JP4024124B2 - 位置特定装置、その方法およびそのプログラム - Google Patents

位置特定装置、その方法およびそのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4024124B2
JP4024124B2 JP2002300478A JP2002300478A JP4024124B2 JP 4024124 B2 JP4024124 B2 JP 4024124B2 JP 2002300478 A JP2002300478 A JP 2002300478A JP 2002300478 A JP2002300478 A JP 2002300478A JP 4024124 B2 JP4024124 B2 JP 4024124B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
display screen
coordinate system
light
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002300478A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004139155A (ja
Inventor
憲和 蒔田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamura Corp
Original Assignee
Tamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamura Corp filed Critical Tamura Corp
Priority to JP2002300478A priority Critical patent/JP4024124B2/ja
Publication of JP2004139155A publication Critical patent/JP2004139155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4024124B2 publication Critical patent/JP4024124B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画面などの平面上で指定された位置を特定する位置特定装置、その方法およびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ゲーム機器などからの表示信号を基にゲームの進行に応じた画面を表示装置に表示させ、ガン型コントローラなどの画面位置指定手段をユーザが操作して画面上に光を照射し、当該画面の撮像結果を基に、上記光が照射された画面上の位置を特定するシステムがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−236179号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1のシステムでは、プロジェクタ内部あるいはその付近に、スクリーンに対して略正面に位置するように撮像装置を設置する必要があり、撮像装置の設置位置の自由度が低いという問題がある。
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされ、画面上で光を照射して指定された位置を撮像画像を基に特定する場合に、撮像手段の配置の自由度を高めることができる位置特定装置、その方法およびそのプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、撮像装置の座標系と、該撮像座標系を基準として、前記撮像装置によって撮像される画像表示画面が存在する表示画面座標系と前記撮像装置によって撮像された画像が存在する撮像画像座標系とが規定され、
前記画像表示画面内の目標位置に光が照射される光照射領域を規定する前記画像表示面の内部の4か所の部分のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを表示しまたは当該マークを示す光を照射し、または、前記画像表示画面内に位置指定される領域を規定する前記画像表示画面の外周辺部の4か所の隅部のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを設け、
前記撮像装置によって前記画像表示画面の前方の任意の位置から前記マークを含む前記画像表示画面が撮像された画像データが得られたとき、当該撮像された画像データから前記画像表示画面内の前記光照射領域内の目標位置に照射された光の像の位置を前記表示画面座標系における位置として特定する、
位置特定装置であって、
前記画像表示画面内に光が照射される前記光照射領域を規定する前記4か所のマークをそれぞれ示す第1の像、第2の像、第3の像および第4の像の前記撮像画像座標系における位置を基に、
対角する位置に位置する前記第1の像の位置と前記第3の像の位置とを結ぶ第1の対角線と、対角する位置に位置する前記第2の像の位置と前記第4の像の位置とを結ぶ第2の対角線との交点である前記光照射領域の重心q c の前記撮像画像座標系における位置を求め、
前記第1の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第2の対角線との交点q m の前記撮像画像座標系における位置を求め、
前記第2の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第1の対角線との交点q n の前記撮像画像座標系における位置を求め、
前記光照射領域の重心q c および前記交点q m のそれぞれについての前記第2の像の位置および前記第4の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第2の像の位置および前記第4の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点q m に対応する前記表示画面座標系における点p m ’の位置を求め、
前記光照射領域の重心q c および前記交点q n のそれぞれについての前記第1の像の位置および前記第3の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第1の像の位置および前記第3の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点q n に対応する前記表示画面座標系における点p n ’の位置を求め、
前記表示画面座標系における前記第1〜第4の像の位置の少なくとも一つに対応する前記マークの位置と、前記点p m ’,p n ’の位置とを基に、前記表示画面座標系における前記目標位置に照射された光の像の位置を算出する、
位置特定装置が提供される。
【0008】
好ましくは、前記光照射領域内で位置指定を行う光の像は、複数の点パターンを離散的に配置したパターンを形成している。
【0010】
また本発明によれば、撮像装置の座標系と、該撮像座標系を基準として、前記撮像装置によって撮像される画像表示画面が存在する表示画面座標系と前記撮像装置によって撮像された画像が存在する撮像画像座標系とが規定され、
前記画像表示画面内の目標位置に光が照射される光照射領域を規定する前記画像表示面の内部の4か所の部分のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを表示しまたは当該マークを示す光を照射し、または、前記画像表示画面内に位置指定される領域を規定する前記画像表示画面の外周辺部の4か所の隅部のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを設け、
