JP4822903B2 - 二分子膜の形成装置及びその形成方法 - Google Patents

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本発明は、二分子膜の安定性及び面積を制御する二分子膜の形成装置及びその形成方法に関する。
一般に、河川や処分場等で環境汚染物質を感度よく測定するバイオセンサとして、二分子膜を用いたセンサが知られている。この二分子膜をセンサとして利用する場合、膜の選択性、感応性、応答性などの特性に加え、測定した結果のバラツキを考慮すると、膜の安定性が非常に重要となっている。また、定量測定を行うのであれば、検出の精度を向上させるために、二分子膜の面積を制御することも重要である。公知な二分子膜の作製法としては、筆塗布法(非特許文献1)等の迅速な作製方法が提案されている。また、例えば、特許文献1には、隔壁に開口された貫通孔に向かい、インクジェットプリンタに用いられているノズルと同等なノズルを用いて、一定量の脂質が含まれる溶液を吐出して、貫通孔を塞ぐように脂質二分子膜を形成する技術が開示されている。一定量の脂質溶液により形成することにより、比較的に同等な二分子膜を繰り返し形成することができる。
特開2005−315832 Wolfgang Hanke and W. -R. Schlue, "Planar Lipid Bilayers: Methods and Appicatios" Academic Press, New York, pp. 64 (1993).
前述した特許文献1を始めとする提示した作製方法により作成された二分子膜は、電気的物性にかかわる膜面積と安定性については制御されていない。従って、センサの特性としては、均一性が低くなり、特性にバラツキが発生した状態で作製されている。従って、測定精度を上げるために、実際形成された二分子膜の面積を考慮して測定結果を補正しすることとなる。
これまで所望するインピーダンス値を有し、高安定性且つ所望する面積を有する二分子膜を作製する具体的な形成装置及び形成方法は実現されていない。このため、二分子膜をセンサとして使用したい要望があるにもかかわらず、現状としては十分に要求を満たしているものではない。
そこで本発明は、所望する膜面積を形成し維持する二分子膜の形成装置及びその形成方法を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、任意の周波数を有する印加電圧を可変可能に生成する交流電圧印加装置と、前記印加電圧を分子膜に印加し、所望する二分子膜の膜面積を含む膜状態を形成する二分子膜形成部とを具備する二分子膜の形成装置を提供する。
また本発明は、任意の周波数を有する印加電圧を生成する交流電圧印加装置と、前記交流電圧印加装置の前記印加電圧を分子膜に印加して、二分子膜の膜面積を含む膜状態を可変させる二分子膜形成部と、前記二分子膜の膜状態を観測し、観測結果を示す信号を生成する二分子膜観測部と、前記二分子膜観測部から受信した前記観測結果を示す信号に基づき、所望する膜状態となるように、前記交流電圧印加装置が生成する前記印加電圧の電圧値および周波数の少なくともいずれか一方を設定制御する制御部とを具備する二分子膜の形成装置を提供する。
さらに、本発明は、二分子膜に任意周波数を有する電圧を印加し、前記二分子膜の光学的若しくは電気化学的特性及びそれらの経時的な変化を観測し、前記観測された前記二分子膜の前記光学的若しくは電気化学的特性に基づき生成された信号を受信すると共に、前記二分子膜に印加される前記任意周波数を有する電圧の周波数及び電圧値の再設定を行い、前記二分子膜に再設定された任意周波数を有する電圧を印加して、前記二分子膜の膜面積を含む膜状態を形成維持する二分子膜の形成方法を提供する。
