JP4819761B2 - 検査データ収集システム - Google Patents
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Description
この方法では、データの転記間違いが生じる可能性がある。また、測定値と放射線測定器との関係付けを証明する必要があった。その為に、二重チェックや二重測定等の手段を講じる等の煩雑な手順が必要であった。
もし、データの記載間違いを生じ、後になってそれが発覚した場合には、検査のやり直し等の余分な工数と費用が必要になる。また、検査報告書の記載データが手入力のため、作成煩雑な作業になっている。
以上のように放射線管理区域での物品の移動や放射性物質を含む物を搬出する等の際に行なわれる放射能汚染検査や放射線線量検査の現状の課題に対し、従来、十分な品質管理の対策が実施されていない。例えば、特許文献1には、原子力施設解体の際に発生する廃棄物及びその収容容器にデータキャリアを付けて放射能管理を行うことが記載されている。
本発明の目的は、前記した課題を解決するために、放射能汚染検査や放射線線量検査の測定値1つ1つについて、それを測定した測定器のトレーサビリティを確保することが可能で、人為的な誤りによって、測定値の入力ミスを防止することが可能な検査データ収集システムを提供することにある。
携帯情報端末は、
放射線測定器の識別情報を取得する識別情報取得手段と、測定値を取得する測定値取得手段と、取得した測定値を検査データ管理サーバ計算機に、通信ネットワークを介して送信する送信手段と、操作部と、表示部とを有し、
識別情報取得手段によって取得された放射線測定器の識別情報を検査データ管理サーバ計算機に送信し、測定器データベースから対応する測定器情報を取得し、測定器情報にもとづいてその放射線測定器が有効であるか否を判定し、
有効と判定したとき測定値を取得可能とし、取得した測定値を、その放射線測定器の識別情報、又は識別情報に関係付けられた所定の情報と関係付けて、送信手段により検査データ管理サーバ計算機へ送信し、
検査データ管理サーバ計算機は、
携帯情報端末から放射線測定器の識別情報を取得したとき、放射線測定器の識別情報にもとづき測定器データベースからその放射線測定器に対応する測定器情報を検索して携帯情報端末に送信し、
携帯情報端末から受信した測定値を、放射線測定器の識別情報、又は識別情報に関係付けられた所定の情報と関係付けて、検査データ・データベースに蓄積することを特徴とする。
本発明の第1の実施形態に係わる検査データ収集システムについて、図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、放射線管理区域内での物品移動の際に放射能汚染を測定する検査を行って測定値を含む検査データを取得する第1の実施形態に係わる検査データ収集システムの全体構成図である。図2は、第1の実施形態に係わる検査データ収集システムで用いられる放射線測定端末の外観図である。図3は、第1の実施形態に係わる検査データ収集システムで用いられる検査データ管理サーバ計算機の機能ブロック図である。
原子力発電所における定期的な点検工事又は日常の点検作業において、作業員は放射線管理区域内で、例えば、工具類を用いて作業を行うが、その作業終了後、放射線管理区域内の所定の位置に工具類を戻す前に、所定の検査場所において作業員や工具類が放射能汚染されていないかどうか、汚染の度合いを検査し、汚染されている場合は除染し、汚染が無いことを確認して、工具類は所定の位置に格納され、その検査の結果が原子力発電所の管理者側に報告書の形で報告される。
以下では、放射能汚染を測定する検査を「表面汚染検査」と称する。
図1に示すように、検査データ収集システム100Aは、放射線測定端末1と、検査データ管理サーバ計算機(以下、単に、検査データ管理サーバと称する)4Aとが、無線ノード端末2を有する通信ネットワーク3を介して接続されて、構成されている。放射線測定端末1は、放射線測定器(以下、測定器と略称する)101と、支持部64(図2参照)で測定器101の筐体と結合された携帯情報端末103とが、有線の通信手段によって接続されて、構成されている。
なお、図1中、放射線測定端末1は、1台しか表示されていないが複数台用いても良い。
以下に、測定器101、携帯情報端末103及び検査データ管理サーバ4Aの構成を詳細に説明する。
図1において、測定器101は、放射能汚染又は放射線線量を測定する放射線測定器であり、内部バス12に接続したCPU14と、内部バス12に接続した計測部11、操作部13、メモリ15、表示部16、及び出力部17とを含んで構成されている。この計測部11は、測定器101が本来備える構成要素であり、GM管式や、シンチレータと光電子増倍管の組み合わせ等の図示しない放射線検出器と、放射線検出器からの信号を処理する図示しない電子回路と、その電子回路の動作を切り換える図示しないスイッチと、電子回路の出力するアナログ出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を含む。
計測部11に含まれる前記したスイッチは、操作部13からの操作により、CPU14に制御されて動作する。計測部11からの測定値であるデジタル出力信号はCPU14に入力されて、表示部16に表示されたり、通信機能を有する出力部17を介して、携帯情報端末103に出力されたりする。メモリ15には所定のプログラムが予め記憶されており、CPU14がそのプログラムを読み出して実行することにより、ユーザの操作部13の操作に応じて放射能汚染測定又は放射線線量を測定するデジタル式の測定器101として、機能させる。
なお、計測部11の前記した電子回路の動作を切り換える図示しないスイッチや、操作部13や、表示部16や、出力部17は、内部バス12と、図示省略のインターフェース回路を介して接続している。
ここでは、出力部17から出力される信号はUSBコネクタ18a(図2参照)を一端に有するUSBケーブル18により携帯情報端末103に入力される。
なお、測定器101は、GM管をプローブ61として用いたものでも、他の形式、例えば、NaIシンチレータを用いるもの、電離箱型式のものを用いるものでも良い。
ちなみに、図2では、本体101aの手前側(左側)の側面に支持部64を固定したが、逆に図2の紙面奥側の側面に支持部64を固定して本体101aの右側に携帯情報端末103を取り付けても良い。
図2に示すようにプローブ61にはRFICタグ19が貼付されている。RFICタグ19は、超小型のシリコン・マイクロチップであり、組み込まれたアンテナが、固有のシリアル番号(以下、RFICタグ識別情報(識別情報)と称する)を短距離無線で発信する。以下、後記するRFICタグ81A〜81Eも同様である。
次に図1及び図2を参照しながら携帯情報端末103の構成を説明する。携帯情報端末103は内部バス22に接続したCPU21と、内部バス22に接続したメモリ23、キーボード24、表示部25、入力部27、通信部28及びRFICタグ・リーダ・ライタ(以下、RFICタグR/Wと称する)29を含んで構成されている。
ここで、入力部27は請求項に記載の測定値取得手段に、通信部28は請求項に記載の送信手段に、RFICタグR/W29は請求項に記載の識別情報取得手段に対応する。
入力部27は、メスのUSBコネクタ26とUSBケーブル18のオスのUSBコネクタ18aがコネクタ接続されることによって、測定器101の出力部17から送信される測定値等を受信し、CPU11へ測定値等を入力する。
