JPH11326287A - 超音波探傷装置を用いた溶接部の溶融凝固部分の判定法 - Google Patents

超音波探傷装置を用いた溶接部の溶融凝固部分の判定法

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JPH11326287A
JPH11326287A JP10152266A JP15226698A JPH11326287A JP H11326287 A JPH11326287 A JP H11326287A JP 10152266 A JP10152266 A JP 10152266A JP 15226698 A JP15226698 A JP 15226698A JP H11326287 A JPH11326287 A JP H11326287A
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echo
ultrasonic
ultrasonic wave
weld
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JP10152266A
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English (en)
Inventor
Norio Shinagawa
議夫 品川
Katsuyuki Kawabata
克之 川端
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NIPPON KRAUTKRAEMER FERUSUTAA
NIPPON KRAUTKRAEMER FERUSUTAA KK
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NIPPON KRAUTKRAEMER FERUSUTAA
NIPPON KRAUTKRAEMER FERUSUTAA KK
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/02Indexing codes associated with the analysed material
    • G01N2291/028Material parameters
    • G01N2291/0289Internal structure, e.g. defects, grain size, texture
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接部に溶融凝固部分(ナゲットn)が形成
されているか否かの判定を非破壊検査にて可能とする。 【解決手段】 2つの金属部材m1,m2を溶接するこ
とによって形成された接合部材を被検材Mとし、探触子
10から超音波を発し、溶接部を通過し下面M2で反射
した超音波の減衰状態を観察することによって、溶融凝
固部分(ナゲットn)が形成されているか或いは冷接着
であるかの判定を行う。溶接によって生じた溶融凝固部
分は、再凝固によって、結晶粒度が粗くなっており、こ
こを伝播する超音波の減衰が、溶融凝固の生じていない
冷接着部よりも大きいため、減衰の状態を観察し評価す
ることによって、溶融凝固部分か冷接着部かの確実な判
別が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、超音波探傷装置
を用いた溶接部の溶融凝固部分の判定法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、非破壊検査により重ね抵抗溶接の
目的とするナゲットが形成されているか否かの判定を行
う方法として、超音波探傷装置が利用されている。即
ち、溶接した2部材の境界部分に、超音波のエコーの監
視ゲートを設定し、そのゲート内のエコーの有無によ
り、適切な溶接即ちナゲットの形成がなされているか否
かの判定を行っていた。
【0003】ここでナゲットとは、重ね抵抗溶接におい
て、溶接部に生じる溶融凝固した部分をいう。尚、重ね
抵抗溶接とは、スポット溶接、プロジェクション溶接、
シーム溶接などのように、重ね合わせた継手の両側から
加圧して行う抵抗溶接をいう(JIS Z3001)。
【0004】スポット溶接の場合を例に採って説明する
と、図6(A)へ示すように、溶接した2つの金属部材
