JP4823842B2 - フラットプレート用プレキャスト部材 - Google Patents

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Description

本発明は、フラットプレート構造に使用するプレキャスト部材に関する。
柱頭にスラブ支持部(キャピタル)を持たず、柱で直接スラブを支持するフラットプレート構造においては、地震時等の水平力による柱周りのスラブに発生するパンチング破壊が問題となる。このため、フラットプレート構造のプレキャスト部材化に際してもパンチング破壊を考慮する必要がある。特許文献1には、パンチング破壊の発生する柱周囲のスラブに対するプレキャスト部材化について開示されており、予め工場にて高強度コンクリートで形成されたノンキャピタル版の貫通孔に柱主筋を貫通させて柱頭部に固着する工法が示されている。
特開平08−4183号公報
しかし、特許文献1においては、柱頭部と柱周囲のスラブをプレキャスト部材化する技術は開示されているが、柱間のスラブ(柱列帯)を、柱周囲のパンチング破壊の防止に寄与させつつプレキャスト部材化する技術は開示されていない。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、フラットプレート構造の柱間に配置され、柱周囲のパンチング破壊の防止に有効な補強を有し、施工効率の向上も確保できるフラットプレート用プレキャスト部材を提供することを目的とする。
本発明にかかるフラットプレート用プレキャスト部材は、柱間に配設され、上方にコンクリートが打設されて床と一体化したフラットプレートを構成する板状部を有するフラットプレート用プレキャスト部材であって、上記板状部に、梁下端主筋、第1せん断補強筋および第2せん断補強筋を埋設し、上記梁下端主筋は、上記板状部の長さ方向両端部それぞれから突出させるとともに、上記第1せん断補強筋は、上記梁下端主筋にその下端を係止させ、フックを有する上端を上記板状部の上方へ突出させ、上記第2せん断補強筋は、上記梁下端主筋および上記板状部上方に配筋される梁上端主筋を包囲すべく環状に形成して、上記第1せん断補強筋よりも該板状部の長さ方向両端部それぞれの端面側で当該板状部の上方へ突出させたことを特徴とする。
前記第1せん断補強筋は、前記板状部の長さ方向両端部それぞれにおいて、これら各端部から柱間スパンの1/4程度の位置にわたる範囲に埋設されることを特徴とする。
前記板状部には、その両側部の少なくとも一方から突出されるスラブ接続筋が設けられることを特徴とする。
前記スラブ接続筋は、前記板状部に着脱自在に設けられることを特徴とする。
前記板状部は、その幅方向外方へ向かって突出されて、床材を支持する突起部を備えることを特徴とする。
本発明にかかるフラットプレート用プレキャスト部材にあっては、柱周囲のパンチング破壊を有効に防止でき、施工効率も向上する。具体的には、板状部には、第1せん断補強筋が埋設されていて、第1せん断補強筋は、水平力により柱周りのフラットプレートに生じたせん断力等(せん断力やねじれ)を梁部でも負担できるよう、梁部を補強できる。また、板状部には、第2せん断補強筋が埋設されていて、第2せん断補強筋は、第1せん断補強筋と同様に、水平力により柱周囲のフラットプレートに生じたせん断力等を梁部でも負担できるよう梁部を補強できる。また、係止とフックによる第1せん断補強筋と環状の第2せん断補強筋の2種類を有することにより、両者の設置位置や設置数、設置密度を組み合わせて調整することが可能となり、梁部に要求されるせん断耐力等に対し過不足無く適切に対応でき合理的な構造が実現できる。
