JP4827245B2 - 水循環装置及び運転方法 - Google Patents

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本発明は、アスファルト切断の際に使用された水を循環して再利用するための水循環装置と、その運転方法に関する。
道路の舗装工事において、改修されるべきアスファルトを切断する際には、大量の水が使用される。そして、切断に用いられた後の水(切断泥水)には、微小なアスファルトや骨材が包含されている。その様な微小なアスファルトや骨材を包含する切断泥水は、現状では、例えば、施工現場近辺の側溝等に「垂れ流し」されている。
そうした側溝への切断汚水の「垂れ流し」は、環境に悪影響を及ぼす懸念がある。係る「垂れ流し」による弊害防止のため、当該切断汚水の有効な処理装置及び処理方法の開発が要請されている。しかし、有効な解決策は講じられていないのが現状である。
その他の従来技術としては、道路舗装面に埋設されている水道配管やガス配管を損傷せずに、道路の舗装面を切断することが出来る切断装置が提供されている(特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術は、道路舗装面の切断のみを目的としており、上述した様な切断に用いられた水の処理については、全く寄与しない。
特開平9−59918号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、道路舗装の改修で、アスファルトの切断に使用された切断泥水を周囲に垂れ流してしまうことなく、有効に再利用することが可能な水循環装置及びその運転方法の提供を目的としている。
本発明の水循環装置は、アスファルト舗装を切断する切断装置(1)と、切断の際に発生した切断泥水を貯蔵する泥水貯蔵装置(原水槽2)と、切断泥水に凝集剤を混合する混合装置(ラインミキサー3)と、混合装置(3)で生じたスラリーを貯蔵するスラリー貯蔵装置(貯泥槽4)と、スラリーをケーキ(C)と水とに分離する脱水装置(脱水機5及び真空ポンプPv)とを有し、脱水装置(5、Pv)でケーキ(C)から分離された水を前記切断装置(1)へ供給する配管(「接断水への再利用ライン」L62)と、脱水装置の吸引装置(真空ポンプPv)にケーキ(C)から分離された水を供給する配管(「真空ポンプ補給水への再利用ライン」L61)と、前記泥水貯蔵装置(原水槽2)にケーキ(C)から分離された水を供給する配管(「高濃度原水稀釈水への再利用ライン」L63)とを有することを特徴としている(請求項1)。
そして、上述した水循環装置(請求項1の水循環装置)の運転方法は、切断手段(1)によりアスファルト舗装を切断する工程(S1)と、切断の際に発生した切断泥水を泥水貯蔵手段(原水槽2)で貯蔵する工程(S2)と、混合手段(ラインミキサー3)で切断泥水に凝集剤を混合する工程(S3)と、混合装置(3)で生じた(S4)スラリーをスラリー貯蔵手段(貯泥槽4)で貯蔵する工程(S5)と、脱水手段(脱水機5及び真空ポンプPv)を用いてスラリーをケーキ(C)と水とに分離する工程(S6)と、脱水手段(脱水機5及び真空ポンプPv)でケーキ(C)と分離された水を前記切断手段(1)へ供給する(「切断水へ再利用」)工程(S10)と、ケーキ(C)と分離された水を脱水手段の吸引手段(真空ポンプPv)に供給する(「真空ポンプ補給水へ再利用」)工程(S11)と、ケーキ(C)と分離された水を泥水貯蔵手段(原水槽2)に供給する(「高濃度原水稀釈水へ再利用」)工程(S12)とを有する特徴としている(請求項2)。
上述する構成を具備する本発明によれば、アスファルトの切断の際に生じた切削泥水を回収して、水と固形分(ケーキC)とに分離しており、分離された水及びケーキ(C)を有効に再利用することにより、周囲の環境に「垂れ流す」ことを防止している。
脱水装置(脱水機5及び真空ポンプPv)でケーキ(C)から分離された水の再利用については、例えば、前記切断装置(1)へ供給する配管(「切断水への再利用ライン」L62)により切断装置(1)に送られ、切断時の切削水として再利用できる。
また、ケーキ(C)から分離された水は、脱水装置の吸引装置(真空ポンプPv)にケーキ(C)から分離された水を供給する配管(「真空ポンプ補給水への再利用ライン」L61)を介して、脱水装置の吸引装置(真空ポンプPv)に送られて、真空ポンプ(Pv)の補給水として再利用される。
