JP4841708B2 - 処置具 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、患者の体腔内に挿入され、患部の処置を行う鉗子、マニピュレータ等の処置具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、患部を高周波電極で把持して処置を行う高周波処置具が開示されている。この高周波処置具は、体腔内に挿入される挿入部と、挿入部より基端方向側に設けられる操作部とを備える。挿入部は、高周波電極が設けられる先端処置部と、先端処置部より基端方向側に設けられ、長手方向に延設される可撓管部とを備える。先端処置部の回転動作を行う際には、操作部を回転させることにより、回転トルクが可撓管部の内部に挿通される回転操作伝達部材である導電線を介して先端処置部に伝達される。これにより、先端処置部が可撓管部に対して軸回り方向に回転する。
【0003】
また、先端処置部にモータを設けた処置具も用いられている。この処置具では、モータを駆動することにより、先端処置部が回転動作を行う。
【0004】
さらに、先端処置部に傘歯車を設け、傘歯車を回転させることにより先端処置部が回転動作を行う処置具も用いられている。この処置具では、可撓管部の内部に挿通されるワイヤ等の回転操作伝達部材が傘歯車に接続されている。ワイヤを牽引又は弛緩することにより、傘歯車が回転し、先端処置部が可撓管部に対して軸回り方向に回転する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】
特開2009−142513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の高周波処置具では、操作部での回転トルクを伝達する導電線が長手方向に延設される構成であるため、導電線の基端側での回転トルクが先端処置部に適切に伝達されない場合がある。この場合、先端処置部の回転追従性が低下してしまい、操作部での回転量と先端処置部での回転量が異なったり、先端処置部の回転動作にムラが発生したりする。
【0007】
先端処置部にモータ又は傘歯車を設けた処置具では、先端処置部の回転追従性の低下する問題は生じない。しかし、先端処置部にモータ又は傘歯車を設けることにより、先端処置部が太径化してしまう。
【0008】
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、先端処置部に回転操作が適切に伝達され、かつ、先端処置部の細径化が実現可能な処置具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明のある態様では、長手方向軸を有し、前記長手方向に延設される可撓管部と、前記可撓管部先端方向側に設けられ、前記可撓管部に対して軸回り方向に回転可能な先端処置部と、前記先端処置部と前記可撓管部との間に前記先端処置部と一体に前記可撓管部に対して前記軸回り方向に回転可能に設けられる回転子と、前記可撓管部より基端方向側に設けられ、前記先端処置部の回転操作を行う回転操作部と、前記回転操作部によって牽引又は弛緩されることにより、前記先端処置部を回転させる回転操作ワイヤと、前記回転子又は前記回転子より先端方向側の部位に設けられ、前記回転操作ワイヤの先端が固定されるワイヤ固定部と、前記ワイヤ固定部から前記回転子の外周面に延設された前記回転操作ワイヤの延設方向を変更し、前記回転操作部まで前記回転操作ワイヤを導出する方向変更部と、を具備する処置具を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、先端処置部に回転操作が適切に伝達され、かつ、先端処置部の細径化が実現可能な処置具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る処置具を示す概略図。
【図2】第1の実施形態に係る処置具の操作部の構成を示す断面図。
【図3】第1の実施形態に係る処置具の先端方向側の部位の構成を示す斜視図。
【図4】第1の実施形態に係る処置具の先端方向側の部位の構成を示す断面図。
【図5】第1の実施形態に係る処置具の先端方向側の部位を第1のガバー及び第2のカバーを取り外した状態で示す斜視図。
【図6】第1の実施形態に係る処置具の先端方向側の部位を第1のガバー及び第2のカバーを取り外した状態で示す平面図。
【図7】第1の実施形態に係る処置具の先端方向側の部位を第1のガバー及び第2のカバーを取り外した状態で示す側面図。
【図8】第1の実施形態に係る処置具の先端方向側の部位を第1のガバー及び第2のカバーを取り外した状態で示す底面図。
【図9】第1の実施形態に係る処置具の第1の回転操作ワイヤ及び第2の回転操作ワイヤの先端が固定されるワイヤ固定部の構成を示す斜視図。
【図10】図7の10−10線断面図。
【図11】第1の実施形態に係る処置具の先端処置部の軸回り方向への回転動作を説明する概略図。
【図12】第1の実施形態の第1の変形例に係る処置具の先端方向側の部位を示す断面図。
【図13】第1の実施形態の第2の変形例に係る処置具を示す概略図。
【図14】第1の実施形態の第3の変形例に係る処置具の先端方向側の部位を示す斜視図。
【図15】第1の実施形態の第4の変形例に係る処置具の先端方向側の部位を示す斜視図。
【図16】本発明の第2の実施形態に係る処置具の先端方向側の部位の構成を示す断面図。
【図17】本発明の第3の実施形態に係る処置具の先端方向側の部位の構成を概略的に示す側面図。
【図18】第3の実施形態に係る処置具を内視鏡とともに使用する使用状態を示す概略図。
【図19】本発明の第4の実施形態に係る処置具の先端方向側の部位の構成を概略的に示す平面図。
【図20】本発明の第5の実施形態に係る処置具の先端方向側の部位の構成を概略的に示す平面図。
【図21】第1の参照例に係る処置具を示す概略図。
【図22】第2の参照例に係る処置具を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1乃至図11を参照して説明する。
【0018】
図1は、本実施形態の処置具1の構成を示す図である。図1に示すように、処置具1は、体腔内に挿入される挿入部2と、挿入部2より基端方向側に設けられる操作部3とを備える。挿入部2は、処置を行う先端処置部4と、先端処置部4より基端方向側に設けられ、長手方向に延設される可撓管部5とを備える。先端処置部4には、組織等を把持する把持部6が設けられている。また、可撓管部5は長手方向軸Cを有する。
【0019】
図2は、操作部3の構成を示す図である。図2に示すように、操作部3は、操作部本体10と、把持部6で組織等の把持する把持操作を行う把持操作部である把持操作ハンドル11と、先端処置部4を可撓管部5に対して軸回り方向へ回転させる回転操作を行う回転操作部である回転操作ハンドル12とを備える。
【0020】
把持操作ハンドル11は、操作部本体10に対して長手方向に移動可能な状態で、操作部本体10に取り付けられている。把持操作ハンドル11には、把持操作を把持部6に伝達する把持操作伝達部材である把持操作ワイヤ16の基端が固定されている。把持操作ワイヤ16は、可撓管部5の内部を通って、先端が先端処置部4の把持部6に接続されている。可撓管部5の内部では、把持操作ワイヤ16は把持操作用のコイルパイプ17の内部に挿通されている。把持操作ハンドル11を操作部本体10に対して長手方向に移動させることにより、把持操作ワイヤ16が牽引又は弛緩される。
【0021】
回転操作ハンドル12は、操作部本体10に対して軸回り方向に回転可能な状態で、操作部本体10に取り付けられている。回転操作ハンドル12には、傘歯車20が連結されている。傘歯車20は、回転操作ハンドル12に連結される第1の歯車20Aと、第1の歯車20Aと噛合する第2の歯車20Bとを備える。第2の歯車20Bには、回転操作を先端処置部4に伝達する回転操作伝達部材である第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bの基端が接続されている。第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bは、案内プーリ22により可撓管部5の内部に案内され、可撓管部5の内部で略長手方向に延設されている。可撓管部5の内部では、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bのそれぞれは対応する回転操作用のコイルパイプ23A,23Bの内部に挿通されている。例えば、第1の回転操作ワイヤ21Aは、コイルパイプ23Aに挿通されている。回転操作ハンドル12を軸回り方向に回転させることにより、傘歯車20の第1の歯車20Aが回転操作ハンドル12と一体に軸回り方向に回転する。第1の歯車20Aの回転により、第2の歯車20Bが長手方向に対して直交する軸を中心として回転する。第2の歯車20Bが回転方向の一方に回転することにより、第1の回転操作ワイヤ21Aが牽引され、第2の回転操作ワイヤ21Bが弛緩される。第2の歯車20Bが回転方向の他方に回転することにより、第1の回転操作ワイヤ21Aが弛緩され、第2の回転操作ワイヤ21Bが牽引される。
