JP4825003B2 - 窒化物半導体発光素子及び窒化物半導体発光素子製造方法 - Google Patents

窒化物半導体発光素子及び窒化物半導体発光素子製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光領域を含む窒化物半導体が熱膨張率の異なる支持基板上に接合された窒化物半導体発光素子及びその製造方法に関する。
照明、バックライト等用の光源として使われる青色LED、多色化で使用されるLED、LD等に用いられている窒化物半導体は、バルク単結晶の製造が困難なために、サファイア、SiC等の成長用基板の上にMOCVD(有機金属気相成長法)を利用してGaNを成長させることが行われている。
サファイア基板は絶縁性基板であり、導通がとれず、サファイア基板を挟んで電極を設けることができないので、電極が対向した構造とするには、サファイア基板を剥がし、n型窒化ガリウム層を露出させ、その部分にn電極を形成し、n電極とp電極を対向するように配置する方法が用いられる。
例えば、図6に示すように、まず、サファイア基板21上に、分離層22が形成され、この上に発光領域を有する窒化物半導体23が形成される。次に、サファイア基板21の後方から300nm以下程度のエキシマレーザ光を数百mJ/cmで照射し、分離層22を分解させ、サファイア基板21を剥離する。この方法は、レーザリフトオフ(Laser Lift Off:以下LLOと略す)と呼ばれるものである(例えば、特許文献1参照)。なお、サファイア基板21は、LLOを使用せずに、研削や研磨によっても取り除くことができ、この場合、分離層22は形成する必要がない。
特開2003−168820号公報 特開2004−266240号公報 特開平8−115928号公報
しかし、従来技術のように、成長用基板を取り除いて窒化物半導体発光素子を完成させる場合には、ハンドリング等の問題から、支持基板24に窒化物半導体23を貼り付けてからサファイア基板21の剥離を行うのが一般的である。このとき、問題となるのが支持基板24、窒化物半導体23、サファイア基板21(成長用基板)との熱膨張率の差である。支持基板24と窒化物半導体23との貼り付けは熱をかけて行われることがほとんどであるため、室温に戻る時に、バイメタルと同じで、熱膨張率に差があれば反りが発生する。
単純な例として、図5に示すように、成長基板としてのサファイア基板21上に、窒化物半導体23を成長し、窒化物半導体23の上に支持基板24を接合する場合を考える。サファイアの熱膨張率Aは、約7.5×10−6/Kであり、窒化物半導体23の熱膨張率Bは、c軸方向で約3.17×10−6/K、a軸方向で約5.59×10−6/Kである。ここで、Kは絶対温度を表す。互いの接合界面の面方向における熱膨張率の大小が問題となるため、サファイア基板21のc面上にc軸成長させた窒化物半導体23の場合、窒化物半導体23のa軸方向での熱膨張率が対象となる。この上に、例えば、前記のように、支持基板24に熱伝導率が高いCuを用いれば、その熱膨張係数は、17×10−6/Kとなる。
上記のように構成された場合、熱膨張率の関係は、C>A>Bとなり、ウエハの反りは図6のように変化する。高温でサファイア基板21のc面上に窒化物半導体層23を形成し、常温に戻ると、図5(a)に示すように、窒化物半導体23の側が凸の反り形状となる。その窒化物半導体層23の上に、熱膨張係数Cがサファイア基板の熱膨張係数Aよりも大きな支持基板24を熱を加えて接合した後、常温に戻ると、図5(b)に示すように、反りの方向が逆転する。このとき、窒化物半導体23には大きな歪みが加わるため、窒化物半導体層に割れや欠け等が生じやすい。
そこで、特許文献2においては、成長用基板と窒化物半導体層と支持基板との3つの熱膨張係数をそれぞれA、B、Cとしたとき、「A≧C>B」とすることにより、窒化物半導体層に大きな歪みが生じるのを防ぐことが提案されている。
しかし、上記のように熱膨張率等の条件が制限されてしまうと、支持基板24の熱膨張率をある範囲に設定する必要が生じ、このため、支持基板材料の選択が煩雑になる。
