JP4824939B2 - リクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートの背もたれの角度調整を行うリクライニング装置に関する。さらに詳しくは、ベースプレートに対してラチェットプレートが回転可能に重ねられ、その回転中心軸上には操作シャフトが配置され、前記ラチェットプレートの前記ベースプレートとの対向面には、前記操作シャフトを中心とする円形状の凹部が形成され、かつ該凹部の内周壁面には内歯が形成され、さらに前記凹部には、前記内歯に歯先円の半径方向から係脱可能な外歯を前端面側に有するポールが配置され、一方、前記ベースプレートには、前記ポールを前記半径方向に摺動案内するガイド突起が設けられ、前記ポールの後端面側の空間には前記操作シャフトと共に回転可能なカムが配置され、付勢手段により、前記カムは前記ポールの後端面を押圧し前記ポールの外歯を前記ラチェットプレートの内歯に噛合させる方向に付勢されており、該付勢手段の付勢力に抗して、前記操作シャフトでもって前記カムを回転させる際には、レリーズ手段が前記ポールを前記カムの回転中心側に強制的に移動させ、前記ポールの外歯を前記ラチェットプレートの内歯から離脱させるリクライニング装置に関する。
この種のリクライニング装置では、カムと操作シャフトとの取り付けは、カムの回転中心軸を中心とし、操作シャフトが遊挿される貫通穴を設け、操作シャフトの外周面にリング状の弾性体を装着し、カムの貫通穴に操作シャフト及び弾性体を圧入することで行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−180478号公報(段落0017、図3)
このようなリクライニング装置では、リング状の弾性体の法線方向の弾性反発力にばらつきがあると、操作シャフトに対するカムの貫通穴の位置決めができない。
その場合、リクライニング装置の操作時のフィーリングが低下する問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、操作フィーリングがよいリクライニング装置を提供することにある。
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、ベースプレートに対してラチェットプレートが回転可能に重ねられ、その回転中心軸上には操作シャフトが配置され、前記ラチェットプレートの前記ベースプレートとの対向面には、前記操作シャフトを中心とする円形状の凹部が形成され、かつ該凹部の内周壁面には内歯が形成され、さらに前記凹部には、前記内歯に歯先円の半径方向から係脱可能な外歯を前端面側に有するポールが配置され、一方、前記ベースプレートには、前記ポールを前記半径方向に摺動案内するガイド突起が設けられ、前記ポールの後端面側の空間には前記操作シャフトと共に回転可能なカムが配置され、付勢手段により、前記カムは前記ポールの後端面を押圧し前記ポールの外歯を前記ラチェットプレートの内歯に噛合させる方向に付勢されており、該付勢手段の付勢力に抗して、前記操作シャフトでもって前記カムを回転させる際には、レリーズ手段が前記ポールを前記カムの回転中心側に強制的に移動させ、前記ポールの外歯を前記ラチェットプレートの内歯から離脱させるリクライニング装置であって、前記操作シャフトと前記カムとの取り付けは、前記カムに、前記操作シャフトが遊挿され、内周面に前記カムの回転中心軸と平行な第1の平面が形成された貫通穴を設け、前記操作シャフトの外周面に、前記操作シャフトの回転中心軸と平行な第1’の平面を設け、前記カムの貫通穴の内周面と、前記貫通穴に遊挿された前記操作シャフトの外周面との間に、前記貫通穴の内周面と前記操作シャフトの外周面とに押接し、前記カムの貫通穴の第1の平面と前記操作シャフトの第1’の平面とを当接させる弾性力発生手段を配置し、前記弾性力発生手段は、前記操作シャフトの外周面であって、前記カムの貫通穴の内周面と対向する部分以外の箇所に取り付けられる保持部と、該保持部に連設され、前記カムの貫通穴の内周面と前記操作シャフトの外周面とに押接する弾性力発生部と、からなることを特徴とするリクライニング装置である。
発明部分の原理図を図1に示す。カム501には、カム501の回転中心軸と平行な第1の平面503を有する貫通穴505が形成されている。一方、操作シャフト511の外周面には操作シャフト511の回転中心軸に平行な第1’の平面513が形成されている。
そして、弾性力発生手段521がカム501の貫通穴505の内周面と操作シャフト511の外周面とを押接すると、カム501の貫通穴505の第1の平面503と操作シャフト511の第1’の平面513とが当接する。