【0022】
図3及び図4は処置具1の先端方向側の部位の構成を示す図である。図3及び図4に示すように、先端処置部4と可撓管部5との間には、回転子26が先端処置部4に固定された状態で設けられている。回転子26と可撓管部5との間には、回転子支持部材27が設けられている。回転子支持部材27は、可撓管部5に固定された状態で連結されている。回転子26は、回転子支持部材27に軸回り方向に回転可能な状態で連結されている。回転子支持部材27より外周方向側には、円筒状の第1のカバー30が設けられている。第1のカバー30は、可撓管部5に固定された状態で連結されている。第1のカバー30より先端方向側には、円錐台筒状の第2のカバー31が第1のカバー30に固定された状態で設けられている。このような構成にすることにより、先端処置部4及び回転子26が一体に、可撓管部5、回転子支持部材27、第1のカバー30及び第2のカバー31に対して軸回り方向に回転可能となっている。
【0023】
なお、図3に示すように、先端処置部4の外周面に第1の指標33Aを、第2のカバー31の外周面に第2の指標33Bを設けてもよい。これにより、術者は、処置具1と一緒に用いられる内視鏡等の画像から、第1の指標33Aと第2の指標33Bとの位置関係を確認する。そして、第1の指標33Aと第2の指標33Bとの位置関係から、先端処置部4の中立位置(初期位置)及び先端処置部4の可撓管部5に対する軸回り方向への中立位置からの回転量を認識可能となっている。
【0024】
図3及び図4に示すように、先端処置部4は、処置部本体25を備える。処置部本体25の先端方向側の部位には、把持部6を構成する第1の挟持部35Aが設けられている。また、処置部本体25には、把持部6を構成する第2の挟持部35Bが、連結ピン36を介して枢支されている。第2の挟持部35Bは、処置部本体25と一体に、可撓管部5に対して軸回り方向に回転可能となっている。また、第2の挟持部35Bは、連結ピン36を中心として処置部本体25に対して回転可能となっている。第2の挟持部35Bが処置部本体25に対して回転することにより、第2の挟持部35Bが処置部本体25の第1の挟持部35Aに対して開閉動作を行う。
【0025】
図4に示すように、把持操作ワイヤ16が挿通される把持操作用のコイルパイプ17は、可撓管部5及び回転子支持部材27の内部を通って、先端が回転子26に固定された状態で連結されている。把持操作ワイヤ16は、コイルパイプ17の先端よりさらに先端方向側まで延設さている。処置部本体25の内部には、連結ピン38を介して第2の挟持部35Bに連結される連結部材39が設けられている。把持操作ワイヤ16は、回転子26の内部を通って、先端が連結部材39に固定されている。このような構成にすることにより、把持操作ハンドル11での操作で把持操作ワイヤ16が牽引又は弛緩される際には、連結部材39が把持操作ワイヤ16の牽引又は弛緩に対応して長手方向に移動する。連結部材39の移動により、第2の挟持部35Bが処置部本体25に対して連結ピン36を中心として回動動作を行う。連結部材39が先端方向に移動することにより、第2の挟持部35Bは第1の挟持部35Aに対して開く方向に回動する。一方、連結部材39が基端方向に移動することにより、第2の挟持部35Bは第1の挟持部35Aに対して閉じる方向に回動する。
【0026】
図5乃至図8は、第1のカバー30及び第2のカバー31を取り外した状態での処置具1の先端方向側の部位の構成を示す図である。図8に示すように、回転子26の先端方向側の部位には、回転子26を径方向に貫通する貫通孔41が設けられている。
【0027】
図9は、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bの先端を固定するワイヤ固定部40の構成を示す図である。図9に示すように、処置部本体25(先端処置部4)の回転子26より内周方向側に位置する部分には、周方向に沿って溝部42が設けられている。溝部42には、1本の線状部材43がロウ付け等により巻回された状態で固定され、巻回部43Aが形成されている。線状部材43は、巻回部43Aの両端から貫通孔41を通って、回転子26より外周方向側に延出されている。線状部材43の巻回部43Aの一端から回転子26より外周方向側に延出される部分が第1の回転操作ワイヤ21Aを形成し、巻回部43Aの他端から回転子26より外周方向側に延出される部分が第2の回転操作ワイヤ21Bを形成している。
【0028】
なお、本実施形態では、処置具の組立作業の効率等を考慮して、1本の線状部材43により第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bが形成されているが、これに限るものではない。例えば、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとがそれぞれ別個の2本の線状部材から形成され、それぞれの線状部材が先端処置部4の溝部42に固定されてもよい。
【0029】
図10は、図7の10−10線断面図である。図5及び図10に示すように、回転子支持部材27の外周面は、外周面のその他の部分より可撓管部5の長手方向軸Cからの径方向への距離が小さい第1の面45A及び第2の面45Bを備える。第1の面45A及び第2の面45Bは、例えば回転子支持部材27を径方向に平面状に切り欠いて形成される。第1の面45Aは、回転子26の貫通孔41から周方向について離れた位置に配置されている。第2の面45Bは、回転子26の貫通孔41から周方向について第1の面45Aとは反対方向に、離れた位置に配置されている。第1の面45Aには、外周方向に向けて突出した第1の凸部47Aが設けられている。同様に、第2の面45Bには、外周面から外周方向に向けて突出した第2の凸部47Bが設けられている。すなわち、第1の面45Aは第1の凸部47Aが位置する凸部配置面であり、第2の面45Bは第2の凸部47Bが位置する凸部配置面である。図5及び図6に示すように、第1の凸部47Aには第1の円弧状面48Aが、第2の凸部47Bには第2の円弧状面48Bがそれぞれ設けられている。
【0030】
なお、本実施では、第1の面45A及び第2の面45Bは平面状に形成されているが、これに限るものではない。例えば、第1の面45A及び第2の面45Bが曲面状に形成されてもよい。すなわち、第1の面45A及び第2の面45Bでは、回転子支持部材27の外周面のその他の部分より可撓管部5の長手方向軸Cからの径方向への距離が小さければよい。また、第1の円弧状面48A及び第2の円弧状面48Bの半径は、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bの最小曲げR以上であることが好ましい。
【0031】
図5乃至図8に示すように、ワイヤ固定部40から外周方向に延出される第1の回転操作ワイヤ21Aは、長手方向から周方向に向かって傾斜した第1の斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設される。そして、第1の凸部47Aに第1の円弧状面48Aに沿って当接する。すなわち、第1の凸部47Aの第1の円弧状面48Aに第1の回転操作ワイヤ21Aが当接している。第1の回転操作ワイヤ21Aが第1の凸部47Aと当接することにより、第1の回転操作ワイヤ21Aの延設方向が第1の斜方方向から変更される。第1の凸部47Aより基端方向側の部位には、第1の孔部46Aが設けられている。第1の凸部47Aで延設方向が第1の斜方方向から変更された第1の回転操作ワイヤ21Aは、第1の孔部46Aから可撓管部5の内部に挿入される。すなわち、第1の孔部46Aは、第1の回転操作ワイヤ21Aが可撓管部5の内部に挿入されるワイヤ挿入部である。可撓管部5の内部に挿入された第1の回転操作ワイヤ21Aは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。
【0032】
