JP4131434B2 - パルスオキシメータ用プローブおよびその装着方法 - Google Patents

パルスオキシメータ用プローブおよびその装着方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、患者の手指や足趾等に装着して、動脈血酸素飽和度を簡便かつ適正に測定することができるパルスオキシメータ用プローブおよびその装着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、患者の動脈血酸素飽和度(SpO2 )を測定する場合において、一対の発光素子と受光素子とを生体組織の一部を介して対向配置し、前記生体組織を透過する光の強度を測定して動脈血酸素飽和度を測定するためのパルスオキシメータ用プローブが使用されている。
【0003】
従来におけるこの種のパルスオキシメータ用プローブとしては、例えば患者の手指や足趾等に装着して、動脈血酸素飽和度を簡便かつ適正に測定することができるパルスオキシメータ用プローブとして、ワイヤケーブルの一端側を2方に分岐させ、その先端部に発光素子と検出素子とを接続してこれらの発光素子および検出素子をそれぞれケーシングに収納保持して発光部と検出部とを設け、前記ワイヤケーブルの他端部に前記発光部および検出部の発光素子および検出素子を前記ワイヤケーブルを介して外部接続を行うためのプラグを設けた検出器アセンブリを構成し、この検出器アセンブリの前記2方に分岐配置された発光部と検出部とに対して、これらを患者の手指や足趾等に装着する際に、外方からそれぞれクランプ挾持するように係合させて、前記発光部と検出部とを適正な対向する位置に保持し得るように、前記検出器アセンブリとは独立した構成からなる結合部材を設けた構成が開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
一方、図7に示すように、接続コード12の一端側を2方に分岐12a、12bさせ、その先端部に発光素子と受光素子とを接続してこれらの発光素子および受光素子をそれぞれケーシングに収納保持して発光部14と受光部16とを設け、前記接続コード12の他端部に前記発光部14および受光部16の発光素子および受光素子を前記接続コード12を介して外部接続を行うためのコネクタ18を設けてなるコード・コネクタ・アセンブリ11において、前記発光部14と受光部16とを可撓性ブリッジ15により結合した構成からなるパルスオキシメータ用プローブ10が知られている。そして、このように構成したパルスオキシメータ用プローブ10は、これを患者の手指や足趾等に装着する際に、前記発光部14と受光部16とを適正な対向する位置に保持するために、所要長さの巻着部材22を設け、この巻着部材22の一端側に粘着材を塗布した粘着部25を形成すると共に、この粘着部25に前記発光部14と受光部16の発光素子と受光素子にそれぞれ対応する位置にそれぞれ複数の位置決め穴24a、24b、24cを穿設し、前記巻着用テープ22の他端側に面ファスナ27を設けて、前記パルスオキシメータ用プローブ10の装着アダプタ20として、前記発光部14と受光部16とを巻き付け固定するように構成したものが知られている。
【0005】
また、図8に示すように、接続コード12の一端側を2方に分岐12a、12bさせ、その先端部に発光素子と受光素子とを接続してこれらの発光素子および受光素子をそれぞれケーシングに収納保持して発光部14と受光部16とを設け、前記接続コード12の他端部に前記発光部14および受光部16の発光素子および受光素子を前記接続コード12を介して外部接続を行うためのコネクタ18を設けたコード・コネクタ・アセンブリ11′を備えた構成からなるパルスオキシメータ用プローブ10′が市販されている。そして、このように構成されたパルスオキシメータ用プローブ10′は、これを患者の手指や足趾等に装着する際に、前記発光部14と受光部16とを適正な対向する位置に保持するために、所要長さの巻着用粘着テープ23を設け、この粘着テープ23の一端側に前記発光部14と受光部16の発光素子と受光素子とのそれぞれ対応する位置にそれぞれ位置決め穴24a、24bを穿設して、前記パルスオキシメータ用プローブ10′の装着テープ21として、前記発光部14と受光部16とを巻き付け固定するように構成したものが使用されている。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第5,800,349号明細書(明細書第9欄第54行〜第10欄第25行、図9〜11)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前述した従来のパルスオキシメータ用プローブにおいては、発光部14と受光部16とを、患者の手指や足趾等の生体組織の装着部位TP に装着する際に、例えば図9の(a)に示すように、前記発光部14と受光部16とを適正な対向する位置に保持することが、精度の高い動脈血酸素飽和度の測定を行うのに不可欠である。
