JP4821524B2 - 突起の高さ測定方法、突起の高さ測定装置、プログラム - Google Patents

突起の高さ測定方法、突起の高さ測定装置、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、突起の高さ測定方法及び測定装置等に関し、更に詳細には、回路基板やLSIチップ等のワーク表面に形成されたバンプ等の突起の高さを精度良く測定する突起の高さ測定方法及び測定装置等に関する。
回路基板やBGA(Ball Grid Array)などのLSIチップ上には、配線用電極として用いるために微小なバンプ等の突起が多数設けられている。このように、何らかのワーク表面に形成された突起の高さを測定することは、個々のロットごとに、仕様どおりの寸法をもった突起が形成されていることを確認する上で重要である。特に、回路基板やLSIチップ上に配線用電極として形成された多数の突起の寸法にばらつきが生じていると、電気的な接触不良を誘発する要因になるので、出荷前の品質検査の段階で、個々の突起の高さを測定することが必要になる。
ここで、従来このような突起の高さを測定する方法として、測定対象となる突起を含むワーク表面上の領域を撮像し、撮像された画像中の輝度値に基づいて二値化処理を行うことによって、画像中の領域を明部領域、暗部領域に分け、暗部領域によって構成された画像中の領域を突起に対応する突起領域とみなし、明部領域によって構成された領域をワークに対応するワーク領域とみなすことにより、突起領域を抽出し、当該突起領域に基づいて、突起の高さを演算していた。
特開2005−61953号公報
しかし、バンプ等の突起で円錐形状をしているものであっても突起の頂部は丸みをおびているため、画像を撮像する際に用いる照明の光の反射によって突起の頂部が光って見える場合がある。この場合、撮像された突起に対応する突起領域の頂部は、明部領域とみなされてしまうため、上述のように暗部領域を突起領域とみなすことにより突起領域の抽出を行っている場合において、突起領域の頂部を除いた領域が突起領域とみなされてしまう。よって、実際の突起の領域よりも突起領域が小さく認識されてしまうため、その結果、突起の高さが精度良く演算されないという問題が生じていた。更に、突起は円錐形状をしているため、照明を均一に当てることが難しく、突起の中心部から左右方向にいくに従って明るく見える場合がある。この場合、撮像された突起に対応する突起領域の左右端の部分は、明部領域とみなされてしまうため、上述のように暗部領域を突起領域とみなすことにより突起領域の抽出を行っている場合において、突起領域の左右端の部分を除いた領域が突起領域とみなされてしまう。よって、実際の突起の領域よりも突起領域が小さく認識されてしまうため、その結果、突起の高さが精度良く演算されないという問題が生じていた。
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、突起の高さを精度良く測定することが可能な突起の高さ測定方法及び測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、ワーク表面に形成された円錐形状の突起の高さを測定する突起の高さ測定方法であって、測定対象となる前記突起を含む前記ワーク表面上の領域を仰角の方向から撮像する撮像工程と、前記撮像工程により撮像された画像中の輝度値に基づいて、前記画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分け、前記明部領域、前記暗部領域、前記中間部領域のうち、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなすことにより、前記突起領域を前記画像から抽出する突起領域抽出工程と、前記突起領域抽出工程により抽出された前記突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、前記突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さと、を測定する直径母線測定工程と、前記直径対応部の長さと、前記母線対応部の長さと、前記仰角と、に基づいて、前記突起の高さを演算する高さ演算工程と、を有することを特徴とする。
これによれば、画像を撮像する際に用いる照明の光の反射によって突起の頂部が光って撮像される場合であっても、撮像された画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間領域に分け、明部領域と暗部領域によって構成された画像中の領域を突起領域とみなし、中間部領域をワーク領域とみなすことによって、突起領域を正確に抽出することができ、それにより突起の高さを精度良く演算することができる。
上記課題を解決するための請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の突起の高さ測定方法において、前記突起領域抽出工程は、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなした後に、前記突起領域に対して膨張処理、及び収縮処理を行うことにより、前記突起領域を前記画像から抽出することを特徴とする。
これによれば、画像を撮像する際に用いる照明の光の反射によって突起の頂部が光って撮像される場合であっても、撮像された画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間領域に分け、明部領域と暗部領域によって構成された画像中の領域を突起領域とみなし、中間部領域をワーク領域とみなした後に、突起領域とみなされた明部領域に対して膨張処理、及び収縮処理を行うことにより、突起領域をより正確に抽出することができ、それにより突起の高さをより精度良く演算することができる。
