JP4823644B2 - 赤外観察システム - Google Patents
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Description
例えば、第1の従来例としての特開2004−358051号公報には、血中ヘモグロビンが赤外光を吸収する特性を利用し、可視光では観察しにくい生体組織の血管を赤外光により観察し易い画像を得る技術を開示している。
また、第2の従来例としての特開2005−87728号公報には、600nm〜2000nmの範囲内に属する任意の狭い波長帯域光を発生する発光素子を用いて生体に投与された蛍光標識物質の蛍光を検出するセンサを内蔵したカプセル型光センサが開示されている。
また、第2の従来例では、カプセル型光センサは、単に蛍光波長の有無を検出するセンサを設けているので、血管の走行状態等を知るための画像を得ることができない。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、生体の深部側の血管の走行状態の観察画像を良好な画質で得ることができる赤外観察システムを提供することを目的とする。
光学像を結ぶ対物光学系の結像位置若しくは前記対物光学系による光学像を伝送した結像位置に配置され、1200nmの波長より長い赤外領域で感度を有する撮像素子を備えた撮像手段と、
前記撮像手段による撮像信号に対する信号処理を行う信号処理手段と、
前記対物光学系に対して相対的に前記照明手段の位置合わせを行う位置合わせ手段と、 を具備し、
前記照明手段は、前記対物光学系の視野方向に沿って対向配置され、前記視野方向と平行な方向にスライド自在にして前記位置合わせ手段が形成されることを特徴とする。
図1に示すように本発明の実施例1の赤外観察システム1は、観察対象物となる被検体としての生体2に対して赤外領域を含む光を照明光を照射する照明ユニット3を設けた例えば光学式の内視鏡本体4及びこの内視鏡本体4に取り付けられ、赤外領域の光で撮像を行う赤外撮像用カメラ(以下、単に赤外カメラと略記)5とからなる内視鏡6と、この赤外カメラ5により撮像された撮像信号に対する信号処理を行うカメラコントロールユニット(CCUと略記)7と、このCCU7から出力される映像信号を表示するモニタ8とから構成される。
イメージガイド16の後端面に伝送された光学像は、イメージガイド16の後端面に対向する位置に配置された結像レンズ17を介して赤外用の撮像素子18に結像される。 この赤外用の撮像素子18は、少なくとも1200nmの波長を超える赤外領域において感度を有する、例えばEx.InGaAs、InAs、InSb等の半導体検出素子(光起電力型半導体検出素子)を用いて形成された撮像素子である。
また、本実施例における内視鏡本体4には、照明ユニット3が、挿入部11の軸方向にスライド自在に取り付けられている。
この照明ユニット3は、挿入部11を形成する外装管の外周面に嵌合してスライド自在となる筒体状のスライド部21を有し、このスライド部21の先端から延出された支持棒21aを介してその先端に赤外領域の照明光を発生するLED22aを複数設けた円環状のLEDユニット22が、位置合わせして取り付けられている。
各LED22aとしては、赤外領域における1200nmより長い長波長側の赤外領域を含む波長領域で発光するLEDが採用されている。
また、スライド部21における後端寄りの位置に、スライド操作するためのスライドレバー25が設けてあり、術者等のユーザは、このスライドレバー25を矢印の方向に操作することにより、挿入部11の軸方向に照明ユニット3側をスライド移動することができるようにしている。
CCU7は、赤外用の撮像素子18を駆動する撮像素子駆動回路27と、撮像素子18から出力される撮像素子出力信号に対する信号処理を行う信号処理回路28と、LEDユニット22のLED22aを発光させるLED電源を供給するLED電源回路29とを有する。
信号処理回路28により生成された映像信号は、モニタ8に出力され、モニタ8の表示面には、撮像素子18により撮像された画像が表示される。また、LED電源回路29によるLED電源は信号線26を介してLEDユニット22の各LED22aに印加され、LED22aは赤外領域の光を発生する。
このLEDユニット22における円環形状の後面に、多数のLED22aが円周上に沿って配置されており、このLEDユニット22がスライド部21の先端面から突出した支持棒21aの先端に一体的に固定されている。
