JP4837361B2 - 伝送システム、そのデータ送信装置、データ受信装置 - Google Patents

伝送システム、そのデータ送信装置、データ受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、共有メモリ方式等の同時性が保証されていない伝送システムに関する。
図13に、従来の伝送システムの概略構成図を示す。
図13に示す伝送システムは、2台のデータ記憶装置101,102が、バッファを介して、伝送路100に接続している。データ記憶装置101,102はデータを記憶する装置である。送信バッファ103は、送信すべきデータを一時的に格納するバッファである。受信バッファ104は、受信したデータを一時的に格納するバッファである。ここでは、データ記憶装置101が送信側であるものとし、データ記憶装置101は送信バッファ103にデータを格納する。受信側であるデータ記憶装置102は、受信バッファ104に格納されたデータを読み出す。ここでは、共有メモリ方式を用いており、伝送路100は、定周期で、送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う。
伝送路100は、例えば、PROFIBUSである。PROFIBUSは国際規格IEC61158等で認められている、オープンなフィールドバスである。PROFIBUSでは、1回の通信で使うことができるデータサイズの大きさが最大244バイトと大きなものになっている。よって、リモートI/Oやインバータなどの機器を接続して、大容量のデータを送らなければならないときでも、すべてのリアルタイムデータの通信が1回で終了できる。従って、データを分割して転送しないので、データの同時性が保証されるという特徴がある。
しかしながら、上記データの同時性が保証されるといっても、それは、図13の構成において、送信バッファ103に格納されたデータが全て、1回の転送制御で、受信バッファ104に格納されることを意味するに過ぎない。これは、送信バッファ103に格納されたデータが一塊のデータである場合には問題ないが、そうではない場合、伝送システム全体としては同時性が保証されないことになる。これは、図13に示すように、データ記憶装置101の送信側プログラム101aによる送信バッファ103へのデータ書き込み処理、及びデータ記憶装置102の受信側プログラム102aによる受信バッファ104からのデータ読出し処理が、それぞれ、上記伝送路100による定周期のデータ転送処理とは非同期な、任意のタイミングで行われる為、及び送信バッファ、受信バッファは一度に格納/取得できるデータ容量に制限がある為である。
この問題について、以下、図14も参照して更に具体的に説明する。
まず、上記の通り、送信バッファに一度に格納できるデータ容量に制限がある為、送信側であるデータ記憶装置101は、送信対象データを複数に分割して成る各分割データを、順次、送信バッファ103に格納するものである。
図14(a)〜(c)において、データ1,2,3は、送信対象データを3つに分割して成る各分割データを意味する。このデータ1,2,3が上記一塊のデータである。データ4,5,6は、別の送信対象データを3つに分割して成る各分割データを意味する。このデータ4,5,6も、上記一塊のデータである。この様にデータを分割する理由は、上記の通り、データ記憶装置101から送信バッファ103に1stepで格納できるデータ長に制限があるからである。よって、データ1,2,3,4,5,6は、各々、この最大データ長以下のデータサイズである。これは、受信側でも同様であり、データ記憶装置102が受信バッファ104から1stepで取り出せるデータ量は、上記最大データ長までである。
データ記憶装置101は、上記1つの送信データを送信する場合、これを分割して上記データ1,2,3を生成後、このデータ1,2,3を、1stepずつ順次、送信バッファ103に格納する。データ記憶装置101は、上記の通り、伝送路100によるデータ転送処理とは非同期に、任意のタイミングで上記送信バッファ103へのデータ格納処理を行うが、例えば偶然、図14(a)に示すように、データ1,2,3を全て送信バッファ103に格納後に(一塊のデータが送信バッファ103に格納された状態で)、データ転送処理が行われたならば、同時性が保たれることになる。
しかしながら、どの様な場合でも同時性が保証されるわけではない。例えば、図14(c)に示すように、次のデータを送信する為に、当該次のデータを分割して成るデータ4,5,6を、送信バッファ103に格納する処理の途中(2step目終了後に)、未だデータ6を格納していない状態で、データ転送処理が行われることもあり得る。この場合、前のデータの分割データであるデータ3が残った状態であり、データ4,5,3がまとめて送信されてしまうので、同時性が保たれないことになる。
尚、ここでは、同時性が保証されている状態とは、送信側プログラム101aが一塊のデータとして送信したデータが、受信側プログラム102aでも同じ一塊のデータとして受信できる状態を意味する。
この様な問題に対して、例えば特許文献1記載の発明では、その図2のトグル情報部23における背番号管理を提案している。
図15、図16は、この背番号管理を説明する為の図である。
図15に示すように、送信側のデータ記憶装置111と送信バッファ115との間に背番号付加装置113を設け、受信側のデータ記憶装置112と受信バッファ116との間に背番号解析装置114を設けた構成としている。
背番号付加装置113は、データ記憶装置111から渡された任意の送信データを上記と同様に複数に分割すると共に、これら各分割データ全てに、図16に示すように同一の背番号(この例では‘1’)を付してから、これら背番号付きの分割データを、順次、送信バッファ115に格納する。
背番号解析装置114は、受信バッファ116から取り出した分割データの背番号が全て一致したとき、一塊のデータが全て受信バッファ116に格納された状態であると判定し、これら分割データを、背番号を除去してから、データ記憶装置112に渡して格納させる。その後、一塊のデータの受信が完了したことを、伝送路110を介して、背番号付加装置113に通知する。
背番号付加装置113は、この受信完了通知を受信したら、データ記憶装置111に次の送信データがあれば、再び上記と同様、分割及び背番号付加の処理を行う。
特開平8−223781号公報
上記特許文献1記載の背番号管理による伝送方法では、分割した各データ毎に背番号を付加する為、その分、データ量が多くなり、多くのメモリ容量が必要となる。
