JP4839941B2 - 溶接部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接部品の製造方法に関し、特に超音波探傷による検査を伴った溶接部品の製造方法に関するものである。
近年、溶接による接続部位を検査する方法として、超音波探傷法が利用されるようになってきた。超音波は、気体や液体ならびに固体中を振動で伝播するものであるが、光のように指向性が鋭く、直進した超音波は、異なった物体または空隙との境界面や内部に含まれている異質物やキズで反射する性質を有している。この性質を利用することで、溶接部内に形成されているキズ等の有無を発見することが可能となる。たとえば、特許文献1に開示されている超音波探傷装置がそれであり、トルクコンバータのフロントカバーにセットブロックを溶接する構造において、その溶接部の品質を超音波探傷によって検査することで、検査工数が短縮化されるため、部品全数の検査が可能となり、部品の生産コストを低減させている。
特開2002−214207号公報
ところで、車両用自動変速機などの各装置では、装置をコンパクト化させるために、溶接部近傍においても斜面を設けるなどの機械加工が行われている。このような部位に、特許文献1の構成の超音波探傷装置を適用すると、超音波を発振および受信する超音波プローブと探傷部位との間に斜面が形成されているため、超音波がその斜面によって屈折してしまい、超音波探傷による検査が困難となっていた。この問題に対して、発振用の超音波プローブと受信用の超音波プローブの2つのプローブを使用し、受信用の超音波プローブを屈折を考慮した部位に配置することで超音波探傷を行うことも可能ではあるが、2つの超音波プローブが必要となるなど超音波探傷装置が複雑化し、汎用性も損なわれるなど、実用性に欠けるものであった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、溶接部近傍に切削等の機械加工が施されている部位においても、超音波探傷装置の構造が複雑化することなく、超音波探傷が可能な溶接部品の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)第1部材と第2部材とが溶接されることにより構成された溶接部品の製造方法であって、(b)前記第1部材の一面と前記第2部材の所定厚みの端縁部の一面とを互いに接した状態で溶接する溶接工程と、(c)前記第2部材の端縁部の他面に超音波プローブからの超音波を入射させて前記溶接工程で形成された溶接部を通過させ、その溶接部内に存在する溶接欠陥からの反射波に基づいてその溶接欠陥を検出する超音波探傷工程と、(d)前記第2部材の端縁部の他面側を予め定められた形状とするためにその他面側に所定の機械加工を施す機械加工工程とを、含み、(e)前記溶接部品は車両用自動変速機内の遊星歯車装置の1要素を構成するキャリアであり、(f)前記第2部材は、前記遊星歯車装置のピニオンを回転可能に支持するピンの一端部を支持するために外周側へ突き出す所定厚みのフランジ状の支持壁であり、(g)前記第1部材は、前記支持壁に平行に設けられて前記ピンの他端部を支持する環状壁部と、その環状壁部の外周端から前記支持壁の外周端部に向かう周壁部とを一体に備えたものであり、(h)前記溶接工程は、その周壁部の前記支持壁の外周端部に対向する端面と、その支持壁の外周端部の端面に対向する一面とが互いに当接した状態で溶接されるものであることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明の要旨とするところは、請求項1の溶接部品の製造方法において、前記超音波探傷工程は、前記第2部材の端縁部の他面に超音波プローブ内の超音波振動子から発生させた超音波を垂直入射させ、前記溶接工程で形成された溶接部内に存在する溶接欠陥からの反射波をその超音波振動子を用いて検出するものであることを特徴とする。
また、請求項にかかる発明の要旨とするところは、請求項1または2に溶接部品の製造方法において、前記機械加工工程は、前記支持壁の外周端部において前記第1部材とは反対側に、外周側へ向かうほど肉厚が小さくなる面取り加工を施すものであることを特徴とする。
請求項1にかかる発明の溶接部品の製造方法によれば、前記機械加工工程を、前記超音波探傷工程後に行うようにしたため、超音波探傷の際に機械加工による屈折などの影響を回避することができ、超音波を発振および受信するための超音波プローブが1つで済むなど、比較的単純な構成で検査が可能となる。ここで、溶接部品は車両用自動変速機内の遊星歯車装置の1要素を構成するキャリヤであるため、車両用自動変速機を効率よく製造することができる。