そして、各LED22aは、後方の対物レンズ15側に、所定の角度θで光を拡開して出射する。つまり、各LED22aは、対物レンズ15の視野方向(或いは光軸Oの方向)と平行で、後方側に照明光を出射する。図2では円周状に配置された1つのLED22aによる照明光が出射される角度θを示している。
なお、図3に示すようにLED22aによる照明光が出射される方向が対物レンズ15の光軸O側となる後方斜め内側方向となるように、例えばLED22aの出射面の方向を図2に示す場合と変更しても良い。このようにすると、対物レンズ15による近距離側における視野範囲をより有効に照明することができる。なお、図3では直径方向に対向して配置された2つのLED22aによる照明光が出射される角度θを示している。
つまり、照明手段となるLEDユニット22により生体2を、その背面側から照明した際、生体2を透過した透過光が撮像素子18で撮像される入射光として対物レンズ15に効率良く入射されるされるように位置合わせしている。
また、このLEDユニット22を視野方向と平行な方向に移動でき、図1に示すようにLEDユニット22と対物レンズ15との間に観察対象の生体2部分を配置して、その透過光で観察対象を効率良く観察できるようにしている。
観察対象の生体2を観察する場合には、術者は、スライドレバー25を前方側に移動して、図2に示すように照明ユニット3を透明フード14の前方側に移動し、照明ユニット3の先端のLEDユニット22と透明フード14との間に生体2を配置する。
そして、スライドレバー25を前方に移動する力量を小さくすると、コイルばね24の弾性力により、照明ユニット3は後方側に移動し、図1に示すようにLEDユニット22と透明フード14との間に生体2を挟み込む状態に設定できる。
図1に示すようにLEDユニット22と透明フード14との間に生体2を挟み込むような状態にすることにより、LEDユニット22による照明光で生体2をその背面側から照明し、照明された生体2を透過した透過光が対物レンズ15に効率良く入射させるようにすることができる状態になる。
図4(A)は図1のように生体2を挟み込んで、この生体2を観察した場合に撮像素子18により撮像され、モニタ8に表示される画像例を示す。
この生体2が、その外部分が例えば脂肪組織により形成され、その内部或いはLEDユニット22側に血管が走行している場合、可視領域の光により通常観察する状態では、その光が透過する距離が小さくなる。
これに対して、本実施例では、脂肪組織32等の生体組織に対する透過距離が大きい1200nmの波長より長波長の光で照明を行うようにすると共に、その波長領域で感度を有する撮像素子18を用いて撮像を行うようにしている。
従って、この赤外光で照明した場合には、例えば図4(A)に示すように脂肪組織32を透過させることができると共に、血管31部分では、その内部の血液部分による吸収された透過光が対物レンズ15側に入射される。対物レンズ15により結像された光学像は、イメージガイド16により伝送され、結像レンズ17を経てその結像位置に配置された撮像素子18で撮像される。そして、CCU7の信号処理回路28により、信号処理され、モニタ8にて、撮像素子18で撮像された画像が赤外光による内視鏡画像として表示される。
また、本実施例においては、撮像手段を構成する対物レンズ15による観察視野側に対向して、LEDユニット22を構成する複数のLED22aを位置合わせして配置しているので、複数のLED22aにより照明された生体2を透過した透過光が効率良く対物レンズ15側に入射される。
このため、対物レンズ15には、生体2を透過した光の入射光量が大きくなり、S/Nの良い画像が得られることになる。
従って、本実施例によれば、良好な画質で赤外観察を行うことができる。
つまり、反射光で撮像を行う場合には、対物レンズ15側から生体2の深層側となる部位で反射された戻り光を捉えることが必要になり、この場合には表層側で反射された光に比較して、生体2内での光路長が長くなり、生体2内での減衰がそれだけ大きくなる。 これに対して、生体2の透過光を撮像する場合には、生体2の深層側でも表層側でも生体2内での光路長は殆ど同じとなるため、反射光で撮像する場合における深層側からの反射光の強度が浅層側からの場合よりも小さくなる現象を軽減できる。このため、特に深層側での血管走行等に関する画像情報をS/Nの良い状態で得ることができる。
図5は、脂肪を、例えばドライヤーで照射する前と照射した後で、その透過率を測定した分光透過率特性を示す。より具体的には、測定対象とする脂肪から10cmの距離で、1200Wのドライヤで温風を10秒(脂肪)に照射する照射前後における脂肪の透過率の測定結果を示すものである。