以下に、本発明にかかるフラットプレート用プレキャスト部材の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態にかかるフラットプレート用プレキャスト部材は基本的には、図1から図10に示すように、柱1間に配設され、上方にコンクリートが打設されて床と一体化したフラットプレート4を構成する板状部6を有するフラットプレート用プレキャスト部材5である。
フラットプレート用プレキャスト部材5(以下「プレキャスト部材5」という)は、フラットプレート構造の、柱1間にフラットプレート4の一部として配置される。柱1間は、フラットプレート構造における柱列帯であり、構造体として梁の機能を有するフラットプレート4の一部分(以下「梁部3」という)である。なお、本実施形態において、梁部3以外のフラットプレート4の部分を「スラブ2」という。プレキャスト部材5は、梁部3の下部を構成するハーフプレキャスト部材であり、その上方にコンクリートが打設され梁部3が構築される。プレキャスト部材5は、板状部6と、梁下端主筋7と、第1せん断補強筋8と、第2せん断補強筋10と、スラブ接続筋11とから構成されている。梁下端主筋7と、第1せん断補強筋8と、第2せん断補強筋10と、スラブ接続筋11は、その一部分が板状部6に埋設されて、全体としてプレキャスト部材5を構成している。
板状部6はプレキャスト成型されたコンクリート製部材である。板状部6は長方形の板状部材である。板状部6の長さ(長辺)は、柱1間の内法(以下「柱スパン」という)寸法より、フラットプレート4の厚さ寸法の3〜4倍程度短く設定されている。板状部6の幅(短辺)は、柱1の幅より、フラットプレート4の厚さ寸法程度幅広に設定されている。板状部6の厚さは、梁部3の梁下端主筋7を埋設でき、かつ、板状部6の上部に打設されるコンクリート内に、板状部6の上方に配置される梁上端主筋9を埋設して、梁部3を構築できる寸法に設定されている。
板状部6には、その長さ方向に沿って梁下端主筋7が埋設されている。下端主筋7は板状部6の幅方向に適宜間隔をもって複数本埋設されている。梁下端主筋7の端部は、板状部6の長さ方向両端面それぞれから突出している。梁下端主筋7の鉄筋径や設置本は、梁部3に要求される耐力等により決定される。本実施形態における梁下端主筋7は連続した一本の鉄筋であり、その配筋間隔は、スラブ2の配筋間隔より密に設定されている。梁下端主筋7は複数の鉄筋を接続して構成しても良い。
梁下端主筋7の両端部は板状部6の長さ方向の両端面からそれぞれ突出されている。突出寸法には長短2種類ある。突出寸法が短い場合、梁下端主筋7の一端部は、板状部6の端面が面する柱1側面の手前で止まっている。突出寸法が長い場合、梁下端主筋7の他端部は、柱1を貫通又は通過して柱1の反対側の側面付近で止まっている。各梁下端主筋7は、板状部6の一端面において突出寸法が長く、他端面において突出寸法が短くなるよう板状部6に埋設されている。板状部6の各端面における梁下端主筋7は、その突出寸法の長いものと短いものが交互に配置されている。
板状部6には、第1せん断補強筋8が埋設されている。第1せん断補強筋8は、水平力により柱周りのフラットプレート4に生じたせん断力等(せん断力やねじれ)を梁部3でも負担できるよう、梁部3を補強する機能を有している。
第1せん断補強筋8は、梁下端主筋7にその下端8bを係止させ、フックを有する上端8aを板状部6の上方へ突出させて設けられている。本実施形態における、第1せん断補強筋8は棒状の鉄筋で構成されている。第1せん断補強筋は、その上端8aを135°に曲げてフックを形成し、その下端8bを上端8aと同一方向へ90°に曲げて形成されている。棒状の鉄筋の中央8cの長さは、梁下端主筋7と梁上端主筋9との間隔と同一に設定されている。上端8a、下端8bの曲げ部の長さは、一般的にせん断補強筋のフック部に要求される曲げ長さを有していればよい。本実施形態において、第1せん断補強筋8は、その上端8aおよび下端8bを、板状部6の幅方向の中央に向けて、左右向かい合うように配置されている。第1せん断補強筋8は、上端8aを板状部6の上方に突出させ、その下端8bを梁下端主筋7に係止させて、板状部6にほぼ垂直に埋設されている。