一方、ワイヤ固定部40から外周方向に延出される第2の回転操作ワイヤ21Bは、長手方向から周方向に向かって第1の斜方方向とは反対方向に傾斜した第2の斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設される。そして、第2の凸部47Bに第2の円弧状面48Bに沿って当接する。すなわち、第2の凸部47Bの第2の円弧状面48Bに第2の回転操作ワイヤ21Bが当接している。第2の回転操作ワイヤ21Bが第2の凸部47Bと当接することにより、第2の回転操作ワイヤ21Bの延設方向が第2の斜方方向から変更される。第2の凸部47Bより基端方向側の部位には、第2の孔部46Bが設けられている。第2の凸部47Bで延設方向が第2の斜方方向から変更された第2の回転操作ワイヤ21Bは、第2の孔部46Bから可撓管部5の内部に挿入される。すなわち、第2の孔部46Bは、第2の回転操作ワイヤ21Bが可撓管部5の内部に挿入されるワイヤ挿入部である。可撓管部5の内部に挿入された第2の回転操作ワイヤ21Bは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。
【0033】
図5及び図6に示すように、回転子26の外周面には、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとが交差するワイヤ交差部49が設けられている。すなわち、ワイヤ固定部40と第1の凸部47A(第2の凸部47B)との間に、ワイヤ交差部49が設けられている。図10に示すように、回転子支持部材27の軸中心(可撓管部5の長手方向軸C)から第1の面45Aまでの第1の距離aは、回転子支持部材27の軸中心(可撓管部5の長手方向軸C)から第2の面45Bまでの第2の距離bより大きくなっている。すなわち、第1の凸部47Aでは、可撓管部5の長手方向軸Cから第1の距離aだけ径方向に離れて第1の根元44Aが設けられている。また、第2の凸部47Bでは、可撓管部5の長手方向軸Cから第1の距離aより小さい第2の距離bだけ径方向に離れて第2の根元44Bが設けられている。このため、ワイヤ交差部49では、第1の回転操作ワイヤ21Aが外周方向側に第2の回転操作ワイヤ21Bが内周方向側に配置される状態で、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとが交差する。ここで、第1の距離aと第2の距離bとの差(a−b)は、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bの直径以上であることが好ましい。これにより、ワイヤ交差部49では、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとが、互いに接触しない状態で交差する。
【0034】
なお、回転子支持部材27の軸中心から第1の面45Aまでの第1の距離aが、回転子支持部材27の軸中心から第2の面45Bまでの第2の距離bより小さくてもよい。この場合、ワイヤ交差部49では、第1の回転操作ワイヤ21Aが内周方向側に第2の回転操作ワイヤ21Bが外周方向側に配置される状態で、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとが交差する。
【0035】
次に、本実施形態に係る処置具1の作用について説明する。処置具1では、先端処置部4を可撓管部5に対して軸回り方向への回転させる際には、回転操作ハンドル12を回転方向の一方に回転する。これにより、傘歯車20を介して、第1の回転操作ワイヤ21Aが牽引され、第2の回転操作ワイヤ21Bが弛緩される。
【0036】
図11は、先端処置部4の軸回り方向への回転動作を説明するための図である。ワイヤ固定部40と第1の凸部47Aとの間では、第1の回転操作ワイヤ21Aは、長手方向から周方向に向かって傾斜した第1の斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設される。このため、図11に示すように、第1の回転操作ワイヤ21Aが牽引されることにより、回転子26に第1の斜方方向へ力Fが掛かる。力Fは、長手方向への力F1と、周方向への力F2とに分解される。周方向への力F2により、回転子26が回転方向の一方に回転する。この際、処置部本体25及び第2の挟持部35B(先端処置部4)が、回転子26と一体に軸回り方向に回転する。以上のようにして、先端処置部4及び回転子26が、可撓管部5及び回転子支持部材27に対して回転方向の一方に回転する。
【0037】
一方、回転操作ハンドル12を回転方向の他方に回転すると、傘歯車20を介して、第1の回転操作ワイヤ21Aが弛緩され、第2の回転操作ワイヤ21Bが牽引される。ワイヤ固定部40と第2の凸部47Bとの間では、第2の回転操作ワイヤ21Bは、長手方向から周方向に向かって第1の斜方方向とは反対方向に傾斜した第2の斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設される。このため、第2の回転操作ワイヤ21Bが牽引されることにより、回転子26に第2の斜方方向へ力が掛かる。この力は、長手方向への力と、力F2とは反対方向へ作用する周方向への力とに分解される。力F2と反対方向に作用する力により、回転子26が回転方向の他方に回転する。この際、処置部本体25及び第2の挟持部35B(先端処置部4)が、回転子26と一体に軸回り方向に回転する。以上のようにして、先端処置部4及び回転子26が、可撓管部5及び回転子支持部材27に対して回転方向の他方に回転する。
【0038】
処置具1では、第1の回転操作ワイヤ21Aは第1の凸部47Aに第1の円弧状面48Aに沿って当接し、第2の回転操作ワイヤ21Bは第2の凸部47Bに第2の円弧状面48Bに沿って当接する。このため、第1の回転操作ワイヤ21Aが牽引される際に、第1の凸部47Aから第1の回転操作ワイヤ21Aに掛かるストレスが低減される。同様に、第2の回転操作ワイヤ21Bが牽引される際に、第2の凸部47Bから第2の回転操作ワイヤ21Bに掛かるストレスが低減される。また、第1の凸部47Aの第1の円弧状面48Aの半径を第1の回転操作ワイヤ21Aの最小曲げR以上にすることにより、第1の凸部47Aから第1の回転操作ワイヤ21Aに掛かるストレスがさらに低減される。第2の回転操作ワイヤ21B及び第2の凸部47Bについても、同様である。
【0039】
また、処置具1では、回転子26の外周面のワイヤ固定部40と第1の凸部47A(第2の凸部47B)との間の部分に、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとが交差するワイヤ交差部49が設けられている。ワイヤ交差部49を設けることにより、先端処置部4が可撓管部5に対して軸回り方向に回転する際に、先端処置部4は中立位置(初期位置)から±180度以上の範囲で回転する。
【0040】
また、処置具1では、回転子支持部材27の軸中心(可撓管部5の長手方向軸C)から第1の面45A(第1の凸部47Aの第1の根元44A)までの第1の距離aが、回転子支持部材27の軸中心(可撓管部5の長手方向軸C)から第2の面45B(第2の凸部47Bの第2の根元44B)までの第2の距離bより大きくなっている。ここで、第1の距離aと第2の距離bとの差(a−b)を第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bの直径以上にすることより、ワイヤ交差部49で第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとが互いに接触しない状態で交差する。これにより、ワイヤ交差部49での第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとの擦れによる影響が軽減される。
【0041】
さらに、処置具1では、回転子支持部材27の外周面に外周面のその他の部分より可撓管部5の長手方向軸Cからの径方向への距離が小さい第1の面45A及び第2の面45Bが設けられている。そして、第1の面45Aに第1の凸部47Aが、第2の面45Bに第2の凸部47Bが設けられている。このため、回転子支持部材27の外周面の第1の面45A以外の部分で、かつ、第2の面45B以外の部分に第1の凸部47A及び第2の凸部47Bを設ける場合に比べ、処置具1の先端方向側の部位が細径化される。
【0042】
そこで、上記構成の処置具1では以下の効果を奏する。すなわち、本実施形態に係る処置具1では、回転操作ハンドル12での操作で第1の回転操作ワイヤ21Aが牽引されることにより、回転子26に第1の斜方方向へ力Fが掛かる。この力Fは、長手方向への力F1と、周方向への力F2とに分解される。力F2により、回転子26、処置部本体25及び第2の挟持部35B(先端処置部4)が回転方向の一方に回転する。同様に、回転操作ハンドル12での操作で第2の回転操作ワイヤ21Bが牽引されることにより、回転子26に第2の斜方方向へ力が掛かる。第2の斜方方向への力は、長手方向への力と、力F2と反対方向へ作用する周方向への力とに分解される。力F2と反対方向への力により、回転子26、処置部本体25及び第2の挟持部35B(先端処置部4)が回転方向の他方に回転する。以上のように、先端処置部4及び回転子26が可撓管部5及び回転子支持部材27に対して軸回り方向に回転するため、先端処置部4に回転操作が適切に伝達される。また、先端処置部4にモータ、傘歯車等が設けられる構成ではないため、先端処置部4の細径化が可能となる。したがって、先端処置部4に回転操作が適切に伝達され、かつ、先端処置部4の細径化が実現可能な処置具1を提供することができる。
