JP4838653B2 - 管路凍結防止方法及びコジェネレーションシステム - Google Patents

管路凍結防止方法及びコジェネレーションシステム Download PDF

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Description

本発明は、管路凍結防止方法及びコジェネレーションシステムに関するものである。
従来から、電気及び熱を生成する発電装置と、この発電装置により生成された熱を吸収した温水を貯える貯湯槽と、発電装置と貯湯槽との間で水を循環させるための管路とを備えるコジェネレーションシステムが知られている。このようなコジェネレーションシステムでは、管路内の水の凍結を防ぐための凍結防止機能を備えるものが知られている。例えば、下記特許文献1には、ヒータ等の加熱器を付加することなく、貯湯槽に貯えられた湯水を利用することで管路内の水の凍結を防止することができるコジェネレーションシステムが開示されている。
特開2004−60980号公報
しかしながら、特に寒冷地などでは、貯湯槽に貯えられた湯水を利用するだけでは完全に管路内の水の凍結を防止することはできない。特に、発電装置の機能が停止された場合には、夜間等の長時間にわたって凍結防止の効果が発揮されにくい。この問題に対処するために、管路をヒータ等の加熱器で直接加熱することが考えられる。しかし、凍結を効果的に防止するためには管路全体にわたってヒータを設置する必要があり、電力消費量が増大する傾向にある。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、消費電力を低減しつつより確実に管路内の水の凍結を防止することが可能な管路凍結防止方法及びコジェネレーションシステムを提供することを目的とする。
本発明の管路凍結防止方法は、電力及び熱を生成する発電装置と、水を貯える貯湯槽と、発電装置から貯湯槽までの間で循環路を形成するように設けられ、発電装置において生成された熱が吸収された水を貯湯槽内に送るための管路とを備えるコジェネレーションシステムにおける管路凍結防止方法であって、管路に設けられた温度センサにより管路の温度を取得する温度取得ステップと、温度取得ステップにおいて取得された温度が所定値以下であるか否かを判断する温度判断ステップと、温度判断ステップにおいて温度が所定値以下であると判断された場合に、管路内の水をヒータにより加熱する加熱制御ステップと、温度判断ステップにおいて温度が所定値以下であると判断された場合に、管路の途中に設けられたポンプにより管路内の水を循環させる循環制御ステップとを備え、温度取得ステップでは、管路の異なる部位に設けられた第1及び第2の温度センサにより管路の2つの温度を取得し、循環制御ステップにおいては、温度取得ステップにおいて取得された2つの温度の差が所定値以下となるように管路内の水の流量を制御する、ことを特徴とする。
また、本発明のコジェネレーションシステムは、電力及び熱を生成する発電装置と、水を貯える貯湯槽と、発電装置から貯湯槽までの間で循環路を形成するように設けられ、発電装置において生成された熱が吸収された水を貯湯槽内に送るための管路とを備えるコジェネレーションシステムであって、管路に設けられた温度センサにより管路の温度を取得する温度取得手段と、温度取得手段により取得された温度が所定値以下であるか否かを判断する温度判断手段と、温度判断手段により温度が所定値以下であると判断された場合に、管路内の水をヒータにより加熱する加熱制御手段と、温度判断手段により温度が所定値以下であると判断された場合に、管路の途中に設けられたポンプにより管路内の水を循環させる循環制御手段とを備え、温度取得手段は、管路の異なる部位に設けられた第1及び第2の温度センサにより管路の2つの温度を取得し、循環制御手段は、温度取得手段により取得された2つの温度の差が所定値以下となるように管路内の水の流量を制御する、ことを特徴とする。
このような管路凍結防止方法及びコジェネレーションシステムによれば、管路の温度が所定値以下である場合に、管路内の水がヒータにより加熱されるとともに、管路の途中に設けられたポンプにより加熱された水が管路全体を循環させられる。これにより、ヒータを広範囲に設けることなく管路内の水が凍結することを効果的に防止できる。併せて、ヒータの設置範囲を広げる必要がなくなり、ヒータの消費電力を低減することができる。
この場合、2箇所で計測された管路の温度の差が所定値以下となるようにポンプが制御されることにより、管路内の水の流量が制御される。そのため、ヒータにより加熱された水の流量を管路の温度状況に応じて調節することができ、ヒータの熱を偏りなく管路全体に流動させることが可能となる。
また、本発明のコジェネレーションシステムでは、加熱制御手段が温度が所定値以上となるようにヒータによる加熱量を制御することが好ましい。
こうすれば、管路の温度が所定値以上になるようにヒータによる加熱量が制御される。そのため、管路内の温度を一定温度以上に上げることができ、管路内の水の凍結をより確実に防止することができる。
このような管路凍結防止方法及びコジェネレーションシステムによれば、消費電力を低減しつつより確実に管路内の水の凍結を防止することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の説明において、「水」とは、水温にかかわらず液体状の水すべてを意味する。
