JP4825325B2 - シリンダ錠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固定のシリンダボディと、制限された範囲での軸方向移動および回動を可能として前記シリンダボディに挿入、支持されるインナシリンダと、イグニッションスイッチと、操向ハンドルの操向操作を不能とするステアリングロック機構と、前記インナシリンダの回動力を外部機構への操作力に変換する操作力出力機構とを備えるシリンダ錠装置に関する。
インナシリンダをプッシュしつつオフ位置からオン位置に回動してバッテリ回路を接続し、前記オフ位置に対してオン位置と同一側にあるシートロックオープン位置にインナシリンダをプッシュせずに回動してシートロック状態を解除するようにしたシリンダ錠装置が、特許文献1によって知られている。
特許第2922828号公報
上記特許文献1で開示されたシリンダ錠装置では、インナシリンダと、該インナシリンダに軸方向相対移動を可能としつつ相対回動を不能として連結されるとともにステアリングロック機構に連結されるカムとの間に、シートロック機構にワイヤを介して連結されるレバーに係合し得るロックと、前記インナシリンダの軸線に沿う方向に移動することを可能としてシリンダボディに支持される作動子とが配置されており、オフ位置からロック位置にインナシリンダを回動する際には、インナシリンダをプッシュ操作することで該インナシリンダおよびカムの係合を解除し、オフ位置からロック位置に回動するようにし、オフ位置からシートオープン位置にインナシリンダを回動する際には、インナシリンダをプッシュ操作しないことでインナシリンダおよびロックを係合し、オフ位置からシートオープン位置にロックを回動するようにしている。
すなわち特許文献1で開示されたものでは、イグニッションスイッチのオン/オフ機能、ステアリングロック機能およびシートロックオープン機能を持たせるために、インナシリンダ、ロック、作動子およびカムが必要であり、部品点数が多くなるとともに構造が複雑であり、各部品相互の連結および連結解除を精度よく切換えるためには各部品の加工精度を高めることが要求される。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数を低減した簡単な構成で、イグニッションスイッチのオン/オフ機能、ステアリングロック機能および外部機構への操作力出力機能が得られるようにしたシリンダ錠装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、固定のシリンダボディと、制限された範囲での軸方向移動および回動を可能として前記シリンダボディに挿入、支持されるインナシリンダと、イグニッションスイッチと、操向ハンドルの操向操作を不能とするステアリングロック機構と、外部機構を作動せしめる操作力に前記インナシリンダの回動力を変換して出力する操作力出力機構とを備えるシリンダ錠装置において、オフ位置と、前記インナシリンダの前記オフ位置から一方側への回動に応じて前記イグニッションスイッチをオン状態とするオン位置と、前記インナシリンダの前記オフ位置から他方側への回動に応じて前記ステアリングロック機構を操向不能とする側に作動せしめるロック位置と、前記オフ位置および前記オン位置間に位置して、前記インナシリンダの前記オフ位置から前記一方側への回動に応じて前記操作力出力機構から操作力を出力する操作力出力位置とが、前記インナシリンダの回動軸線まわりに設定され、前記インナシリンダは、制限された範囲での軸方向相対移動を可能として前記イグニッションスイッチに相対回動不能に連結されるスイッチ連結軸部と、前記ステアリングロック機構の一部を構成するカム部と、前記操作力出力機構の一部を構成する係合部とを一体に有して、前記オフ位置から前記操作力出力位置への回動操作時にその回動操作の前に規定量のプッシュ操作が要求されるようにして前記シリンダボディに挿入、支持され、前記操作力出力機構の操作力伝達経路の一部を構成する回動部材が、制限された範囲で前記シリンダボディに対する軸方向移動を規制されると共に、前記インナシリンダに軸方向相対移動可能且つ回動可能に支持され、前記回動部材には、前記インナシリンダの前記オフ位置での前記規定量のプッシュ操作時に前記インナシリンダの前記係合部が当接、係合可能となる当接係止部が設けられ、前記シリンダボディには、前記インナシリンダの前記オフ位置での前記規定量未満のプッシュ操作時に、前記係合部に当接して前記インナシリンダの前記操作力出力位置側への回動を阻止するが、前記規定量のプッシュ操作時には前記インナシリンダの前記操作力出力位置側への回動を許容する回動規制部が設けられ、前記シリンダボディおよび前記インナシリンダ間には、前記インナシリンダの規定量のプッシュ操作状態で該インナシリンダが前記操作力出力位置から前記オン位置側に回動するのを阻止する規制手段が設けられることを特徴とする
請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成に加えて、前記インナシリンダは、前記オフ位置から前記ロック位置への回動操作時にその回動操作の前に規定量のプッシュ操作が要求されるようにして前記シリンダボディに挿入、支持され、前記回動部材は、規定量だけプッシュ操作された前記インナシリンダの前記オフ位置から前記ロック位置側への回動時に、前記インナシリンダとの係合を回避する形状に形成されることを特徴とする。
