JP4838509B2 - フレキシブル金属張積層板の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明により製造されるフレキシブル金属張積層板は、基材となるポリイミドフィルムの片面または両面に、直接貼り合わせられるか、接着層を介して金属箔を貼り合わせて得られるものであり、金属箔の表面の酸化が少なく、寸法安定性にも優れたものとなっている。
本発明において、絶縁性の基板として用いられるポリイミドフィルム、すなわちフレキシブル金属張積層板において基材となるポリイミドフィルム(以下、説明の便宜上、基材ポリイミドフィルムと称する)は、最終的に製造しようとするFPCの種類に応じて、その種類を選択すればよく、その具体的な材料、組成、厚み等は特に限定されるものではない。ここでいうポリイミドフィルムとは、ポリイミド樹脂を含有している樹脂組成物からなり、フィルム状で絶縁性を発揮できるものであればよい。
本発明においてポリイミドフィルムと金属箔とを貼り合わせるために用いられる接着層は、アクリル系、エポキシ系、変性エポキシ系、フェノール系、ポリアミドイミド系、ポリイミド系等どのようなものであってもよく、特に限定されるものではないが、例えば、熱可塑性ポリイミドを含有する樹脂組成物(接着材料)を挙げることができる。この接着材料を用いれば、得られるフレキシブル金属張積層板において、耐熱性、絶縁信頼性、ラミネート加工性を好ましいものとすることができる。また、このようなポリイミド系の接着層を用いることで、本発明にかかるフレキシブル金属張積層板を二層FPCの製造に用いることができる。なお、上記熱可塑性ポリイミドとは、ガラス転移温度を有し、かつ、圧縮モード(プローブ径3mmφ、荷重5g)の熱機械分析測定(TMA)において、10〜400℃(昇温速度:10℃/min)の温度範囲で永久圧縮変形を起こすものをいう。
で表されるものを挙げることができる。
本発明にかかるフレキシブル金属張積層板において用いられる金属箔としては特に限定されるものではないが、本発明にかかるフレキシブル金属張積層板を電子機器および電気機器用途に用いる場合には、例えば、銅もしくはその合金、ステンレス鋼もしくはその合金、ニッケルもしくはその合金(42合金も含む)、または、アルミニウムもしくはその合金からなる箔を挙げることができる。
本発明にかかるフレキシブル金属張積層板は、後述するフレキシブル金属張積層板の製造方法により製造されるものである。そのため、本発明にかかるフレキシブル金属張積層板は、金属層(金属箔)の表面の酸化が抑制されているだけでなく、寸法変化率も小さいものとなっている。
次に、加熱処理前後の寸法変化率R2 について説明すると、上記フレキシブル金属張積層板において、加熱処理後の上記所定の寸法をD3 とすると、加熱処理前の上記所定の寸法は、上記エッチング処理後の上記所定の寸法D2 となるので、加熱処理前後における上記所定の寸法の差分はD3 −D2 で表される。この差分と上記加熱処理前の所定の寸法D2 との比を上記寸法変化率R2 として評価する。これを式で表すと、次式(b)となる。
ここで、上記寸法変化率は、MD方向およびTD方向の双方について測定することが必須となる。本発明にかかる製造方法では、フレキシブル金属張積層板を連続的に製造(熱ラミネート処理および後述するイミド化処理を含む)することになるが、このような連続的な製造においては、MD方向およびTD方向では張力のかかり方が異なる。そのため、それぞれの方向で熱膨張・収縮の度合いに差が現れることになり、その結果、各方向で寸法変化率も異なる。したがって、寸法変化率の小さい材料としては、MD方向およびTD方向の双方ともに変化率が小さいことが要求される。それゆえ、上記2方向において寸法変化率を測定することが必須となる。
(II)フレキシブル金属張積層板の製造方法
本発明にかかるフレキシブル金属張積層板の製造方法は、上記フレキシブル金属張積層板を熱ラミネート法により製造する方法である。熱ラミネート法は、上記基材ポリイミドフィルムと金属箔とを加熱および加圧しながら貼り合わせる方法であり、熱ラミネート法による貼り合わせ工程を熱ラミネート工程と称する。本発明では、熱ラミネート時に、金属箔と加圧面との間に保護フィルムを配するが、金属箔の表面酸化を抑制するために、厚みばらつきの小さい保護フィルムを用いる。