まず、図1及び図2を用いて、実施形態に係るコジェネレーションシステム1の構成について説明する。図1は、実施形態に係るコジェネレーションシステム1の概略構成を示す図である。図2は、図1に示す主制御装置15及び副制御装置25のハードウェア構成を示す図である。
コジェネレーションシステム1は、燃料電池発電により電力を生成するとともに、発電時の排熱を冷暖房や給湯用に利用するシステムである。このコジェネレーションシステム1は、燃料電池発電装置10と、貯湯ユニット20と、貯湯ユニット20から送られた水を加熱可能な給湯器53とを備える。更に、コジェネレーションシステム1は、電力線51を介して商用電力系統50及び電気機器EIと、上水用管路30を介して給水系統52と、出湯用管路31及び給湯器53を介して熱機器HIと、それぞれ接続している。また、コジェネレーションシステム1には、水を当該コジェネレーションシステム1内で循環させるための循環管路32が設けられている。
上水用管路30は、給水系統52と出湯用三方弁24とを連結する上水用管路30aと、当該上水用管路30aから分岐し貯湯槽21下部につながる上水用管路30bとを有する。出湯用管路31は、貯湯槽21上部から出湯用三方弁24及び給湯器53を介して熱機器HIにつながる。
循環管路32は、貯湯槽21下部から燃料電池発電装置10内の熱交換器12に至る逆方向管路32aと、熱交換器12から循環用三方弁(切替弁)23を経て貯湯槽21上部に至る順方向管路32bと、循環用三方弁23から貯湯槽21をバイパスして逆方向管路32aに接続されるバイパス管路32cとにより構成される。燃料電池発電装置10と貯湯ユニット20との間における逆方向管路32aの一部分及び順方向管路32bの一部分(露出部)は、燃料電池発電装置10及び貯湯ユニット20から外部に露出しており、例えば、地面や家屋の壁面等の外部環境にさらされている。
順方向管路32bの外周部には、管路温度センサ41(第1の温度センサ)及び管路温度センサ42(第2の温度センサ)が取り付けられ、ともに順方向管路32bの温度を計測する。管路温度センサ41は、順方向管路32bの露出部のうち燃料電池発電装置10の近傍に取り付けられており、管路温度センサ42は、当該露出部のうち貯湯ユニット20の近傍に取り付けられている。管路温度センサ41及び42には熱電対やサーミスタ等が用いられているが、管路温度センサを構成する素子はこれに限定されない。
燃料電池発電装置10は、商用電力系統50を介して供給される電力により運転可能であり、発電機11、熱交換器12、FCヒータ(ヒータ)13、ポンプ14及び主制御装置15を有する。
発電機11は、内蔵する燃料電池により電力を生成(発電)するとともに、発電に伴って熱を生成する装置である。発電機11は、発電した電力を電力線51を介して電気機器EIに出力するとともに、発電に伴って発生する熱を熱交換器12に移動させる。
熱交換器12は、発電機11で発生する熱を吸収し、当該熱交換器12内を循環する水にその熱を伝達する。具体的には、熱交換器12は、逆方向管路32aを介して流入する水に熱を伝達し、その結果熱が吸収された水を順方向管路32bに流出させる。したがって、熱交換器12及び循環管路32により、燃料電池発電装置10で発生した熱を吸収した水が貯湯槽21に送られることになる。
FCヒータ13は、帯状の抵抗器等の加熱素子であり、燃料電池発電装置10内における順方向管路32bの外周部に巻かれるように取り付けられている。商用電力系統50により図示しない送電線を経由して通電されたFCヒータ13は、その通電により発する熱により循環管路32内を流れる水を加熱する。
ポンプ14は、燃料電池発電装置10内の逆方向管路32aの途中に取り付けられている。ポンプ14は、例えば、その内部に渦巻き型の羽根車を有するような構成であり、この羽根車を回転させることで循環管路32内の水を熱交換器12に向けて循環させる。ポンプ14は、主制御装置15の制御により、稼働中に羽根車の回転数を変更することが可能である。
主制御装置15は、燃料電池発電装置10の運転を制御する。主制御装置15は、図2(a)に示すようにCPU61、ROM又はRAMで構成される主記憶部62、後述する副制御装置25との通信を制御する通信制御部63及び燃料電池発電装置10を構成する主制御装置15以外の構成要素との間で信号の入出力を行うためのインタフェース部64を有する。
貯湯ユニット20は、貯湯槽21、貯湯槽ヒータ(ヒータ)22、循環用三方弁23、出湯用三方弁24及び副制御装置25を有する。
貯湯槽21は、熱交換器12において熱交換された水を貯えるタンクである。貯湯槽21は、下部において上水用管路30b及び逆方向管路32aと接続され、上部において出湯用管路31及び順方向管路32bと接続されている。このような接続構成により、給水系統52から供給されることにより貯湯槽21に貯められる水が熱交換器12に送られる。また、熱交換器12から送られてきた水が貯湯槽21の中に貯められるとともに、貯湯槽21の中に貯められていた水が給湯器53を介して熱機器HIに供給される。熱交換器12から送られてきた温度の高い水は貯湯槽21の上部から貯湯槽21内に流入される一方、給水系統52から送られてきた温度の低い水は貯湯槽21の下部から貯湯槽21内に流入される。そのため、貯湯槽21内に貯められている水は成層を形成している。