ここで、通信ネットワーク3は、例えば、インターネットの有線のLANやインターネット、あるいは、IEEE 802.11b規格等の無線LANで構成される。通信ネットワーク3には、通信部28との間で無線通信をする無線ノード端末2が接続されている。
RFICタグR/W29は、図1に示すように作業指示書80、表面汚染検査の測定場所に設置されている作業名称や作業期間等を表示するプロジェクトプレート83、物品84にそれぞれ貼付されているRFICタグ81A,81B,81Cや、作業員85、検査員87が作業衣の胸に付している個人IDカード93A,93Bに内蔵されているRFICタグ81D,81Eの各RFICタグ識別情報を読取るときにも用いる。
図2に仮想線(二点鎖線)で示すように、RFICタグR/W29は前方側に約10cm以下の距離でRFICタグ19,81A〜81Eと通信可能となっており、検査員86は、測定器101のハンドル部63を持ってRFICタグ19,81A〜81Eをスキャンする。
次に、図1、及び図3から図8を参照しながら検査データ管理サーバの構成について説明する。
検査データ管理サーバ4Aは、例えば、パーソナルコンピュータから構成され、CPU31と、CPU31に接続する内部バス32と、内部バス32に接続するメモリ33、マウス34a、キーボード34b、表示部35、通信部36、記憶部37、プリンタ38を含んで構成されている。
なお、マウス34a、キーボード34b、表示部35、通信部36、記憶部37、プリンタ38は、図示しないインターフェース回路を介して内部バス32と接続している。
記憶部37は、例えば、ハードディスク駆動装置で構成されている。記憶部37には、検査データ管理サーバ4Aとして機能させるための図示しない検査データ収集サーバ用アプリケーションプログラムが格納されており、CPU31(図1参照)は、そのアプリケーションプログラムを読み出して実行することによって検査データ管理サーバ4Aとしての機能を実現する。
DB検索応答部39a、検査データ収集部39bの具体的な動作は図9〜図11のフローチャートの中で説明し、届出書類作成支援部39cの具体的な動作についてはその後で説明する。
(作業件名DB)
図4は、作業件名DBに格納される作業件名データセットのレコード構成を示した図である。図4に示すように、作業件名DB41Aに格納される作業件名データセット41aのレコードは、測定場所名称411、測定場所ID412、前記した作業指示書80に貼付されたRFICタグ81B、又はプロジェクトプレート83に貼付されたRFICタグ81BのRFICタグ識別情報413、作業件名414、作業件名ID415、その作業に従事する作業員の作業員ID416、作業期間417、その他418・・・等によって構成される。図4で例示するように作業件名DB41A中の作業件名データセット41aは、1つの測定場所に対して、複数の作業件名に対するデータ(作業件名情報)を含む構成とされているので、測定場所ごとに作業件名データセット41aが作成されることを意味する。
ちなみに、その他418以降のレコードには、例えば、作業員の所属が含まれる。また、作業員IDは、別途に作業員DB45(図6参照)に登録された作業員の個人ID72のうち、その作業に従事すると前もって登録された作業員の個人ID72である。
これら各レコードは予め作業前に作業件名データセットに41aに登録される。
図5は、測定器DBのレコード構成の例を示した図である。図5に示すように、測定器DB42のレコードは、測定器名称421、測定器ID422、測定器101に貼付されたRFICタグ19のRFICタグ識別情報423、測定器型式424、製造番号425、製造者426、校正実施日247、校正有効期限428、その他の各レコードによって構成されている。測定器型式424は、GM管式サーベイメータ、NaIシンチレータサーベイメータ等の型式が表示され、その型式表示には表面汚染検査、表面線量当量率検査等の使用目的を示す情報も含まれており、これを読み取ることにより使用できるものが表面汚染検査、表面線量当量率検査のいずれなのか、それともその両方なのか携帯情報端末103で判定できるようになっている。
ここで、「感度」とは、GM管式サーベイメータにおける時定数又は測定時間(秒)のことである。「換算定数」とは、GM管式サーベイメータの場合の、計数率(cpm)を表面汚染密度(Bq/cm2)に換算する定数のことである。また、「検出限界」とは、そのGM管式サーベイメータにおける検出精度のことであり、この値より小さい数値の測定値が出力されても、意味を持たない値のことである。従って、このGM管式サーベイメータを使用して、表面汚染検査の対象が放射能汚染されているとの判定は、測定値(cpm)からバックグラウンド(BG(cpm))を差し引いた結果の計数率(cpm)から換算した表面汚染密度(Bq/cm2)が「検出限界値」以上のとき、「汚染されている」と判定し、「検出限界値」未満の場合、「汚染されていない」と判定する。
以上の各測定器101に対する測定器DB42のレコードの内容が請求項の測定器情報に対応する。
図6は、検査員DB、作業員DBのレコード構成の例を示した図である。図6に示すように、検査員DB43並びに作業員DB45のレコードは、氏名71、氏名ID72、個人IDカード93A,93B等に内蔵されているRFICタグ81D,81E等のRFICタグ識別情報73、所属74、生年月日75、性別76、職種77、資格78、届出作業件名ID79等の各レコードによって構成されている。
図7は、物品DBのレコード構成の例を示した図である。図7に示すように、物品DB44Aのレコードは、物品名称441、物品ID442、物品84に貼付されているRFICタグ81CのRFICタグ識別情報443、物品種別444、物品製造メーカ445、物品寸法446等の各レコードによって構成されている。
図8は、検査データ・データセットのレコード構成の例を示した図である。図8に示すように、検査データDB46Aに格納される検査データ・データセット56aのレコードは、作業件名461、作業件名ID462、測定場所ID463、物品ID464、測定器ID465、検査員の個人ID72(図6参照)である検査員ID466、作業員(被測定者)の個人ID72(図6参照)である作業員ID467、測定値468、及び測定日時469の各レコードによって構成される。
図8においてA,Bは1つの検査データの1つの組単位を示し、検査対象(測定対象物)の物品84及び作業員85に対して兼用される書式である。従って、検査データの1つの組単位においては、物品ID464と、作業員ID467のうちの一方だけが記録され、他方はブランクである。
以上のようにして、物品84や作業員85の測定値468を、その測定値468を測定した測定器101の識別番号(識別情報に関係付けられた所定の情報)に関係付けるとともに、検査員86の識別番号及び測定日時にも関係付ける。このような関係付けにより、検査で測定される測定値は、誰が、いつ、どこで、どの測定器を使用して測定したものであるかを容易にトレースすることができるようになる。
次に、図9から図12を参照しながら(適宜、図1、図2参照)放射線管理区域内の物品84や作業員85の表面汚染検査の測定値を取得し、その検査データを検査データDB46Aへ登録するまでの手順について説明する。
図9から図11は、表面汚染検査時の放射線測定端末及び検査データ管理サーバにおける処理の制御の流れを示すフローチャートである。フローチャートを一点鎖線で左右に分け、左側が放射線測定端末1における制御の流れを示し、右側が検査データ管理サーバ4Aにおける制御の流れを示す。検査データ管理サーバ4A側では、ステップS52は検査データ収集部39bにおいて実行されるが、他の検査データ管理サーバ4A側の制御は、DB検索応答部39aにおいて実行される。