基材ポリイミドフィルムに金属箔を貼り合わせる際の手順としては、特に限定されるものではないが、接着層を介してポリイミドフィルムと金属箔とを貼り合わせる場合には、具体的には、例えば、(1)基材ポリイミドフィルムの少なくとも一方の表面に接着層を積層して接着フィルムを形成した後、この接着フィルムの表面に金属箔を貼り合わせる、(2)接着層をシート状に成形し、これを基材ポリイミドフィルムに貼り合わせた後、さらに接着層の上に金属箔と貼り合わせる、あるいは(3)接着層をシート状に成形し、金属箔とポリイミドフィルムの間に挟んで一度に貼り合わせる、等の手順を例示することができる。
ここで、上記貼り合わせ手順のうち、例えば、(1)の手順を採り、さらに接着層として熱可塑性ポリイミドを含有する接着材料を用いる場合には、熱可塑性ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸を溶液化して用いることにより、接着層を形成することがより好ましい。これは、ポリアミド酸を完全にイミド化してしまうと、有機溶媒への溶解性が低下する場合があることから、基材ポリイミドフィルムの表面に上記接着層を設けることが困難となることがあるためである。
本発明にかかる製造方法では、熱ラミネート工程で、金属箔と加圧面との間に保護フィルムを配した状態で、基材ポリイミドフィルムおよび金属箔等の被積層材料を加熱および加圧しながら貼り合わせる。この貼り合わせは、連続的に被積層材料を加熱しながら圧着する熱ラミネート装置を用いることが好ましい。
上記熱ラミネート工程における諸条件については特に限定されるものではなく、少なくとも、厚みばらつきの少ない保護フィルムにより、加熱加圧処理における金属箔の表面を保護するようになっていればよい。これにより、金属箔の表面の酸化を有効に抑制することができる。さらに、表面の酸化をより有効に抑制したり、熱ラミネート処理をより効率的または確実に行ったりする等の観点から、熱ラミネート時の圧力(ラミネート圧力)、貼り合わせの速度(ラミネート速度)、加熱温度(ラミネート温度)、熱ラミネート時における基材ポリイミドフィルムの張力等の条件を所定範囲内に設定することがより好ましい。
本発明にかかる製造方法では、上記熱ラミネート工程を行うときに加圧面と金属箔との間に保護フィルム(保護材料)を配する。従来では、保護フィルムの配置は、貼り合わせ時のシワの発生を防止し、得られるフレキシブル金属張積層板の外観を良好なものとすることを目的としていたが、本発明では、厚みばらつきの少ない保護フィルムを用いることにより、外観不良だけでなく金属箔の表面酸化も抑制することができる。
(III)本発明にかかる製造方法で用いられる保護フィルム
本発明にかかる製造方法で用いられる保護フィルムは、フレキシブル金属張積層板の製造時における外観不良を抑制するだけでなく、金属箔の表面酸化を抑制するために用いられる。すなわち、300℃を超える高温で熱ラミネート処理を行う場合、酸素存在下で高温の加熱処理を施すことになるので、金属箔の表面が酸化してしまい、そのままでは配線形成できないものとなる。そこで、耐熱性に優れる保護フィルムで金属箔の表面を覆うことにより、当該金属箔の表面と酸素との接触を妨げ、当該表面における酸素濃度を限りなく小さくすることが可能となる。その結果、金属箔の表面の酸化を抑制することが可能となる。
本発明では、用いる保護フィルムの厚みの均一性は厚みばらつきにより評価する。具体的には、厚みばらつきは±5%以下に抑えればよく、±3%以下に抑えることが望ましい。厚みばらつきが±5%を超えると、熱ラミネート処理時に保護フィルムがフレキシブル金属張積層板の表面凹凸に十分に追随できない。その結果、金属箔の表面を有効に覆うことができなくなり、金属箔の表面に部分的に酸化が生じることがある。厚みばらつきの評価方法は特に限定されるものではなく従来公知の方法を用いることができる。