一方、図6のように、サファイア基板を剥離するために、窒化物半導体上に支持基板を接合する場合には、導電性接合剤として半田等が用いられ、支持基板が接合された後、サファイア基板が、LLOや研磨等により除去される。
上記サファイア基板が除去された状態を示すのが図4(a)である。半導体結晶41にp電極42が積層され、p電極42が支持基板50と半田43で接合されている。この後、図4(b)に示すように、n電極43がp電極42とは反対側の半導体結晶41表面に形成される。次に、n電極43と半導体結晶41とのオーミックコンタクトを取るために、400℃〜700℃まで温度を上げて熱アロイが行われる。
半田43の成分はAuが70%、Snが30%の複合材料であるが、融点は330℃程度なので、支持基板50を接合するときに一度加熱して溶融し、その後冷却して固まり、再度上記オーミックコンタクトを取るときの熱アロイ時に半田43は溶融した後、冷却して固まることになり、溶融と凝固が繰り返されるので、常温に戻ったときに、半田43は非常に硬くなって割れることもあり、半導体積層体40に応力がかかる。このような半田の割れ等を防止し、半導体積層体にかかる応力を吸収するために、例えば、特許文献3では、金属による応力緩衝層を設けた構成が提案されているが、この構成でも応力吸収が十分とは言えない。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、放熱性を維持しつつ、半導体層と支持基板との間の熱膨張率の違いによって発生する半導体層の亀裂等を防止するために、応力を十分吸収できるような接合層を備えた窒化物半導体発光素子及び窒化物半導体発光素子製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、少なくともn側電極、n型窒化物半導体層、発光領域、p型窒化物半導体層、p側電極とを順に備えた半導体積層体が応力緩和接合層を介して支持基板上に接合された窒化物半導体発光素子において、前記応力緩和接合層は、光の波長550nmでの反射率が60%以下の特性を有する非光沢Auメッキ層を含むことを特徴とする窒化物半導体発光素子である
また、請求項2記載の発明は、前記非光沢Auメッキ層は、厚さ1μm以上で構成されていることを特徴とする請求項1記載の窒化物半導体発光素子である。
また、請求項3記載の発明は、少なくともn型窒化物半導体層、発光領域、p型窒化物半導体層、p側電極とを順に備えた半導体積層体を支持基板上に接合する窒化物半導体発光素子製造方法において、前記半導体積層体の接合面には非光沢Auメッキ層を含む第1応力緩和接合層が形成され、前記支持基板の接合面には非光沢Auメッキ層を含む第2応力緩和接合層が形成されており、前記非光沢Auメッキ層は光の波長550nmでの反射率が60%以下の特性を有するものであって、前記第1応力緩和接合層と第2応力緩和接合層とを熱圧着で接合することを特徴とする窒化物半導体発光素子製造方法である。
また、請求項4記載の発明は、前記第1応力緩和接合層及び第2応力緩和接合層に含まれる非光沢Auメッキ層は、いずれも厚さ1μm以上で構成されていることを特徴とする請求項3記載の窒化物半導体発光素子製造方法である。
本発明によれば、半導体積層体と支持基板とを応力緩和接合層を介して接合するようにし、応力緩和接合層には、非光沢Auメッキ層が含まれているので、半導体積層体と支持基板との熱膨張率に相当開きがあっても、支持基板から半導体積層体に作用する応力が十分吸収され、半導体積層体の割れ等を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は本発明による半導体発光素子の構造を示す。半導体層としてはGaN系の材料で構成されている。