第1せん断補強筋8は、板状部6の長さ方向両端部それぞれにおいて、これら各端部から柱スパンの1/4程度の位置にわたる範囲に埋設されている。本実施形態の第1せん断補強筋8は、プレキャスト部材5を梁部3の所定位置に設置した場合に、柱1の側面から柱スパン寸法の1/4の範囲に位置する板状部6の部分に埋設されている。本実施形態において、第1せん断補強筋8は、板状部6の両端部付近に各端面とほぼ平行に2列ずつ配置されている。第1せん断補強筋8は、板状部6の幅方向に配置された梁下端主筋7に対し1本おきに設けられ、その下端8bが梁下端主筋7に係止されている。
板状部6には、第2せん断補強筋10が埋設されている。第2せん断補強筋10は、第1せん断補強筋8と同様に、水平力により柱1周囲のフラットプレート4に生じたせん断力等を梁部3でも負担できるよう梁部3を補強する機能を有している。
第2せん断補強筋10は、板状部6の長さ方向の両端部それぞれに設けられている。したがって、板状部6の各端部には、まず端面側に第2せん断補強筋10が埋設され、それに隣接して第1せん断補強筋8が順次埋設される構成となっている。第2せん断補強筋10は、梁下端主筋7および板状部上方に配筋される梁上端主筋9を包囲すべく環状に形成されている。本実施形態において、第2せん断補強筋10は鉄筋を横長のロ字状に加工した部材である。第2せん断補強筋10は、板状部6に埋設されている全ての梁下端主筋7と、板状部6の上方に配筋される全ての梁上端主筋9とを包囲する外側の第2せん断補強筋10aと、板状部6の幅方向中央側に位置する梁上下端主筋7、9を包囲する内側の第2せん断補強筋10bとにより構成されている。第2せん断補強筋10は、梁下端主筋7を包囲した状態で、下部が板状部6に埋設されている。
第2せん断補強筋10は、梁上下端主筋7,9を包囲して梁部3全体を拘束する形態であるため、せん断力等の影響を大きく受ける柱1付近の梁部3を効果的に補強でき、柱周囲のパンチング破壊防止に有効に機能する。
板状部6には、その両側部から突出されるスラブ接続筋11が着脱自在に設けられ設けられている。スラブ接続筋11は、プレキャスト部材5すなわち梁部3と、スラブ2との一体性を補強する機能を有する。一般的に梁部3とスラブ2との一体性は、プレキャスト部材5上方のコンクリートおよび、梁部3上方を横断してスラブ2間に配置されるスラブ配筋により確保される。スラブ接続筋11は、後述する床材の上部に打設されるコンクリート内に埋没されることにより、プレキャスト部材5とスラブ2との接続を補強し、梁部3とスラブ2との一体性を補強する機能を有している。本実施形態におけるスラブ接続筋11はネジ付き鉄筋により構成されている。ネジ付き鉄筋に螺合するナット部材は、板状部6の側部に予め埋め込まれている。スラブ接続筋11は、前記ナット部材にネジ付き鉄筋をねじ込んで、板状部6の側部に突出させて設けられる。これにより、プレキャスト部材5に対しスラブ接続筋11が着脱自在となり、後述する床材の設置が容易になる。
板状部6は、その幅方向外方へ向かって突出されて、床材を支持する突起部12を備えている。突起部12は、床材としてのハーフプレキャスト床部材20をプレキャスト部材5間に架設する際に、ハーフプレキャスト床部材20端部を受ける係止部の機能を有している。本実施形態における突起部12は、板状部6の上面と段差を形成しながら、その幅方向へ突出され、補強金具14で補強された段差部13として形成されている。段差部13は板状部6側部の長さ方向に連続して設けられている。補強金具14は、ハーフプレキャスト床部材20を段差部13で支持した場合に、段差部13がプレキャスト部材5から欠落しないように補強する機能を有している。補強金具14は、後述するハーフプレキャスト床部材20の係止金具16a位置に対応して、段差部13に埋設されている。補強金具14は鋼板部材であり一端部が段差部13上面の一部を形成し、他端部は板状部6に十分な長さを持って埋設さている。
