JP4824586B2 - 撮像装置 - Google Patents

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本発明はデジタルカメラ等の撮像装置、特に自動的に人物の顔に焦点を合わせる機能を備えた撮像装置に関する。
従来から自動的に人物の顔に焦点を合わせる機能(以下「顔フォーカス機能」という)を備えたデジタルカメラ等の撮像装置が知られている。
このような撮像装置では、CCD(電荷結合素子)などの撮像素子により取り込まれた画像中に人物の顔の画像が検出されたときに、その人物の顔の部分に対応する画像中の顔エリアを検出する顔認識機能が備えられている。
そして、オートフォーカス(以下「AF」という)制御を行う際に、合焦の対象とされるAFエリアに顔認識機能によって認識された顔エリアを設定することにより、自動的に人物の顔に焦点を合わせるようになっている。
また、AF制御における制御方式としては山登りAF制御方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
山登りAF制御では、撮像素子が出力する映像信号に基づいて近接画素間の輝度差の積分値(映像信号のフーリエ変換のフーリエ係数値)を求め、この輝度差の積分値を合焦度合いを示すAF評価値として随時算出している。
撮像素子により取り込まれた画像が合焦状態にあり被写体の輪郭部分がはっきりすると、この輪郭付近の近接画素間の輝度差が大きくなってAF評価値が大きくなり、非合焦状態にあるときには被写体の輪郭部分がぼやけて近接画素間の輝度差が小さくなりAF評価値が小さくなる。
そこで、山登りAF制御では、合焦レンズを移動させつつ撮像素子により取り込まれる画像のAF評価値を順次算出し、これらのAF評価値を比較してAF評価値が最も大きくなったレンズ位置、すなわち、AF評価値が極大となるレンズ位置を検知して、このレンズ位置で合焦レンズを停止させることによって合焦状態としている。
また、撮像素子により取り込まれた画像中に人物の画像が含まれる場合には、その人物の顔部分に対応する顔エリアの映像信号にフィルタを用いて輪郭を強調する画像処理を行い、画像処理された映像信号に基づいてAF評価値を順次算出する。そして、この顔エリアに対して山登りAF制御をおこない人物の顔に合焦させている。
さらに、特許文献2,特許文献3の撮像装置においては、検出された人物の顔の位置や大きさに応じてAFエリアの位置や大きさを変更して、AF制御による合焦精度を向上させる技術も提案されている。
特公昭39−5265号公報 特開2004−317699号公報 特開2003−107335号公報
ところで、従来例の撮影装置では、低照度の被写体を撮影する場合や低コントラストの被写体を撮影する場合には、通常の撮影環境に比べて被写体の輪郭部分における近接画素間の輝度差が小さくなるために算出されるAF評価値は一般に小さな値となる。
また、一般に人物の顔の画像では、顔の部分部分の輪郭のコントラストが低くなりやすく、近接画素間の輝度差が小さくなるために、顔エリアに対応する部分のAF評価値は他の部分に比べて一般に小さくなりやすい。
このため、顔エリアに対してAF制御を行う従来例の撮影装置では、撮像素子が光電変換する際に発生するランダム・ノイズ等のノイズに対して、AF評価値のS/N比が小さくなり、AF評価値がノイズにより影響を受けやすくなるため、山登りAF制御においてAF評価値の極大値が検知できずに合焦できないおそれがあった。
特に、低照度の被写体に対しては、山登りAF制御において合焦レンズを移動させながらAF評価値を順次算出する際に、レンズ位置の移動に対するAF評価値の変化量が小さくなるので、このAF評価値の変化量がランダム・ノイズ等のノイズに埋もれやすくなる。 このため、AF評価値の極大値の評価が困難になり、AF評価値の極大値が検知できずAF評価値がピークとなるレンズ位置が決定できないために合焦できないという問題があった。
また、特許文献2,特許文献3の撮像装置においては、検出された人物の顔の位置や大きさに応じて、AFエリアの位置や大きさを設定する技術が提案されているが、低輝度の被写体や低コントラストの被写体に対しては合焦が困難であるという問題は解決されていない。
そこで本発明では、自動的に人物の顔に焦点を合わせる機能が備えられ、低照度の被写体や低コントラストの被写体であっても、合焦精度の高い撮影を可能にする撮像装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、被写体の像を撮像素子の受光部に結像させる合焦レンズと、
前記撮像素子により取り込まれた前記被写体の画像の全画像領域から人物の顔の画像が検出されたときに該顔の部分に対応する顔領域の領域情報を出力する顔領域検出手段と、
前記合焦レンズを駆動して前記被写体の像を前記受光部に自動的に合焦させる自動合焦制御を行う自動合焦制御手段と、
前記自動合焦制御の際に合焦の対象とされる画像領域の焦点検出領域を設定する焦点検出領域設定手段と、
前記自動合焦制御手段により前記合焦レンズを駆動させることによりAF評価値を取得して、前記AF評価値に基づいて前記合焦レンズの合焦位置の判断を行う合焦判定手段と、
被写体輝度を測定する測光手段と、を備え、
前記顔領域検出手段によって人物の顔の画像が検出されたときに該人物の顔領域を前記焦点検出領域設定手段により前記焦点検出領域に設定して自動的に該人物に合焦させる撮像装置において、
前記焦点検出領域設定手段により前記顔領域に設定された第1の焦点検出領域のほかに、前記第1の焦点検出領域を中心に拡大された第2の焦点検出領域が設定さ
前記測光手段により測定される被写体輝度が低くなるにつれて、前記第2の焦点検出領域を拡大して設定するとともに、
前記合焦判定手段は、前記第1の焦点検出領域を用いて合焦が可能であるか否かを判断し、
前記第1の焦点検出領域を用いて合焦が可能である場合は、前記第1の焦点検出領域により合焦を行い、
前記第1の焦点検出領域を用いて合焦が不可能である場合は、前記第2の焦点検出領域により合焦を行う撮像装置を特徴としている。
そして、請求項2に記載の発明は、前記人物の顔領域が前記顔領域検出手段によって検出できない場合には、前記焦点検出領域設定手段により前記焦点検出領域が前記全画像領域の中央付近の領域に設定される請求項1に記載の撮像装置を特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
前記焦点検出領域に対応する画像の画像情報に対して画像処理を行いかつ前記画像情報の周波数成分に対応する周波数値によって特性が特徴付けられる複数のフィルタと、
前記複数のフィルタから画像処理に適用されるフィルタを設定するフィルタ設定手段と、をさらに備え、
前記フィルタ設定手段により前記焦点検出領域の画像処理のために設定された第1のフィルタのほかに、これとは特性の異なる第2のフィルタが設定可能とされている請求項1に記載の撮像装置を特徴としている。
さらに、請求項4に記載の発明は、前記第2のフィルタが前記第1のフィルタより低い周波数成分に設定される撮像装置を特徴としている。
そして、請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の撮像装置において、
被写体輝度を測定する測光手段が備えられ、
前記測光手段によって測定される被写体輝度に応じて前記第2のフィルタが変更される撮像装置を特徴としている。
また、請求項6に記載の発明は、前記測光手段により測定される被写体輝度が低いほど、前記第2のフィルタの周波数成分を第1のフィルタの周波数成分より低く設定する撮像装置を特徴としている。
このように構成された本発明の請求項1のものは、顔領域に設定された第1の焦点検出領域のほかに、これとは大きさの異なる第2の焦点検出領域が設定可能とされているので、撮影条件などにより顔領域に設定された第1の焦点検出領域では自動合焦が行えない場合にも、顔領域と大きさの異なる第2の焦点検出領域では自動合焦が可能になる場合があるので、第2の焦点検出領域を自動合焦制御手段により参照することによって、焦点検出領域が1つの場合に比べて合焦性能を高めることができる。
