JP4837977B2 - ダイヤル構造 - Google Patents
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Description
また、別の従来のダイヤル構造として、自動車用空気吹出し装置の風量調整に用いられているものがある(特許文献1参照)。その具体的な構成は、ケース本体に回転可能に取り付けられるダイヤルと、ダイヤルの外周縁に形成された複数の凹部間を移動して係合可能なストッパと、ダイヤルの回転角度範囲を決める位置決めピンとを、備えている。
さらに、ダイヤル40、アッパーケース41、ロアケース42等を組み立ててからでないと、適度なクリック感が得られているかどうか確認できないため、組立て後にクリック感が好ましくないと、分解して再度組立てしなければならなかった。そして、この分解・組立て作業中に、部品が損傷すれば廃棄することになり、製造コストがかかるという問題があった。
また、上記特許文献1のダイヤル構造は、部品点数が多く、部品の製造や組立てにコストがかかるものであった。
本発明に係るダイヤル構造によれば、操作盤を回転させた場合、位置決めピンは小凸部を内径方向へ押圧するが、弓形弾性片部全体がスリット側(内径方向)へ弾性変形して撓むことができ、回転時の摩擦力を軽減することができる。このことにより、操作盤の回転操作性を高めることができると共に、位置決めピンと多数の小凸部が強く接触して摩耗するのを防止することができる。
また、位置決めピンが係止部を有する細長円弧孔内に摺動自在に挿通されているので、位置決めピンが操作盤の回転を停止させ所望の位置に固定できると共に、操作盤の回転範囲を制限することができる。従って、従来のダイヤル構造(上記特許文献1参照)のように、位置決めピンの他にストッパを具備する必要がなく、部品点数を少なくして簡単に組立・製造することができ、製造コストを軽減することができる。
本発明のダイヤル構造は、例えば、図4に示す車載用のオートライトコントローラーAの光量感度調節部10に用いられるものである。オートライトコントローラーAは、カバー部材(アッパーケース)11と取付本体(ロアケース)7とを有し、カバー部材11と取付本体7とを嵌合して略半楕円状のケーシングと成る。
なお、オートライトコントローラーAの上面には、車外からの光を検知する光検知部21が設けられ、側面には、(ヘッドライト・テイルライト等を自動で点灯・消灯させる)オートライト機能のON−OFFを切り換えるモード切換スイッチ22が設けられている。また、オートライトコントローラーAの正面には、モードインジケータ23、スモールライトインジケータ24、ヘッドライトインジケータ25が設けられている。
図1に於て、自動車用のダイヤル構造を例示し、調節部10は、取付本体7に回転自在に取り付けられる操作盤1と、取付本体7に固着される位置決めピン2とを、有している。
操作盤1は平面視略円形の部材であり、その中心には貫孔12が形成され(図2参照)、操作盤1は、取付本体7に付設されたボス13を貫孔12内に回転自在に挿通して取付本体7に回転可能に付設されている。また、ボス13の先端は、カバー部材11の内面に接触するように配設されている。なお、貫孔12の中心又はボス13の軸心が、操作盤1の回転軸心Cと一致する。
また、多数の凹部6はそれぞれ弧状に形成され、位置決めピン2の横断面は、凹部6に係合し易いように円形に形成されている。
スリット8と細長円弧孔3との間には、径方向に弾性変形可能な弓形弾性片部9が設けられている。言い換えれば、スリット8の円弧状の外縁部と、細長円弧孔3の内縁部3a(係止部4)にて、弓形弾性片部9が形成されている。弓形弾性片部9はその両端にて、操作盤1の本体部18に付設されている。
操作盤1には略円弧状にスリット8が貫設され、スリット8の両端部8a,8aは、細長円弧孔3の両端3b,3bに沿って外径方向に折曲形成されている。言い換えれば、スリット8は、中間円弧部8bと、その両端に連設されたJ字形又はL字形の折曲両端部8a,8aとを有する。
なお、図3に於て、図2と同一の符号は図2と同様の構成であるので説明を省略する。