さらに請求項記載の発明は、請求項記載の発明の構成に加えて、前記シリンダボディおよび前記インナシリンダ間に、前記ロック位置側の前記インナシリンダの回動端を規制する第2の規制手段、前記オフ位置で前記ロック位置側への前記インナシリンダの回動を規制する第3の規制手段、ならびに前記オン位置側の前記インナシリンダの回動端を規制する第4の規制手段が設けられることを特徴とする。
なお実施例のシートロック解錠位置P3が本発明の操作力出力位置に対応し、実施例のシートロック機構14が本発明の外部機構に対応する。
請求項1記載の発明によれば、インナシリンダがオフ位置で規定量だけプッシュされることで該インナシリンダの係合部が回動部材の当接係止部に確実に当接、係合し得る位置とならない限り、回動規制部によって操作力出力位置側へのインナシリンダの回動が阻止されるので、インナシリンダを規定量だけプッシュ操作することによる確実な当接、係合によって回動部材を回動することができる。しかもスイッチ連結軸部およびカム部を一体に有するインナシリンダに係合部が一体に設けられており、部品点数を低減した簡単な構成で、イグニッションスイッチのオン/オフ機能、ステアリングロック機能および外部機構への操作力出力機能を得ることができる。さらに操作力出力機構の操作力伝達経路の一部を構成する前記回動部材はインナシリンダに回動自在に支承されるものであり、インナシリンダの係合部と、回動部材の当接係止部との相対配置を精度よく定めて確実な当接、係合が可能となる。
た、オフ位置でのインナシリンダのプッシュ操作時には該インナシリンダが操作力出力位置からオン位置側に回動するのが阻止されるので、外部機構への操作力出力時にイグニッションスイッチが不所望にオン状態となることはなく、バッテリの電力消費量が増大することもない。
請求項記載の発明によれば、オフ位置でプッシュ操作したインナシリンダをロック位置側に回動したときに、インナシリンダの回動が回動部材に伝達されることはなく、ステアリングロック機構だけを確実に作動せしめることができる。
さらに請求項記載の発明によれば、スイッチ連結軸部、カム部および係合部を一体に有するインナシリンダおよびシリンダボディ間に設けられる第2〜第4の規制手段で、ロック位置、オフ位置およびオン位置を確実に定めてイグニッションスイッチのオン/オフ機能およびステアリングロック機能を確実に切り換える構造をコンパクトに構成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図13は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は自動二輪車の簡略化した側面図、図2はオン位置にあるシリンダ錠装置の2矢視拡大図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5はステアリングロック機構の作動状態をオフ位置、ロック位置およびオン位置でそれぞれ示すための図3の5−5線に沿う断面図、図6はオフ位置での図3の6−6線に沿う断面図、図7はオフ位置での図3の7−7線に沿う断面図、図8はロック位置、シートロック解錠位置およびオン位置での状態を順次示すための図7に対応した図、図9は図3および図4の9−9線断面図、図10は図9の10−10線断面図、図11は図9の11−11線断面図、図12は操作力出力機構が操作力を出力した状態での図9に対応した断面図、図13はインナシリンダのプッシュ操作量が規定量未満の状態での図3の13−13線に沿う断面図である。
先ず図1において、たとえばスクータ型の自動二輪車の車体後部には、乗員を乗せるための乗員用シート11が、上方を開放した箱形に形成されて該乗員用シート11の下方に配置されるラゲッジボックス12を上方から覆って閉鎖する位置と、前方側に回動してラゲッジボックス12を開放する位置との間で回動することを可能として、ラゲッジボックス12の前部に支軸13を介して回動可能に連結されており、ラゲッジボックス12の後部および乗員用シート11間には、ラゲッジボックス12を閉鎖した状態にある乗員用シート11の位置を維持するシートロック機構14が設けられ、このシートロック機構14の鎖錠状態は、伝動索であるケーブル15の牽引によって解錠される。
一方、車体はその前端にヘッドパイプ18を有しており、このヘッドパイプ18で操向ハンドル16およびフロントフォーク17が操向可能に支承される。しかも該ヘッドパイプ18には、操向ハンドル16の操向操作を不能とするステアリングロック機構19(図3および図5参照)の施・解錠操作ならびにイグニッションスイッチ20(図3および図4参照)のスイッチング態様切換え操作を可能としたシリンダ錠装置21が取付けられる。
図2〜図4を併せて参照して、シリンダ錠装置21は、複数のボルト23…で前記ヘッドパイプ18に取付けられる固定のシリンダボディ24と、図示しないキーを挿入した状態での回動操作による回動ならびに所定回動位置でのプッシュ操作による軸方向移動を可能としてシリンダボディ24に挿入、支持されるインナシリンダ25とを備える。
前記シリンダボディ24の前端部(図3および図4の左端部)には、円筒状のかしめ用筒部24aと、該かしめ用筒部24aで囲繞される平坦なリング状の受け面27とが設けられる。またシリンダボディ24には、前記受け面27に一端を開口する第1孔28と、第1孔28よりも小径にして第1孔28の他端に一端を同軸に連ならせる第2孔29と、軸方向に沿う間隔を第2孔29との間にあけて第2孔29の後方(図3および図4の右方)に配置される第3孔30とが同軸に設けられるとともに、第2および第3孔29,30間に配置されてヘッドパイプ18とは反対側に開放する凹部31が設けられる。而して前記凹部31の開口端を覆うボディカバー32がボルト33…でシリンダボディ24に取付けられ、シリンダボディ24およびボディカバー32で収容室34が形成される。