以上説明した本実施形態にかかるプレキャスト部材の作用について説明する。本プレキャスト部材を利用したフラットプレートの構築方法について説明する。本実施形態のフラットプレートは、フラットプレート構造の建築物の床部分である。建築物はX方向Y方向に複数の柱1が一定間隔で配置されている。柱1間、すなわち梁部3にはプレキャスト部材5が配置され、隣り合う柱1間にそれぞれ配置されるプレキャスト部材5間には、ハーフプレキャスト床部材20が架設されている。柱1の頭部およびその周囲とプレキャスト部材5およびハーフプレキャスト床部材20の上方には、所定の配筋がなされ、コンクリートが打設されてフラットプレート4が構築されている。
施工の準備としてプレキャスト部材5を成型する。まず、板状部6の成型型枠の内部に、板状部6に埋設される鉄筋等を配置する。第1に、ロ字状の第2せん断補強筋10を、板状部6の成型型枠の両端面付近の底部に起立させて端面にほぼ平行に配置する。第2に、梁下端主筋7を、第2せん断補強筋に挿通させながら、成型型枠の長さ方向に配置する。梁下端主筋7は、成型型枠の幅方向に適宜間隔をもって複数本配置し、その端部は成型型枠の端面より突出させる。突出長さが長短を繰り返すように配置する。第3に、補強金具14を段差部13の上面と面一に取り付ける。第4に、第1せん断補強筋8を、成型型枠の両端部付近に、端面とほぼ平行に2列ずつ配置する。第1せん断補強筋8は、その下端8bを成型型枠の幅方向中央に向けて、梁下端主筋7へ1本おきに係止して配置する。第5に、スラブ連結筋11取付用のナット部材を、板状部6の成型型枠の側面に接着剤等により取り付ける。ナット部材は板状部6の成型後に後打ちアンカーなどにより設けても良い。その後、成型型枠内にコンクリートを打設する。最後にコンクリート硬化後に脱型してプレキャスト部材5を成型する。本成型作業は工場または建設現場の成型サイトのいずれで行っても良い。
施工段階では、まず、鉄筋コンクリート製の柱1の上部側面に着脱自在に受け台30を取り付ける。受け台30は、プレキャスト部材5を柱1間に設置するための仮設支持材の機能と、柱1周囲のフラットプレート4の底型枠の機能を有している。受け台30は、柱1の側面に予め埋め込んでおいたナットを利用して、ボルトで柱1の側面に取り付ける。受け台30の上面には底型枠となる平板が設けられている。受け台30は、平板がフラットプレート4の底面の高さとなるように取り付ける。必要に応じて、受け台30を下階のフラットプレート4から支持しても良い。
次に柱1間、すなわち梁部3に、プレキャスト部材5を配置する。プレキャスト部材5を、板状部6の両端部を受け台30に載せて、柱1間に架設する。必要に応じて、プレキャスト部材5を下階のフラットプレート4から支持しても良い。プレキャスト部材5を、その板状部6の両端面が、その端面が面する柱1の側面からフラットプレート4の厚さ寸法の1.5〜2倍程度離れるように、架設する。この際、プレキャスト部材5の端面から長く突出する梁下端主筋7を、柱1の柱1主筋の間に通して柱1の反対側へ貫通又は通過させておく。本実施形態において、プレキャスト部材5の側部側に位置する梁下端主筋7は、柱1主筋の外側を通過して柱1の反対側側面付近まで延伸されていている。その他の梁下端主筋7は柱1の主筋の間を通って柱1を貫通し、反対側側面付近まで延伸されていている。すなわち、梁部3の幅は柱1の幅より広く設定されている。なお、この段階では、まだプレキャスト部材5側部に、スラブ接続筋11は取り付けられていない。
