JP4828856B2 - 船舶用推進装置の操作装置 - Google Patents

船舶用推進装置の操作装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の回動式操作用レバーを備えた船舶用推進装置の操作装置に関するものである。
従来、推進装置として例えば複数の船外機を搭載した小型船舶は、これらの船外機のスロットル操作を一つの操作装置によって行うことができるように構成されている。従来のこの種の操作装置としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
この特許文献1に示されている操作装置は、2台の推進機の前進・後退の切換えと、各推進機のスロットル操作とを推進機毎の操作用レバーによって行うものである。前記操作用レバーは、回動式のもので、操作装置本体の両側部に同一軸線上に位置する状態で回動自在に設けられている。
これらの操作用レバーの回動端部(先端部)には、運転者が把持するグリップがそれぞれ設けられている。このグリップは、操作時に手のひらの広い範囲に反力を分散させるために、操作用レバーの回動端部から他方の操作用レバー側へ所定の長さだけ延びるように形成されている。このグリップの延在側端部どうしは、2本の操作用レバーの操作方向の位置が同一である場合に互いに近接しかつ対向するように構成されている。
このため、この操作装置においては、2本の操作用レバーの操作方向の位置が同一である場合は、片手で二つのグリップを把持し、2本の操作用レバーを前進方向または後退方向へ操作量が互いに等しくなるように操作することができる。
特開平10−198451号公報(第3−5頁、第2図)
発明者らは、船外機などの推進機を3台搭載した小型船舶に特許文献1に示されているような回動式操作用レバーを備えた操作装置を用いることを考えている。この場合、操作装置としては、3本の回動式操作用レバーが同一軸線上に並べられ、操作用レバーの先端部にグリップがそれぞれ設けられる。
しかしながら、このような構成を採ると、グリップを片手で把持し、3本の操作用レバーを同時に操作することができなくなるおそれがあった。これは、グリップは、操作用レバーの軸線方向に所定の長さを有するように形成しなければならないからである。すなわち、前記軸線方向に所定の長さを有するグリップが3個一列に並ぶと、片手で把持できる範囲内にこれらのグリップが収まらなくなる場合があるからである。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、3本の操作用レバーの全てのグリップを片手で確実に把持することができる船舶用推進装置の操作装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る船舶用推進装置の操作装置は、把持用グリップがレバー本体の回動端部に設けられた回動式操作用レバーを同一軸線上に3本備えた船舶用推進装置の操作装置であって、3本の操作用レバーのうち中央に位置する操作用レバーの前記グリップは、レバー本体に取付けられた基部と、この基部から操作用レバーの軸線方向の両側方に突出する一対の凸部とから構成され、両側に位置する操作用レバーの前記グリップは、レバー本体に取付けられた基部と、この基部から中央の操作用レバー側へ突出する凸部とから構成され、各グリップの基部は、操作用レバーの回動中心を指向する方向において略同一位置に形成され、中央のグリップの凸部と両側のグリップの凸部とは、前記方向の一方と他方とに振り分けられかつ前記方向に重なるように形成され、前記操作用レバーは、箱状に形成された3個の操作装置本体の各々の一側部に設けられ、これらの操作装置本体は、操作用レバーを着脱可能なレバー取付部が一側部と他側部に設けられ、かつレバー回動スペース形成用のスペーサを挾んで3個分解可能に結合され、3本の操作用レバーのうち外側の一つの把持用グリップは、操作用レバーの軸線方向の一方の半部と他方の半部とから分解可能に構成され、かつ操作用レバーを中心にして前記一方の半部と他方の半部との位置を反転させた状態で操作用レバーに取付可能に構成されているものである。