シリンダボディ24の後端部には、前記インナシリンダ25の回動動作に応じてスイッチング態様を変化させるイグニッションスイッチ20が取り付けられるものであり、該イグニッションスイッチ20が備えるコンタクトホルダ35を回動可能に嵌合せしめるスイッチ収容孔36がシリンダボディ24の後端部に設けられ、該スイッチ収容孔36および前記収容室34間を隔てるようにしてシリンダボディ24に設けられた隔壁24bに、収容室34およびスイッチ収容孔36間を結ぶようにして前記第3孔30が設けられる。
前記シリンダボディ24の後端部には、前記イグニッションスイッチ20を覆うスイッチカバー37が装着され、前記イグニッションスイッチ20に連なるハーネス38が、前記スイッチカバー37から外部に延出される。
前記インナシリンダ25は、図2で明示するように、ロック位置P1、オフ位置P2およびオン位置P4を順次占めるように回動することを可能として、シリンダボディ24に挿入、支持されるものであり、前記オフ位置P2および前記オン位置P4間の中間部にシートロック解錠位置P3が設定される。
インナシリンダ25は、正規のキーを挿入せしめるための有底のキー挿入孔39を有して第1および第2孔28,29に嵌合されるロータ部25aと、該ロータ部25aに連なってクランク状に形成されるとともに前記収容室34に収容されるカム部25bと、前記ロータ部25aと同軸にして前記カム部25bに連なる軸部25cと、非円形形状を有して前記軸部25cに連なるスイッチ連結軸部25dとを一体に有する。前記軸部25cは第3孔30に回動可能かつ軸方向の移動を可能として挿通され、前記スイッチ連結軸部25dは、イグニッションスイッチ20の前記コンタクトホルダ35に、軸方向の相対移動を可能としつつ軸線まわりの相対回動を阻止するようにして嵌合、連結される。しかもインナシリンダ25の軸部25cおよび前記スイッチ連結軸部25d間に形成された段部25eに当接されたばね受け板40およびコンタクトホルダ35間には戻しばね41が縮設されており、この戻しばね41のばね力によりインナシリンダ25は前方側(図3および図4の左方側)に弾発付勢される。
前記インナシリンダ25のロータ部25aにおける前部には、鍔部42が半径方向外方に突出するようにして一体に突設されており、該鍔部42は、シリンダボディ24における第1および第2孔28,29間に形成される環状の段部43と、前記受け面27に当接した状態で前記かしめ用筒部24aをかしめることによってシリンダボディ24に固定されるリング板44との間に挟まれて、シリンダボディ24の第1孔28に挿入される。
またインナシリンダ25のロータ部25aには、第2孔29の内面に開口するようにしてシリンダボディ24に設けられた係合溝50…に係合し得る複数のタンブラー45…が係合溝50…に係合する方向に弾発付勢されながら配設され、正規のキーをキー挿入孔39に挿入するのに応じて前記各タンブラー45…は係合溝50…との係合を解除する側に変位し、それによりインナシリンダ25の回動が可能となる。
ところで、インナシリンダ25は、そのオフ位置P2およびオン位置P4では、図3および図4で示すように、前記戻しばね41が発揮する弾発力によって前部の鍔部42がリング板44に当接した前進位置に在り、オフ位置P2からロック位置P1への回動時ならびにシートロック解錠位置P3への回動時にはその回動操作に先立って前記戻しばね41の弾発力に抗したプッシュ操作が要求されるものであり、ロック位置P1およびシートロック解錠位置P3への回動時にインナシリンダ25は、前記鍔部42を第1および第2孔28,29間の段部43に当接させた後退位置となる。
図5において、ステアリングロック機構19は、前記インナシリンダ25のカム部25bと、インナシリンダ25の軸線と直交する平面内でスライド作動することを可能としてシリンダボディ24に支承されるロックピン46と、前記インナシリンダ25を貫通せしめて前記ロックピン46に固定される連結部材47とで構成される。前記ロックピン46は、前記インナシリンダ25の回動に応じて転舵操作の許容および阻止を切換えるようにしてシリンダボディ24に設けられた摺動孔49にスライド可能に支承され、収容室34内で前記連結部材47にインナシリンダ25のカム部25bが連結される。すなわち連結部材47には、前記カム部25bを挿通せしめる連結孔48が設けられるものであり、カム部25bがクランク状に形成されていることにより、インナシリンダ25が回動するのに伴ってロックピン46がスライド駆動される。
而してインナシリンダ25のオフ位置P2では、図5(a)で示すように、ロックピン46はその先端部を摺動孔49の外端開口部に対応させた位置に在り、インナシリンダ25のロック位置P1では、図5(b)で示すように、転舵操作を阻止すべくシリンダボディ24から先端部を突出させた位置に在り、さらにインナシリンダ25のオン位置P4では、図5(c)で示すように、ロックピン46はその先端部を前記摺動孔49内に引き込んだ位置まで後退することになる。
図6および図7において、シリンダボディ24およびインナシリンダ25間には、インナシリンダ25の規定量のプッシュ操作状態で該インナシリンダ25がシートロック解錠位置P3からオン位置P4側に回動するのを阻止する第1の規制手段51と、ロック位置P1側のインナシリンダ25の回動端を規制する第2の規制手段52と、オフ位置P2でロック位置P1側へのインナシリンダ25の回動を規制する第3の規制手段53と、オン位置P4側のインナシリンダ25の回動端を規制する第4の規制手段54とが設けられる。