上記課題を解決するための請求項に記載の発明は、ワーク表面に形成された円錐形状の突起の高さを測定する突起の高さ測定方法であって、測定対象となる前記突起を含む前記ワーク表面上の領域を仰角の方向から撮像する撮像工程と、前記撮像工程により撮像された画像中の輝度値に基づいて、前記画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分け、前記明部領域、前記暗部領域、前記中間部領域のうち、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなすことにより、前記突起領域を前記画像から抽出する突起領域抽出工程と、前記突起領域抽出工程により抽出された前記突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、前記突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さと、を測定する直径母線測定工程と、前記直径対応部の規定値を予め記憶する記憶工程と、前記直径母線測定工程により測定された直径対応部の長さが、前記記憶された直径対応部の規定値に対して、予め定められた範囲内であるか否かを判定する判定工程と、前記判定工程により、前記測定された直径対応部の長さが前記予め定められた範囲内でないと判定された場合には、前記記憶された直径対応部の規定値を前記突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定する決定工程と、前記決定工程により決定された演算値と、前記母線対応部の長さと、前記仰角と、に基づいて、前記突起の高さを演算する高さ演算工程と、を有することを特徴とする。
これによれば、画像を撮像する際に用いる照明の光の反射によって突起の頂部が光って撮像される場合であっても、撮像された画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間領域に分け、明部領域と暗部領域によって構成された画像中の領域を突起領域とみなし、中間部領域をワーク領域とみなすことによって、突起領域を正確に抽出することができ、それにより突起の高さを精度良く演算することができる。
更に、測定された直径対応部の長さが、予め記憶された直径対応部の長さ(規定値)に対して予め定められた範囲内であるか否かを判定し、測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内でないと判定された場合には、予め記憶された直径対応部の長さ(規定値)を突起の高さを演算する際に用いる直径対応部の長さ(演算値)と決定することにより、測定された直径対応部の長さに応じて、突起の高さを演算する際に最適な値を用いることができるため、突起の高さを精度良く演算することができる。
上記課題を解決するための請求項に記載の発明は、請求項3に記載の突起の高さ測定方法において、前記決定工程は、前記判定手段により前記測定された直径対応部の長さが前記予め定められた範囲内であると判定された場合には、前記測定された直径対応部の長さを前記突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定することを特徴とする。
これによれば、測定された直径対応部の長さが、予め記憶された直径対応部の長さ(規定値)に対して予め定められた範囲内であるか否かを判定し、測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内であると判定された場合には、測定された直径対応部の長さを突起の高さを演算する際に用いる直径対応部の長さ(演算値)と決定することにより、測定された直径対応部の長さに応じて、突起の高さを演算する際に最適な値を用いることができるため、突起の高さを精度良く演算することができる。
上記課題を解決するための請求項に記載の発明は、ワーク表面に形成された円錐形状の突起の高さを測定する突起の高さ測定装置であって、測定対象となる前記突起を含む前記ワーク表面上の領域を仰角の方向から撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像中の輝度値に基づいて、前記画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分け、前記明部領域、前記暗部領域、前記中間部領域のうち、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなすことにより、前記突起領域を前記画像から抽出する突起領域抽出手段と、前記突起領域抽出手段により抽出された前記突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、前記突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さと、を測定する直径母線測定手段と、前記直径対応部の長さと、前記母線対応部の長さと、前記仰角と、に基づいて、前記突起の高さを演算する高さ演算手段と、を有することを特徴とする。
これによれば、画像を撮像する際に用いる照明の光の反射によって突起の頂部が光って撮像される場合であっても、撮像された画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間領域に分け、明部領域と暗部領域によって構成された画像中の領域を突起領域とみなし、中間部領域をワーク領域とみなすことによって、突起領域を正確に抽出することができ、それにより突起の高さを精度良く演算することができる。
上記課題を解決するための請求項に記載の発明は、請求項に記載の突起の高さ測定装置において、前記突起領域抽出手段は、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなした後に、前記突起領域に対して膨張処理、及び収縮処理を行うことにより、前記突起領域を前記画像から抽出することを特徴とする。