本発明によれば、中央のグリップの凸部を把持する指で両側のグリップの凸部を把持することができる。このため、操作用レバーを単独でも容易に操作できる長さのグリップを備えているにもかかわらず、全てのグリップを片手で確実に把持することができる。したがって、3本の操作用レバーを片手で容易に操作可能な船舶用推進装置の操作装置を提供することができる。
また、本発明によれば、3本の操作用レバーを有する形態と、2本の操作用レバーを有する形態とのいずれか一方の形態を採ることができる。3本の操作用レバーを有する形態から2本の操作用レバーを有する形態に変更するためには、先ず、3個の操作装置本体のうち中央に位置する操作装置本体を操作用レバーと両側のスペーサとともに取外す。次に、外側の一つの操作装置本体の操作用レバーを反転させて他側部に付け替え、この操作用レバーのグリップを反転させて付け替える。その後、外側の二つの操作装置本体を互いに結合させることによって、2本の操作用レバーを有する操作装置が形成される。
したがって、この発明に係る船舶用推進装置の操作装置は、推進機を3台備えた船舶の推進装置用操作装置の他に、推進機を2台備えた船舶の推進装置用操作装置としても流用することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る船舶用推進装置の操作装置の一実施の形態を図1ないし図9によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る船舶用推進装置の操作装置を示す正面図、図2は同じく側面図、図3は同じく平面図、図4は操作用レバーのグリップを拡大して示す断面図である。図5はスペーサの断面図、図6は図2におけるVI−VI線断面図、図7は操作装置の使用状態での斜視図、図8は操作装置本体内の操作機構を示す断面図で、同図の破断位置を図1中にVIII−VIII線によって示す。図9は操作用レバーを2本使用する形態を示す正面図である。
これらの図において、符号11で示すものは、この実施の形態による船舶用推進装置の操作装置を示す。この操作装置11は、図示していない小型船舶の操船室に設けられた推進装置用操作盤12に取付けられ、3台の船外機(図示せず)の前進・後退の切換えと前進時または後退時のスロットル操作とを行うために使うものである。この実施の形態による操作装置11は、3本の回動式操作用レバー13,14,15と、操作用レバー毎の操作装置本体16とを備えている。この操作装置11が取付けられる操作盤12の上面12aは、上方を指向するように形成されており、操作用レバー13〜15は、操作盤12から上方に突出するように設けられている。
前記操作用レバー13〜15は、操作装置本体16に取付けられたレバー本体17と、このレバー本体17の上端部に着脱可能に取付けられたグリップ18〜20とから構成されている。前記レバー本体17は、3本の操作用レバー13〜15において同一構造となるように形成され、図5および図6に示すように、下端部に円板状の回動中心部21が設けられている。この回動中心部21の軸心部分は、図6に示すように、右側方に向けて突出するように形成されている。この突出部分には、後述する操作機構22を接続するための角柱状突起23が形成されている。
3本の操作用レバー13〜15の上端部にそれぞれ取付けられた前記グリップ18〜20は、図4に示すように、それぞれ右側半部18a〜20aと左側半部18b〜20bとから左右方向に分割可能に形成されている。前記右側半部18a〜20aと左側半部18b〜20bとは、レバー本体17の上端部を両側方から挟む状態で結合用ねじ24〜26によって互いに締結されている。この実施の形態では、3本の操作用レバー13〜15のうち、両側の2本の操作用レバー13,15に取付けられたグリップ18,20は、同一の構造のものが用いられている。
左側の操作用レバー15に取付けられたグリップ20には、3台の船外機のトリム角・チルト角を同時に変えるための操作スイッチ27が取付けられている。なお、各船外機のトリム角・チルト角を単独で変えるためには、操作装置本体16の前端側上部であって操作用レバー13〜15と対応する部位に設けられた船外機毎の操作スイッチ28(図2、図3および図7参照)を操作することによって行う。
前記3個のグリップ18〜20のうち中央に位置するグリップ19は、レバー本体17に取付けられた基部29と、この基部29から左右両側方に突出する一対の凸部30,30とから構成されている。
