JPWO2005096129A1 - 撮像装置の指示位置検出方法および装置、撮像装置の指示位置検出用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 マークの情報に他のマークの位置を推測させる情報を盛り込み、マークが4つ撮影されない状況でも、ディスプレイ四隅のマークの位置情報を取得する。【解決手段】 ディスプレイ1の四隅に、他の3つのマークの配置方向を示す指標線分を含むマーク0〜3を設け、これを撮像装置1で撮像する。位置検出部5は、撮影された画像中からマークを抽出するマーク検出部51、撮影された各マークがディスプレイのどの位置に設けられたものであるかを判別するマーク種別判別部52、撮像された各マークに含まれる線分を判別する指標線分選定部53、指標線分の延長線の交点から未撮像マークの位置を演算する未撮影マーク位置演算部54、画像平面上における撮影マークと未撮影マークの画像平面上の位置情報に基づいて、ディスプレイと撮像装置間の相対位置を演算する相対座標検出部55を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置によってディスプレイを撮影した場合において、撮像装置の光軸(又は、指示方向)とディスプレイ平面との交点におけるディスプレイ上の相対座標を検出するための撮像装置の指示位置検出方法および装置に関するものであって、特に、射撃ゲーム用のガンやポインティングデバイスに内蔵された撮像装置を用いて、ディスプレイ側に用意された複数のマークを撮影することにより、撮像装置の光軸がディスプレイ上のどの位置を指示しているかを検出するための方法および装置に係る。
また、本発明は、前記位置検出方法および装置をコンピュータ上で実現するための撮像装置の指示位置検出用プログラムに関する。
また、本発明は、前記位置検出方法および装置をコンピュータ上で実現するための撮像装置の指示位置検出用プログラムに関する。
従来から、CRTや液晶ディスプレイを利用した射撃ゲームにおいて、標的をねらうガンなどの発射装置の照準位置を検出したり、スクリーン型のディスプレイ上に投影された画像上の所定の位置を指示するためのポインティングデバイスの使用時に、ポインティングデバイスの指示するディスプレイ上の位置を検出するための装置として、撮像装置を利用したものが知られている(特許文献1−3参照)。
この種の装置は、被写体となるディスプレイの四隅に設けられたマークを撮影し、ディスプレイと撮像装置の距離、角度等に応じて、撮影された四隅のマークの画像平面上における相対位置が変化することを利用して、ディスプレイに対する撮像装置の光軸の向き、すなわちディスプレイ上におけるガンの照準位置やポインティングデバイスの指示位置を検出するものである。
特開平8−71252号公報
特開平11−305935号公報
特開2001−148025号公報
この種の撮像装置の指示位置検出装置は、撮像装置によって撮影された四隅のマークの画像平面上での位置情報を用いて撮像装置の光軸が指示するディスプレイ平面上の相対位置を検出するものであるため、射影歪みを考慮した精度の良い位置検出を行う場合、必ず、ディスプレイ上の規定された四隅のマークの位置情報が必要となる。なお、マークの位置は、必ずしも特許文献1−3のようなディスプレイの四隅でなくても良いが、少なくとも4つに設けられていることが検出精度上不可欠である。
このような従来技術において、撮像装置の照準や指示位置をディスプレイの周辺領域に定めると、その反対側に設けられたマークが撮影範囲から外れてしまい、4つのマークを画像平面上に映し出すことができなくなり、撮像装置の位置決めが不可能となる。そのため、これら4つのマークを必ず画像平面範囲内に撮像するためには、ディスプレイと撮像装置の距離はディスプレイ全体が写るくらい十分に離れている必要がある。
しかし、撮像装置とディスプレイの距離を大きくすることは、これを利用したゲーム機などの大型化に繋がり、特に、設置スペースの小型化が求められているアーケードゲーム機などにおいては大きな不都合であった。また、大型のディスプレイを使用した場合は、撮像装置とディスプレイの距離がより大きくなり、離れた位置から撮像装置を内蔵したガンやポインタを操作することになり、ディスプレイの希望する位置に照準を合わせることが困難になったり、表示内容を確認することが不可能になる問題が生じていた。
本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであって、その目的は、マークの情報に他のマークの位置を推測させる情報を盛り込み、撮像されていないマークの位置を推測させることにより、マークが4つ撮影されない状況であっても、ディスプレイ四隅のマークの位置情報を取得可能とし、その4つの位置情報に基づいて、撮像装置の指示位置検出を精度良く実施することができるようにした位置検出方法および装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ディスプレイの四隅のマークすべてを撮影しない状態でも四隅のマークの位置確認を可能とすることにより、ディスプレイの周辺領域に照準位置や指示位置が向けられた場合であっても、撮像装置の指示位置検出を精度良く行うことを可能とした位置検出方法および装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、ディスプレイ四隅のマークすべてを撮影しなくても撮像装置の指示位置検出を可能とすることにより、撮像装置とディスプレイの距離の短縮化を図り、装置全体の小型化および操作性の向上を可能とした位置検出方法および装置を提供することにある。
本発明は、4つのマークを使用した撮像装置の指示位置検出方法に関するものであって、ディスプレイの四隅にそれぞれマークを配置し、各マークには、他の3つのマークの配置方向を示す直線状の指標線分を設けておき、撮像装置の指示位置検出時において、撮像装置に4つのマークが撮影されていない場合に、撮影された少なくとも2つのマークがディスプレイのどの位置に設けられたものであるかを判別して、撮像されていないマークの存在する方向を検出する処理と、撮像された各マークに含まれる指標線分を判別して、その指標線分を撮像されていないマークの存在する方向に延長すると共に、各マークから延長された線分の交点を求め、この交点上に撮像されていないマークの存在位置を演算する処理と、この演算された撮影されていないマークの位置と、前記撮影された複数のマークの位置とに基づいて、ディスプレイ上に設けられた4つのマークの撮像装置における画像平面上の位置を算定する処理と、これら4つのマークの画像平面上の位置情報に基づいて、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を検出する処理とを含むことを特徴とする。
本発明は、他の態様として、以上の方法を撮像装置の指示位置検出装置や撮像装置の指示位置検出用プログラムとして捉えることも可能である。
このような態様によれば、ディスプレイの四隅に設けられた各マークに他のマークの方向を示す情報、すなわち指標線分を包含させることにより、撮像装置の画像平面上にすべてのマークが撮影されていない場合であっても、少なくとも2つのマークが撮影されていれば、撮影されたマークに包含されている指標線分を検出し、この指標線分を延長することにより、未撮影のマークの画像平面上の位置を算出することができる。その結果、撮影されたマークと演算により算定された未撮影のマークの画像平面上における位置情報に基づいて、すべてのマークが撮影された場合と同様にして、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を検出することが可能である。
本発明の他の態様は、2つのマークを使用した撮像装置の指示位置検出方法に関するものであって、撮像装置によってディスプレイを撮影した場合において、ディスプレイ上における撮像装置の光軸とディスプレイ平面との交点の相対座標を検出するための方法において、ディスプレイの四隅のうち、2つにマークを配置し、各マークには、マークが設けられていないディスプレイの隅部の配置方向を示す直線状の指標線分を設けておき、撮像装置の指示位置検出時においては、撮像装置により撮影された画像平面上における撮像された2つのマークの位置と、これら2つのマークに含まれる指標線分を判別する処理と、前記2つのマークに含まれている指標線分をマークが設けられていないディスプレイの隅部の方向に延長すると共に、この延長した線分の交点を演算し、この交点をマークが設けられていないディスプレイの隅部の画像平面上における位置とする処理と、この演算されたディスプレイ隅部の位置と、前記撮影された2つのマークの位置とに基づいて、ディスプレイの四隅の位置の画像平面上における位置を算定する処理と、これらディスプレイの四隅の位置の画像平面上における位置情報に基づいて、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を検出する処理を含むことを特徴とする。
本発明は、他の態様として、以上の方法を撮像装置の指示位置検出装置や撮像装置の指示位置検出用プログラムとして捉えることも可能である。
このような態様によれば、ディスプレイ側に2つのマークを設け、これら各マークにディスプレイのマークが設けられていない隅部の方向を示す情報、すなわち指標線分を包含させることにより、撮像装置の画像平面上に撮影された2つのマークに包含されている指標線分を検出し、この指標線分を延長することにより、ディスプレイのマークが設けられていない隅部の画像平面上の位置を算出することができる。その結果、撮影されたマークと演算により算定されたディスプレイの隅部の画像平面上における位置情報に基づいて、ディスプレイの四隅に設けられたすべてのマークが撮影された場合と同様にして、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を検出することが可能である。
本発明によれば、マークをディスプレイの四隅に4つ設置した場合には、指標線分を3本備えた4つのマークの内、任意の2つが撮像できれば、前記指標線分の情報から撮像されていないマークの位置を予測でき、マークを4つ撮像しなければならない場合と比較して、撮像装置の操作範囲の拡大が可能となる。
また、マークをディスプレイの四隅のうち、少なくとも2カ所に設けた場合には、指標線分を備えた少なくとも2つのマークを撮像することにより、これら2つのマークに含まれる指標線分の情報からディスプレイのマークが存在しない他の隅部の位置を予測でき、これらマークの位置と予測されたディスプレイ隅部の位置に基づいて、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置検出することが可能になり、マークを4カ所設ける場合と比較して、マーク設置個数の低減が可能となる。
1…ディスプレイ
2…撮像装置
3…A/D変換器
4…フレームメモリ
5…位置検出部
6…ディスプレイ制御部
50…フィルタ処理部
51…マーク検出部
52…マーク種別検出部
53…指標線分選定部
54…未撮像マーク位置演算部
55…相対座標検出部
2…撮像装置
3…A/D変換器
4…フレームメモリ
5…位置検出部
6…ディスプレイ制御部
50…フィルタ処理部
51…マーク検出部
52…マーク種別検出部
53…指標線分選定部
54…未撮像マーク位置演算部
55…相対座標検出部
本発明のように、射影変換を利用して、被写体であるとディスプレイと撮像装置によって撮影された画像平面との相対的な位置関係を把握する場合、被写体および画像平面上における直線性は位相不変量であり、射影変換では直線は直線に変換されることがわかっている。そこで、2つの直線A,Bの交点をCとし、また、直線A,Bの射影変換後の直線をそれぞれA’,B’、交点Cの射影変換後の位置をC’とすると、C’はA’、B’の交点となる。今、線分の延長線上の交点が、反対側のマークの位置になるような線分情報を各マークに盛り込んだ場合、被写体(ディスプレイ)上の2点のマークが撮像されていれば、他の2点のマーク位置を、線分の延長線上の交点として推測できる。
本発明は、これらの特徴を利用し、
(1)マーク4つを設置した場合における、撮像装置の操作範囲の拡大。