第1の規制手段51は、前記インナシリンダ25におけるロータ部25aおよびカム部25bの連設部に設けられる第1当接面55と、インナシリンダ25がシートロック解錠位置P3に回動したときに第1当接面55に当接するようにしてシリンダボディ24に設けられる第1規制突部56とで構成され、第2の規制手段52は、前記インナシリンダ25におけるロータ部25aおよびカム部25bの連設部に設けられる第2当接面57と、インナシリンダ25がロック位置P1に回動したときに第2当接面57に当接するようにしてシリンダボディ24に突設される第2規制突部58とで構成され、第3の規制手段53は、第2当接面57と、インナシリンダ25がオフ位置P2に回動したときに第2当接面57に当接するようにしてシリンダボディ24に突設される第3規制突部59とで構成され、第4の規制手段54は、前記インナシリンダ25におけるロータ部25aおよびカム部25bの連設部に設けられる第3当接面60と、第1規制突部56とで構成される。
第1当接面55および第2当接面57は、インナシリンダ25におけるロータ部25aおよびカム部25bの連設部に軸方向位置を同一として設けられ、第3当接面60は、第1および第2当接面55,57よりも後方側すなわちカム部25b側で前記ロータ部25aおよびカム部25bの連設部に設けられる。第1規制突部56は、インナシリンダ25の規定量のプッシュ操作時には前記第1当接面55に当接可能であるものの前記第3当接面60には当接せず、またインナシリンダ25の非プッシュ操作時には前記第3当接面60に当接可能であるものの第1当接面55には当接しないようにしてシリンダボディ24に突設される。第2規制突部58は、インナシリンダ25の規定量のプッシュ操作時には前記第2当接面57に当接可能としてシリンダボディ24に突設され、第3規制突部59は、インナシリンダ25の非プッシュ操作時には前記第2当接面57に当接可能であるもののインナシリンダ25の規定量のプッシュ操作時には前記第2当接面57には当接しないようにしてシリンダボディ24に突設される。
而して非プッシュ操作状態でインナシリンダ25がオフ位置P2に在るときには、図6および図7で示すように、インナシリンダ25の第2当接面57が第3規制突部59に当接することになり、オフ位置P2からロック位置P1側へのインナシリンダ25の回動が第3の規制手段53で規制されることになる。またオフ位置P2で規定量のプッシュ操作を行ったインナシリンダ25をロック位置P1に回動すると、図8(a)で示すように、インナシリンダ25の第2当接面57が第2規制突部58に当接し、ロック位置P1側へのインナシリンダ25の回動端が第2の規制手段52で規制される。またオフ位置P2で規定量のプッシュ操作を行ったインナシリンダ25をシートロック解錠位置P3に回動すると、図8(b)で示すように、インナシリンダ25の第1当接面55が第1規制突部56に当接し、オン位置P4側へのインナシリンダ25の回動が第1の規制手段51で規制される。さらに非プッシュ操作状態のインナシリンダ25をオン位置P4に回動すると、図8(c)で示すように、インナシリンダ25の第3当接面60が第1規制突部56に当接し、インナシリンダ25のオン位置P4側への回動端が第4の規制手段54で規制されることになる。
図9〜図11において、シリンダ錠装置21は、インナシリンダ25をオフ位置P2からシートロック解錠位置P3に回動したときの回動力を、シートロック機構14をシートロック解錠側に作動しめる操作力に変換して出力する操作力出力機構63を備えるものであり、この操作力出力機構63は、前述した隔壁24bおよび後述する規制壁部77により制限された範囲でシリンダボディ24に対する軸方向移動を規制されると共に、前記インナシリンダ25の軸部25cで軸方向相対移動可能且つ回動可能に支承される回動部材64と、インナシリンダ25の規定量のプッシュ操作に応じて前記回動部材64に係合し得るようにしてインナシリンダ25の軸部25cに一体に突設される係合部65と、係合部65が係合した状態の前記回動部材64がインナシリンダ25とともに回動するのに応じてスライド作動すべくシリンダボディ24に支承されるスライド部材66とを備え、前記回動部材64は前記インナシリンダ25の操作力を操作力出力機構63に伝達する操作力伝達経路の一部を構成する。
前記回動部材64は、円筒部64aと、該円筒部64aの前端(図3および図4の左端)から半径方向外方に張り出す鍔部64bとを一体に有するものであり、前記インナシリンダ25の軸部25cを挿通せしめる挿通孔67と、前記インナシリンダ25をオフ位置P2で規定量プッシュ操作したときに前記係合部65を係合することを可能として前記挿通孔67の前端に連なる係合孔68とが回動部材64に設けられる。
ところで前記係合部65は、インナシリンダ25の軸部25cから半径方向外方に突出するものであり、インナシリンダ25の非プッシュ操作状態では、前記回動部材64の前方に位置するものの、オフ位置P2での規定量のプッシュ操作に応じて前記係合孔68内に進入する位置で前記軸部25cに一体に突設される。
前記係合孔68は、前記軸部25cの略半周を挿通せしめる半円部68aと、オフ位置P2にあるインナシリンダ25を規定量プッシュ操作したときに前記係合部65を進入させ得るようにして前記半円部68aを要の位置として扇状に形成される扇状部68bとが連なって成るものであり、扇状部68bの周方向一端(図9の下端)側壁部は、前記インナシリンダ25の係合部65に当接、係合可能な当接係止部69として形成される。しかもシートロック機構14が施錠状態のままであるときにはスライド部材66は図9で示す位置にあり、この際、オフ位置P2で規定量プッシュ操作したインナシリンダ25の係合部65は当接係止部69に近接、対向するようにして係合孔68内に進入することになり、規定量プッシュ操作したままのインナシリンダ25をオフ位置P2からシートロック解錠位置P3まで図9の時計方向に回動すると、図12で示すように、当接係止部69に係合部65が当接、係合することで回動部材64は時計方向に回動する。