本発明の課題は、データ量を殆ど増加させることなく、同時性を保証したデータ伝送を行える伝送システム等を提供することである。
本発明による第1の伝送システムは、独立して定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおいて、前記データ送信装置は、送信対象データを分割して成る分割データ群の任意の位置に、該送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの第1の識別子を付加すると共に、該分割データ及び第1の識別子を、順次、前記送信バッファに格納し、且つ少なくとも一方の第1の識別子は最後に前記送信バッファに格納する識別子付加手段と、前記送信対象データに対する前記データ受信装置からの受信確認通知を受け取ると、前記送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの第2の識別子を生成して前記識別子付加手段に渡す識別子生成手段とを有し、前記識別子付加手段は、前記2つの第2の識別子を前記2つの第1の識別子に代えて前記送信バッファに格納し、前記データ受信装置は、前記受信バッファから順次データを取り込み、該取り込んだデータが前記分割データである場合には該分割データを前記受信バッファの記憶領域に対応する任意の記憶領域に一時的に上書き・格納させ、該取り込んだデータが前記識別子である場合、該識別子を識別子解析手段に渡す識別子分離手段と、該識別子分離手段から渡された識別子が前回渡された識別子と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合であって該識別子が前記第1の識別子である場合には、前記受信確認通知を通知させ、一致すると判定した場合であって該識別子が前記第2の識別子である場合には、前記記憶領域に記憶した分割データ群をデータ格納装置に格納させる識別子解析手段とを有する。
上記構成の伝送システムでは、同時性を保障する為に従来と同様に識別子を付加するが、その数は、たとえ送信対象データのデータ量が多くても(つまり、分割データの数が多くなっても)2つで済む。2つの識別子のみで同時性を保障する為に、同じデータを2回送信するものとし、それぞれ、2つの第1の識別子、2つの第2の識別子を付加して、識別子一致をチェックさせると共に(その意味で識別子は4つとも言えるが、送信バッファにおいては第1の識別子と第2の識別子とを入れ替えるだけなので、送信バッファの容量増加は、2つの識別子の分だけで済む)、更に、少なくとも一方の第1の識別子は最後に前記送信バッファに格納するようにしている。
また、2つの識別子は、同一であり、分割データ群の任意の位置に付加してよいので、所謂ヘッダ、フッタの様なものとは異なる。よって、ヘッダ、フッタを用いたデータ送受信処理のような複雑な演算は必要ない。
本発明による第2の伝送システムは、独立して定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおいて、前記データ送信装置は、送信対象データを分割して成る分割データ群の任意の位置に、前記送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの識別子を付加すると共に、該分割データ及び識別子を、順次、前記送信バッファに格納し、且つ少なくとも一方の識別子は最後に送信バッファに格納する識別子付加手段を有し、前記データ受信装置は、前記受信バッファから順次データを取り込み、該取り込んだデータが前記分割データである場合には、該分割データを前記受信バッファの記憶領域に対応する任意の記憶領域に一時的に上書き・記憶させ、該取り込んだデータが識別子である場合には、該識別子を識別子解析手段に渡す識別子分離手段と、該識別子分離手段から渡された識別子が前回渡された識別子と一致するか否かを判定し、識別子一致の判定が複数回連続した場合、前記記憶領域に記憶した分割データ群をデータ格納装置に格納させる識別子解析手段と、を有する。
上記第2の伝送システムでは、第1の伝送システムとは異なり、同じデータを識別子を変えて2回送るような処理は行わず(よって、識別子は1種類;但し、同一のものを2つ)、受信側において、識別子一致の判定を複数回行うことで対応している。勿論、少なくとも一方の識別子は最後に前記送信バッファに格納することも、同時性を保障する為に必要な条件となる。
本発明の伝送システム等によれば、データ量を殆ど増加させることなく、同時性を保証したデータ伝送を行える。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本例の伝送システムのシステム構成・機能ブロック図である。
尚、図1の構成は、第1の実施例、第2の実施例に共通する構成であるが、その動作が多少異なる。以下、まず、第1の実施例について説明する。
本実施の形態の伝送システムは、送信側は、データ記憶装置31、データ送信装置10、送信バッファ32、及び受信バッファ33より構成され、受信側はデータ受信装置20、データ格納装置41、受信バッファ42、及び送信バッファ43より構成される。送信バッファ32、受信バッファ33、受信バッファ42、及び送信バッファ43は、各々、伝送路50に接続している。伝送路50は、例えば上記PROFIBUSである。尚、伝送路50は、単に通信線のみを意味するものでなく、この通信線を介する定周期の送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を制御する不図示の制御装置等も含まれる。
データ送信装置10は、データ取込部11、識別子付加部12、識別子生成部13、及び受信確認解析部14の各種機能部を有する。データ受信装置20は、識別子分離部22、識別子解析部23、受信確認送信部24、及びデータ書出部21の各機能部を有する。
尚、特に図示しないが、データ送信装置10及びデータ受信装置20は、CPU等の演算装置とメモリ等の記憶装置を有しており、上記各種機能部11〜14、21〜24は、記憶装置に予め記憶されている所定のアプリケーションプログラムを、CPU等が読出し・実行することにより実現される。
データ送信装置10は、データ記憶装置31から受け取った送信対象データ(複数の分割データ)を、順次、送信バッファ32に格納し、送信バッファ32に格納されたデータは、上記従来と同様に定周期で実行されるデータ転送処理の際に、全て一度にまとめて、伝送路50を介して受信バッファ42に転送・格納される。尚、実際には例えば送信バッファに格納されているデータはパケットに格納され、このパケットのヘッダには送信バッファ、受信バッファのアドレス等が格納されて伝送路50上に送出されるが、以下の説明では特に言及しない。
