JP4839641B2 - 3相v結線インバータ - Google Patents

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Description

本発明は、力率制御が可能であり且つ低コスト化が可能な3相V結線インバータに関する。
CO2 排出量の増大に伴い燃料電池や太陽電池等を利用した分散型電源への期待が高まっている。この種の分散型電源を3相交流電力系統に連系させるためには力率制御可能な3相インバータが必要になる。また力率を1又は1に近くすることが要求される。3相インバータの交流出力端子における力率を制御するためには、3相交流出力端子を流れる系統電流をそれぞれ検出するための3個の電流検出器とインバータの出力段の3個のリアクトルを流れる電流をそれぞれ検出するための3個の電流検出器とが必要になる。このように6個の電流検出器を設けると必然的にインバータが大型且つコスト高になる。
3相インバータの電流検出器の個数を減らす方式が特許文献1に開示されている。ここに開示されている方式では、インバータの出力段のフィルタコンデンサの電圧を検出してフィルタコンデンサの電流を予測し、連系電流検出用の電流検出器を省いている。しかし、3相インバータの場合には、インバータ出力段の3個のリアクトルの電流を検出するための3個の電流検出器が必要になる。また、3相フルブリッジ型インバータのスイッチング回路を形成するために6個のスイッチが必要になる。従って、3相インバータが比較的大型且つコスト高になる。
3相インバータの小型化及び低コスト化を図るために3相V結線インバータを使用することが考えられる。しかし、3相V結線インバータの場合においても、力率制御を行うために2つの交流端子に流れる電流をそれぞれ検出するための2つの電流検出器と、出力段の2つのリアクトルに流れる電流をそれぞれ検出するための2つの電流検出器が必要になり、必然的に大型且つコスト高になる。
特開2002−354681号公報
本発明が解決しようとする課題は力率制御可能な3相インバータのコストが高いことである。
次に、本願発明を、実施例を示す図面の符号を参照して説明する。但し、特許請求の範囲及びここでの参照符号は本願発明の理解を助けるためのものであって、本願発明を限定するものではない。
上記課題を解決するための本発明は、直流電圧を供給するための第1及び第2の直流端子(1a、1b)と、
前記第1及び第2の直流端子(1a、1b)間の中間の電位を有する中間端子(1c)と、
3相交流電圧の第1相電圧を出力するための第1相交流端子(2u)と、
前記3相交流電圧の第2相電圧を出力するものであって、前記中間端子(1c)に電気的に接続された第2相交流端子(2v)と、
前記3相交流電圧の第3相電圧を出力するための第3相交流端子(2w)と、
前記第1及び第2の直流端子(1a、1b)間に接続された第1及び第2のスイッチ(S1 、S2 )の直列回路と、
前記第1及び第2の直流端子(1a、1b)間に接続された第3及び第4のスイッチ(S3 、S4 )の直列回路と、
前記第1及び第2のスイッチ(S1 、S2 )の相互接続点(P1 )と前記第1相交流端子(2u)との間に接続された第1相リアクトル(Lu )と、
前記第3及び第4のスイッチ(S3 、S4 )の相互接続点(P2 )と前記第3相交流端子(2w)との間に接続された第3相リアクトル(Lw )と、
前記第1相交流端子(2u)と前記第2相交流端子(2v)との間に接続された第1のフィルタコンデンサ(Cu )と、
前記第2相交流端子(2v)と前記第3相交流端子(2w)との間に接続された第2のフィルタコンデンサ(Cw )と、
前記第1相リアクトル(Lu )又は前記第1相交流端子(2u)に流れる第1相電流(Iou又はIsu)を検出する第1相電流検出器(CTu )と、
前記第3相リアクトル(Lw )又は前記第3相交流端子(2w)に流れる第3相電流(Iow 又はIsw)を検出する第3相電流検出器(CTw )と、
前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )の電圧をそれぞれ検出する電圧検出手段(5)と、
前記第1及び第3相電流検出器(CTu 、CTw )の出力と前記電圧検出手段(5)の出力とに基づいて前記第1、第2及び第3相交流端子(2u、2v、2w)における力率を所望値にするように前記第1〜第4のスイッチをオン・オフ制御するスイッチ制御パルスを形成して前記第1、第2、第3及び第4のスイッチの制御端子に供給する制御部(6)と
を具備し、前記制御部は
前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )の3相で示す電流(Icu、Icv、Icw)の値を前記電圧検出手段(5)の出力を使用して計算で求めるか又は実側で求め、前記3相で示す電流(Icu、Icv、Icw)の値を2相軸に変換したものに相当する第1及び第2の信号(Icd、Icq)を作成するコンデンサ電流値作成手段(11又は11a)と
前記第1、第2及び第3の交流端子(2u、2v、2w)を流れる3相電流の目標値を2相軸に変換したものに相当する第1及び第2の連系電流指令値(Isd * 、Isq * )を発生する連系電流指令値発生手段(12)と
前記連系電流指令値発生手段(12)から得られた前記第1の連系電流指令値(Isd * )と前記コンデンサ電流値作成手段(11又は11a)から得られた前記第1の信号(Icd)とに基づいて第1の出力電流指令値(Iod * )を作成し、且つ前記第2の連系電流指令値(Isq * )と前記第2の信号(Icq)とに基づいて第2の出力電流指令値(Ioq * )を作成する出力電流指令値作成手段(13)と
前記出力電流指令値作成手段(13)から得られた前記第1及び第2の出力電流指令値(Iod * 、Ioq * )と前記第1相及び第3相電流検出器(CTu 、CTw )から得られた前記第1相及び第3相出力電流(Iou、Iow)の検出値とに基づいて第1相及び第3相帰還制御信号(Ifuv、Ifwv)を形成する帰還制御信号形成手段(14)と
前記帰還制御信号形成手段(14)から得られた前記第1相及び第3相帰還制御信号(Ifu、Ifw)に基づいて前記第1、第2、第3及び第4のスイッチ(S1 、S2 、S3 、S4 )をオン・オフ制御するためのスイッチ制御パルス(G1 、G2 、G3 、G4 )を形成するスイッチ制御パルス形成手段(15)と