【0008】
しかしながら、図7に示す構成からなるパルスオキシメータ用プローブ10においては、発光部14と受光部16とが可撓性ブリッジ15により結合されているため、例えば生体組織の装着部位TP が小さい場合には、図9の(b)に示すように、可撓性ブリッジ15の寸法が長過ぎて、発光部14と受光部16とが適正な対向する位置とならなくなる。そこで、この場合に、発光部14と受光部16とを適正な対向する位置となるように調整するには、図9の(c)に示すように、可撓性ブリッジ15が生体組織の装着部位TP から離反して不安定な状態となる。そして、このような状態において、図9の(d)に示すように、装着アダプタ20を使用して、前記発光部14と受光部16との位置を固定しようとしても、生体組織の装着部位TP から離反する可撓性ブリッジ15の周囲を囲繞するため、巻着隙間Gができて、前記発光部14と受光部16との固定が不安定となる難点がある。
【0009】
また、生体組織の装着部位TP が大きい場合には、図9の(e)に示すように、可撓性ブリッジ15の寸法が短過ぎて、発光部14と受光部16とが適正な対向する位置とならなくなる。従って、このような場合には、前記発光部14と受光部16とを適正な対向する位置に調整することは、全く困難となる。
【0010】
一方、図8に示す構成からなるパルスオキシメータ用プローブ10′おいては、可撓性ブリッジ15(図7参照)が省略されているため、発光部14と受光部16とも自由に移動可能であるが、これらの発光部14と受光部16とを生体組織の装着部位TP に位置決め固定するに際して、装着テープ21の位置決め穴24a、24bに、それぞれ前記発光部14と受光部16の発光素子と受光素子とが位置決めされる。このため、前記と同様にして、生体組織の装着部位TP が小さい場合や大きい場合には、前記発光部14と受光部16とを適正な対向する位置に調整することが困難となる。
【0011】
なお、前記特許文献1に記載のパルスオキシメータ用プローブにおいては、ワイヤケーブルの一端側を2方に分岐させてその先端部に発光部と検出部とを設け、た検出器アセンブリに対して、前記検出器アセンブリとは独立した構成からなる結合部材を使用して、前記発光部と検出部とを適正な対向する位置に保持し得るように、外方からそれぞれクランプ挾持するように係合するものであり、前記発光部と検出部とを適正な位置に位置決めすることが面倒であり、その固定も不安定となる等の難点がある。
【0012】
そこで、本発明者等は、鋭意研究並びに検討を重ねた結果、一端部において発光素子および受光素子とコード接続を行うと共に、他端部において前記発光素子および受光素子の外部接続を行うためのコネクタ部を設けたコード・コネクタ・アセンブリと、このコード・コネクタ・アセンブリの一端側を2方に分岐させ、その先端部に前記発光素子と受光素子とを接続してこれらの発光素子および受光素子をそれぞれ外装カバーに収納保持してなる発光部および受光部とからなり、前記発光部および受光部を生体組織の装着部位を介して対向配置し、前記生体組織を透過する光の強度を測定して動脈血酸素飽和度を測定するように構成したパルスオキシメータ用プローブを構成し、前記コード・コネクタ・アセンブリのそれぞれ2方に分岐したコードの先端部にそれぞれ設けた発光部および受光部のコード接続側基部に、前記発光部と受光部とを相互に橋絡係止すると共に、前記コードに対してスライド可能に装着したスライド・アダプタを設けた構成とすることにより、生体組織の装着部位の大きさの変化に対応して、前記スライド・アダプタを適宜コード・コネクタ・アセンブリのコードの長手方向に移動調整することによって、容易かつ簡便に前記発光部と受光部とを適正な対向する位置に位置決めすることができる、パルスオキシメータ用プローブが得られることを突き止めた。
【0013】
すなわち、前記スライド・アダプタは、可撓性材料によりほぼU字状に成形加工して、その両端部を2方に分岐された前記コード・コネクタ・アセンブリの各コードにそれぞれスライド可能に挿通すると共に、前記発光部および受光部を形成する外装カバーのコード接続側基部に係脱可能に装着することにより、生体組織の装着部位が標準的寸法またはそれより小さい場合には、スライド・アダプタを移動させることなく装着し、生体組織の装着部位が標準的寸法より大きい場合には、適宜スライド・アダプタを移動させて、発光部と受光部とを適正な対向する位置に位置決めすることが可能となる。
【0014】
また、前記発光部と受光部とを接続するため、前記コード・コネクタ・アセンブリのコードを2方に分岐させる分岐点を形成するコード締結部を、予め各コードを2方に離間させて分岐するようにY字形状に構成したり、あるいは予め各コードを所要の角度をもって2方向に拡開導出するように構成することによって、前記スライド・アダプタのスライド調整機能を有効に発揮させることができることを突き止めた。