ここで、本手法では、上記分割データ群の任意の位置に、同一内容の2つの識別子を付加する。例えば、図2に示す例では、上記分割データ群の最初と最後に(分割したデータを挟むように)識別子A、Bを付加する(識別子A=識別子B)。そして、識別子が付加された分割データ群を、上記の通り順次送信バッファ32に格納する。たとえ分割データの数が多数であっても、識別子は2つだけであるので、特許文献1の手法に比べて、データ増加量は少なくて済む。そして、データ受信装置20側では、この2つの識別子A、Bを用いて後述する解析を行うことで、受信バッファ42に格納されたデータが上記“一塊のデータ”であるか否かを判別することができるので、同時性を保証することができる。
以下、上記伝送システムについて、更に詳細に説明する。
まず、データ送信装置10の各種機能部について説明する。尚、識別子の付加位置は、上記の通り、どこでもよいが、ここでは図2の例を用いて説明する。
データ取込部11は、受信確認解析部14からの取込指令により、データ記憶装置31から送信対象データ(分割データ群)を取り込み、この分割データ群を一塊のデータとして識別子付加部12へ渡す。尚、データ取込部11が送信対象データを分割してもよい。尚、送信対象データを分割する理由は、既に従来で述べた通り、データ送信装置10から送信バッファ32に1stepで格納できるデータ長に制限があるからである。
識別子付加部12は、データ取込部11より受け取った分割データ群の最初と最後に、識別子生成部13より与えられた識別子を付加することで、例えば上記図2に示すようなデータ構成とし、これを送信バッファ32へ順次格納する。
識別子生成部13は、受信確認解析部14からの識別子変更指令により、識別子を生成し、この識別子を識別子付加部12へ渡す。尚、第1の実施例では、各送信対象データ毎に、2種類(後述する1回目、2回目)の識別子を生成する。
受信確認解析部14は、データ受信装置20から送られてくる受信確認信号を解析し、識別子生成部13への識別子変更指令出力、又は/及び、データ取込部11への取込指令出力を行う。
次に、データ受信装置20の各種機能部について説明する。
識別子分離部22は、受信バッファ42よりデータを取り込み、識別子とデータ部(上記分割データ群)とに分離し、識別子は識別子解析部23へ渡し、データ部はデータ書出部21へ渡す。
識別子解析部23は、識別子分離部22より受け取った識別子を解析し、この解析結果に応じて、何も行わないか、もしくはデータ書出部21への書出指令出力、又は/及び、受信確認送信部24への受信確認送信指令出力を行う。
受信確認送信部24は、識別子解析部23からの受信確認送信指令により、受信確認を、送信バッファ43、伝送路50、及び受信バッファ33を介して受信確認解析部14へ渡す。
データ書出部21は、上記識別子分離部22から渡されたデータを、所定の記憶領域に一時的に格納する。この記憶領域は受信バッファ42と同じ容量を持ち、受信バッファ42の各領域に対応する各領域を有する。例えば、受信バッファの0〜100番地に格納されていたデータは、当該記憶領域の0〜100番地に格納(上書き)する。そして、データ書出部21は、識別子解析部23からデータ書出指令があった場合のみ、上記所定の記憶領域に格納してあるデータを、データ格納装置41へ格納する。
以上説明した各種機能部による図1の伝送システム全体の第1の実施例における動作について、以下、説明する。
図4に示すように、本例では、上記構成の伝送システムを以下のステップ(1)〜(13)の手順に従って動作させることで、同時性を保証したデータ伝送を行う。尚、以下のステップ(1)〜(13)は、図4に示す(1)〜(13)に対応するものである。
(1)受信確認解析部14は、前回の送信対象データに関する2回目の受信確認が受信確認送信部24から送られてくると、識別子生成部13に対して識別子変更(2回目)を指示すると共に、データ取込部11に対して次の送信対象データの取込指令を出す。この取込指令を受けたデータ取込部11は、データ記憶装置31より、次の送信対象データを(分割データ群)を取り込み、これを一塊のデータとして識別子付加部12へ渡す。一方、識別子生成部13は、上記識別子変更(2回目)に応じて、次の送信対象データに対応する識別子であって1回目の送信であることを示す識別子を2つ生成し(識別子A、B(1回目)、これを識別子付加部12に渡す。
尚、図4では、データ送信装置10及びデータ受信装置20に対応する欄において、単に「データ」と記してあるが、これは実際には上記の通り、分割データ群である。
(2)識別子付加部12は、ステップ(1)で取得した一塊のデータの前後に、識別子生成部13より受け取った上記識別子A、B(1回目)を付加する(例えば図2に示す例)。そして、この様にして生成した送信対象データを構成する各識別子、各分割データを、順次、送信バッファ32へ格納する。
従来でも述べた通り、データ送信装置10、伝送路50、及びデータ受信装置20は、各々、独立して、送信処理、転送処理、受信処理を行っている。よって、データ送信装置10では、送信バッファ32に格納されたデータが何時伝送路50を介して受信バッファ42に転送されるのか分からないし、制御もできない。これは、データ受信装置20による受信バッファ42からのデータ取り込みについても同様である。よって、上記識別子を含む一塊のデータを全て送信バッファ32に格納する前に、データ転送が行われてしまう場合もある。しかし、本手法によれば、識別子A、Bを用いることで、データ受信装置20側で、受信バッファ42に格納されたデータが一塊のデータであるか否かを判別できる。詳しくは後に説明する。
ここで、上記識別子について説明する。
識別子のデータ構成図を図3に示す。図示の通り、識別子は、1ビットのステージ識別子とインクリメント領域とから成る。1ビットのステージ識別子は、上記1回目の送信か2回目の送信かを示すものであり、例えば0;1回目、1;2回目である。インクリメント領域には、どの送信対象データに対応する識別子であるのかを示すデータが格納され、新たな送信対象データが取得される毎に(上記識別子変更(2回目)に応じて)+1ずつインクリメントされる。図示の例では、1〜120の値を用い、1から120まで順次1ずつインクリメントされるが、基本的には、ある送信対象データの前後の送信対象データとの区別が付けばよい。