次いで、柱1を挟んで位置する両プレキャスト部材5を連結する。具体的には、一方のプレキャスト部材5から、柱1を貫通又は通過して延伸されている梁下端主筋7と、他方のプレキャスト部材5の、柱1の側面で付近で止まっている梁下端主筋7とを、受け台30上で機械式継手31により接続する。板状部6からの梁下端主筋7の突出寸法が、長短交互に配置されているため、機械式継手31の位置が隣接せず接続作業が容易に行える。また、各プレキャスト部材5に埋設された梁下端主筋7が、プレキャスト部材5の両端部で、それぞれ柱1を貫通又は通過するため、各プレキャスト部材5と柱1との一体性が確保しやすい。さらに、柱1を貫通又は通過する梁下端主筋7が一本おきであるため、複雑な柱1主筋の間を通しやすくプレキャスト部材5の設置効率も向上する。
次に、隣り合う柱1間にそれぞれ配置されるプレキャスト部材5の間にハーフプレキャスト床部材20を架設する。本実施形態におけるハーフプレキャスト床部材20は、フラットプレート4の底面を構成するコンクリート版20aと、トラス状の補強部材20bで構成されている。補強部材20bは、その下方部がコンクリート版20aに埋設され、上方がコンクリート版20aの上部に突出している。
ハーフプレキャスト床部材20の架設は、そのコンクリート版20a端部を板状部6の突起部12に係止しておこなう。コンクリート版20a端部の係止箇所は、上下面を鋼板15、16で補強されている。上下面の鋼板15、16は、コンクリート版20aを貫通するボルト17によりコンクリート版20aに着脱自在に固定されている。上面の鋼板16の端部はコンクリート版20aの端部方向へ突出され、係止金具16aとなっている。係止金具16aを板状部6の段差部13の補強金具14部分に係止することで、ハーフプレキャスト床部材20を架設する。ハーフプレキャスト床部材20は、ハーフプレキャスト床部材20の底面とプレキャスト部材5の底面とが面一となるように調整して架設する。必要に応じてハーフプレキャスト床部材20を下階のフラットプレート4から支持してもよい。また、ハーフプレキャスト床部材20を、下階のフラットプレート4から支持することで、板状部6の突起部12を省略し、プレキャスト部材5の形状を簡素化し、プレキャスト部材5の成型を省力化しても良い。
板状部6が受け台30で支持され、梁下端主筋7が柱1を貫通又は通過して相互に連結されているため、プレキャスト部材5は位置が安定し、ハーフプレキャスト床部材20を容易に取り付けることができる。また、段差部13は補強金物14で補強されているため、ハーフプレキャスト床部材20の重量やその上方のコンクリートの荷重が加わっても、段差部13がプレキャスト部材5から欠落することはない。また、本実施形態においては、ハーフプレキャスト床部材20の架設段階のプレキャスト部材5には、スラブ接続筋11が未施工であるため、ハーフプレキャスト床部材20を容易に架設することができる。
次に、プレキャスト部材5にスラブ接続筋11を取り付ける。具体的には、プレキャスト部材5の側面に埋設されているナット部材にネジ付き鉄筋をねじ込んで、板状部6から突出させて取り付ける。梁部3とスラブ2との一体性は、プレキャスト部材5の上方のコンクリートや、梁部3の上方を横断してスラブ2間に配置されるスラブ配筋により確保されるので、スラブ接続筋11を省略し、施工効率の向上を優先させても良い。
その後、プレキャスト部材5の上方の梁部3に梁上端主筋9を配筋する。梁上端主筋9を、その一方の端部を柱1に貫通又は通過させ、他端部は柱1の側面手前に位置させて配筋する。この際、各梁上端主筋9を、その端部位置と、下方に位置する直近の梁下端主筋7の端部位置とが接近しないように配筋する。柱1を挟む梁部3の梁上端主筋9同士を機械式継手31で接続する。梁上端主筋9を、プレキャスト部材5の両端面付近の上方に突出している第2せん断補強筋10に挿通し、第1せん断補強筋8の上端8aのフックに係止しながら配筋する。本実施形態において、梁上端主筋9の約半数に第1せん断補強筋8が係止される。柱1に接続される梁部3の梁上下端主筋7、9は柱1を貫通又は通過して接続される。