【0043】
また、処置具1では、第1の回転操作ワイヤ21Aは第1の凸部47Aに第1の円弧状面48Aに沿って当接し、第2の回転操作ワイヤ21Bは第2の凸部47Bに第2の円弧状面48Bに沿って当接する。このため、第1の回転操作ワイヤ21Aが牽引される際に、第1の凸部47Aから第1の回転操作ワイヤ21Aに掛かるストレスを低減することができる。同様に、第2の回転操作ワイヤ21Bが牽引される際に、第2の凸部47Bから第2の回転操作ワイヤ21Bに掛かるストレスを低減することができる。また、第1の凸部47Aの第1の円弧状面48Aの半径を第1の回転操作ワイヤ21Aの最小曲げR以上にすることにより、第1の凸部47Aから第1の回転操作ワイヤ21Aに掛かるストレスをさらに低減することができる。第2の回転操作ワイヤ21B及び第2の凸部47Bについても、同様である。
【0044】
また、処置具1では、回転子26の外周面のワイヤ固定部40と第1の凸部47A(第2の凸部47B)との間の部分に、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとが交差するワイヤ交差部49が設けられている。ワイヤ交差部49を設けることにより、先端処置部4が可撓管部5に対して軸回り方向に回転する際に、先端処置部4を中立位置(初期位置)から±180度以上の範囲で回転させることができる。
【0045】
また、処置具1では、回転子支持部材27の軸中心(可撓管部5の長手方向軸C)から第1の面45A(第1の凸部47Aの第1の根元44A)までの第1の距離aが、回転子支持部材27の軸中心(可撓管部5の長手方向軸C)から第2の面45B(第2の凸部47Bの第2の根元44B)までの第2の距離bより大きくなっている。ここで、第1の距離aと第2の距離bとの差(a−b)を第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bの直径以上にすることより、ワイヤ交差部49で第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとが互いに接触しない状態で交差する。これにより、ワイヤ交差部49での第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとの擦れによる影響を軽減させることができる。
【0046】
さらに、処置具1では、回転子支持部材27の外周面に外周面のその他の部分より可撓管部5の長手方向軸Cからの径方向への距離が小さい第1の面45A及び第2の面45Bが設けられている。そして、第1の面45Aに第1の凸部47Aが、第2の面45Bに第2の凸部47Bが設けられている。このため、回転子支持部材27の外周面の第1の面45A以外の部分で、かつ、第2の面45B以外の部分に第1の凸部47A及び第2の凸部,47Bを設ける場合に比べ、処置具1の先端方向側の部位を細径化することができる。
【0047】
(第1の実施形態の変形例)
次に、第1の実施形態の変形例について、図12乃至図15を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0048】
図12は、第1の実施形態の第1の変形例に係る処置具1の先端方向側の部位の構成を示す図である。図12に示すように、本変形例の処置具1では、把持操作ワイヤ16が挿通される把持操作ワイヤ用のコイルパイプ17の先端が、回転子26ではなく、回転子支持部材27に固定された状態で連結されている。コイルパイプ17を回転子26に連結した場合、回転子26が軸回り方向に回転動作を行う際に、コイルパイプ17及び把持操作ワイヤ16が一体に回転する。このため、回転子26を回転させる回転トルクが増大してしまう。また、把持操作ワイヤ用のコイルパイプ17及び把持操作ワイヤ16が回転することにより、把持操作ワイヤ16が、可撓管部5の内部のその他の内蔵物から摩擦の影響を受けやすくなる。このため、把持操作ワイヤ16を太径化して、把持操作ワイヤ16の切れを防止する必要性が生じてしまう。
【0049】
これに対し、本実施形態の処置具1では、把持操作ワイヤ用のコイルパイプ17が回転子支持部材27に連結されているため、回転子26が回転動作を行う際に、把持操作ワイヤ16のみが回転し、コイルパイプ17は回転しない。このため、回転子26を回転させる回転トルクを減少させることができる。また、回転子26が回転動作を行う際に、把持操作ワイヤ16とコイルパイプ17との間でのみ摩擦が生じる。このため、可撓管部5の内部のその他の内蔵物から摩擦の影響を受ける場合に比べ、把持操作ワイヤ16を細径化することができる。
【0050】
図13は、第1の実施形態の第2の変形例に係る処置具1の構成を示す図である。図13に示すように、処置具1の操作部51には、把持部6で組織等の把持する把持操作を行う把持操作部52が設けられている。把持操作部52は、操作部本体10に固定される固定ハンドル55と、固定ハンドル55に連結ピン56を介して枢支される可動ハンドル57とを備える。可動ハンドル57は、連結ピン56を中心として固定ハンドル55に対して回転可能である。可動ハンドル57には、把持操作ワイヤ16の基端が接続されている。可動ハンドル57を固定ハンドル55に対して閉じる方向に回転することにより、把持操作ワイヤ16が牽引される。また、可動ハンドル57を固定ハンドル55に対して開く方向に回転することにより、把持操作ワイヤ16が弛緩される。
【0051】
以上、第2の変形例に示すように、把持操作ワイヤ16の牽引又は弛緩を行う構成は、上述の実施形態の構成に限るものではない。同様に、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bを牽引又は弛緩する構成も、上述の実施形態の構成に限るものではない。
【0052】
図14は、第1の実施形態の第3の変形例に係る処置具1の先端方向側の部位を示す図である。図14に示すように、本変形例の回転子支持部材27には、第1の凸部47A及び第2の凸部47Bが設けられていない。代わりに、回転子支持部材27には、第1のガイド部61A及び第2のガイド部61Bが設けられている。第1のガイド部61Aは第1の挿通孔62Aを備え、第2のガイド部61Bは第2の挿通孔62Bを備える。
【0053】
図14に示すように、ワイヤ固定部40から延出される第1の回転操作ワイヤ21Aは、長手方向から周方向に向かって傾斜した第1の斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設される。そして、第1のガイド部61Aの第1の挿通孔62Aに挿通される。第1の回転操作ワイヤ21Aが第1のガイド部61Aの第1の挿通孔62Aに挿通されることにより、第1の回転操作ワイヤ21Aの延設方向が第1の斜方方向から変更される。第1のガイド部61Aにより延設方向が第1の斜方方向から変更された第1の回転操作ワイヤ21Aは、第1の孔部46Aから可撓管部5の内部に挿入される。すなわち、第1の孔部46Aは、第1の回転操作ワイヤ21Aが可撓管部5の内部に挿入されるワイヤ挿入部である。可撓管部5の内部に挿入された第1の回転操作ワイヤ21Aは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。
【0054】
一方、ワイヤ固定部40から延出される第2の回転操作ワイヤ21Bは、長手方向から周方向に向かって第1の斜方方向とは反対方向に傾斜した第2の斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設される。そして、第2のガイド部61Bの第2の挿通孔62Bに挿通される。第2の回転操作ワイヤ21Bが第2のガイド部61Bの第2の挿通孔62Bに挿通されることにより、第2の回転操作ワイヤ21Bの延設方向が第2の斜方方向から変更される。第2のガイド部61Bにより延設方向が第2の斜方方向から変更された第2の回転操作ワイヤ21Bは、第2の孔部46Bから可撓管部5の内部に挿入される。すなわち、第2の孔部46Bは、第2の回転操作ワイヤ21Bが可撓管部5の内部に挿入されるワイヤ挿入部である。可撓管部5の内部に挿入された第2の回転操作ワイヤ21Bは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。
