JP4835454B2 - ホルダー及び光計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホルダー及び光計測装置に関し、さらに詳細には非侵襲で脳活動を測定するためのホルダー及び光計測装置に関する。
ヘモグロビンは、酸素と結合してオキシヘモグロビンとなり、一方、酸素と離れてデオキシヘモグロビンとなることにより、血液中で酸素を運搬する役割を果たしている。血液中に含まれるヘモグロビンの量は、血管の拡張・収縮に応じて増減するため、ヘモグロビンの量を測定することによって、血管の拡張・収縮を検出することが知られている。
そこで、ヘモグロビン濃度が生体内部の酸素代謝機能に対応することを利用することにより、光を用いて生体内部を簡便に無侵襲で測定する生体計測方法が知られている。ヘモグロビン濃度は、可視光から近赤外領域までの波長の光を生体に照射することにより、生体を透過して得られる光の量から求められる。
また、脳内では、血流再配分作用によって活性化している部位には酸素供給が行われ、酸素と結合したオキシヘモグロビンの量が増加している。つまり、オキシヘモグロビン及びデオキシヘモグロビンの量を測定することにより、脳活動の観察に応用することができることになる。オキシヘモグロビンとデオキシヘモグロビンとは、可視光から近赤外領域にかけて異なる分光吸収スペクトル特性を有しているので、例えば、近赤外光を用いてオキシヘモグロビン濃度及びデオキシヘモグロビン濃度を求めることができる。
そこで、近年、非侵襲で脳活動を測定することができるものとして、例えば、近赤外分光分析計(以下、NIRSと略す)等が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
NIRSは、被検体の頭蓋表面(測定対象表面)上に配置した送光プローブにより、脳に近赤外光を照射するとともに、頭蓋表面上に配置した受光プローブにより、脳から放出された近赤外光の光量を検出するものである。近赤外光は、皮膚組織や骨組織を透過し、かつ、血液中のオキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビンにより吸収される。よって、NIRSを用いることにより、脳の測定部位のオキシヘモグロビン濃度、デオキシヘモグロビン濃度、さらにはこれらから算出される全ヘモグロビン濃度を求めることができる。また、NIRSで全ヘモグロビン濃度の時間的な変化から脳活動を測定することにより、得られた脳活動データ(賦活データともいう)に平均化処理等の画像処理、マッピングを実行させて画像化することも行われている。
NIRSにおいては、送光プローブと、受光プローブとを所定の配列で被検体の頭蓋表面に接触させるために、ホルダーが使用される。このようなホルダーとしては、例えば、頭蓋表面の形状に合わせて椀形状に成型された成型ホルダーが使用されている。成型ホルダーには貫通孔が複数個設けられ、送光プローブと受光プローブとがそれらの貫通孔に挿入されることによって、送光プローブと受光プローブとのプローブ間隔が一定となり、頭蓋表面から特定の深度の受光量情報を得ていた。なお、プローブ間隔は、チャンネルと呼ばれ、一般的にチャンネルを30mmとしたものが用いられ、チャンネルが30mmである場合には、チャンネルの中点からの深度15mm〜20mmの受光量情報が得られると考えられている。すなわち、頭蓋表面から深度15mm〜20mmの位置は脳表部位にほぼ対応し、脳活動に関係した受光量情報(脳活動データ)を得ていた。
ここで、チャンネルと、脳の測定部位との関係について説明する。図6(a)は、一対の送光プローブ12及び受光プローブ13と、脳の測定部位との関係を示す断面図であり、図6(b)は、図6(a)の平面図である。
送光プローブ12が被検体の頭蓋表面の送光点Tに押し当てられるとともに、受光プローブ13が被検体の頭蓋表面の受光点Rに押し当てられる。そして、送光プローブ12から光を出射させるとともに、受光プローブ13に頭蓋表面から放出される光を検出させる。このとき、光は、頭蓋表面の送光点Tから照射された光のうちで、バナナ形状(測定領域)を通過したものが、頭蓋表面の受光点Rに到達する。これにより、測定領域の中でも、特に、送光点Tと受光点Rとを結んだ線の垂直二等分線上であり、かつ、送光点Tと受光点Rとを被検体の頭蓋表面に沿って最短距離で結んだ線Lの中点Mから、送光点Tと受光点Rとを被検体の頭蓋表面に沿って最短距離で結んだ線の距離の半分の深さL/2である被検体の部位S(測定部位)の受光量情報(オキシヘモグロビン濃度、デオキシヘモグロビン濃度、さらにはこれらから算出される全ヘモグロビン濃度)が求まるとしている。