請求項に係る発明は、前記カムの貫通穴の断面形状は、内周面に、前記第1の平面と、該第1の平面と平行な第2の平面とが形成された小判形であり、前記操作シャフトの断面形状は、外周面に、前記第1’の平面と、該第1’の平面と平行な第2’の平面とが形成された小判形であり、更に、前記カムの前記第1の平面には、前記カムの回転中心軸に沿って形成された第1の溝が、前記第2の平面には前記カムの回転中心軸に沿って形成された第2の溝が形成され、又、前記弾性力発生手段の保持部は、前記操作シャフトの第1’の平面と第2’の平面との間の周面に対向する基部,該基部の一方の端部に連設され、前記操作シャフトの第1’の平面に押接する第1の押接部,前記基部の他方の端部に連設され、前記操作シャフトの第2’の平面に押接する第2の押接部からなり、更に、前記第1の押接部には、前記第1の溝に挿入され、先端に行くに従って前記第1の溝の幅方向の幅が漸次狭くなる形状の第1のガイド部が設けられ、前記第2の押接部には、前記操作シャフトの第2’の平面に押接した状態で、前記第2の溝に挿入され、先端に行くに従って前記第2の溝の幅方向の幅が漸次狭くなる形状の第2のガイド部と、前記第2の溝に挿入され、前記第2の溝の底面に押接し、前記第2ガイド部と協同して前記カムの貫通穴の第1の平面と前記操作シャフトの第1’の平面とを当接させるばね部とが設けられたことを特徴とする請求項記載のリクライニング装置である。
請求項1に係る発明によれば、弾性力発生手段521がカム501の貫通穴505の内周面と操作シャフト511の外周面とを押接すると、カム501の貫通穴505の第1の平面503と操作シャフト511の第1’の平面513とが当接することにより、カム501の回転平面(紙面)と平行な平面上で第1の平面503と直交する方向(図1において矢印X方向)での、カム501と操作シャフト511との位置決めが行える。
カム501の回転平面と平行な平面上で第1の平面503と直交する方向での、カム501と操作シャフ511トとの位置決めがなされるので、リクライニング装置の操作時のフィーリングが向上する。
尚、弾性力発生手段としては、金属、樹脂でなる板ばね、コイルスプリング、プレート等あるが、限定するものではない。
記弾性力発生手段に、前記操作シャフトの外周面であって、前記カムの貫通穴の内周面と対向する部分以外の箇所に取り付けられる保持部を設けたことにより、弾性力発生手段を組み付ける時に、最初に保持部を操作シャフトに仮保持し、次に、弾性力発生手段を操作シャフトの回転中心軸に沿って移動させることで、弾性力発生部をカムの貫通穴の内周面と前記操作シャフトの外周面との間に容易に挿入することができる。
請求項に係る発明によれば、最初に弾性力発生手段の保持部を操作シャフトに仮保持し、次に、弾性力発生手段を操作シャフトに沿って移動させると、第1の押接部の第1のガイド部が第1の溝に挿入され、第2の押接部の第2のガイドが第2の溝に挿入される。第1のガイド部、第2のガイド部は、先端に行くに従って第1の溝、第2の溝の幅方向の幅が漸次狭くなる形状であるので、第1のガイド部、第2のガイド部が第1の溝、第2の溝の側壁面に摺接すると、弾性力発生手段には、保持部の基部が操作シャフトの外周面方向に移動させる力が作用する。
保持部の基部が操作シャフトの外周面に当接することにより、カムの回転平面と平行な平面上で前記第1の平面と平行な方向での、前記カムと操作シャフトとの位置決めがなされる。
請求項1に係る発明で、カムの回転平面と平行な平面上で前記第1の平面と直交する方向での、前記カムと操作シャフトとの位置決めが行われ、請求項1を減縮する本発明では、カムの回転平面と平行な平面上で前記第1の平面と平行な方向での、前記カムと操作シャフトとの位置決めがなされる。即ち、操作シャフトの回転中心軸とカムの回転中心軸とを一致させることができ、リクライニング装置の操作時のフィーリングがより向上する。
図2〜図9を用いて本発明の実施の形態例を説明する。まず図4に示すように、本形態例のリクライニング装置では、シートクッション側のロアアーム201にベースプレート100が取り付けられ、シートバック側のアッパアーム202に、ラチェットプレート130が取り付けられる。
図3〜図6に示すように、円板状のベースプレート100に対して、円板状のラチェットプレート130を嵌合することで、両者は相対回転可能に重ねられている。筒状の取り付け金具205は、ベースプレート100とラチェットプレート130とを外側から包み込み、ベースプレート100からラチェットプレート130が離反することを禁止するものである。具体的には、取り付け金具205はその一端がベースプレート100の外周部分に係止され、他端側のラチェットプレート保持部205aがラチェットプレート130を回転中心軸方向から押さえている。