この図5に示すように熱照射後には、脂肪組織の透過率が大きくなる。従って、LED22aにより、1200nmの波長より長波長の光で生体2に照射して観察を行う場合にも、特に生体2に接触させる程に近距離で照射を行うため、生体2を熱照射した如くにその脂肪組織部分での透過率を大きくすることができる。このため、本実施例によれば、より血管31をコントラストがある状態で観察することが可能となる。
本実施例は、実施例1のように生体2の背面側から照明を行い、生体2の透過光を対物レンズ15に入射されるように照明を行う第1の照明手段の他に、対物レンズ15の視野前方側の生体2を照明し、その反射光を対物レンズ15に入射されるように照明する第2の照明手段を設けたものである。
実施例2における内視鏡6Bは、内視鏡本体4Bと赤外カメラ5Bとから構成される。内視鏡本体4Bは実施例1の内視鏡本体4における後方側を照明する照明ユニット3の代わりに前方照明を行う前方LEDユニット41と後方照明を行う後方LEDユニット42とを備えた照明ユニット3Bを設けている。
また、この赤外カメラ5Bは、実施例1の赤外カメラ5において、照明ユニット3Bのスライドによる移動を検知する移動検知手段として、スライド検知スイッチ43が設けてある。また、このスライド検知スイッチ43によるスライド検知結果により、LED電源の供給を切り替える電源切替回路44が設けてある。
つまり、図6に示すようにスライド部21の後端が最も後方側に配置された状態においては、その後端面が赤外カメラ5Bの内側に設けたスライド検知スイッチ43を押圧して、このスライド検知スイッチ43はONとなる。
このようにスライド検知スイッチ43の検知信号によりLED電源の供給を切り替える電源切替回路44周辺部の構成を図8に示す。
スライド検知スイッチ43の検知信号は、スイッチ検知回路45に入力され、このスイッチ検知回路45は、スライド検知スイッチ43がONの場合には切替スイッチ46の接点aがONとなるように制御し、LED電源回路29からのLED電源を前方LEDユニット41に供給する。
また、本実施例では、前方LEDユニット41及び後方LEDユニット42に接続された信号線47a、47bは、スライド部21内部に設けたスライド接点48a、48bと赤外カメラ5Bの接点49a、498bを経て切替スイッチ46の接点a、bに接続される。
具体的には、図8に示すように赤外カメラ5B側から前方側に突片が延出され、その上面及び下面には接点49a、49bが設けてあり、この突片に接触してスライド移動するスライド部21の上側内面及び下側内面にはそれぞれスライド接点48a、48bが設けてある。
その他の構成は、実施例1と同様である。次に本実施例の作用を説明する。
このような構成による本実施例では、実施例1の場合に比較して、さらに前方側を照明する前方照明手段としての前方LEDユニット41等を設けているので、図6に示すように照明ユニット3Bのスライド部21を後方側に退避した状態に設定すると、対物レンズ15の視野前方側を前方LEDユニット41により照明することができる。そして、その視野前方側を赤外観察することができる。
スライド検知スイッチ43がONからOFFに変化することにより、電源切替回路44によるLED電源回路29から供給されるLED電源が切り替わる。そして、前方LEDユニット41による照明状態から後方LEDユニット42による照明状態に切り替えられる。
そして、実施例1と同様に透過光による赤外観察を行うことができる。
従って、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を有する他に、さらに前方照明による赤外観察を行うことができる。また、スライド部21の移動を検知して、その移動に対応して前方照明と後方照明との照明モードを自動的に切り替えるようにしているので、使い易いものとなる。
従って、本実施例によれば、観察機能が向上し、より使い勝手も向上している。
本実施例の赤外観察システムは、実施例2の内視鏡6Bの代わりに図9に示す内視鏡6Cと、この内視鏡6Cに赤外領域の照明光を供給する光源装置51とを備えている。
本実施例における内視鏡6Cは、内視鏡本体4Cと、これに固定される赤外カメラ5Cとからなり、この内視鏡本体4Cは、図6の内視鏡本体4Bにおいて、前方LEDユニット41が設けてないで、後方LEDユニット42を有する照明ユニット3Cを有する。
なお、この内視鏡本体4Cは、上記のように前方LEDユニット41が設けてないので信号線47aを有しないで、後方LEDユニット42に接続される信号線47b側のみが設けてある。そして、この信号線47bは、図10に示すようにスライド接点48b、赤外カメラ5C側の接点49bを経て電源切替回路44′の切替スイッチ46′に接続される。