次に、柱1周囲のフラットプレート4に対してパンチング補強の配筋を行う。柱1周囲は、その周囲に位置するプレキャスト部材5の端部で囲まれ、受け台30が底型枠となっている。パンチング補強は、柱1周囲のX、Y方向に配筋された梁上下端主筋7、9にせん断補強筋を取り付けて行う。
その後、スラブ2に対してスラブ配筋を行う。スラブ配筋は、ハーフプレキャスト床部材20上部へXY方向に配筋し、プレキャスト部材5上部には、梁上下端主筋7、9に直交する方向へ配筋を行う。
その後、柱1上部と、その周囲のフラットプレート4と、プレキャスト部材5上部と、ハーフプレキャスト床部材20上部とを一体にコンクリートを打設する。コンクリートの打設は、柱1上部および柱1周囲の領域と、プレキャスト部材5上部およびハーフプレキャスト床部材20上部の領域とに分けて打設しても良い。
このコンクリート打設により、柱1頭部と、その周囲と、プレキャスト部材5と、ハーフプレキャスト床部材20とが一体となったフラットプレート4が構築される。この際、スラブ接続筋11の働きによりハーフプレキャスト床部材20上方のコンクリートとプレキャスト部材5との結合が強化され、一体的なフラットプレート4の構築が確実になる。
コンクリートの強度が発現した後、適当な段階で受け台30を解体し、ハーフプレキャスト床部材20係止部の下面の鋼板15を取り外して工事が完了する。下面の鋼板15は、その後の工程に支障がない場合、取り外さなくても良い。
本実施形態においては、プレキャスト部材5を、柱1間に配設され、上方にコンクリートが打設されて床と一体化したフラットプレート4を構成する板状部6を有し、板状部6に梁下端主筋7および第1せん断補強筋8を埋設し、梁下端主筋7は、板状部6の長さ方向両端部それぞれから突出させるとともに、第1せん断補強筋8は、梁下端主筋7に、その下端を係止させフックを有する上端8aを板状部6の上方へ突出した構成としている。
板状部6に梁下端主筋7が、板状部6の長さ方向両端部(端面)それぞれから突出しているため、柱1を挟んで配置される両プレキャスト部材5の各梁下端主筋7を容易に接続できる。このため、柱1を挟んだ両プレキャスト部材5の構造的一体性が容易に確保でき、水平力により柱1の周囲に発生したせん断力等に対して、柱1に接続される梁部3も有効に対抗できる。
また、第1せん断補強筋8が梁下端主筋7にその下端を係止させて板状部6に埋設されているため、第1せん断補強筋8と梁下端主筋7の正規位置が容易に確保され、これらを現場で配筋する手間も省け、施工現場における施工品質、施工効率が向上する。さらに、第1せん断補強筋8の上端8aがフックであるため、梁上端主筋9を容易に第1せん断補強筋8に係止でき施工効率が向上する。
板状部6には、その長さ方向両端部それぞれに、梁下端主筋7および板状部5上方に配筋される梁上端主筋9を包囲すべく環状に形成された第2せん断補強筋10が埋設されている。このため、水平力により柱1の周囲のフラットプレート4に生じるせん断力等の影響が大きい柱1近辺において、梁部3の補強が強化され、柱1周囲のパンチング破壊等を有効に防止できる。すなわち、第2せん断補強筋10が、柱1を貫通又は通過して接続される梁上下端主筋7、9を包囲したせん断補強筋として機能し、柱1を貫通又は通過して接続される梁上端主筋9、梁下端主筋7の作用と相俟って、柱1周囲のパンチング破壊に対し梁部3を有効に機能させることができる。
また、第1せん断補強筋8と第2せん断補強筋10の2種類を有することにより、両者の設置位置や設置数、設置密度を組み合わせて調整することが可能となり、梁部3に要求されるせん断耐力等に対し過不足無く適切に対応でき合理的な構造が実現できる。