本発明の二分子膜の形成装置によれば、所望する膜面積を形成し維持する二分子膜の形成装置及びその形成方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る第1の実施形態における二分子膜の形成装置の基本的な構成を模式に示す図である。尚、以下の各実施形態において、二分子膜7の膜面積とは、図9(c)の断面構成図に示すように、分子膜70の外周にある周辺部(断面が三角形)を除く、実質的な二分子膜部分Oの面積を膜面積と称している。さらに、二分子膜7から電気化学的信号として検出される膜状態を示す信号には、膜の厚さ情報、膜電位、膜面積情報及び、周波数と電圧の相互依存性(パラメータ)の情報を含んでいる。
本実施形態の二分子膜の形成装置は、所望する膜面積を有する二分子膜7を形成する二分子膜形成部1と、二分子膜に印加するための数kHz〜数MHz程度の範囲内で任意の周波数を有する電圧(交流電圧)を発生する交流電圧印加装置2と、形成された二分子膜7に関する電気化学的信号nを観測する二分子膜観測部4と、所望する二分子膜の膜面積が形成され維持されるように交流電圧印加装置2をフィードバック制御し、且つ二分子膜7の膜状態を分析するための演算及び制御を行う制御部3と、を有する。
二分子膜形成部1は、容器5内を2つの液体収容部8,9に仕切り、少なくとも1つのφ0.1mm〜1mm程度の微小な貫通孔が開口された絶縁性を有する基板6と、基板6の両側でそれぞれの液体収容部8,9内に配置された電極10,11と、液体収容部8内に設けられ、二分子膜観測部4に接続するセンサ電極12(+)と、を有する。この例では、二分子膜観測部4は、センサ電極12の他に、電極10をセンサ電極(−)として用いている。これらのセンサ電極は、二分子膜7により発生する電気化学的信号nを測定するために設置される。センサ電極が設けた数により2電極系、3電極系、4電極系とする、若しくは二分子膜7の数と同数の電極数として、用途に応じて適宜に選択し使用する。また、液体収容部8,9内には、測定を行うためのサンプル液(測定溶液)と、基準液がそれぞれ収容され、二分子膜の膜電位が変化して、この変化を電気化学的信号として測定する。例えば、地下水における環境汚染物質のセンサとして用いる場合には、液体収容部8,9内には、それぞれ基準液と地下水をいれると、二分子膜7に地下水に含まれる有機塩素化合物等の環境汚染物質が作用すると、膜電位が変化して電気化学的信号として取り出すことができる。この電気化学的信号の値により環境汚染の程度を知ることができる。
このような構成において、制御部3は、二分子観測部4から出力された二分子膜の膜状態を示す信号pに基づき随時演算して、交流電圧印加装置2が二分子膜7に印加すべき電圧値や周波数を算出する。制御部3は、この電圧値や周波数となるように、制御信号mを交流電圧印加装置2に出力して、所望する二分子膜7の膜面積を形成し維持する。また制御部3は、所望する二分子膜7の膜面積を形成し維持するだけではなく、二分子膜観測部4からの信号pに基づき、分子膜状態から二分子膜状態に転化させるための条件制御機能と、二分子膜7を形成させた後に二分子膜7を用いた分析システムを制御するための演算および制御機能とを有している。
交流電圧印加装置2は、数kHz〜1MHz程度の範囲内で任意の周波数が重畳された交流を生成する交流電圧発生部13と、インピーダンス変換部14a,14bにより構成された高インピーダンス変換部14とを備えている。交流電圧発生部13から出力される交流電源の電圧波形は、正弦波、三角波又は、短形波、ステップ波、ランプ波等のいずれかからなる。この交流電圧発生部3は、制御信号mによる制御部3で設定された周波数及び電圧値の設定指示に従い、適宜設定された交流電圧を生成する。インピーダンス変換部14a,14bは、交流電圧印加装置で高インピーダンス出力を実現するためのインピーダンス変換部分である。
高インピーダンス変換部14は、二分子膜7が電流により損傷されることを防止するために交流電圧発生部13から電極10,11に接続される電源供給線の途中にそれぞれ設けられている。図2には、高インピーダンス変換部14と二分子膜7の等価回路を示す。二分子膜7は、小電流の通過であっても損傷するため、抵抗成分に殆ど電流が流れない状態にする必要がある。本実施形態では、高インピーダンス変換部14を設けて、交流電圧発生部13から出力された電流成分を排除又は極小化(できるだけ小さく)して、設定された周波数を有する交流電圧成分を主として二分子膜7に印加している。この高インピーダンス変換部14はインピーダンス変換部を利用しているが、交流に対して高インピーダンス回路が形成できればよく、特に限定されるものではない。