ベースプレート100及びラチェットプレート130の回転中心軸上の位置には、穴101,穴131が形成されており、これら穴101,穴131に操作シャフト120が挿通されている。ラチェットプレート130のベースプレート100との対向面には、図4及び図6に示すように、操作シャフト120を中心とする円形状の凹部132が形成され、かつ該凹部132の内周壁面には内歯133が刻設されている。
ベースプレート100上の、ラチェットプレート130の凹部132との対向面にも、図4及び図6に示すように、凹部104が形成され、図7に示すように、この凹部104の底面には、ラチェットプレート130に向けて、一対のガイド突起105,106と、一対のガイド突起107,108とが突設されている。
ベースプレート100におけるラチェットプレート130側とは反対側の面には、シートクッション側のロアアーム201に取り付けるための複数の結合用突起100aが、穴101を中心とする同一円周上に等間隔で配設されている。ラチェットプレート130におけるベースプレート100側とは反対側の面にも、シートバック側のアッパアーム202に取り付けるための複数の結合用突起130aが、穴131を中心とする同一円周上に等間隔で配設されている。
ポール140は、ラチェットプレート130の内歯133に歯先円の半径方向から係脱可能な外歯141を前端面側に有するもので、図7に示すように、ガイド突起105,106のガイド面105a,106aに挟まれて、ラチェットプレート130の回転中心軸と直交する方向、すなわち内歯133の歯先円の半径方向に摺動案内されている。
ポール150についても同様に、ガイド突起107,108のガイド面107a,108aに挟まれて、内歯133の歯先円の半径方向に摺動案内され、前端面側の外歯151がラチェットプレート130の内歯133に噛合できるように構成されている。
ポール140,150の後端面146,156側の空間には、操作シャフト120と共に回動可能なカム170が配置されている。
ここで、図2、図9を用いて、操作シャフト120とカム170との取り付け構造を説明する。カム170には、操作シャフト120が遊挿される断面形状が小判穴(貫通穴)171が形成されている。小判穴171の内周面には、カム170の回転中心軸と平行な第1の平面171aと、第1の平面171aと平行な第2の平面171bとが形成されている。更に、カム170の第1の平面171aには、カム170の回転中心軸に沿って形成された第1の溝171cが、第2の平面171bにはカム170の回転中心軸に沿って形成された第2の溝171dが形成されている。
一方、操作シャフト120の中間部は、断面形状が小判形であり、外周面には、操作シャフト120の回転中心軸と平行な第1’の平面120aと第1’の平面120aと平行な第2’の平面120bとが形成されている。また、操作レバー120のベースプレート100の穴101から外部へ突出した部分には、ベースプレート100の穴101の径より大きな径のつば部120cが形成され、操作シャフト120のベースプレート100からラチェットプレート130方向への抜け止めがなされている。
そして、操作シャフト120の中間部には、弾性力発生手段としてのスプリングプレート301が設けられる。このスプリングプレート301には、操作シャフト120の外周面であって、カム170の小判穴171の内周面と対向する部分以外の箇所に取り付けられる保持部303と、保持部303に連設され、カム170の小判穴171の内周面と操作シャフト120の外周面とに押接する弾性力発生部305とに大別される。
保持部303は、操作シャフト120の第1’の平面120aと第2’の平面120bとの間の周面120cに対向する基部311と、基部311の一方の端部に連設され、操作シャフト120の第1’の平面120aに押接する第1の押接部313と、基部311の他方の端部に連設され、操作シャフト120の第2’の平面120bに押接する第2の押接部315とからなっている。
第1の押接部313には、第1の溝171cに挿入され、先端に行くに従って第1の溝171cの幅方向の幅が漸次狭くなる形状の第1のガイド部321が設けられ、第2の押接部315には、操作シャフト120の第2’の平面120bに押接した状態で、第2の溝171dに挿入され、先端に行くに従って第2の溝171dの幅方向の幅が漸次狭くなる形状の第2のガイド部323と、第2のガイド部323の基端部側が180度折り返されて第2の溝171dに挿入され、第2の溝171dの底面に押接し、第2ガイド部323と協同してカム170の小判穴171の第1の平面171aと操作シャフト120の第1’の平面120aとを当接させるばね部325とが設けられている。即ち、第2のガイド部323とばね部325とで弾性力発生部305が構成されている。
