JP4838940B2 - リーマ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属被削材にあらかじめドリル等で開けられた穴、即ち下穴を正確に仕上げ加工するためのリーマに関するもので、特に、外周部に切刃及びガイドパッドが取り付けられるリーマヘッドを備えたタイプのリーマに関する。
【0002】
【従来の技術】
リーマは、上記のように金属被削材に開けられた下穴を、微細な切屑を削り取ることにより、正確な寸法で且つ滑らかな面に仕上げるものであって、他の切削工具以上に厳密な寸法精度が要求されることから、切削時には切削部分に対して切削油を十分に注いでやることが重要である。このため、この種のリーマでは、リーマヘッドにその中心軸線に沿って後方から先端部近く迄延びる切削油供給路を形成すると共に、この切削油供給路の先端部から複数の切削油噴射孔を前記中心軸線に対し斜め方向に分岐形成し、しかしてリーマ使用時に工具ホルダー側からリーマシャンク部を通じてリーマヘッドの切削油供給路に切削油を供給して、これを切削油噴射孔からリーマヘッド外周部の切刃部分に噴射することにより、切刃及び切削部分を冷却し、切刃と切屑との間の摩擦を減少させると共に、切屑を洗い流し、それによって切削精度を維持し、仕上げ面の粗さを良くするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリーマでは、上記のように切削油供給路の先端部から分岐した切削油噴射孔によって、切削油が各切刃に噴射されるようになっていることから、切削部分に対する冷却作用及び潤滑作用は十分であるが、切屑の排出作用が不十分で、リーマヘッドの先端部や切削部分に切屑が付着残存することがあり、それらの残存した切屑によって仕上げ面に傷が付いたりすることがあった。このように切屑の排出作用が十分に発揮されない理由は、切削油供給路に供給された切削油が、切削油噴射孔の分岐する切削油供給路の先端部に衝突して圧力を低下させ、この圧力の低下した、切削油噴射孔から噴射される切削油の一部が、被削材に形成された下穴の端面に衝突して跳ね返り、油噴射孔から噴射された他の切削油とぶつかる状態となって圧力が一層弱まり、切削油噴射孔からの切削油によって切屑を上記下穴へ強く押し出すことができなくなるものと考えられる。
【0004】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、切刃及び切削部分に対する冷却作用及び潤滑作用を十分に行わせることができる上に、切屑の排出作用をも十分に行わせることができるリーマを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、リーマヘッド1にその中心軸線Oに沿って後方から先端部近く迄延びる切削油供給路7が形成され、この切削油供給路7の先端部7aから複数の切削油噴射孔8が前記中心軸線Oに対し斜め方向に分岐して形成されているリーマにおいて、前記切削油供給路7の先端部7aから前記中心軸線Oに沿ってリーマヘッド1の先端部を貫通する中央噴射孔9が設けられていることを特徴とする。
【0006】
請求項2は、請求項1に記載のリーマにおいて、前記中央噴射孔9は、前記切削油供給路7より径小に形成されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るリーマの使用状態を示す側面図であり、図2はリーマヘッド1の側面図、図3はその正面図、図4はその縦断面図である。このリーマは、リーマヘッド1と、このリーマヘッド1の後端部に連結されたシャンク2とからなる。リーマヘッド1の先端部にはその外周に、2枚の切刃3,3と2枚のガイドパッド4,4とが夫々直径方向対向位置に取り付けられ、各切刃3と各ガイドパッド4とは互いに周方向に90度の間隔で配設されている。リーマヘッド1の後端部側には雄ねじ部5aを有する雄形連結部5が形成され、この雄形連結部5が、雌ねじ部6aを有するシャンク2先端部の雌形連結部6と螺合連結されて、リーマを構成するようになっている。
【0008】
また、リーマヘッド1には、図4から分かるように、その中心軸線Oに沿って後端から先端部付近まで延びる切削油供給路7が形成されると共に、この切削油供給路7の先端部7aから2つの切削油噴射孔8,8が前記中心軸線Oに対し斜め方向に分岐して対称状に形成され、そして前記切削油供給路7からは中心軸線Oに沿ってこれと同心状にリーマヘッド1の先端部を貫通する中央噴射孔9が設けられている。この中央噴射孔9は切削油供給路7の内径よりも径小に形成されている。
【0009】
シャンク2には、図1に示すように、リーマヘッド1の中心軸線Oと同軸線上にある中心軸線に沿ってシャンク2の全長にわたって貫通する切削油供給路10が形成され、このシャンク2の切削油供給路10は、シャンク2とリーマヘッド1とが連結されることによって、リーマヘッド1の切削油供給路7と連通するようになっている。シャンク2側の切削油供給路10とリーマヘッド1側の切削油供給路7とは同じ径に形成されている。
【0010】
上記のような構成よりなるリーマの使用にあたっては、図示は省略するが、シャンク2の基端部を工具ホルダーに挿着して保持し、この工具ホルダーを工作機械の主軸に固定し、しかして工作機械側の切削油供給源から工具ホルダーの通油路を介して、リーマのシャンク2の切削油供給路10に切削油を導入しながら、このリーマによって、図1に示すような金属被削材Wの深穴切削加工を行うと、シャンク2の切削油供給路10に導入された切削油は、この切削油供給路10からリーマヘッド1の切削油供給路7に入って、この切削油供給路7の先端部7aからそのまま真っ直ぐ中央噴射孔9を通って金属被削材Wの下孔11に流出する一方、一部の切削油は切削油供給路7の先端部7aから2つの切削油噴射孔8,8に夫々分岐流入して、それらの先端からリーマヘッド1先端側外周部の切刃3及び切削部分に噴射される。
【0011】