貯湯槽ヒータ22は、帯状の抵抗器等の加熱素子であり、逆方向管路32aの外周部に巻かれるように取り付けられている。商用電力系統50により図示しない送電線を経由して通電された貯湯槽ヒータ22は、その通電により発する熱により循環管路32内を流れる水を加熱する。
循環用三方弁23は、順方向管路32bにおけるバイパス管路32cへの分岐点に設けられている。循環用三方弁23は、制御されることにより、熱交換器12側から順方向管路32b内を流れる水を貯湯槽21又はバイパス管路32cのいずれかに流すように流路を切り替える。
出湯用三方弁24は、出湯用管路31における上水用管路30aとの分岐点に設けられている。出湯用三方弁24は、貯湯槽21又は給水系統52から供給された水のいずれかを給湯器53を介して熱機器HIに送るように流路を切り替える。
副制御装置25は、商用電力系統50から送電される電力により動作可能であり、貯湯ユニット20を制御する。副制御装置25は、図2(b)に示すようにCPU71、ROM又はRAMで構成される主記憶部72、主制御装置15との通信を制御する通信制御部73及び貯湯ユニット20を構成する副制御装置25以外の構成要素との間で信号の入出力を行うためのインタフェース部74を有する。
次に、図3及び図4を用いて、主制御装置15及び副制御装置25の機能構成について説明する。図3及び図4は、主制御装置15及び副制御装置25の機能構成を示す図である。
主制御装置15は、主側通信部151、管路温度取得部(温度取得手段)152、温度判断部(温度判断手段)153、FCヒータ制御部(加熱制御手段)154、ポンプ制御部(循環制御手段)155、温度差判断部(循環制御手段)156及び加熱量判断部(加熱制御手段)157を有する。主制御装置15の各機能は、CPU61及び主記憶部62に所定のソフトウェアを読み込ませ、CPU61の制御の下で通信制御部63又はインタフェース部64を動作させるとともに、主記憶部62におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
副制御装置25は、副側通信部261、予備用管路温度取得部(温度取得手段)262、貯湯槽ヒータ制御部(加熱制御手段)263、循環用三方弁制御部(流路制御手段)264、予備用温度判断部(温度判断手段)265及び予備用加熱量判断部(加熱制御手段)266を有する。副制御装置25の各機能は、CPU71及び主記憶部72に所定のソフトウェアを読み込ませ、CPU71の制御の下で通信制御部73又はインタフェース部74を動作させるとともに、主記憶部72におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
主側通信部151は、通信制御部63を介して副側通信部261との間で制御信号を送受信することで主制御装置15と副制御装置25との間の通信状態を監視する。具体的には、まず主側通信部151が副側通信部261に制御信号を送信し、副側通信部261がその制御信号に応じて送信する応答信号を主側通信部151が受信することができれば、主制御装置15と副制御装置25との間の通信が可能であると判断する。この場合、主側通信部151は、「通信可能」を示す通信監視信号を温度判断部153及び加熱量判断部157に出力する。これに対し、主側通信部151が所定時間内に応答信号を受信することができなかった場合は、主制御装置15と副制御装置25との間の通信が不可能であると判断し、「通信不可」を示す通信監視信号を温度判断部153及び加熱量判断部157に出力する。なお、主側通信部151と副側通信部261との間の通信は、例えば無線通信により行われるが、通信方式はこれに限定されない。
副側通信部261は、通信制御部73を介して主側通信部151と同様に通信状態を監視する。具体的には、まず副側通信部261が主側通信部151に制御信号を送信し、主側通信部151がその制御信号に応じて送信する応答信号を副側通信部261が受信することができれば、副制御装置25と主制御装置15との間の通信が可能であると判断する。この場合、副側通信部261は、「通信可能」を示す通信監視信号を予備用管路温度取得部262、予備用温度判断部265及び予備用加熱量判断部266に出力する。これに対し、副側通信部261が所定時間内に応答信号を受信することができなかった場合は、副制御装置25と主制御装置15との間の通信が不可能であると判断し、「通信不可」を示す通信監視信号を予備用管路温度取得部262、予備用温度判断部265及び予備用加熱量判断部266に出力する。
以下、主制御装置15及び副制御装置25の機能について、主制御装置15と副制御装置25との間で通信が可能な場合と不可能な場合とに分けて説明する。まず、図3を用いて、主制御装置15と副制御装置25との間で通信が可能な場合の各機能について説明する。なお、以下の説明においては、主側通信部151又は副側通信部261から入力される通信監視信号により通信可能であることを認識している場合の、温度判断部153、加熱量判断部157、予備用管路温度取得部262、予備用温度判断部265及び予備用加熱量判断部266の機能を示す。