次に図1を参照して、このように構成された二分子膜形成装置における二分子膜の形成方法について説明する。
この二分子膜形成部1において、例えば、インクジェットノズルを用いた形成方法等の適宜な方法を用いて、容器5の基板6に開口された微小な貫通孔を塞ぐように脂質液を供給する。例えば、二分子膜7を形成する脂質溶液として、モノオレイン/デカン(5wt%)の混合液を用いる。この供給された脂質液は、貫通孔で拡がり、脂質膜又は分子膜(膜厚が厚い)を形成する。この時の分子膜の中央は、二分子膜となっている場合もある。
次に、制御部3に予め設定されている、以前の測定等により経験的に求めた又は、シミュレーションにより求めた周波数及び電圧値に設定された初期電圧(例えば、周波数1MHzで定電圧±0.5V)を交流電圧発生部13で発生させる。初期電圧は、高インピーダンス変換部14を通じて電流成分を排除又は極小化された交流電圧に変換されて、電極10,11に印加される。脂質膜の両側に設置される電極10,11から、脂質膜に交流電圧が印加され、その周波数により脂質膜が振動の刺激を受けて二分子膜が形成される。
この初期交流電圧の印加により発生した電気化学的信号nを電極10,センサ電極12から取り出し、二分子膜観測部4に入力する。二分子膜観測部4は、電気化学的信号nに基づく、二分子膜7の膜面積情報を含む信号pを生成して、制御部3に入力する。制御部3は、信号pに基づき、二分子膜7が所望する膜面積となるために印加すべき周波数や電圧値を算出し、制御信号mとして交流電圧印加装置2へ指示する。これらのフィードバック制御を随時行うことにより、測定に使用する部分となる膜の面積が一定になる二分子膜7を迅速に形成し、その状態を維持させることができる。
その後、二分子膜7に印加する周波数を例えば、高周波(1MHz)から低周波(10kHz)へと強制的に変化させた場合は、図9(a)に示す膜面積71から図9(b)に示す膜面積72に面積が大きくなる。逆に、低周波(10kHz)から高周波(1MHz)へと変化させた場合には、図9(a)に示すように、まず二分子膜面積72が小さくなり、続いて膜厚が分子膜程度に戻ることを確認した。再度、分子膜70状態の膜厚から周波数を下げると、二分子膜7に復元させることができることも確認できた。これらの膜面積と任意周波数を有する交流電圧との間には、相対的な関係を有しているため、再現が可能であり、繰り返し交流電圧を印加した際に、周波数を設定すれば、所望する膜面積になる。
以上説明したように、第1の実施形態の二分子膜7の形成装置によれば、形成した二分子膜7に対して、電流成分を微小に抑えた任意周波数の交流電圧を印加して、膜面積を変化させることができる。この膜面積の可変制御により、センサとして機能する膜部分の面積を所望する一定の面積に形成し維持させることができる。従って、この二分子膜7をセンサとして用いた際に、複数のセンサ間であってもセンサ特性を一定にすることができ、信頼性の高い検出結果を得ることができる。また、本実施形態では、電流成分が二分子膜に印加されない、または電流成分ができるだけ小さくなるように、二分子膜7の入力側前段に高インピーダンス変換部を設けることにより二分子膜7への損傷を防止することができる。
また、第1の実施形態の二分子膜の形成装置は、二分子膜7の膜面積制御に加えて検知装置として機能させることもできる。例えば、二分子膜観測部4に電気化学的測定装置、例えばエレクトロメーター、インピーダンスナアナライザー、LCRメーター等、計測装置をさらに設けることにより、二分子膜7の膜の電位、誘電率、電気容量、インピーダンス及びその変化を計測することができる。つまり、本実施形態の二分子膜の形成装置は、二分子膜7をセンサとして用いて、液体収容部に収容した測定溶液内に試料等のストレスになるものを与えることにより引き起こされる二分子膜7の電気化学的信号(膜電位、誘電率、電気容量など)の変化、又は二分子膜の表面特性や構造等の変化挙動を測定する検知装置としても機能させることができる。
