JP4835297B2 - 軽量発泡無機建材及び軽量建築パネル - Google Patents

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Description

本発明は、炭化珪素(SiC)などの発泡剤を原料に配合し、焼成時に発泡させて軽量化させるようにした軽量発泡無機建材に関する。また、この軽量発泡無機建材を板状体に接着してなる軽量建築パネルに関する。
炭化珪素(SiC)などの発泡剤を原料に配合し、焼成時に発泡させて軽量化させるようにした軽量発泡タイルは周知である(例えば特開昭61−191577号)。
また、特開平6−191909号には、ふるいにかけて粒度分布を狭いものとした発泡剤を原料に配合し、焼成時に発泡させて軽量化させるようにした軽量発泡材が記載されている。
特開昭61−191577号 特開平6−191909号
上記特開平6−191909号のような軽量発泡材では、軽量発泡材を軽量化するために発泡剤を多量に配合する場合、気孔同士が合体して連続気泡となり、軽量発泡材の強度が低下するなどの不都合が生じるため、軽量な軽量発泡材を安定して生産することが難しい。また、発泡剤は高価であるため、製造コストが高くつく。さらに、発泡剤に起因する膨れや変形が大きくなる。
本発明は、気孔率が高く、しかも十分な強度を有した軽量発泡無機建材を提供することを目的とする。また、この軽量発泡無機建材を板状体に接着してなる軽量建築パネルを提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の軽量発泡無機建材は、発泡剤及び耐火性の異なる2種類以上の無機化合物を含む原料を成形し、焼成して得られる軽量発泡無機建材において、気孔率が20〜60体積%であり、任意の断面における単位面積当たりの全気孔面積のうち、1μm以下の気孔が占める面積割合が20%以上であり、かつ175μm以上の気孔が占める面積割合が20%以上であることを特徴とするものである。
請求項の軽量発泡無機建材は、請求項1において、前記発泡剤は、平均粒径が3〜10μmであり、粒径の標準偏差が2.0〜5.0μmであることを特徴とするものである。
請求項の軽量発泡無機建材は、請求項1又は2において、1μm以下の気孔が占める面積割合が20〜50%であり、1〜175μmの気孔が占める面積割合が0〜60%であり、175μm以上の気孔が占める面積割合が20〜50%であることを特徴とするものである。
請求項の軽量建築パネルは、板状体に接着剤によって請求項1ないしのいずれか1項の軽量発泡無機建材を接着してなることを特徴とするものである。
請求項の軽量建築パネルは、請求項において、該軽量発泡無機建材は吸水率が5%以下であることを特徴とするものである。
本発明の軽量発泡無機建材は、任意の断面における単位面積当たりの全気孔面積のうち、1μm以下の気孔が占める面積割合が20%以上であり、かつ175μm以上の気孔が占める面積割合が20%以上となっており、気孔径分布が広い。このため、大きい気孔同士の間に小さい気孔が配置されるようになる。これにより、粗大気孔を存在させることなく気孔率を大きくすることができ、軽量で強度の高い軽量発泡無機建材を安定して製造することができる。
本発明の軽量発泡無機建材において、気孔率は20〜60体積%である。この場合、軽量発泡無機建材の気孔が独立気泡となるため、強度が高く、かつ耐凍害性に優れた軽量発泡無機建材が得られる。
本発明において、発泡剤は、平均粒径が3〜10μmであり、粒径の標準偏差が2.0〜5.0μmであることが好ましい。このように発泡剤の粒径分布に幅を持たせることにより、焼成して得られる軽量発泡無機建材中の気孔径の分布を制御することができる。