図12は、表面汚染検査時に、放射線測定端末を構成する携帯情報端末の表示部に表示される検査測定記録シートの例を示した図である。
ここで検査データ管理サーバ4Aが、携帯情報端末103を認識しているとは、検査データ管理サーバ4Aが起動して、検査データ収集サーバ用アプリケーションプログラムがすでに起動した上で、DB検索応答部39aが携帯情報端末103と通信接続状態にあることを言う。
たとえ、混信があったとして作業件名の検索であることを示す制御コマンドが付されて別のRFICタグのRFICタグ識別情報を検査データ管理サーバ4Aに送信したとしても、作業件名DB41Aには該当するRFICタグ識別情報に対応する作業件名情報が存在しないので、容易にエラーを検出でき、読み込みエラーを携帯情報端末103に通知することは容易である。
検査員86は、表示された作業件名が正しいか否かを作業指示書80で確認して、ステップS16において正しい場合(Yes)は、キーボード24のキー「Y」を検査員86が押下すると、ステップS18へ進む。誤っている場合(No)は、キーボード24のキー「N」を検査員86が押下すると、ステップS17に進み、「作業件名を再度入力して下さい」のメッセージを表示して、ステップS12へ戻る。そこで検査員86が正しいプロジェクトプレート83のRFICタグ81BをRFICタグR/W29でスキャンする。
なお、測定器情報の中には、その他に「感度」、「換算定数」、「検出限界値」が含まれ、それらも携帯情報端末103に送信される。
続いて、表示画面に「検査員のRFICタグの読み込み」とメッセージを表示して、次の操作を検査員86に促す。
これを受けて、検査員86は、測定器101を他の校正されたものと交換する等の処置をとることができる。このとき、携帯情報端末103をオン状態のまま、別の測定器101とUSBケーブル18で接続し直すことで、ステップS11からステップS16までの作業は、繰り返す必要は無い。
検査データ管理サーバ4AのDB検索応答部39aは、検査員の検索の制御コマンドとともにRFICタグ識別情報を受信し(ステップS27)、受信したRFICタグ識別情報にもとづいて検査員DB43を参照して該当する検査員86の「氏名」、「個人ID」、「所属」等の検査員情報を取得し、携帯情報端末103へ送信する(ステップS28)。
そして、表示画面には図示省略の、「次へ:→」のアイコン表示がなされており、キーボード24の矢印キー「→」を検査員86が操作すると、ステップS30へ進む。
検査員86は、表示の指示に従って、物品84に貼付されているRFICタグ81C、又は作業員85の個人IDカード93AにRFICタグR/W29にかざす。すると、RFICタグR/W29は、RFICタグ81C又はRFICタグ81Dと通信して、RFICタグ識別情報を受信し、携帯情報端末103は、受信したRFICタグ識別情報を物品名の検索、又は作業員名の検索であることを示す制御コマンドを付して、通信部28から通信ネットワーク3経由で検査データ管理サーバ4Aに送信する(ステップS31、「RFICタグ識別情報読み込み、送信」)。
ステップS42では、携帯情報端末103は、物品84の「物品名称」、「物品ID」を取得し、通信ネットワーク3を介して検査データ管理サーバ4Aから取得し、検査測定記録シート95(図12参照)に表示する(「物品の「物品名称」、「物品ID」を受信し、表示」)。具体的には、検査測定記録シート95において、物品情報の欄957の各レコード欄に物品情報である「物品名称」、「物品ID」が自動的に記入されて表示される。そして、ステップS42の後ステップS43へ進む。
なお、このメッセージ画面には、図示省略するがデジタル値の測定値を表示する「測定値表示ウインド」と、「測定値確定、次へ →」のアイコンが表示されており、この画面表示状態で測定値が「測定値表示ウインド」に、測定器101から出力される測定値が、次々と表示され続ける。携帯情報端末103は、この表示画面の状態でキーボード24の「→」キーが押下されたか否かをチェックする(ステップS44、「取得操作完了?」)。
検査員86は、測定器101の表示部16の測定値の表示と、携帯情報端末103の表示部25の表示画面の「測定値表示ウインド」に表示された測定値を確認して、正しい測定値と確認した上で、「→」キーを押す。
ステップS50では、携帯情報端末103は表示部25の表示画面に「検査終了(N)」のアイコンを表示し、検査継続か否かをチェックする。ここで、検査継続か否かのチェックは、検査員86がキーボード24で「N」のキーを押下したか否かをチェックすることで行う。「N」のキーが押下されたことが検出されなかった場合(Yes)は、ステップS30に戻り、被測定物品または被測定者の表面汚染検査を繰り返す。「N」のキーが押下されたことが検出された場合(No)は、ステップS51へ進む。
なお、この例ではステップS30に進んでも、そのメッセージ画面には、「検査終了(N)」のアイコンを表示して、ステップS50のチェックの画面が継続しているので、次の検査対象のRFICタグ81CまたはRFICタグ81Dを読み込む動作をしない限り、キーボード24の「N」キーを押下して、ステップS51へ移行できる。
また、携帯情報端末103の表示部25の表示画面に表示してきた検査測定記録シート95を検査データ管理サーバ4Aに転送し、記憶装置37に記憶させても良い。
以上で、一連の検査データの取得及び記録手順が終了する。
ここでは、携帯情報端末103も放射線管理区域外には持ち出さず、放射線管理区域内の所定の場所に格納することとする。
なお、検査員86が複数いて、別の放射線測定端末1を用いて検査している場合は、その放射線測定端末1の携帯情報端末103においても前記したステップS11〜S52の制御がなされ、別セットの「作業件名」、「作業件名ID」、「作業場所ID」、「測定器ID」、検査員86の「個人ID」、被測定者の作業員85の「個人ID」と測定値、被測定物品の「物品ID」と測定値等が、通信ネットワーク3経由で受信されて、検査データDB46Aに別セットの検査データ・データセット46aとして蓄積される。
検査員86は、自分のオフィスに戻り、オフィスに設置されている図示省略のパーソナルコンピュータの端末から検査データ管理サーバ4Aに接続し、届出書類作成支援部39cの機能を起動し、検査データDB46Aを読み出して、「作業件名ID」を指定することによりその「作業件名ID」のラベルを付された検査データ・データセット41aから、「測定器ID」、検査員86の「個人ID」、被測定者の作業員85の「個人ID」と「測定値」、被測定物品の「物品ID」と「測定値」、「測定日時」等を取得する。
「測定器ID」にもとづいて測定器DB42から「測定器名称」、「校正有効期限」、「感度」、「換算定数」、「検出限界値」を取得し、検査員86の「個人ID」にもとづいて検査員DB43から検査員86の「氏名」、「所属」を取得し、被測定者の作業員85の「個人ID」にもとづいて作業員DB45から作業員85の「氏名」、「所属」を取得し、被測定物品の「物品ID」にもとづいて物品DB44Aから「物品名称」を取得する。
このとき、同じ「作業件名ID」を有し、測定日時が同じ別の検査データ・データセット46aが検査データDB46A内に存在する場合は、その検査データ・データセット46aも読み出して前記のように関連する情報を読み出す。
