JP4820788B2 - スクリーン装置 - Google Patents
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Description
そして、この種のスクリーン装置においては、スクリーンの安定的な拡縮動作を確保したり、隙間からの小虫や塵埃等の侵入を防いだり等するため、上記建物開口の上下横枠のうち少なくとも上横枠に、断面略コ字状のガイド溝を備えたガイド枠が配されていて、上記可動框の上端部が該ガイド溝内に挿入されてスライド自在に支持されていると同時に、上記スクリーンの上端部も該ガイド溝内に配されているのが一般的である。
そのため、このような従来のスクリーン装置においては、スクリーンの厚さが最小となる該スクリーンを最も拡張させた状態では、ガイド溝の開口幅とスクリーンの厚さとの差が大きくなり、結果として、両者間の隙間から小虫や塵埃等が侵入し易くなるという問題点があった。また、材料コストやデザイン上の観点からしても、ガイド枠の幅はより小さい方が望ましいが、ガイド溝の開口幅によってガイド枠の幅が実質的に決定されることからすれば、上記ガイド溝の開口幅はより小さい方が望ましい。
このとき、上記上側ガイド溝において、上側ガイド部と上側拡幅部とが、該ガイド溝の開口幅を該ガイド部から該拡幅部に向けて徐々に拡大させる傾斜部により連結されていることが望ましい。
このとき、上記下側ガイド溝において、下側ガイド部と下側拡幅部とが、該ガイド溝の開口幅を該ガイド部から該拡幅部に向けて徐々に拡大させる傾斜部により連結されていることが望ましい。
なお、上記スクリーンとしては、防虫ネットが好適に用いられる。
そして、このスクリーン7は、図2及び図4に示すように、その拡張状態において、互いに隣接する襞が上記各折り目で略90度の角度を成し、且つ各襞がスクリーンの開閉方向に対して略45度傾斜した状態となるように形成されている。
なお、スクリーン7の上端部の複数箇所には、後述する上側ガイド枠5のガイドレール30により該上側ガイド枠5の長手方向に沿ってガイドされる上側案内駒11が配置されており、また、スクリーン7の下端部の複数箇所には、後述する下側ガイド枠6のレール溝38により該下側ガイド枠6の長手方向に沿ってガイドされる下側案内駒12が配置されている。そして、これらの上側案内駒11及び下側案内駒12は、後述するスクリーンの平行移動機構に係るワイヤ部材39に係止されていて、このスクリーン7の拡縮と共に移動自在となっている。
具体的には、この第1保持部14は、上記基体部13と一体に設けられて固定框9側への突出幅が互いに異なる第1溝壁16及び第2溝壁17により形成されている。そして、これら第1溝壁16及び第2溝壁17の先端には、溝開口の内側に向けて係止爪16a,17aがそれぞれ突設されていて、該溝内に収容された上記セットプレート7aの両側縁が、これら係止爪16aにより係止されている。
なお、本実施例では、保持溝14における上記溝開口の傾斜角度が、スクリーンの開閉方向に対して約45度、すなわち、上記スクリーン7の拡張状態において互いに隣接する襞が各折り目で形成する角度の約半分の角度に設定されている。
上記収容溝18は、一対の略同じ突出幅の溝壁18a,18aにより断面略コ字状に形成されたもので、これらの一対の溝壁18a,18a間の間隔、すなわち該収容溝18の溝幅が上記スクリーン7の襞の幅aと同じかそれよりも若干大きく形成されており、スクリーン7を襞が折り畳まれた上記収縮状態で収容することができるようになっている。
上記連結部20は、断面略コ字状に形成されていて、上記固定框取付用部材21を嵌入して着脱可能に係止させることにより、固定框9を左縦枠3に対して固定することができるようになっている。
そして、上側ガイド溝23内における上記スクリーン7の上端上には、下方に向けて開口する一対のレール溝30aを備えて成る長尺の上記ガイドレール30が、該ガイド溝23の一端部から他端部にわたって配されている。該ガイドレール30は、上記スクリーン7の襞の幅aよりも若干幅広のプレート状に形成されていて、それらレール溝30aの一方によって上記上側案内駒11の上端部が摺動自在に支持されている。一方、下側ガイド溝31内の側壁には、上記レール溝38が、該ガイド溝31の一端部から他端部にわたって一体に形成されており、該レール溝38によって上記下側案内駒12の下端部が摺動自在に支持されている。
例えば、この実施例においては、上下一対のガイド枠5,6を設けているが、必ずしも両ガイド枠5,6を設ける必要性はなく、下側ガイド枠6を他の代替手段に置き換えても良い。また、上記各ガイド枠5,6において、各枠本体部24,32とキャップ部25,33とが一体に形成されていても良い。
また、この実施例においては、上側ガイド部26と下側ガイド部34の溝幅、及び、上側拡幅部27と下側拡幅部35の溝幅を、それぞれ同じとしたが、必ずしも同じである必要性はなく、上記各寸法条件を満たす範囲において、それぞれ互いに異なっていても良い。
2 下横枠
3 左縦枠
4 右縦枠
5 上側ガイド枠
6 下側ガイド枠
7 スクリーン
8 可動枠
9 固定框
23 上側ガイド溝
24 上側枠本体部
25 上側キャップ部
26 上側ガイド部
27 上側拡幅部
28,36 傾斜部
31 下側ガイド溝
32 下側枠本体部
33 下側キャップ部