そして、請求項1のものは、顔領域に設定された第1の焦点検出領域を中心に拡大された第2の焦点検出領域が設定されているので、撮影条件などにより顔領域に設定された第1の焦点検出領域では自動合焦が行えない場合でも、顔領域を中心に拡大された第2の焦点検出領域では自動合焦が可能になる場合があるので、第2の焦点検出領域を自動合焦制御手段により参照することによって、焦点検出領域が1つの場合に比べて合焦性能を高めることができる。
さらに、請求項1のものは、顔領域に設定された第1の焦点検出領域のほかに、これとは大きさの異なる第2の焦点検出領域が設定され、かつ被写体輝度に応じて第2の焦点検出領域の大きさが設定されるので、被写体輝度の条件により顔領域に設定された第1の焦点検出領域では自動合焦が行えない場合にも、顔領域と大きさの異なる第2の焦点検出領域では自動合焦が可能になる場合があるので、第2の焦点検出領域を自動合焦制御手段により参照することによって、焦点検出領域が1つの場合に比べて合焦性能を高めることができる。
そして、請求項1のものは、測光手段により測定される被写体輝度が低いほど、第2の焦点検出領域を拡大して設定するので、被写体輝度が低いために顔領域に設定された第1の焦点検出領域では自動合焦が行えない場合にも、顔領域より大きい第2の焦点検出領域では自動合焦が可能になる場合があるので、第2の焦点検出領域を自動合焦制御手段により参照することによって、焦点検出領域が1つの場合に比べて合焦性能を高めることができる。
また、請求項のものは、一般に全画像領域の中央には撮影の対象が位置している場合が多いので、人物の顔領域が顔領域検出手段により検出できない場合でも、焦点検出領域を画像の中央付近の領域に設定することによって画像中央の領域で合焦制御が行われるので、撮影の対象に合焦できる可能性が高く、撮影品質を高めることができる。
また、請求項のものは、焦点検出領域に設定された第1のフィルタのほかに、これとは特性の異なる第2のフィルタが設定可能とされているので、撮影条件などにより焦点検出領域に設定された第1のフィルタでは自動合焦が行えない場合にも、第1のフィルタとは特性の異なる第2のフィルタでは自動合焦が可能になる場合があるので、第2のフィルタをフィルタ設定手段により選択することによって、フィルタが1種類の場合に比べて合焦性能を高めることができる。
さらに、請求項のものは、第1のフィルタを用いて顔領域に合焦ができないときに、第1のフィルタより周波数成分が低い第2のフィルタに変更されるので、相対的にノイズが低減され、低照度の画像や人物の顔などの低コントラストな画像であっても、S/N比が向上して合焦精度を高めることができる。
そして、請求項のものは、被写体輝度に応じてフィルタが変更されるので、第1のフィルタを用いて顔領域に合焦ができないときに、第1のフィルタより低い周波数成分の第2のフィルタに変更されるので、相対的にノイズが低減され、低コントラストな画像や低照度の画像であってもS/N比が向上して、合焦精度を高めることができる。
また、請求項のものは、測光手段によって測定される被写体輝度が低いほど、第2のフィルタの周波数成分を第1のフィルタの周波数成分より低く設定するので、被写体輝度が低いほどノイズが低減され、低コントラストな画像や低照度の画像であってもS/N比が向上して、合焦精度を高めることができる。
以下、本発明の撮像装置を実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
〈構成〉
図1は、本発明の撮像装置としてのデジタルカメラを示す外観図であり、(a)はデジタルカメラの平面図を示し、(b)はデジタルカメラの正面図を示し、(c)はデジタルカメラの背面図を示す。また、図2は、デジタルカメラ内部のシステム構成を示すブロック図である。
図1において、Cは撮像装置としてのデジタルカメラである。
図1(a)に示すように、デジタルカメラCの上部には、サブ液晶ディスプレイ1(以下、液晶ディスプレイを「LCD」という。)、レリーズスイッチSW1、モードダイアルSW2が設けられており、図1(b)に示すように、デジタルカメラCの側部には、メモリカード/電池装填室の蓋2が設けられており、デジタルカメラCの正面側には、ストロボ発光部3、光学ファインダ4、測距ユニット5、リモコン受光部6、撮影レンズを備えた鏡筒ユニット7が設けられている。
また、図1(c)に示すように、デジタルカメラCの背面側には、光学ファインダ4、AF用LED8、ストロボ用LED9、LCDモニタ10、広角ズームスイッチSW3、望遠ズームスイッチSW4、セルフタイマ設定/解除スイッチSW5、メニュースイッチSW6、上移動/ストロボ設定スイッチSW7、右移動スイッチSW8、ディスプレイスイッチSW9、下移動/マクロ設定スイッチSW10、左移動/画像確認スイッチSW11、OKスイッチSW12、クイックアクセススイッチSW13、電源スイッチSW14が設けられている。
図2において、104はデジタルスチルカメラプロセッサ(以下、「プロセッサ」とする。)である。プロセッサ104は、CPU(中央演算装置)を内蔵しており、デジタルカメラCの各部はプロセッサ104によって制御されている。
図2に示すように、プロセッサ104は、CCD1信号処理ブロック104−1、CCD2信号処理ブロック104−2、CPUブロック104−3、ローカルSRAM104−4、USBブロック104−5、シリアルブロック104−6、JPEG圧縮・伸長を行うJPEGコーデックブロック104−7、画像データのサイズを拡大・縮小するリサイズブロック104−8、ビデオ信号出力ブロック104−9、メモリカードコントローラブロック104−10を備えており、これらの各ブロック104−1〜104−10はバスラインを介して相互に接続されている。
プロセッサ104の外部には、SDRAM103、RAM107、制御プログラムPやパラメータなどが格納されたROM108、撮影された画像の画像データを記憶する内蔵メモリ120が設けられており、これらもバスラインを介してプロセッサ104に接続されている。
SDRAM103には、撮影された画像の画像データから変換されたRAW−RGB画像データ(ホワイトバランス補正、γ補正が行われた画像データ)、YUV画像データ(輝度データと色差データとに変換された画像データ)、JPEG画像データ(JPEG圧縮された画像データ)が保存される。
電源スイッチSW14をオンにした際に、ROM108に格納された制御プログラムPがプロセッサ104のメモリにロードされて実行され、デジタルカメラCの各部は、この制御プログラムPによって制御される。
制御プログラムPが実行される際には、RAM107のメモリーが制御プログラムPの作業用メモリーとして使用されるので、RAM107のメモリーには、制御プログラムPの制御データやパラメータなどが随時書き込みや読み出しが行われる。
後述される全ての処理は、この制御プログラムPを実行することにより、主にプロセッサ104によって実行される。
鏡筒ユニット7は、ズームレンズ7−1aを備えたズーム光学系7−1、被写体の像をCCD101の受光部に結像させるフォーカスレンズ7−2aを備えたフォーカス光学系7−2、絞り7−3aを備えた絞りユニット7−3、メカシャッタ7−4aを備えたメカシャッタユニット7−4によって構成されている。
ズーム光学系7−1、フォーカス光学系7−2、絞りユニット7−3、メカシャッタユニット7−4は、それぞれズームモータ7−1b、フォーカスモータ7−2b、絞りモータ7−3b、メカシャッタモータ7−4bによって駆動される。
また、これらの各モータ7−1b〜7−4bはモータドライバ7−5によって駆動され、モータドライバ7−5は、プロセッサ104のCPUブロック104−3によって制御される。
鏡胴ユニット7の各光学系7−1,7−2によりCCD101の受光部に結像された被写体像は、CCD101によって画像信号に変換され、この画像信号がF/E−IC102に出力される。