また、識別子Aと識別子Bは、まったく同じもの(同一の構成)である。また、図2では分割データ群の前後に識別子A、Bを付加するが、この例に限らず、識別子A、Bは何処に付加してもよい。例えば、まず、識別子Aと識別子Bが連続して並び、これらの次に全ての分割データが並ぶような構成であってもよい。この点で、図2を見ると一見、識別子Aと識別子Bは所謂ヘッダとフッタに類似するように見えるが、ヘッダやフッタとは異なるものである。一般的に、ヘッダとは何かの最初を表す記号であり、フッタとは何かの最後を表す記号である。上記の例では、ヘッダがデータの最初を表し、フッタがデータの最後を表す。これに対して、上記の通り、本例の識別子A、Bは、全く同一であり、最初/最後という区別はない。また、上記の通り、データの最初と最後に位置する必要はない。
従って、ヘッダやフッタとして処理すると、データ送信装置10やデータ受信装置20における演算が複雑になるが、上記の様な識別子であれば、演算が簡単になるという効果が得られる。
尚、ヘッダ、フッタを用いた場合は、以下の点で演算(監視プログラム)が複雑になる。
・受信側プログラムは、次にどのようなヘッダ、フッタをつけて送られてくるかを事前に知っておかなければならない。
・受信側プログラムは、まず、新しいヘッダを受信し、その後、フッタを受信するといったような、時間の管理が必要となる。
すなわち、ヘッダとフッタを使用した場合には、データの始まりと終わりが重要となる。この方式の場合、送信側プログラムは、ヘッダ(データの始まり)→データ部→フッタ(データの終わり)の順に送信バッファ32へ格納する。受信側プログラムは、ヘッダ→データ部→フッタの順にデータ更新が行われるものとして、データを受け取る。ヘッダを受信し、何ならかのデータを受信した後、フッタを受信することで、全てのデータが受信できたと判断する。よって、上記の通り、演算が複雑となる。
一方、本手法においては、上記の通り、開始/終了の区別が無い2つの識別子を、任意の位置に付加してよく、受信側でもデータの始まり/終わりを認識できるようにする必要はない。よって、演算が簡単になる。
但し、その一方で、本例の識別子はヘッダやフッタの性質を持たないのであるから、データがどこから始まり、どこで終わるかを認識できない。しかし、以下に述べる様に、認識する必要はない。第1の実施例では、後述するように、送信側では、2つの識別子の少なくとも一方は、必ず最後に(すなわち、送信すべき分割データを全て送信バッファに格納してから)送信バッファに格納すると共に、同一データを2回送信し、受信側では当該2回送信されるデータ各々について、識別子の一致を確認する。詳しくは後述する。
(3)識別子分離部22は、受信バッファ42に格納されているデータを順次読み出し、識別子は識別子解析部23へ渡し、データ部はデータ書出部21へ渡す。
(4)識別子解析部23は、ステップ(3)の処理で受け取った識別子と、前回受け取った識別子とを比較し、この2つの識別子が同一であるか否かを判定する。“同一である”とは、図3に示すステージ識別子の値が同一で且つインクリメント領域の値が同一であることを意味する。そして、同一であり且つステージ識別子が‘0’(1回目)であった場合には、受信確認送信部24に受信確認送信指令を出力する。一方、同一であり且つステージ識別子が‘1’(2回目)であった場合には、データ書出部21に対して書出指令を出力する。受信確認送信指令には1回目であるか2回目であるかを示すデータも含まれる。ここでは、上記の通り、1回目である。
(5)受信確認送信指令を受け取った受信確認送信部24は、1回目の受信が完了したことを示す受信確認信号を送信バッファ43へ格納する。その後、定周期のデータ転送処理によって、受信確認信号は受信バッファ33に格納され、受信確認解析部14に渡されることになる。
(6)受信確認解析部14は、ステップ(5)の受信確認信号を受け取ったら、識別子生成部13へ1回目の識別子変更指令(1回目の受信完了に応じた変更指令)を出力する。
(7)この識別子変更指令を受けた識別子生成部13は、前回作成した識別子のステージ識別子のみを‘1’に変えた識別子(2回目の送信であることを示す識別子)を2つ生成し、この識別子を識別子付加指令と共に識別子付加部12に渡す。識別子付加部12は、識別子生成部13より受け取った2つの識別子(2回目)を、送信バッファ32における1回目の識別子の格納位置に格納する。つまり、送信バッファ32において、分割データ群は変更せずに、2つの識別子のみを変更する。すなわち、識別子のみが2回目に変更された同一データを転送させる。
その後、送信バッファ32に格納された全データは、伝送路50を介して受信バッファ42に転送・格納される。
(8)識別子分離部22は、上記ステップ(3)と同様に、受信バッファ42に格納されているデータを順次読み出し、識別子は識別子解析部23へ渡し、データ部はデータ書出部21へ渡す。
(9)識別子解析部23は、再び上記ステップ(4)の処理を実行する。今回は、もし識別子が同一となったときには、そのステージ識別子は‘1’(2回目)であるので、上記の通り、データ書出部21に対して書出指令を出力する。
(10)データ書出部21は、このデータ書出指令を受けると、上記所定の記憶領域に一時的に格納していた分割データ群を、データ格納装置41へ書き出す。書出しが完了したら、識別子解析部23へ、書出完了を通知する。
(11)書出完了を受け取った識別子解析部23は、受信確認送信部24へ、受信確認送信指令(2回目)を出力する。
(12)この受信確認送信指令を受け取った受信確認送信部24は、2回目の受信を完了したことを示す受信確認信号を、送信バッファ43へ格納する。その後、定周期のデータ転送処理によって受信確認信号は受信バッファ33に格納され、受信確認解析部14に渡されることになる。
(13)受信確認解析部14は、(12)の受信確認を受け取ったら、データ取込部11へ取込指令を出力する。また、識別子生成部13へ2回目の識別子変更指令を出力する。そして、ステップ(1)へ戻る。
以上のステップ(1)〜(13)の処理を繰り返し実行する。
以下、上記図4の処理について、具体的なデータ例を示した図5〜図9を参照して説明する。
まず、受信バッファ42からデータ受信装置20へのデータ取込動作について補足説明しておく。