前記原料は、耐火性の異なる2種類以上の無機化合物を含む。一般に、発泡剤の周りに低耐火性の無機化合物が多く存在していると、発泡剤からのガスが逃げ難いため、気孔径が大きくなる。逆に、発泡剤の周りに高耐火性の無機化合物が多く存在していると、ガスが捕捉され難く、気孔径が小さくなる。従って、耐火度の異なる無機化合物の配合割合を変えることにより、気孔径分布を調整することができる。即ち、低耐火性の無機化合物の配合割合を大きくすると、気孔径分布が径の大きい方にシフトする。高耐火性の無機化合物の配合割合を大きくすると、気孔径分布が径の小さい方にシフトする。
本発明の軽量建築パネルは、板状体にかかる本発明の軽量発泡無機建材を接着したものであり、軽量で強度が高い。
また、この軽量発泡無機建材の裏面の気孔内に接着剤が入り込むため、軽量発泡無機建材と接着剤との接触面積が大きくなると共に、軽量発泡無機建材の気孔内に入り込んだ接着剤がアンカーの役割を果たすことになり、軽量発泡無機建材の板状体への接着強度が高くなる。
この軽量建築パネルは、軽量発泡無機建材が板状体に貼着されているため、軽量発泡無機建材を単体でハンドリングする場合と比べて、運搬時や施工時等に軽量発泡無機建材が割れにくい。
この軽量建築パネルにおいては、軽量発泡無機建材の気孔率が20〜60体積%と高い場合、該パネルを切断し易く、該パネルの施工性が良好となる。
本発明の軽量建築パネルにおいて、軽量発泡無機建材は吸水率(JIS A5209による24時間吸水率)を5%以下とすることが好ましく、これにより軽量建築パネルの耐水性が向上する。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の軽量発泡無機建材は、発泡剤及び無機化合物を含む原料を成形し、焼成して得られる軽量発泡無機建材において、任意の断面における単位面積当たりの全気孔面積のうち、1μm以下の気孔が占める面積割合が20%以上、好ましくは20〜50%、特に好ましくは30〜50%であり、かつ175μm以上の気孔が占める面積割合が20%以上、好ましくは20〜50%、特に好ましくは20〜30%のものである。また、1〜175μmの気孔が占める面積割合は好ましくは0〜60%、特に好ましくは20〜45%である。
なお、気孔径分布の測定は、175μm未満の気孔についてはポロシメータを用いて行うことができる。また、175μm以上の気孔については、真比重等により算出することができる。
この軽量発泡無機建材は、気孔率が20〜60体積%好ましくは40〜55%である。なお、軽量発泡無機建材の吸水率は5%以下であることが好ましい。
発泡剤は、平均粒径が3〜10μm特に3〜5μmであり、粒径の標準偏差が2.0〜5.0μm特に2.0〜4.0μmであることが好ましい。この粒径の測定は、発泡剤を水に分散させ、レーザー回折粒度測定装置を用いて測定した値である。発泡剤以外の原料の粒径も同様である。
なお、本発明において、平均粒径は粒度の刻み幅を1μmとした粒度分布の重量平均粒径とする。また、粒径の標準偏差はこの粒度分布に基づいて算出された値とする。
この発泡剤としては、炭化珪素に限らず、窒化珪素、炭化ホウ素、窒化ホウ素等の加熱によりガスを生じるものであればよい。
無機化合物としては、粘土等の高耐火性材料、ガラス等の低耐火性材料、長石等の中耐火性材料等が好適である。粘土としては、モンモリロナイト、カメリナイト、蛙目粘土、木節粘土などを用いることができるが、これに限定されない。ガラスとしては、窓ガラス、瓶ガラス、ブラウン管ガラスなどが好適である。
このように、耐火度の異なる原料を配合することにより、広い気孔径分布を有する気孔の生成が助長される。
原料としては、粘土40〜60重量部、ガラス10〜25重量部、長石25〜50重量部、発泡剤としてSiC0.01〜5重量部(合計で100重量部)が好適である。なお、原料に、骨材としてシャモット、陶石、アルミナ、ジルコン等の耐火性原料を30wt%以下好ましくは10〜20%や、顔料を加えてもよい。