F/E−IC102は、相関二重サンプリングを行うCDS102−1、自動的に利得の調整を行うAGC102−2、AGC102−2から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するADC102−3によって構成されている。
F/E−IC102は、CCD101から出力されたアナログ画像信号にノイズ低減の処理や利得調整の処理などの所定の処理を施し、さらにアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換して、プロセッサ104のCCD1信号処理ブロック104−1に出力する。
F/E−IC102による画像信号のサンプリングなどのタイミング処理は、プロセッサ104のCCD1信号処理ブロック104−1からフィードバックされるVD・HD信号に基づいてTG102−4によって行われる。
プロセッサ104のCPUブロック104−3は、音声記録回路115−1、音声再生回路116−1、ストロボ発光部3を発光させるストロボ回路114、被写体までの距離を計測する測距ユニット5、サブCPU109に接続されており、これらの回路はCPUブロック104−3によって制御される。
マイク115−3によって取り込まれた音声信号はマイクアンプ115−2によって増幅され、音声記録回路115−1によってデジタル信号に変換されて、CPUブロック104−3の制御命令に従いメモリーカードなどに記録される。
音声再生回路116−1は、CPUブロック104−3の制御命令に従いROM108などに記録されている適宜の音声データを音声信号に変換し、オーディオアンプ116−2によって増幅してスピーカー116−3から出力させる。
サブCPU109には、LCDドライバ111を介してサブLCD1、リモコン受光部6、AF用LED8、ストロボ用LED9、各スイッチSW1〜SW14からなる操作キーユニット、ブザー113が接続されており、これらはサブCPU109によって制御される。また、サブCPU109は、リモコン受光部6への信号の入力状態や操作キーユニットへの入力状態を監視する。
プロセッサ104のUSBブロック104−5は、USBコネクタ122に接続され、プロセッサ104のシリアルブロック104−6は、シリアルドライバ回路123−1を介してRS−232Cコネクタ123−2に接続されており、これらのUSBブロック104−5やシリアルブロック104−6によって、デジタルカメラCとデジタルカメラCに接続された外部機器との間でデータ通信が行われる。
プロセッサ104のビデオ信号出力ブロック104−9には、LCDモニタ10を駆動するためのLCDドライバ117、ビデオ信号を増幅すると共にインピーダンス整合を行うためのビデオアンプ118が接続されており、LCDドライバ117とビデオアンプ118には、それぞれLCDモニタ10、TVなどの外部モニター機器に接続するためのビデオジャック119が接続されている。
ビデオ信号出力ブロック104−9は、画像データをビデオ信号に変換して、LCDモニタ10やビデオジャック119に接続された外部モニター機器に出力する。
LCDモニタ10は、撮影中の被写体のモニターや、撮影された画像の表示、メモリカードまたは内蔵メモリ120に記録された画像の表示などに使用される。
メモリカードコントローラブロック104−10には、メモリカードスロット121が接続されており、メモリカードスロット121に挿入された増設用のメモリーカードとデジタルカメラとの間で画像データのやり取りを行なう。
次に、本実施例のデジタルカメラCの動作概要を図3に基づいて説明する。
デジタルカメラCの動作モードには、撮影する際に使用する撮影モードと、撮影された画像を再生する際に使用する再生モードとがあり、撮影モードでの動作中には、さらに、被写体中の人物の顔を認識して、その顔の周囲の画像エリア(以下、顔エリアとする。)においてAE処理やAF処理を行う顔認識モードと、通常の画像エリア(以下、通常エリアとする。)においてAE処理やAF処理を行う通常モードとがある。
また、撮影モードでの動作中には、セルフタイマを使用して撮影するセルフタイマモードやリモコンによってデジタルカメラCを遠隔操作するリモコンモードなどの動作モードが用意されている。
デジタルカメラCの電源スイッチSW14をオンにした状態で、モードダイアルSW2を撮影モードに設定すると、デジタルカメラCは撮影モードになり、モードダイアルSW2を再生モードに設定した場合には、デジタルカメラCは再生モードになる。
デジタルカメラCの電源スイッチSW14をオンにすると、図3のフローチャートに示される処理が開始される。この処理を図3に基づいて説明する。
Step3−1では、モードダイアルSW2のスイッチの状態が撮影モードか、再生モードかが判断され、撮影モードならばStep3−2の処理に進み、再生モードならばStep3−5の処理に進む。
Step3−2では、プロセッサ104によりモータドライバ7−5が制御されて鏡胴ユニット7を構成するレンズ鏡筒が撮影可能な位置に移動され、さらに、CCD101、F/E−IC102、LCDモニタ10などの撮影に必要とされる各回路に電源が投入される。
そして、各光学系7−1,7−2によってCCD101の受光部に結像された被写体像の情報は随時CCD101によりRGBアナログ信号に変換され、このRGBアナログ信号はCDS回路102−1とAGC102−2によってノイズ低減の処理や利得調整の処理などの所定の処理がなされ、A/D変換器102−3により、RGBアナログ信号はRGBデジタル信号に変換され、プロセッサ104のCCD1信号処理ブロックに出力される。
さらに、このRGBデジタル信号は、CCD1信号処理ブロックによって、RAW−RGB画像データ、YUV画像データ、JPEG画像データに変換されメモリコントローラ(図示省略)によってSDRAM103のフレームメモリに書き込まれる。
これらの画像データのうち、YUV画像データは、SDRAM103のフレームメモリから随時読み出され、ビデオ信号出力ブロック104−9によってビデオ信号に変換されて、LCDモニタ10やTVなどの外部モニター機器に出力される。
このように、撮影待機状態において、被写体像の画像データを随時SDRAM103のフレームメモリに取り込むと共に、被写体像を随時LCDモニタ10やTVなどの外部モニター機器に出力する処理をモニタリング処理とする。
Step3−3では、モードダイアルSW2の設定変更が行われたか否かを判断し、設定変更が行われたならばStep3−1の処理に戻り、設定変更が行われていないならばStep3−4の処理に進む。
Step3−4では、レリーズスイッチSW1の状態が判断され、レリーズスイッチSW1が押されていないときは、Step3−2の処理に戻り、レリーズスイッチSW1が押されたときは、このときSDRAM103のフレームメモリに取り込まれている被写体の画像データを内蔵メモリ120やメモリーカードに記録する処理などが実行され、その後Step3−2の処理に戻る。このStep3−4の処理を撮影処理とする。
このようにデジタルカメラCが撮影モードで動作しているときには、Step3−2〜Step3−4の処理を繰り返すことになる。この繰り返しの処理を行っている状態をファインダモードとする。本実施例のデジタルカメラCでは、約1/30秒の周期で、これらの処理が繰り返される。
ファインダモードでは、モニタリング処理も約1/30秒の周期で繰り返し行われるので、これに伴い、LCDモニタ10や外部モニター機器の表示は更新される。
Step3−5では、内蔵メモリ120やメモリーカードに記録された画像データをLCDモニタ10やTVなどの外部モニター機器に出力させ、Step3−6の処理に進む。
Step3−6では、モードダイアルSW2の設定変更が行われたか否かを判断し、設定変更が行われたならばStep3−1の処理に戻り、設定変更が行われていないならばStep3−5の処理に戻る。
次に、本実施例のデジタルカメラCが備えている主な機能として、AE機能、AF機能、顔認識機能を利用した顔フォーカス機能について説明する。
一般に、AE(Auto Exposure)機能とは、カメラなどの撮像装置において、絞り値とシャッター速度との組み合わせを変えることにより、撮像素子の受光部の露光量を自動的に決定する機能(自動露光機能)のことであり、AF(Auto Focus)機能とは、撮影レンズの焦点を自動的に合わせる機能(自動合焦機能)のことである。