この光源装置51は、例えば可視領域から赤外領域における1200nmの波長より長波長の光を発生する例えばハロゲンランプ56と、このハロゲンランプ56の照明光路上に配置された赤外透過フィルタ57と、この赤外透過フィルタ57を透過した1200nmの波長より長波長の赤外領域の光を集光する集光レンズ58とを有する。この集光レンズ58により集光された赤外領域の光はライトガイドケーブル53のライトガイドを経て内視鏡本体4C内のライトガイド52に供給される。
上記ハロゲンランプ56は、ランプ点灯制御回路55により発光(点灯)/消灯が制御される。また、このランプ点灯制御回路55は、電源切替回路44′のスイッチ検知回路45′からの制御信号により、ハロゲンランプ56の点灯/消灯を制御する。
具体的には、スライド検知スイッチ43がONの場合には、スイッチ検知回路45′は、図10に示すように接点bをOFFにし、かつランプ点灯制御回路55にハロゲンランプ56を点灯させる制御信号を送る。
このような構成による本実施例では、図9に示すようにスライド部21を最も後方側に移動した状態では、実施例2における前方LEDユニット41を発光させる代わりに光源装置51による赤外領域の光をライトガイド52を介して伝送し、その先端面からさらに透明フード14を経て出射し、対物レンズ15の視野前方側を照明する。
また、生体2を透過光で赤外観察しようとする場合には、照明ユニット3Cのスライド部21を前方側に移動する。
そして、実施例1或いは実施例2と同様に透過光による赤外観察を行うことができるようになる。
従って、本実施例によれば、前方照明手段の構成が実施例2の場合と異なるが、実施例2と同様の効果を有する。
つまり本実施例は実施例1と同様の効果を有する他に、さらに前方照明による赤外観察を行うことができる。
また、本実施例は、既存の光学式内視鏡に適用し易い構成となっているので、低コストで製造することができる。
図11に示す実施例4の赤外観察システム1Dは、照明ユニット3Dが着脱自在に装着される光学式の内視鏡4Dと、この内視鏡4Dに装着される赤外カメラ5Dとからなるカメラ装着内視鏡6Dと、CCU7Dと、光源装置51D及びモニタ8とから構成される。 内視鏡4Dは、挿入部11の先端部13に透明フード14が取り付けられ、この挿入部11の基端側は拡径にされ、術者が把持する把持部(又は操作部)61が設けてあり、この把持部61の後端の接眼部62には赤外カメラ5Dが着脱自在に接続される。
この内視鏡4Dは、実施例3と同様に対物レンズ15とイメージガイド16と、ライトガイド52が設けてある。イメージガイド16の後端は、接眼部62付近に配置され、イメージガイド16の後端面に伝送された光学像を、術者は接眼レンズ65を介して拡大観察することができる。
また、この接眼部62に装着される赤外カメラ5D内には、接眼レンズ65に対向して結像レンズ17が配置され、接眼レンズ65及び結像レンズ17による結像位置には通常光撮像用の撮像素子68が配置されている。
なお、ダイクロイックミラー66は、赤外領域の光を反射するとしているが、1200nm以上の赤外領域の光を反射する特性にしても良い。この場合には、通常光撮像用の撮像素子68の前に、これに入射される赤外領域の一部の光をカットするフィルタを配置すると良い。
赤外撮像用の撮像素子18と通常光撮像用の撮像素子68とは、例えば画素数が同じものが用いてあり、CCU7Dに設けた撮像素子駆動回路27による撮像素子駆動信号により、例えば同時に駆動される。
また、照明ユニット3Dは、スライド部21の先端から延出した支持棒の先端に例えば後方LEDユニット42が取り付けられている。
後方LEDユニット42に接続された信号線47bは、図12に示すようにスライド部21の後端のL字状に突出する端面に設けたスライド接点69aからこれに摺接するユニット取り付け部63側の接点69bと接続される。この接点69bにはON/OFFを行うスイッチ70が接続され、このスイッチ70に接続される端子から延出された信号線67はCCU7DのLED電源回路29に接続される。
本実施例では、内視鏡4Dとして、既存の硬性内視鏡を採用することができるようにしている。また、本実施例では、赤外カメラ5D内に赤外撮像用の撮像素子18の他に、通常撮像用の撮像素子68を設けている。