また規定量プッシュ操作したインナシリンダ25をオフ位置P2からロック位置P1に図9の反時計方向に回動すると、前記係合部65は、前記扇状部68b内を前記当接係止部69とは反対側の側壁に近接、対向する位置まで変位することになり、インナシリンダ25から回動部材64に力が作用することはない。すなわち回動部材64は、規定量プッシュ操作されたインナシリンダ25のオフ位置P2からロック位置P1側への回動時に、インナシリンダ25との係合を回避する形状に形成されることになる。
前記回動部材64の鍔部64bにおける外周部には、前記円筒部64aの一部を囲む円弧状の壁部70が、前記円筒部64aとの間に円弧状の溝71を形成するようにして一体に突設されており、シリンダボディ24および回動部材64間には、図3に明示するように、前記溝71に一部を収容して前記円筒部64aを囲繞するねじりばね72が設けられる。而して該ねじりばね72の一端は、前記回動部材64の鍔部64aの外周面から側方に突出するようにして一体に設けられた係合突部73に係合されるのであるが、前記鍔部64bの外周面から前記係合突部73に至る外側面73aは、ねじりばね72の一端の係合操作を容易とするために、前記係合突部73の先端に向かうにつれてインナシリンダ25の軸線から離反する傾斜面として形成される。
而して前記ねじりばね72が発揮するばね力により、前記回動部材64は、図9および図12の反時計方向に回動付勢されるものであり、回動部材64には、前記ねじりばね72による回動付勢方向への回動端を規制すべくシリンダボディ24に当接する規制部74が設けられる。
図13を併せて参照して、非プッシュ操作状態にあるインナシリンダ25の係合部65および前記回動部材64間に位置する規制壁部77がシリンダボディ24に一体に設けられており、この規制壁部77には、前記インナシリンダ25の軸部25cを挿通せしめるようにして略V字状に凹んだ回動規制部78が設けられる。而して回動規制部78は、シートロック機構14が施錠状態のままであって回動部材64がその規制部74をシリンダボディ24に当接させた状態にある時に回動部材64の係合孔68にほぼ重なるような形状に形成されるものであり、ロック位置P1からオフ位置P2までの間にあるインナシリンダ25をプッシュ操作したときにインナシリンダ25の係合部65は規制壁部77に接触することなく前記回動規制部78を通過することができる。またロック位置P1でインナシリンダ25へのプッシュ操作力を解放すると、インナシリンダ25は前記係合部65が回動部材64の係合孔68から前記回動規制部78を通過するようにして前方位置に戻ることになる。
またオフ位置P2での規定量未満のプッシュ操作時にインナシリンダ25をシートロック解錠位置P3側に回動すると、前記係合部65は回動規制部78に当接することになり、インナシリンダ25のシートロック解錠位置P3側への回動が規制されるが、規定量のプッシュ操作時には係合部65は回動規制部78を通過してインナシリンダ25の操作力出力位置P3側への回動が許容される
再び図9〜図12に注目して、前記回動部材64に対応する位置で前記シリンダボディ24には、前記収容室34に通じる収容凹部79がボディカバー32とは反対側すなわちシリンダボディ24のヘッドパイプ18への取付け面80に開口するようにして設けられており、該取付け面80と面一となる蓋部材81Aが前記収容凹部79の前記取付け面80への開口端を閉じるようにしてシリンダボディ24に複数たとえば一対のねじ部材82,82(図11参照)によって取付けられる。而して蓋部材81Aは、シリンダボディ24および車体のヘッドパイプ18間に挟まれるようにしてシリンダボディ24に取付けられることになる。
前記収容凹部79は、インナシリンダ25の軸線およびロックピン46の軸線に直交する平面内で上下に長く延びた矩形状に形成されるものであり、この収容凹部79の両側壁には、前記蓋部材81A側に臨む一対の段部83,83が設けられる。而して前記スライド部材66の前記回動部材64側の両側一面を前記段部83…に摺接させるとともに前記回動部材64とは反対側の他面を前記蓋部材81Aに摺接させるようにして収容凹部79にスライド可能に収容されており、蓋部材81Aに一体に突設されたガイド突部84が前記スライド部材64に設けられたガイド凹部85に嵌合される。
前記スライド部材66において前記回動部材64に対向する一面の両側には、該スライド部材66のスライド方向に長く延びる嵌合凹部86,86が設けられる。一方、回動部材64には、その規制部74からスライド部材66側に延びる一対の腕部87,87が一体に設けられており、それらの腕部87…の先端部が前記両嵌合凹部86…に嵌合される。またスライド部材66の上部には円形断面の突部88が一体に突設されており、コイルばねである戻しばね89が、その一部が前記突部88を囲繞するようにしてスライド部材66の上部およびシリンダボディ24間に縮設される。該戻しばね89は、前記回動部材64の両腕部87…に当接させる側にスライド部材66を付勢するばね力を発揮するものであり、スライド部材66は、回動部材64の回動に応じてスライドすることになる。