発泡剤以外の原料にあっても、粒度分布が広いと、軽量かつ高強度の軽量発泡無機建材を得ることができるため好ましい。例えば、粘土は、平均粒径が1〜20μmであり、粒径の標準偏差が3〜12μmであることが好ましい。ガラスは、平均粒径が20〜40μmであり、粒径の標準偏差が15〜60μmであることが好ましい。長石は、平均粒径が5〜20μmであり、粒径の標準偏差が3〜15μmであることが好ましい。原料の粒度分布を広くするための操作は、粗砕、造粒、凝集などがある。
原料混合物中において、発泡剤は十分に分散していることが望ましい。
本発明の軽量発泡無機建材を乾式製法で製造する場合、原料を湿式混合して泥漿状とし、これをスプレーして顆粒としたものを乾式プレス成形する。この成形体を乾燥後、焼成する。
また、本発明の軽量発泡無機建材を湿式製法で製造する場合、原料を混合し、混練した後、湿式押出成形し、この成形体を乾燥後、焼成する。
この焼成にはローラーハースキルンやトンネル窯を用いることができるが、好ましくはトンネル窯を用いる。
焼成温度は1100〜1300℃が好ましく、焼成時間は36〜48時間程度が好ましい。
本発明の軽量建築パネルは、板状体にかかる本発明の軽量発泡無機建材を接着したものである。
次に、図面を参照して実施の形態に係る軽量建築パネルを説明する。図4は実施の形態に係る軽量建築パネル1の模式的な断面図である。
この軽量建築パネル1は、板状体2の前面に接着剤3を用いて軽量発泡無機建材よりなるタイル4を貼着してなるものである。
板状体としては、木質セメント板、GRCボード、珪カル板、等の窯業系サイディングや、発泡樹脂断熱材付きアルミパネル、発泡樹脂断熱材付き鋼板等の金属サイディングが挙げられる。但し、軽量化を図るために、硬質ポリウレタンフォーム、硬質ポリイソシアヌレート板、ポリスチレンフォーム、PETフォーム、炭酸カルシウム板、アルミハニカム板等の軽量材を用いてもよい。
この板状体の形状は、平板状であってもよく、また、タイルを引っ掛けるための引掛部が板状体の前面から前方に突出した形状であってもよい。この板状体の板厚は3〜30mmが好適である。
タイル4としては、1辺が40〜240mmで厚さが6〜15mmの長方形又は正方形のものが好ましいが、これに限定されない。タイル4同士の間の目地には目地材を充填してもよく、空目地としてもよい。
図4の通り、このタイル4は気孔率が大きく、タイル4の裏面の気孔4a内に接着剤3が深く入り込んでいる。このため、タイル4と接着剤3との接触面積が大きくなると共に、このタイル4の表面の気孔4a内に入り込んだ接着剤3がアンカーの役割を果たすことになり、タイル4の板状体2への接着強度が高くなる。
接着剤としては、変成シリコーン系、ウレタン系、エポキシ系等の接着剤が好適である。この接着剤の粘性は、通常の壁面塗布用接着剤(粘性300〜800Pa・s)よりも低い、50〜300Pa・s程度であることが好ましい。このように接着剤の粘性が低い場合、接着剤がタイル4の裏面の気孔4a内に入り込み易くなる。
一方、図5は従来の軽量建築パネルの模式的な断面図である。この軽量建築パネル1Aは、板状体2Aの前面に接着剤3Aを用いて磁器タイル4Aを貼着してなるものである。この磁器タイル4Aは、気孔率が低いと共に気孔が小さく、その裏面は平坦かつ平滑なものとなっている。このため、接着剤3Aはアンカーの役割を果たすことがなく、タイル4Aの板状体2Aへの接着強度は本発明のものに比べて低い。
なお、本発明の軽量建築パネルにあっては、軽量発泡無機建材(例えばタイル)の吸水率は5%以下であることが好ましい。軽量発泡無機建材の吸水率が5%以下と低い場合、雨水等が軽量建築パネルに掛かっても水が軽量発泡無機建材の内部深くまで浸透することがなく、接着剤の水による劣化が防止され、軽量建築パネルの耐水性が良好となる。
