JP4819743B2 - 鹿角霊芝の栽培方法 - Google Patents

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本発明は、鹿角霊芝の栽培方法に関する。
近年、環境保護の観点から、バイオマス資源(産業廃棄物)の有効利用が求められている。本願特許出願人が所在する青森県では、リンゴ栽培において毎年約 15万トンの剪定枝が産業廃棄物として排出されているが、その産業廃棄物の6割は薪や木炭の原料として利用され、残りの4割(約6万トン)の剪定枝は未利用のまま園地において焼却処分されていた。産業廃棄物として処分されているリンゴの剪定枝には、機能性食品、医薬品に利用されるタンパク多糖体、ポリフェノール類、フラボノイド類などの有効成分が多量に含有されており、従来からリンゴの剪定枝の有効活用が求められていた。
一方、キノコ類は、生活習慣病、特にガン・高血圧・糖尿病などに有効であることが知られ、健康食品や漢方薬として使用されていた。特に、鹿角霊芝は、健康維持のために欠かせないβ(ベータ)−グルカンを約40%乃至50%含有するキノコであり、鹿角霊芝を使用した健康食品、機能性食品等が近年注目されている。
従来のキノコ栽培では、その培地に年輪が10年以上の太い木を使用するのが一般的であった。上記鹿角霊芝の栽培では、落葉樹であるくむぎ、樺、ブナなどの木を伐採し栽培されていたが、鹿角霊芝栽培のために伐採される木は、樹齢10年乃至30年以上の太い木であった。しかし、山から木を切り倒して太い木ばかりを使用する従来のキノコ栽培は、森の木々の再生の時間から見ても環境破壊と背中合わせの産業となっていた。
キノコを使用した健康食品や機能性食品等は、生活習慣病に効果のある有効成分を低コストで摂取できる効果があるため、現代社会の高齢化に伴う医療費の軽減に役立つものとして注目されている。
また、タンパク多糖体、ポリフェノール類、フラボノイド類、イソフラボン、キチン質、有機ゲルマニウムは、生活習慣病および基礎免疫力の改善に効果的であることは既に知られている。特に、有機ゲルマニウム(別称アサイゲルマニウム)は、抗ガン作用、鎮痛作用、抗老化作用などの生理活性作用を有することが確認されている。鹿角霊芝は、鹿角霊芝に培地に含まれる有効成分を吸収させるというバイオコンバージョン技術(微生物の活動によって培地の有効成分を回収する技術)により、培地を介して有機ゲルマニウムを吸収することができるキノコであることが知られている。鹿角霊芝に吸収させる有機ゲルマニウムの濃度を変えることにより、鹿角霊芝の機能性を高めることもできる。有機ゲルマニウムを摂取することができる鹿角霊芝は、より付加価値の高いキノコとして従来より健康食品や機能性食品等に利用されている。
従来、有機ゲルマニウムを含むキノコの栽培方法等が提供されている(例えば、特許文献1及び2)。
特開平2−154620 特開平9−140374
特許文献1のキノコの栽培方法は、培養基(培地)に有機ゲルマニウムを所定量添加した人工培地でキノコを栽培することにより、多くの収穫を得ることができるものであった。
特許文献2の有機ゲルマニウムを含む担子菌菌体及びその製造方法は、特許文献1のキノコの栽培方法により霊芝に有機ゲルマニウムを含有させる方法を改善するものである。特許文献1のキノコの栽培方法により霊芝に有機ゲルマニウムを含有させようとすると、霊芝が子実体になるまでには約5ヶ月(仮伏せ2ヶ月、本伏せ3ヶ月)程の期間を要し、収穫まで長期化してしまうという問題があった。
また、霊芝は、ほだ木(培養基)から有機ゲルマニウムをあまり吸収しないという問題があった。特許文献2の担子菌菌体及びその製造方法は、担子菌例えば霊芝菌菌体培養のための培養基に有機ゲルマニウムを含有させ、この培養基にて霊芝菌菌体を培養し、有機ゲルマニウムを含む霊芝を菌体の状態で得ることができるようにしたものである。また、培養基(培地)にジャガイモ培地やタマネギ培地などを用いることによりその培地に含有される有機ゲルマニウム量に応じて容易に高めることができる。培養にほだ木は必要なく、有機ゲルマニウムが菌体以外のものに吸収されてしまうことはないため有機ゲルマニウムの利用率も子実体の場合に比べて大幅に向上できるものである。