前記撮像装置によって前記画像表示画面の前方の任意の位置から前記マークを含む前記画像表示画面が撮像された画像データが得られたとき、当該撮像された画像データから前記画像表示画面内の前記光照射領域内の目標位置に照射された光の像の位置を前記表示画面座標系における位置として特定する、
位置特定方法であって、
前記画像表示画面内に光が照射される前記光照射領域を規定する前記4か所のマークをそれぞれ示す第1の像、第2の像、第3の像および第4の像の前記撮像画像座標系における位置を基に、
対角する位置に位置する前記第1の像の位置と前記第3の像の位置とを結ぶ第1の対角線と、対角する位置に位置する前記第2の像の位置と前記第4の像の位置とを結ぶ第2の対角線との交点である前記光照射領域の重心q c の前記撮像画像座標系における位置を求め、
前記第1の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第2の対角線との交点q m の前記撮像画像座標系における位置を求め、
前記第2の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第1の対角線との交点q n の前記撮像画像座標系における位置を求め、
前記光照射領域の重心q c および前記交点q m のそれぞれについての前記第2の像の位置および前記第4の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第2の像の位置および前記第4の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点q m に対応する前記表示画面座標系における点p m ’の位置を求め、
前記光照射領域の重心q c および前記交点q n のそれぞれについての前記第1の像の位置および前記第3の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第1の像の位置および前記第3の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点q n に対応する前記表示画面座標系における点p n ’の位置を求め、
前記表示画面座標系における前記第1〜第4の像の位置の少なくとも一つに対応する前記マークの位置と、前記点p m ’,p n ’の位置とを基に、前記表示画面座標系における前記目標位置に照射された光の像の位置を算出する、
位置特定方法が提供される。
【0011】
また本発明によれば、撮像装置の座標系と、該撮像座標系を基準として、前記撮像装置によって撮像される画像表示画面が存在する表示画面座標系と前記撮像装置によって撮像された画像が存在する撮像画像座標系とが規定され、
前記画像表示画面内の目標位置に光が照射される光照射領域を規定する前記画像表示画面の内部の4か所の部分のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを表示しまたは当該マークを示す光を照射し、または、前記画像表示画面内に位置指定される領域を規定する前記画像表示画面の外周辺部の4か所の隅部のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを設け、
前記撮像装置によって前記画像表示画面の前方の任意の位置から前記マークを含む前記画像表示画面が撮像されて画像データが得られたとき、当該撮像された画像データから前記画像表示画面内の前記光照射領域内に光が照射された位置を前記表示画面座標系における位置として特定する、演算処理回路によって実行されるプログラムであって、
前記光照射領域を規定する前記マークの像である第1の像、第2の像、第3の像および第4の像の前記撮像画像座標系における位置を基に、
対角する位置に位置する前記第1の像の位置と前記第3の像の位置とを結ぶ第1の対角線と、対角する位置に位置する前記第2の像の位置と前記第4の像の位置とを結ぶ第2の対角線との交点である前記光照射領域の重心qc の前記撮像画像座標系における位置を求める第1の手順と、
前記第1の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第2の対角線との交点qm の前記撮像画像座標系における位置を求める第2の手順と、
前記第2の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第1の対角線との交点qn の前記撮像画像座標系での位置を求める第3の手順と、
前記光照射領域の重心qc および前記交点qm のそれぞれについての前記第2の像の位置および前記第4の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第2の像の位置および前記第4の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点qm に対応する前記表示画面座標系における点pm’の位置を求める第4の手順と、
前記光照射領域の重心qc および前記交点qn のそれぞれについての前記第1の像の位置および前記第3の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第1の像の位置および前記第3の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点qn に対応する前記表示画面座標系における点pn’の位置を求める第5の手順と、
前記表示画面座標系での前記第1〜第4の像の位置の少なくとも一つに対応する前記マークの位置と、前記点pm’,pn’の位置とを基に、前記表示画面座標系における前記光が照射された位置を算出する第6の手順と
を有するプログラムが提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係わるゲーム用ガン型コントローラシステムについて説明する。
図1は、ゲーム用ガン型コントローラシステム1の全体構成図である。
図1に示すように、ゲーム用ガン型コントローラシステム1は、例えば、画像表示装置10、ゲーム機器11、ガン型コントローラ12および指定位置特定装置13を有する。
ここで、指定位置特定装置13が本発明の位置特定装置に対応している。
【0013】
〔画像表示装置10〕
画像表示装置10は、テレビ受像機などであり、ゲーム機器11からゲームの進行に応じた画像信号を入力し、当該画像信号に応じた画像を矩形型の画像表示領域20に表示する。
画像表示領域20には、例えば、設定動作時(キャリブレーション時)に、画像表示領域20の四隅の位置を指定位置特定装置13に認識させるためのパターン210 ,211 ,212 ,213 が表示される。
パターン210 ,211 ,212 ,213 は、例えば、複数の点パターンを離散的に配置して構成される。
なお、画像表示領域20の四隅の位置を指定位置特定装置13に認識させるためのパターンとしては、図1に示すもの以外に後述するように種々のものを用いることができる。
【0014】
〔ゲーム機器11〕
ゲーム機器11は、所定のプログラムを実行し、当該実行に応じてゲーム用の画像を表示するための画像信号を生成し、これを画像表示領域20に出力する。
ゲーム機器11は、指定位置特定装置13から、ガン型コントローラ12によって指定された画像表示領域20上の点pの位置データを入力し、当該位置データを基に、プログラムの実行に応じて所定のゲーム進行処理を行う。
【0015】
〔ガン型コントローラ12〕
図2は、図1に示すガン型コントローラ12の構成図である。