本発明においては、保護フィルムとして少なくとも非熱可塑性ポリイミドからなるフィルム(便宜上、非熱可塑性ポリイミドフィルムと称する)を好ましく用いることができる。具体的には、非熱可塑性ポリイミドのみからなるフィルムであってもよいし、必要に応じて他の成分を含有してもよい。具体的には、非熱可塑性ポリイミド以外の樹脂、保護層としての諸特性を改善するための各種添加剤等を挙げることができる。なお、非熱可塑性ポリイミドも複数種類組み合わせて用いられていてもよい。より具体的な他の成分としては、後述するフィラーが挙げられる。
1)ジアミン成分を有機極性溶媒中に溶解し、これと実質的に等モルの酸二無水物成分添加して重合させる。
2)酸二無水物成分とこれに対し過小モル量となるジアミン成分とを有機極性溶媒中で反応させ、両末端に酸二無水物基を有するプレポリマーを得る。続いて、最終的に酸二無水物成分とジアミン成分とが実質的に等モルとなるようにジアミン成分を添加して重合させる。
3)酸二無水物成分とこれに対し過剰モル量のジアミン成分とを有機極性溶媒中で反応させ、両末端にアミノ基を有するプレポリマーを得る。続いて、プレポリマー溶液にジアミン成分を追加添加した後、最終的に酸二無水物成分とジアミン成分とが実質的に等モルとなるように酸二無水物成分を添加して重合させる。
4)酸二無水物成分を有機極性溶媒中に溶解および/または分散させた後、実質的に等モルとなるようにジアミン成分を添加して重合させる。
5)実質的に等モルの酸二無水物成分とジアミン成分との混合物を有機極性溶媒中で反応させて重合させる。
上記式(1)で定義される揮発分含量は5〜500重量%の範囲内であることが好ましく、5〜200重量%の範囲内にあることがより好ましく、5〜150重量%の範囲内にあることが特に好ましい。ゲルフィルムの揮発分含量が上記の範囲内から外れると、イミド化の後段の焼成過程でフィルム破断、乾燥ムラによるフィルムの色調ムラ、特性ばらつき等の不具合が起こることがある。
本発明では、保護フィルムとして用いる非熱可塑性ポリイミドフィルムには、前述したように、保護層としての諸特性を改善するための各種添加剤等を添加してもよい。具体的な添加剤としては、各種フィラーを挙げることができる。フィラーは、保護フィルムの摺動性、熱伝導性等の諸特性を改善する目的で添加することができる。
1)ポリアミド酸の重合前または途中に重合反応液に添加する。
2)ポリアミド酸の重合完了後、3本ロールなどを用いてフィラーを混錬する。
3)フィラーを含む分散液を用意し、これをポリアミド酸溶液に混合する。
本発明にかかるフレキシブル金属張積層板の製造方法、およびこれにより得られるフレキシブル金属張積層板の用途は特に限定されるものではないが、最も重要な用途としては、フレキシブル配線板(FPC)を挙げることができる。FPCの具体的な製造方法は特に限定されるものではないが、具体的には、例えば、フレキシブル金属張積層板の金属箔(金属層)に所望のパターンのエッチング処理を行い、金属箔に所望のパターン回路を形成する方法を挙げることができる。
ポリイミドフィルムの幅方向1mおよび長手方向1mのそれぞれについて、連続厚み計(アンリツ社製、商品名:KG601A)を用いて3水準を測定し、厚みばらつきを算出した。
測定サンプルとして、保護フィルムを幅3mm、長さ10mmに切り出して用いるとともに、セイコー電子(株)社製、商品名:TMA120Cを用いて、20〜200℃の熱膨張係数を測定した。測定条件は次のように設定した。すなわち、荷重3g、昇温速度10℃/分で10℃〜400℃まで一旦昇温させた後に10℃まで冷却し、さらに昇温速度10℃/分で昇温させて、2回目の昇温時の20℃および200℃における熱膨張率を測定し、これら2点の熱膨張率から熱膨張係数を平均値として計算した。
セイコーインスツルメンツ社製、商品名:DMS200により、昇温速度3℃/分にて、室温から400℃までの温度範囲でサンプルの貯蔵弾性率を測定し、当該貯蔵弾性率の変曲点をガラス転移温度とした。
JIS C6481に基づいて、フレキシブル銅張積層板に4つの穴を形成して測定サンプルとし、各穴のそれぞれの距離を測定した。次に、エッチング工程を実施して測定サンプルから銅箔を除去した後に、20℃、60%RHの恒温室に24時間放置した。その後、エッチング工程前と同様に、上記4つの穴についてそれぞれの距離を測定した。銅箔除去前における各穴の距離の測定値をD1 とし、銅箔除去後における各穴の距離の測定値をD2 として、次式(a)によりエッチング前後の寸法変化率R1 を求めた。なお、この寸法変化率R1 は、MD方向およびTD方向の双方について測定した。