管路温度取得部152は、管路温度センサ41及び管路温度センサ42から絶えず、又は定期的に入力される温度を取得し、主記憶部62等に保持する。例えば、同時刻に計測された、管路温度センサ41が計測した温度T1(℃)及び管路温度センサ42が計測した温度T2(℃)をデータとして保持する。なお、温度の取得方法はこれに限定されず、例えば管路温度取得部152が管路温度センサ41及び管路温度センサ42を定期的に起動して自ら取得してもよい。
温度判断部153は、管路内の水が凍結するおそれが高い温度の最大値(以下「温度閾値」という)を予め主記憶部62から読み出し保持しておく。また、温度判断部153は、管路温度取得部152が保持する2つの温度データを定期的に取得し、各温度データについて温度閾値(所定値)以下か否かを判断する。そして、少なくとも1つの温度データが温度閾値以下であれば、管路凍結防止のための制御を指示するための凍結防止指示信号をFCヒータ制御部154、貯湯槽ヒータ制御部263、ポンプ制御部155及び循環用三方弁制御部264に出力する。例えば、取得した温度データT1(℃)及びT2(℃)と温度閾値Tf(℃)との関係が「T1≦Tf又はT2≦Tf」であれば凍結防止指示信号を出力するが、当該関係が「T1>Tf且つT2>Tf」であれば何も出力しない。
FCヒータ制御部154は、温度判断部153から凍結防止指示信号を受けた場合にFCヒータ13における通電を開始させるように制御し、循環管路32内の水を加熱させる。また、FCヒータ制御部154は、後述する加熱量判断部157から停止信号を受けた場合に、FCヒータ13における通電を停止するように制御する。
貯湯槽ヒータ制御部263は、温度判断部153から凍結防止指示信号を受けた場合に貯湯槽ヒータ22における通電を開始させるように制御し、循環管路32内の水を加熱させる。また、貯湯槽ヒータ制御部263は、後述する加熱量判断部157から停止信号を受けた場合に貯湯槽ヒータ22における通電を停止するように制御する。
ポンプ制御部155は、温度判断部153から凍結防止指示信号を受けた場合にポンプ14を駆動開始するように制御する。また、ポンプ制御部155は、ポンプ14の回転数に対応する情報を予め主記憶部62から読み出し保持しておき、後述する流量増大信号を受けた場合に当該信号に対応する回転数でポンプ14が回転するようにポンプ14の駆動を制御する。例えば、ポンプ制御部155は、流量増大信号に対応する増分ΔR(rpm)を保持しておく。そして、流量増大信号を受けた場合には、ポンプ14の回転数をΔR(rpm)だけ増大させるようにポンプ14の駆動を制御する。
循環用三方弁制御部264は、温度判断部153から凍結防止指示信号を受けた場合に、FCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22により加熱された水が逆方向管路32a及び順方向管路32bからなる循環路を循環する際に順方向管路32bからバイパス管路32cへ流入するように循環用三方弁23を切り替える。
温度差判断部156は、管路温度取得部152が保持する2つの温度データを定期的に取得してこれらの温度の差を算出し、その値に基づいてポンプ14の回転数を変更するための信号をポンプ制御部155に出力する。このために、温度差判断部156は、循環管路32の流量を変更するための基準値(所定値)を予め主記憶部62から読み出し保持しておく。
例えば、温度差判断部156は、管路温度取得部152から温度データT1(℃)及びT2(℃)を取得して|T1−T2|(℃)を算出するとともに、基準値Tc(℃)を読み出しておく。そして、温度データT1(℃)及びT2(℃)が|T1−T2|>Tcなる関係を満たすか否かを判定する。このとき、当該関係が満たされれば流量を増大させる指示を示す流量増大信号をポンプ制御部155に出力するが、当該関係が満たされない場合は何もしない。すなわち、温度差判断部156は、循環管路32の2つの温度の差が基準値以下となるように循環管路32内の水の流量を制御する。
加熱量判断部157は、循環管路32内の水が凍結するおそれがない温度の最小値(以下「循環保証温度」という)を予め主記憶部62から読み出し保持しておく。また、加熱量判断部157は、管路温度取得部152が保持する2つの温度データを取得し、各温度データと循環保証温度(所定値)とを比較する。そして、少なくとも一つの温度データが循環保証温度未満であれば、FCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22の通電を継続させると判断し、すべての温度データが循環保証温度以上であればFCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22の通電を停止すると判断する。
FCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22の通電を停止すると判断した場合、加熱量判断部157は、通電を停止させるための停止信号をFCヒータ制御部154及び貯湯槽ヒータ制御部263にそれぞれ出力する。例えば、取得した温度データT1(℃)及びT2(℃)と循環保証温度Tg(℃)との関係が「T1≧Tg且つT2≧Tg」であれば停止信号を出力するが、当該関係が「T1<Tg又はT2<Tg」であれば何も出力しない。すなわち、加熱量判断部157は、循環管路32の2つの温度が循環保証温度以上となるようにFCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22による加熱量を制御する。