これによれば、画像を撮像する際に用いる照明の光の反射によって突起の頂部が光って撮像される場合であっても、撮像された画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間領域に分け、明部領域と暗部領域によって構成された画像中の領域を突起領域とみなし、中間部領域をワーク領域とみなした後に、突起領域とみなされた明部領域に対して膨張処理、及び収縮処理を行うことにより、突起領域をより正確に抽出することができ、それにより突起の高さをより精度良く演算することができる。
上記課題を解決するための請求項に記載の発明は、ワーク表面に形成された円錐形状の突起の高さを測定する突起の高さ測定装置であって、測定対象となる前記突起を含む前記ワーク表面上の領域を仰角の方向から撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像中の輝度値に基づいて、前記画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分け、前記明部領域、前記暗部領域、前記中間部領域のうち、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなすことにより、前記突起領域を前記画像から抽出する突起領域抽出手段と、前記突起領域抽出手段により抽出された前記突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、前記突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さと、を測定する直径母線測定手段と、前記直径対応部の規定値を予め記憶する記憶手段と、前記直径母線測定手段により測定された直径対応部の長さが、前記記憶手段に記憶された直径対応部の規定値に対して、予め定められた範囲内であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記測定された直径対応部の長さが前記予め定められた範囲内でないと判定された場合には、前記記憶手段に記憶された直径対応部の規定値を前記突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定する決定手段と、前記決定手段により決定された演算値と、前記母線対応部の長さと、前記仰角と、に基づいて、前記突起の高さを演算する高さ演算手段と、を有することを特徴とする。
これによれば、画像を撮像する際に用いる照明の光の反射によって突起の頂部が光って撮像される場合であっても、撮像された画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間領域に分け、明部領域と暗部領域によって構成された画像中の領域を突起領域とみなし、中間部領域をワーク領域とみなすことによって、突起領域を正確に抽出することができ、それにより突起の高さを精度良く演算することができる。
更に、測定された直径対応部の長さが、予め記憶された直径対応部の長さ(規定値)に対して予め定められた範囲内であるか否かを判定し、測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内でないと判定された場合には、予め記憶された直径対応部の長さ(規定値)を突起の高さを演算する際に用いる直径対応部の長さ(演算値)と決定することにより、測定された直径対応部の長さに応じて、突起の高さを演算する際に最適な値を用いることができるため、突起の高さを精度良く演算することができる。
上記課題を解決するための請求項に記載の発明は、請求項に記載の突起の高さ測定装置において、前記決定手段は、前記判定手段により前記測定された直径対応部の長さが前記予め定められた範囲内であると判定された場合には、前記測定された直径対応部の長さを前記突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定することを特徴とする。
これによれば、測定された直径対応部の長さが、予め記憶された直径対応部の長さ(規定値)に対して予め定められた範囲内であるか否かを判定し、測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内であると判定された場合には、測定された直径対応部の長さを突起の高さを演算する際に用いる直径対応部の長さ(演算値)と決定することにより、測定された直径対応部の長さに応じて、突起の高さを演算する際に最適な値を用いることができるため、突起の高さを精度良く演算することができる。
本発明によれば、画像を撮像する際に用いる照明の光の反射によって突起の頂部が光って撮像される場合であっても、撮像された画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間領域に分け、明部領域と暗部領域によって構成された画像中の領域を突起領域とみなし、中間部領域をワーク領域とみなすことによって、突起領域を正確に抽出することができ、それにより突起の高さを精度良く演算することができる。
更に、測定された直径対応部の長さが、予め記憶された直径対応部の長さ(規定値)に対して予め定められた範囲内であるか否かを判定し、測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内でないと判定された場合には、予め記憶された直径対応部の長さ(規定値)を突起の高さを演算する際に用いる直径対応部の長さ(演算値)と決定することにより、測定された直径対応部の長さに応じて、突起の高さを演算する際に最適な値を用いることができるため、突起の高さを精度良く演算することができる。
以下、本発明の最良の形態について図面を用いて説明する。