から成ることを特徴とする3相V結線インバータに係わるものである。
なお、本発明における前記中間端子は、電気回路又は部品の端、又は複数の回路又は部品の相互接続点を意味している。
なお、請求項2に示すように、前記電圧検出手段(5)は、前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )の電圧として前記第1及び第2相交流端子(2u、2v)間の線間電圧(Vuv)、及び前記第2及び第3相交流端子(2v、2w)間の線間電圧(Vvw)を検出すると共に、及び前記第3及び第1相交流端子(2w、2u)間の線間電圧(Vwu)を検出する手段を有し、
前記コンデンサ電流値作成手段(11)は、
基準位相角(ωt)を示す信号を得るために前記電圧検出手段(5)に接続された位相検出手段(20)と、
前記基準位相角(ωt)よりもπ/2進んだ進み位相角(ωt+π/2)を示す信号を形成する進み位相角信号形成手段(21)と、
前記電圧検出手段(5)から得られた3相の各線間電圧(Vuv、Vvw、Vwu)を前記進み位相角信号形成手段(21)から得られた進み位相角(ωt+π/2)にて回転座標変換してdq座標軸で示すd軸成分電圧(Vd )とq軸成分電圧(Vq )を出力する第1の3相/dq座標変換手段(22)と、
前記第1の3相/dq座標変換手段(22)から得られた前記d軸成分電圧(Vd )及び前記q軸成分電圧(Vq )を前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )のそれぞれのインピーダンス(1/ωC)で除算した値を示すd軸成分仮想無効電流(Iad)とq軸成分仮想無効電流(Iaq)とを形成する2相軸仮想無効電流信号形成手段(23)と、
前記2相軸仮想無効電流信号形成手段(23)から得られた前記d軸成分仮想無効電流(Iad)と前記q軸成分仮想無効電流(Iaq)とを前記基準位相角(ωt)にて回転逆座標変換し、前記第1及び第3相交流端子間にもフィルタコンデンサが接続されていると仮定した場合における第1、第2及び第3の3相軸仮想無効電流(Iau、Iav、Iaw)を示す信号を出力するdq/3相座標変換手段(24)と、
前記dq/3相座標変換手段(24)から得られた前記第1の3相軸仮想無効電流(Iau)を示す信号を前記第1のフィルタコンデンサ(Cu )に流れる無効電流を示す第1相信号(Icu)と見なして伝送する手段(25u)と、
前記第2の3相軸仮想無効電流(Iav)を位相反転して前記第2のフィルタコンデンサ(Cw )に流れる無効電流を示す第3相信号(Icw)として出力する第3相信号形成手段(26)と、
前記第1相信号(Icu)と前記第3相信号(Icw)との合成信号の位相反転信号に相当する第2相信号(Icv)を形成する手段(27)と、
前記第1、第2及び第3相信号(Icu、Icv、Icw)を前記基準位相角(ωt)にて回転座標変換してdq座標軸で示すd軸成分電流(Icd)とq軸成分電流(Icq)とを出力する第2の3相/dq座標変換手段(29)とから成ることが望ましい。
また、請求項3に示すように、前記コンデンサ電流値作成手段(11a)は、
基準位相角(ωt)を示す信号を得るために前記電圧検出手段(5)に接続された位相検出手段(20)と、
前記第1、第2及び第3相交流端子(2u、2v、2w)間の電圧、周波数、及び前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )の容量を固定値として前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )に流れる電流を計算又は実測でそれぞれ求めた第1及び第2のフィルタコンデンサ予測電流(Icu、Icw)を示す信号を発生するフィルタコンデンサ予測電流発生手段(40)と、
前記第1のフィルタコンデンサ予測電流(Icu)を示す信号を第1相信号と見なして伝送する手段(25u)と、
前記第2のフィルタコンデンサ予測電流(Icw)を示す信号を第3相信号として伝送する手段(25w)と、
前記第1相信号(Icu)と前記第3相信号(Icw)との合成信号の位相反転信号に相当する第2相信号(Icv)を形成する手段(27)と、
前記第1、第2及び第3相信号(Icu、Icv、Icw)を前記位相検出手段(20)から得られた前記基準位相角(ωt)にて回転座標変換してdq座標軸で示すd軸成分電流(Icd)とq軸成分電流(Icq)とを出力する3相/dq座標変換手段(29)と
から成ることが望ましい。
本発明は次の効果を有する。
(1) 力率制御可能な3相V結線インバータにおいて交流端子に流れる連系電流を直接に検出するための電流検出器が不要になり、この分だけコストの低減を図ることができる。
(2) 3相V結線インバータであるので、3相ブリッジ型インバータに比べて変換用スイッチの個数を減らすことが可能になり、インバータのコストの低減を図ることができる。
(3)3相V結線インバータの制御を容易に達成することが可能になる。
次に、図1〜図5を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の実施例1に従う3相V結線インバータを含む電力系統を示す。3相V結線インバータの第1及び第2の直流端子1a、1bは、燃料電池、太陽電池、蓄電池、整流平滑回路、又は昇圧チョッパ回路等から成る直流電源1に接続されている。直流電源1の電圧Vdcを分割するために、第1及び第2の直流端子1a、1b間に実質的に同一容量の第1及び第2の電圧分割用コンデンサCa 、Cb の直列回路が接続されている。第1及び第2の電圧分割用コンデンサCa 、Cb の相互接続点に相当する中間端子1cの電位は、第1及び第2の直流端子1a、1bの電位の中間の値を有する。なお、直流電源1を省き、且つ第1及び第2の電圧分割用コンデンサCa 、Cb の代りに実質的に同一電圧の第1及び第2の直流電源を設けることもできる。
3相V結線インバータのDC−AC変換回路を構成するために第1及び第2のスイッチS1 、S2 の直列回路、及び第3及び第4のスイッチS3 、S4 の直列回路が第1及び第2の直流端子1a、1b間に接続されている。第1及び第2のスイッチS1 、S2 の直列回路を第1相(U相)スイッチング回路又は第1相ハーフブリッジスイッチング回路と呼び、また第3及び第4のスイッチS3 、S4 の直列回路を第3相(W相)スイッチング回路又は第3相ハーフブリッジスイッチング回路と呼ぶこともできる。