書式DB47Aに登録されている届出書類の書式は、図示省略するが、前記した検査測定記録シート95(図12参照)のレコード欄を一部削除したものであり、レコード欄として、作業件名欄、測定場所(作業エリア)欄、測定日欄、測定器情報欄(名称欄、識別番号欄、バックグラウンド欄、感度欄、換算定数欄、検出限界値欄等)、検査員86の所属欄と氏名欄、作業員85の所属欄と氏名欄、作業員85の汚染判定結果欄、物品84の物品名称欄、測定値欄、汚染判定結果欄等が用意されている。
そして、各レコード欄には、記入されるデータの種別を示す識別符号を有しており、前記した検査データの各データの種類を示す識別符号と対応付けられている。
電力会社によって届出書類の書式が異なる場合、その書式ごとに、書式の各レコード欄に対応づけるデータの識別符号を書式のレコード欄中に指定しておけば、届出書類作成支援部39cは、書式を読み出したときに、その書式のレコード欄の指定する識別符号のデータを検査データから選定して、書式の各レコード欄に容易に貼り付けることができる。
また、ステップS52の次に、検査データ収集部39bは、作業件名DB41Aの当該の作業件名IDに含まれる事前に登録された作業員85において、検査データが受信されていない作業員85の個人IDを検索して、その「個人ID」と「氏名」を、その作業で通信中の携帯情報端末103に通知し、検査員86に検査忘れの注意喚起、又は当日の作業欠席を確認させるようにしても良い。又、当日の作業立会者に対して作業員85と同じく表面汚染検査をした場合に、前記した要チェックフラッグにもとづいて検出し、別個の取り扱いが可能となる。
次に本発明の第2の実施形態に係わる検査データ収集システムについて、図面を参照しながら以下詳細に説明する。
原子力発電所における定期的な点検工事等において、放射性廃棄物が発生するが、そのような放射性廃棄物を容器に納めて、更に、梱包して構内の放射性廃棄物貯蔵設備まで輸送したり、放射性物質輸送容器(以下、単に容器と称する)の中に格納して構外の放射性廃棄物貯蔵設備等に輸送したりする場合がある。そのような場合に、容器や梱包の表面が放射能汚染をしていないことを確認する表面汚染検査とか、容器や梱包の表面から所定の距離における表面線量当量率が規定値未満であることの確認検査(以下、表面線量当量率検査と称する)の結果が原子力発電所の管理者側に報告書の形で報告され、輸送の許可が得られる。
図13は、構内輸送または構外輸送での前記容器の輸送の際に表面汚染検査や表面線量当量率検査を行って検査データを取得する第2の実施形態に係わる検査データ収集システムの全体構成図である。図14は、第2の実施形態に係わる検査データ収集システムで用いられる検査データ管理サーバ計算機の機能ブロック図である。
第1の実施形態に係わる検査データ収集システムと同一の構成については、同じ符号を付し重複する説明を省略する。
また、第1の実施形態に係わる検査データ収集システム100Aにおける放射線測定端末1では、測定器101は表面汚染密度を測定する機能だけで十分であったが、本実施形態に係わる検査データ収集システム100Bにおける放射線測定端末1では、測定器101は表面汚染密度を測定する機能と表面線量当量率を測定する機能が必要である。従って、ここでは、測定器101としてGM管式サーベイメータを使用し、ファンクションを表面汚染密度の測定モードと表面線量当量率の測定モードとの間で切り換えて使用するものとして説明する。
なお、図13中、放射線測定端末1は、1台しか表示されていないが複数台用い、表面汚染検査用、表面線量当量率検査用に分けて使用しても良い。また、表面汚染検査用、表面線量当量率検査用それぞれ複数の放射線測定端末1を用いても良い。
以下に、検査データ管理サーバ4Bの構成を詳細に説明する。
次に、図13、及び図14から図20を参照しながら、適宜、図2、図6を参照して検査データ管理サーバ4Bの構成について説明する。
検査データ管理サーバ4Bは、第1の実施形態と同様に、例えば、パーソナルコンピュータから構成されている。記憶部37には検査データ管理サーバ4Bとして機能させるための検査データ収集サーバ用アプリケーションプログラムが格納されており、CPU31(図13参照)はそのアプリケーションプログラムを読み出して実行することによって検査データ管理サーバ4Bとしての機能を実現する。このアプリケーションプログラムは第1の実施形態と異なる。
DB検索応答部39a、検査データ収集部39bの具体的な動作は図21〜図25のフローチャートの中で説明し、届出書類作成支援部39cの具体的な動作についてはその後で説明する。
(作業件名DB)
図15は、作業件名DBに格納される作業件名データセットのレコード構成の例を示す図である。図15に示すように、作業件名データセット41bのレコードは、搬出場所(名称)541、搬出場所ID542、前記した作業指示書80に貼付されたRFICタグ81B、又はプロジェクトプレート83に貼付されたRFICタグ81BのRFICタグ識別情報543、作業件名544、作業件名ID545、その物品搬出作業に従事する作業員85の個人ID72(図6参照)である作業員ID546、搬出希望日時547、搬出先548、使用場所549、使用場所区分550、その他551等によって構成される。図15に例示するように作業件名データセット41bは、1つの搬出場所に対して、複数の作業件名に対するデータの組として構成されているので、搬出場所ごとに作業件名データセット41bが作成されることを意味する。
また、「使用場所」とはこれまで使用していた場所での物品84の置かれていた場所の名称であり、「使用場所区分」とは放射線管理のレベルを言う。
検査員DB43、監理員DB48、搬出責任者DB49、車両運転手DB50のレコード構成は、第1の実施形態の説明で用いた図6に示したものと同じである。
物品DB44Bのレコード構成は、第1の実施形態の説明で用いた図7に示したものと同じである。
図16の(a)は、輸送車両DBのレコード構成の例を示した図である。図16の(a)に示すように、輸送車両DB51のレコードは、車両のIDを示す車両番号511、輸送車両90(図13参照)に貼付されたRFICタグ81IのRFICタグ識別情報512、車両機種(名称)513、車検有効期限514、所属会社515、届出作業件名ID516の各レコードによって構成される。
図16の(b)は、測定ポイントDBのレコード構成の例を示した図である。図16の(b)に示すように、測定ポイントDB52のレコードは、座標や位置名称等で示した測定ポイント名称521、測定ポイントID522、測定ポイント91(図13参照)に貼付されたRFICタグ81Kの識別情報523、関係付け情報524の各レコードによって構成される。
ここで、測定ポイント名称521の測定ポイントの座標や位置名称は、作業指示書80中に具体的に記載して、物品84の形状、輸送車両90の外観に対してどこを測定ポイントとするかを指定している。
ここで、通常、測定ポイント91として、スミヤ法で表面汚染密度(Bq/cm2)を測定する測定ポイント91A(図17参照)がある。又、ゼロ距離での表面線量当量率(mSv/h)を測定する容器表面の測定ポイント91B(図17及び図18参照)と、測定ポイント91Bから法線方向外側に1mはなれた空間位置で表面線量当量率(mSv/h)を測定する測定ポイント91C(図18参照)を一対にして測定することが多い。
更に、物品84に対する測定ポイント91A、91B、91Cの場合は、その物品84を特定する物品IDが関係付け情報524の中に含まれている。同様に輸送車両90に対する測定ポイント91A、91B、91Cの場合は、その輸送車両90を特定する車両番号(ID)が関係付け情報524の中に含まれている。