次に、本発明に係る軽量建築パネルとしてのタイルパネルの具体例とその施工方法を説明する。図6はタイルパネル12を柱上に部分的に固定した状態を示す正面図、図7はタイルパネル12の斜視図である。
図6において10A及び10Bは上下方向に延在する下地材としての柱及び間柱(以下単に柱とする)で、図示のように左右方向に等ピッチPで配設されている。本例においてPは455mmとされている。これら柱10A及び10Bの表面には、外装材としてのタイルパネル12が固定されている。これら各タイルパネル12は、柱10A,10Bに対して左右各端部が釘打ちにより或いは固定金具により止め付けられている。
図6はタイルパネル12単体を示したもので、矩形状の板体14の表面に複数の矩形状のタイル16が接着剤にて固着されている。ここで各タイル16は、図に示しているように上下方向及び左右方向に整列状態に配置されている。
本例において、タイルパネル12の左右方向の大きさLは1820mmとされている。即ち、同方向の大きさが上記柱10A,10B間のピッチPの整数倍、具体的には4倍の大きさとされている。但し、Lは910mmであってもよい。
タイル16の左右方向の大きさAは、目地(縦目地)18込みの大きさでピッチPの1/3の大きさ、従ってタイルパネル12全体の左右方向の大きさLの1/12の大きさとされており、左右方向両端に位置するタイル16の右端又は左端が丁度タイルパネル12の右端又は左端位置に合致させられている。
尚、本例のタイルパネル12は四方决り構造とされている。即ち、それぞれの拡大図に示すように向かって上辺部と右辺部とにおいて、板体14には嵌合突条20が形成される一方、下辺部と左辺部には嵌合凹部22が形成されており、左右方向及び上下方向に隣接するタイルパネル12同士で、これら嵌合突条20と嵌合凹部22とが互いに嵌合される構造となっている。尚、本例においてタイルパネル12の左右方向の大きさLは、厳密には板体14におけるタイル貼着面部の大きさを意味する。
図6のように本例の工法においては、上下方向の各段のタイルパネル12をそれぞれの左右方向端部が丁度柱10A又は10B上に位置するように、且つ左右に隣接するタイルパネル12の各左右方向端を突き合わせるようにして配置し、各端部を釘又は固定金具にて柱10A又は10Bに固定する。
また同図に示しているように本例の工法では、下段のタイルパネル12に対して隣接する上段のタイルパネル12を、左右方向の位置をずらせて配置する。
尚、図から明らかなように本例の工法に従った場合、各タイルパネル12における左右方向両端に位置するタイル16の右端又は左端が丁度柱10A,10B上に位置した状態となる。
本例の工法に従ってタイル壁面を形成する場合、先ず最下段のタイルパネル12を、上下方向の位置出しをした上で柱10A,10Bに固定し、次いで次段(最下段の直上段)のタイルパネル12を柱10A,10Bに固定する。
このとき、上段のタイルパネル12を下段の一対のタイルパネル12にまたがるように且つ下段のタイルパネル12の上辺に載せるようにして配置し、釘又は固定金具にて柱10A,10Bに固定する。以下順次に同様の作業を繰り返して次第にタイル面を上方に延ばして行く。
上記のように本例の工法の場合、上段のタイルパネル12を下段の一対のタイルパネル12にまたがるように且つ下段のタイルパネル12上に載せるように配置してこれを柱10A,10Bに固定して行くため、上方に行くに従って左右に隣接するタイルパネル12間で上下に位置ずれが生じるといったことを防止でき、良好にタイルパネル12を張付施工することができる。