続いて、エッチング後の測定サンプルを250℃で30分加熱した後、20℃、60%RHの恒温室に24時間放置した。その後、上記4つの穴について、それぞれの距離を測定した。加熱後における各穴の距離の測定値をD3 として、次式(b)により加熱前後の寸法変化率R2 を求めた。なお、この寸法変化率R2 も、MD方向及びTD方向の双方について測定した。
〔銅箔表面の酸化〕
ラミネート前後の銅箔表面の状態を目視により観察した。表面の状態に変化が無く、変色が無い場合には、表面の酸化を抑制できたとして「○」と評価し、表面の状態に変化が生じ、変色が生じている場合には「×」と評価した。
JIS C6471の「6.5 引きはがし強さ」に従って、サンプルを作製し、5mm幅の金属箔部分を、180度の剥離角度、50mm/分の条件で剥離し、その荷重を測定した。
10℃に冷却したN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)231kgにp−フェニレンジアミン(p−PDA)4.73kgを溶解した後、さらにピロメリット酸二無水物(PMDA)5.41kgを添加し、1時間攪拌することにより溶解させた。この溶液に4,4’−オキシジアニリン(ODA)20.45kgを溶解させた後、PMDA25.46kgを添加し1時間攪拌して溶解させて反応液とした。
Tダイとして、厚みフィードバック機能を有さないものを用いた以外は、上記製造例1と同様にして厚み125μmのポリイミドフィルムを得た。得られたポリイミドフィルムの厚みばらつきは±8%であり、20℃〜300℃におけるMD方向とTD方向の熱膨張係数(CTE)は、それぞれ18ppm/℃および16ppm/℃であり、酸素透過率は、125NPIで30ml/cm2 ・24hr・atmであった。
容量2000mlのガラス製フラスコにDMFを780g、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン(BAPP)を115.6g加え、窒素雰囲気下で攪拌しながら、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)を78.7g徐々に添加した。続いて、エチレンビス(トリメリット酸モノエステル酸無水物)(TMEG)を3.8g添加し、氷浴下で30分間攪拌した。2.0gのTMEGを20gのDMFに溶解させた溶液を別途調製し、これを上記反応溶液に、粘度に注意しながら徐々に添加し、攪拌を行った。粘度が3000poise に達したところで添加、攪拌を止め、ポリアミド酸溶液を得た。
容量2000mlのガラス製フラスコにDMFを780g、BPDAを119g添加し、窒素雰囲気下で1時間攪拌した。その後、続いて氷浴下で30分間攪拌し、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル(3,4’−ODA)を78.6g加えた。さらに2.4gの3,4’−ODAを20gのDMFに溶解させた溶液を別途調製し、これを上記反応溶液に、粘度に注意しながら徐々に添加し、攪拌を行った。粘度が2000poise に達したところで添加、攪拌を止め、ポリアミド酸溶液を得た。
容量2000mlのガラス製フラスコにDMFを780g、p−フェニレンビス(トリメリット酸モノエステル酸無水物)(TMHQ)105.5g添加し、窒素雰囲気下で1時間攪拌した。その後、続いて氷浴下で30分間攪拌し、BAPPを92.6g加えた。さらに2.1gのBAPPを20gのDMFに溶解させた溶液を別途調製し、これを上記反応溶液に、粘度に注意しながら徐々に添加し、攪拌を行った。粘度が2000poise に達したところで添加、攪拌を止め、ポリアミド酸溶液を得た。