3個のグリップ18〜20のうち両側部に位置するグリップ18,20は、それぞれレバー本体17に取付けられた基部31と、この基部31から中央の操作用レバー14側へ突出する凸部32とから構成されている。
各グリップ18〜20の基部29,31は、操作用レバー13〜15の回動中心を指向する方向(レバー本体17の長手方向)において略同一位置に設けられている。各グリップ18〜20の凸部30,32は、図7に示すように、それぞれ円柱を径方向に2分割したような形状に形成されている。
中央のグリップ19の凸部30と両側のグリップ18,20の凸部32とは、操作用レバー13〜15の回動中心を指向する方向の一方と他方とに振り分けられるような位置であって、かつ前記方向に重なるような位置に形成されている。この実施の形態では、中央のグリップ19の凸部30が下側(回動する操作用レバーの径方向の内側)に位置し、両側のグリップ18,20の凸部32が上側(前記径方向の外側)に位置する状態でこれらがレバー本体17の長手方向に重なるように構成されている。
これらの操作用レバー13〜15を支持する前記操作装置本体16は、図6および図8に示すように、船体の左右方向に分割可能に形成された右側ケース41および左側ケース42と、これらのケース41,42の内部に収納された前記操作機構22と、後述するフリースロットルレバー43(図1〜図3参照)などを備えている。
前記右側ケース41と左側ケース42は、それぞれ左右方向の中央に向けて開放する箱状に形成されている。これらのケース41,42の上部における前後方向の両端部には、操作盤12の上面12aに支承される凸部44,45が一体に形成されている。
また、これらの右側ケース41と左側ケース42とは、図示していない結合用ボルトと、3個の操作装置本体16を貫通しこれらの操作装置本体16どうしを結合させる結合用ボルト46(図2参照)などによって互いに結合されている。
前記操作機構22は、図6および図8に示すように、前記両ケース41,42に軸線が船体の幅方向と平行になるように回動自在に支持された回動部材47と、この回動部材47に装着された駆動用リンク48と、この駆動用リンク48に連結用リンク49を介して一端部が連結されたワイヤ接続用リンク50とを備えている。
前記回動部材47の船体左側の端部には、図6に示すように、操作用レバー13〜15の回動中心部21が同一軸線上に位置する状態で固定用ボルト51によって締結されている。この回動部材47と前記回動中心部21との結合部分は、回動部材47に形成された断面四角形の嵌合孔47aに回動中心部21の角柱状突起23が嵌合する嵌合構造が採られている。この実施の形態による回動部材47は、船体右側の端部にも操作用レバー13〜15を取付けることができるように嵌合孔47aが形成されている。また、前記回動部材47の軸心、すなわち操作用レバー13〜15の軸心は、前記操作盤12の上面12aと略同じ高さに位置付けられている。
前記駆動用リンク48の上部は、図8に示すように、フリースロットルレバー43の回動軸部52に連結されており、フリースロットルレバー43が操作されることによって、回動部材47に対して回動するように構成されている。フリースロットルレバー43は、例えばエンジンを空ぶかしするような場合に操作するもので、前記回動軸部52を有しかつ操作装置本体16の右側部において前後方向に延びるレバー本体43a(図3参照)と、このレバー本体43aの後端(図3においては下端)から左側に延びる操作部43bとから構成されている。前記回動軸部52は、前記レバー本体43aの前側の端部に設けられている。
前記ワイヤ接続用リンク50の他端部には、プッシュプルワイヤ53の一端部が接続されている。このプッシュプルワイヤ53の他端部には、図示していない船外機のスロットル弁装置とシフト装置とが連結されている。この実施の形態による操作機構22は、操作用レバー13〜15を操作し回動部材47と駆動用リンク48とが回動することにより、この操作力が連結用リンク49を介してワイヤ接続用リンク50に伝達され、このワイヤ接続用リンク50が回動することによってプッシュプルワイヤ53が引かれたりまたは押される。