なお、第1〜第4のスイッチS1 〜S4 はIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)で示されているが、これ等をNPN型又はPNP型トランジスタ、電界効果トランジスタ等の別のオン・オフ制御可能な半導体スイッチ等とすることができる。
第1〜第4のスイッチS1 〜S4 に逆方向並列に第1〜第4のダイオードD1 〜D4 が接続されている。この第1〜第4のダイオードD1 〜D4 は個別ダイオードであってもよいし、第1〜第4のスイッチS1 〜S4 の半導体基体中に形成される周知の寄生即ち内蔵ダイオードであってもよい。第1〜第4のダイオードD1 〜D4 は第1、第2及び第3相交流端子2u、2v、2w側から直流電源1側に電力を回生する時に導通する方向性を有する。
第1、第2及び第3相交流端子2u、2v、2wは、互いに120度の位相差を有する第1、第2及び第3の線間電圧Vuv、Vvw、Vwuを出力するものであり、3相交流電力系統3又は3相負荷回路に接続される。
第1相リアクトルLu は第1及び第2のスイッチS1 、S2 の相互接続点P1 と第1相交流端子2uとの間に直列に接続されている。第3相リアクトルLw は第3及び第4のスイッチS3 、S4 の相互接続点P2 と第3相交流端子2wとの間に直列に接続されている。第1相及び第3相リアクトルLu 、Lw は第1〜第4のスイッチS1 〜S4 のオン・オフによる高周波成分を除去するフィルタとして機能する。
第1のフィルタコンデンサCu は第1及び第2相交流端子2u、2v間に接続されている。第2のフィルタコンデンサCw は第1のフィルタコンデンサCu と実質的に同一の容量Cを有して第2及び第3相交流端子2v、2w間に接続されている。第1及び第2のフィルタコンデンサCu 、Cw は第1〜第4のスイッチS1〜S4 のオン・オフによる高周波成分を除去するものである。
第2相交流端子2vは第1及び第2の電圧分割用コンデンサCa 、Cb の相互接続点即ち中間端子1cに接続されている。従って、第1及び第2のスイッチS1 、S2 と第1相リアクトルLu とによって第1相ハーフブリッジ型変換回路が構成され、また、第3及び第4のスイッチS3 、S4 と第3相リアクトルLw とによって第3相ハーフブリッジ型変換回路が構成されている。
第1〜第4のスイッチS1 〜S4 を力率制御可能にオン・オフ制御するための制御回路4は、CT(電流トランス)で例示されている第1相及び第3相電流検出器CTu 、CTw と、電圧検出手段5と、制御部6とから成る。
第1相電流検出器CTu は、第1及び第2のスイッチS1 、S2 の相互接続点P1 と第1のフィルタコンデンサCu の一端との間の第1相電流通路7uに電磁結合され、第1相電流通路7uを流れる第1相出力電流Iou(瞬時値)を検出し、これをライン8uで制御部6に送る。第2相電流検出器CTw は、第3及び第4のスイッチS3 、S4 の相互接続点P2 と第2のフィルタコンデンサCw の一端との間の第3相電流通路7wに電磁結合され、第3相電流通路7wを流れる第3相出力電流Iow(瞬時値)を検出し、これをライン8wで制御部6に送る。なお、ここでは説明を簡単にするために第1相及び第3相電流通路7u、7wの電流と第1相及び第3相電流検出器CTu 、CTw の電流を同一のIou、Iowで示すことにする。
この実施例では、第1、第2及び第3相交流端子2u、2v、2wにおける力率を所望値(好ましくは1)に制御するにも拘らず、第1、第2及び第3相交流端子2u、2v、2wを流れる第1、第2及び第3相連系電流Isu、Isv、Iswを検出するための電流検出器が設けられていない。この電流検出器の代りに、図1の実施例では、電圧検出手段5が設けられている。電圧検出手段5は、第1のフィルタコンデンサCu の電圧即ち第1及び第2相交流端子2u、2v間の線間電圧Vuv(瞬時値)を検出する第1の電圧検出回路5aと、第2のフィルタコンデンサCw の電圧即ち第2及び第3相交流端子2v、2w間の線間電圧Vvw(瞬時値)を検出する第2の電圧検出回路5bと、第1及び第2の電圧検出回路5a、5bの出力を位相反転して加算して第3及び第1相交流端子2w、2u間の線間電圧Vwu(瞬時値)を検出する第3の電圧検出回路5cとから成る。なお、第3の電圧検出回路5cを第1及び第2の電圧検出回路5a、5bに接続する代りに、第1及び第3の交流端子2u、2wに接続して直接的に線間電圧Vwuを求めることもできる。本実施例では、説明を容易にするために第1、第2及び第3相交流端子2u、2v、2wにおける線間電圧と第1、第2及び第3の電圧検出回路5a、5b、5cの出力電圧とを同一のVuv、Vvw、Vwuで示すことにする。第1、第2及び第3の電圧検出回路5a、5b、5cの出力ライン9uv、9vw、9wuは制御部6に接続されている。
制御部6は、第1及び第2相電流検出器CTu 、CTw から得られた第1及び第3相出力電流Iou、Iowと電圧検出手段5から得られた第1及び第2相間の線間電圧Vuv、第2及び第3相間の線間電圧Vvw、及び第3相及び第1相間の線間電圧Vwuとに基づいて第1、第2及び第3相交流端子2u、2v、2wを流れる第1、第2及び第3相連系電流Isu、Isv、Iswを所望力率(好ましくは1)になるように制御するための第1、第2、第3及び第4のスイッチ制御パルスG1 、G2 、G3 、G4 を形成して第1、第2、第3及び第4のスイッチS1 、S2 、S3 、S4 の制御端子(ゲート)に送る。
図2は図1の制御部6を詳しく示すブロック図である。この制御部6はこの多くの部分をDSP(ディジタル信号処理装置)又はマイコン等のディジタル回路で形成することができるものであり、大別してコンデンサ電流値作成手段11と、連系電流指令値発生手段12と、出力電流指令値作成手段13と、帰還制御信号形成手段14と、スイッチ制御パルス形成手段15とから成る。