こうすることにより、その測定値がどの物品84又は輸送車両90に対するものであるか、又、一対の測定ポイント91B,91Cのいずれであるか、表面汚染密度の測定と表面線量当量率の測定のいずれであるかを特定しやすい。
図18は表面線量当量率検査の測定ポイントを示すRFICタグの取り付け方法を説明する図であり、(a)はゼロ距離の表面線量当量率検査の測定ポイントを示すRFICタグを貼付されたカードの構成図であり、(b)は1m距離の表面線量当量率検査の測定ポイントを示すRFICタグを収納するホルダケースを説明する図であり、(c)は(b)に示したホルダケースの変形例を示す図であり、(d)は、(c)におけるA部拡大の作用説明図である。
図17に示すように、物品84、つまり、容器の表面には物品84を識別するためのRFICタグ81Cが貼付されており、更に、測定ポイント91Aを示すためのRFICタグ81K(1)、及び測定ポイント91Bを示すためのカード105が測定ポイント91Bの近くに貼付されている。カード105上には、RFICタグ81K(2)が貼付されている。
収納ケース107aは、一端が有底で、他端が開口し、内部に薄板のホルダ107cを収容可能な平面形状が長方形の薄い隙間空間を有する鞘形状であり、有底の一端側の内側にバネ107bの一端を固定している。バネ107bの他端はホルダ107cの収納ケース107aに収納される挿入側の一端に固定されており、バネ107bの引っ張り力により、ホルダ107cが収納ケース107a内に収納されるようになっている。ホルダ107cの他端は所定の長さ、例えば、1mの長さの紐106一端に固定され、紐106の他端は、カード105に固定されている。
ここで、物品84の表面にカード105が貼付された位置が前記したゼロ距離の表面線量当料率を測定する測定ポイント91Bに対応し、紐106を測定ポイント91Bから法線方向外側に一杯伸ばした空間位置が容器表面から1m離れた位置における表面線量当量率を測定する測定ポイント91Cに対応する(図18の(b)参照)。
そして、RFICタグ81K(1)は、測定ポイント91Aにおける表面汚染検査を判別するためのものである。又、RFICタグ81K(2)は、測定ポイント91Bにおけるゼロ距離での表面線量当量率検査を判別するためのものであり、RFICタグ81K(3)は、測定ポイント91Cにおける表面線量当量率検査を判別するためのものである。
紐106が所定の長さ一杯に伸ばされるとコイルバネ108iが伸びて、ラッチ爪108hとラッチ溝108eとの係合がはずれ、ねじりコイルバネ108dの付勢力によりホルダ108bが開き、RFICタグ81K(3)が露出し、RFICタグR/W29と通信可能になる。
ホルダケース107又はホルダケース108は、請求項に記載の所定距離規制格納手段を構成する。
図19は、容器や梱包等の物品の内容物測定記録DBのレコード構成を示した図である。図19に示すように、内容物測定記録DB53のレコードは、物品ID531、内容物名532、内容物ID533、数量534、測定器ID535、表面汚染密度の測定値536、表面線量当量率の測定値537、放射能量の測定値538、重量の測定値539、比放射能の計算値540の各レコードによって構成される。
このレコードに含まれる各測定値536,537,538,539は輸送車両90に搭載される前に、別途測定されて、内容物測定記録DB53に登録されている。
図20は、検査データ・データセットのレコード構成の例を示した図である。図20に示すように、検査データDB46Bに格納される検査データ・データセット46bのレコードは、作業件名471、作業件名ID472、搬出場所ID473、物品ID474、測定器ID475、検査員の個人ID72(図6参照)である検査員ID476、監理員87の個人ID72(図6参照)である監理員ID477、搬出責任者88の個人ID72(図6参照)である搬出責任者ID478、測定ポイントID479、車両運転手898の個人ID72(図6参照)である車両運転手ID480、車両番号(ID)481、測定値482、測定日時483、その他484等の各レコードによって構成される。
ちなみに、測定ポイントID479は、具体的には前記したように作業指示書80で指定された当該の表面を測定器101でサーベイして、サーベイで検出された測定値の最大値を示す部位近くに貼付等により対応させたRFICタグ81K(1),RFICタグ81K(2),RFICタグ81K(3)と対応している。
測定値482は、測定器101により物品84を検査した時に得られた測定値である。測定日時483は物品84の検査をした日時を示す。
以上のようにして、物品84の測定値482を、その測定値482を測定した測定器101の識別番号に関係付けるとともに、検査員86や監理員87や搬出責任者88や車両運転手89の識別番号及び測定日時にも関係付ける。このような関係付けにより、検査で取得される測定値は、誰が、いつ、どこで、どの測定器101を使用して測定したものであるかを容易にトレースすることができるようになる。
次に、図21から図25を参照しながら放射線管理区域内の物品84の構内輸送又は構外への輸送における、表面汚染検査や表面線量当量率検査の測定値を取得し、その検査データを検査データDB46Bへ登録するまでの手順について説明する。
図21から図25は、表面汚染検査や表面線量当量率検査時の放射線測定端末及び検査データ管理サーバにおける処理の制御の流れを示すフローチャートである。フローチャートを一点鎖線で左右に分け、左側が放射線測定端末1における制御の流れを示し、右側が検査データ管理サーバ4Bにおける制御の流れを示す。検査データ管理サーバ4B側の制御は、ステップS160は検査データ収集部39bにおいて実行されるが、他の検査データ管理サーバ4B側の制御は、DB検索応答部39aにおいて実行される。
図26は、表面汚染検査及び表面線量当量率検査時に、携帯情報端末の表示部に表示される検査測定記録シートの例を示した図である。
ここで検査データ管理サーバ4Bが、携帯情報端末103を認識しているとは、検査データ管理サーバ4Bが起動して、構内輸送及び構外輸送の検査データ収集サーバ用アプリケーションプログラムがすでに起動した上で、DB検索応答部39aが携帯情報端末103と通信接続状態にあることを言う。
例え、混信があったとして作業件名の検索であることを示す制御コマンドが付されて別のRFICタグのRFICタグ識別情報を検査データ管理サーバ4Aに送信したとしても、作業件名DB41Bには該当するRFICタグ識別情報に対応する作業件名情報が存在しないので、容易にエラーを検出でき、読み込みエラーを携帯情報端末103に通知することは容易である。
検査員86は、表示された作業件名が正しいか否かを作業指示書80で確認して、ステップS106において正しい場合(Yes)は、キーボード24のキー「Y」を検査員86が押下すると、ステップS108へ進む。誤っている場合(No)は、キーボード24のキー「N」を検査員86が押下すると、ステップ107に進み、「作業件名を再度入力して下さい」のメッセージを表示して、ステップS102へ戻る。そこで検査員86が正しいプロジェクトプレート83のRFICタグ81Bまたは作業指示書80のRFICタグ81AをRFICタグR/W29でスキャンする。
検査データ管理サーバ4BのDB検索応答部39aは、検査員の検索の制御コマンドとともにRFICタグ識別情報を受信し(ステップS110)、受信したRFICタグ識別情報にもとづいて検査員DB43を参照して該当する検査員86の「氏名」、「個人ID」、「所属」等の検査員情報を取得し、携帯情報端末103へ送信する(ステップS111)。
