JP4837361B2 - 伝送システム、そのデータ送信装置、データ受信装置 - Google Patents
伝送システム、そのデータ送信装置、データ受信装置 Download PDFInfo
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Description
図13に示す伝送システムは、2台のデータ記憶装置101,102が、バッファを介して、伝送路100に接続している。データ記憶装置101,102はデータを記憶する装置である。送信バッファ103は、送信すべきデータを一時的に格納するバッファである。受信バッファ104は、受信したデータを一時的に格納するバッファである。ここでは、データ記憶装置101が送信側であるものとし、データ記憶装置101は送信バッファ103にデータを格納する。受信側であるデータ記憶装置102は、受信バッファ104に格納されたデータを読み出す。ここでは、共有メモリ方式を用いており、伝送路100は、定周期で、送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う。
まず、上記の通り、送信バッファに一度に格納できるデータ容量に制限がある為、送信側であるデータ記憶装置101は、送信対象データを複数に分割して成る各分割データを、順次、送信バッファ103に格納するものである。
図15、図16は、この背番号管理を説明する為の図である。
本発明の課題は、データ量を殆ど増加させることなく、同時性を保証したデータ伝送を行える伝送システム等を提供することである。
図1は、本例の伝送システムのシステム構成・機能ブロック図である。
尚、図1の構成は、第1の実施例、第2の実施例に共通する構成であるが、その動作が多少異なる。以下、まず、第1の実施例について説明する。
まず、データ送信装置10の各種機能部について説明する。尚、識別子の付加位置は、上記の通り、どこでもよいが、ここでは図2の例を用いて説明する。
識別子分離部22は、受信バッファ42よりデータを取り込み、識別子とデータ部(上記分割データ群)とに分離し、識別子は識別子解析部23へ渡し、データ部はデータ書出部21へ渡す。
図4に示すように、本例では、上記構成の伝送システムを以下のステップ(1)〜(13)の手順に従って動作させることで、同時性を保証したデータ伝送を行う。尚、以下のステップ(1)〜(13)は、図4に示す(1)〜(13)に対応するものである。
(2)識別子付加部12は、ステップ(1)で取得した一塊のデータの前後に、識別子生成部13より受け取った上記識別子A、B(1回目)を付加する(例えば図2に示す例)。そして、この様にして生成した送信対象データを構成する各識別子、各分割データを、順次、送信バッファ32へ格納する。
識別子のデータ構成図を図3に示す。図示の通り、識別子は、1ビットのステージ識別子とインクリメント領域とから成る。1ビットのステージ識別子は、上記1回目の送信か2回目の送信かを示すものであり、例えば0;1回目、1;2回目である。インクリメント領域には、どの送信対象データに対応する識別子であるのかを示すデータが格納され、新たな送信対象データが取得される毎に(上記識別子変更(2回目)に応じて)+1ずつインクリメントされる。図示の例では、1〜120の値を用い、1から120まで順次1ずつインクリメントされるが、基本的には、ある送信対象データの前後の送信対象データとの区別が付けばよい。
・受信側プログラムは、次にどのようなヘッダ、フッタをつけて送られてくるかを事前に知っておかなければならない。
・受信側プログラムは、まず、新しいヘッダを受信し、その後、フッタを受信するといったような、時間の管理が必要となる。
(4)識別子解析部23は、ステップ(3)の処理で受け取った識別子と、前回受け取った識別子とを比較し、この2つの識別子が同一であるか否かを判定する。“同一である”とは、図3に示すステージ識別子の値が同一で且つインクリメント領域の値が同一であることを意味する。そして、同一であり且つステージ識別子が‘0’(1回目)であった場合には、受信確認送信部24に受信確認送信指令を出力する。一方、同一であり且つステージ識別子が‘1’(2回目)であった場合には、データ書出部21に対して書出指令を出力する。受信確認送信指令には1回目であるか2回目であるかを示すデータも含まれる。ここでは、上記の通り、1回目である。
(8)識別子分離部22は、上記ステップ(3)と同様に、受信バッファ42に格納されているデータを順次読み出し、識別子は識別子解析部23へ渡し、データ部はデータ書出部21へ渡す。
(12)この受信確認送信指令を受け取った受信確認送信部24は、2回目の受信を完了したことを示す受信確認信号を、送信バッファ43へ格納する。その後、定周期のデータ転送処理によって受信確認信号は受信バッファ33に格納され、受信確認解析部14に渡されることになる。
以下、上記図4の処理について、具体的なデータ例を示した図5〜図9を参照して説明する。
受信バッファ42からデータ受信装置20へのデータ取込は、既に従来でも述べた通り、1stepで取り込めるデータ長に制限があるので、例えば各分割データのデータ長をこの最大長とした場合、1step毎に、1つの分割データを取り込むことになる。尚、ここでは図示しないが、本手法では、識別子も取り込むが、識別子自体のデータ長は上記最大長よりもずっと小さいが、送信装置10側において識別子に空データを付加することにより、そのデータ長を上記最大長としておく。これより、受信装置20は識別子も1stepで取り込むことになる。尚、これは、分割データについても同様であり、任意の送信対象データを分割して成る最後の分割データのデータ長は、上記最大長とならない可能性が高いので、上記と同様、空データを付加する。あるいは、全て空データから成る分割データを作成する場合もある。送信対象データのデータ量が少なくても、送信バッファの容量一杯までデータを格納することで、必ず、前のデータを消去する為である。尚、送信バッファと受信バッファの容量は同じである。