【0055】
図15は、第1の実施形態の第4の変形例に係る処置具1の先端方向側の部位を示す図である。図15に示すように、本変形例の回転子支持部材27には、第1の凸部47A及び第2の凸部47Bは、設けられていない。代わりに、回転子支持部材27には、第1の孔部65A及び第2の孔部65Bが設けられている。
【0056】
図15に示すように、ワイヤ固定部40から延出される第1の回転操作ワイヤ21Aは、長手方向から周方向に向かって傾斜した第1の斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設される。そして、回転子支持部材27の第1の孔部65Aに挿通される。第1の回転操作ワイヤ21Aが第1の孔部65Aに挿通されることにより、第1の回転操作ワイヤ21Aの延設方向が第1の斜方方向から変更される。また、第1の回転操作ワイヤ21Aは、第1の孔部65Aから可撓管部5の内部に挿入される。すなわち、第1の孔部65Aは、第1の回転操作ワイヤ21Aが可撓管部5の内部に挿入されるワイヤ挿入部である。可撓管部5の内部に挿入された第1の回転操作ワイヤ21Aは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。
【0057】
一方、ワイヤ固定部40から延出される第2の回転操作ワイヤ21Bは、長手方向から周方向に向かって第1の斜方方向とは反対方向に傾斜した第2の斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設される。そして、回転子支持部材27の第2の孔部65Bに挿通される。第2の回転操作ワイヤ21Bが第2の孔部65Bに挿通されることにより、第2の回転操作ワイヤ21Bの延設方向が第2の斜方方向から変更される。また、第2の回転操作ワイヤ21Bは、第2の孔部65Bから可撓管部5の内部に挿入される。すなわち、第2の孔部65Bは、第2の回転操作ワイヤ21Bが可撓管部5の内部に挿入されるワイヤ挿入部である。可撓管部5の内部に挿入された第2の回転操作ワイヤ21Bは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。
【0058】
以上、第3の変形例及び第4の変形例より、第1の回転操作ワイヤ21Aの延設方向を第1の斜方方向から変更する構成、及び、第2の回転操作ワイヤ21Bの延設方向を第2の斜方方向から変更する構成は、上述の実施形態の構成に限るものではない。すなわち、第1の斜方方向に沿って回転子26の外周面にワイヤ固定部40から延設された第1の回転操作ワイヤ21Aの延設方向を第1の斜方方向から変更し、回転操作部まで第1の回転操作ワイヤ21Aを延設させる方向変更部が設けられていればよい。同様に、第2の斜方方向に沿って回転子26の外周面にワイヤ固定部40から延設された第2の回転操作ワイヤ21Bの延設方向を第2の斜方方向から変更し、回転操作部まで第2の回転操作ワイヤ21Bを延設させる方向変更部が設けられていればよい。
【0059】
また、第1の回転操作ワイヤ21Aの方向変換部として第1の凸部47Aが設けられる場合、上述の実施形態では第1の凸部47Aは第1の円弧状面48Aを備えるが、必ずしも第1の円弧状面48Aを備える必要はない。すなわち、第1の回転操作ワイヤ21Aが第1の凸部47Aに当接することにより、第1の回転操作ワイヤ21Aの延設方向が第1の斜方方向から変更する構成であればよい。第2の回転操作ワイヤ21Bの方向変換部として第2の凸部47Bが設けられる場合についても、同様である。
【0060】
また、上述の実施形態では、回転子支持部材27の外周面に、外周面のその他の部分より可撓管部5の長手方向軸Cからの径方向への距離が小さい第1の面45A及び第2の面45Bが設けられているが、必ずしも設ける必要はない。例えば、可撓管部5の長手方向軸Cからの径方向への距離がいずれの部分でも同一な状態で、回転子支持部材27の外周面が形成されてもよい。
【0061】
また、第1の凸部47A及び第2の凸部47Bを可撓管部5の先端方向側の部位に設けてもよい。すなわち、可撓管部5の先端方向側の部位、又は、可撓管部5と先端処置部4との間に可撓管部5に固定された状態で設けられる回転子支持部材27等の別部材に、第1の凸部47A及び第2の凸部47Bが設けられていればよい。また、可撓管部5の先端方向側の部位に、外周面のその他の部分より可撓管部5の長手方向軸Cからの径方向への距離が小さい第1の面及び第2の面を設けてもよい。この場合、第1の面に第1の凸部47Aが設けられ、第2の面に第2の凸部47Bが設けられる。
【0062】
また、上述の実施形態では、先端処置部4と回転子26とが別部材であるが、一体に形成されてもよい。すなわち、先端処置部4及び回転子26が可撓管部5に対して軸回り方向に回転する構成であればよい。そして、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bの先端が固定されるワイヤ固定部40が、回転子26又は回転子より先端方向側の部位に設けられていればよい。また、上述の実施形態では、先端処置部4は把持部6を備えるが、これに限るものではない。例えば、先端処置部4が電気メスであってもよい。
【0063】
さらに、上述の実施形態では、回転子26の外周面のワイヤ固定部40と第1の凸部47A(第2の凸部47B)との間に、ワイヤ交差部49が設けられているが、必ずしも設ける必要はない。すなわち、ワイヤ固定部40と第1の凸部47Aとの間で第1の回転操作ワイヤ21Aが、長手方向から周方向に向かって傾斜した第1の斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設されていればよい。同様に、ワイヤ固定部40と第2の凸部47Bとの間で第2の回転操作ワイヤ21Bが、長手方向から周方向に向かって第1の斜方方向とは反対方向に傾斜した第2の斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設されていればよい。
【0064】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図16を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0065】
図16は、本実施形態の処置具1の先端方向側の部位の構成を示す図である。図16に示すように、本実施形態の回転子26の外周面には、ねじりバネ71が設けられている。ねじりバネ71は、回転子26の外周側で、かつ、回転子支持部材27の内周側に配置されている。ねじりバネ71が動作を行うことにより、回転子26は回転方向の一方に付勢力を受ける。すなわち、ねじりバネ71が回転子26の回転方向の一方に付勢力を与える付勢部材となっている。
【0066】
また、処置具1では、第1の実施形態のように2つの回転操作ワイヤ21A,21Bが設けられる構成ではなく、回転操作ワイヤ21Aが1つのみ設けられている。同様に、回転子支持部材27には、凸部47Aが1つのみ設けられている。
【0067】
回転操作ワイヤ21Aの先端は、第1の実施形態と同様にワイヤ固定部40に固定されている。ワイヤ固定部40に先端が固定された回転操作ワイヤ21Aは、長手方向から周方向に向かってねじりバネ71が付勢力を与える方向とは反対方向に傾斜した斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設される。そして、回転操作ワイヤ21Aは、凸部47Aに当接する。回転操作ワイヤ21Aが凸部47Aと当接することにより、回転操作ワイヤ21Aの延設方向が斜方方向から変更される。凸部47Aにより延設方向が斜方方向から変更された回転操作ワイヤ21Aは、孔部46Aから可撓管部5の内部に挿入される。可撓管部5の内部に挿入された回転操作ワイヤ21Aは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。
【0068】
次に、本実施形態に係る処置具1の作用について説明する。先端処置部4の可撓管部5に対する軸回り方向への回転動作を行う際には、ねじりバネ71を作動する。ねじりバネ71の動作により、回転子26は回転方向の一方に付勢力を受ける。ねじりバネ71からの付勢力により、回転子26が回転方向の一方に回転する。この際、処置部本体25及び第2の挟持部35B(先端処置部4)が、回転子26と一体に軸回り方向に回転する。以上のようにして、先端処置部4及び回転子26が、可撓管部5及び回転子支持部材27に対して回転方向の一方に回転する。
【0069】
また、回転操作ハンドル12での操作により、回転操作ワイヤ21Aが牽引される。ワイヤ固定部40と凸部47Aとの間では、回転操作ワイヤ21Aは、長手方向から周方向に向かってねじりバネ71が付勢力を与える方向とは反対方向に傾斜した斜方方向に沿って、回転子26の外周面に延設される。このため、回転操作ワイヤ21Aが牽引されることにより、回転子26に斜方方向へ力が掛かる。この力は、長手方向への力と、周方向についてねじりバネ71からの付勢力とは反対方向への力とに分解される。ねじりバネ71からの付勢力と反対方向への力により、回転子26が回転方向の他方に回転する。この際、処置部本体25及び第2の挟持部35B(先端処置部4)が、回転子26と一体に軸回り方向に回転する。以上のようにして、先端処置部4及び回転子26が、可撓管部5及び回転子支持部材27に対して回転方向の他方に回転する。
【0070】
そこで、上記構成の処置具1では以下の効果を奏する。すなわち、本実施形態に係る処置具1では、ねじりバネ71の動作により、回転子26は回転方向の一方に付勢力を受ける。ねじりバネ71からの付勢力により、回転子26及び先端処置部4が回転方向の一方に回転する。一方、回転操作ハンドル12での操作で回転操作ワイヤ21Aが牽引されることにより、回転子26に斜方方向へ力が掛かる。斜方方向への力は、長手方向への力と、周方向についてねじりバネ71からの付勢力とは反対方向への力とに分解される。ねじりバネ71からの付勢力と反対方向への力により、回転子26及び先端処置部4が回転方向の他方に回転する。以上のように、先端処置部4及び回転子26が可撓管部5及び回転子支持部材27に対して軸回り方向に回転するため、先端処置部4に回転操作が適切に伝達される。また、先端処置部4にモータ、傘歯車等が設けられる構成ではないため、先端処置部4の細径化が可能となる。したがって、先端処置部4に回転操作が適切に伝達され、かつ、先端処置部4の細径化が実現可能な処置具1を提供することができる。
【0071】
さらに、処置具1では、ねじりバネ71により先端処置部4が回転方向の一方に回転されるため、回転操作ワイヤ21Aを1つのみ設ければよい。このため、可撓管部5の内部のスペースに余裕が生まれる。これにより、先端処置部4と可撓管部5との間に湾曲部を設けた場合等に、湾曲操作ワイヤ及び湾曲操作ワイヤ用のコイルパイプを容易に配置することができる。
【0072】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図17及び図18を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0073】
図17は、本実施形態の処置具1の先端方向側の部位の構成を示す図である。図17に示すように、処置具1は、第1の実施形態と同様に、先端処置部4と、回転子26と、回転子支持部材27と、可撓管部5とを備える。回転子26の外周面には、第1の回転操作ワイヤ21Aが第1の斜方方向に沿って延設されている。同様に、回転子26の外周面には、第2の回転操作ワイヤ21Bが第2の斜方方向に沿って延設されている。
【0074】
回転子支持部材27には、第1の実施形態と同様に、第1の凸部47A及び第2の凸部47Bが設けられている。第1の回転操作ワイヤ21Aは、第1の凸部47Aと当接することにより、延設方向が第1の斜方方向から変更される。そして、可撓管部5の内部を通って、第1の回転操作ワイヤ21Aは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。また、第2の回転操作ワイヤ21Bは、第2の凸部47Bと当接することにより、延設方向が第2の斜方方向から変更される。そして、可撓管部5の内部を通って、第2の回転操作ワイヤ21Bは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。
【0075】
図17に示すように、先端処置部4と回転子26との間には、可撓性を有する管状部75が設けられている。管状部75は、先端処置部4及び回転子26と一体に可撓管部5及び回転子支持部材27に対して、軸回り方向に回転可能である。先端処置部4、回転子26及び回転子支持部材27は硬質の材料から形成される。このため、管状部75を設けない場合、処置具1の最先端からの硬質な部分の長手方向への寸法が大きくなる。そこで、管状部75を設けることにより、先端処置部4と回転子26との間に可撓性を有する部分が設けられる。このため、処置具1の最先端からの硬質な部分の長手方向への寸法は、小さくなる。
【0076】
図18は、処置具1を内視鏡80とともに使用する使用状態を示す図である。図18に示すように、内視鏡80は、体腔内に挿入される内視鏡挿入部81と、内視鏡挿入部81より基端方向側に設けられる内視鏡操作部(図示しない)を備える。内視鏡挿入部81は、可撓性を有する内視鏡可撓管部83と、内視鏡可撓管部83より先端方向側に設けられ、湾曲動作を行う内視鏡湾曲部85と、内視鏡湾曲部85より先端方向側に設けられる先端硬性部86とを備える。先端硬性部86には、被写体の観察を行う撮像素子(図示しない)が設けられている。内視鏡挿入部81の内部には、処置具挿通チャンネル87が長手方向に延設されている。処置具1は、内視鏡80の処置具挿通チャンネル87に挿通された状態で使用される。処置具1の使用時には、内視鏡80の撮像素子により観察可能(視認可能)な位置に、処置具1の先端処置部4が位置している。
【0077】
上述のように処置具1では、先端処置部4と回転子26との間に可撓性を有する管状部75が設けられるため、処置具1の最先端からの硬質な部分の長手方向への寸法は小さくなる。このため、内視鏡80の処置具挿通チャンネル87への処置具1の挿脱性を向上させることができる。
【0078】
また、内視鏡80の撮像素子により先端処置部4が観察可能な状態では、処置具1の回転子支持部材27の基端が、内視鏡湾曲部85の先端より先端方向側に位置している。これにより、内視鏡湾曲部85の内部には、処置具1の可撓性を有する可撓管部5が位置する。このため、内視鏡湾曲部85の湾曲性の低下を防止することができる。
【0079】
なお、処置具1が回転子支持部材27を備えない構成であってもよい。この場合、内視鏡80の撮像素子により先端処置部4が観察可能な状態では、処置具1の回転子26の基端が、内視鏡湾曲部85の先端より先端方向側に位置している。すなわち、内視鏡80の撮像素子により先端処置部4が観察可能な状態では、処置具1の可撓管部5の先端が、内視鏡湾曲部85の先端より先端方向側に位置している。
【0080】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図19を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0081】
図19は、本実施形態の処置具1の先端方向側の部位の構成を示す図である。図19に示すように、処置具1は、先端処置部4と、可撓管部5と、回転子26と、回転子支持部材27とを備える。回転子26は、第1の回転子91と、第1の回転子91より基端方向側に設けられる第2の回転子92とを備える。第1の回転子91と先端処置部4との間には、可撓性を有する第1の管状部95が設けられている。第1の管状部95を設けることにより、処置具1の最先端からの硬質な部分の長手方向への寸法は、小さくなる。このため、内視鏡の処置具挿通チャンネルへの処置具1の挿脱性を向上させることができる。また、第1の回転子91と第2の回転子92の間には、可撓性を有する第2の管状部96が設けられている。これにより、第1の回転子91と第2の回転子92とが長手方向に離間した状態で配置される。先端処置部4、第1の回転子91、第2の回転子92、第1の管状部95及び第2の管状部96は、可撓管部5及び回転子支持部材27に対して軸回り方向に回転可能である。
【0082】
第2の回転子92と可撓管部5の間に設けられる回転子支持部材27は、部材本体98と、部材本体98から先端方向に突出する突出部99とを備える。突出部99は、長手方向について第2の管状部96と略同一の位置まで、先端が延設されている。回転子支持部材27の突出部99には、第1の凸部47Aが設けられている。また、回転子支持部材27の部材本体98には、第2の凸部47Bが設けられている。
【0083】
第1の回転子91の外周面には、第1の回転操作ワイヤ21Aが第1の斜方方向に沿って延設されている。第1の回転操作ワイヤ21Aは、第1の凸部47Aと当接することにより、延設方向が第1の斜方方向から変更される。そして、回転子支持部材27の突出部99及び可撓管部5の内部を通って、第1の回転操作ワイヤ21Aは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。また、第2の回転子92の外周面には、第2の回転操作ワイヤ21Bが第2の斜方方向に沿って延設されている。第2の回転操作ワイヤ21Bは、第2の凸部47Bと当接することにより、延設方向が第2の斜方方向から変更される。そして、可撓管部5の内部を通って、第2の回転操作ワイヤ21Bは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。
【0084】
処置具1での処置時には、先端処置部4を360°以上回転させることが必要な場合がある。この場合、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bのそれぞれは、回転子26の外周面に2周以上巻かれた状態で延設される。したがって、第1の実施形態のように、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bが1つの回転子26の外周面に延設される場合、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bが2箇所で交差する。これにより、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとの間の摩擦が大きくなる。
【0085】
そこで、本実施形態では、第1の回転子91及び第2の回転子92が設けられている。そして、第1の回転子91の外周面に第1の回転操作ワイヤ21Aが、第2の回転子92の外周面に第2の回転操作ワイヤ21Bが延設されている。このため、第1の回転操作ワイヤ21Aが第1の回転子91の外周面に2周以上巻かれ、かつ、第2の回転操作ワイヤ21Bが第2の回転子92の外周面に2周以上巻かれた場合も、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとは、交差しない。したがって、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとの間に摩擦が発生せず、先端処置部4を360°以上回転させることができる。
【0086】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について、図20を参照して説明する。なお、第4の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0087】
図20は、本実施形態の処置具1の先端方向側の部位の構成を示す図である。図20に示すように、処置具1は、先端処置部4と、可撓管部5と、第1の回転子91と、第2の回転子92と、回転子支持部材27とを備える。第2の回転子92は、先端方向側に第1の回転子91が連続する状態で設けられている。先端処置部4、第1の回転子91及び第2の回転子92は、可撓管部5及び回転子支持部材27に対して軸回り方向に回転可能である。
【0088】
回転子支持部材27は、部材本体98と、突出部99とを備える。突出部99は、長手方向について第2の回転子92と略同一の位置まで、先端が延設されている。回転子支持部材27の突出部99には第1の凸部47Aが、部材本体98には第2の凸部47Bが設けられている。
【0089】
第1の回転子91の外周面には、第1の回転操作ワイヤ21Aが第1の斜方方向に沿って延設されている。第1の回転操作ワイヤ21Aは、第1の凸部47Aと当接することにより、延設方向が第1の斜方方向から変更される。そして、可撓管部5の内部を通って、第1の回転操作ワイヤ21Aは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。また、第2の回転子92の外周面には、第2の回転操作ワイヤ21Bが第2の斜方方向に沿って延設されている。第2の回転操作ワイヤ21Bは、第2の凸部47Bと当接することにより、延設方向が第2の斜方方向から変更される。そして、可撓管部5の内部を通って、第2の回転操作ワイヤ21Bは、回転操作部(回転操作ハンドル12)まで延設されている。
【0090】
本実施形態の処置具1では、第1の回転子91と第2の回転子92とが別個に設けられている。そして、第1の回転子91の外周面に第1の回転操作ワイヤ21Aが、第2の回転子92の外周面に第2の回転操作ワイヤ21Bが延設されている。このため、第1の回転操作ワイヤ21Aが第1の回転子91の外周面に2周以上巻かれ、かつ、第2の回転操作ワイヤ21Bが第2の回転子92の外周面に2周以上巻かれた場合も、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとは、交差しない。したがって、第1の回転操作ワイヤ21Aと第2の回転操作ワイヤ21Bとの間に摩擦が発生せず、先端処置部4を360°以上回転させることができる。
【0091】
ここで、第4の実施形態の処置具1では、第2の管状部96が設けられているため、第2の回転子92から先端処置部4までの長手方向の寸法が大きくなる。このため、第2の回転子92の回転動作が、先端処置部4に適切に伝達されない可能性がある。この場合、先端処置部4の第2の回転子92に対する回転追従性が低下し、回転操作の操作性が低下する。
【0092】
そこで、本実施形態では、第2の回転子92の先端方向側に第1の回転子91が連続し、第2の管状部96が設けられていない。このため、第2の回転子92から先端処置部4までの長手方向の寸法を小さくすることが可能となる。したがって、第1の回転子91の回転動作だけでなく、基端方向側に位置する第2の回転子92の回転動作も先端処置部4まで適切に伝達される。このため、先端処置部4の第2の回転子92に対する回転追従性が向上する。これにより、先端処置部4を360°以上回転させる場合も、回転操作の操作性を確保することができる。
【0093】
なお、処置具1の最先端からの硬質な部分の長手方向への寸法を小さくするため、先端処置部4と第1の回転子91との間に可撓性を有する管状部を設けてもよい。この場合、管状部は、先端処置部4、第1の回転子91及び第2の回転子92とともに、可撓管部5に対して軸回り方向に回転する。
【0094】
(第1の参照例)
次に、第1の参照例について、図21を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0095】
図21は、本参照例の処置具1を示す図である。図21に示すように、本参照例の処置具1は、回転子支持部材27と可撓管部5との間に設けられる第1の湾曲部101及び第2の湾曲部102とを備える。第1の湾曲部101は、第2の湾曲部102より先端方向側に設けられている。第1の湾曲部101は、4方向に湾曲動作を行う2自由度の湾曲部である。同様に、第2の湾曲部102は、4方向に湾曲動作を行う2自由度の湾曲部である。第1の湾曲部101及び第2の湾曲部102は、湾曲操作ワイヤ(図示しない)を牽引又は弛緩することにより、湾曲動作を行う。
【0096】
先端処置部4及び回転子26は、第1の実施形態と同様に、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bを牽引又は弛緩することにより、可撓管部5に対して軸回り方向に回転する。また、操作部3を長手方向に移動させることにより(図21の矢印A)、先端処置部4が長手方向へ進退動作を行う。
【0097】
以上のように、処置具1では、操作ワイヤ(湾曲操作ワイヤ、回転操作ワイヤ21A,21B)を牽引又は弛緩することにより、第1の湾曲部101及び第2の湾曲部102の湾曲動作、及び、先端処置部4の回転動作が行われる。例えば操作部3を回転させることにより先端処置部4を回転させる場合、体腔内への挿入時の挿入部2の形状の変化等により、操作部3での回転操作が適切に先端処置部4に伝達されない可能性がある。そこで、本参照例では、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bを牽引又は弛緩することにより、先端処置部4を回転させている。このため、挿入部2の形状に関係なく、操作部での回転操作が先端処置部4に適切に伝達される。第1の湾曲部101及び第2の湾曲部102の湾曲操作についても、同様である。
【0098】
(第2の参照例)
次に、第2の参照例について、図22を参照して説明する。なお、第1の参照例と同一の部分及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0099】
図22は、本参照例の処置具1を示す図である。図21に示すように、本参照例の処置具1は、可撓管部5と、可撓管部5に対して長手方向に進退動作を行う進退ユニット103とを備える。進退ユニット103は、可撓管部5より先端方向側に設けられている。進退ユニット103は、先端処置部4と、回転子26と、回転子支持部材27と、第1の湾曲部101と、第2の湾曲部102とを備える。
【0100】
第1の湾曲部101及び第2の湾曲部102は、湾曲操作ワイヤ(図示しない)を牽引又は弛緩することにより、湾曲動作を行う。先端処置部4及び回転子26は、第1の実施形態と同様に、第1の回転操作ワイヤ21A及び第2の回転操作ワイヤ21Bを牽引又は弛緩することにより、可撓管部5に対して軸回り方向に回転する。
【0101】
可撓管部5の内部には、進退ユニット103を可撓管部5に対して進退させる進退操作ワイヤ107が、長手方向に延設されている。進退操作ワイヤ107の一端は、操作部3に接続されている。操作部3から先端方向に延設される進退操作ワイヤ107は、可撓管部5に固定されるプーリ105により、基端方向に向けて折り返される。そして、進退操作ワイヤ107の他端が、進退ユニット103の固定部108に固定されている。
【0102】
このような構成にすることにより、進退操作ワイヤ107を牽引又は弛緩することにより(図22の矢印B1)、進退ユニット103が可撓管部5に対して進退動作を行う(図22の矢印B2)。以上のように本参照例では、進退操作ワイヤ107を牽引又は弛緩することにより、先端処置部4を進退させている。このため、挿入部2の形状に関係なく、操作部での進退操作が先端処置部4に適切に伝達される。
【0103】
また、本参照例では、操作ワイヤ(湾曲操作ワイヤ、回転操作ワイヤ21A,21B、進退操作ワイヤ107)を牽引又は弛緩することにより、第1の湾曲部101及び第2の湾曲部102の湾曲動作、先端処置部4の回転動作、及び、先端処置部4の進退動作が行われる。すなわち、4つの動作全てが、操作ワイヤを牽引又は弛緩することにより、行われる。このため、挿入部2の形状の変化によるそれぞれの動作の駆動特性の変化が、それぞれの動作の間で略同一となる。したがって、第1の湾曲部101及び第2の湾曲部102の湾曲動作、先端処置部4の回転動作、及び、先端処置部4の進退動作のそれぞれの操作を行い易くなる。
【0104】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形ができることは勿論である。
【0105】
以下、本発明の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1)
長手方向軸(C)を有し、前記長手方向に延設される可撓管部(5)と、
前記可撓管部(5)よりの先端方向側に設けられ、前記可撓管部(5)に対して軸回り方向に回転可能な先端処置部(4)と、
前記先端処置部(4)と前記可撓管部(5)との間に前記先端処置部(4)と一体に前記可撓管部(5)に対して前記軸回り方向に回転可能に設けられる回転子(26)と、
前記可撓管部(5)より基端方向側に設けられ、前記先端処置部(4)の回転操作を行う回転操作部(12)と、
前記回転操作部(12)によって牽引又は弛緩されることにより、前記先端処置部(4)を回転させる回転操作ワイヤ(21A,21B)と、
前記回転子(26)又は前記回転子(26)より先端方向側の部位に設けられ、前記回転操作ワイヤ(21A,21B)の先端が固定されるワイヤ固定部(40)と、
前記長手方向から周方向に向かって傾斜した斜方方向に沿って前記回転子(21)の外周面に前記ワイヤ固定部(40)から延設された前記回転操作ワイヤ(21A,21B)の延設方向を前記斜方方向から変更し、前記回転操作部(12)まで前記回転操作ワイヤ(21A,21B)を延設させる方向変更部(47A,47B,61A,61B,65A,65B)と、
を具備する処置具(1)。
【0106】
(付記項2)
前記先端処置部(4)に回転方向の一方へ付勢力を与える付勢部材(71)をさらに具備し、
前記回転操作ワイヤ(21A)は、前記長手方向から前記周方向に向かって前記付勢部材(21)が前記付勢力を与える方向とは反対方向に傾斜した斜方方向に沿って、前記ワイヤ固定部(40)から前記回転子(26)の前記外周面に延設される回転操作ワイヤ(21A)を備える付記項1の処置具。
【0107】
(付記項3)
前記先端処置部(4)と前記回転子(26)との間に設けられ、可撓性を有する管状部(75,95)をさらに具備する付記項1の処置具(1)。
【0108】
(付記項4)
前記回転子(26)は、第1の回転子(91)と、前記第1の回転子(91)より基端方向側に設けられる第2の回転子(92)とを備え、
前記回転操作ワイヤ(21A,21B)は、第1の斜方方向に沿って前記第1の回転子(91)の外周面に延設される第1の回転操作ワイヤ(21A)と、前記長手方向から前記周方向に向かって前記第1の斜方方向とは反対方向に傾斜した前記第2の斜方方向に沿って前記第2の回転子(92)の外周面に延設される第2の回転操作ワイヤ(21B)とを備え、
前記方向変更部(47A,47B)は、前記第1の回転操作ワイヤ(21A)の延設方向を前記第1の斜方方向から変更する第1の方向変更部(47A)と、前記第2の回転操作ワイヤ(21B)の延設方向を前記第2の斜方方向から変更する第2の方向変更部(47B)とを備える付記項1の処置具(1)。
【0109】
(付記項5)
前記第2の回転子(92)は、前記先端方向側に前記第1の回転子(91)が連続する状態で設けられる付記項4の処置具(1)。

Claims (9)

  1. 長手方向軸を有し、前記長手方向に延設される可撓管部と、
    前記可撓管部先端方向側に設けられ、前記可撓管部に対して軸回り方向に回転可能な先端処置部と、
    前記先端処置部と前記可撓管部との間に前記先端処置部と一体に前記可撓管部に対して前記軸回り方向に回転可能に設けられる回転子と、
    前記可撓管部より基端方向側に設けられ、前記先端処置部の回転操作を行う回転操作部と、
    前記回転操作部によって牽引又は弛緩されることにより、前記先端処置部を回転させる回転操作ワイヤと、
    前記回転子又は前記回転子より先端方向側の部位に設けられ、前記回転操作ワイヤの先端が固定されるワイヤ固定部と、
    前記ワイヤ固定部から前記回転子の外周面に延設された前記回転操作ワイヤの延設方向を変更し、前記回転操作部まで前記回転操作ワイヤを導出する方向変更部と、
    を具備する処置具。
  2. 前記方向変更部より前記長手方向から周方向に向かって傾斜した斜方方向から前記延設方向が変更された前記回転操作ワイヤが、前記可撓管部の内部に挿入されるワイヤ挿入部をさらに具備する請求項1の処置具。
  3. 前記方向変更部は、前記可撓管部の先端方向側の部位の外周面、又は、前記可撓管部と前記回転子との間に前記可撓管部に固定された状態で設けられる別部材の外周面に外周方向に向けて突出した状態で設けられ、前記回転子の前記外周面に延設された前記回転操作ワイヤと当接することにより、前記回転操作ワイヤの前記延設方向を変更する凸部を備える請求項1の処置具。
  4. 前記凸部は、前記回転操作ワイヤが当接する円弧状面を備える請求項3の処置具。
  5. 前記回転操作ワイヤは、前記ワイヤ固定部から前記長手方向から周方向に向かって傾斜した第1の斜方方向に沿って前記回転子の前記外周面に延設される第1の回転操作ワイヤと、前記長手方向から前記周方向に向かって前記第1の斜方方向とは反対方向に傾斜した前記第2の斜方方向に沿って前記ワイヤ固定部から前記回転子の前記外周面に延設される第2の回転操作ワイヤとを備え、
    前記凸部は、前記第1の回転操作ワイヤが当接する第1の凸部と、前記第2の回転操作ワイヤが当接する第2の凸部とを備える請求項3の処置具。
  6. 前記回転子は、前記第1の回転操作ワイヤと前記第2の回転操作ワイヤとが前記外周面で交差するワイヤ交差部を備える請求項5の処置具。
  7. 前記第1の凸部は、前記可撓管部の前記長手方向軸から第1の距離だけ径方向に離れて位置する第1の根元を備え、
    前記第2の凸部は、前記第1の距離より小さく、前記第1の距離との差が前記第1の回転操作ワイヤ及び前記第2の回転操作ワイヤの直径以上である第2の距離だけ前記可撓管部の前記長手方向軸から前記径方向に離れて位置する第2の根元を備える請求項6の処置具。
  8. 前記可撓管部の前記外周面は、前記外周面のその他の部分より前記可撓管部の前記長手方向軸からの径方向への距離が小さく、前記凸部が位置する凸部配置面を備える請求項3の処置具。
  9. 前記可撓管部に固定された状態で設けられる前記別部材の前記外周面は、前記外周面のその他の部分より前記可撓管部の前記長手方向軸からの径方向への距離が小さく、前記凸部が位置する凸部配置面を備える請求項3の処置具。
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