而してインナシリンダ25がオフ位置P2にあって前記回動部材64が図9で示すように規制部74をシリンダボディ24に当接させた状態にあるときに、スライド部材66は、図9〜図11で示すように下限位置にあり、規定量プッシュしたインナシリンダ25をオフ位置P2からシートロック解錠位置P3に回動するのに応じて回動部材64が図12で示すように時計方向に回動したときには、スライド部材66が突部88をシリンダボディ24に当接させるようにして戻しばね89のばね力に抗して上限位置まで変位することになる。
ケーブル15は、アウターケーブル90内にインナーケーブル91が移動可能に挿通されて成るプッシュ・プルケーブルであり、アウターケーブル90の一端に設けられる支持筒92が、前記蓋部材81Aに一体に設けられてシリンダボディ24の下方に位置する支持板部93に係合される。すなわち蓋部材81Aには取付け面80と面一にしてシリンダボディ24の下方に延びる延出板部94が一体に突設されており、この延出板部94の先端に前記支持板部93が直角にかつ一体に連設される。しかも前記支持板部93の両側および延出板部94の両側には三角形状の補強板部95,96が一体に連設される。しかも前記支持板部93および前記延出板部94には前記支持筒92を支持板部93に係合させるための開口部98が設けられる。
前記支持筒92から突出したインナーケーブル91の一端部は、シリンダボディ24において前記支持板部93に対向する下部端壁を移動自在に貫通するものであり、インナーケーブル91の一端に固着された係止駒101が、前記下部端壁の内面に当接、係合するようにしてスライド部材66のガイド凹部85に収容される。すなわちスライド部材66およびケーブル15の連結部は、シリンダボディ24および車体のヘッドパイプ18間に挟まれるようにして前記ヘッドパイプ18への取付け面80側でシリンダボディ24内に配設される。
前記係止駒101は、短円柱状に形成されるものであり、この係止駒101の長手方向中央部にインナーケーブル91の一端が固着される。而してシートロック機構14の鎖錠状態で下限位置にある前記スライド部材66は、オフ位置P2で規定量プッシュ操作されたインナシリンダ15をシートロック解錠位置P3まで回動操作するのに応じた前記回動部材64の回動に応じて、図12で示すように上限位置まで変位するものであり、このスライド部材66のスライド作動に応じて該スライド部材66から前記ケーブル15に、該ケーブル15を牽引するようにした操作力が作用することになり、それによってシートロック機構14が解錠されることになる。
前記スライド部材66に係止駒101を当接、係合させた状態で、前記インナーケーブル91の一端部を挿通させるためのスリット99が前記シリンダボディ24および前記蓋部材81Aに設けられ、前記スライド部材66の下部端壁には、前記スリット99に連なる挿通溝100が、インナーケーブル91の一端部を挿通せしめるようにして設けられる。
ところで、前記係止駒101をスライド部材66に容易に係合、連結するために、ケーブル15におけるインナーケーブル91の一端に固着された係止駒101は、前記スライド部材66から該ケーブル15に作用する操作力の作用方向とは異なる方向でスライド部材66からオフセットした位置からスライド部材66側に移動して該スライド部材66に係合、連結されることになる。
すなわち前記収容凹部79から側方にオフセットした位置で前記蓋部材81Aには、前記係止駒101を貫通させ得る挿入孔103(図9参照)が設けられ、シリンダボディ24には前記挿入孔103に通じる挿入凹部104が設けられており、前記スライド部材66には、その下限位置で前記挿入凹部104およびガイド凹部85間を結ぶ連絡溝105が設けられる。而して挿入孔103から挿入凹部104に挿入された係止駒101を、下限位置にあるスライド部材66側に変位させることにより係止駒101をガイド凹部85に収容してスライド部材66に当接、係合させることができる。
また蓋部材81Aには、係止駒101を前記挿入凹部104からスライド部材66側に移動させる際に、インナーケーブル91の一端部を移動させるためのスリット106が前記連絡溝105に対応して設けられる。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、インナシリンダ25は、制限された範囲での軸方向相対移動を可能としてイグニッションスイッチ20に相対回動不能に連結されるスイッチ連結軸部25d、ならびにステアリングロック機構19の一部を構成するカム部25bを一体に有するとともに係合部65が一体に設けられるものであり、このインナシリンダ25が、オフ位置P2からシートロック解錠位置P3に回動操作する際には、その回動操作の前に規定量のプッシュ操作が要求されるようにしてシリンダボディ24に挿入、支持されており、操作力出力機構63の操作力伝達経路の一部を構成する回動部材64は、オフ位置P2での規定量のプッシュ操作に応じて前記係合部65を当接、係合させ得る当接係止部69を有して前記インナシリンダ25に回動可能に支持されている。
したがって部品点数を低減した簡単な構成で、イグニッションスイッチ20のオン/オフ機能、ステアリングロック機能およびシートロック機構14への操作力出力機能を得ることができる。さらに操作力出力機構63の一部を構成する前記回動部材64はインナシリンダ25に回動自在に支承されるものであり、インナシリンダ25の係合部65と、回動部材64の当接係止部69との相対配置を精度よく定めることができ、確実な当接、係合が可能となる。