(2)マークの設置個数の低減。
のいずれかを可能としたものである。
(1)マーク4つを設置した場合における、撮像装置の操作範囲の拡大。
(2)マークの設置個数の低減。
のいずれかを可能としたものである。
この場合、ディスプレイに設ける各マークは、直線情報を含む形状となるため、それに応じた認識処理が必要となり、且つ追加される処理として、マークの座標位置の推定を行う処理が必要となる。以下に、どのような形状のマークが考えられるか、それらの認識手法、認識後の交点の推測方法を示す。なお、以下の説明において、簡単化のためマークに付加する直線情報を以下「指標線分」と称す。
指標線分の構成する画素数(エッジの画素数)により、指標線分の精度が決定する。言い換えれば、指標線分が、少ない個数で構成されていれば、それだけ、直線上の交点の位置は不確かなものとなる。但し、マーク4点を撮像できない状態とは、被写体と位置認識ユニットである撮像装置がある程度近い場合に発生するものと考えられる。
今、図3に示すように、ディスプレイの四隅に設置されるマークをそれぞれ、マーク0,1,2,3とする。このとき、マーク0に、延長線上にマーク1,2,3が存在するような情報を含ませておくことにより、マーク0のみが撮像されても残りのマークが存在する方向が判断できるようにする。マーク1,2,3の構成も同様に、延長線上に自身以外のマークが存在する線分の情報を含ませる。但し、マークと、他の図形の判別をする必要があるため、マークの形状を工夫する必要がある。
そこで、本実施形態において、マークは、図4のように、一つの円形部(塗りつぶし部)を内部に持ち、その周りを三角形の枠で囲まれている形状(マーク0,1)、および内部に塗りつぶし部がない策角形の枠で囲まれている形状(マーク2,3)とする。また、画像においてマークの抽出を助長させるために、図6のように、マークの周囲を低輝度な素材で構成し、マーク自身を構成する指標線分1〜指標線分3および円形部を高輝度な領域で構成する。
この構成にすることにより、撮像された画像においてマーク図形部分が高コントラストになり、濃度変化情報で他の図形と区別しやすくできる。これらは透過照明による面光源や再帰反射板等によって実現できる。
この構成にすることにより、撮像された画像においてマーク図形部分が高コントラストになり、濃度変化情報で他の図形と区別しやすくできる。これらは透過照明による面光源や再帰反射板等によって実現できる。
マークを構成する枠は3直線でできており、それぞれの直線が上記で示した、マークの位置を予測させるための線分の情報となる。また、このこと自身も他の図形との判別材料にもなり得る。図5において、指標線分1〜指標線分3はそれぞれ、左下マーク、右下マーク、右上マークの存在する方向を示す線分となる。なお、指標線分の情報においては、実際に線分の形状を入れる必要は無く、マークの形状よりそれらの情報が引き出せれば良い。
たとえば、図6(A)のように、指標線分を三角形の頂点を結ぶことによって作成することも可能である。この場合、
(a) ある範囲内において存在する4つの点の集合。
(b) 凸包図形は、内部に点を有する三角形となる。
(c) 他の図形に比較して高輝度。
等の情報から、撮像された他の図形とマークとを区別することができる。また、図6(B)のように、外側に枠を設けることで、他の図形と区別しても良い。
(a) ある範囲内において存在する4つの点の集合。
(b) 凸包図形は、内部に点を有する三角形となる。
(c) 他の図形に比較して高輝度。
等の情報から、撮像された他の図形とマークとを区別することができる。また、図6(B)のように、外側に枠を設けることで、他の図形と区別しても良い。
ところで、前記のように三角形の枠状のマークを使用した場合、マークに含まれる3本の直線は、マーク上の一点を通るものではないため、次のような問題がある。図7は、上記のマークが持つ線分と他のマークの設置位置を示した図である。この図7から分かるとおり、このマーク形状では、マークの線分によって得られる直線は、他の2直線が成す交点を通らず、求めるべき被写体上の規定の4点の位置からずれることになる。そのため、縦方向の線分より、マーク位置を予測する場合は、縦方向の線分と同じ傾きを持ち且つ他の2直線の交点を通る直線を考えなければならない。
その上、厳密に言えば、図8に示すように、ディスプレイの表面に対して所定の角度で撮像装置を配置して撮影した場合、撮像装置で得られる画像は射影歪みを受けることになる。そして、このように射影歪みを受けた画像においては、図9に示すように、マーク自体の画像も射影歪みの影響を受けることになる。そのため、マークの線分によって得られる直線の方向と被写体の縦方向は異なり、図7のように単に縦方向の線分と同じ傾きで他の2直線の交点を通る線分を想定しただけでは正確に他のマークの位置を推測できない。しかし、射撃ゲームのガンコントローラにしろ、プレゼンテーション用のポインタにしろ、その焦点や指示位置には多少の許容範囲があるので、前記のような直角三角形状のマークを使用して、交点の位置分だけ直線を平行移動する補正を行うことで、実用上問題のない程度で、ディスプレイ上の4点のマークの位置を近似的に予測することができる。
図10は、前記のような直角三角形状のマークの問題点を解消したマークの一例を示すものであって、マークに含める3本の直線線分の情報が一点で交わる構成としたものである。このような形状のマークによれば、3本の直線の交点が、図11のように、ディスプレイ上に設置される規定の点となり、射影歪みに起因する誤差が解消される。なお、この形状のマークは、各マークに含まれる3本の直線の相対的な位置を異ならせたり、ディスプレイの片側の放射状マークの外周に、リング状のマークを組み合わせたりすることにより、各マークがディスプレイのどの位置に設けられているかを判別できる。
1.実施例の構成
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて、具体的に説明する。
本実施例の位置検出装置は、図1に示す通り、撮影対象となる画像表示面を有するディスプレイ1と、このディスプレイ1の画像表示面を撮影する撮像装置2とを備えている。この撮像装置2としては、CCD撮像素子を備えたビデオカメラやデジタルカメラが使用される。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて、具体的に説明する。
本実施例の位置検出装置は、図1に示す通り、撮影対象となる画像表示面を有するディスプレイ1と、このディスプレイ1の画像表示面を撮影する撮像装置2とを備えている。この撮像装置2としては、CCD撮像素子を備えたビデオカメラやデジタルカメラが使用される。
前記ディスプレイ1の四隅にはそれぞれ異なった形状の4つのマーク0,1,2,3が設けられている。図4は、各マーク0,1,2,3の一例を示すものであって、各マークは全体として直角三角形状をなし、各マークのそれぞれには、他のマークの配置方向を示す3本の直線状の線分(直角三角形の各辺)が含まれている。これら各マークは、ディスプレイ1上における配置箇所が判別できるように、それぞれ異なった形状をなすものであり、本実施形態においては、ディスプレイの左側のマーク0,1の内部には円形の塗りつぶし部が設けられ、右側のマーク2,3には塗りつぶし部がないことで判別できる。また、ディスプレイ1上部のマーク0,3は水平な直線が三角形の下辺に位置し、下部のマーク1,2は水平な直線が三角形の上辺に位置している。
これらのマークは、ディスプレイ1の枠部などに貼り付け、印刷等の手段で設けることも可能であるし、ディスプレイ1の表示画面中の映像として映し出すことによって表示することもできる。また、撮像装置2によるマークの抽出を助長させるために、マークの周囲を低輝度な素材で構成し、マーク自身を高輝度な領域で構成することが好ましい。この構成にすることにより、撮像装置2によって撮影された画像中においてマーク図形部分が高コントラストになり、濃度変化情報で他の図形と区別しやすくできる。これらは透過照明による面光源や再帰反射板等によって実現できる。
前記撮像装置2には、これによって撮影された画像データをデジタル画像データとするA/D変換器3が接続され、このA/D変換器3の出力がフレームメモリ4に出力される。このフレームメモリ4は、A/D変換されたデジタル画像データを、撮像装置2のCCD撮像素子の撮像平面の各画素に対応したアドレス毎に一時的に記憶するものである。前記フレームメモリ4には、フレームメモリ4上に一時記憶された画像データを解析して、ディスプレイ1の画像表示面に対する撮像装置2の光軸が指示しているディスプレイ平面上における座標を検出するための位置検出部5が設けられている。
前記位置検出部5は、撮像装置2によって撮影され画像平面上に存在する図形中からマークに該当する可能性の低い図形を排除するフィルタ処理部50と、前記フィルタ処理部50を通過した図形中からマークの画像を判別するマーク検出部51とを備えている。また、前記マーク検出部51によって判定されたマークが、ディスプレイのどの位置に設けられたものであるかを判別するマーク種別判別部52と、撮像された各マークに含まれる3本の指標線分の中から撮像されていないマークの方向に延長する指標線分を選定する指標線分選定部53を備えている。さらに、前記指標線分選定部53により選定された複数のマーク中の指標線分を撮像されていないマークの存在する方向に延長すると共に、各マークから延長された指標線分の交点を求め、この交点上に撮像されていないマークの画像平面上における位置を演算する未撮影マーク位置演算部54と、画像平面上における撮影マークと未撮影マークの画像平面上の位置情報に基づいて、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を演算する相対座標検出部55を備えている。
前記位置検出部5の出力側はゲーム機やディスプレイ表示装置に設けられたディスプレイ制御装置6に接続され、このディスプレイ制御装置6に前記相対座標検出部55で算出された撮像装置のディスプレイ表面に対する相対的な位置情報が出力されるようになっている。この場合、ディスプレイ制御装置6は、入力された撮像装置の位置情報に基づいて、例えば、撮像装置の中心が指示するディスプレイ上の座標を算出し、その座標上に射撃ゲームの照準点を表示したり、ポインティングデバイスの指示ポイントを表示する。
2.各部の動作の詳細
次に、前記のような構成を有する本実施例における各部の動作を、より詳細に説明する。
(1)フィルタ処理部50
前記フィルタ処理部50は、前記のようにマーク図形を高コントラストとしておくことにより、撮影された画像中の濃度変化情報で他の図形と区別するものであって、判定対象となる図形の濃淡情報を検出し、一定の閾値を超えたコントラストの高い図形をマーク候補として判定する。この場合、撮像装置2にあらかじめ赤外線透過フィルタを使用することで、可視光線領域の画像と比較してある程度判別対象となる図形数を制限することにより、よりフィルタ処理を効果的に行なうように構成することも可能である。
このように本実施形態においては、マークと他の部分とのコントラストを強調した鮮鋭化処理や赤外線フィルタを利用したノイズ除去処理などにより、判定対象となる図形数を制限しておく。これらの処理は、後の処理の効率を上げ、演算装置の負担を軽減する意味でも有効である。
次に、前記のような構成を有する本実施例における各部の動作を、より詳細に説明する。
(1)フィルタ処理部50
前記フィルタ処理部50は、前記のようにマーク図形を高コントラストとしておくことにより、撮影された画像中の濃度変化情報で他の図形と区別するものであって、判定対象となる図形の濃淡情報を検出し、一定の閾値を超えたコントラストの高い図形をマーク候補として判定する。この場合、撮像装置2にあらかじめ赤外線透過フィルタを使用することで、可視光線領域の画像と比較してある程度判別対象となる図形数を制限することにより、よりフィルタ処理を効果的に行なうように構成することも可能である。
このように本実施形態においては、マークと他の部分とのコントラストを強調した鮮鋭化処理や赤外線フィルタを利用したノイズ除去処理などにより、判定対象となる図形数を制限しておく。これらの処理は、後の処理の効率を上げ、演算装置の負担を軽減する意味でも有効である。