本実施形態は、突起の高さ測定装置によってワーク表面に形成された円錐形状の突起の高さを測定する場合の一例を示す。
[突起の高さ測定装置]
まず、本実施形態に係る突起の高さ測定装置について、図1を用いて概念的に説明する。
図1は、本実施形態に係る突起の高さ測定装置を示す概略図である。
図1に示すように本実施形態における突起の高さ測定装置1において、測定対象となる突起11を含むワーク12表面上の領域を仰角の方向から撮像し、撮像された画像中の輝度値に基づいて、画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分ける。次に、明部領域と暗部領域によって構成された領域を突起11に対応する突起領域とみなし、中間部領域によって構成された領域をワーク12に対応するワーク領域とみなした後に、突起領域に対して膨張処理、及び収縮処理を行うことにより、突起領域を画像から抽出する。次に、抽出された突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さとを測定し、測定された直径対応部の長さが、予め記憶された直径対応部の規定値に対して、予め定められた範囲内であるか否かを判定する。次に、測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内でないと判定された場合には、記憶された直径対応部の規定値を突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定し、当該演算値と、母線対応部の長さと、仰角と、に基づいて突起の高さを演算する。
[突起の高さ測定装置の構成及び機能]
次に、図1乃至図2を参照して、本実施形態に係る突起の高さ測定装置を構成する各部の構造及び機能について説明する。図2は、突起の高さ測定装置の制御処理部における概要構成を示すブロック図である。
図1に示すように、当該突起の高さ測定装置1は、画像取得部2、制御処理部3を含んで構成されている。
(画像取得部2)
まず、画像取得部2について説明する。画像取得部2は、測定対象となる突起11を含むワーク12表面上の所定領域を撮像する部分である。
画像取得部2は、カメラ21、照明22、X軸ステージ23、Y軸ステージ24、移動ステージ25により構成されている。
カメラ21は、ワーク12表面上の所定領域を撮像するために撮像手段として機能するものである。カメラ21は特に限定されることはなく、エリアセンサカメラ、ラインセンサ等を用いることができるが、本実施形態ではラインセンサカメラを用いた場合について以下説明する。ここで、当該カメラ21により撮像される方向は、図に破線で示すとおり斜め下方に向けられており、カメラ21の視野を視野領域Eとする。当該視野領域Eは、上方に位置する照明22による照明を受けながら、仰角θをもった方向に撮像される領域である。
照明22は、測定対象となる突起11を含むワーク12表面上の所定領域をカメラ21にて撮像する際に視野領域Eを照明するためのものである。カメラ21と共に移動することになり、常に、視野領域Eを照明するように配置されている。照明22は、例えば、ライン照明、リング照明、ドーム照明等を用いることができ、特に、突起11の影ができにくく、ワーク12の表面と突起11とでコントラストが得られるものを用いることが望ましい。
X軸ステージ23、Y軸ステージ24、移動ステージ25は、カメラ21において測定対象となる突起11を含むワーク12表面上の所定領域を撮像する際に、カメラ21の位置、ワーク12の位置を移動させるためのものである。具体的には、X軸ステージ23は、カメラ21を図のX軸方向(主走査方向)に移動させるためのものであり、Y軸ステージ24は、移動ステージ25を図のY軸方向(副走査方向)に移動させるためのものである。X軸ステージ23、Y軸ステージ24を用いてカメラ21の位置、ワーク12の位置を移動させることにより、上述の視野領域Eをワーク12の全領域に移動させることができ、ワーク12の全面をカメラ21にて撮像することが可能になる。
(制御処理部3)
次に、制御処理部3について説明する。制御処理部3は、画像取得部2の動作を管理しており、画像取得部2によって取得された画像を用いて突起11の高さを演算する部分である。
制御処理部3は、図2に示すように、入力部31、表示部32、記憶手段としての記憶部33、外部機器接続部34、突起領域抽出手段、直径母線測定手段、判定手段、決定手段、高さ演算手段としての制御部35により構成されている。
入力部31は、図示しないキーボード等に具備された数字キー等の各種操作キー等であって、直径対応部の長さを予め記憶させる場合等の当該操作に対応する入力情報を生成して制御部35へ出力する。
表示部32は、画像取得部2により取得した画像情報等を表示する。
記憶部33は、直径対応部の長さを予め記憶させる場合等の記憶手段として機能する。表示部32に表示すべき情報等を蓄積記憶し、必要に応じて蓄積記憶情報として制御部35に出力すると共に、入力部31における操作により当該表示すべき情報が入力/更新されると、その更新された情報を制御部35を介して蓄積記憶情報として受け取り、指定されたアドレスに蓄積記憶する。
外部機器接続部34は、画像取得部2との間で情報を受信する際に通信情報を受信し制御部35に出力したり、カメラ21を用いてワーク12表面上の所定領域を撮像する際に、カメラ21の位置を移動させるためにX軸ステージ23、Y軸ステージ24に位置合わせ情報を送信したりするものである。
制御部35は、突起領域抽出手段、直線母線測定手段、判定手段、決定手段、高さ演算手段として機能する。具体的には、突起領域を抽出し(突起領域抽出手段)、抽出された突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さを測定し(直線母線測定手段)、直径対応部の長さが予め記憶させていた所定の範囲内であるか否かを判定し(判定手段)、突起の高さを演算する際に用いる直径対応部の長さを決定し(決定手段)、突起の高さを演算する(高さ演算手段)部分である。更に、上記通信情報、入力情報、及び記憶情報を用いて、表示部32に表示させるべき表示情報を生成し、表示部32に出力して必要な表示を実行させたり、上記通信情報を生成し、外部機器接続部34を介して画像取得部に対して通信を行う。