コンデンサ電流値作成手段11は、図1の電圧検出手段5の出力ライン9uv、9vw、9wuに接続され、第1及び第2のフィルタコンデンサCu 、Cw の3相で示される電流Icu、Icv、Icwの値を計算で求め、この計算値を2相軸で示す第1及び第2の信号Icd、Icqに変換して出力する。このコンデンサ電流値作成手段11から出力される第1及び第2の信号Icd、Icqは、周知の3相/dq座標変換されたd軸成分及びq軸成分を示している。従って、以下の説明において第1の信号Icdをd軸成分電流と呼び、第2の信号Icqをq軸成分電流と呼こともある。このコンデンサ電流値作成手段11の詳細は後述する。
連系電流指令値発生手段12は、第1、第2及び第3相交流端子2u、2v、2wを流れる第1、第2及び第3相連系電流Isu、Isv、Isw(瞬時値)の目標値を示す第1、第2及び第3相目標連系電流Isu′、Isv′、Isw′を周知の3相/dq座標変換して得たd軸成分目標連系電流及びq軸成分目標連系電流に相当する第1及び第2の連系電流指令値Isd*、Isq*を発生する。第1及び第2の連系電流指令値Isd*、Isq*は任意に設定することができる。また、連系電流指令値発生手段12を演算回路で構成し、第1及び第2の連系電流指令値Isd*、Isq*の値を演算で求めることもできる。第1及び第2の連系電流指令値Isd*、Isq*は、連系電流の周波数をω、実効値をI、力率をcos θとした時に、次の(1)の行列式で示すことができる。
Figure 0004839641
図2の出力電流指令値作成手段13は、連系電流指令値発生手段12から得られた第1の連系電流指令値Isd*にコンデンサ電流値作成手段11から得られたd軸成分信号Icdを加算して第1(d軸)の出力電流指令値Iod* を作成し、且つ第2の連系電流指令値Isq*にコンデンサ電流作成手段11から得られたq軸成分信号Icqを加算して第2(q軸)の出力電流指令値Ioq*を作成する。この出力電流指令値作成手段13の詳細は後述する。
帰還制御信号形成手段14は、出力電流指令値作成手段13から得られた第1及び第2の出力電流指令値Iod*、Ioq*と第1相及び第3相電流検出器CTu 、CTw から得られたライン8u、8wの第1相及び第3相出力電流Iou、Iowとコンデンサ電流作成手段11から得られた基準位相角ωt即ち系統電圧位相検出値に基づいて2相軸上のd軸帰還制御信号Ifd、q軸帰還制御信号Ifqを形成し、更に、dq/3相座標変換手段によってd軸帰還制御信号Ifd及びq軸帰還制御信号Ifqを3相軸上の帰還制御信号に回転座標変換して3相軸上の3つの帰還制御信号の内の第1相及び第3相帰還制御信号Ifuv、Ifwvを出力するものである。この帰還制御信号形成手段14の詳細は後述する。
スイッチ制御パルス形成手段15は、帰還制御信号形成手段14から得られた第1相及び第3相帰還制御信号Ifuv、Ifwvに基づいて第1、第2、第3及び第4のスイッチS1 、S2 、S3 、S4 をオン・オフ制御するための周知のスイッチ制御パルスG1 、G2 、G3 、G4 を形成する。このスイッチ制御パルス形成手段15の詳細は後述する。
図3は図2の制御部6を更に詳しく示すブロック図である。この図3から明らかなようにコンデンサ電流値作成手段11は、位相検出手段20を有している。この位相検出手段20は、図1の電圧検出手段5の出力ライン9uv、9vwに接続され、出力電圧Vuv、Vvwの基準位相角ωtを示す信号を出力する。
位相検出手段20に接続された進み位相角信号形成手段21は、π/2発生器21aと加算手段22bとを有する。加算手段22bは、位相検出手段20から得られた基準位相角ωtにπ/2発生器21aから得られた位相角π/2即ち90度を加算してωt+π/2から成る進み位相角信号を形成する。
図1の電圧検出手段5の3相の出力ライン9uv、9vw、9wuと進み位相角信号形成手段21に接続された第1の3相/dq座標変換手段22は、電圧検出手段5から得られた3相の各線間電圧Vuv、Vvw、Vwuを進み位相角信号形成手段21から得られた進み位相角(ωt+π/2)にて回転座標変換してdq座標軸で示すd軸成分電圧Vd とq軸成分電圧Vq とを出力する。即ち、第1の3相/dq座標変換手段22では、回転座標変換を用いて、3相から2相に変換する。この第1の3相/dq座標変換手段22に入力される3相の線間電圧Vuv、Vvw、Vwuは次の(2)式で示すことができ、進み位相角ωt+π/2による座標変換行列Tは次の(3)式で示すことができ、第1の3相/dq座標変換手段22から得られるd軸成分電圧Vd 及びq軸成分電圧Vq は次の(4)式で示すことができ、その結果は次の(5)式で示すことができる。なお、次の(2)〜(5)式において、Vは第1、第2及び第3相交流端子2u、2v、2wにおける各線間電圧の実効値を示し、Vs は瞬時値で示す各線間電圧Vuv、Vvw、Vwuを総括して示し、Vdqは瞬時値で示すd軸成分電圧Vd とq軸成分電圧Vq とを一括して示す。
Figure 0004839641
第1の3相/dq座標変換手段22に接続された2相軸仮想無効電流信号形成手段23は、第1及び第2の乗算器23a、23bから成る。第1の3相/dq座標変換手段22に接続された第1及び第2の乗算器23a、23bは、第1の3相/dq座標変換手段22から得られたd軸成分電圧Vd 及びq軸成分電圧Vq にωCを乗算してd軸成分仮想無効電流Iad及びq軸成分仮想無効電流Iaqを形成する。ここで、ωは基本波の角周波数を示し、Cは第1及び第2のフィルタコンデンサCu 、Cw の容量を示す。ここでは、第1及び第2の乗算器23a、23bでd軸及びq軸成分仮想無効電流Iad、Iaqを求めたが、d軸及びq軸成分電圧Vd 、Vq を第1及び第2のフィルタコンデンサCu 、Cw のインピーダンス1/ωCで除算してd軸及びq軸成分仮想無効電流Iad、Iaqに変換することもできる。ここでのd軸及びq軸成分仮想無効電流Iad、Iaqは図1の第1及び第3相交流端子2u、2w間にも第1及び第2のフィルタコンデンサCu 、Cw と同一容量のフィルタコンデンサが接続され、3相平衡なフィルタコンデンサ回路が形成されていると仮定した場合の値を示している。