受信バッファ42からデータ受信装置20へのデータ取込は、既に従来でも述べた通り、1stepで取り込めるデータ長に制限があるので、例えば各分割データのデータ長をこの最大長とした場合、1step毎に、1つの分割データを取り込むことになる。尚、ここでは図示しないが、本手法では、識別子も取り込むが、識別子自体のデータ長は上記最大長よりもずっと小さいが、送信装置10側において識別子に空データを付加することにより、そのデータ長を上記最大長としておく。これより、受信装置20は識別子も1stepで取り込むことになる。尚、これは、分割データについても同様であり、任意の送信対象データを分割して成る最後の分割データのデータ長は、上記最大長とならない可能性が高いので、上記と同様、空データを付加する。あるいは、全て空データから成る分割データを作成する場合もある。送信対象データのデータ量が少なくても、送信バッファの容量一杯までデータを格納することで、必ず、前のデータを消去する為である。尚、送信バッファと受信バッファの容量は同じである。
そして、データ受信装置20は、例えば、図5(a)に示す順番で、任意の送信対象データを3つに分割して成る分割データ1,2,3を、受信バッファ42から3stepかけて取り込むことになる。尚、図5(a)において[ ]内の数字が取り込み順序を意味する。[3]まで取り込むと、[1]に戻り、取り込みを継続する。この例に限らず、例えば図5(b)に示す順番であってもよい。
この取込処理は、伝送路50を介した受信バッファ42へのデータ転送処理の周期に関係なく、常時、行われている。
既に述べた通り、伝送路50は、送信バッファ32へのデータ格納処理、受信バッファ42からのデータ取り出し処理とは非同期で、かつ、一定周期でデータ転送処理を行っている。このため、受信プログラムは、いつ受信バッファ42が更新されるか分からない状況である。そのため、決まった順番で、常に、受信バッファ42のデータを取り込む処理を行わなければならない。
そして、以下に説明する図6〜図9の例では、上記任意の送信対象データの分割データ1,2,3を、データ受信装置20側で同時性を保って受信完了後に、次の送信対象データを同様に3つに分割して分割データ4,5,6を生成し、この分割データ4,5,6を伝送する場合を例にする。
また、図6〜9では、分かり易くする為に、以下の通り動作するものとする。
すなわち、データ送信装置10及びデータ受信装置20の処理が2step実行される毎に、伝送路50がデータ転送処理を1回行うものとする。尚、既に述べている通り、実際には、送受信プログラムと伝送路50は非同期で動いているので、いつデータ転送処理が行われるかは、分からないが(例えば、送信側プログラムが1step又は3step以上実行される毎に、伝送処理が実効されるもしれない)、ここでは説明上、上記の通り動作するものとする。但し、本手法では、この例に限らず、どの様な場合であっても同時性が保証される。
また、データ送信装置10及びデータ受信装置20については、上記各種機能部については特に言及せず、データ送信装置10単位、データ受信装置20単位で、処理を説明するものとする。
まず、図6(a)には、上記の通り、分割データ1,2,3より成る送信対象データの送受信処理が完了した状態を示している。
その後、図6(b)、(d)に示すように、データ送信装置10側では上記取込指令に応じて次の送信対象データ(分割データ4,5,6より成る)を順次取り込んでおり、6(d)に示すように全ての分割データを取り込んだら、一塊の分割データ群4,5,6の前後に、当該次の送信対象データに対応する2つの識別子(1回目)を付加して、送信バッファ32へのデータ格納を開始する。一方、上記分割データ1,2,3より成る前回の送信対象データに対応する2回目の識別子を、図示の通り、識別子A(前回)、識別子B(前回)と記すものとする。尚、図示の通り、2つの識別子は、説明の都合上、区別する為に、識別子A、識別子Bと記すものとするが、実際には全く同じものである。
一方、図6(b)に示すように、データ受信装置20側ではデータ送信装置10側や伝送路50の動作には関係なく、常時、受信バッファ42からのデータ取込を行っている。よって、図示の通り、分割データ1,2,3の受信完了後も、分割データ1,2,3が格納された受信バッファ42からデータを取得している。但し、既に受信完了しているので、取得したデータをデータ格納装置41に渡すことはない。また、上記の通り、伝送路50による周期的なデータ転送処理の合間に2stepのデータ取得処理を行うので、最初のステップで識別子A(前回)を取得し、次のステップでデータ1を取得しており、続いて、図6(c)に示すデータ伝送処理が行われることになる。ここでは、未だ、送信バッファ32の内容は更新されていないので(上記の通り、全分割データを取り込むまでは、更新しない)、前回と同じデータが伝送されることになる。
続いて、図6(d)のタイミングでは、データ送信装置10側では、全分割データ4,5,6を取得したので、図示の通り、識別子A(1回目)、識別子B(1回目)を付加して、当該2つの識別子と分割データ4,5,6を、順次、送信バッファ32に格納する処理を開始する。図示の例では、まず、識別子A(1回目)が格納され、この状態で図6(e)においてデータ転送処理が行われることになる。
上記の通り、2つの識別子の少なくとも一方は、最後に(全分割データ4,5,6を送信バッファ32に格納後に)送信バッファ32に格納することが条件であり、他方の識別子は何時送信バッファ32に格納してもよいが(よって、最後に2つの識別子の両方を格納してもよい)、ここでは識別子Bを最後に格納するものとし、この場合、識別子Aは何時格納してもよいが、図示の例では最初に格納している。また、各識別子A、Bの送信バッファ32における格納位置は、任意に決めてよい。よって、識別子Bは最後に格納するが、その格納位置は図示の例に限らず、例えば識別子Aの次の位置に格納してもよい(予め、識別子の格納位置を決めておけばよい)。
続く図7(f)では、送信バッファ32の内容が更に更新される一方で、データ受信装置20側では識別子B(前回)と識別子A(1回目)とが読み出され、一致/不一致判定が行われることになる。当然、不一致と判定されるので、受信確認は行われない。尚、厳密には、1step目で識別子B(前回)が読み出され、その前に取り込んだ識別子A(前回)との一致/不一致判定が行われ、“一致”と判定されるが、前回のデータは既に受信完了済み(データ格納装置41に格納済み)であり、これら識別子が前回のデータに対応する識別子であることは当然分かるので、この“一致”判定は無視する。
図7(g)のデータ転送処理の時点では、未だ、送信バッファ32には一塊の分割データ4、5、6が全て格納されていないが、識別子も不一致の状態となっている。