m1,m2間の空隙kに対し、このような位置に向けて
発された超音波x2,x3は、空隙kを越えることはで
きず、上方の金属部材m1から下方の金属部材m2内へ
超音波は通らない。従ってこの場合、金属部材m1,m
2間に設定した監視ゲート内においてエコーが生じる。
【0005】一方ナゲットnが形成されていると、この
ナゲットnのある位置に向けて発された超音波x1は、
ナゲットnを経て、下方の金属部材m2へ通る。従って
この場合、監視ゲート内において、エコーは、生じない
のである。
【0006】近年行われている超音波探傷装置を用いた
判別法では、このような現象を利用して、これら2部材
間のナゲットnの形成の有無を判定するものである(こ
こでは、煩雑化を避けるため、図面に付すべきハッチン
グを省略してある)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、超音波探
傷によって、スポット溶接されるべき複数の金属板につ
いて、接着がなされていない箇所と、接着されている箇
所との判別は、可能であった。しかし、接着部(溶接
部)であると判定された箇所すべてがナゲットnとなっ
ているわけではなく、冷接着(cold weldin
g)部cが存在する。即ち、冷接着部cにおいて、エコ
ーは生じない。換言すると、この冷接着部cは、空隙k
ではないのであるが、2つの部材が溶融凝固しているの
ではなく単に圧着しているだけであり、その界面は依然
として存在する。これは、溶接欠陥に他ならない。
【0008】ところが、この冷接着部cは、上述の通
り、顕著なエコーを生じさせず、超音波を通すので、ナ
ゲットnと冷接着部cとの判別はできなかった。この
点、熱や赤外線を用いる方法、電気伝導性を測定する方
法、X線、渦電流を用いるなどの、他の手段を用いるも
のであっても、同様であった。このため、非破壊検査に
よって、このような判別は不可能であると考えられてい
た。
【0009】一方、結晶粒度が大きな材料中を伝播する
超音波は、その減衰が顕著であることが知られている。
発明者は、鋭意考察することにより、上記のナゲット部
は、溶接の熱により再融解して結晶粒度が粗くなってい
ることから、ここを通る超音波の減衰が顕著であり、こ
の現象を利用すれば、ナゲットnと冷接着部cとの判別
を行うことが可能と考えた。即ち、発明者は、ナゲット
の方が冷接部よりも、超音波の減衰が大きいことに着目
し、超音波探傷装置を用いて上記課題の解決を図るもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明に係る超
音波探傷装置を用いた溶接部の溶融凝固部分の判定法
は、溶接にて接合されることにより少なくとも2つの部
材が一体となって形成された接合部材について、この接
合部材内部の溶接部に向けて接合部材外部より超音波を
発し、その溶接部に適切な溶融凝固部分が形成されてい
るか否かの判定を行うものについて下記の手段を採るも
のである。即ち、上記接合部材内部の溶接部に向けて超
音波を発する。そして、溶接部を通過した超音波を探触
子にて検出し、その減衰状態を観察することによって、
溶融凝固部分であるか或いは冷接着部分であるかの判定
を行う。ここで観察とは、超音波の減衰の有無を或いは
減衰が見られる場合にあっては減衰の仕方を、Aスコー
プ表示又は減衰率の比の計算結果を見ることによって実
現する、溶接部の適否の判定に直結する兆候を示す減衰
の傾向を知覚する行為である。
【0011】溶接によって生じた溶融凝固部分は、再凝
固によって、結晶粒度が粗くなっており、ここを伝播す
る超音波の減衰が、溶融凝固の生じていない冷接着部よ
りも大きなことから、上記のように、このような減衰の
状態を観察し評価することによって、溶融凝固部分か冷
接着部かの確実な判別が可能となった。例えば、冷接着
であれば、減衰が見られないか、或いは減衰が生じるも
のであっても溶融凝固部分を通過した超音波ほど顕著な
減衰が見られないのである。従って、減衰が皆無であれ
ば、冷接着であると判定し、減衰があれば、溶融凝固部
が形成されていると判定することができるのである。更
に、減衰が見られても、減衰の仕方によって、充分な形
成がなされていないとの評価をなすことができる。具体
的には、接合部材の内部にて複数回反射往復した超音波
を探触子にて検知し観察すると、往復回数の初回から減
衰傾向が著しいものと、往復の初期は、減衰が小さく往