また各タイルパネル12の左,右端が柱10A,10B上に位置するため、タイルパネル12の柱10A,10Bへの固定も容易であるとともに、左右のタイルパネル12の突合せ部に生ずる目地が、上段タイルパネル12或いは下段タイルパネル12における左右方向中間部の縦目地18と丁度合致した状態となって、タイルパネル12同士の継目が外観上目立ち難く、美観も良好である利点を有する。また加えて本例の工法によれば水密性も良好である。
図8はタイルパネルの他の形態例を示したものであって、この例のタイルパネル12の場合、タイル26の左右方向の大きさが上記柱10A,10B間のピッチPに対して1/2の大きさとされている。尚、他の点については図7に示すタイルパネル12と同様である。この図8のタイルパネル12を用いた場合においても、上記と同様の効果を奏することができる。
図9は別の実施の形態に係る軽量建築パネル(タイルパネル)1Bを説明する断面図、図10は図9の部分的な斜視図である。このタイルパネル1Bは、板状体2Bの前面にアリ形のタイル引掛部2hが突設されており、タイル4Bの裏面に該タイル引掛部2hを受け入れる凹所4hが設けられている。該凹所4h内にタイル引掛部2hが配置され、これらが接着剤3によって接着されている。このように、該凹所4h内にタイル引掛部2hを配置して接着剤で接着する場合、タイル4Bが板状体2Bに極めて強固に固定される。
なお、図9,10において、符号31は通気見切り縁、32はスペーサ、33はネジ、34は通気金具、35はビス、36は透湿防水シートである。
実施例1
粘土30重量部、廃ビン破砕ガラス(ガラス−1)10重量部、長石60重量部、SiC(SiC‐1)0.1重量部をタイル原料として用いた。
なお、ガラス−1は、平均粒径30.2μm、粒度範囲1〜200μmの廃ビン破砕ガラスである。
また、SiC‐1は、図1の粒度分布を有するものである。この粒度分布は、SiC‐1を水に分散させ、レーザー回折粒度測定装置((株)堀場製作所製LA−500)を用いて測定したものである。
該タイル原料を混合混練し、練り土とした。この練り土を、押出成形機によって幅50mm、厚さ10mmに連続的に押出成形し、これを長さ200mmにカットして成形体とした。乾燥後、トンネル窯にて1225℃×12時間焼成した。
得られたタイルの比重を測定した結果、1.83であった。なお、タイル原料の組成及びタイルの比重を表1に示す。このタイルの曲げ強度は31MPaであった。
Figure 0004835297
また、得られたタイルの気孔径と占有面積を測定した結果を表2に示す。
Figure 0004835297
比較例1
タイル原料のSiCとして、図2に示す粒度分布を有するSiC‐2を用いたこと以外は実施例1と同様にしてタイルを作成し、比重を測定した。その結果、比重は1.88であった。このタイルの曲げ強度は30MPaであった。また、得られたタイルの気孔径と占有面積を測定した結果を表2に示す。
比較例2
タイル原料のSiCとして、図3に示す粒度分布を有するSiC‐3を用いたこと以外は実施例1と同様にしてタイルを作成し、比重を測定した。その結果、比重は1.89であった。このタイルの曲げ強度は30MPaであった。また、得られたタイルの気孔径と占有面積を測定した結果を表2に示す。
実施例1と比較例1,2との比較から明らかな通り、発泡剤の含有量が同一である場合、粒度分布の広い発泡剤(実施例1)を用いることにより、より比重が小さく、強度も十分に高いタイルを得ることができる。
実施例2
タイル原料の廃ビン破砕ガラスとして、平均粒径30.5μm、粒度範囲1〜340μmの廃ビン破砕ガラス(ガラス−2)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてタイルを作成し、比重を測定した。その結果、比重は1.58であった。このタイルの曲げ強度は19MPaであった。また、得られたタイルの気孔径と占有面積を測定した結果を表2に示す。