【0015】
さらに、前記発光部および受光部を形成する外装カバーは、生体組織の装着部位に対して密着可能な湾曲部を有する外向きフランジを備えることにより、発光素子と受光素子とによる生体組織の装着部位を透過する光の外乱を防止して、常に安定した透過光の強度の測定を達成することができる。また、前記発光部を形成する外装カバーについては、発光素子の発光面に対する背面側に発光部を表すための識別表示を施すことにより、生体組織の装着部位に対する発光部と受光部とを適正な位置に装着するための作業を容易化ないし円滑化している。
【0016】
なお、前述した構成からなる本発明のパルスオキシメータ用プローブにおいては、前記発光部および受光部を、生体組織の装着部位に対してスライド・アダプタを巻き込むことなく、装着アダプタまたは装着テープを巻着して、それぞれ適正な対向位置となるように装着固定することにより、前記発光部と受光部との位置決め固定も、迅速にして安定かつ確実に行うことができることを突き止めた。
【0017】
従って、本発明の目的は、コード・コネクタ・アセンブリの一端側を2方に分岐させ、その先端部に発光素子と受光素子とを接続してこれらをそれぞれ外装カバーに収納保持してなる発光部および受光部により、生体組織の装着部位を透過する光の強度を測定して動脈血酸素飽和度を測定するように構成したパルスオキシメータ用プローブにおいて、前記発光部および受光部を適正な対向する位置に、簡便かつ容易に位置決め保持することができるようにしたパルスオキシメータ用プローブおよびその装着方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のパルスオキシメータ用プローブは、一端部において発光素子および受光素子とコード接続を行うと共に、他端部において前記発光素子および受光素子の外部接続を行うためのコネクタ部を設けたコード・コネクタ・アセンブリと、このコード・コネクタ・アセンブリの一端側を2方に分岐させ、その先端部に前記発光素子と受光素子とを接続してこれらの発光素子および受光素子をそれぞれ外装カバーに収納保持してなる発光部および受光部とからなり、前記発光部および受光部を生体組織の装着部位を介して対向配置し、前記生体組織を透過する光の強度を測定して動脈血酸素飽和度を測定するように構成したパルスオキシメータ用プローブにおいて、
前記コード・コネクタ・アセンブリのそれぞれ2方に分岐したコードの先端部にそれぞれ設けた発光部および受光部のコード接続側基部に、前記発光部と受光部とを相互に橋絡係止すると共に、前記コードに対してスライド可能に装着したスライド・アダプタを設けたことを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項2に記載のパルスオキシメータ用プローブは、前記スライド・アダプタを、可撓性材料によりほぼU字状に成形加工され、その両端部を2方に分岐された前記コード・コネクタ・アセンブリの各コードにそれぞれスライド可能に挿通すると共に、前記発光部および受光部を形成する外装カバーのコード接続側基部に係脱可能に装着してなることを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項3に記載のパルスオキシメータ用プローブは、前記発光部と受光部とを接続するため、前記コード・コネクタ・アセンブリのコードを2方に分岐させる分岐点を形成するコード締結部を、予め各コードを2方に離間させて分岐するようにY字形状に構成してなることを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項4に記載のパルスオキシメータ用プローブは、前記発光部と受光部とを接続するため、前記コード・コネクタ・アセンブリのコードを2方に分岐させる分岐点を形成するコード締結部を、予め各コードを所要の角度をもって2方向に拡開導出するように構成してなることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項5に記載のパルスオキシメータ用プローブは、前記発光部および受光部を形成する外装カバーを、生体組織の装着部位に対して密着可能な湾曲部を有する外向きフランジを備えてなることを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項6に記載のパルスオキシメータ用プローブは、前記発光部を形成する外装カバーを、発光素子の発光面に対する背面側に発光部を表すための識別表示を施してなることを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項7に記載のパルスオキシメータ用プローブの装着方法は、前記請求項1ないし6のいずれかに記載のパルスオキシメータ用プローブを、前記発光部および受光部を、生体組織の装着部位に対してスライド・アダプタを巻き込むことなく、装着アダプタまたは装着テープを巻着して、それぞれ適正な対向位置となるように装着固定することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るパルスオキシメータ用プローブおよびその装着方法の実施の形態につき、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明に係るパルスオキシメータ用プローブの一実施例を示す概略構成斜視図である。