JP4833119B2 - 熱水洗濯機、および熱水洗濯機用の熱水加熱装置 - Google Patents

熱水洗濯機、および熱水洗濯機用の熱水加熱装置 Download PDF

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Description

本発明は、主として病院、医療・介護施設等に設置して使用するのに適した熱水洗濯機、およびこれに用いる熱水加熱装置に関する。
主として病院、医療・介護施設等には、感染症を予防するため、手術着、シーツ、毛布などのリネン類の消毒・洗浄や廃棄方法が問題となっており、従来は薬物による消毒が主流であった。しかし、近年は、薬物の残留がないなどの理由から熱水による除菌、消毒が注目されており、新「感染法」およびガイドラインでは、80℃以上で10分間以上の熱水消毒が認定されている。
この種の熱水消毒を行う業務用洗濯機には、回転ドラム内に被洗物を収容し、30℃以下の常温水で回転ドラムを回転することにより予洗浄を行ったうえで、温水による本洗浄を行い、漂白を兼ねて熱水洗浄を行った後、熱水を排出してから新たに注水してすすぎ洗浄を行う。続いて回転ドラムを高速回転して脱水を行う全自動型の熱水洗濯機が採用されている。
効率的に熱水洗浄を行うためには、短時間でスムーズに洗浄水を加熱・昇温、維持できる加熱装置が必要である。
従来の熱水洗濯機では、常温または60数℃以下程度の洗浄水(温水)を短時間に熱水へ昇温するために、洗濯槽内の洗浄水中へ低圧の蒸気を直接、噴射導入するサイレンサと呼ばれる加熱装置が使用されていた(特許文献1および特許文献2参照)。また、電気式投げ込みヒーターを洗濯槽内の洗浄水中へ浸漬して、洗浄水を直接加熱していた(特許文献2参照)。
特開2005−177450号公報 特開2006−109886号公報
しかしながら、サイレンサによる加熱は、高温に近づくと大きな騒音が発生し、規定の高温まで加熱しようとすると80dBを超える大きな騒音と衝撃が発生するので、温水領域ではまだしも、熱水領域では実用にならないという問題があった。
また、電気式投げ込みヒーターでは、常用の電熱容量では加熱時間が長時間となり、実用的とは言い難いという問題があった。例えば、50リットル、55℃程度の洗浄水を5分間程度で80℃以上に加熱する場合、電力容量が20kW程度の電熱ヒーターが必要になり、逆に10kWの場合の加熱所要時間は10分間程度となる。
本発明は、上記した事情に鑑みて創案されたものであり、その目的は、実用上、支障のない範囲(60数dB以下)に騒音を低減し、洗濯槽内の洗浄水を短時間で80℃以上に加熱可能な熱水洗濯機およびこれに使用する熱水加熱装置を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、被洗物を収容する回転ドラムと、回転ドラムを収納するとともに溜めた洗浄水で回転ドラム内の被洗物を浸漬させる洗濯槽と、洗濯槽内の洗浄水の供給・排出を行う水給排機構と、回転ドラムを回転駆動するモータと、洗濯槽下部に設けたドレンシェル内で洗浄水を加熱する加熱装置と、を備えた熱水洗濯機において、
前記加熱装置は、
前記ドレンシェル内に洗浄水により浸漬可能な状態で設けられ、入口側から供給された水蒸気を通して洗浄水との間で熱交換する熱交換パイプと、
該熱交換パイプの出口側に設けた流出量減少手段と、
を備え、
前記熱交換パイプの出口側に形成したドレン流出口を前記ドレンシェル内に連通開放し、熱交換パイプ内で復水した蒸気ドレンを前記流出量減少手段により流出量調整された状態でドレン流出口からドレンシェル内へ流出させるようにしたことを特徴とする熱水洗濯機である。
請求項2に記載のものは、前記加熱装置が、前記ドレンシェルに開口された挿入開口部に固定された取付ベース部材と、
該取付ベース部材に、ドレンシェルの内外を貫通する状態で取り付けられた流入側ソケットおよび流出側ソケットと、
前記流入側ソケットの内側端部に入口が接続され、前記流出側ソケットの内側端部に出口が接続された前記熱交換パイプと、
前記流出側ソケットに設けられた流出量減少手段と、