次に第2の実施形態について説明する。
図3に示す本実施形態の二分子膜形成装置には、膜面積を光学的観測により求める光反射式観測を行う構成を有している。前述した第1の実施形態が二分子膜からの電気化学的信号を二分子膜観測部で観測して膜面積を求めていた構成であったが、本実施形態は、二分子膜を撮像してその画像から膜面積を求めるものである。ここで、図3に示す構成部位において、前述した図1に示した構成部位と同等のものには同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
この二分子膜7の形成装置は、所望する膜面積を有する二分子膜7を形成する二分子膜形成部1と、任意の周波数を有する電圧(交流電圧)を二分子膜7に印加する交流電圧印加装置2と、液体収容部8に設けられ二分子膜7を照明する照明部21と、液体収容部8の外部に設けられ照明された二分子膜7を撮像する撮像部22と、撮像された画像信号rに基づき、二分子膜7の膜面積情報を含む光学的信号qを生成する二分子膜光学的観測部23と、光学的信号qを受けて所望する二分子膜7の膜面積となるように交流電圧印加装置2をフィードバック制御し、且つ二分子膜7の膜状態を用いた分析するための演算及び制御を行う制御部3と、を有する。
本実施形態において、照明部21と撮像部22は、二分子膜7の同じ面側を照明し、撮像する構成である。撮像部22は、反射ミラー等が内蔵されたスコープを液体収容部8内に沈め、反射ミラーに映し出された二分子膜7の像を撮像してもよい。
交流電圧印加装置2は、前述した第1の実施形態と同様に、高インピーダンス変換部14を設けて、交流電圧発生部13から出力された電流成分を排除又は極小化して、設定された周波数を有する交流電圧成分を主として二分子膜7に印加している。
このように構成された二分子膜形成装置は、二分子膜光学的観測部23において、二分子膜7の光学的特性(膜の面積の変化や表面状態や色の変化等)の経時的変化を画像として観測し、得られた二分子膜の光学的的信号pを制御部3へ出力する。制御部3は、この光学的信号pに基づいて、二分子膜に印加するべき周波数や電圧値を算出する。さらに制御部3は、交流電圧印加装置2に対して、算出した周波数や電圧値を出力するように指示して、二分子膜7に所望の周波数を有する交流電圧を印加させる。
このような二分子膜光学的観測部23による画像データから膜面積を算出する場合には、画素値によるエッジ検出等の周知な手法を用いて、実際に二分子膜状態となっている膜部分の外周を検出して、その外周に囲まれる面積を算出することにより膜面積を求めることができる。
以上説明したように、第2の実施形態の二分子膜の形成装置によれば、前述した第1の実施形態と同等の効果を得ることができる。即ち、形成した二分子膜7に対して、電流成分を微小に抑えた任意周波数の交流電圧を印加して、光学的観測をしつつ膜面積を変化させて所望する膜面積に形成し維持させることができる。さらにセンサとして用いた際に、複数のセンサ間で特性のバラツキが無く安定し信頼性の高い検出結果を得ることができる。また、二分子膜7の入力側前段に高インピーダンス変換部を設けることにより二分子膜への損傷を防止することができる。
さらに、第2の実施形態の二分子膜光学的観測部23は、第1の実施形態における前述した電気化学的計測装置を使用して、二分子膜7の膜電位、誘電率、電気容量、インピーダンスおよびその変化を計測することができる。さらに、二分子膜7の光学的観測では、膜の表面特性を観測できる装置、例えば、光学顕微鏡、蛍光顕微鏡等を用いて、二分子膜7の表面特性及び、その変化を観測することにより、二分子膜7の面積及びその表面状態の変化を観測することができる。
次に第3の実施形態について説明する。
図4に示す本実施形態の二分子膜形成装置は、前述した第2の実施形態における膜面積を照明する方向が異なる光透過式光学観測を行う構成である。ここで、図4に示す構成部位において、前述した図3に示した構成部位と同等のものには同じ参照符号を付して、その説明を省略する。