発光領域としてのMQW活性層13を挟むようにしてn型超格子層12とp−AlGaN電子バリア層14が形成されており、ダブルへテロ構造を有する。MQW活性層13は、InGaN/GaN等で構成された多重量子井戸構造を有するもので、例えば、井戸層としてIn0.17GaNを厚さ30Å、バリア層(障壁層)としてアンドープGaNを厚さ100Åで交互に8周期積層されている。なお、バリア層は、0.5〜2%のIn組成からなるInGaNを用いることもできる。ところで、発光領域としてMQW活性層13を設けるようにしているが、このMQW活性層13を設けずに、n型窒化物半導体層とp型窒化物半導体層とを直接pn接合するようにしても良い。この場合、発光領域はpn接合界面部分となる。
n型窒化物半導体層については、n型不純物SiドープのGaNコンタクト層11とn型超格子層12との積層構造となっており、n型超格子層12は、n型不純物SiドープのInGaN/GaN超格子層で構成される。この超格子層は、格子定数差の大きいInGaNとGaNの応力を緩和し、活性層のInGaNを成長させやすくするものである。
一方、p型窒化物半導体層については、p型不純物MgドープのAlGaN電子バリア層14とp型不純物MgドープのGaNコンタクト層15との積層により構成される。n−GaNコンタクト層11の上面にはn電極10が形成され、p−GaNコンタクト層15の下側にp側電極として透明電極16が形成されている。n電極1は、例えば、TiとAlの積層体又はAl等で構成されており、n型窒化物半導体層2にオーミック接触している。透明電極16は、GaドープZnOを用いてオーミック接触させた電極等で構成される。
反射膜18は、MQW活性層13で発生した光を反射させてn電極10の方向に取り出すために設けられており、AlやAgなどの銀白色系の反射ミラーとして働く金属が用いられる。p−GaNコンタクト層15の下側に透明電極16が形成されているので、GaをドープしたZnOは、GaNと格子定数が近似しており、事後のアニ−ルをすることなく、p−GaNコンタクト層15との間に良好なオーミック接触を形成する。
絶縁膜17はチップの周縁部に環状に形成され、半導体レーザの場合には、共振器構造を得るためにチップの両側面に形成される。絶縁膜17には、SiNやSOG(Spin On Glass)等が用いられる。
ところで、反射膜18は、p側の透明電極16に直接全面に接合されておらず、小さなコンタクトホール17aを介して反射膜18の一部が透明電極16に直接接触するように形成され、その他の領域には絶縁膜17を間に挟んで反射膜18が形成されている。これは、透明電極16と反射膜18とがほぼ全面で接するようにすると、透明電極16と反射膜18との間で光の吸収が発生して反射率が低下するためである。AlやAgなどの銀白色系金属は、GaドープZnOとオーミック接触を形成し、これに起因して、反射膜18の反射率が阻害されるものと推定される。
したがって、図1のように、コンタクトホール17aでのみ接触させるようにすれば、光の吸収はコンタクトホール17aのみでしか発生せず、高い反射率を維持することができる。反射膜18は、支持基板側に向かった光を反射させてn電極1の方向に取り出そうとするものである。
p側のパッド電極19は、Au等で構成され、透明電極16、反射膜18、パッド電極19は電気的に接続されている。
応力緩和接合層20は、パッド電極19と支持基板1とを接合し、応力を吸収するもので、柔らかい物質が用いられる。応力緩和接合層20としては、非光沢Auメッキ層(非光沢金メッキ層)を用いる。非光沢Auメッキとは、光沢のないAuメッキのことであり、Au微粒子が集まった状態で金属析出するようなメッキであって、応力を吸収しやすく、十分応力緩和層として作用する。一方、光沢Auメッキは層状に成長するので、表面が平滑で光沢を有するものの、メッキ内の内部応力が大きいので、応力を吸収しにくい。
光沢Auメッキは、赤外領域(波長λ>700nm)では、ほぼ100%の反射率特性、可視領域(400nm≦λ≦700nm)では90〜40%弱へ減衰するような反射率特性を持っているが、非光沢Auメッキは、表面の凹凸が光沢Auメッキよりも激しいために、直上反射率が光沢Auメッキより落ち、λ=550nmでの反射率が60%以下になるという特性を有する。また、非光沢Auメッキは、ダイボン時の加熱された状態、すなわち200℃以上の温度で、ビッカース硬度60HV以下の特性を維持できるものである。