次に、図4を用いて、主制御装置15と副制御装置25との間で通信が不可能な場合の各機能について説明する。なお、以下の説明では、主側通信部151又は副側通信部261から入力される通信監視信号により通信不可であることを認識している場合の、温度判断部153、加熱量判断部157、予備用管路温度取得部262、予備用温度判断部265及び予備用加熱量判断部266の機能を示す。また、上述した主制御装置15及び副制御装置25の機能と重複する部分については説明を省略する。
予備用管路温度取得部262は、主制御装置15と副制御装置25との間の通信が不能の場合のみ動作する。予備用管路温度取得部262は、管路温度センサ41及び管路温度センサ42から絶えず、又は定期的に入力される温度を取得し、主記憶部72等に保持する。例えば、同時刻に計測された、管路温度センサ41が計測した温度T1(℃)及び管路温度センサ42が計測した温度T2(℃)をデータとして保持する。なお、温度の取得方法はこれに限定されず、例えば予備用管路温度取得部262が管路温度センサ41及び管路温度センサ42を定期的に起動して自ら取得してもよい。
温度判断部153は、管路温度取得部152が保持する2つの温度データを取得し、各温度データと温度閾値とを比較する。そして、少なくとも1つの温度データが温度閾値以下であれば、凍結防止指示信号をFCヒータ制御部154及びポンプ制御部155に出力する。例えば、取得した温度データT1(℃)及びT2(℃)と温度閾値Tf(℃)との関係が「T1≦Tf又はT2≦Tf」であれば凍結防止指示信号を出力するが、当該関係が「T1>Tf且つT2>Tf」であれば何も出力しない。
予備用温度判断部265は、主制御装置15と副制御装置25との間の通信が不能の場合のみ動作する。予備用温度判断部265は、温度閾値を予め主記憶部72から読み出し保持しておく。また、予備用温度判断部265は、予備用管路温度取得部262が保持する2つの温度データを定期的に取得し、各温度データについて温度閾値以下か否かを判断する。そして、少なくとも1つの温度データが温度閾値以下であれば、温度判断部153が出力するものと同様の凍結防止指示信号を貯湯槽ヒータ制御部263及び循環用三方弁制御部264に出力する。例えば、取得した温度データT1(℃)及びT2(℃)と温度閾値Tf(℃)との関係が「T1≦Tf又はT2≦Tf」であれば凍結防止指示信号を出力するが、当該関係が「T1>Tf且つT2>Tf」であれば何も出力しない。
貯湯槽ヒータ制御部263は、予備用温度判断部265から凍結防止指示信号を受けた場合に貯湯槽ヒータ22における通電を開始させるように制御し、循環管路32内の水を加熱させる。
循環用三方弁制御部264は、予備用温度判断部265から凍結防止指示信号を受けた場合に、少なくとも貯湯槽ヒータ22により加熱された水が逆方向管路32a及び順方向管路32bからなる循環路を循環する際に順方向管路32bからバイパス管路32cへ流入するように循環用三方弁23を切り替える。
加熱量判断部157は、管路温度取得部152が保持する2つの温度データを取得して各温度データと循環保証温度とを比較する。このとき、少なくとも一つの温度データが循環保証温度未満であれば、FCヒータ13の通電を継続させると判断する。一方、すべての温度データが循環保証温度以上であれば、FCヒータ13の通電を停止すると判断し、停止信号をFCヒータ制御部154に出力する。例えば、取得した温度データT1(℃)及びT2(℃)と循環保証温度Tg(℃)との関係が「T1≧Tg且つT2≧Tg」であれば停止信号を出力するが、当該関係が「T1<Tg又はT2<Tg」であれば何も出力しない。
予備用加熱量判断部266は、主制御装置15と副制御装置25との間の通信が不能の場合のみ動作する。予備用加熱量判断部266は、循環保証温度を予め主記憶部72から読み出し保持しておく。また、予備用加熱量判断部266は、予備用管路温度取得部262が保持する2つの温度データを取得し、各温度データと循環保証温度とを比較する。そして、少なくとも一つの温度データが循環保証温度未満であれば、貯湯槽ヒータ22の通電を継続させると判断し、すべての温度データが循環保証温度以上であれば貯湯槽ヒータ22の通電を停止すると判断する。
貯湯槽ヒータ22の通電を停止すると判断した場合、予備用加熱量判断部266は、通電を停止させるための停止信号を貯湯槽ヒータ制御部263に出力する。例えば、取得した温度データT1(℃)及びT2(℃)と循環保証温度Tg(℃)との関係が「T1≧Tg且つT2≧Tg」であれば停止信号を出力するが、当該関係が「T1<Tg又はT2<Tg」であれば何も出力しない。すなわち、予備用加熱量判断部266は、循環管路32の2つの温度が循環保証温度以上となるように貯湯槽ヒータ22による加熱量を制御する。
次に、本実施形態に係るコジェネレーションシステム1の動作について、図5を参照しながら説明する。図5は、図1に示すコジェネレーションシステム1の動作を示すシーケンス図である。
まず、主制御装置15の管路温度取得部152により2つの温度が取得され温度データとして保持される(ステップS1、温度取得ステップ)。これらの温度データは主制御装置15を構成する温度判断部153により読み出され、この温度判断部153において取得した温度データが温度閾値以下か否かが判断される(ステップS2、温度判断ステップ)。