前述した第2の実施形態では、照明部21と撮像部22は基板6に対して同じ液体収容部側に配置され、照明される二分子膜7からの反射光撮像する光反射(又は、落射)照明タイプの構成であった。本実施形態は、照明部21と撮像部22は基板6の両側にそれぞれ配置し、二分子膜7の裏面側から照明してその反対側の面を撮像する光透過照明タイプの構成である。
以上説明したように、第3の実施形態の二分子膜の形成装置によれば、前述した第1の実施形態と同様に、形成した二分子膜7の膜面積を変化させて所望する膜面積に形成し維持させることができる。二分子膜7が一定の膜面積を形成維持することによりセンサ間で特性のバラツキが無く安定し信頼性の高い検出結果を得ることができる。また、高インピーダンス変換部を設けて電流による二分子膜7への損傷を防止することができる。さらに、形成された二分子膜7が光の透過性を有していれば、透過照明により膜状態を観測することができ、二分子膜7の光学的観測としては、膜の表面特性を観測できる装置、例えば、光学顕微鏡、蛍光顕微鏡等を用いて、二分子膜の表面特性及び、その変化を観測することにより、二分子膜7の面積及びその表面状態の変化を観測することができる。
次に第4の実施形態について説明する。
図5に示す本実施形態の二分子膜形成装置は、膜状態を電位差信号により測定する測定装置が設けられた構成である。ここで、図5に示す構成部位において、前述した図1に示した構成部位と同等のものには同じ参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この二分子膜7の形成装置は、二分子膜形成部1と、交流電圧印加装置2と、センサ電極10,12により得られた電気化学的信号より電位差信号を生成する膜電位差測定装置31と、その電位差信号sを受けて所望する二分子膜7の膜面積となるように交流電圧印加装置2を制御する制御部35と、を有する。
膜電位差測定装置31は、液体収容部8,9内に設けられたセンサ電極10,12に入力端が接続される高インピーダンス変換部32(インピーダンス変換部32a,32b)と、増幅された電気化学的信号から重畳する周波数を除去(低減、以下同様)する例えば、アクティブフィルタ等からなる印加周波数除去回路33と、周波数成分(交流成分)が除去された直流電圧成分の電気化学的信号と交流電圧印加装置2から二分子膜7に出力される印加電圧との電位差を測定する電位差測定回路34と、を有する。インピーダンス変換部32a,32bは、印加周波数除去回路33側から見て高インピーダンス特性を有し、二分子膜7に不要な電流が流れ込むことを防止する機能も有している。電位差測定回路34に生成された直流電圧成分から成る電位差信号sは、制御部35に入力される。
尚、本実施形態では、二分子膜観測部として、電位差を計測する構成であるため印加周波数除去回路33を備えている。しかし印加交流電圧が測定結果に影響しないような光学的手法により測定する場合は、必ずしも印加周波数除去回路を設ける必要はない。
以上説明したように、第4の実施形態の二分子膜7の形成装置によれば、前述した第1の実施形態と同様に、電位差信号を用いて一定の膜面積を形成維持することにより、形成した二分子膜7の膜面積を変化させて所望する膜面積に形成し維持させることができる。二分子膜7が一定の膜面積を形成維持することにより、センサ間で特性のバラツキが無く安定し信頼性の高い検出結果を得ることができる。また、高インピーダンス変換部を二分子膜7の入出力側にそれぞれ設けているため、測定電流だけでなく他の不要な電流による二分子膜7への損傷を防止することができる。
次に第5の実施形態について説明する。
図6に示す本実施形態の二分子膜形成装置は、電気化学的信号に位相が反転した周波数信号を加算してその変化を測定する測定装置が設けられた構成である。ここで、図6に示す構成部位において、前述した図1に示した構成部位と同等のものには同じ参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この二分子膜7の形成装置は、二分子膜形成部1と、交流電圧印加装置2と、センサ電極10,12により得られた任意の周波数を有する電気化学的信号に対して位相が反転した交流電圧の反転信号tを加算して変化を測定する加算測定装置41と、その変化測定信号uを受けて所望する二分子膜7の膜面積となるように交流電圧印加装置2を制御する制御部35と、を有する。