しかし、上記特許文献2の有機ゲルマニウムを含む担子菌菌体及びその製造方法は、培地としてジャガイモやタマネギを利用するものであり、未利用資源であるリンゴの剪定枝を利用するという発明者の意図とは合致しないものであった。
また、鹿角霊芝は、自然界において、霊芝(和名:マンネンタケ、サルノコシカケ科に属するキノコ)が日照、湿度、温度などの特定の栽培条件下にて成長すると、その霊芝の中に数万本に一本の割合で発生し、鹿の角のような独特の形をして成長するものであった。従って、鹿角霊芝は、その栽培条件が変わると普通の霊芝となってしまうため、日照、温度、湿度が変化し易い屋外に組み立てられた農業用ビニールハウス内での鹿角霊芝の栽培は困難であった。また、歩留まりが悪いため、安定栽培するには相当の設備投資も必要となっていた。
本発明は、上述の欠点を解決するために、未利用資源であるリンゴの剪定枝を利用し、安定栽培を可能とする鹿角霊芝の栽培方法を提供することを目的とするものである。
本発明の鹿角霊芝の栽培方法は、リンゴの細い剪定枝と太い剪定枝とを収集し、それらの剪定枝を粉砕し混合したオガ粉を培地とする鹿角霊芝の栽培方法であって、前記太い剪定枝をオガ粉全体の40重量%乃至75重量%含有させるようにしたものである。
また、前記培地に水溶性有機ゲルマニウムを混合させるようにしたものである。
本発明の鹿角霊芝の栽培方法によると、鹿角霊芝栽培の培地としてリンゴの剪定枝のオガ粉を用いることができる。従来の太い木に代えて、毎年大量に焼却されるリンゴの剪定枝を鹿角霊芝栽培に使用することで環境破壊を防止でき、かつ、産業廃棄物の排出を軽減できる。
また、鹿角霊芝にリンゴの剪定枝の有効成分や有機ゲルマニウムを吸収させることができ、付加価値の高い鹿角霊芝を提供することが可能となる。
さらには、従来既知の農業資材を用いて鹿角霊芝の安定栽培を可能とするため、安価な設備投資で付加価値の高い鹿角霊芝を栽培することが可能となる。
本発明は、リンゴの剪定枝を用いて鹿角霊芝を栽培し、その栽培によりリンゴの剪定枝に含まれる有効成分や有機ゲルマニウムを含有する付加価値の高い鹿角霊芝の栽培を実現するものである。
本発明の鹿角霊芝の栽培方法を以下の(1)乃至(8)の栽培工程に基づいて説明する。
(1)リンゴの剪定枝集め
リンゴの細い剪定枝と太い剪定枝を収集した。本願において、「細い剪定枝」とは樹齢が2年乃至4年の枝であり、「太い剪定枝」とは樹齢が5年乃至7年の枝である。
(2)剪定枝の粉砕及びそのオガ粉のふるい選別
収集したリンゴの細い剪定枝と太い剪定枝とを粉砕機で別々に粉砕し、それぞれオガ粉化した。粉砕により得たオガ粉を直径6mmのふるい(篩)を使用して、粗い木片等を除去した。上記ふるい選別は、後述する培地の瓶詰め工程の際、粗い木片等が瓶の口からはみ出ることを防止するものである。粗い木片等が瓶の口からはみ出ると、培地殺菌終了後に雑菌やカビ類を誘発する原因となる。
(3)材料の攪拌及び混合
上記ふるいにかけたリンゴの細い剪定枝と太い剪定枝のオガ粉に、所定量のふすま,水,水溶性有機ゲルマニウムを混合する。本実施例では、細い剪定枝のオガ粉100kg、太い剪定枝のオガ粉200kg(リンゴの太い剪定枝のオガ粉をオガ粉全量の約66%含有させた培地)に、ふすま115kg、水500リットル、13.75gの水溶性有機ゲルマニウムを混入し、ミキサーで攪拌・混合した。
従来のキノコ栽培では、オガ粉、ふすま、水を攪拌・混合して生成した培地が使用されていた。オガ粉には、前述したように、樹齢がほぼ10年乃至30年以上のくむぎ等の木を粉砕したものが使用されていたが、本発明は、従来のオガ粉に代えて、リンゴの細い剪定枝と太い剪定枝のオガ粉を混合したものを培地として使用するものである。
また、本実施例では、鹿角霊芝の機能性を高めるため、培地に水溶性有機ゲルマニウムを加え、ミキサーで混合した。なお、培地に均一に混ざるようにするため、じょうろ等を用いて少量ずつ加えた。
従来から、鹿角霊芝はバイオコンバージョンにより培地からその培地に含まれる有効成分を吸収することが知られている。本実施例では、バイオコンバージョン技術を用いて、培地を介して本来鹿角霊芝が本来含有しない成分である有機ゲルマニウムを鹿角霊芝に吸収させ、有機ゲルマニウムを含有する付加価値の高い鹿角霊芝を栽培することを試みた。また、有機ゲルマニウムを含有する鹿角霊芝の栽培において培地中の有機ゲルマニウムの濃度をコントロールすることにより、鹿角霊芝の使用目的に応じた有機ゲルマニウムの摂取が可能な鹿角霊芝を生産することが可能となる。