既に述べた通り、伝送路50は、送信バッファ32へのデータ格納処理、受信バッファ42からのデータ取り出し処理とは非同期で、かつ、一定周期でデータ転送処理を行っている。このため、受信プログラムは、いつ受信バッファ42が更新されるか分からない状況である。そのため、決まった順番で、常に、受信バッファ42のデータを取り込む処理を行わなければならない。
すなわち、データ送信装置10及びデータ受信装置20の処理が2step実行される毎に、伝送路50がデータ転送処理を1回行うものとする。尚、既に述べている通り、実際には、送受信プログラムと伝送路50は非同期で動いているので、いつデータ転送処理が行われるかは、分からないが(例えば、送信側プログラムが1step又は3step以上実行される毎に、伝送処理が実効されるもしれない)、ここでは説明上、上記の通り動作するものとする。但し、本手法では、この例に限らず、どの様な場合であっても同時性が保証される。
また、データ送信装置10及びデータ受信装置20については、上記各種機能部については特に言及せず、データ送信装置10単位、データ受信装置20単位で、処理を説明するものとする。
その後、図6(b)、(d)に示すように、データ送信装置10側では上記取込指令に応じて次の送信対象データ(分割データ4,5,6より成る)を順次取り込んでおり、図6(d)に示すように全ての分割データを取り込んだら、一塊の分割データ群4,5,6の前後に、当該次の送信対象データに対応する2つの識別子(1回目)を付加して、送信バッファ32へのデータ格納を開始する。一方、上記分割データ1,2,3より成る前回の送信対象データに対応する2回目の識別子を、図示の通り、識別子A(前回)、識別子B(前回)と記すものとする。尚、図示の通り、2つの識別子は、説明の都合上、区別する為に、識別子A、識別子Bと記すものとするが、実際には全く同じものである。
図7(h)において、送信バッファ32には一塊の分割データ4、5、6が全て格納され、これより最後に識別子B(1回目)が格納され、これが図7(i)で受信バッファ42に格納される。
図7(j)において、データ受信装置20側では、識別子B(1回目)を受信バッファ42から取り出すので、これを前回取得した識別子と比較する。前回識別子を取得したのは、図7(f)における2ステップ目の処理であり、識別子A(1回目)を取り出している。よって、両者を比較すると一致するので、受信バッファ42に受信確認信号を格納する。
これより、図7(k)に示すように、次のデータ転送処理によって、受信確認信号が送信側の受信バッファ33に格納されることになる。
第2の実施例は、第1の実施例と比較して、以下の相違点がある。
・送信側は、第1の実施例では同一データを2回送信したが、第2の実施例では1回のみである。
・受信側の識別子解析部23は、上記識別子一致/不一致の判定において、1回“一致”と判定されただけでは何も行わず(よって、受信確認送信も行われない)、当該“一致”の判定が2回又は3回連続して行われた場合に、データ書出部21に対して書出指令を出し、書出完了通知を受けると、受信確認通知を行わせる。
・上記の通り、データ送信は1回だけなので、送信側の受信確認解析部14は、受信確認通知を受け取る毎に、データ取込部11に対して取込指令を出す(当然、識別子生成部13に対する識別子変更の指示も行う)。
・上記の通り、データ送信は1回だけなので、1回目、2回目の区別は無くなる。よって、識別子は、図3に示す構成においてステージ識別子が必要なくなる。
上記のように“一致”の判定が3回連続して行われることを条件としたのは、上記第1の実施例と同様、一塊の分割データ全てが受信バッファ42に格納されていることが保障された状態から、受信バッファ42からのデータ読出しを1巡させたことが保障されるからである。例えば、上記第1の実施例の説明中で、図7(j)の処理の段階で、データ受信装置20がデータ1,5,3を取得している状態を挙げた。この例で言うと、まず、図7(j)において1回目の“一致”判定が行われ、続いて、識別子Aが受信バッファ42から読み出されるので2回目の“一致”判定が行われ、その後、分割データ4,5,6が順次受信バッファ42から読み出され、識別子Bが受信バッファ42から読み出されるので3回目の“一致”判定が行われることになる。但し、後述するように、条件次第では、1巡させる必要はなく、“一致”の判定は、3回連続ではなく、2回で済むようになる。
図10〜図12に示す例は、図6〜図9の例と同じく、一塊のデータ(分割データ1、2、3)がデータ格納装置41に格納された後、次の一塊のデータ(分割データ4、5、6)がデータ格納装置41に格納されるまでを示す。
11 データ取込部
12 識別子付加部
13 識別子生成部
14 受信確認解析部
20 データ受信装置
21 データ書出部
22 識別子分離部
23 識別子解析部
24 受信確認送信部
31 データ記憶装置
32 送信バッファ
33 受信バッファ
41 データ格納装置
42 受信バッファ
43 送信バッファ
Claims (6)
- 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおいて、
前記データ送信装置は、
送信対象データを分割して成る分割データ群の任意の位置に、該送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの第1の識別子を付加すると共に、該各分割データ及び第1の識別子を、順次、前記送信バッファに格納し、且つ少なくとも一方の第1の識別子は最後に前記送信バッファに格納する識別子付加手段と、
前記送信対象データに対する前記データ受信装置からの受信確認通知を受け取ると、前記送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの第2の識別子を生成して前記識別子付加手段に渡す識別子生成手段とを有し、
前記識別子付加手段は、前記2つの第2の識別子を前記2つの第1の識別子に代えて前記送信バッファに格納し、
前記データ受信装置は、