また、顔認識機能とは、撮像素子により取り込まれた被写体の画像の全画像領域から人物の顔の画像が検出されたときに顔の部分に対応する顔エリアの領域情報を出力する機能であり、例えば、以下に示す3つの方法が公知となっている。
・ テレビジョン学会誌Vol.49,No.6,pp.787−797(1995)の「顔領域抽出に有効な修正HSV表色系の提案」に示されるように、カラー画像をモザイク画像化し、肌色エリアに着目して顔エリアを抽出する方法。
・ 電子情報通信学会誌Vol.74−D−II,No.11,pp.1625−1627(1991)の「静止濃淡情景画像からの顔領域を抽出する手法」に示されるように、髪や目や口など正面人物像の頭部を構成する各部分に関する幾何学的な形状の特徴を認識して正面人物の頭部領域を抽出する方法。
・ 画像ラボ1991−11(1991)の「テレビ電話用顔領域検出とその効果」に示されるように、動画像の場合に、フレーム間の人物の微妙な動きによって発生する人物像の輪郭エッジを利用して正面人物像を抽出する方法。
本実施例のデジタルカメラCに搭載された顔認識機能(顔領域検出手段)は、これらのいずれかの方法が用いられている。
また、顔フォーカス機能とは、被写体に人物が含まれている場合に、顔認識機能により認識された顔エリアに対してAE処理やAF処理を行うことによって、その人物の顔に露出や焦点を合わせる機能であり、顔認識モードのときに機能するようになっている。
本実施例のデジタルカメラCでは、顔認識モードはメニュースイッチSW6によって選択できるようになっている。また、動作モードを、予め、クイックアクセスSW13に登録しておいて、クイックアクセスSW13を操作することによっても簡単に選択できるようになっている。
本実施例のデジタルカメラCでは、AFモードとして顔認識モードが選択されているときには、ファインダモード中に随時顔認識が行われる。
次に、本実施例のデジタルカメラCのAE機能について説明する。
図4に示すように、本発明のデジタルカメラCでは、CCD101の受光面を縦横方向に各16分割して256個のエリアに分割し、これらの分割された各エリア内に含まれる画素に関して、各画素の受光量が所定の閾値を超えるものだけを対象画素として選択し、これらの選択された各対象画素の受光量の相加平均値を算出する。この受光量の相加平均値を被写体のAE評価値として被写体輝度を測定するAE処理(測光手段)などに使用する。
撮影時の適正露光量は、これらの各エリアのAE評価値に基づいて算出され、次のフレームの画像の取り込みの際に、このAE評価値に基づいて、絞り7−3aやメカシャッタ7−4aにより露光量の補正を行う。
特に、顔認識モードで動作している場合には、例えば、図5に示すように、被写体に含まれている人物の顔の周囲の画像エリアを対象のエリア(以下、このエリアを顔エリアとする。)とし、この顔エリアの輝度データをAE処理やAF処理に用いる。
AE処理においては、被写体中に複数の人物がいる場合にも、同様にして検出された複数の人物の顔エリアの輝度データを用いて適正露光量を算出する。
次に、本発明のデジタルカメラCのAF機能について説明する。
CCD101によって取り込まれた画像が合焦状態にあるときには、被写体の画像の輪郭部分がはっきりとしているため、この画像の輪郭部分におけるAF評価値が大きくなる。
山登りAF制御における合焦検出動作時には、フォーカスレンズ7−2aを撮影レンズの光軸方向に移動しつつ、フォーカスレンズ7−2aの各移動位置におけるAF評価値を算出して、AF評価値が極大になるフォーカスレンズ7−2aの位置(AF評価値がピークとなる位置)を検知する。
また、AF評価値が極大になる位置が複数ヶ所あることも考慮にいれ、複数ヶ所あった場合には、極大におけるAF評価値の大きさや、その周囲のAF評価値との下降度合いや上昇度合いを判断し、最も信頼性のある位置を合焦位置としてAF処理を実行する。
AF評価値のデータは、画像の特徴データとしてプロセッサ104内のメモリに随時記憶されて、この特徴データはAF処理に利用される。
このAF評価値は、デジタルRGB信号に基づいて、取り込まれた画像内の特定の範囲について算出することができる。
図6はファインダモード時のLCDの表示状態を示しており、図6に示すLCD表示内の中央枠が、デジタルカメラCでの通常のAFエリア(以下、「通常AFエリア」とする。)であり、本実施例のデジタルカメラCでは、図6に示すLCD表示エリア内の水平方向に40%、垂直方向に30%の部分を通常AFエリアとしている。
また、デジタルカメラCが顔認識モードで動作し、かつ、被写体中に人物の顔が認識できた場合には、図7に示すように、AFエリアは顔エリアに設定される。
本発明のデジタルカメラCでは、レリーズスイッチSW1が押下されると、プロセッサ104のCCD1信号処理ブロック104−1に取り込まれたRGBデジタル信号に基づいて、露光状態を示すAE評価値と画面の合焦度合いを示すAF評価値とが算出されるようになっている。
〈実施例1のデジタルカメラの動作〉
次に、実施例1のデジタルカメラCに特徴的な動作について説明する。
まず、図8のフローチャートに示される処理について説明する。
図3に示される処理において、Step3−4の処理(撮影処理)が実行されると、図8のフローチャートに示される処理が開始される。この処理を図8に基づいて説明する。
実施例1のデジタルカメラCでは、図3に示される処理中に、約1/30秒毎にファインダモードが更新され、その度に撮影処理(Step3−4)が実行され、図8に示す処理が繰り返し行われる。
図8の処理は、メニュースイッチSW6やクイックアクセスSW13の設定状態を判断して、顔認識モードの使用・未使用を切り替える処理である。
Step8−1では、動作モードが顔認識モードに設定されているかどうかが判断され、設定されているならばStep8−2に進み、設定されていないならばStep8−3に進む。
Step8−2では、顔認識処理(顔領域検出手段)が実行され、Step8−3の処理に進む。
顔認識処理が実行され、かつ人物の顔が認識できる場合には、顔認識処理の結果より顔エリア(顔領域)に関する情報が取得される。
顔認識モードで動作している場合には、ファインダモードが約1/30秒ごとに更新され、これに同期して顔認識処理も約1/30秒ごとに実行されるので、撮影(撮影・記録処理)を行う前に常に顔認識が行われており、AFエリア(焦点検出領域)が決定されている。
Step8−3では、AE処理(測光手段)が実行され、図8の処理を終了する。
顔エリアだけでAE処理を行うと、顔エリアが検出されるかどうかによって、エリア全体の露光量が変化してしまう現象が予想されるため、本実施例では、この段階では顔エリアだけのAE処理は行なわず、通常撮影(顔認識モードではない場合)と同じようにエリア全体でAE処理を行う。
ファインダモードが約1/30秒ごとに更新されるので、これに同期して、このAE処理も約1/30秒ごとに逐次実行される。
次に、図9の処理について説明する。図9の処理は図8の処理に引き続いて行われる。
Step9−1では、RLボタンが押されているかどうかが判断される。
ここで、RLボタンとは、右移動スイッチSW8と左移動/画像確認スイッチSW11との総称であり、SW8またはSW11のうち、いずれか一方が押下されたときにRLボタンは押下されたものとする。
RLボタンが押された場合には、Step9−2のAFエリア設定処理に進み、RLボタンが押されていない場合には、Step9−3の処理に進む。
Step9−2(AFエリア設定処理)では、後述するように被写体輝度に応じて、図12に示すように、人物の顔を中心としてAFエリアの大きさを拡大する処理を行い、特に、被写体輝度が低くなるに従ってAFエリアの大きさを拡大する。この際、ファインダモードにおけるAE処理(Step8−3)によって得られた被写体輝度の情報が用いられる。
このAFエリア設定処理(焦点検出領域設定手段)では、後述するAF制御の際に合焦の対象とされる画像領域のAFエリア(焦点検出領域)が設定される。