次に、本形態例での操作シャフト120とカム170との組み付け方法を説明する。最初に、カム170の小判穴171に操作シャフト120を遊挿する。次に、操作シャフト120の外周面であって、カム170の小判穴171の内周面と対向する部分以外の箇所に、スプリングプレート301の保持部303を取り付けて、仮保持する。そして、操作シャフト120に沿ってスプリングプレート301を移動し、第1のガイド部321をカム170の第1の溝171cへ、第2のガイド部323,ばね部325(弾性力発生部305)をカム170の第2の溝171dへ挿入する。
挿入していくと、第1のガイド部321、第2のガイド部323は、先端に行くに従って第1の溝171c、第2の溝171dの幅方向の幅が漸次狭くなる形状であるので、第1のガイド部321、第2のガイド部323が第1の溝171c、第2の溝171dの側壁面に摺接すると、スプリングプレート301には、保持部303の基部311が操作シャフト120の外周面方向に移動させる力が作用する。
保持部303の基部311が操作シャフト120の外周面に当接することにより、カム120の回転平面と平行な平面上で第1の平面171aと平行な方向での、カム170と操作シャフト120との位置決めがなされる。
又、弾性力発生部305の第2のガイド部323が操作シャフト120の第2’の平面120b(操作シャフト120の外周面)を押接し、ばね部325がカム170の第2の溝171dの底面(カム170の小判穴171の内周面)を押接する。これにより、カム170の小判穴171の第1の平面171aと操作シャフト120の第1’の平面120aとが当接することにより、カム170の回転平面(紙面)と平行な平面上で第1の平面171aと直交する方向(図2において矢印X方向)での、カム170と操作シャフト120との位置決めがなされる。
これにより、操作シャフト120とカム170とが相対回転不可状態に嵌合し、カム170は操作シャフト120と共に回転することになる。
ポール140,150及びカム170は、同一の板厚に形成され、かつ、ベースプレート100の同一平面上に配置されている。カム170には、カム170の回転時にポール140,150の後端面146,156を押圧しポール140,150の外歯141,151をラチェットプレート130の内歯133に噛合させるための傾斜カム面174b,175bが設けられている。この機能を発揮するために、傾斜カム面174b,175bの傾斜方向は、カム170がロック時回転方向に回転すると、傾斜カム面174b,175bとポール140,150の後端面146,156との接触点がカム170の回転中心Oから遠ざかる方向に設定されている。
又、カム170には、該傾斜カム面174b,175bよりもカム170のロック時回転方向(図8における反時計方向)における前側に位置すると共に、ポール140,150の外歯141,151とラチェットプレート130の内歯133との噛合時にはポール140,150の後端面146,156の端部(カム170のロック時回転方向における前側部分)に隙間を介して対向する支持面174a,175aが設けられている。この支持面174a,175aは、ラチェットプレート130からポール140,150に図8における反時計方向の荷重が加わった際には、ポール140,150の後端面146,156の端部に当接してこれを支え、それ以上のポール140,150の傾きを禁止するものである。
さらにカム170には、該傾斜カム面174b,175bよりもカム170のロック時回転方向における後側に位置すると共に、ポール140,150の外歯141,151とラチェットプレート130の内歯133との噛合時にはポール140,150の後端面146,156の端部(カム170のロック時回転方向における後側部分)に対向する支持面174c,175cが設けられている。この支持面174c,175cは、ラチェットプレート130からポール140,150に図8における時計方向の荷重が加わった際には、ポール140,150の後端面146,156の端部に当接してこれを支え、それ以上のポール140,150の傾きを禁止するものである。
ポール140,150のラチェットプレート130側の面には、カム溝144,154が形成されている(本形態例では、カム溝144,154はベースプレート100側の面まで貫通した穴となっている)。又、レリーズ手段を構成するレリーズプレート180は、その一方の面がポール140,150及びカム170と重なり、他方の面がラチェットプレート130に摺接するように配置されている。レリーズプレート180の中央部には、操作シャフト120が挿通する穴181が穿設されている。