加算測定装置41は、液体収容部8,9内に設けられたセンサ電極10,12に入力端が接続される高インピーダンス変換部42(インピーダンス変換部42a,42b)と、交流電圧発生部13から出力された任意の周波数を有する交流電圧の位相を反転した反転信号を生成する補正回路44と、増幅された電気化学的信号に反転信号を加算して、その変化分を取り出す加算回路43と、を有する。加算回路43は、回路内にフィルタを備えてノイズ等を除去する機能を有している。
以上説明したように、第5の実施形態の二分子膜の形成装置によれば、前述した第1の実施形態と同様に、反転信号の加算により算出された変化分を示す信号を用いて一定の膜面積を形成維持することにより、形成した二分子膜7の膜面積を変化させて所望する一定の膜面積に形成し維持させることができる。二分子膜7が一定の膜面積を形成維持することにより、センサ間で特性のバラツキが無く安定し信頼性の高い検出結果を得ることができる。また、高インピーダンス変換部を二分子膜7の入出力側にそれぞれ設けているため、測定電流だけでなく他の不要な電流による二分子膜7への損傷を防止することができる。
次に第6の実施形態について説明する。
図7に示す本実施形態の二分子膜形成装置は、電気化学的信号におけるピーク電圧と印加した交流電圧との差分による周波数減衰測定を行う測定装置が設けられた構成である。ここで、図7に示す構成部位において、前述した図1に示した構成部位と同等のものには同じ参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この二分子膜7の形成装置は、二分子膜形成部1と、交流電圧印加装置2と、電気化学的信号と交流電圧のそれぞれのピーク電圧の差分を測定する差分測定装置51と、その差分測定信号vを受けて所望する二分子膜7の膜面積となるように交流電圧印加装置2を制御する制御部35と、を有する。この差分測定装置51は、センサ電極10,12からの電気化学的信号におけるピーク電圧と、この電気化学的信号に同期させた交流電圧発生部13が出力した交流電圧におけるピーク電圧との差分を測定し、差分測定信号vを制御部35に出力する。
差分測定装置51は、液体収容部8,9内に設けられたセンサ電極10,12に入力端が接続される高インピーダンス変換部52(インピーダンス変換部52a,52b)と、増幅された電気化学的信号におけるピーク電圧を保持する周波数ピーク電圧ホールド回路53と、周波数ピーク電圧ホールド回路53の保持タイミングと同期したタイミングで前記交流電圧発生部13が出力した任意の周波数を有する交流電圧のピーク電圧を保持する周波数ピーク電圧ホールド回路54と、電気化学的信号におけるピーク電圧と交流電圧のピーク電圧との差分を取り、差分測定信号vを出力する差分回路55と、を有する。尚、この構成に加えて、電気化学的信号と交流電圧において周波数ずれが生じるのであれば、これらの信号の同期を取る同期回路を設けてもよい。
以上説明したように、第6の実施形態の二分子膜の形成装置によれば、前述した第1の実施形態と同様に、電気化学的信号と交流電圧とのピーク電圧の差分となる差分測定信号に基づいて、二分子膜7の膜面積を変化させて所望する一定の膜面積に形成し維持させることができる。二分子膜7が一定の膜面積を形成維持することにより、センサ間で特性のバラツキが無く安定し信頼性の高い検出結果を得ることができる。また、高インピーダンス変換部を二分子膜7の入出力側にそれぞれ設けているため、測定電流だけでなく他の不要な電流による二分子膜7への損傷を防止することができる。
次に第7の実施形態について説明する。
図8に示す本実施形態の二分子膜形成装置は、二分子膜7のキャパシタンス変化に着目した二分子膜7の膜状態を測定する周波数位相変化測定の構成である。ここで、図8に示す構成部位において、前述した図1に示した構成部位と同等のものには同じ参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この二分子膜7の形成装置は、二分子膜形成部1と、交流電圧印加装置2と、電気化学的信号と交流電圧Yにおける周波数位相信号をそれぞれ取り出し、周波数位相変化による位相差(時間差)を算出して応答信号xとして出力する位相差測定装置61と、その応答信号xを受けて所望する二分子膜7の膜面積となるように交流電圧印加装置2を制御する制御部35と、を有する。