復回数を重ねて減衰が顕著になる場合とがある。前者
は、充分な大きさの溶融凝固部が形成されているものと
判定することができる。しかし、後者は溶融凝固部が形
成されてはいるものの、この溶融凝固部は十分な大きさ
(厚み)を持っていないと判定することができる。
【0012】本願第2の発明に係る超音波探傷装置を用
いた溶接部の溶融凝固部分の判定法は、重ね抵抗溶接に
よって接合されることにより少なくとも2つの部材が一
体となって形成された接合部材について、この接合部材
内部の溶接部に向けて接合部材外部より超音波を発し部
材内にて反射してきた超音波を受信して、その溶接部に
適切なナゲットが形成されているか否かの判定を行うも
のについて、下記の手段を採るものである。即ち、上記
部材表面側からその内部の溶接部に向けて超音波を発
し、この際溶接部を経て部材裏面に到達して反射し再び
部材表面側に戻ってくることを1往復として所定回数往
復して表面に戻ってきた反射波を探触子にて検出する。
上記の超音波について、更に所定回数往復して表面に戻
ってきた反射波を探触子にて検出する。上記の両反射波
のエコー高さの比を算出することによって、溶接部にナ
ゲットが形成されているか或いは冷接着であるかの判定
を行う。
【0013】このような構成を採ることによって、特に
重ね抵抗溶接にあって、ナゲットの結晶粒界中における
超音波の減衰が、接合部材の他の部位における減衰に比
して著しいことから、ナゲットと冷接着部とについて、
超音波の減衰の傾向を見ることによって、その判別を行
うことが可能となった。とりわけ、同一の発信の超音波
に対する異なる反射回数の反射波同士のエコー高さの比
を見ることによって、減衰傾向の大きなナゲットと冷接
着部との差をより顕著にすることができ、その判別をよ
り一層容易なものとする。
【0014】本願第3の発明に係る超音波探傷装置を用
いた溶接部の溶融凝固部分の判定法は、上記第2の発明
に係る超音波探傷装置を用いた溶接部の溶融凝固部分の
判定法にあって、ナゲットを検出した際に、溶接部の他
の位置に向けて、更に超音波を発し、上記と同様にこの
発信に対する往復回数の異なる反射波間のエコー高さの
比を算出することにより、溶接部の複数箇所にてナゲッ
トの有無を判別し、これにて、ナゲットの厚み或いは輪
郭といったナゲットの形状や寸法を測定するものであ
る。
【0015】上記のような構成を採ることによって、上
記第2の発明に係る判定法にて、見つけたナゲットにつ
いて、正確に、その大きさや形状を特定することが可能
となった。
【0016】本願第4の発明に係る超音波探傷装置を用
いた溶接部の溶融凝固部分の判定法は、上記第3の発明
に係る超音波探傷装置を用いた溶接部の溶融凝固部分の
判定法にあって、ナゲットの検出の際上記によりナゲッ
トの外延を特定した後、ナゲット内にゲートを設定し、
ナゲット内に発した超音波の反射波の減衰の変化にて、
ナゲット内の欠陥有無の検出や、検出した欠陥の形状や
寸法の測定を行う。
【0017】このような手段を採ることによって、上記
本願第3の発明に係る判定法の奏する作用に加えて、ブ
ローホール等のナゲット内に内在する欠陥を検出し、そ
の大きさや形状等を特定することが可能となった。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を基に本願発明の実施
の形態について説明する。図1に本願発明の一実施の形
態を示す。これは、本願の発明の実施に用いる装置の全
体の構成を示す説明図である。
【0019】1は超音波探傷器を、2はオシロスコープ
を、3はカラーモニタを、4はパーソナルコンピュータ
やワークステーション等のコンピュータを、5はこのコ
ンピュータ4のキーボードを、6はコントローラを、7
はカラーハードコピーを、8はパルサプリアンプを、9
は多軸高精度スキャナを、10は超音波探傷器1の探触
子を、11は水等の超音波の媒体が満たされた探傷用水
槽を示している。12は渦流探傷器であり、必要に応じ
て設けられる。
【0020】この図1へ示すように、超音波探傷器1
は、コンピュータ4に接続され、このコンピュータ4に
て制御される。又、超音波探傷器1は、検出した情報を
コンピュータ4に送る。検査を行う者は、キーボード5
の操作により、コンピュータ4を通じて超音波探傷器1
に対して各種設定を行うことができる。コントローラ6