そして、表示画面には図示省略の、「次へ:→」のアイコン表示がなされており、キーボード24の矢印キー「→」を検査員86が操作すると、ステップS113へ進む。
ただし、空間線量の低い位置で、つまり、物品84や車両90から離れて、バックグラウンドの低い状態で測定する。
これを受けて、検査員86は、測定器101を他の校正されたものと交換する等の処置をとることができる。このとき、携帯情報端末103をオン状態のまま、別の測定器101とUSBケーブル18で接続し直すことで、ステップS101からステップS112までの作業は、繰り返す必要は無い。
携帯情報端末103は、通信ネットワーク3を介して監理員87の「氏名」、「個人ID」、「所属」等の監理員情報を受信して検査測定記録シート97に表示する(ステップS124)。具体的には、検査測定記録シート97において、保安監督者(監理員)情報の欄979の各レコード欄に、監理員情報である「所属」、「氏名」、「個人ID」等が自動的に記入されて表示される。
そして、表示画面には図示省略の、「次へ:→」のアイコン表示がなされており、キーボード24の矢印キー「→」を検査員86が操作すると、ステップS125へ進む。
携帯情報端末103は、通信ネットワーク3を介して搬出責任者88の「氏名」、「個人ID」、「所属」等の搬出責任者情報を受信して検査測定記録シート97に表示する(ステップS129)。具体的には、検査測定記録シート97において、搬出責任者情報の欄980の各レコード欄に、搬出責任者情報である「所属」、「氏名」、「個人ID」等が自動的に記入されて表示される。
そして、表示画面には図示省略の、「次へ:→」のアイコン表示がなされており、キーボード24の矢印キー「→」を検査員86が操作すると、ステップS130へ進む。
ステップS130では、携帯情報端末103は、表示部25の表示画面に「車両運転手のRFICタグの読み込み」とメッセージを表示する。検査員86は、表示の指示に従って、車両運転手89の個人IDカード93E(図13参照)にRFICタグR/W29にかざす。すると、RFICタグR/W29はRFICタグ81H(図13参照)と通信して、RFICタグ識別情報を受信し、携帯情報端末103は、受信したRFICタグ識別情報を車両運転手名の検索であることを示す制御コマンドを付して、通信部28から通信ネットワーク3経由で検査データ管理サーバ4Bに送信する(ステップS131、「RFICタグ識別情報読み込み、送信」)。
携帯情報端末103は、通信ネットワーク3を介して搬出責任者88の「氏名」、「個人ID」、「所属」等の車両運転手情報を受信して検査測定記録シート97に表示する(ステップS133)。具体的には、検査測定記録シート97において、測定結果(輸送車両)の測定値の欄993、996が未記入の最初の行の車両運転手ID欄990に「個人ID」が自動的に記入されて表示される。
そして、表示画面には図示省略の、「次へ:→」のアイコン表示がなされており、キーボード24の矢印キー「→」を検査員86が操作すると、ステップS135へ進む。
携帯情報端末103は、通信ネットワーク3を介して輸送車両の「車両番号(ID)」等を受信して検査測定記録シート97に表示する(ステップS139)。具体的には、検査測定記録シート97において、測定結果(輸送車両)の測定値の欄993、996が未記入の最初の行の輸送車両ID欄989に「車両番号(ID)」が自動的に記入されて表示される。
そして、表示画面には図示省略の、「次へ:→」のアイコン表示がなされており、キーボード24の矢印キー「→」を検査員86が操作すると、ステップS140へ進む。
ステップS140では、携帯情報端末103は、表示部25の表示画面に「搬出物品のRFICタグの読み込み」とメッセージを表示する。検査員86は、表示の指示に従って、物品84に貼付されているRFICタグ81CにRFICタグR/W29にかざす。すると、RFICタグR/W29はRFICタグ81Cと通信して、RFICタグ識別情報を受信し、携帯情報端末103は、受信したRFICタグ識別情報を物品名の検索であることを示す制御コマンドを付して、通信部28から通信ネットワーク3経由で検査データ管理サーバ4Bに送信する(ステップS141、「RFICタグ識別情報読み込み、送信」)。
ステップS144では、検査データ管理サーバ4Bは、ステップ143において取得した物品IDにもとづいて内容物測定記録DB53から「内容物名」、「内容物ID」、「数量」、「表面汚染密度」、「表面線量当量率」、「放射能量」、「重量」、「比放射能」等を取得し、「物品名称」、「物品ID」と共に携帯情報端末103へ送信する。
また、検査測定記録シート97において、測定結果(梱包又は容器)の測定値の欄984、987が未記入の最初の行の物品情報欄981に「物品名称」、「物品ID」、「内容物ID」が自動的に記入されて表示される。
(測定ポイント91Aにおける表面汚染密度の測定)
次に、ステップS146では、携帯情報端末103は、表示部25の表示画面に「測定ポイントのRFICタグの読み込み」のメッセージを表示とメッセージを表示する。この表示画面では、「次の物品又は次の輸送車両へ (N)」のアイコンも表示する。このアイコンの役割については、ステップS157の説明において後記する。
検査員86は、表示の指示に従って、先ず物品84に貼付されている測定ポイント91Aを示すRFICタグ81K(1)にRFICタグR/W29にかざす。すると、RFICタグR/W29はRFICタグ81K(1)と通信して、RFICタグ識別情報を受信し、携帯情報端末103は、受信したRFICタグ識別情報を測定ポイント名称の検索であることを示す制御コマンドを付して、通信部28から通信ネットワーク3経由で検査データ管理サーバ4Bに送信する(ステップS147、「RFICタグ識別情報読み込み、送信」)。
検査員86は、測定器101の表示部16の測定値の表示と、携帯情報端末103の表示部25の表示画面の「測定値表示ウインド」に表示された測定値を確認して、正しい測定値と確認した上で、「→」キーを押す。
なお、除染対策を実施した後に、スミヤ法により作業指示書80に指示された表面における表面汚染密度の最大値を示す測定ポイント91Aを再度設定する必要がある場合もある。
ステップS156では、携帯情報端末103は表示部25の表示画面に「同一物品又は同一車両の別の測定ポイントがあるか?」の質問メッセージを表示し、検査員86のチェックを促し、同一物品84、または、同一輸送車両90に対する検査継続か否かをチェックする。ここで、検査継続か否かのチェックは、検査員86がキーボード24で「N」のキーを押下したか否かをチェックすることで行う。「N」のキーが押下されたことが検出されなかった場合(Yes)は、ステップS146に戻り、次の測定ポイント91A、測定ポイント91B、又は測定ポイント91Cの検査を繰り返す。「N」のキーが押下されたことが検出された場合(No)は、ステップS157へ進む。
次に、ステップS156においてYesの場合で、ステップS146に戻り、ステップS147において、測定ポイント91Bの近くのRFICタグ81K(2)のRFICタグ識別情報を読み込む場合について説明する。
検査員86は、表示の指示に従って、物品84に貼付されている測定ポイント91Bを示すRFICタグ81K(2)にRFICタグR/W29にかざす。すると、RFICタグR/W29はRFICタグ81K(2)と通信して、RFICタグ識別情報を受信し、携帯情報端末103は、受信したRFICタグ識別情報を測定ポイント名称の検索であることを示す制御コマンドを付して、通信部28から通信ネットワーク3経由で検査データ管理サーバ4Bに送信する(ステップS147、「RFICタグ識別情報読み込み、送信」)。