位相測定装置61は、液体収容部8,9内に設けられたセンサ電極10,12に入力端が接続される高インピーダンス変換部62(インピーダンス変換部62a,62b)と、増幅された電気化学的信号に対して予め定めた周波数タイミング(例えば0クロスポイント)で第1のトリガ信号を発生する周波数位相検出トリガ発生回路63と、交流電圧発生部13が出力した交流電圧に対して第1のトリガ信号と同じタイミングで第2のトリガ信号を発生する周波数位相検出トリガ発生回路64と、第1のトリガ信号と第2のトリガ信号とから算出された時間差に基づく応答信号Xを出力する位相差算出回路65と、を有する。
以上説明したように、第7の実施形態の二分子膜の形成装置によれば、前述した第1の実施形態と同様に、電気化学的信号と交流電圧から取り出されたトリガ信号における位相差(応答時間)による応答信号に基づいて、二分子膜7の膜面積を変化させて所望する一定の膜面積に形成し維持させることができる。二分子膜7が一定の膜面積を形成維持することにより、センサ間で特性のバラツキが無く安定し信頼性の高い検出結果を得ることができる。また、高インピーダンス変換部を二分子膜7の入出力側にそれぞれ設けているため、測定電流だけでなく他の不要な電流による二分子膜7への損傷を防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
前述した各実施形態における図面においては、記載される構成は特徴を説明するための模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。図面相互間においてもお互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
本発明に係る第1の実施形態における二分子膜の形成装置の基本的な構成を模式に示す図である。 高インピーダンス変換部と二分子膜の等価回路を示す図である。 本発明に係る第2の実施形態における反射式光学式観測系を有する二分子膜の形成装置の基本的な構成を模式に示す図である。 本発明に係る第3の実施形態における光透過式光学観測系を有する二分子膜の形成装置の基本的な構成を模式に示す図である。 本発明に係る第4の実施形態における電位差測定系を有する二分子膜の形成装置の基本的な構成を模式に示す図である。 本発明に係る第5の実施形態における周波数加算変化測定系を有する二分子膜の形成装置の基本的な構成を模式に示す図である。 本発明に係る第6の実施形態における周波数減衰測定系を有する二分子膜の形成装置の基本的な構成を模式に示す図である。 本発明に係る第7の実施形態における周波数相位変化測定系を有する二分子膜の形成装置の基本的な構成を模式に示す図である。 二分子膜の膜面積について説明するための図である。
符号の説明
1…二分子膜形成部、2…交流電圧印加装置、3…制御部、4…二分子膜観測部、5…容器、6…基板、7…二分子膜、8,9…液体収容部、10…電極(センサ電極)、11…電極、12…センサ電極、13…交流電圧発生部、14…高インピーダンス変換部、14a,14b…インピーダンス変換部。

Claims (11)

  1. 任意の周波数を有する印加電圧を可変可能に生成する交流電圧印加装置と、
    前記印加電圧を分子膜に印加し、所望する二分子膜の膜面積を含む膜状態を形成する二分子膜形成部と、を具備することを特徴とする二分子膜の形成装置。
  2. 任意の周波数を有する印加電圧を生成する交流電圧印加装置と、
    前記交流電圧印加装置の前記印加電圧を分子膜に印加して、二分子膜の膜面積を含む膜状態を可変させる二分子膜形成部と、
    前記二分子膜の膜状態を観測し、観測結果を示す信号を生成する二分子膜観測部と、