[突起の高さ測定処理]
次に、図3のフローチャートを用いて、突起の高さ測定装置における突起の高さ測定処理について説明する。
図3は、突起の高さ測定装置における突起の高さ測定処理を示すフローチャートである。
まず、測定対象となる突起を含むワーク表面上の領域を仰角の方向から撮像する(撮像工程)(ステップS11)。
図4は、カメラによりワーク表面上の所定領域を撮像する際の図である。
具体的には、図4に示すように、カメラ21を用いてワーク12の表面上の所定領域を仰角の方向から撮像する。例えば図示するように、仰角θは、カメラ21の撮像面の中心位置に立てた法線とワーク12の表面との間の角度である。
ここで、仰角θの下限値θ1は、ワーク12の表面上の複数の突起11を撮像する際に、複数の突起11が互いに重なりを生じて撮像されてしまう臨界角度として定義される。図5は、下限値θ1を示す側面図である。図示のとおり、隣接する一対の突起11aと11bについて、突起11aの底面の輪郭位置と突起11bの頂点位置とを結ぶ破線とワーク12の表面とのなす角度が下限値θ1に相当する。
図6(a)は、仰角θが下限値θ1以上である場合における突起11aと11bを示す図であり、図6(b)は、仰角θが下限値θ1以下である場合における突起11aと11bを示す図である。なお、図6(a)(b)の突起11aと11b中に示している縦線と横線は円錐形状を明確にするために記載しているものである。
仰角θが下限値θ1以上である場合においては、図6(a)に示すように、突起11aと突起11bとが互いに重なりを生じずに撮像される。仰角θが下限値θ1以下である場合においては、図6(b)に示すように、突起11aと突起11bとが重なりを生じて撮像されてしまうため、個々の突起11を個別の領域として認識することができなくなってしまう。
一方、仰角θの上限値θ2は、個々の突起11を円錐と仮定した際に、突起11を構成する円錐の母線とワーク12の表面とのなす角度として定義される。図7は、上限値θ2を示す側面図であり、図8(a)は、仰角θが上限値θ2以上である場合における突起11を示す図であり、図8(b)は、仰角θが上限値θ2以下である場合における突起11を示す図である。なお、図8(a)(b)の突起11中に示している縦線と横線は円錐形状を明確にするために記載しているものである。
仰角θが上限値以上である場合においては、図8(a)に示すように、突起11の頂点部分が、突起11の内部に埋もれてしまい、突起11の頂点位置に対応する点を認識することができなくなってしまう。仰角θが上限値以下である場合においては、図8(b)に示すように、突起11aの頂点位置に対応する点が突起11の輪郭線上に現れるため、これを認識することが可能になる。
図9は、カメラ21によって撮像された画像を示す概略図である。
カメラ21によりワーク12表面上の所定領域を撮像した画像には、突起領域41とワーク領域42が撮像される。この際、画像を撮像する際に用いる照明22の光の反射によって突起領域の頂部43は光って撮像される。
次に、撮像された画像中の輝度値に基づいて、画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分け、明部領域、暗部領域、中間部領域のうち、明部領域と暗部領域によって構成された領域を突起に対応する突起領域とみなし、中間部領域によって構成された領域をワークに対応するワーク領域とみなした後に、突起領域に対して膨張処理、及び収縮処理を行うことにより、突起領域を画像から抽出する(突起領域抽出工程)(ステップS12)。
まず、撮像された画像中の輝度値に基づいて、画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分け、明部領域、暗部領域、中間部領域のうち、明部領域と暗部領域によって構成された領域を突起に対応する突起領域とみなし、中間部領域によって構成された領域をワークに対応するワーク領域とみなす(二値化処理)。
具体的には、図9に示す画像に対して二値化処理を行う。二値化処理は、画像のヒストグラムを生成し、所定の閾値との大小関係に基づいて、所定の閾値よりも大きい画素には、例えば画素値1を与え、所定の閾値以下である画素には例えば画素値0を与える処理である。
図10に示すように、二値化処理を行う際の閾値を、例えば、70、220と2つ設定する。そして画像中の輝度値に基づいて、画像中の領域を70以下(暗部領域)、70〜220(中間部領域)、220〜255(明部領域)に分ける。
図11(a)は、二値化処理を行った後の画像の概略図である。
上述するように画像中の領域を、明部領域(突起領域の頂部43に相当する部分)、暗部領域(突起領域の頂部を除いた部分44に相当する部分)、中間部領域(ワーク領域42に相当する部分)に分けた後、明部領域と暗部領域には、例えば画素値1を与え、中間部領域には画素値0を与える。
このようにして、明部領域(突起領域の頂部43に相当する部分)と暗部領域(突起領域の頂部を除いた部分44に相当する部分)によって構成された画像中の領域(例えば画素値1を与えた領域)と、中間部領域(ワーク領域42に相当する部分)によって構成された画像中の領域(例えば画素値0を与えた領域)が分けられることになり、明部領域(突起領域の頂部43に相当する部分)と暗部領域(突起領域の頂部を除いた部分44に相当する部分)によって構成された画像中の領域(例えば画素値1を与えた領域)を突起領域41とみなし、中間部領域(ワーク領域42に相当する部分)によって構成された画像中の領域(例えば画素値0を与えた領域)をワーク領域42とみなすことにより、画像を撮像する際に用いる照明の光の反射によって突起の頂部が光って撮像される場合であっても、突起領域41を正確に抽出することができ、それにより突起の高さを精度良く演算することができる。