図7(h)において、送信バッファ32には一塊の分割データ4、5、6が全て格納され、これより最後に識別子B(1回目)が格納され、これが図7(i)で受信バッファ42に格納される。
その後、送信側では既に全分割データ及び2つの識別子を送信バッファ32に格納しているので、受信確認信号を受け取るまでは何も行わない。
図7(j)において、データ受信装置20側では、識別子B(1回目)を受信バッファ42から取り出すので、これを前回取得した識別子と比較する。前回識別子を取得したのは、図7(f)における2ステップ目の処理であり、識別子A(1回目)を取り出している。よって、両者を比較すると一致するので、受信バッファ42に受信確認信号を格納する。
これより、図7(k)に示すように、次のデータ転送処理によって、受信確認信号が送信側の受信バッファ33に格納されることになる。
尚、図示の例では図7(j)において既にデータ受信装置20が一塊の分割データ4,5,6を取得しているが、これは偶然、この様になっているに過ぎない。例えば、図7(f)において、もし、受信バッファ42の先頭から読み出すような状態であったならば、識別子A(1回目)とデータ1が読み出されることになり、この場合、図7(h)ではデータ5,3が読み出されることになる。よって、図7(j)の処理の段階では、データ受信装置20はデータ1,5,3を取得していることになる。従って、このままでは同時性は保障されない。但し、上記の通り、識別子Bは最後に送信バッファ32に格納するので、識別子一致の判定が行われた場合には、一塊の分割データ全てが受信バッファ42に格納されている(前回のデータは無い)ことが保障されている。よって、この状態から、少なくとも受信バッファ42からのデータ読出しを1巡させれば、必ず同時性は保障されることになる。その為に、第1の実施例では、同一データを2回送信させるのであり、上記受信確認信号(1回目)によって2回目の送信処理を行わせる。
すなわち、データ送信装置10側では、図8(l)に示すように、識別子A(2回目)、識別子B(2回目)を準備し、図8(n)においてこれら2つの識別子を送信バッファ32に格納する。但し、格納位置は1回目と同じとする必要がある。
一方、図8(l)、(n)に示す通り、データ受信装置20側では、既に述べたことから当然、上記受信確認信号送信後も、受信バッファ42からのデータ取込を行っている。同様に、伝送路50は、図8(m)、(o)に示す通り、定周期で、データ転送処理を行っており、ここでは、図8(o)のタイミングで、2つの識別子(2回目)を含むデータが受信バッファ42に格納されることになる(同一データについて2回目の送信が行われる)。勿論、これは一例であり、受信側にとってどのタイミングで2回目の送信が行われるかは分からないが、それは問題ではない。肝心なことは、識別子(2回目)に関して“一致”と判定される為には、少なくとも、識別子B(2回目)が読み出される必要があり、それは、すなわち、受信バッファ42において、上記識別子B(1回目)を読み出した位置から一巡して再び同じ位置のデータを読み出したことを意味する。よって、識別子(2回目)に関して“一致”と判定されたときには、必ず同時性は保障されることになる。
よって、図示の例では、2回目のデータが受信バッファ42に格納された直後の図9(p)において、識別子B(2回目)及び識別子A(2回目)が読み出される為、この時点で識別子一致と判定され、識別子解析部23からデータ書出部21に対して書出指令が出されるが、この時点で同時性は保障されているので、問題はない。その後は、データ受信装置20は、図9(r)、図9(t)に示す通り、受信した分割データを順次データ格納装置41に格納していき、全て格納したら、図9(u)において受信確認(2回目)をデータ送信装置10側に送信する。
次に、以下、第2の実施例について説明する。
第2の実施例は、第1の実施例と比較して、以下の相違点がある。
・送信側は、第1の実施例では同一データを2回送信したが、第2の実施例では1回のみである。
・受信側の識別子解析部23は、上記識別子一致/不一致の判定において、1回“一致”と判定されただけでは何も行わず(よって、受信確認送信も行われない)、当該“一致”の判定が2回又は3回連続して行われた場合に、データ書出部21に対して書出指令を出し、書出完了通知を受けると、受信確認通知を行わせる。
・上記の通り、データ送信は1回だけなので、送信側の受信確認解析部14は、受信確認通知を受け取る毎に、データ取込部11に対して取込指令を出す(当然、識別子生成部13に対する識別子変更の指示も行う)。
・上記の通り、データ送信は1回だけなので、1回目、2回目の区別は無くなる。よって、識別子は、図3に示す構成においてステージ識別子が必要なくなる。
第2の実施例においても、第1の実施例と同様に、識別子を2つ用い、少なくとも何れか一方の識別子は最後に送信バッファ32に格納する(格納位置は任意でよい)。
上記のように“一致”の判定が3回連続して行われることを条件としたのは、上記第1の実施例と同様、一塊の分割データ全てが受信バッファ42に格納されていることが保障された状態から、受信バッファ42からのデータ読出しを1巡させたことが保障されるからである。例えば、上記第1の実施例の説明中で、図7(j)の処理の段階で、データ受信装置20がデータ1,5,3を取得している状態を挙げた。この例で言うと、まず、図7(j)において1回目の“一致”判定が行われ、続いて、識別子Aが受信バッファ42から読み出されるので2回目の“一致”判定が行われ、その後、分割データ4,5,6が順次受信バッファ42から読み出され、識別子Bが受信バッファ42から読み出されるので3回目の“一致”判定が行われることになる。但し、後述するように、条件次第では、1巡させる必要はなく、“一致”の判定は、3回連続ではなく、2回で済むようになる。
上記第2の実施例の処理手順について、図4を用いて説明するならば、まず(1)のデータ取込み、(2)の識別子付加処理は、第1の実施例とほぼ同じであり、違いは上記の通り、識別子が1種類(1回目、2回目の2種類あるわけではない)である点である。(3)の処理も、第1の実施例と同じである。(4)の処理は、第1の実施例とは異なる。すなわち、上記の通り、2回又は3回の“一致”判定が行われるまで、受信バッファ42から順次データを読み出す処理を実行し続ける。そして、2回又は3回の“一致”判定が行われたら、(5)〜(9)の処理は行われることなく、直ちに(10)〜(13)の処理が実行される。
