JP4832603B1 - 外壁貫通パイプの取付構造 - Google Patents

外壁貫通パイプの取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4832603B1
JP4832603B1 JP2011033521A JP2011033521A JP4832603B1 JP 4832603 B1 JP4832603 B1 JP 4832603B1 JP 2011033521 A JP2011033521 A JP 2011033521A JP 2011033521 A JP2011033521 A JP 2011033521A JP 4832603 B1 JP4832603 B1 JP 4832603B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
wall
locking
locking strip
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011033521A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012141053A (ja
Inventor
智晴 多田
芳郎 荒川
Original Assignee
マツ六株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マツ六株式会社 filed Critical マツ六株式会社
Priority to JP2011033521A priority Critical patent/JP4832603B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4832603B1 publication Critical patent/JP4832603B1/ja
Publication of JP2012141053A publication Critical patent/JP2012141053A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

【課題】屋外からの作業だけでパイプの取り付けを行うことができるとともに、部品点数を少なくすることができる外壁貫通パイプの取付構造を提供すること。
【解決手段】外壁Wに形成した貫通孔Hに挿入して固定されるパイプの取付構造であって、外壁Wの屋外側の面W1に当接する鍔部22を一体に形成し、貫通孔Hに屋外側から挿通されるようにしたパイプ本体2の外周面2aの軸方向に沿って、基端側3Aをパイプ本体2の鍔部22を貫通して屋外側に導出し、先端側3Bにパイプ本体2の挿通時に貫通孔Hを通過可能とし、外壁貫通パイプ1の取付時に外壁Wの屋内側の面W2に当接係止されるようにした当接片31を備えた係止条片3を配設するとともに、この係止条片3に係合した状態でパイプ本体2に当接させることにより係止条片3の屋内側への移動を規制する係止部材4を配設する。
【選択図】図1

Description

本発明は、外壁貫通パイプの取付構造に関し、特に、外壁に形成した貫通孔に挿入して固定される外壁貫通パイプの取付構造に関するものである。
換気装置のほか、屋内に配設する空調機と屋外に配設する室外機とを接続する配管や屋内外に設置された機器間を接続するためのケーブルを挿通するために、外壁に形成した貫通孔に挿入して固定される外壁貫通パイプが用いられており、この外壁貫通パイプの取付構造として種々の取付構造が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)
ところで、一般に外壁貫通パイプを取り付ける際には、パイプを外壁に固定するために屋外と屋内の両側から作業をする必要があり、このため、2人の作業者が必要になったり、1人の作業者が屋外と屋内を行き来したりして作業をする必要があった。
また、従来の外壁貫通パイプの取付構造では、部品点数が多くコストが嵩むという問題もあった。
特開2006−161998号公報 実用新案登録第2599184号公報 実用新案登録第3157093号公報
本発明は、上記従来の外壁貫通パイプの取付構造の有する問題点に鑑み、屋外からの作業だけでパイプの取り付けを行うことができるとともに、部品点数を少なくすることができる外壁貫通パイプの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の外壁貫通パイプの取付構造は、外壁に形成した貫通孔に挿入して固定されるパイプの取付構造において、外壁の屋外側の面に当接する鍔部を一体に形成し、前記貫通孔に屋外側から挿通されるようにしたパイプ本体の外周面の軸方向に沿って、基端側をパイプ本体の鍔部を貫通して屋外側に導出し、先端側にパイプ本体の挿通時に貫通孔を通過可能とし、パイプの取付時に外壁の屋内側の面に当接係止されるようにした当接片を備えた係止条片を配設するとともに、該係止条片に係合した状態でパイプ本体に当接させることにより係止条片の屋内側への移動を規制する係止部材を配設し、前記係止条片を、パイプ本体の貫通孔への挿通時に、パイプ本体の外周面の軸方向に沿って配設した係止条片の先端に備えた当接片が、パイプ本体の挿通方向前方のパイプ本体の中心側に位置するように偏倚し、挿通後に前記偏倚した当接片がパイプ本体の外周側に位置するように自動復帰する可撓性材料で構成したことを特徴とする。
