JP4826289B2 - 歯車脱落防止機構 - Google Patents

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Description

本発明は、歯車が部組みされた状態にある歯車軸を垂直に立ててケーシング等に組み付ける場合に、重力により歯車が歯車軸の軸方向に移動して脱落することを阻止して組み付けを容易にした歯車脱落防止機構に関するものである。
例えば自動二輪車において、車幅方向に分割可能なエンジンケースの内部に車幅方向に沿う歯車軸(変速軸等)が回転自在に軸支され、この歯車軸に歯車(変速ギヤ等)が軸装されて変速装置が構成されたものがある。このような変速装置をエンジンケースに組み込む場合には、車幅方向に分割可能なエンジンケースの片側のケース半身を横倒しにし、部組みした歯車軸と歯車とを組み込む。
この組み込み時には歯車軸を垂直に立ててケース半身の軸受部に挿入するが、その際に歯車軸の軸端部に部組みされた歯車が重力により軸方向に移動して脱落しやすく、ケース半身への組み込みが困難であった。
歯車軸に部組みされた歯車や、歯車を位置決めするためのサークリップ、C−リング等が軸方向に移動することを防止した従来技術として特許文献1、2等に開示されているものがあるが、いずれも上述のように歯車軸をケーシング等に組み込む際における歯車の脱落を防止するものではない。
なお、歯車軸にサークリップやC−リング等を嵌装して歯車の軸方向への移動を阻止する従来の手法では、歯車軸にサークリップ、C−リング等を嵌装するための外周溝を刻設しなければならず、加工コストが嵩むばかりか、変速装置のように歯車軸に複数の歯車が設けられる場合には各歯車を順番にスライドさせてサークリップ、C−リング等を嵌装しなければならず、独自の組み付け手順を要するため組立作業性が低下するという問題があった。
しかも、歯車軸に上記外周溝を追加工しても歯車軸の強度を同等に確保するために、歯車軸の本来の外径を予め大きくしなければならないことや、サークリップ、C−リング等を組み付ける際のスペースを確保するために隣接する歯車やドッグクラッチのドッグ形状等を小型化するのに制約が生じ、これらが変速装置等の小型化を阻害していた。
特公平5−22089号公報 特開平10−213206号公報
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、簡素で安価な構成により、歯車が部組みされた歯車軸から歯車が重力により軸方向に移動して脱落することを防止して歯車軸をケーシング等に組み付けやすくするとともに、歯車自体を歯車軸に装着しやすくし、併せて歯車軸周りの耐久性向上および小型化を図ることのできる歯車脱落防止機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る歯車脱落防止機構は、エンジンケースの内部に歯車軸が軸支され、上記エンジンケースは上記歯車軸の軸方向に対して直角な面で分割される分割構造であり、上記歯車軸に歯車が軸装されたものにおいて、上記歯車は上記歯車軸の軸端部に取り付けられるものであり、この歯車の軸方向内側の内周面に円周方向に沿う内周溝を形成し、上記内周溝の内部に、縮径方向の締付力を有してその自由時の内径が上記歯車軸の外径よりも小さく設定されたリング状弾性保持部材を上記内周溝に対して相対回転自在に嵌装し、この歯車を上記歯車軸に装着した状態では、上記歯車に嵌装した上記リング状弾性保持部材の縮径方向の締付力によりリング状弾性保持部材を歯車軸の外周面に対し摩擦係合させ上記歯車の軸方向への移動を防止したことを特徴とする。
また、本発明に係る歯車脱落防止機構は、上記歯車軸に雄スプラインを形成する一方、上記歯車に雌スプラインを形成し、上記雄スプラインと雌スプラインとを嵌合させて歯車を歯車軸に対し回転一体かつ軸方向に摺動自在にするとともに、歯車軸の端部にテーパー部を形成し、上記テーパー部の傾斜角度を、少なくとも上記雄スプラインと雌スプラインとが係合し始めるまではテーパー部と上記リング状弾性保持部材とが接触しない角度に設定したことを特徴とする。