第1せん断補強筋8は、板状部6の長さ方向両端部それぞれにおいて、これら各端面から柱間スパンの1/4程度の位置にわたる範囲に埋設されている。このため、水平力により柱1周囲のフラットプレート4に生じるせん断力等の影響が大きい範囲において、梁部3を過不足無く補強できる。
板状部6には、その両側部の少なくとも一方から突出されるスラブ接続筋11が設けられている。このため、スラブ2とプレキャスト部材5との接続がより強化され、梁部3とスラブ2の一体性が強化されたフラットプレート4が構築できる。
スラブ接続筋11は、板状部6に着脱自在に設けられる。このため、プレキャスト部材5の設置後であっても、容易にハーフプレキャスト床部材20を、プレキャスト部材5の上方から吊り下ろして架設でき施工効率が向上する。
板状部6は、その幅方向外方へ向かって突出されて、ハーフプレキャスト床部材20を支持する突起部12を備える。このため、ハーフプレキャスト床部材20をプレキャスト部材5で支持することができ、ハーフプレキャスト床部材20に対する下階のフラットプレート4からの支持を省略したり、その数を減らすことが可能となり施工効率が向上する。
板状部6の形状は本実施形態に限定されない。梁部3の長さや、幅を考慮し適切な大きさに決定すればよい。また、板状部6の梁部3に対する位置も、本実施形態に限定されない。板状部6の端面とそれが面する柱1側面との離隔量を小さくしてもよい。また、柱1周囲のパンチング破壊を考慮しつつ、柱1の側面からの離隔量を大きくしても良い。
梁下端主筋7の全てを、柱1主筋の間を通して柱1を貫通させても良い。すなわち、梁部3の幅を柱1の幅と同一又はそれより狭く設定しても良い。また、本実施形態において梁下端主筋7同士の接続、および梁上端主筋9同士の接続に機械式継手31を使用しているが、これに限定されない。すなわち、梁主筋の長さに変化を与えず、強度が確保できる接続方法であれば良く、例えば、スリーブ式継手を使用したり溶接接合を用いても良い。
第1せん断補強筋8は、全ての梁下端主筋7に対して第1せん断補強筋8を設けても良い。本実施形態において、第1せん断補強筋8は板状部6の長さ方向に対してほぼ均一に配置されているが、必ずしも均一である必要はない。せん断補強筋の働きを考慮し、第1せん断補強筋8の配置を、板状部6の長さ方向端部側を密にし中央側を疎に配置してもよい。第1せん断補強筋8の上端8aや下端8bの曲げ角度や形状は、本実施形態に限定されない。例えば下端8bを環状に成型し、梁下端主筋7を挿通させてもよい。また、本実施形態において、第1せん断補強筋8は、板状部6の幅方向の中央に向けて、左右向かい合うように配置されているが、この配置に限定されない。すなわち、梁上端主筋9を第1せん断補強筋8の上端8aのフックに係止しながら配筋できるように、第1せん断補強筋8を配置すれば良く、例えば全てを同一方向に向けて配置しても良い。
第2せん断補強筋10の形状、配置間隔は梁部3に要求される耐力により決めればよい。したがって、その包囲する梁上下端主筋7,9の数も本実施形態に限定されない。また、第2せん断補強筋10は、板状部6の両端面付近に各1箇所だけではなく、その端面から適宜間隔を持って複数箇所に設けてもよい。例えば、板状部6が長く、その端面が柱1の側面に近くなる場合は、板状部6の端面付近にその長さ方向に2列設けても良い。
スラブ接続筋11は、梁部3が建築物の外周側等に配置され、板状部6の一方の側部にのみスラブ2が構築される場合には、板状部6の一方の側部にのみ設ければよい。また、スラブ接続筋11は板状部6に直接鉄筋を埋設する形態でも良い。その場合、現場でのスラブ接続筋11の設置工程が省略され施工効率が向上する。さらに、別形態として、スラブ接続筋11を、鉄筋をクランク状に折り曲げた部材とし、スラブ接続筋11のクランク状の一端部を板状部6載置し、クランク状の他端部をハーフプレキャスト床部材20上に位置させる形態でも良い。この場合、ハーフプレキャスト床部材20架設後のスラブ接続筋11の配筋作業が容易となる。