第2の実施例の処理について、以下、図10〜図12に示す具体例を参照して説明する。
図10〜図12に示す例は、図6〜図9の例と同じく、一塊のデータ(分割データ1、2、3)がデータ格納装置41に格納された後、次の一塊のデータ(分割データ4、5、6)がデータ格納装置41に格納されるまでを示す。
よって、図10(A)には、図6(a)と同じ状況を示す。また、上記の通り、2つの識別子の少なくとも何れか一方を最後に送信バッファ32に格納するという条件を満たせばよいので、他方の識別子は何時送信バッファ32に格納してもよいので、ここでは、一塊のデータを全て送信バッファ32に格納後に2つの識別子を送信バッファ32に格納するものとする。
尚、上記の通り、識別子は1種類であるので、一塊のデータ(分割データ4、5、6)に対応する識別子は識別子(今回)と記すものとする。尚、当然、識別子は2つあるので、上記と同様、識別子A(今回)、識別子B(今回)等と記すものとする。
図10(B)〜図11(L)までの処理の流れは、基本的には、図6(b)〜図7(j)までと同じである。一見違いがあるように見えるのは、本例では、上記の通り、一塊のデータ(分割データ4、5、6)が全て送信バッファ32に格納された後、2つの識別子を送信バッファ32に格納する為、各タイミングにおいて、送信バッファ32に格納されるデータ、伝送路50上を流れるデータ、受信バッファ42から取り出すデータが違っている為であり、これは特に重要なことではない。よって、図10(B)〜図11(L)については特に説明しない。
重要なことは、図10(B)〜図11(L)の処理においてデータ受信装置20が取得しているデータが何であるかは問題ではなく、図11(L)において識別子“一致”と判定された時点では、受信バッファ42には一塊のデータ(分割データ4、5、6)が全て格納されており、前のデータ(分割データ1,2,3)は一切格納されていないことが保障されている点である。これは、第1の実施例の図7(j)に示す状態と同じである。
そして、第1の実施例では、送信側が識別子のみを変更して同じデータを再度送信し、受信側では変更後の識別子について識別子“一致”の判定を行うことで対応したが、第2の実施例では、図11(M)〜図12(P)に示す通り、図11(L)における1回目の識別子“一致”判定後、送信側は2回目の送信は行うことなく、受信側はそのまま受信バッファ42からの読出し処理を実行し、識別子一致/不一致の判定を続ける。そして、図12(P)において、まず、最初のstepで識別子B(今回)を読み出して、識別子一致/不一致の判定を行うと、前回読出した識別子は、図11(L)で読み出した識別子A(今回)であるので、2回目の識別子“一致”の判定が行われる。更に、図12(P)における2番目のstepで、識別子B(今回)を読み出して識別子一致/不一致の判定を行うと、前回読出した識別子は、図12(P)の最初のstepで読み出した識別子B(今回)であるので、3回目の識別子“一致”判定が行われる。
この様に続けて3回の識別子“一致”の判定が行われたことから、識別子解析部23は、同時性が保障されていると見做し、データ書出部21に対して書出指令を出す。これより、図12(R)、(T)に示すように、データ格納装置41への各分割データ4,5,6の格納処理が行われ、書出完了したら、図12(U)に示すようにデータ送信装置10に対して、受信確認を通知して、本処理は終了する。
尚、図12(P)に示す通り、本例では、3回の識別子“一致”の判定を行わなくても、2回目の識別子“一致”の判定を以って、同時性が保障される。一方、上記第1の実施例の例では、図7(j)の処理の段階でデータ受信装置20はデータ1,5,3を取得している状況を挙げており、この例を第2の実施例に適用した場合、1回の識別子“一致”の判定の後、直ちに識別子Aが読み出されることになり、2回の識別子“一致”の判定が行われるが、この状況ではデータ受信装置20はデータ1,5,3を取得している状態のままなので、2回の識別子“一致”の判定では同時性は保障されないことになる。
この様に、第2の実施例では、基本的には3回の識別子“一致”の判定を必要とするが、条件次第では、2回の識別子“一致”の判定でも同時性が保障される場合がある。条件次第とは、例えば、図10〜図12の例で示した通り、送信側で2つの識別子を最後に一緒に送信バッファに格納する場合が一例として挙げられるが、他の条件であってもよい。
2つの識別子を最後に一緒に送信バッファに格納して転送した場合、この時点で、受信バッファ42に格納されるデータは全て今回のデータとなっており、前回のデータは全て消えている。よって、この時点から今回の識別子を3回検出すれば(つまり、2回の識別子“一致”の判定で)同時性が保障されることになる。
本例の伝送システムのシステム構成・機能ブロック図である。 送信バッファのデータ格納例である。 識別子のデータ構造図である。 本例の伝送システムの概略動作図である。 (a)、(b)は、受信バッファからのデータ取得例である。 第1の実施例による伝送システムの具体的な動作例(その1)である。 第1の実施例による伝送システムの具体的な動作例(その2)である。 第1の実施例による伝送システムの具体的な動作例(その3)である。 第1の実施例による伝送システムの具体的な動作例(その4)である。 第2の実施例による伝送システムの具体的な動作例(その1)である。 第2の実施例による伝送システムの具体的な動作例(その2)である。 第2の実施例による伝送システムの具体的な動作例(その2)である。 従来の伝送システムの概略構成図である。 (a)〜(c)は従来の問題を説明する為の図である。 背番号管理を説明する為の図(その1)である。 背番号管理を説明する為の図(その2)である。
符号の説明
10 データ送信装置
11 データ取込部
12 識別子付加部
13 識別子生成部
14 受信確認解析部
20 データ受信装置
21 データ書出部
22 識別子分離部
23 識別子解析部
24 受信確認送信部
31 データ記憶装置
32 送信バッファ
33 受信バッファ
41 データ格納装置
42 受信バッファ
43 送信バッファ

Claims (6)

  1. 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおいて、
    前記データ送信装置は、
    送信対象データを分割して成る分割データ群の任意の位置に、該送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの第1の識別子を付加すると共に、該各分割データ及び第1の識別子を、順次、前記送信バッファに格納し、且つ少なくとも一方の第1の識別子は最後に前記送信バッファに格納する識別子付加手段と、