の場合において、前記係止条片が、該係止条片の係止部材の係合部に歯列を備えるとともに、前記係止部材が、前記歯列と噛合する係止爪を備えるようにすることができる。
また、前記係止条片が、線条部材からなり、前記係止部材を、ばね板ナットから構成することができる。
また、前記係止条片が、該係止条片の係止部材の係合部に雄ねじを備えるとともに、前記係止部材を、ナットから構成することができる。
さらに、これらの場合において、パイプ本体の外周面に間隔をあけて複数の係止条片及びこれに対応する係止部材を配設することができる。
また、前記鍔部にパイプ本体と同心状の環状体を一体に形成し、環状体と貫通孔の隙間に水密材を配設することができる。
本発明の外壁貫通パイプの取付構造によれば、外壁の屋外側の面に当接する鍔部を一体に形成し、前記貫通孔に屋外側から挿通されるようにしたパイプ本体の外周面の軸方向に沿って、基端側をパイプ本体の鍔部を貫通して屋外側に導出し、先端側にパイプ本体の挿通時に貫通孔を通過可能とし、パイプの取付時に外壁の屋内側の面に当接係止されるようにした当接片を備えた係止条片を配設するとともに、該係止条片に係合した状態でパイプ本体に当接させることにより係止条片の屋内側への移動を規制する係止部材を配設することにより、屋外側からの作業のみで、外壁に形成した貫通孔に外壁貫通パイプを固定することができるとともに、鍔部と係止条片の先端側に設けた当接片とで外壁を挟み込んで固定することにより、固定のために必要とする締結部材の部品点数を少なくすることができる。
また、外壁を挟み込んで固定する際に、係止条片のパイプ本体の鍔部を貫通して屋外側に導出している基端側を引くことによって当接片を外壁の屋内側の面に当接させるようにしているので、外壁の厚みが変わっても最大の厚みに合わせた係止条片とパイプ本体の1種類を用意しておくだけで種々の厚みの外壁に取り付けることができる。
そして、前記係止条片を、パイプ本体の貫通孔への挿通時に、パイプ本体の外周面の軸方向に沿って配設した係止条片の先端に備えた当接片が、パイプ本体の挿通方向前方のパイプ本体の中心側に位置するように偏倚し、挿通後に前記偏倚した当接片がパイプ本体の外周側に位置するように自動復帰する可撓性材料で構成することにより、可撓性材料で構成した係止条片を撓ませることによって、係止条片の先端に備えた当接片をパイプ本体の中心側に位置するように偏倚させた状態でパイプ本体を貫通孔へ挿通し、挿通後に偏倚した当接片をパイプ本体の外周側に位置するように自動復帰させ、当接片と鍔部とで外壁を挟み込んで、外壁に形成した貫通孔に外壁貫通パイプを固定することができる。
また、前記係止条片が、該係止条片の係止部材の係合部に歯列を備えるとともに、前記係止部材が、前記歯列と噛合する係止爪を備えるようにすることにより、係止条片のパイプ本体の鍔部を貫通して屋外側に導出している基端側を引くことによって、当接片の屋内側への移行が確実に阻止され、当接片と鍔部とで外壁を挟み込んで、外壁に形成した貫通孔に外壁貫通パイプを固定することができる。
また、前記係止条片が、線条部材からなり、前記係止部材が、ばね板ナットから構成することにより、係止条片のパイプ本体の鍔部を貫通して屋外側に導出している基端側を引くことによって、当接片の屋内側への移行が確実に阻止され、当接片と鍔部とで外壁を挟み込んで、外壁に形成した貫通孔に外壁貫通パイプを固定することができる。
また、前記係止条片が、該係止条片の係止部材の係合部に雄ねじを備えるとともに、前記係止部材が、ナットから構成することにより、係止部材の係合部に備えた雄ねじにナットを螺合、締結することによって、当接片の屋内側への移行が確実に阻止され、当接片と鍔部とで外壁を挟み込んで、外壁に形成した貫通孔に外壁貫通パイプを固定することができる。
また、パイプ本体の外周面に間隔をあけて複数の係止条片及びこれに対応する係止部材を配設することにより、パイプ本体を安定して強固に外壁に固定することができる。
また、前記鍔部にパイプ本体と同心状の環状体を一体に形成し、環状体と貫通孔の隙間に水密材を配設することにより、環状体が、外壁に形成した貫通孔の中心とパイプ本体の中心との位置合わせとしての機能を発揮することができ、貫通孔とパイプ本体との位置合わせのための部材を別途用意する必要がなく、また、外壁貫通パイプを外壁に固定したときに水密材によって外部からの雨水の浸入を防止することができる。