さらに、ケーキ(C)から分離された水は、前記泥水貯蔵装置(原水槽2)にケーキ(C)から分離された水を供給する配管(「高濃度原水稀釈水への再利用ライン」L63)を介して、泥水貯蔵装置(原水槽2)に供給され、切削汚泥濃度が高く、凝集剤が十分に作用しない場合における希釈水として、再利用することができる。
また、スラリーが脱水されて生じた固形物は、土砂状のケーキ(C)となるが、このケーキ(C)は利用価値が広いので、アスファルトプラントその他において、広く再利用できる。
即ち、本発明によれば、道路改良工事で使用される水と、その水に含まれるアスファルトや骨材、その他が切断後に回収され、当該工事用で使用される各種の水や、他の工事用の材料としてリサイクルする事ができる。
その結果、施工領域周辺への汚染が防止され、環境に優しいアスファルトの補修工事の実施が可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1において、全体を符号100で示す水循環装置は、アスファルト舗装を切断する切断装置1と、切断の際に発生した切断泥水を貯蔵する泥水貯蔵装置(原水槽)2と、切断泥水に凝集剤を混合する混合装置(ラインミキサー)3とを有している。
そして水循環装置100は、混合装置(ラインミキサー)3で生じたスラリーを貯蔵するスラリー貯蔵装置(貯泥槽)4と、スラリーをアスファルトを含む土砂状のケーキCと水とに分離する脱水装置(脱水機)5と、スラリーから分離した水を一時貯留する濾液槽6とを有している。
さらに水循環装置100は、発動発電機8と、制御盤9とを備えており、発動発電機8で発電した電力を、制御盤9により、後述する各種ポンプ類或いは撹拌機等に、図示しない電力ラインを介して供給する。発動発電機8に代えて、商用電源から電力供給することも可能である。
制御盤9は、図示しない入力信号ライン及び出力信号ラインによって、後述のセンサ類や各ポンプ類及び撹拌機等に接続されており、当該センサからの入力信号に応じて、出力信号を各ポンプ類及び撹拌機に発信し、各ポンプ類及び撹拌機等の駆動・停止等の制御を行うように構成されている。
切断機1と原水槽2とは、切断泥水ラインL1で接続されている。
原水槽2とラインミキサー3の流入口3iとは、送泥ポンプP2を介装した送泥ラインL2で接続されている。
ラインミキサー3の排出口3oと貯泥槽4とは、スラリー搬送ラインL3で接続されている。
貯泥槽4と脱水機5とは、スラリー搬送ラインL4及びオーバーフローラインL52とにより接続されている。スラリー搬送ラインL4は貯泥槽4から脱水機5にスラリーを送り込むラインであって、スラリーポンプP4を介装している。オーバーフローラインL52は、脱水機5で処理しきれないスラリーを脱水機5から貯泥槽4に戻すラインである。
脱水機5と濾液槽6とは、分離水吸引ラインL51及び補給水補填ラインL61で接続されている。
ここで分離水吸引ラインL51は、脱水機5でスラリーから分離した水を濾液槽6に吸引するためのラインであり、真空ポンプPvを介装している。補給水補填ラインL61は、濾液槽6に貯留した分離水の一部を前記真空ポンプPvへ補給水として戻すためのラインである。
濾液槽6の内部は、透水性の仕切り6Cによって、上流側の区画6Aと下流側の区画6Bとに仕切られている。前記分離水吸引ラインL51及び補給水補填ラインL61は、上流側の区画6Aに接続されている。
濾液槽6の下流側の区画6Bは、第1の水回収ラインL62で前記切断機1と接続されていると共に、電磁弁Vを介装した第2の水回収ラインL63で原水槽2と接続されている。換言すれば、濾液槽6に貯留した水を、下流側の区画6Bに設けられた送水ポンプP6によって、切断機1或いは原水槽2へ戻すように構成されている。
前記第1の水回収ラインL62は、分岐点Bにおいて分岐管L620が分岐しており、その分岐管L620は後述するB液槽32に接続されている。
原水槽2は、前述した送泥ポンプP2に加えて、レベルセンサ21を備えている。レベルセンサ21は、送泥ポンプP2の起動・停止の制御におけるパラメータである原水槽2の液位を検知する機能を有している。
ここで、貯留する切断汚水が高濃度である場合には、後述する凝集分離用の薬液が効かなくなってしまうので、その汚水を希釈する必要がある。レベルセンサ21は、その様な場合に、稀釈水補給量の制御におけるパラメータとして、液位を検知する。
前記ラインミキサー3は、液槽31及び液槽32と接続されている。