またオフ位置P2での規定量未満のプッシュ操作時には係合部65に当接してインナシリンダ25のシートロック解錠位置P3側への回動を阻止するが、規定量のプッシュ操作時にはインナシリンダ25の操作力出力位置P3側への回動を許容する回動規制部78がシリンダボディ24に設けられるので、インナシリンダ25がオフ位置P2で規定量だけプッシュされることで該インナシリンダ25の係合部65が回動部材64の当接係止部69に確実に当接、係合し得る位置とならない限り、回動規制部78によってシートロック解錠位置P3側へのインナシリンダ25の回動が阻止されることになり、インナシリンダ25を規定量だけプッシュ操作することによる確実な当接、係合によって回動部材64を操作力出力位置P3側へ回動することができる。
またシートロック解錠位置P3が、オフ位置P2およびオン位置P4間に設定され、シリンダボディ24およびインナシリンダ25間に、インナシリンダ25の規定量のプッシュ操作状態で該インナシリンダ25がシートロック解錠位置P3からオン位置P4側に回動するのを阻止する第1の規制手段51が設けられるので、オフ位置P2でのインナシリンダ25のプッシュ操作時には該インナシリンダ25がシートロック解錠位置P3からオン位置P4側に回動するのが阻止されることになり、シートロック機構14への操作力出力時にイグニッションスイッチ20が不所望にオン状態となることはなく、バッテリの電力消費量が増大することもない。
またインナシリンダ25は、オフ位置P2からロック位置P1への回動操作時にその回動操作の前に規定量のプッシュ操作が要求されるようにしてシリンダボディ24に挿入、支持されており、回動部材64は、規定量だけプッシュ操作されたインナシリンダ25のオフ位置P2からロック位置P1側への回動時に、インナシリンダ25との係合を回避する形状に形成されるので、オフ位置P2でプッシュ操作したインナシリンダ25をロック位置P1側に回動したときに、インナシリンダ25の回動が回動部材64に伝達されることはなく、ステアリングロック機構19だけを確実に作動せしめることができる。
さらにシリンダボディ24およびインナシリンダ25間には、ロック位置P1側のインナシリンダ25の回動端を規制する第2の規制手段52、オフ位置P2でロック位置P1側へのインナシリンダ25の回動を規制する第3の規制手段53、ならびにオン位置P4側のインナシリンダ25の回動端を規制する第4の規制手段54が設けられるので、スイッチ連結軸部25d、カム部25bおよび係合部65を一体に有するインナシリンダ25およびシリンダボディ24間に設けられる第2〜第4の規制手段52〜54で、ロック位置P1、オフ位置P2およびオン位置P4を確実に定めてイグニッションスイッチ20のオン/オフ機能およびステアリングロック機能を確実に切り換える構造をコンパクトに構成することができる。
しかも操作力出力機構63の一部を構成するスライド部材66およびケーブル15の連結部が、シリンダボディ24および車体のヘッドパイプ18間に挟まれるようにして車体への取付け面80側でシリンダボディ24内に配設されるので、シリンダボディ24が車体側に取付けられた状態では、スライド部材66およびケーブル15の連結部は、シリンダボディ24および車体のヘッドパイプ18で覆われることになり、スライド部材66およびケーブル15の連結部への不正アクセスを防止してスライド部材66およびケーブル15の連結状態を維持することができ、シートロック機構14の施錠状態が不所望に解除されてしまうことを防止することができる。
またケーブル15の一端に固着された係止駒101が、スライド部材66からケーブル15に作用する操作力の作用方向とは異なる方向でスライド部材66からオフセットした位置からスライド部材66側に移動して該スライド部材66に係合、連結されるので、ケーブル15をスライド部材66に連結するための特別な部材を不要として部品点数を低減しつつ、スライド部材66のスライド作動によってケーブル15の連結が解除されることがないようにしてケーブル15をスライド部材66に連結することができる。
図14は本発明の第2実施例を示すものであり、図1〜図13の第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
シリンダボディ24には、その取付け面80と面一となる蓋部材81Bが、シリンダボディ24および車体のヘッドパイプ18間に挟まれるようにして取付けられており、この蓋部材81Bには、シリンダボディ24の下方に延びる延出板部94と、延出板部94の先端に直角に連設される支持板部93とが一体に連設されるとともに、カバー97が一体に設けられる。
而して前記カバー97は、ケーブル15のインナーケーブル91のうち前記アウターケーブル90のシリンダボディ24への固定部すなわち支持筒92の支持板部93への係合部およびシリンダボディ24間に配置される部分を覆うように形成される。
この第2実施例によれば、インナーケーブル91のうちアウターケーブル90のシリンダボディ24への固定部およびシリンダボディ24間に配置される部分がカバー97で覆われ、該カバー97が、シリンダボディ24および車体間に挟まれるようにしてシリンダボディ24に取付けられる蓋部材81Bに一体に設けられるものであるので、ケーブル15のシリンダボディ24側への不正アタックを防止して、シートロック機構14の鎖錠状態が不所望に解除されてしまうことをより確実に防止することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