この実施の形態による操作装置11においては、操作用レバー13〜15が上方を指向する状態で船外機のシフト装置が中立状態になり、操作用レバー13〜15を前方に予め定めた角度だけ傾けることによって前記シフト装置が前進側に切り替わる。そして、操作用レバー13〜15をさらに前方に傾斜させた状態では、スロットル弁の開度が操作用レバー13〜15の操作量に対応して増減するようになる。後退するときには、操作用レバー13〜15を前記中立位置から後方に傾斜させることによって行う。この後退時にも前進時と同様に、操作用レバー13〜15を傾斜させる角度が予め定めた角度に達したときにシフト装置が後退側に切り替わり、さらに操作用レバー13〜15が後方に傾く状態では、操作用レバー13〜15の操作量に応じてスロットル弁の開度が増減するようになる。
このように構成された3個の操作装置本体16は、図1に示すように、各操作用レバー13〜15が船体左側に位置付けられる状態でかつ操作用レバー13〜15が同一軸線上に位置するように左右方向に一列に並べられている。これらの操作装置本体16どうしの間には、操作用レバー13〜15とこれに隣接する操作装置本体16との間にクリアランスが形成されるように、レバー回動スペース形成用の内側スペーサ61が介装されている。
これらの操作装置本体16と内側スペーサ61は、3個の操作装置本体16のうち最も右側に位置する操作装置本体16の右側面に右側保持用プレート62を接触させるともに、最も左側に位置する操作装置本体16の左側面にレバー回動スペース形成用の外側スペーサ63を介して左側保持用プレート64を接触させた状態で、これらの全ての部材を左右方向に貫通する前記3本の結合用ボルト46によって一つの組立体を構成するように結合されている。
右側保持用プレート62と左側保持用プレート64は、操作盤12に操作装置本体16を固定するためのもので、側方に突出する取付用フランジ62a,64aが一体に形成されている。これらのフランジ62a,64aは、前端部と後端部とに固定用ボルト62b,64bが挿通され、この固定用ボルト62b,64bによって操作盤12に固定される。また、これらの右側保持用プレート62と左側保持用プレート64は、図7に示すように、操作盤12に取付けられた状態で外装カバー75が外側から取付けられる。
前記内側スペーサ61と外側スペーサ63は、厚みと形状とが互いに同一の板状であって、図5に示すように、操作用レバー13〜15の前記回動中心部21を下方から囲む形状の上部66と、この上部66の下端部から下方に延びる下部67とによって側面視においてY字状を呈する形状に形成されている。
前記上部66の上端部であって前後方向の両端部には、図5および図6に示すように、上述した操作装置本体16の凸部44,45と同様に操作盤12の上面に支承される凸部68,69が形成されている。
前側の凸部68と後側の凸部69との間には、操作用レバー13〜15の回動中心部21の外周面と対向する側面視半円状の凹部71が形成されている。スペーサ61,63の左右両側面における前記凹部71に沿う部位には、図5中に破線で示すようにシート状のシール材72が貼着されている。このシール材72は、スペーサ61,63が操作装置本体16や左側保持用プレート64に接触した状態で凹部71内を液密となるようにシールするものである。
前記凹部71の周壁面は、前記回動中心部21と所定の間隔をおいて離間するように形成されている。この凹部71の下端部であって後側には、前記周壁面と回動中心部21との間隔が相対的に広くなるように角部73が形成されるとともに、排水通路74が形成されている。この排水通路74は、前記角部73の底面に上流端が開口し、スペーサの前記上部66を上下方向に貫通するように形成されている。前記排水通路74は、前記上部66の下端部に下方へ突出するように取付けられたドレンパイプ75に接続されている。
このドレンパイプ75は、スペーサ61,63にそれぞれ設けられており、これらの3本のドレンパイプ75には、図1および図2に示すように、排水用ホース76の上流側端部がそれぞれ接続されている。これらの排水用ホース76のうち中央に位置する排水用ホース76の下流側端部は、十字型ホースジョイント77の上側接続部に接続されている。両側に位置する排水用ホース76の下流側端部は、L字型ホースジョイント78と接続用ホース79とを介して十字型ホースジョイント77の右側接続部と左側接続部とに接続されている。この十字型ホースジョイント77の下側接続部は、図示してはいないが、排水用ホースによって排水用ポンプを有する排水装置に接続されている。これらの3本の排水ホース76と十字型パイプジョイント77などを有するホース組立体は、ドレンパイプ75から下方に延び、操作装置11の外に導出されている。