液槽31はpH調整用の薬液を貯留しており、図1においてpH調整用の薬液は、「A液」と表示されている。一方の液槽32は、泥水の凝集分離用の薬液を貯留しており、該凝集分離用の薬液は、図1では「B液」と表示されている。
液槽31は、定量ポンプP31を介装したラインL31により、ラインミキサー3の接続口3aに接続されている。液槽31に貯留されているpH調整用の薬液(A液)は、必要量が定量ポンプP31で計量され、ラインミキサー3に供給される。
液槽32は撹拌機320を備えており、撹拌機320は撹拌翼32aと駆動モータ32bとを有している。そして液槽32は、定量ポンプP32を介装したラインL32により、ラインミキサー3の接続口3bに接続されている。
前述したように、液槽32には、濾液槽6と連通する第1の水回収ラインL62及び分岐ラインL620を経由して、脱水機5から分離されて濾液槽6に貯留された回収水が投入される。そして、撹拌機320によって、凝集分離用の薬液(B液)と投入された回収水とが撹拌されて、適正な溶液濃度となるように構成されている。適正濃度の凝集分離用の薬液(B液)は定量ポンプP32で計量され、ラインミキサー3に送り込まれる。
ラインミキサー3では、原水槽2から送られてきた切断汚水に、pH調整用の薬液(A液)と凝集分離用の薬液(B液)とが添加されて撹拌される。撹拌して出来たスラリーは、ラインミキサー3の排出口3oからスラリー搬送ラインL3を経由して、貯泥槽4に送られる。
貯泥槽4には撹拌機41とレベルセンサ42が設けられている。撹拌機41は、撹拌翼41aとモータ41bを有している。レベルセンサ42は、貯泥槽4に貯留するスラリーの量を検知する。
撹拌機41は、貯留したスラリーの固形分が沈殿しないように常時運転されており、以って、貯泥槽4に内の全体に亘って、常に同じ性状(濃度)を保つようにしている。
レベルセンサ42が検知したスラリー量が所定値を超えると、制御盤9の作用によって自動的にスラリーポンプP4が稼動し、脱水機5にスラリーを送り込むように構成されている。
次に、図2を参照して、脱水機5及びその周辺の機器について詳述する。
図2において、脱水機5は、貯泥タンク51と、円筒状のフィルタ52と、吸引パイプ53と、掻き取り用エッジ54とを有している。
貯泥タンク51は、図2の紙面と平行な断面が均一な形状をしており、図2の例では、当該断面は図2における下方が狭くなった五角形状(ホームベース形)である。
貯泥タンク51の下方には、スラリー搬送ラインL4との接続口51aが設けられており、貯泥タンク51の上方には、オーバーフローラインL52の接続口51bが形成されている。
円筒状のフィルタ52は半径方向に相当量の厚みを有しており、貯泥タンク51中で、円筒の中心軸が図2の紙面に垂直な方向へ延在するように配置されている。そして円筒状のフィルタ52は、図示しない駆動装置によって、円筒状の中心軸を回転中心として回転可能なように構成されている。
フィルタ52の下方は、貯泥タンク51に溜まったスラリー中に浸されている。そして、フィルタ52が図示しない駆動装置によって回転されると、フィルタ52の外周面にスラリー中の汚泥が付着する。
ここで、フィルタ52内部の中心には、前記分離水吸引ラインL51に接続された吸引パイプ53が引き込まれている。前述したように分離水吸引ラインL51には真空ポンプPvが介装されている。そのため、真空ポンプPvを稼動させると、フィルタ52内が負圧となって、フィルタ52が回転すると、スラリー中の汚泥がフィルタ表面に吸引される。その結果、フィルタ52が回転することによって、スラリー中の汚泥がフィルタ表面に付着して、貯泥タンク51の上方に掻き揚げられる。
また、フィルタ52内が負圧となるため、貯泥タンク51の上方においては、空気が吸引されて(点線の矢印)、フィルタ52の表面(外周)からフィルタ52の内部に侵入する。
この空気の侵入によって、フィルタ52表面に吸引された汚泥中の水分がフィルタ52内部に連行され、フィルタ52表面の汚泥が脱水される。脱水された汚泥は、「ケーキ」と称され、図2では符号Cで示されている。
脱水機5の脱水能力はフィルタ52の回転速度に関係する。すなわち、フィルタ52の回転速度を速くすれば、スラリー中の汚泥をフィルタ52の表面に吸引して、上方へ掻き揚げる量(脱水量に比例している)は増加する。