しかし、頭蓋表面の曲率は、男女差、年齢差、個人差によって異なるために、送光プローブや受光プローブの位置が固定された椀形状の成型ホルダーでは、必ずしも被検体に完全に一致せず、成型ホルダーが頭蓋表面に密着しないことが生じる。その結果、正確な受光量情報が得られなくなるものがある。また、たとえ、貫通孔に挿入されている送光プローブや受光プローブの先端を定位置から伸ばして、頭蓋表面と密着させたとしても、送光プローブの先端と受光プローブの先端の間隔(チャンネル)が変化してしまうことによって、脳表部位に対応する深度の受光量情報が得られなくなる。
また、頭蓋表面の曲率の差異があっても容易に対応可能にするものとして、送光プローブ及び受光プローブが保持される保持部を頭蓋表面に格子状に配置するとともに、保持部を互いに所定の範囲内で伸縮性を示す連結部で連結し、さらに、所定の角度内で連結部の回転可変性を有するホルダーが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このように伸縮性を示す連結部を用いた場合も、頭蓋表面に密着させることが可能となるが、連結部の伸縮によって送光プローブと受光プローブとの間隔(チャンネル)も変化してしまい、脳表部位に対応する深度の受光量情報が得られなかった。
そこで、上述したような問題を解決する1つの方法として、送光プローブ及び受光プローブを保持する可撓性シェル部を用いたものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。可撓性シェル部は、送光プローブ(又は受光プローブ)を一方向に連結した連結部と、連結されたプローブの方向に直角な方向で両側に延びた複数の枝状部とを有し、枝状部に受光プローブ(又は送光プローブ)を保持するものである。これにより、頭蓋表面に密着させることを可能とするとともに、連結部に配置された送光プローブ(又は受光プローブ)と、枝状部に配置された受光プローブ(又は送光プローブ)との間隔を一定にしていた。
一方、受光量情報を高い空間分解能で得ることのできる光計測装置が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
ここで、送光プローブ及び受光プローブの配置と、空間分解能との関係について説明する。図7は、送光プローブ及び受光プローブの一般的な配置を示す平面図である。4個の送光プローブ(白丸)12(12a〜12d)と4個の受光プローブ(黒丸)13(13a〜13d)とが行方向(m1〜m4)及び列方向(n1〜n3)に交互となるように正方格子状に配置されている。そして、制御部は、送光プローブ12から光を出射させるとともに、光を出射した送光プローブ12に隣接した受光プローブ13に頭蓋表面から放出される光を検出させることにより、光の受光量情報を取得している。これにより、平面視すると、図7に示すように、測定部位(計測点)Sは、送光プローブ12と、送光プローブ12からの光を受光する受光プローブ13との中点となり、計9個の受光量情報の収集が行なわれる。
なお、「空間分解能」は、平面視したときの計測点Sと、隣接する計測点Sとの間の最短距離であると定義する。よって、例えば、図7に示す送光プローブ12及び受光プローブ13の配置を用いた場合に、制御部が、送光プローブ12から、送光プローブ12と隣接した受光プローブ13への光の受光量情報を取得するときには、チャンネルXは、隣接した送光プローブ12と受光プローブ13との間のプローブ間距離Dと等しく、空間分解能Pは、√2D/2となる。チャンネルXは、受光量情報が得られる深度に関連するため、頭蓋表面から深度15mm〜20mmの位置にある脳表部位を対象とするように30mmとされるので、空間分解能Pは21mmとなっていた。