2相軸仮想無効電流信号形成手段23及び位相検出手段20に接続された逆座標変換手段即ちdq/3相座標変換手段24は、2相軸仮想無効電流信号形成手段23から得られたd軸成分仮想無効電流Iadとq軸成分仮想無効電流Iaq とを基準位相角(ωt)にて回転逆座標変換し、第1及び第3相交流端子2u、2w間にもフィルタコンデンサが接続されていると仮定した場合における第1、第2及び第3の3相軸仮想無効電流Iau、Iav、Iawを示す信号を出力する。このdq/3相座標変換手段24の入力を次の(6)式で示し、逆座標変換行列T2 を次の(7)式で示し、3相出力を次の(8)式で示し、その結果を(9)式で示すことができる。ここで、Iadq はd軸及びq軸成分仮想無効電流Iad、Iaqを一括して示し、Iauvwは3相軸仮想無効電流Iau、Iav、Iawを一括して示す。
Figure 0004839641
dq/3相座標変換手段24に接続された無効電流検出部25は、位相反転手段26と終端手段28とで示されている。dq/3相座標変換手段24は、フィルタコンデンサが第1及び第3相交流端子2u、2w間にも接続されていると仮定した3相平衡コンデンサ回路の場合における2相入力を3相に変換し且つ逆回転座標変換している。従って、dq/3相座標変換手段24の出力から第1及び第2のフィルタコンデンサCu 、Cw の実際の電流を示す信号を形成する必要がある。そこで、無効電流検出部25は、dq/3相座標変換手段24の第1の3相軸仮想無効電流Iauを第1のフィルタコンデンサCu に流れる無効電流を示す第1相信号Icuと見なして伝送する手段としての伝送路25uと、第2の3相軸仮想無効電流Iavを位相反転して第2のフィルタコンデンサCw に流れる無効電流を示す第3相信号Icwと見なして出力する第3相信号形成手段26と、第3の3相軸仮想無効電流Iawを終端する終端手段28とを有する。なお、終端手段28は第3の3相軸仮想無効電流Iawを使用しないための信号終端手段である。
第2の3相/dq座標変換手段29に、第1及び第2のフィルタコンデンサCu 、Cw の電流(無効電流)を示す第1相及び第3相信号Icu、Icwの伝送路25u、25wが接続され、且つ第2相信号Icvを形成するための第2相信号形成手段27の出力伝送路25vが接続されている。第2相信号形成手段27は、第1相信号Icuと第3相信号Icwとの合成信号(加算信号)の位相反転信号に相当する第2相信号Icvを形成する。
第1、第2及び第3相信号Icu、Icv、Icwの伝送路25u、25v、25w及び位相検出手段20に接続された第2の3相/dq座標変換手段29は、第1、第2及び第3相信号Icu、Icv、Icwを基準位相角ωtにて回転座標変換してdq座標軸で示すd軸成分電流Icdとq軸成分電流Icqとから成る2相信号を出力する。この第2の3相/dq座標変換手段29の入力、座標変換行列T3 、及び出力を次の(10)(11)(12)式で示すことができる。これ等の式において、Icuvwは入力する第1、第2及び第3相信号Icu、Icv、Icwを一括して示し、Icdqは2つの出力を一括して示している。
Figure 0004839641
出力電流指令値作成手段13は、第1及び第2の加算手段30、31から成る。第1の加算手段30は連系電流指令値発生手段12から供給される第1の連系電流指令値Isd*と第2の3相/dq座標変換手段29から供給されるd軸成分電流Icdとを加算して第1(d軸)の出力電流指令値Iod*を作成する。第2の加算手段31は、連系電流指令値発生手段12から供給される第2の連系電流指令値Isq*と第2の3相/dq座標変換手段29から供給されるq軸成分電流Icqを加算して第2(q軸)の出力電流指令値Ioq*を作成する。なお、Isd*、Isq*、Icd、Icq、Iod*、Ioq*は瞬時値を示している。
帰還制御信号形成手段14は、第1及び第2の偏差信号作成手段32、33と第1及び第2の増幅回路34a、34bとdq/3相座標変換手段35と変換手段41とから成る。変換手段41はライン8u,8wによって図1の第1及び第3相電流検出器CTu、CTwに接続され、且つ位相検出手段20にも接続され、3相で示される電流を形成し、この3相で示される電流をdq座標軸で示すd軸成分電流Iodとq軸成分電流Ioqとから成る2相の信号に変換し、この信号をライン42,43で第1及び第2の偏差信号作成手段32、33に送る。
更に詳細には、変換手段41は図4に示すように、第2相信号形成手段44と第3の3相/dq座標変換手段45とを有する。第2相信号形成手段44はライン8u,8wに接続され、ライン8uの第1相出力電流Iouとライン8wの第3相出力電流Iowとの合成信号(加算信号)を位相反転した信号に相当する第2相出力電流Iovをライン8vに送出する。従って、図4の第2相信号形成手段44は図3の第2相信号形成手段27と同様な機能を有する。なお、第2相信号形成手段44を設ける代わりに、図1の中間端子1cと第1及び第2のフィルタコンデンサCu、Cwの相互接続点との間の電流通路の第2相出力電流Iovを検出する第2相電流検出器を設け、この第2相電流検出器の出力をライン8vによって図4の第3の3相/dq座標変換手段45に送ることもできる。
ライン8u、8v、8wに接続された第3の3相/dq座標変換手段45は、位相検出手段20から出力される基準位相角ωt即ち系統電圧位相検出値にて回転座標変換するものであって、図3の第2の3相/dq座標変換手段29と同様な機能を有し、3相で示めされる第1相、第2相及び第3相出力電流Iou、Iov、Iowを周知のdq座標軸で示すd軸成分電流Iodとq軸成分電流Ioqとから成る2相信号に変換してライン42,43に送出する。
第1の偏差信号作成手段32は出力電流指令値作成手段13の第1の加算手段30と変換手段41の出力ライン42とに接続され、第1(d軸)の出力電流指令値Iod*とd軸成分電流Iodとの差を示す信号を出力する。第2の偏差信号作成手段33は出力電流指令値作成手段13の第2の加算手段11と変換手段41の出力ライン43とに接続され、第2(q軸)の出力電流指令値Ioq*とq軸成分電流Ioqとの差を示す信号を出力する。第1及び第2の偏差信号作成手段32、33にそれぞれ接続された増幅回路34a,34bはそれぞれの偏差信号を増幅、又は増幅及び調整して2相軸上のd軸帰還制御信号Ifd、q軸帰還制御信号Ifqを形成する。第1及び第2の増幅回路34a、34bに接続された周知のdq/3相座標変換手段35はd軸帰還制御信号Ifd及びq軸帰還制御信号Ifqを3相軸上の帰還制御信号に回転座標変換して3相軸上の3つの帰還制御信号の内の第1及び第3相帰還制御信号Ifuv、Ifwvを出力する。