合成例1で得られたポリアミド酸溶液を、固形分濃度10重量%になるまでDMFで希釈して接着材料溶液とした。厚み17μmのポリイミドフィルム(株式会社カネカ製、商品名:アピカルHP)を基材ポリイミドフィルムとして用い、その両面に、上記接着材料溶液を塗布した。このときの塗布厚みは、イミド化後に得られる熱可塑性ポリイミド層(接着層)の最終片面厚みが4μmとなるような厚みとした。
接着材料溶液に合成例2のポリアミド酸溶液を用いた以外は実施例1と同様にしてFCCLを製造した。得られたFCCLについて測定または評価した諸特性と、使用した保護フィルムにおける熱膨張係数の比とを表1・2に示す。
接着材料溶液に合成例3のポリアミド酸溶液を用いた以外は実施例1と同様にしてFCCLを製造した。得られたFCCLについて測定または評価した諸特性と、使用した保護フィルムにおける熱膨張係数の比とを表1・2に示す。
保護フィルムとして製造例2のポリイミドフィルムを用いた以外は、それぞれ実施例1〜3と同様にしてFCCLを製造した。得られたFCCLについて測定または評価した諸特性と、使用した保護フィルムにおける熱膨張係数の比とを表1・2に示す。
熱ラミネート温度を450℃とした(実施例4)か、熱ラミネート圧力を392N/cm(40kgf/cm)とした(実施例5)以外は、それぞれ実施例1と同様にしてFCCLを製造した。得られたFCCLについて測定または評価した諸特性と、使用した保護フィルムにおける熱膨張係数の比とを表1・2に示す。
Claims (10)
- 基材となるポリイミドフィルムの少なくとも一方の表面に金属箔を貼り合わせることにより得られるフレキシブル金属張積層板の製造方法であって、
上記ポリイミドフィルムと金属箔とを加熱および加圧しながら貼り合わせる熱ラミネート工程を含んでおり、
当該熱ラミネート工程では、金属箔と加圧面との間に、厚みばらつき5%以下である保護フィルムを配し、
上記厚みばらつきは、保護フィルムの幅方向1mおよび長手方向1mのそれぞれについて、連続厚み計を用いて3水準を測定して算出したものであることを特徴とするフレキシブル金属張積層板の製造方法。 - 上記熱ラミネート工程では、接着層を介してポリイミドフィルムと金属箔とを貼り合わせることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル金属張積層板の製造方法。
- 上記保護フィルムとして、少なくとも非熱可塑性ポリイミドからなるフィルムを用いることを特徴とする請求項1または2に記載のフレキシブル金属張積層板の製造方法。
- 上記保護フィルムとして、20〜200℃の範囲内におけるMD方向およびTD方向の平均熱膨張係数が5〜40ppm/℃となっているフィルムを用いることを特徴とする請求項1、2または3に記載のフレキシブル金属張積層板の製造方法。
- 上記熱ラミネート工程では、一対以上の金属ロールを備える熱ロールラミネート装置を用いてポリイミドフィルムと金属箔とを貼り合わせることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のフレキシブル金属張積層板の製造方法。
- 上記熱ラミネート工程では、貼り合わせ前に保護フィルムを予備的に加温しておくことを特徴とする請求項5に記載のフレキシブル金属張積層板の製造方法。
- 上記保護フィルムの予備的な加温は、貼り合わせ時の保護フィルムの温度を、熱ラミネート工程の加熱温度に対し0〜−10℃の範囲内とするように行うことを特徴とする請求項6に記載のフレキシブル金属張積層板の製造方法。
- 上記熱ロールラミネート装置に備えられている加熱処理が可能な金属ロールに、保護フィルムを予め接触させることにより、予備的な加温を行うことを特徴とする請求項6または7に記載のフレキシブル金属張積層板の製造方法。
- 上記熱ラミネート工程では、貼り合わせ時における圧力を49〜490N/cmの範囲内に設定することを特徴とする請求項1ないし8の何れか1項に記載のフレキシブル金属張積層板の製造方法。
- 上記熱ラミネート工程では、貼り合わせ時において、基材となるポリイミドフィルムの張力を0.01〜2N/cmの範囲内に設定することを特徴とする請求項1ないし9の何れか1項に記載のフレキシブル金属張積層板の製造方法。
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