Step9−3(AF処理)では、フォーカスレンズ7−2aを光軸上で移動させながら、フォーカスレンズ7−2aの移動位置に対するAF評価値のデータを取得し、画像の特徴データとして一時保存し、Step9−4の合焦判定処理に進む。
Step9−4(合焦判定処理)では、AF処理(Step9−3)によって取得されたAF評価値のデータに基づいて、2通りのAFエリアに対してレンズの合焦位置の判断を行い、レンズを合焦位置で停止させ、Step9−5に進む。
これらのAF処理および合焦判定処理(自動合焦制御手段)によって、フォーカスレンズ7−2aが駆動されて被写体の像をCCD101の受光部に自動的に合焦させるAF制御(自動合焦制御)が行われる。
Step9−5(撮影・記録処理)では、シャッターボタンが押下されると、撮影および記録の処理が実行され、静止画がメモリーに記録された後に処理を終了する。
次に、図10のAFエリア設定処理について説明する。
AFエリア設定処理は、被写体輝度に応じて第2AFエリアの大きさを変更する処理である。本実施例では、簡単のために被写体に含まれる人物は1人だけであるとする。
Step10−1では、画像エリア中に人物の顔が認識されているかを確認する。
画像エリア中に人物の顔が認識されている場合には、Step10−2に進み、画像エリア中に人物の顔が認識されていない場合には、Step10−9に進む。
Step10−9では、第1AFエリア(第1の焦点検出領域)と第2AFエリア(第2の焦点検出領域)とを共に図6に示す通常AFエリアに設定し、図10の処理を終了する。
このように、人物の顔エリアが顔認識機能(顔領域検出手段)によって検出できない場合には、AFエリア設定処理(焦点検出領域設定手段)により、AFエリアが全画像領域の中央付近の領域である通常AFエリアに設定される。
Step10−2では、顔認識処理(Step8−2)の結果に基づいて第1AFエリアに図5に示す顔エリアが設定され、Step10−3に進む。
このように、顔認識機能(顔領域検出手段)によって人物の顔の画像が検出されたときには、AFエリア設定処理(焦点検出領域設定手段)によって、人物の顔エリアがAFエリアに設定される。
Step10−3では、被写体輝度のLV値が6未満であるかを確認し、被写体輝度のLV値が6未満の場合には、Step10−4に進み、被写体輝度のLV値が6以上の場合にはStep10−6に進む。
Step10−4では、上記第1AFエリアに設定されている顔エリアの中心を中心として上下左右に40%拡大したエリアを算出し、Step10−5の処理に進む。
Step10−6では、被写体輝度のLV値が(6以上)7未満であるかを確認する。
被写体輝度のLV値が(6以上)7未満の場合には、Step10−7に進み、被写体輝度のLV値が7以上の場合にはStep10−8に進む。
Step10−7では、上記第1AFエリアに設定されている顔エリアの中心を中心として上下左右に20%拡大したエリアを算出し、Step10−5の処理に進む。
Step10−8では、上記第1AFエリアに設定されている顔エリアの中心を中心として上下左右に10%拡大したエリアを算出し、Step10−5の処理に進む。
Step10−5では、被写体輝度に基づいて算出された拡大エリアを第2AFエリアに設定し、図10の処理を終了する。
すなわち、被写体輝度のLV値が7以上の場合にはAFエリアを10%拡大し、LV値が6以上7未満であるならば20%拡大し、LV値が6未満の場合は40%拡大する。
このように、AE処理(測光手段)により測定される被写体輝度に応じて第2AFエリアの大きさが設定される。しかも、AE処理(測光手段)により測定される被写体輝度が低いほど、第2AFエリアを拡大して設定する。
本実施例では、AFエリア設定処理(焦点検出領域設定手段)によって、顔エリアに設定された第1AFエリアのほかに、これとは大きさの異なる第2AFエリアが設定可能とされている。しかも、第2AFエリアが第1AFエリアを中心に拡大されて設定されている。
次に、図11に示す合焦判定処理(Step9−4)について説明する。
合焦判定処理は、AF処理(Step9−3)の結果から、第1AFエリア、第2AFエリアのどちらを選択するかを判断し、フォーカスレンズ7−2aを合焦位置に移動させる処理である。
Step11−1では、AFエリアとして第1AFエリアを用いて合焦が可能であるかを判断する。第1AFエリアを用いて合焦が可能な場合には、Step11−2に進み、第1AFエリアを用いて合焦が不可能な場合には、Step11−4に進む。
Step11−2では、第1AFエリアにおけるフォーカスレンズ7−2aのレンズ位置を算出し、Step11−3に進む。
Step11−4では、第2AFエリアにおけるフォーカスレンズ7−2aのレンズ位置を算出し、Step11−3に進む。
Step11−3では、算出されたフォーカスレンズ7−2aのレンズ位置にフォーカスレンズ7−2aを移動させ、図11の合焦判定処理を終了する。
なお、本実施例では簡略化のため、認識される人物は1人に設定したが、本実施例のデジタルカメラCでは、被写体中に複数の人物が含まれている場合でも、これらの人物の顔を検出することが可能であり、本実施例のデジタルカメラCでは、4人まで検出可能となっている。
ところで、被写体に複数の人物が含まれている場合、例えば、図13(a)のような状態で顔認識した際のAF評価値では、図13(b)に示すように、ピークが重ならない状態になることがある。
これは2人の人物Aと人物Bとの距離が僅かに異なっている場合はもちろん、仮に距離が同じであっても、レンズの収差によりピークが重ならない状態がおこるためである。
このような場合には、近接するAF評価値のピークのうち、最も至近側のピークを選択する。すなわち、図13(a),図13(b)の人物Aと人物Bとでは人物Bを選択するようにする。
〈作用効果〉
本実施例のデジタルカメラCでは、第2AFエリアが第1AFエリア(Step10−2で第1AFエリアには顔エリアが設定されている。)よりも大きいため、第2AFエリアをAFエリアに設定すると、AF制御の結果は人物の背景の影響を受けやすくなる。
このように、画像に背景を含めることによって、顔と背景とのコントラストを強くし、画像情報(フーリエ変換のフーリエ係数)の高周波成分を強くしてAF評価値の値を大きくしてAF精度を向上させることができる。
AFエリア設定処理(Step9−2)において、第1AFエリアと第2AFエリアとを設定しているため、認識された人物に対して2つのAFエリアを設定することになる。
これによって、被写体中の人物の顔の輝度が低く、AF評価値にノイズが乗りやすい環境で撮影を行っても、正確に人物に焦点を合わせることができる。
本来、顔フォーカス機能は、被写体中の人物の顔に焦点を正確に合わせる機能のため、合焦が可能であればAFエリアとしては顔エリアを設定するのが理想的である。
そこで、本実施例のデジタルカメラでは、第2AFエリアよりも第1AFエリア(Step10−2で第1AFエリアには顔エリアが設定されている。)を優先して選択するようになっている。(図11の合焦判定処理を参照)
このように、顔エリアに設定された第1AFエリアのほかに、これとは大きさの異なる第2AFエリアが設定可能とされているので、撮影条件などにより顔エリアに設定された第1AFエリアでは自動合焦が行えない場合にも、顔エリアと大きさの異なる第2AFエリアでは自動合焦が可能になる場合があるので、第2AFエリアをAF処理および合焦判定処理(自動合焦制御手段)により参照することによって、AFエリアが1つの場合に比べて合焦性能を高めることができる。
そして、顔エリアに設定された第1AFエリアを中心に拡大された第2AFエリアが設定されているので、撮影条件などにより、顔エリアに設定された第1AFエリアでは自動合焦が行えない場合でも、顔エリアを中心に拡大された第2AFエリアでは自動合焦が可能になる場合があるので、第2AFエリアをAF処理および合焦判定処理(自動合焦制御手段)により参照することによって、AFエリアが1つの場合に比べて合焦性能を高めることができる。