図7及び図8に示すようにカム170には、ラチェットプレート130側に突き出た突起176,177が形成されており、この突起176,177が、レリーズプレート180の穴181の縁部に形成され半径方向に延出する小長穴182,183に嵌合されている。このため、カム170とレリーズプレート180とは連動して回転することになる。
さらに図4及び図7に示すように、レリーズプレート180の回転端部には、カム溝144,154に係合する突起183,184がプレス成形等により形成されている。カム溝144,154の形状は、レリーズプレート180が図7における時計方向に回転すると、カム溝144,154と突起183,184との相互作用によって、ポール140,150をカム170の回転中心側に強制的に移動するように設定されている。
図7及び図8に示すように、付勢手段としてのスパイラルスプリング191,195は、内端がベースプレート100のフック111,112に掛止され、外端がカム170の段部178,179に掛止されたもので、カム170がポール140,150の後端面146,156を押すようにカム170を回動付勢するものである。
上記構成のリクライニング装置の作動を説明する。ロック状態では、スパイラルスプリング191,195の付勢力により、カム170がポール140,150の後端面146,156を押して、ポール140,150の外歯141,151がラチェットプレート130の内歯133に噛合した状態にあり、ラチェットプレート(シートバック)130の回転が禁止されている。
ロック状態において、スパイラルスプリング191,195の付勢力に抗して、操作シャフト120を図8において時計方向に回転させ、カム170も時計方向に回転させると、カム170のポール140,150の後端面146,156への押圧が解除されると共に、レリーズプレート180の突起183,184がポール140,150のカム溝144,154の傾斜壁面に摺接し、ポール140,150の外歯141,151がラチェットプレート130の内歯133より離れる方向にポール140,ポール150が後退し、ポール140,150の外歯141,151とラチェットプレート130の内歯133との噛合が解除され、ラチェットプレート(シートバック)130は、傾動可能となる(アンロック状態)。
シートバックを所望の角度まで傾動させ、操作シャフト120への操作力を解除すると、スパイラルスプリング191,195の付勢力により、カム170がポール140,150の後端面146,156を押し、ポール140,150の外歯141,151がラチェットプレート130の内歯133に再び噛合し、ラチェットプレート(シートバック)130の回転が禁止された状態に復帰する。
このような形態例の構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)スプリングプレート301の弾性力発生手段(第2のガイド部323とばね部325)305により、カム170の小判穴171の第1の平面171aと操作シャフト120の第1’の平面120aとが当接することにより、カム170の回転平面と平行な平面上で第1の平面171aと直交する方向での、カム170と操作シャフト120との位置決めを行うことができる。
弾性力発生部305の第2のガイド部323が操作シャフト120の第2’の平面120b(操作シャフト120の外周面)を押接し、ばね部325がカム170の第2の溝171dの底面(カム170の小判穴171の内周面)を押接する。これにより、カム170の小判穴171の第1の平面171aと操作シャフト120の第1’の平面120aとが当接することにより、カム170の回転平面(紙面)と平行な平面上で第1の平面171aと直交する方向(図2において矢印X方向)での、カム170と操作シャフト120との位置決めを行うことができる。
即ち、操作シャフト120の回転中心軸とカム170の回転中心軸とを一致させることができ、リクライニング装置の操作時のフィーリングがより向上する。
(2)スプリングプレート301に保持部303を設けたことにより、最初にスプリングプレート301の保持部303を操作シャフト120に仮保持し、次に、スプリングプレート301を操作シャフトに沿って移動させることで、第1のガイド部321をカム170の第1の溝171cへ、第2のガイド部323,ばね部325(弾性力発生部305)をカム170の第2の溝171dへ容易に挿入することができる。