次に、突起領域に対して膨張処理、及び収縮処理(穴埋め処理)を行うことにより、突起領域を画像から抽出する。
具体的には、二値化処理後の画像の突起領域に対して膨張処理、及び収縮処理(穴埋め処理)を行う。二値化処理後の画像の突起領域に対して膨張処理、及び収縮処理(穴埋め処理)を行うことによって明部領域と暗部領域との境界が消去され、図11(b)に示すような画像が得られる。このようにして、二値化処理を行った後に、穴埋め処理を行うことによって、突起領域をより正確に抽出することができ、それにより突起の高さをより精度良く演算することができる。
次に、抽出された突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さを測定する(ステップS13)。
図12は、突起領域の直径対応部と母線対応部を説明する図である。
図12に示すように、抽出された突起領域について、3つの輪郭線C1、C2、C3と3つの点Q0、Q1、Q2を認識する。測定対象となる突起11が円錐形状である場合、抽出された突起領域の「突起11の底面直径部分に対応する部分」を直径対応部と認識するとともに、突起領域41上の「突起の母線部分に対応する部分」を母線対応部と認識させ、直径対応部の長さDと母線対応部の長さLを測定する。
突起11が完全な円錐形状であるとすると、輪郭線C1,C2は円錐の母線に対応し、輪郭線C3は円錐の底面の円周部分に対応することになる。したがって、図の輪郭線上の点Q1,Q2を結ぶ線分52は、「突起11の底面直径部分に対応する部分」(以下、直径対応部52と呼ぶ)ということになる。また、この線分52の中点Q3を通り、図の尖点Q0と輪郭線C3上の点Q4を結ぶ線分51は、輪郭線C1,C2と同様に、円錐の母線に対応する。すなわち、点Q0,Q4を結ぶ線分51は、「突起の母線部分に対応する部分」(以下、母線対応部51と呼ぶ)ということになる。
次に、直径対応部の規定値を予め記憶する(記憶工程)(ステップS14)。
突起の直径対応部の長さ(規定値)を予め設定しておき、後にこの直径対応部の規定値に基づいて、実際に突起の高さを演算する際に用いる直径対応部の長さを決定する。
次に、測定された直径対応部の長さが、予め記憶された直径対応部の規定値に対して予め定められた範囲内であるか否かを判定する(判定工程)(ステップS15)。
予め定められた範囲内とは、測定された直径対応部の長さが、記憶された直径対応部の規定値に対して例えば、±20%程度の長さである場合をいう。
次に、測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内でないと判定された場合には(ステップS15:NO)、記憶された直径対応部の規定値を、突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定する(決定工程)(ステップS16)。
測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内でないと判定された場合には、測定された直径対応部の長さが測定時において適切に測定されたものと判断することができないため、測定された直径対応部の長さを突起の高さを演算する際には用いず、予め記憶させていた直径対応部の長さ(既定値)を突起の高さを演算する際に用いるものとする。これにより、測定時において直径対応部が適切に測定されなかった場合においても突起の高さを精度良く演算することができる。
一方、測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内であると判定された場合には(ステップS15:YES)、測定された直径対応部の長さを突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定する(決定工程)(ステップS17)。
測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内であると判定された場合には、測定された直径対応部の長さが測定時において適切に測定されたものと判断することができるため、測定された直径対応部の長さを演算する際に用いるものとする。これにより、突起の高さを精度良く演算することができる。
次に、決定された演算値と、母線対応部の長さと、仰角に基づいて、突起の高さを演算する(高さ演算工程)(ステップS18)。
図13は、カメラにより撮像を行った際の突起の高さを演算する際の演算の原理を示す側面図である。
カメラ21がラインセンサカメラの場合、カメラ21をX軸方向(図13の紙面に垂直な方向)およびY軸方向に走査して得られた画像は、ワーク12の表面に平行な平面からなる投影面61上の投影像になる。カメラ21が図の点P1の位置にある時には、突起11の頂点付近の撮像しか行うことができないが、このカメラ21を、投影面61に沿って、点P1の位置から点P2の位置まで移動させれば、突起11を頂点から底部まで走査することが可能になる。
図12に示す直径対応部52の長さDは、実際の突起11の底面の直径に等しくなるが、母線対応部51の長さLは画像が撮像された角度(仰角θ)に依存するので、実際の突起11の母線の長さに等しくはならない。ここで、上述のように突起領域41の母線対応部の長さLは、図13に示す投影面61上の点P1〜P2の距離ということになる。
次に、直径対応部の長さ(演算値)D、母線対応部の長さL、仰角θに基づいて突起11の高さhを演算する方法について説明する。