検査員86は、測定器101の表示部16の測定値の表示と、携帯情報端末103の表示部25の表示画面の「測定値表示ウインド」に表示された測定値を確認して、正しい測定値と確認した上で、「→」キーを押す。
なお、遮へい対策染を実施した後に、作業指示書80に指示された表面におけるゼロ距離の表面線量当量率の最大値を示す測定ポイント91Bを再度設定する必要がある場合もある。
次に、ステップS156においてYesの場合で、ステップS146に戻り、ステップS147において、測定ポイント91CのRFICタグ81K(3)のRFICタグ識別情報を読み込む場合について説明する。
検査員86は、カード105のポケット105aからホルダケース107を取り出して、紐106を目一杯引っ張りホルダ107cを収納ケース107aから露出させRFICタグ81K(3)を通信可能な状態にする。このとき法線方向に引っ張る。
検査員86は、表示の指示に従って、物品84に貼付されている測定ポイント91Cを示すRFICタグ81K(3)にRFICタグR/W29にかざす。すると、RFICタグR/W29はRFICタグ81K(3)と通信して、RFICタグ識別情報を受信し、携帯情報端末103は、受信したRFICタグ識別情報を測定ポイント名称の検索であることを示す制御コマンドを付して、通信部28から通信ネットワーク3経由で検査データ管理サーバ4Bに送信する(ステップS147、「RFICタグ識別情報読み込み、送信」)。
検査員86は、測定器101の表示部16の測定値の表示と、携帯情報端末103の表示部25の表示画面の「測定値表示ウインド」に表示された測定値を確認して、正しい測定値と確認した上で、「→」キーを押す。
なお、遮へい対策染を実施した後に、作業指示書80に指示された表面におけるゼロ距離の表面線量当量率の最大値を示す測定ポイント91Bを再度設定する必要がある場合もある。
ステップS155では、携帯情報端末103は、「測定ポイントID」と、測定値を日時情報とともにメモリ(フラッシュメモリ)23に記憶する。ここで、測定値とは、測定値欄987bの情報である。
次に、輸送車両90の、例えば、車輪に対して表面汚染検査や表面線量当量率検査をする場合について説明する。この場合は、物品84に対する検査と方法は同じであるが、RFICタグ81K(1)が測定ポイント91Aの近くに貼付されておらず、作業指示書80に貼付されている場合もある。その場合は、先ず、携帯情報端末103に作業指示書80に貼付されたRFICタグ81K(1)のRFICタグ識別情報を読み込ませて、測定ポイント91Aの名称を検査データ管理サーバ4Bから取得させて、その後に、表面汚染密度の測定値を測定器101から取得させる。その制御の流れは、物品84の測定ポイント91Aに対する表面汚染検査の制御の流れのステップS146〜S156の制御と同一であるが、表示画面の検査測定記録シート97における記入欄が異なり、測定結果(輸送車両)の欄が対象となり、測定ポイント情報欄992に測定ポイント91Aの名称が記入され、表面汚染密度の測定値はその右の測定値欄993に記入される。
また、ステップS155においてメモリ23に記憶する測定値とは、測定値欄993の情報である。
また、ステップS155においてメモリ23に記憶する測定値とは、測定値欄996aの情報である。
また、ステップS155においてメモリ23に記憶する測定値とは、測定値欄996bの情報である。
ステップS159では、メモリ(フラッシュメモリ)23に記憶された「作業件名ID」、「物品ID」、「測定器ID」、検査員86の「個人ID」、監理員の「個人ID」、搬出責任者の「個人ID」、車両運転手の「個人ID」、「車両番号(ID)」、測定値等を、検査データ送信を意味する制御コマンドを付して、検査データ管理サーバ4Bに送信する。このとき、測定値の情報には、それがどの測定ポイント91A,91B,91Cに対するどのような内容(表面汚染密度、ゼロ距離の表面線量当量率、1m距離の表面線量当量率)のものであるかを示す情報、どの物品84又は輸送車両90に対するものであるかを示す情報、どの輸送車両90に積載された物品84であるかを示す情報、判定結果及び日時情報、輸送車両90とその車両運転手89とを対応付ける情報等が付されている。
また、「作業件名ID」とともに、レコード欄970の検査記録番号も付されて送信すると都合が良い。
以上で、一連の検査データの取得及び記録手順が終了する。
なお、検査員86が複数いて、別の放射線測定端末1を用いて検査している場合は、その放射線測定端末1の携帯情報端末103においても前記したステップS101〜S160の制御がなされ、別セットの「作業件名ID」、「物品ID」、「測定器ID」、検査員86の「個人ID」、監理員の「個人ID」、搬出責任者の「個人ID」、車両運転手の「個人ID」、「車両番号(ID)」、測定値等が、通信ネットワーク3経由で受信されて、検査データDB46Bに別セットの検査データ・データセット46bとして蓄積される。
検査員86は、自分のオフィスに戻り、オフィスに設置されている図示省略のパーソナルコンピュータの端末から検査データ管理サーバ4Bに接続し、届出書類作成支援部39cの機能を起動し、検査データDB46Bを読み出して、「作業件名ID」を指定することにより、届出書類作成支援部39cは、その「作業件名ID」のラベルを付された検査データ・データセット41bから、「搬出場所ID」、「物品ID」、「測定器ID」、「検査員ID」、「監理員ID」、「搬出責任者ID」、「測定ポイントID」、「車両運転手ID」、「車両番号(ID)」、「測定値」、「測定日時」を取得する。
また、届出書類作成支援部39cは、「物品ID」にもとづいて物品DB44Bから「物品名称」を取得し、又、内容物測定記録DB53からその物品84(梱包や容器)に格納されている放射性物質を含む内容物の情報(図19参照)が取得する。
更に、「測定器ID」にもとづいて測定器DB42から「測定器名称」、「校正有効期限」、「感度」、「換算定数」、「検出限界値」等を取得する。
「検査員ID」にもとづいて検査員DB43から検査員86の「氏名」、「所属」を取得し、「監理員ID」にもとづいて監理員DB48から監理員87の「氏名」、「所属」を取得し、「搬出責任者ID」にもとづいて搬出責任者DB49から搬出責任者88の「氏名」、「所属」を取得し、「車両運転手ID」にもとづいて車両運転手DB50から車両運転手89の「氏名」、「所属」を取得し、「車両番号(ID)」から輸送車両DB51から輸送車両90の所属会社を取得する。
「測定ポイントID」にもとづいて測定ポイントDB52から「測定ポイント名称」、「関係付け情報」を取得する。
このとき、同じ「作業件名ID」を有し、測定日時が同じ別の検査データ・データセット46bが検査データDB46B内に存在する場合は、その検査データ・データセット46bも読み出して前記のように関連する情報を読み出す。
書式DB47Bに登録されている届出書類の書式は、図示省略するが、前記した検査測定記録シート97(図26参照)のレコード欄を一部削除したものであり、レコード欄として、作業件名欄、搬出場所欄、測定日欄、搬出先欄、搬出物品名称欄、内容物情報欄、測定ポイント欄と表面汚染測定値欄、測定ポイント欄と表面線量当量率測定値欄(ゼロ距離及び1m距離)、測定器情報欄(名称欄、識別番号欄、バックグラウンド欄、感度欄、換算定数欄、検出限界値欄等)、検査員86の所属欄と氏名欄、監理員87の所属欄と氏名欄、搬出責任者88の所属欄と氏名欄等が用意されている。
そして、各レコード欄には、記入されるデータの種別を示す識別符号を有しており、前記した検査データの各データの種類を示す識別符号と対応付けられている。