このリーマヘッド1において、切削油供給路7の先端部7aから分岐流入して噴射される切削油は、切刃3及び切削部分に対して冷却と潤滑を施しつつ生成される切屑を洗い流しながら、リーマヘッド1先端側外周部から金属被削材Wの下孔11の方へ流出する。一方、切削油供給路7の先端部7aから中央噴射孔9を通ってストレートに金属被削材Wの下孔11に流出する切削油は、中央噴射孔9での管内抵抗はほとんど受けないため、流速を落とすことなく、そのまま高速で下孔11へ流出する。そうすると、リーマヘッド1の先端側外周部付近の圧力が中央噴射孔9の出口付近よりも低下して、そこに負圧を生じ、リーマヘッド1先端側外周部から流出する切削油が前方へ吸引される。この吸引作用により、切削油噴射孔8を通る切削油による切屑の洗い流し作用が促進されて、切削された切屑が下孔11の方へ積極的に除去排出されることになり、従って切刃3や切削部分に切屑が付着残存するようなことがない。
【0012】
また、切削油供給路7の先端部7aから中央噴射孔9を通って下孔11に流出する切削油は、リーマヘッド1先端部分の中央噴射孔9周辺部に生成されて出てくる切屑18を前方へ押し出すように作用するから、リーマヘッド1の先端部分に切屑が付着残存することがなくなる。
【0013】
また、中央噴射孔9は切削油供給路7よりも径小に形成されているから、この中央噴射孔9がノズル効果を発揮して、この中央噴射孔9から流出する切削油の流速が増大し、それにより前記吸引作用が有効に働いて、切削油噴射孔8を通る切削油による切屑の洗い流し作用が尚一層促進されると共に、リーマヘッド1先端部分における切屑18の押し流し作用が一層促進される。
【0014】
以上説明したように、本発明のリーマを使用することにより、切削加工時に、シャンク2の切削油供給路10からリーマヘッド1の切削油供給路7に供給される切削油が、切削油供給路7の先端部7aから切削油噴射孔8を通って切刃3に直接噴射されることによって、切刃3及び金属被削材Wの切削部分に対する冷却作用及び潤滑作用を十分に行わせることができ、また切削油供給路7の先端部7aから中央噴射孔9を通って前方へストレートに勢いよく押し出される切削油によって、リーマヘッド1先端部分の切屑を前方へ押し流すことができると共に、リーマヘッド1の先端側外周部付近の圧力が中央噴射孔9出口側より低下して負圧を生じて、リーマヘッド1先端側外周部から流出する切削油を前方へ吸引し、その吸引作用によって切削油噴射孔8を通る切削油による切屑の洗い流し作用を促進し、切削された切屑を積極的に除去排出することができる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、リーマヘッドの切削油供給路先端部から分岐した切削油噴射孔を通る切削油によって、切刃及び切削部分に対する冷却作用及び潤滑作用を十分に行うことができながら、切削油供給路の先端部から中央噴射孔を通ってそのまま前方へストレートに流出する切削油によって、リーマヘッド先端部分の切屑を前方へ押し流すことができると共に、リーマヘッドの先端側外周部付近の圧力が低下して負圧を生じ、その吸引作用によって、切削油噴射孔を通る切削油による切屑の洗い流し作用を促進し、切削された切屑を積極的に除去排出することができる。
【0016】
請求項2に係る発明によれば、中央噴射孔が切削油供給路よりも径小に形成されているから、この中央噴射孔がノズル効果を発揮して、この中央噴射孔から流出する切削油の流速が増大し、それによりリーマヘッド先端部分での切屑の押し流し作用を有効に行わせると共に、前記吸引作用が有効に働いて、切削油噴射孔を通る切削油による切屑の洗い流し作用を一層促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るリーマの一実施形態を示す側面図である。
【図2】 リーマヘッドの側面図である。
【図3】 リーマヘッドの正面図である。
【図4】 リーマヘッドの縦断面図である。
【符号の説明】
1 リーマヘッド
2 シャンク
3 切刃
4 ガイドパッド
7 切削油供給路
7a 切削油供給路の先端部
8 切削油噴射孔
9 中央噴射孔
W 金属被削材
10 シャンクの切削油供給路
11 金属被削材に設けられた下穴
Claims (2)
- リーマヘッドにその中心軸線に沿って後方から先端部近く迄延びる切削油供給路が形成され、この切削油供給路の先端部から複数の切削油噴射孔が前記中心軸線に対し斜め方向に分岐して形成されているリーマにおいて、前記切削油供給路の先端部から前記中心軸線に沿ってリーマヘッドの先端部を貫通する中央噴射孔が設けられていることを特徴とするリーマ。
- 前記中央噴射孔は、前記切削油供給路より径小に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリーマ。
Priority Applications (1)
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JP2001048405A JP4838940B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | リーマ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001048405A JP4838940B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | リーマ |
Publications (2)
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Family
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Family Applications (1)
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JP2001048405A Expired - Lifetime JP4838940B2 (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | リーマ |
Country Status (1)
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- 2001-02-23 JP JP2001048405A patent/JP4838940B2/ja not_active Expired - Lifetime
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