図2に示すように、ガン型コントローラ12は、例えば、操作部31、光源32、光学系素子群33、制御部34および送信部35を有する。
操作部31は、引き金などであり、ユーザの指などの操作によって引き金が所定の位置まで引かれると、引き金が引かれたことを示す操作信号を制御部34に出力する。
光源32は、LEDやレーザダイオードなどであり、制御部34からの制御信号に基づいて、上記引き金が引かれたタイミングで光を発する。当該光は、指定位置特定装置13において撮像可能なものであれば、可視光および不可視光(例えば赤外線)のいずれであってもよい。
【0016】
光学系素子群33は、光源32から入力した光にコリメートおよび透過型LCDなどによるマスク処理を施して画像表示領域20上に照射する。これにより、画像表示領域20上のガン型コントローラ12の銃口が向けられた位置、すなわち指向された位置に、光が照射される。当該光によって、複数の点パターンを離散的に配置して構成される指定パターン22が画像表示領域20上に形成される。指定パターン22としては、図1に示すもの以外に、後述するように種々のものを用いることができる。
指定パターン22は、例えば、ガン型コントローラ12が出荷される場合に、個々のガン型コントローラ12毎に異なるように構成してもよい。これにより、複数のガン型コントローラ12を用いて対戦型のゲームを行うことが可能になる。
【0017】
制御部34は、操作部31から引き金が引かれたことを示す操作信号を入力すると、光源32に発光を指示する制御信号を出力すると共に、送信部35を介して指定位置特定装置13にイベント発生信号を例えば無線方式で送信する。
なお、操作部31が引き金を引いた場合に、所定の発光パターンを明滅したり、変化させる場合に、当該明滅や変化を指定位置特定装置13が検知してもよい。
【0018】
〔指定位置特定装置13〕
指定位置特定装置13は、画像表示装置10の画像表示領域20に図1に示すように表示されたパターン210 〜213 、並びにガン型コントローラ12から照射された光を撮像し、その撮像画像を基に、画像表示領域20上におけるガン型コントローラ12からの光が照射された位置を特定する。
図1に示すように、指定位置特定装置13は、画像表示装置10の画像表示領域20を、例えば、正面ではなく、斜めから撮像するように配置されている。
【0019】
先ず、指定位置特定装置13における位置特定方法の概念について説明する。
当該位置特定方法は、線分上の任意の内分点は、その中点を用いて射影画像の対応点から導き出せることを利用している。
以下、この根拠を説明する。
3次元空間上の原点を主点に持ち、z軸と光軸とが一致するレンズがある場合に、射影平面z=−sと、領域z>0において、任意の点pa 、pb を端点とする線分Sを考える。
ここで、pa = (xa ,ya ,zaT
b = (xb ,yb ,zbT
線分S上の任意の内分点をpとすると、下記式(1)が成り立つ。
【0020】
【数1】
p=(1−n)pa +npb (0≦n≦1) …(1)
【0021】
さらに、これらの点pa ,pb ,pの射影平面への写像をそれぞれqa ,qb,qとすると、下記式(2)〜(4)が成り立つ。
【0022】
【数2】
a =(xa ,ya )(−s/za ) …(2)
【0023】
【数3】
b =(xb ,yb )(−s/zb ) …(3)
【0024】
【数4】
q=(1−m)qa +mqb
但し、m=nzb /{(1−n)za +nzb }…(4)
【0025】
ここで、上記線分Sの中点pc =(pa +pb )/2の投影平面上の写像点qc を考える。
この場合、上記式(4)より、下記式(5)が求まる。
【0026】
【数5】
c =(1−mc )qa +mcb
但し、mc =zb /(za +zb )…(5)
【0027】
上記式(4),(5)から分かるように、mおよびmc は、qa ,qb ,qcおよびqによって規定できる。
ここで上記式(4),(5)の但し書きの式をnについて整理すると、下記式(6)が成り立つ。
【0028】
【数6】
n=(m−mmc )/{(m−mmc )+(mc −mmc )}…(6)
【0029】
上記式(6)におけるmおよびmc は、上記式(4),(5)から射影平面に写像された対応点の位置から求めることができるため、上記式(6)に示すnを用いて上記式(1)に示すように規定される線分S上の任意の内分点pも、射影平面に写像された対応点の位置から求めることができる。
【0030】
以下、図3を用いて、指定位置特定装置13による画像表示領域20上におけるガン型コントローラ12からの光が照射された位置の特定方法の概念を説明する。
本実施形態では、図3に示すように、世界座標系であるカメラ座標系O−X,Y,Zと、指定位置特定装置13の撮像画像(画面)上の撮像画像座標系Oi−xi,yi(本発明の第1の座標系)と、画像表示領域20上の座標系である表示画面座標系Or−xr,yr(本発明の第2の座標系)とを規定している。
撮像画像座標系Oi−xi,yiと表示画面座標系Or−xr,yrとは、カメラ座標系O−X,Y,Zの原点を挟んでZ軸方向の両側にそれぞれ規定されている。
ここで、撮像画像座標系Oi−xi,yiによって規定される平面と、カメラ座標系O−X,Y,ZのZ=0の平面とは、平行である。
本実施形態では、便宜的に、ガン型コントローラ12によって指定される点pは、Z軸と表示画面座標系Or−xr,yrによって規定される平面との交点としている。
また、Z軸と、撮像画像座標系Oi−xi,yiによって規定される平面との交点を、点pに対応する像の点qの位置としている。
【0031】
指定位置特定装置13の撮像系はピンポールカメラモデルとし、カメラ座標系O−X,Y,Zの原点にピンホールが位置し、Z軸と光軸が一致する場合において、図1に示すパターン210 ,211 ,212 ,213 のカメラ座標系O−X,Y,Z上での重心点p0 ,p1 ,p2 ,p3に対応する撮像画像座標系Oi−xi,yi上の像の点をq0 ,q1,q2 ,q3とする。また、ガン型コントローラ12によって指定された画像表示領域20上のカメラ座標系O−X,Y,Z上での任意の点をpとする。
ここで、pn = (xn ,yn ,znT,(n=0,1,2,3,...)、p= (x,y,z)Tとする。
【0032】
なお、パターン210 ,211 ,212 ,213 の像が、本発明の第1の像、第2の像、第3の像および第4の像にそれぞれ対応している。
【0033】
また、点pn およびpが、レンズを介して射影平面に写像された像をそれぞれqn = (xn ’,yn ’)T,(n=0,1,2,3,...)、q= (x’,y’)Tとする。
この写像は、直線を直線に変換するが、任意の成分における内分比を保存しない写像である。
【0034】
ここで、点q0 とq2 を端点とする線分をS0 ’(本発明の第1の対角線に対応)、点q1 とq3 とを端点とする線分をS1 ’(本発明の第2の対角線に対応)とする。
【0035】
次に、線分S0 ’とS1 ’の交点qc を考える。
交点qc の原像pc は、図3に示す点p0 ,p1 ,p2 ,p3 で規定される矩形の重心であり、線分S0 ’とS1 ’の原像の線分S0 ,とS1 の中点を表す。
ここで、交点qc は、下記式(7),(8),(9)によって規定される。
【0036】
【数7】
c =nc ’(q2 −q0 )+q0 =mc ’(q3 −q1 )+q1 …(7)
【0037】
【数8】
c ’= det[(q1-q0) (q3-q1)] / det[(q2-q0) (q3-q1)] …(8)
ここで、detAはAの行列式であることを示している。
【0038】
【数9】
c ’= det[(q1-q0) (q2-q0)] / det[(q2-q0) (q3-q1)] …(9)
【0039】