そこで、上述した受光量情報を高い空間分解能で得ることのできる光計測装置では、図8に示すように、12個の送光プローブ(白丸)12(12a〜12l)と12個の受光プローブ(黒丸)13(13a〜13l)とが行方向(m1〜m6)及び列方向(n1〜n6)に交互となるように正方格子状に配置させ、制御部が、送光プローブ12(12a〜12l)から、送光プローブ12と2行1列(又は2列1行)ずれた(桂馬位置の)受光プローブ13への光の受光量情報を取得することにより、チャンネルXを、脳表部位を対象とするように32mmとしても、空間分解能Pが10mmとなるようにしている。このとき、計32個の受光量情報の収集が行なわれる。
特開2001−337033号公報 特開2002−143169号公報 特開2001−286449号公報 特開2005−185595号公報
しかしながら、上述した可撓性シェル部を用いたものでは、送光プローブと、送光プローブと隣接した受光プローブとのプローブ間距離を一定に保持するには、都合がよかったが、送光プローブと、送光プローブと2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブとのプローブ間距離を一定に保持することは、考慮されていなかった。つまり、送光プローブから、送光プローブと2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブへの光の受光量情報を取得する場合には、測定するプローブ間距離が変化することがあった。
そこで、本発明は、様々な曲率を有する面に対して密着することができ、かつ、高い空間分解能で受光量情報を得ることができるホルダー及び光計測装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明のホルダーは、光を照射する送光プローブと、光を受光する受光プローブとを行方向と列方向とに交互となるように正方格子状に保持して、測定対象表面に装着されるホルダーであって、 前記送光プローブ又は受光プローブを1個ずつ保持するソケット部と、当該ソケット部を一定の間隔で連結する連結部とを有する複数のホルダー部品を備え、 前記ホルダー部品は、前記測定対象表面の当接面内でソケット部を回転軸として他のホルダー部品と回動可能とされるとともに、前記測定対象表面の法線方向で連結部により可撓性を有し、かつ、前記連結部は、前記送光プローブと、当該送光プローブと正方格子状上で2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブとを連結するようにしている。
本発明のホルダーによれば、連結部が、例えば、送光プローブと、送光プローブと2行1列ずれた受光プローブとを連結するので、送光プローブと、送光プローブと2行1列ずれた受光プローブとのプローブ間距離を一定に保持することができる。
また、ホルダー部品は、測定対象表面の当接面内でソケット部を回転軸として回動可能とされるとともに、測定対象表面の法線方向で連結部により可撓性を有するので、様々な曲率を有する面に対して密着することができる。
したがって、本発明のホルダーによれば、送光プローブから、送光プローブと2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブへの光の受光量情報を取得するようにすれば、高い空間分解能で正確な深度で受光量情報を得ることができる。
(その他の課題を解決するための手段及び効果)
また、本発明のホルダーは、前記ホルダー部品は、一の字形状であり、かつ、両端にソケット部を有する第一ホルダー部品と、V字形状であり、かつ、両端と中央とにソケット部を有する第二ホルダー部品とからなるようにしてもよい。
また、本発明のホルダーは、前記ホルダー部品は、V字形状であり、かつ、両端と中央とにソケット部を有する第二ホルダー部品を少なくとも含むようにしてもよい。
さらに、本発明のホルダーは、一のホルダー部品と他のホルダー部品とを回動不能に固定するための固定機構を有するようにしてもよい。
本発明のホルダーによれば、測定対象表面の曲率を近似した状態に、固定機構で固定することにより、曲率がくずれず、その形状を保持することが可能となる。よって、送光プローブや受光プローブの装着や動き等による外的な力で、その形状が変形しないので、測定対象の動きに強く、S/N(信号対ノイズ)比の高いデータが得られる。
また、測定対象ごとにホルダーの形状を固定しておけば、時間をあけて行なう測定においても同じ位置で測定できるようになり、その結果、データの比較を精度よく行なうことができるようになる。