突起部12はプレキャスト部材5の一方の側面にのみスラブ2が構築される場合、すなわちハーフプレキャスト床部材20が架設される場合は、当該側面にのみ設ければよい。また、突起部12は板状部6の幅方向全面に連続的に突出させる必要なく、ハーフプレキャスト床部材20の架設に必要な箇所のみ突出させても良い。
段差部13において、補強金具14の段差部13側の端部は段差部13の上面を構成する必要はなく、段差部13の内部に埋設したり、又は段差部13の下面を形成しても良い。補強金具14を鉄筋としても良い。また、段差部13の上面の長さ方向全長に亘って補強金具14を連続して設けても良い。
本発明にかかるフラットプレート用プレキャスト部材の平面図である。 図1に示すフラットプレート用プレキャスト部材の長さ方向断面図である。 図1に示すフラットプレート用プレキャスト部材の第1せん断補強埋設部分の幅方向の断面図である。 図1に示すフラットプレート用プレキャスト部材の第2せん断補強埋設部分の幅方向の断面図である。 図1に示すフラットプレート用プレキャスト部材の建築物における配置状況を示す部分平面図である。 図5における柱間のフラットプレート用プレキャスト部材の配置と接続状況を示す部分平面図である。 図6の断面図である。 図5に示すフラットプレート用プレキャスト部材の床材との接続状況を示す断面図である。 図5に示すフラットプレート用プレキャスト部材の床材との接続状況を示す拡大図である。 図1に示すフラットプレート用プレキャスト部材の端部における、床材および柱との施工状況を示す斜視図である。
符号の説明
1 柱
4 フラットプレート
5 フラットプレート用プレキャスト部材
6 板状部
7 梁下端主筋
8 第1せん断補強筋
9 梁上端主筋
10 第2せん断補強筋
11 スラブ接続筋
12 突起部

Claims (5)

  1. 柱間に配設され、上方にコンクリートが打設されて床と一体化したフラットプレートを構成する板状部を有するフラットプレート用プレキャスト部材であって、
    上記板状部に、梁下端主筋、第1せん断補強筋および第2せん断補強筋を埋設し、
    上記梁下端主筋は、上記板状部の長さ方向両端部それぞれから突出させるとともに、
    上記第1せん断補強筋は、上記梁下端主筋にその下端を係止させ、フックを有する上端を上記板状部の上方へ突出させ、
    上記第2せん断補強筋は、上記梁下端主筋および上記板状部上方に配筋される梁上端主筋を包囲すべく環状に形成して、上記第1せん断補強筋よりも該板状部の長さ方向両端部それぞれの端面側で当該板状部の上方へ突出させたことを特徴とするフラットプレート用プレキャスト部材。
  2. 前記第1せん断補強筋は、前記板状部の長さ方向両端部それぞれにおいて、これら各端部から柱間スパンの1/4程度の位置にわたる範囲に埋設されることを特徴とする請求項1に記載のフラットプレート用プレキャスト部材。
  3. 前記板状部には、その両側部の少なくとも一方から突出されるスラブ接続筋が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のフラットプレート用プレキャスト部材。
  4. 前記スラブ接続筋は、前記板状部に着脱自在に設けられることを特徴とする請求項3に記載のフラットプレート用プレキャスト部材。
  5. 前記板状部は、その幅方向外方へ向かって突出されて、床材を支持する突起部を備えることを特徴とする請求項1〜4いずれかの項に記載のフラットプレート用プレキャスト部材。
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