上記式(8),(9)は、上記式(7)の連立方程式を解くことによって求まる。
【0040】
次に、点q0 とqとを通る直線L0'とS1 ’の交点qm を考える。
ここで、交点qm は、下記式(10),(11),(12)によって規定される。
【0041】
【数10】
m =mp ’(q−q0 )+q0 =m’(q3 −q1 )+q1 …(10)
【0042】
【数11】
p ’= det[(q1-q0) (q3-q1)] / det[(q-q0) (q3-q1)] …(11)
【0043】
【数12】
m’= det[(q1-q0) (q-q0)] / det[(q-q0) (q3-q1)] …(12)
【0044】
上記式(11),(12)は、上記式(10)の連立方程式を解くことによって求まる。なお、本実施形態では、上記式(11),(12)において、例えば、「q=q」とならないように識別パターンと座標系とを対応付ける。
ここで、0≦m’≦1以外のm’が求まったとき、目的の点pは、画像表示領域20外にあるので、計算を打ち切ることができる。
また、前述したように、上記式(6)に示すように、線分上の任意の内分点は、当該線分の中点を用いることにより、射影平面への写像から求めることができることを利用し、
点qm の原像pm は、下記式(13),(14)により求まる。
【0045】
【数13】
m =m(p3 −p1 )+p1 …(13)
【0046】
【数14】
Figure 0004024124
【0047】
次に、点q1 とqとを通る直線L1'とS0 ’の交点qn を考える。
ここで、交点qn は、下記式(15),(16),(17)によって規定される。
【0048】
【数15】
n =np ’(q−q1 )+q1 =n’(q2 −q0 )+q0 …(15)
【0049】
【数16】
p ’= det[(q0-q1) (q2-q0)] / det[(q-q1) (q2-q0)] …(16)
【0050】
【数17】
n’= det[(q0-q1) (q-q1)] / det[(q-q1) (q2-q0)] …(17)
【0051】
上記式(16),(17)は、上記式(15)の連立方程式を解くことによって求まる。なお、本実施形態では、上記式(16),(17)において、例えば、「q=q1」とならないように識別パターンと座標系とを対応付ける。
ここで、0≦n’≦1以外のn’が求まったとき、目的の点pは、画像表示領域20外にあるので、計算を打ち切ることができる。
また、前述したように、上記式(6)に示すように、線分上の任意の内分点は、当該線分の中点を用いることにより、射影平面への写像から求めることができることを利用し、
点qn の原像pn は、下記式(18),(19)により求まる。
【0052】
【数18】
n =n(p2 −p0 )+p0 …(18)
【0053】
【数19】
Figure 0004024124
【0054】
このように、上記式(13),(14)によって規定される画像表示領域20上の点pm と、上記式(18),(19)によって規定される画像表示領域20上の点pn とを用いて、点pは、点p0 ,pm を通る直線L0 と、点p1 ,pnを通る直線L1 との交点として求めることができる。
【0055】
ところで、実際には、求めるものが平面上の指定位置の相対座標であるから、厳密に原像が存在する空間で考える必要はなく、画像表示領域20が規定される平面空間上でのみ論理を展開させれば十分である。
ここで、表示画面座標系Or−xr,yrが規定される平面上での点pの対応点をp’= (px,py)Tとし、同様にpi(i=0..3)の対応点をpi'(i=0..3)、pmの対応点をpm'、 pnの対応点をpn'とし、p0’ を表示画面座標系Or−xr,yrの原点としても上記式(14),(17)は保たれるので、上記式(13),(18)は、それぞれ下記式(20),(21)に示すように表せる。
【0056】
【数20】
m’ =m(p3’ −p1’ )+p1’ …(20)
【0057】
【数21】
n’ =np’2 …(21)
【0058】
上記式(20),(21)で示されるpm’,pn’より、目的の点p’は、下記式(22),(23),(24)で規定される。
【0059】
【数22】
p’=l0m’ =l1 (pn’ −p1’ )+p1’ …(22)
【0060】
【数23】
0 = det[p1' (pn'-p1')] / det[pm' (pn'-p1')] …(23)
【0061】
【数24】
1 = det[p1' pm'] / det[pm' (pn'-p1')] …(24)
【0062】
ここで、原点p0’に対して点p3’をxr軸上の正位置、p1’をyr軸上の正位置と表示画像座標系Or−xr,yrを規定すると、目的の点p’のx,y成分のそれぞれの相対座標は順にpx,pyで表される。
【0063】
以下、図1に示す指定位置特定装置13の構成について説明する。
図4は、図1に示す指定位置特定装置13の構成図である。
図4に示すように、指定位置特定装置13は、例えば、光学系素子群41、撮像部42、矩形領域識別部43、適正位置判定部44、送受信部45、指定位置検出部46および送信部47を有する。
ここで、矩形領域識別部43および指定位置検出部46によって第1の発明の第1の位置検出手段が構成される。
また、指定位置検出部46によって、本発明の第2の位置検出手段および位置特定手段が構成される。
【0064】
光学系素子群41は、画像表示装置10の画像表示領域20から入射した光のうち、パターン210 〜213 からの光、並びに指定パターン22からの光を含む所定波長の光を透過して撮像部42に出力し、それ以外の光を遮光する光フィルタを有している。
【0065】
撮像部42は、CCD(Charge Coupled Device)などを用いて構成され、光学系素子群41から入射した光を結像し、結像結果に応じた撮像信号を矩形領域識別部43および指定位置検出部46に出力する。
【0066】
矩形領域識別部43は、例えば、キャリブレーション時に、撮像部42からの撮像信号を基に、撮像画像内に映し出された画像表示領域20上のパターン210 〜213 の像を識別(検出)し、その結果を示す識別信号を適正位置判定部44および指定位置検出部46に出力する。
【0067】
適正位置判定部44は、矩形領域識別部43からの識別信号を基に、撮像画像内に画像表示領域20上のパターン210 〜213 の全ての像が映し出されているか否かを判断し、映し出されていないと判断した場合には、その旨を示す警告信号を送受信部45を介してゲーム機器11に出力する。
ゲーム機器11は、当該警告信号に基づいて、指定位置特定装置13の指向位置を変更する旨を示す警告画面を画像表示装置10に表示させる。
【0068】
指定位置検出部46は、例えば、キャリブレーション時に、矩形領域識別部43からの識別信号を基に、撮像部42による撮像画像上に映し出されたパターン210 〜213 の像の位置を検出し、その検出した位置を記憶する。
図3において、パターン210 〜213 の像の位置は、それぞれ点q0 〜q3で示される。
【0069】
前述したように、点q1 とq3 とを通る直線と、点q0 とqとを通る直線との交点をqm とし、点q0 とq2 とを通る直線と、点q1 とqとを通る直線との交点をqn とすると、交点qm ,qn に対応する点pm’,pn’は、q0 〜q3 のみを用いて規定できる。
指定位置検出部46は、前述した式に基づいて、点pm’およびpn’の位置(座標)を求め、その位置を用いて下記式(25)、あるいは上記式(22)〜(23)によって規定される演算を行って、ガン型コントローラ12によって指定された画像表示領域20上の点p’の位置を算出する。
【0070】
【数25】