は、多軸高精度スキャナ9のコントロールを行うもので
あり、コンピュータ4にて制御されている。コントロー
ラ6は、多軸高精度スキャナ9にて、多軸高精度スキャ
ナ9に支持されている上記探触子10の走査や、位置の
変更を行うことができるのである。
【0021】上記のコンピュータ4により、その制御下
にあるコントローラ6を介して多軸高精度スキャナ9の
操作を行い、探傷用水槽11内に配置された被検材Mに
対して、検査を行う位置を選択することができる。
【0022】図1の、6aはリモコンを示し、6bはド
ライバを示している。このリモコン6aは、被検材を目
視によって観察する場合など、作業者の操作により多軸
高精度スキャナ9を走査する場合に、この操作を行うた
めに用いる装置であり、コントローラ6に指令を出すも
のである。従って全て自動で作業が完了する場合は、特
にリモコン6aを用意せずに実施することも可能であ
る。又上記のドライバ6bは、ドライバ6の配下にあ
り、多軸高精度スキャナ9を走査するために、そのモー
タを駆動する指令信号を駆動電流に変換して、このモー
タを駆動する装置である。従って、自動で多軸高精度ス
キャナ9を走査する場合も、又、上記のリモコン6aを
用いて走査を行う場合も、何れの場合も、このドライバ
6bが、コントローラ6からの駆動の指令信号を駆動電
流に変換して、走査のためにモータの駆動を行うのであ
る。
【0023】超音波探傷装置1は、パルサプリアンプ8
に接続されており、このパルサプリアンプ8にて、探触
子10より発する或いは探触子10にて受信した振動電
圧の増幅を行う。即ち、パルサプリアンプ8にて、超音
波の発信に必要な電圧を得ることができ、又、受信した
超音波(の音圧)を変換した電圧を必要な大きさに増幅
を行うことができる。
【0024】超音波探傷装置1には、オシロスコープ2
が、接続されており、Aスコープの波形を見ることがで
きる。上記の探触子10として、位置分解能の良い高周
波点収束探触子を用いるのが最適である。
【0025】コンピュータ4は、超音波探傷器1から得
た量子化情報を元に、カラーモニタ3へCスコープ表示
することが可能である。又、このカラーモニタ3の表示
を、カラーハードコピー7にてハードコピーすることが
可能である。
【0026】次に、このような装置を用いた、実際の判
定方法について説明する。スポット溶接の場合について
説明すると、図2へ示すように、上記の探傷用水槽11
内に配置された被検材Mに対して、その溶接部に向けて
超音波を発するべく、探触子10を配位させる(この図
2において、探傷用水槽11そのものは省略して描いて
いる)。被検材Mは、2つの金属部材m1,m2を溶接
することによって形成された接合部材である。
【0027】被検材Mの上面M1において、溶接部即ち
スポット溶接によって生じた窪みvのある位置に、探触
子10を配位せしめて、被検材M内部に向けて超音波の
パルスを発する。このように超音波を発する際に、探触
子10は、その位置を変えない(走査しながら超音波パ
ルスを発するのではなく、静止した状態で、超音波の送
受信を行う)。そして、一点の検査が終わったら、適当
なピッチで位置を変えて、窪みVの他の点で、同様の検
査を行う。このとき、一直線上でピッチを変えるのみな
らず(Bスコープ表示までなら、それでもよい。)、平
面上にて異なる方向に位置を変えて、検査点を採るよう
にすれば、Cスコープ表示が行える。
【0028】探触子10より被検材M内に発された超音
波は、ナゲットを通過したにせよ、冷接着部を通過した
にせよ、何れも、被検材Mの下面M2に到達し、ここで
エコー(反射)を生じる。この最初のエコーは底面エコ
ーB1と呼ばれる。即ち、この底面エコーB1は、被検
材Mの上面M1から下面M2を1往復して上面M1へ戻
ってきたエコーである。
【0029】先ずこの底面エコーB1を探触子10にて
検出する。即ち、底面エコーB1のエコー高さ(エコー
の振幅の値)b1を検出する。このとき検出した底面エ
コーB1のエコー高さb1の値は、コンピュータ4或い
はその周辺機器(図示しない。)にて記憶や表示を行
う。又超音波探傷器1にそのような記憶或いは表示の手
段ある場合は、超音波探傷器1にて、それを行うように
してもよい(表示について、オシロスコープを用いるこ
とができるのは、既述の通りである)。
【0030】更に、上面M1で反射して、下面M2側に
進み下面M2で反射して戻ってきた(2往復してきた)