すなわち、図1において、参照符号31はコード・コネクタ・アセンブリを示し、このコード・コネクタ・アセンブリ31の接続コード32の一端側を2方に分岐32a、32bさせ、その先端部に発光素子と受光素子とを接続してこれらの発光素子および受光素子をそれぞれ外装カバー33、35に収納保持してなる発光部34と受光部36とを設ける。また、前記接続コード32の他端部には、前記発光部34および受光部36の発光素子および受光素子を前記接続コード32を介して外部接続を行うためのコネクタ38が設けられている。
【0027】
そこで、本実施例におけるパルスオキシメータ用プローブ30は、前記コード・コネクタ・アセンブリ31のそれぞれ2方に分岐した接続コード32a、32bの先端部にそれぞれ設けた発光部34および受光部36のコード接続側基部33aおよび35aに、前記発光部34と受光部36とを相互に橋絡係止すると共に、前記接続コード32a、32bに対してスライド可能に装着したスライド・アダプタ40を設けたことを特徴とする。なお、参照符号37は、前記コード・コネクタ・アセンブリ31の発光部34および受光部36の発光素子および受光素子を接続するために、接続コード32を2方に分岐させる分岐点を形成する接続コード締結部を示す(図1参照)。
【0028】
前記スライド・アダプタ40は、例えばウレタンゴム等の可撓性材料により、図示のようにほぼU字状に成形加工され、その両端部を2方に分岐されたコード・コネクタ・アセンブリ31の各接続コード32a、32bに、それぞれスライド可能に挿通すると共に、発光部34および受光部36を形成する外装カバー33および35のコード接続側基部33aおよび35aに、係脱可能に装着し得るよう構成する(図1参照)。
【0029】
図2の(a)〜(e)は、前述した発光部34および受光部36を構成する外装カバー33および35の構成を示すものである。すなわち、図2の(a)〜(c)は、前記外装カバー33および35の共通する構成を示すもので、外装カバー33(35)の生体組織の装着部位に対する装着面側を、図2の(a)、(b)に示すように、前記生体組織の装着部位に対して密着可能となる湾曲部33b、33b(35b、35b)を形成した左右対称の外向きフランジ33c、33c(35c、35c)を備えた構成としたことを特徴とするものである。なお、前記外装カバー33(35)の生体組織の装着部位に対する装着面側には、図2の(c)、(d)に示すように、前述した発光部34および受光部36の発光面および受光面を、それぞれ透過被覆する透明被覆体を外部に露呈するための窓部33d(35d)が設けられる。
【0030】
また、前記発光部34を形成する外装カバー33については、図2の(e)に示すように、前述した窓部33dを設けた生体組織の装着部位に対する装着面側とは反対側面に、発光部を表すための識別表示33eを施す。このように構成することにより、本実施例のパルスオキシメータ用プローブ30を生体組織の装着部位に装着する場合に、発光部34を簡便に識別して、装着作業を迅速かつ円滑に行うことができる利点が得られる。
【0031】
図3の(a)および(b)は、前記コード・コネクタ・アセンブリ31の発光部34および受光部36の発光素子および受光素子を接続するために、接続コード32を2方に分岐させる分岐点を形成する接続コード締結部37の変形例を示すものである。すなわち、図3の(a)に示す接続コード締結部37は、予め各接続コード32a、32bを、2方に離間させて分岐するようにY字形状に構成したものである。また、図3の(b)に示す接続コード締結部37は、予め各接続コード32a、32bを、所要の角度をもって2方向に拡開導出するように構成したものである。
【0032】
図4の(a)および(b)は、本実施例におけるパルスオキシメータ用プローブ30に設けたスライド・アダプタ40の操作方法を示すものである。すなわち、生体組織の装着部位が標準的寸法またはそれより小さい場合、スライド・アダプタ40は、発光部34および受光部36を形成する外装カバー33および35のコード接続側基部33aおよび35aに係止させた状態で使用することができる〔図4の(a)参照〕。一方、生体組織の装着部位が標準的寸法より大きい場合には、スライド・アダプタ40を、分岐された接続コード32a、32bに沿ってスライドさせて、前記発光部34と受光部36とを適正な対向する位置に配置することができる〔図4の(b)参照〕。