p= det[(p1'-p0') (pn'-p1')](pm'-p0') / det[(pm'-p0') (pn'-p1')] + p0'…(25)
【0071】
以下、指定位置検出部46が、キャリブレーション時に得た点q0 〜q3 の位置、並びに、点qの位置を用いて、画像表示領域20上のガン型コントローラ12によって指定された点pの位置を算出する手順を説明する。
指定位置検出部46は、例えば、メモリに記憶された所定のプログラム(本発明のプログラム)をCPUなどの演算処理回路で実行して、以下に示す処理を行う。当該プログラムには、以下に示す処理を演算処理回路に行わせるための手順が記述されている。
なお、以下に示す手順は、基本的に、図3を用いて先述した点pの位置の特定方法に対応している。
【0072】
図5は、当該手順を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
指定位置検出部46が、上記式(9)を基に、点q0 〜q3 の位置データを用いて、mc ’を算出する。
この過程で、点q0 とq2 とを結ぶ対角線S0 ’と、点q1 とq3 とを結ぶ対角線S1 ’との交点である重心qc の位置が求められる。そして、上記式(7)を基に、重心qc を用いて、上記式(9)で規定されるmc ’が算出される。
ここで、mc ’は、上記式(7)から分かるように、重心qc を、点q1 ,q3 との間の位置関係に応じて規定された値と言える。
また、指定位置検出部46が、上記式(12)を基に、点q,q0 ,q1 ,q3 の位置データを用いて、m’を算出する。
また、この過程で、点q0 とqとを通る直線と、対角線S1 ’との交点qm の位置が求められる。そして、上記式(10)を基に、交点qm を用いて、上記式(12)で規定されるm’が算出される。
ここで、m’は、上記式(10)から分かるように、交点qm を、点q1 ,q3 との間の位置関係に応じて規定された値である。
【0073】
ステップST2:
指定位置検出部46が、上記式(14)を基に、ステップST1で算出したmc ’,m’を用いて、mを算出する。
【0074】
ステップST3:
指定位置検出部46が、上記式(20)を基に、ステップST2で算出したm、並びに予め設定した画像表示領域20上でのパターン211 ,213 に対応する点p1’,p3’の位置データを用いて、図3に示す点pm’の位置データを算出する。
【0075】
ステップST4:
指定位置検出部46が、上記式(8)を基に、点q0 〜q3 の位置データを用いて、nc ’を算出する。
この過程で、そして、上記式(7)を基に、ステップST1で算出した重心qc を用いて、上記式(8)で規定されるnc ’が算出される。
ここで、nc ’は、上記式(7)から分かるように、重心qc を、点q0 ,q2 との間の位置関係に応じて規定された値と言える。
また、指定位置検出部46が、上記式(17)を基に、点q,q0 ,q1 ,q2 の位置データを用いて、n’を算出する。
この過程で、点q3 とqとを通る直線と、対角線S0 ’との交点qn の位置が求められる。そして、上記式(15)を基に、交点qn を用いて、上記式(17)で規定されるn’が算出される。
ここで、n’は、上記式(15)から分かるように、交点qn を、点q0 ,q2 との間の位置関係に応じて規定された値である。
【0076】
ステップST5:
指定位置検出部46が、上記式(19)を基に、ステップST4で算出したnc ’,n’を用いて、nを算出する。
【0077】
ステップST6:
指定位置検出部46が、上記式(21)を基に、ステップST5で算出したn、並びに予め設定した画像表示領域20上でのパターン210 ,212 に対応する点p0’,p2’の位置データを用いて、図3に示す点pn’の位置データを算出する。
【0078】
ステップST7:
指定位置検出部46が、上記式(25)を基に、ステップST3で算出したpm’、ステップST6で算出したpn’、並びに予め設定した画像表示領域20上でのパターン210 ,211 に対応する点p0’,p1’の位置データを用いて、図3に示す点p’の位置データを算出する。
指定位置検出部46は、当該算出した指定された点p’の位置データを、送信部47を介してゲーム機器11に出力する。
【0079】
以下、ゲーム用ガン型コントローラシステム1の動作例を説明する。
ゲーム用ガン型コントローラシステム1では、例えば、ゲーム開始前のキャリブレーション時に、指定位置特定装置13の撮像部42が、パターン210 〜213 が表示された画像表示領域20を撮像する。
そして、矩形領域識別部43が、撮像部42からの撮像信号を基に、撮像画像内に映し出された画像表示領域20上のパターン210 〜213 の像を識別(検出)し、その結果を示す識別信号を適正位置判定部44および指定位置検出部46に出力する。
【0080】
そして、指定位置検出部46が矩形領域識別部43からの識別信号を基に、撮像部42による撮像画像上に映し出されたパターン210 〜213 の像に対応する点q0 〜q3 について、撮像画像座標系Oi−xi,yi上での位置を検出し、その検出した位置を記憶する。
【0081】
そして、ゲーム進行中に、ユーザがガン型コントローラ12の引き金を引いて、ガン型コントローラ12からの光による指定パターン22が画像表示領域20に照射される。
【0082】
そして、指定位置検出部46が、撮像画像上に映し出された画像表示領域20の像に対応する点qの位置を検出する。
そして、指定位置検出部46が、図5を用いて説明した手順で処理を行って、点qに対応する画像表示領域20上の点p’の位置を算出する。
そして、指定位置検出部46が、送信部47を介して、当該算出した点p’の位置データをゲーム機器11に出力する。
そして、ゲーム機器11が、当該点p’の位置データを用いて、所定のプログラムを実行し、それに応じたゲーム進行の画面が画像表示装置10に表示される。
【0083】
以上説明したように、ゲーム用ガン型コントローラシステム1によれば、図1に示すように、画像表示装置10の画像表示領域20を、例えば、正面ではなく、斜めから撮像するように指定位置特定装置13を配置しても、図3を用いて説明した写像により、指定位置特定装置13の撮像画像を基に、ガン型コントローラ12によって画像表示領域20上で指定された点p’の位置を高精度に特定できる。すなわち、指定位置特定装置13の設置位置の自由度を従来に比べて高めることができる。
すなわち、指定位置特定装置13による点p’の位置の特定精度は、画像表示領域20と指定位置特定装置13との間の距離、並びに撮像部42の分解能のみに依存し、指定位置特定装置13が斜めから画像表示領域20を撮像した場合でも、点p’の位置を高精度に特定できる。従って、画像表示装置10がプロジェクタなどの場合も適用可能である。
また、ゲーム用ガン型コントローラシステム1によれば、指定位置特定装置13が、画像表示領域20上のパターン210 〜213 を検出することで、画像表示領域20を識別するため、画像表示領域20の境界全体を走査する方法に比べて、短時間で画像表示領域20を識別できる。
また、ゲーム用ガン型コントローラシステム1によれば、ガン型コントローラ12を比較的簡単な構成にできる。
【0084】
ゲーム用ガン型コントローラシステム1は、射撃型のゲーム、射撃型以外の釣り、フェンシング、消防活動などのゲーム、プレゼンテーションシステム、会議システム、テレビジョンのリモートコントローラ、照明のオン/オフ、ブラインド開閉などのリモートコントローラ、倉庫や書庫の管理システムなどに適用可能である。
【0085】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