実施例1と実施例2との比較から明らかな通り、発泡剤の配合量が同一であっても、ガラスの粒度分布を広くすると(実施例2)、より比重が小さい。
実施例3
SiC‐1の含有量を0.085重量部とし、焼成温度を1250℃としたこと以外は実施例1と同様にしてタイルを作成し、比重を測定した。その結果、比重は1.70であった。また、得られたタイルの気孔径と占有面積を測定した結果を表2に示す。
比較例3
タイル原料のSiCとしてSiC‐2を用い、かつSiC‐2の含有量を0.10重量部としたこと以外は実施例3と同様にしてタイルを作成し、比重を測定した。その結果、比重は1.70であった。また、得られたタイルの気孔径と占有面積を測定した結果を表2に示す。
実施例3と比較例3との比較から明らかな通り、比重が同一のタイルを製造する場合、粒度分布の広い発泡剤を用いることにより(実施例3)、発泡剤の配合量を少なくすることができる。
実施例4
タイル原料において、ガラス(ガラス−1)を15重量部とし、長石を55重量部としたこと以外は実施例1と同様にしてタイルを作成し、比重を測定した。その結果、比重は1.10であった。このタイルの曲げ強度は13MPaであった。また、得られたタイルの気孔径と占有面積を測定した結果を表2に示す。
比較例4
タイル原料のSiCとしてSiC‐2を用いたこと以外は実施例4と同様にしてタイルを作成し、比重を測定した。その結果、比重は1.20であった。このタイルの曲げ強度は12MPaであった。また、得られたタイルの気孔径と占有面積を測定した結果を表2に示す。
実施例4と比較例4との比較から明らかな通り、発泡剤の含有量が同一である場合、粒度分布の広い発泡剤(実施例4)を用いることにより、より比重が小さく、強度も十分に高いタイルを得ることができる。
また、実施例4と実施例1との比較から明らかな通り、低耐火性のガラスの配合割合を大きくし、中耐火性の長石の配合割合を小さくすることにより(実施例4)、タイルの比重をより小さくすることができる。
SiC(SiC‐1)の粒度分布を示すグラフである。 SiC(SiC‐2)の粒度分布を示すグラフである。 SiC(SiC‐3)の粒度分布を示すグラフである。 実施の形態に係る軽量建築パネルの模式的な断面図である。 従来の軽量建築パネルの模式的な断面図である。 タイルパネルを柱上に部分的に固定した状態を示す正面図である。 図6のタイルパネルの斜視図である。 異なるタイルパネルの斜視図である。 別の実施の形態に係る軽量建築パネル(タイルパネル)1Bを説明する断面図である。 図9の部分的な斜視図である。

Claims (5)

  1. 発泡剤及び耐火性の異なる2種類以上の無機化合物を含む原料を成形し、焼成して得られる軽量発泡無機建材において、
    気孔率が20〜60体積%であり、
    任意の断面における単位面積当たりの全気孔面積のうち、1μm以下の気孔が占める面積割合が20%以上であり、かつ175μm以上の気孔が占める面積割合が20%以上であることを特徴とする軽量発泡無機建材。
  2. 請求項1において、前記発泡剤は、平均粒径が3〜10μmであり、粒径の標準偏差が2.0〜5.0μmであることを特徴とする軽量発泡無機建材。
  3. 請求項1又は2において、1μm以下の気孔が占める面積割合が20〜50%であり、1〜175μmの気孔が占める面積割合が0〜60%であり、175μm以上の気孔が占める面積割合が20〜50%であることを特徴とする軽量発泡無機建材。
  4. 板状体に接着剤によって請求項1ないしのいずれか1項の軽量発泡無機建材を接着してなることを特徴とする軽量建築パネル。
  5. 請求項において、該軽量発泡無機建材は吸水率が5%以下であることを特徴とする軽量建築パネル。
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