また、請求項2にかかる発明の溶接部品の製造方法によれば、超音波探傷において、超音波プローブ内の超音波振動子から発生させた超音波を垂直入射させることで、溶接部材に存在する溶接欠陥からの反射波は屈折することがないため、同一の超音波振動子で受信することができる。これにより、超音波探傷装置が比較的単純な構成となる。
また、請求項にかかる発明の溶接部品の製造方法によれば、前記支持壁の外周端部において、前記第1部材とは反対側に、外周側へ向かう程肉厚が小さくなる面取り加工が施されるため、その面取り加工近傍の部材による干渉が回避され、車両用自動変速機の軸心方向の長さを短縮化させることができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用自動変速機10の一部を示す断面図である。車両用自動変速機10は、入力部材として機能する入力軸12と同軸心上に、第1遊星歯車装置14および第2遊星歯車装置16が入力軸12に対して相対回転可能に配設されている。第1遊星歯車装置14および第2遊星歯車装置16は、互いに隣接し、且つ、それぞれのキャリヤ同士、リングギヤ同士が互いに連結されることで共用化された所謂ラビニヨ型歯車列となっている。
第1遊星歯車装置14は、シングルピニオン型の遊星歯車装置となっており、エンジン等の走行用駆動源によって回転駆動されるトルクコンバータのタービン軸である入力軸12まわりに相対回転可能に配設され、その入力軸12の外周側に嵌合された第1サンギヤ18と、その第1サンギヤ18と噛み合う複数個(本実施例では3個)のロングピニオン20と、そのロングピニオン20と噛み合うリングギヤ22と、ロングピニオン20を自転および公転可能に支持するキャリヤ24とを備えている。そして、ロングピニオン20の軸心には、複数個のニードルベアリング26を介してロングピニオン20をキャリヤ24に固定するためのロングピニオンシャフト28が挿し通されている。
第2遊星歯車装置16は、前記第1サンギヤ18に隣接する位置において、入力軸12に対して相対回転可能にその入力軸12の外周側に嵌合された第2サンギヤ30と、その第2サンギヤ30と噛み合うと共に、前記ロングピニオン20とも噛み合う複数個(本実施例では3個)のショートピニオン32とを備えており、それら第2サンギヤ30およびショートピニオン32と、前記ロングピニオン20、キャリヤ24、リングギヤ22などにより、第2遊星歯車装置16が構成される。そして、上記ショートピニオン32の軸心には、複数個のニードルベアリング34を介してショートピニオン32をキャリヤ24に固定するためのショートピニオンシャフト36が挿し通されている。
上記キャリヤ24は、互いに平行な第1の支持壁40および第2の支持壁42および、それら第1の支持壁40および第2の支持壁42と平行な補強壁44、第1の支持壁40の外側面から第2の支持壁42とは反対側となる軸心方向外側へ垂直に突き出すボス部46、第1の支持壁40と補強壁44とを軸心方向に連結する第1連結壁48(図2参照)、および第2の支持壁42と補強壁44とを軸心方向に連結する第2連結壁50を備えている。なお、本実施例の補強壁44が、本発明の環状壁部に対応しており、第1連結壁48が、本発明の周壁部に対応しており、補強壁44とその補強壁44の外周端から第1の支持壁40の外周端部に向かう第1連結壁48とが一体となった部材が、本発明の第1部材に対応している。また、第1の支持壁40は、ボス部46の外周縁から外周側に突き出す所定の厚みを有するフランジ状の支持壁となっており、この第1の支持壁40およびボス部46が一体となった部材が、本発明の第2部材であるフランジ状の支持壁に対応する。
第1の支持壁40は、ショートピニオンシャフト28の一端を支持するための支持穴52が形成されており、補強壁44には、ショートピニオンシャフト36の他端を支持するための支持穴54が形成されている。この支持穴52、54にショートピニオンシャフト36の両端がそれぞれ支持されていることにより、ショートピニオン32の両端は、ショートピニオンシャフト36を介して、それぞれ第1の支持壁40および補強壁44に支持される。従って、補強壁44は、ショートピニオン32を支持する支持壁としても機能する。
また、第1の支持壁40には、さらに、ロングピニオンシャフト28の一端を支持するための支持穴56が形成されており、第2の支持壁42には、ロングピニオンシャフト28の他端を支持するための支持穴58が形成されている。この支持穴56、58にロングピニオンシャフト28の両端がそれぞれ支持されることにより、ロングピニオン20の両端は、ロングピニオンシャフト28を介して、それぞれ第1の支持壁40および第2の支持壁42に支持される。
前記第2連結壁50は、補強壁44の支持穴54に対向する位置に形成されている。この第2連結壁50には、上記支持穴54と同径且つ同軸にて第2連結壁50を貫通する軸心方向穴60が形成されている。また、前記第2の支持壁42にも、その第2連結壁50の軸心方向穴60と同径且つ同軸とされてその軸心方向穴60と連通する軸心方向穴62が形成されている。