(2)マーク検出部51
前記マーク検出部51は、撮像装置によって撮影された1フレーム分の画像データ中に、各マークに相当する画像が存在するか否かを判別し、その撮影画像平面上における位置(座標)を取得するものである。すなわち、撮像装置によって撮影された画像中には、マーク以外のものが種々含まれているので、それらの画像中からマークに相当するものを抽出する。
前記マーク検出部51は、撮像装置によって撮影された1フレーム分の画像データ中に、各マークに相当する画像が存在するか否かを判別し、その撮影画像平面上における位置(座標)を取得するものである。すなわち、撮像装置によって撮影された画像中には、マーク以外のものが種々含まれているので、それらの画像中からマークに相当するものを抽出する。
このようなマーク検出部51の処理は、次のような判定処理を順次実行することにより、撮像された図形中からマークを抽出する。
(1) 規定矩形の範囲内の連結成分である。
(2) 各マークは、3つの直線で囲まれている図形であるので、撮影された画像を構成する画素を連結処理し、その中から枠状の図形のみを抽出する。
(3) 3つの直線から構成されている枠である。
以下、これらの処理について、順次説明する。
(1) 規定矩形の範囲内の連結成分である。
(2) 各マークは、3つの直線で囲まれている図形であるので、撮影された画像を構成する画素を連結処理し、その中から枠状の図形のみを抽出する。
(3) 3つの直線から構成されている枠である。
以下、これらの処理について、順次説明する。
(2−1)寸法、画素数による判定処理
前記のようなフィルタ処理によって選別された判定対象の図形に対して、その図形が規定矩形(画像平面の垂直、水平方向の矩形)範囲内の領域に含まれるか否かを判定する。すなわち、この判定は、判定対称となる図形の大きさ(図形の面積、図形の領域に外接する矩形の幅・高さ)による判定であって、この判定は、次の2つの処理の少なくとも一方を実施する。
前記のようなフィルタ処理によって選別された判定対象の図形に対して、その図形が規定矩形(画像平面の垂直、水平方向の矩形)範囲内の領域に含まれるか否かを判定する。すなわち、この判定は、判定対称となる図形の大きさ(図形の面積、図形の領域に外接する矩形の幅・高さ)による判定であって、この判定は、次の2つの処理の少なくとも一方を実施する。
(a) 領域が、有する画素数の総計による判定
この処理は、マークは3本の直線を含みしかも一定の大きさを有することから、一定の領域内における画素数の割合が決まっている。すなわち、画素数が多くほとんど塗りつぶされているような図形や、逆に画素数が少なすぎる図形は、たとえ寸法的にマーク候補であったとしても、3本の直線を判別できないので、マーク候補から除外することができる。
この処理は、マークは3本の直線を含みしかも一定の大きさを有することから、一定の領域内における画素数の割合が決まっている。すなわち、画素数が多くほとんど塗りつぶされているような図形や、逆に画素数が少なすぎる図形は、たとえ寸法的にマーク候補であったとしても、3本の直線を判別できないので、マーク候補から除外することができる。
(b) 判定対象となる図形の領域と外接する画像平面における水平、垂直方向の辺を有する矩形の幅、高さによる判定を行う。すなわち、図12の例で言えば、垂直方向矩形幅minと垂直方向矩形幅max、および水平方向矩形幅minと水平方向矩形幅maxにより規定された矩形の範囲内にある領域のみを対称図形と判断する。図12において、図形A,B,C,Dは、前記の条件を満たすものであるからマーク候補として判定し、図形E,Fは、前記領域よりも小さいかあるいは大きい図形であるためマークではないと判定する。
(2−2)輪郭追跡による直線検出
前記の寸法、画素数による判定処理後、対象となった図形に対して、枠のエッジ部分に直線の要素がどの程度含まれているかを下記の通りに判定する。
図13において符号Aは、対称図形の所定の一点から選定された検査開始位置(現在位置)である。この現在位置Aを中心として、上下、左右、斜めの8方向をそれぞれ図13の表に示すように4つの方向カテゴリに分類する。すなわち、現在位置Aを中心として、時計回りに、
2,3,4方向…方向カテゴリA
4,5,6方向…方向カテゴリB
6,7,0方向…方向カテゴリC
0,1,2方向…方向カテゴリD
とする。また、現在位置Aから判定対象図形の輪郭を追跡した場合に、方向変化が生じるごとに、1つ前の方向コード変化の場所をX1,Y1、今回の方向コードの変化の場所をX2,Y2とする。
前記の寸法、画素数による判定処理後、対象となった図形に対して、枠のエッジ部分に直線の要素がどの程度含まれているかを下記の通りに判定する。
図13において符号Aは、対称図形の所定の一点から選定された検査開始位置(現在位置)である。この現在位置Aを中心として、上下、左右、斜めの8方向をそれぞれ図13の表に示すように4つの方向カテゴリに分類する。すなわち、現在位置Aを中心として、時計回りに、
2,3,4方向…方向カテゴリA
4,5,6方向…方向カテゴリB
6,7,0方向…方向カテゴリC
0,1,2方向…方向カテゴリD
とする。また、現在位置Aから判定対象図形の輪郭を追跡した場合に、方向変化が生じるごとに、1つ前の方向コード変化の場所をX1,Y1、今回の方向コードの変化の場所をX2,Y2とする。
ところで、「ディジタル直線の定義」として次のことが知られている。
[定理]
単純弧αが連続画像上の線分のディジタルかであるための必要十分条件は、αがコード特性を持つことである。このときの図形をディジタル線分またはディジタル直線と呼ぶ。
[定理]
単純弧αが連続画像上の線分のディジタルかであるための必要十分条件は、αがコード特性を持つことである。このときの図形をディジタル線分またはディジタル直線と呼ぶ。
[性質]
単純弧がディジタル直線であるための必要条件は、この単純弧を方向コードで表したとき、次の(1) 〜(3) がすべて成り立つことである。但し、方向コードはある画素から隣の画素に向かう方向を45°を単位として表したものであり、チェインコード、フリーマンコードと呼ばれる。
(1) 方向コードは2種類以内であり、しかもそれらは互いに45度異なる。
(2) このコードの少なくとも一方は長さ1の連でしか生じない。
(3) もう一方のコードは高々2種類の長さの連を作る。そして、この2種類の連の長さは1しか違わない。
単純弧がディジタル直線であるための必要条件は、この単純弧を方向コードで表したとき、次の(1) 〜(3) がすべて成り立つことである。但し、方向コードはある画素から隣の画素に向かう方向を45°を単位として表したものであり、チェインコード、フリーマンコードと呼ばれる。
(1) 方向コードは2種類以内であり、しかもそれらは互いに45度異なる。
(2) このコードの少なくとも一方は長さ1の連でしか生じない。
(3) もう一方のコードは高々2種類の長さの連を作る。そして、この2種類の連の長さは1しか違わない。
なお、これらの点については、非特許文献1に詳しい。
鳥脇純一郎著 画像理解のためのディジタル画像処理(II) 昭晃 堂発行
鳥脇純一郎著 画像理解のためのディジタル画像処理(II) 昭晃 堂発行
ここで、輪郭追跡において上記の条件を満たさない時を、頂点予測点と呼ぶことにし、その数により、図形の縁に直線成分がどの程度含まれているかを判断する。例えば、図14(A)のような画像においては、長い3本の直線と、その各頂点部分における短い線分が存在するが、このうち、各頂点部分の短い線分は前記(1) 〜(3) の条件を満たすことがないので、デジタル直線とはカウントせず、この図形では3本の長い線分のみが直線として検出される。
(2−3)三角形の検出
但し、前記(1) 〜(3) の判定だけでは、円のように、一つ一つの小さな辺でできている場合、それらの辺はカウントされないため下記の条件も追加する必要がある。すなわち、図14(B)のように短い線分が組み合わされた凹部が形成されている図形においては、凹部を形成する短い線分は前記(1) 〜(3) の条件を満たさないために直線とはカウントされず、凹部以外の残るコ字型の3本の直線が検出され、辺の数が3の図形として認識されてしまう。しかし、たとえ3本の直線が検出されたとしても、このような凹部を含む形状の図形は本発明の検出対象である三角形のマークではないので、このような図形がマーク候補としては排除される必要がある。そこで、本実施形態では、次のような条件を追加することにより、マーク候補であるか否かを判定する。
但し、前記(1) 〜(3) の判定だけでは、円のように、一つ一つの小さな辺でできている場合、それらの辺はカウントされないため下記の条件も追加する必要がある。すなわち、図14(B)のように短い線分が組み合わされた凹部が形成されている図形においては、凹部を形成する短い線分は前記(1) 〜(3) の条件を満たさないために直線とはカウントされず、凹部以外の残るコ字型の3本の直線が検出され、辺の数が3の図形として認識されてしまう。しかし、たとえ3本の直線が検出されたとしても、このような凹部を含む形状の図形は本発明の検出対象である三角形のマークではないので、このような図形がマーク候補としては排除される必要がある。そこで、本実施形態では、次のような条件を追加することにより、マーク候補であるか否かを判定する。
[追加条件]
輪郭追跡において、必ず、同じ方向変化カテゴリを取りつつ一回だけサイクルする。
すなわち、輪郭追跡時に、方向変化が生じる毎に、変化する方向の判定を行ない、たとえば、追跡開始位置からの方向変化カテゴリAを開始カテゴリとした場合に、方向変化カテゴリA−方向変化カテゴリB−方向変化カテゴリC−方向変化カテゴリD−方向変化カテゴリAまたは方向変化カテゴリA−方向変化カテゴリD−方向変化カテゴリC−方向変化カテゴリB−方向変化カテゴリAのように、同一の方向変化カテゴリが一回だけサイクルして、元の追跡開始位置に戻ることを、検出対象であるマーク判定の条件とする。なお、このとき、開始カテゴリは規定せず、どの方向変化カテゴリから追跡が開始されても良い。
輪郭追跡において、必ず、同じ方向変化カテゴリを取りつつ一回だけサイクルする。
すなわち、輪郭追跡時に、方向変化が生じる毎に、変化する方向の判定を行ない、たとえば、追跡開始位置からの方向変化カテゴリAを開始カテゴリとした場合に、方向変化カテゴリA−方向変化カテゴリB−方向変化カテゴリC−方向変化カテゴリD−方向変化カテゴリAまたは方向変化カテゴリA−方向変化カテゴリD−方向変化カテゴリC−方向変化カテゴリB−方向変化カテゴリAのように、同一の方向変化カテゴリが一回だけサイクルして、元の追跡開始位置に戻ることを、検出対象であるマーク判定の条件とする。なお、このとき、開始カテゴリは規定せず、どの方向変化カテゴリから追跡が開始されても良い。
このようにすると、図14(B)のように、凹部を含む図形においては、サイクルの途中で異なる方向変化カテゴリを含むことになるので、この異なる方向変化カテゴリの存在により、凹部を含む図形はマークでないと判別できる。
前記のようなデジタル直線の定義および追加条件に従って、判定対象とした図形について、直線抽出処理を行う場合のアルゴリズムは、次の通りである。
まず、判定対象とした図形の輪郭追跡を行うに当たり、輪郭追跡開始点を開始頂点予測点とし、前記の条件(デジタル直線の定義)を、満たさないときの位置を終了頂点予測点として、下記の判定を行う。
まず、判定対象とした図形の輪郭追跡を行うに当たり、輪郭追跡開始点を開始頂点予測点とし、前記の条件(デジタル直線の定義)を、満たさないときの位置を終了頂点予測点として、下記の判定を行う。
(1) 開始頂点予測点と終了頂点予測点間の距離を抽出した辺の大きさとし、以下の判定・処理を行う。なお、ここで、辺の大きさの判定距離は、水平方向の差分と垂直方向の差分の各絶対値の和(シティブロックの距離)とする。
(a) 辺の大きさがあらかじめ定めたある規定の大きさであれば、開始頂点予測点と終了頂点予測点の位置(座標)を記憶し、辺の数をインクリメントし、終了頂点予測点を次の辺の開始頂点予測点とするための更新処理を行う。
(b) 辺の大きさがある規定の大きさでなければ、終了頂点予測点を次の辺の開始頂点予測点とする更新処理のみ行う。
(a) 辺の大きさがあらかじめ定めたある規定の大きさであれば、開始頂点予測点と終了頂点予測点の位置(座標)を記憶し、辺の数をインクリメントし、終了頂点予測点を次の辺の開始頂点予測点とするための更新処理を行う。
(b) 辺の大きさがある規定の大きさでなければ、終了頂点予測点を次の辺の開始頂点予測点とする更新処理のみ行う。
(2) カテゴリ変化の判定
前記追加条件の変化サイクルでない場合は、マークでないとして、判定対象とした図形に対する処理を中止する。
前記追加条件の変化サイクルでない場合は、マークでないとして、判定対象とした図形に対する処理を中止する。
(3) 辺の数の判定
輪郭追跡終了時において、前記(1) および(2) の条件を満足した図形について、インクリメントした辺の数を検査し、辺の数が3である場合には、その図形をマークであると判定する。この場合、その図形が有する各辺が、求める指標線分に相当する。すなわち、求めた辺は、開始頂点予測点と終了頂点予測点の2点を通る直線となる。一方、その図形の辺の数が3でない場合には、その図形はマークではないと判定する。
輪郭追跡終了時において、前記(1) および(2) の条件を満足した図形について、インクリメントした辺の数を検査し、辺の数が3である場合には、その図形をマークであると判定する。この場合、その図形が有する各辺が、求める指標線分に相当する。すなわち、求めた辺は、開始頂点予測点と終了頂点予測点の2点を通る直線となる。一方、その図形の辺の数が3でない場合には、その図形はマークではないと判定する。
(2−4)枠の頂点の算出
前記のようにして、マークとして判定された図形中から抽出された3直線より、3つの交点(枠の頂点)を算出する。すなわち、前記(1) の(b) の処理によって辺としてはカウントされていない短い直線が認識されている場合のように(図14(A)参照)、図形中で検出された3直線の開始頂点予測点と終了頂点予測点は、必ずしも枠の頂点に位置するとは限らない。そこで、前記マークの判別処理で、マークとして判定された図形の3直線より、各々各組み合わせの2直線の交点を求め、それらの交点を枠が形成する三角形の頂点とするための算出処理を行う。
前記のようにして、マークとして判定された図形中から抽出された3直線より、3つの交点(枠の頂点)を算出する。すなわち、前記(1) の(b) の処理によって辺としてはカウントされていない短い直線が認識されている場合のように(図14(A)参照)、図形中で検出された3直線の開始頂点予測点と終了頂点予測点は、必ずしも枠の頂点に位置するとは限らない。そこで、前記マークの判別処理で、マークとして判定された図形の3直線より、各々各組み合わせの2直線の交点を求め、それらの交点を枠が形成する三角形の頂点とするための算出処理を行う。
(2−5)マーク数の決定
以下、撮影されたすべての図形に対して、このような処理を行い、撮像平面上にいくつのマークが存在するかを判定していく。この場合、マークと判定された図形が2〜4の場合は、判定されたマーク数に応じたそれぞれの処理がなされるが、マークが1以下あるいは5以上とあると判定された場合には、焦点や指示位置が判定できないので、再び元の画像入力処理に戻り、撮像された図形中からのマークの判定処理を繰り返す。
以下、撮影されたすべての図形に対して、このような処理を行い、撮像平面上にいくつのマークが存在するかを判定していく。この場合、マークと判定された図形が2〜4の場合は、判定されたマーク数に応じたそれぞれの処理がなされるが、マークが1以下あるいは5以上とあると判定された場合には、焦点や指示位置が判定できないので、再び元の画像入力処理に戻り、撮像された図形中からのマークの判定処理を繰り返す。
なお、マークと判定された図形が5以上(マークの設置個数以上)の場合には、さらにマークの判定基準を厳しくすることで、マーク候補図形を絞り込むことも可能である。たとえば、マークを構成する枠の直線性の確か度合いを基準としたり、枠内部に含まれる画像の形状や画素数を絞り込みの基準とすることができる。具体的には、枠の内部に左右判別用の円形部を設けたマークでは、枠中に円形の図形が存在することをマークとしての判定基準としたり、円形部を構成する画素数が一定の範囲内にあることで、その図形をマークとして判定したり、枠内に円形部が存在しない側のマークについては、枠内に他の図形や一定数以上の画素が存在しないことをマークとしての判定基準とする。
(3)マーク種別判別部52
前記マーク種別判別部52は、マークがディスプレイの左右のどちら側に設けられたものであるかを判別するものであって、前記マーク検出部51の処理によってマークと判定された図形について、枠の内部に塗りつぶし部が存在するか否かを検出し、その有無によって、ディスプレイのいずれの側に設けられたマークであるかの判別を行なう。なお、この処理は、3本の指標線分によって囲まれた領域内に、一定数以上の画素が存在することを検出することで実施できる。
前記マーク種別判別部52は、マークがディスプレイの左右のどちら側に設けられたものであるかを判別するものであって、前記マーク検出部51の処理によってマークと判定された図形について、枠の内部に塗りつぶし部が存在するか否かを検出し、その有無によって、ディスプレイのいずれの側に設けられたマークであるかの判別を行なう。なお、この処理は、3本の指標線分によって囲まれた領域内に、一定数以上の画素が存在することを検出することで実施できる。
(4)指標線分選定部53
(4−1)マーク位置の予測…基本的な考え方
前記のようにして、各マークについて、その頂点の位置(各マークの頂点の座標)が算出され、撮像平面上における各マークの位置が判明した後は、撮像されたマークに含まれるどの指標成分をどの方向に延長するかによって、撮像されていないマークの位置の推測を行う。
(4−1)マーク位置の予測…基本的な考え方
前記のようにして、各マークについて、その頂点の位置(各マークの頂点の座標)が算出され、撮像平面上における各マークの位置が判明した後は、撮像されたマークに含まれるどの指標成分をどの方向に延長するかによって、撮像されていないマークの位置の推測を行う。
(A)撮影されたマークが4個
マークと判定された図形が4個の場合には、すべてのマークが撮像されているとして、これら4個のマークの撮像平面上における座標を基準として、画像平面の中心である撮像装置の光軸がディスプレイ表示平面の座標系のどの座標に位置しているかを算出する。なお、この処理については、前記の特許文献1などに示されるとおり、公知の技術である。
マークと判定された図形が4個の場合には、すべてのマークが撮像されているとして、これら4個のマークの撮像平面上における座標を基準として、画像平面の中心である撮像装置の光軸がディスプレイ表示平面の座標系のどの座標に位置しているかを算出する。なお、この処理については、前記の特許文献1などに示されるとおり、公知の技術である。
(B)撮影されたマークが3個
マークと判定された図形が3個の場合には、この3個の図形に含まれた線分を利用して、残る1つのマークの位置を算出する。本実施形態においては、最低2個のマークが認識されれば他のマークの位置が算出できるが、この場合のように3個のマークが検出されている場合には、各マークの異なる方向の3つの線分の交差点を求めることにより、精度を向上させることができる。
マークと判定された図形が3個の場合には、この3個の図形に含まれた線分を利用して、残る1つのマークの位置を算出する。本実施形態においては、最低2個のマークが認識されれば他のマークの位置が算出できるが、この場合のように3個のマークが検出されている場合には、各マークの異なる方向の3つの線分の交差点を求めることにより、精度を向上させることができる。
この交点を求める処理は次のように行う。まず、図15に示すように、画像平面上の座標をx,yとし、各マークに含まれる直線をy=ax+bで表し、検出された3つのマークをマーク0、マーク1、マーク2とする。これらマーク0からマーク2が有する3本の直線それぞれその傾きとY切片を調べると、3本の直線のうち、2本の直線については、他のマークの直線と同じ傾きで同じY切片を有する。すなわち、撮像された2つのマークには、同一直線上を通る線分がそれぞれ含まれているので、各マークの3本の直線について、その傾きとY切片を調べると、各マークの3本の直線のうち、2本については、他のマークの直線と同一の傾きとY切片を持つものがある。このことは、マークが3つ撮影されているとすると、各マークについて、必ず1本の直線は、他のマークの直線と同一直線上を通ることがない。そして、撮影されていない第4のマーク(マーク4)は、各マークの他のマークの直線と同一直線上を通ることがない1本の直線の交点上に位置することになる。
(C)撮影されたマークが2個
ディスプレイ側にマークを4つ設置した状態において、マークが2個撮像されるパターンは、図16のように大別して次の6通りである。
(1) 上側のマークのみ撮像される場合(左上マーク、右上マークのみ撮像)
(2) 下側のマークのみ撮像される場合(左下マーク、右下マークのみ撮像)
(3) 右側のマークのみ撮像される場合(右上マーク、右下マークのみ撮像)
(4) 左側のマークのみ撮像される場合(左上マーク、左下マークのみ撮像)
(5) 対角のマークが撮像される場合…その1(左上マーク、右下マークのみ撮像)
(6) 対角のマークが撮像される場合…その2(左下マーク、右上マークのみ撮像)
ディスプレイ側にマークを4つ設置した状態において、マークが2個撮像されるパターンは、図16のように大別して次の6通りである。
(1) 上側のマークのみ撮像される場合(左上マーク、右上マークのみ撮像)
(2) 下側のマークのみ撮像される場合(左下マーク、右下マークのみ撮像)
(3) 右側のマークのみ撮像される場合(右上マーク、右下マークのみ撮像)
(4) 左側のマークのみ撮像される場合(左上マーク、左下マークのみ撮像)
(5) 対角のマークが撮像される場合…その1(左上マーク、右下マークのみ撮像)
(6) 対角のマークが撮像される場合…その2(左下マーク、右上マークのみ撮像)
前記(1) 〜(6) については、いずれの場合においても、たとえば左側のマーク2つが撮像された(4) の状態を示す図17のように、撮像された2つのマークの直線成分の内、方向が同一である直線を除いた2直線同士の交点により、撮像されていない2つのマークの位置を予測することができる。すなわち、図17の右側のグラフに示すように、マーク0とマーク1の直線の中で、同一の直線と思われる直線以外の4本の直線の交点の中から残る2つのマークの位置を予測する。この場合、まず、4本の直線の交点の中で、同じマークに派生する直線の交点は、そのマークの頂点を表すものであり、残る2つのマークとは無関係なので、排除する。
(4−2)マーク位置の予測…具体的なアルゴリズム
(4−2−1)マークの頂点の識別
次に、各マークの2本の直線同士の組み合わせによって生じる4つの交点の中で、本来のマーク2とマーク3の位置ではない箇所に生じる2つの交点(例えば、図17中のP)を排除する必要があり、そのためには、推測するマーク位置を通る直線と通らない直線とを区別する必要がある。そこで、本実施形態では、各マークの頂点の中で他の頂点とは性質の違う頂点を識別することにより、前記の直線の区別を行う。
(4−2−1)マークの頂点の識別
次に、各マークの2本の直線同士の組み合わせによって生じる4つの交点の中で、本来のマーク2とマーク3の位置ではない箇所に生じる2つの交点(例えば、図17中のP)を排除する必要があり、そのためには、推測するマーク位置を通る直線と通らない直線とを区別する必要がある。そこで、本実施形態では、各マークの頂点の中で他の頂点とは性質の違う頂点を識別することにより、前記の直線の区別を行う。
図18は、頂点の識別の手法を示すものであって、図中左側は、マークとして判別された図形であり、この図形には、3つの頂点a’,b’,c’が有るとする。同様に図示していないが、マークとして判別された他の図形も3つの頂点d’,e’,f’を備えているとする。この場合、各マークの頂点は、それぞれ識別されていない状態なので、頂点の符号に「’」をつけて識別後の頂点の符号とは区別している。
この状態で、2つのマークを検討すると、各マークの頂点のうち2つは、他のマークの2つの頂点を通る同一直線L上に存在することになる。図18の例であれば、図中右側のように、2つのマークの頂点a’,b’,d’,e’が同一直線L上に位置する。そこで、この同一直線L上に位置しない頂点c’,f’をそれぞれ各マークの頂点c,fと定め、残りの2頂点を任意にa,bとd,eとする。これにより、各マークについて、性質の異なる頂点c,fを基準とした各頂点の識別が可能となる。
(4−2−2)ベクトルの向きを揃える
前記のようにして、各マークについて頂点が決定された後は、同一直線上に位置する各マークの直線、すなわち、マーク01の直線abとマーク02の直線deによって定まるベクトルの向きをそろえる。すなわち、各マークにおいて、頂点a,bとd,eは任意に定めているため、同一直線上に配置された直線上の直線ab,deによって示されるベクトルの向きが一致するとは限らない。そこで、次のような規則に基づいて、ベクトルの向きを一致させる。
(1) ab=k・de k>0の時(内積:正の値)ならば、そのまま何もしない。
(2) ab=k・de k<0の時(内積:負の値)ならば、頂点a,bを交換する。
(ここで、必ず、abとdeを同じ向きになるように調整する。)
前記のようにして、各マークについて頂点が決定された後は、同一直線上に位置する各マークの直線、すなわち、マーク01の直線abとマーク02の直線deによって定まるベクトルの向きをそろえる。すなわち、各マークにおいて、頂点a,bとd,eは任意に定めているため、同一直線上に配置された直線上の直線ab,deによって示されるベクトルの向きが一致するとは限らない。そこで、次のような規則に基づいて、ベクトルの向きを一致させる。
(1) ab=k・de k>0の時(内積:正の値)ならば、そのまま何もしない。
(2) ab=k・de k<0の時(内積:負の値)ならば、頂点a,bを交換する。
(ここで、必ず、abとdeを同じ向きになるように調整する。)
(4−2−3)推測されるマーク位置の決定
次に、撮像されている2つのマークの種類が異なる場合、上側や下側のマークが撮像されているのか、もしくは対角の位置にあるマークが撮像されているのかによって、直線の組み合わせの抽出の条件が異なるため判断する必要がでてくる。この撮像パターンには、図19に示すように、3つのパターンが存在するので、各パターンごとに各マークの頂点の位置を決定する。
次に、撮像されている2つのマークの種類が異なる場合、上側や下側のマークが撮像されているのか、もしくは対角の位置にあるマークが撮像されているのかによって、直線の組み合わせの抽出の条件が異なるため判断する必要がでてくる。この撮像パターンには、図19に示すように、3つのパターンが存在するので、各パターンごとに各マークの頂点の位置を決定する。
(a) 撮像パターン1(右側、左側マークのみ撮像された場合)
このパターンにおいては、前記のように、撮像された2つベクトルの向きが同一となるように各マークの頂点a,b,cとd,e,fが定められている状態で、外積:ab×ac符号をα、外積de×dfの符号をβとすると、α=β(同符号)になる。そこで、撮像された各マークの直線caと直線fdの交点が撮像されていない第1のマークの位置となり、直線cbと直線feの交点が撮像されていない第2のマークの位置となる。
このパターンにおいては、前記のように、撮像された2つベクトルの向きが同一となるように各マークの頂点a,b,cとd,e,fが定められている状態で、外積:ab×ac符号をα、外積de×dfの符号をβとすると、α=β(同符号)になる。そこで、撮像された各マークの直線caと直線fdの交点が撮像されていない第1のマークの位置となり、直線cbと直線feの交点が撮像されていない第2のマークの位置となる。
(b) 撮像パターン2(上側、下側マークのみ撮像された場合)
このパターンにおいても、撮像された2つベクトルの向きが同一となるように各マークの頂点a,b,cとd,e,fが定められている状態で、外積:ab×ac符号をα、外積de×dfの符号をβとすると、前記撮像パターン1と同様にα=β(同符号)になる。そして、撮像された各マークの直線caと直線fdの交点が撮像されていない第1のマークの位置となり、直線cbと直線feの交点が撮像されていない第2のマークの位置となる。
このパターンにおいても、撮像された2つベクトルの向きが同一となるように各マークの頂点a,b,cとd,e,fが定められている状態で、外積:ab×ac符号をα、外積de×dfの符号をβとすると、前記撮像パターン1と同様にα=β(同符号)になる。そして、撮像された各マークの直線caと直線fdの交点が撮像されていない第1のマークの位置となり、直線cbと直線feの交点が撮像されていない第2のマークの位置となる。
(c) 撮像パターン3(対角に位置するマークが撮像された場合)
このパターン3において、撮像された2つベクトルの向きが同一となるように各マークの頂点a,b,cとd,e,fが定められている状態で、外積:ab×ac符号をα、外積de×dfの符号をβとすると、α≠β(異符号)になる。そして、撮像された各マークの直線caと直線feの交点が撮像されていない第1のマークの位置となり、直線cbと直線fdの交点が撮像されていない第2のマークの位置となる。
このパターン3において、撮像された2つベクトルの向きが同一となるように各マークの頂点a,b,cとd,e,fが定められている状態で、外積:ab×ac符号をα、外積de×dfの符号をβとすると、α≠β(異符号)になる。そして、撮像された各マークの直線caと直線feの交点が撮像されていない第1のマークの位置となり、直線cbと直線fdの交点が撮像されていない第2のマークの位置となる。
しかし、本実施の形態においては、このような撮像パターン3が検出された場合(α≠β)には、撮像エラーとして、再度、撮像処理を行わせるようにする。すなわち、この撮像パターン3が生じるのは、撮像装置が被写体にかなり近づき、しかも、光軸を中心にして回転した場合であるが、実際の撮像装置の使用態様、たとえば、一般的なシューティングゲームによる照準やプレゼンテーション装置におけるポインタの使用時には、撮像装置がそのような状態となることは不自然であり、ほとんどあり得ない。そこで、本実施形態においては、このような撮像パターン3を検出した場合には、エラーとして使用者に対して再度の撮像を促すようにする。
なお、このような撮像パターン3において、エラーとせずに撮像されていない2つのマークの位置を算出する場合には、撮像されたどちらかのマークにおいてそれぞれ上下のマークが明確になるようにマークの形状を変更する必要がある。つまりマークの形状としては3種類のマークを用意する必要がでてくることに注意する。その理由は、次の各マーク位置の頂点決め処理を行う場合に、2種類の異なる形状のマークだけでは、4つのマークの位置を特定できなくなるからである。
また、これらの交点計算するための直線の組み合わせ判定は、ディスプレイ側に設けるマークの点数を減少させるためではなく、撮像装置による指示可能範囲を拡大するために、ディスプレイ側に4つのマークを設けた場合のみ考える必要があり、ディスプレイ側に設けるマーク点数を減らす場合(たとえば2つとした場合)は、撮像された2つのマークが、ディスプレイの何処に設置しているマークかは既知であるため必要がない。
(5)未撮像マーク位置演算部54
(5−1)未撮像マークの座標の演算
前記のようにして、指標線分選定部53により、撮像された2つのマークのどの指標線分の組み合わせにより未撮像のマークの位置を演算するかが決定された後は、この未撮像マーク位置演算部54により、選定された指標線分の組み合わせに従いその延長線の交点の座標を演算することで、2つの未撮像のマークの位置(画像平面上における座標)を演算する。
(5−1)未撮像マークの座標の演算
前記のようにして、指標線分選定部53により、撮像された2つのマークのどの指標線分の組み合わせにより未撮像のマークの位置を演算するかが決定された後は、この未撮像マーク位置演算部54により、選定された指標線分の組み合わせに従いその延長線の交点の座標を演算することで、2つの未撮像のマークの位置(画像平面上における座標)を演算する。
(5−2)各マーク位置の頂点決め処理
前記のようにして、撮像されていない2つのマークの位置(座標)が、撮像されたマークに含まれている線分の延長線の交点として求められた後は、マーク0〜マーク3がディスプレイに設けられたどのマークに対応するか、すなわち、4つのマークの識別(4つのマークによって形成される四角形の頂点決め)を行う。なお、以下の説明において、符号A,B,C,Dは、マーク0〜マーク3の識別位置を示し、上記で述べた各マークでの3つの交点a,b,c,……を示しているのではない。また、撮像されたマークをA,Bとし、交点によって推測されたマークをC,Dとする。
前記のようにして、撮像されていない2つのマークの位置(座標)が、撮像されたマークに含まれている線分の延長線の交点として求められた後は、マーク0〜マーク3がディスプレイに設けられたどのマークに対応するか、すなわち、4つのマークの識別(4つのマークによって形成される四角形の頂点決め)を行う。なお、以下の説明において、符号A,B,C,Dは、マーク0〜マーク3の識別位置を示し、上記で述べた各マークでの3つの交点a,b,c,……を示しているのではない。また、撮像されたマークをA,Bとし、交点によって推測されたマークをC,Dとする。
ただし、検出マークが3点であるときは、検出したマークの内、2点対で検出されたマークがわかるため、1点しか検出されなかったマークをC、3直線の交点より推測したDとして、以下述べる2つのマークが撮像された場合と同様な処理により、4つのマークの頂点決めを行う。
この頂点決めの前提として、撮像されたマーク特徴(内部の円形部の有無)によって、マークの種類は明確になっており、且つ、上記のマーク位置の予測処理において、どのマークの組み合わせが撮像されたかは明確になっている。そして、図20のように、内部の円形部を含むマークを左側、含まないマークを右側とし、それぞれ左上より、反時計回りにマーク0〜3とする。また、検出されたマークが左側マーク2点、右側マーク2点、異なる種類のマークの2点に分けて、頂点決めの処理を行う。
(1) 検出マークが左側のマーク2点であることは既知の場合
(推測マーク:マーク2,3)
AB×ACの外積を行う。
AB×ACの符号が正であるならば、左上がA、左下がB
AB×ACの符号が負であるならば、左上がB、左下がA
AC×ADの外積を行う
AC×ADの符号が正であるならば、右下がC、右上がD
AC×ADの符号が負であるならば、右下がD、右上がC
(推測マーク:マーク2,3)
AB×ACの外積を行う。
AB×ACの符号が正であるならば、左上がA、左下がB
AB×ACの符号が負であるならば、左上がB、左下がA
AC×ADの外積を行う
AC×ADの符号が正であるならば、右下がC、右上がD
AC×ADの符号が負であるならば、右下がD、右上がC
(3) 検出マークが右側のマーク2点であることは既知
(推測マーク:マーク0,1)
AB×ACの外積を行う
AB×ACの符号が正であるならば、右下がA、右上がB
AB×ACの符号が負であるならば、右下がB、右上がA
AC×ADの外積を行う
AC×ADの符号が正であるならば、左上がC、左下がD
AC×ADの符号が負であるならば、左上がD、左下がC
(推測マーク:マーク0,1)
AB×ACの外積を行う
AB×ACの符号が正であるならば、右下がA、右上がB
AB×ACの符号が負であるならば、右下がB、右上がA
AC×ADの外積を行う
AC×ADの符号が正であるならば、左上がC、左下がD
AC×ADの符号が負であるならば、左上がD、左下がC
(2)/(4) 検出マークの1点(A)が左側、もう1点(B)が右側であることは既知
AB×ACの外積を行う
(a) AB×ACの符号が正であるならば、右下がB、左下がA
AC×ADの外積を行う
AC×ADの符号が正であるならば、左上がD、右上がC
AC×ADの符号が負であるならば、左上がC、右上がD
(b) AB×ACの符号が負であるならば、左上がA、右上がB
AC×ADの外積を行う
AC×ADの符号が正であるならば、左下がC、右下がD
AC×ADの符号が負であるならば、左下がD、右下がC
AB×ACの外積を行う
(a) AB×ACの符号が正であるならば、右下がB、左下がA
AC×ADの外積を行う
AC×ADの符号が正であるならば、左上がD、右上がC
AC×ADの符号が負であるならば、左上がC、右上がD
(b) AB×ACの符号が負であるならば、左上がA、右上がB
AC×ADの外積を行う
AC×ADの符号が正であるならば、左下がC、右下がD
AC×ADの符号が負であるならば、左下がD、右下がC
(5)/(6) 検出マークの1点(A)が左側、もう1点(B)が右側であることは既知
このように斜めの2つのマークが撮像された場合は、前記のような外積による手法では、各マークの特定は無理となり頂点の検出は不可となる。そのため、前記のように本実施形態では、撮像パターン3のようなマークの組み合わせの場合には、再度の撮像処理を求め、この(5)/(6)のような撮像パターンが生じないようにしている。もちろん、左右を区別する2種類のマークに加えて、左上下のマークを異なる形状にして区別することができれば(合計3種類のマークを用意することになる)、この(5)/(6)の場合でも4つの頂点の識別が可能になる。
このように斜めの2つのマークが撮像された場合は、前記のような外積による手法では、各マークの特定は無理となり頂点の検出は不可となる。そのため、前記のように本実施形態では、撮像パターン3のようなマークの組み合わせの場合には、再度の撮像処理を求め、この(5)/(6)のような撮像パターンが生じないようにしている。もちろん、左右を区別する2種類のマークに加えて、左上下のマークを異なる形状にして区別することができれば(合計3種類のマークを用意することになる)、この(5)/(6)の場合でも4つの頂点の識別が可能になる。
(6)相対座標検出部55
この相対座標検出部55においては、画像平面上における4つのマークの座標と、ディスプレイ表示平面上におけるディスプレイの四隅に設けられている各マークの座標とに基づいて、撮像画像平面の座標系とディスプレイ表示平面の座標系との透視射影変換処理を行うことにより、両座標系の相対的な位置関係を算出する。そして、両座標系の相対的な位置関係が判明すると、たとえば、撮像装置の中心(光軸上)にある指示部がディスプレイ表示面のどの位置を指示しているかを算出することができるので、その演算結果をディスプレイ制御装置6に出力することにより、ディスプレイ上に撮像装置の中心が指示しているポイントを表示させることが可能になる。
この相対座標検出部55においては、画像平面上における4つのマークの座標と、ディスプレイ表示平面上におけるディスプレイの四隅に設けられている各マークの座標とに基づいて、撮像画像平面の座標系とディスプレイ表示平面の座標系との透視射影変換処理を行うことにより、両座標系の相対的な位置関係を算出する。そして、両座標系の相対的な位置関係が判明すると、たとえば、撮像装置の中心(光軸上)にある指示部がディスプレイ表示面のどの位置を指示しているかを算出することができるので、その演算結果をディスプレイ制御装置6に出力することにより、ディスプレイ上に撮像装置の中心が指示しているポイントを表示させることが可能になる。
なお、撮像画像平面上における4つのマークの座標が算出された後の透視射影変換処理による指示位置の特定は、特開平8−71252号公報、特開昭2001−148025号公報、および本出願人の出願にかかる特願2002−300478号に記載されているように公知の技術であるから、本発明において、この部分処理の手法はどのようなものを採用しても良い。
3.装置全体の動作
次に、本実施例の位置検出装置の動作について、図2のフローチャートによって説明する。本実施例の処理は、大別して、(1)撮像された画像平面上の画素中からマークを判別する処理と、(2)判別されたマークによる撮像されていないマークの位置を判定する処理とからなるが、フローチャートに記載した各ステップの詳細な動作については、既に、本実施例のアルゴリズムの欄で説明したので、その詳細は省き、装置がどのような順序で、各処理を実行するかを説明する。
次に、本実施例の位置検出装置の動作について、図2のフローチャートによって説明する。本実施例の処理は、大別して、(1)撮像された画像平面上の画素中からマークを判別する処理と、(2)判別されたマークによる撮像されていないマークの位置を判定する処理とからなるが、フローチャートに記載した各ステップの詳細な動作については、既に、本実施例のアルゴリズムの欄で説明したので、その詳細は省き、装置がどのような順序で、各処理を実行するかを説明する。
また、このフローチャートは、撮像装置によって撮像された画像平面上の図形に対して行なう画像処理を示すものであって、この前段階として、撮像装置としては、あらかじめ赤外線透過フィルタを使用し、なるべく図形が発生しないような構造にしておく。そのようにすることで、可視光領域での画像と比較し、ある程度図形の数は制限できる。
(1)マークの判別処理
(ステップ01)
赤外線透過フィルタにより、赤外領域の光により画像平面上に結像した画像に対して、鮮鋭化処理、二値化処理による対象領域の抽出を行なう。すなわち、他の図形とマークを区別するために、マーク自身は、近赤外領域の波長を使用する等を行い、撮像装置にフィルタを設置することによってあらかじめ発生する図形の数を抑制する手段をとる。
(ステップ02)
撮像され画像平面上に表示される図形中から、枠状の図形、すなわち内部に穴を含む形状の図形のみをマークの判断の対象とするために、ステップ01によって抽出されたすべての画素に対して、連結処理を行なう。
(ステップ03)
連結処理された画素によって構成される図形が、(1) 枠状のものか、(2) 内部に塗りつぶし部(円形部)が存在するものであるかの判別を行なう。すなわち、(1) の処理において、枠状の図形以外は、マークでないと判別して、マーク候補から除外する。また、(2) の処理において、マーク候補として判定された図形について、枠の内部に塗りつぶし部があるか否かを判定する。なお、この塗りつぶし部の判別は、以下のステップでマークと判定された図形について、それがディスプレイの左右いずれかの側にあるかを判定するために使用される。
(ステップ01)
赤外線透過フィルタにより、赤外領域の光により画像平面上に結像した画像に対して、鮮鋭化処理、二値化処理による対象領域の抽出を行なう。すなわち、他の図形とマークを区別するために、マーク自身は、近赤外領域の波長を使用する等を行い、撮像装置にフィルタを設置することによってあらかじめ発生する図形の数を抑制する手段をとる。
(ステップ02)
撮像され画像平面上に表示される図形中から、枠状の図形、すなわち内部に穴を含む形状の図形のみをマークの判断の対象とするために、ステップ01によって抽出されたすべての画素に対して、連結処理を行なう。
(ステップ03)
連結処理された画素によって構成される図形が、(1) 枠状のものか、(2) 内部に塗りつぶし部(円形部)が存在するものであるかの判別を行なう。すなわち、(1) の処理において、枠状の図形以外は、マークでないと判別して、マーク候補から除外する。また、(2) の処理において、マーク候補として判定された図形について、枠の内部に塗りつぶし部があるか否かを判定する。なお、この塗りつぶし部の判別は、以下のステップでマークと判定された図形について、それがディスプレイの左右いずれかの側にあるかを判定するために使用される。
(ステップ04)
マーク候補の図形が、規定矩形の範囲内の連結成分であることを検査する。すなわち、マークとなるべき図形は、一定範囲の寸法に収まるはずであるから、範囲外の図形については、マークでないと判定する。
(ステップ05)
ステップ04においてマーク候補とされた図形について、それらが3つの直線から構成されている枠であるか否かの判定を行なう。
(ステップ06)
ステップ05において検出されたマークは、3本の線分(指標線分)を含むものであるが、判別された線分の端点がそのまま三角形の頂点とは限らない。そこで、検出された3本の直線の交点から枠の頂点座標を検出する。
マーク候補の図形が、規定矩形の範囲内の連結成分であることを検査する。すなわち、マークとなるべき図形は、一定範囲の寸法に収まるはずであるから、範囲外の図形については、マークでないと判定する。
(ステップ05)
ステップ04においてマーク候補とされた図形について、それらが3つの直線から構成されている枠であるか否かの判定を行なう。
(ステップ06)
ステップ05において検出されたマークは、3本の線分(指標線分)を含むものであるが、判別された線分の端点がそのまま三角形の頂点とは限らない。そこで、検出された3本の直線の交点から枠の頂点座標を検出する。
以上の通り、前記各ステップを順次実行することにより、撮像された画像中からマークとなる図形を、一例として、次のように判定する。
左マーク:内部に塗りつぶし部が存在し、3つの直線で構成される枠
右マーク:内部に塗りつぶし部が存在せず、3つの直線で構成される枠
この場合、マークの数はディスプレイ側に設置したマークの数以下の0〜4の範囲にあるはずである。しかし、(1)のマーク判別処理において、マークの設置数以上に対象となる図形が存在する場合は、内部点の形状もしくは枠の直線性の確か度合いの比較等行うこともできる。
左マーク:内部に塗りつぶし部が存在し、3つの直線で構成される枠
右マーク:内部に塗りつぶし部が存在せず、3つの直線で構成される枠
この場合、マークの数はディスプレイ側に設置したマークの数以下の0〜4の範囲にあるはずである。しかし、(1)のマーク判別処理において、マークの設置数以上に対象となる図形が存在する場合は、内部点の形状もしくは枠の直線性の確か度合いの比較等行うこともできる。
(2)マーク位置の判定処理
前記のようにしてマークとなる図形の判別がなされた後は、判別されたマーク数に応じて、撮像された各マークの位置と、これら撮像された各マークから推測される撮像されていないマークの位置の判定を行なう。
(ステップ07)
4つのマークが検出されたか否かを判定し、4つのマークが判定されている場合には、次のステップ13の4つのマークの頂点の識別処理に進む。一方、マークが4つ検出されなかった場合には、ステップ08の3つのマークが検出されたか否かの判別処理に進む。なお、この判定において、各マークに同一の直線が含まれることも入れることで、前記(2)のマーク図形判定処理においてマーク候補として判定された図形であっても、同一の直線を含まないものは、本来のマークでないと判定することもできる。この同一直線を含むか否かの判定は、後述するステップ08,10のおいてマークの個数を判定する場合にも同様に実施することにより、撮像された図形中からマークを選定する場合の精度が向上する。
前記のようにしてマークとなる図形の判別がなされた後は、判別されたマーク数に応じて、撮像された各マークの位置と、これら撮像された各マークから推測される撮像されていないマークの位置の判定を行なう。
(ステップ07)
4つのマークが検出されたか否かを判定し、4つのマークが判定されている場合には、次のステップ13の4つのマークの頂点の識別処理に進む。一方、マークが4つ検出されなかった場合には、ステップ08の3つのマークが検出されたか否かの判別処理に進む。なお、この判定において、各マークに同一の直線が含まれることも入れることで、前記(2)のマーク図形判定処理においてマーク候補として判定された図形であっても、同一の直線を含まないものは、本来のマークでないと判定することもできる。この同一直線を含むか否かの判定は、後述するステップ08,10のおいてマークの個数を判定する場合にも同様に実施することにより、撮像された図形中からマークを選定する場合の精度が向上する。
(ステップ08)
3つのマークが検出された場合には、次のステップ09に進み、3直線の交点から残る1つのマークの位置を求める。一方、3つのマークが検出されなかった場合には、次のステップ10の2つのマークが検出されたか否かの判定に進む。
(ステップ09)
このステップでは、3つのマークの指標線分うち、他のマークの指標線分と同じ直線上にない指標線分を各マークから抽出し、これら3本の指標線分の延長線の交点から残る1つのマークの位置を求める。なお、この場合、3つのマークの中から選択する2つのマークが有する指標線分の組み合わせから、残る1つのマークの位置を推測しても良い。そして、残る1つのマークの位置が推測された後は、撮像された3つのマークと推測された1つのマークの位置に基づいて、次のステップ13に進み、4つのマークの頂点の識別を行なう。
3つのマークが検出された場合には、次のステップ09に進み、3直線の交点から残る1つのマークの位置を求める。一方、3つのマークが検出されなかった場合には、次のステップ10の2つのマークが検出されたか否かの判定に進む。
(ステップ09)
このステップでは、3つのマークの指標線分うち、他のマークの指標線分と同じ直線上にない指標線分を各マークから抽出し、これら3本の指標線分の延長線の交点から残る1つのマークの位置を求める。なお、この場合、3つのマークの中から選択する2つのマークが有する指標線分の組み合わせから、残る1つのマークの位置を推測しても良い。そして、残る1つのマークの位置が推測された後は、撮像された3つのマークと推測された1つのマークの位置に基づいて、次のステップ13に進み、4つのマークの頂点の識別を行なう。
(ステップ10)
このステップでは、検出されたマークが2つか否かの判定を行なう。マークが2つの場合には、ステップ11の直線組合せの決定に進み、マークが2つでない場合、すなわち、撮像されたマークが1つ以下の場合には、他のマーク位置の推測が不可能であるとし、ステップ15の無限ループ処理を介して、次の撮像画像に対する処理を行なうため、ステップ01に戻る。なお、前記(1)マーク判別処理において、マークの設置個数以上にマークと判定された図形がある場合、マーク判別処理において、マーク個数を4つ以下にする代わりに、このステップ10において、5つ以上のマークがある場合には、マークの位置決めを行なわずに、次の撮像画像に対する判定処理を行なうためにステップ01に戻るように構成することも可能である。
このステップでは、検出されたマークが2つか否かの判定を行なう。マークが2つの場合には、ステップ11の直線組合せの決定に進み、マークが2つでない場合、すなわち、撮像されたマークが1つ以下の場合には、他のマーク位置の推測が不可能であるとし、ステップ15の無限ループ処理を介して、次の撮像画像に対する処理を行なうため、ステップ01に戻る。なお、前記(1)マーク判別処理において、マークの設置個数以上にマークと判定された図形がある場合、マーク判別処理において、マーク個数を4つ以下にする代わりに、このステップ10において、5つ以上のマークがある場合には、マークの位置決めを行なわずに、次の撮像画像に対する判定処理を行なうためにステップ01に戻るように構成することも可能である。
(ステップ11)
前記ステップ10において、撮像されたマークが2つであると判定された場合には、このステップ11において、2つのマークに含まれている指標線分のうち、どの指標線分の組合せにより撮像されていないマークの位置を推測するかという、指標線分の組合せの選択処理を実行する。この処理は、既に述べたように、2つのマークの頂点の中で同一直線上にないものを選択し、それを基準として各マークの頂点の識別を行なうことで、交点検出のために使用する指標線分を選定するものである。
(ステップ12)
ステップ11において、2つのマークのどの指標線分を利用するかが決定された後は、それらの指標線分の延長線の交点を求め、それを撮像されていない2つのマークの位置と推測する。
前記ステップ10において、撮像されたマークが2つであると判定された場合には、このステップ11において、2つのマークに含まれている指標線分のうち、どの指標線分の組合せにより撮像されていないマークの位置を推測するかという、指標線分の組合せの選択処理を実行する。この処理は、既に述べたように、2つのマークの頂点の中で同一直線上にないものを選択し、それを基準として各マークの頂点の識別を行なうことで、交点検出のために使用する指標線分を選定するものである。
(ステップ12)
ステップ11において、2つのマークのどの指標線分を利用するかが決定された後は、それらの指標線分の延長線の交点を求め、それを撮像されていない2つのマークの位置と推測する。
(ステップ13)
前記のステップ07,09,12の処理の結果、撮像されたマーク及び推測されたマークの画像平面上における座標が判別するので、このステップ13においては、これら4つのマークがディスプレイの四隅のどの位置に相当するか、すなわち、ディスプレイの表示画面をなす四角形の頂点と4つのマークの対応関係を決定する。
前記のステップ07,09,12の処理の結果、撮像されたマーク及び推測されたマークの画像平面上における座標が判別するので、このステップ13においては、これら4つのマークがディスプレイの四隅のどの位置に相当するか、すなわち、ディスプレイの表示画面をなす四角形の頂点と4つのマークの対応関係を決定する。
(ステップ14)
このステップ14においては、画像平面上における4つのマークの座標と、ディスプレイ表示平面上におけるディスプレイの四隅に設けられている各マークの座標とに基づいて、撮像画像平面の座標系とディスプレイ表示平面の座標系との透視射影変換処理を行うことにより、画像平面の中心である撮像装置の光軸がディスプレイ表示平面の座標系のどの座標に位置しているかを算出する。
このステップ14においては、画像平面上における4つのマークの座標と、ディスプレイ表示平面上におけるディスプレイの四隅に設けられている各マークの座標とに基づいて、撮像画像平面の座標系とディスプレイ表示平面の座標系との透視射影変換処理を行うことにより、画像平面の中心である撮像装置の光軸がディスプレイ表示平面の座標系のどの座標に位置しているかを算出する。
(ステップ15)
以上のようにして、撮像装置光軸とディスプレイ平面上における座標位置が判別された後は、中止指令が入力されない限り、撮像装置から入力された次のデータ、すなわち、刻々と移動する撮像装置から入力される画像データの分析を繰り返すことにより、その時点ごとにおける撮像装置の指示位置検出を繰り返す。また、前記のように、マークが5点以上検出された場合や、1点以下しか検出されなかった場合も、次に入力される撮像画像データに対して、新たにマークの検出処理を行い、撮像装置の指示位置検出を実行する。
以上のようにして、撮像装置光軸とディスプレイ平面上における座標位置が判別された後は、中止指令が入力されない限り、撮像装置から入力された次のデータ、すなわち、刻々と移動する撮像装置から入力される画像データの分析を繰り返すことにより、その時点ごとにおける撮像装置の指示位置検出を繰り返す。また、前記のように、マークが5点以上検出された場合や、1点以下しか検出されなかった場合も、次に入力される撮像画像データに対して、新たにマークの検出処理を行い、撮像装置の指示位置検出を実行する。
4.実施例の効果
以上のように、本実施例によれば、画像平面に2つのマークしか撮影されていない場合においても、残る2つのマークの位置を推測することにより、ディスプレイ上における撮像装置の光軸とディスプレイ平面との交点の相対座標を検出することが可能となる。その結果、従来技術では、撮像装置により指示するディスプレイ上のポイントは、ディスプレイ側のすべてのマークが撮像される範囲に限られており、ディスプレイの周辺近くを指示することが不可能であったが、本実施例によれば、2つのマークを撮影できれば良いので、ディスプレイの周辺部近くのポイントを指示することも可能となる。
以上のように、本実施例によれば、画像平面に2つのマークしか撮影されていない場合においても、残る2つのマークの位置を推測することにより、ディスプレイ上における撮像装置の光軸とディスプレイ平面との交点の相対座標を検出することが可能となる。その結果、従来技術では、撮像装置により指示するディスプレイ上のポイントは、ディスプレイ側のすべてのマークが撮像される範囲に限られており、ディスプレイの周辺近くを指示することが不可能であったが、本実施例によれば、2つのマークを撮影できれば良いので、ディスプレイの周辺部近くのポイントを指示することも可能となる。
たとえば、図21は、撮像装置の画像平面Wには、ディスプレイの四隅のマークのうち、下の2つのマーク1,2しか撮像されていない場合を示すものであって、画像平面Wの中心点Oが撮像装置の中心点として、ディスプレイ表示面の所定のポイントを指示している。本実施例によれば、この2つのマーク1,2に含まれている指標線分に基づいて他のマーク3,4の位置を推測することが可能になる。これら4つのマークによって囲まれた範囲がディスプレイの表示平面Vに相当し、画像平面Wの中心点Oがディスプレイ表示平面Vにおける指示ポイントとなるので、この中心点Oをディスプレイ表示平面Vの周辺部近くにまで移動させることができる。
同様に、図22は、撮像装置の画像平面Wには、ディスプレイの四隅のマークのうち、左の2つのマーク0,1しか撮像されていない場合であるが、この場合にも、撮像されていない他の2つのマーク2,3の位置を推測することにより、画像平面Wの中心点Oをディスプレイ表示平面の周辺部近くにまで移動させることができる。
さらに、従来技術では、撮像装置をディスプレイに近づけると4つのマークの撮像が不可能になって撮像装置の指示する相対座標の検出ができなくなるが、本発明では、最低限2つのマークが撮像されていればよいので、従来技術に比較して撮像装置をディスプレイに近接させることが可能となる。その結果、本実施例によれば、ディスプレイと撮像装置とからなるゲーム機器などの小型化や、撮像装置の使用者と大型のディスプレイが近接しているプレゼンテーション装置を実現することができる。
実施例2は、2つのマークだけがディスプレイ側に設けられている場合であって、マーク設置個数の低減を図ったものである。この実施例では、ディスプレイの四隅のうち、いずれの2カ所に設けられた2点のマークが撮像されれば、ディスプレイのマークを設けなかった2カ所の隅部の位置を予測できるため、マークの設置数の削減が可能になる。
その反面、設置した2点のマークは必ず撮像されなければならず、前記実施例1と比較して指示可能範囲が狭くなる。また、この実施例では、設置された2点のマークは必ず撮像されていることが前提条件となるため、設置されているマークの方向を示す情報は付加しなくても良い。
具体的な構成としては、前記実施例1でディスプレイの四隅に設けた4つのマークのうちの、任意の2つのマークをあらかじめディスプレイに設けたことを想定すれば良い。例えば、本実施例のようにマークの設置数を低減させた場合、実施例1の4つのマークのなかから任意の2つが撮像された場合と比べて、撮像されるパターンが少なくなるので、実施例1において行ったマーク位置の予測処理における、直線の組み合わせが不要となる。
さらに、4つのマークの識別(4つのマークによって囲まれたディスプレイ領域の頂点決め)の処理においても、この実施例2では、明らかに撮像されているマークの位置が既知であるため、実施例1における同種類のマークが撮像されている時の処理のみとなる。従って、実施例2においては、図3に示した前記実施例1のフローチャートの中で、ステップ07のマークが4つ検出された場合の処理と、ステップ08,09のマークが3つ検出された場合の処理は不要である。
前記の各実施例は、マークとして三角形の枠状のものを使用したものであるが、本発明のマークの形状はそれに限定されるものではない。前記図10に示すように、1点で交差する3本の指標線分の組み合わせからなるマークを使用することも可能である。その場合には、撮像された図形中からマークを判別するに当たり、輪郭追跡による枠の判定の手法を採用することはできない。そこで、図12に示すように、前記実施例1に示したマークの寸法が一定の領域に入るという判定手法に加え、3本の直線の一点交差をマークの特長量として使用する。
すなわち、図23に示すように、判定対象となる3本の直線の中から2本の直線の組み合わせを選びその交点の位置を算出して、算出された3つの交点によって区切られる直線L1,L2,L3がどれだけ短いかが、3本の直線が一点で交わっているかの指標とする。この場合、3交点の各X,Y座標のうちの最大値、最小値をそれぞれ求める。X,Y方向の長さLX,LYを求め、LX+LYが最小であるものが一番交点に近いと判定する。