前記受信バッファから順次データを取り込み、該取り込んだデータが前記分割データである場合には該分割データを前記受信バッファの記憶領域に対応する任意の記憶領域に一時的に上書き・格納させ、該取り込んだデータが前記識別子である場合、該識別子を識別子解析手段に渡す識別子分離手段と、
該識別子分離手段から渡された識別子が前回渡された識別子と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合であって該識別子が前記第1の識別子である場合には、前記受信確認通知を通知させ、一致すると判定した場合であって該識別子が前記第2の識別子である場合には、前記記憶領域に記憶した分割データ群をデータ格納装置に格納させる前記識別子解析手段と、
を有することを特徴とする伝送システム。 - 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおいて、
前記データ送信装置は、
送信対象データを分割して成る分割データ群の任意の位置に、前記送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの識別子を付加すると共に、該各分割データ及び識別子を、順次、前記送信バッファに格納し、且つ少なくとも一方の識別子は最後に送信バッファに格納する識別子付加手段を有し、
前記データ受信装置は、
前記受信バッファから順次データを取り込み、該取り込んだデータが前記分割データである場合には、該分割データを前記受信バッファの記憶領域に対応する任意の記憶領域に一時的に上書き・記憶させ、該取り込んだデータが識別子である場合には、該識別子を識別子解析手段に渡す識別子分離手段と、
該識別子分離手段から渡された識別子が前回渡された識別子と一致するか否かを判定し、識別子一致の判定が複数回連続した場合、前記記憶領域に記憶した分割データ群をデータ格納装置に格納させる前記識別子解析手段と、
を有することを特徴とする伝送システム。 - 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおける前記データ送信装置において、
送信対象データを分割して成る分割データ群の任意の位置に、該送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの第1の識別子を付加すると共に、該各分割データ及び第1の識別子を、順次、前記送信バッファに格納し、且つ少なくとも一方の第1の識別子は最後に前記送信バッファに格納する識別子付加手段と、
前記送信対象データに対する前記データ受信装置からの受信確認通知を受け取ると、前記送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの第2の識別子を生成して前記識別子付加手段に渡す識別子生成手段とを有し、
前記識別子付加手段は、前記2つの第2の識別子を前記2つの第1の識別子に代えて前記送信バッファに格納することを特徴とする伝送システムにおけるデータ送信装置。 - 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおける前記データ受信装置において、
前記受信バッファから順次データを取り込み、該取り込んだデータが分割データである場合には該分割データを前記受信バッファの記憶領域に対応する任意の記憶領域に一時的に上書き・格納させ、該取り込んだデータが識別子である場合、該識別子を識別子解析手段に渡す識別子分離手段と、
該識別子分離手段から渡された識別子が前回渡された識別子と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合であって該識別子が第1の識別子である場合には、前記受信確認通知を通知させ、一致すると判定した場合であって該識別子が第2の識別子である場合には、前記記憶領域に記憶した分割データ群をデータ格納装置に格納させる前記識別子解析手段と、
を有することを特徴とする伝送システムにおけるデータ受信装置。 - 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおける前記データ送信装置において、
送信対象データを分割して成る分割データ群の任意の位置に、前記送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの識別子を付加すると共に、該各分割データ及び識別子を、順次、前記送信バッファに格納し、且つ少なくとも一方の識別子は最後に送信バッファに格納する識別子付加手段
を有することを特徴とする伝送システムにおけるデータ送信装置。 - 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおける前記データ受信装置において、
前記受信バッファから順次データを取り込み、該取り込んだデータが分割データである場合には、該分割データを前記受信バッファの記憶領域に対応する任意の記憶領域に一時的に上書き・記憶させ、該取り込んだデータが識別子である場合には、該識別子を識別子解析手段に渡す識別子分離手段と、
該識別子分離手段から渡された識別子が前回渡された識別子と一致するか否かを判定し、識別子一致の判定が複数回連続した場合、前記記憶領域に記憶した分割データ群をデータ格納装置に格納させる前記識別子解析手段と、
を有することを特徴とする伝送システムにおけるデータ受信装置。
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JP2005314368A JP4837361B2 (ja) | 2005-10-28 | 2005-10-28 | 伝送システム、そのデータ送信装置、データ受信装置 |
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JP2005314368A JP4837361B2 (ja) | 2005-10-28 | 2005-10-28 | 伝送システム、そのデータ送信装置、データ受信装置 |
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