反対に、フィルタ52の回転速度を遅くすれば、スラリー中の汚泥をフィルタ52の表面に吸引して、上方へ掻き揚げる量(脱水量に比例している)は減少するのである。
図2において、貯泥タンク51のスラリー搬送ラインL4との接続口51aとは反対側に、板状の掻き取り用エッジ54が、フィルタ52表面と接するように配置されている。
掻き取り用エッジ54は、フィルタ52表面と接触している側とは反対側の端部が下になるように、傾斜して配置されている。また、掻き取り用エッジ54のフィルタ52表面と接する側の端部は、上下方向についてはフィルタ52の回転中心軸近傍で、フィルタ52と接触している。
掻き取り用エッジ54は、図示しないスライド機構(例えば、流体シリンダ、或いは簡単なカム機構等)によって、掻き取り用エッジ54をその傾斜に沿ってスライド運動(図2の矢印Zの方向の運動)せしめ、フィルタ52に接触する側の端部をフィルタ52に近づけ、或いは遠ざけることが出来るように構成されている。
例えば、フィルタ52の回転速度が速い場合は、当該エッジ54をフィルタ52側に強く押圧して、大量の汚泥を掻き取ることが出来るように制御する。
一方、フィルタ回転速度が遅い場合は、エッジ54でフィルタ52を強く押圧すると、フィルタ表面を削りこんでしまう恐れがある。従って、エッジ54がフィルタ52を押圧する力が弱くなるように制御する。
掻き取り用エッジ54におけるフィルタ52とは反対側の端部の下方には、ケーキ槽7が設けてある。掻き取り用エッジ54で掻き取られたケーキCは、ケーキ槽7内に所定量溜まるまで貯留される。
所定量のケーキCが溜まったならば、ケーキCは図示しない搬送手段によってアスファルトプラントに送られ、再生アスファルトとしてリサイクルされる。或いは、セメント工場に送られ、セメント材料として利用される。その他にも、ケーキCの用途は多々存在する。
次に、図3のフローチャートを参照して、図示の実施形態に係る水循環装置100の運転について説明する。
先ず、切断機1によって、改修するべきアスファルト舗装部分を切断する(ステップS1)。
切断時には大量の水が切削水として使用される。そして、アスファルト切削に用いられた水(切削泥水)は、例えばバキュームポンプ等による公知の手段を介装した切断汚水ラインL1によって、原水槽2に貯蔵される(ステップS2)。
原水層2に貯蔵された切断汚水は、レベルセンサ21の検知した水位が所定値を超えないように、送泥ポンプP2によって、随時、ラインミキサー3へ送り込まれる。
ラインミキサー3では、送り込まれた切断汚水に、液槽31から供給されるpH調整用の薬液(A液)と、液槽32から供給される凝集分離用の薬液(B液)とが加えられ、混合され(ステップS3)、スラリーとなる(ステップS4)。
ラインミキサー3で生じたスラリーは、スラリー搬送ラインL3を経由して、ラインミキサー3からスラリー貯蔵装置である貯泥槽4に送られて、貯泥槽4に貯蔵される(ステップS5)。
この貯泥槽4では、撹拌機41が常時稼動しており、スラリー中の固形物の沈殿を防止している。貯泥槽4に貯蔵されたスラリーが所定量以上になったことをレベルセンサ42が検知すると、スラリーポンプP4が稼動して、貯泥槽4内のスラリーを脱水機5のスラリータンク51に圧送する。
脱水機5では、スラリータンク51内のスラリーに浸された円筒状のフィルタ52が、回転速度を調整されて回転しており、スラリータンク51内の汚泥がフィルタ52に吸引されて掻き揚げられる。フィルタ52に吸引された汚泥は、分離水吸引ラインL51に介装された真空ポンプで空気を吸引することによって、水分が分離される(ステップS6)。
分離された水は、フィルタ52の中心部の吸引パイプ54及び分離水吸引ラインL51を経由して、濾液槽6のA室に吸引される(ステップS7の「水」のルート)。
一方、水分が分離した汚泥(ケーキ)は、掻き取り用エッジ54で掻き取られて、ケーキ槽7に貯留される(ステップS7の「ケーキ」のルート)。
濾液槽6のA室に吸引された濾過水は、その一部(ステップS8の「真空ポンプ用」)が、真空ポンプPvに搬送されて(ステップS10)、真空ポンプ補給水として再利用される(ステップS6)。
濾液槽6のA室に吸引された濾過水の残りの部分は、仕切り6Cを透過して、濾液槽6のB室に流入する。
濾液槽6のB室に流入した濾過水は、圧送ポンプP6によって、一部は第1の水回収ラインL62経由で(ステップS8の「切断用」)、切断機1に搬送される(ステップS9)。そして、ステップS1において、再度、切断水(切削水)として利用される。