第2エコーB2を探触子10にて検出する。即ち、第2
エコーB2のエコー高さ(エコーの振幅の値)b2を検
出し、検出の結果をコンピュータ4若しくはその周辺機
器或いは超音波探傷器1にて記憶や表示を行う。
【0031】そして、上記底面エコーB1のエコー高さ
b1と、第2エコーB2のエコー高さ(エコーの振幅)
b2の比b2/b1をコンピュータ4にて算出する。こ
の比b2/b1の値が小さいほど超音波の減衰が大きい
ことを示している。
【0032】上記の超音波の減衰は、減衰係数に従って
生じる音圧の減衰のことであり、この減衰係数とは、超
音波が媒質中を伝播する際に、振幅が小さくなる程度を
表す係数をいう。即ち、距離x、起点の音圧p0 に対し
て、x点の音圧px は、下記の数1にて表される。
【0033】
【数1】
【0034】このαが減衰係数である。物理学ではネー
パー(Np )という。超音波探傷では、減衰係数は20
log p0 /px をx で割りdB/mで表す。1Np
は869dB/mである。
【0035】算出されたデータに基づき、ナゲットの有
無が判定される。ナゲットが形成されていれば、エコー
高さの比b2/b1は、小さなものとなる(減衰率が大
きくなる)。
【0036】即ち、ナゲットを通過してきた底面エコー
B1のエコー高さb1とその第2エコーB2のエコー高
さb2の比b2/b1は、冷接着部を通過してきた底面
エコーB1のエコー高さb1とその第2エコーB2のエ
コー高さb2との比b2/b1に比較すれば、遙かに大
きいのである。具体的には、被検材Mを構成している2
枚金属部材m1,m2の夫々が、3ミリメートルの厚み
を持つ場合、b2/b1の値が、1又は1に近いもの
は、ナゲットが形成されておらず、冷接着であると判定
することができ、b2/b1の値が0.63以下の場
合、ナゲットが形成されていると判断することができる
のである。
【0037】この実施の形態において、底面エコーB1
のエコー高さb1と、2往復目の第2エコーB2のエコ
ー高さb2との比b2/b1を求めるものとしたが、底
面エコーB1のエコー高さb1と3往復目の第3エコー
B3のエコー高さb3との比b3/b1を求めるものと
してもよく、又、第2エコーB2のエコー高さb2と第
3エコーB3のエコー高さb3との比b3/b2を求め
るものとしてもよい。更には、底面エコーB1のエコー
高さb1と4往復目の第4エコーB4のエコー高さb4
との比b4/b1を求めるものとしてもよく、又、第2
エコーB2のエコー高さb2と第4エコーB4のエコー
高さb4との比b4/b2を求めるものとしても実施可
能である。被検材Mの厚みが0.8mm以下の場合は、
5往復目の第5エコーB5まで利用することが可能であ
る。上記のように比を求める対象となる2つのエコーは
何往復したエコーであってもよい。特に、超音波の経路
にナゲットが形成されている場合は、1往復によって、
ナゲットを2回通過することになるため、往復回数が多
いほど、減衰傾向が(指数関数的に)顕著になり、冷接
着部との区別が容易になる。但し、減衰が増せば、エコ
ーが弱くなり、検出が行いにくくなるので、クリアに減
衰を確認することが可能な底面エコーB1と第1エコー
B2とについて上記の通りその減衰率比を求めるのが、
確実な判定のために適している。
【0038】上記の判定によって、ナゲットnの有無の
判定、溶接部におけるナゲットの位置や輪郭を特定した
後に、ナゲットnの上下の厚みといったナゲットの大き
さを特定する。このようにしてナゲットの評価を行うこ
とができる。
【0039】更に、上記にて、大きさが特定されたナゲ
ットnについて、その内部にFゲート(監視ゲート)を
かけて、探触子にて探傷を行い、ブローホールが存在す
るか否かの判定を行う。このようなブローホールの確認
によって、装置が誤動作することを防ぐのである。
【0040】上記の実施の形態において、被検材Mは、
2つの部材(金属部材m1,m2)が接合され形成され
たものとしたが、これに限定するものではなく、3つ以
上の金属部材を溶接にて接合したものについて、本願発
明に係る判定法を実施することも可能である。
【0041】減衰率を視覚化するのに、Aスコープ表示
を行う。Aスコープ表示は、オシロスコープで行う。但
し超音波探傷器1が、モニタを備える場合は、この超音
波探傷器にて表示可能である。更に、検出したナゲット
の厚みを視覚化するのに、Bスコープ表示を行い、ナゲ