そして、本発明の光計測装置は、上述したようなホルダーと、複数の送光プローブ及び複数の受光プローブと、前記送光プローブ及び受光プローブに対して光の送受光を制御する制御部とを備える光計測装置であって、前記制御部は、前記送光プローブから、当該送光プローブと2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブへの光の受光量情報を取得する取得手段を有するようにしてもよい。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態である光計測装置の構成を示すブロック図である。また、図2は、ホルダー11と送光プローブ12(12a〜12i)と受光プローブ13(13a〜13l)との構成を示す平面図である。光計測装置1は、ホルダー11と、光を出射する9個の送光プローブ12と、光の量を検出する12個の受光プローブ13と、後述する装着具14(図5参照)と、送光プローブ12と導光路(図示せず)により接続される発光部2と、受光プローブ13と導光路(図示せず)により接続される光検出部3と、光計測装置1全体の制御を実行する制御部(コンピュータ)20とにより構成される。
ホルダー11は、8個の第一ホルダー部品31(31−1〜31−8)と、10個の第二ホルダー部品32(32−1〜32−10)と、21個のソケット(固定機構)33とからなる。
第一ホルダー部品31は、図3に示すように、一の字形状である。そして、第一ホルダー部品31は、両端に円形状のソケット部31aと、両端のソケット部31aをチャンネル長さXで連結する連結部31bとを有する。
各ソケット部31aの中央には、ソケット33を嵌めこむための円形状の貫通孔がそれぞれ開けられている。また、連結部31bは、幅10mm、厚さ0.1mmであり、かつ、貫通孔の中心と貫通孔の中心との間の距離がチャンネル長さ32mmとなるように形成されており、厚さ方向にだけ可撓性を有する。
第二ホルダー部品32は、図3に示すように、V字形状である。そして、両端と中央とにソケット部32aと、一端のソケット部32aと中央のソケット部32aとをチャンネル長さXで連結する連結部32bと、他端のソケット部32aと中央のソケット部32aとをチャンネル長さXで連結する連結部32bとを有する。
各ソケット部32aの中央には、ソケット33を嵌めこむための円形状の貫通孔がそれぞれ開けられている。また、連結部32bは、幅10mm、厚さ0.1mmであり、かつ、貫通孔の中心と貫通孔の中心との間の距離がチャンネル長さ32mmとなるように形成されており、厚さ方向にだけ可撓性を有する。
上記第一ホルダー部品及び第二ホルダー部品を構成する材質としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール等が挙げられる。なお、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアセタールは、非磁性のものでもある。
ソケット33は、図3に示すように、送光プローブ12又は受光プローブ13を保持するメス型ソケット33aと、第一ホルダー部品31又は第二ホルダー部品32に固定するために用いられるナット33bとからなる。
メス型ソケット33aは、円形状の頭頂部と、円筒形状の本体部とを有し、その内側に送光プローブ12又は受光プローブ13に螺合されるメスネジが設けられているとともに、本体部の外側にナット33bが螺合されるネジが設けられている。また、ナット33bは、円形状であり、その内側にメス型ソケット33aに螺合されるメスネジが設けられている。
上記ソケットを構成する材質としても、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール等が挙げられる。なお、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアセタールは、非磁性のものでもある。
これにより、図3に示すように、第一ホルダー部品31のソケット部31aと第二ホルダー部品32のソケット部32aとを重ね合わせ、貫通孔にメス型ソケット33aの本体部を挿入して、メス型ソケット33aの頭頂部とナット33bとで挟み込んで締付けることによって、第一ホルダー部品31の連結部31bと第二ホルダー部品32の連結部32bとの間の角度を一定にして固定することができる。また、図4(a)に示すように、メス型ソケット33aの頭頂部と、ナット33bとの締付けを緩めることによって、第一ホルダー部品31の連結部31aと第二ホルダー部品32の連結部32aとの間の角度を変更することができる。