    前記送信対象データに対する前記データ受信装置からの受信確認通知を受け取ると、前記送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの第2の識別子を生成して前記識別子付加手段に渡す識別子生成手段とを有し、
    前記識別子付加手段は、前記2つの第2の識別子を前記2つの第1の識別子に代えて前記送信バッファに格納し、
    前記データ受信装置は、
    前記受信バッファから順次データを取り込み、該取り込んだデータが前記分割データである場合には該分割データを前記受信バッファの記憶領域に対応する任意の記憶領域に一時的に上書き・格納させ、該取り込んだデータが前記識別子である場合、該識別子を識別子解析手段に渡す識別子分離手段と、
    該識別子分離手段から渡された識別子が前回渡された識別子と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合であって該識別子が前記第1の識別子である場合には、前記受信確認通知を通知させ、一致すると判定した場合であって該識別子が前記第2の識別子である場合には、前記記憶領域に記憶した分割データ群をデータ格納装置に格納させる前記識別子解析手段と、
    を有することを特徴とする伝送システム。
  2. 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおいて、
    前記データ送信装置は、
    送信対象データを分割して成る分割データ群の任意の位置に、前記送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの識別子を付加すると共に、該各分割データ及び識別子を、順次、前記送信バッファに格納し、且つ少なくとも一方の識別子は最後に送信バッファに格納する識別子付加手段を有し、
    前記データ受信装置は、
    前記受信バッファから順次データを取り込み、該取り込んだデータが前記分割データである場合には、該分割データを前記受信バッファの記憶領域に対応する任意の記憶領域に一時的に上書き・記憶させ、該取り込んだデータが識別子である場合には、該識別子を識別子解析手段に渡す識別子分離手段と、
    該識別子分離手段から渡された識別子が前回渡された識別子と一致するか否かを判定し、識別子一致の判定が複数回連続した場合、前記記憶領域に記憶した分割データ群をデータ格納装置に格納させる前記識別子解析手段と、
    を有することを特徴とする伝送システム。
  3. 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおける前記データ送信装置において、
    送信対象データを分割して成る分割データ群の任意の位置に、該送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの第1の識別子を付加すると共に、該各分割データ及び第1の識別子を、順次、前記送信バッファに格納し、且つ少なくとも一方の第1の識別子は最後に前記送信バッファに格納する識別子付加手段と、
    前記送信対象データに対する前記データ受信装置からの受信確認通知を受け取ると、前記送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの第2の識別子を生成して前記識別子付加手段に渡す識別子生成手段とを有し、
    前記識別子付加手段は、前記2つの第2の識別子を前記2つの第1の識別子に代えて前記送信バッファに格納することを特徴とする伝送システムにおけるデータ送信装置。
  4. 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおける前記データ受信装置において、
    前記受信バッファから順次データを取り込み、該取り込んだデータが分割データである場合には該分割データを前記受信バッファの記憶領域に対応する任意の記憶領域に一時的に上書き・格納させ、該取り込んだデータが識別子である場合、該識別子を識別子解析手段に渡す識別子分離手段と、
    該識別子分離手段から渡された識別子が前回渡された識別子と一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合であって該識別子が第1の識別子である場合には、前記受信確認通知を通知させ、一致すると判定した場合であって該識別子が第2の識別子である場合には、前記記憶領域に記憶した分割データ群をデータ格納装置に格納させる前記識別子解析手段と、
    を有することを特徴とする伝送システムにおけるデータ受信装置。
  5. 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおける前記データ送信装置において、
    送信対象データを分割して成る分割データ群の任意の位置に、前記送信対象データに対応付ける識別子であって同一内容の2つの識別子を付加すると共に、該各分割データ及び識別子を、順次、前記送信バッファに格納し、且つ少なくとも一方の識別子は最後に送信バッファに格納する識別子付加手段
    を有することを特徴とする伝送システムにおけるデータ送信装置。
  6. 定周期で送信バッファ−受信バッファ間のデータ転送を行う伝送路と、各々が前記送信バッファ、受信バッファを有し、前記伝送路によるデータ転送周期とは関係なく独立して、前記送信バッファへのデータ格納、前記受信バッファからのデータ取得を行うデータ送信装置、データ受信装置とから成る伝送システムにおける前記データ受信装置において、
    前記受信バッファから順次データを取り込み、該取り込んだデータが分割データである場合には、該分割データを前記受信バッファの記憶領域に対応する任意の記憶領域に一時的に上書き・記憶させ、該取り込んだデータが識別子である場合には、該識別子を識別子解析手段に渡す識別子分離手段と、
    該識別子分離手段から渡された識別子が前回渡された識別子と一致するか否かを判定し、識別子一致の判定が複数回連続した場合、前記記憶領域に記憶した分割データ群をデータ格納装置に格納させる前記識別子解析手段と、
    を有することを特徴とする伝送システムにおけるデータ受信装置。
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