そして、両方の撮像素子18、68により、赤外光で撮像した赤外画像8aと、可視領域の光(通常光)で撮像した通常画像8bとを得られる(観察できる)ようにしている。 その他の構成は、実施例3と同様である。次に本実施例による作用を説明する。
図11に示すように照明ユニット3Dを最も後方側に移動した状態においては、照明ユニット3Dの先端は、内視鏡4Dの先端面(透明フード14の先端面)より後方側の外周面に配置(退避)された状態となる。
光源装置51は、可視領域から(1200nmの波長より長い長波長の)赤外領域に至る照明光をライトガイド52に供給し、このライトガイド52を介して体腔内の臓器など、観察対象となる生体部位に照明光が照射される。
照明された生体部位で反射された光は、内視鏡4Dを経て赤外カメラ5D側に入射され、赤外領域の光はダイクロイックミラー66で反射されて撮像素子18に結像され、可視領域の光はダイクロイックミラー66を透過して撮像素子68に結像される。
従って、術者は、照明光が照射された生体部位で反射された光により赤外画像8aと通常画像8bを得ることができる。
一方、透過光による赤外観察を行おうとする場合には、ユーザはスイッチ70を操作して、LED電源回路29からのLED電源を後方LEDユニット42に供給し、LED42aを点灯させる。
また、例えば実施例3の場合と同様に照明ユニット3Dのスライド部21を前方側に移動し、その先端の後方LEDユニット42と透明フード14との間に生体部位を挟み付けるようにすることにより、透過光による赤外観察を行うことができる。
この場合においても、反射光による通常画像8bを得ることもできる。
また、照明ユニット3Dを着脱自在な構成にしているので、必要が無い場合には照明ユニット3Dを取り外して反射光による赤外観察及び通常観察に使用することもできる。 なお、上述した各実施例を部分的に組み合わせる等して構成される実施例も本発明に属する。
1.請求項1において、前記照明手段は、前記対物光学系の視野前方側の生体の背面側から生体を照明し、該生体を透過した透過光を前記対物光学系に入射されるように照明光を発生する。
2.請求項1において、前記位置合わせ手段は、前記照明手段を移動する移動手段を有する。
3.請求項4において、前記位置合わせ手段は、前記照明手段を移動する移動手段を有する。
4.付記3において、前記移動手段を移動することにより、前記第1の照明手段と第2の照明手段との照明動作を切り替える切り替え手段を有する。
5.請求項1において、さらに可視領域における撮像手段を有する。
2…生体
3…照明ユニット
4…内視鏡本体
5…赤外カメラ
6…内視鏡
7…CCU
8…モニタ
11…挿入部
13…先端部
14…透明フード
16…イメージガイド
18…撮像素子
21…スライド部
22…LEDユニット
23…筒体部
24…コイルばね
25…スライドレバー
27…撮像素子駆動回路
29…LED電源回路
28…信号処理回路
Claims (4)
- 少なくとも1200nmの波長より長い赤外領域の照明光を、観察対象とする生体に対して照射する照明手段と、
光学像を結ぶ対物光学系の結像位置若しくは前記対物光学系による光学像を伝送した結像位置に配置され、1200nmの波長より長い赤外領域で感度を有する撮像素子を備えた撮像手段と、
前記撮像手段による撮像信号に対する信号処理を行う信号処理手段と、
前記対物光学系に対して相対的に前記照明手段の位置合わせを行う位置合わせ手段と、 を具備し、
前記照明手段は、前記対物光学系の視野方向に沿って対向配置され、前記視野方向と平行な方向にスライド自在にして前記位置合わせ手段が形成されることを特徴とする赤外観察システム。 - 前記位置合わせ手段は、前記対物光学系と、該対物光学系の視野方向に対向して配置される前記照明手段との間に生体を配置可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の赤外観察システム。
- 前記照明手段は、前記対物光学系の視野方向に対向する側の生体を照明して、前記生体による反射光を前記対物光学系に入射させる照明光を発生する第1の照明手段と、前記対物光学系の視野方向に対向する側の背面側から生体を照明して、前記生体を透過した透過光を前記対物光学系に入射させる照明光を発生する第2の照明手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の赤外観察システム。
- 前記第1の照明手段と前記第2の照明手段との照明動作を切り替える切替手段を有することを特徴とする請求項3に記載の赤外観察システム。
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