上記のような特性を有する非光沢Auメッキにより、応力を十分に吸収するためには、応力緩和接合層20に含まれる非光沢Auメッキ層の厚さは1μm以上が望ましい。
また、応力緩和接合層20はパッド電極19側にTi/Auの多層膜やAuの金属層、支持基板1側に非光沢Auメッキ層を構成した積層構造とすることもできる。導電性の応力緩和接合層20によってパッド電極19と支持基板1とが電気的に接続される。
支持基板1は、成長用基板上に成長させた窒化物半導体を貼り替える(転写)ために用いられるもので、放熱性が良い導電性基板が用いられる。導電性基板として、GaN、シリコン、SiC等の材料が用いられ、また、高熱伝導サブマウントとしてCu等も用いられる。
例えば、支持基板1に高熱伝導サブマウントとしてCuを用いた場合、前述したように、Cuの熱膨張係数は17×10−6/K、窒化物半導体のa軸方向で約5.59×10−6/Kとなり、接合面において相当熱膨張(伸び)の違いが発生する。しかし、上記のように、支持基板1とパッド電極19との間に設けられた応力緩和接合層20で半導体積層体への応力を十分吸収することができるので、図5に示した反りの方向が反転するような状態が発生したとしても、ウエハの割れや欠け等の破損を防止することができる。
また、図4のように、n電極43と半導体結晶41とのオーミックコンタクトを取るために、400℃〜700℃まで温度を上げて熱アロイを行う等して、応力緩和接合層20の溶解と凝固が繰り返されたとしても、その材質に変化はなく、支持基板上の半導体積層体に悪影響を及ばすことがない。
図1に示す半導体発光素子は、以下のように形成される。製造工程の大きな流れとしては、まず、成長用基板上に、窒化物の半導体積層体を形成し、半導体積層体を支持基板に接合した後、成長用基板をLLO又は研磨により除去し、n電極等を形成して窒化物半導体発光素子が完成する。
最初に、成長用基板としてサファイア基板を用い、このサファイア基板をMOCVD装置に入れ、水素ガスを流しながら、1050℃程度まで温度を上げ、基板をサーマルクリーニングする。温度を600℃程度まで下げ、低温でGaNバッファ層(図示せず)を成長させる。再び1000℃程度まで温度を上げ、n−GaNコンタクト層11を形成し、温度を700℃〜800℃に下げて、n型超格子層12、MQW活性層13を積層し、その後昇温してp−AlGaN電子バリア層14、p−GaNコンタクト層15を積層する。
分子線エピタキシー法を用い、透明電極16として、2×10−4Ωcm程度の低い低効率を持つGaドープZnO電極を積層する。次に、SiOのような誘電体膜やレジストによりマスクを形成、ICPなどを用いてメサエッチングを行い、チップ形状にエッチングする。メサエッチングはMQW活性層13を通過し、n−GaNコンタクト層11が露出するところまで行い、一旦エッチングをやめる。
その後、P−CVDやスパッタリングで絶縁膜17をいったん形成し、ZnOへのコンタクトホール17aをCF4系ドライエッチングで形成する。CF4系ドライエッチングではZnOのエッチングレートは遅いため、上記ZnO電極自身がエッチングストップとして機能する。
コンタクトホール17aが形成できたら、反射膜18を最初につけ、次にパッド電極19、応力緩和接合層20を形成する。応力緩和接合層20を多層膜とする場合には、まず、反射膜18の上にTi/Auの金属膜やAuのみの金属膜などを蒸着法で形成する。Auを蒸着した後、チップの形にパターニングして電界メッキで厚さ1μm以上の非光沢Auメッキを施す。
その後、上記最初のエッチングと同様にエッチングを再開し、サファイア基板が露出するまでエッチングを行う。支持基板1を用意し、応力緩和接合層20により熱圧着等を利用して、支持基板1上にウエハを貼り付ける。