(4)培地の瓶詰め
自動瓶詰機を使用して、高さ約17.5cm、底面直径約9.5cmの瓶に上記材料攪拌・混合工程により生成された培地を詰めた。
(5)培地の殺菌
培地殺菌を行う殺菌釜には、常圧型と高圧型がある。本実施例では、高圧型釜を用いて、水の沸点以上の温度(130℃)で培地の殺菌を行い、雑菌・カビの発生を防止した。
(6)植菌及び菌の培養
培地が冷めた後、植菌した。菌の培養は、冷蔵庫の中で1ヵ月から1ヵ月半行った。冷蔵庫の温度及び湿度は、温度15乃至16℃、湿度70%乃至80%に調節した。冷蔵庫中では、菌糸が拡大した。
(7)鹿角霊芝の発生・育成
屋外に組み立てた農業用ビニールハウスの中に約1400本程度のビンを収容できる小さな育成用ビニールハウスを設け、その育成用ビニールハウスの中で上記冷蔵庫の中で培養した菌糸を成長させた。約3ヶ月程で鹿角霊芝が発生した。
また、鹿角霊芝を育成するためには、鹿角霊芝を育成するための育成用ビニールハウス内部の温度・湿度を一日を通して一定に保つ必要がある。鹿角霊芝の栽培は、温度25℃、湿度90%の環境下で行った。なお、温度・湿度が一定に保持されない場合は、普通の霊芝が発生する。
本実施例では、当初は、温度・湿度に一定に保持する手段として、育成用ビニールハウスに農業用の遮光ネットを使用した。遮光ネットは、遮光を目的とした網状の布からなるものであり、遮光率が50%乃至90%などのものがある。この遮光ネットを育成用ビニールハウスに被せることによって、育成用ビニールハウス内の温度・湿度を一定に保つことが可能であった。しかし、曇天時に突然晴れ間が出たりする場合は、直射日光により育成用ビニールハウス内部の温度・湿度が急激に変化した。農業用の遮光ネットでは、常に、育成用ビニールハウス内の温度・湿度を一定に保つことができなかった。
本願発明者は、上記問題の解決のために、鹿角霊芝は自然界においてどのような場所に自生しているかを調査した。発明者の調査により、鹿角霊芝は木漏れ日のある場所で自生しており、鹿角霊芝の育成において日の光はあまり必要ないことが分かった。そこで、リンゴの栽培でよく使われているリンゴの着色を促進するための反射シート(アルミニウムを蒸着させた反射用フィルム)で育成用ビニールハウスを被服することを考えた。この反射シートは、その表面(反射シートの平面)にアルミニウムが蒸着されており、直射日光をすべて反射し、日光を全く通さない遮光率100%の遮光シートである。
また、鹿角霊芝を育成するためには、日光を遮るとともに、木漏れ日程度の少量の光を鹿角霊芝に射し込ませる必要があった。上記反射シートは、リンゴの木(果樹)の下に敷き日光をリンゴ(果実)に反射させてリンゴの着色を促進するために使用されているものである。図1は、反射シート(遮光シート)の平面図である。この反射シート(遮光シート)10には、当該シート10が風に吹かれて舞わないように同シート10を地面に固定させるためのシート押さえ用の穴12が設けられている。穴12は、約直径10mm程度の小さな穴で、反射シート10の長手方向とそれに直交する方向に所定の間隔で形成されている。
上記穴12を有する反射シート(遮光シート)10を育成用ビニールハウスに被せたところ、穴12から育成用ビニールハウス内に少量(又は微量)の複数の光が射し込み、木漏れ日に近似した光を鹿角霊芝に射し込むことができた。これにより、鹿角霊芝の生育に必要な光の調整が可能となった。また、曇天時に突然晴れ間が出た場合であっても、直射日光が反射シート10により遮られ、育成用ビニールハウス内の温度・湿度を一定に保つことができた。
なお、本実施例では、直射日光を遮る遮光手段として、リンゴ栽培に使用されている反射シートを用いたが、遮光率100%の遮光が可能なものでありかつ鹿角霊芝の育成用ビニールハウス内に少量の光が射し込むような穴を形成することが可能な遮光シートであれば足り、上記反射シートに限定するものではない。
(9)収穫・乾燥
上記育成用ビニールハウスでは、全長30cm程度に成長した鹿角霊芝が収穫できた。
次に、リンゴの細い剪定枝と太い剪定枝のオガ粉の混合比に対する鹿角霊芝の長さ(背丈)及び成長率を表1に基づいて説明する。表1は、鹿角霊芝の長さ(背丈)及び成長率を表すものである。
Figure 0004819743