圧送ポンプP6で送水される濾過水の残りの部分は、第2の水回収ラインL63経由で(ステップS8の「原水希釈用」)、原水槽2に搬送される(ステップS11)。そして、ステップS2において原水の希釈水として利用される。
また、第1の水回収ラインL62は途中で分岐しており、切断機1に供給される濾過水の一部は液槽32に送られ、凝集分離用の薬液(B液)の溶解用或いは希釈用に利用される。
ステップS6で脱水されたケーキCはケーキ槽7に貯留され(ステップS7で「ケーキ」)、所定量に達した時点で、搬出されてアスファルトプラントへ送られ、再生アスファルトとしてリサイクルされる。或いは、搬出されてセメント原料として再利用される(ステップS12)。
図3では示されていないが、制御盤9は水循環装置100の運転を終了するか否かを判断して、水循環装置100の運転を終了すると判断すれば、所定の手順を実行して、水循環装置100の運転を終了する。
図示の実施形態に係る水循環装置100及びそれを使用した工法によれば、スラリーから分離された水の一部は切断装置1に送られ、切断時の切断水(切削水)として再利用できる。
また、スラリーから分離された水の一部は補給水補填ラインL61に介装された真空ポンプPvに送られ、真空ポンプPvの補給水として再利用できる。
さらに、スラリーから分離された水の一部は原水槽2に送られ、高濃度原水の希釈水として再利用できる。
その結果、アスファルト切断で使用された水を「垂れ流し」にすることなく、必要な処理を行った上で、アスファルト切断作業或いはそれに関連する作業において、再利用することができる。
また、図示の水循環装置100及びそれを使用した工法によれば、脱水された固形物は、土砂状のケーキCとなり、アスファルトプラントで再生アスファルトとして、或いはセメント原料として再利用される。
このように、図示の水循環装置100及びそれを使用した工法によれば、道路改良工事で使用される水と、その水に包含されるアスファルトの粉末が切断後に回収され、当該工事及び他の工事用の材料として回収リサイクルが可能となる。そして、施工領域周辺への汚染も防止でき、地球環境に優しいアスファルトの舗装改修工事を実行することができる。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではないことを付記する。
本発明の実施形態の構成を示すブロック図。 図1における脱水機の部分拡大図。 本発明の実施形態に係る運転方法を説明するフローチャート。
符号の説明
1・・・切断装置/舗装切断機
2・・・汚水貯蔵装置/原水槽
3・・・混合手段/ミキサー
4・・・スラリー貯蔵手段/貯泥槽
5・・・脱水装置/脱水機
6・・・濾液槽
7・・・ケーキ槽
8・・・発動電動機
9・・・制御版
21・・・レベルセンサ
31・・・薬液槽/A液槽
32・・・薬液槽/B液槽
P2・・・汚水搬送ポンプ
P31・・・B液定量ポンプ
P32・・・A液定量ポンプ
P4・・・スラリーポンプ
Pv・・・真空ポンプ
51・・・スラリー貯留槽
52・・・フィルタ
54・・・ケーキ掻き取り部材/掻き取り用エッジ

Claims (2)

  1. アスファルト舗装を切断する切断装置と、切断の際に発生した切断泥水を貯蔵する泥水貯蔵装置と、切断泥水に凝集剤を混合する混合装置と、混合装置で生じたスラリーを貯蔵するスラリー貯蔵装置と、スラリーをケーキと水とに分離する脱水装置とを有し、脱水装置でケーキから分離された水を前記切断装置へ供給する配管と、脱水装置の吸引装置にケーキから分離された水を供給する配管と、前記泥水貯蔵装置にケーキから分離された水を供給する配管とを有することを特徴とする水循環装置。
  2. 請求項1の水循環装置の運転方法において、切断手段によりアスファルト舗装を切断する工程と、切断の際に発生した切断泥水を泥水貯蔵手段で貯蔵する工程と、混合手段で切断泥水に凝集剤を混合する工程と、混合装置で生じたスラリーをスラリー貯蔵手段で貯蔵する工程と、脱水手段を用いてスラリーをケーキと水とに分離する工程と、脱水手段でケーキと分離された水を前記切断手段へ供給する工程と、ケーキと分離された水を脱水手段の吸引手段に供給する工程と、ケーキと分離された水を泥水貯蔵手段に供給する工程とを有することを特徴とする水循環装置の運転方法。
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