このように構成された内側スペーサ61を操作装置本体16間に介装するとともに、左側操作装置本体16と左側保持用プレートとの間に介装することにより、前記凹部71と、操作装置本体16の側壁および左側保持用プレート64とによって、上方に向けて開放しかつ操作用レバー13〜15の回動中心部21を収容する空間Sが形成される。この空間Sは、図7に示すように、上方に向けて開放しており、雨水や走航時の水飛沫などが浸入する。この空間Sに浸入した水は、前記凹部71の底に開口する排水通路74を通って操作装置11の外に排出される。
上述したように構成された船舶用推進装置の操作装置11は、運転者がグリップ18〜20を把持した状態でこれを前方へ押すかまたは後方へ引くことによって操作される。3個のグリップ18〜20のうち、中央に位置するグリップ19の凸部30と、両側に位置するグリップ18,20の凸部32は、図1および図4に示すように、操作用レバー13〜15の回動中心を指向する方向の一方と他方とに振り分けられかつ前記方向に重なるように形成されている。
このため、この操作装置1によれば、中央のグリップ19の左側の凸部30を把持する指で左側のグリップ20の凸部32を同時に把持することができ、中央のグリップ19の右側の凸部30を把持する指で右側のグリップ18の凸部32を同時に把持することができる。すなわち、3本のレバー本体17の間に形成される二つの空間にそれぞれ指を1本ずつ挿入するようにしてグリップ18〜20を把持することによって、全てのグリップ18〜20を片手で確実に把持することができる。
このように片手で全てのグリップ18〜20を把持することができる構成を採っているにもかかわらず、各グリップ18〜20は左右方向に所定の長さを有するように形成されているから、操作用レバー13〜15を1本ずつ操作するような場合でも力を加え易い。前記所定の長さとは、1本の操作用レバーを操作する際の荷重が手に広く分散し、この操作用レバーを容易に操作できるような長さである。
また、この実施の形態による操作装置11は、グリップ18〜20の凸部30と凸部32とが操作レバー13〜15の回動中心を指向する方向の一方と他方とに位置付けられかる前記方向に重なるように形成されていることにより、3本の操作用レバー13〜15どうしの間隔を可及的狭く形成することができるから、操作用レバーを3本備えているにもかかわらず左右方向の小型化が図れる。
この実施の形態による操作装置11は、図1および図7に示すように、3本の操作用レバー13〜15を有する形態を採る他に、図9に示すように、2本の操作用レバー13,15を有する形態を採ることができる。この操作装置11において、操作用レバーを3本使用する形態から操作用レバーを2本使用する形態に変更するに当たっては、先ず、結合用ボルト46を緩めて外すことにより3個の操作装置本体16からなる組立体を分解し、中央に位置する操作装置本体16と、その両側の内側スペーサ61,61とを取外す。
次に、右側の操作装置本体16の固定用ボルト51を緩め、操作用レバー13を操作装置本体16の右側部に付け替える。このときには、操作用レバー13を左右方向に反転させた後に角柱状突起23を回動部材47の右側の嵌合孔47aに嵌合させ、回動部材47に左側から挿入した固定用ボルト51を角柱状突起23に螺着させる。
その後、操作用レバー13のグリップ18をレバー本体17から取外し、左右方向に反転させた状態で再びレバー本体17に取付ける。このようにグリップ18の取付方向を変更した後、図9に示すように、右側の操作装置本体16を左側の操作装置本体16に右側から重ね、さらに、右側操作装置本体16の右側部に内側スペーサ61と右側保持用プレート62とをこの順に重ねた状態で、結合用ボルト46によってこれらの部材を互いに結合させる。なお、左側の操作装置本体16の左側部には、操作レバーを3本使用するときと同様に、外側スペーサ63と左側保持用プレート65とをこの順に並ぶように装着する。このように左右両側の操作装置本体16どうしを互いに結合させることによって、2本の操作用レバー13,15を有する操作装置11が形成される。