ットの平面形状及びナゲット内のブローホールを視覚化
するのに、Cスコープ表示を行う。B,Cスコープの表
示には、コンピュータ4で、デジタイズ等の画像処理し
た後、カラーモニタ3にて行えばよい。又、カラーハー
ドコピー7に出力することも可能である。
【0042】探触子10について、上記実施の形態にお
いて、水浸型を用いるものとして説明した。但し、この
ような実施の形態に限定するものではなく、局部水浸型
のものを用いて実施することも可能である。探触子10
に局部水浸型のものを用いれば、上記のような水等の超
音波の媒体液を満たした探傷用水槽11を用意する必要
がなく、可搬性に優れるので、現場での実施などに便利
である。
【0043】図3乃至図5へ、2つの金属部材m1,m
2を重ねてスポット溶接することによって形成した各種
の被検材Mについて、上記の装置を用いて実際に本願発
明に係る判定法を用いてナゲットの形成の評価を行った
例を示す。上記の各図の(I)はエコーのAスコープ表示
を示し、(II)はそのCスコープ表示、(III) はそのB
スコープ表示、(IV)は被検材Mの縦断面のマクロ組織
の写真を濃墨にてトレースしたもの示している。この
(I)の縦軸はエコーの強さを示し横軸は時間を示してい
る。(I)は、溶接部の中心((II)のX軸とY軸の交差
点)にて計測されたものである。(III) の横軸は、(I
I)のX軸と一致する。又(II)のCスコープ表示につ
いて、カラーモニタ3或いはカラーハードコピー7にて
なされる実際の表示にあっては、淡色の部位が黄色、斑
点の部分が赤色、濃色の部分が紺色にて示されている
(肉眼での判別が容易であれば、他の配色を選択するの
は自由である)。
【0044】図3に示す被検材Mは、その(IV)を見れ
ば分かる通り、溶接部にナゲットnが全く形成されてお
らず、溶接部が冷着のみとなっているサンプルである。
(I) のピークβ0は、被検材Mの上面M1から、被検材
M内部に超音波が進行する際に生じた表面エコーSの高
さを示している(除外する)。ピークβ1は底面エコー
B1のエコーの頂点であり、Aスコープ上、この値が前
述のエコー高さb1に対応している。ピークβ2は、2
往復目の多重エコー(第2エコー)B2のエコーの頂点
であり、Aスコープ上、この値が前述のエコー高さb2
に対応する。ピークβ3は、3往復目の多重エコー(第
3エコー)B3のエコーの頂点であり、Aスコープ上、
この値がエコー高さb3に対応する。ピークβ4は、4
往復目の多重エコー(第4エコー)B4のエコーの頂点
であり、Aスコープ上、この値がエコー高さb4に対応
する。ピークβ5は、5往復目の多重エコー(第5エコ
ー)B5のエコーの頂点であり、Aスコープ上、この値
がエコー高さb5に対応する。ピークβ6は、6往復目
の多重エコー(第6エコー)B6のエコーの頂点であ
り、Aスコープ上、この値がエコー高さb5に対応す
る。ピークβ7は、7往復目の多重エコー(第7エコ
ー)B7のエコーの頂点であり、Aスコープ上、この値
がエコー高さb5に対応する。これらは、図4(I) 及び
図5(I) についても同様である。上記のピークβ1に対
して、ピークβ2及びピークβ3の夫々は、全く減衰が
見られない。そしてようやくピークβ5から僅かに減衰
が見られ、ピークβ6、β7と減衰が続いている。
【0045】図4へ示す被検材Mは、その(IV)に示す通
り、溶接部にナゲットnの形成が見られるが、それが充
分な厚みや径を持たないサンプルである。(I) のピーク
β1に対して、ピークβ2は、全く減衰が見られない。
ピークβ3から幾分減衰が見られる。そしてピークβ
4,β5と、減衰が顕著になっている。
【0046】図5へ示す被検材Mは、その(IV)へ示すよ
うに、充分な大きさにナゲットnが形成されたサンプル
である。(I) を見ると、このサンプルでは、検出された
底面エコーB1のピークβ1は、キャリブレーション
(感度合わせ)により、この(I) の(縦軸)フルスケー
ルの約80%の位置に、設定されている。このようなピ
ークβ1に対して、2往復目の多重エコーB2のピーク
β2については、(I) の(縦軸)フルスケールの約25
%程度となり、極めて顕著なる減衰が確認される。
【0047】又、この図5に示す被検材Mには、ナゲッ
トnの内部にブローホールwが認められる。これは、C
スコープ及びBスコープ表示から確認することができ