ここで、温度判断部153により、少なくとも1つの温度データが温度閾値以下であると判断された場合(ステップS2;YES)、主制御装置15側ではFCヒータ制御部154によりFCヒータ13の通電が開始されるとともに(ステップS4、加熱制御ステップ)ポンプ制御部155によりポンプ14が駆動される(ステップS5、循環制御ステップ)。同時に、貯湯槽ヒータ22及び循環用三方弁23の制御を行うために、温度判断部153は凍結防止指示信号を副制御装置25へ送信する(ステップS3)。この信号を受信した副制御装置25では、貯湯槽ヒータ制御部263により貯湯槽ヒータ22の通電が開始される(ステップS6、加熱制御ステップ)。また、循環用三方弁制御部264により、加熱された水が順方向管路32bからバイパス管路32cへ流入するように循環用三方弁23が切り替えられる(ステップS7、流路制御ステップ)。
その後、改めて管路温度取得部152により2つの温度が取得される(ステップS8、温度取得ステップ)。これらの温度に基づく制御は、次の2種類がある。一方の制御として、まず、温度差判断部156が循環管路32内の水の流量をどのように設定するかを判断する(ステップS9、循環制御ステップ)。ここで、温度差判断部156が循環管路32内の流量を増大させると判断した場合は(ステップS9;YES)、主制御装置15側ではポンプ制御部155によりポンプ14の回転数が上げられる(ステップS10、循環制御ステップ)。
他方の制御として、加熱量判断部157は、FCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22の加熱量を制御する(ステップS11、加熱制御ステップ)。ここで、加熱量判断部157がこれらのヒータの通電を停止すると判断した場合は(ステップS11;YES)、主制御装置15側ではFCヒータ制御部154によりFCヒータ13の通電が停止される(ステップS13、加熱制御ステップ)。同時に、貯湯槽ヒータ22の制御を行うために、加熱量判断部157は停止信号を副制御装置25へ送信する(ステップS12)。この信号を受信した副制御装置25では、貯湯槽ヒータ制御部263により貯湯槽ヒータ22の通電が停止される(ステップS14、加熱制御ステップ)。
本実施形態によれば、管路温度センサ41及び42により計測された管路の温度のうち少なくとも1つが温度閾値以下である場合に、FCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22の通電が開始され、循環管路32内の水が加熱される。また、これと併せてポンプ14が駆動され、加熱された水が循環管路32内を循環する。これにより、循環管路32内の水が凍結することを防止することができる。
また、加熱された水は循環管路32内を流れるので、ヒータを循環管路32全体に設ける必要がない。逆方向管路32aの一部及び順方向管路32bの一部は、燃料電池発電装置10及び貯湯ユニット20から露出し外気に直接触れているために、管内の水が凍結するおそれが高いが、この露出部分にも加熱された水が流れるため、当該露出部分をヒータで覆う必要がない。そのため、FCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22の設置範囲を広げる必要がなくなり、コジェネレーションシステム1全体で消費されるヒータの消費電力を低減することができる。
また、管路温度センサ41及び42が順方向管路32bの異なる2箇所に設けられているので、順方向管路32b周辺の温度分布が均一でない場合でも管路温度センサ41と管路温度センサ42とで異なった温度を計測することができる。そのため、順方向管路32b周辺の温度分布を考慮して上述の凍結防止制御を行うことが可能となる。順方向管路32bの露出部の長さは、例えば5〜6mと比較的長く、順方向管路32b周辺の温度分布が不均一である場合が多いので、本実施形態のように2つの管路温度センサを設け、これらのセンサで計測された2つの温度に基づいて上述の凍結防止制御を行うことは有効である。更に、管路温度センサが2つ設けられているので、管路温度センサ41又は42に障害が発生しても温度計測を継続することができる。すなわち、コジェネレーションシステム1の耐障害性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、管路温度センサ41及び42により計測された温度の差の絶対値が基準値を超えているか否かが判定される。そして、当該絶対値が基準値を超えていれば、加熱された水を当該流量よりも大きい流量で流すようにポンプ14を制御する。そのため、FCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22により加熱された水の流量を循環管路32の温度状況に応じて調節することができ、加熱された水を偏りなく循環管路32全体に流動させることが可能となる。
また、循環管路32の温度状況に応じて加熱された水の流量を調節することができるので、燃料電池発電装置10と貯湯ユニット20との距離(逆方向管路32a及び32bの長さ)が不定でも動的に凍結防止の制御を行うことができる。