【0033】
図5の(a)および(b)は、本実施例におけるパルスオキシメータ用プローブ30の発光部34と受光部36とを、適正な対向する位置に位置決めするための装着方法の一例を示すものである。例えば、生体組織の装着部位Tp (足趾)が標準的寸法より大きい場合は、図5の(a)に示すように、発光部34と受光部36とを適正な対向する位置に位置決めすることができない。そこで、前述したように、スライド・アダプタ40を、分岐された接続コード32a、32bに沿って適宜スライドさせることにより、図5の(b)に示すように、前記発光部34と受光部36とを適正な対向する位置に配置することができる。なお、生体組織の装着部位Tp が標準的寸法より小さい場合は、後述するように、装着アダプタまたは装着テープを使用して、発光部34と受光部36とを適正な対向する位置に位置決めした発光部34と受光部36の外周に巻着して、前記発光部34と受光部36とを安定かつ確実に装着固定することができる。
【0034】
図6の(a)〜(d)は、本実施例におけるパルスオキシメータ用プローブ30を、生体組織の装着部位の適正な対向する位置に位置決め固定するため、従来より知られている装着アダプタまたは装着テープを使用するパルスオキシメータ用プローブ30の装着方法を示すものである。すなわち、図6の(a)〜(c)は、生体組織の装着部位Tp として、手指、足趾および足の甲に対し、それぞれ装着アダプタ50を使用して、適正な対向する位置に位置決めした発光部34と受光部36との外周に巻着する場合を示す。この場合、装着アダプタ50は、いずれもスライド・アダプタ40を巻き込むことなく、発光部34と受光部36とを安定かつ確実に装着固定することができる。また、図6の(d)は、装着テープ52を使用する場合を示し、この場合にも前記装着アダプタ50と全く同様に、生体組織の各種装着部位Tp に対し、適正な対向する位置に位置決めした発光部34と受光部36との外周に巻着することができる。従って、本実施例によれば、特に生体組織の装着部位Tp が標準的寸法より小さい場合に、前記スライド・アダプタ40を巻き込むことなく、装着アダプタ50または装着テープ52を巻着することができるので、発光部34と受光部36とを適正な対向する位置に、安定かつ確実に固定することができる利点が得られる。
【0035】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変更を行うことができる。
【0036】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明の請求項1に記載のパルスオキシメータ用プローブによれば、コード・コネクタ・アセンブリの一端側を2方に分岐させ、その先端部に発光素子と受光素子とを接続してこれらをそれぞれ外装カバーに収納保持してなる発光部および受光部を、適正な対向する位置に、簡便かつ容易に位置決め保持することができる。
【0037】
また、請求項2に記載のパルスオキシメータ用プローブによれば、スライド・アダプタの構成によって、生体組織の装着部位が標準的寸法またはそれより小さい場合には、スライド・アダプタを移動させることなく装着し、生体組織の装着部位が標準的寸法より大きい場合には、適宜スライド・アダプタを移動させて、発光部と受光部とを適正な対向する位置に配置することが可能となる。
【0038】
また、請求項3および4に記載のパルスオキシメータ用プローブによれば、発光部と受光部とを接続するためのコード・コネクタ・アセンブリのコードを2方に分岐させるコード分岐点となる締結部の構成を改善することにより、スライド・アダプタのスライド調整機能をより有効に発揮させることができる。
【0039】
また、請求項5および6に記載のパルスオキシメータ用プローブによれば、外装カバーの改善により、発光素子と受光素子とによる生体組織の装着部位を透過する光の外乱を防止して、常に安定した透過光の強度の測定を達成することができると共に、生体組織の装着部位に対する発光部と受光部とを適正な位置に装着するための作業を容易化ないし円滑化することができる。
【0040】
また、請求項7に記載のパルスオキシメータ用プローブの装着方法によれば、装着アダプタや装着テープを使用することにより、標準的寸法ないしそれ以外の寸法からなる生体組織の装着部位に対して、それぞれ発光部と受光部との適正な位置決め固定を、迅速にして安定かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパルスオキシメータ用プローブの一実施例の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す発光部および受光部を構成するカバー部材の詳細構造を示すものであって、(a)は先端側正面図、(b)は側面図、(c)は(a)のC−C線断面図、(d)は装着側平面図、(e)は発光体用カバー部材の外側平面図である。