なお、第一ホルダー部品31と第二ホルダー部品32とソケット33とでホルダー11を組み立てた場合、曲率がない平面に組み立てたときには、形成される内角の和は、常に360°となる。しかし、頭部のような曲面に沿うようにホルダー11を組み立てたとき、すなわち、図4(b)に示すように、第一ホルダー部品31の連結部31aや第二ホルダー部品32の連結部32aが有する可撓性により変形が加えられたときには、形成される内角の和は、360°よりも大きくなる。よって、変形が加えられた状態で、第一ホルダー部品31の連結部31aと第二ホルダー部品32の連結部32aとの間の角度で形成される角度が固定されると、もはや平面には戻れず、その曲率が保持される結果となる。
これにより、8個の第一ホルダー部品31と、10個の第二ホルダー部品32と、21個のソケット33とを用いて組み立てることにより、例えば、図2に示すような網形状のホルダー11を形成することができることになる。具体的には、第二ホルダー部品32−1により、12aと13cと12eとを連結し、第二ホルダー部品32−2により、12eと13hと12iとを連結し、第二ホルダー部品32−3により、12aと13eと12eとを連結し、第二ホルダー部品32−4により、12eと13jと12iとを連結し、第二ホルダー部品32−5により、13dと12dと13iとを連結し、第二ホルダー部品32−6により、13dと12fと13iとを連結し、第二ホルダー部品32−7により、13bと12bと13gとを連結し、第二ホルダー部品32−8により、13gと12gと13lとを連結し、第二ホルダー部品32−9により、13aと12cと13fとを連結し、第二ホルダー部品32−10により、13fと12hと13kとを連結する。また、第一ホルダー部品31−1により、13aと12dとを連結し、第一ホルダー部品31−2により、13aと12eとを連結し、第一ホルダー部品31−3により、13bと12eとを連結し、第一ホルダー部品31−4により、13bと12fとを連結し、第一ホルダー部品31−5により、13kと12dとを連結し、第一ホルダー部品31−6により、13kと12eとを連結し、第一ホルダー部品31−7により、13lと12eとを連結し、第一ホルダー部品31−8により、13lと12fとを連結する。なお、第一ホルダー部品31及び第二ホルダー部品32は、ソケット部31a、32aを回転軸として他のホルダー部品31、32と回動可能とされるとともに、連結部31b、32bにより可撓性を有するので、ホルダー11は、様々な曲率を有する面となるように形成することができる。
装着具14は、図5に示すように、頭部に巻きつける円形状のベルト14aと、複数個の固着部品14bとを有する。固着部品14bは、一の字形状であり、一端に円形状の接続部と、ベルト14aに着脱可能に固着する固着部とを有する。接続部の中央には、ソケット33を嵌めこむための円形状の貫通孔が開けられ、固着部品14bは、ホルダー11の外周部のソケット33により連結される。
上記ベルトと固着部品とは、例えば、フックとループとからなる面ファスナーで固着されることが好ましい。
このようにして、頭部に巻きつけられるベルト14aにホルダー11を固定できるため、例えば、あごにベルトをかけてホルダーを固定するような装着具に比べると、あごを動かして脳の血流を測定するような場合においても、あごの動きに影響されずに正確な測定が可能になる。
送光プローブ12及び受光プローブ13は、円柱形状であり、その外側にメス型ソケット33aが螺合されるネジが設けられ、送光プローブ12は、その先端部から光を照射するものであり、一方、受光プローブ13は、その先端部で放出される光を受光するものである。また、送光プローブ12は、光ファイバ等の導光路(図示せず)により発光部2に接続され、一方、受光プローブ13は、光ファイバ等の導光路(図示せず)により光検出部3に接続されている。
これにより、組み立てられた網形状のホルダー11のソケット33に、送光プローブ12と受光プローブ13とを行方向(m1〜m5)と列方向(n1〜n5)とに交互となるように挿入して螺合することによって、図2に示すように、送光プローブ12と受光プローブ13とを行方向と列方向とに交互となるように正方格子状に配置されたNIRSを形成することができる。なお、送光プローブ12と、隣接する受光プローブ13との間の最短距離は、14mmとなる。