    前記二分子膜観測部から受信した前記観測結果を示す信号に基づき、所望する膜状態となるように、前記交流電圧印加装置が生成する前記印加電圧の電圧値および周波数の少なくともいずれか一方を設定制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする二分子膜の形成装置。
  3. 前記交流電圧印加装置は、前記二分子膜形成部の入力側に接続する高インピーダンス変換部を具備することを特徴とする請求項2に記載の二分子膜の形成装置。
  4. 前記二分子膜観測部は、
    前記二分子膜形成部に注入された脂質による分子膜又は二分子膜の膜状態における光学的特徴及びその経時的な変化を観測するための光学的観測機能を具備することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の二分子膜の形成装置。
  5. 前記光学的観測機能は、
    前記二分子膜形成部に注入された脂質による分子膜又は二分子膜を照明する照明部と、
    前記照明部により照明された前記分子膜又は前記二分子膜の膜状態を撮像する撮像部と、を具備することを特徴とする請求項4に記載の二分子膜の形成装置。
  6. 前記二分子膜観測部は、
    前記二分子膜形成部に注入された脂質による分子膜又は二分子膜の電気化学的特性及びその経時的な変化を計測するための電気化学的測定装置であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の二分子膜の形成装置。
  7. 前記電気化学的測定装置は、
    前記電気化学的特性に基づく交流信号から周波数成分を除去する周波数除去回路と、
    前記周波数除去回路により交流成分が除去された前記電気化学的特性における直流電圧値と、前記交流電圧印加装置から前記二分子膜に出力された印加電圧値との電位差を測定する電位差測定回路と、
    で構成されることを特徴とする請求項に記載の二分子膜の形成装置。
  8. 前記電気化学的測定装置は、
    前記交流電圧印加装置から出力された任意の周波数を有する印加電圧を反転した反転信号を生成する補正回路と、
    前記電気化学的特性に基づく交流信号と前記補正回路により生成された反転信号を加算してその変化分を取り出す加算回路と、
    で構成されることを特徴とする請求項に記載の二分子膜の形成装置。
  9. 前記電気化学的測定装置は、
    前記電気化学的特性に基づく交流信号のピーク電圧を保持する第1の保持回路と、
    前記第2の保持回路の保持タイミングと同期して、前記交流電圧印加装置から出力された任意の周波数を有する印加電圧のピーク電圧を保持する第2の保持回路と、
    前記第1の保持回路に保持されたピーク電圧と、前記第2の保持回路に保持されたピーク電圧との差分を取る差分回路と、
    で構成されることを特徴とする請求項に記載の二分子膜の形成装置。
  10. 前記電気化学的測定装置は、
    前記電気化学的信号に対して予め定めたタイミングで第1のトリガ信号を発生する第1の周波数位相検出トリガ発生回路と、
    前記交流電圧印加装置から出力された任意の周波数を有する印加電圧に対して前記タイミングで第2のトリガ信号を発生する第2の周波数位相検出トリガ発生回路と、
    前記第1のトリガ信号と前記第2のトリガ信号との位相差を算出する位相差算出回路と、
    で構成されることを特徴とする請求項に記載の二分子膜の形成装置。
  11. 二分子膜に任意周波数を有する電圧を印加し、
    前記二分子膜の光学的若しくは電気化学的特性及びそれらの経時的な変化を観測し、
    前記観測された前記二分子膜の前記光学的若しくは電気化学的特性に基づき生成された信号を受信すると共に、前記二分子膜に印加される前記任意周波数を有する電圧の周波数及び電圧値の再設定を行い、
    前記二分子膜に再設定された任意周波数を有する電圧を印加して、前記二分子膜の膜面積を含む膜状態を形成維持することを特徴とする二分子膜の形成方法。
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