第1実施例の自動二輪車の簡略化した側面図である。 オン位置にあるシリンダ錠装置の2矢視拡大図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4−4線断面図である。 ステアリングロック機構の作動状態をオフ位置、ロック位置およびオン位置でそれぞれ示すための図3の5−5線に沿う断面図である。 オフ位置での図3の6−6線に沿う断面図である。 オフ位置での図3の7−7線に沿う断面図である。 ロック位置、シートロック解錠位置およびオン位置での状態を順次示すための図7に対応した図である。 図3および図4の9−9線断面図である。 図9の10−10線断面図である。 図9の11−11線断面図である。 操作力出力機構が操作力を出力した状態での図9に対応した断面図である。 インナシリンダのプッシュ操作量が規定量未満の状態での図3の13−13線に沿う断面図である。 第2実施例の図13に対応した断面図である。
14・・・外部機構であるシートロック機構
16・・・操向ハンドル
19・・・ステアリングロック機構
20・・・イグニッションスイッチ
21・・・シリンダ錠装置
24・・・シリンダボディ
25・・・インナシリンダ
25b・・・カム部
25d・・・スイッチ連結軸部
51・・・規制手段
52・・・第2の規制手段
53・・・第3の規制手段
54・・・第4の規制手段
63・・・操作力出力機構
64・・・回動部材
65・・・係合部
69・・・当接係止部
78・・・回動規制部
P1・・・ロック位置
P2・・・オフ位置
P3・・・操作力出力位置であるシートロック解錠位置
P4・・・オン位置

Claims (3)

  1. 固定のシリンダボディ(24)と、制限された範囲での軸方向移動および回動を可能として前記シリンダボディ(24)に挿入、支持されるインナシリンダ(25)と、イグニッションスイッチ(20)と、操向ハンドル(16)の操向操作を不能とするステアリングロック機構(19)と、外部機構(14)を作動せしめる操作力に前記インナシリンダ(25)の回動力を変換して出力する操作力出力機構(63)とを備えるシリンダ錠装置において
    オフ位置(P2)と、前記インナシリンダ(25)の前記オフ位置(P2)から一方側への回動に応じて前記イグニッションスイッチ(20)をオン状態とするオン位置(P4)と、前記インナシリンダ(25)の前記オフ位置(P2)から他方側への回動に応じて前記ステアリングロック機構(19)を操向不能とする側に作動せしめるロック位置(P1)と、前記オフ位置(P2)および前記オン位置(P4)間に位置して、前記インナシリンダ(25)の前記オフ位置(P2)から前記一方側への回動に応じて前記操作力出力機構(63)から操作力を出力する操作力出力位置(P3)とが、前記インナシリンダ(25)の回動軸線まわりに設定され
    前記インナシリンダ(25)は、制限された範囲での軸方向相対移動を可能として前記イグニッションスイッチ(20)に相対回動不能に連結されるスイッチ連結軸部(25d)と、前記ステアリングロック機構(19)の一部を構成するカム部(25b)と、前記操作力出力機構(63)の一部を構成する係合部(65)とを一体に有して、前記オフ位置(P2)から前記操作力出力位置(P3)への回動操作時にその回動操作の前に規定量のプッシュ操作が要求されるようにして前記シリンダボディ(24)に挿入、支持され、
    前記操作力出力機構(63)の操作力伝達経路の一部を構成する回動部材(64)が、制限された範囲で前記シリンダボディ(24)に対する軸方向移動を規制されると共に、前記インナシリンダ(25)に軸方向相対移動可能且つ回動可能に支持され、
    前記回動部材(64)には、前記インナシリンダ(25)の前記オフ位置(P2)での前記規定量のプッシュ操作時に前記インナシリンダ(25)の前記係合部(65)が当接、係合可能となる当接係止部(69)が設けられ
    前記シリンダボディ(24)には、前記インナシリンダ(25)の前記オフ位置(P2)での前記規定量未満のプッシュ操作時に、前記係合部(65)に当接して前記インナシリンダ(25)の前記操作力出力位置(P3)側への回動を阻止するが、前記規定量のプッシュ操作時には前記インナシリンダ(25)の前記操作力出力位置(P3)側への回動を許容する回動規制部(78)が設けられ
    前記シリンダボディ(24)および前記インナシリンダ(25)間には、前記インナシリンダ(25)の規定量のプッシュ操作状態で該インナシリンダ(25)が前記操作力出力位置(P3)から前記オン位置(P4)側に回動するのを阻止する規制手段(51)が設けられることを特徴とするシリンダ錠装置。
  2. 記インナシリンダ(25)は、前記オフ位置(P2)から前記ロック位置(P1)への回動操作時にその回動操作の前に規定量のプッシュ操作が要求されるようにして前記シリンダボディ(24)に挿入、支持され、前記回動部材(64)は、規定量だけプッシュ操作された前記インナシリンダ(25)の前記オフ位置(P2)から前記ロック位置(P1)側への回動時に、前記インナシリンダ(25)との係合を回避する形状に形成されることを特徴とする請求項記載のシリンダ錠装置。
  3. 記シリンダボディ(24)および前記インナシリンダ(25)間に、前記ロック位置(P1)側の前記インナシリンダ(25)の回動端を規制する第2の規制手段(52)、前記オフ位置(P2)で前記ロック位置(P1)側への前記インナシリンダ(25)の回動を規制する第3の規制手段(53)、ならびに前記オン位置(P4)側の前記インナシリンダ(25)の回動端を規制する第4の規制手段(54)が設けられることを特徴とする請求項記載のシリンダ錠装置。
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