発光部2は、コンピュータ20から入力された駆動信号により9個の送光プローブ12a〜12iのうちから選択される1個の送光プローブに光を送光する光源であり、例えば、LED(発光ダイオード)やLD(レーザーダイオード)等の発光素子等である。上記光としては、近赤外光(例えば、700nm〜1000nm)が用いられる。なお、互いに光がほとんど干渉しない遠く離れた送光プローブどうしであれば、複数の送光プローブに同時に送光して、測定の能率を高めることもできるが、以下の説明では1つずつ送光するものとして説明する。
光検出部3は、12個の受光プローブ13a〜13lで受光した近赤外光を個別に検出することにより、12個の受光信号(測定情報)をコンピュータ20に出力する検出器であり、例えば、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素子、光電子増倍管等である。
コンピュータ20においては、CPU21を備え、さらに、メモリ25と、モニタ画面23a等を有する表示装置23と、入力装置であるキーボード22aやマウス22bとが連結されている。CPU21が処理する機能をブロック化して説明すると、発光部2及び光検出部3を制御する送受光部制御手段40と、取得手段41と、脳活動画像表示手段44とを有する。
また、メモリ25は、受光信号(測定情報)を記憶するデータ記憶部52と、発光部2及び光検出部3の制御形態を定める制御テーブルを記憶する制御テーブル記憶部51とを有する。
制御テーブル記憶部51は、表1に示すように、送光プローブ12の動作順及び受光プローブ13の取得する位置を定める制御テーブルを記憶するものである。
送受光部制御手段40は、発光部2に駆動信号を出力する発光制御手段42と、光検出部3からの受光信号(測定情報)を受けることにより受光信号(測定情報)をデータ記憶部52に記憶させる光検出制御手段43とを有する。
発光制御手段42は、制御テーブル記憶部51に記憶された制御テーブルに基づいて、送光プローブ12に光を順次送光する駆動信号を発光部2に出力する制御を行うものである
光検出制御手段43は、光検出部3からの受光信号を受けることにより、12個の受光プローブ13a〜13lから検出された12個の測定データをデータ記憶部52に記憶させる制御を行うものである。つまり、1個の送光プローブから光が送光されるごとに、12個の測定データがデータ記憶部52に記憶されることになる。
取得手段31は、制御テーブル記憶部51に記憶された制御テーブルに基づいて、データ記憶部52に記憶された測定データにおいて、送光プローブ12から、送光プローブ12と2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブ13への光の受光量情報を取得する制御を行うものである。よって、図2に示すように、チャンネルXを、脳表部位を対象とするように32mmとしても、空間分解能Pが10mmとなる受光量情報を取得することができることになる。
脳活動画像表示手段34は、取得手段31で取得した測定データに基づいて、モニタ画面23aに、情報の画像表示を行う制御を行うものである。例えば、各波長(オキシヘモグロビンの吸収波長及びデオキシヘモグロビンの吸収波長)の通過光強度から、オキシヘモグロビン濃度、デオキシヘモグロビン濃度及び全ヘモグロビン濃度を求めることにより、脳平面でのオキシヘモグロビン濃度、デオキシヘモグロビン濃度及び全ヘモグロビン濃度の等高線グラフを画像表示することになる。
以上のように、本発明の光計測装置1によれば、連結部31b、32bが、送光プローブ12と、送光プローブ12と2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブ13とを連結しているので、送光プローブ12と、送光プローブ12と2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブ13とのプローブ間距離を一定に保持することができる。
また、第一ホルダー部品31及び第二ホルダー部品32は、測定対象表面の接面内でソケット部31a、32aを回転軸として回動可能とされるとともに、測定対象表面の法線方向で連結部31b、32bにより可撓性を有するので、様々な曲率を有する面に対して密着することができる。