スイッチ制御パルス形成手段15は鋸波発生器36と、第1及び第2の比較器37、38と、駆動回路39とから成る周知のPWMパルス形成回路である。
鋸波発生器36は第1、第2及び第3相交流端子2u、2v、2wの交流電圧の周波数(例えば50Hz)よりも十分に高い周波数(例えば10〜100kHz)で鋸波電圧Vtを発生する。なお、鋸波発生器36の代りに三角波等の別の比較波(キャリア波)を発生する手段を設けることもできる。
第1の比較器37は帰還制御信号形成手段14に含まれているdq/3相座標変換手段35の第1相(第1)帰還制御信号Ifuvを出力する端子と鋸波発生器36とに接続され、第1相帰還制御信号Ifuvと鋸波電圧Vtとを図5(A)に示すように比較して図5(B)に示す第1のPWMパルスVp1を出力する。第2の比較器38は帰還制御信号形成手段14に含まれているdq/3相座標変換手段35の第3相(第2)帰還制御信号Ifwvを出力する端子と鋸波発生器36とに接続され、第3相帰還制御信号Ifwvと鋸波電圧Vtとを図9(A)に示すように比較して図5(C)に示す第2のPWMパルスVp2を出力する。なお、第1相帰還制御信号Ifuvは3相交流の第1相電流を制御する。また、3相帰還制御信号Ifwvは3相交流の第3相電流を制御する
第1及び第2の比較器37、38に接続された駆動回路39は、第1のPWMパルスVp1を増幅して第1の制御パルスG1を形成し、これを図1の第1のスイッチS1に送り、また、第1のPWMパルスVp1を反転増幅して第2の制御パルスG2を形成し、これを第2のスイッチS2に送り、また、第2のPWMパルスVp2を増幅して第3の制御パルスG3を形成し、これを第3のスイッチS3に送り、また、第2のPWMパルスVp2を反転増幅して第4の制御パルスG4を形成し、これを第4のスイッチS4に送る。
次に、本実施例の3相V結線インバータの動作を説明する。連系電流指令値発生手段12は、3相交流電力系統3の電圧Vsと第1、第2及び第3相連系電流Isu、Isv、Iswとによる力率が1又は1に近い値(0.85以上であることが望ましい。)になることが可能な値を有する第1及び第2の連系電流指令値Isd*、Isq*を発生する。第1及び第2の連系電流指令値Isd*、Isq*は、コンデンサ電流値作成手段11の第2の3相/dq座標変換手段29から得られるd軸成分及びq軸成分電流Icd、Icqと同一の周知のdq座標軸(直交座標軸)のd軸成分とq軸成分であるので、両者の合成によって第1(d軸)及び第2(q軸)の出力電流指令値Iod*、Ioq*を容易に決定することができる。第1相及び第3相リアクトルLu、Lwに流れる第1相及び第3相出力電流Iou、Iowは、所望力率(好ましくは1)の状態に第1、第2及び第3相連系電流Isu、Isv、Iswが流れるように帰還制御される。これにより、インバータの第1及び第3相出力電流Iou、Iowの制御によって力率が1となるように第1、第2及び第3相連系電流Isu、Isv、Iswを流すことができる。なお、3相V結線インバータの主回路の動作は周知であるので、その説明を省略する。
本実施例は次の効果を有する。
(1) 第1相及び第3相連系電流Isu、Iswを検出するための2つの電流検出器を設けない回路で力率を1又はほぼ1に制御することができる。従って、3相V結線インバータの小型化及び低コスト化を図ることができる。
(2) 3相V結線インバータであるので、3相フルブリッジ型インバータに比べてスイッチの数を2個減らすことができ、小型化及び低コスト化が達成される。
(3) コンデンサ電流値作成手段11によってd軸成分電流Icdとq軸成分電流Icqとを形成し、連系電流指令値発生手段12からd軸及びq軸成分としての第1及び第2の連系電流指令値Isd*、Isq*を発生させるので、3相V結線インバータの制御を容易に達成できる。
実施例2の3相V結線インバータは実施例1のコンデンサ電流作成手段11を図6に示すコンデンサ電流値作成手段11aに変形し、この他は実施例1と同一に形成してものである。従って、実施例2の説明においても実施例1を示す図1〜図4を参照し、且つ共通する部分の説明を省略する。
図6の実施例2のコンデンサ電流値作成手段11aは、固定電流値発生手段40と位相検出手段20と第2相信号形成手段27と3相/dq座標変換手段29とを有する。
固定電流値発生手段40は、図3の実施例1のコンデンサ電流値作成手段11における無効電流検出部25及びこれよりも前の部分と実質的に同一の機能を有し、図3において第1及び第3相信号Icu、Icwと実質的に同一の信号を固定的に発生する。即ち、固定電流値発生手段40から発生する第1相及び第3相信号Icu、Icwは、第1、第2及び第3相交流端子2u、2v、2wの線間電圧の実効値V、周波数ω、第1及び第2のフィルタコンデンサCu、Cwの容量Cを固定値として次の(13)(14)(15)式に従う計算で決定される。
Figure 0004839641
図6の位相検出手段20、第2相信号形成手段27、3相/dq座標変換手段29は図3で同一記号で示すものと同一であるので、その説明を省略する。
この実施例2において、3相交流電力系統3の電圧が安定している場合には、これを固定して第1及び第2のフィルタコンデンサCu、Cwの無効電流を示す第1相及び第3相信号Icu、Icwを決定しても、これ等の値は実測値を使用する場合とほぼ同一の値となる。
実施例2は実施例1と同一効果を有する他に、固定電流値発生手段40で第1相及び第3相信号Icu、Icwを発生させるので、コンデンサ電流値作成手段11aにおける演算回数を実施例1に比べて削減でき、高速な演算処理が可能になるという効果を有する。
本発明は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば次の変形が可能なものである。