このようにすることにより、測定忘れをしている測定ポイント91を特定して表示させることができる。
この場合、識別番号の頭に、例えば、作業件名IDであることを示す識別子、個人IDを示す識別子、測定器IDを示す識別子というように、種類分けを示す識別子を付しておけば、携帯情報端末103がその識別番号を読み込んで検査データ管理サーバ4A,4Bに送信するときに制御コマンドを付して送らずとも、検査データ管理サーバ4A,4BのDB検索応答部39a側でそれが何の種類の識別番号であるかを判別して、検索応答できる。
この場合のRFIDタグに記録された前記識別番号(作業件名ID、測定器ID、個人ID、物品ID、車輌番号(ID)、測定ポイントID、測定場所ID、搬出場所ID等)も、本発明の請求項に記載のRFICタグ識別情報に含まれる。
2 無線ノード端末
3 通信ネットワーク
4A,4B 検査データ管理サーバ
11 計測部
12,22,32 内部バス
13 操作部
14,21,31 CPU
15,23,33 メモリ
16,25,35 表示部
17 出力部
18 USBケーブル
18a USBコネクタ(オス)
19 RFICタグ
24,34b キーボード
26 USBコネクタ(メス)
27 入力部(測定値取得手段)
28 通信部(送信手段)
36 通信部
28a アンテナ
29 RFICタグR/W(識別情報取得手段)
34a マウス
37 記憶部
38 プリンタ
39a DB検索応答部
39b 検査データ収集部
39c 届出書類作成支援部(届出書類作成手段)
41A,41B 作業件名DB
42 測定器DB
43 検査員DB
44A、44B 物品DB
45 作業員DB
46A,46B 検査データDB
47A,47B 書式DB
48 監理員DB
49 搬出責任者DB
50 車両運転手DB
51 輸送車両DB
52 測定ポイントDB
53 内容物測定記録DB
61 プローブ
64 支持部
81A,81B,81C,81D,81E,81F,81G,81H,81I、81K,81K(1),81K(2),81K(3) RFICタグ
83 プロジェクトプレート
84 物品
85 作業員
86 検査員
87 監理員
88 搬出責任者
89 車両運転手
90 輸送車両
91,91A,91B,91C 測定ポイント
100A,100B 検査データ収集システム
101 放射線測定器
101a 本体
103 携帯情報端末
105 カード
105a ポケット
106 紐
107,108 ホルダケース(所定距離規制格納手段)
107a 収納ケース(電波遮へいケース)
107b バネ
107c、108b ホルダ
108a 収納部(電波遮へいケース)
108c 回転軸
108d ねじりコイルバネ
108e ラッチ溝
108f 案内管
108g 案内部
108h ラッチ爪
108i コイルバネ
Claims (5)
- 現場において放射能汚染・放射線線量を測定する放射線測定器と、
前記放射線測定器により得られた測定値を取得して送信する携帯情報端末と、
前記携帯情報端末から送信された前記測定値を収集する検査データ管理サーバ計算機と、
前記収集された測定値を格納する検査データ・データベースと、
前記放射線測定器の識別情報と校正有効期限を含む測定器情報を格納する測定器データベースと、を備え、
前記携帯情報端末は、
前記放射線測定器の識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記測定値を取得する測定値取得手段と、前記取得した測定値を前記検査データ管理サーバ計算機に、通信ネットワークを介して送信する送信手段と、操作部と、表示部とを有し、
前記識別情報取得手段によって取得された前記放射線測定器の識別情報を前記検査データ管理サーバ計算機に送信し、前記測定器データベースから対応する前記測定器情報を取得し、該測定器情報にもとづいてその放射線測定器が有効であるか否を判定し、
有効と判定したとき前記測定値を取得可能とし、取得した測定値を、その放射線測定器の前記識別情報、又は該識別情報に関係付けられた所定の情報と関係付けて、前記送信手段により前記検査データ管理サーバ計算機へ送信し、
前記検査データ管理サーバ計算機は、
前記携帯情報端末から前記放射線測定器の識別情報を取得したとき、該放射線測定器の識別情報にもとづき前記測定器データベースからその放射線測定器に対応する前記測定器情報を検索して前記携帯情報端末に送信し、
前記携帯情報端末から受信した前記測定値を、前記放射線測定器の前記識別情報、又は該識別情報に関係付けられた所定の情報と関係付けて、前記検査データ・データベースに蓄積することを特徴とする検査データ収集システム。 - 前記放射線測定器に第1のRFICタグが貼付されており、
前記放射線測定器の識別情報は、前記第1のRFICタグの記憶している第1のRFICタグ識別情報であり、
前記識別情報取得手段はRFICタグ・リーダ・ライタであることを特徴とする請求項1に記載の検査データ収集システム。 - 前記現場において測定対象物である物品又は人員にそれぞれを判別するための第2のRFICタグが貼付され、又は保持されており、
前記携帯情報端末は、前記測定対象物である物品又は人員に貼付され、又は保持された前記第2のRFICタグの記憶している第2のRFICタグ識別情報を読み込み、前記取得した測定値と関係付けて、前記送信手段により前記検査データ管理サーバ計算機へ送信し、
前記検査データ管理サーバ計算機は、前記携帯情報端末から受信した前記測定値を、前記測定対象物である物品又は人員の前記第2のRFICタグ識別情報にもとづいて関係付けて、前記検査データ・データベースに蓄積することを特徴とする請求項2に記載の検査データ収集システム。 - 前記現場において放射能汚染・放射線線量を測定する測定対象物である物品又は輸送車両の、測定ポイントごとに該測定ポイントを判別するための第3のRFICタグが貼付され、又は備え付けられており、
前記携帯情報端末は、前記測定ポイントに貼付され、又は備え付けられた前記第3のRFICタグの記憶している第3のRFICタグ識別情報を読み込み、前記取得した測定値と関係付けて前記送信手段により前記検査データ管理サーバ計算機へ送信し、
前記検査データ管理サーバ計算機は、前記携帯情報端末から受信した前記測定値を、前記測定ポイントの前記第3のRFICタグ識別情報にもとづいて関係付けて、前記検査データ・データベースに蓄積することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の検査データ収集システム。 - 更に、前記検査データ管理サーバ計算機は、届出書類の書式を格納する書式データベースと、該書式及び前記検査データ・データベースに蓄積されたデータにもとづき、届出書類を作成支援する届出書類作成手段を備え、
前記書式データベースに格納された書式は、前記届出書類の前記物品の名称を記入するレコード欄、前記測定ポイントの名称を記入するレコード欄、前記測定値を記入するレコード欄、前記測定器情報を記入するレコード欄が設けられ、それぞれの前記レコード欄は記入されるデータの種別を示す識別符号を有し、
届出書類作成支援部は、前記検査データ・データベースに蓄積された前記測定値と、それに関係付けられた前記測定ポイントの名称、前記物品の名称、前記測定器情報を、前記レコード欄に前記データの種別を示す識別符号にもとづいて前記各レコード欄を記入することを特徴とする請求項4に記載の検査データ収集システム。
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