又、装置の取り付け方法としては、シートクッション側のロアアーム201に、ラチェットプレート130を取り付け、シートバック側のアッパアーム202に、ベースプレート100を取り付けるようにしてもよい。ポール(140,150)の数についても、1個でも3個以上でもよく、カム170の付勢も上記スパイラルスプリング191,195による方法に限らない。
請求項1に係る発明を説明する原理図である。 本形態例の発明部分を説明する分解斜視図である。 本形態例のリクライニング装置の外観を示す図である。 図3の切断線C−Cでの断面図である。 図3の背面図である。 図3の切断線D−Dでの断面図である。 図3の切断線E−Eでの断面図である。 図7のレリーズプレートを取り除いた図である。 スプリングプレートを説明する図で、(a)図は正面図、(b)図は(a)図の左側面図、(c)図は(a)図の右側面図、(d)図は(a)図の上面図である。
符号の説明
501 カム
503 第1の平面
505 貫通穴
511 操作シャフト
513 第1’の平面
521 弾性力発生手段

Claims (2)

  1. ベースプレートに対してラチェットプレートが回転可能に重ねられ、その回転中心軸上には操作シャフトが配置され、
    前記ラチェットプレートの前記ベースプレートとの対向面には、前記操作シャフトを中心とする円形状の凹部が形成され、
    かつ該凹部の内周壁面には内歯が形成され、
    さらに前記凹部には、前記内歯に歯先円の半径方向から係脱可能な外歯を前端面側に有するポールが配置され、
    一方、前記ベースプレートには、前記ポールを前記半径方向に摺動案内するガイド突起が設けられ、
    前記ポールの後端面側の空間には前記操作シャフトと共に回転可能なカムが配置され、
    付勢手段により、前記カムは前記ポールの後端面を押圧し前記ポールの外歯を前記ラチェットプレートの内歯に噛合させる方向に付勢されており、
    該付勢手段の付勢力に抗して、前記操作シャフトでもって前記カムを回転させる際には、レリーズ手段が前記ポールを前記カムの回転中心側に強制的に移動させ、前記ポールの外歯を前記ラチェットプレートの内歯から離脱させるリクライニング装置であって、
    前記操作シャフトと前記カムとの取り付けは、
    前記カムに、前記操作シャフトが遊挿され、内周面に前記カムの回転中心軸と平行な第1の平面が形成された貫通穴を設け、
    前記操作シャフトの外周面に、前記操作シャフトの回転中心軸と平行な第1’の平面を設け、
    前記カムの貫通穴の内周面と、前記貫通穴に遊挿された前記操作シャフトの外周面との間に、前記貫通穴の内周面と前記操作シャフトの外周面とに押接し、前記カムの貫通穴の第1の平面と前記操作シャフトの第1’の平面とを当接させる弾性力発生手段を配置し
    前記弾性力発生手段は、
    前記操作シャフトの外周面であって、前記カムの貫通穴の内周面と対向する部分以外の箇所に取り付けられる保持部と、
    該保持部に連設され、前記カムの貫通穴の内周面と前記操作シャフトの外周面とに押接する弾性力発生部と、
    からなることを特徴とするリクライニング装置。
  2. 前記カムの貫通穴の断面形状は、内周面に、前記第1の平面と、該第1の平面と平行な第2の平面とが形成された小判形であり、
    前記操作シャフトの断面形状は、外周面に、前記第1’の平面と、該第1’の平面と平行な第2’の平面とが形成された小判形であり、
    更に、前記カムの前記第1の平面には、前記カムの回転中心軸に沿って形成された第1の溝が、前記第2の平面には前記カムの回転中心軸に沿って形成された第2の溝が形成され、
    又、前記弾性力発生手段の保持部は、
    前記操作シャフトの第1’の平面と第2’の平面との間の周面に対向する基部,該基部の一方の端部に連設され、前記操作シャフトの第1’の平面に押接する第1の押接部,前記基部の他方の端部に連設され、前記操作シャフトの第2’の平面に押接する第2の押接部からなり、
    更に、
    前記第1の押接部には、前記第1の溝に挿入され、先端に行くに従って前記第1の溝の幅方向の幅が漸次狭くなる形状の第1のガイド部が設けられ、
    前記第2の押接部には、前記操作シャフトの第2’の平面に押接した状態で、前記第2の溝に挿入され、先端に行くに従って前記第2の溝の幅方向の幅が漸次狭くなる形状の第2のガイド部と、前記第2の溝に挿入され、前記第2の溝の底面に押接し、前記第2ガイド部と協同して前記カムの貫通穴の第1の平面と前記操作シャフトの第1’の平面とを当接させるばね部とが設けられたことを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
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