上記実施例の比較例として、木炭の原料と成り難くその多くが焼却処分となるリンゴの細い剪定枝からなるオガ粉(リンゴの太い剪定枝を全く使用しないオガ粉)を培地とする鹿角霊芝の栽培を行った。この栽培では、鹿角霊芝の成長は7cm程度にとどまり本来の背丈(全長30cm程度)まで成長しなかった。また、この場合の単位面積当りの鹿角霊芝の収量は、本来の背丈まで成長した鹿角霊芝の収量の25%乃至30%しかなく、鹿角霊芝の安定栽培を行うことはできなかった。
上記育成不良の原因につき、本願発明者は、樹皮(バーク)の堆肥化が、通常使用される木のオガ粉を堆肥化するのに比べて微生物が分解するスピードが遅い事に着目した。リンゴの細い剪定枝は、そのほとんどが樹皮で構成されており、微生物としての霊芝の菌がその樹皮を分解するのには相当の時間を必要とするためであると考えた。なお、上記バーク堆肥(樹皮だけの堆肥)は、農業で使用される一般的堆肥である。
また、本願発明者は、樹齢が10年乃至30年以上の木のオガ粉を培地として使用する従来の鹿角霊芝の栽培では霊芝の生育は良好であることから、鹿角霊芝が本来の背丈まで成長できるようにするためには、茸類や微生物類が分解し易い樹齢の大きい木材のオガ粉を含む培地を使用する必要があると考えた。
本願発明者は、上記考えに基づいて、リンゴの細い剪定枝に太い剪定枝を混合して、鹿角霊芝の栽培を行った。その結果、樹齢が5年乃至7年のリンゴの太い剪定枝をオガ粉全体の40重量%乃至75重量%混合することにより、全長30cm程度の鹿角霊芝を栽培できることが分かった。
リンゴの太い剪定枝をオガ粉全体の40重量%未満とすると、本来の背丈まで成長しない鹿角霊芝が多く栽培され、鹿角霊芝の安定栽培を図ることはできなかった。
また、リンゴの太い剪定枝のオガ粉をオガ粉全体の75重量%を超えて混合しても鹿角霊芝を栽培することも可能であったが、この場合、リンゴの細い剪定枝はほとんど利用されず、リンゴの剪定枝を利用するという目的が達成できない。
さらには、リンゴの細い剪定枝のオガ粉をできるだけ多く混合することで、リンゴの細い剪定枝に含まれる有効成分を鹿角霊芝に吸収させることができ、多様な有効成分を含有するより付加価値の高い鹿角霊芝を得ることができる。
なお、表1の鹿角霊芝の長さ(背丈)及び成長率は、後述の鹿角霊芝の発生・育成期間(約3ヶ月)によるものである。
次に、上記実施例で収穫された約1340本の鹿角霊芝を乾燥させ、乾燥させた鹿角霊芝をサンプルとして、有機ゲルマニウムの定量試験を行った。表1は、有機ゲルマニウムの定量試験結果を表すものである。なお、上記定量試験は、硝酸分解法、フレーム原子吸光光度法(絶対検量線法)により行った。
Figure 0004819743
上記定量試験にサンプルとして用いた鹿角霊芝の有機ゲルマニウムの含有量を測定した。また、同試験では、鹿角霊芝の根元部と先端部の有機ゲルマニウムの含有量を測定した。
上記試験の結果、鹿角霊芝の根元部5.66485g中、14.5μgの有機ゲルマニウムが測定された。また、鹿角霊芝の先端部6.66454g中、2.8μgの有機ゲルマニウムが測定された。よって、本発明により、有機ゲルマニウムを含有する鹿角霊芝の栽培が可能であることが分かった。
以上のように、本発明により、リンゴの剪定枝を培地とする鹿角霊芝の栽培が可能であり、有機ゲルマニウムを含有させた付加価値の高い鹿角霊芝の栽培が可能であることが分かった。
また、本発明による鹿角霊芝の栽培では、普通の霊芝の発生は確認されなかった。本発明によると、野菜・花の促成栽培等に用いられている一般の農業用ビニールハウスを使った鹿角霊芝の栽培が可能となり、鹿角霊芝栽培のための新たな設備投資を行うことなく、鹿角霊芝の安定栽培が可能となる。
遮光シートの平面図である。
符号の説明
10 遮光シート
12 穴

Claims (2)

  1. リンゴの細い剪定枝と太い剪定枝とを収集し、それらの剪定枝を粉砕し混合したオガ粉を培地とする鹿角霊芝の栽培方法であって、前記太い剪定枝をオガ粉全体の40重量%乃至75重量%含有させることを特徴とする鹿角霊芝の栽培方法。
  2. 前記培地に水溶性有機ゲルマニウムを混合させることを特徴とする請求項1記載の鹿角霊芝の栽培方法。
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