例えば、上述した実施形態では、キャリブレーション時に、矩形領域識別部43からの識別信号を基に、撮像部42による撮像画像上に映し出されたパターン210 〜213 の像の位置を検出した場合を例示したが、ゲーム機器11によるゲーム進行中に、所定のタイミングで、パターン210 〜213 の像の位置を検出してもよい。
【0086】
また、画像表示領域20の矩形領域の四隅を規定するパターンは、例えば、図6に示すように、画像表示装置10の画像表示領域20の外側の四隅に、パターン3010 ,3011 ,3012 ,3013 を印刷やシールなどを貼り付けて設けてもよい。
パターン3010 ,3011 ,3012 ,3013 も同様に、例えば、複数の点パターンを離散的に配置して構成される。
なお、パターン3010 ,3011 ,3012 ,3013 は、画像表示領域20の四隅に近接させ、画像表示領域20との間の高低差が小さいことが好ましい。
また、パターン3010 ,3011 ,3012 ,3013 は、指定位置特定装置13が所定の角度をもって画像表示領域20を撮像した場合でも、指定位置特定装置13によって良好に撮像および識別されるために、乱反射や再帰反射を行うように処理が施されていることか好ましい。
【0087】
また、図7に示すように、ガン型コントローラ12の指定方向の面(銃口の面)以外の側面からパターン304を出射し、画像表示領域20の矩形領域の四隅に順に照射されたパターン304を指定位置特定装置13で撮像することで、指定位置特定装置13が画像表示領域20の四隅の位置を検出するようにしてもよい。
また、図8に示すように、キャリブレーション時に、ガン型コントローラ12の銃口に指向方向に延びる透明の筒体401を取り付け、画像表示領域20の四隅に光源32からの指定パターン22を順に照射し、これを筒体401を介して指定位置特定装置13で撮像して画像表示領域20の四隅の位置を検出してもよい。
【0088】
また、画像表示領域20の四隅を規定するための4つのパターンとして、それぞれ異なるものを用いてもよい。これにより、指定位置特定装置13に、各パターンの天地を識別させることができる。また、図7および図8に示すように、同じパターンを用いて、照射する順序により、その位置を指定位置特定装置13に識別させてもよい。
【0089】
また、ゲーム機器11によるゲーム進行中に、指定位置特定装置13が移動する場合などは、ゲーム進行中に指定位置特定装置13が所定のタイミングで、四隅の識別用のパターンの位置を検出する。この場合には、図4に示す適正位置判定部44が、撮像部42の撮像画像内で、画像表示領域20の像の面積が撮像部42の撮像画素の有効画素サイズの1/4未満であるか否かを判断し、その判断結果を基に、送受信部45を介してゲーム機器11にプレイ位置の改善指示を出力する。
【0090】
また、前述したように、画像表示領域20の四隅の識別用のパターン、並びにガン型コントローラ12からの光によって画像表示領域20上に形成されるパターンは、広範囲な角度から撮像された場合でも識別可能なように、複数の点パターンを離散的に配置したパターンであることが好ましい。
このパターンとしては、例えば、図9(a),(b),(c),(d)に示されるものが用いられる。
ここで、図9(a)に示すパターンは無指向性のパターンであり、図9(b)に示すパターンは弱指向性のパターンであり、図9(c),(d)に示すパターンは強指向性のパターンである。
図9(b)に示すパターンは、パターン内部に穴が形成されているが、個々のガン型コントローラ12によって当該穴の位置を異なるように形成してもよい。
また、図9(c),(d)のパターンは、その形状から指向性が明確であるため、ゲームの展開において、プレーヤが希望する方向を指示する場合などに有効である。
【0091】
なお、上述した実施形態では、表示画面領域20上の指定位置を特定する場合を例示したが、本発明は、表示画面以外の2次元上の指定位置を特定する場合にも同様に適用可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、画面上で光を照射して指定された位置を撮像画像を基に特定する場合に、撮像手段の配置の自由度を高めることができる指定位置特定装置、その方法およびそのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係わるゲーム用ガン型コントローラシステムの全体構成図である。
【図2】図2は、図1に示すガン型コントローラの構成図である。
【図3】図3は、図1に示す指定位置特定装置が採用する位置検出方法を説明するための図である。
【図4】図4は、図1に示す指定位置特定装置の構成図である。
【図5】図5は、図4に示す指定位置検出部が、キャリブレーション時に得た点q0 〜q3 の位置、並びに、点qの位置を用いて、画像表示領域上のガン型コントローラによって指定された点p’の位置を算出する手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、画像表示領域の四隅を識別するためのパターンのその他の例を説明するための図である。
【図7】図7は、画像表示領域の四隅を識別するためのパターンのその他の例を説明するための図である。
【図8】図8は、画像表示領域の四隅を識別するためのパターンのその他の例を説明するための図である。
【図9】図9は、ガン型コントローラが照射する光のパターンのその他の例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…ゲーム用ガン型コントローラシステム、10…画像表示装置、11…ゲーム機器、12…ガン型コントローラ、13…指定位置特定装置、31…操作部、32…光源、33…光学系素子群、34…制御部、35…送信部、41…光学系素子群、42…撮像部、43…矩形領域識別部、44…適正位置判定部、45…送受信部、46…指定位置検出部、47…送信部

Claims (4)

  1. 撮像装置の座標系と、該撮像座標系を基準として、前記撮像装置によって撮像される画像表示画面が存在する表示画面座標系と、前記撮像装置によって撮像された画像が存在する撮像画像座標系とが規定され、
    前記画像表示画面内の目標位置に光が照射される光照射領域を規定する前記画像表示画面の内部の4か所の部分のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを表示しまたは当該マークを示す光を照射し、または、前記画像表示画面内に位置指定される領域を規定する前記画像表示画面の外周辺部の4か所の隅部のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを設け、
    前記撮像装置によって前記画像表示画面の前方の任意の位置から前記マークを含む前記画像表示画面が撮像された画像データが得られたとき、当該撮像された画像データから前記画像表示画面内の前記光照射領域内の目標位置に照射された光の像の位置を前記表示画面座標系における位置として特定する、
    位置特定装置であって、
    前記画像表示画面内に光が照射される前記光照射領域を規定する前記4か所のマークをそれぞれ示す第1の像、第2の像、第3の像および第4の像の前記撮像画像座標系における位置を基に、
    対角する位置に位置する前記第1の像の位置と前記第3の像の位置とを結ぶ第1の対角線と、対角する位置に位置する前記第2の像の位置と前記第4の像の位置とを結ぶ第2の対角線との交点である前記光照射領域の重心q c の前記撮像画像座標系における位置を求め、
    前記第1の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第2の対角線との交点q m の前記撮像画像座標系における位置を求め、