(1) 図1の第1相及び第3相電流検出器CTu、CTwを第1及び第2のフィルタコンデンサCu、Cwと第1及び第3相交流端子2u、2wとの間の電流通路に移動し、第1相及び第3相連系電流Isu,Iswを検出するように変形することができる。この変形例の場合には、図2のコンデンサ電流値作成手段11又は図6のコンデンサ電流値作成手段11aと同一のものを設け、また、図2の連系電流指令値発生手段12の位置に出力電流指令値作成手段を配置し、図2の出力電流指令値作成手段13の位置に連系電流指令値発生手段を配置し、この連系電流指令値発生手段の出力段に図2と同様に帰還制御信号形成手段14とスイッチ制御パルス形成手段15とを配置する。
この変形例の場合の出力電流指令値作成手段は、図1のインバータの第1、第2及び第3相出力電流Iou,Iov,Iowの目標値を2相軸に変換したものに相当する第1(d軸)及び第2(q軸)の出力電流指令値Iod*、Ioq*を発生するように構成する。また、この変形例の場合の連系電流指令値発生手段は、この変形例の出力電流指令値作成手段から得られた第1(d軸)の出力電流指令値Iod*とコンデンサ電流値作成手段11又は11aから得られた第1の信号Icdとに基づいて第1(d軸)の連系電流指令値Isd*を作成し、且つ第2(q軸)の出力電流指令値Ioq*とコンデンサ電流値作成手段11又は11aから得られた第2の信号Icqとに基づいて第2(q軸)の連系電流指令値Isq*を作成する。また、この変形例の場合の帰還制御信号形成手段には、第1相及び第3相電流検出器CTu 、CTw から得られた第1相及び第3相連系電流Isu、Iswの検出値を入力させ、且つ第1相及び第3相連系電流Isu、Iswの検出値に基づいて第2相連系電流Isvを形成する手段を設け、更に第1相、第2及び第3相連系電流Isu、Isv,Iswを回転座標変換してdq座標軸のd軸成分電流Isd及びq軸成分電流Isdを得る3相/dq座標変換手段を設ける。図3に示す第1及び第2の偏差信号作成手段32,33は連系電流指令値作成手段から得られた第1及び第2の連系電流指令値Isd*、Isq*と3相/dq座標変換手段から得られたd軸成分電流Isd及びq軸成分電流Isdとの偏差を求めて2相軸上のd軸帰還制御信号Ifd及びq軸帰還制御信号Ifqを形成する。更に、図3と同様に周知のdq/3相座標変換手段によってd軸帰還制御信号Ifd及びq軸帰還制御信号Ifqを3相軸上の帰還制御信号に回転座標変換して3相軸上の3つの帰還制御信号の内の第1及び第3相帰還制御信号Ifuv、Ifwvを形成する。
なお、変形例の場合においても、第2相連系電流Isvを演算で求める代わりに、第2連系電流Isvを検出する第2相電流検出器を設けることができる。
(2) 同一容量の第1及び第2の電圧分割用コンデンサCa、Cbの代りに同一電圧の第1及び第2の蓄電池を接続することができる。
(3) 連系電流Isu、Isv、Iswに高調波成分又は高周波成分が含まれても差し支えない場合には、これに対応するように連系電流指令値発生手段12を変形することができる。
本発明の実施例1に従う3相V結線インバータを示す回路図である。 図1の制御部を詳しく示すブロック図である。 図2を制御部を更に詳しく示すブロック図である。 図3の帰還制御信号形成手段に含まれている変換手段を詳しく示すブロック図である。 図3の各部の状態を示す波形図である。 実施例2のコンデンサ電流値作成手段を示すブロック図である。
符号の説明
1 直流電源
1a、1b 第1及び第2の直流端子
1c 中間端子
2u、2v、2w 第1、第2及び第3相交流端子
3 3相交流電力系統
4 制御回路
5 電圧検出手段
6 制御部
11 コンデンサ電流値作成手段
12 連系電流指令値発生手段
13 出力電流指令値作成手段
Ca、Cb 第1及び第2の電圧分割用コンデンサ
S1〜S4 スイッチ
D1〜D4 ダイオード
Lu、Lw 第1相及び第3相リアクトル
Cu、Cw 第1及び第2のフィルタコンデンサ
CTu、CTw 第1相及び第3相電流検出器

Claims (3)

  1. 直流電圧を供給するための第1及び第2の直流端子(1a、1b)と、
    前記第1及び第2の直流端子(1a、1b)間の中間の電位を有する中間端子(1c)と、
    3相交流電圧の第1相電圧を出力するための第1相交流端子(2u)と、
    前記3相交流電圧の第2相電圧を出力するものであって、前記中間端子(1c)に電気的に接続された第2相交流端子(2v)と、
    前記3相交流電圧の第3相電圧を出力するための第3相交流端子(2w)と、
    前記第1及び第2の直流端子(1a、1b)間に接続された第1及び第2のスイッチ(S1 、S2 )の直列回路と、
    前記第1及び第2の直流端子(1a、1b)間に接続された第3及び第4のスイッチ(S3 、S4 )の直列回路と、
    前記第1及び第2のスイッチ(S1 、S2 )の相互接続点(P1 )と前記第1相交流端子(2u)との間に接続された第1相リアクトル(Lu )と、
    前記第3及び第4のスイッチ(S3 、S4 )の相互接続点(P2 )と前記第3相交流端子(2w)との間に接続された第3相リアクトル(Lw )と、
    前記第1相交流端子(2u)と前記第2相交流端子(2v)との間に接続された第1のフィルタコンデンサ(Cu )と、
    前記第2相交流端子(2v)と前記第3相交流端子(2w)との間に接続された第2のフィルタコンデンサ(Cw )と、
    前記第1相リアクトル(Lu )又は前記第1相交流端子(2u)に流れる第1相電流(Iou又はIsu)を検出する第1相電流検出器(CTu )と、
    前記第3相リアクトル(Lw )又は前記第3相交流端子(2w)に流れる第3相電流(Iow 又はIsw)を検出する第3相電流検出器(CTw )と、
    前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )の電圧をそれぞれ検出する電圧検出手段(5)と、
    前記第1及び第3相電流検出器(CTu 、CTw )の出力と前記電圧検出手段(5)の出力とに基づいて前記第1、第2及び第3相交流端子(2u、2v、2w)における力率を所望値にするように前記第1〜第4のスイッチをオン・オフ制御するスイッチ制御パルスを形成して前記第1、第2、第3及び第4のスイッチの制御端子に供給する制御部(6)とを具備し、
    前記制御部は