さらに、本発明に係る歯車脱落防止機構は、上記雄スプラインと雌スプラインとが係合し始めた状態において、上記内周溝の底面と上記リング状弾性保持部材の外周面との間の間隙寸法Xと、リング状弾性保持部材の内周面と上記歯車軸のテーパー部との間の最小隙間寸法Yとの間に、X<Yの関係を成立させたことを特徴とする。
そして、本発明に係る歯車脱落防止機構は、上記歯車に形成した内周溝は、上記歯車を上記歯車軸の軸端部から歯車軸に挿入し歯車軸に装着した状態で、上記歯車に嵌装した上記リング状弾性保持部材が歯車軸に形成した上記テーパー部よりも内側の位置で上記歯車軸の外周面を締め付けるような軸方向内側の部位に形成されたことを特徴とする。
本発明に係る歯車脱落防止機構によれば、歯車側に設けられたリング状弾性保持部材の締付力のために、歯車軸が垂直に立てられても、歯車軸に部組みされた歯車が重力により歯車軸の軸方向に移動して脱落することがない。このため、簡素で安価な構成により、歯車が部組みされた歯車軸をケーシング等に組み付け安くすることができる。
また、歯車軸の端部に形成したテーパー部と、このテーパー部の角度とにより、歯車自体を歯車軸に装着しやすくできる。
しかも、歯車軸側にサークリップやC−リング等を嵌装するための外周溝を刻設する必要がなくなるため、歯車軸周りの耐久性を向上させることができ、また上記溝を刻設する場合のように歯車軸の外径を予め大きくする必要がなく、さらに環状位置決め部材の組み付けスペースを確保する必要もないため、隣接する歯車のドッグ形状や歯車支持部の形状等を小型化、つまり歯車軸周りの小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る歯車脱落防止機構が適用された自動二輪車用エンジンの左側面図である。このエンジン1は、鋼管等で構成された車体フレーム2の前半部に保持されており、そのエンジンケース(クランクケース)3の上面前部に、シリンダーブロック4とシリンダーヘッド5とヘッドカバー6とからなる単気筒のシリンダーアッセンブリー7が設置されている。シリンダーヘッド5の後部にはキャブレター8とエアクリーナー9が順に接続され、シリンダーヘッド5の前部に排気管10が接続されている。なお、部材11はエンジンの冷却水を熱交換するラジエーターである。エンジンケース3の内部には車幅方向に沿うクランク軸13と、カウンター軸14およびドライブ軸15等の歯車軸が回転一体に軸支されている。
図2は図1のII-II線に沿うエンジンケース3の横断面図である。エンジンケース3は、クランク軸13、カウンター軸14、ドライブ軸15の軸方向に対して直角な分割面18で車幅方向に二分割可能な構造であり、左側ケース半身19と右側ケース半身20とを備えて構成されている。カウンター軸14とドライブ軸15は、それぞれ左側ケース半身19と右側ケース半身20に嵌合された左右一対のベアリング21,22とベアリング23,24とにより回転自在に軸支される。また、図2中には示されないがクランク軸13も同様にエンジンケース3内にて回転自在に軸支されている。
カウンター軸14の右端に形成されたクラッチ取付用スプライン26には図示しないクラッチユニットが装着され、このクラッチユニットに設けられた大径な一次ドリブンギヤがクランク軸13に一体形成された図示しない小径な一次ドライブギヤに噛合してクランク軸13の回転がカウンター軸14に伝達される。
また、カウンター軸14には例えば5個のドライブギヤ(駆動側歯車)A1〜A5が軸装され、ドライブ軸15には同じく5個のドリブンギヤ(従動側歯車)B1〜B5が軸装されている。ドライブギヤA1〜A5とドリブンギヤB1〜B5は互いに常時噛合し、それぞれの組みのギヤ比が異なり、5段変速の変速装置28が構成されている。