図1又は図2に示すように、位置決めピン2は係止部4の中央付近の凹部6に係止されている。操作摘まみ15を操作して操作盤1を左右どちらか(時計回り又は反時計回り)に回転させると、位置決めピン2は細長円弧孔3内を(相対的に)摺動する。この時、位置決めピン2は、進行方向の小凸部5を内径方向へ押圧し、この押圧力により弓形弾性片部9全体がスリット8側(内径方向)へ弾性変形して撓み、位置決めピン2は小凸部5を乗り越えて隣の凹部6へ移動する。さらに、操作盤1を回転させると、位置決めピン2は同様に次々と小凸部5を乗り越えて端3b側の凹部6へと移動し係止される。
また、位置決めピン2が細長円弧孔3の一端3bまで移動して当接すると、操作盤1の回転は制限され停止する。
まず、参考例及び実施形態のそれぞれの場合に於て、位置決めピン2を細長円弧孔3(凹凸波形係止部4)の中央位置にくるように配置し、操作盤1を所定の回転角度ずつ(左右どちらかに)回転させた場合の位置決めピン2に発生する荷重を測定した。つまり、操作盤1の回転角度が大きくなるにつれて、位置決めピン2は細長円弧孔3の端3b側まで(相対的に)移動する。また、図5に示す縦軸は、位置決めピン2に発生する荷重の大きさを示し、横軸は、操作盤1の回転角度を示す。
(i)参考例のダイヤル構造では、位置決めピン2が細長円弧孔3の端3bへ移動するにつれて小凸部5から受ける荷重(弾発力)が大きくなっている。
(ii)実施形態のダイヤル構造では、全ての回転角度の場合に於て、参考例より小凸部5から受ける荷重(弾発力)が小さく、かつ、位置決めピン2が細長円弧孔3の端3bへ移動しても、受ける荷重(弾発力)はほとんど変わらない。
参考例及び実施形態のそれぞれの場合に於て、位置決めピン2を細長円弧孔3(凹凸波形係止部4)の中央位置にくるように配置し、操作盤1を(左右どちらかに)回転させて位置決めピン2が端3bまで移動した場合の、位置決めピン2が通過した(乗り越えた)各小凸部5に生じる最大面圧を測定した。また、各小凸部5を、中央から端へ向かって順に、(イ)(ロ)…(ヘ)と番号を付けた。図6に示す縦軸は、位置決めピン2が通過したときの各小凸部5に生じる最大面圧を示し、横軸は、各小凸部5の番号(位置関係)を示す。
(iii) 参考例のダイヤル構造では、中央の小凸部5(イ)から端の小凸部5(ヘ)に向かって最大面圧が大きくなっている。
(iv)実施形態のダイヤル構造では、(イ)〜(ヘ)の全ての位置の小凸部5に於て、発生する最大面圧は、参考例の対応する小凸部5より小さく、かつ、ほとんど変化せず同じである。
また、位置決めピン2が係止部4を有する細長円弧孔3内に摺動自在に挿通されているので、位置決めピン2が操作盤1の回転を停止させ所望の位置に固定できると共に、操作盤1の回転範囲を制限することができる。従って、従来のダイヤル構造(上記特許文献1参照)のように、位置決めピン2の他にストッパを具備する必要がなく、部品点数を少なくして簡単に組立・製造することができ、製造コストを軽減することができる。
このことにより、係止部4全体(全域)に渡って位置決めピン2と小凸部5との間に生じる摩擦を軽減させることができ、位置決めピン2と多数の小凸部5が強く接触して摩耗するのを防止することができる。さらに、弓形弾性片部9の径方向の弾発力を、係止部4全体に渡って均等にすることができ、クリック感を均一にして操作性の良いものとすることができる。
2 位置決めピン
3 細長円弧孔
3a 内縁部
3b 両端
4 係止部
5 小凸部
6 凹部
7 取付本体
8 スリット
8a 両端部
9 弾性片部
10 調節部
A オートライトコントローラー
C 回転軸心
Claims (2)
- 取付本体(7)に回転自在に取り付けられる操作盤(1)を備え、該操作盤(1)にはその回転軸心(C)を中心とする細長円弧孔(3)が形成され、該細長円弧孔(3)を形成する内縁部(3a)には、上記操作盤(1)の外径方向に突出する多数の小凸部(5)とその間に形成される多数の凹部(6)とから成る凹凸波形係止部(4)を有し、上記細長円弧孔(3)内に挿通されると共に上記多数の凹部(6)間を移動して係合可能な位置決めピン(2)を上記取付本体(7)に固着し、上記凹凸波形係止部(4)に沿って略円弧状にスリット(8)を貫設して、径方向に弾性変形可能な弓形弾性片部(9)を形成し、
さらに、上記スリット(8)の両端部(8a)(8a)が、上記細長円弧孔(3)の両端(3b)(3b)に沿って外径方向に折曲形成されていることを特徴とするダイヤル構造。 - 車載用のオートライトコントローラー(A)の光量感度調節部(10)に用いられる請求項1又は2記載のダイヤル構造。
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