を備え、
前記流出量減少手段は、
前記流出側ソケットの内側端部にドレン流出口として前記ドレンシェル内に連通する状態で形成したオリフィス穴と、
前記オリフィス穴の流量を調整すべく、前記流出側ソケットの外側端部側から挿入固定されるオリフィス調整ニードルと、
を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の熱水洗濯機である。
請求項3に記載のものは、洗浄水を収容する洗濯槽に配設され、洗浄水を加熱する熱水洗濯機用の熱水加熱装置において、
入口側から供給された水蒸気を通して洗浄水との間で熱交換する熱交換パイプと、
前記熱交換パイプの出口側に設けた流出量減少手段と、
を備え、
熱交換パイプ内で復水した蒸気ドレンを前記流出量減少手段により流出量調整された状態で前記熱交換パイプの出口側に形成したドレン流出口から洗濯槽内へ流出させるようにしたことを特徴とする熱水洗濯機用の熱水加熱装置である。
請求項4に記載のものは、前記流出量減少手段が、前記洗濯槽内にドレン流出口として連通されたオリフィス穴と、
前記オリフィス穴の流量を調整するオリフィス調整ニードルと、
を備えてなることを特徴とする請求項3に記載の熱水洗濯機用の熱水加熱装置である。
請求項1および請求項3に記載の発明によれば、熱交換パイプ内に加熱用蒸気が供給され、熱交換パイプ内の蒸気と外部の洗浄水との熱交換により洗浄水を短時間で加熱することができる。そして、熱交換パイプの出口側に設けた流出量減少手段により流出量調整された状態で蒸気ドレンを熱交換パイプの出口側に形成したドレン流出口から洗濯槽内へ流出させるので、この蒸気ドレンも洗浄水の加熱に寄与する。したがって、洗濯槽内の60℃以下程度の温水であれば、短時間で80℃以上の熱水に加熱可能である。
また、流出量減少手段が流出抵抗となって大量の蒸気を流出しないので、蒸気流速が抑えられ、熱交換パイプを通過する途上で外部の洗浄水と確実に熱交換されて次第に復水すると同時に圧力が低下し、排出時点ではドレン化するか、殆ど圧力エネルギーを失うので、問題となる大きな騒音を発生させることはなく、実用上、支障のない範囲(60数dB以下)に騒音を低減することができる。
請求項2および請求項4に記載の発明によれば、オリフィス穴として形成されたドレン流出口から洗濯槽内へ蒸気ドレンを流出するので、この蒸気ドレンも洗浄水の加熱に寄与する。したがって、洗濯槽内の60℃以下程度の温水であれば、短時間で80℃以上の熱水に加熱可能である。
また、オリフィス穴として形成されたドレン流出口が流出抵抗となって大量の蒸気を排出できないので、蒸気流速が抑えられ、熱交換パイプを通過する途上で外部の洗浄水と確実に熱交換されて、次第に復水すると同時に圧力が確実に低下し、排出時点ではドレン化するか、殆ど圧力エネルギーを失う。したがって、騒音を確実に低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る熱水洗濯機の外観を示す正面図および背面図である。図2は熱水洗濯機の内部構成を示す概略構成図である。図3は熱水洗濯機に用いる熱水加熱装置を示す斜視図である。図4は熱水加熱装置の具体的構造を示す平面図、正面図および側面図である。
図1に示すように、熱水洗濯機1は、竪型直方体状の筺体2の前面のほぼ中央に開閉扉3を設け、その上方に、希望コースを選択したりする操作パネル4を設けてある。そして、筺体2内には、図2に示すように、フレーム(図示せず)上に、支持バネを介して洗濯槽9を設け、この洗濯槽9内に回転ドラム(洗浄ドラム)10を軸方向を横に向けた状態で回転可能に収納している。回転ドラム10は、周面に無数の貫通孔を開設し、内面には断面略山形のハットを軸方向に沿って取り付けた円筒体であり、前方は開口しているが、背面は閉塞されている。周面の貫通孔は、洗濯工程やすすぎ工程においては洗濯槽9内に供給した水を速やかに回転ドラム10内に導入して洗濯物を浸漬させたり、脱水工程では洗濯物に含まれていた水を外部に排出する機能を有する。なお、筺体2の前面に設けた開閉扉3を開くと、被洗物である洗濯物を回転ドラム10内に投入したり、あるいは洗濯が終了した洗濯物を取り出せる。
また、図面には示さないが、回転ドラム10の背面板から後方に突出した回転軸を洗濯槽9の背面側に設けた軸受で支持し、軸受から後方に突出した回転軸に従動プーリーを取り付け、洗濯槽9の上方に設けたモータの出力軸に駆動プーリー15を取り付け、この駆動プーリー15と従動プーリーとにベルト16を掛け渡して接続し、筐体2内に配設した制御装置の制御の下でモータを作動することにより回転ドラム10を任意の回転速度で回転できるように構成されている。
洗濯槽9は、図2に示すように、回転ドラム10を収納しうる大きさの横向き円筒体状であり、頂部から少しずれた上部に水供給管30を接続し、その上流側を分岐して給水弁33の介設された給水管32と、液剤供給弁35の介設された液剤供給管34とを接続している。給水管32の途中に設けた給水弁33を開くと、給水管30から洗濯工程やすすぎ工程で使用する水を洗濯槽9の内部に供給して溜めることができる。また、液剤供給管34の上流側には、洗剤ポンプおよび洗剤タンクを備えた洗剤投入管と、柔軟剤ポンプおよび柔軟剤タンクを備えた柔軟剤投入管を接続してあり、洗剤ポンプを作動すると洗剤タンク内の洗剤を、柔軟剤ポンプを作動すると柔軟剤タンク内の柔軟剤をそれぞれ洗濯槽9内に投入できるようにしてある。
そして、洗濯槽9の下部には箱体状のドレンシェル21が設けられ、ドレンシェル21に接続した排水管43に排水弁44を介設し、この排水弁44を開くと洗濯槽9内の水を排出できるように構成してある。この排水管43の排水弁44よりも下流側には、洗濯槽20の上部に接続されたオーバーフロー・エア抜き管45を合流接続してある。また、ドレンシェル21には、水温センサおよび圧力センサが備えられている(いずれも図示せず)。
ドレンシェル21内には、洗濯槽20の下部に溜まった洗浄水を加熱する熱水加熱装置50を備えている。この加熱装置50は、図2から図4に示すように、ドレンシェル21内に、例えば、平面視略M字状に蛇行させて設けられた熱交換パイプ60と、該熱交換パイプ60の出口62側に設けた流出量減少手段80とを概ね備えて構成され、熱交換パイプ60の入口61側に加熱用蒸気供給管70が接続され、上流側に設けられた蒸気弁71を開くと熱交換パイプ60内に蒸気を供給して加熱でき、熱交換パイプ60内で復水した蒸気ドレン及び余剰水蒸気は、熱交換パイプ60の出口側がドレンシェル21内に連通開放されているのでドレンシェル21内に排出されるように構成されている。
具体的には、ドレンシェル21の一側壁に長方形状の挿入開口部を形成し、この挿入開口部に流入側ソケット65と流出側ソケット66とを有するカバーフランジ67を取付ベース部材として固定してある。流入側ソケット65および流出側ソケット66は、カバーフランジ67の内外面両側に突設させて取り付けてあり、各ソケット65、66の内側と外側の端部内周面には接続用の雌ネジが形成してある。
カバーフランジ67の流入側ソケット65の内側端部には、熱交換パイプ60の入口61を螺合接続し、流出側ソケット66の内側端部には、熱交換パイプ60の出口62を螺合接続してある。本実施形態における熱交換パイプ60は、ステンレス鋼(SUS)製の外径30mm程度の伸縮可能な蛇腹管式コイルである。蛇腹管式コイルとしたのは、伸縮可能であるのでドレンシェル21内で蛇行させてパス(経路)長を十分に確保することが可能であり、熱交換面積を大きく設定することができ、また温度差による収縮に十分に対応できるからである。熱交換パイプ60は、ドレンシェル21内において、当該パイプを浸漬した洗浄水と熱交換するが、洗浄水の温度上昇にしたがって、熱交換パイプ60の熱交換能力が低下するので、コイル口径およびフィン形状などの特性、洗浄水の容量・必要上昇温度、後述するドレン流出口の口径により、熱交換パイプ60のパス(経路)長を復水可能な長さに設定される。
図4に示すように、本実施形態における熱交換パイプ60は、ドレンシェル21内の全域に亘るように平面視略M字状に蛇行しており、熱交換パイプ60下に支持プレート75を配し、熱交換パイプ60の屈曲部を支持プレート75に配した76により下方から支持している。支持プレート75には、洗浄水を流通させて熱交換を容易にするための複数の流通孔77を形成してある。
流入側ソケット65の外側端部には、加熱用蒸気発生装置に接続された上記加熱用蒸気供給管70の接続ヘッド73を螺合接続してある。本実施形態では、加熱用蒸気供給管70は、可撓性配管であって、途中に蒸気弁71を介設してあり、その開閉により加熱用蒸気の供給および停止が可能である。
上記流出量減少手段80は、流出側ソケット66の内側端部の内径側にドレンシェル21内に貫通する小口径のドレン流出口を形成するオリフィス穴81と、このオリフィス穴81の流量を調整すべく、流出側ソケット66の外側端部側から内部へ挿入螺合されるオリフィス調整ニードル85と、このオリフィス調整ニードル85の突出部外側の雄ネジ部に螺合されるロックナット89とから構成されている。オリフィス穴81は、流出側ソケット66の内側端部の内周面側から直径2mm程度のオリフィスとなるように、小口径の穴を下向きにソケット外径側まで貫通させてドレン流出口を形成してある。このドレン流出口は、熱交換パイプ内を通過して復水した蒸気ドレンや復水しなかった余剰蒸気をドレンシェル21内へ流出させるための流出口となる。オリフィス調整ニードル85は、挿入端(先端)側にオリフィス穴81の流量を調整する円錐状に尖ったニードル部86を有し、外側部分には流出側ソケット66の雌ネジ部に挿入螺合すると共にロックナット89を螺合する雄ネジ部87を有している。
次に、上記の如く構成された熱水洗濯機1の作用を説明する。図5は本発明の熱水加熱装置による洗浄水温度と騒音値の関係を示す説明図である。
先ず、開閉扉3を開いて、病院、医療・介護設備等における手術着、シーツ、毛布などのリネン類(洗濯物)を回転ドラム10内に投入し、すべてを投入したならば開閉扉3を閉める。手術着等は必要に応じて水溶性のランドリーバッグに収納して回転ドラム10内に投入する。
次に、操作パネル4を操作して希望コースを選択する。そして、スタートボタンを操作すると、制御装置が洗濯工程を開始する。
洗濯工程では、制御装置からの信号により給水弁33が開いて洗濯槽9内に水を供給して溜めるとともに、液剤供給弁35を開くと共に洗剤ポンプを作動して所定量の洗剤を投入する。例えば、圧力センサにより洗濯槽20内の水圧を検出して洗濯槽9内の水位を検出し、これにより必要量の水が溜まるまで給水を続ける。
上記した給水により洗濯槽9内に所定水位まで水が溜まって洗濯物が浸漬したならば、モータを正逆回転することにより回転ドラム10を正逆転回動(サイクル運転)して予洗浄工程を行う。例えば、血液の付着した衣料を洗浄する場合、血液は高温で凝固してしまう性質があるので、30℃以下程度の常温で予洗浄を行うことが好ましい。
次に、予洗浄工程を行って所定の時間が経過したならば、回転ドラム10を停止するとともに、排水弁44を開いて、洗濯槽9内の洗浄液を排水し、温水洗浄工程に移行する。例えば、給水管32を介して給湯し、水温センサにより洗浄水が所定の温度(60℃以下程度)まで給湯するように構成してもよい。洗濯槽9内に所定水位まで温水が溜まって洗濯物が浸漬したならば、モータを正逆回転することにより回転ドラム10を正逆転回動(サイクル運転)して温水洗浄工程を行う。
また次に、温水洗浄工程を行って所定の時間が経過したならば、回転ドラム10を停止し、加熱装置50により温水を加熱して熱水洗浄工程に移行する。すなわち、制御装置により蒸気弁71を開放し、加熱用蒸気供給管70から加熱装置50の熱交換パイプ60に加熱用蒸気を供給し、熱交換パイプ60内の蒸気と外部の温水との熱交換により、60℃以下程度の温水を80℃以上の熱水に加熱する。蒸気は熱交換パイプ60内を通過する途上において復水し、復水した蒸気ドレンは流出側ソケット66の内側端部に開設したドレン流出口からドレンシェル21内へ流出し、この蒸気ドレンも温水の加熱に寄与することになる。水温センサにより洗浄水が所定の温度(80℃以上程度)まで温度上昇したならば、モータを正逆回転することにより回転ドラム10を正逆転回動(サイクル運転)して、10分間以上の熱水洗浄工程を行う。
そして、10分以上の熱水洗浄時間が経過したならば、回転ドラム10を停止するとともに、排水弁44を開いて、洗濯槽9内の熱水を排水し、すすぎ工程に移行する。
すすぎ工程では、排水弁44を閉じた状態で給水弁33を開いて洗濯槽9内に給水し、使用者のコース洗濯に応じて柔軟剤を投入し、回転ドラム10を上記と同様の操作でサイクル運転しながらすすぎを行う。そして、所定のすすぎ時間が経過したならば、回転ドラム10を停止するとともに、排水弁44を開いて、洗濯槽9内の水を排水し、脱水工程へと移行する。
脱水工程では排水弁44を開いた状態で回転ドラム10を回転して遠心脱水し、必要に応じて剥離工程、ほぐし工程等を行う。
これら工程が終了したならば、操作パネル4等に洗濯が終了した旨を表示したり、終了音やメッセージを発するなどして使用者に報知する。使用者は、洗濯が終了したことを確認したならば、開閉扉3を開いて、回転ドラム10内の洗濯物を取り出す。
この様に、本実施形態の熱水洗濯機1によれば、熱交換パイプ60内の蒸気と外部の温水との熱交換により、60℃以下程度の温水を80℃以上の熱水に加熱する。蒸気は熱交換パイプ60内を通過する途上において復水し、復水した蒸気ドレンを流出側ソケット66の内側端部に開設したドレン流出口からドレンシェル21内へ流出させるので、洗濯槽内の60℃以下程度の温水であれば、短時間で80℃以上の熱水に加熱可能であり、加熱装置50の外部にスチームトラップを配設することなく、従来のサイレンサと同様に、蒸気ドレンを自己処理することができる。
また、オリフィス穴81として形成された小口径のドレン流出口が流出抵抗となって大量の蒸気を排出できないので、蒸気流速が抑えられ、熱交換パイプ60を通過する途上で外部の洗浄水と確実に熱交換されて、次第に復水すると同時に圧力が低下し、排出時点ではドレン化するか、殆ど圧力エネルギーを失う。したがって、ドレン流出口からドレンシェル21内の洗浄水に直接流出させても音圧となるエネルギーは少なくなっており、問題となる大きな騒音を発生させることはない。図5に示すように、本実施形態の熱水洗濯機1の加熱装置50によれば、60℃以下程度の温水を80℃以下程度の熱水に加熱しても、実用上、支障のない範囲(60数dB以下)に騒音を低減することができる。
このとき、洗浄水の温度上昇にしたがって、熱交換パイプ60の熱交換能力が低下するので、上述したように、コイル口径およびフィン形状などの特性、洗浄水の容量・必要上昇温度、ドレン流出口の口径により、熱交換パイプ60のパス(経路)長を復水可能な長さに調整することが望ましい。このようにすると蒸気ドレンの熱量も加熱に用いられ、効率が良く、短時間に洗浄水の加温が可能である。ドレンシェル21の洗濯水内に流入する時点で、既に蒸気の殆どがドレン化しているので、従来のサイレンサのように、噴出した蒸気が洗浄水中で復水化しないで通過してしまい、洗浄槽20内に蒸気が蔓延することも抑制できるという効果もある。
なお、前記した実施形成においては回転ドラム式の洗濯機を例に挙げて説明したが、熱水加熱装置はこれに限らず洗濯槽を備えた熱水洗濯機に取り付けて使用することができる。例えば、ローラーにより押し洗いする熱水洗濯機に取り付けて使用しても良い。また、流出量減少手段は、オリフィス穴の流量をオリフィス調整ニードルで調整する構成に限定されるものでなく、ドレン流出口から流出する量を調整することができればどのような構成でもよい。例えば、流出ポートをスプールにより有効開口面積を調整する流量調整弁でもよい。
また、熱水洗濯機は、乾燥機能を備えた熱水洗濯乾燥機であってもよい。例えば、洗濯槽9に、温風発生器に連通した温風供給ダクトと、排気ファンに連通した排気ダクトを接続し、乾燥工程に移行した場合に温風供給ダクトを通して洗濯槽9内に温風を供給し、この温風により回転ドラム10内の被洗物を乾燥できるように構成してもよい。