また、本実施形態によれば、管路温度センサ41及び42により計測される温度のすべてが循環保証温度以上になるまでFCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22が通電される。そして、これら温度のすべてが循環保証温度以上になるとFCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22の通電が停止される。すなわち、2箇所で計測される温度がすべて循環保証温度以上になるようにFCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22による加熱量が制御される。そのため、循環管路32内を流れる水の温度を循環保証温度以上に上げることができ、循環管路32の凍結をより確実に防止することができる。また、必要以上にFCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22を通電させずに済むので、コジェネレーションシステム1全体で消費されるヒータの消費電力を更に低減することができる。更に、循環管路32の温度状況に応じてFCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22の通電を制御することができるので、燃料電池発電装置10と貯湯ユニット20との距離が不定でも動的に凍結防止の制御及び加熱装置の制御を行うことができる。
また、本実施形態によれば、ポンプ14により循環管路32内の水が循環させられる際に順方向管路32bからバイパス管路32cを通るように循環用三方弁23が制御される。そのため、FCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22により加熱された水は逆方向管路32a、順方向管路32b及びバイパス管路32cの中を循環するのみで貯湯槽21内は通らない。そのため、貯湯槽21内に貯えられた水の成層の崩れ及び水温の低下を防止することができる。
また、このように流路が切り替えられることで、FCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22により加熱された水が循環する距離が短くなるので、外気に触れる露出部を含む循環管路32内の水を早期に凍結のおそれがない循環保証温度まで加熱することができる。したがって、コジェネレーションシステム1全体で消費されるヒータの消費電力を更に低減することができる。
また、本実施形態によれば、制御手段として主制御装置15及び副制御装置25が設けられ、これらの制御装置が分散してコジェネレーションシステム1を管理している。そのため、どちらか一方の制御装置全体に障害が発生しても、もう一方の制御装置が通信の不能を検知して不完全ながらも燃料電池発電装置10内又は貯湯ユニット20内の各装置を制御することができる。また、主制御装置15と副制御装置25との間の通信にのみ障害が発生した場合も、双方の制御装置が当該障害を検知し、各々において燃料電池発電装置10内又は貯湯ユニット20内の各装置を制御することができる。したがって、コジェネレーションシステム1の管理についての耐障害性を高めることができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で以下のような様々な変形が可能である。
上記実施形態では、管路温度センサ41及び42で計測された温度の差に基づいてポンプ14を駆動制御し、循環管路32内の水の流量を制御したが、この制御を行わなくてもよい。
また、ヒータの設置場所及び設置個数も上記実施形態に限定されない。例えば、燃料電池発電装置10内又は貯湯ユニット20内のどちらか一方にのみ設けてもよいし、ヒータを管路ではなく貯湯槽21や熱交換器12等に設けてもよい。要するに、コジェネレーションシステム1内にある水の流通経路上にヒータが設けられていればよい。
温度を計測する温度センサの設置場所も上記実施形態に限定されず、例えば燃料電池発電装置10内又は貯湯ユニット20内に設けてもよい。また、温度センサの検出端を管路内に露出させるように設け、この温度センサが管路の温度ではなく管路内の水の温度を計測するようにしてもよい。管路内の水の温度を計測するように温度センサを設けた場合、上述の凍結防止制御、上述した循環管路32内の水の流量制御、及び、上述のヒータ通電継続・停止制御は、計測された管路内の水の温度に基づいて同様に行われる。更に、管路に設けられる温度センサの設置個数も限定されない。
また、上記実施形態では、管路温度センサを2箇所に設けたが、管路温度センサの設置個数はこれに限定されず、例えば、管路温度センサを1つのみ設けてもよい。管路温度センサを1つのみ設けた場合は、その管路温度センサで計測された温度が所定値以下(例えば温度閾値以下)になった場合に上述の凍結防止制御を行う一方で、その管路温度センサで計測された温度が所定値以上(例えば循環保証温度)になった場合に上述のヒータ通電停止制御を行えばよい。
また、上記実施形態では、制御手段として主制御装置15及び副制御装置25を設けたが、制御手段の実装形態はこれに限定されず、例えば、制御手段を複数の制御装置に分散させずに一つの制御装置に上記機能のすべてを実装させてもよい。