ドライブギヤA1はカウンター軸14に一体形成されている。また、ドライブギヤA2,A3の内径部に形成された雌スプライン31,32がカウンター軸14に形成された雄スプライン33,34にそれぞれ嵌合し、ドライブギヤA3はカウンター軸14に対し回転一体かつ軸方向に摺動自在であり、ドライブギヤA2はカウンター軸14に対し回転一体かつベアリング21とドライブギヤA5との間に挟まれて軸方向への動きが規制されている。
ドライブギヤA4とA5はカウンター軸14に対し回転自在であり、ドライブギヤA4はドライブギヤA1とサークリップ35とに挟まれて軸方向への動きを規制され、ドライブギヤA5はドライブギヤA2とサークリップ36とに挟まれて軸方向への動きを規制されている。
ドライブギヤA3には両側に雄ドッグクラッチ37,38が形成されている。また、ドライブギヤA5の右側面とドライブギヤA4の左側面にはそれぞれ雌ドッグクラッチ39,40が形成されている。ドライブギヤA3が左側にスライドすると雄ドッグクラッチ37が雌ドッグクラッチ39に噛合してドライブギヤA5がドライブギヤA3を介しカウンター軸14に回転一体となる。また、ドライブギヤA3が右側にスライドすると雄ドッグクラッチ38が雌ドッグクラッチ40に噛合してドライブギヤA4がドライブギヤA3を介しカウンター軸14に回転一体となる。
一方、ドリブンギヤB1,B2はドライブ軸15に対し回転自在であり、それぞれサークリップ41,42とベアリング23,24とに挟まれて軸方向への移動を規制されている。ドリブンギヤB3,B4,B5はその内径部に形成された雌スプライン43,44,45がドライブ軸15に形成された雄スプライン46に嵌合し、ドライブ軸15に対し回転一体である。ドリブンギヤB3はサークリップ47,48により軸方向の動きを規制されているが、ドリブンギヤB4,B5は軸方向に摺動自在である。
ドリブンギヤB4には両側に雄ドッグクラッチ51,52が形成されている。また、ドリブンギヤB3の右側面とドリブンギヤB1の左側面にはそれぞれ雌ドッグクラッチ53,54が形成されている。ドリブンギヤB4が左側にスライドすると雄ドッグクラッチ51が雌ドッグクラッチ53に噛合してドリブンギヤB3がドリブンギヤB4を介しドライブ軸15に回転一体となる。また、ドリブンギヤB4が右側にスライドすると雄ドッグクラッチ52が雌ドッグクラッチ54に噛合してドリブンギヤB1がドリブンギヤB4を介しドライブ軸15に回転一体となる。
さらに、ドリブンギヤB5の左側面には雄ドッグクラッチ56が形成され、ドリブンギヤB2の右側面には雌ドッグクラッチ57が形成されている。ドリブンギヤB5が左側にスライドすると雄ドッグクラッチ56が雌ドッグクラッチ57に噛合してドリブンギヤB2がドリブンギヤB5を介してドライブ軸15に回転一体となる。
ドライブギヤA3とドリブンギヤB4,B5にはそれぞれシフトフォーク溝61,62,63が形成されており、これらのシフトフォーク溝61,62,63を図示しない3つのシフトフォークが相対回転可能に把持して各ギヤA3,B4,B5を軸方向に移動させることにより、上述した各ドッグクラッチの噛み合いが選択されてカウンター軸14の回転が所定のギヤ比でドライブ軸15に伝達される。
ドライブ軸15の左端はエンジンケース3(左側ケース半身19)を貫通して外部に突出し、この突出部にドライブスプロケット65が回転一体に設けられている。一方、自動二輪車の図示しない後輪にはドリブンスプロケットが回転一体に設けられ、ドライブスプロケット65とドリブンスプロケットとの間にドライブチェーン66が巻装され、ドライブ軸15の回転、即ちエンジン1の出力が後輪に伝達される。
図3はカウンター軸14とドライブギヤA1〜A5の拡大図である。この図において、カウンター軸14の左側の軸端部に取り付けられるドライブギヤA2はカウンター軸14の左側に抜き外された状態となっており、ドライブギヤA2はカウンター軸14に矢印の方向で押し込まれて組み付けられる。このドライブギヤA2には本発明に係る歯車脱落防止機構70が設けられている。歯車脱落防止機構70は次のように構成されている。