    前記第2の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第1の対角線との交点q n の前記撮像画像座標系における位置を求め、
    前記光照射領域の重心q c および前記交点q m のそれぞれについての前記第2の像の位置および前記第4の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第2の像の位置および前記第4の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点q m に対応する前記表示画面座標系における点p m ’の位置を求め、
    前記光照射領域の重心q c および前記交点q n のそれぞれについての前記第1の像の位置および前記第3の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第1の像の位置および前記第3の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点q n に対応する前記表示画面座標系における点p n ’の位置を求め、
    前記表示画面座標系における前記第1〜第4の像の位置の少なくとも一つに対応する前記マークの位置と、前記点p m ’,p n ’の位置とを基に、前記表示画面座標系における前記目標位置に照射された光の像の位置を算出する、位置特定手段を有する位置特定装置。
  2. 前記光照射領域内で位置指定を行う光の像は、複数の点パターンを離散的に配置したパターンを形成している、
    請求項1に記載の位置特定装置。
  3. 撮像装置の座標系と、該撮像座標系を基準として、前記撮像装置によって撮像される画像表示画面が存在する表示画面座標系と前記撮像装置によって撮像された画像が存在する撮像画像座標系とが規定され、
    前記画像表示画面内の目標位置に光が照射される光照射領域を規定する前記画像表示面の内部の4か所の部分のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを表示しまたは当該マークを示す光を照射し、または、前記画像表示画面内に位置指定される領域を規定する前記画像表示画面の外周辺部の4か所の隅部のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを設け、
    前記撮像装置によって前記画像表示画面の前方の任意の位置から前記マークを含む前記画像表示画面が撮像された画像データが得られたとき、当該撮像された画像データから前記画像表示画面内の前記光照射領域内の目標位置に照射された光の像の位置を前記表示画面座標系における位置として特定する、
    位置特定方法であって、
    前記画像表示画面内に光が照射される前記光照射領域を規定する前記4か所のマークをそれぞれ示す第1の像、第2の像、第3の像および第4の像の前記撮像画像座標系における位置を基に、
    対角する位置に位置する前記第1の像の位置と前記第3の像の位置とを結ぶ第1の対角線と、対角する位置に位置する前記第2の像の位置と前記第4の像の位置とを結ぶ第2の対角線との交点である前記光照射領域の重心q c の前記撮像画像座標系における位置を求め、
    前記第1の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第2の対角線との交点q m の前記撮像画像座標系における位置を求め、
    前記第2の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第1の対角線との交点q n の前記撮像画像座標系における位置を求め、
    前記光照射領域の重心q c および前記交点q m のそれぞれについての前記第2の像の位置および前記第4の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第2の像の位置および前記第4の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点q m に対応する前記表示画面座標系における点p m ’の位置を求め、
    前記光照射領域の重心q c および前記交点q n のそれぞれについての前記第1の像の位置および前記第3の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第1の像の位置および前記第3の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点q n に対応する前記表示画面座標系における点p n ’の位置を求め、
    前記表示画面座標系における前記第1〜第4の像の位置の少なくとも一つに対応する前記マークの位置と、前記点p m ’,p n ’の位置とを基に、前記表示画面座標系における前記目標位置に照射された光の像の位置を算出する、
    位置特定方法。
  4. 撮像装置の座標系と、該撮像座標系を基準として、前記撮像装置によって撮像される画像表示画面が存在する表示画面座標系と前記撮像装置によって撮像された画像が存在する撮像画像座標系とが規定され、
    前記画像表示画面内の目標位置に光が照射される光照射領域を規定する前記画像表示面の内部の4か所の部分のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを表示しまたは当該マークを示す光を照射し、または、前記画像表示画面内に位置指定される領域を規定する前記画像表示画面の外周辺部の4か所の隅部のそれぞれに前記撮像装置によって撮像されるマークを設け、
    前記撮像装置によって前記画像表示画面の前方の任意の位置から前記マークを含む前記画像表示画面が撮像された画像データが得られたとき、当該撮像された画像データから前記画像表示画面内の前記光照射領域内の目標位置に照射された光の像の位置を前記表示画面座標系における位置として特定する、演算処理回路によって実行されるプログラムであって、
    前記画像表示画面内に光が照射される前記光照射領域を規定する前記4か所のマークをそれぞれ示す第1の像、第2の像、第3の像および第4の像の前記撮像画像座標系における位置を基に、
    対角する位置に位置する前記第1の像の位置と前記第3の像の位置とを結ぶ第1の対角線と、対角する位置に位置する前記第2の像の位置と前記第4の像の位置とを結ぶ第2の対角線との交点である前記光照射領域の重心qc の前記撮像画像座標系における位置を求める第1の手順と、
    前記第1の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第2の対角線との交点qm の前記撮像画像座標系における位置を求める第2の手順と、
    前記第2の像の位置と前記目標位置に照射された光の像の位置とを通る直線と、前記第1の対角線との交点qn の前記撮像画像座標系における位置を求める第3の手順と、
    前記光照射領域の重心qc および前記交点qm のそれぞれについての前記第2の像の位置および前記第4の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第2の像の位置および前記第4の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点qm に対応する前記表示画面座標系における点pm’の位置を求める第4の手順と、
    前記光照射領域の重心qc および前記交点qn のそれぞれについての前記第1の像の位置および前記第3の像の位置との間の位置関係と、前記光照射領域内に規定された前記表示画面座標系における前記第1の像の位置および前記第3の像の位置に対応するマークの位置とを基に、前記交点qn に対応する前記表示画面座標系における点pn’の位置を求める第5の手順と、