本発明の外壁貫通パイプの取付構造の一実施例を示す断面図である。 同外壁貫通パイプの取付構造に用いるパイプ本体を示し、(a)は背面図(屋内側から見た図)、(b)は(a)のX−X断面図である。 同外壁貫通パイプの取付構造に用いる係止条片及び係止部材を示し、(a)は係止条片の側面図、(b)は同背面図、(c)は係止部材の背面図、(d)は(c)のY−Y断面拡大図である。 本発明の外壁貫通パイプの取付構造を用いて、外壁貫通パイプを外壁の貫通孔に挿入して固定する手順を示す説明図で、(a)は挿入前、(b)は挿入中、(c)は固定後を示す。 壁貫通パイプの取付構造に用いる係止条片及び係止部材の参考例を示し、(a)は係止条片の側面図、(b)は同背面図、(c)は係止部材の背面図、(d)は(c)のZ−Z断面拡大図である。 壁貫通パイプの取付構造の参考例を示す断面図である。 同外壁貫通パイプの取付構造に用いる係止条片及び係止部材を示し、(a)は側面図、(b)は背面図である。 本発明の外壁貫通パイプの取付構造の変形実施例を示す断面図である。 同外壁貫通パイプの取付構造に用いる係止条片及び係止部材の変形実施例を示し、(a)は係止条片の側面図、(b)は同背面図、(c)は係止部材の正面図、(d)は平面図、(e)は(c)のV−V断面図である。 同外壁貫通パイプの取付構造に用いる係止部材を示し、(a1)はプッシュナットを示す平面図、(a2)は同側面図、(b1)はフラットプッシュナットを示す平面図、(b2)は(b1)のW−W断面図、(c1)はCS形止め輪を示す平面図、(c2)は同側面図である。
以下、本発明の外壁貫通パイプの取付構造の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図4に、本発明の外壁貫通パイプの取付構造の一実施例を示す。
この外壁貫通パイプ1の取付構造は、外壁Wに形成した貫通孔Hに挿入して固定されるパイプの取付構造であって、外壁Wの屋外側の面W1に当接する鍔部22を一体に形成し、貫通孔Hに屋外側から挿通されるようにしたパイプ本体2の外周面2aの軸方向に沿って、基端側3Aをパイプ本体2の鍔部22を貫通して屋外側に導出し、先端側3Bにパイプ本体2の挿通時に貫通孔Hを通過可能とし、外壁貫通パイプ1の取付時に外壁Wの屋内側の面W2に当接係止されるようにした当接片31を備えた係止条片3を配設するとともに、この係止条片3に係合した状態でパイプ本体2に当接させることにより係止条片3の屋内側への移動を規制する係止部材4を配設するように配設するようにしている。
パイプ本体2は、図2に示すように、内筒21と、内筒21の一端に一体に形成した鍔部22とからなり、鍔部22には、係止条片3の基端側3Aを、鍔部22を貫通して屋外側に導出するための孔部22aを複数の箇所(本実施例においては、周上略等間隔に3箇所)に形成する。
また、この孔部22aに対応する内筒21の外周面2aの位置に、係止部材4を周方向及び軸方向の移動を規制して配設することができるようにするためのポケット部2bを形成するようにしている。
このポケット部2bは、後述する環状体23の切り欠き部分23aと、鍔部22に開口した孔部22aの周辺の内壁面と、外周面2aから突設され、係止条片3の通過を許容する切り欠き部を有する規制片24とによって区画して形成されている。
そして、鍔部22にパイプ本体2の内筒21と同心状の環状体23を一体に形成し、環状体23と貫通孔Hの隙間に水密材Sを配設するようにしている。
水密材Sは、例えば、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等のシール材として汎用されている材料からなり、円筒状に形成したものを使用し、環状体23に環装した状態で使用するようにしている。
これによって、環状体23が、外壁Wに形成した貫通孔Hの中心とパイプ本体2の中心との位置合わせとしての機能を発揮することができ、貫通孔Hとパイプ本体2との位置合わせのための部材を別途用意する必要がなく、また、外壁貫通パイプ1を外壁Wに固定したときに水密材Sによって外部からの雨水の浸入を防止することができる。
また、鍔部22の内面側には、例えば、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等のシール材として汎用されている材料からなる環状のパッキンP1を配設するとともに、孔部22aにも、孔部22aに挿通される係止条片3に密着するエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等のシール材として汎用されている材料からなる孔用パッキンP2を配設し、外部からの雨水の浸入を防止するようにしている。
なお、環状体23を含むパイプ本体2は、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂のほか、アルミニウム、鉄、ステンレススチール等の金属で構成することができる。
係止条片3は、図3(a)〜図3(b)に示すように、基端側3Aと当接片31が形成される先端側3Bとの間に、後述する係止部材4の係止爪40に噛合する歯列30を形成し、係止部材4に噛合して取り付けられた後は、屋内側への移動が規制されるようにしている。
そして、この係止条片3を、パイプ本体2の貫通孔Hへの挿通時に係止条片3の先端に備えた当接片31がパイプ本体2の中心側に位置するように偏倚し、挿通後に偏倚した当接片31がパイプ本体2の外周側に位置するように自動復帰する可撓性材料で構成する。
この場合、可撓性材料で構成する係止条片3は、所定の強度と弾性を有し、パイプ本体2の固定時の壁面からの反力と取り付ける際に、係止条片3の先端に備えた当接片31がパイプ本体2の中心側に位置する偏倚に耐え得る材料である限りにおいて、特に限定されるものではないが、本実施例においては、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂(POM)等の合成樹脂やばね鋼等の金属からなる可撓性材料を用いるようにしている。
係止部材4には、図3(c)〜図3(d)に示すように、係止条片3が挿通される挿入孔4aを開口するとともに、挿入孔4aに係止条片3の歯列30が噛合する係止爪40を形成するようにしている。
また、本実施例においては、パイプ本体2の外周面2aに間隔をあけて複数の係止条片3及びこれに対応する係止部材4を配設するようにしている。
配設数は、特に限定されるものではないが、本実施例においては、周上略等間隔に3箇所に配設するようにしている。
これによって、外壁貫通パイプ1を安定して強固に外壁Wに固定することができる。
このように、この外壁貫通パイプ1は、パイプ本体2、係止条片3及び係止部材4とからなり、係止条片3は、基端側3Aをパイプ本体2の鍔部22の近傍に形成されたポケット部2bに配置され周方向及び軸方向の移動が規制された係止部材4に開口した挿入孔4aに挿通する際、屋外側への移動は許容されるものの、歯列30が挿入孔4aに形成された係止爪40に噛合するために屋内側への移動は規制されることとなる。
そして、挿入孔4aを通過した係止条片3の基端側3Aは、鍔部22に開口した孔部22aを通過することによって、鍔部22を貫通して屋外側に導出され、屋外側から係止条片3を操作することができるようになっている。
次に、この外壁貫通パイプ1を外壁Wに形成した貫通孔Hに挿入して固定する手順を、図4に基づいて説明する。
この貫通孔Hは、外壁Wの屋外側の面W1側に、貫通孔Hの孔径よりも大径で、パイプ本体2の鍔部22の外径よりも小径となる窪み部を設け、パイプ本体2の鍔部22が外壁Wから突出することがないようにしている。
まず、図4(a)に示すように、パイプ本体2に、係止条片3を、係止部材4と噛合し、その基端側3Aが鍔部22を貫通して屋外側に導出した状態となるように、かつ、長さに余裕を持たせて取り付ける。そして、外壁貫通パイプ1の係止条片3の先端側3Bの当接片31が貫通孔Hを通過することができるように、可撓性材料で構成した係止条片3を撓ませることによって、係止条片3の先端に備えた当接片31をパイプ本体2の中心側に位置するように偏倚させるようにする。
そして、この状態から、図4(b)に示すように、パイプ本体2を貫通孔Hに挿入し、鍔部22を外壁Wの屋外側の面W1に当接する。
挿入の際、係止条片3の当接片31は、貫通孔Hに進入すると素材の弾性力によって貫通孔Hの内周面に当接しながら進行する。
そして、屋内側に到達したときに、偏倚した当接片31はパイプ本体2の外周側に位置するように自動復帰する。
また、環状体23と、環状体23に環装された水密材Sとによって、パイプ本体2の位置決めと、外壁貫通パイプ1の固定後における貫通孔Hの隙間からの雨水の浸入を防止する。
この状態で、図4(c)に示すように、係止条片3の屋外に導出されている基端側3Aを、屋外側へ引っ張ることによって、係止条片3の当接片31を屋外側に引き寄せ、外壁Wの屋内側の面W2に当接させて、鍔部22と当接片31とにより外壁Wを挟み込むようにして、外壁貫通パイプ1を外壁Wに形成した貫通孔Hに固定する。このとき、係止条片3は、係止条片3の歯列30と係止部材4の係止爪40との噛合構造によって、引っ張る方向にのみ移動可能で、逆方向には移動できず、固定状態が維持されるようになる。
そして、必要に応じて、屋外側に引っ張ることによって突出した係止条片3の基端側3Aを、鍔部22の近傍で切断する。
また、鍔部22の屋外面側には、例えば、3箇所の位置に、例えば、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等の耐候性材料からなるバックアップ材Bを配設するようにしている。
このバックアップ材Bは、外壁貫通パイプ1に換気材を施工するときに、換気材のコーキングポケットと外壁Wの柄取り部との間に生じる隙間を埋めるために配設されるものである。
ところで、上記実施例においては、歯列30を備えた可撓性材料からなる係止条片3を用い、係止条片3の歯列30と係止部材4の係止爪40とを噛合させることによって係止条片3の移動方向を規制して、外壁貫通パイプ1を外壁Wに形成した貫通孔Hに固定するようにしたが、係止条片3及び係止部材4の構成は、これに限定されず、例えば、図5に示す参考例のように、歯列30を備えた金属等の剛性材料からなる係止条片3を用いたり(この場合、パイプ本体2を貫通孔Hに挿入する際は、係止条片3の先端側3Bの当接片31が貫通孔Hを通過することができるように、係止条片3を、例えば、180°回転させることによって、当接片31が内筒21の中心側に向くようにし、パイプ本体2を貫通孔Hに挿入した後、係止条片3を、例えば、180°回転させた後、係止条片3の屋外に導出されている基端側3Aを、屋外側へ引っ張ることによって、係止条片3の当接片31を屋外側に引き寄せ、外壁Wの屋内側の面W2に当接させて、鍔部22と当接片31とにより外壁Wを挟み込むようにして、外壁貫通パイプ1を外壁Wに形成した貫通孔Hに固定するようにする。)、図6〜図7に示す参考例のように、金属等の剛性材料からなる係止条片3を用い(この場合のパイプ本体2を貫通孔Hに挿入する際の手順は、図5に示す参考例と同様である。)、係止条片3の係合部に形成した雄ねじ32とナット部材からなる係止部材4とを螺合し、ナット部材からなる係止部材4を締結することによって(この場合、シールのために、必要に応じて、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等のシール材として汎用されている材料からなるパッキンP3を配設することができる。)係止条片3の移動方向を規制して、外壁貫通パイプ1を外壁Wに形成した貫通孔Hに固定するようにすることができる。
なお、図6〜図7に示す参考例において、係止条片3を可撓性材料から構成すること(変形実施例)もでき、この場合のパイプ本体2を貫通孔Hに挿入する際の手順は、図1〜図4に示す実施例と同様となる。
また、上記実施例及び変形実施例においては、係止条片3に歯列30や雄ねじ32を備えたものを用いるようにしたが、図8〜図9に示す変形実施例のように、係止条片3を金属等の線条部材33で、係止部材4をばね板ナット41で構成することができる。
係止部材4を構成するばね板ナット41は、線条部材33からなる係止条片3の一方向の移動は許容するも、他方向の移動はばねの作用を以て抗い阻止するようにしたもので、本実施例においては、線条部材33からなる係止条片3が、屋外側への移動は許容され、屋内側への移動は阻止される向きに、ばね板ナット41をパイプ本体2に配設するようにする。
この場合、ばね板ナット41による線条部材33からなる係止条片3の保持力を高めるために係止条片3の係止部材4の係合部にローレット加工Rを施すことができる。
これによって、ばね板ナット41のばね作用が生じる際に、ばね板ナット41の挿通孔41bを形成するばね板部41aの先端が、ローレット加工Rが施された係止条片3に引っ掛かり、係止条片3の屋内側への移動を強力に阻止することができ、外壁貫通パイプ1を外壁Wに形成した貫通孔Hに強固に固定するようにすることができる。
図8〜図9に示す変形実施例の場合、係止条片3を構成する線条部材33は、可撓性材料から構成することも、また、剛性材料から構成すること(参考例)もできる。
そして、係止条片3を構成する線条部材33を可撓性材料から構成した場合には、パイプ本体2を貫通孔Hに挿入する際の手順は、図1〜図4に示す実施例と同様となり、また、剛性材料から構成した場合には、図5に示す参考例と同様となる。
なお、係止部材4を構成するばね板ナット41には、図9(c)〜図9(e)に示すようなスピードナット(スピードナットの形状は、図示の角形のほか、丸形やU形のものを用いることもできる。)のほか、係止条片3を挿通する挿通孔41bと係止条片3に係合するばね板部41aを形成するものであれば、図10(a1)〜図10(a2)に示すような軸用プッシュナット、図10(b1)〜図10(b2)に示すようなフラットプッシュナット、図10(c1)〜図10(c2)に示すようなCS形止め輪等、汎用のばね板ナットを用いることができる。
以上、本発明の外壁貫通パイプの取付構造について、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の外壁貫通パイプの取付構造は、屋外からの作業だけでパイプの取り付けを行うことができるとともに、部品点数を少なくすることができるという特性を有していることから、外壁の貫通孔に挿入して固定する外壁貫通パイプの取り付けの用途に広く用いることができ、新設のほか、既設の建造物の外壁貫通パイプの取り付けの用途にも用いることができる。
1 外壁貫通パイプ
2 パイプ本体
22 鍔部
23 環状体
3 係止条片
3A 基端側
3B 先端側
30 歯列
31 当接片
32 雄ねじ
33 線条部材
4 係止部材
40 係止爪
41 ばね板ナット
H 貫通孔
S 水密材
W 外壁
W1 外壁の屋外側の面
W2 外壁の屋内側の面

Claims (6)

  1. 外壁に形成した貫通孔に挿入して固定されるパイプの取付構造において、外壁の屋外側の面に当接する鍔部を一体に形成し、前記貫通孔に屋外側から挿通されるようにしたパイプ本体の外周面の軸方向に沿って、基端側をパイプ本体の鍔部を貫通して屋外側に導出し、先端側にパイプ本体の挿通時に貫通孔を通過可能とし、パイプの取付時に外壁の屋内側の面に当接係止されるようにした当接片を備えた係止条片を配設するとともに、該係止条片に係合した状態でパイプ本体に当接させることにより係止条片の屋内側への移動を規制する係止部材を配設し、前記係止条片を、パイプ本体の貫通孔への挿通時に、パイプ本体の外周面の軸方向に沿って配設した係止条片の先端に備えた当接片が、パイプ本体の挿通方向前方のパイプ本体の中心側に位置するように偏倚し、挿通後に前記偏倚した当接片がパイプ本体の外周側に位置するように自動復帰する可撓性材料で構成したことを特徴とする外壁貫通パイプの取付構造。
  2. 前記係止条片が、該係止条片の係止部材の係合部に歯列を備えるとともに、前記係止部材が、前記歯列と噛合する係止爪を備えてなることを特徴とする請求項記載の外壁貫通パイプの取付構造。
  3. 前記係止条片が、線条部材からなり、前記係止部材が、ばね板ナットからなることを特徴とする請求項記載の外壁貫通パイプの取付構造。
  4. 前記係止条片が、該係止条片の係止部材の係合部に雄ねじを備えるとともに、前記係止部材が、ナットからなることを特徴とする請求項記載の外壁貫通パイプの取付構造。
  5. パイプ本体の外周面に間隔をあけて複数の係止条片及びこれに対応する係止部材を配設したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の外壁貫通パイプの取付構造。
  6. 前記鍔部にパイプ本体と同心状の環状体を一体に形成し、環状体と貫通孔の隙間に水密材を配設したことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の外壁貫通パイプの取付構造。
JP2011033521A 2010-12-16 2011-02-18 外壁貫通パイプの取付構造 Active JP4832603B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011033521A JP4832603B1 (ja) 2010-12-16 2011-02-18 外壁貫通パイプの取付構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010280260 2010-12-16
JP2010280260 2010-12-16
JP2011033521A JP4832603B1 (ja) 2010-12-16 2011-02-18 外壁貫通パイプの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4832603B1 true JP4832603B1 (ja) 2011-12-07
JP2012141053A JP2012141053A (ja) 2012-07-26

Family

ID=45418167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011033521A Active JP4832603B1 (ja) 2010-12-16 2011-02-18 外壁貫通パイプの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4832603B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6269775B1 (ja) * 2016-10-06 2018-01-31 積水ハウス株式会社 屋外側スリーブ材及び屋外側スリーブ材の固定方法
CN113503401B (zh) * 2021-09-10 2021-11-12 江苏锐拓生物科技有限公司 一种管体越级穿墙装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5256416A (en) * 1975-10-31 1977-05-09 Hauff Werner Wall penetrating materials for cable and duct
JPS5383816A (en) * 1976-12-29 1978-07-24 Dainippon Printing Co Ltd Imprint preventive transfer sheet
JPS59547Y2 (ja) * 1979-07-25 1984-01-09 東京給排気設備株式会社 給排気筒用壁貫通装置
JPS5939248Y2 (ja) * 1979-06-22 1984-11-01 大阪瓦斯株式会社 流体制御用コツクの壁体内への取付け構造
JPS6234188Y2 (ja) * 1980-10-14 1987-09-01
JPH0329065U (ja) * 1989-07-31 1991-03-22
JPH067158Y2 (ja) * 1987-03-18 1994-02-23 株式会社藤井合金製作所 配管端末の防水構造
JPH10160054A (ja) * 1996-12-02 1998-06-16 Kyoritsu:Kk コンクリート壁体埋設用スリーブ
JPH11141764A (ja) * 1997-11-04 1999-05-28 Riken Corp 分割型管継手
JP2972952B1 (ja) * 1998-08-19 1999-11-08 株式会社藤井合金製作所 配管端末固定具
JP2002234463A (ja) * 2001-02-09 2002-08-20 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd 車両用部品の取付装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5383816U (ja) * 1976-12-13 1978-07-11
JP3029065U (ja) * 1996-03-15 1996-09-17 コーヨーサプライ株式会社 配管穴塞ぎ具

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5256416A (en) * 1975-10-31 1977-05-09 Hauff Werner Wall penetrating materials for cable and duct
JPS5383816A (en) * 1976-12-29 1978-07-24 Dainippon Printing Co Ltd Imprint preventive transfer sheet
JPS5939248Y2 (ja) * 1979-06-22 1984-11-01 大阪瓦斯株式会社 流体制御用コツクの壁体内への取付け構造
JPS59547Y2 (ja) * 1979-07-25 1984-01-09 東京給排気設備株式会社 給排気筒用壁貫通装置
JPS6234188Y2 (ja) * 1980-10-14 1987-09-01
JPH067158Y2 (ja) * 1987-03-18 1994-02-23 株式会社藤井合金製作所 配管端末の防水構造
JPH0329065U (ja) * 1989-07-31 1991-03-22
JPH10160054A (ja) * 1996-12-02 1998-06-16 Kyoritsu:Kk コンクリート壁体埋設用スリーブ
JPH11141764A (ja) * 1997-11-04 1999-05-28 Riken Corp 分割型管継手
JP2972952B1 (ja) * 1998-08-19 1999-11-08 株式会社藤井合金製作所 配管端末固定具
JP2002234463A (ja) * 2001-02-09 2002-08-20 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd 車両用部品の取付装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012141053A (ja) 2012-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5845883A (en) Flexible clip assembly
US7456361B2 (en) Clip for flexible armored cable
JP4842055B2 (ja) ホース接続装置
EP1688306A1 (en) Vehicle roof antenna installation device
US20080203247A1 (en) Clip
US8056937B2 (en) Tube couplings
JP5095947B2 (ja) 構成部品を保持するためのクリップ
US20120100745A1 (en) Rotationally configurable backshell for an electrical connector
JPS5922329B2 (ja) コ−ド留め具
US20100140925A1 (en) Pipe coupling
US20080230267A1 (en) Quick insert clamp for metal boxes
JP5060362B2 (ja) 配線・配管材引出具
JP4832603B1 (ja) 外壁貫通パイプの取付構造
US20070056654A1 (en) Fuel filler pipe retainer
US11732741B2 (en) Ratchet toggle connector
JP5224406B2 (ja) 配管の壁部貫通構造、配管の壁部貫通部材、および壁部への貫通配管固定方法
US11251590B2 (en) Cable snake
JP5892773B2 (ja) 発泡コンクリート用アンカー
JP2013061036A (ja) 留め具
EP2105646B1 (en) Joining device for components in fluid conveyance and distribution systems
JP2007224933A (ja) スタッドボルト用結束バンド
US10876656B2 (en) Hose clamp
JP6310781B2 (ja) 固定用ボルト
JPH0659685U (ja) クランプ
JP4212832B2 (ja) ケーブルの端末固定装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4832603

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250