る。溶接部にゲートを設け、b2/b1が設定値以上で
ある場合をナゲットであるとし、設定値以下の場合をブ
ローホールとするのである。
【0048】上記の観察から、図3に示すナゲットnが
全く形成されていないものや、図4へ示す小さなナゲッ
トnしか形成されていないものについては、底面エコー
B1や2往復目の多重エコーB2は、夫々減衰率が0で
あり、その比b2/b1は、1又は1に極めて近い値を
とっているのが分かる。又上記の通り、図5へ示すサン
プルの場合のように、適切なナゲットnが形成されてい
るために、キャリブレーションにてフルスケールの80
%の位置にピークβ1が設定された底面エコーB1に対
して、2往復目の多重エコーB2のピークβ2はフルス
ケールの約25%にまで減衰している。従って比b2/
b1(25/80)が約0.31という値になることが
分かる。このサンプルも、3ミリメートル厚の2枚の金
属部材M1,M2を重ねて溶接したものであるため、各
種テストピースのマクロ組織観察と、そのエコー高さの
観察という両面から決定された0.63という値を境界
値とする。従って、比b2/b1がこの境界値を下回る
約0.31という値をとるので、上記図5のサンプル
は、ナゲットが形成されていると判定することができ、
実際、図5(IV)に示すマクロ組織を見れば適正なナゲッ
トnが確認できる。但しナゲットnは外延が適性な形状
や寸法を持つものであっても、内部に極めて大きなブロ
ーホールが存在する場合も考えられる。
【0049】上記のような判定を行うため(Aスコープ
表示を得るため)の探触子の配設位置は、被検材の溶接
を行った部位の中心の位置1点のみにて行うことも可能
である。一方、理想的な判定の手順について整理する
と、上記の通り、先ずエコーの減衰によってナゲットn
の有無を判定しておく。そして、ナゲットnの形成が確
認された場合、異なった位置での同様の判定から、ナゲ
ットnの外延を特定し、即ち、平面形状や厚みを測定
し、形成されたナゲットnの大きさを判定する。この結
果を受けて、適切な大きさ・形状のナゲットnが形成さ
れていると判断されたものについて、その内部に上記の
通り監視ゲートを設定して、ブローホールwの有無やそ
の大きさ・形状を検出する。そして、減衰による画像処
理、更に内部欠陥を合成した画像処理を行い、カラーモ
ニタ3やカラーハードコピー7にて、検査を行う者が、
容易に評価できるように視覚化するのである。
【0050】上記の実施の形態において、図1に示すよ
うに、多軸高精度スキャナ9を用いるものを掲げたが、
被検材の特定の点のみを探傷して足りる場合、即ち、被
検材に対して特に、探触子を走査する必要がない場合
は、このような多軸高精度スキャナ9を用いずに実施す
ることも可能である。又被検材は、2つの金属板m1,
m2を溶接したものを掲げて説明したが、3枚以上の金
属板を溶接したものであっても実施可能であり、上記の
2枚に限定するものではない。
【0051】
【発明の効果】本願第1の発明の実施によって、溶接に
よって形成されるべき溶融凝固部分が、形成されている
か否か、或いは適切に形成されているか否かの判定が可
能となった。特に、従来弁別できなかった冷接着部と上
記の溶融凝固部分との確実な弁別が可能となった。これ
にて溶接部を過大評価するという従来の検査の欠点を排
除し得た。
【0052】本願第2の発明の実施により、本願第1の
発明の効果を、特にスポット溶接等の重ね抵抗溶接にお
いて、そのナゲットと冷接着部との判別にて得ることが
可能となった。とりわけ、減衰の傾向の差をより顕著に
して、ナゲットと冷接着部との判別をより行い易いもの
とした。
【0053】本願第3の発明の実施によって、本願第2
の発明の効果に加えて、形成されているナゲットの形状
や大きさを特定することによって、単に冷接着部との弁
別のみならず、定量的にナゲットの評価を行うことが可
能となった。
【0054】本願第4の発明の実施によって、本願第3
の発明の効果に加えて、ナゲットの外郭のみならず、そ
の内部に存在するブローホールといった欠陥を検出する
ことが可能となり、ナゲットの良否の判定をよりきめ細
やかに行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態の説明図である。
【図2】上記実施の形態の要部略縦断面図を示す。
【図3】(I) はナゲットの形成が全く見られないサンプ