【図3】(a)、(b)は、図1に示すパルスオキシメータ用プローブの接続コード締結部のそれぞれ変形例を示す要部説明図である。
【図4】(a)、(b)は、本発明に係るパルスオキシメータ用プローブのスライド・アダプタのスライド調整方法をそれぞれ示す説明図である。
【図5】(a)、(b)は、本発明に係るパルスオキシメータ用プローブのスライド・アダプタによる発光部と受光部の生体組織の装着部位への装着方法をそれぞれ示す説明図である。
【図6】本発明に係るパルスオキシメータ用プローブと装着アダプタおよび装着テープとによるそれぞれ生体組織の装着部位への装着例を示すものであって、(a)は装着アダプタの手指への装着状態説明図、(b)は装着アダプタの足趾への装着状態説明図、(c)は装着アダプタの足の甲への装着状態説明図、(d)は装着テープの使用状態説明図である。
【図7】従来のパルスオキシメータ用プローブと装着アダプタとの構成およびその装着方法を示す概略斜視図である。
【図8】従来のパルスオキシメータ用プローブと装着テープとの構成およびその装着方法を示す概略斜視図である。
【図9】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、従来のパルスオキシメータ用プローブと装着アダプタとによるそれぞれ生体組織の装着部位への装着例を示す説明図である。
【符号の説明】
30 パルスオキシメータ用プローブ
31 コード・コネクタ・アセンブリ
32 接続コード
32a、32b 分岐接続コード
33 カバー部材
33a コード接続側基部
33b 湾曲部
33c 外向きフランジ
33d 窓部
33e 識別表示
34 発光部
35 カバー部材
35a コード接続側基部
35b 湾曲部
35c 外向きフランジ
35d 窓部
36 受光部
37 接続コード締結部
38 コネクタ
40 スライド・アダプタ
50 装着アダプタ
52 装着テープ
Tp 生体組織の装着部位

Claims (7)

  1. 一端部において発光素子および受光素子とコード接続を行うと共に、他端部において前記発光素子および受光素子の外部接続を行うためのコネクタ部を設けたコード・コネクタ・アセンブリと、このコード・コネクタ・アセンブリの一端側を2方に分岐させ、その先端部に前記発光素子と受光素子とを接続してこれらの発光素子および受光素子をそれぞれ外装カバーに収納保持してなる発光部および受光部とからなり、前記発光部および受光部を生体組織の装着部位を介して対向配置し、前記生体組織を透過する光の強度を測定して動脈血酸素飽和度を測定するように構成したパルスオキシメータ用プローブにおいて、
    前記コード・コネクタ・アセンブリのそれぞれ2方に分岐したコードの先端部にそれぞれ設けた発光部および受光部のコード接続側基部に、前記発光部と受光部とを相互に橋絡係止すると共に、前記コードに対してスライド可能に装着したスライド・アダプタを設けたことを特徴とするパルスオキシメータ用プローブ。
  2. 前記スライド・アダプタは、可撓性材料によりほぼU字状に成形加工され、その両端部を2方に分岐された前記コード・コネクタ・アセンブリの各コードにそれぞれスライド可能に挿通すると共に、前記発光部および受光部を形成する外装カバーのコード接続側基部に係脱可能に装着してなることを特徴とする請求項1記載のパルスオキシメータ用プローブ。
  3. 前記発光部と受光部とを接続するため、前記コード・コネクタ・アセンブリのコードを2方に分岐させる分岐点を形成するコード締結部を、予め各コードを2方に離間させて分岐するようにY字形状に構成してなることを特徴とする請求項1記載のパルスオキシメータ用プローブ。
  4. 前記発光部と受光部とを接続するため、前記コード・コネクタ・アセンブリのコードを2方に分岐させる分岐点を形成するコード締結部を、予め各コードを所要の角度をもって2方向に拡開導出するように構成してなることを特徴とする請求項1記載のパルスオキシメータ用プローブ。
  5. 前記発光部および受光部を形成する外装カバーは、生体組織の装着部位に対して密着可能な湾曲部を有する外向きフランジを備えてなることを特徴とする請求項1記載のパルスオキシメータ用プローブ。
  6. 前記発光部を形成する外装カバーは、発光素子の発光面に対する背面側に発光部を表すための識別表示を施してなることを特徴とする請求項1記載のパルスオキシメータ用プローブ。
  7. 前記請求項1ないし6のいずれかに記載のパルスオキシメータ用プローブは、前記発光部および受光部を、生体組織の装着部位に対してスライド・アダプタを巻き込むことなく、装着アダプタまたは装着テープを巻着して、それぞれ適正な対向位置となるように装着固定することを特徴とするパルスオキシメータ用プローブの装着方法。
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