また、上記実施形態では、2つの温度の差の絶対値が基準値を超えている場合に、ポンプ14の回転数をΔR(rpm)だけ増やすことで循環管路32内の水の流量を増大させたが、管路内の水の流量の制御はこれに限定されない。例えば、ポンプ14の回転数の増分を多段階に設け、2つの温度の差の大小に応じて増分を変更してもよい。一例として、ポンプ14の回転数の増分としてΔRa(rpm)、ΔRb(rpm)を設け(ここで、ΔRa<ΔRbとする)、2つの温度の差が非常に大きい場合にはポンプ14の回転数をΔRbだけ増やし、2つの温度の差がそれほど大きくない場合には当該回転数をΔRaだけ増やすようにしてもよい。また、上記実施形態では、2つの温度の差の絶対値が基準値以内の場合には何も行わなかったが、例えば、ポンプ14の回転数をΔRc(rpm)だけ減らすことで循環管路32内の水の流量を減少させてもよい。
また、上記実施形態では、加熱量判断部157において、すべての温度データが循環保証温度以上であればFCヒータ13及び貯湯槽ヒータ22の通電を停止すると判断したが、すべての温度が所定値以上の場合の制御はこれに限定されない。例えば、すべての温度が所定値以上の場合にはヒータの通電電力を減少させたり間欠運転させたりしてもよい。
また、上記実施形態では、電力及び熱を生成するために燃料電池発電装置10を用いたが、発電装置の構成はこれに限定されない。例えば、内燃機関(例えばガスエンジン)と当該内燃機関により駆動される発電装置との組合せ、又は外燃機関と発電装置との組合せなどにより電力及び熱を生成させてもよい。
実施形態に係るコジェネレーションシステムの構成を示す図である。 図1に示す制御手段のハードウェア構成を示す図であり、(a)は主制御装置に関するもの、(b)は副制御装置に関するものである。 図1に示す主制御装置及び副制御装置の機能構成を示す図である。 図1に示す主制御装置及び副制御装置の機能構成を示す図である。 図1に示すコジェネレーションシステムの動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
1…コジェネレーションシステム、10…燃料電池発電装置、13…FCヒータ(ヒータ)、14…ポンプ、21…貯湯槽、22…貯湯槽ヒータ(ヒータ)、23…循環用三方弁(切替弁)、32…循環管路(管路)、32a…逆方向管路、32b…順方向管路、32c…バイパス管路、41…管路温度センサ(第1の温度センサ)、42…管路温度センサ(第2の温度センサ)、152…管路温度取得部(温度取得手段)、153…温度判断部(温度判断手段)、154…FCヒータ制御部(加熱制御手段)、155…ポンプ制御部(循環制御手段)、156…温度差判断部(循環制御手段)、157…加熱量判断部(加熱制御手段)、263…貯湯槽ヒータ制御部(加熱制御手段)、264…循環用三方弁制御部(流路制御手段)。

Claims (3)

  1. 電力及び熱を生成する発電装置と、水を貯える貯湯槽と、前記発電装置から前記貯湯槽までの間で循環路を形成するように設けられ、前記発電装置において生成された熱が吸収された水を前記貯湯槽内に送るための管路とを備えるコジェネレーションシステムにおける管路凍結防止方法であって、
    前記管路に設けられた温度センサにより前記管路の温度を取得する温度取得ステップと、
    前記温度取得ステップにおいて取得された温度が所定値以下であるか否かを判断する温度判断ステップと、
    前記温度判断ステップにおいて前記温度が所定値以下であると判断された場合に、前記管路内の水をヒータにより加熱する加熱制御ステップと、
    前記温度判断ステップにおいて前記温度が所定値以下であると判断された場合に、前記管路の途中に設けられたポンプにより前記管路内の水を循環させる循環制御ステップとを備え、
    前記温度取得ステップでは、前記管路の異なる部位に設けられた第1及び第2の温度センサにより前記管路の2つの温度を取得し、
    前記循環制御ステップにおいては、前記温度取得ステップにおいて取得された前記2つの温度の差が所定値以下となるように前記管路内の水の流量を制御する、
    ことを特徴とする管路凍結防止方法。
  2. 電力及び熱を生成する発電装置と、水を貯える貯湯槽と、前記発電装置から前記貯湯槽までの間で循環路を形成するように設けられ、前記発電装置において生成された熱が吸収された水を前記貯湯槽内に送るための管路とを備えるコジェネレーションシステムであって、
    前記管路に設けられた温度センサにより前記管路の温度を取得する温度取得手段と、
    前記温度取得手段により取得された温度が所定値以下であるか否かを判断する温度判断手段と、
    前記温度判断手段により前記温度が所定値以下であると判断された場合に、前記管路内の水をヒータにより加熱する加熱制御手段と、
    前記温度判断手段により前記温度が所定値以下であると判断された場合に、前記管路の途中に設けられたポンプにより前記管路内の水を循環させる循環制御手段とを備え、
    前記温度取得手段は、前記管路の異なる部位に設けられた第1及び第2の温度センサにより前記管路の2つの温度を取得し、
    前記循環制御手段は、前記温度取得手段により取得された前記2つの温度の差が所定値以下となるように前記管路内の水の流量を制御する、
    ことを特徴とするコジェネレーションシステム。
  3. 前記加熱制御手段は、前記温度が所定値以上となるように前記ヒータによる加熱量を制御することを特徴とする請求項2に記載のコジェネレーションシステム。
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