図4にも拡大して示すように、ドライブギヤA2の内周面には、その軸方向内側の部位、即ちドライブギヤA5に近い部位に円周方向に沿う内周溝71が形成されている。そして、この内周溝71の内部にC−リング72(リング状弾性保持部材)が緩く嵌め込まれている。このC−リング72は縮径方向(向心方向)の締付力を有し、その自由時の内径dがカウンター軸14の外径Dよりも小さく設定されている。また、C−リング72の外径および幅は、内周溝71に対して相対回転自在となるように設定されている。なお、図中ではC−リング72の断面形状が略四角形であるが、円形断面や楕円形断面等であってもよい。
C−リング72は、その縮径方向の締付力によってカウンター軸14の外周面に対し摩擦係合し、これによりドライブギヤA2の軸方向への移動が防止されるため、ドライブギヤA2をカウンター軸14に挿入した状態でカウンター軸14を垂直に立てても、ドライブギヤA2が重力によりカウンター軸14の軸方向にスライドして抜脱することがない。
このため、車幅方向に分割可能なエンジンケース3を組み立てる際に、左側ケース半身19を横倒しにし、ドライブギヤA1〜A5が部組みされたカウンター軸14を垂直に立ててカウンター軸14の左端を左側ケース半身19のベアリング21に挿入する時に、ドライブギヤA2が脱落しないのでカウンター軸14を左側ケース半身19に組み込みやすい。
また、C−リング72がドライブギヤA2側に嵌装されることから、カウンター軸14側にはC−リング72嵌装用の外周溝を刻設する必要がなく、これによりカウンター軸14周りの耐久性を向上させることができる。しかも、上記外周溝の形成によるカウンター軸14の耐久性低下を踏まえて予めカウンター軸14の外径を予め大きくしたり、C−リング72をカウンター軸14に組み付ける際の組付スペースを確保する必要もないため、隣接するギヤやドッグクラッチのドッグ形状等を小型化でき、ひいてはカウンター軸14周りの小型化を図ることができる。
ところで、図4に拡大して示すように、カウンター軸14の左端部にはテーパー部75が形成されている。ドライブギヤA2をカウンター軸14に装着する際には、このテーパー部75によりC−リング72が押し広げられるため、ドライブギヤA2の装着が容易になっている。テーパー部75の傾斜角度θは、ドライブギヤA2をカウンター軸14に装着する際に、少なくともカウンター軸14の雄スプライン33とドライブギヤA2の雌スプライン31とが係合し始めるまではテーパー部75とC−リング72とが接触しない角度に設定されている。
即ち、図5にさらに拡大して示すように、カウンター軸14の雄スプライン33とドライブギヤA2の雌スプライン31とがE部で係合し始めた状態において、内周溝71の底面77とC−リング72の外周面78との間の間隙寸法Xと、C−リング72の内周面79とカウンター軸14のテーパー部75との間の最小隙間寸法Yとの間に、X<Yの関係が成り立っている。なお、図5中に示す寸法ZはC−リング72がカウンター軸14の外周面に摩擦係合するための締付代である。
上記のようにX<Yの関係が成り立っているため、ドライブギヤA2をカウンター軸14に装着する際には、C−リング72がカウンター軸14のテーパー部75に接触する以前にドライブギヤA2の雌スプライン31がカウンター軸14の雄スプライン33に嵌合する。よって、雌スプライン31と雄スプライン33とが嵌合する以前にC−リング72がカウンター軸14の外周面を挟持して雄雌のスプライン31,33の位置合わせが困難になりドライブギヤA2の装着作業性が低下するという懸念がない。