また、一般に全画像領域の中央には撮影の対象が位置している場合が多いので、人物の顔エリアが顔認識機能(顔領域検出手段)により検出できない場合でも、AFエリアを通常AFエリア(画像の中央付近の領域)に設定することによって画像中央の領域で合焦制御が行われるので、撮影の対象に合焦できる可能性が高く、撮影品質を高めることができる。
さらに、顔エリアに設定された第1AFエリアのほかに、これとは大きさの異なる第2AFエリアが設定され、かつ被写体輝度に応じて第2AFエリアの大きさが設定されるので、被写体輝度の条件により顔エリアに設定された第1AFエリアでは自動合焦が行えない場合にも、顔エリアと大きさの異なる第2AFエリアでは自動合焦が可能になる場合があるので、第2AFエリアを自動合焦制御手段(AF処理および合焦判定処理)により参照することによって、AFエリアが1つの場合に比べて合焦性能を高めることができる。
そして、AE処理(測光手段)により測定される被写体輝度が低いほど、第2AFエリアを拡大して設定するので、被写体輝度が低いために顔エリアに設定された第1AFエリアでは自動合焦が行えない場合にも、顔エリアより大きい第2AFエリアでは自動合焦が可能になる場合があるので、第2AFエリアをAF処理および合焦判定処理(自動合焦制御手段)により参照することによって、AFエリアが1つの場合に比べて合焦性能を高めることができる。
実施例2のデジタルカメラCについて、実施例1のデジタルカメラCとは異なる部分を中心に説明する。実施例1のデジタルカメラCと同様の構成および基本機能については、図示並びに説明を省略する。
まず、AFフィルタ(フィルタ)の機能について説明する。
AFフィルタとは、AFエリアに対応する画像に対して画像処理を行うフィルタであり、AFエリアに対応する画像の画像情報(フーリエ変換のフーリエ係数)の周波数成分に対応する周波数帯(周波数値)によって特性が特徴付けられている。
図14に示すように、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタおよびバンドパスフィルタがあり、これらのフィルタを掛け合わせたフィルタも作成することが可能である。
これらのハイパスフィルタ、ローパスフィルタおよびバンドパスフィルタは画像情報の演算処理によって画像を変換するフィルタである。
図14(a)に示すハイパスフィルタ(フィルタF1)は、近接する画素の輝度データにそれぞれ「−1」「2」「−1」の係数を掛けることによって、高域成分を強調するフィルタであり、近接画素間の輝度差を強調するためのフィルタである。
図14(b)に示すローパスフィルタ(フィルタF2)は、近接する画素の輝度データにそれぞれ「1」「2」「1」の係数を掛けることによって、周囲との相関をなだらかにし、ノイズ成分を除去するフィルタである。
図14(c)に示すバンドパスフィルタ(フィルタF3)は、近接する画素の輝度データにそれぞれ「-1」「0」「2」「0」「-1」の係数を掛けることによって、周囲との相関をなだらかにし、ノイズ成分を除去するフィルタである。
本実施例のデジタルカメラCでは、フィルタA,B,Cの3種類のフィルタ(複数のフィルタ)を用いる。フィルタAはハイパスフィルタであり、フィルタBはハイパスフィルタにさらにローパスフィルタを付加したフィルタであり、フィルタCはバンドパスフィルタである。
通常使用されるハイパスフィルタ(フィルタA)のみを使用した場合には、高域成分が強調されて、AF評価値のピーク位置がいくらか強調されるが、低照度の撮影条件の下では、無視できないノイズ成分が残っており、ピーク位置もそれほど明確ではないため、AF評価値のピーク位置の認識を誤るおそれがある。
ノイズとは、撮像素子が光電変換を行う際に出力するノイズ(ランダム・ノイズ)のことで、CCD101への入光量が変化しても、発生するノイズの大きさが変わらない。
このため、被写体輝度が小さくなると、出力される電気信号の大きさも小さくなるが、発生するノイズの大きさは同じであるため、相対的にノイズの影響が増え、S/N比が小さくなってしまう。
これに対して、ハイパスフィルタにローパスフィルタを付加したフィルタ(フィルタB)の方が、ハイパスフィルタだけの場合よりもピーク位置が強調され、しかも、細かな山や谷からなるノイズ成分が除去されてなだらかになり、AF評価値のピーク位置が検出し易い。
さらに、バンドパスフィルタ(フィルタC)を使用することにより、ピークの山はより強調されて、AF位置をより的確に検出することができる。
〈実施例2のデジタルカメラの動作〉
次に、実施例2のデジタルカメラCに特徴的な動作を説明する。
まず、図15の処理について説明する。図15の処理は図8の処理に引き続いて行われる。
Step15−1では、RLボタンが押されているかどうかが判断される。
ここで、RLボタンとは、右移動スイッチSW8と左移動/画像確認スイッチSW11との総称であり、SW8またはSW11のうち、いずれか一方が押下されたときにRLボタンは押下されたものとする。
RLボタンが押された場合には、Step15−2のAFフィルタ設定処理(フィルタ設定手段)に進み、RLボタンが押されていない場合には、Step15−3の処理に進む。
Step15−2(AFフィルタ設定処理)では、後述するように被写体輝度に応じて、図16に示すように、フィルタA,B,CをAFフィルタに設定する処理を行い、特に、被写体輝度が低くなるに従ってAFフィルタを、フィルタA、フィルタB、フィルタCの順に変更する。この際、ファインダモードにおけるAE処理(Step8−3)によって得られた被写体輝度の情報が用いられる。
このように、AFフィルタ設定処理(フィルタ設定手段)によって、3つのAFフィルタである、フィルタA、フィルタB、フィルタCから画像処理に適用されるAFフィルタが設定される。
Step15−3(AF処理)では、フォーカスレンズ7−2aを光軸上で移動させながら、フォーカスレンズ7−2aの移動位置に対するAF評価値のデータを取得し、画像の特徴データとして一時保存し、Step15−4の合焦判定処理に進む。
Step15−4(合焦判定処理)では、AF処理(Step15−3)によって取得されたAF評価値のデータに基づいて、2通りのAFフィルタに対してレンズの合焦位置の判断を行い、レンズを合焦位置で停止させ、Step15−5に進む。
Step15−5(撮影・記録処理)では、シャッターボタンが押下されると、撮影および記録の処理が実行され、静止画がメモリーに記録された後に処理を終了する。
次に、図16のAFフィルタ設定処理について説明する。
AFフィルタ設定処理は、被写体輝度に応じて第2AFフィルタを変更する処理である。
本実施例では、簡単のために被写体に含まれる人物は1人だけであるとする。
Step16−1では、画像エリア中に人物の顔が認識されているかを確認する。
画像エリア中に人物の顔が認識されている場合には、Step16−2に進み、画像エリア中に人物の顔が認識されていない場合には、Step16−9に進む。
Step16−9では、第1AFフィルタ(第1のフィルタ)と第2AFフィルタ(第2のフィルタ)とを共に図14に示すフィルタA(ハイパスフィルタ)に設定し、図16の処理をする。
Step16−2では、第1AFフィルタに図14に示すフィルタA(ハイパスフィルタ)が設定され、Step16−3に進む。
このように、AFフィルタには、通常のAF処理に一般的に用いられるハイパスフィルタを用いるのが望ましいので、第1AFフィルタにフィルタA(ハイパスフィルタ)を設定する。
Step16−3では、被写体輝度のLV値が6以上であるかを確認し、被写体輝度のLV値が6以上の場合には、Step16−4に進み、被写体輝度のLV値が6未満の場合にはStep16−6に進む。
Step16−4では、フィルタA(ハイパスフィルタ)が選択され、Step16−5の処理に進む。
Step16−6では、被写体輝度のLV値が5以上(6未満)であるかを確認する。
被写体輝度のLV値が5以上(6未満)の場合には、Step16−7に進み、被写体輝度のLV値が5未満の場合にはStep16−8に進む。
Step16−7では、フィルタB(ハイパスフィルタ×ローパスフィルタ)が選択され、Step16−5の処理に進む。