その後248nmで発振するKrFレーザをサファイア基板側からGaNバッファ層に向けて照射する。KrFの場合、必要照射エネルギーは300〜400mJ/cmである。248nmの光はサファイアではほぼ完全に透過し、GaNではほぼ100%吸収するため、サファイア/GaN界面で急速に温度上昇が起こり、GaNが分解して成長用基板5としてのサファイア基板が剥離する。サファイア剥離後、酸エッチングなどで余分のGaを流し、n電極10を形成する。このようにして、図1に示す窒化物半導体発光素子が完成する。
図2は、支持基板1上にも応力緩和接合層30(第2応力緩和接合層)を形成しておき、n−GaNコンタクト層11〜パッド電極19までの半導体積層体に形成された応力緩和接合層20(第1応力緩和接合層)とを接合させるものである。図1と同じ番号を付しているものは、図1と同じ構成を示す。
図2のように接合を行うには、まず、前述した図1の窒化物半導体発光素子の製造工程で、パッド電極19、応力緩和接合層20を形成した後、支持基板1上に応力緩和接合層30を形成する。この応力緩和接合層30は、応力緩和接合層20と同様、非光沢Auメッキ層を用いる。応力緩和接合層30を非光沢Auメッキ層を含む多層膜で構成する場合は、支持基板1の上にTi/Auの金属膜やAuのみの金属膜などを蒸着法で形成した後、チップの形にパターニングしてAuの金属膜の上に電界メッキで厚さ1μm以上の非光沢Auメッキを施す。
次に、サファイア基板(成長用基板)が露出するまでメサエッチングを行い、応力緩和接合層20と応力緩和接合層30とを熱圧着により接合する。その後の工程は、図1同様、サファイア基板を剥離し、n電極10をn−GaNコンタクト層11上に形成すると、図3に示す窒化物半導体発光素子が完成する。
上記のように、非光沢Auメッキ層同士でAu−Au圧着すると、接合層での割れも少なく、また、支持基板上に積層された半導体積層体やウエハにかかる支持基板からの応力をさらに十分吸収することができる。

本発明の窒化物半導体発光素子の断面構造を示す図である。 半導体積層体を支持基板に接合する様子を示す図である。 本発明の窒化物半導体発光素子の他の断面構造を示す図である。 従来の半導体発光素子の構成例を示す図である。 3層の間に熱膨張率の違いがある場合のウエハの反りを示す図である。 従来の窒化物半導体発光素子の一製造工程を示す図である。
符号の説明
1 支持基板
10 n電極
11 n−GaNコンタクト層
12 n型超格子層
13 MQW活性層
14 p−AlGaN電子バリア層
15 p−GaNコンタクト層
16 透明電極
17 絶縁膜
18 反射膜
19 パッド電極
20 応力緩和接合層

Claims (4)

  1. 少なくともn側電極、n型窒化物半導体層、発光領域、p型窒化物半導体層、p側電極とを順に備えた半導体積層体が応力緩和接合層を介して支持基板上に接合された窒化物半導体発光素子において、
    前記応力緩和接合層は、光の波長550nmでの反射率が60%以下の特性を有する非光沢Auメッキ層を含むことを特徴とする窒化物半導体発光素子。
  2. 前記非光沢Auメッキ層は、厚さ1μm以上で構成されていることを特徴とする請求項1記載の窒化物半導体発光素子。
  3. 少なくともn型窒化物半導体層、発光領域、p型窒化物半導体層、p側電極とを順に備えた半導体積層体を支持基板上に接合する窒化物半導体発光素子製造方法において、
    前記半導体積層体の接合面には非光沢Auメッキ層を含む第1応力緩和接合層が形成され、前記支持基板の接合面には非光沢Auメッキ層を含む第2応力緩和接合層が形成されており、前記非光沢Auメッキ層は光の波長550nmでの反射率が60%以下の特性を有するものであって、前記第1応力緩和接合層と第2応力緩和接合層とを熱圧着で接合することを特徴とする窒化物半導体発光素子製造方法。
  4. 前記第1応力緩和接合層及び第2応力緩和接合層に含まれる非光沢Auメッキ層は、いずれも厚さ1μm以上で構成されていることを特徴とする請求項3記載の窒化物半導体発光素子製造方法。
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