したがって、高い空間分解能で正確な深度で受光量情報を得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上述した光計測装置1では、9個の送光プローブ12a〜12iと12個の受光プローブ13a〜13lとを有する構成としたが、異なる数の送光プローブと受光プローブとを有する構成としてもよい。
(2)上述した光計測装置1では、取得手段41で、制御テーブルに基づいて、それぞれ1個の測定データを取得する構成としたが、同じ測定点となる測定データを複数個取得することができるので、取得手段41で、複数の測定データを取得するような構成としてもよい。
(3)上述した光計測装置1では、ホルダー11は、8個の第一ホルダー部品31と10個の第二ホルダー部品32と21個のソケット33とからなる構成としたが、14個の第二ホルダー部品と21個のソケットとからなるような構成としてもよい。
本発明は、非侵襲で脳活動を測定するためのホルダー及び光計測装置に利用することができる。
本発明の一実施形態である光計測装置の構成を示すブロック図である。 ホルダーと送光プローブと受光プローブとの構成を示す平面図である。 第一ホルダー部品と第二ホルダー部品とソケットとを示す斜視図である。 第一ホルダー部品と第二ホルダー部品とソケットとを示す図である。 ホルダーと送光プローブと受光プローブとを頭部に装着具により装着した状態を示す図である。 一対の送光プローブ及び受光プローブと、脳の測定部位との関係を示す図である。 送光プローブ及び受光プローブの一般的な配置を示す平面図である。 制御部が、送光プローブから、当該送光プローブと2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブへの光の受光量情報を取得することについて説明するための図である。
符号の説明
1:光計測装置
11:ホルダー
12:送光プローブ
13:受光プローブ
20:制御部
31、32:ホルダー部品
41:取得手段
T:送光点
R:受光点
M:中点
S:測定部位

Claims (5)

  1. 光を照射する送光プローブと、光を受光する受光プローブとを行方向と列方向とに交互となるように正方格子状に保持して、測定対象表面に装着されるホルダーであって、
    前記送光プローブ又は受光プローブを1個ずつ保持するソケット部と、当該ソケット部を一定の間隔で連結する連結部とを有する複数のホルダー部品を備え、
    前記ホルダー部品は、前記測定対象表面の当接面内でソケット部を回転軸として他のホルダー部品と回動可能とされるとともに、前記測定対象表面の法線方向で連結部により可撓性を有し、
    かつ、前記連結部は、前記送光プローブと、当該送光プローブと正方格子状上で2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブとを連結することを特徴とするホルダー。
  2. 前記ホルダー部品は、一の字形状であり、かつ、両端にソケット部を有する第一ホルダー部品と、
    V字形状であり、かつ、両端と中央とにソケット部を有する第二ホルダー部品とからなることを特徴とする請求項1に記載のホルダー。
  3. 前記ホルダー部品は、V字形状であり、かつ、両端と中央とにソケット部を有する第二ホルダー部品を少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載のホルダー。
  4. 一のホルダー部品と他のホルダー部品とを回動不能に固定するための固定機構を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のホルダー。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のホルダーと、
    複数の送光プローブ及び複数の受光プローブと、
    前記送光プローブ及び受光プローブに対して光の送受光を制御する制御部とを備える光計測装置であって、
    前記制御部は、前記送光プローブから、当該送光プローブと2行1列(又は2列1行)ずれた受光プローブへの光の受光量情報を取得する取得手段を有することを特徴とする光計測装置。
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