Step16−8では、フィルタC(バンドパスフィルタ)が選択され、Step16−5の処理に進む。
Step16−5では、選択されたフィルタを第2AFフィルタに設定し、処理を終了する。
すなわち、被写体輝度のLV値が6以上の場合にはフィルタAを選択し、LV値が5以上6未満であるならばフィルタBを選択し、LV値が5未満の場合はフィルタCを選択する。
このように、AE処理(測光手段)により測定される被写体輝度に応じて第2AFフィルタが変更される。しかも、AE処理(測光手段)により測定される被写体輝度が低いほど、第2AFフィルタの周波数成分を第1AFフィルタの周波数成分より低く設定する。
本実施例では、AFフィルタ設定処理(フィルタ設定手段)によって、AFエリアの画像処理のために設定された第1AFフィルタのほかに、これとは特性の異なる第2AFフィルタが設定可能とされている。しかも、第2AFフィルタが第1AFフィルタより低い周波数成分に設定される。
次に、図17の合焦判定処理(Step15−4)について説明する。
合焦判定処理は、AF処理(Step15−3)の結果から、第1AFフィルタ、第2AFフィルタのどちらを選択するかを判断し、フォーカスレンズ7−2aを合焦位置に移動させる処理である。
Step17−1では、AFフィルタとして第1AFフィルタを用いて合焦が可能であるかを判断する。第1AFフィルタを用いて合焦が可能な場合には、Step17−2に進み、第1AFフィルタを用いて合焦が不可能な場合には、Step17−4に進む。
Step17−2では、第1AFフィルタにおけるフォーカスレンズ7−2aのレンズ位置を算出し、Step17−3に進む。
Step17−4では、第2AFフィルタにおけるフォーカスレンズ7−2aのレンズ位置を算出し、Step17−3に進む。
Step17−3では、算出されたフォーカスレンズ7−2aのレンズ位置にフォーカスレンズ7−2aを移動させ、図17の合焦判定処理を終了する。
なお、本実施例では簡略化のため、認識される人物は1人に設定したが、本実施例のデジタルカメラCでは、被写体中に複数の人物が含まれている場合でも、これらの人物の顔を検出することが可能であり、本実施例のデジタルカメラCでは、4人まで検出可能となっている。
ところで、被写体に複数の人物が含まれている場合、例えば、図13(a)のような状態で顔認識した際のAF評価値では、図13(b)に示すように、ピークが重ならない状態になることがある。
これは2人の人物Aと人物Bとの距離が僅かに異なっている場合はもちろん、仮に距離が同じであっても、レンズの収差によりピークが重ならない状態がおこるためである。
このような場合には、近接するAF評価値のピークのうち、最も至近側のピークを選択する。すなわち、図13(a),図13(b)の人物Aと人物Bとでは人物Bを選択するようにする。
〈作用効果〉
一般に、ハイパスフィルタを用いて画像処理を行うと画像の輪郭が強調されてAF処理が行いやすくなるが、低照度の被写体や低コントラストの被写体では、AF評価値の値がランダムノイズなどのノイズに埋もれやすくなる。
そこで、さらにローパスフィルタを適用することにより、ローパスフィルタには画素間の輝度差を均等化させる作用があるので、ノイズによるピークも均等化され、ノイズを低減させる作用がある。
本実施例のデジタルカメラCでは、AFフィルタ設定処理(フィルタ設定手段)により、AFエリアの画像処理のために設定された第1AFフィルタのほかに、これとは特性の異なる第2AFフィルタが設定可能とされ、AE処理(測光手段)により測定される被写体輝度が低いほど、第2AFフィルタの周波数成分を第1AFフィルタの周波数成分より低く設定する。
このため、低照度の被写体や低コントラストの被写体に対してランダムノイズなどのノイズの影響により、AF評価値の値がノイズに埋もれて合焦ができない場合に、ノイズを低減させる作用がある低い周波数成分のAFフィルタを用いることにより、合焦精度を高めることができる。
このように、AFエリアに設定された第1AFフィルタのほかに、これとは特性の異なる第2AFフィルタが設定可能とされているので、撮影条件などによりAFエリアに設定された第1AFフィルタでは自動合焦が行えない場合にも、第1AFフィルタとは特性の異なる第2AFフィルタでは自動合焦が可能になる場合があるので、第2AFフィルタをAFフィルタ設定処理(フィルタ設定手段)により選択することによって、AFフィルタが1種類の場合に比べて合焦性能を高めることができる。
そして、第1AFフィルタを用いて顔エリアに合焦ができないときに、第1AFフィルタより周波数成分が低い第2AFフィルタに変更されるので、相対的にノイズが低減され、低照度の画像や人物の顔などの低コントラストな画像であっても、S/N比が向上して合焦精度を高めることができる。
また、被写体輝度に応じてAFフィルタが変更されるので、第1AFフィルタを用いて顔エリアに合焦ができないときに、第1AFフィルタより低い周波数成分の第2AFフィルタに変更されるので、相対的にノイズが低減され、低コントラストな画像や低照度の画像であってもS/N比が向上して、合焦精度を高めることができる。
さらに、AE処理(測光手段)によって測定される被写体輝度が低いほど、第2AFフィルタの周波数成分を第1AFフィルタの周波数成分より低く設定するので、被写体輝度が低いほどノイズが低減され、低コントラストな画像や低照度の画像であってもS/N比が向上して、合焦精度を高めることができる。
なお、実施例1に共通している作用効果については説明を省略した。
実施例3のデジタルカメラCについて、実施例1および実施例2のデジタルカメラCとは異なる部分を中心に説明する。実施例1および実施例2のデジタルカメラCと同様の構成および基本機能については、図示並びに説明を省略する。
〈実施例3のデジタルカメラの動作〉
次に、実施例3のデジタルカメラCに特徴的な動作を説明する。
まず、図18の処理について説明する。図18の処理は図8の処理に引き続いて行われる。
Step18−1では、RLボタンが押されているかどうかが判断される。
ここで、RLボタンとは、右移動スイッチSW8と左移動/画像確認スイッチSW11との総称であり、SW8またはSW11のうち、いずれか一方が押下されたときにRLボタンは押下されたものとする。
RLボタンが押された場合には、Step18−2のAFエリア設定処理(図10の処理,焦点検出領域設定手段)に進み、RLボタンが押されていない場合には、Step18−4の処理に進む。
AFエリア設定処理では、被写体輝度に応じて、図12に示すように、人物の顔を中心としてAFエリアの大きさを拡大する処理を行い、特に、被写体輝度が低くなるに従ってAFエリアの大きさを拡大する。この際、ファインダモードにおけるAE処理(Step8−3)によって得られた被写体輝度の情報が用いられる。
このAFエリア設定処理では、AF制御の際に合焦の対象とされる画像領域のAFエリア(焦点検出領域)が設定される。そして、処理を終えるとStep18−3のAFフィルタ設定処理(図16の処理,フィルタ設定手段)に進む。
Step18−3(AFフィルタ設定処理)では、被写体輝度に応じて、図16に示すように、フィルタA,B,CをAFフィルタに設定する処理を行い、特に、被写体輝度が低くなるに従ってAFフィルタを、フィルタA、フィルタB、フィルタCの順に変更する。この際、ファインダモードにおけるAE処理(Step8−3)によって得られた被写体輝度の情報が用いられる。
このように、AFフィルタ設定処理(フィルタ設定手段)によって、3つのAFフィルタである、フィルタA、フィルタB、フィルタCから画像処理に適用されるAFフィルタが設定される。そして、処理を終えるとStep18−4の処理に進む。
Step18−4(AF処理)では、フォーカスレンズ7−2aを光軸上で移動させながら、フォーカスレンズ7−2aの移動位置に対するAF評価値のデータを取得し、画像の特徴データとして一時保存し、Step18−5の合焦判定処理に進む。