(第2の実施の形態)
図1〜図9に示すグリップ18〜20の凸部30,32は、それぞれ円柱を径方向に2分割したような形状に形成されているが、これらの凸部30,32の形状は、適宜変更することができ、例えば図10に示すように、正面視において台形状となるように形成することができる。
図10はグリップの他の実施の形態を示す図で、同図において、前記図1〜図9によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図10に示すグリップ18〜20の凸部30,32は、それぞれ恰も円柱を斜めに切断したような形状に形成されている。詳述すると、中央のグリップ19の凸部30は、軸線方向の長さが相対的に短い円柱状に形成され、この凸部30の先端部には、回動する操作用レバーの径方向の内側(図10においては下側)へ向かうにしたがって次第に側方に延在するような傾斜面30aが形成されている。
両側のグリップ18,20の凸部32も円柱状に形成されており、この凸部32の先端部には、回動する操作用レバーの径方向の外側(図10においては上側)へ向かうにしたがって次第に中央側に延在するような傾斜面32aが形成されている。この傾斜面32aと前記傾斜面30aとは、所定の間隔をおいて互いに対向するように形成されている。
3個のグリップ18〜20を図10に示すように形成しても中央のグリップ19の凸部30と両側のグリップ18,20の凸部32とは、操作用レバー13〜15の回動中心を指向する方向の一方と他方とに振り分けられるような位置であって、かつ前記方向に重なるような位置に形成されることになる。
この実施の形態を採る場合でも第1の実施の形態を採るときと同等の効果を奏する。
本発明に係る船舶用推進装置の操作装置を示す正面図である。 本発明に係る船舶用推進装置の操作装置を示す側面図である。 本発明に係る船舶用推進装置の操作装置を示す平面図である。 操作用レバーのグリップを拡大して示す断面図である。 スペーサの断面図である。 図2におけるVI−VI線断面図である。 操作装置の使用状態での斜視図である。 操作装置本体内の操作機構を示す断面図である。 操作用レバーを2本使用する形態を示す正面図である。 グリップの他の実施の形態を示す図である。
符号の説明
11…操作装置、13〜15…操作用レバー、16…操作装置本体、17…レバー本体、18〜20…グリップ、29,31…基部、30,32…凸部、61…内側スペーサ。

Claims (1)

  1. 把持用グリップがレバー本体の回動端部に設けられた回動式操作用レバーを同一軸線上に3本備えた船舶用推進装置の操作装置であって、
    3本の操作用レバーのうち中央に位置する操作用レバーの前記グリップは、前記レバー本体に取付けられた基部と、この基部から操作用レバーの軸線方向の両側方に突出する一対の凸部とから構成され、
    両側に位置する操作用レバーの前記グリップは、前記レバー本体に取付けられた基部と、この基部から中央の操作用レバー側へ突出する凸部とから構成され、
    各グリップの基部は、操作用レバーの回動中心を指向する方向において略同一位置に形成され、
    中央のグリップの凸部と両側のグリップの凸部とは、前記方向の一方と他方とに振り分けられかつ前記方向に重なるように形成され、
    前記操作用レバーは、箱状に形成された3個の操作装置本体の各々の一側部に設けられ、
    これらの操作装置本体は、操作用レバーを着脱可能なレバー取付部が一側部と他側部に設けられ、かつレバー回動スペース形成用のスペーサを挾んで3個分解可能に結合され、
    3本の操作用レバーのうち外側の一つの把持用グリップは、操作用レバーの軸線方向の一方の半部と他方の半部とから分解可能に構成され、かつ操作用レバーを中心にして前記一方の半部と他方の半部との位置を反転させた状態で操作用レバーに取付可能に構成されていることを特徴とする船舶用推進装置の操作装置。
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