34 下側ガイド部
35 下側拡幅部
Claims (10)
- 互いに対向する上下横枠と互いに対向する左右縦枠とにより囲われて形成された建物開口に装着するための横引き式のスクリーン装置であって、
断面略コ字状に形成された一連の上側ガイド溝を備え、該上側ガイド溝を下方に開口させて上記上横枠上に固定される上側ガイド枠と、
横方向に第一端及び第二端を有し、交互に逆方向に折り返した縦方向に延びる多数の折り目により互いに略同幅の多数の襞が形成され、これら各襞の上端部が上記上側ガイド溝内に配された状態で横方向にアコーディオン状に拡縮自在なスクリーンと、
該スクリーンの横方向の第一端を保持する第1保持部を有し、上記上側ガイド溝内に上端部が挿入されて横方向にスライド自在に支持された可動框と、
該スクリーンの横方向の第二端を保持する第2保持部を有し、上記左右縦枠の一方に固定される固定框と、
を備えていて、
上記上側ガイド溝が、長手方向に略一定の開口幅を有して上記可動框の上端部をスライド自在に支持する上側ガイド部と、上記固定框の上端部に配されて、上記建物開口を開放した収縮状態におけるスクリーンの襞の上端部を収容する上側拡幅部とを備えて構成されており、
上記上側拡幅部の開口幅が、上記スクリーンの襞の幅と同じかそれよりも広く形成され、上記上側ガイド部の開口幅が、該スクリーンの襞の幅よりも狭く、且つ、上記建物開口を閉鎖した拡張状態におけるスクリーンの一面側に配された各折り目を含む面と他面側に配された各折り目を含む面との間隔よりも広く形成されている、
ことを特徴とするスクリーン装置。 - 上記上側ガイド溝において、上側ガイド部と上側拡幅部とが、該ガイド溝の開口幅を該ガイド部から該拡幅部に向けて徐々に拡大させる傾斜部により連結されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。 - 断面略コ字状に形成された一連の下側ガイド溝を備え、該下側ガイド溝を上方に開口させて上記下横枠上に固定される下側ガイド枠を有していて、
上記スクリーンの各襞の下端部が該下側ガイド溝内に配されると共に、上記可動框の下端部が上記下側ガイド溝内に挿入されており、
上記下側ガイド溝が、長手方向に略一定の開口幅を有して上記可動框の下端部をスライド自在に支持する下側ガイド部と、上記固定框の下端部に配されて、上記建物開口を開放した収縮状態におけるスクリーンの襞の下端部を収容する下側拡幅部とを備えて構成され、
上記下側拡幅部の開口幅が、上記スクリーンの襞の幅と同じかそれよりも広く形成されていて、上記下側ガイド部の開口幅が、該スクリーンの襞の幅よりも狭く、且つ、上記建物開口を閉鎖した拡張状態におけるスクリーンの一面側に配された各折り目を含む面と他面側に配された各折り目を含む面との間隔よりも広く形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載のスクリーン装置。 - 上記下側ガイド溝において、下側ガイド部と下側拡幅部とが、該ガイド溝の開口幅を該ガイド部から該拡幅部に向けて徐々に拡大させる傾斜部により連結されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のスクリーン装置。 - 上記可動框の第1保持部が、スクリーンの開閉方向に対し所定角度傾斜させて設けられており、上記スクリーンの第一端に配された襞が、上記所定角度傾斜させた状態で上記第1保持部に保持されている、
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のスクリーン装置。 - 上記建物開口を閉鎖した拡張状態におけるスクリーンの互いに隣接する襞が、上記折り目で略90度の角度を成していて、上記第1保持部のスクリーンの開閉方向に対する傾斜角度が略45度を成している、
ことを特徴とする請求項5に記載のスクリーン装置。 - 上記固定框が、上記建物開口を開放した収縮状態におけるスクリーンを収容する断面略コ字状の収容溝を備えていて、該収容溝を上記可動框側に開口させて上記左右縦枠の一方に固定されており、
該収容溝の内底部に、上記第2保持部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のスクリーン装置。 - 上記上側ガイド枠が、上記上側ガイド部を備えた上側枠本体部と、上記上側拡幅部を備えて該枠本体部とは別体に形成され、上記固定框の上端部において該枠本体部の一端に連結された上側キャップ部とにより構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン装置。 - 上記下側ガイド枠が、上記下側ガイド部を備えた下側枠本体部と、上記下側拡幅部を備えて該枠本体部とは別体に形成され、上記固定框の下端部において該枠本体部の一端に連結された下側キャップ部とにより構成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のスクリーン装置。 - 上記スクリーンが防虫ネットである、
ことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載のスクリーン装置。
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