ここで、図13に示すように、三角形ABCを考えると、AC=h、実際の突起11の底面を構成する円の半径をrとすると、BC=L−rであり、AC=BCtanθであることにより、h=(L−r)tanθなる式が得られる。この式により、突起11の高さhを演算することができる。よって、上述した式に直径対応部の長さ(演算値)と、母線対応部の長さと、仰角θとを代入することにより突起の高さが演算される。
以上説明したように、画像を撮像する際に用いる照明の光の反射によって突起の頂部が光って撮像される場合であっても、撮像された画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間領域に分け、明部領域と暗部領域によって構成された画像中の領域を突起領域とみなし、中間部領域をワーク領域とみなした後に、突起領域とみなされた明部領域に対して膨張処理、及び収縮処理を行うことにより、突起領域を正確に抽出することができ、それにより突起の高さを精度良く演算することができる。
更に、測定された直径対応部の長さが、予め記憶された直径対応部の長さ(規定値)に対して予め定められた範囲内であるか否かを判定し、測定された直径対応部の長さが予め定められた範囲内でないと判定された場合には、予め記憶された直径対応部の長さ(規定値)を突起の高さを演算する際に用いる直径対応部の長さ(演算値)と決定することにより、測定された直径対応部の長さに応じて、突起の高さを演算する際に最適な値を用いることができるため、突起の高さを精度良く演算することができる。
なお、本実施形態において測定対象となる突起が円錐形状であるとの仮定に基づくものであるが、実用上は、必ずしも円錐状の突起に対する測定のみに限定されるものではない。例えば、突起の形状が、四角錐状の場合には、四角錐の正面方向から撮像を行うようにすれば、前述した手法と全く同じ手法が適用可能である。また、半球状の突起などについても、ある程度の誤差が生じることが許容できるのであれば、本発明の測定方法を適用することが可能である。この場合も、突起領域の横方向の最大幅をD、縦方向の最大幅をLとして、上述した式を用いて高さhを求めることができる。
本実施形態に係る突起の高さ測定装置を示す概略図である。 突起の高さ測定装置の制御処理部における概要構成を示すブロック図である。 突起の高さ測定装置における突起の高さ測定処理を示すフローチャートである。 カメラによりワーク表面上の所定領域を撮像する際の図である。 下限値を示す側面図である。 仰角が下限値以上である場合における突起を示す図であり、(b)は、仰角が下限値以下である場合における突起を示す図である。 上限値を示す側面図である。 (a)は、仰角が上限値以上である場合における突起を示す図であり、(b)は、仰角が上限値以下である場合における突起を示す図である。 カメラ21によって撮像された画像を示す概略図である。 二値化処理を行う際の閾値を示した図である。 (a)は、二値化処理を行った後の画像の概略図であり、(b)は、穴埋め処理を行った後の画像の概略図である。 突起領域の直径対応部と母線対応部を説明する図である。 カメラにより撮像を行った際の突起の高さを演算する際の演算の原理を示す側面図である。
符号の説明
1…突起の高さ測定装置
2…画像取得部
3…制御処理部
11…突起
12…ワーク
21…カメラ
22…照明
23…X軸ステージ
24…Y軸ステージ
25…移動ステージ
31…入力部
32…表示部
33…記憶部
34…外部機器接続部
35…制御部
41…突起領域
42…ワーク領域
43…突起領域の頂部
44…突起領域の頂部を除いた部分
51…母線対応部
52…直径対応部
C1〜C3…輪郭線
D…直径対応部の長さ
E…視野領域
h…突起の高さ
L…母線対応部の長さ
P1〜P2…幾何学上の点
Q0〜Q4…突起領域上の点
r…半径
θ…仰角

Claims (9)

  1. ワーク表面に形成された円錐形状の突起の高さを測定する突起の高さ測定方法であって、
    測定対象となる前記突起を含む前記ワーク表面上の領域を仰角の方向から撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程により撮像された画像中の輝度値に基づいて、前記画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分け、前記明部領域、前記暗部領域、前記中間部領域のうち、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなすことにより、前記突起領域を前記画像から抽出する突起領域抽出工程と、
    前記突起領域抽出工程により抽出された前記突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、前記突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さと、を測定する直径母線測定工程と、
    前記直径対応部の長さと、前記母線対応部の長さと、前記仰角と、に基づいて、前記突起の高さを演算する高さ演算工程と、
    を有することを特徴とする突起の高さ測定方法。
  2. 請求項1に記載の突起の高さ測定方法において、
    前記突起領域抽出工程は、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなした後に、前記突起領域に対して膨張処理、及び収縮処理を行うことにより、前記突起領域を前記画像から抽出することを特徴とする突起の高さ測定方法。
  3. ワーク表面に形成された円錐形状の突起の高さを測定する突起の高さ測定方法であって、
    測定対象となる前記突起を含む前記ワーク表面上の領域を仰角の方向から撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程により撮像された画像中の輝度値に基づいて、前記画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分け、前記明部領域、前記暗部領域、前記中間部領域のうち、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなすことにより、前記突起領域を前記画像から抽出する突起領域抽出工程と、