このような構成からなる熱水洗濯乾燥機においては、一連の脱水工程が終了したならば、乾燥工程へと移行する。乾燥工程では、制御装置が排気ファン及び温風発生器を作動することにより、温風発生器からの温風を洗濯槽9内に供給し、この温風により回転ドラム10内の洗濯物を乾燥し、湿った空気を排気ダクトから外部に排気する。この乾燥工程では、回転ドラム10を緩やかに回転することにより、洗濯物を満遍なく効率良く乾燥する。
本発明に係る熱水洗濯機の外観を示す正面図および背面図である。 熱水洗濯機の内部構成を示す概略構成図である。 熱水洗濯機に用いる加熱装置を示す斜視図である。 加熱装置の具体的構造を示す平面図、正面図および側面図である。 本発明の加熱装置による洗浄水温度と騒音値の関係を示す説明図である。
符号の説明
1 熱水洗濯機
2 筐体
3 開閉扉
4 操作パネル
9 洗濯槽
10 回転ドラム
15 駆動プーリー
16 ベルト
21 ドレンシェル
30 水供給管
33 給水弁
34 液剤供給管
35 液剤供給弁
43 排水管
44 排水弁
45 オーバーフロー・エア抜き管
50 熱水加熱装置
60 熱交換パイプ
61 熱交換パイプの入口
62 熱交換パイプの出口
65 流入側ソケット
66 流出側ソケット
67 カバーフランジ
70 加熱用蒸気供給管
71 蒸気弁
75 支持プレート
76 パイプサポート
77 流通孔
80 流出量減少手段
81 オリフィス穴
85 オリフィス調整ニードル

Claims (4)

  1. 被洗物を収容する回転ドラムと、回転ドラムを収納するとともに溜めた洗浄水で回転ドラム内の被洗物を浸漬させる洗濯槽と、洗濯槽内の洗浄水の供給・排出を行う水給排機構と、回転ドラムを回転駆動するモータと、洗濯槽下部に設けたドレンシェル内で洗浄水を加熱する加熱装置と、を備えた熱水洗濯機において、
    前記加熱装置は、
    前記ドレンシェル内に洗浄水により浸漬可能な状態で設けられ、入口側から供給された水蒸気を通して洗浄水との間で熱交換する熱交換パイプと、
    該熱交換パイプの出口側に設けた流出量減少手段と、
    を備え、
    前記熱交換パイプの出口側に形成したドレン流出口を前記ドレンシェル内に連通開放し、熱交換パイプ内で復水した蒸気ドレンを前記流出量減少手段により流出量調整された状態でドレン流出口からドレンシェル内へ流出させるようにしたことを特徴とする熱水洗濯機。
  2. 前記加熱装置は、
    前記ドレンシェルに開口された挿入開口部に固定された取付ベース部材と、
    該取付ベース部材に、ドレンシェルの内外を貫通する状態で取り付けられた流入側ソケットおよび流出側ソケットと、
    前記流入側ソケットの内側端部に入口が接続され、前記流出側ソケットの内側端部に出口が接続された前記熱交換パイプと、
    前記流出側ソケットに設けられた流出量減少手段と、
    を備え、
    前記流出量減少手段は、
    前記流出側ソケットの内側端部にドレン流出口として前記ドレンシェル内に連通する状態で形成したオリフィス穴と、
    前記オリフィス穴の流量を調整すべく、前記流出側ソケットの外側端部側から挿入固定されるオリフィス調整ニードルと、
    を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の熱水洗濯機。
  3. 洗浄水を収容する洗濯槽に配設され、洗浄水を加熱する熱水洗濯機用の熱水加熱装置であって、
    入口側から供給された水蒸気を通して洗浄水との間で熱交換する熱交換パイプと、
    前記熱交換パイプの出口側に設けた流出量減少手段と、
    を備え、
    熱交換パイプ内で復水した蒸気ドレンを前記流出量減少手段により流出量調整された状態で前記熱交換パイプの出口側に形成したドレン流出口から洗濯槽内へ流出させるようにしたことを特徴とする熱水洗濯機用の熱水加熱装置。
  4. 前記流出量減少手段は、
    前記洗濯槽内にドレン流出口として連通されたオリフィス穴と、
    前記オリフィス穴の流量を調整するオリフィス調整ニードルと、
    を備えてなることを特徴とする請求項3に記載の熱水洗濯機用の熱水加熱装置。
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