    前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )の3相で示す電流(Icu、Icv、Icw)の値を前記電圧検出手段(5)の出力を使用して計算で求めるか又は実側で求め、前記3相で示す電流(Icu、Icv、Icw)の値を2相軸に変換したものに相当する第1及び第2の信号(Icd、Icq)を作成するコンデンサ電流値作成手段(11又は11a)と
    前記第1、第2及び第3の交流端子(2u、2v、2w)を流れる3相電流の目標値を2相軸に変換したものに相当する第1及び第2の連系電流指令値(Isd * 、Isq * )を発生する連系電流指令値発生手段(12)と
    前記連系電流指令値発生手段(12)から得られた前記第1の連系電流指令値(Isd * )と前記コンデンサ電流値作成手段(11又は11a)から得られた前記第1の信号(Icd)とに基づいて第1の出力電流指令値(Iod * )を作成し、且つ前記第2の連系電流指令値(Isq * )と前記第2の信号(Icq)とに基づいて第2の出力電流指令値(Ioq * )を作成する出力電流指令値作成手段(13)と
    前記出力電流指令値作成手段(13)から得られた前記第1及び第2の出力電流指令値(Iod * 、Ioq * )と前記第1相及び第3相電流検出器(CTu 、CTw )から得られた前記第1相及び第3相出力電流(Iou、Iow)の検出値とに基づいて第1相及び第3相帰還制御信号(Ifuv、Ifwv)を形成する帰還制御信号形成手段(14)と
    前記帰還制御信号形成手段(14)から得られた前記第1相及び第3相帰還制御信号(Ifu、Ifw)に基づいて前記第1、第2、第3及び第4のスイッチ(S1 、S2 、S3 、S4 )をオン・オフ制御するためのスイッチ制御パルス(G1 、G2 、G3 、G4 )を形成するスイッチ制御パルス形成手段(15)と
    から成ることを特徴とする3相V結線インバータ。
  2. 前記電圧検出手段(5)は、前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )の電圧として前記第1及び第2相交流端子(2u、2v)間の線間電圧(Vuv)、及び前記第2及び第3相交流端子(2v、2w)間の線間電圧(Vvw)を検出すると共に、及び前記第3及び第1相交流端子(2w、2u)間の線間電圧(Vwu)を検出する手段を有し、
    前記コンデンサ電流値作成手段(11)は、
    基準位相角(ωt)を示す信号を得るために前記電圧検出手段(5)に接続された位相検出手段(20)と、
    前記基準位相角(ωt)よりもπ/2進んだ進み位相角(ωt+π/2)を示す信号を形成する進み位相角信号形成手段(21)と、
    前記電圧検出手段(5)から得られた3相の各線間電圧(Vuv、Vvw、Vwu)を前記進み位相角信号形成手段(21)から得られた進み位相角(ωt+π/2)にて回転座標変換してdq座標軸で示すd軸成分電圧(Vd )とq軸成分電圧(Vq )を出力する第1の3相/dq座標変換手段(22)と、
    前記第1の3相/dq座標変換手段(22)から得られた前記d軸成分電圧(Vd )及び前記q軸成分電圧(Vq )を前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )のそれぞれのインピーダンス(1/ωC)で除算した値を示すd軸成分仮想無効電流(Iad)とq軸成分仮想無効電流(Iaq)とを形成する2相軸仮想無効電流信号形成手段(23)と、
    前記2相軸仮想無効電流信号形成手段(23)から得られた前記d軸成分仮想無効電流(Iad)と前記q軸成分仮想無効電流(Iaq)とを前記基準位相角(ωt)にて回転逆座標変換し、前記第1及び第3相交流端子間にもフィルタコンデンサが接続されていると仮定した場合における第1、第2及び第3の3相軸仮想無効電流(Iau、Iav、Iaw)を示す信号を出力するdq/3相座標変換手段(24)と、
    前記dq/3相座標変換手段(24)から得られた前記第1の3相軸仮想無効電流(Iau)を示す信号を前記第1のフィルタコンデンサ(Cu )に流れる無効電流を示す第1相信号(Icu)と見なして伝送する手段(25u)と、
    前記第2の3相軸仮想無効電流(Iav)を位相反転して前記第2のフィルタコンデンサ(Cw )に流れる無効電流を示す第3相信号(Icw)として出力する第3相信号形成手段(26)と、
    前記第1相信号(Icu)と前記第3相信号(Icw)との合成信号の位相反転信号に相当する第2相信号(Icv)を形成する手段(27)と、
    前記第1、第2及び第3相信号(Icu、Icv、Icw)を前記基準位相角(ωt)にて回転座標変換してdq座標軸で示すd軸成分電流(Icd)とq軸成分電流(Icq)とを出力する第2の3相/dq座標変換手段(29)とから成ることを特徴とする請求項記載の3相V結線インバータ。
  3. 前記コンデンサ電流値作成手段(11a)は、
    基準位相角(ωt)を示す信号を得るために前記電圧検出手段(5)に接続された位相検出手段(20)と、
    前記第1、第2及び第3相交流端子(2u、2v、2w)間の電圧、周波数、及び前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )の容量を固定値として前記第1及び第2のフィルタコンデンサ(Cu 、Cw )に流れる電流を計算又は実測でそれぞれ求めた第1及び第2のフィルタコンデンサ予測電流(Icu、Icw)を示す信号を発生するフィルタコンデンサ予測電流発生手段(40)と、
    前記第1のフィルタコンデンサ予測電流(Icu)を示す信号を第1相信号と見なして伝送する手段(25u)と、
    前記第2のフィルタコンデンサ予測電流(Icw)を示す信号を第3相信号として伝送する手段(25w)と、
    前記第1相信号(Icu)と前記第3相信号(Icw)との合成信号の位相反転信号に相当する第2相信号(Icv)を形成する手段(27)と、
    前記第1、第2及び第3相信号(Icu、Icv、Icw)を前記位相検出手段(20)から得られた前記基準位相角(ωt)にて回転座標変換してdq座標軸で示すd軸成分電流(Icd)とq軸成分電流(Icq)とを出力する3相/dq座標変換手段(29)と
    から成ることを特徴とする請求項記載の3相V結線インバータ。
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