    前記表示画面座標系における前記第1〜第4の像の位置の少なくとも一つに対応する前記マークの位置と、前記点pm’,pn’の位置とを基に、前記表示画面座標系における前記目標位置に照射された光の像の位置を算出する第6の手順と
    を有するプログラム。
JP2002300478A 2002-10-15 2002-10-15 位置特定装置、その方法およびそのプログラム Expired - Fee Related JP4024124B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002300478A JP4024124B2 (ja) 2002-10-15 2002-10-15 位置特定装置、その方法およびそのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002300478A JP4024124B2 (ja) 2002-10-15 2002-10-15 位置特定装置、その方法およびそのプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004139155A JP2004139155A (ja) 2004-05-13
JP4024124B2 true JP4024124B2 (ja) 2007-12-19

Family

ID=32449159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002300478A Expired - Fee Related JP4024124B2 (ja) 2002-10-15 2002-10-15 位置特定装置、その方法およびそのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4024124B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005096130A1 (ja) * 2004-03-31 2008-02-21 株式会社タムラ製作所 撮像装置の指示位置検出方法および装置、撮像装置の指示位置検出用プログラム
JPWO2005096129A1 (ja) * 2004-03-31 2008-02-21 株式会社タムラ製作所 撮像装置の指示位置検出方法および装置、撮像装置の指示位置検出用プログラム
JP2006263297A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Yamaha Corp ゲーム装置
TWI281623B (en) * 2005-05-10 2007-05-21 Pixart Imaging Inc Orientation point orientating method of orientation device and device thereof
WO2007037227A1 (ja) 2005-09-27 2007-04-05 Tamura Corporation 位置情報検出装置、位置情報検出方法及び位置情報検出プログラム
JP4318056B1 (ja) 2008-06-03 2009-08-19 島根県 画像認識装置および操作判定方法
JP5291389B2 (ja) * 2008-06-11 2013-09-18 株式会社タムラ製作所 ポインティングシステム、ポインティング方法、ポインティングプログラム及び指示ベクトル演算装置
TW201626159A (zh) * 2015-01-08 2016-07-16 原相科技股份有限公司 相對位置判斷方法、顯示器控制方法、以及使用這些方法的系統
JP2017208688A (ja) * 2016-05-18 2017-11-24 株式会社スクウェア・エニックス プログラム、コンピュータ装置、プログラム実行方法、及び、コンピュータシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004139155A (ja) 2004-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4644540B2 (ja) 撮像装置
JP4885867B2 (ja) 位置情報検出装置、位置情報検出方法及び位置情報検出プログラム
KR101169574B1 (ko) 이동체의 이동 정보를 계측하는 장치
JPH11513483A (ja) 位置及び方位を決定する方法及び装置
JP2005020314A (ja) 表示特性補正データの算出方法、表示特性補正データの算出プログラム、表示特性補正データの算出装置
US12025468B2 (en) Optical sensor with overview camera
JP2007036482A (ja) 情報投影表示装置およびプログラム
US12075182B2 (en) Background display device, background display system, recording system, camera system, digital camera and method of controlling a background display device
JP4024124B2 (ja) 位置特定装置、その方法およびそのプログラム
WO2022050279A1 (ja) 三次元計測装置
JP2001148025A (ja) 位置検出装置及びその方法、平面姿勢検出装置及びその方法
JP2017528714A (ja) 3次元座標の光学測定のための方法および3次元測定デバイスの制御
JP4908523B2 (ja) 位置情報検出装置、位置情報検出方法及び位置情報検出プログラム
JP5308765B2 (ja) 照明装置
KR102527207B1 (ko) 촬영 장치 및 물체의 거동 산출 장치
JP2007041910A (ja) 指示位置検出方法
JP6548076B2 (ja) パターン画像投射装置、視差情報生成装置、パターン画像生成プログラム
JP4141874B2 (ja) 焦点距離及び/又は画角算出方法ならびに焦点距離算出用光投射装置
JPH0545117A (ja) 光学式3次元位置計測方法
JP6022330B2 (ja) カメラシステム
JP2016114991A (ja) 位置検出装置、画像投写装置及び画像操作システム
JP4741943B2 (ja) 検査装置及び検査方法
US11854154B1 (en) Systems and methods for synchronizing the scanning of a scene with the viewing of the scan results relative to a live view of the scene
JP6022331B2 (ja) カメラシステム
JP4784591B2 (ja) モーショントラッカ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101012

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111012

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121012

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131012

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees