JP2019164221A - プロジェクター、プロジェクションシステム、及び、指示体を検出する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】指示体の投写画像に対する接触による指示を精度良く検出できる技術を提供する。【解決手段】プロジェクターは、スクリーン面上に投写画面を投写する投写部と;前記投写画面の領域の画像を撮像する撮像部と;前記撮像部によって撮像された、指示体の先端の第1画像と、前記スクリーン面上の反射鏡像である前記指示体の先端の第2画像と、に基づいて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出する接触検出部と;を備える。前記接触検出部は、前記画像における前記第1画像と前記第2画像との相関に基づいて前記指示体の前記投写画面への接触を検出する。【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
プロジェクターとして、投写画像に対するユーザーの指示体による操作を、投写画像が投写される領域を撮像した画像を用いて検出する、いわゆるインタラクティブプロジェクターが知られている。例えば、下記の特許文献1には、撮影された画像に写る指示体とその指示体の影の先端部が重なった位置を、指示体が差し示した入力位置として検出するプロジェクターが開示されている。
特開2012−113653号公報
しかしながら、上記の特許文献1の技術では、投写光の投写方向と指示体の位置関係によっては指示体の影を精度良く検出できない可能性がある。また、スクリーン面の前にある指示体以外の遮蔽物によって生じる影が、指示体の影として誤検出される可能性もある。ユーザーの指示体の位置と、指示体による投写画像に対する指示とを精度良く検出することについては依然として改良の余地がある。
本発明の一形態は、投写画面に対するユーザーの指示体による指示を受け取ることが可能なプロジェクターとして提供される。この形態のプロジェクターは、スクリーン面上に前記投写画面を投写する投写部と;前記投写画面の領域の画像を撮像する撮像部と;前記撮像部によって撮像された、前記指示体の先端の第1画像と、前記スクリーン面上の反射鏡像である前記指示体の先端の第2画像と、に基づいて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出する接触検出部と;を備える。前記接触検出部は、前記画像における前記第1画像と前記第2画像との相関に基づいて前記指示体の前記投写画面への接触を検出する。
プロジェクションシステムの構成を示す概略斜視図。 指示体の鏡像を説明するための第1の模式図。 指示体の鏡像を説明するための第2の模式図。 指示体の鏡像を説明するための第3の模式図。 指示体の鏡像を説明するための第4の模式図。 プロジェクションシステムの概略機能ブロック図。 指示体検出処理のフローを示す説明図。 画像から指示体の鏡像を検出する方法を説明するための模式図。 投写画面に対する指示体の接触を検出する方法を説明するための模式図。 第1画像と第2画像の相関性の判定についての詳細を説明するための模式図。
1.実施形態:
図1は、本実施形態におけるプロジェクションシステム100の構成を模式的に示す概略斜視図である。図1には、互いに直交するx軸、y軸、z軸を図示してある。x軸、y軸、z軸が示す方向については後述する。
プロジェクションシステム100は、スクリーン11のスクリーン面11s上に、投写画面PSを投写するプロジェクター10を備える。「投写画面PS」とは、投写画像を表す画像光が投写されることによってスクリーン面11sに形成される投写画像の表示画面を意味し、実質的に、「スクリーン面11sに投写されている投写画像」と言い換えることもできる。
プロジェクター10は、いわゆるインタラクティブプロジェクターであり、指示体(pointing element)12による投写画面PSに対するユーザーの指示を受け取って、その指示を投写画面PSに反映させる。「指示体12による指示」とは、「指示体12による操作」と言い換えることができる。プロジェクター10は、投写画面PSに対する指示体12の先端12tの接触を検出したときに、投写画面PSに対するユーザーの指示体12による指示を検出する。指示体12による指示としては、例えば、指示体12の先端12tの接触によって指し示された投写画面PS中の位置において、画像を書き加えたり消去したりする描画操作が含まれる。その他にも、例えば、指示体12の先端12tによって指し示された位置にある投写画面PS中に含まれる画像オブジェクトの指定、選択、移動等の操作が含まれる。
本実施形態では、指示体12はユーザーが手に持つ軸状の器具である。プロジェクター10には、後述する画像からの指示体12の検出が可能なように、指示体12の形状の特徴データが予め登録されている。指示体12は、先端12tから後端のユーザーが把持する把持部12hに向かって延びる長尺形状を有していることが望ましい。これによって、形状による指示体12の検出が容易化される。指示体12は、軸状の器具に限定されることはない。指示体12は、例えば、ユーザーの指や手、ユーザーの指に装着されるキャップや、ユーザーの手に装着される手袋であってもよい。
指示体12の先端12tには、彩度が高い色彩が付されていることが望ましい。あるいは、指示体12の先端12tには、スクリーン面11sの色彩に対して高いコントラストを有する色彩が付されていることが望ましい。その他に、指示体12の先端12tには蛍光色が付されているものとしてもよいし、発光素子が取り付けられているものとしてもよい。これによって、後述する指示体検出処理において、スクリーン面11sに写る指示体12の先端12tの反射鏡像12tMを容易に検出できる。
ここで、図1において、x軸は、水平方向に平行な方向を示しており、ユーザーがスクリーン面11sに正対したときに、左から右に向かう方向を+とする左右方向を示している。y軸は、鉛直方向に平行な方向を示しており、上から下に向かう方向を+とする上下方向を示している。z軸は、スクリーン面11sに垂直な方向を示しており、ユーザーがスクリーン面11sに正対したときに、スクリーン面11sからユーザーに向かう方向を+とし、ユーザー側を前、スクリーン面11sを後とする前後方向を示している。
図1の例では、上記のxyz座標空間に、プロジェクター10、スクリーン11及び指示体12が配置されている。プロジェクター10は、スクリーン面11sに対して予め決められた位置に設置されている。図1の例では、プロジェクター10は、鉛直方向に沿って設置されたスクリーン面11sの上方、かつ、前方に固定的に取り付けられている。
詳細は後述するが、プロジェクター10は、投写部20と、撮像部30と、を備える。投写部20は、投写画面PSをスクリーン面11sのほぼ全面に投写できるように設けられている。また、撮像部30は、投写画面PSのほぼ全面を撮影できるように設けられている。本実施形態では、例えば、投写部20の投写レンズ23および撮像部30のレンズ31は、x軸方向においてスクリーン面11sのほぼ中央に配置され、y軸方向においてスクリーン面11sの上方に配置される。そして、z軸方向においてスクリーン面11sから前方に、スクリーン面11sから離れた位置に配置される。
なお、他の実施形態では、プロジェクター10は、スクリーン面11sに対して上述した位置以外の他の位置に設置されていてもよい。プロジェクター10は、スクリーン面11sに面する位置に設置されていてもよいし、スクリーン面11sの下方に設置されていてもよい。また、スクリーン面11sの設置角度は、鉛直方向に沿った角度に限定されず、例えば、水平面に沿った角度で設置されていてもよい。
スクリーン11のスクリーン面11sは、指示体12の反射鏡像12Mが生じる程度の光沢度を有することが望ましい。以下では、「反射鏡像」を単に「鏡像」とも呼ぶ。ただし、スクリーン面11sに写る指示体12の鏡像12Mは、その位置が撮像部30等の光学素子により検出できればよく、指示体12の鏡像12Mの輪郭が明確に視認できなくてもよい。従って、スクリーン11は、マット地のスクリーン面11sを有する構成であってもよい。
図1では、指示体12が、投写部20による投写範囲内および撮像部30による撮影範囲内で、スクリーン面11sから前方に離れた位置に位置している状態を模式的に示している。指示体12の把持部12hは、ユーザーに把持される(図示せず)。また、図1は、指示体12の反射鏡像12Mと指示体12の影12Sとが、スクリーン面11sに生じていることを模式的に示している。影12Sは、投写部20からの投写光(「画像光」とも呼ぶ。)に対する影であるが、影は外部光により異なる位置に生じる場合もある。
図2A〜図2Cは、スクリーン面11sに写る指示体12の鏡像12Mを説明するための模式図である。後述するように、プロジェクションシステム100では、スクリーン面11sに対する指示体12の接触を、指示体12の鏡像12Mを用いて検知する。以下では、まず、スクリーン面11sに写る指示体12の鏡像12Mについて説明する。
図2Aには、図1と同じxyz座標空間におけるスクリーン面11s、撮像部30および指示体12の位置関係が示されている。指示体12は、スクリーン面11sに接触していないが、撮像部30の撮影範囲内に位置している。線aは、撮像部30におけるレンズ31の中心と指示体12の先端12tを結ぶ仮想線であり、撮像部30から指示体12の先端12tを見た方向を示している。線aの指示体12の先端12t側をスクリーン面11sに向かって垂直に移動させたときの線bを考えたとき、線bとスクリーン面11sとの交点を通り、線a,bに直交する境界線であるミラーリングラインML−MLが仮想的に形成される。
図2Bは、線aとz軸方向とに沿った断面を示す模式図であり、スクリーン面11sと、撮像部30のレンズ31と、指示体12と、その鏡像12Mと、の関係を説明するための図である。撮像部30は、レンズ31に入射する光により撮像を実行する。レンズ31には、指示体12からの光が入射する。指示体12からの光は、指示体12からレンズ31に直接入射する光L1と、スクリーン面11sで反射してレンズ31に入射する光L2とがある。撮像画像において、レンズ31に直接入射する光L1により形成される像が指示体12の像であり、レンズ31にスクリーン面11sで反射して入射する光L2により形成される像が指示体12の鏡像12Mである。鏡像12Mは、スクリーン面11sに生じる像であるが、仮想的に、スクリーン面11sに対して、指示体12に対称に存在する指示体12の像12Maに対応する像を撮像部30は見ていると考えられる。図2Bでは、撮像部30が見ている鏡像12Mの位置にその符号を付してある。指示体12からの光は、外部光または投写部20の投写光が指示体12表面で反射したものである。
図2Cは、撮像部30のレンズ31のから、スクリーン面11sにおける投写画面PSと、指示体12と、を見たときの状態を模式的に示した模式図であり、実質的に撮像画像IMに対応するXY平面図である。図2Cには、撮像画像IMの横方向の座標軸を示すX軸と、縦方向の座標軸を示すY軸と、が図示されている。撮像画像IMは、撮影角度やレンズ31等により歪んだ画像となる場合があるが、図2CでのX軸方向およびY軸方向は、それぞれ図1のx軸方向およびy軸方向に対応するよう補正されている。撮像画像IMは、図2Aで説明した線aおよびミラーリングラインML−MLに対応して、指示体12と鏡像12Mとが配置された画像となる。
図2Dは、図2Cの指示体12の先端12t近辺を拡大したものであり、指示体12がスクリーン面11sに接近した状態を表している。本実施形態では、撮像画像IMにおける指示体12の先端12tを含む所定の領域と、鏡像12tMが生じるであろう領域と、の相関を用いて、指示体12とスクリーン面11sの接触状態等を検知する。
図3は、プロジェクションシステム100の概略機能ブロック図である。プロジェクションシステム100のプロジェクター10は、制御部15と、投写部20と、画像生成部25と、撮像部30と、指示体検出部40と、を備える。
制御部15は、例えば、1つまたは複数のプロセッサーと、主記憶装置と、を備えるコンピューターによって構成され、主記憶装置上に読み込んだプログラムや命令を実行することによって、種々の機能を発揮する。制御部15は、各機能を実現するための複数の回路を組み合わせて構成されてもよい。
制御部15は、プロジェクター10による投写を制御する。制御部15は、後述する指示体検出処理での検出結果を用いて、指示体12の先端12tの投写画面PSへの接触位置や、その接触位置の変化、接触時間、単位時間あたりの接触回数などの接触操作を検出する。制御部15は、それらの接触操作に対して予め対応付けられているユーザーの指示を識別し、その指示に応じて、投写画面PSに対する画像処理を実行する。
投写部20は、制御部15の制御下において画像光を投写する。投写部20は、光源21と、光変調部22と、投写レンズ23と、を備える。光源21は、ライトバルブやLEDによって構成される。光変調部22は、液晶パネルによって構成され、画像生成部25から入力される画像信号に応じて光源21から照射された光を変調する。光変調部22において変調された光は、投写レンズ23によって拡大されて、画像光としてスクリーン面11sに投写される。
画像生成部25は、例えば、画像処理プロセッサーによって構成される。画像生成部25は、制御部15の制御下において、プロジェクター10の外部接続機器から入力された映像データや制御部15から入力された映像データから投写画像を表す画像信号を生成し、投写部20の光変調部22に入力する。画像生成部25は、予め設定されているパラメーターを反映する色補正や台形補正などの補正処理を実行する機能を備えていることが望ましい。
撮像部30は、例えば、CCDやCMOSイメージセンサーとレンズ31等を含んだカメラによって構成される。撮像部30は、制御部15の制御下において、投写画面PSの領域を撮影する。指示体12が画像光の照射範囲内にある場合には、撮像画像IMには、スクリーン面11sの像と、指示体12の像と、が含まれる。撮像部30によって撮影された撮像画像IMは、指示体検出部40に出力される。また、撮像部30は、フィルター等の切替えにより、可視光、赤外光等の画像を撮像可能である。
撮像部30は、スクリーン11のスクリーン面11sに対して予め決められた位置に固定されている。撮像部30は、その撮影範囲内に、投写画面PSの全体が含まれるように設置されていることが望ましい。なお、制御部15には、スクリーン面11sに対する撮像部30による撮像方向と、撮像部30とスクリーン面11sとの位置関係と、が予め設定登録されている。また、制御部15には、投写レンズ23とレンズ31の位置関係についても予め登録されていることが望ましい。
指示体検出部40は、例えば、1または複数のプロセッサーと、主記憶装置と、を備えるコンピューターによって構成される。指示体検出部40は、制御部15を構成するコンピューターにおいて、制御部15の下位の一機能部として実現されていてもよい。指示体検出部40は、制御部15の制御下において実行される後述する指示体検出処理において、撮像画像IMを用いた投写画面PSに対する指示体12の先端12tの接触を検出する。
指示体検出部40は、画像解析部42と、接触検出部45と、を備える。画像解析部42は、撮像部30から取得した撮像画像IMを解析し、撮像画像IMから指示体12の像を検出する。また、接触検出部45は、画像解析部42によって検出された撮像画像IMにおける指示体12の像の位置に基づいて、スクリーン面11s上での指示体12の鏡像12Mの像を検出可能である。そして、撮像部30によって撮像された、指示体12の先端12tの第1画像と、スクリーン面11s上の反射鏡像である指示体12の先端12tの第2画像と、に基づいて、指示体12の投写画面PSへの接触を検出する。
なお、プロジェクションシステム100では、制御部15は、スクリーン面11s面上における投写画面PSの座標系と、撮像部30が撮影する撮像画像IMの座標系(XY座標系)と、の対応関係を取得していることが望ましい。この対応関係は、投写部20によって予め決められたパターン画像をスクリーン面11sに投写させ、撮像部30によって撮影したそのパターン画像の投写画面PSを、公知の方法で解析することによって取得することができる。
図4は、制御部15の制御下においてプロジェクションシステム100のプロジェクター10において実行される指示体検出処理のフローを示す説明図である。制御部15は、投写部20がスクリーン面11s上に投写画面PSを投写しているときに、指示体12がスクリーン面11sの前方において、撮像部30、あるいは、他のセンサーによって検出されたときに、この指示体検出処理の実行を開始し、このフローを周期的に繰り返す。
ステップS10では、制御部15は、撮像部30に、撮像画像IMを撮影させる。スクリーン面11sの近くに指示体12が位置するときには、撮像画像IMには指示体12が含まれる。撮像部30が撮影した撮像画像IMは、指示体検出部40の画像解析部42に入力される。
ステップS20では、画像解析部42は、撮像画像IMを解析して、予め登録されている指示体12の特徴データを用いて、撮像画像IMから指示体12の像を検出する。画像解析部42は、時系列で連続して得られた複数の撮像画像IMから検出される指示体12の動きに基づいて指示体12を検出し、指示体12の先端12tを検出してもよい。画像解析部42は、少なくとも、撮像画像IMから指示体12の先端12tの像を検出する。
画像解析部42は、撮像画像IMと、撮像画像IMにおける指示体12の先端12tの像の位置を示す座標であるXY座標と、を接触検出部45に出力する。このとき、画像解析部42は、撮像画像IMにおける指示体12の位置とともに、指示体12の姿勢を検出し、接触検出部45に出力することが望ましい。「指示体12の姿勢」とは、撮像画像IMにおいて予め決められている基準線からの指示体12の角度を意味している。画像解析部42は、指示体12の姿勢を、例えば、撮像画像IMにおける指示体12の先端12tから把持部12hへと向かう方向の角度によって特定する。指示体12の姿勢は、例えば、撮像画像IMにおける指示体12の幅と長さの変化等を画像解析することによっても特定可能である。
画像解析部42において、撮像画像IMから指示体12の像が検出されなかった場合には、制御部15は、指示体12が検出できる撮像画像IMが得られるまで、ステップS10における撮像部30による撮像を予め決められた周期で繰り返してもよい。
ステップS30では、接触検出部45は、撮像画像IMにおいて、接触検出に利用する第1領域ARaと第2領域ARbを設定する。
ステップS40では、接触検出部45は、第1領域ARaにおける指示体12の先端12tを含む第1画像Iaと、第2領域ARbにおける指示体12の先端12tの鏡像12tMを含む第2画像Ibと、に基づいて、指示体12の投写画面PSへの接触を検出する。第1領域ARa、第2領域ARb、第1画像Ia、第2画像Ibについては、後に参照する図5〜図7に図示されている。
ステップS50では、指示体検出部40は、指示体12の先端12tが投写画面PSに接触した位置を検出し、制御部15に送信する。指示体検出部40は、指示体12の先端12tの投写画面PSへの接触が継続された接触時間を計測して制御部15に送信してもよい。制御部15は、上述したように、受信した指示体検出部40による検出結果から指示体12によるユーザーの指示を識別し、その指示に応じた投写画面PSに対する画像処理を実行する。
図5は、ステップS30で、第1領域ARaと第2領域ARbの設定についての説明のための撮像画像IMの模式的な図である。図5には、図2Cと同様に、撮像画像IMの座標軸を示すX,Y軸を図示してある。
接触検出部45は、まず、画像解析部42によって検出された撮像画像IMにおける指示体12の先端12tの像の位置に基づいて、指示体12の先端12tの像を含む撮像画像IM内の第1領域ARaを決定する。第1領域ARaは、検出されている指示体12の像の全体を含むように決定してもよいし、指示体12の先端12tの一部のみを含むように決定してもよい。
接触検出部45は、画像解析部42によって検出された指示体12の姿勢に応じて、第1領域ARaの範囲や形状を変更してもよい。接触検出部45は、画像解析部42によって、撮像画像IMに写る指示体12の像を、予め準備されている種々の姿勢での指示体12の像のパターンと、をマッチングすることによって、図1で示したxyz座標空間での指示体12の姿勢を検出可能であるとしてもよい。例えば、接触検出部45は、撮像画像IMでの指示体12の像が、指示体12の姿勢が図1で示したxyz座標空間でのz軸方向に近い角度であることを示している場合には、指示体12の姿勢がz軸方向に近いほど、撮像画像IMでのz軸方向に対応する方向における第1領域ARaの範囲を大きくしてもよい。逆に、撮像画像IMでの指示体12の像が、指示体12の姿勢がz軸方向に遠い角度であることを示している場合には、撮像画像IMでのz軸方向に対応する方向における第1領域ARaの範囲をその角度に応じて小さくしてもよい。また、第1領域ARaの角度を指示体12の姿勢に合わせて変更してもよい。
次に、接触検出部45は、撮像画像IM中における指示体12の先端12tの像の位置に応じて撮像画像IM中の第2領域ARbを決定する。第2領域ARbは、第1領域ARaに対して指示体12から投写画面PSに向かう方向側に位置するように設定される。第2領域ARbは、撮像画像IM中において、指示体12の先端12tまたはその近傍に対して、第1領域ARaの対称領域に設定される。例えば、第1領域ARaが、長さと幅がLとWの長方形に設定されれば、第2領域ARbは、第1領域ARaの指示体12の先端12t側の辺に接して対称に設定される。第2領域ARbは、長さと幅がLとWの長方形で、形状、サイズ、面積等が、第1領域ARaと同じに設定される。第2領域ARbは、指示体12の鏡像12Mに関係なく設定可能である。指示体12がスクリーン面11sに接近すれば、第2領域ARbに指示体12の鏡像12Mが検出できるようになる。そして、その先端12tMが、指示体12の先端12tに近づいていけば、第1領域ARaと、第2領域ARbとの相関は高くなる。
また、撮像画像IMにおいて、鏡像12tMが生じる位置は、指示体12の先端12tの像の位置と、スクリーン面11sの法線ベクトルの向きと、撮像部30の撮影方向によって特定できる。よって、第2領域ARbが設定される領域は、指示体12の先端12tの像を含む第1領域ARaに対して、スクリーン面11sの法線ベクトルの向きと、撮像部30の撮影方向と、に応じて定めることができる。なお、撮像部30の撮影方向は、スクリーン面11sに対する撮像部30のレンズ31の中心軸の角度によって表される。接触検出部45は、指示体12の先端12tの像を含む第1領域ARaの位置と、スクリーン面11sの法線ベクトルの向きと、撮像部30の撮影方向と、に応じて、第2領域ARbを設定できる。
指示体12の鏡像12Mが形成される範囲は、指示体12の姿勢に応じて変わるため、接触検出部45は、第1領域ARaと同様に、撮像画像IMにおいて検出されている指示体12の姿勢に応じて、第2領域ARbの形状や範囲を変更することが望ましい。
本実施形態では、第1領域ARaに含まれる画像と第2領域ARbに含まれる画像と、の相関をとる。そのため、第2領域ARbは、撮像画像IM中において指示体12の先端12tが接触する位置にあると仮定されたスクリーン面11sに鏡面反射させた第1領域ARaと一致するように設定されることが望ましい。また、本実施形態では、指示体12の像の検出に基づき第1領域ARaを設定し、第1領域ARaに基づき第2領域ARbを設定する。そして、第1領域ARaの第1画像Iaと、第2領域ARbの第2画像Ibとの相関を判断している。このように、本実施形態の構成によれば、鏡像12Mの像を検出しなくても指示体12の先端12tとスクリーン面11sとの接触状態を検出することが可能である。
図6、図7は、ステップS40における指示体12の先端12tの投写画面PSに対する接触を検出する方法を説明するための模式図である。図6、図7には、図5と同様に、撮像部30の撮像画像IMでの指示体12およびその鏡像12Mが模式的に例示されている。
図6は、指示体12がスクリーン面11sに接近した場合の第1画像Iaと第2画像Ibを含む撮像画像IMを示している。図7は、指示体12がスクリーン面11sに接触した場合の第1画像Iaと第2画像Ibを含む撮像画像IMを示している。図7の第1画像Iaと第2画像Ibとの相関値は、図6の第1画像Iaと第2画像Ibとの相関値より高い。
接触検出部45は、第1領域ARaにおける指示体12の先端12tを含む第1画像Iaと、第2領域ARbにおける指示体12の先端12tの鏡像12tMを含む第2画像Ibと、に基づいて、指示体12の投写画面PSへの接触を検出する。接触検出部45は、撮像画像IMにおける第1画像Iaと第2画像Ibとの相関に基づいて指示体12の投写画面PSへの接触を検出する。
本実施形態では、接触検出部45は、第1画像Iaと第2画像Ibとの類似度を表す相関値に基づいて、指示体12の先端12tの投写画面PSに対する接触の有無を判定する。この相関値は、第1画像Iaと第2画像Ibとが類似しているほど高くなるように予め決められた関数によって算出される類似度を表す値である。本実施形態では、第1画像Iaと第2画像Ibとのコントラストが小さいほど高くなる相関値が用いられる。相関値は、少なくとも、輝度についての相関性を示す値として求められることが望ましい。
相関値は、第1画像Iaと第2画像Ibの対応する撮像画素毎に算出することが望ましい。撮像画像IMは、撮像画素毎に明るさや色を示す画素情報である画素値を有し、これらを第1画像Iaの画素と対応する第2画像Ibの画素とで比較することにより相関度を算出することができる。第1領域ARaと第2領域ARbとは、撮像画像IM中の局所的な限定された領域であるので、第1画像Iaと第2画像Ibの相関度の算出は容易である。また、第1画像Iaと第2画像Ibとのコントラストを比較する場合、第1領域ARaと第2領域ARbでのそれぞれのコントラストの平均値を比較してしてもよい。
第2領域ARbの第2画像Ibに指示体12の像が含まれる場合には、その指示体12の像を除去した上で、第1画像Iaと第2画像Ibとの相関値を求めるものとしてもよい。
第1画像Iaと第2画像Ibの相関値は、指示体12の先端12tがスクリーン面11sの投写画面PSに近づき、指示体12の先端12tとその鏡像12tMとの位置が近づくほど高くなる。そして、指示体12の先端12tがスクリーン面11sの投写画面PSに接触したときに、その値が最も高くなる。接触検出部45は、相関値が予め決められた閾値より高くなったときに、指示体12の先端12tの投写画面PSへの接触を検出する。
実際には、指示体12の先端12tが投写画面PSに接触している状態では、撮像画像IMにおいては、指示体12の先端12tとその鏡像12tMとが重なる場合がある。こうした場合には、接触検出部45は、第1画像Iaおよび第2画像Ibにおける指示体12の先端12tとその鏡像12tMとが重なっている領域以外の部位で、第1画像Iaおよび第2画像Ibの相関を判定してもよい。
また、指示体12が投写画面PSの近くにあるときには、図1のように、スクリーン面11sには、投写部20による投写によって指示体12の影12Sが生じる。第1画像Iaには、指示体12の影12Sの像が含まれるが、第2画像Ibでは、鏡像であるので影は観察されず、第1画像Iaと第2画像Ibの相関性は高くはならない。そこで、接触検出部45は、第1画像Iaから指示体12の影の像の明度を高めるなどして、当該影の像を除去するための補正をおこなった上で、第1画像Iaおよび第2画像Ibの相関性の判定を実行することが望ましい。
以上のように、本実施形態のプロジェクションシステム100、プロジェクター10、および、指示体12の検出方法では、スクリーン面11sにおける指示体12の鏡像12Mを利用して、指示体12の投写画面PSへの接触を検出している。スクリーン面11sと撮像部30との位置関係が既知であれば、撮像部30が撮影する撮像画像IMにおいて、指示体12がスクリーン面11sに接近したときに生じる鏡像12Mの位置を特定することは容易である。そのため、スクリーン面11sに対する指示体12の先端12tの接触を判定するために相関をとるべき撮像画像IM中の領域の特定が容易である。そして、そうした判定に用いる領域を限定することができるため、その画像解析等の処理が容易になり、検出精度も向上する。よって、本実施形態のプロジェクションシステム100、プロジェクター10、および、指示体12の検出方法によれば、指示体12の投写画面PSへの接触の検出を、簡易に実行することができる。本実施形態のプロジェクションシステム100、プロジェクター10、および、指示体12の検出方法によれば、スクリーン11にレーザーを用いたセンサーやタッチセンサーなどを設けなくとも、また、ステレオカメラ等を用いて、指示体12の3次元位置を直接検出しなくても、指示体12によるユーザーの指示を、簡易に、かつ、精度良く検出することができる。
本実施形態では、接触検出部45は、第1領域ARaの第1画像Iaと第2領域ARbの第2画像Ibの類似度を表す相関値を用いて指示体12の投写画面PSへの接触を検出している。この構成であれば、第1画像Iaと第2画像Ibの相関を表す相関値を簡易に得ることができ、指示体12の投写画面PSへの接触の検出をより容易におこなうことができる。相関値を、2つの画像Ia,Ibの輝度についての相関を表す値として取得すれば、相関値を、より一層、容易に得ることができる。
本実施形態では、接触検出部45は、指示体12の先端12tの像を含むように設定された第1領域ARaに応じて、第2領域ARbの位置や範囲を設定している。この構成であれば、投写画面PSに対する指示体12の接触の検出判定に用いる限定された領域の設定が容易化される。そのため、投写画面PSに対する指示体12の接触の検出精度を高めることができる。また、本実施形態では、接触検出部45は、第1領域ARaと第2領域ARbをそれぞれ、撮像部30の撮像方向と、スクリーン面11sの法線ベクトルの向きと、に応じて決定している。この構成であれば、撮像画像IMにおいて指示体12の鏡像12Mが生じる領域の特定が容易になる。また、第1領域ARaと第2領域ARbとを、撮像画像IMにおける指示体12の姿勢に応じて決定すれば、指示体12の姿勢に応じた適切な第1画像Iaおよび第2画像Ibを得ることができる。よって、第1画像Iaと第2画像Ibの相関に基づく指示体12の投写画面PSに対する接触をより高い精度で検出できる。
2.他の実施形態:
上記の各実施形態で説明した種々の構成は、例えば、以下のように改変することが可能である。以下に説明する他の実施形態はいずれも、上記の各実施形態と同様に、発明を実施するための形態の一例として位置づけられる。
2−1.他の実施形態1:
プロジェクションシステム100において、撮像部30は、プロジェクター10とは別体として設けられ、プロジェクター10に対して予め決められた位置に配置されていてもよい。また、プロジェクションシステム100は、撮像部30に対して予め決められた位置に配置されるスクリーン11を備えているものとしてもよい。
2−2.他の実施形態2:
接触検出部45は、上記実施形態で説明した第1画像Iaと第2画像Ibの輝度に基づく相関値を用いる方法以外の方法で、第1画像Iaと第2画像Ibの相関を判定してもよい。接触検出部45は、第1画像Iaにおける指示体12の先端12tの像の位置と、第2画像Ibにおける鏡像12tMの位置と、の相関に基づいて、投写画面PSに対する指示体12の接触を検出してもよい。
2−3.他の実施形態3:
接触検出部45は、プロジェクター10に予め登録されている特徴データを用いて、第2領域ARb内から指示体12の鏡像12Mを検出してもよい。
2―4. 他の実施形態4:
接触検出部45は、プロジェクター10に予め登録されている特徴データを用いて、指示体12の鏡像12Mを検出し、鏡像12Mを含む領域を第2領域ARbに設定してもよい。この場合、指示体12を含んだ第1領域ARaの画像と鏡像12Mを含んだ第2領域ARbの画像は、指示体12と鏡像12Mが接近すれば、コントラストの差が小さくなり、第1領域ARaの画像と第2領域ARbの画像の相関は、高くなる。また、接触検出部45は、第1領域ARaの第1画像Iaから指示体12の像を抜き出し、第2領域ARbの第2画像Ibから鏡像12Mの像を抜き出して、それぞれの画像についての相関値を求めるものとしてもよい。
2−5.他の実施形態5:
接触検出部45は、第1領域ARaと第2領域ARbとを決定することなく、特徴データに基づいて、撮像画像IM全体から指示体12の先端12tの第1画像Iaと、鏡像12tMの第2画像Ibと、を検出してもよい。
2−6.他の実施形態6:
上記実施形態において、ソフトウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ハードウェアによって実現されてもよい。また、ハードウェアによって実現された機能及び処理の一部は、ソフトウェアによって実現されてもよい。ハードウェアとしては、例えば、集積回路、ディスクリート回路、または、それらの回路を組み合わせた回路モジュールなど、各種回路を用いることができる。
3.他の形態:
本発明は、上述の各実施形態や実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態によって実現することができる。例えば、本発明は以下の形態として実現可能である。以下に記載する各形態中の技術的特徴に対応する上記の各実施形態中の技術的特徴は、本発明の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、本発明の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中において必須であると説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)第1の形態は、投写画面に対するユーザーの指示体による指示を受け取ることが可能なプロジェクターとして提供される。この形態のプロジェクターは、スクリーン面上に前記投写画面を投写する投写部と;記投写画面の領域の画像を撮像する撮像部と;前記撮像部によって撮像された、前記指示体の先端の第1画像と、前記スクリーン面上の反射鏡像である前記指示体の先端の第2画像と、に基づいて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出する接触検出部と;を備える。前記接触検出部は、前記画像における前記第1画像と前記第2画像との相関に基づいて前記指示体の前記投写画面への接触を検出する。
この形態のプロジェクターによれば、指示体の先端の第1画像と、指示体とスクリーン面と撮像部の位置関係から位置の特定が容易な指示体の先端の鏡像の第2画像と、を用いて、指示体の先端の投写画面に対する接触を簡易に検出することができる。よって、指示体による投写画面に対するユーザーの指示を、レーザーを用いたセンサーやタッチセンサーなどの検出装置をスクリーンに取り付けるまでもなく、また、ステレオカメラ等を用いて、指示体12の3次元位置を直接検出しなく、簡易、かつ、精度よく検出することができる。
(2)上記形態のプロジェクターにおいて、前記接触検出部は、前記画像において、前記指示体の先端を含む第1領域と、前記指示体の先端の位置に対して前記第1領域と対称な位置にある第2領域と、の類似度を表す相関値を用いて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出してよい。
この形態のプロジェクターによれば、第1領域に対して第2領域の位置を容易に設定することができる。そして、第1画像と第2画像との相関を容易に検証することができ、指示体の先端の投写画面に対する接触を、より高い精度で検出することができる。
(3)上記形態のプロジェクターにおいて、前記接触検出部は、前記画像において、前記指示体の先端を含む第1領域と、前記第1領域に対して前記指示体から前記投写画面に向かう方向側に位置する第2領域と、を決定し、前記第1領域に含まれる前記第1画像と、前記第2領域に含まれる前記第2画像と、の類似度を表す相関値を用いて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出してよい。
この形態のプロジェクターによれば、第1領域に対して第2領域の位置を容易に設定することができる。そして、第1画像と第2画像との相関を容易に検証することができ、指示体の先端の投写画面に対する接触を、より高い精度で検出することができる。
(4)上記形態のプロジェクターにおいて、前記接触検出部は、前記第1領域と前記第2領域をそれぞれ、前記撮像部の撮像方向と、前記スクリーン面の法線ベクトルの向きと、に応じて決定してよい。
この形態のプロジェクターによれば、第1領域と第2領域とをより適切な位置に設定することができる。
(5)上記形態のプロジェクターにおいて、前記接触検出部は、さらに、前記画像における前記指示体の姿勢に応じて前記第1領域と前記第2領域のそれぞれを決定してよい。
この形態のプロジェクターによれば、指示体の姿勢に応じた適切な第1画像および第2画像を得ることができる。よって、第1画像と第2画像の相関に基づく指示体の投写画面に対する接触をより高い精度で検出できる。
(6)上記形態のプロジェクターにおいて、前記相関値は、前記第1領域と前記第2領域の輝度についての相関性を示す値でよい。
この形態のプロジェクターによれば、第1画像と第2画像との相関を、画像の輝度を基準として容易に検証することができる。よって、指示体の先端の投写画面に対する接触を、より高い精度で検出することができる。
(7)第2の形態は、プロジェクションシステムとして提供される。この形態のプロジェクションシステムは、スクリーン面上に投写画面を投写する投写部と;前記投写画面の領域の画像を撮像する撮像部と;前記撮像部によって撮像された、ユーザーの前記投写画面に対する指示を示す指示体の先端の第1画像と、前記スクリーン面上の反射鏡像である前記指示体の先端の第2画像と、に基づいて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出する接触検出部と;を備える。前記接触検出部は、前記画像における前記第1画像と前記第2画像との相関に基づいて前記指示体の前記投写画面への接触を検出してよい。
この形態のプロジェクションシステムによれば、検出が容易な指示体の先端の鏡像を用いて、指示体の先端の投写画面に対する接触を容易に検出することができる。よって、指示体による投写画面に対するユーザーの指示を、簡易、かつ、より正確に検出することができる。
(8)第3の形態は、投写部がスクリーン面に投写する投写画面に対するユーザーの指示体による指示を検出する方法として提供される。この形態の方法は、前記投写画面の領域と、前記指示体と、を含む画像を撮像する工程と;前記画像に含まれる前記指示体の先端の第1画像と、前記スクリーン面上の反射鏡像である前記指示体の先端の第2画像と、の相関に基づいて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出する工程と;を備える。
この形態の方法によれば、検出が容易な指示体の先端の鏡像を用いて、指示体の先端の投写画面に対する接触を容易に検出することができる。よって、指示体による投写画面に対するユーザーの指示を、簡易、かつ、より正確に検出することができる。
本発明は、プロジェクター、プロジェクションシステム、指示体の位置の検出方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、指示体による指示操作の検出方法や、指示体の位置検出装置、プロジェクターやプロジェクションシステムの制御方法および制御装置などの形態で実現することができる。また、前述の方法、制御方法を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した一時的でない記録媒体(non-transitory storage medium)等の形態で実現することができる。
10…プロジェクター、11…スクリーン、11s…スクリーン面、12…指示体、12M…反射鏡像(鏡像)、12S…影、12h…把持部、12t…先端、12tM…反射鏡像(鏡像)、15…制御部、20…投写部、21…光源、22…光変調部、23…投写レンズ、25…画像生成部、30…撮像部、31…レンズ、40…指示体検出部、42…画像解析部、45…接触検出部、100…プロジェクションシステム、ARa…第1領域、ARb…第2領域、IM…撮像画像、Ia…第1画像、Ib…第2画像、PS…投写画面

Claims (8)

  1. 投写画面に対するユーザーの指示体による指示を受け取ることが可能なプロジェクターであって、
    スクリーン面上に前記投写画面を投写する投写部と、
    前記投写画面の領域の画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって撮像された、前記指示体の先端の第1画像と、前記スクリーン面上の反射鏡像である前記指示体の先端の第2画像と、に基づいて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出する接触検出部と、
    を備え、
    前記接触検出部は、前記画像における前記第1画像と前記第2画像との相関に基づいて前記指示体の前記投写画面への接触を検出する、プロジェクター。
  2. 請求項1記載のプロジェクターであって、
    前記接触検出部は、前記画像において、前記指示体の先端を含む第1領域と、前記指示体の先端の位置に対して前記第1領域と対称な位置にある第2領域と、を決定し、前記第1領域に含まれる前記第1画像と、前記第2領域に含まれる前記第2画像と、の類似度を表す相関値を用いて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出する、プロジェクター。
  3. 請求項1記載のプロジェクターであって、
    前記接触検出部は、前記画像において、前記指示体の先端を含む第1領域と、前記第1領域に対して前記指示体から前記投写画面に向かう方向側に位置する第2領域と、を決定し、前記第1領域に含まれる前記第1画像と、前記第2領域に含まれる前記第2画像と、の類似度を表す相関値を用いて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出する、プロジェクター。
  4. 請求項2または請求項3記載のプロジェクターであって、
    前記接触検出部は、前記第1領域と前記第2領域をそれぞれ、前記撮像部の撮像方向と、前記スクリーン面の法線ベクトルの向きと、に応じて決定する、プロジェクター。
  5. 請求項4記載のプロジェクターであって、
    前記接触検出部は、さらに、前記画像における前記指示体の姿勢に応じて前記第1領域と前記第2領域のそれぞれを決定する、プロジェクター。
  6. 請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記相関値は、前記第1画像と前記第2画像の輝度についての相関性を示す値である、プロジェクター。
  7. プロジェクションシステムであって、
    スクリーン面上に投写画面を投写する投写部と、
    前記投写画面の領域の画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって撮像された、ユーザーの前記投写画面に対する指示を示す指示体の先端の第1画像と、前記スクリーン面上の反射鏡像である前記指示体の先端の第2画像と、に基づいて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出する接触検出部と、
    を備え、
    前記接触検出部は、前記画像における前記第1画像と前記第2画像との相関に基づいて前記指示体の前記投写画面への接触を検出する、プロジェクションシステム。
  8. 投写部がスクリーン面に投写する投写画面に対するユーザーの指示体による指示を検出する方法であって、
    前記投写画面の領域と、前記指示体と、を含む画像を撮像する工程と、
    前記画像に含まれる前記指示体の先端の第1画像と、前記スクリーン面上の反射鏡像である前記指示体の先端の第2画像と、の相関に基づいて、前記指示体の前記投写画面への接触を検出する工程と、
    を備える、方法。
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