なお、この場合、3つの交点によって囲まれた部分の面積の大小によって、3本の直線が1点で交わっている度合いを判定することも考えられるが、図24に示すように、交点B,Cが交点Aから遠く離れていても交点Cが交点Bに近づけば面積は0に近くなるため、前記のような各点の位置関係を指標とするものの方が優れている。しかし、この面積による指標を他の指標(検出された2つの指標線分の角度など)と組み合わせることで、1点交差の度合いを判定することも可能であり、本発明は、図24のような指標を排除するものではない。
このように実施例3のマーク構成にすることによって、「3直線(指標線分)で構成され且つ、1点で交差する」と言う特徴付けが可能となる。そのため、2つのマークの指標線分を延長して撮像されていない他のマークの位置を推測した場合に、前記実施例1の三角形の枠状のマークに比較すると、マーク位置を正確に予測できる利点がある。特に、交差した1点は、図8のような枠を構成する線分の長さに起因する誤差や、図9(A)に示すような射影歪みによる影響を受けることがないので、より正確な位置予測が可能になり、撮像マークと予測マークとに基づいた撮像装置の指示位置検出の精度も高い利点がある。
本発明は、ゲーム機の照準装置、プレゼンテーション用ディスプレイのポインタに加え、撮像装置を利用者の頭部に装着することにより運転シミュレータにおける利用者の視線方向検出装置などの用途にも適用できる。
Claims (13)
- 撮像装置によってディスプレイを撮影した場合において、ディスプレイ上における撮像装置の光軸とディスプレイ平面との交点の相対座標を検出するための方法において、
ディスプレイの四隅にそれぞれマークを配置し、各マークには、他の3つのマークの配置方向を示す直線状の指標線分を設けておき、
撮像装置の指示位置検出時において、撮像装置に4つのマークが撮影されていない場合に、撮影された少なくとも2つのマークがディスプレイのどの位置に設けられたものであるかを判別して、撮像されていないマークの存在する方向を検出する処理と、
撮像された各マークに含まれる指標線分を判別して、その指標線分を撮像されていないマークの存在する方向に延長すると共に、各マークから延長された線分の交点を求め、この交点上に撮像されていないマークの存在位置を演算する処理と、
この演算された撮影されていないマークの位置と、前記撮影された複数のマークの位置とに基づいて、ディスプレイ上に設けられた4つのマークの撮像装置における画像平面上の位置を算定する処理と、
これら4つのマークの画像平面上の位置情報に基づいて、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を検出する処理とを含むことを特徴とする撮像装置の指示位置検出方法。 - 撮像装置によってディスプレイを撮影した場合において、ディスプレイ上における撮像装置の光軸とディスプレイ平面との交点の相対座標を検出するための方法において、
ディスプレイの四隅の2ヶ所にマークを配置し、各マークには、マークが設けられていないディスプレイの隅部の配置方向を示す直線状の指標線分を設けておき、
撮像装置の指示位置検出時においては、撮像装置により撮影された画像平面上における撮像された2つのマークの位置と、これら2つのマークに含まれる指標線分を判別する処理と、
前記2つのマークに含まれている指標線分をマークが設けられていないディスプレイの隅部の方向に延長すると共に、この延長した線分の交点を演算し、この交点をマークが設けられていないディスプレイの隅部の画像平面上における位置とする処理と、
この演算されたディスプレイ隅部の位置と、前記撮影された2つのマークの位置とに基づいて、ディスプレイの四隅の位置の画像平面上における位置を算定する処理と、
これらディスプレイの四隅の位置の画像平面上における位置情報に基づいて、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を検出する処理を含むことを特徴とする撮像装置の指示位置検出方法。 - 前記複数のマークが、ディスプレイの上下、左右、および対角方向に沿った指標直線を有する三角形の枠状をなすものであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置の指示位置検出方法。
- 前記複数のマークが、内部が空白となった枠状のマークと、枠の内部に塗りつぶし部分を有するマークとから構成されていることを特徴とする請求項3記載の撮像装置の指示位置検出方法。
- 撮像装置によって撮影された図形の輪郭追跡を行い、撮像された図形に含まれる直線の方向変化のサイクルを検出することにより、撮像された図形中から凸塊状図形を判別し、この凸塊状図形に直線成分が3つ含まれている場合に三角形のマークであると判定することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置の指示位置検出方法。
- 前記撮像された各マークに含まれる指標線分を判別して、その指標線分を撮像されていないマークの存在する方向に延長する処理が、撮像された2つのマークの同一線上に存在する指標線分のベクトルの方向を揃えた状態において、撮像された2つのマークにおける前記同一直線上に存在しない頂点を判別し、この同一直線上に存在しない各マークの頂点を基準として各マークの他の頂点を識別し、ついで識別された3つの頂点に基づいて、撮像されていないマークやマークの設けられていないディスプレイの隅部の存在する方向に延長する指標線分を決定する処理を含むことを特徴とする請求項3、請求項4または請求項5に記載の撮像装置の指示位置検出方法。
- 前記複数のマークが、ディスプレイの上下、左右、および対角方向に沿った指標直線を1点で交差させた放射状をなすものであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の撮像装置の指示位置検出方法。
- 前記撮像された各マークに含まれる指標線分を判別して、その指標線分を撮像されていないマークの存在する方向に延長する処理が、撮像された2つのマークの同一線上に存在する指標線分のベクトルの方向を揃えた状態において、撮像された2つのマークにおける前記同一直線上に存在しない2つの指標線分の外積に基づいて、同一線上にある指標線分とこの2つの指標線分との位置関係を識別し、ついで識別された3つの指標線分の位置関係に基づいて、撮像されていないマークやマークの設けられていないディスプレイの隅部の存在する方向に延長する指標線分を決定する処理を含むことを特徴とする請求項7に記載の撮像装置の指示位置検出方法。
- 前記演算された撮影されていないマークの位置と、前記撮影された複数のマークの位置とに基づいて、ディスプレイ上に設けられた4つのマークの撮像装置における画像平面上の位置を算定する処理が、撮像された2つのマークの位置が既知であり、しかもその2つのマークがディスプレイの対角に位置しないものである場合において、撮像されたマークと交点から予測されたマークとを結ぶベクトルの外積に基づいて、ディスプレイに設けられたマークの位置を特定する処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置の指示位置検出方法。
- 撮像装置によってディスプレイを撮影した場合において、ディスプレイ上における撮像装置の光軸とディスプレイ平面との交点の相対座標を検出するための装置において、
ディスプレイと、
そのディスプレイの四隅にそれぞれ設けられたマークであって、しかも、前記各マークには他の3つのマークの配置方向を示す直線状の指標線分を含むマークと、
前記マークの少なくとも2つを撮影する撮像装置と、
前記撮像装置によって撮影された画像中からマークを抽出するマーク検出部と、
前記撮影された各マークがディスプレイのどの位置に設けられたものであるかを判別するマーク種別判別部と、
撮像された各マークに含まれる他のマークの方向を示す直線状の線分を判別する指標線分選定部と、
前記指標線分選定部により検出された複数のマーク中の指標線分を撮像されていないマークの存在する方向に延長すると共に、各マークから延長された線分の交点を求め、この交点上に撮像されていないマークの画像平面上における位置を演算する未撮影マーク位置演算部と、
画像平面上における撮影マークと未撮影マークの画像平面上の位置情報に基づいて、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を演算する演算部を備えていることを特徴とする撮像装置の指示位置検出装置。 - 撮像装置によってディスプレイを撮影した場合において、ディスプレイ上における撮像装置の光軸とディスプレイ平面との交点の相対座標を検出するための装置において、
ディスプレイと、
そのディスプレイの四隅の2カ所に設けられたマークであって、しかも、前記各マークにはディスプレイのマークの設けられていない他の四隅の配置方向を示す直線状の指標線分を含むマークと、
前記2つのマークを撮影する撮像装置と、
前記撮像装置によって撮影された画像中からマークを抽出するマーク検出部と、
撮像された各マークに含まれる他のマークの方向を示す指標線分を判別する方向線判別部と、
前記指標線分選定部により検出された複数のマーク中の指標線分をマークが設けられていないディスプレイの隅部の方向に延長すると共に、各マークから延長された線分の交点を求め、この交点上にマークが設けられていないディスプレイの他の隅部の画像平面上における位置を演算するディスプレイ隅部位置演算部と、
画像平面上における撮影マークと指標線分の交点から算出したディスプレイ隅部の画像平面上の位置情報に基づいて、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を演算する演算部を備えていることを特徴とする撮像装置の指示位置検出装置。 - 撮像装置によってディスプレイを撮影した場合において、ディスプレイ上における撮像装置の光軸とディスプレイ平面との交点の相対座標を検出するためのプログラムにおいて、
コンピュータに対して、
撮像装置によって撮像されたディスプレイの画像中から、ディスプレイの四隅に配置されたマークのうち少なくとも2つを判別する処理と、
前記画像中から判別された前記少なくとも2つのマークがディスプレイのどの位置に設けられたものであるかを判別して、撮像されていないマークの存在する方向を検出する処理と、
前記画像中から判別された各マークに含まれるディスプレイの四隅の他のマークの配置方向を示す指標線分を判別して、その指標線分を撮像されていないマークの存在する方向に延長すると共に、各マークから延長された線分の交点を求め、この交点上に撮像されていないマークの存在位置を演算する処理と、
この演算された撮影されていないマークの位置と、前記撮影された複数のマークの位置とに基づいて、ディスプレイ上に設けられた4つのマークの撮像装置における画像平面上の位置を算定する処理と、
これら4つのマークの画像平面上の位置情報に基づいて、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を検出する処理とを実行させることを特徴とする撮像装置の指示位置検出用プログラム。 - 撮像装置によってディスプレイを撮影した場合において、ディスプレイ上における撮像装置の光軸とディスプレイ平面との交点の相対座標を検出するためのプログラムにおいて、
コンピュータに対して、
撮像装置によって撮影されたディスプレイの画像中から、ディスプレイの四隅の2カ所に設けられた2つのマークを判別する処理と、
前記画像中から判別された前記2つのマークに含まれるマークが設けられていないディスプレイの隅部の配置方向を示す直線状の指標線分を判別して、その指標線分をマークが設けられていないディスプレイの隅部の方向に延長すると共に、この延長した線分の交点を演算し、この交点をマークが設けられていないディスプレイの隅部の画像平面上における位置とする処理と、
この演算されたディスプレイ隅部の位置と、前記撮影された2つのマークの位置とに基づいて、ディスプレイの四隅の位置の画像平面上における位置を算定する処理と、
これらディスプレイの四隅の位置の画像平面上における位置情報に基づいて、ディスプレイ平面上における撮像装置の光軸が指示する座標位置を検出する処理を実行させることを特徴とする撮像装置の指示位置検出用プログラム。
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