図2は、前記キャリヤ24の斜視図である。図2に示されるように、第1の支持壁40および第2の支持壁42は、共に円板状部材であり、それぞれ軸穴68および70を有しており、図1に示されるように、第1の支持壁40の軸穴68の内径は、第2の支持壁42の軸穴70よりも小径とされている。
また、図2に示されるように、第2の支持壁42に前記ロングピニオンシャフト28を支持するために形成された3つの支持穴58は、互いの周方向の間隔が等しくなる位置、すなわち、120°間隔で配置されており、同様に、3つの軸心方向穴62も、120°間隔で配置されている。また、第2の支持壁42には、それら支持穴58および軸心方向穴62の他に、第2連結壁50に対向する位置において各軸心方向穴62に隣接するように、その軸心方向穴62よりもやや小径の穴72が形成されているが、この穴72は、軽量化のためのものである。
第1の支持壁40に前記ロングピニオンシャフト28を支持するために形成された3つの支持穴56は、第2の支持壁42の支持穴58に対向する位置、すなわち、支持穴58と同様に120°間隔で配置されている。また、第1の支持壁40の支持穴52も同様に、第2の支持壁42の軸心方向穴62に対向する位置、すなわち、120°間隔で配置されている。
前記第2連結壁50は、第2の支持壁42の周方向に等角度間隔に3つ設けられ、各第2連結壁50は、その一端が第2の支持壁42の外周縁に連結されると共に、他端が補強壁44の一方の面の外周縁に連結されている。その補強壁44の他方の面には、補強壁44を介して第2連結壁50と対向するように、前記第1連結壁48の一端が連結されており、第1連結壁48の他端は、第1の支持壁40の外周縁に溶接により、連結されている。
図1に戻り、第1の支持壁40の非回転部材であるケース壁74と接近する側の外周縁には、周方向に沿って傾斜面76が形成されている。この傾斜面76によって、車両用自動変速機10の軸心方向の長さが短縮されている。なお、傾斜面76は、図2において、第1の支持壁40のボス部46側の外周縁に形成されている。
次に、前述した第1の支持壁40と第1連結壁48との溶接による製造について説明する。図3は第1の支持壁40と第1連結壁48との製造工程を示したフローチャートであり、図4は第1の支持壁40と第1連結壁48との製造工程を簡略的に示した工程図である。なお、図4において、第1の支持壁40、第1連結壁48および補強壁44は、簡略的に描かれたものであり、第2連結壁50、第2の支持壁42等の他の部材は省略されている。
図4の(a)は、溶接前の状態であるキャリヤ24を示したものである。ここで、第1の支持壁40は板状を成すその端縁部において、第1の支持壁40の第1連結壁48に対向する側の溶接面80と、その背面82とは所定の厚みを有しており、互いに平行な位置関係を保っている。
図3のステップS1では、まず第1の支持壁40と第1連結壁48との溶接が実施される。溶接においては、たとえばレーザー溶接機やアーク溶接機が使用され、図4の(b)に示されるように、第1連結壁48の第1の支持壁40の外周端部に対向する端面84と、第1の支持壁40の外周端部の端面84に対向する側の溶接面80とが互いに当接した状態で溶接される。なお、本実施例のステップS1が、本発明の溶接工程に対応しており、車両用自動変速機10のキャリヤ24を構成する第1の支持壁40および第1連結壁48が、本発明の溶接部品に対応している。
次いで、ステップS2では、超音波探傷装置89によって、溶接部88内の微細な傷や表面割れなどの有無が検査される。超音波探傷には、図4の(b)に示されるように、第1の支持壁40の背面82側に設置された超音波プローブ90に内蔵されている超音波振動子92から発生させた超音波を背面82に対して垂直に入射させて、前述したステップS1で形成された溶接部88を通過させ、その溶接部88内に存在する溶接欠陥からの反射波を超音波振動子92を用いて検出する。この検出された反射波に基づいて、超音波探傷装置89内の図示しない電子制御装置で解析することで溶接部88内に存在する溶接欠陥が検出される。なお、本実施例のステップS2が、本発明の超音波探傷工程に対応している。
そして、溶接部88内に溶接欠陥が検出されない場合、ステップS3に進み、たとえば切削によって、図4の(c)に示されるように第1の支持壁40のボス部46側の外周端部に外周側に向かうほど肉厚が小さくなる面取り加工が施され、傾斜面76が形成される。なお、本実施例のステップS3が、本発明の機械加工工程に対応している。