ルのAスコープ表示を示す説明図であり、(II)はそのC
スコープ表示を示す説明図であり、(III) はそのBスコ
ープ表示を示す説明図であり、(IV)はこのサンプルの略
縦断面図である。
【図4】(I) は若干のナゲットの形成が見られるサンプ
ルのAスコープ表示を示す説明図であり、(II)はそのC
スコープ表示を示す説明図であり、(III) はそのBスコ
ープ表示を示す説明図であり、(IV)はこのサンプルの略
縦断面図である。
【図5】(I) はナゲットの形成が見られるサンプルのA
スコープ表示を示す説明図であり、(II)はそのCスコー
プ表示を示す説明図であり、(III) はそのBスコープ表
示を示す説明図であり、(IV)はこのサンプルの略縦断面
図である。
【図6】(A)は被検材の一形態を示す略縦断面図であ
り、(B)は被検材の他の形態を示す略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 探触子 m1 金属部材 m2 金属部材 n ナゲット M 被検材 M1 上面 M2 下面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接にて接合されることにより少なくと
    も2つの部材が一体となって形成された接合部材につい
    て、この接合部材内部の溶接部に向けて接合部材外部よ
    り超音波を発し、その溶接部に適切な溶融凝固部分が形
    成されているか否かの判定を行う超音波探傷装置を用い
    た溶接部の溶融凝固部分の判定法において、 上記接合部材内部の溶接部に向けて超音波を発し、溶接
    部を通過した超音波を探触子にて検出し、その減衰状態
    を観察することによって、溶融凝固部分であるか或いは
    冷接着部分であるかの判定を行うものであることを特徴
    とする超音波探傷装置を用いた溶接部の溶融凝固部分の
    判定法。
  2. 【請求項2】 重ね抵抗溶接によって接合されることに
    より少なくとも2つの部材が一体となって形成された接
    合部材について、この接合部材内部の溶接部に向けて接
    合部材外部より超音波を発し部材内にて反射してきた超
    音波を受信して、その溶接部に適切なナゲットが形成さ
    れているか否かの判定を行う超音波探傷装置を用いた溶
    接部の溶融凝固部分の判定法において、 上記部材表面側からその内部の溶接部に向けて超音波を
    発し、この際溶接部を経て部材裏面に到達して反射し再
    び部材表面側に戻ってくることを1往復として所定回数
    往復して表面に戻ってきた反射波を探触子にて検出し、
    上記の超音波について、更に所定回数往復して表面に戻
    ってきた反射波を探触子にて検出し、 上記の両反射波のエコー高さの比を算出することによっ
    て、溶接部にナゲットが形成されているか或いは冷接着
    であるかの判定を行うものであることを特徴とする超音
    波探傷装置を用いた溶接部の溶融凝固部分の判定法。
  3. 【請求項3】 ナゲットを検出した際に、溶接部の他の
    位置に向けて、更に超音波を発し、上記と同様にこの発
    信に対する往復回数の異なる反射波間のエコー高さの比
    を算出することにより、溶接部の複数箇所にてナゲット
    の有無を判別し、これにて、ナゲットの厚み或いは輪郭
    といったナゲットの形状や寸法を測定するものであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の超音波探傷装置を用いた
    溶接部の溶融凝固部分の判定法。
  4. 【請求項4】 ナゲットの検出の際、上記によりナゲッ
    トの外延を特定した後、ナゲット内にゲートを設定し、
    ナゲット内に発した超音波の反射波の減衰の変化にて、
    ナゲット内の欠陥有無の検出や、検出した欠陥の形状や
    寸法の測定を行うものであることを特徴とする請求項3
    記載の超音波探傷装置を用いた溶接部の溶融凝固部分の
    判定法。
JP10152266A 1998-05-15 1998-05-15 超音波探傷装置を用いた溶接部の溶融凝固部分の判定法 Pending JPH11326287A (ja)

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