JP4841101B2 - 動き予測補償方法及び動き予測補償装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は動き予測補償方法及び動き予測補償装置に関し、例えば動画像信号をインターネット等のネットワークを介して送信する画像符号化装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像符号化装置は、外部から供給される動画像信号をディジタル化した後、所定の画像符号化方式に準拠した符号化処理を施すことにより画像圧縮情報を生成するようになされている。
【0003】
かかる画像符号化方式としては、ISO/IECの符号化専門家グループ(MPEG(Moving Picture Experts Group)により汎用画像の符号化を目的として標準化されたMPEGと呼ばれる画像符号化方式と、ITU団体によりテレビ会議用画像の符号化を目的として標準化されたH.26と呼ばれる画像符号化方式とが知られている。
【0004】
また近年における携帯電話機等の携帯端末装置の普及等により、一段と高い符号化効率を実現するための画像符号化方式の必要性が示唆されており、これに対応すべく現在では、MPEGとITU団体とによって、JVT(Joint Model ofEnhanced-Compression Video Coding)と呼ばれる画像符号化方式(以下、これをJVT符号化方式と呼ぶ)の標準化が進められている。
【0005】
このJVT符号化方式においては、動き予測補償を行う場合、縦横16×16画素のマクロブロックについて、図16に示すように、縦横16×16画素サイズでなる1組の画素ブロック(以下、これを動き補償ブロックと呼ぶ)、縦横8 ×16画素サイズでなる2組の動き補償ブロック、縦横16×8 画素サイズでなる2組の動き補償ブロック、あるいは縦横8 ×8 画素サイズでなる4組の動き補償ブロックのように4種類のサイズパターン(以下、これをマクロブロックモードと呼ぶ)TP1〜TP4で動きベクトルを探索することができ、当該マクロブロックモードTP1〜TP4に係る動き補償ブロックごとにそれぞれ独立して動きベクトルを持つことが可能である。
【0006】
さらにマクロブロックモードTP4に係る4組の動き補償ブロックについては、当該4組の補償ブロックそれぞれを、縦横8 ×8 画素サイズでなる1組の動き補償ブロック、縦横4 ×8 画素サイズでなる2組の動き補償ブロック、縦横8 ×4 画素サイズでなる2組の動き補償ブロック、あるいは縦横4 ×4 画素サイズでなる4組の動き補償ブロックのように4種類のサブサイズパターン(以下、これをサブマクロブロックモードと呼ぶ)TP5〜TP8で動きベクトルを探索することができ、当該サブマクロブロックモードに係る動き補償ブロックごとにそれぞれ独立して動きベクトルを持つことができる。
【0007】
従ってJVT符号化方式においては、1つのマクロブロックについて、最大16つの動きベクトルを持つことが可能である(例えば非特許文献1参照)。
【0008】
また、JVT符号化方式においては、動き予測補償を行う場合、例えば図17に示すように、複数枚の参照フレーム画像群SFを保持することが可能であり、符号化処理対象の対象フレーム画像OFよりも前(過去)に存在する2以上の参照フレーム画像SF1 、SF2 及びSFn-1 を用いてブロックマッチングを行ったり、あるいは対象フレーム画像OFよりも後(未来)に存在する2以上の参照フレーム画像(図示せず)を用いてブロックマッチングを行ったり、さらには対象フレーム画像OFよりも前後に存在する2以上の参照フレーム画像(図示せず)を用いてブロックマッチングを行うことができ、当該参照候補として保持される参照フレーム画像群SFをマルチプルリファレンスフレーム(Multiple Reference Frame)と呼んでいる(例えば非特許文献1参照)。
【0009】
さらに、JVT符号化方式においては、Rate−Distortion Optimization と呼ばれる最適化動き予測補償(以下、これをRD最適化と呼ぶ)を採用しており、当該RD最適化により、対象フレーム画像OFにおける全てのマクロブロックについて、複数枚の参照フレーム画像群SFとの間で動き補償ブロック(図16)ごとにブロックマッチングを行って差分の絶対値和等の差分値(歪)を求めると共に、量子化関数(動きベクトルに対するLagrange乗数)や動きベクトル差分の発生符号量を加味して最も小さい符号量を発生し得る動きベクトルを探索することにより、動きベクトルに対する符号化効率を高めている(例えば非特許文献2参照)。
【0010】
【非特許文献1】
DRAFT ISO/IEC 1/4 496−10:2002(E)
【非特許文献2】
Rate−Distortion Optimization for Video Compression(G.Sullivan and T.Wiegand,IEEE Signal Processing Magazine,1998−11)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかるJVT符号化方式を適用した符号化装置においては、全てのマクロブロックについて、当該マクロブロック全体と複数枚の参照フレーム画像群SFとの間で、各種画素サイズでなる動き補償ブロック(図16)に変更しながら、動きベクトル差分の発生符号量を表す発生符号量テーブルを参照すると共に、差分値(歪)のみならず量子化関数(動きベクトルに対するLagrange乗数)をも求めて動き予測補償を行っていることにより、符号化処理における処理負荷が増大してしまうという問題があった。
【0012】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、画質を極力低下させることなく符号化処理の処理負荷を低減し得る動き予測補償方法及び動き予測補償装置を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明は、動き予測補償に関し、連続するフレーム画像のうち処理対象の対象フレーム画像を、複数の動き補償ブロックに分割し、当該動き補償ブロックを最上位層として、下位層ほど高い縮小率となる複数階層の縮小ブロックを生成する。そして各層ブロックと、当該ブロックに対応した大きさでなる複数の参照画像に対する画素値の差分の絶対値総和が最小となる部分との動きベクトルを検出する。この検出過程では、最下位層を除く各層については、対象層よりも下位層で検出される動きベクトルの始点及び終点に対応する画素を含む周辺の探索範囲内で動きベクトルを検出し、最上位層については、上記動き補償ブロックの画素サイズを順次変更し、1つ下の階層で検出された動きベクトルの始点及び終点に対応する画素を含む周辺の範囲内であって、対象とされる画素サイズよりも大きいサイズで検出される動きベクトルの始点及び終点を含む範囲に基づく探索範囲内で、該画素サイズごとに動きベクトルを検出する。
【0014】
この場合、各参照フレーム画像全体を用いることなく、当該各参照フレーム画像内において限られた探索範囲だけで動きベクトルを検出できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(1)JVT符号化方式の概要
まず、JVT符号化方式に規定されている動き補償について説明する。JVT符号化方式では、1/4画素精度及び1/8画素精度で動き補償できるようになされており、1/4画素精度の動き補償処理(補間処理)について図1を用いて説明する。
【0016】
JVT符号化方式においては、帯域制限フィルタであるFIR(Finite Impulse Response)フィルタを用いて動き補償するようになされており、1/2画素精度の画素値(輝度信号)を生成するためのフィルタ係数として、次式
【0017】
【数1】
【0018】
のような6タップのフィルタ係数が定義されている。
【0019】
ここで、図1に示した画素値b,hに対する動き補償(補間)については(1)式のフィルタ係数を用いて、次式
【0020】
【数2】
【0021】
に従って積和演算を行った後、「0」から「255」までの8ビットをClip1とすると、次式
【0022】
【数3】
【0023】
のように、Clip1以外の部分を除去するクリップ処理により算出される。
【0024】
因みに、(3)式における「>>5」は、5ビット分だけシフトするという意味であり、実際には25だけ除算しており、また(3)式における「+16」については、25だけ除算した際に端数分が除去されない(四捨五入されない)ようにするためである。
【0025】
また、画素値jについては、(1)式のフィルタ係数を用いて上述の画素値b,hと同様に画素値aa,bb,cc,dd,ee,ff,gg,hhを生成した後、当該(1)式のフィルタ係数を用いて、次式
【0026】
【数4】
【0027】
あるいは、次式
【0028】
【数5】
【0029】
に従って積和演算を行った後、さらに次式
【0030】
【数6】
【0031】
に従ったクリップ処理により算出される。
【0032】
また、画素値a,c,d,n,f,i,k,qについては、次式
【0033】
【数7】
【0034】
のように、整数画素精度の画素値(図中の斜線部分に相当する)と、1/2画素精度の画素値G,H,UB1,h,j,m,sの線形内挿により算出される。
【0035】
また、画素値e,g,pについては、次式
【0036】
【数8】
【0037】
のように、1/2画素精度の画素値b,h,m,sだけを用いた線形内挿により算出される。
【0038】
さらに、画素値rについては、JVT符号化方式において“interpolatively challenging position” と呼ばれる点であり、次式
【0039】
【数9】
【0040】
のように算出される。
【0041】
次に、1/8画素精度の動き補償処理(補間処理)について図2を用いて説明する。
【0042】
JVT符号化方式では、1/4画素精度の画素値(輝度信号)を生成するためのポリフェノールフィルタ係数として、次式
【0043】
【数10】
【0044】
が定義されている。
【0045】
1/4画素精度の画素値bh,bvについては、(10)式のフィルタ係数を用いて、整数画素精度の画素値Aを入力サンプルとして積和演算を行った後、次式
【0046】
【数11】
【0047】
に従ったクリップ処理により算出される。
【0048】
また、画素値cm,cqについては、まず、画素値bh,bvに対する積和演算を行った後、クリップ処理を行わない値を用いて、更に画素値bh,bvを入力とする積和演算を行った後に、次式
【0049】
【数12】
【0050】
に従ったクリップ処理により算出される。
【0051】
また、1/8画素精度の画素値 dについては、その位置によって、次式
【0052】
【数13】
【0053】
に従った線形内挿により算出される。
【0054】
また、画素値eについては、対角線上に位置する画素値bh,bvを用いて、次式
【0055】
【数14】
【0056】
に従って算出される。
【0057】
また、画素値gについては、次式
【0058】
【数15】
【0059】
に従って算出される。
【0060】
さらに、画素値fh,fvについては、次式
【0061】
【数16】
【0062】
に従って算出される。
【0063】
ここで、対角線上にある画素値を用いて、線形内挿により1/8画素精度の画素値を生成する手法の概念図を図3に示す。
【0064】
次に、JVT符号化方式における色差信号の動き補償処理(補間処理)について、図4を用いて説明する。JVT符号化方式では、1/4画素精度の動き補償を行う場合も、1/8画素精度の動き補償を行う場合も、小数画素精度の色差信号については、次式
【0065】
【数17】
【0066】
に従った線形内挿により算出される。
【0067】
ところでJVT符号化方式においては、上述したように数多くの動き補償処理モードが規定されており、マクロブロックに対して最適な当該モードを選択すること、すなわち動きベクトルの探索を行うことは高圧縮率の画像圧縮情報を生成するために重要となるので、RD最適化によって動きベクトルを探索する。
【0068】
次に、かかるRD最適化について詳細に説明する。
【0069】
RD最適化では、動き補償における全ての画素精度に対する動き探索について、探索結果をJ(m,λMOTION)とし、動きベクトルをm=(mx,my)rとし、予測動きベクトルをSA(T)D(s,c(m))とし、p=(px,py)rとし、を動きベクトルに対するLagrange乗数をλMOTIONとし、発生符号量テーブルによって求められる動きベクトル差分の発生情報量をR(m−p)とすると、次式
【0070】
【数18】
【0071】
に従って求められる。
【0072】
ここで、JVT符号化方式において、エントロピー符号化は、UVLC(Universal Variable Length Coding)に基づく方法と、CABAC(Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding)基づく方法の2つが規定されているが、発生情報量については、CABACが適用されている場合であってもUVLCが適用され、動きベクトルの残差エネルギー(歪)部分((17式のSA(T)D(s,c(m))に相当)については、現フレームの画像信号をsとし、参照フレームの画像信号をcとすると、次式
【0073】
【数19】
【0074】
によって求められる。
【0075】
但し、半画素精度以下の動きベクトルの補正の際には、離散コサイン変換でなく、アダマール変換を用いて求められるので、SATDが用いられる。
【0076】
またLagrange乗数(λMOTION)においては、量子化パラメータをQPとすると、I及びPフレームについては、次式
【0077】
【数20】
【0078】
のように与えられ、またBフレームについては、次式
【0079】
【数21】
【0080】
のように与えられる。
【0081】
次に、RD最適化において、複数枚の参照フレーム画像群SF(図17)の中から実際に参照する参照フレーム画像を選択する場合について説明する。RD最適化では、参照フレーム画像の選択に関しては当該選択結果をJ(REF|λMOTION)とし、参照フレームの発生情報量をUVLCで求めた値をR(REF)とすると、次式
【0082】
【数22】
【0083】
に従って、当該選択結果(J(REF|λMOTION))が最小となる値を有する参照フレーム画像が選択される。
【0084】
またBフレームにおける、N×Mブロックの予測方向の選択に関しては当該選択結果をJ(PDIR|λMOTION)とすると、次式
【0085】
【数23】
【0086】
に従って、当該選択結果(J(PDIR|λMOTION))が最小となる値を有するN×Mブロックの予測方向が選択される。
【0087】
次に、RD最適化において、図16で上述したマクロブロックモードの選択について説明する。RD最適化では、マクロブロックモードの選択に関しては当該選択結果をJ(s,c,MODE|QP,λMOTION)とすると、次式
【0088】
【数24】
【0089】
に従って、当該選択結果(J(s,c,MODE|QP,λMOTION))が最小となる値を有するマクロブロックモードが選択される。
【0090】
かかるマクロブロックモードの選択候補となるMODEをフレームタイプ毎に表1に示す。
【0091】
【表1】
【0092】
表1において、「SKIP」は縦横16x16画素サイズで動きベクトル残差、及び、係数残差が復号化側に送られないものを表し、「SSD」は、MODE とQPを選択した場合のマクロブロックの発生情報量をR(s,c,MODE|QP)とし、再構成画像及び元画像の輝度成分をcy[x,y,MODE|QP,sy[x,y]とし、色差成分をcu, cv, やsu, svとすると、次式
【0093】
【数25】
【0094】
によって表される誤差二乗和の値である。
【0095】
但し、発生情報量の中にはヘッダ、動きベクトル、直交変換係数など全ての情報に対応するものが含まれる。またLagrange乗数(λMOTION)は、上述の(20)式及び(21)式のように与えられる。
【0096】
図16で上述したサブマクロブッロクモードに関しては、マクロブロックのモードの場合と同様の選択処理が行われる。かかるサブマクロブロックモードの選択候補となるMODEをフレームタイプ毎に表2に示す。
【0097】
【表2】
【0098】
以上のようなJVT符号化方式に規定される各種処理を画像符号化装置に適用すると動きベクトル探索の際に膨大な演算量を必要してしまうので、本発明は、圧縮効率を極力損なうことなく演算量を低減する。
【0099】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0100】
(2)画像符号化装置の構成
まずは、図5において、JVT符号化方式を適用した画像符号化装置1の全体構成について説明する。
【0101】
画像符号化装置1は、外部から供給される動画像信号S1をA/D変換部2を介して動画像データD1を生成した後に画像並替バッファ3に一旦記憶し、当該画像並替バッファ3において動画像データD1をフレーム画像単位で圧縮符号化順に並び替え、当該並び替えたフレーム画像をフレームデータD2として加算器4及び動き予測補償処理部5に順次送出するようになされている。
【0102】
動き予測補償処理部5は、詳細については後述するが、画像並替バッファ3から与えられるフレームデータD2のフレーム画像を、図16で上述した動き補償ブロックのうち最も大きい画素サイズでなる縦横16×16画素サイズの動き補償ブロック(以下、これを最大動き補償ブロックと呼ぶ)に分割し、当該各最大動き補償ブロックごとに、当該動き補償ブロックの画素サイズを順次変更しながら複数の参照フレーム画像を用いて最適な動きベクトルD3をそれぞれ検出し、これらを可逆符号化装置18に順次送出する。
【0103】
また動き予測処理部5は、複数の動きベクトルD3に応じて動き補償することにより得られる複数の予測データD4を加算器4及び11に順次送出する。
【0104】
加算器4は、動き予測補償処理部5から予測データD4が与えられる場合、画像並替バッファ6より与えられるフレームデータD2(Iピクチャ以外の画像タイプ)から、当該フレームデータD2に対応する複数の予測データD4をそれぞれ減算することにより差分データD5を生成し、これを直交変換部6に送出する。
【0105】
これに対して加算器4は、予測データD4が与えられない場合には、画像並替バッファ6より与えられるフレームデータD2(Iピクチャ)をそのまま差分データD5として直交変換部6に送出する。
【0106】
直交変換部6は、差分データD5に対して離散コサイン変換等の直交変換処理を施すことにより直交変換係数データD6を生成し、これを量子化部7に送出する。
【0107】
量子化部7は、直交変換係数データD6に対して量子化処理を施すことにより量子化データD7を生成し、これを逆量子化部9及び可逆符号化処理部18にそれぞれ送出する。
【0108】
この場合、量子化部7においては、量子化パラメータ値を決定づけるための量子化制御データD8がレート制御部8によるフィードバック制御に従って与えられており、当該量子化制御データD8の量子化パラメータ値に応じた量子化データD7を生成するようになされている。
【0109】
可逆符号化処理部18は、量子化部7から与えられる量子化データD7、及び動き予測補償処理部5から与えられる動きベクトルD3に対して例えばUVCLに準拠した可逆符号化処理を施すことにより符号化データD15を生成し、これを蓄積バッファ19を介して外部に出力するようになされている。
【0110】
一方、逆量子化部9は、量子化部7から与えられる量子化データD7に対して逆量子化処理を施すことにより、直行変換係数データD6に相当する直交変換係数データD9を復元し、これを逆直交変換部10に送出する。
【0111】
逆直交変換部10は、逆量子化部9から与えられる直交変換係数データD9に対して逆直交変換処理を施すことにより、差分データD5に相当する差分データD10を復元し、これを加算器11に送出する。
【0112】
加算器11は、動き予測補償処理部5から予測データD4が与えられる場合、逆直行変換部11より与えられる差分データD10に対して、当該差分データD10に対応する複数の予測データD4を加算することによりフレームデータD2に相当するフレームデータD11を復元し、これをデブロックフィルタ12に送出する。
【0113】
これに対して加算器11は、動き予測補償処理部5から動き補償データD4が与えられない場合には、逆直行変換部11より与えられる差分データD10をそのままフレームデータD11としてデブロックフィルタ12に送出する。
【0114】
デブロックフィルタ12は、加算器11から与えられるフレームデータD11のうち互いに隣接するマクロブロック間に歪みが生じている場合には、当該歪み部分をフィルタリングすることにより滑らかにし、当該滑らかにしたフレームデータD11を、1枚の参照フレーム画像に相当する参照フレームデータD12としてフレームメモリ13へ必要に応じて記憶する。
【0115】
これに対してデブロックフィルタ12は、フレームデータD11のうち互いに隣接するマクロブロック間に歪みが生じていない場合には、当該フレームデータD11を参照フレームデータD12としてフレームメモリ13へ必要に応じて記憶する。
【0116】
このようにして画像符号化装置1は、参照候補とすべき複数枚の参照フレーム画像に相当するデータ数分だけの参照フレームデータD12をフレームメモリ13に記憶するようになされている。
【0117】
かかる構成に加えて、第1の間引部14は、フレームメモリ13から読み出した参照フレームデータD12の参照フレーム画像の画素を水平方向及び垂直方向にそれぞれ1/2 だけ間引くことにより、原画である参照フレーム画像に対して1/4 の縮小率でなる縮小画像(以下、これを1/4 縮小参照画像と呼ぶ)を生成し、これを第1の縮小データD13として1/4 フレームメモリ15に記憶する。
【0118】
この場合、第1の間引部14は、上述の(1)式に定義されたFIRフィルタ係数値を予め内部メモリ(図示せず)に記憶しており、当該FIRフィルタ係数値を用いて図1で上述した動き補償処理と同様の処理に従って画素を間引くことにより、1/4 縮小参照画像を生成し得るようになされている。
【0119】
また第1の間引部14は、参照フレームデータD12が飛び越し操作画像であった場合には、垂直方向については図6に示すように、フィールド毎に間引きするようになされており、第1フィールドについては、予め内部メモリに記憶している次式
【0120】
【数26】
【0121】
でなるフィルタ係数値、また第2フィールドについては、予め内部メモリに記憶している次式、
【0122】
【数27】
【0123】
でなるフィルタ係数値を用いてフィルタリングを実行することにより、入力となる画素値のうち1つ置きごとに画素を間引きするようになされている。
【0124】
第2の間引部16は、上述の(1)、(26)及び(27)式に定義されたFIRフィルタ係数値を予め内部メモリ(図示せず)に記憶しており、第1の間引部14と同様に、1/4フレームメモリ15から読み出した第1の縮小データD13の1/4 縮小参照画像の画素を水平方向及び垂直方向にそれぞれ1/2 だけ間引くことにより、原画である参照フレーム画像に対して1/16の縮小率でなる縮小画像(以下、これを1/16縮小参照画像と呼ぶ)を生成し、これを第2の縮小データD14として1/16フレームメモリ17に記憶する。
【0125】
このように画像符号化装置1は、フレームメモリ13に記憶された複数の参照フレームデータD12に相当する複数枚の参照フレーム画像それぞれに対して1/4 及び1/16の縮小率でなる1/4 縮小画像及び1/16縮小画像を、当該複数の参照フレーム画像にそれぞれ対応する数だけ生成し、対応する1/4 フレームメモリ15又は1/16フレームメモリ17に記憶し得るようになされている。
【0126】
(3)動き予測補償処理部の構成
次に、本発明を適用した動き予測補償処理部の構成について説明する。
【0127】
図7に示すように、動き予測補償装置としての動き予測補償処理部5は、画素ブロック分割部20と、階層化手段としての縮小ブロック生成21と、探索範囲決定手段及び検出手段としての動き予測補償部22とによって構成されており、画像並替バッファ3から与えられるフレームデータD2を画素ブロック分割部20に入力する。
【0128】
画素ブロック分割部20は、フレームデータD2のフレーム画像を縦横16×16画素サイズのブロック単位でそれぞれ分割することにより複数の最大動き補償ブロックを生成し、当該各最大動き補償ブロックをそれぞれ最大動き補償ブロックデータD20として縮小ブロック生成21及び動き予測補償部22に順次送出する。
【0129】
縮小ブロック生成部21の第1の縮小ブロック生成部21aは、上述の(1)、(26)及び(27)式に定義されたFIRフィルタ係数値を予め内部メモリ(図示せず)に記憶しており、第1 の間引部(図5)と同様の処理を行って画素を間引くようになされている。
【0130】
この場合、第1の縮小ブロック生成部21aは、最大動き補償ブロックデータD20の最大動き補償ブロックの画素を水平方向及び垂直方向にそれぞれ1/2 だけ間引くことにより、当該縦横16×16画素サイズでなる最大動き補償ブロックに対して1/4 の縮小率でなる縦横8 ×8 画素サイズのブロック(以下、これを1/4 縮小ブロックと呼ぶ)を生成し、これを1/4 縮小ブロックデータD21として第2の縮小ブロック生成部21b及び動き予測補償部22にそれぞれ送出する。
【0131】
第2の縮小ブロック生成部21bは、上述の(1)、(26)及び(27)式に定義されたFIRフィルタ係数値を予め内部メモリ(図示せず)に記憶しており、第2の間引部(図5)と同様の処理を行って画素を間引くようになされている。
【0132】
この場合、第2の縮小ブロック生成部21bは、1/4 縮小ブロックデータD21の1/4 縮小ブロックの画素を水平方向及び垂直方向にそれぞれ1/2 だけ間引くことにより、縦横16×16画素サイズでなる最大動き補償ブロックに対して1/16の縮小率でなる縦横4 ×4 画素サイズのブロック(以下、これを1/16縮小ブロックと呼ぶ)を生成し、これを1/16縮小ブロックデータD22として動き予測補償部22に送出する。
【0133】
動き予測補償部22は、図8に示すように、画素ブロック分割部20から与えられる最大動き補償ブロックデータD20に相当する最大動き補償ブロックUB1と、フレームメモリ13から読み出した例えば4種類の参照フレームデータD12に相当する参照フレーム画像SF1 〜SF4 とを最上層TSの原画像群として認識する。
【0134】
また動き予測補償部22は、第1の縮小ブロック生成部21aから与えられる1/4 縮小ブロックデータD21に相当する1/4 縮小ブロックCBf と、1/4 フレームメモリ15から読み出した例えば4種類の第1の縮小画像データD13に相当する1/4 縮小参照画像CB1 〜CB4 とを最上層よりも下層となる第1下層BSfの縮小画像群として認識する。
【0135】
さらに動き予測補償部22は、第2の縮小ブロック生成部21bから与えられる1/16縮小ブロックデータD22に相当する1/16縮小ブロックCBs と、1/16フレームメモリ17から読み出した第2の縮小画像データD14に相当する1/16縮小参照画像CB11〜CB14とを最下層となる第2下層BSsの縮小画像群として認識する。
【0136】
そして動き予測補償部22は、それぞれ認識した最上層TS、第1下層BSf及び第2下層BSsの各画像群を用いて動き予測補償処理を実行することにより動きベクトルD3及び予測データD4を生成し、当該動きベクトルD3を可逆符号化処理部18に送出すると共に、予測データD4を加算器4 及び11に送出する。
【0137】
このように動き予測補償処理部5は、最大動き補償ブロックUB1、1/4 縮小ブロックCBf 及び1/16縮小ブロックCBs と、当該最大動き補償ブロックUB1、1/4 縮小ブロックCBf 及び1/16縮小ブロックCBs の縮小率にそれぞれ対応する参照フレーム画像SF1 〜SF4 、1/4 縮小参照画像CB1 〜CB4 及び1/16縮小参照画像CB11〜CB14とを組として各階層TS、BSf及びBSsに分けて動き予測補償処理を実行するようになされている。
【0138】
ところで動き予測補償部22は、図示しないCPU、ROM及びRAM等により構成される制御部により、当該ROMに予め記憶された所定の動き予測補償プログラムに従って動き予測補償処理を実行するようになされており、当該動き予測補償処理手順について以下説明する。
【0139】
(4)動き予測補償処理手順
【0140】
図9に示すように、動き予測補償部22は、ルーチンRT1の開始ステップから続くステップSP1へ移って、最下層である第2下層BSs(図8)の1/16縮小参照画像CB11〜CB14それぞれに対して、縦横4 ×4 画素サイズの1/16縮小ブロックCBs で順次ブロックマッチングを行うことにより、第2下位層BSs上の動きベクトル(以下、これを第2下位層動きベクトルと呼ぶ)を探索する。
【0141】
具体的に、動き予測補償部22は、RD最適化を適用することなく、例えば図10に示すように、1/16縮小ブロックCBs 内の全ての画素値と、当該ブロックCBs に対応する1/16縮小参照画像CB11( CB12〜CB14) 内のブロック(以下、これを対応ブロックと呼ぶ)の画素値との間における差分の絶対値総和だけをそれぞれ求め、そのうち絶対値総和が最小となる際の対応ブロックCTBと、1/16縮小ブロックCBs との間における動き量に基づいて第2下位層BSs(図8)上の第2下位層動きベクトル1/16MV1 (1/16MV2 〜1/16MV4 )を検出し、次のステップSP2へ移る。
【0142】
この場合、動き予測補償部22は、原画である参照フレーム画像SF1 〜SF4 に比して探索範囲が小さい1/16縮小参照画像CB11〜CB14に対して、動きベクトル差分の発生符号量を表す発生符号量テーブルを参照せずに、かつ量子化関数(動きベクトルに対するLagrange乗数)の演算をもせずにブロックマッチングを行っていることにより、第2下位層動きベクトル1/16MV1 〜1/16MV4 を求める際の処理負荷を低減し得るようになされている。
【0143】
ステップSP2において動き予測補償部22は、例えば図11に示すように、ステップSP1で検出した第2下位層動きベクトル1/16MV1 〜1/16MV4 における水平成分及び垂直成分それぞれに対して動き補償処理(補間処理)を行うことにより、当該水平成分を2倍及び垂直成分を2倍の計4倍だけ拡大する。
【0144】
この場合、動き予測補償部22は、1/16縮小ブロックCBsに対応する原画上の最大動き補償ブロックUB1について上述のJVT符号化方式における1/4 画素精度(図1)又は1/8画素精度(図2)が選定されている場合であっても、線形内挿による整数画素精度又は1/2 画素精度に従った動き補償を行うことにより、当該動き補償の際の処理負荷を低減し得るようになされている。
【0145】
そして動き予測補償部22は、かかる動き補償を行って拡大した第2下位層動きベクトルの始点及び終点を頂点とする長方形状範囲ARの周辺数画素を含む範囲UAR1 (UAR2 〜UAR4 )を、第1下位層BSfの1/4 縮小参照画像CB1(CB2〜CB4) 内の探索範囲(以下、これを第1下位層探索範囲と呼ぶ)として決定し、次のステップSP3移る。
【0146】
ステップSP3において動き予測補償部22は、ステップSP2で決定した1/4 縮小参照画像CB1 〜CB4 内の第1下位層探索範囲UAR1 〜UAR4 それぞれに対して、ステップSP1における処理と同様にRD最適化を適用することなく、縦横8 ×8 画素サイズの1/4 縮小ブロックCBfで順次ブロックマッチングを行うことにより、第1下位層における動きベクトル(以下、これを第1下位層動きベクトルと呼ぶ)1/4 MV1 〜1/4 MV4 (図8)を検出し、次のステップSP4へ移る。
【0147】
ステップSP4において動き予測補償部22は、ステップSP3で検出した第1下位層動きベクトル1/4 MV1 〜1/4 MV4 それぞれに対して、ステップSP2における処理と同様の処理を行うことにより、最上位層TSの参照フレーム画像SF1 〜SF4 (図8)内の探索範囲(以下、これを第1の最上位層探索範囲と呼ぶ)TAR1 〜TAR4 を決定し、次のステップSP5移る。
【0148】
ステップSP5において動き予測補償部22は、ステップSP4で決定した第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4 (図8)それぞれに対して、JVT符号化方式で規定される縦横16×16画素サイズの動き補償ブロックUB1で順次RD最適化によるブロックマッチングを行うことにより、動き補償ブロックUB1に係る動きベクトルを検出し、次のステップSP6へ移る。
【0149】
この場合、動き予測補償部22は、JVT符号化方式で規定されているように最大動き補償ブロック全体にわたって動きベクトルを探索することなく、第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4 内だけを探索して動き補償ブロックUB1に係る動きベクトルを検出していることにより、上述したような膨大な演算量を要するRD最適化の際の処理負荷を格段に低減し得るようになされている。
【0150】
ステップSP6において動き予測補償部22は、最上位層TS(図8)上における第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4を用いて、図12に示すように動き補償ブロックのブロック形状が同じとなる第1〜第3系列SS1〜SS3ごとに、大きい画素サイズから小さい画素サイズに順次変更しながら、各動き補償ブロックUB2〜UB34ごとにRD最適化によるブロックマッチングを行う。
【0151】
実際には、動き予測補償部22は、第1系列SS1において、ステップSP5で検出した動き補償ブロックUB1の動きベクトルに基づいて、図11で上述した探索範囲の決定と同様の処理(以下、これを探索範囲決定処理と呼ぶ)を行って、例えば図13に示すように、第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4 (図8)よりも小さい第2の最上位層探索範囲TAR5〜TAR8を決定し、当該第2の最上位層探索範囲TAR5〜TAR8内だけで、縦横8 ×16画素サイズの動き補償ブロックUB2及びUB3に係る2種類の動きベクトルを検出する。
【0152】
次いで動き予測補償部22は、動き補償ブロックUB2及びUB3に係る動きベクトルに基づいて探索範囲決定処理を行って、第2の最上位層探索範囲TAR5〜TAR8よりも小さい第3の最上位層探索範囲TAR9〜TAR12を決定し、当該第3の最上位層探索範囲TAR9〜TAR12内だけで、縦横4 ×8 画素サイズの動き補償ブロックUB11〜UB14に係る4種類の動きベクトルを検出する。
【0153】
また、動き予測補償部22は、第1系列SS1に対する処理とほぼ同時に第2系列SS2において、当該第1系列SS1に対する処理と同様に、第2の最上位層探索範囲TAR5〜TAR8内だけで縦横16×8画素サイズの動き補償ブロックUB4及びUB5に係る2種類の動きベクトルを検出した後、当該第3の最上位層探索範囲TAR9〜TAR12内だけで、縦横8 ×4 画素サイズの動き補償ブロックUB15〜UB18に係る4種類の動きベクトルを検出する。
【0154】
さらに、動き予測補償部22は、第1系列SS1に対する処理とほぼ同時に第3系列SS3において、当該第1系列SS1に対する処理と同様に、第2の最上位層探索範囲TAR5〜TAR8内だけで縦横8×8画素サイズの動き補償ブロックUB6〜UB9に係る4種類の動きベクトルを検出した後、当該第3の最上位層探索範囲TAR9〜TAR12内だけで、縦横4 ×4 画素サイズの動き補償ブロックUB19〜UB34に係る動きベクトルを検出する。
【0155】
このように動き予測補償部22は、小さい画素サイズでなる動き補償ブロックに順次変更するごとに探索範囲を縮小することにより、大きい画素サイズの動き補償ブロックに比してブロック数が増加する分だけ多くの演算量を必要とする小さい画素サイズの動き補償ブロックの動きベクトルを検出する際の処理負荷を低減し得ると共に、JVT符号化方式で規定されているようにマクロブロック全体にわたって各画素サイズでなる動き補償ブロック(図16)ごとに動きベクトルを求める場合に比して格段に処理付加を低減し得るようになされている。
【0156】
このようにして動き予測補償部22は、動き補償ブロックUB1以外の残りの動き補償ブロックUB2〜UB34に係る動きベクトルをそれぞれ検出した後、次のステップSP7へ移る。
【0157】
因みに、動き予測補償部22は、第1〜第3系列SS1〜SS3において同一の第2の最上位層探索範囲TAR5〜TAR8及び第3の最上位層探索範囲TAR9〜TAR12を用いるようにしたが、これに限らず、小さい画素サイズでなる動き補償ブロックに順次変更するごとに探索範囲を縮小すれば、形状等は異なっていても良い。
【0158】
ステップSP7において動き予測補償部22は、ステップSP5及びSP6でRD最適化によってそれぞれ検出した各動き補償ブロックUB1〜UB34の動きベクトルのうち、最も小さい符号量を発生し得る最適な動きベクトルを最終的な動きベクトルD3(図7)として検出し、次のステップSP8へ移る。
【0159】
ステップSP8において動き予測補償部22は、ステップSP7で検出した動きベクトルD3に応じて、例えば図1で上述した1/4動き補償処理を行って予測データD4(図7)を生成し、次のステップSP9へ移る。
【0160】
ステップSP9において動き予測補償部22は、ステップSP7で検出した動きベクトルD3を可逆符号化処理部18に送出すると共に、ステップSP8で生成した予測データD4を加算器4及び11に送出した後、次のステップSP10へ移って動き予測補償処理を終了する。
【0161】
(5)動作及び効果
以上の構成において、動き予測補償処理部5は、JVT符号化方式で規定されている動き補償ブロックのうち、最も大きい画素サイズでなる動き補償ブロックUB1(図8)を最上位層TSとし、当該最大動き補償ブロックUB1を間引きすることにより、1/4 の縮小率でなる第1下位層の縮小ブロックCBs及び1/16縮小率でなる第2下位層の1/16縮小ブロックCBfを生成して階層化する。
【0162】
そして動き予測補償処理部5は、最上位層TSを除く下位層(第1下位層BSf及び第2下位層BSs)における複数の縮小参照画像CF11〜CF14及びCF1〜CF4と、縮小ブロックCBs及びCBfとを用いて階層的に動きベクトルの探索を行って、最上位層TSにおいてRD最適化による動きベクトル探索を行うための第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4 を決定する(ステップSP1〜ステップSP4)。
【0163】
この場合、動き予測補償処理部5は、動きベクトル差分の発生符号量を表す発生符号量や量子化関数を加味するRD最適化を適用することなく、縮小ブロックとの差分の絶対値総和だけでブロックマッチングを行って動きベクトルを検出すると共に、当該検出した動きベクトルを1/4 画素精度(図1)又は1/8画素精度(図2)の動き補償を行うことなく、線形内挿による整数画素精度又は1/2 画素精度に従った動き補償を行うことにより、少ない演算量で第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4を決定することができる。
【0164】
この状態において動き予測補償処理部5は、第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4を用いて、各画素サイズでなる動き補償ブロックUB1〜UB34(図12)に係る動きベクトルをそれぞれ検出し、当該検出した各動きベクトルのうち最も小さい符号量を発生し得る最適かつ最終的な動きベクトルD3として検出するようにした。
【0165】
従って、動き予測補償処理部5は、第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4 を決定するまでの処理に要する分だけ新たな演算が加わるものの、当該演算量よりも格段に演算量を必要とするRD最適化の探索範囲を限定している分だけ、JVT符号化方式で規定されているように各画素サイズでなる動き補償ブロックごとにマクロブロック全体にわたって動きベクトルを探索して動きベクトルを検出する場合に比して、処理負荷を格段に低減することができる。
【0166】
これに加えて、動き予測補償処理部5は、図12で上述したように、各画素サイズでなる動き補償ブロックUB1〜UB34(図12)に係る動きベクトルをそれぞれ検出する際に、大きい画素サイズから小さい画素サイズでなる動き補償ブロックに順次変更するごとに探索範囲を縮小することにより、小さい画素サイズの動き補償ブロックの動きベクトルを検出する際の処理負荷を低減することができ、その結果、全体としての処理負荷を一段と低減することができる。
【0167】
以上の構成によれば、最も大きい画素サイズでなる動き補償ブロックUB1を階層化し、当該階層化した第1下位層BSf及び第2下位層BSsにおける複数の縮小参照画像CF11〜CF14及びCF1〜CF4と、縮小ブロックCBs及びCBfとを用いて、最上位層TSにおける最適な動きベクトルを絞り込んでおおまかな第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4を少ない演算量で決定した後、当該探索範囲TAR1 〜TAR4を用いてRD最適化によって動きベクトルを検出するようにしたことにより、当該動きベクトルD3を検出する際の処理負荷を格段に低減することができる。
【0168】
(6)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、縦横16×16、縦横8×16、縦横16×8、縦横8×8、縦横4×8、縦横8×4及び縦横4×4の各画素サイズでなる動き補償ブロックに順次変更して動き予測補償を行う場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば縦横16×4画素サイズ等、この他種々の画素サイズでなる動き補償ブロックに順次変更して動き予測補償を行うようにしても良い。
【0169】
さらに上述の実施の形態においては、JVT符号化方式に本発明を適用する場合について述べたが、これに限らず、要は、連続するフレーム画像のうち処理対象の対象フレーム画像を分割してなる動き補償ブロックごとに、当該動き補償ブロックの画素サイズを順次変更しながら複数の参照フレーム画像を用いて動き予測補償を行うこの他種々の符号化方式に本発明を適用することができる。
【0170】
さらに上述の実施の形態においては、FIRフィルタ係数値として(1)式を用いて間引きする場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1/2 位相を生成するためのこの他種々のFIRフィルタ係数値を用いるようにしても良い。
【0171】
さらに上述の実施の形態においては、水平方向及び垂直方向に対して同じ縮小率で縮小する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該水平方向及び垂直方向に対してそれぞれ異なる縮小率で縮小するようにしても良い。
【0172】
さらに上述の実施の形態においては、1/4 及び1/16の縮小率で縮小する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、2の乗数分の1でなるこの他種々の縮小率で縮小するようにしても良い。
【0173】
さらに上述の実施の形態においては、1/16縮小ブロックCBs 内の全ての画素値と、当該ブロックCBs に対応する1/16縮小参照画像CB11〜CB14内の対応ブロックの画素値との間、あるいは1/4 縮小ブロックCBf 内の全ての画素値と、当該ブロックCBf に対応する1/4 縮小参照画像CB1 〜CB4 内の対応ブロックの画素値との間における差分の絶対値総和に基づいて動きベクトルを求める場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該差分の自乗和を求めるようにしても良く、要は、縮小ブロックの画素値と、縮小参照画像の画素値との間における差分値に基づいて動きベクトルを求めることができる。
【0174】
さらに上述の実施の形態においては、図8で上述したように第2下位層BSs及び第1下位層BSfにおける全ての参照縮小画像CF11〜CF14及びCF1〜CF4と、縮小ブロックCBs及びCBfとを用いて、最上位層TSにおける全ての参照フレーム画像SF1〜SF4上の第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4を決定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該第1の最上位層探索範囲TAR1 〜TAR4のうちいずれかだけを決定するようにしても良い。
【0175】
この場合、動き予測補償部22は、図9で上述した動き予測補償処理手順におけるステップSP1の処理の後に、第2下位層BSsの縮小ブロックCBsとのブロックマッチングにより、参照縮小画像CF11〜CF14(図8)のうち、当該縮小ブロックCBsとの間における画素値の差分が最小となる例えば参照縮小画像CF13を選択するステップを加え、当該ステップで選択された参照縮小画像CF13に対応する第1下位層BSf上の参照縮小画像CF3だけを用いてステップSP2からステップSP4までの各処理を行って第1の最上位層探索範囲TAR3だけを決定する。
【0176】
このように動き予測補償部22は、第2下位層BSsにおいて、最上位層TS上でRD最適化による動きベクトル探索を行う参照フレーム画像SF3を選択することにより、複数の参照縮小画像CF11、CF13、CF14、CF1、CF3及びCF4と、複数の参照フレーム画像SF1、SF3及びSF4とに対する演算量をそれぞれ削減でき、最終的かつ最適な動きベクトルD3(図7)を検出するまでの全体としての処理負荷についても格段に低減することができる。
【0177】
さらに動き予測補償部22は、処理対象の動き補償ブロックUB1がBピクチャである場合、上述した参照フレーム画像SF3の選択と同様に、第2下位層BSsにおいて、縮小ブロックCBsとのブロックマッチングにより、参照縮小画像CF11〜CF14(図8)のうち、当該縮小ブロックCBsとの間における画素値の差分が最小となる動きベクトルを有する予測方向モードを、当該動き補償ブロックUB1に対する予測方向モードとするようにしても良い。このようにすれば、最終的かつ最適な動きベクトルD3(図7)を検出するまでの全体としての処理負荷をさらに低減することができる。
【0178】
さらに上述の実施の形態においては、探索範囲の決定例として図11で上述したように、例えば第2下位層上で検出した動きベクトルを拡大し、当該拡大した動きベクトルの始点及び終点を頂点とする長方形状範囲ARの周辺数画素を含む範囲UAR1 を第1下位層探索範囲として決定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該拡大した動きベクトルの始点及び終点を頂点とする台形形状範囲、平行四辺形形状範囲又は円形形状の周辺画素を含む範囲等、要は、拡大した動きベクトルを含む周辺画素範囲を探索範囲として決定することができる。
【0179】
さらに上述の実施の形態においては、図12で上述したような順序で動き補償ブロックUB2〜UB34に対する最適な動きベクトルを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図12との対応部分に同一符合を付して示す図14のような順序で動き補償ブロックUB2〜UB34に対する最適な動きベクトルを検出するようにしても良い。
【0180】
さらに上述の実施の形態においては、1/16縮小ブロックCBs 、1/4 縮小ブロックCBf又は最大動き補償ブロックUB1内の全ての画素値を用いてブロックマッチングを行う場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図15に示すように、1/16縮小ブロックCBs 、1/4 縮小ブロックCBf又は最大動き補償ブロックUB1における水平方向及び垂直方向にそれぞれ1画素おきの画素値を用いてブロックマッチングを行うようにしても良い。この場合、ブロックマッチングを行う際の処理負荷を一段と低減することができる。
【0181】
さらに上述の実施の形態においては、動き予測補償部22における各処理を動き補償プログラムによって実現する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該各処理の一部又は全部をそれぞれ専用の集積回路等のハードウェア手段によって実現するようにしても良い。
【0182】
さらに上述の実施の形態においては、ハードウェア構成の縮小ブロック生成部21(図7)によって縮小処理を実現する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該縮小ブロック生成部21の縮小処理を、動き予測補償部22における動き予測補償プログラムに組み込むことにより実現するようにしても良い。
【0183】
さらに上述の実施の形態においては、動き予測補償装置としての動き予測補償処理部5が内部ROM(図示せず)等に格納した動き予測補償プログラムを内部RAM(図示せず)に展開することにより図9について上述した動き予測補償処理手順に従って動き予測補償を行う場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該動き予測補償プログラムが格納されたプログラム媒体をインストールすることにより動き予測補償を行うようにしても良い。
【0184】
かかるプログラム媒体としては、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory) やDVD(Digital Versatile Disc)等のパッケージメディアのみならず、半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。またこれらプログラム媒体にプログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、ディジタル衛星放送等の有線又は無線通信媒体を利用してもよく、ルータやモデム等の各種インターフェイスを介して格納するようにしても良い。
【0185】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、動き予測補償に関し、連続するフレーム画像のうち処理対象の対象フレーム画像を、複数の動き補償ブロックに分割し、動き補償ブロックの画素を間引くことにより、所定の縮小率でなる縮小ブロックを生成し、縮小ブロックと、当該縮小ブロックの縮小率に対応させて複数の参照フレーム画像から得られた縮小参照画像とに基づいて、複数の参照フレーム画像における動きベクトルの探索範囲をそれぞれ決定し、動き補償ブロックの画素サイズを順次変更し、変更した画素サイズごとに各探索範囲との間における差分に基づいて、動きベクトルを検出する。動きベクトルを検出する場合、動き補償ブロックの画素サイズを小さくするほど、各探索範囲を小さくする。
【0186】
この場合、各参照フレーム画像全体を用いることなく、当該各参照フレーム画像内において限られた探索範囲だけで動きベクトルを検出でき、かくして、画質を極力低下させることなく符号化処理の処理負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】JVT符号化方式における1/4画素精度の動き補償の説明に供する略線図である。
【図2】JVT符号化方式における1/8画素精度の動き補償の説明に供する略線図である。
【図3】対角線上にある画素値を用いた1/8画素精度の動き補償を示す略線図である。
【図4】色差信号における動き補償の説明に供する略線図である。
【図5】画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図6】フィールドに対する間引き処理の説明に供する略線図である。
【図7】動き予測補償処理部の構成を示すブロック図である。
【図8】階層化の様子示す略線図である。
【図9】動き予測補償処理手順を示すフローチャートである。
【図10】動きベクトルの探索例の説明に供する略線図である。
【図11】動きベクトルの探索範囲の決定例(1)の説明に供する略線図である。
【図12】動きベクトルの検出順序の説明に供する略線図である。
【図13】動きベクトルの探索範囲の決定例(2)の説明に供する略線図である。
【図14】他の実施の形態における動きベクトルの検出順序の説明に供する略線図である。
【図15】他の実施の形態におけるブロックマッチングの説明に供する略線図である。
【図16】JVT符号化方式に規定される動き補償ブロックを示す略線図である。
【図17】JVT符号化方式に規定されるマルチプルリファレンスフレームの説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……画像符号化装置、5……動き予測補償処理部、13……フレームメモリ、14……第1の間引部、15……1/4フレームメモリ、16……第2の間引部、17……1/16フレームメモリ、20……画素ブロック分割部、21……縮小ブロック生成部、21a……第1の縮小ブロック生成部、21b……第2の縮小ブロック生成部、22……動き予測補償部。
Claims (4)
- 連続するフレーム画像のうち処理対象の対象フレーム画像を、複数の動き補償ブロックに分割する分割ステップと、
上記動き補償ブロックを最上位層として、下位層ほど高い縮小率となる複数階層の縮小ブロックを生成する生成ステップと、
各層のブロックと、当該ブロックに対応した大きさでなる複数の参照画像に対する画素値の差分の絶対値総和が最小となる部分との動きベクトルを検出する検出ステップと
を有し、
上記検出ステップでは、
最下位層を除く各層については、対象層よりも下位層で検出される動きベクトルの始点及び終点に対応する画素を含む周辺の探索範囲内で上記動きベクトルを検出し、
最上位層については、上記動き補償ブロックの画素サイズを順次変更し、1つ下の階層で検出された動きベクトルの始点及び終点に対応する画素を含む周辺の範囲内であって、対象とされる画素サイズよりも大きいサイズで検出される動きベクトルの始点及び終点を含む範囲に基づく探索範囲内で、該画素サイズごとに動きベクトルを検出する、動き予測補償方法。 - 上記検出ステップでは、
変更した画素サイズごとに、上記縮小参照画像に対する画素値の差分、量子化スケール関数及び動きベクトルに対する発生符号量に基づいて動きベクトルを検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の動き予測補償方法。 - 上記検出ステップでは、
Rate Distortion最適化に基づいて最適な上記動きベクトルを検出する
ことを特徴とする請求項2に記載の動き予測補償方法。 - 連続するフレーム画像のうち処理対象の対象フレーム画像を、複数の動き補償ブロックに分割する分割部と、
上記動き補償ブロックを最上位層として、下位層ほど高い縮小率となる複数階層の縮小ブロックを生成する生成部と、
各層のブロックと、当該ブロックに対応した大きさでなる複数の参照画像に対する画素値の差分の絶対値総和が最小となる部分との動きベクトルを検出する検出部と
を有し、
上記検出部は、
最下位層を除く各層については、対象層よりも下位層で検出される動きベクトルの始点及び終点に対応する画素を含む周辺の探索範囲内で上記動きベクトルを検出し、
最上位層については、上記動き補償ブロックの画素サイズを順次変更し、1つ下の階層で検出された動きベクトルの始点及び終点に対応する画素を含む周辺の範囲内であって、対象とされる画素サイズよりも大きいサイズで検出される動きベクトルの始点及び終点を含む範囲に基づく探索範囲内で、該画素サイズごとに動きベクトルを検出する、動き予測補償装置。
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