ここで、超音波プローブ90の超音波振動子92から発振される超音波は、第1の支持壁40の背面82に対して垂直に入射されるため、超音波が屈折することなく同一の超音波振動子92によって受信される。これより、超音波探傷装置89は、屈折による影響を考慮する必要がなく、1つの超音波プローブ90で超音波の発振および受信が可能となり、超音波探傷装置89が比較的シンプルな構成となる。
上述のように、本実施例によれば、機械加工工程を、超音波探傷工程後に行うことで、超音波探傷の際に機械加工による屈折などの影響を回避することができ、超音波を発振および受信するための超音波プローブ90が1つで済むなど、比較的単純な構成で検査が可能となる。
また、前述の実施例によれば、超音波探傷において、超音波プローブ90内の超音波振動子92から発生させた超音波を垂直に入射させることで、溶接部材に存在する溶接欠陥からの反射波は屈折することがないため、同一の超音波振動子92で受信することができる。これにより、超音波探傷装置89が比較的単純な構成となる。
また、前述の実施例によれば、溶接部品は車両用自動変速機10内の遊星歯車装置の1要素を構成するキャリヤ24であるため、車両用自動変速機10のキャリヤ24を効率よく製造することができる。
また、前述の実施例によれば、第1の支持壁40の外周端部において、その第1の支持壁40のボス部46側に、外周側へ向かう程肉厚が小さくなる面取り加工が施されることで傾斜部76が形成されるため、その傾斜部76近傍の部材による干渉が回避され、車両用自動変速機10の軸心方向の長さを短縮化することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、本実施例では、車両用自動変速機10のキャリヤ24の製造において、本発明が適用されているが、本発明の製造方法は、車両用自動変速機のキャリヤに限定されるものではなく、溶接部近傍に切削等の機械加工を要する他の部位にも適用することができる。
また、本実施例では、溶接には、レーザー溶接機やアーク溶接機が使用されているが、ガス溶接機など、他の方法での溶接においても、本発明は適用することができる。
また、本実施例では、超音波探傷装置89の超音波プローブ90は、第1の支持壁40に対して直接設置されているが、一定の距離を離して設置するタイプのものなど他の形式の超音波探傷装置を用いてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用された車両用自動変速機10の一部を示す断面図である。 図1の遊星歯車装置のキャリヤの斜視図である。 図2の第1の支持壁と第1連結壁との製造工程を示したフローチャートである。 図2の第1の支持壁と第1連結壁との製造工程を簡略的に示した工程図である。
符号の説明
10:車両用自動変速機 40:第1の支持壁(第2部材、支持壁) 44:補強壁(第1部材、環状壁部) 46:ボス部(第2部材) 48:第1連結壁(第1部材、周壁部) 90:超音波プローブ 92:超音波振動子

Claims (3)

  1. 第1部材と第2部材とが溶接されることにより構成された溶接部品の製造方法であって、
    前記第1部材の一面と前記第2部材の所定厚みの端縁部の一面とを互いに接した状態で溶接する溶接工程と、
    前記第2部材の端縁部の他面に超音波プローブからの超音波を入射させて前記溶接工程で形成された溶接部を通過させ、該溶接部内に存在する溶接欠陥からの反射波に基づいて該溶接欠陥を検出する超音波探傷工程と、
    前記第2部材の端縁部の他面側を予め定められた形状とするために該他面側に所定の機械加工を施す機械加工工程とを、含み
    前記溶接部品は車両用自動変速機内の遊星歯車装置の1要素を構成するキャリアであり、
    前記第2部材は、前記遊星歯車装置のピニオンを回転可能に支持するピンの一端部を支持するために外周側へ突き出す所定厚みのフランジ状の支持壁であり、
    前記第1部材は、前記支持壁に平行に設けられて前記ピンの他端部を支持する環状壁部と、該環状壁部の外周端から前記支持壁の外周端部に向かう周壁部とを一体に備えたものであり、
    前記溶接工程は、該周壁部の前記支持壁の外周端部に対向する端面と、該支持壁の外周端部の該端面に対向する一面とが互いに当接した状態で溶接されるものであることを特徴とする溶接部品の製造方法。
  2. 前記超音波探傷工程は、前記第2部材の端縁部の他面に超音波プローブ内の超音波振動子から発生させた超音波を垂直入射させ、前記溶接工程で形成された溶接部内に存在する溶接欠陥からの反射波を該超音波振動子を用いて検出するものである請求項1の溶接部品の製造方法。
  3. 前記機械加工工程は、前記支持壁の外周端部において前記第1部材とは反対側に、外周側へ向かうほど肉厚が小さくなる面取り加工を施すものである請求項1または2の溶接部品の製造方法。
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