16 ナット(張力発生手段)
17 ロッド(張力発生手段)
18 ナット(張力発生手段)
19 ベルト張り車支持部材(張力発生手段)
20 ばね(張力発生手段)
1
4
17 Rod (Tension generating means)
18 Nut (Tension generating means)
19 Belt tensioner support member (tension generating means)
20 Spring (Tension generating means)
Claims (4)
前記ベルトの一端を前記引き上げレバーの上方にて前記昇降体に接続するとともに、前記ベルトの他端を前記引き上げレバーの下方にて前記昇降体に接続し、かつ、昇降路頂部にベルト返し車および昇降路下部にベルト張り車をそれぞれ設け、前記ベルトを環状に配設したことを特徴とするエレベーターの調速機ロープ振れ止め装置。 A speed governor that detects abnormal speed of the lifting body, and a speed governor rope that is stretched between the speed governor and the tensioning wheel and that is connected to the lifting lever of the lifting body emergency stop device and both ends thereof A preventive device main body that is continuously or intermittently extended between the speed governor and the tensioning wheel, covers three sides of the speed governor rope, and has an opening on the lifting lever side. In the elevator governor rope steady rest device provided with a belt that moves in synchronization with the lifting body and closes the opening of the prevention device body,
One end of the belt is connected to the elevator body above the lifting lever, the other end of the belt is connected to the elevator body below the lifting lever, and a belt return wheel at the top of the hoistway and A speed governor rope steadying device for an elevator, wherein a belt tensioner is provided at a lower part of the hoistway, and the belt is arranged in an annular shape.
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