Step18−5(合焦判定処理)では、AF処理(Step18−4)によって取得されたAF評価値のデータに基づいて、2通りのAFエリアと2通りのAFフィルタとの様々な組合せに対してレンズの合焦位置の判断を行い、レンズを合焦位置で停止させ、Step18−6に進む。
Step18−6(撮影・記録処理)では、シャッターボタンが押下されると、撮影および記録の処理が実行され、静止画がメモリーに記録された後に処理を終了する。
〈作用効果〉
AFエリア設定処理(AFエリアを拡大する処理)とAFフィルタ設定処理(AFフィルタを変更する処理)とを連続して行ない、2通りのAFエリアと2通りのAFフィルタとの様々な組合せに対してレンズの合焦位置の判断を行い、いずれか一方の処理だけでは合焦ができない場合であっても、両方の処理を行うことにより、合焦できる可能性があり、実施例1や実施例2のデジタルカメラCに比べて、一層合焦精度を高めることができる。
なお、実施例1および実施例2に共通している作用効果については説明を省略した。
以上、本発明の撮像装置を実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
なお、実施例1〜3では、顔エリアは長方形枠(例えば、図7参照)であったが、必ずしも、長方形である必要はない。例えば、円形枠であっても、顔の輪郭に沿った形状の枠であってもよい。
また、拡大されるAFエリアの拡大率は3通りであったが、必ずしも、3通りである必要はなく、2通り以上であれば何通りであってもよい。
さらに、用意されたAFフィルタは3種類であったが、必ずしも、3種類である必要はなく、2種類以上であれば何通りであってもよい。
そして、第2AFエリアを拡大するに当たっては第1AFエリア(顔エリア)を中心に拡大したが、必ずしも、第1AFエリア(顔エリア)を中心に拡大しなくても、第1AFエリアが含まれるように拡大されればよい。
実施例1〜3では、本発明の撮像装置をデジタルカメラへ適用する例を示したが、応用分野として、携帯機器、例えば、カメラ付き携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)などに搭載される撮像装置としても適用することができる。
本発明の撮像装置としてのデジタルカメラを示す外観図であり、(a)はデジタルカメラの平面図を示し、(b)はデジタルカメラの正面図を示し、(c)はデジタルカメラの背面図を示す。 実施例のデジタルカメラの内部システムの構成を示すブロック図である。 実施例のデジタルカメラの動作概要を説明するフローチャート図である。 実施例のデジタルカメラにおいて、撮像素子の受光面を縦横方向に各16分割して256個のエリアに分割した分割例を示す図である。 実施例のデジタルカメラにおいて、顔認識機能が起動している場合に、LCD表示エリア中の顔エリアの設定例を示す図である。 実施例のデジタルカメラにおいて、通常AFエリアを示す図である。 実施例のデジタルカメラにおいて、顔認識できた場合の顔エリアの一例を示す図である。 実施例1のデジタルカメラにおいて、顔認識モードの使用状態を切り替える処理の流れを示すフローチャート図である。 実施例1のデジタルカメラにおいて、AFエリア設定処理の実行状態を切り替える処理の流れを示すフローチャート図である。 実施例1のデジタルカメラにおいて、AFエリア設定処理の流れを示すフローチャート図である。 実施例1のデジタルカメラにおいて、AFエリア設定処理が行われた際の合焦判定処理の流れを示すフローチャート図である。 実施例1のデジタルカメラにおいて、顔認識できた場合の第1AFエリアと第2AFエリアの一例を示す図である。 実施例のデジタルカメラにおいて、2人の人物Aの顔と人物Bの顔とが認識された場合を表す図であり、(a)は顔エリアが設定された際のLCD映像を示し、(b)はAF評価値の被写体までの距離に対する特性を示す図である。 実施例2のデジタルカメラにおいて、AF処理に使用される3種類のAFフィルタと、AFフィルタとして設定される係数の重みを説明する図である。 実施例2のデジタルカメラにおいて、AFフィルタ設定処理の実行状態を切り替える処理の流れを示すフローチャート図である。 実施例2のデジタルカメラにおいて、AFフィルタ設定処理の流れを示すフローチャート図である。 実施例2のデジタルカメラにおいて、AFフィルタ設定処理が行われた際の合焦判定処理の流れを示すフローチャート図である。 実施例3のデジタルカメラにおいて、AFエリア設定処理およびAFフィルタ設定処理の実行状態を切り替える処理の流れを示すフローチャート図である。
符号の説明
101 CCD(撮像素子)
7−2a フォーカスレンズ(合焦レンズ)
C デジタルカメラ(撮像装置)

Claims (6)

  1. 被写体の像を撮像素子の受光部に結像させる合焦レンズと、
    前記撮像素子により取り込まれた前記被写体の画像の全画像領域から人物の顔の画像が検出されたときに該顔の部分に対応する顔領域の領域情報を出力する顔領域検出手段と、
    前記合焦レンズを駆動して前記被写体の像を前記受光部に自動的に合焦させる自動合焦制御を行う自動合焦制御手段と、
    前記自動合焦制御の際に合焦の対象とされる画像領域の焦点検出領域を設定する焦点検出領域設定手段と、
    前記自動合焦制御手段により前記合焦レンズを駆動させることによりAF評価値を取得して、前記AF評価値に基づいて前記合焦レンズの合焦位置の判断を行う合焦判定手段と、
    被写体輝度を測定する測光手段と、
    を備え、
    前記顔領域検出手段によって人物の顔の画像が検出されたときに該人物の顔領域を前記焦点検出領域設定手段により前記焦点検出領域に設定して自動的に該人物に合焦させる撮像装置において、
    前記焦点検出領域設定手段により前記顔領域に設定された第1の焦点検出領域のほかに、前記第1の焦点検出領域を中心に拡大された第2の焦点検出領域が設定さ
    前記測光手段により測定される被写体輝度が低くなるにつれて、前記第2の焦点検出領域を拡大して設定するとともに、
    前記合焦判定手段は、前記第1の焦点検出領域を用いて合焦が可能であるか否かを判断し、
    前記第1の焦点検出領域を用いて合焦が可能である場合は、前記第1の焦点検出領域により合焦を行い、
    前記第1の焦点検出領域を用いて合焦が不可能である場合は、前記第2の焦点検出領域により合焦を行う
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記人物の顔領域が前記顔領域検出手段によって検出できない場合には、前記焦点検出領域設定手段により前記焦点検出領域が前記全画像領域の中央付近の領域に設定されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像装置において、
    前記焦点検出領域に対応する画像の画像情報に対して画像処理を行いかつ前記画像情報の周波数成分に対応する周波数値によって特性が特徴付けられる複数のフィルタと、
    前記複数のフィルタから画像処理に適用されるフィルタを設定するフィルタ設定手段と、をさらに備え、
    前記フィルタ設定手段により前記焦点検出領域の画像処理のために設定された第1のフィルタのほかに、これとは特性の異なる第2のフィルタが設定可能とされていることを特徴とする撮像装置。
  4. 前記第2のフィルタが前記第1のフィルタより低い周波数成分に設定されることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  5. 請求項または請求項に記載の撮像装置において、
    被写体輝度を測定する測光手段が備えられ、
    前記測光手段によって測定される被写体輝度に応じて前記第2のフィルタが変更されることを特徴とする撮像装置。
  6. 前記測光手段により測定される被写体輝度が低いほど、前記第2のフィルタの周波数成分を第1のフィルタの周波数成分より低く設定することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
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