    前記突起領域抽出工程により抽出された前記突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、前記突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さと、を測定する直径母線測定工程と、
    前記直径対応部の規定値を予め記憶する記憶工程と、
    前記直径母線測定工程により測定された直径対応部の長さが、前記記憶された直径対応部の規定値に対して、予め定められた範囲内であるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程により、前記測定された直径対応部の長さが前記予め定められた範囲内でないと判定された場合には、前記記憶された直径対応部の規定値を前記突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定する決定工程と、
    前記決定工程により決定された演算値と、前記母線対応部の長さと、前記仰角と、に基づいて、前記突起の高さを演算する高さ演算工程と、
    を有することを特徴とする突起の高さ測定方法。
  4. 請求項3に記載の突起の高さ測定方法において、
    前記決定工程は、前記判定手段により前記測定された直径対応部の長さが前記予め定められた範囲内であると判定された場合には、前記測定された直径対応部の長さを前記突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定することを特徴とする突起の高さ測定方法。
  5. ワーク表面に形成された円錐形状の突起の高さを測定する突起の高さ測定装置であって、
    測定対象となる前記突起を含む前記ワーク表面上の領域を仰角の方向から撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像中の輝度値に基づいて、前記画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分け、前記明部領域、前記暗部領域、前記中間部領域のうち、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなすことにより、前記突起領域を前記画像から抽出する突起領域抽出手段と、
    前記突起領域抽出手段により抽出された前記突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、前記突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さと、を測定する直径母線測定手段と、
    前記直径対応部の長さと、前記母線対応部の長さと、前記仰角と、に基づいて、前記突起の高さを演算する高さ演算手段と、
    を有することを特徴とする突起の高さ測定装置。
  6. 請求項5に記載の突起の高さ測定装置において、
    前記突起領域抽出手段は、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなした後に、前記突起領域に対して膨張処理、及び収縮処理を行うことにより、前記突起領域を前記画像から抽出することを特徴とする突起の高さ測定装置。
  7. ワーク表面に形成された円錐形状の突起の高さを測定する突起の高さ測定装置であって、
    測定対象となる前記突起を含む前記ワーク表面上の領域を仰角の方向から撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像中の輝度値に基づいて、前記画像中の領域を明部領域、暗部領域、中間部領域に分け、前記明部領域、前記暗部領域、前記中間部領域のうち、前記明部領域と前記暗部領域によって構成された領域を前記突起に対応する突起領域とみなし、前記中間部領域によって構成された領域を前記ワークに対応するワーク領域とみなすことにより、前記突起領域を前記画像から抽出する突起領域抽出手段と、
    前記突起領域抽出手段により抽出された前記突起領域の底面直径部分に対応する直径対応部の長さと、前記突起領域の母線部分に対応する母線対応部の長さと、を測定する直径母線測定手段と、
    前記直径対応部の規定値を予め記憶する記憶手段と、
    前記直径母線測定手段により測定された直径対応部の長さが、前記記憶手段に記憶された直径対応部の規定値に対して、予め定められた範囲内であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記測定された直径対応部の長さが前記予め定められた範囲内でないと判定された場合には、前記記憶手段に記憶された直径対応部の規定値を前記突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された演算値と、前記母線対応部の長さと、前記仰角と、に基づいて、前記突起の高さを演算する高さ演算手段と、
    を有することを特徴とする突起の高さ測定装置。
  8. 請求項7に記載の突起の高さ測定装置において、
    前記決定手段は、前記判定手段により前記測定された直径対応部の長さが前記予め定められた範囲内であると判定された場合には、前記測定された直径対応部の長さを前記突起の高さを演算する際に用いる演算値と決定することを特徴とする突起の高さ測定装置。
  9. コンピュータを、請求項5乃至請求項8のいずれか一項に記載の突起の高さ測定装置として機能させることを特徴とする突起の高さ測定プログラム。
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