また、C−リング72が内周溝71の中で径方向に最大限に偏心したとしても、雌スプライン31と雄スプライン33との嵌合よりも先にC−リング72とテーパー部75とが接触することがないように、間隙寸法Xと最小隙間寸法Yと締付代Zとの関係をZ<X<Yとするのが望ましい。これにより、ドライブギヤA2の装着作業性を一段と向上させることができる。
なお、C−リング72が嵌合する内周溝71は、ドライブギヤA2内周面の軸方向内側(ここでは右側)の部位であるため、ドライブギヤA2がカウンター軸14に装着され終わると、C−リング72がカウンター軸14のテーパー部75よりも充分に内側の位置でカウンター軸14の外周面を締め付ける。このため、ドライブギヤA2を確実にカウンター軸14に保持させることができる。
ところで、本発明に係る歯車脱落防止機構70は、上記実施形態に示す自動二輪車の変速装置のみに限らず、自動車および他の乗り物の変速装置を始め、歯車と歯車軸を有するあらゆる機械類や実用品、模型等にも幅広く適用することができる。
本発明に係る歯車脱落防止機構が適用された自動二輪車用エンジンの左側面図。 図1のII-II線に沿うエンジンケースの横断面図。 カウンター軸とドライブギヤの拡大図。 図3のIV部拡大図。 図4のV部を拡大して本発明の一実施形態を示す図。
符号の説明
1 自動二輪車
3 エンジンケース
14 カウンター軸(歯車軸)
18 分割面
19 左側ケース半身
20 右側ケース半身
28 変速装置
31 雌スプライン
33 雄スプライン
70 歯車脱落防止機構
71 内周溝
72 C−リング(リング状弾性保持部材)
75 テーパー部
77 内周溝の底面
78 C−リングの外周面
79 C−リングの内周面
d C−リングの自由時の内径
A1〜A5 ドライブギヤ(駆動側歯車)
B1〜B5 ドリブンギヤ(従動側歯車)
D カウンター軸の外径
X 間隙寸法
Y 最小隙間寸法
θ テーパー部の傾斜角度

Claims (4)

  1. エンジンケースの内部に歯車軸が軸支され、上記エンジンケースは上記歯車軸の軸方向に対して直角な面で分割される分割構造であり、上記歯車軸に歯車が軸装されたものにおいて、上記歯車は上記歯車軸の軸端部に取り付けられるものであり、この歯車の軸方向内側の内周面に円周方向に沿う内周溝を形成し、上記内周溝の内部に、縮径方向の締付力を有してその自由時の内径が上記歯車軸の外径よりも小さく設定されたリング状弾性保持部材を上記内周溝に対して相対回転自在に嵌装し、この歯車を上記歯車軸に装着した状態では、上記歯車に嵌装した上記リング状弾性保持部材の縮径方向の締付力によりリング状弾性保持部材を歯車軸の外周面に対し摩擦係合させ上記歯車の軸方向への移動を防止したことを特徴とする歯車脱落防止機構。
  2. 上記歯車軸に雄スプラインを形成する一方、上記歯車に雌スプラインを形成し、上記雄スプラインと雌スプラインとを嵌合させて歯車を歯車軸に対し回転一体かつ軸方向に摺動自在にするとともに、歯車軸の端部にテーパー部を形成し、上記テーパー部の傾斜角度を、少なくとも上記雄スプラインと雌スプラインとが係合し始めるまではテーパー部と上記リング状弾性保持部材とが接触しない角度に設定したことを特徴とする請求項1に記載の歯車脱落防止機構。
  3. 上記雄スプラインと雌スプラインとが係合し始めた状態において、上記内周溝の底面と上記リング状弾性保持部材の外周面との間の間隙寸法Xと、リング状弾性保持部材の内周面と上記歯車軸のテーパー部との間の最小隙間寸法Yとの間に、X<Yの関係を成立させたことを特徴とする請求項2に記載の歯車脱落防止機構。
  4. 上記歯車に形成した内周溝は、上記歯車を上記歯車軸の軸端部から歯車軸に挿入し歯車軸に装着した状態で、上記歯車に嵌装した上記リング状弾性保持部材が歯車軸に形成した上記テーパー部よりも内側の位置で上記歯車軸の外周面を締め付けるような軸方向内側の部位に形成されたことを特徴とする請求項2または3に記載の歯車脱落防止機構。
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